JP6005031B2 - 画像読取装置、スキュー量調整方法、及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置、スキュー量調整方法、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、原稿搬送時にスキュー補正することが可能な画像読取装置、スキュー量調整方法、及び用紙搬送時にスキュー補正する画像形成装置に関する。
画像読取装置に備えられた自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)は、原稿を画像読取位置に搬送する。画像読取位置に搬送される原稿は、搬送路内にある原稿の移動を案内するガイド表面の凹凸や、搬送ローラー自身の傾きなどの原因によって搬送方向に対して傾いた状態になることがある。また、搬送方向に対して傾いた状態のままで原稿が給送された場合も、原稿は、搬送方向に対して傾いた状態になる。傾きがある状態の原稿を画像読取装置が読み取ると、読み取られた原稿の画像データは水平方向に傾いた画像データになる。以下、搬送される原稿の搬送方向に対する傾きをスキューと称する。
特許文献1には、搬送ローラーの当接部を原稿の前縁が通過すると、原稿の後縁を挟持する給紙ローラーを停止して、前記搬送ローラーを一旦逆回転させて原稿の前縁が当接部を逆向きに通過した後に、再び前記搬送ローラー及び前記給紙ローラーを正方向に回転させることによって、原稿のスキューを補正する自動原稿給紙装置の技術が開示されている。
特開2000−128400号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の自動原稿給紙装置では、1ラインずつ原稿の画像を読み取るラインセンサーと前記搬送ローラーとの取り付け位置の誤差を考慮していない。そのため、搬送される原稿のスキューが補正されても、前記ラインセンサーと前記搬送ローラーとの取り付け位置による誤差を補正することができない場合がある。また、前記特許文献1に記載の自動原稿給紙装置では、経年劣化による搬送ローラーの歪み等に基づく原稿のスキューを適切に補正することができない問題もある。さらに、一般的な自動原稿送り装置において原稿のスキューを最大限補正するためにスキュー補正量を最大にして搬送ローラーを停止させる時間を最大許容停止時間まで長くすると、原稿を搬送する搬送時間が長くなる別の問題が生じる。そのため、個々の自動原稿送り装置ごとに、適切なスキュー補正量によって原稿のスキューを補正する必要がある。
本発明の目的は、簡易な方法で適切なスキュー補正量に調整することが可能な画像読取装置、スキュー量調整方法、及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像読取装置は、読取部、搬送部、スキュー補正部材、制御部、及び調整部を備える。前記読取部は、読取位置を通過するシート状の原稿の画像を読み取る。前記搬送部は、前記読取位置へ向かう搬送路に沿って前記原稿を搬送する。前記スキュー補正部材は、前記読取位置よりも前記原稿の搬送方向上流側に設けられ、前記搬送路を搬送される前記原稿の先端に当接して前記原稿の搬送を一時的に停止させて前記原稿のスキューを補正可能な第1状態と前記原稿を前記搬送方向下流側へ案内する第2状態とに切替可能な部材である。前記制御部は、前記搬送部によって搬送された前記原稿の先端を前記第1状態の前記スキュー補正部材に所定の停止時間当接させた後に前記スキュー補正部材を前記第2状態に切り替える。前記調整部は、前記制御部による前記所定の停止時間を調整するものであり、先端が所定量斜めに裁断され且つ予め定められた基準画像が形成されたテストシートが搬送されて前記スキュー補正部材によるスキュー補正がなされた後に前記テストシートが前記読取位置で前記読取部に読み取られた場合に、前記テストシートの読取画像に含まれる前記基準画像データの位置に基づいて前記所定の停止時間を調整する。
本発明の他の局面に係るスキュー量調整方法は、搬送ステップ、スキュー補正ステップ、読取ステップ、及び調整ステップを含む。前記搬送ステップは、先端が所定量斜めに裁断され且つ予め定められた基準画像が形成されたテストシートを搬送部によって搬送路に沿って画像を読み取る読取位置へ向けて搬送させる。前記スキュー調整ステップは、前記テストシートの搬送を一時的に停止させる第1状態のスキュー補正部材に前記搬送路を搬送される前記テストシートの先端を当接させて、当接してから所定の停止時間経過後に前記テストシートを搬送方向下流側へ案内する第2状態にして、前記テストシートのスキューを補正する。前記読取ステップは、スキュー補正がなされた後に前記テストシートを前記読取位置で読み取る。前記調整ステップは、前記テストシートの読取画像に含まれる前記基準画像データの位置に基づいて前記所定の停止時間を調整する。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、画像形成部、搬送部、スキュー補正部材、制御部、受付部、及び調整部を備える。前記画像形成部は、画像形成位置を通過するシート状の用紙に画像データに基づく画像を形成する。前記搬送部は、前記画像形成位置へ向かう搬送路に沿って前記用紙を搬送する。前記スキュー補正部材は、前記画像形成位置よりも前記用紙の搬送方向上流側に設けられ、前記搬送路を搬送される前記用紙の先端に当接して前記用紙の搬送を一時的に停止させて前記用紙のスキューを補正可能な第1状態と前記用紙を前記搬送方向下流側へ案内する第2状態とに切替可能な部材である。前記制御部は、前記搬送部によって搬送された前記用紙の先端を前記第1状態の前記スキュー補正部材に所定の停止時間当接させた後に前記スキュー補正部材を前記第2状態に切り替える。前記受付部は、前記所定の停止時間を調整するためのスキュー量調整指示を受け付ける。前記調整部は、前記制御部による前記所定の停止時間を調整するものであり、先端が所定量斜めに裁断されたテストシートが搬送されて前記スキュー補正部材によるスキュー補正がなされた後に前記テストシートが前記画像形成位置で前記画像形成部によって予め定められた判定画像が形成された場合に、前記受付部によって前記スキュー量調整指示が受け付けられた場合に、前記所定の停止時間を調整する。
本発明によれば、簡易な方法で適切なスキュー補正量に調整することができる。
本発明の実施形態に係る複合機の概略構成を示す図。 テストシート及び画像読取後の画像データの一例を示す図。 第1スキュー量調整処理を実行する制御部の機能ブロック図。 制御部によって実行される第1スキュー量調整処理の手順の一例を示すフローチャート。 本発明の他の実施形態に係る第2スキュー量調整処理を実行する制御部の機能ブロック図。 テストシート及び画像形成後のテストシートの一例を示す図。 制御部によって実行される第2スキュー量調整処理の手順の一例を示すフローチャート。 実施形態のテストシート及び画像読取後の画像データの他の一例を示す図。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
[複合機100の概略構成]
まず、本発明の実施形態の複合機100の概略構成について説明する。図1に示されるように、複合機100は、画像読取部1(本発明の読取部の一例)、ADF(Automatic Document Feeder)2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、及び操作表示部6等を備えている。操作表示部6は、制御部5からの制御指示に従って各種の情報を表示し、ユーザー操作に応じて制御部5に各種の情報を入力するタッチパネル等である。ここで、図1(A)は、複合機100の正面図であり、図1(B)は、画像読取部1の平面図である。なお、説明の便宜上、複合機100が使用可能に設置された状態の鉛直方向を上下方向7と定義し、操作表示部6が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、操作表示部6を正面として左右方向9を定義する。また、複合機100は、本発明の画像読取装置及び画像形成装置の一例に過ぎず、例えば、スキャナー、FAX装置、複写機等であってもよい。
画像読取部1は、原稿Pから画像データを取得する。画像読取部1は、原稿カバー2A、コンタクトガラス11、読取ユニット12、ミラー13、ミラー14、光学レンズ15、及びCCD(Charge Coupled Device)16等を備えた画像読取部である。コンタクトガラス11は、画像読取部1の上面に設けられており、複合機100の画像読取対象となる原稿Pが載置される透明な用紙台である。
原稿カバー2Aは、必要に応じてコンタクトガラス11を覆うものである。そして、画像読取部1は、制御部5によって制御されることによって、コンタクトガラス11上に載置された原稿Pから画像を読み取る。
読取ユニット12は、LED光源121及びミラー122を備えており、ステッピングモーター等の不図示の移動機構によって副走査方向(図1における左右方向9であり、以下、副走査方向9と称する。)へ移動可能に構成されている。そして、前記移動機構によって読取ユニット12が副走査方向9に移動されると、LED光源121からコンタクトガラス11に向けて照射される光が副走査方向9に走査される。
LED光源121は、複合機100の主走査方向(図1における前後方向8であり、以下、主走査方向8と称する。)に沿って配列された多数の白色LEDを備えている。LED光源121は、コンタクトガラス11上の読取位置12Aにある原稿Pに向けて1ライン分の白色光を照射する。なお、読取位置12Aは、読取ユニット12の副走査方向9への移動に伴って副走査方向9へ移動する。
ミラー122は、LED光源121から読取位置12Aにある原稿Pに光を照射したときの反射光をミラー13に向けて反射させる。そして、ミラー122で反射した光は、ミラー13及びミラー14によって光学レンズ15に導かれる。光学レンズ15は、入射した光を集光してCCD16に入射させる。
CCD16は、受光した光をその光量に応じた電気信号(電圧)に変換して制御部5に出力する光電変換素子である。具体的には、CCD16は、LED光源121から光が照射されたときに原稿Pの一方の面から反射した光に基づいて原稿Pの画像に対応する電気信号に基づいて画像データを生成する。
ADF2は、原稿カバー2Aに設けられている。ADF2は、原稿トレイ21、給送機構22、複数の搬送ローラー23(本発明の搬送部の一例)、原稿押さえ24、排紙部25、レジストローラー26、及びレジストセンサー29等を備えた自動原稿送り装置である。給送機構22、複数の搬送ローラー23、原稿押さえ24によって搬送路が形成されている。原稿トレイ21は、搬送される複数の原稿Pが載置される。ADF2は、給送機構22及び搬送ローラー23各々をステッピングモーター27(図3参照)で駆動させることによって、原稿トレイ21にセットされた複数の原稿Pを順番にコンタクトガラス11上の読取位置12Aを通過させて排紙部25まで搬送される。また、ADF2は、原稿トレイ21に載置された厚さが異なる複数の原稿Pを搬送することが可能である。
レジストセンサー29は、レジストローラー26の搬送方向41の上流側に設けられており、レジストローラー26の直前まで搬送された原稿Pを検出する光学式センサー等である。そして、制御部5は、レジストセンサー29の検出結果により原稿Pの先端位置を判断し、レジストローラー26による読取位置12Aへの原稿Pの搬送タイミングを制御し、且つ原稿Pのスキューを補正することにより、原稿Pの先端位置と画像読取部1による画像読取の読み出し位置との位置あわせを行う。なお、スキューとは、原稿Pの搬送方向41に対する傾きのことである。
レジストローラー26は、読取位置12Aよりも原稿Pの搬送方向41の上流側に設けられており、搬送中の原稿Pが画像読取部1の読取位置12Aを通過する前に、予め定められたスキュー補正量に基づいて原稿Pの搬送方向41に対するスキューを補正する。レジストローラー26は、ステッピングモーター28(図3参照)によって回転駆動又は停止される一対のローラーである。ステッピングモーター28は、供給される駆動パルス数に応じて回転駆動する。ステッピングモーター28が前記スキュー補正量に対応する停止時間T1(本発明の所定の停止時間の一例)だけ前記駆動パルスの供給が停止されることによって、レジストローラー26は、原稿Pのスキューを補正する。レジストローラー26は、ステッピングモーター28から回転力が付与されるか否かによって、搬送される原稿Pのスキューを補正する第1状態と、搬送される原稿Pをそのまま搬送方向41の下流側へ案内する第2状態とを切り替えることが可能である。第1状態のレジストローラー26は、前記搬送路を搬送される原稿Pの先端に当接して原稿Pの搬送を一時的に停止させて原稿Pのスキューを補正可能な状態となる。第2状態のレジストローラー26は、原稿Pを搬送方向41の下流側へ案内する状態となる。スキューが補正された原稿Pは、読取位置12Aを通過する際に、画像読取部1によって画像が読み取られる。また、レジストローラー26は、厚さが異なる複数の原稿Pに対して、それぞれの厚さに応じた前記スキュー補正量でスキューを補正する。なお、レジストローラー26のスキュー補正処理の詳細は後述する。また、レジストローラー26及びステッピングモーター28が、本発明のスキュー補正部材の一例である。
原稿押さえ24は、コンタクトガラス11上の読取位置12Aの上方に原稿Pが通過できる間隔を隔てた位置に設けられている。原稿押さえ24は、主走査方向8に長尺状に形成されており、その下面(コンタクトガラス11側の面)には白色のシートが貼り付けられている。複合機100では、前記白色のシートの画像データが白色基準データとして読み取られる。前記白色基準データは、周知のシェーディング補正等で用いられる。
画像形成部3は、画像読取部1で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成部である。画像形成部3は、感光体ドラム31、帯電装置32、LSU(Laser Scanner Unit)33、現像装置34、転写装置35、除電装置36、定着ローラー37、及び加圧ローラー38等を備えている。また、画像形成部3は、給紙部4から給紙される用紙Sを搬送する搬送ローラー44(本発明の搬送部の一例)、レジストセンサー45、及びレジストローラー46等を備えている。
画像形成部3では、給紙部4から給送された用紙Sに以下の手順で画像が形成され、画像形成後の用紙Sは排紙トレイ40に排紙される。具体的には、まず、帯電装置32によって感光体ドラム31が所定の電位に一様に帯電される。次に、LSU33によって感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム31上の静電潜像は現像装置34によってトナー像として現像(可視像化)される。続いて、感光体ドラム31に形成されたトナー像は転写装置35によって用紙Sに転写される。その後、用紙Sに転写されたトナー像は、その用紙Sが定着ローラー37及び加圧ローラー38の間を通過して排出される際に定着ローラー37で加熱されて用紙Sに溶融定着する。感光体ドラム31の電位は除電装置36で除電される。
給紙部4は、画像形成部3において画像が形成される用紙Sを給送する。給紙部4は、不図示のカセット装着部に装着された不図示の給紙カセットに載置された複数の用紙Sをピックアップローラー43によって一枚ずつ画像形成部3に給送する。
[テストシート60]
図2(A)を参照しつつ、テストシート60について説明する。ここで、図2(A)は、テストシート60を示す。図2(B)は、画像読取部1によりテストシート60を読み取って得られた画像データ70を示す。図2(C)は、後述する第1スキュー量調整処理によって補正が行われた後に、画像読取部1によりテストシート60を読み取って得られた目標画像データ80を示す。テストシート60は、搬送方向41の下流側の第1先端部61(本発明の先端の一例)が斜めに裁断されている。搬送方向41に直交するテストシート60の長い方の側部が第1側端部62であり、短い方の側部が第2側端部63である。第1側端部62と第2側端部63との差がシート差分d1である。第1先端部61と第1側端部62との交点である第1角A1を通り、搬送方向41に直交する線を基準線L1とすると、第1先端部61と第2側端部63との交点である第2角A2は、シート差分d1だけ第1側端部62から搬送方向41の上流側にずれている。シート差分d1は、レジストローラー26のスキュー補正動作によって、補正される目標補正量であり、通常は補正後のレジストローラー26によって補正することが可能な最大スキュー補正量にされる。言い換えると、シート差分d1は、テストシート60に形成されたスキュー量に対応し、レジストローラー26が保証するスキュー補正の最大スキュー量に相当する。また、テストシート60の第1先端部61の端辺を基準として搬送方向41の上流側へ等しい基準距離d2だけ離れた位置であり、幅方向に離間した2箇所に実際にスキューが補正された前記スキュー補正量を示すためのマークが形成されている。
第1側端部62側に形成されたマークが第1マーク64(本発明の基準画像の一例)であり、第2側端部63側に形成されたマークが第2マーク65(本発明の基準画像の一例)である。言い換えると、第1マーク64及び第2マーク65は、テストシート60の幅方向の第1側端部62及び第2側端部63に近傍する位置にそれぞれ形成されている。テストシート60が搬送ローラー23各々によって搬送されると、第1マーク64がある第1側端部62側が、第2マーク65がある第2側端部63側よりもシート差分d1の分だけ先に搬送方向41に搬送される。レジストローラー26によるスキュー補正が無ければ、そのままの画像が画像読取部1に読み取られて形成された画像データにシート差分d1が残る。これに対して、レジストローラー26によってテストシート60のスキュー補正が不十分である場合は、図2(B)に示されるように、テストシート60が第1角A1を中心として第1先端部61が時計回りに回転する。第2角A2の相対位置は、第1角A1に対して搬送方向41の下流側に移動する。しかし、画像読取部1によって読み取れて形成された画像データ70には、画像データ差分d3(本発明のズレ量の一例)が残る。画像データ70において、第1先端部71から第1側端部72側の第1マーク74及び第2側端部73側の第2マーク75までの距離は、それぞれ基準距離d2である。しかし、第1先端部71と第1側端部72との交点である第1角A1を通り、搬送方向41に直交する線を基準線L1A(本発明の基準位置の一例)とすると、第2側端部73は、画像データ差分d3だけ第1側端部72から搬送方向41の上流側にずれている。言い換えると、画像データ差分d3は、第1マーク74及び第2マーク75それぞれと基準線L1Aとの離間距離の差分のずれ度合いを示している。なお、第1先端部71の傾きが元のテストシート60の第1先端部61の傾きよりも緩やかであり、画像データ70の画像データ差分d3は、テストシート60のシート差分d1よりも短い。また、第1側端部62及び第2側端部63は、シート差分d1と画像データ差分d3との差に応じて搬送方向41に対して傾いたスキューがある状態になる。
レジストローラー26によってテストシート60のスキューが完全に補正された場合、テストシート60の画像を画像読取部1が読み取って画像データを形成すると、形成された画像データにはスキューがない。例えば、図2(C)に示されるように、目標画像データ80の第1先端部81は、搬送方向41に対して平行になり、基準線L1Aと一致する。第1先端部81から第1側端部82側の第1マーク84及び第2側端部83側の第2マーク85までの距離は、それぞれ基準距離d2である。そのため、基準線L1Aから第1マーク84の位置までの距離と第2マーク85のある位置までの距離とは同じになる。このように、前記第1スキュー量調整処理において、レジストローラー26がスキューを補正するために用いる停止時間T1を調整することによって、制御部5は、テストシート60を画像読取部1に読み取らせて得られた画像データを目標画像データ80になるようにする。この場合、画像データ差分d3がゼロになる。もちろん、画像データ差分d3が予め定められた基準値以内であればよい。なお、図2は、模式図であるため、テストシート60の第1先端部71の傾きを極端に強調して表している。また、第1マーク64及び第2マーク65の画像を読み取って形成された画像データ70の第1マーク74と前記第2マーク75は、基準線L1Aに対して傾いているが、模式図であるため傾きの記載を省略している。同様に、目標画像データ80の第1マーク84と前記第2マーク85の傾きの記載を省略している。
[制御部5の構成]
制御部5は、複合機100を統括制御するものである。図1に示されるように、制御部5は、CPU5A、ROM5B、RAM5C、EEPROM5D(本発明の記憶部の一例)、及びドライバー5E等を主な構成要素とするマイクロコンピュータとして構成されている。なお、制御部5は、集積回路(ASIC、DSP)等の電子回路で構成されたものであってもよい。
制御部5は、複合機100の内部において、画像読取部1、ADF2、画像形成部3、給紙部4、及び操作表示部6等に接続されており、これらの構成要素を制御する。また、図3に示されるように、制御部5は、画像読取部1やADF2を構成する各要素、具体的には、読取ユニット12、CCD16、ステッピングモーター27、及びステッピングモーター28等に接続されている。ROM5Bには、前記第1スキュー量調整処理を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU5Aは、ROM5B内の制御プログラムを実行することによって、制御部5に接続された各要素を制御して、原稿トレイ21に載置されたテストシート60の画像を読み取る。その際に、ドライバー5Eは、CPU5Aの指示によりステッピングモーター27及びステッピングモーター28を制御する。
本実施形態では、CPU5Aは、ROM5Bに記憶された前記プログラムを実行することにより、前記第1スキュー量調整処理を実行する。また、図3に示されるように、CPU5Aが前記プログラムを実行することにより、前記第1スキュー量調整処理において、制御部5は、搬送制御部51、記憶処理部52、判定部53、調整部54、及びモーター駆動部58(本発明の制御部の一例)として機能する。判定部53及び調整部54が、本発明の調整部の一例に相当する。また、EEPROM5Dには、前記スキュー補正量に相当し、ステッピングモーター28を停止させる停止時間T1が記憶されている。さらに、EEPROM5Dには、テストシート60の読取画像における画像データ差分d3と停止時間T1を調整するための調整時間T2(本発明の調整値の一例)との対応関係を示す対応情報が記憶されている。ステッピングモーター28に供給される前記駆動パルスは、周期が一定であるため、停止時間T1及び調整時間T2は、前記駆動パルス数に換算された時間で示されている。なお、画像データ差分d3と調整時間T2との前記対応情報は、搬送されるシートの厚さごとに異なるものである。また、画像データ差分d3に基づき前記対応情報から調整時間T2を選択する処理をする制御部5が記憶処理部52に相当する。
搬送制御部51は、原稿トレイ21に載置されたテストシート60を給送機構22、及び搬送ローラー23各々によって読取位置12Aを通過させて排紙部25まで搬送させる。
モーター駆動部58は、供給する前記駆動パルス数を変更してステッピングモーター27を回転駆動又は停止させる。ステッピングモーター27は、レジストローラー26に回転力を付与する。モーター駆動部58は、ステッピングモーター27の駆動開始タイミングを制御して、搬送方向41の上流側のステッピングモーターよりも駆動開始タイミングを遅らせることにより搬送されるシートのスキューを補正する。モーター駆動部58は、前記スキュー補正量に相当する停止時間T1から換算された前記駆動パルス数だけ供給を停止する。言い換えると、モーター駆動部58は、レジストローラー26が停止した前記第1状態と、回転する前記第2状態とを切り替え制御をする。モーター駆動部58は、搬送ローラー23によって搬送された原稿Pの先端を、前記第1状態のレジストローラー26に停止時間T1当接させてスキューを補正する。その後に、モーター駆動部58は、レジストローラー26を前記第2状態に切り替えて、原稿Pを読取画像12Aに案内する。これにより、モーター駆動部58は、テストシート60が第1先端部61を搬送方向41の下流方向へ向けた状態でレジストローラー26に達すると、前記スキュー補正量に相当する停止時間T1から換算された前記駆動パルス数に基づいてテストシート60の搬送方向41に対するスキューを補正する。なお、具体的なスキュー補正方法については後述する。
判定部53は、画像読取部1に読み取られたテストシート60の画像データ70に含まれる第1マーク74及び第2マーク75の位置が搬送方向41にずれているか否かに基づいて、レジストローラー26によってテストシート60のスキューが補正されたか否かを判定する。
調整部54は、判定部53によってテストシート60の画像データ70の第1マーク74及び第2マーク75の位置ずれが前記基準値を超えていると判定されると、レジストローラー26の前記スキュー補正量を調整する。具体的には、調整部54は、判定部53によって判定された画像データ差分d3に対応する調整時間T2を前記対応情報から選択し、その調整時間T2を用いて停止時間T1を調整する。なお、具体的な調整方法については後述する。
[第1スキュー量調整処理]
以下、図4のフローチャートを参照しつつ、制御部5によって実行される前記第1スキュー量調整処理の手順を説明するとともに、本発明のスキュー量調整方法について説明する。図4のフローチャートにおいてステップS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、前記第1スキュー量調整処理を実行するときの制御部5が本発明に係る制御部、記憶部、及び調整部に相当する。なお、前記第1スキュー量調整処理は、第1先端部61側が搬送方向41の下流側になるようにテストシート60が原稿トレイ21に載置された状態で、操作表示部6からレジストローラー26の前記スキュー補正量である停止時間T1を調整する調整指示が入力されたことに応じて実行される。
(ステップS1,S2)
ステップS1において、制御部5は、操作表示部6から前記調整指示が入力されたか否かを判定する。制御部5は、前記調整指示が入力されるまで待つ(S1のNO側)。一方、制御部5は、前記調整指示が入力されると処理をステップS2に移行する(S1のYES側)。ステップS2において、制御部5は、ステッピングモーター27を駆動させることによって、原稿トレイ21に載置されたテストシート60を給送機構22によって給紙させる。給紙されたテストシート60は、搬送ローラー23によって前記搬送路に沿って読取位置12Aへ向けて搬送される。なお、ステップS2は、搬送ステップの一例に相当する。
(ステップS3)
ステップS3において、制御部5は、予め定められた前記スキュー補正量に基づいて、レジストローラー26にテストシート60の搬送方向41に対するスキューを補正させる。より詳しく説明すると、制御部5は、レジストセンサー29から搬送中のテストシート60の先端を検出した信号が入力されると、前記スキュー補正量である停止時間T1だけステッピングモーター28を停止させる。回転力が付与されないレジストローラー26は、停止時間T1に対応する前記駆動パルス数が供給されない間だけ一時的に停止した前記第1状態になる。搬送されるテストシート60の先端は、レジストローラー26に当接して撓むことによって、スキューが補正される。制御部5は、停止時間T1経過後に、ステッピングモーター28に前記駆動パルスの供給を再開して、ステッピングモーター28を駆動させる。回転力が付与されるレジストローラー26は、テストシート60を読取位置12Aへ案内する前記第2状態になる。なお、ステップS3を実行する制御部5は、制御部の一例に相当する。また、ステップS3は、スキュー補正ステップの一例に相当する。
(ステップS4)
ステップS4において、制御部5は、読取位置12Aを通過するスキュー補正後のテストシート60の画像を画像読取部1に読み取らせて、画像データ70を生成する。具体的には、図2(A),図2(B)に示されるように、制御部5は、テストシート60の画像を画像読取部1に読み取らせて、画像データ70を生成する。読取位置12Aを通過したテストシート60は、搬送ローラー23によって排紙部25まで搬送される。なお、ステップS4は、読取ステップの一例に相当する。
(ステップS5)
ステップS5において、制御部5は、画像データ70に含まれる第1マーク74及び第2マーク75それぞれの位置が搬送方向41に直交する基準線L1Aとの離間距離の違いに基づいて、テストシート60の画像データ70の前記ズレ量を算出する。具体的には、制御部5は、基準線L1Aと第1マーク74及び第2マーク75それぞれの位置との離間距離の差を前記ズレ量とする。図2(B)に示される例では、基準線L1Aから第2マーク75までの距離は基準距離d2に画像データ差分d3を加えた長さであり、基準線L1Aから第1マーク74までの距離は基準距離d2の長さである。このように、前記ズレ量は、第1マーク74と第2マーク75との位置のずれである画像データ差分d3に相当する。
(ステップS6)
ステップS6において、制御部5は、画像データ差分d3が予め定められた前記基準値を超えていないかを判定する。画像データ差分d3が前記基準値を超えていないと判定すると、制御部5は処理を終了する(S6のNO側)。例えば、図2(C)に示されるように、画像読取部1に読み取られて生成された画像データが目標画像データ80のようになり、基準線L1Aから第1マーク74及び第2マーク75それぞれまでの距離が等しくなる。これは、テストシート60のシート差分d1がレジストローラー26のスキュー補正動作によって補正されたことを意味する。シート差分d1は、目標補正量(例えば、スキュー補正の最大スキュー補正量)であるため、制御部5は、現状の停止時間T1を調整する必要がないと判定する。一方、画像データ差分d3が前記基準値を超えていると判定すると、制御部5は処理をステップS7に移行する(S6のYES側)。
(ステップS7)
ステップS7において、制御部5は、画像データ差分d3に対応する調整時間T2を前記対応情報から選択する。例えば、EEPROM5Dには、画像データ差分d3と調整時間T2との前記対応情報が記憶されている。画像データ差分d3が、0.1mmの場合の調整時間T2は前記駆動パルス数に換算して2パルスに相当し、0.2mmの場合の調整時間T2は前記駆動パルス数に換算して4パルスに相当し、0.4mmの場合の調整時間T2は前記駆動パルス数に換算して8パルスに相当する。
(ステップS8)
ステップS8において、制御部5は、前記ズレ量に応じて、レジストローラー26の停止時間T1を調整して、処理を終了する。具体的には、制御部5は、スキュー補正動作時にレジストローラー26を駆動するステッピングモーター28を停止させる停止時間T1に調整時間T2を加算する。これによって、レジストローラー26による停止時間T1が増加する。仮に、再びテストシート60を搬送させて画像読取部1に画像を読み取らせると、制御部5は、画像データ70ではなく、目標画像データ80を生成することになる。これによって、制御部5は、レジストローラー26の停止時間T1をシート差分d1に相当する目標補正量(例えば、スキュー補正の最大スキュー補正量)に調整する。なお、前記第1スキュー量調整処理では、ステップS8において、制御部5は、停止時間T1を増やす調整処理のみ実行するが、停止時間T1を減らす調整を実行してもよい。これにより、制御部5は、前記スキュー補正量を許容限度範囲内の前記目的補正量に保ちながら、搬送時間を短くすることが可能になる。なお、ステップS5乃至ステップS8を実行する制御部5は、調整部の一例に相当する。また、ステップS5乃至ステップS8は、調整ステップの一例に相当する。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本発明の複合機100によれば、テストシート60を用いる簡易な方法で、レジストローラー26によるスキュー補正量を適切な値に調整することができる。目標補正量をテストシート60のシート差分d1にすることによって、複合機100ごとのスキュー補正量のばらつきを抑制することができる。また、テストシート60のシート差分d1を適切にすることによって、複合機100は、過度なスキュー補正処理によって搬送時間が長くなる問題ことを防ぐことができる。
[他の実施形態]
ADF2のテストシート60を搬送してレジストローラー26によるスキュー補正を実行する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、給紙部4から画像形成部3に搬送される用紙Sのスキューを補正する場合に、画像形成位置と用紙Sとのスキューを補正するスキュー補正量を調整するためにも適用することができる。画像形成部3は、画像形成位置である感光体ドラム31と転写装置35のニップ部35A(本発明の画像形成位置の一例)を通過する用紙Sに画像を形成する。この場合、給紙部4のピックアップローラー43は、用紙Sを給紙する。搬送ローラー44は、ニップ部35Aへ向かう搬送路に沿って用紙Sを搬送する。レジストセンサー45によって用紙Sの先端が検出されると、制御部5は、レジストローラー46に用紙Sの先端に当接させて用紙Sの搬送を一時的に停止させて用紙Sのスキューを補正可能な第1状態にする。制御部5は、スキュー調整量に相当する停止時間T3経過後に、レジストローラー46を回転駆動させて、用紙Pを搬送方向99の下流側へ案内する第2状態に切り替える。そこで、制御部5は、図6(A)に示されるテストシート90に画像を形成することによって、スキュー量を調整することが考えられる。図6(A)に示されるように、制御部5は、用紙Sの代わりに、搬送方向99の下流側の第1先端部91の端辺が予め斜めに裁断されたテストシート90を搬送して、テストシート90にテスト用画像データに基づく画像を形成する。テストシート90に形成された画像に基づいて、ユーザーは、レジストローラー46の前記スキュー補正量を調整する必要があるかないかを判断する。この場合、制御部5は、操作表示部6から前記スキュー補正量を補正する入力を受け付けると、レジストローラー46の前記スキュー補正量を調整する。レジストローラー46及びステッピングモーター48が、本発明のスキュー補正部材の一例である。なお、他の実施形態の説明では、前記実施形態の説明と異なる部分についてのみ説明し、同じ構成及び同じ処理についての説明を省略する。
[テストシート90]
図6(A)に示されるように、テストシート90は、テストシート60と同様に、搬送方向99の下流側の第1先端部91の端辺が予め斜めに裁断されている。搬送方向99に直交するテストシート90の長い方の側部が第1側端部92であり、短い方の側部が第2側端部93である。第1側端部92と第2側端部93との差がシート差分d1である。第1先端部91と第1側端部92との交点である第1角B1を通り、搬送方向99に直交する線を基準線L2とすると、第1先端部91と第2側端部93との交点である第2角B2は、シート差分d1だけ第1側端部92から搬送方向99の上流側にずれている。シート差分d1は、テストシート90に形成されたスキュー量に対応し、レジストローラー46が保証するスキュー補正の最大スキュー量に相当する。テストシート90の第1先端部91の端辺を基準として搬送方向99の上流側へ等しい基準距離d2だけ離れた位置であり、幅方向に最も離間した2箇所に実際にスキューが補正された前記スキュー補正量を比較するためのマークが形成されている。第1側端部92側に形成されたマークが第1マーク94であり、第2側端部93側に形成されたマークが第2マーク95である。
図6(B)に示される第2画像データ90Aは、搬送方向99に対して第1データ端部91Aが平行であり、そこから基準距離d2だけ離れた位置に第1データマーク96A及び第2データマーク97Aが含まれている。そのため、テストシート90に第2画像データ90Aに基づく画像が形成されると、第2マーク95及び第2データマーク97Aの位置の違いからレジストローラー46によるスキュー補正を確認することが可能となる。
図6(C)に示されるように、レジストローラー46によるテストシート90のスキュー補正が不十分である場合は、テストシート90が第1角B1を中心として第1先端部91が時計回りに回転する。第2角B2の相対位置は、第1角B1に対して搬送方向99の下流側に移動する。しかし、画像形成部3によってテストシート90に形成された画像にマーク位置差分d4が生じる。なお、図6(C)の例では、画像データの第1データマーク96Aに基づく画像が第1形成マーク96とし、画像データの第2データマーク97Aに基づく画像が第2形成マーク97としてテストシート90に形成される。テストシート90には、予め第1先端部91から搬送方向99の上流側に基準距離d2だけ離れた位置に第1マーク94及び第2マーク95が印刷されている。そのため、ユーザーは、第1先端部91から第1マーク94と第1形成マーク96までの距離、及び第1先端部91から第2マーク95と第2形成マーク97までの距離の違いを確認することで、レジストローラー46によるスキュー補正が十分か否かを判断することができる。なお、マーク位置差分d4は、第1先端部91から第1形成マーク96の位置までの距離である基準距離d2から第1先端部91から第2形成マーク97の位置までの距離d5を引いた値であり、ずれ具合を示している。なお、マーク位置差分d4は、シート差分d1よりも短い。また、第1側端部92及び第2側端部93は、マーク位置差分d4に応じて搬送方向99に対して傾いた状態になる。
図6(D)に示されるように、レジストローラー46によってテストシート90のスキューが完全に補正された場合、画像形成部3によってテストシート90に形成された画像にマーク位置差分d4が生じない。この場合、第1先端部91から第1マーク94と第1形成マーク96までの距離、及び第1先端部91から第2マーク95と第2形成マーク97までの距離が一致する。これによって、ユーザーは、レジストローラー46によるスキュー補正が十分であると判断することができる。
[制御部5の構成]
他の実施形態では、CPU5Aは、ROM5Bに記憶された第2スキュー量調整処理のプログラムを実行することにより、前記第2スキュー量調整処理を実行する。また、CPU5Aが前記プログラムを実行することにより、図5に示されるように、前記第2スキュー量調整処理において、制御部5は、搬送制御部55、画像形成制御部56、及び調整部57(本発明の調整部の一例)として機能する。
搬送制御部55は、給紙部4の給紙カセットに載置されたテストシート90をピックアップローラー43、及び搬送ローラー44によってニップ部35Aを通過させて排紙トレイ40まで搬送させる。モーター駆動部58は、テストシート90がレジストローラー46に達すると、レジストローラー46を予め定められた停止時間T3だけ前記駆動パルスの供給を停止させてテストシート90のスキューを補正させてから、ニップ部35Aを通過させる。
画像形成制御部56は、図6(B)に示されるように、搬送されるテストシート90に、搬送方向99に直交する基準線L2から搬送方向99の上流側へ等しい基準距離d2だけ離れた位置で第1先端部91の幅方向に離間する第1データマーク96A及び第2データマーク97Aを含む第2画像データ90Aに基づく判定画像を、画像形成部3によって形成させる。なお、具体的な画像形成制御方法については後述する。
調整部57は、操作表示部6によって入力されたスキュー補正量に対応するスキュー量調整指示(本発明のスキュー量調整指示の一例)に応じて、レジストローラー46の停止時間T3を調整する。なお、具体的な調整方法については後述する。
[第2スキュー量調整処理]
以下、図7のフローチャートを参照しつつ、制御部5によって実行される第2スキュー量調整処理の手順を説明するとともに、他の実施形態のスキュー量調整方法について説明する。図7のフローチャートにおいてステップS11、S12、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、他の実施形態の第2スキュー量調整処理を実行するときの制御部5が本発明に係る制御部、受付部、及び調整部に相当する。なお、前記他の実施形態の第2スキュー量調整処理は、斜めに裁断された第1先端部91側が搬送方向99の下流側になるように給紙部4の給紙カセットにテストシート90が載置された状態で、操作表示部6からレジストローラー46の前記スキュー補正量を調整する調整指示が入力されたことに応じて実行される。
(ステップS11,S12)
ステップS11において、制御部5は、操作表示部6から前記調整指示が入力されたか否かを判定する。制御部5は、前記調整指示が入力されるまで待つ(S11のNO側)。一方、制御部5は、前記調整指示が入力されると処理をステップS12に移行する(S11のYES側)。ステップS12において、制御部5は、ステッピングモーター47を駆動させることによって、給紙部4の給紙カセットに載置されたテストシート90をピックアップローラー43によって給紙させる。給紙されたテストシート90は、搬送ローラー44によって前記搬送路に沿ってニップ部35Aへ向けて搬送される。
(ステップS13)
ステップS13において、制御部5は、予め定められた停止時間T3に基づいて、レジストローラー46にテストシート90の搬送方向99に対するスキューを補正させる。より詳しく説明すると、制御部5は、レジストセンサー45から搬送中のテストシート90の先端を検出した信号が入力されると、前記スキュー補正量である停止時間T3だけステッピングモーター48を停止させる。回転力が付与されないレジストローラー46は、停止時間T3に対応する前記駆動パルス数が供給されない間だけ一時的に停止した前記第1状態になる。搬送されるテストシート90の先端は、レジストローラー46に当接して撓むことによって、スキューが補正される。制御部5は、停止時間T3経過後に、ステッピングモーター48に前記駆動パルスの供給を再開して、ステッピングモーター48を駆動させる。回転力が付与されるレジストローラー46は、テストシート90をニップ部35Aへ案内する前記第2状態になる。なお、ステップS13を実行する制御部5は、制御部の一例に相当する。
(ステップS14)
ステップS14において、制御部5は、ニップ部35Aを通過するテストシート90に判定画像を形成させる。制御部5は、搬送されるテストシート90に、搬送方向99に直交する基準線L2にあたる第1データ端部91Aから搬送方向99の上流側へ等しい基準距離d2だけ離れた位置に幅方向に離間している第1データマーク96A及び第2データマーク97Aを含む第2画像データ90Aに基づく判定画像を、画像形成部3によって形成させる。図6(C)に示されるように、レジストローラー46によってテストシート90のスキュー補正が不十分である場合に、第2画像データ90Aに基づく画像がテストシート90に形成されたものとする。第1先端部91から第2形成マーク97までの長さが、第1先端部91から第2マーク95までの長さよりも短く、マーク位置差分d4が生じる。
(ステップS15)
ステップS15において、制御部5は、前記第2画像データ90Aに基づく前記判定画像が形成されたテストシート90を搬送して、排紙トレイ40に排出する。その後に、制御部5は、レジストローラー46の前記スキュー補正量を調整するか否かを受け付ける画面を操作表示部6に表示させる。排出されたテストシート90には、図6(C)に示されるように、前記判定画像が形成されている。ユーザーは、テストシート90に形成された前記判定画像の第1形成マーク96及び第2形成マーク97の位置を判断する。なお、前記判定画像が形成されたテストシート90の画像を画像読取装置に読み取らせて、第1形成マーク96及び第2形成マーク97の位置が傾いているかを、コンピューターに判定させてもよい。
(ステップS16)
ステップS16において、制御部5は、操作表示部6からレジストローラー46の前記スキュー補正量を調整する前記スキュー量調整指示が入力されたか否かを判断する。前記スキュー量調整指示が入力されたと判定すると、制御部5は処理をステップS17に移行する(S16のYES側)。一方、前記スキュー量調整指示が入力されなかったと判定すると、制御部5は処理を終了する(S16のNO側)。例えば、図6(C)に示されるように、前記判定画像において、第1先端部91から第1形成マーク96までの基準距離d2と第1先端部91から第2形成マーク97までの距離d5とが異なっている。このとき、ユーザーは一致しないと判断して、操作表示部6から前記スキュー量調整指示を入力する。一方、図6(D)に示されるように、前記判定画像において、第1先端部91から第1形成マーク96までの基準距離d2と第1先端部91から第2形成マーク97までの基準距離d2とが一致している。このとき、ユーザーは一致すると判断して、操作表示部6から前記スキュー量調整指示を入力しないで、処理を終了させる。なお、制御部5がステップS15,S16を実行するときの操作表示部6は、本発明の受付部の一例に相当する。
(ステップS17)
ステップS17において、制御部5は、操作表示部6から前記スキュー量調整指示が入力された際に、併せてレジストローラー46の前記スキュー補正量を調整するための調整値に対応するズレ量が入力されたか否かを判定する。前記ズレ量が入力されたと判定すると、制御部5は処理をステップS18へ移行する(S17のYES側)。前記ズレ量が入力されていないと判定すると、制御部5は処理をステップS19へ移行する(S17のNO側)。
(ステップS18)
ステップS18において、制御部5は、入力された前記ズレ量に対応する調整時間T2をEEPROM5Dに記憶された前記対応情報から選択する。例えば、テストシート90に一定の前記ズレ量に対応するマス目が印刷されており、マス目の上に前記判定画像が形成される場合、ユーザーは、マス目と第1形成マーク96及び第2形成マーク97との位置関係から前記ズレ量を判断して、前記ズレ量を入力することが考えられる。
(ステップS19)
ステップS19において、制御部5は、予め定められた調整時間T2を前記ズレ量に対応するものする。例えば、テストシート90に形成された前記判定画像の第1先端部91から第1形成マーク96までの基準距離d2と第1先端部91から第2形成マーク97までの距離d5とが異なっているが、ユーザーは、どの程度異なっているか正確に判断できない場合、前記スキュー補正量を調整する指示だけ入力することが考えられる。
(ステップS20)
ステップS20において、制御部5は、レジストローラー46の前記スキュー補正量に前記調整時間T2を加算して、処理を終了する。具体的には、制御部5は、スキュー補正動作時にレジストローラー46を駆動するステッピングモーター48を停止させる停止時間T3に調整時間T2を加算する。これによって、レジストローラー46による停止時間T3が増加する。なお、ステップS12乃至ステップS14、ステップS16、及びステップS20を実行する制御部5は、調整部の一例に相当する。
ユーザーは、制御部5に前記第2スキュー量調整処理を一回又は数回実行させる。これによって、制御部5は、レジストローラー46の前記スキュー補正量をシート差分d1に相当する最大スキュー補正量に調整することができる。仮に、レジストローラー46の前記スキュー補正量をシート差分d1に相当する最大スキュー補正量に調整した後に、再び、テストシート90を搬送させて画像形成部3に第2画像データ90Aに基づく前記判定画像を形成させると、図6(D)に示される画像が形成される。形成された前記判定画像において、第1先端部91から第1形成マーク96までの基準距離d2と第1先端部91から第2形成マーク97までの基準距離d2とが一致する。なお、前記第2スキュー量調整処理では、ステップS18〜S20において、制御部5は、前記スキュー補正量(停止時間T3)を増やす調整処理のみ実行するが、前記スキュー補正量を減らす調整を実行してもよい。これにより、制御部5は、前記スキュー補正量を許容限度範囲内の前記目標補正量に保ちながら、搬送時間を短くすることが可能になる。
[実施形態の第1変形例]
前記実施形態の説明では、厚さが1種類のテストシート60の場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、厚さが異なる複数のテストシート60を用意して、それぞれのテストシート60を用いて前記第1スキュー量調整処理を制御部5に実行させることが考えられる。具体的に、ADF2は、普通用紙、厚紙等の厚さが異なる複数のテストシート60を読取位置12Aへ向けて搬送することが可能である。モーター駆動部58は、厚さが異なる複数のテストシート60ごとに異なる停止時間T1によって、スキューを補正することが可能である。この場合、制御部5は、スキューを調整するための調整指示が入力された場合に、操作表示部6に搬送する原稿Pの厚さごとに異なる調整モードが可能なことを表示させ、入力された原稿Pの厚さに応じた停止時間T1を選択する。また、厚みの異なるテストシート60に応じて、前記ズレ量と調整時間T2との対応関係が予め定められており、対応関係を示す調整情報がEEPROM5Dに記憶されている。調整部54は、選択された原稿Pの厚さに応じて、搬送ローラー23各々によって搬送されるテストシート60の厚みごとに応じた調整時間T2を用いて停止時間T3を調整する。前記第1スキュー量調整処理を実行する制御部5をこのように機能させることによって、複合機100は、厚さが異なる複数の原稿Pのスキュー量を補正することができる。なお、同様に、厚さが異なるテストシート90を用紙して、それぞれのテストシート90を用いて前記第2スキュー量調整処理を制御部5に実行させてもよい。
[実施形態の第2変形例]
前記実施形態の説明では、テストシート60に第1先端部61の端辺からの距離を示すために第1マーク64及び第2マーク65が形成されている場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、テストシート60の第1先端部61に直交する直線であってもよい。また、マークの数は、第1マーク64及び第2マーク65の2箇所に限らず、3箇所以上でもよい。また、第1マーク64及び第2マーク65が幅方向に最も離間した場合について説明したが、これに限るものではない。第1マーク64及び第2マーク65の位置それぞれから基準線L1までの距離に違いがあり、前記スキュー補正量を確認することができれば、第1マーク64及び第2マーク65が幅方向に離間しているだけでもよい。なお、基準線L1Aは、画像データ70における搬送方向41に平行な線であれば、どのような位置でもよい。前記実施形態の説明では、判定部53によって第1マーク74及び第2マーク75の位置を判定しやすくするため、テストシート60の画像を読み取ったときに、長い方の第1側端部72と第1先端部71との頂点を通る線を基準線L1Aとしている。
テストシート60は、図8(A)に示されるように、テストシート60は、搬送方向41の下流側の第1先端部61(本発明の先端の一例)が斜めに裁断されている。テストシート60は、斜めに裁断された短い方の側部である第2側端部63に近傍する位置に第2マーク65が形成されており、長い方の側部である第1側端部62に近傍する位置にはマークが形成されていない。図8(B)に示されるように、テストシート60が第1角A1を中心として第1先端部61が時計回りに回転する。第2角A2の相対位置は、第1角A1に対して搬送方向41の下流側に移動する。第1角A1は、テストシート60のスキュー補正量にかかわらず、搬送方向41の相対位置は常に一定である。テストシート60が読み取られた画像データ上、第1角A1は、常に同じ位置になる。そのため、制御部5は、第2側端部63側の第2マークと基準線L1Aとの離間距離に基づいて、スキュー量を調整することが可能である。完全にスキューが補正されると、図8(C)に示されるように、第1先端部81から第2側端部83側の第2マーク85までの距離は、基準距離d2になる。このように、第1先端部61が所定量斜めに裁断され、且つ短い第2側端部63に第2マーク65が形成されたテストシート60を用いて、スキュー量を調整することができる。なお、この場合、EEPROM5Dに記憶される前記調整情報は、テストシート60の読取画像における第2マーク65の位置及び基準線L1Aとの離間距離の相関するズレ量と、停止時間T1に関する調整時間T2との対応関係を示す情報である。
前記他の実施形態の説明では、図6に示されるテストシート90には、前記判定画像の第1形成マーク96及び第2形成マーク97の位置をユーザーが判断しやすいように、第1マーク94及び第2マーク95が印刷されている例について説明したが、これに限るものではない。第1マーク94及び第2マーク95等がなくてもよい。この場合、テストシート90に形成された前記判定画像に含まれる第1形成マーク96及び第2形成マーク97の位置を前記搬送路中に設けられた光学センサーに判定させたり、排出後に画像読取装置に読み取らせて判定させたりすることが考えられる。また、テストシート90には、第1形成マーク96及び第2形成マーク97の位置をユーザーが判断しやすいように、第1先端部91に平行な線を含むマス目が印刷されていてもよい。
[実施形態の第3変形例]
前記第1スキュー量調整処理において、画像データ差分d3に対応する調整時間T2が前記対応情報として記憶されており、前記第2スキュー量調整処理において、マーク位置差分d4に対応する調整時間T2が前記対応情報として記憶されている場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、画像データ差分d3に対応する調整時間T2を算出する算出式がROM5Bに記憶されており、CPU5Aが画像データ差分d3に基づいて調整時間T2を算出するものでもよい。この場合、調整部54は、第1マーク74及び第2マーク75それぞれと基準線L1Aとの離間距離の差分からズレ量である画像データ差分d3を算出する。さらに、調整部54は、前記算出式に基づいて、画像データ差分d3に応じて調整時間T2を算出して、前記スキュー補正量に対応する停止時間T1に調整時間T2を加える。例えば、調整時間T2を算出する算出式は、画像データ差分d3が0.1mm増えるごとに、前記駆動パルス数に換算して2パルス増えるものである。これによって、記憶容量を前記対応情報よりも少なくすることができる。
[実施形態の第4変形例]
実施形態の説明では、レジストローラー26及びステッピングモーター28がスキュー補正部材の場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、レジストローラー26の代わりに、読取位置12Aよりも原稿Pの搬送方向41の上流側にガイド部材が設けられたものでもよい。前記ガイド部材は、板状部材であり、上下方向7に移動することによって、搬送路を塞いだ状態と、前記搬送路を開放した状態とをとる。前記ガイド部材は、下方に移動されることによって原稿Pの前記搬送路を塞ぐ第1形態と、上方に移動されることによって原稿Pの前記搬送路を開放する第2形態との2状態を切り替え可能に構成されている。また、ステッピングモーター28の代わりに、前記ガイド部材を上下移動させるソレノイドが設けられる。前記第1状態の前記ガイド部材は、前記搬送路を搬送される原稿Pの先端に当接して原稿Pの搬送を一時的に停止させて原稿Pのスキューを補正可能である。第2状態の前記ガイド部材は、原稿Pを搬送方向41の下流側へ案内する。このように、前記ガイド部材及び前記ソレノイドが、本発明のスキュー補正部材の一例である。
[実施形態の適用例]
前記実施形態の前記第1スキュー量調整処理は、複合機100の原稿トレイ21に載置されたテストシート60を、制御部5が搬送させることによって実施される。同様に、前記実施形態の変形例の前記第2スキュー量調整処理は、複合機100の給紙部4の給紙カセットに載置されたテストシート90を、制御部5が搬送させて、第2画像データに基づく画像を形成することによって実施される。そのため、前記第1スキュー量調整処理及び前記第2スキュー量調整処理は、出荷前の調整時、定期検査、及びメンテナンスの際に、制御部5によって実行させることが考えられる。これによって、レジストローラー26及びレジストローラー46のスキューを補正するために用いる前記スキュー補正量を適宜補正することができる。
本開示の範囲は、請求項の記載に先行する詳細な説明ではなく、添付の請求項の記載により定義されるので、本明細書に記載の実施形態は、例示に過ぎず、かつ非限定的であると理解されたい。従って、特許請求の範囲から逸脱しない変更の全て、または均等物が、請求の範囲に含まれる。
100:複合機
1:画像読取部
2:ADF
3:画像形成部
4:給紙部
5:制御部
6:操作表示部
21:原稿トレイ
26:レジストローラー
28:ステッピングモーター
46:レジストローラー
48:ステッピングモーター
51,55:搬送制御部
52:記憶処理部
53:判定御部
54,57:調整部
56:画像形成制御部
58:モーター駆動部
60,90:テストシート
61,71,81,91:第1先端部
62,72,82,92:第1側端部
63,73,83,93:第2側端部
64,74,84,94:第1マーク
65,75,85,95:第2マーク
70:第1画像データ
80:目標画像データ
96:第1形成マーク
96A:第1データマーク
97:第2形成マーク
97A:第2データマーク
d1:シート差分
d2:基準距離
d3:画像データ差分
d4:マーク位置差分
d5:距離
A1,B1:第1角
A2,B2:第2角
L1,L1A,L2:基準線
T1,T3:停止時間
T2:調整時間

Claims (12)

  1. 読取位置を通過するシート状の原稿の画像を読み取る読取部と、
    前記読取位置へ向かう搬送路に沿って前記原稿を搬送する搬送部と、
    前記読取位置よりも前記原稿の搬送方向上流側に設けられ、前記搬送路を搬送される前記原稿の先端に当接して前記原稿の搬送を一時的に停止させて前記原稿のスキューを補正可能な第1状態と前記原稿を前記搬送方向下流側へ案内する第2状態とに切替可能なスキュー補正部材と、
    前記搬送部によって搬送された前記原稿の先端を前記第1状態の前記スキュー補正部材に所定の停止時間当接させた後に前記スキュー補正部材を前記第2状態に切り替える制御部と、
    前記制御部による前記所定の停止時間を調整する調整部と、
    を備え、
    前記調整部は、
    先端が所定量斜めに裁断され且つ予め定められた基準画像が形成されたテストシートが搬送されて前記スキュー補正部材によるスキュー補正がなされた後に前記テストシートが前記読取位置で前記読取部に読み取られた場合に、前記テストシートの読取画像に含まれる前記基準画像データの位置に基づいて前記所定の停止時間を調整する画像読取装置。
  2. 前記調整部は、前記基準画像データの位置に基づいて前記テストシートのスキュー量を判定し、判定された前記スキュー量が予め定められた基準値を超えている場合に前記所定の停止時間を調整する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記基準画像は、前記テストシートの幅方向の両側端に近傍する位置それぞれに形成された複数の画像である請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記テストシートの読取画像における前記基準画像データの位置及び前記搬送方向に直交する基準位置との離間距離の相関するズレ量と、前記所定の停止時間に関する調整値との対応関係を示す調整情報を記憶する記憶部を更に備え、
    前記調整部は、前記基準画像データの位置ずれに応じた前記ズレ量に対応する前記調整値を前記調整情報から選択し、選択された前記調整値を用いて前記所定の停止時間を調整する請求項1〜3の何れかに記載の画像読取装置。
  5. 前記基準画像は、前記テストシートの前記先端から等距離だけ離れ、且つ前記両側端に近傍する位置それぞれに形成された複数の画像であり、
    前記記憶部には、前記テストシートの読取画像における前記基準画像データの位置及び前記搬送方向に直交する基準位置との離間距離の差分に相当するズレ量と、前記調整値との対応関係を示す前記調整情報が記憶されたものである請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記調整値は、厚みの異なる前記テストシートに応じて定められており、
    前記調整部は、前記搬送部によって搬送された前記テストシートの厚みごとに応じた前記調整値を用いて前記所定の停止時間を調整する請求項4及び5に記載の画像読取装置。
  7. 前記記憶部は、前記テストシートの厚みごとに定められた複数の前記調整情報を記憶する請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記調整部は、前記テストシートの読取画像における前記基準画像データの位置及び前記搬送方向に直交する基準位置との離間距離の相関するズレ量に対応する調整値を算出し、算出された前記調整値を用いて前記所定の停止時間を調整する請求項1〜3の何れかに記載の画像読取装置。
  9. 前記調整部は、所定の調整指示が入力された場合に、前記所定の停止時間の調整が可能となる請求項1〜8の何れかに記載の画像読取装置。
  10. 前記スキュー補正部材は、
    供給される駆動パルス数に応じて回転駆動するステッピングモーターと、
    前記ステッピングモーターによって回転駆動又は停止されるレジストローラーと、
    を備える請求項1〜9の何れかに記載の画像読取装置。
  11. 先端が所定量斜めに裁断され且つ予め定められた基準画像が形成されたテストシートを搬送部によって搬送路に沿って画像を読み取る読取位置へ向けて搬送させる搬送ステップと、
    前記テストシートの搬送を一時的に停止させる第1状態のスキュー補正部材に前記搬送路を搬送される前記テストシートの先端を当接させて、当接してから所定の停止時間経過後に前記テストシートを搬送方向下流側へ案内する第2状態にして、前記テストシートのスキューを補正するスキュー補正ステップと、
    スキュー補正がなされた後に前記テストシートを前記読取位置で読み取る読取ステップと、
    前記テストシートの読取画像に含まれる前記基準画像データの位置に基づいて前記所定の停止時間を調整する調整ステップと、
    を含むスキュー量調整方法。
  12. 画像形成位置を通過するシート状の用紙に画像データに基づく画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成位置へ向かう搬送路に沿って前記用紙を搬送する搬送部と、
    前記画像形成位置よりも前記用紙の搬送方向上流側に設けられ、前記搬送路を搬送される前記用紙の先端に当接して前記用紙の搬送を一時的に停止させて前記用紙のスキューを補正可能な第1状態と前記用紙を前記搬送方向下流側へ案内する第2状態とに切替可能なスキュー補正部材と、
    前記搬送部によって搬送された前記用紙の先端を前記第1状態の前記スキュー補正部材に所定の停止時間当接させた後に前記スキュー補正部材を前記第2状態に切り替える制御部と、
    前記所定の停止時間を調整するためのスキュー量調整指示を受け付ける受付部と、
    前記制御部による前記所定の停止時間を調整する調整部と、
    を備え、
    前記調整部は、
    先端が所定量斜めに裁断されたテストシートが搬送されて前記スキュー補正部材によるスキュー補正がなされた後に前記テストシートが前記画像形成位置で前記画像形成部によって予め定められた判定画像が形成された場合に、前記受付部によって前記スキュー量調整指示が受け付けられた場合に、前記所定の停止時間を調整する画像形成装置。
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