JP2006295436A - 画像読取装置,読み取りサイズ検出方法 - Google Patents

画像読取装置,読み取りサイズ検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 サイズの異なる複数枚の用紙を含む複合原稿が原稿台に載置された場合に,その複合原稿の最も原稿台側の原稿サイズを検出することができる画像読取装置及び読み取りサイズ検出方法を提供すること。
【解決手段】 ステップS3において,ステップS1で実行されたプレスキャンにより検出された複合原稿の画像特性に基づいて,前記複合原稿が原稿台に載置されたことにより生じる該複合原稿における異なる用紙間の境目が形成されているか否かが検出される。そして,ステップS4で前記境目が有ると判定されると,続くステップS5では,ステップS3において検出された前記境目の位置に基づいて前記複合原稿の画像の読み取りサイズが決定される。
【選択図】図4

Description

本発明は,複写機やスキャナ装置等に搭載される画像読取装置に関し,特に,原稿台に載置された原稿の画像を読み取るに際して該原稿のサイズを自動的に検出する読み取りサイズ検出機能に関するものである。
原稿台に載置された原稿の画像を読み取る従来の画像読取装置には,原稿台に載置された原稿のサイズを自動的に検出する原稿サイズ検出機能が備えられている。この読み取りサイズ検出機能は,例えば,原稿台に設けられた複数の光学センサのうち,いずれの光学センサによって原稿が検出されているかを判断することにより実現される。また,特許文献1(原稿サイズ検知装置)では,原稿台に載置された原稿のエッジを検出することにより,その原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出機能が示されている。
ところで,A3サイズの用紙(以下「A3用紙」と略称する)の上にそのA3用紙よりもサイズの小さいA4サイズの用紙(以下「A4用紙」と略称する)が重ねられた状態でステープルが施されている用紙束(以下「複合原稿」という)の画像を読み取る際に,A4用紙が前記原稿台側に向けられた状態で原稿台に載置されると,そのA4用紙の上にA3用紙が覆いかぶさることとなる。そのため,上述した従来の原稿サイズ検出機能では,A3用紙が前記光学センサにより検出され,或いはA3用紙のエッジが検出されるため,読み取る原稿のサイズがA3であると判断される。したがって,ステープルが施された状態のままで読み取る原稿のサイズがA4であることを認識させるためには,複合原稿全体がA4サイズになるようにA3用紙を折り曲げてA4用紙の上に重ねた状態,或いはA3用紙を原稿台の読み取り領域から外した状態で複合原稿を原稿台にセットする必要がある。
特開平8−68611号公報
しかしながら,複合原稿全体がA4サイズになるようにA3用紙を折り曲げる作業や,A3用紙を原稿台の読み取り領域から外した状態で複合原稿を原稿台にセットする作業は,作業者にとって煩雑であり問題である。もちろん,ステープルを外して前記複合原稿をばらばらにすれば前記問題が生じることは無いが,ステープルの取り外し及び再ステープル処理を行う必要があり面倒である。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,サイズの異なる複数枚の用紙を含む複合原稿が原稿台に載置された場合に,その複合原稿の最も原稿台側の原稿サイズを検出することができる画像読取装置及び読み取りサイズ検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,原稿台に載置された原稿の画像を読み取るに際し,予めプレスキャンを実行することにより該原稿の画像特性を検出する画像特性検出機能を備えた画像読取装置に適用されるものであって,サイズの異なる複数枚の用紙を含む複合原稿が前記原稿台に載置されたことにより生じる該複合原稿における異なる用紙間の境目を,前記画像特性検出機能により検出された前記複合原稿の画像特性に基づいて検出し,その検出された前記境目の位置に基づいて前記複合原稿の画像の読み取りサイズを決定するように構成される。
これにより,最も原稿台側の用紙の上にその用紙よりもサイズの大きい用紙が重ねられた状態で前記複合原稿が原稿台に載置されたとしても,その用紙間の境目に基づいて前記複合原稿の読み取りサイズを決定することが可能となる。即ち,複合原稿の最も原稿台側の用紙のサイズを検出することができる。したがって,前述したように,A4用紙とA3用紙とからなる複合原稿を読み取らせる場合でも,複合原稿全体がA4サイズになるようにA3用紙を折り曲げる作業や,A3用紙を原稿台の読み取り領域から外した状態で複合原稿を原稿台にセットする作業を行う必要がなくなる。
また,前記プレスキャンは,原稿台に載置された原稿の画像を読み取るに際し,その都度行われるものであってもよいが,当該画像読取装置に設けられた操作部(プレスキャン実行指示手段)に対するユーザ操作によって入力された前記プレスキャンの実行指示に基づいて行われるものであることが望ましい。これにより,必要に応じてプレスキャンを実行させることが可能となり,必要に応じて前記複合原稿の画像の読み取りサイズを決定することができる。
ところで,前記画像特性検出機能では,前記原稿台に載置された複合原稿のサイズに応じた領域を対象にプレスキャンが実行されるが,前記複合原稿における異なる用紙間の境目を検出するためには,少なくとも複数のサイズ種別の端部に相当する部分の画像特性が検出されていれば足りる。そこで,前記原稿台における複数のサイズ種別の端部を含む限定された所定の領域を対象にプレスキャンを実行することが考えられる。これにより,前記プレスキャンの実行にかかる処理負担を軽減することができる。
また,前記用紙間の境目を検出する必要があるか否かを,前記原稿台に載置された原稿が前記複合原稿であるか否かを判定することにより判断することが考えられる。具体的には,前記原稿台に前記複合原稿が載置されたことを示す複合原稿載置情報を入力する情報入力手段を設けておき,該情報入力手段による該複合原稿載置情報が入力されたことを条件に,前記境目を検出することが考えられる。
或いは,前記原稿台に載置された原稿に綴じ部が存在すれば該原稿が複合原稿である可能性が高いことに鑑みて,前記画像特性検出機能により検出された画像特性に基づいて前記原稿台に載置された原稿の綴じ部の有無を検出し,該綴じ部が検出されたことを条件に前記境目を検出することも考えられる。ここに,前記綴じ部は,例えばステープルが施されたステープル部や,ステープルが施されている複合原稿のページ順を変更する際に生じる原稿の綴じ代における折部などであることが考えられる。
また,前記綴じ部が検出された場合に前記境目を検出すればよいが,前記綴じ部が検出されない場合には前記境目が無いことが推定されるため,前記プレスキャンの実行中に前記綴じ部が無いことが検出された場合には,その時点で前記プレスキャンの実行を終了(中断)してもよい。これにより,不要なプレスキャンの実行を防止することが可能となる。
さらに,前記プレスキャンの実行中に前記境目が検出された場合には,それ以上のプレスキャンを必要とせずに,その境目に基づいて前記読み取りサイズを決定することができるため,前記境目の検出を条件にプレスキャンを終了(中断)することが考えられる。
なお,本発明は,前記複合原稿の読み取りサイズを検出する読み取りサイズ検出方法の発明として捉えても良い。即ち,前記複合原稿における異なる用紙間の境目を,前記プレスキャンにより検出された前記複合原稿の画像特性に基づいて検出し,その検出された前記境目の位置に基づいて前記複合原稿の画像の読み取りサイズを決定する読み取りサイズ検出方法として捉えることができる。
本発明によれば,最も原稿台側の用紙の上にその用紙よりもサイズの大きい用紙が重ねられた状態で前記複合原稿が原稿台に載置されたとしても,その用紙間の境目に基づいて複合原稿の最も原稿台側の用紙のサイズ,即ち,複合原稿の画像の読み取りサイズを検出することができる。したがって,例えば,A4用紙とA3用紙とからなる複合原稿をA4用紙がA3用紙で覆われた状態で読み取らせる場合であっても,複合原稿全体がA4サイズになるようにA3用紙を折り曲げる作業や,A3用紙を原稿台の読み取り領域から外した状態で複合原稿を原稿台にセットする作業を行う必要がなくなる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像読取装置10を備える複写機Xの外観図,図2は前記複写機Xの内部構成を示す図,図3は複合原稿60が載置されたプラテンガラス11を上方から見た図,図4は前記画像読取装置10の制御部20により実行される読み取りサイズ検出処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
まず,図1及び図2を用いて本発明の実施の形態に係る画像読取装置10を備える複写機Xの概略構成について説明する。
前記複写機Xは,大別すると,図1に示すように,後述する読み取りサイズ検出機能を有する画像読取装置10と,画像形成装置30と,各種の操作釦及び表示部を有する操作パネル21(情報入力手段の一例)と,を備えて構成されている。
前記複写機Xでは,ユーザにより前記操作パネル21上の入力キーから印刷枚数や印刷倍率などが入力され,スタートキーが操作されると,前記読み取りサイズ検出機能により決定された読み取りサイズの画像が前記画像読取装置10により読み込まれ,該画像が前記画像形成装置30によって印字出力される。
前記画像読取装置10は,プラテンガラス11(原稿台の一例)に載置された原稿の画像を読み取るものであって,前記プラテンガラス11上の原稿を押さえる原稿押さえ17と,前記プラテンガラス11上の各々の位置における原稿の有無を検知する光学センサ22a〜22cと,当該画像読取装置10を制御するASIC(集積回路)及び各種の情報を記憶するROMなどの周辺機器からなる制御部20(図2参照)と,後述する画像読取部12(図2参照)と,を備えている。なお,前記制御部20は,前記複写機Xを統括的に制御する不図示の中央処理装置(CPU)に含まれるものであっても差し障りない。
図2に示す前記画像読取部12は,前記読み取りサイズ検出機能により決定された読取範囲内で画像の読取走査を行うものである。前記画像読取部12では,コピーがスタートされると,コピーランプ13(光源)が点灯し,コピーランプユニット14が矢印方向へ移動することで露光が開始される。前記コピーランプ13により原稿に照射された照射光は,原稿の画像情報を含む反射光(原稿からの反射光)となり,該反射光は,前記コピーランプユニット14に設けられた第1ミラー15から第2ミラー16,第3ミラー17,光学レンズ18,CCD19へ入力されることによって読み取られる。ここで読み取られた画像情報は,不図示のCCD回路において光の画像情報が電気的信号に変換され,設定された条件で画像処理が行われた後,LSUユニット33へプリントデータとして送信される。
続いて,図2を用いて前記画像形成装置30について説明する。
前記画像形成装置30では,ユーザにより前記操作パネル21上のスタートキーが操作されると,給紙ローラ23が回転され,給紙カセット21に収納された記録用紙が搬送路R1を通ってレジストローラ対31へ給紙される。この記録用紙は,このレジストローラ対31手前において,感光体ドラム32上に形成される画像の先端部(画像形成開始部)と記録用紙の先端部との同期をとるために一時停止される。
前記感光体ドラム32は,帯電ユニット34により全体が所定帯電電位に帯電される。前記LSUユニット33からのレーザ光が,不図示のポリゴンミラーや各種レンズを通して,前記感光体ドラム32へ照射されることにより,該感光体ドラム32上に静電潜像が形成される。その後,現像槽35中のMGローラ35a上のトナーが,前記感光体ドラム32表面上に引き寄せられ,静電潜像はトナーによって前記感光体ドラム32上の電位ギャップに応じて顕像化される。
そして,前記感光体ドラム32の回転開始とタイミングを合わせて回転開始する前記レジストローラ対31により,記録用紙が前記感光体ドラム32方向へ搬送され,転写装置36(コロナチャージャ)により前記感光体ドラム32上のトナー像が記録用紙に転写される。前記感光体ドラム32上に残留したトナーは,クリーニングブレード37aによってかきとられてクリーナーユニット37により回収される。
そして,記録用紙へのトナー像の転写が終了すると,未定着トナー像が転写されたその記録用紙は定着装置50へ送り出される。この記録用紙には,加熱ローラ51aと加圧ローラ51bとが互いに圧接してニップ領域を形成しつつ回転する一対の定着ローラ対51を通過する際に,熱と圧力が加えられる。これにより,前記未定着トナー像が記録用紙に溶融・固着される。そして,前記定着装置50により未定着トナー像が定着された記録用紙は,排紙ローラ41により排紙トレイ42に排出される。
また,前記画像読取装置10は,前記光学センサ22a〜22cを用いて前記プラテンガラス11に載置された原稿のサイズを自動的に検出する原稿サイズ検出機能を備えている。ここで,前記原稿サイズ検出機能による原稿サイズの検出方法について説明する。
前記光学センサ22aはA4サイズの範囲内,前記光学センサ22bはB4サイズの範囲内,前記光学センサ22cはA3の範囲内にそれぞれ対応する位置に配設されており,前記画像読取装置10では,前記光学センサ22a〜22cのいずれの光学センサにより原稿が検知されているかに応じて前記プラテンガラス11に載置された原稿のサイズが自動的に検出される。例えば,前記光学センサ22aだけが原稿を検知していればA4,前記光学センサ22a及び22bが原稿を検知していればB4,前記光学センサ22a〜22cの全てが原稿を検知していればA3が原稿のサイズとして検出される。
ここで,図3に示すように,A4サイズの用紙61(以下「A4用紙61」と略称する)とA3サイズの用紙62(以下「A3用紙62」と略称する)とがステープルによって綴じられた複合原稿60のうち,A4用紙61だけを前記画像読取装置10に読み取らせる場合について検討する。ここに,図3は複合原稿60がプラテンガラス11に載置された状態を上方から見た図である。
この場合,前記原稿サイズ検出機能によれば,図3に示すように,複合原稿60がA4用紙61の上にA3用紙62が覆いかぶさるような状態で前記プラテンガラス11に載置されると,前記光学センサ22a〜22cの全てによってその複合原稿60が検知されるため,読み取る原稿のサイズがA3であると認識されるが,本複写機の前記画像読取装置10には,後述する読み取り範囲検出処理が実行されることにより実現される読み取りサイズ検出機能が備えられているため,複合原稿60がA4用紙61の上にA3用紙62が重なった状態で前記プラテンガラス11に載置された場合であっても,読み取る原稿サイズがA4サイズであると認識される。
以下,図3を参照しつつ,図4のフローチャートに従って,前記画像読取装置10の制御部20により実行される読み取りサイズ検出処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
まず,当該読み取りサイズ検出処理に係るステップS1では,前記複合原稿60のプレスキャンが実行される。このプレスキャンは,前記複合原稿60がA4用紙61の上にA3用紙62が重ねられた状態で前記プラテンガラス11に載置され(図3参照),前記原稿押さえ17が閉じられた際に,前記制御部20によって前記画像読取部12が制御されることにより実行される。このプレスキャンの実行により,前記複合原稿60の画像濃度や,該複合原稿60の画像がカラーであるか白黒であるか等,前記複合原稿60の画像特性が前記制御部20によって検出される。このように,前記画像読取装置10では,前記プラテンガラス11に載置された前記複合原稿60の画像を読み取るに際し,予め前記プレスキャンが実行されるため,後に実行される前記複合原稿60の画像の読み取り時における読み取り条件(解像度,濃度,読み取りサイズなど)を,そのプレスキャンの実行結果に基づいて設定することが可能となる。なお,前記プレスキャンを実行するときの前記画像読取部12及び該画像読取部12によるプレスキャンの実行により前記複合原稿60の画像特性を検出する処理を実行するときの前記制御部20が画像特性検出手段に相当する。
そして,ステップS2では,前記プラテンガラス11に載置された原稿がサイズの異なる複数枚の用紙を含む原稿(複合原稿)であるか否かを判断するため,前記プラテンガラス11に載置された原稿が複合原稿であることを示す複合原稿載置情報が入力されているか否かが前記制御部20によって判断される。この複合原稿載置情報の入力は,具体的に,ユーザによる前記操作パネル21上の操作釦の押下によって行われる。ここで,前記複合原稿載置情報が入力されている,即ち,前記操作パネル21上の操作釦が押下されたと判断された場合には(S2のYes側),処理はステップS3に移行する。他方,前記複合原稿載置情報が入力されていないと判断された場合には(S2のNo側),処理はステップS6に移行する。このステップS6では,前記制御部20によって従来どおり前記光学センサ22a〜22cの検知状態に応じて読み取る原稿のサイズがA3サイズに決定され,当該読み取りサイズ検出処理が終了される。また,このステップS6の処理は,前記プレスキャンにより検出された前記複合原稿60の画像特性に基づいて該複合原稿60のエッジ,即ちA3用紙62のエッジ62aを検出することにより読み取る原稿のサイズをA3サイズに決定するものであってもかまわない。なお,前記プラテンガラス11上に載置された原稿のエッジを検出する処理技術は従来周知の技術であるからその説明を省略する。
一方,ステップS3では,前記ステップS1において実行されたプレスキャンにより検出された前記複合原稿60の画像特性に基づいて,前記複合原稿60に異なる用紙間の境目が形成されているか否かが前記制御部20によって検出される。ここに,前記境目を検出するための処理を実行するときの前記制御部20が用紙境目検出手段に相当する。なお,前記用紙間の境目は,A4用紙61の上にA3用紙62が重なっている場合のように,サイズの小さな用紙の上にサイズの大きな用紙が重なった状態で前記複合原稿60が前記プラテンガラス11に載置されることにより生じるものである。この判定は,具体的には,サイズの異なる複数枚の用紙を含む複合原稿が前記プラテンガラス11に載置されたことにより生じる該複合原稿における異なる用紙間の境目に対応する濃度基準が予め記憶された記憶部(不図示)を設けておき,該記憶部に記憶された前記濃度基準を指標とすることにより実現される。なお,前記記憶部(不図示)は,例えば前記制御部20が有する前記ROM(不図示)であってよい。ここで,前記プラテンガラス11上には,前記境目61aに類似するものとしてA3用紙62と前記原稿押さえ17との境目62a,即ちA3用紙のエッジが存在するが,この境目62aの濃度分布と,前記境目61aの濃度分布とが異なることは周知の事項である。したがって,前記境目62aに対応する濃度基準を,前記記憶部(不図示)に記憶させておくことにより,該境目62aと前記境目61aとを区別することが可能である。
ここでは,A4用紙61とA3用紙62との間に形成された境目61a,即ちA4用紙61のエッジが検出されるため(S4のYes側),処理はステップS5に移行する。他方,前記境目61aが無いと判定された場合には(S4のNo側),処理は前記ステップS6に移行する。
そして,ステップS5では,前記制御部20によって,前記ステップS3において検出された前記境目61aの位置に基づいて前記複合原稿60の画像の読み取りサイズが決定される。ここでは,前記境目61aがA4サイズの端部(エッジ)に位置していることが検出されるため,前記複合原稿60の画像の読み取りサイズがA4に決定される。ここに,前記境目61aの位置に基づいて前記複合原稿60の画像の読み取りサイズを決定する処理を実行するときの前記制御部20が読み取りサイズ決定手段に相当する。
そして,ユーザによる前記操作パネル21上のスタートキーの操作によりコピー動作が開始されると,前記画像読取装置10では,前記ステップS5或いはステップS6において決定された読み取りサイズの範囲(A4或いはA3)の画像が前記画像読取部12によって読み取られ,その画像が前記画像形成装置30によって記録用紙に印字出力される。
以上のように,前記複写機Xが備える本画像読取装置10では,A4用紙61の上にA3用紙62が重ねられた状態で前記複合原稿60が前記プラテンガラス11に載置されたとしても,その用紙間の境目61aに基づいて読み取りサイズをA4として検出することが可能である。したがって,ユーザは,複合原稿60全体がA4サイズになるようにA3用紙を折り曲げる作業や,A3用紙を前記プラテンガラス11における前記画像読取部12による読み取り領域から外した状態で複合原稿60を原稿台にセットする作業を行うことなく,容易に前記A4サイズを読み取りサイズとして決定することができる。
なお,本実施の形態では,前記プレスキャンが,前記原稿押さえ17が閉じられた際に自動的に実行される例について説明したが,これに限られず,前記操作パネル21上の操作釦の操作に基づいて前記プレスキャンが実行される構成も考えられる。即ち,前記プレスキャンを前記原稿押さえ17が閉じられる度に実行するのではなく,必要に応じてユーザによって行われる前記操作パネル21上の操作釦への前記プレスキャンの実行指示に基づいて前記プレスキャンが実行される。このとき,前記プレスキャンの実行の指示は,前記操作パネル21上の操作釦へのユーザ操作に応じて前記制御部20から前記画像読取部12に対して行われる。ここに,前記指示を入力し得る前記操作パネル21及び前記指示の入力に応じて前記画像読取部12に前記プレスキャンの実行を指示するときの前記制御部20がプレスキャン実行指示手段に相当する。
また,前記プレスキャンは,前記ステップS2(図4)における前記複合原稿載置情報の入力を条件に実行されるものであってもよい。即ち,まず前記複合原稿載置情報の入力を判定し(S2),該複合原稿載置情報の入力がされている場合に限りプレスキャンを実行する(S1)処理手順が他の実施例として考えられる。この実施例は,前記読み取りサイズ検出処理以外にプレスキャンの実行の必要性がない,例えば読み取る原稿が白黒に限定された画像読取装置などに好適である。
この場合,さらに前記プレスキャン(S1)と前記境目61aの検出,判定(S3,S4)とを並列処理することが考えられる。これにより,前記プレスキャンの実行中に前記境目61aがあるか否かを判定し,前記境目61aが検出されたと判断された場合には,その後の画像の読み取り範囲に含まれない領域に関するプレスキャンの実行は必要ないと判断し,該プレスキャンを終了(中断)させることが可能となる。したがって,不要な領域のプレスキャンが実行されないため,該プレスキャンに係る処理負担が軽減される。
前述では,前記ステップS2において,前記操作パネル21上の操作釦の押下による前記複合原稿載置情報の入力を条件に,前記複合画像60における前記境目61aを検出する例について説明した。
ここでは,他の実施例として,前記ステップS2において,前記複合原稿60に綴じ部があることを条件に,前記複合画像60における前記境目61aを検出する例について説明する。
即ち,前記ステップS2において,前記プレスキャンにより検出された画像特性に基づいて前記複合原稿60に綴じ部があるか否かを判定し,その判定結果に基づいて前記複合画像60における前記境目61aを検出するか否かが前記制御部20によって判断される。そして,前記複合原稿60に綴じ部がある場合には処理が前記ステップS3に移行し,綴じ部が無い場合には処理が前記ステップS6に移行する。ここに,前記複合原稿60に綴じ部があるか否かを判定する処理を実行するときの前記制御部20が綴じ部検出手段に相当する。
ここで,前記複合原稿60の綴じ部は,A4用紙61とA3用紙62とがステープルで綴じられたステープル部64(図3参照)であることが考えられる。このステープル部64は,A3用紙62の上にA4用紙61が乗せられた状態でステープルが施されているため,A4用紙61上にステープル部64が存在する。そこで,前記A4用紙61とA3用紙62との境目61aの検出と同様に,該ステープル部61aにおけるステープルによって生じる濃度変化に基づいて前記ステープル部64の有無を検出することができる。具体的には,前記記憶部(不図示)に前記ステープル部64に対応する濃度基準を予め記憶させておくことにより,前記ステープル部64の検出が可能となる。
ここに,図5は,複合原稿60´が載置されたプラテンガラス11を上方から見た図である。
前記複合原稿60とは逆に,A4用紙61の上にA3用紙62が乗せられた状態でステープルが施された複合原稿60´では,図5に示すように,A4用紙61の画像を読み取らせるためには,該A4用紙61が前記プラテンガラス11側になるようにA3用紙62をA4用紙の背面にまわす必要があるため,該A4用紙61上には前記ステープル部64(図3参照)が存在しない。しかし,この場合A4用紙61の綴じ代には,A3用紙62をA4用紙の背面にまわすことにより生じる折れ部65が存在する。
そこで,前記プレスキャンにより検出された画像特性に基づいて前記複合原稿60´の綴じ代に折れ部65があるか否かを判定することが考えられる。即ち,前記折れ部65を前記複合原稿60´の綴じ部として,その有無を判定することにより,その判定結果に基づいて前記複合画像60における前記境目61aを検出するか否かが判断される。
また,前記プレスキャンの実行中に前記複合原稿60(60´)に前記ステープル部64(折れ部65)があるか否かを検出する実施例が考えられる。これにより,前記複合原稿60(60´)の綴じ代に前記ステープル部64(折れ部65)がないことが検出された場合には,前記境目61aが無いと推定し,その時点で前記プレスキャンを終了(中断)させることが可能となる。したがって,不要なプレスキャンの実行を防止することができる。
ここに,図6は,プレスキャンが実行されるプラテンガラス11における所定の領域Sを示す図である。
また,前記プレスキャンは,通常,前記プラテンガラス11に載置された複合原稿60のサイズに応じた領域,例えば前記光学センサ22a〜22cによる検知状態に応じた領域を対象に実行されるが,前記複合原稿60における異なる用紙間の境目を検出するためには,少なくとも複数のサイズ種別の端部に相当する部分の画像特性が検出されていれば足りる。そこで,図6に示すように,前記プラテンガラス11の長手方向の略中央部に位置し,該プラテンガラス11においてA4サイズ,A4横サイズ,B4サイズの端部を含む限定された所定の領域Sを対象にプレスキャンを実行することが考えられる。これにより,不要な領域のプレスキャンを実行することなく,前記プレスキャンの実行にかかる処理負担を軽減することができる。なお,A3サイズが最大サイズであるから,A3サイズの端部は前記所定の領域Sに含んでいないが,前記プラテンガラス11における読み取りサイズがA3サイズ以上である場合には,A3サイズの端部を含めた領域を前記所定の領域Sに設定すればよい。また,更に複数のサイズ種別を認識することのできる画像読取装置であれば,そのサイズ種別各々の端部を網羅する範囲を前記所定の領域Sとして設定すればよい。
本発明の実施の形態に係る画像読取装置10を備える複写機Xの外観図。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置10を備える複写機Xの内部構成を示す図。 複合原稿60が載置されたプラテンガラス11を上方から見た図。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置10の制御部20により実行される読み取りサイズ検出処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。 複合原稿60´が載置されたプラテンガラス11を上方から見た図。 プレスキャンが実行されるプラテンガラス11における所定の領域Sを示す図。
符号の説明
10…画像読取装置
11…プラテンガラス(原稿台の一例)
12…画像読取部
17…原稿押さえ
20…制御部
21…操作パネル
22a〜22c…光学センサ
30…画像形成装置
60,60´…複合原稿
61…A4用紙
61a,62a…境目
62…A3用紙
64…ステープル部(綴じ部の一例)
65…折れ部(綴じ部の一例)
X…複写機
S1,S2,,,…処理手順(ステップ)番号

Claims (9)

  1. 原稿台に載置された原稿の画像を読み取るに際し,予めプレスキャンを実行することにより該原稿の画像特性を検出する画像特性検出手段を備えた画像読取装置であって,
    サイズの異なる複数枚の用紙を含む複合原稿が前記原稿台に載置されたことにより生じる該複合原稿における異なる用紙間の境目を,前記画像特性検出手段により検出された前記複合原稿の画像特性に基づいて検出する用紙境目検出手段と,
    前記用紙境目検出手段により検出された前記境目の位置に基づいて前記複合原稿の画像の読み取りサイズを決定する読取サイズ決定手段と,
    を具備してなることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記プレスキャンの実行を指示するプレスキャン実行指示手段を更に備えてなり,
    前記プレスキャン実行指示手段によるプレスキャンの実行の指示に基づいて前記画像特性検出手段がプレスキャンを実行してなる請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像特性検出手段が,前記原稿台における複数のサイズ種別の端部を含む限定された所定の領域を対象にプレスキャンを実行するものである請求項1又は2のいずれかに記載の画像読取装置。
  4. 前記原稿台に複合原稿が載置されたことを示す複合原稿載置情報を入力する情報入力手段を更に備えてなり,
    前記用紙境目検出手段が,前記情報入力手段による前記複合原稿載置情報の入力を条件に前記境目を検出するものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記画像特性検出手段により検出された画像特性に基づいて前記原稿台に載置された原稿の綴じ部の有無を検出する綴じ部検出手段を更に備えてなり,
    前記用紙境目検出手段が,前記綴じ部検出手段により前記綴じ部が検出されたことを条件に前記境目を検出するものである請求項1又は2のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記綴じ部が,ステープル部或いは原稿の綴じ代における折部である請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記画像特性検出手段が,前記プレスキャンの実行中に前記綴じ部検出手段により前記綴じ部が無いことが検出されたことを条件に,該プレスキャンを終了するものである請求項5又は6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記画像特性検出手段が,前記プレスキャンの実行中に前記用紙境目検出手段により前記用紙間の境目が検出されたことを条件に,該プレスキャンを終了するものである請求項1〜7のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. 原稿台に載置された原稿の画像を読み取るに際し,予めプレスキャンを実行することにより該原稿の画像特性を検出する画像特性検出工程を備えた読み取りサイズ検出方法であって,
    サイズの異なる複数枚の用紙を含む複合原稿が前記原稿台に載置されたことにより生じる該複合原稿における異なる用紙間の境目を,前記画像特性検出手段により検出された前記複合原稿の画像特性に基づいて検出する用紙境目検出工程と,
    前記用紙境目検出工程により検出された前記境目の位置に基づいて前記複合原稿の画像の読み取りサイズを決定する読取サイズ決定工程と,
    を具備してなることを特徴とする読み取りサイズ検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007158965A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、原稿サイズ検知方法、及び原稿サイズ検知プログラム
JP2008187244A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Ricoh Co Ltd 原稿サイズ検知装置及び画像読取装置

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