JP6099513B2 - 画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents
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Description
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図1(A)は、前記画像形成装置10の模式断面図、図1(B)は、図1(A)におけるB−B矢視図である。
以下、図3を参照しつつ、前記画像形成装置10において前記制御部5により実行される検出制御処理の手順の一例について説明する。なお、ステップS1、S2・・・は、前記制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。前記検出制御処理は、前記原稿載置面211に載置された原稿から画像データを読み取る前記画像読取部2の画像読取処理が終了する度にステップS1から実行される。即ち、前記検出制御処理は、前記原稿載置面211に原稿が載置された状態で開始される。
ステップS1において、前記制御部5は、入替フラグ及び載置フラグの値を設定する。前記入替フラグ及び前記載置フラグは、前記制御部5の前記RAM又は前記EEPROMに確保された記憶領域である。前記入替フラグには、前記原稿載置面211の前記原稿載置位置214に載置された原稿の入れ替えの有無が記録される。前記入替フラグは、「1」が原稿の取り出しがあった旨を示し、「0」が原稿の取り出しがない旨を示す。前記載置フラグには、前記原稿載置位置214への原稿の載置の有無が記録される。前記載置フラグは、「1」が原稿の載置があった旨を示し、「0」が原稿の載置がない旨を示す。そして、前記ステップS1において、前記制御部5は、前記入替フラグを「0」に設定し、前記載置フラグを「1」に設定する。なお、前記画像形成装置10の電源投入時又は省電力モードからの復帰時のような前記画像形成装置10の稼働開始時には、前記入替フラグ及び前記載置フラグが共に「1」に設定される。これにより、後述の読取制御処理では、1枚目の原稿の画像読取開始時に原稿の入れ替え忘れ又は原稿の入れ忘れが検出されない。
ステップS2において、前記制御部5は、前記ADF1が開状態であるか否かを判断する。具体的に、前記制御部5は、前記開閉検出部52により前記ADF1の開状態が検出されたか否かを判断する。
ステップS3において、前記制御部5は、前記原稿載置位置214から原稿が取り出されたか否かを判断する。具体的に、前記制御部5では、前記検出制御部51により、前記光電変換部271からの出力電力が前記閾値未満から前記閾値以上に変化した場合に、前記原稿載置位置214から原稿が取り出されたと判断される。
ステップS4において、前記制御部5は、前記入替フラグに「1」を記録し、前記載置フラグに「0」を記録する。即ち、前記画像読取部2による画像データの読取終了後、前記ADF1が開かれた状態で前記原稿の取り出しが一度でも検出された場合には、前記入替フラグが「1」に設定される。
次に、ステップS5において、前記制御部5は、前記原稿載置位置214に原稿が載置されたか否かを仮判断する。具体的に、前記制御部5では、前記検出制御部51が、前記光電変換部271からの出力電力が前記閾値以上から前記閾値未満に変化した場合に、前記原稿載置位置214に原稿が載置されたと仮定する。
ステップS6において、前記制御部5は、前記ADF1が閉状態であるか否かを判断する。即ち、前記制御部5は、前記検出制御部51により前記原稿の載置が検出されたときに同時に前記開閉検出部52により前記ADF1の閉状態が検出されたか否かを判断する。
ステップS61において、前記制御部5は、前記載置フラグに「1」を記録する。即ち、前記制御部5は、前記ADF1が開状態のときに前記光電変換部271の出力電力が前記閾値未満に変化した場合には、前記ADF1の閉動作ではなく、前記原稿載置位置214への原稿の載置が行われたと判断する。
続いて、ステップS62において、前記制御部5は、前記原稿サイズ検出部53により前記原稿載置面211に載置された原稿のサイズ及び向きを検出する。なお、前記制御部5は、前記ステップS62で検出された前記原稿のサイズ及び向きを前記操作表示部6に表示させ、或いは前記画像読取部2による読取対象の原稿サイズとして自動設定する。
一方、ステップS7において、前記制御部5は、前記載置フラグに「0」を記録する。即ち、前記制御部5は、前記光電変換部271の出力電力が前記閾値未満に変化したときに前記ADF1が閉状態であれば、前記原稿載置位置214への原稿の載置ではなく、前記ADF1の閉動作が行われたと判断する。
その後、ステップS8において、前記制御部5は、前記開閉検出部52により前記ADF1が開状態であるか否かを判断する。ここで、前記制御部5は、前記ADF1が開状態であると判断すると(S8のYes側)、処理を前記ステップS5に移行させる。また、前記制御部5は、前記ADF1が開状態でなければ(S8のNo側)、前記ステップS8を繰り返し実行する。なお、前記画像形成装置10において、前記制御部5による前記検出制御処理の実行中に、前記画像読取部2による次の画像読取処理が実行されると、前記制御部5は、前記ステップS1から前記検出制御処理を再度実行する。
続いて、図4を参照しつつ、前記画像形成装置10において前記制御部5により実行される読取制御処理の手順の一例について説明する。なお、前記制御部5は、前記読取制御処理及び前記検出制御処理を略並行して実行する。また、前記読取制御処理と前記検出制御処理とが異なる制御手段(プロセッサー)によって実行されることも考えられる。前記読取制御処理は、前記原稿載置面211に載置された原稿に対して前記画像読取部2を用いた画像データの読取処理が行われる場合に実行される。なお、前記制御部5は、前記ADF1に原稿がセットされている場合には、前記読取制御処理に代えて前記ADF1による原稿の搬送処理及び前記ADF1により搬送される原稿から画像データを読み取る画像読取処理を実行する。
まず、ステップS11において、前記制御部5は、前記操作表示部6に対するユーザー操作により、前記原稿載置面211に載置された原稿から画像データを読み取る画像読取処理を伴うジョブの開始要求が行われたか否かを判断する。前記ジョブは、例えばスキャン処理、FAX送信処理、又はコピー処理などである。
ステップS12において、前記制御部5は、前記載置フラグの値が「1」であるか否かにより、前記原稿載置位置214に原稿が載置されているか否かを判断する。ここで、前記制御部5は、前記載置フラグの値が「1」であり、前記原稿載置位置214に原稿が載置されていると判断すると(S12のYes側)、処理をステップS13に移行させる。また、前記制御部5は、前記載置フラグの値が「0」であり、前記原稿載置位置214に原稿が載置されていないと判断すると(S12のNo側)、処理をステップS121に移行させる。
ステップS121において、前記制御部5は、前記操作表示部6の表示画面に、原稿の入れ忘れを検出した旨のメッセージを表示することにより前記原稿の入れ忘れを報知し、処理を前記ステップS11に戻す。即ち、前記制御部5は、前記原稿の取り出しを検出した後(S3のYes側)、前記原稿の載置が検出されていない状態で前記開閉検出部52により前記ADF1の閉状態が検出された場合に(S5及びS6のYes側)、原稿の入れ忘れを報知する。また、前記原稿の入れ忘れが生じている場合、前記制御部5は、処理を前記ステップS11に戻すことにより、前記画像読取部2による画像データの読み取りを禁止する。これにより、前記原稿載置位置214に原稿が載置されていない状態における前記画像読取部2による画像読取処理が防止される。ここに、前記ステップS121は前記制御部5の前記検出制御部51によって実行される。なお、前記ステップS121において、前記制御部5の前記検出制御部51が、前記操作表示部6への表示に代えて、エラー音を発生させること、又は前記表示と共にエラー音を発生させることにより前記原稿の入れ忘れを報知することも考えられる。
一方、ステップS13において、前記制御部5は、前記入替フラグの値が「1」であるか否かにより、前記画像読取部2による画像データの読み取り後に前記原稿載置位置214の原稿が入れ替えられたか否かを判断する。ここで、前記制御部5は、前記入替フラグの値が「1」であり、前記原稿載置位置214の原稿が入れ替えられていると判断すると(S13のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、前記制御部5は、前記入替フラグの値が「0」であり、前記原稿載置位置214の原稿が入れ替えられていないと判断すると(S13のNo側)、処理をステップS131に移行させる。
ステップS14において、前記制御部5は、前記画像読取部2を用いて前記原稿載置面211に載置された原稿の画像データの読取処理を実行し、処理を前記ステップS11に移行させる。
一方、ステップS131において、前記制御部5は、前記操作表示部6の表示画面に、原稿の入れ替え忘れを検出した旨のメッセージを表示することにより前記原稿の入れ替え忘れを報知する。即ち、前記制御部5は、前記画像読取部2により画像データが読み取られた後、前記原稿の取り出しが一度も検出されていない場合(S3のNo側)に、前記原稿の入れ替え忘れを報知する。このように、前記読取制御処理では、前記制御部5により、前記原稿載置面211への原稿の入れ忘れ、及び前記原稿載置面211の原稿の入れ替え忘れが区別して検出される。ここに、前記ステップS131は前記制御部5の前記検出制御部51によって実行される。なお、前記ステップS131において、前記制御部5の前記検出制御部51が、前記操作表示部6への表示に代えて、エラー音を発生させること、又は前記表示と共にエラー音を発生させることにより前記原稿の入れ替え忘れを報知することも考えられる。
また、ステップS132において、前記制御部5は、前記操作表示部6の表示画面に、前記画像読取部2による画像データの読み取りの続行の有無を選択させるための操作キーを表示させる。例えば、前記制御部5は、「同じ原稿ですが、読み取りを続行してよろしいですか?」のメッセージと共に、「はい」及び「いいえ」の操作キーを前記操作表示部6に表示させる。
そして、ステップS133において、前記制御部5は、前記ステップS132で表示された前記操作キーのユーザー操作を待ち受ける(S133のNo側)。そして、前記制御部5は、前記操作キーが選択されると(S133のYes側)、処理を前記ステップS134に移行させる。
ステップS134において、前記制御部5は、前記ステップS133における操作結果に応じて、前記画像読取部2による画像データの読み取りの続行が選択されたか否かを判断する。例えば前述の例では、「はい」の操作キーが選択された場合に、前記画像読取部2による画像データの読み取りの続行が選択されたと判断される。一方、「いいえ」の操作キーが選択された場合には、前記画像読取部2による画像データの読み取りを続行しない旨が選択されたと判断される。
2 :画像読取部
21:原稿台
211:原稿載置面
27:原稿検出部
271〜278:光電変換部
3 :画像形成部
4 :給紙カセット
5 :制御部
51:検出制御部
52:開閉検出部
53:原稿サイズ検出部
6 :操作表示部
10:画像形成装置
Claims (6)
- 原稿載置面に載置された原稿から画像データを読み取る画像読取処理を実行する画像読取手段と、
前記原稿載置面の下方に設けられ、前記原稿載置面における予め定められた原稿載置位置を透過して上方から入射する光の受光量に応じた電力を出力する第1光電変換部と、
前記原稿載置面に対して開閉可能なカバー部材と、
前記カバー部材の開閉状態を検出する開閉検出部と、
前記画像読取手段により画像データが読み取られた後、前記開閉検出部により前記カバー部材の開状態が検出されてから前記カバー部材の閉状態が検出されるまでの間に、前記第1光電変換部の出力結果に関する予め定められた第1条件、第2条件および第3条件がそれぞれ成立したか否かを判定する制御部と、を備え、
前記第1条件は、前記第1光電変換部の出力電力が予め定められた閾値未満から前記閾値以上に変化したという条件であり、
前記第2条件は、前記第1条件が成立した後に再び前記第1光電変換部の出力電力が前記閾値未満に変化し、かつ、前記第1光電変換部の出力電力が前記閾値以上から前記閾値未満に変化したときに前記開閉検出部が前記カバー部材の閉状態を検出する状態であるという条件であり、
前記第3条件は、前記第1条件が成立した後に再び前記第1光電変換部の出力電力が前記閾値未満に変化し、かつ、前記第1光電変換部の出力電力が前記閾値以上から前記閾値未満に変化したときに前記開閉検出部が前記カバー部材の開状態を検出する状態であるという条件であり、
前記制御部は、前記第1条件が成立しない状態で前記画像読取処理を伴うジョブの開始要求が発生したときに、前記原稿の入れ替え忘れを報知し、前記第2条件が成立したと判定した状態で前記開始要求が発生したときに、前記入れ替え忘れの報知とは別に前記原稿の入れ忘れを報知し、前記第3条件が成立したと判定した状態で前記開始要求が発生したときに前記画像読取手段に前記画像読取処理を実行させる、画像読取装置。 - 前記制御部は、前記第1条件が成立したと判定しない状態で前記開始要求が発生した場合、および、前記第2条件が成立したと判定した状態で前記開始要求が発生した場合に、前記画像読取手段による画像データの読み取りを禁止する請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記制御部が、前記第1条件が成立したと判定しない状態で前記開始要求が発生した場合に、前記画像読取手段による画像データの読み取りの禁止を予め設定された操作入力に応じて解除可能である請求項2に記載の画像読取装置。
- 複数の原稿サイズに対応して予め定められた複数のサイズ検出位置を透過して上方から入射する光の受光量に応じた電力を出力する複数の第2光電変換部と、
前記原稿載置面に載置された原稿のサイズを複数の前記第2光電変換部の出力結果に応じて検出可能な原稿サイズ検出手段と、を更に備え、
前記原稿載置位置は、前記画像読取手段による読取可能な最小原稿サイズの範囲内の位置であり、
前記原稿サイズ検出手段は、前記制御部により前記第3条件が成立すると判定されたときに前記原稿載置面に載置された原稿のサイズを検出する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記第1光電変換部および複数の前記第2光電変換部が太陽電池である請求項4に記載の画像読取装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の画像読取装置と、前記画像読取装置により読み取られた画像データに基づいて画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
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