JP2017199766A - 積層型コイルアレイおよびモジュール - Google Patents

積層型コイルアレイおよびモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2017199766A
JP2017199766A JP2016088559A JP2016088559A JP2017199766A JP 2017199766 A JP2017199766 A JP 2017199766A JP 2016088559 A JP2016088559 A JP 2016088559A JP 2016088559 A JP2016088559 A JP 2016088559A JP 2017199766 A JP2017199766 A JP 2017199766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coil pattern
base material
multilayer
material layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016088559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6658267B2 (ja
Inventor
浩和 矢▲崎▼
Hirokazu Yazaki
浩和 矢▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016088559A priority Critical patent/JP6658267B2/ja
Publication of JP2017199766A publication Critical patent/JP2017199766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6658267B2 publication Critical patent/JP6658267B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

【課題】 積層素体の形状に歪が発生することが抑制された積層型コイルアレイを提供する。【解決手段】 第1基材層3a〜3d、第2基材層4a〜4dが積層されてなる積層素体11と、積層素体11内に設けられた、第1コイル状インダクタL1と第2コイル状インダクタL2とを含み、第1コイル状インダクタL1は、第1基材層3a〜3dに設けられた第1コイルパターン5a〜5dと、第2基材層4a〜4dに設けられた第2コイルパターン6a〜6dとを含み、第2コイル状インダクタL2は、第1基材層4a〜4dに設けられた第3コイルパターン7a〜7dと、第2基材層4a〜4dに設けられた第4コイルパターン8a〜8dとを含み、第1コイルパターン5a〜5dと第2コイルパターン6a〜6dとを接続するビア電極9a、9c、9e、9g、9iの本数や接続位置が、第3コイルパターン7a〜7dと第4コイルパターン8a〜8dとを接続するビア電極9b、9d、9f、9h、9jの本数や接続位置と異なるようにした。【選択図】 図2

Description

本発明は、積層型コイルアレイに関し、さらに詳しくは、積層素体の形状に歪が発生することが抑制された積層型コイルアレイに関する。
また、本発明は、上記本発明の積層型コイルアレイを備えたモジュールに関する。
電子回路において、複数のインダクタを必要とする場合に、1つの積層素体内に複数のインダクタが設けられた積層型コイルアレイを使用する場合がある。積層型コイルアレイを使用すれば、複数個分のインダクタの基板などへの実装を、1回の実装ステップで行うことができ、実装工程の簡略化をはかることができるというメリットがある。また、基板などに複数個のインダクタを別々に実装するよりも、複数のインダクタを含む1個の積層型コイルアレイを実装した方が、基板などにおける実装スペースを小さくすることができるというメリットがある。
そのような積層型コイルアレイが、特許文献1(特開2000-353619号公報)に開示されている。図14(A)、(B)に、特許文献1に開示された積層型コイルアレイ1000を示す。ただし、図14(A)は、積層型コイルアレイ1000の説明図である。図14(B)は、積層型コイルアレイ1000の分解斜視図である。
積層型コイルアレイ1000は、図14(A)に示すように、積層素体(アレイ素子)101を備える。積層素体101の内部には、4つのコイル状インダクタ(積層型コイル)102a〜102dが設けられている。積層素体101の1つの面に、端子103a、103b、103c、103dが設けられ、他の1つの面に、端子103e、103f、103g、103hが設けられている。そして、コイル状インダクタ102aが、端子103a、103e間に接続されている。コイル状インダクタ102bが、端子103b、103f間に接続されている。コイル状インダクタ102cが、端子103c、103g間に接続されている。コイル状インダクタ102dが、端子103d、103h間に接続されている。
積層素体101は、図14(B)に示すように、複数の基材層104が積層されたものからなる。そして、各基材層104の主面には、コイルパターン105a〜105dが設けられている。また、所定の基材層104の両主面間を貫通してビア電極(ビアホール)106a〜106dが設けられている。そして、各基材層104に形成されたコイルパターン105aをビア電極106aで接続してコイル状インダクタ102aが構成されている。各基材層104に形成されたコイルパターン105bをビア電極106bで接続してコイル状インダクタ102bが構成されている。各基材層104に形成されたコイルパターン105cをビア電極106cで接続してコイル状インダクタ102cが構成されている。各基材層104に形成されたコイルパターン105dをビア電極106dで接続してコイル状インダクタ102dが構成されている。
このような構造からなる積層型コイルアレイにおいて、内部に設けられたコイル状インダクタのインダクタンス値を、コイル状インダクタごとに異ならせなければならない場合がある。すなわち、積層型コイルアレイが組込まれる電子回路の回路設計上の要求から、積層型コイルアレイの内部に設けられたコイル状インダクタのインダクタンス値を、コイル状インダクタごとに異ならせなければならない場合がある。
従来において、積層型コイルアレイの内部に設けられたコイル状インダクタのインダクタンス値を、コイル状インダクタごとに異ならせる方法として、次のような方法があった。
まず、コイル状インダクタごとに、コイルパターンの積層数を変える方法があった。すなわち、小さなインダクタンス値が求められるコイル状インダクタのコイルパターンの積層数を少なくし、大きなインダクタンス値が求められるコイル状インダクタのコイルパターンの積層数を多くする方法があった。
また、コイル状インダクタごとに、コイルパターンの積層方向のギャップ(上に配置されたコイルパターンと下に配置されたコイルパターンとの積層方向の間隔)を変える方法があった。すなわち、小さなインダクタンス値が求められるコイル状インダクタのコイルパターンの積層方向のギャップを小さくし、大きなインダクタンス値が求められるコイル状インダクタのコイルパターンの積層方向のギャップを大きくする方法があった。
また、コイル状インダクタごとに、コイルパターンの形状を変える方法があった。すなわち、小さなインダクタンス値が求められるコイル状インダクタのコイルパターンの形状を小さくし、大きなインダクタンス値が求められるコイル状インダクタのコイルパターンの形状を大きくする方法があった。
特開2000-353619号公報
しかしながら、積層型コイルアレイの内部に設けられたコイル状インダクタのインダクタンス値をコイル状インダクタごとに異ならせる、上述した従来の方法には、いずれも、積層素体の形状が歪んでしまいやすいという問題があった。すなわち、コイルパターンの積層数をコイル状インダクタごとに異ならせる方法、コイルパターンの積層方向のギャップをコイル状インダクタごとに変える方法、コイルパターンの形状をコイル状インダクタごとに変える方法のいずれによっても、積層素体の形状が歪んでしまいやすいという問題があった。
たとえば、積層素体(基材層)が樹脂を材料にして作製されている場合には、製造時における樹脂の流動性が各コイル状インダクタの近傍ごとに異なってしまい、積層素体に歪みが発生し、これに伴ってコイルパターンの崩れが発生してしまう虞があった。
また、積層素体(基材層)がセラミックを材料にし、焼成して作製されている場合には、各コイル状インダクタの近傍ごとに焼成挙動が異なり、焼成後の積層素体に反りやクラックが発生してしまう虞があった。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたものであり、その手段として本発明の積層型コイルアレイは、第1基材層および第2基材層を含む複数の基材層が積層されてなる積層素体と、積層素体内に設けられ、積層方向に沿って巻回軸を有し、基材層の面方向に並べられた、少なくとも第1コイル状インダクタと第2コイル状インダクタとを含み、第1コイル状インダクタは、第1基材層に設けられた第1コイルパターンと、第2基材層に設けられ、第1コイルパターンと同形状で、第1コイルパターンと重なり、第1コイルパターンとビア電極で接続された第2コイルパターンとを含み、第2コイル状インダクタは、第1基材層に設けられた第3コイルパターンと、第2基材層に設けられ、第3コイルパターンと同形状で、第3コイルパターンと重なり、第3コイルパターンとビア電極で接続された第4コイルパターンとを含み、第1コイルパターンと第2コイルパターンとを接続するビア電極の本数および/または接続位置が、第3コイルパターンと第4コイルパターンとを接続するビア電極の本数および/または接続位置と異なり、第1コイル状インダクタのインダクタンス値と第2コイル状インダクタのインダクタンス値とが異なるものとした。
第1コイルパターンと第3コイルパターンとは、たとえば、並進対称、線対称または点対称とすることができる。この場合には、積層素体の形状がより安定し、より歪の発生が抑制される。
第1コイルパターンと第2コイルパターンとの接続は、ビア電極の本数や接続位置を変えて、種々のバリエーションを取ることができる。たとえば、第1コイルパターンと第2コイルパターンとを、一端同士で接続し、かつ、他端同士で接続し、両者を並列に接続することができる。あるいは、第1コイルパターンと第2コイルパターンとを、一端同士のみで接続することができる。あるいは、第1コイルパターンと第2コイルパターンとを、一端同士で接続し、かつ、中間位置同士で接続することができる。同様に、第3コイルパターンと第4コイルパターンとの接続も、ビア電極の本数や接続位置を変えて、種々のバリエーションを取ることができる。
基材層を磁性体により作製することができる。この場合には、第1コイル状インダクタのインダクタンス値と第2コイル状インダクタのインダクタンス値とを、それぞれ大きくすることができる。
また、基材層の過半数以上の層を磁性体により作製し、残りの1層以上の層を非磁性体で作製することもできる。この場合には、第1コイル状インダクタの直流重畳特性と第2コイル状インダクタの直流重畳特性とを、それぞれ改善することができる。
積層素体内に、さらに、インダクタ以外の素子が設けられていても良い。この場合には、積層型コイルアレイに、さらなる機能を付加することができる。
本発明の積層型コイルアレイを使って、モジュールを作製することができる。たとえば、本発明の積層型コイルアレイを使って、マルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュールを作製することができる。
本発明の積層型コイルアレイは、積層素体の形状に歪が発生することが抑制されている。
また、本発明のモジュールは、積層型コイルアレイの積層素体の形状に歪が発生することが抑制されている。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100を示す説明図(斜視図)である。 積層型コイルアレイ100を示す要部分解斜視図である。 積層型コイルアレイ100を示す等価回路図である。 第2実施形態にかかる積層型コイルアレイ200を示す要部平面図である。 第3実施形態にかかる積層型コイルアレイ300を示す要部平面図である。 第4実施形態にかかる積層型コイルアレイ400を示す要部平面図である。 第5実施形態にかかる積層型コイルアレイ500を示す要部平面図である。 第6実施形態にかかる積層型コイルアレイ600を示す要部分解斜視図である。 積層型コイルアレイ600を示す等価回路図である。 第7実施形態にかかる積層型コイルアレイ700を示す要部分解斜視図である。 積層型コイルアレイ700を示す等価回路図である。 第8実施形態にかかる積層型コイルアレイ800を示す等価回路図である。 第9実施形態にかかるマルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュール900を示す等価回路図である。 図14(A)は、従来の積層型コイルアレイ1000を示す説明図である。図14(B)は、積層型コイルアレイ1000を示す分解斜視図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、実施形態の理解を助けるためのものであり、必ずしも厳密に描画されていない場合がある。たとえば、描画された構成要素ないし構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1〜図3に、第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100を示す。ただし、図1は積層型コイルアレイ100の説明図(斜視図)である。図2は、積層型コイルアレイ100の要部分解斜視図である。図3は、積層型コイルアレイ100の等価回路図である。
積層型コイルアレイ100は、図1に示すように、直方体形状からなる積層素体1を備える。すなわち、積層素体1は、対向する1対の主面1a、1bと、主面1aと主面1bとを繋ぐ4つの側面1c、1d、1e、1fとを備える。
本実施形態においては、積層素体1は、フェライトなどのセラミックの磁性体により形成されている。具体的には、積層素体1の材質としては、酸化鉄を主成分とし、亜鉛、ニッケル及び銅のうち少なくとも1つ以上を含むフェライトが用いられる。ただし、積層素体1の材質はセラミックには限定されず、磁性粉を含有した樹脂など、他の材質であっても良い。
積層素体1は、主面1aに4つの端子2a、2b、2c、2dが設けられ、主面1bに4つの端子2e、2f、2g、2hが設けられている。なお、端子2a〜2dは、それぞれ、一端が積層素体1の側面1cに延出して設けられ、他端が積層素体1の側面1eに延出して設けられている。同様に、端子2e〜2hも、それぞれ、一端が積層素体1の側面1cに延出して設けられ、他端が積層素体1の側面1eに延出して設けられている。具体的には、端子2a〜2hの材料としては、例えば、銀を主成分とする金属または合金が用いられる。また端子2a〜2hはこれらの材料に、例えば、ニッケル、パラジウム、または金によるめっきが施されていてもよい。
積層素体1の内部には、4つのコイル状インダクタLが設けられている。コイル状インダクタは、それぞれ、一端が端子2a〜2dのいずれかに接続され、他端が端子2e〜2hのいずれかに接続されている。なお、本発明において、積層素体1の内部に設けられるコイル状インダクタLの個数は任意であり、4つには限定されず、2つであっても良く、3つであっても良く、5つ以上であっても良い。
本発明においては、第1コイル状インダクタL1と第2コイル状インダクタL2との関係を規定している。積層素体の内部に3つ以上のコイル状インダクタが設けられている場合には、第1コイル状インダクタL1と第2コイル状インダクタL2とは、隣接していれば、どのコイル状インダクタ同士の組合せであっても良い。本実施形態においては、便宜上、4つのコイル状インダクタLのうちの、中央側の2つのコイル状インダクタLの一方(左から2つ目のコイル状インダクタL)を第1コイル状インダクタL1とし、他方(左から3つ目のコイル状インダクタL)を第2コイル状インダクタL2とする。
積層素体1は、図2に示すように、第1基材層3a、3b、3c、3dと、第2基材層4a、4b、4c、4dとが、交互に積層されたものからなる。すなわち、積層素体1は、上から順番に、第1基材層3a、第2基材層4a、第1基材層3b、第2基材層4b、第1基材層3c、第2基材層4c、第1基材層3d、第2基材層4dが積層されている。
第1基材層3a〜3d、第2基材層4a〜4dは、いずれも、フェライトなどのセラミックの磁性体からなる。
第1基材層3aの主面(上側の主面)には、第1コイルパターン5aと、第3コイルパターン7aとが形成されている。第1コイルパターン5aと第3コイルパターン7aとは、並進対称の関係にあり、大きさも同じである。
第2基材層4aの主面には、第2コイルパターン6aと、第4コイルパターン8aとが形成されている。第2コイルパターン6aは、第1コイルパターン5aと同形状であり、かつ、第1コイルパターン5aと重なっている。同様に、第4コイルパターン8aは、第3コイルパターン7aと同形状であり、かつ、第3コイルパターン7aと重なっている。
第1基材層3bの主面には、第1コイルパターン5bと、第3コイルパターン7bとが形成されている。第1コイルパターン5bと第3コイルパターン7bとは、並進対称の関係にあり、大きさも同じである。
第2基材層4bの主面には、第2コイルパターン6bと、第4コイルパターン8bとが形成されている。第2コイルパターン6bは、第1コイルパターン5bと同形状であり、かつ、第1コイルパターン5bと重なっている。同様に、第4コイルパターン8bは、第3コイルパターン7bと同形状であり、かつ、第3コイルパターン7bと重なっている。
第1基材層3cの主面には、第1コイルパターン5cと、第3コイルパターン7cとが形成されている。第1コイルパターン5cと第3コイルパターン7cとは、並進対称の関係にあり、大きさも同じである。
第2基材層4cの主面には、第2コイルパターン6cと、第4コイルパターン8cとが形成されている。第2コイルパターン6cは、第1コイルパターン5cと同形状であり、かつ、第1コイルパターン5cと重なっている。同様に、第4コイルパターン8cは、第3コイルパターン7cと同形状であり、かつ、第3コイルパターン7cと重なっている。
第1基材層3dの主面には、第1コイルパターン5dと、第3コイルパターン7dとが形成されている。第1コイルパターン5dと第3コイルパターン7dとは、並進対称の関係にあり、大きさも同じである。
第2基材層4dの主面には、第2コイルパターン6dと、第4コイルパターン8dとが形成されている。第2コイルパターン6dは、第1コイルパターン5dと同形状であり、かつ、第1コイルパターン5dと重なっている。同様に、第4コイルパターン8dは、第3コイルパターン7dと同形状であり、かつ、第3コイルパターン7dと重なっている。
第1基材層3aよりも上に積層された基材層(図示せず)を貫通して、ビア電極9aが形成されている。ビア電極9aは、端子2bと、第1コイルパターン5aの一端とを接続している。
第1基材層3aよりも上に積層された基材層(図示せず)と、第1基材層3aとを貫通して、ビア電極9bが形成されている。ビア電極9bは、端子2cと、第3コイルパターン7aの一端と、第4コイルパターン8aの一端とを接続している。
第1基材層3a、第2基材層4aを貫通して、ビア電極9cが形成されている。ビア電極9cは、第1コイルパターン5aの他端と、第2コイルパターン6aの一端と、第1コイルパターン5bの一端とを接続している。
第1基材層3a、第2基材層4a、第1基材層3bを貫通して、ビア電極9dが形成されている。ビア電極9dは、第3コイルパターン7aの他端と、第4コイルパターン8aの他端と、第3コイルパターン7bの一端と、第4コイルパターン8bの一端とを接続している。
第1基材層3b、第2基材層4bを貫通して、ビア電極9eが形成されている。ビア電極9eは、第1コイルパターン5bの他端と、第2コイルパターン6bの一端と、第1コイルパターン5cの一端とを接続している。
第1基材層3b、第2基材層4b、第1基材層3cを貫通して、ビア電極9fが形成されている。ビア電極9fは、第3コイルパターン7bの他端と、第4コイルパターン8bの他端と、第3コイルパターン7cの一端と、第4コイルパターン8cの一端とを接続している。
第1基材層3c、第2基材層4cを貫通して、ビア電極9gが形成されている。ビア電極9gは、第1コイルパターン5cの他端と、第2コイルパターン6cの一端と、第1コイルパターン5dの一端とを接続している。
第1基材層3c、第2基材層4c、第1基材層3dを貫通して、ビア電極9hが形成されている。ビア電極9hは、第3コイルパターン7cの他端と、第4コイルパターン8cの他端と、第3コイルパターン7dの一端と、第4コイルパターン8dの一端とを接続している。
第1基材層3d、第2基材層4dを貫通して、ビア電極9iが形成されている。ビア電極9iは、第1コイルパターン5dの他端と、第2コイルパターン6dの一端と、端子2fとを接続している。
第1基材層3d、第2基材層4dを貫通して、ビア電極9jが形成されている。ビア電極9jは、第3コイルパターン7dの他端と、第4コイルパターン8dの他端と、端子2gとを接続している。
以上のような構造からなる第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100は、図3に示す等価回路を備えている。ただし、図3では、第1コイル状インダクタL1と第2コイル状インダクタL2とのみを示し、残りの2つのコイル状インダクタLは示していない。
積層型コイルアレイ100は、端子2bと端子2fとの間に、第1コイル状インダクタL1が形成されている。第1コイル状インダクタL1は、第1コイルパターン5a、5b、5c、5dが順に直列に接続されたものからなる。なお、第2コイルパターン6a、6b、6c、6dは、それぞれ、他端がオープンになっており、第1コイル状インダクタL1の形成には寄与していない。
また、積層型コイルアレイ100は、端子2cと端子2gとの間に、第2コイル状インダクタL2が形成されている。第2コイル状インダクタL2は、並列に接続された第3コイルパターン7aと第4コイルパターン8aと、並列に接続された第3コイルパターン7bと第4コイルパターン8bと、並列に接続された第3コイルパターン7cと第4コイルパターン8cと、並列に接続された第3コイルパターン7dと第4コイルパターン8dとが、順に直列に接続されたものからなる。
以上の等価回路からなる積層型コイルアレイ100は、第1コイル状インダクタL1のインダクタンス値が、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値よりも大きくなっている。しかしながら、積層型コイルアレイ100は、第1コイルパターン5a〜5d、第2コイルパターン6a〜6d、第3コイルパターン7a〜7d、第4コイルパターン8a〜8dが、積層素体1の内部にバラスンス良く配置されているため、積層素体1の形状に歪が発生することが抑制されている。
以上の構造、等価回路からなる積層型コイルアレイ100は、セラミックを積層素体の材質とした積層型コイルアレイの従来から実施されている製造方法により、製造することができる。以下に、積層型コイルアレイ100の製造方法の一例を、簡潔に説明する。
まず、フェライトを主成分とする複数のセラミックグリーンシートを作製する。セラミックグリーンシートは、第1基材層3a〜3d、第2基材層4a〜4dを形成するためのものである。
次に、セラミックグリーンシートに、必要に応じて、レーザ光を照射するなどの方法により、セラミックグリーンシートを貫通したビア電極9a〜9j用の孔を形成する。
次に、各セラミックグリーンシートの主面(上側の主面)に、たとえば銀を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷などの方法によって塗布し、所定のパターン形状からなる、第1コイルパターン5a〜5d、第2コイルパターン6a〜6d、第3コイルパターン7a〜7d、第4コイルパターン8a〜8d用の導電膜を形成する。このとき、同時に、ビア電極9a〜9j用の孔に導電性ペーストを充填する。
次に、複数のセラミックグリーンシートを所定の順番に積層し、未焼成の積層素体を作製する。続いて、未焼成の積層素子を所定のプロファイルで焼成して積層素体1を作製する。
次に、積層素体1の表面に、たとえば銀を主成分とする導電性ペーストを所定の形状に塗布し、所定の温度で焼付けて、端子2a〜2hを形成する。以上により、第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100が完成する。なお、実際の製造工程においては、多数個取りのマザーセラミックグリーンシートを準備し、多数の積層型コイルアレイ100を一括して製造し、製造工程の途中で個々の積層型コイルアレイに分割して製造する方法が一般的であるが、上記においては、説明の便宜上、1つの積層型コイルアレイ100の製造方法を説明した。
[第2実施形態]
図4に、第2実施形態にかかる積層型コイルアレイ200を示す。ただし、図4は積層型コイルアレイ200の要部分解平面図である。
積層型コイルアレイ200は、第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100に変更を加えた。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100においては、図2に示すように、第1コイルパターン5a〜5dと第3コイルパターン7a〜7dとが、並進対称に形成されていた。また、これに伴い、第2コイルパターン6a〜6dと第4コイルパターン8a〜8dとが、並進対称に形成されていた。
第2実施形態にかかる積層型コイルアレイ200は、これに変更を加え、図4に示すように、第1コイルパターン5a〜5dと第3コイルパターン7a〜7dとを、それぞれ、一転破線Xによって線対称に形成した。また、第2コイルパターン6a〜6dと第4コイルパターン8a〜8dとを、それぞれ、一転破線Xによって線対称に形成した。さらに、この変更に伴って、ビア電極9b、9d、9f、9h、9jの形成位置を変更した。積層型コイルアレイ200の他の構成は、積層型コイルアレイ100と同じにした。
このように、第1コイルパターン5a〜5dと第3コイルパターン7a〜7dとは、線対称に形成されても良い。また、第2コイルパターン6a〜6dと第4コイルパターン8a〜8dとは、線対称に形成されても良い。
[第3実施形態]
図5に、第3実施形態にかかる積層型コイルアレイ300を示す。ただし、図5は積層型コイルアレイ300の要部分解平面図である。
積層型コイルアレイ300は、第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100に変更を加えた。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100においては、図2に示すように、第1コイルパターン5a〜5dと第3コイルパターン7a〜7dとが、並進対称に形成されていた。また、これに伴い、第2コイルパターン6a〜6dと第4コイルパターン8a〜8dとが、並進対称に形成されていた。
第3実施形態にかかる積層型コイルアレイ300は、これに変更を加え、図4に示すように、第1コイルパターン5a〜5dと第3コイルパターン7a〜7dとを、それぞれ、点Yによって点対称に形成した。また、第2コイルパターン6a〜6dと第4コイルパターン8a〜8dとを、それぞれ、点Yによって点対称に形成した。さらに、この変更に伴って、ビア電極9b、9d、9f、9h、9jの形成位置を変更した。積層型コイルアレイ300の他の構成は、積層型コイルアレイ100と同じにした。
このように、第1コイルパターン5a〜5dと第3コイルパターン7a〜7dとは、点対称に形成されても良い。また、第2コイルパターン6a〜6dと第4コイルパターン8a〜8dとは、点対称に形成されても良い。
[第4実施形態]
図6に、第4実施形態にかかる積層型コイルアレイ400を示す。ただし、図6は積層型コイルアレイ400の要部分解平面図である。
積層型コイルアレイ400は、第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100に変更を加えた。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100においては、図2に示すように、第1コイルパターン5a〜5dと第3コイルパターン7a〜7dとが、並進対称に形成され、同じ大きさに形成されていた。また、これに伴い、第2コイルパターン6a〜6dと第4コイルパターン8a〜8dとが、並進対称に形成され、同じ大きさに形成されていた。
第4実施形態にかかる積層型コイルアレイ400は、これに変更を加え、図6に示すように、第3コイルパターン7a〜7dの大きさを、それぞれ、第1コイルパターン5a〜5dの大きさよりも若干小さくした。同様に、第4コイルパターン8a〜8dの大きさを、それぞれ、第2コイルパターン6a〜6dの大きさよりも若干小さくした。さらに、この変更に伴って、ビア電極9b、9d、9f、9h、9jの形成位置を変更した。積層型コイルアレイ400の他の構成は、積層型コイルアレイ100と同じにした。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100においては、第1コイル状インダクタL1のインダクタンス値が、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値よりも大きかった。積層型コイルアレイ400においても、第1コイル状インダクタL1のインダクタンス値は、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値よりも大きい。しかしながら、積層型コイルアレイ400においては、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値が、積層型コイルアレイ100の場合よりも、さらに小さくなっている。
このように、本発明の積層型インダクタは、コイル状インダクタLのインダクタンス値を調整するために、コイルパターンの大きさを変化させるという従来の方法を併用させることもできる。
[第5実施形態]
図7に、第5実施形態にかかる積層型コイルアレイ500を示す。ただし、図7は積層型コイルアレイ500の要部分解斜視図である。
積層型コイルアレイ500は、第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100に変更を加えた。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100においては、積層素体1を構成する第1基材層3a〜3d、第2基材層4a〜4dの全てを、フェライトなどの磁性体により形成していた。積層型コイルアレイ500は、これに変更を加え、図7に示すように、第2基材層4bと第1基材層3cとの間に、非磁性体からなるセラミックなどの非磁性基材層10を追加した。ビア電極9e、9fは、非磁性基材層10も貫通している。なお、非磁性体とは、非磁性の材質、または、第1基材層3a〜3d、第2基材層4a〜4dを構成する磁性体よりも低透磁率の材質をいう。
積層型コイルアレイ500は、非磁性基材層10によって、第1コイル状インダクタL1および第2コイル状インダクタL2の直流重畳特性が、それぞれ改善されている。
なお、追加する非磁性基材層10の追加位置および追加層数は任意であり、上述した例には限定されない。ただし、非磁性基材層10の追加位置および追加層数により、直流重畳特性の改善効果が異なる。
なお、非磁性基材層10を追加するのではなく、第1基材層3a〜3d、第2基材層4a〜4dのうちの1層、または複数層を、非磁性基材層10と置換えても良い。
[第6実施形態]
図8、図9に、第6実施形態にかかる積層型コイルアレイ600を示す。ただし、図8は、積層型コイルアレイ600の要部分解斜視図である。図9は、積層型コイルアレイ600の等価回路図である。
積層型コイルアレイ600は、第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100に変更を加えた。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100においては、図2に示すように、ビア電極9bが、第1基材層3aよりも上に積層された基材層(図示せず)と、第1基材層3aとを貫通し、端子2cと、第3コイルパターン7aの一端と、第4コイルパターン8aの一端とを接続していた。積層型コイルアレイ600は、これに変更を加え、ビア電極19bが、第1基材層3aよりも上に積層された基材層(図示せず)のみを貫通し、端子2cと、第3コイルパターン7aの一端とのみを接続するものとした。
また、積層型コイルアレイ100においては、ビア電極9fが、第1基材層3b、第2基材層4b、第1基材層3cを貫通し、第3コイルパターン7bの他端と、第4コイルパターン8bの他端と、第3コイルパターン7cの一端と、第4コイルパターン8cの一端とを接続していた。積層型コイルアレイ600は、これに変更を加え、ビア電極19fが、第1基材層3b、第2基材層4bのみを貫通し、第3コイルパターン7bの他端と、第4コイルパターン8bの他端と、第3コイルパターン7cの一端とのみを接続するものとした。
この結果、積層型コイルアレイ600においては、図9に示すように、第4コイルパターン8aの一端と、第4コイルパターン8cの一端とが、それぞれ、オープンになり、コイルパターンとして機能しなくなっている。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100においては、第1コイル状インダクタL1のインダクタンス値が、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値よりも大きかった。積層型コイルアレイ600においても、第1コイル状インダクタL1のインダクタンス値は、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値よりも大きい。しかしながら、積層型コイルアレイ600においては、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値が、積層型コイルアレイ100の場合よりも、大きくなっている。
[第7実施形態]
図10、図11に、第7実施形態にかかる積層型コイルアレイ700を示す。ただし、図10は、積層型コイルアレイ700の要部分解斜視図である。図11は、積層型コイルアレイ700の等価回路図である。
積層型コイルアレイ700は、第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100に変更を加えた。具体的には、図10に示すように、積層型コイルアレイ100に、4つのビア電極29k、29l、29m、29nを追加した。
ビア電極29kは第1基材層3aを貫通して設けられ、第1コイルパターン5aの中間位置と第2コイルパターン6aの中間位置とを接続している。ビア電極29lは第1基材層3bを貫通して設けられ、第1コイルパターン5bの中間位置と第2コイルパターン6bの中間位置とを接続している。ビア電極29mは第1基材層3cを貫通して設けられ、第1コイルパターン5cの中間位置と第2コイルパターン6cの中間位置とを接続している。ビア電極29nは第1基材層3dを貫通して設けられ、第1コイルパターン5dの中間位置と第2コイルパターン6nの中間位置とを接続している。
この結果、積層型コイルアレイ700の等価回路は、図11に示すようになっている。
第1実施形態にかかる積層型コイルアレイ100においては、第1コイル状インダクタL1のインダクタンス値が、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値よりも大きかった。積層型コイルアレイ700においても、第1コイル状インダクタL1のインダクタンス値は、第2コイル状インダクタL2のインダクタンス値よりも大きい。しかしながら、積層型コイルアレイ700においては、第1コイル状インダクタL1のインダクタンス値が、積層型コイルアレイ100の場合よりも、小さくなっている。
[第8実施形態]
図12に、第8実施形態にかかる積層型コイルアレイ800を示す。ただし、図12は、積層型コイルアレイ800の等価回路図である。
積層型コイルアレイ800は、積層素体11を備える。
積層素体11の表面には、8つの端子12a〜12hと、4つの端子22a〜22dが設けられている。
積層素体1の内部には、4つのコイル状インダクタL11、L12、L13、L14が設けられている。コイル状インダクタL11は、端子12aと端子12eとの間に接続されている。コイル状インダクタL12は、端子12bと端子12fとの間に接続されている。コイル状インダクタL13は、端子12cと端子12gとの間に接続されている。コイル状インダクタL14は、端子12dと端子12hとの間に接続されている。
4つのコイル状インダクタL11、L12、L13、L14は、たとえば、第1〜第7実施形態にかかる積層型コイルアレイ100〜700に示した方法を応用して、相互に異なるインダクタンス値に設定されている。
積層素体11の内部には、さらに、4つのキャパシタC1、C2、C3、C4が設けられている。キャパシタC1〜C4は、それぞれ、積層素体11の層間に積層されたキャパシタ電極(図示せず)により形成されている。キャパシタC1は、コイル状インダクタL11と端子12eとの接続点と、端子22aとの間に接続されている。キャパシタC2は、コイル状インダクタL12と端子12fとの接続点と、端子22bとの間に接続されている。キャパシタC3は、コイル状インダクタL13と端子12gとの接続点と、端子22cとの間に接続されている。キャパシタC4は、コイル状インダクタL14と端子12hとの接続点と、端子22dとの間に接続されている。
このように、本発明の積層型コイルアレイは、積層素体の内部に、コイル状インダクタLに加えて、さらに、他の種類の素子を内蔵させることもできる。他の種類の素子を内蔵させた場合には、積層型コイルアレイに、さらなる機能を付加することができる。
[第9実施形態]
図13に、第9実施形態にかかるマルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュール900を示す。ただし、図13は、マルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュール900の等価回路図である。
マルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュール900は、第8実施形態にかかる積層型コイルアレイ800に、さらに、4つのスイッチング素子S1、S2、S3、S4と、2つのキャパシタC11と、を付加することによって構成されている。
マルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュール900は、入力電圧端子24を備える。
入力電圧端子24とグランドとの間に、キャパシタC11が接続されている。
また、入力電圧端子24は4つに分岐され、それぞれに、スイッチング素子S1〜S4の一端が接続されている。そして、スイッチング素子S1の他端が積層型コイルアレイ800の端子12aに接続され、スイッチング素子S2の他端が積層型コイルアレイ800の端子12bに接続され、スイッチング素子S3の他端が積層型コイルアレイ800の端子12cに接続され、スイッチング素子S4の他端が積層型コイルアレイ800の端子12dに接続されている。
なお、上述したとおり、積層型コイルアレイ800が備える4つのコイル状インダクタL11〜L14は、相互に異なるインダクタンス値に設定されている。
積層型コイルアレイ800の端子22a〜22dは、それぞれ、グランドに接続されている。
積層型コイルアレイ800の端子12e〜12hが、それぞれ、出力電圧端子として機能する。
なお、スイッチング素子S1〜S4と、キャパシタC11は、積層型コイルアレイ800の積層素体11の上側の主面にランド電極を設け、それらのランド電極に実装しても良い。あるいは、キャパシタC11は、積層素体11の内部に内蔵させても良い。
このように、本発明の積層型コイルアレイを使ってモジュール(マルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュールなど)を作製することができる。本発明の積層型コイルアレイを使ってモジュールを作製すれば、モジュールの作製が容易になり、かつ、作製されたモジュールがコンパクトなものになる。
以上、第1〜第8実施形態にかかる積層型コイルアレイ100〜800、および、第9第9実施形態にかかるマルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュール900について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
たとえば、第1〜第7実施形態にかかる積層型コイルアレイ100〜700では、積層素体1をセラミックによって作製したが、積層素体1の材質はセラミックには限定されず、積層素体1をたとえば樹脂によって作製しても良い。なお、樹脂製の積層素体を備えた本発明にかかる積層型コイルアレイは、従来から樹脂製の積層素体を備えた積層型コイルアレイを製造するのに使用されている既存の製造方法によって、製造することができる。
1・・・積層素体
2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h、22a、22b、22c、22d・・・端子
24・・・入力電圧端子
3a、3b、3c、3d・・・第1基材層
4a、4b、4c、4d・・・第2基材層
5a、5b、5c、5d・・・第1コイルパターン
6a、6b、6c、6d・・・第2コイルパターン
7a、7b、7c、7d・・・第3コイルパターン
8a、8b、8c、8d・・・第4コイルパターン
9a、9b、9c、9d、9e、9f、9g、9h、9i、9j、29k、29l、29m、29n・・・ビア電極
10・・・非磁性基材層
L1・・・第1コイル状インダクタ
L2・・・第2コイル状インダクタ
S1、S2、S3、S4・・・スイッチング素子(IC)
100、200、300、400、500、600、700、800・・・積層型コイルアレイ
900・・・マルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュール

Claims (10)

  1. 第1基材層および第2基材層を含む複数の基材層が積層されてなる積層素体と、
    前記積層素体内に設けられ、前記積層方向に沿って巻回軸を有し、前記基材層の面方向に並べられた、少なくとも第1コイル状インダクタと第2コイル状インダクタと、を含む積層型コイルアレイであって、
    前記第1コイル状インダクタは、前記第1基材層に設けられた第1コイルパターンと、前記第2基材層に設けられ、前記第1コイルパターンと同形状で、前記第1コイルパターンと重なり、前記第1コイルパターンとビア電極で接続された第2コイルパターンと、を含み、
    前記第2コイル状インダクタは、前記第1基材層に設けられた第3コイルパターンと、前記第2基材層に設けられ、前記第3コイルパターンと同形状で、前記第3コイルパターンと重なり、前記第3コイルパターンとビア電極で接続された第4コイルパターンと、を含み、
    前記第1コイルパターンと前記第2コイルパターンとを接続する前記ビア電極の本数および/または接続位置が、前記第3コイルパターンと前記第4コイルパターンとを接続する前記ビア電極の本数および/または接続位置と異なり、
    前記第1コイル状インダクタのインダクタンス値と、前記第2コイル状インダクタのインダクタンス値とが異なる、積層型コイルアレイ。
  2. 前記第1コイルパターンと前記第3コイルパターンとが、並進対称、線対称または点対称である、請求項1に記載された積層型コイルアレイ。
  3. 前記第1コイルパターンと前記第2コイルパターンとが、一端同士が接続され、かつ、他端同士が接続されて、並列に接続されている、請求項1または2に記載された積層型コイルアレイ。
  4. 前記第1コイルパターンと前記第2コイルパターンとが、一端同士のみが接続さている、請求項1または2に記載された積層型コイルアレイ。
  5. 前記第1コイルパターンと前記第2コイルパターンとが、一端同士が接続され、かつ、中間位置同士が接続されている、請求項1または2に記載された積層型コイルアレイ。
  6. 前記基材層が磁性体からなる、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された積層型コイルアレイ。
  7. 前記基材層の過半数以上の層が磁性体からなり、残りの1層以上の層が非磁性体からなる、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された積層型コイルアレイ。
  8. 前記積層素体内に、さらに、インダクタ以外の素子が設けられた、請求項1ないし7のいずれか1項に記載された積層型コイルアレイ。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載された積層型コイルアレイを備えた、モジュール。
  10. 前記モジュールがマルチチャンネル型DC-DCコンバータモジュールである、請求項9に記載されたモジュール。
JP2016088559A 2016-04-26 2016-04-26 積層型コイルアレイおよびモジュール Active JP6658267B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088559A JP6658267B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 積層型コイルアレイおよびモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088559A JP6658267B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 積層型コイルアレイおよびモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017199766A true JP2017199766A (ja) 2017-11-02
JP6658267B2 JP6658267B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=60238199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016088559A Active JP6658267B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 積層型コイルアレイおよびモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6658267B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110534315A (zh) * 2018-05-24 2019-12-03 三星电机株式会社 线圈组件
CN112204681A (zh) * 2018-04-13 2021-01-08 特拉法格股份公司 用于制造平面线圈组件的方法和设有该平面线圈组件的传感头
WO2021131478A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 株式会社村田製作所 多端子チップインダクタ
KR20230168428A (ko) 2022-06-07 2023-12-14 삼성전기주식회사 코일 부품
JP7428098B2 (ja) 2020-07-31 2024-02-06 Tdk株式会社 インダクタ部品及びこれを用いたdcdcコンバータ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10200357A (ja) * 1996-12-31 1998-07-31 Taiyo Yuden Co Ltd 積層型lc複合部品及びその特性調整方法
JP2006261577A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Tdk Corp 積層型インダクタ
JP2009094149A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Hitachi Metals Ltd 積層インダクタ
JP2013222841A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Murata Mfg Co Ltd インダクタアレイチップ及びdc−dcコンバータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10200357A (ja) * 1996-12-31 1998-07-31 Taiyo Yuden Co Ltd 積層型lc複合部品及びその特性調整方法
JP2006261577A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Tdk Corp 積層型インダクタ
JP2009094149A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Hitachi Metals Ltd 積層インダクタ
JP2013222841A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Murata Mfg Co Ltd インダクタアレイチップ及びdc−dcコンバータ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021521645A (ja) * 2018-04-13 2021-08-26 トラファグ アクツィエンゲゼルシャフトTrafag Ag 平面コイルアセンブリの製造方法及びこれを備えたセンサーヘッド
CN112204681B (zh) * 2018-04-13 2023-05-30 特拉法格股份公司 用于制造平面线圈组件的方法和设有该平面线圈组件的传感头
CN112204681A (zh) * 2018-04-13 2021-01-08 特拉法格股份公司 用于制造平面线圈组件的方法和设有该平面线圈组件的传感头
JP7145229B2 (ja) 2018-04-13 2022-09-30 トラファグ アクツィエンゲゼルシャフト 平面コイルアセンブリの製造方法及びこれを備えたセンサーヘッド
KR102584956B1 (ko) * 2018-05-24 2023-10-05 삼성전기주식회사 코일 부품
US11087919B2 (en) * 2018-05-24 2021-08-10 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Inductor array including coil components
KR20190133837A (ko) * 2018-05-24 2019-12-04 삼성전기주식회사 코일 부품
CN110534315A (zh) * 2018-05-24 2019-12-03 三星电机株式会社 线圈组件
CN110534315B (zh) * 2018-05-24 2024-06-07 三星电机株式会社 线圈组件
JP6908214B1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-21 株式会社村田製作所 多端子チップインダクタ
WO2021131478A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 株式会社村田製作所 多端子チップインダクタ
JP7428098B2 (ja) 2020-07-31 2024-02-06 Tdk株式会社 インダクタ部品及びこれを用いたdcdcコンバータ
KR20230168428A (ko) 2022-06-07 2023-12-14 삼성전기주식회사 코일 부품

Also Published As

Publication number Publication date
JP6658267B2 (ja) 2020-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6658267B2 (ja) 積層型コイルアレイおよびモジュール
US9019058B2 (en) Chip-type coil component
JP6500992B2 (ja) コイル内蔵部品
US8183966B2 (en) Entirely integrated EMI filter based on a flexible multi-layer strip material
JP3621300B2 (ja) 電源回路用積層インダクタ
CN100458990C (zh) 多层陶瓷电子器件
JP3449351B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法及び積層セラミック電子部品
TWI590267B (zh) 積層線圈零件
WO2015156051A1 (ja) 積層コイル部品、およびコイルモジュール
JP5540912B2 (ja) 積層型フィルタ
JP2014022723A (ja) チップ素子、積層型チップ素子及びその製造方法
JP2005150168A (ja) 積層コイル部品
KR101565705B1 (ko) 인덕터
JPH06333742A (ja) 積層コイル
JPH01151211A (ja) 積層応用部品の構造
JP2012182286A (ja) コイル部品
JP2003217935A (ja) 積層インダクタアレイ
WO2022083092A1 (zh) 薄膜型功率电感器
JP2682829B2 (ja) 積層応用部品の構造
JP2015005548A (ja) 積層インダクタ
JP2012182285A (ja) コイル部品
TW202029232A (zh) 層疊變壓器及其製造方法
KR20150025936A (ko) 적층형 인덕터 및 이의 제조 방법
JP3048593B2 (ja) 混成集積回路部品
WO2018047486A1 (ja) 積層トロイダルコイルおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6658267

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150