JP2017195258A - 光源装置、移動体用発光装置 - Google Patents

光源装置、移動体用発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱拡散効率を向上させつつLEDチップの取り付け精度を向上できる光源装置を提供する。
【解決手段】P型半導体層34と電気的に接続されるP側電極37およびN型半導体層32と電気的に接続されるN側電極36を有する発光ダイオードチップ30と、発光ダイオードチップ30が固定されるベース金属部材13と、を備える光源装置10である。ベース金属部材13の表面には、絶縁層14と、絶縁層14を介してP側電極37に電気的に接合されるP側配線パターン(151)と、絶縁層14を介してN側電極36に電気的に接合されるN側配線パターン(152)と、が形成され、絶縁層14は、熱抵抗が0.5℃/W以下である。
【選択図】図4

Description

本発明は、発光ダイオードチップを備える光源装置、およびその光源装置を用いる移動体用発光装置に関する。
光源装置では、省電力の観点から発光ダイオードチップ(以下ではLEDチップともいう)を用いて、車両用灯具等の移動体用発光装置に搭載することが知られている。
そのような光源装置では、光量を増加させるべく大きい電流をLEDチップに流すので、発光効率の低下を防止すべくLEDチップにより発生した熱を効率的に外部に放射させることが考えられている(例えば、特許文献1等参照)。その従来の光源装置(移動体用発光装置)では、ベース金属部材の表面において、メッキにより一方の配線パターン部を形成し、かつ絶縁層を介在させて他方の配線パターン部を形成している。従来の光源装置では、LEDチップのP側電極を一方の配線パターン部に、LEDチップのN側電極を他方の配線パターン部に、それぞれ金属接合材により接合することで、熱拡散効率を向上させている。
特開2014−93148号公報
しかしながら、上記した従来の光源装置では、熱拡散効率を向上させつつLEDチップの取り付け精度を向上させる観点から改良の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、熱拡散効率を向上させつつLEDチップの取り付け精度を向上できる光源装置を提供することを目的とする。
本発明の光源装置は、P型半導体層と電気的に接続されるP側電極およびN型半導体層と電気的に接続されるN側電極を有する発光ダイオードチップと、前記発光ダイオードチップが固定されるベース金属部材と、を備え、前記ベース金属部材の表面には、絶縁層と、前記絶縁層を介して前記P側電極に電気的に接合されるP側配線パターンと、前記絶縁層を介して前記N側電極に電気的に接合されるN側配線パターンと、が形成され、前記絶縁層は、熱抵抗が0.5℃/W以下であることを特徴とする。
本発明の光源装置によれば、熱拡散効率を向上させつつ発光ダイオードチップの取り付け精度を向上できる。
本発明に係る光源装置の一実施形態に係る実施例の光源装置10を備える移動体用発光装置の一例としての車両用灯具50の構成の一例を概略的な断面で示す説明図である。 光源装置10に用いるLEDチップ30の構造の一例を概略的に示す断面図である。 光源装置10の各構成を分解して示す説明図である。 各構成を組み付けた光源装置10を示す説明図である。 光源装置10のベース金属部材13におけるLEDチップ30(その各電極(36、37)と各配線パターン15との位置関係を模式的に示す説明図である。 本発明の実施例2に係る光源装置10Aにおける各LEDチップ30の接続関係を回路記号で示す説明図である。 光源装置10Aのベース金属部材13におけるLEDチップ30(その各電極(36、37)と各第1配線パターン151との位置関係を模式的に示す図5と同様の説明図である。 図7に示す光源装置10Aにおけるベース金属部材13とLEDチップ30(その各電極(36、37)と各第1配線パターン151との位置関係を側面から見た様子を示す説明図である。 本発明の実施例3に係る光源装置10Bにおける各LEDチップ30の接続関係を回路記号で示す説明図である。 光源装置10Bのベース金属部材13におけるLEDチップ30(その各電極(36、37)と各第1配線パターン151との位置関係を模式的に示す図5および図7と同様の説明図である。 本発明の他の例に係る光源装置10Cの各構成を組み付けた様子を示す図4と同様の説明図である。
以下に、本発明に係る光源装置を移動体用発光装置の一例としての車両用灯具に適用した実施例について図面を参照しつつ説明する。なお、図5、図7および図10では、LEDチップ30(その各電極(36、37)と各配線パターン15との位置関係の理解を容易とするために、反射樹脂枠18、アンダーフィル19、位置決め穴13bおよび位置決め突起11dを省略して示している。
本発明に係る光源装置の一実施形態に係る実施例1の光源装置10を、図1から図5を用いて説明する。実施例1の光源装置10は、図1に示すように、移動体の一例としての自動車等の車両の前照灯を構成する車両用灯具50に用いられる。その前照灯は、車両の前部の左右両側にそれぞれ搭載され、開放された前端がアウターレンズで覆われたランプハウジングにより形成される灯室に車両用灯具50が設けられて構成される。車両用灯具50は、上下方向用光軸調整機構や左右方向用光軸調整機構を介して灯室に設けられ、車両の前方を適宜照射する。
実施例1の車両用灯具50では、光源装置10のヒートシンク部材11に設けた光学部材保持部51で、光学部材としてのリフレクタ部材52と投影レンズ53とを保持して、プロジェクタタイプの前照灯ユニットを構成する。ヒートシンク部材11は、光源装置10の後述するLEDチップ30で発生する熱を外部に放射させる放熱部材であり、金属や樹脂等の熱伝導性に優れた材料(熱抵抗の小さい材料)から形成され、実施例1ではアルミニウムダイキャストで形成する。このヒートシンク部材11は、吸熱部11aに、放熱面積を確保するための櫛歯形状の放熱フィン11bを設けて構成する(図3等参照)。その吸熱部11aには、後述するベース金属部材13の固定のための2つのネジ穴11cと、そのベース金属部材13に対する位置決めのための複数の位置決め突起11dと、を設けている。ヒートシンク部材11の吸熱部11aに光源装置10を設ける。
その光源装置10は、後述するLEDチップ30から光を出射させるもので、詳細な構成は後述する。リフレクタ部材52は、光学部材保持部51に保持され、光源装置10(そのLEDチップ30)から出射された光を、同じく光学部材保持部51に保持された投影レンズ53側に反射する。その投影レンズ53は、リフレクタ部材52と協働してロービーム配光パターン(すれ違い配光パターン)やハイビーム配光パターン(走行配光パターン)等の所定の配光パターンを形成し、車両の前方を照射すべく光を出射させる。図1では、光源装置10から射出した光がリフレクタ部材52と投影レンズ53とで制御されて進行する様子の一例を矢印で示す。なお、光源装置10は、実施例1では、光源装置10からの光をリフレクタ部材52と投影レンズ53とで制御しているが、リフレクタ部材(52)のみで制御してもよく、投影レンズ(53)のみで制御してもよく、実施例1の構成に限定されない。
その光源装置10は、上述したヒートシンク部材11に、発光ダイオードチップ30(LEDチップ30とも記載する)を有するパッケージ12を設けて構成する。そのLEDチップ30は、図2に示すように、フリップチップ実装タイプ(フェースダウンタイプ)であり、実施例1では青色光を発生する。LEDチップ30は、サファイア基板31とN型半導体層32と発光層33とP型半導体層34と電流拡散層35との層構造を呈し、N側電極36とP側電極37とが設けられる。サファイア基板31は、Al(酸化アルミニウム)等の透明支持層として形成される絶縁体であり、実施例1ではサファイアで形成する。N型半導体層32は、MOCVD法により積層成長させて形成し、実施例1ではN型GaN層とする。このN型半導体層32は、LEDチップ30の製造工程でその一部を除去して、図2を正面視した上下方向の段差を設け、低い段差にN側電極36を設け、高い段差に発光層33を積層させる。
発光層33は、光を放射させる活性層であり、バンドギャップの異なる半導体層が交互に積層させて形成した多重粒子井戸構造(MQW)であり、実施例1ではInGaN積層部とする。P型半導体層34は、P型InGaN層やP型GaN層とし、電流拡散層35は、P型GaN層とする。なお、P型半導体層34と電流拡散層35とは、兼用する構成であっても良い。P側電極37は、P型半導体層34および電流拡散層35を介して発光層33に設けた発光層側の電極であり、金(Au)等の金属で形成する。このP側電極37は、少なくとも上層(電流拡散層35側の層)を反射率の高い層とし、実施例1では少なくとも上層に銀(Ag)を用いる。N側電極36は、上述したようにN型半導体層32の低い段差に設けた非発光層側の電極であり、金(Au)等の金属で形成する。
このLEDチップ30では、P側電極37が昇圧されると、P側電極37から電流拡散層35、P型半導体層34、発光層33、N型半導体層32、N側電極36へと電流が流れ、その発光層33に電流が流れる際に青色に発光する。すると、LEDチップ30では、青色の光を直接透明のサファイア基板31から外部に放射するとともに、青色の光をP側電極37で反射した後にサファイア基板31から外部に放射する。このため、LEDチップ30では、サファイア基板31(その上端面)が出射面として機能する。なお、LEDチップ30では、実際には、後述するようにベース金属部材13と対向する面以外を除く全ての面から青色の光を放射する。
このLEDチップ30を有する光源装置10のパッケージ12は、図3から図5に示すように、ベース金属部材13を有する。このベース金属部材13は、LEDチップ30を実装する箇所を形成し、実施例1では、一例として銅やアルミニウムの金属材料からなる板状とする。ベース金属部材13は、ヒートシンク部材11(その吸熱部11a)に取り付けるべく、吸熱部11aのネジ穴11cに対応する2つのネジ穴13aと、吸熱部11aの各位置決め突起11dに対応する複数の位置決め穴13bと、を有する。その各ネジ穴13aは、後述する第1配線パターン151と第2配線パターン152とに個別に対応して設けられ、それぞれが対応する配線パターンを貫通する。
そのベース金属部材13の表面には、絶縁層14を介して2つの配線パターン15を設ける。以下では、各配線パターン15は、個別に述べる際には、図5等を正面視して左から順にn番目の配線パターン15を、第n配線パターン15nともいう(nは1以上の自然数)。その絶縁層14は、金属材料からなるベース金属部材13を介して、各配線パターン15が電気的な短絡(ショート)を防止する。本発明では、絶縁層14は、各配線パターン15とベース金属部材13との間の熱抵抗を0.5℃/W以下とする。この絶縁層14の熱抵抗は、絶縁層14の厚さに比例し、かつ絶縁層14の熱伝導率の逆数および絶縁層14の面積(各配線パターン15およびベース金属部材13との接触面積)の逆数に比例するので、厚さを小さくしたり熱伝導率や面積を大きくしたりすることで、小さくできる。このため、0.5℃/W以下の絶縁層14は、例えば、50W/m・K以上の高熱伝導率の材料を用いることや、絶縁層14の厚さ(膜厚)を10μm以下とすることで実現できる。この絶縁層14は、実施例1では、窒化アルミニウム(AlN)や窒化シリコン(窒化ケイ素(Si))や炭化ケイ素(SiC)やケイ素(シリコン(SiC))等を用いて、小さな膜厚を可能とするエアロゾルデポジション法により形成することで、熱抵抗を0.5℃/W以下とする。なお、絶縁層14の厚さ(膜厚)は、絶縁破壊を起こさないことに留意して設定する。この絶縁層14は、実施例1では、各配線パターン15と等しい形状として、各配線パターン15に個別に対応して複数設ける。
各配線パターン15は、ベース金属部材13に実装するLEDチップ30に電力を供給するもので、金(Au)等の金属からなり、公知のフォトエッチング処理等により形成する。各配線パターン15には、公知の手段により金(Au)等の金属物質からなる複数の金属バンプ16を設ける。第1配線パターン151は、複数の金属バンプ16を介してP側電極37に接合し、第2配線パターン152は、複数の金属バンプ16を介してN側電極36に接合するように、LEDチップ30をベース金属部材13にフリップチップ接合により実装する。このため、実施例1では、第1配線パターン151は、P側配線パターンとして機能し、第2配線パターン152は、N側配線パターンとして機能する。なお、各配線パターン15とP側電極37およびN側電極36とを接合する金属バンプ16は、設ける数を増加させることで、互いの接触面積すなわち熱の伝達経路を増加させるので、この観点から設ける数を設定することが望ましい。
パッケージ12では、ベース金属部材13に実装されたLEDチップ30の出射面に対向させた蛍光体板17と、LEDチップ30を取り囲む反射樹脂枠18と、を有し、LEDチップ30の周辺をアンダーフィル19により封入する。その蛍光体板17は、黄色蛍光体粒子を含有する透明な材料を板状として形成し、LEDチップ30の出射面すなわちサファイア基板31の上端面に透明な接着剤を介して接着する。蛍光体板17は、黄色蛍光体粒子が青色光により励起されることで白色光を発生する。なお、青色光によって蛍光材料を励起して白色光を発生する構成は、例えば、蛍光体板17に替えてLEDチップ30の周囲を励起により白色光を発生する蛍光粉末を混入した樹脂で覆う構成でもよく、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。
反射樹脂枠18は、たとえば、酸化チタン等の高反射材料を含有する樹脂で形成し、ベース金属部材13に実装したLEDチップ30およびそこに対向する蛍光体板17の周辺を取り囲んで設ける。アンダーフィル19は、反射樹脂枠18とLEDチップ30(蛍光体板17)との間の空隙を充填して注入し、その充填した状態を維持して硬化させることで、LEDチップ30等を汚染物から保護しつつ当該LEDチップ30を支持する。これにより、LEDチップ30を有する光源装置10のパッケージ12を形成する。
そのパッケージ12には、各配線パターン15に給電用コード21を取り付ける。各給電用コード21は、各配線パターン15を介して接続したLEDチップ30に電力を供給するもので、車両用の給電回路に接続され、実施例1では先端に環状の接続端子であるリング部材22を設ける。このため、各リング部材22は、給電用接続部として機能し、それらを固定するためにネジ部材23を用いる。その各ネジ部材23は、高い熱伝導性を有し、かつベース金属部材13を介して両給電用コード21が導通することを防止すべく少なくとも一方が絶縁性を有するものとする。各ネジ部材23は、実施例1では金属材料で形成し、少なくとも一方に絶縁加工を施す。その各ネジ部材23を、対応するリング部材22およびベース金属部材13のネジ穴13aを通してヒートシンク部材11のネジ穴11cに捻じ込むことで、各給電用コード21をベース金属部材13に固定するとともに、そのベース金属部材13とヒートシンク部材11(その吸熱部11a)とを固定する。このとき、ベース金属部材13の各位置決め穴13bにヒートシンク部材11の吸熱部11aの各位置決め突起11dを挿入しており、ベース金属部材13とヒートシンク部材11(吸熱部11a)とが適切な位置関係となる。また、そのベース金属部材13とヒートシンク部材11(吸熱部11a)との間に放熱グリース24を塗布し、互いに面接触する間での熱伝導効率を向上させる。これにより、各リング部材22を対応する配線パターン15に押し当てて電気的に接合して、各配線パターン15に給電用コード21を取り付ける。なお、給電用コード21(リング部材22)では、第1配線パターン151に接合した側を正側とし、第2配線パターン152に接合した側を負側とする。
このように構成した光源装置10では、車両用の給電回路から両給電用コード21を介して電力が供給されて、第1配線パターン151(一方の給電用コード21)側が昇圧される。すると、光源装置10では、一方の給電用コード21から、一方のリング部材22、第1配線パターン151、一方の金属バンプ16(P側電極37)、LEDチップ30、他方の金属バンプ16(N側電極36)、第2配線パターン152、他方のリング部材22、他方の給電用コード21へと電流が流れる。このため、LEDチップ30では、P側電極37からN側電極36へと電流が流れて発光層33が青色に発光し、その光がサファイア基板31から放射される。すると、LEDチップ30を用いた光源装置10では、その光が蛍光体板17を経ることで励起されて白色光となり、蛍光体板17の上端面(出射面)から白色光を外部に放射する。このため、光源装置10を用いた車両用灯具50では、光源装置10(LEDチップ30)から出射された光を、リフレクタ部材52および投影レンズ53で所定の配光パターンを形成して、車両の前方を照射すべく光を出射させる(図1参照)。
この光源装置10では、LEDチップ30が通電により熱を発生するが、その熱は、各配線パターン15から、絶縁層14、ベース金属部材13、放熱グリース24を経てヒートシンク部材11に伝達される。ここで、一般的に熱伝導率が高い他の構成と比較して絶縁層14の熱伝導率が問題となり得るが、本願発明の光源装置10では、絶縁層14の熱抵抗を0.5℃/W以下としているので、円滑にヒートシンク部材11に熱を伝達できる。このため、光源装置10では、LEDチップ30を適切に冷却でき、LEDチップ30における発光効率の低下を防止できる。
このように、本発明に係る光源装置の一実施例の光源装置10では、金属材料からなるベース金属部材13と各配線パターン15との間に設けた絶縁層14の熱抵抗を0.5℃/W以下とする。このため、光源装置10では、第1配線パターン151(P側配線パターン)にP側電極37が接合されかつ第2配線パターン152(N側配線パターン)にN側電極36が接合されたLEDチップ30を適切に冷却でき、発光効率の低下を防止できる。
また、光源装置10では、LEDチップ30のP側電極37およびN側電極36を接合する両配線パターン15を、絶縁層14を介してベース金属部材13の表面に設けている。このため、光源装置10では、各配線パターン15(それらの表面)を略同一平面(段差のない構造)にできるので、例えば各金属バンプ16の大きさを調整すること等により、傾きが生じないようにLEDチップ30を実装することを容易にできる。これは、LEDチップ30では、P側電極37とN側電極36とに段差があるが、当該段差が絶縁層14の厚さよりも小さいため、第1配線パターン151および第2配線パターン152の一方のみに絶縁層14を設けることと比較して、LEDチップ30の傾きをなくすための調整量を小さくできることによる。これにより、光源装置10では、LEDチップ30の取り付け精度を向上でき、適切に光を出射できる。加えて、光源装置10では、各配線パターン15(それらの表面)が略同一平面のため、LEDチップ30をフリップチップ接合する際に、各配線パターン15に均等に加圧力を加えて加熱溶融できるので、接合力を向上させつつLEDチップ30の傾きをより適切に防止できる。
さらに、光源装置10では、絶縁層14の厚さを10μm以下とするので、容易に絶縁層14の熱抵抗を0.5℃/W以下にできる。特に、光源装置10では、絶縁層14を窒化アルミニウムで形成するので、絶縁層14による絶縁性能を確保しつつ熱抵抗を0.5℃/W以下にすることが容易となる。加えて、光源装置10では、絶縁層14を窒化アルミニウムからエアロゾルデポジション法により形成しているので、絶縁層14の厚さを容易に10μm以下にでき、より容易に絶縁層14の熱抵抗を0.5℃/W以下にできる。
光源装置10では、P側電極37およびN側電極36を各配線パターン15に各金属バンプ16で接合する。このため、光源装置10では、P側電極37およびN側電極36と対応する各配線パターン15とを金属接合するので、電気的に安定させることができ、強度を確保して信頼性を高めることができ、LEDチップ30の熱をベース金属部材13やヒートシンク部材11へと適切に伝達できる。
光源装置10では、ベース金属部材13に給電用接続部としての各リング部材22を固定するので、各配線パターン15と各給電用コード21との接合を簡易で容易なものにできる。特に、光源装置10では、各リング部材22をベース金属部材13に固定するための各ネジ部材23で、ベース金属部材13とヒートシンク部材11(その吸熱部11a)とを併せて固定しているので、全体を簡易な構成にできる。
光源装置10では、熱伝導性の高い材料(実施例1では金属材料)で形成した各ネジ部材23でベース金属部材13とヒートシンク部材11(その吸熱部11a)とを固定するとともに、それらの間に放熱グリース24を介在させているので、熱伝導効率を向上できる。また、光源装置10では、放熱グリース24を介在させつつ各ネジ部材23で固定することに替えて、ベース金属部材13の裏面側に半田による接合を可能とするための表面処理(例えば、金(Au)メッキ等により金属膜を形成する)を施して、ヒートシンク部材11(吸熱部11a)に半田により金属接合してもよい。このように金属接合すると、ベース金属部材13とヒートシンク部材11(その吸熱部11a)との接触面積すなわち熱の伝達経路を増加でき、より適切にLEDチップ30を冷却できる。
光源装置10では、ベース金属部材13とヒートシンク部材11(その吸熱部11a)とにおいて、位置決め部としての各位置決め穴13bおよび各位置決め突起11dを設けているので、簡易な構成で互いの位置関係を適切にできる。また、光源装置10では、ベース金属部材13とヒートシンク部材11(その吸熱部11a)とにおいて、固定部としての各ネジ穴13aおよび各ネジ穴11cを設けているので、簡易な構成でより強固に固定できる。
光源装置10では、より適切にLEDチップ30を冷却できるため、LEDチップ30に高電流を流すことができるので、より高輝度な光を出射できる。
光源装置10では、LEDチップ30の出射面に対向させて蛍光体板17を設けるとともに、蛍光体板17を含むLEDチップ30の周辺に反射樹脂枠18を設けているので、実際に放射する面積をLEDチップ30の出射面と略等しくできる。このため、光源装置10では、制御し易い点光源に近付けることができるとともに、LEDチップ30から出射された光の蛍光剤(実施例1では蛍光体板17)中の進行距離の差異を小さくできて色ムラの発生を防止できるので、より高品質な光源を形成できる。
光源装置10では、ベース金属部材13に熱抵抗を0.5℃/W以下としつつ窒化アルミニウムで絶縁層14を形成しているので、窒化アルミニウム基板を設けることと同等の機能(絶縁、放熱、熱膨張等)をベース金属部材13に持たせることができる。このため、光源装置10では、極めて高価な窒化アルミニウム基板をなくしても同等の機能を得ることができ、当該窒化アルミニウム基板を設けることと比較して、かなり安価に形成できる。
本発明に係る移動体用発光装置の一実施例の車両用灯具50では、本発明に係る光源装置の一例としての光源装置10を有しているので、上記した各効果を得られる。また、車両用灯具50では、ヒートシンク部材11に設けた光学部材保持部51で光学部材としてのリフレクタ部材52および投影レンズ53を保持するので、簡易でより小さな構成にできる。ここで、例えば車両の左右に車両用灯具50を設けることや、複数の光源装置10を車両用灯具50に設けることのように、複数の光源装置10を用いる場合には各光源装置10を定電流制御とすることで光源装置10毎すなわちLEDチップ30毎の輝度のバラつきを防止できる。
したがって、本発明に係る光源装置としての実施例1の光源装置10では、熱拡散効率を向上させつつ発光ダイオードチップ(LEDチップ30)の取り付け精度を向上できる。
次に、本発明の光源装置の一例としての実施例2の光源装置10Aについて、図6から図8を用いて説明する。この実施例2の光源装置10Aは、実施例1の光源装置10とは異なり複数のLEDチップ30を用いる例である。この実施例2の光源装置10Aは、基本的な概念および構成は実施例1の光源装置10と同様であるので、等しい概念および構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、移動体用発光装置の一実施例の車両用灯具50としては、実施例1の光源装置10に替えて実施例2の光源装置10Aを搭載することを除くと、概念および構成は実施例1の車両用灯具50と同様であるので、詳細な説明および図示は省略する。
実施例2の光源装置10Aでは、複数のLEDチップ30を直列接続しつつベース金属部材13Aに実装してパッケージ12Aとして構成するものであり、一例として4つのLEDチップ30を用いて直列接続する(図6等参照)。以下では、各LEDチップ30は、個別に述べる際には、図6等を正面視して左から順にn番目のLEDチップ30を、第nLEDチップ30nともいう(nは1以上の自然数)。これに伴い、ベース金属部材13Aには、図7および図8に示すように、それぞれ絶縁層14を介して5つの配線パターン15を並べて設け、その各配線パターン15に公知の手段により金(Au)等の金属物質からなる複数の金属バンプ16を設ける。
そして、第1配線パターン151に、各金属バンプ16を介して第1LEDチップ301のP側電極37を接合する。また、第2配線パターン152に、各金属バンプ16を介して第1LEDチップ301のN側電極36を接合し、かつ各金属バンプ16を介して第2LEDチップ302のP側電極37を接合する。さらに、第3配線パターン153に、各金属バンプ16を介して第2LEDチップ302のN側電極36を接合し、かつ各金属バンプ16を介して第3LEDチップ303のP側電極37を接合する。加えて、第4配線パターン154に、各金属バンプ16を介して第3LEDチップ303のN側電極36を接合し、かつ各金属バンプ16を介して第4LEDチップ304のP側電極37を接合する。そして、第5配線パターン155に、各金属バンプ16を介して第4LEDチップ304のN側電極36を接合する。
これらにより、光源装置10Aでは、各LEDチップ30を直列接続してベース金属部材13Aに実装する。このため、光源装置10Aでは、両端のLEDチップ30を除き、n番目のLEDチップ30のP側電極37と、n−1番目のLEDチップ30のN側電極36とを、同電位の配線パターン15に接合している。これにより、光源装置10Aでは、第1配線パターン151がP側配線パターンとして、第2配線パターン152、第3配線パターン153および第4配線パターン154がP側配線パターンおよびN側配線パターンとして、第5配線パターン155がN側配線パターンとして、機能する。
そして、図8に示すように、ベース金属部材13Aに実装した4つのLEDチップ30の出射面に対向させて蛍光体板17Aを設けるとともに、その蛍光体板17Aおよび各LEDチップ30を取り囲んで反射樹脂枠18を設け、各LEDチップ30の周辺をアンダーフィル19で封入してパッケージ12Aを形成する。その蛍光体板17Aは、4つのLEDチップ30の出射面を覆うことのできる大きさとしている。このパッケージ12Aでは、第1配線パターン151の左端と、第5配線パターン155の右端と、に、実施例1と同様にリング部材22を介して給電用コード21を取り付ける。
このように構成した光源装置10Aでは、車両用の給電回路から両給電用コード21を介して電力が供給されて、第1配線パターン151(一方の給電用コード21)側が昇圧される。すると、光源装置10Aでは、一方の給電用コード21から、一方のリング部材22、第1配線パターン151、第1LEDチップ301、第2配線パターン152、第2LEDチップ302、第3配線パターン153、第3LEDチップ303、第4配線パターン154、第4LEDチップ304、第5配線パターン155、他方のリング部材22、他方の給電用コード21へと電流が流れる。なお、電流が、各配線パターン15と各LEDチップ30(それらの各電極)との間でそれぞれ各金属バンプ16を経ることに関しては、実施例1と同様であるので省略している。このため、各LEDチップ30では、発光層33に電流が流れる際に青色に発光してサファイア基板31から放射させ、光源装置10Aでは、蛍光体板17Aの上端面(出射面)から白色光を外部に放射する。このため、光源装置10Aを用いた車両用灯具50では、光源装置10A(LEDチップ30)から出射された光を、リフレクタ部材52および投影レンズ53で所定の配光パターンを形成して、車両の前方を照射すべく光を出射させる(図1参照)。
実施例2の光源装置10Aでは、基本的に実施例1の光源装置10と同様の構成であるので、基本的に実施例1と同様の効果を得られる。
それに加えて、実施例2の光源装置10Aでは、各LEDチップ30を直列接続しているので、LEDチップ30毎の輝度のバラつきを防止でき、輝度ムラのない光を出射できるので、各LEDチップ30を並列接続した場合と比較して簡易な構成で高品質にできる。これは、次のことによる。各LEDチップ30では、順方向に流れる電流(順電流If)の大きさに応じて出射する光の輝度(強度)が変化する。ここで、各LEDチップ30を並列接続した場合には、各LEDチップ30の順電圧−順電流特性のバラつきに起因して流れる順電流IfがLEDチップ30毎に変化する虞があり、LEDチップ30毎に輝度がバラつく虞がある。これに対して、各LEDチップ30を直列接続した場合には、各LEDチップ30に流れる順電流Ifを等しくできるので、LEDチップ30毎の輝度のバラつきを防止できる。
また、光源装置10Aでは、LEDチップ30よりも1つ多い数の配線パターン15を設け、それらを架け渡して複数のLEDチップ30を設けているので、簡易な構成で直列接続することができ、簡易な構成で発光面積を増大でき、各LEDチップ30を同時に発光させることができる。
そして、実施例2の車両用灯具50では、基本的に実施例1の車両用灯具50と同様の構成であるので、基本的に実施例1と同様の効果を得られる。
それに加えて、実施例2の車両用灯具50では、実施例2の光源装置10Aを有して輝度ムラのない光を広範囲で出射できるので、車両用法規の規格をより確実に満たすことができ、簡易な構成で高品質にできる。
したがって、本発明に係る光源装置としての実施例2の光源装置10Aでは、熱拡散効率を向上させつつ発光ダイオードチップ(LEDチップ30)の取り付け精度を向上できる。
なお、実施例2の光源装置10Aでは、絶縁層14を介して各配線パターン15を設けていたが、いずれか1つの配線パターン15を、絶縁層14を介することなくベース金属部材13Aに設けてもよい。この場合、絶縁層14を介さない配線パターン15と絶縁層14を介する配線パターン15とでの段差をなくすことが望ましく、複数の金属バンプ16の厚さ(大きさ)を変えることや、配線パターン15の厚さを変えることや、ベース金属部材13に段差を設けること等で、段差をなくすことができる。
次に、本発明の光源装置の一例としての実施例3の光源装置10Bについて、図9および図10を用いて説明する。この実施例3の光源装置10Bは、実施例2の光源装置10Aとは異なり、複数のLEDチップ30が直列接続された組を複数用いる例である。この実施例3の光源装置10Bは、基本的な概念および構成は実施例2の光源装置10Aと同様であるので、等しい概念および構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、移動体用発光装置の一実施例の車両用灯具50としては、実施例1の光源装置10に替えて実施例3の光源装置10Bを搭載することを除くと、概念および構成は実施例1の車両用灯具50と同様であるので、詳細な説明および図示は省略する。
実施例3の光源装置10Bでは、直列接続した複数のLEDチップ30の組を複数設け、それらをベース金属部材13Bに実装してパッケージ12Bとして構成するものであり、一例として直列接続した4つのLEDチップ30の組を2つ設ける(図9等参照)。そして、直列接続した各LEDチップ30の2組を並列接続する。このため、ベース金属部材13Bには、図10に示すように、絶縁層14を介して5つ並べた配線パターン15の組を2つ並べて設けている。以下では、各LEDチップ30および各配線パターン15を、図10を正面視して、上段を1組目とし、下段を2組目とする。各組の各配線パターン15には、公知の手段により金(Au)等の金属物質からなる複数の金属バンプ16を設ける。
そして、ベース金属部材13Bには、絶縁層14を介して、1組目の第1配線パターン151と2組目の第1配線パターン151とを架け渡す正側架渡配線パターン25と、1組目の第5配線パターン155と2組目の第5配線パターン155とを架け渡す負側架渡配線パターン26と、を設ける。そして、一方のリング部材22を正側架渡配線パターン25に押し当てて設け、他方のリング部材22を負側架渡配線パターン26に押し当てて設ける。この各リング部材22の設けた方は、位置が異なることを除いて実施例1と同様である。これにより、各リング部材22が対応する正側架渡配線パターン25または負側架渡配線パターン26に電気的に接合して、正側架渡配線パターン25および負側架渡配線パターン26に給電用コード21を取り付ける。各組における各配線パターン15に対する各LEDチップ30の接合の態様は、実施例2と同様である。
そして、ベース金属部材13Bに実装した8つのLEDチップ30の出射面に対向させて蛍光体板17Bを設けるとともに、その蛍光体板17Bおよび各LEDチップ30を取り囲んで反射樹脂枠18を設け、各LEDチップ30の周辺をアンダーフィル19で封入してパッケージ12Bを形成する。その蛍光体板17Bは、8つのLEDチップ30の出射面を覆うことのできる大きさとしている。
このように構成した光源装置10Bでは、車両用の給電回路から両給電用コード21を介して電力が供給される。すると、光源装置10Bでは、一方の給電用コード21から一方のリング部材22および正側架渡配線パターン25を経て、1組目および2組目における、第1配線パターン151、第1LEDチップ301、第2配線パターン152、第2LEDチップ302、第3配線パターン153、第3LEDチップ303、第4配線パターン154、第4LEDチップ304、第5配線パターン155へと電流が流れ、負側架渡配線パターン26および他方のリング部材22を経て、他方の給電用コード21へと電流が流れる。このため、各LEDチップ30では、発光層33に電流が流れる際に青色に発光し、サファイア基板31から青色の光を放射させ、光源装置10Bでは、蛍光体板17Bの上端面(出射面)から白色光を外部に放射する。このため、光源装置10Bを用いた車両用灯具50では、光源装置10B(LEDチップ30)から出射された光を、リフレクタ部材52および投影レンズ53で所定の配光パターンを形成して、車両の前方を照射すべく光を出射させる(図1参照)。
実施例3の光源装置10Bでは、基本的に実施例2の光源装置10Aと同様の構成であるので、基本的に実施例2と同様の効果を得られる。
それに加えて、実施例3の光源装置10Bでは、直列接続した複数のLEDチップ30の組を複数設け、その各組を並列接続しているので、簡易な構成で発光面積を増大できる。また、光源装置10Bでは、1組目の第1配線パターン151と2組目の第1配線パターン151とを正側架渡配線パターン25で架け渡して電気的に接合し、1組目の第5配線パターン155と2組目の第5配線パターン155とを負側架渡配線パターン26で架け渡して電気的に接合しているので、簡易な構成としつつ各組を並列接続でき、各LEDチップ30を同時に発光させることができる。さらに、光源装置10Bでは、各組における複数のLEDチップ30に流れる順電流Ifを等しくしつつ組毎の複数のLEDチップ30の順電圧−順電流特性を平均化することができるので、各組でのLEDチップ30毎の輝度のバラつきや各組間での輝度のバラつきを防止でき、輝度ムラのない光を出射でき、簡易な構成で高品質にできる。
また、実施例3の車両用灯具50では、基本的に実施例1の車両用灯具50と同様の構成であるので、基本的に実施例1と同様の効果を得られる。
それに加えて、実施例3の車両用灯具50では、実施例3の光源装置10Bを有して輝度ムラのない光をより広範囲で出射できるので、車両用法規の規格をより確実に満たすことができ、簡易な構成で高品質にできる。
したがって、本発明に係る光源装置としての実施例3の光源装置10Bでは、熱拡散効率を向上させつつ発光ダイオードチップ(LEDチップ30)の取り付け精度を向上できる。
なお、上記した各実施例では、本発明に係る光源装置の一例としての光源装置10、10A、10Bについて説明したが、P型半導体層と電気的に接続されるP側電極およびN型半導体層と電気的に接続されるN側電極を有する発光ダイオードチップと、前記発光ダイオードチップが固定されるベース金属部材と、を備え、前記ベース金属部材の表面には、絶縁層と、前記絶縁層を介して前記P側電極に電気的に接合されるP側配線パターンと、前記絶縁層を介して前記N側電極に電気的に接合されるN側配線パターンと、が形成され、前記絶縁層は、熱抵抗が0.5℃/W以下であるであればよく、上記した各実施例の構成に限定されない。
また、上記した各実施例では、各配線パターン15に個別に対応して複数の絶縁層14を設けていたが、各配線パターン15とベース金属部材13等との間に絶縁層14を介在させるものであれば、全ての配線パターン15に対して単一の絶縁層14を設けてもよく、各絶縁層14に複数の配線パターン15を対応させてもよく、上記した各実施例の構成に限定されない。
さらに、上記した各実施例では、LEDチップ30(複数も含む)をベース金属部材13に実装し、そのベース金属部材13をヒートシンク部材11(吸熱部11a)に取り付けていたが、図11に示す構成の光源装置10Cとしてもよい。その光源装置10Cでは、基本的な構成は各実施例1の光源装置10と同様であるが、ベース金属部材13を設けておらず、ヒートシンク部材11の吸熱部11a(その表面)に絶縁層14を介して両配線パターン15を設けるとともに、各ネジ部材23で各リング部材22を固定して各給電用コード21を各配線パターン15に接合している。このため、光源装置10Cでは、LEDチップ30を実装する箇所としてのベース金属部材がヒートシンク部材11(吸熱部11a)と一体的に構成されている。このような構成とすると、より簡易な構成としつつより適切にLEDチップ30(複数も含む)を冷却できる。
上記した各実施例では、金(Au)等の金属物質からなる複数の金属バンプ16を用いていたが、各配線パターン15とP側電極37およびN側電極36とを電気的に接合すればよく、上記した各実施例の構成に限定されない。その他の構成としては、熱伝導性の良いものが好ましく、例えば、AuSn等の半田材を用いることや、金属表面融解を利用した金属接合材を用いることや、金属のナノ粒子が含有されているペーストを硬化させたものを用いること等がある。
上記した各実施例では、給電用接続部として各ネジ部材23および各リング部材22を用いていたが、各給電用コード21を各配線パターン15に接合すれば、他の構成でもよく、上記した各実施例の構成に限定されない。
上記した各実施例では、光源装置10、10A、10B、10Cに図2に示す構成の発光ダイオードチップ30(LEDチップ30)を用いていたが、レーザダイオード、有機エレクトロルミネッセンス等の通電により発光する発光ダイオードチップを用いてもよく、上記した各実施例の構成に限定されない。
上記した各実施例の車両用灯具50では、リフレクタ部材52と投影レンズ53とで光を制御して所定の配光パターンを形成していたが、リフレクタ部材のみで光を制御する構成でもよく、投影レンズのみで光を制御する構成でもよく、他の構成でもよく、上記した各実施例の構成に限定されない。
上記した各実施例では、移動体用発光装置として自動車に用いる車両用灯具50を示していたが、電車やリニアモーターカーや飛行機等の移動体に用いる移動体用発光装置でもよく、上記した各実施例の構成に限定されない。
以上、本発明の光源装置を各実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については各実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10、10A、10B、10C 光源装置
11 ヒートシンク部材
11c (固定部の一例としての)ネジ穴
11d (位置決め部の一例としての)位置決め突起
13、13A、13B ベース金属部材
13a (固定部の一例としての)ネジ穴
13b (位置決め部の一例としての)位置決め穴
14 絶縁層
15 配線パターン
151 (P側配線パターンの一例としての)第1配線パターン
152 (P側配線パターン、N側配線パターンの一例としての)第2配線パターン
153 (P側配線パターン、N側配線パターンの一例としての)第3配線パターン
154 (P側配線パターン、N側配線パターンの一例としての)第4配線パターン
155 (N側配線パターンの一例としての)第5配線パターン
22 (給電用接続部の一例としての)リング部材
30 発光ダイオードチップ
32 N型半導体層
34 P型半導体層
36 N側電極
37 P側電極
50 (移動体用発光装置の一例としての)車両用灯具
51 光学部材保持部
52 (光学部材の一例としての)リフレクタ部材
53 (光学部材の一例としての)投影レンズ

Claims (12)

  1. P型半導体層と電気的に接続されるP側電極およびN型半導体層と電気的に接続されるN側電極を有する発光ダイオードチップと、
    前記発光ダイオードチップが固定されるベース金属部材と、を備え、
    前記ベース金属部材の表面には、絶縁層と、前記絶縁層を介して前記P側電極に電気的に接合されるP側配線パターンと、前記絶縁層を介して前記N側電極に電気的に接合されるN側配線パターンと、が形成され、
    前記絶縁層は、熱抵抗が0.5℃/W以下であることを特徴とする光源装置。
  2. 前記絶縁層は、厚さが10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記絶縁層は、窒化アルミニウムで形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記絶縁層は、窒化アルミニウムからエアロゾルデポジション法により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光源装置。
  5. 前記P側配線パターンと前記P側電極とは、金属バンプを介して接合され、
    前記N側配線パターンと前記N側電極とは、金属バンプを介して接合されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光源装置。
  6. 前記発光ダイオードチップは、nを1以上の自然数として、n個が順に並んで設けられ、
    前記ベース金属部材の表面には、前記絶縁層を介してn+1個の配線パターンが順に並んで設けられ、
    1番目の前記配線パターンには、1番目の前記発光ダイオードチップの前記P側電極が電気的に接合されており、
    n+1番目の前記配線パターンには、n番目の前記発光ダイオードチップの前記N側電極が電気的に接合されており、
    2番目からn番目の前記配線パターンには、自らの順番をmとして、m−1番目の前記発光ダイオードチップの前記N側電極とm番目の前記発光ダイオードチップの前記P側電極とが電気的に接合されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光源装置。
  7. 前記発光ダイオードチップは、n個の直列接続の組が複数設けられ、
    各組の1番目の前記配線パターンは、互いに電気的に接続され、
    各組のn+1番目の前記配線パターンは、互いに電気的に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  8. 前記ベース金属部材には、前記発光ダイオードチップに給電する給電用接続部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光源装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光源装置であって、
    さらに、前記発光ダイオードチップからの熱を放熱するヒートシンク部材を備え、
    前記ヒートシンク部材には、前記ベース金属部材が固定されていることを特徴とする光源装置。
  10. 前記ベース金属部材および前記ヒートシンク部材には、互いの位置決めのための位置決め部と、互いを固定するための固定部と、が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  11. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光源装置であって、
    さらに、前記発光ダイオードチップからの熱を放熱するヒートシンク部材を備え、
    前記ヒートシンク部材は、前記ベース金属部材と一体的に構成されていることを特徴とする光源装置。
  12. 請求項9から請求項11のずれか1項に記載の光源装置と、前記光源装置からの光を制御する光学部材と、を備える移動体用発光装置であって、
    前記ヒートシンク部材には、前記光学部材を保持する光学部材保持部が設けられていることを特徴とする移動体用発光装置。
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