JP6519163B2 - 光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法 - Google Patents

光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6519163B2
JP6519163B2 JP2014247395A JP2014247395A JP6519163B2 JP 6519163 B2 JP6519163 B2 JP 6519163B2 JP 2014247395 A JP2014247395 A JP 2014247395A JP 2014247395 A JP2014247395 A JP 2014247395A JP 6519163 B2 JP6519163 B2 JP 6519163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
wiring pattern
electrode
emitting layer
source device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014247395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016111204A (ja
Inventor
武沢 初男
初男 武沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP2014247395A priority Critical patent/JP6519163B2/ja
Publication of JP2016111204A publication Critical patent/JP2016111204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6519163B2 publication Critical patent/JP6519163B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、発光ダイオードを有する光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法に関する。
光源装置には、発光ダイオードチップ(LEDチップ)を備えたものが知られている。この種のLEDチップは、発光効率が高く、発熱量が小さいので、近時、省電力の観点から、照明光源に使用されつつある。
この種の光源装置を車両用灯具に適用したものも知られている。この種の車両用灯具では、LEDチップの発熱量が小さいとはいっても、そのLEDチップに流す電流が大きいので発熱量が大きくなり、その結果、発光効率が低下する。
そこで、車両用灯具に用いる光源装置では、LEDチップにより発生した熱を効率的に外部に放射させる技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
この特許文献1には、LEDチップの発光層となる側のベース金属部材の表面にメッキにより配線パターン部を形成し、LEDチップの非発光層となる側のベース金属部材の表面に絶縁層を形成し、この絶縁層の上に配線パターン部を形成し、これらの配線パターン部とLEDチップとを金属製バンプにより接合して、熱拡散効率を向上させる技術が開示されている。
特開2014−93148号公報
本発明は、上記技術の更なる改良を目的としたもので、より一層熱伝導効率の向上を図ることができかつ安価に製作できる光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の光源装置は、通電により発光する発光層と発光層側の電極と非発光層側の電極とを有する発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップが固定されるベース金属部材とを備え、
前記ベース金属部材の表面には、前記発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部が形成されると共に、前記非発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部を有する絶縁層が形成され、該絶縁層に熱抵抗率が0.02m・K/W以下の材料が用いられていることを特徴とする。
本発明の光源装置によれば、ベース金属部材の表面に、発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部を形成すると共に、非発光層側の電極に電気的に配線パターン部を有する絶縁層を形成し、この絶縁層に熱抵抗率が0.02m・K/W以下の材料を用いたので、熱伝導効率をより一層向上させることができかつ安価に製作できるという効果を奏する。
また、ベース金属部材に直接形成された配線パターン部に発光層側の電極を接合する構成としたので、発熱効率の大きな発光層側の熱を効率よく放熱することができる。
本発明の実施例に係る光源装置が適用された車両用灯具の構成の一例を概略的に示す断面図である。 本発明の実施例に係る光源装置に用いる発光ダイオードチップの構造の一例を概略的に示す断面図である。 本発明の実施例1に係る光源装置の分解図である。 図3に示す光源装置の組み立て図である。 本発明の実施例2に係る光源装置の構成を模式的に示す平面図であって、複数個の発光ダイオードチップと配線パターン部との接続関係を模式的に示す説明図である。 図5に示すベース金属部材と発光ダイオードチップとを側面から見た状態を示す説明図である。 図6に示すベース金属部材と発光ダイオードチップとに枠体を設けてなるパッケージの拡大図である。 図7に示すパッケージを金属製ヒートシンク部材に固定した状態を示す側面図である。 本発明の実施例3に係る光源装置の製作工程の説明図であって、(a)は表面が平らなベース金属部材を示し、(b)はベース金属部材の表面に下地導電層と絶縁層とを形成した状態を示し、(c)は(b)に示すベース金属部材に配線パターン部を形成した状態を示し、(d)は(c)に示すベース金属部材に発光ダイオードチップを接合して光源装置を構成した状態を示す。 本発明の実施例4に係る光源装置の製作工程の説明図であって、(a)は表面に段差部を有するベース金属部材を示し、(b)は(a)に示す段差部に絶縁層を形成した後配線パターン部を形成した状態を示し、(c)は(b)に示すベース金属部材に発光ダイオードチップを接合して光源装置を構成した状態を示す。 本発明の実施例5に係る光源装置の製作工程の説明図であって、(a)は表面が平らなベース金属部材を示し、(b)は(a)に示す絶縁層が形成されたベース金属部材の全面に段差を有する導電層を形成した状態を示し、(c)は(b)に示す導電層の段差を除去した状態を示し、(d)は(c)に示す導電層を用いてベース金属部材に配線パターン部を形成した状態を示し、(e)は(d)に示すベース金属部材に発光ダイオードチップを接合して光源装置を構成した状態を示す。
以下に、本発明に係る光源装置を車両用灯具に適用した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(車両用灯具の全体構成の一例)
図1は本発明の実施例に係る光源装置が適用された車両用灯具の構成の一例を概略的に示す断面図である。
その図1において、符号1は車両用灯具を示す。この車両用灯具1は例えば自動車用前照灯に用いられる。
この車両用灯具1は、金属製ヒートシンク部材2と、光源装置3と、リフレクタ部材4、5と、投影レンズ6とから概略構成され、これらがユニット化されて、プロジェクタタイプの前照灯ユニットを構成している。その金属製ヒートシンク部材2は、例えば、アルミニウムダイキャスト製である。
この車両用灯具1は、ランプハウジングの内部に組み込まれ、例えば、素通しのアウターレンズ(ランプレンズ)と共に、自動車用前照灯を構成する。なお、その図1においては、光源装置3から射出された光の進行方向の一例が矢印により示されている。
以下に、この車両用灯具1に用いられる光源装置3の実施例を図面を参照しつつ説明する。
この光源装置3は、図1に示す発光ダイオードチップ10と、パッケージ11とから概略構成されている。なお、図1には、光源装置3の構成要素として、集光レンズ12’が示されているが、この集光レンズ12’は本発明に係る光源装置3に必須の構成ではないので、以下の実施例では、省略して説明することとする。
ここでは、発光ダイオードチップ(LEDチップ)10は、青色光を発生するものとして説明する。この発光ダイオードチップ10には、図2に示す構造のものが知られている。
(発光ダイオードチップ10の構造説明)
図2に示す発光ダイオードチップ10は、サファイア基板12と、MOCVD法により成長させられたN型半導体層13と、発光層(活性層)14と、P型半導体層15と、電流拡散層16との層構造を成している。
N型半導体層13は、この発光ダイオードチップ10の製造工程でその一部が除去されて段差構造となっている。そのサファイア基板12の存在する側を、光が射出される表面側と定義して、その発光ダイオードチップ10の裏面側には、N型半導体層13が露呈する段差面にN側電極17が形成され、電流拡散層16が露呈する面にP側電極18が形成されている。
なお、その図2において、矢印は光の射出方向を示している。
(光源装置3の構成の実施例1)
図3は本発明の実施例1に係る光源装置3の説明図である。
この光源装置3のパッケージ11は、図3に示すように、ベース金属部材20を有する。このベース金属部材20は、例えば、銅やアルミニウムの金属板から構成されている。
このベース金属部材20には、これを金属製ヒートシンク部材2に固定するネジ穴20aと、金属製ヒートシンク部材2に対して位置決めする位置決め穴20bとが形成されている。
その金属製ヒートシンク部材2には、放熱面積を確保するための櫛歯形状の放熱フィン2aと、ネジ部材21が螺合されるネジ穴2bと、位置決め突起2cとが形成されている。
そのベース金属部材20の表面には、発光層14の側であるP側電極18に電気的に接合される配線パターン部22が形成されると共に、非発光層の側であるN側電極17に電気的に接合される配線パターン部23を有する絶縁層24が形成されている。
その絶縁層24は配線パターン部22と配線パターン部23との電気的ショート(短絡)を防止する役割を果たす。なお、配線パターン部22、23は公知のホトエッチング処理等により形成される。また、この配線パターン部22、23には、公知の手段により金属製バンプ25、26が形成されている。
その配線パターン部22は金(Au)等の金属物質からなる金属製バンプ25を介してP側電極18に接合されている。その配線パターン部23は同様に金(Au)等の金属物質からなる金属製バンプ26を介してN側電極17に接合されている。
そのベース金属部材20には枠体27が固定されている。発光ダイオードチップ10は、この枠体27の内部に樹脂28により封入されている。
その樹脂28には、青色光によって励起されて黄色成分の蛍光を発生する蛍光粉末が混入され、この光源装置3は全体として、白色光を発生するものであるが、青色光によって蛍光材料を励起して白色光を発生する構成は、これに限られるものでない。
その絶縁層24には、例えば、50W/m・K(ワットパーメートルケルビン)以上の熱伝導率の良好な材料を用いる。言い換えると、絶縁層24には、熱抵抗率(熱伝導率の逆数)の小さい材料、すなわち、熱抵抗率が0.02m・K/W以下のものを用いるのが望ましい。
その絶縁層24には、熱抵抗率が小さい材料として窒化アルミニウム材料を用いるのが望ましい。絶縁層24を窒化アルミニウム材料により構成すると、発光ダイオードチップ10への通電による発熱を金属製ヒートシンク部材2に効率よく放散できるので望ましい。
その絶縁層24の膜の厚さは、20μm(マイクロメートル)以下、好ましくは、10μm以下でかつ絶縁破壊を起こさない程度の膜厚であることが望ましい。
その絶縁層24は、更にエアロゾルデポジション法により形成するのが望ましい。
絶縁層24を従来の焼結法による窒化アルミニウム製のセラミック材料により構成すると、その厚さが厚くなって熱伝導性が低下するが、エアロゾルデポジション法により形成すると、その厚さを薄くできるので、熱伝導性が向上する。
また、光源装置3を安価に製作できるメリットもある。更に、絶縁層24の膜厚が薄いのでフリップチップ接合の際に、絶縁層24の形成によって生ずる段差と発光体ダイオードチップ10との段差が相殺され、ベース金属部材20に対する発光ダイオード10の傾きを小さくできるメリットがある。
このパッケージ11は、図3に示すように、リング部材29を有する給電用コード30と共に、ネジ部材21a、21bにより金属製ヒートシンク部材2に、図4に示すように、一体的に固定される。
ネジ部材21aは熱伝導性の観点から金属製の材料が望ましく、ネジ部材21bには、ネジ部材21aが金属製である場合を考慮してショート防止の観点から絶縁性材料を用いる。
その金属製ヒートシンク部材2とベース金属部材20との間には、放熱グリース31が塗布されて、熱伝導効率の向上が図られている。
給電用コード30は、車両用の給電回路に接続され、この発光ダイオードチップ10への通電により発光層14が発光すると共に、この発光ダイオードチップ10の通電による熱が、図4に矢印で示すように、配線パターン部23、絶縁層24、ベース金属部材20、放熱グリース31を経由して金属製ヒートシンク部材2へ伝達される。
これと共に、配線パターン22、ベース金属部材20、放熱グリース31を経由して金属製ヒートシンク部材2に導かれる。その結果、この光源装置3によれば、その熱伝導率が向上する。また、構成がコンパクトであるので低価格で製作できる。
(光源装置3の構成の実施例2)
図5は本発明の実施例2に係る光源装置3の構成を模式的に示す平面図である。
図3、図4に示すパッケージ11では、1個の発光ダイオードチップ10が示されているが、車両用灯具1に用いられる光源装置3では、通常複数個の発光ダイオードチップ10が使用されている。
図5はその複数個の発光ダイオードチップ10と配線パターン部22、23との関係を模式的に示している。配線パターン部22と配線パターン部23とは櫛歯形状に形成されている。
発光ダイオードチップ10を内蔵した枠体27が、この櫛歯形状の配線パターン部22と配線パターン部23とを跨るようにして配置されている。ここでは、図6に示すように、発光ダイオードチップ10を内蔵した枠体27がベース金属部材20に合計4個配設されている。
その配線パターン部22にはP側電極18が図7に拡大して示すように複数個(多数個)の金属製バンプ25を介して接合され、配線パターン部23にはN側電極17が複数個の金属製バンプ26を介して接合される。
その配線パターン部22には、+側の給電用コード30を介して+電圧が印加され、その配線パターン部23には、−側の給電用コード30を介して−電圧が印加され、これにより、各発光ダイオードチップ10が通電されて、各発光層14が発光する。
このベース金属部材20の裏面側は、脱脂等の表面処理を施した後、図6に示すように、金(Au)メッキ等により金属膜32が形成されている。
このようにして構成されたパッケージ11は、半田等の接合手段により金属製ヒートシンク部材2に接合される。
ここでは、ベース金属部材20の裏面側に金属膜32を形成して金属製ヒートシンク部材2とベース金属部材20とを半田接合により接合する構成としたが、これに限られるものではない。
例えば、金属製ヒートシンク部材2の表面にスズ亜鉛合金を形成し、ベース金属部材20にスズ銅合金を形成し、金属製ヒートシンク部材2とベース金属部材20とを、スズ亜鉛合金、スズ銅合金を少なくとも半田材として用いて加熱溶融して金属接合する構造としてもよい
この実施例2によれば、放熱グリース31を介して金属製ヒートシンク部材2に熱を伝達する実施例1の構成に較べてはるかに熱伝導率の向上を図ることができる。
また、発光ダイオードチップ10を定電流駆動することにすれば、輝度むらも解消される。また、車両用灯具1として用いる場合、発光ダイオードチップ10に流す電流が1A〜2A程度、すなわち、消費電力が15W〜30Wと大きく、発熱量も大きくなるが、この実施例2による構成の場合、熱伝導率が高いため、効率よく放熱できるという効果を奏する。
この実施例1、実施例2の構成では、絶縁層24をベース金属部材20の表面に設け、その絶縁層24の上に配線パターン部23を設けて段差を相殺する構成とはしたが、ベース金属部材20に形成した配線パターン部22と配線パターン部23とに本質的に段差が存在する。
すなわち、発光ダイオードチップ10を金属製バンプ25、26を介して配線パターン部22、23にフリップチップ接合すると、発光ダイオードチップ10を配線パターン部22、23に電気的に接合する際にこの段差が存在するために、ベース金属部材20に対して傾く可能性が残存する。
このベース金属部材20に対して発光ダイオードチップ10の傾きのバラツキがあると、この光源装置3を車両用灯具1に使用する場合に、その車両用法規の規格を満足できない場合がある。
従って、ベース金属部材20に対して絶縁層24を形成し、この絶縁層24の上に配線パターン部23を形成した際に、配線パターン部22、23同士に段差のない構成とするのが望ましい。
また、この配線パターン部22と配線パターン部23とに段差が存在すると、金属製バンプ25,26の接合状態にバラツキが生じるという不都合もある。
そこで、以下に説明する光源装置3の構造を提案する。
(光源装置3の構成の実施例3)
図9は実施例3に係る光源装置3の製作工程の説明図である。
この実施例3では、図9(a)に示すように、表面20cが平らなベース金属部材20が使用されている。
このベース金属部材20には、あらかじめネジ穴20aと位置決め穴20bとが形成されている。
このベース金属部材20の表面20cの絶縁層24の形成側をマスクして、脱脂処理等の表面処理を行う。
ついで、図9(b)に示すニッケル等の無電解金属メッキ等により厚さが10μm以下の膜厚を有する下地導電層20dを形成する。次に、絶縁層24の形成側のマスクを除去して下地導電層20dをマスクした後、下地導電層20dの膜厚と同等の膜厚を有する絶縁層24を形成する。
次に、既述したように、公知のホトエッチング等の手段により、図9(c)に示すように、下地導電層20dの側に配線パターン部22を形成すると同時に、絶縁層24の上に配線パターン部23を形成する。
このような構造とすれば、ベース金属部材20の表面20cに絶縁層24を形成したにも拘わらず、ベース金属部材20に形成した配線パターン部22と配線パターン部23とに段差がない構造とすることができる。
ついで、図9(d)に示すように、発光ダイオードチップ10をフリップチップ接合し、枠体27の内部に封入する。
この実施例3に係る光源装置3によれば、発光ダイオードチップ10をフリップチップ接合する際に、配線パターン部22と配線パターン部23とに均等に加圧力が加わると共に加熱溶融されるので接合力が向上すると共に、発光ダイオードチップ10の傾きが防止される。
すなわち、この実施例3によれば、ベース金属部材20の表面20cが平坦であり、この表面20cのうち発光層側の電極に金属製バンプ25を介して接合される配線パターン部22の下面に下地導電層20dが形成されている。
その表面20cのうち、非発光層側の電極に金属製バンプ26を介して接合される配線パターン部23の下面に絶縁層24が形成され、この絶縁層24の厚さと下地導電層20dの厚さとを同じにして、両配線パターン部22、23の段差が解消されている。
(光源装置3の構成の実施例4)
図10は実施例4に係る光源装置3の製作工程の説明図である。
この実施例4では、図10(a)に示すように、あらかじめベース金属部材20に段差面20eが形成されている。この段差面20eの深さは例えば10μm以下である。
このベース金属部材20の段差面20eが形成されていない側の表面20cをマスクして、例えば、エアロゾルデポジション法によりベース金属部材20の表面20cが面一となるように絶縁層24を図10(b)に示すように形成する。
ついで、図10(b)に示すように、ベース金属部材20の表面20cに配線パターン部22を形成すると共に、絶縁層24の上に配線パターン部23を形成する。
その後、図10(c)に示すように発光ダイオードチップ10をフリップチップ接合し、枠体27の内部に封入する。
この構成による場合も、実施例3と同様の作用効果を有する。
(光源装置3の構成の実施例5)
図11は本発明の実施例5に係る光源装置3の製作工程の説明図である。
この実施例5では、実施例3と同様に、表面20cが平らなベース金属部材20が図11(a)に示すように用いられている。
このベース金属部材20の表面20cの配線パターン部22が形成される側をマスキングして、配線パターン部23が形成される側の表面20cに、図11(b)に示すように、膜厚が10μm以下の絶縁層24を形成する。
ついで、この絶縁層24が形成されたベース金属部材20の全面に、図11(b)に示すように、配線パターン部22、23を形成するために所定厚さの段差を有する導電層33を形成する。
ついで、図11(b)に示すように、段差を有する導電層33を研磨して、図11(c)に示すように段差が取り除かれたベース金属部材20を作成する。
ついで、配線パターン部22、23に対応するマスクをこの導電層33に施して、この導電層33を例えばホトエッチング処理する。これにより、配線パターン部22の厚さが配線パターン部23の厚さよりも厚いベース金属部材20が図11(d)に示すように形成される。
ついで、図11(e)に示すように、発光層14側のP側電極18を金属製バンプ25を介して厚さが配線パターン部23の厚さに較べて相対的に厚い配線パターン部22に接合し、非発光層側のN側電極17を配線パターン部23に金属製バンプ26を介して接合する。
(各実施例に共通の効果)
いずれの実施例においても、発光により発熱量が高くなる発光層14側のP側電極18をベース金属部材20に直接接触する配線パターン部23に金属製バンプ25を介して接合する構成としたので、熱の伝達効率が向上し、光源装置3の放熱効率が向上する。
更に、構造が簡略化されているので、光源装置3の組み立てが容易であり、安価に製作できる。
(実施例5の効果)
実施例5によれば、非発光層側の配線パターン部23の厚さが発光層側の配線パターン部22の厚さに較べて薄くされているので、絶縁層24を形成したにも拘わらず熱伝達効率が低下するのを防止できる。
以上実施例においては、光源装置3に発光ダイオードチップを用いることとして説明したが、本発明の発光ダイオードチップには、レーザダイオード、有機エレクトロルミネッセンス等の通電により発光する発光素子を含むものである。
1…車両用灯具
2…金属製ヒートシンク部材
2a…放熱フィン
2b…ネジ穴
2c…位置決め突起
3…光源装置
4、5…リフレクタ部材
6…投影レンズ
10…発光ダイオードチップ
11…パッケージ
12’…集光レンズ
12…サファイア基板
13…N型半導体層
14…発光層
15…P型半導体層
16…電流拡散層
17…N側電極
18…P側電極
20…ベース金属部材
20a…ネジ穴
20b…位置決め穴
20c…表面
20d…下地導電層
20e…段差面
21a、21b…ネジ部材
22、23…配線パターン部
24…絶縁層
28…樹脂
29…リング部材
30…給電用コード
31…放熱グリース
32…金属膜
33…導電層

Claims (8)

  1. 通電により発光する発光層と発光層側の電極と非発光層側の電極とを有する発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップが固定されるベース金属部材とを備え、
    前記ベース金属部材の表面には、前記発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部が形成されると共に、前記非発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部を有する絶縁層が形成され、該絶縁層に熱抵抗率が0.02m・K/W以下の材料が用いられており、
    前記ベース金属部材の前記表面が平坦であり、前記発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部の厚さが、前記非発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部と前記絶縁層とを合わせた厚さと同じであることを特徴とする光源装置。
  2. 前記絶縁層の厚さが10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記材料が窒化アルミニウムであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記絶縁層が前記窒化アルミニウム材料を用いてエアロゾルデポジション法により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記発光層側の電極に臨む前記ベース金属部材の配線パターン部と該発光層側の電極とが金属バンプを介して接合されると共に、前記非発光層側の電極に臨む前記絶縁層側の配線パターン部が金属製バンプを介して接合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の光源装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の光源装置と、前記ベース金属部材を固定する金属製ヒートシンク部材とを備え、前記ベース金属部材に前記金属製ヒートシンク部材に対する位置決め穴と、前記金属製ヒートシンク部材に固定するネジ穴と、前記発光ダイオードチップに給電する給電用接続部とが形成されていることを特徴とする車両用灯具
  7. 前記金属製ヒートシンク部材がアルミニウム製ダイキャストであり、該アルミニウム製ダイキャストの表面にスズ亜鉛合金が形成され、前記ベース金属部材にスズ銅合金が形成され、前記金属製ヒートシンク部材と前記ベース金属部材とがスズ亜鉛合金とスズ銅合金を少なくとも半田材として金属接合されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具。
  8. 通電により発光する発光層と発光層側の電極と非発光層側の電極とを有する発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップが固定されるベース金属部材とを備え、
    前記ベース金属部材の表面には、前記発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部が形成されると共に、前記非発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部を有する絶縁層が形成され、該絶縁層に熱抵抗率が0.02m・K/W以下の材料が用いられ、
    前記ベース金属部材の前記表面が平坦であり、前記発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部の厚さが、前記非発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部と前記絶縁層とを合わせた厚さと同じである光源装置の製造方法であって、
    前記ベース金属部材の前記表面において、前記非発光層側の電極に電気的に接合される配線パターン部が形成される側に前記絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層が形成された前記ベース金属部材の前記表面の全面に段差を有する導電層を形成する工程と、
    段差を有する前記導電層を研磨して段差を取り除く工程と、
    前記両配線パターン部に対応するマスクを前記導電層に施して、前記導電層をホトエッチング処理することで前記両配線パターン部を形成する工程と、を含むことを特徴とする光源装置の製造方法。
JP2014247395A 2014-12-05 2014-12-05 光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法 Active JP6519163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247395A JP6519163B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247395A JP6519163B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016111204A JP2016111204A (ja) 2016-06-20
JP6519163B2 true JP6519163B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=56124845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014247395A Active JP6519163B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6519163B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7099900B2 (ja) * 2018-07-30 2022-07-12 株式会社小糸製作所 車両用灯具
JP7305970B2 (ja) 2019-01-28 2023-07-11 市光工業株式会社 車両用前照灯
JP2023000940A (ja) * 2021-06-18 2023-01-04 株式会社小糸製作所 光源ユニット

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005129411A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Seiko Epson Corp 光源装置及びプロジェクタ
JP2006156837A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光装置、発光モジュール、および照明装置
JP2007165507A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Fujikura Ltd 発光素子実装用基板およびその製造方法、並びに、発光素子モジュール、表示装置、照明装置、交通信号機
JP2008135694A (ja) * 2006-10-31 2008-06-12 Hitachi Cable Ltd Ledモジュール
JP5912471B2 (ja) * 2011-12-08 2016-04-27 シチズンホールディングス株式会社 半導体デバイス
JP5655770B2 (ja) * 2011-12-13 2015-01-21 トヨタ自動車株式会社 電子部品及び当該電子部品の製造方法
JP5857707B2 (ja) * 2011-12-14 2016-02-10 日亜化学工業株式会社 面発光レーザ素子
CN104094427A (zh) * 2012-02-15 2014-10-08 松下电器产业株式会社 发光装置及其制造方法
JP2014093148A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Ichikoh Ind Ltd 車両用灯具の半導体型光源、車両用灯具
JP2014175027A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Dainippon Printing Co Ltd サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンション、ハードディスクドライブ、およびサスペンション用基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016111204A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5132234B2 (ja) 発光モジュール
US20040012958A1 (en) Light emitting device comprising led chip
US20090224278A1 (en) Semiconductor light-emitting device, light-emitting module and lighting unit
JP2018014500A (ja) レーザ構成要素およびレーザ構成要素を製造するための方法
JP2009135440A (ja) 散熱機能を有する発光デバイスとそのようなデバイスを製造するプロセス
JP2006049442A (ja) 半導体発光装置およびその製造方法
JP6052573B2 (ja) 光半導体光源及び車両用照明装置
JP2010506410A (ja) 熱分離を有する半導体の強力な発光モジュール
JP6519163B2 (ja) 光源装置、この光源装置を備えた車両用灯具及びその光源装置の製造方法
JP2003218397A (ja) 半導体発光装置及びこれを用いた照明用発光装置
TWM500362U (zh) Led模組
US7928459B2 (en) Light emitting diode package including thermoelectric element
JP2014093148A (ja) 車両用灯具の半導体型光源、車両用灯具
JP3938100B2 (ja) Ledランプおよびled照明具
JP6155608B2 (ja) 車両用灯具
JP5447686B2 (ja) 発光モジュール、および照明器具
JP6251991B2 (ja) 車両用灯具の半導体型光源、車両用灯具
JP2013201255A (ja) 配線基板装置、発光モジュール、照明装置および配線基板装置の製造方法
JP2010272736A (ja) 発光装置
JP2004311480A (ja) 半導体発光素子
CN112438000B (zh) 半导体发光装置及半导体发光装置的制造方法
JP2019062033A (ja) 半導体レーザ装置
JP4701565B2 (ja) 光源ユニットの装着構造
JP2017195258A (ja) 光源装置、移動体用発光装置
JP7113216B2 (ja) 発光装置及び移動体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171205

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6519163

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250