JP2017193424A - 画像形成装置 - Google Patents

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Daisuke Kaneko
大輔 金子
黒田 明
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Abstract

【課題】画像形成手段と画像読取手段とに互いにシートを搬送できる画像形成装置において、両面印刷の生産性の低下を抑制すること。
【解決手段】画像形成装置200は、排出ローラ対60により排出されたシートを第1排出部70に積載させるか、画像読取ユニット101に向けて搬送するかを切り替える記録媒体読取切り替え部材190と、記録媒体読取切り替え部材190により画像読取ユニット101に向けて搬送されたシートを、画像形成手段1に向けて搬送するか、排出ローラ対160に向けて搬送するかを切り替える上書き切り替え部材191とを備える。制御部230は、画像形成手段1によってシートの第1面に画像が形成されたか、シートの第2面に画像が形成されたか、に応じて記録媒体読取切り替え部材190を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オートドキュメントフィーダユニット(以下、ADF)に代表される、原稿を読み取る画像読取装置を有する、レーザービームプリンタ(以下、LBP)、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
一般に、記録媒体(シート)の両面への画像形成を実現するものとして、片面(第1面)に画像が形成された記録媒体を排出部にて反転させ、画像形成部に再度搬送し、記録媒体の裏面(第2面)にも画像形成することが可能な画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、片面への画像形成が完了した先行の記録媒体を反転させる場合には、先行の記録媒体の後端が排出部を通過するまでの間、後続の記録媒体が排出部に進入することができないため、両面印刷の生産性が低下する。
このような画像形成装置に対し、両面印刷の生産性を向上させるため、排出部とは別に記録媒体の反転専用の搬送路を備えることで、先行の記録媒体と後続の記録媒体との間隔を短縮させることを可能にした画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、画像読取部と画像形成装置本体(装置本体)との間を記録媒体(シート)と原稿(シート)とが往来可能に構成された搬送路を備える画像形成装置が提案されている(特許文献2参照)。
特許第2692957号公報 特開2013−254198号公報
例えば、従来の特許文献2に記載の画像形成装置では、画像形成手段により画像形成を行い、画像読取手段により画像の読み取りを行うことができる。そして、画像形成手段と画像読取手段とに互いにシートを搬送できる。しかし、特許文献2のような画像形成装置において両面印刷を行うと、生産性を低下させてしまう可能性があった。
本発明は、画像形成手段と画像読取手段とに互いにシートを搬送できる画像形成装置において、両面印刷の生産性の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成手段と、画像が形成されたシートを、装置外に排出する第1排出手段と、前記第1排出手段により排出されたシートが積載される第1積載手段と、シートに形成された画像を読み取る画像読取手段と、画像が読み取られたシートを装置外に排出する第2排出手段と、前記第2排出手段により排出されたシートが積載される第2積載手段と、前記第1排出手段により排出されたシートを前記第1積載手段に積載させるか、前記画像読取手段に向けて搬送するかを切り替える第1切り替え手段と、前記第1切り替え手段により前記画像読取手段に向けて搬送されたシートを、前記画像形成手段に向けて搬送するか、前記第2排出手段に向けて搬送するかを切り替える第2切り替え手段と、前記画像形成手段によってシートの第1面に画像が形成されたか、シートの第2面に画像が形成されたか、に応じて前記第1切り替え手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成手段と画像読取手段とに互いにシートを搬送できる画像形成装置において、両面印刷の生産性の低下を抑制することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略断面図。 第1の実施形態に係る画像読取装置による原稿の第1面読取動作時の説明図。 図2の画像読取装置における原稿の第2面読取動作時の説明図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の両面印刷時の画像形成動作の説明図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の複数の記録媒体への両面印刷時の画像形成動作を順次変化させて示す概略断面図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の複数の記録媒体への両面印刷時の画像形成動作を順次変化させて示す概略断面図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の複数の記録媒体への両面印刷時の画像形成動作を順次変化させて示す概略断面図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の複数の記録媒体への両面印刷時の画像形成動作を順次変化させて示す概略断面図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御系を示す制御ブロック図。 操作部の操作パネルを示す模式図。 変形例1に係る画像形成装置の概略断面図。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の概略断面図。 変形例2に係る画像形成装置の概略断面図。 変形例3に係る画像形成装置の概略断面図。 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の概略断面図。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置付き画像形成装置の概略断面構成である。本実施形態では、本発明を電子写真方式のレーザービームプリンタにシートスルー方式のイメージスキャナを備えた装置にて具現化される。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の方式の画像形成装置に対しても広く適用可能なものである。なお、以下の説明においては、一例として第1給送部30から給送されるシートを記録媒体Sと、第2給送部130から給送されるシートを原稿Gと呼ぶ。しかし記録媒体Sと原稿Gの両方を指して単にシートと呼ぶこともできる。つまり、以下の説明において記録媒体Sと原稿Gは、シートと読み替えることもできる。
[画像形成装置]
まず、本実施形態に係る画像形成装置200の概略構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置200を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、画像形成装置200は、画像を形成可能な画像形成部250と、画像形成部250の上部に配置された画像読取部103とを備えている。画像形成部250には、記録媒体Sを給送するシート給送部245と、画像形成部250及び画像読取部103等を制御する制御部(制御手段)230とが備えられている。
[画像形成部]
第1給送部30は、記録媒体Sを積載する。給送ローラ31は、第1給送部30に積載された記録媒体Sを給送する。給送ローラ31と分離部材32とにより記録媒体Sを1枚ずつ分離する。なお、第1給送部30、給送ローラ31を合わせて、シート給送部245ということもできる。レジストレーションローラ対40は、給送ローラ31と分離部材32とで分離、搬送された記録媒体Sを、感光ドラム10の表面のトナー画像とのタイミングを合わせるようにして転写部Tに搬送する。レジストレーションローラ対40から転写部Tへ記録媒体Sを搬送する搬送路を、画像形成搬送路75という。
感光ドラム10は、トナー像が形成される回転可能な像担持体である。光学ユニット2は、感光ドラム10にレーザー光を照射する発光部21を備え、感光ドラム10上に静電潜像を形成する。現像ローラ11は、感光ドラム10上に形成された静電潜像をトナー画像として現像する。転写ローラ15は、感光ドラム10上に形成されたトナー画像を記録媒体S上に転写する。なお、感光ドラム10、光学ユニット2、現像ローラ11を合わせて、画像形成手段1ということもできる。また、転写部Tは、感光ドラム10と転写ローラ15によって構成される。
定着部50は、記録媒体Sを加熱する加熱手段51と、記録媒体Sを加圧する加圧ローラ52を備え、感光ドラム10から転写された記録媒体Sに転写された未定着のトナー画像を定着する。シート検知センサ211は、排出搬送路178を搬送されている記録媒体Sの搬送状態を検知する。第1排出手段としての排出ローラ対60は、定着部50により定着された記録媒体Sを画像形成部250から排出する。第1積載手段としての第1排出部70は、排出ローラ対60により排出された記録媒体Sが積載される。なお、排出ローラ対60は、不図示の切り替え機構により、回転方向を正回転と逆回転とに切り替え可能に構成されている。また、転写部Tから排出ローラ対60へ記録媒体Sを搬送する搬送路を、排出搬送路178という。両面搬送ローラ対80は、後述する画像読取部103から再搬送されてきた記録媒体Sを再送搬送路85から、再びレジストレーションローラ対40へと搬送する。そして、記録媒体Sの第2面に画像形成が行われる。
[画像読取部]
第2給送部130は、原稿Gを積載する。給送ローラ131は、第2給送部130に積載された原稿Gを給送する。搬送ローラ対140は、分離部材132と給送ローラ131により1枚ずつ分離、搬送された原稿Gを画像読取手段102に搬送する。第2給送部130から画像読取手段102に原稿Gを搬送する搬送路を、読取搬送路177という。画像読取手段102は、原稿Gの上面(第1面)側の画像を読み取る画像読取ユニット101を備えている。この構成を備えた画像読取手段102は、原稿Gに形成された画像を読み取る。画像読取手段としての画像読取ユニット101は、コンタクトイメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)101aを有している。なお、ここではCIS101aは搬送路の上方に配置されているが、下方に配置されても、両方に配置されても良い。
搬送ローラ対141は、原稿搬送路145から下流側原稿搬送路176に原稿Gを搬送する。シート検知センサ210は、下流側原稿搬送路176を搬送されている原稿Gの搬送状態を検知する。原稿排出ローラ対(第2排出手段)160は、原稿Gを画像読取部103から排出する。第2積載手段としての第2排出部170は、原稿排出ローラ対160により排出された原稿Gが積載される。なお、原稿排出ローラ対160は、切り替え手段206(図9参照)により、回転方向を正回転と逆回転とに切り替え可能に構成されている。原稿Gが排出されきる前に、回転方向を切り替えることで、原稿Gを再び画像読取部103内に反転搬送することができる。
読取反転切り替え部材192は、上書き切り替え部材(第2切り替え手段)191と原稿排出ローラ対160との間に配置されている。読取反転切り替え部材192は、原稿排出ローラ対160により反転された原稿Gが上書き切り替え部材191に向けて搬送されるように導くか、原稿排出ローラ対160により反転された原稿Gが再び画像読取手段102に搬送されるように導くかを切り替える。読取反転切り替え部材192は回動軸192aを中心に実線位置と破線位置とに回動可能に支持されている。図1における実線位置を初期位置とし、アクチュエータである第3ソレノイドSL3(図9参照)の駆動により破線位置に切り替えられる。実線位置にある状態において、原稿排出ローラ対160により反転された原稿Gが上書き切り替え部材191に搬送されるように導く。破線位置にある状態において、原稿排出ローラ対160により反転された原稿Gが再び画像読取手段102に搬送されるように導く。反転された原稿Gは、原稿反転搬送路175を経由して、再び搬送ローラ対140に搬送される。なお、原稿搬送路145における下流側原稿搬送路176、排出ローラ対160、及び切り替え部材191,192は、画像読取側の手段として機能すると共に画像形成側の手段としても機能する共通部分である。
[画像形成部と画像読取部との連結構成]
記録媒体読取切り替え部材(第1切り替え手段)190は、排出ローラ対60から排出された記録媒体Sを第1排出部70に排出されるように導くか、画像読取部103に搬送されるように導くかを切り替える部材である。記録媒体読取取切り替え部材190は回動軸190aを中心に実線位置と破線位置とに回動可能に支持されている。記録媒体読取切り替え部材190は、第1排出部(第1積載手段)70の上方において、図1の実線位置を初期位置とし、アクチュエータである第1ソレノイドSL1(図9参照)の駆動により破線位置に切り替えられる。実線位置にある状態では、記録媒体Sを画像読取部103に搬送されるように導く。破線位置にある状態では、記録媒体Sを第1排出部70(装置外)に排出される、すなわち排出可能なように導く。第1の連絡搬送路180は、排出ローラ対60から排出された記録媒体Sを排出ローラ対160に向けて搬送するための搬送路である。
上書き切り替え部材191は、画像読取手段102によって画像が読み取られたシートを下流側原稿搬送路176に搬送されるように導くか、原稿排出ローラ対160により反転されたシートを第2の連絡搬送路185に搬送されるように導くかを切り替える。上書き切り替え部材191は、回動軸191aを中心に実線位置と破線位置とに回動可能に支持されている。上書き切り替え部材191は、図1における実線位置を初期位置とし、アクチュエータである第2ソレノイドSL2(図9参照)の駆動により破線位置に切り替えられる。破線位置にある状態では、記録媒体S又は原稿Gを下流側原稿搬送路176に搬送されるように導く。実線位置にある状態では、記録媒体S又は原稿Gを第2の連絡搬送路185に搬送されるように導く。第2の連絡搬送路185は、原稿排出ローラ対160により反転された記録媒体S又は原稿Gを再送搬送路85に搬送するための搬送路である。再送搬送路85は、第2の連絡搬送路185から搬送された記録媒体S又は原稿Gを画像形成手段1に向けて搬送するための搬送路である。
なお、本実施形態では、画像形成搬送路75、排出搬送路178、第1の連絡搬送路180、下流側原稿搬送路176、第2の連絡搬送路185、及び再送搬送路85により、画像形成循環路が構成される。この画像形成循環路は、画像形成手段1に対してシートを、第1面を向けた状態で搬送した後に第2面を向けた状態で搬送可能に構成される。読取搬送路177、原稿搬送路145、下流側原稿搬送路176、原稿反転搬送路175により、画像読取ユニット101に対して記録媒体、原稿等のシートを、第1面を向けた状態で搬送した後に第2面を向けた状態で搬送可能な画像読取循環路が構成される。下流側原稿搬送路176は、画像読取循環路と一部共通化された共通搬送路として構成される。そして、原稿排出ローラ対160は、画像読取循環路においては画像読取ユニット101にシートを反転して送り、上記画像形成循環路においては画像形成手段1にシートを反転して送ることが可能な反転ローラを構成している。
読取搬送路177、原稿搬送路145、下流側原稿搬送路176、原稿反転搬送路175により、画像読取ユニット101に対して記録媒体、原稿等のシートを、第1面を向けた状態で搬送した後に第2面を向けた状態で搬送可能な画像読取循環路が構成される。原稿搬送路145は、画像読取ユニット101により第1面の画像を読み取られたシートを下流側原稿搬送路(共通搬送路)176を介して排出ローラ対(第2排出手段,反転ローラ)160に搬送可能な画像読取搬送路を構成する。
[制御系]
次に、図9を用いて、本実施形態における制御系について説明する。なお、図9は、本実施形態に係る画像形成装置200の制御系を示す制御ブロック図である。
図9に示す制御部230(図1参照)は、画像形成部250の画像形成動作及び画像読取部103の画像読取動作等を制御する。制御部230には、CIS101aを有する画像読取手段102、画像読取部103、画像形成手段1、給送ローラ31,131、各種ローラ対40,60,80,140,141,160、シート検知センサ209,210,211、が接続されている。さらに、制御部230には、テーブルデータ222を有するメモリ207、及び操作部220が接続されている。
また、制御部230には、記録媒体読取切り替え部材190を切り替え駆動する第1ソレノイドSL1と、上書き切り替え部材191を切り替え駆動する第2ソレノイドSL2とが接続されている。更に制御部230には、読取反転切り替え部材192を切り替え駆動する第3ソレノイドSL3と、排出ローラ対160の回転方向を切り替える切り替え手段206とが接続されている。
メモリ(記憶手段)207は、画像読取手段102により読み取られた原稿画像情報等を記憶する。メモリ207には、前述した画像読取循環路(177,145,176,175)と画像形成循環路(75,178,180,176,185,85)とを制御するためのテーブルデータ222が記憶されている。制御部230は、画像形成手段1によって記録媒体S等のシートの第1面に画像が形成されたか、シートの第2面に画像が形成されたか、に応じて記録媒体読取切り替え部材(第1切り替え手段)190を制御する。そして、制御部230は、記録媒体S等のシートを画像読取手段102に読み取らせるか否かに応じて、記録媒体読取切り替え部材190を制御する。制御部230は、テーブルデータ222に基づき、予め定められた順序に従って各段階を逐次進めていくシーケンス制御を実行する。
図10は、操作部220のタッチパネル等の操作パネル220aを示す模式図である。図10に示すように、操作部220の操作パネル220aには、印刷ボタン233及び画像読取ボタン234が表示されている。印刷ボタン233が接触操作されると、操作パネル220aには、テーブルデータ222としての印刷パターン(I)に対応する操作ボタン233a、印刷パターン(II)に対応する操作ボタン233bが表示される。
さらに、印刷パターン(III)に対応する操作ボタン233c、印刷パターン(IV)に対応する操作ボタン233dが表示される。また、画像読取ボタン234が接触操作されると、操作パネル220aには、読取パターン(I)に対応する操作ボタン234a、読取パターン(II)に対応する操作ボタン234bが表示される。さらに、読取パターン(III)に対応する操作ボタン234c、読取パターン(IV)に対応する操作ボタン234dが表示される。ユーザ(操作者)は、以上の印刷パターンや読取パターンのうちから所望の処理に対応するものを、接触操作により適宜選択することができる。
[原稿の画像読取プロセス]
次に、図2及び図3を用いて、画像読取部103による原稿Gの画像読取プロセスについて説明する。なお、図2は、本実施形態に係る画像読取部103における原稿Gの第1面読取動作時の説明図、図3は、図2の画像読取部103における原稿Gの第2面読取動作時の説明図である。
第2給送部130に積載されている原稿Gは、給送ローラ131と分離部材132とにより、1枚ずつ原稿搬送路145における搬送ローラ対140に給送される。搬送ローラ対140は、制御部230の制御により、画像読取ユニット101上での画像読取開始のタイミングと原稿Gの先端位置とを合わせるように原稿Gを画像読取ユニット101及び搬送ローラ対141へと搬送する。
図2に示すように、画像読取ユニット101を通過した原稿G1は、搬送ローラ対141により送り出されて原稿搬送路145から下流側原稿搬送路176を経由して排出ローラ対160へと搬送される。この時、上書き切り替え部材191及び読取反転切り替え部材192は各々、図2における実線位置に切り替えられることで、原稿G1の搬送を妨げないようにされている。ここで、原稿G1の片面(第1面)の画像のみを読み取る場合には、排出ローラ対160は原稿Gをそのまま機外へ排出し、第2排出部170上に積載させる。
一方、原稿Gの両面(第1面と第2面)を画像読取ユニット101で読み取る場合の動作ついて、図3を用いて説明する。即ち図3のように、画像読取ユニット101を通過した原稿G2は、排出ローラ対160により、搬送方向下流の原稿反転搬送路175と原稿搬送路145との合流部分152を通過する原稿G2の後端がシート検知センサ210で通過検知されるまで搬送される。
なお、排出ローラ対160は、制御部230の制御によって逆回転可能な駆動構成となっている。排出ローラ対160の回転方向が切り替えられることで、原稿G2は、当初の後端を先端として原稿反転搬送路175へと搬送される。これが所謂スイッチバックである。読取反転切り替え部材192は、図3中で実線にて示される実線位置に切り替えられることで、原稿G2の原稿反転搬送路175への搬送を可能にしている。
以上によりスイッチバックされた原稿G2は、原稿反転搬送路175を通過し、再び原稿搬送路145へと搬送される。その後、原稿G2は、上述した原稿Gの片面読取時の画像読取動作と同様のプロセスにより、第2面への読み取りがなされた後、下流側原稿搬送路176を経由して第2排出部170に排出される。
画像読取部103では、以上のような画像読取動作によって原稿Gの片面または両面に対する画像読取が実施される。
[記録媒体への画像形成プロセス]
次に、図1及び図4を用いて、画像形成手段1による記録媒体Sへの画像形成プロセスについて説明する。なお、図4は、本実施形態に係る画像形成装置200の両面印刷時の画像形成動作の説明図である。
本実施形態に係る画像形成装置200において、記録媒体Sに画像形成するための画像形成手段1は、上述した画像読取手段102側と一部の構造を共有して機能する。画像形成装置200では、制御部230が印刷信号(印刷ジョブ信号)を受信すると、制御部230の制御により画像形成手段1が画像形成動作を開始させられる。その画像形成動作は、以下のとおりである。即ち、図1に示すように、光学ユニット2の発光部21から、帯電し回転する感光ドラム表面にレーザー光が照射され、電荷による静電潜像が感光ドラム表面に形成される。そして、回転する現像ローラ11が感光ドラム表面の静電潜像にトナーを供給することで、感光ドラム10の表面にトナー画像が形成される。
シート給送部245における第1給送部30に積載された記録媒体(シート)Sは、給送ローラ31と分離部材32とにより1枚ずつレジストレーションローラ対40に給送される。レジストレーションローラ対40は、感光ドラム10の表面のトナー画像と記録媒体Sの先端位置とのタイミングを合わせるようにして、記録媒体Sを転写部Tに搬送する。感光ドラム10及び転写ローラ15の回転で転写部Tを通過させられるトナー画像は、転写ローラ15に付与される印加バイアスと圧力とで記録媒体Sに転写される。
さらに、トナー画像が形成された記録媒体Sは定着部50に搬送され、加熱ローラ又は加熱ベルト等で構成される加熱手段51からの熱と、加熱手段51に対向して回転可能に配置された加圧ローラ52による圧力とで、トナー画像を定着される。トナー画像を定着された記録媒体Sは、排出搬送路178を経由して排出ローラ対60に搬送される。
印刷信号が片面印刷に係る信号である場合には、記録媒体読取切り替え部材190を破線位置に切り替えることで、排出ローラ対60に到達した記録媒体Sは機外へ搬送されて画像形成部250上部の第1排出部70に排出されて積載される。これにより、片面印刷の画像形成プロセスが終了する。
次に、図4を用いて、記録媒体Sの両面に印刷を行う両面印刷の場合の動作について説明する。即ち、上記印刷信号が両面印刷に係る信号である場合、定着部50の下流側へ搬送される記録媒体Sは、記録媒体読取切り替え部材190が図4における実線位置にある状態で第1の連絡搬送路180へと搬送される。そして、この記録媒体Sは、排出ローラ対(反転ローラ)160により、下流側原稿搬送路176と第1の連絡搬送路180との合流部分153を後端が通過するまで搬送される。この後端の通過は、シート検知センサ210により検知されてその検知信号が制御部230に送信される。
この際、制御部230が排出ローラ対160の回転方向を切り替えることで、排出ローラ対160で後端を挟持されている記録媒体Sが、排出ローラ対160によってスイッチバックされる。そして、この記録媒体Sは、実線位置に切り替えられた読取反転切り替え部材192を通過して下流側原稿搬送路176内を上書き切り替え部材191に向かって搬送される。この際、上書き切り替え部材191が実線位置に切り替えられることで、この記録媒体Sは、第2の連絡搬送路185を介して再送搬送路85へと搬送される。
その後、この記録媒体Sは、搬送ローラ対80により再送搬送路85から画像形成搬送路75へと再び搬送される。そして、上述した片面印刷時の画像形成動作と同様のプロセスにより、記録媒体Sの第2面にトナー像の転写及び定着がなされた後、第1排出部70へと排出されて積載される。以上のような画像形成動作により、記録媒体Sの片面または両面に画像形成が施される。
次に、複数の記録媒体Sに連続して画像形成を行う場合について、図5〜図8を参照して説明する。なお、図5〜図8は、本実施形態に係る画像形成装置200における複数の記録媒体への両面印刷時の画像形成動作を順次変化させて示す概略断面図である。
本実施形態の画像形成装置200では、複数の記録媒体S1〜S3への両面印刷を連続で行う場合、先行の記録媒体Sがスイッチバックして再び画像形成手段1へと搬送される間に、後続の記録媒体Sへの画像形成を行うことで生産性の向上を図っている。
図5は、1枚目の記録媒体S1の第1面への画像形成完了後、第1の連絡搬送路180を通過し、スイッチバックを開始するタイミングの状況を示している。この時、後続となる2枚目の記録媒体S2は、第1面への画像形成がなされるところであり、画像形成完了後は記録媒体S1と同様、第1の連絡搬送路180を通過してスイッチバックを施される。ただし、スイッチバックされた記録媒体S1の後端が、第1の連絡搬送路180と下流側原稿搬送路176との合流部分151を通過するまで、後続の記録媒体S2は下流側原稿搬送路176に進入することはできない。そのため、記録媒体S1と記録媒体S2との搬送間隔は、少なくとも記録媒体S1の搬送方向長さ以上の長さに設定されている。
次に、図6は、記録媒体S1がスイッチバックされた後、下流側原稿搬送路176、第2の連絡搬送路185及び再送搬送路85を通過して、再び画像形成搬送路75へ搬送開始されるタイミングの状況を示している。この時、後続の記録媒体S2は、第1面に画像形成がなされた状態で、画像形成搬送路75を経由して排出ローラ対60により第1の連絡搬送路180に送り込まれ、スイッチバックされようとするところである。
さらに、図7は、記録媒体S2の第1面への画像形成に続き、先行の記録媒体S1の第2面への画像形成を行い、記録媒体S1を排出ローラ対60により機外の第1排出部70に排出するタイミングの状況を示している。この時、記録媒体S2の後端が記録媒体読取切り替え部材190の先端部分を通過した後、読取切り替え部材190が図6の実線位置から図7の実線位置への回動動作を完了次第、先行の記録媒体S1を排出ローラ対60によって機外に排出することが可能になる。
そのため、後続の記録媒体S2のスイッチバック中、先行の記録媒体S1は待機することなく第1排出部70に排出される。即ち、図6に示す状況下で、後続の記録媒体S2の後端が再送搬送路85と画像形成搬送路75との合流部分を通過した後、片面印刷時と同等の搬送間隔で記録媒体S1を画像形成搬送路75へ搬送することができる。
なお、図6では、再送搬送路85にて記録媒体S1が記録媒体S2の後端の通過を待機する必要がある。しかし、記録媒体S1が再送搬送路85を搬送中に、記録媒体S2の後端が再送搬送路85と画像形成搬送路75の合流部分を通過可能となるような搬送路の長さを有する装置構成においては、この限りでは無い。
図8は、記録媒体S1の第1排出部70への排出が完了したタイミングの状況を示している。ここで、後続の記録媒体S2は、スイッチバックを完了し、再送搬送路85内で搬送され、または待機されている。そして、この間に、3枚目の記録媒体S3の第1面への画像形成が画像形成手段1で施されている。この時、記録媒体読取切り替え部材190が図8の実線位置に回動することで、記録媒体S3を第1の連絡搬送路180に搬送することが可能になるため、記録媒体S1と記録媒体S3を片面印刷時と同等の搬送間隔で搬送することができる。
また、この時の印刷プロセスにおける記録媒体S2と記録媒体S3の状態は、図6において上述した記録媒体S1と記録媒体S2の状態と同様となる。従って、4枚以上の記録媒体への両面印刷においては、以降、図6〜図8を用いて上述した印刷プロセスを繰り返すものとする。
即ち、本実施形態における複数の記録媒体Sへの両面印刷のプロセスは、1枚目の第1面、2枚目の第1面、1枚目の第2面、3枚目の第1面、2枚目の第2面、の順序でなされる。そして、これ以降、2以上の自然数nに対し、n枚目の第1面、n−1枚目の第2面の順に画像形成が繰り返される。
この中で、最初の1枚目の第1面と2枚目の第1面への画像形成に必要な搬送間隔に対し、これ以降の搬送間隔は、図5〜図8において上述した通りである。つまり、先行する記録媒体Sのスイッチバック中、後続の記録媒体Sが待機する必要が無くなるため、片面印刷時と同等にすることができる。また、この印刷プロセスの実施には、画像読取手段102が独立して原稿Gの画像を読み取る機能を満足するために必要な搬送路の構成を用いているので、装置全体の大型化を抑えることができる。
また、複数の記録媒体Sへの両面印刷を連続で行う場合、先行の記録媒体Sがスイッチバックして再び画像形成手段1へと搬送される間に、後続の記録媒体Sへの画像形成を行うことで、生産性の向上を図っている。また、画像読取手段102が独立して原稿Gの画像を読み取る機能を満足するために必要な搬送路の構成を用いて実現可能なので、装置全体の大型化が回避される。
以上の本実施形態では、制御部230が、画像形成手段1によって記録媒体S等のシートの第1面に画像が形成されたか、シートの第2面に画像が形成されたか、に応じて記録媒体読取切り替え部材190を制御する。また、制御部230は、記録媒体S等のシートを画像読取手段102に読み取らせるか否かに応じて、記録媒体読取切り替え部材190を制御する。このため、画像形成手段1と画像読取ユニット(画像読取手段)101とに互いにシートを搬送できる画像形成装置200において、両面印刷の生産性の低下を抑制することが可能になる。
また、画像形成手段1に対して記録媒体S等のシートを、第1面を向けた状態で搬送した後に第2面を向けた状態で搬送可能で、前述の画像読取循環路と一部共通化された下流側原稿搬送路176を有する前述の画像形成循環路を備えている。そして、上記画像読取循環路においては画像形成手段1にシートを反転して送り、上記画像形成循環路においては画像形成手段1にシートを反転して送ることが可能な排出ローラ対(反転ローラ)160を備える。このように本画像形成装置200では、画像読取手段102と画像形成手段1とが、少なくとも下流側原稿搬送路176及び排出ローラ対160を共有した状態で、画像読取動作と画像形成動作とを適正に機能させることができる。このため、ローラやギヤ等の部品を削減することができ、コストダウンを図ると共に、装置のコンパクト化を実現することが可能になる。
<変形例1>
なお、図1〜図8を参照して説明した第1の実施形態では、第1の連絡搬送路180及び記録媒体読取切り替え部材190が排出ローラ対60の搬送方向下流に配置されていたが、本発明はこの構成に限られるものではない。このような構成を備えた変形例1について、図11を用いて説明する。図11は、本変形例1に係る画像形成装置201を示す概略断面構成である。なお、第1の実施形態と同様の構成部品については第1の実施形態と同様の符号をつけ、その説明を省略する。
図11に示すように、本変形例1に係る画像形成装置201は、定着部50の下流に、排出搬送路178との合流部分から第1の連絡搬送路180に向けて延びて接続される中継搬送路95が設けられている。この中継搬送路95により、画像形成搬送路75から第1の連絡搬送路180への記録媒体Sや原稿Gの搬送が可能になる。そして、排出搬送路178と中継搬送路95との合流部分には、回動軸90aを中心に実線位置と破線位置とに回動可能な切り替え部材90が配置されている。実線位置にある状態では、記録媒体Sを画像読取部103に搬送されるように導く。破線位置にある状態では、記録媒体Sを第1排出部70に排出されるように導く。
以上の本変形例1に係る画像形成装置201によっても、第1の実施形態と同様、画像形成手段1と画像読取ユニット(画像読取手段)101とに互いにシートを搬送できる構成において、両面印刷の生産性の低下を抑制することが可能になる。そして、装置を大型化することなく、上述と同様の印刷プロセスの実施が可能であり、両面印刷の生産性の高い、小型の画像読取部103を有する画像形成装置201を提供することが可能である。
<第2の実施形態>
次に、図12を用いて、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置202について説明する。図12は、本実施形態に係る画像形成装置202を示す概略断面構成である。なお、第1の実施形態と同様の構成部品については第1の実施形態と同様の符号をつけ、その説明を省略する。
本実施形態に係る画像形成装置202が第1の実施形態と異なるのは、画像読取ユニット(画像読取手段)101が下流側原稿搬送路(共通搬送路)176に配置されている点である。画像形成手段1と画像読取部103とで共有する原稿搬送路145の下流側原稿搬送路176における下部に、画像読取ユニット101が配置されている。さらに、この画像読取ユニット101の上流と下流に搬送ローラ対240,241が夫々配置されているが、その他の構成、動作については第1の実施形態と同様である。なお、ここではCIS101aは搬送路の下方に配置されているが、上方に配置されても、両方に配置されても良い。
以上により、記録媒体への両面印刷を行う際、その第1面への画像形成を完了した後、第1の連絡搬送路180を経由して搬送された排出ローラ対160によりスイッチバックした後、印刷済みの第1面の画像を画像読取手段102で読み取ることが可能になる。この機能により、記録媒体Sの第1面の画像情報を制御部230に送信し、その情報に基づいて制御部230が記録媒体Sへの第2面への画像形成を実施することが可能になる。例えば、記録媒体Sの紙面上の搬送方向に垂直な方向の記録媒体Sの位置と画像の位置との情報を読み取り、その情報に基づいて第2面への画像形成時の画像の書き出し位置を補正することができ、印刷精度をより向上させることが可能になる。
上記構成において画像読取動作を実施する場合は、第1の実施形態に対し、画像読取手段102及び搬送ローラ対240,241が原稿搬送方向の下流側の下流側原稿搬送路176に配置されている点のみが異なるため、動作における差異は無い。
また、上記構成における記録媒体Sの第1面に対する画像読取動作は、排出ローラ対160によるスイッチバック後になされるが、画像読取手段102を配置する位置によってはこの限りではない。例えば画像読取ユニット101を第1の連絡搬送路180と下流側原稿搬送路176との合流部分よりも記録媒体の搬送方向下流側に配置することで、排出ローラ対160によるスイッチバック前に記録媒体の第1面に対する画像読取動作を行うことが可能になる。
以上の本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。なお、本実施形態では、第1の実施形態に対し、画像読取手段102を、反転した記録媒体Sが搬送される原稿搬送方向の下流側に配置することで印刷精度の向上を図っているが、本発明は、このような構成に限られるものではない。
<変形例2>
次に、図13を用いて、変形例2に係る画像形成装置203について説明する。図13は、本変形例2に係る画像形成装置203を示す概略断面構成である。なお、第1の実施形態と同様の構成部品については第1の実施形態と同様の符号をつけ、その説明を省略する。
即ち、図13に示すように、画像読取ユニット101を第1の実施形態と同様に、原稿搬送路145の上流側に配置する。そして、画像読取ユニット101を通過した記録媒体の搬送経路を、排出ローラ対160へ、或いは、第2の連絡搬送路185へと切り替え可能な切り替え部材193を配置する。画像読取ユニット101は、原稿搬送路145における下側に配置されている(図1における配置とは逆側)。この構成によっても、前述と同様の効果を得ることが可能である。切り替え部材193は、実線位置にある状態において、搬送ローラ対141に搬送されているシートを第2の連絡搬送路185に搬送されるように導く。破線位置にある状態において、搬送ローラ対141に搬送されているシートを原稿排出ローラ対160に搬送されるように導く。
上記構成において両面印刷を行う場合、片面印刷完了後の記録媒体Sは、第1の連絡搬送路180を通過し、排出ローラ対160の逆回転によって後端を先端として搬送される。この記録媒体Sは、原稿搬送方向下流の原稿搬送路145(読取搬送路177)と原稿反転搬送路175との合流部分を通過する後端がシート検知センサ210で検知されるまで搬送される。
ここで、記録媒体Sは、排出ローラ対160によりスイッチバックされ、読取反転切り替え部材192が図13における破線位置から実線位置に回動することで、原稿反転搬送路175へと搬送される。その後、記録媒体は、画像読取ユニット101を通過し、画像形成済みの第1面を読み取られ、実線位置に切り替えられた切り替え部材193に案内され、第2の連絡搬送路185から再送搬送路85へと搬送され、画像形成手段1にて第2面に画像を形成される。
上記構成においても、記録媒体は、両面印刷に伴う記録媒体反転中、原稿搬送路145を通りつつ画像読取ユニット101を通過できるため、装置を大型化させることなく、両面印刷の高い生産性を確保しつつ第2面への印刷精度を向上させることが可能になる。
上記構成において、画像読取ユニット101は、図1等に示した第1の実施形態に対し、上述したように原稿搬送路145を挟んで反対側に配置されている。これは、両面印刷時に記録媒体Sに印刷済みの第1面を読み取るための配置構成であり、原稿Gの画像を読み取る場合には、第2給送部130にセットする原稿の向きを替える、或いは片面読取時も両面読取時と同様の動作をさせることで、画像読取が可能になる。そのため、原稿の画像読取動作自体に実質的な差異は無い。
以上の本変形例2によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。また、上述の本変形例2に係る排出ローラ対160は、画像読取部103内において、単一の画像読取ユニット101に対し両面読取動作を行うための構成として備えられているが、本発明は、このような構成に限られるものではない。
<変形例3>
次に、図14を用いて、変形例3に係る画像形成装置204について説明する。図14は、本変形例3に係る画像形成装置204を示す概略断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成部品については第1の実施形態と同様の符号をつけ、その説明を省略する。
本変形例3では、図14に示すように、画像読取手段としての2つの画像読取ユニット231,232が、画像読取ユニット231,232に対してシートを搬送可能な原稿搬送路(画像読取案内路)255を上下から挟んだ状態で対向するように配置される。さらに、画像形成手段1に対してシート(G、S)を、第1面を向けた状態で搬送した後に第2面を向けた状態で搬送可能で、原稿搬送路255と一部共通化された共通搬送路(255)を有する画像形成循環路を有している。この画像形成循環路は、画像形成搬送路75、排出搬送路178、第1の連絡搬送路180、原稿搬送路255、第2の連絡搬送路185及び再送搬送路85により構成される。
そして、反転ローラ260は、原稿搬送路(画像読取案内路)255においては機外の第1排出部70にシート(G、S)を反転して送り、画像形成循環路においては画像形成手段1にシートを反転して送ることが可能に構成されている。
以上の構成により、画像読取ユニット231,232への一度の搬送で原稿Gの両面の画像を読み取ることが可能になるので、スイッチバックさせて画像読取ユニット231,232に再度搬送するプロセスが不要となる。しかしながら、図14に示すような搬送中、原稿Gの表裏の反転が起きない原稿搬送路255では、複数の原稿Gをそのまま排出した場合、原稿のページの順序が逆になってしまう。
そこで、反転ローラ260及び原稿Gの表裏を反転させるように湾曲した反転搬送路275と、この反転搬送路275の排出部分に排出ローラ対265とが配置されている。そして、図14に示すように、画像読取が完了した原稿Gを反転ローラ260によってスイッチバックさせ、読取反転切り替え部材192を、図14の破線位置から実線位置へと切り替える。これにより、反転搬送路275内に搬送して原稿Gの表裏を反転させつつ、排出ローラ対265を介して第2排出部170に排出して積載する。これにより、第2給送部130に積載されていた原稿Gと、第2排出部170に積載された原稿Gのページの順序を同じにすることができる。
以上の画像形成装置204においても、反転ローラ260を第1の実施形態の排出ローラ対160と同様に画像形成手段1と画像読取手段102とで共有することで、両面印刷の生産性の高い、小型の画像読取部103を有する画像形成装置204を実現できる。
また、第1面への画像形成の完了した記録媒体Sは、反転ローラ260でスイッチバック後、原稿搬送路255内を搬送されつつ画像読取ユニット231,232を通過する。これにより、記録媒体Sは、第1面の画像読取を完了した後、第2の連絡搬送路185へと搬送され、第2面への画像形成動作に移行することができる。従って、上述した変形例1と同様、両面印刷の高い生産性を確保しながら、第2面への印刷精度を向上させることができる。
このように本変形例3では、第1の実施形態と同様の効果を得ながら、加えて、実際に第1面に印刷された画像を読み取った情報に基づいた両面印刷を行うことが可能である。
<第3の実施形態>
次に、図15を用いて、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置205について説明する。図15は、本実施形態に係る画像読取部103を有する画像形成装置205の概略断面構成である。なお、第1の実施形態と同様の構成部品については第1の実施形態と同様の符号をつけ、その説明を省略する。
本実施形態において第1の実施形態と異なるのは、画像形成手段1において、排出ローラ対360が逆回転可能に配置され、且つこの排出ローラ対360から再送搬送路85に直接搬送可能にする反転搬送路385が配置された点である。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。本実施形態において、第1の実施形態と同様の部分については同様の符号を付し、説明を省略する。
以上の本実施形態では、前述した画像形成循環路に排出ローラ対360と反転搬送路385とを更に有している。排出ローラ対360は、排出搬送路(シート搬送路)178に配置され、正回転することでシート(G、S)を記録媒体読取切り替え部材190に送り出し、逆回転することでシートを表裏反転させて画像形成手段1に再搬送する第2の反転ローラを構成する。反転搬送路385は、排出ローラ対(第2の反転ローラ)360の逆回転で再搬送されるシートを画像形成手段1に向かわせるように機能する。即ち、定着部50における搬送方向下流側に、逆回転可能な排出ローラ対360と、排出ローラ対360の逆回転によってスイッチバックされた記録媒体Sを再送搬送路85へと直接的に搬送可能な反転搬送路385とを備えている。
以上の構成においても、記録媒体Sの両面印刷のみを行う場合に、第1の実施形態と同様の画像形成動作が可能であるため、高い生産性を実現することが可能である。一方、第1の実施形態では、画像形成手段1と画像読取手段102とが原稿搬送路145の一部(下流側原稿搬送路176)を共有していたことから、記録媒体Sの両面印刷中は、原稿Gの画像読取動作を実施することが困難であった。これに対し、本実施形態では、記録媒体をスイッチバックする手段を、排出ローラ対360と排出ローラ対160から選択することが可能なので、記録媒体Sの排出ローラ対360を用いた両面印刷中である場合には原稿Gの画像読取動作を実施することができる。
次に、排出ローラ対360によってスイッチバックする場合の画像形成動作について説明する。即ち、第1給送部30から給送ローラ31及び分離部材32によって給送された記録媒体Sは、画像形成搬送路75内を搬送される。そして、記録媒体Sは、転写部Tで第1面に画像形成がなされた後、排出ローラ対360により、画像形成搬送路75と反転搬送路385との合流部分を記録媒体Sの後端が通過してシート検知センサ211で検知されるまで搬送される。
この時、制御部230が排出ローラ対360の回転方向を切り替えることにより、記録媒体Sは、スイッチバックし、反転搬送路385内を搬送され、更に再送搬送路85へと搬送される。その後、再び画像形成搬送路75へと搬送され、記録媒体Sの第2面に画像形成がなされ、排出ローラ対360により第1排出部70へと排出される。
この構成において、画像形成動作と画像読取動作とを独立して実施させたい場合、例えば、記録媒体Sへの両面印刷中に原稿Gの読み取りを実施する場合には、原稿Gの画像読取動作の実施中に限り、画像読取部103内の搬送路を原稿専用のものとする。そして、記録媒体Sのスイッチバックを、排出ローラ対360により実施する。この動作により、図15に示すように、装置内部に記録媒体Sと原稿Gとを共存させることが可能となり、どちらかの動作を待機させる必要性がなくなる。そして、原稿Gの画像読取動作の完了後は、再度、排出ローラ対(反転ローラ)160を使用した第1の実施形態に係る画像形成動作を実施することができる。
以上の構成は、原稿Gから読み取った画像をもとに記録媒体Sに印刷を行う、所謂コピーモードのような動作においても、装置の生産性の向上に有効である。また、排出ローラ対360は排出ローラ対160に対し搬送方向上流側に配置されるため、1枚のみの記録媒体Sに対して両面印刷を行う場合には、排出ローラ対360によるスイッチバックを選択する。これにより、より短い搬送路を通過し、画像形成の完了した記録媒体をより速くユーザが受け取ることができる。
即ち、本実施形態の制御部230は、受信した印刷ジョブ(印刷ジョブ信号)が所定枚数以上のシートに対する両面印刷ジョブである場合には、排出ローラ対160及び下流側原稿搬送路176を用いてシートを反転させつつ第1面と第2面への画像形成を行う。そして、制御部230は、受信した印刷ジョブが所定枚数未満のシートに対する両面印刷ジョブである場合には、排出ローラ対360及び反転搬送路385を用いてシートを反転させつつ第1面及び第2面への画像形成を行うように制御する。
以上の本実施形態では、画像形成装置205で印刷するジョブが、4ページ以上のジョブ、即ち2枚以上の記録媒体Sに対して両面印刷する際には、排出ローラ対160と原稿搬送路(共通搬送路)176を介して記録媒体Sを反転させて第2面に画像形成する。また、3ページ未満のジョブの場合には、排出ローラ対(第2の反転ローラ)360及び反転搬送路385を介して記録媒体Sを反転させて第2面に画像形成することができる。
なお、以上の構成は、第1の実施形態に対し、排出ローラ対360を逆回転可能にし、この排出ローラ対360と再送搬送路85とを結ぶ反転搬送路385を追加するのみの簡易な変更で実施可能であるので、装置全体の大型化を抑えることができる。
以上の本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ながら、画像形成動作と画像読取動作の独立した実施を可能にし、より生産性の高い小型の画像読取部103を有する画像形成装置205を提供することが可能になる。
なお、前述した第1〜第3の実施形態並びに変形例1〜3では、電子写真方式の画像形成装置200〜205を用いて説明した。しかしこれに代えて、例えばノズルからインク液を吐出させることで記録媒体に画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
1…画像形成手段
60…排出ローラ対(第1排出手段)
70…第1排出部(第1積載手段)
75…画像形成搬送路
85…再送搬送路
101,231,232…画像読取ユニット(画像読取手段)
145…原稿搬送路(画像読取搬送路)
160…原稿排出ローラ対(第2排出手段,反転ローラ)
170…第2排出部(第2積載手段)
175…原稿反転搬送路
176…下流側原稿搬送路(共通搬送路)
177…読取搬送路
178…排出搬送路(シート搬送路)
180…第1の連絡搬送路
185…第2の連絡搬送路
190…記録媒体読取切り替え部材(第1切り替え手段)
191…上書き切り替え部材(第2切り替え手段)
200〜205…画像形成装置
230…制御部(制御手段)
255…原稿搬送路(画像読取案内路)
260…排出ローラ対(反転ローラ)
360…排出ローラ対(第2の反転ローラ)
385…反転搬送路
G…原稿(シート)
S…記録媒体(シート)

Claims (10)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    画像が形成されたシートを、装置外に排出する第1排出手段と、
    前記第1排出手段により排出されたシートが積載される第1積載手段と、
    シートに形成された画像を読み取る画像読取手段と、
    画像が読み取られたシートを装置外に排出する第2排出手段と、
    前記第2排出手段により排出されたシートが積載される第2積載手段と、
    前記第1排出手段により排出されたシートを前記第1積載手段に積載させるか、前記画像読取手段に向けて搬送するかを切り替える第1切り替え手段と、
    前記第1切り替え手段により前記画像読取手段に向けて搬送されたシートを、前記画像形成手段に向けて搬送するか、前記第2排出手段に向けて搬送するかを切り替える第2切り替え手段と、
    前記画像形成手段によってシートの第1面に画像が形成されたか、シートの第2面に画像が形成されたか、に応じて前記第1切り替え手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    画像が形成されたシートを、装置外に排出する第1排出手段と、
    前記第1排出手段により排出されたシートが積載される第1積載手段と、
    シートに形成された画像を読み取る画像読取手段と、
    画像が読み取られたシートを装置外に排出する第2排出手段と、
    前記第2排出手段により排出されたシートが積載される第2積載手段と、
    前記第1排出手段により排出されたシートを前記第1積載手段に積載させるか、前記画像読取手段に向けて搬送するかを切り替える第1切り替え手段と、
    前記第1切り替え手段により前記画像読取手段に向けて搬送されたシートを、前記画像形成手段に向けて搬送するか、前記第2排出手段に向けて搬送するかを切り替える第2切り替え手段と、
    シートを前記画像読取手段に読み取らせるか否かに応じて、前記第1切り替え手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記画像読取手段に対してシートを、第1面を向けた状態で搬送した後に第2面を向けた状態で搬送可能な画像読取循環路と、
    前記画像形成手段に対してシートを、第1面を向けた状態で搬送した後に第2面を向けた状態で搬送可能で、前記画像読取循環路と一部共通化された共通搬送路を有する画像形成循環路と、を備え、
    前記画像形成循環路は、
    前記画像形成手段により画像形成されたシートを搬送するシート搬送路と、
    前記シート搬送路を経由して搬送されたシートを前記共通搬送路に搬送する第1の連絡搬送路と、
    前記画像読取手段により画像を読み取られたシートを前記共通搬送路から前記画像形成手段に向けて搬送する第2の連絡搬送路と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像読取循環路は、
    前記画像読取手段により第1面の画像を読み取られたシートを前記共通搬送路を介して前記第2排出手段に搬送する画像読取搬送路と、
    前記第2排出手段により反転されたシートを第2面の画像を読み取るために前記画像読取手段に再搬送する再送搬送路と、を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像読取手段は、前記画像読取搬送路に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像読取手段は、前記共通搬送路に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1切り替え手段は、前記シート搬送路と前記第1の連絡搬送路との間にて、シートを前記シート搬送路から前記第1の連絡搬送路に受け渡し可能な位置と機外に排出可能な位置とに切り替えられることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成循環路は、前記第1排出手段により反転されたシートを、前記画像形成手段に向けて再搬送させる反転搬送路を有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、
    受信した印刷ジョブが所定枚数以上のシートに対する両面印刷ジョブである場合には、前記第2排出手段及び前記共通搬送路を用いてシートを反転させつつ第1面及び第2面への画像形成を行い、
    受信した印刷ジョブが所定枚数未満のシートに対する両面印刷ジョブである場合には、前記第1排出手段及び前記反転搬送路を用いてシートを反転させつつ第1面及び第2面への画像形成を行うように制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像読取手段に対してシートを搬送可能な画像読取案内路と、
    前記画像形成手段に対してシートを、第1面を向けた状態で搬送した後に第2面を向けた状態で搬送可能で、前記画像読取案内路と一部共通化された共通搬送路を有する画像形成循環路と、
    前記画像読取案内路においては機外にシートを反転して送り、前記画像形成循環路においては前記画像形成手段にシートを反転して送ることが可能な反転ローラと、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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