JP4253111B2 - 両面画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿の画像を光学装置により読み取ってその画像情報に基づく画像を用紙の両面に形成可能な両面画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このように原稿の画像を光学装置により読み取って、その画像情報に基づく画像を用紙の両面に形成可能な両面画像形成装置としては、例えば図12に示すようなものがある。
この両面画像形成装置は、給紙部62より給紙した用紙Pを、レジストローラ43で一旦停止させ、それをドラム状の感光体41上に形成された画像とタイミングを揃えて搬送し、そこに転写ベルト44により画像(トナー像)を転写する。
【0003】
その画像が転写された用紙Pは、定着装置45によりトナー像が定着される。そして、その用紙Pは、図12で左方に搬送され、片面画像形成で表面排紙が選択されているときには、それが反転入口センサ48により検知されると、反転分岐爪46によって同図で左方に搬送され、機外の排出トレイ65に排出される。
【0004】
また、片面画像形成で裏面排紙が選択されているときには、反転分岐爪46が用紙を下方に案内する位置に回動するため、定着装置45を通過した用紙Pは、両面入口センサ49に用紙後端が検知された所定時間後にスイッチバックローラ50が逆回転することにより両面分岐爪67のある搬送路に送りこまれ、そのまま上方に搬送されて機外の排出トレイ65に排出される。
【0005】
さらに、両面画像形成が選択されているときには、両面入口センサ49を通過した用紙Pは、そのまま水平搬送ローラ52のある搬送路の再給紙位置まで搬送され、そこで一旦停止されて裏面の給紙信号を待つ。
裏面の給紙信号が出力されると、表面の画像形成時と同様の作像プロセスにより裏面の画像形成が行われ、その画像が形成された用紙Pは再び反転入口センサ48の位置に達するが、反転分岐爪46は用紙を水平方向に案内する位置になっているので、その画像の形成が完了した用紙Pは直進して、機外の排出トレイ65に排出される。
【0006】
次に、従来の両面画像形成を行う際の各画像形成工程を説明する。なお、ここでは片面コピー時の用紙インターバルを1サイクルとしたとき、表面に画像が形成された用紙が裏面に反転されて再び画像形成可能な位置まで戻ってくるのに5サイクルを要するように両面再給紙搬送経路の長さが設定されているものとして説明する。
【0007】
まず、最初に自動原稿給送装置(ADF)により、複数枚の原稿を頁順に読み取る。その読み込み方には、用紙の搬送に同期させて読む場合(図13の(a)参照)と、用紙の動作とは関係なく非同期で読む方法(図13の(b)参照)とがあるが、それはどちらでも構わない。その読み取った画像情報は、直接又はメモリを介して随時取り出し可能となっている。
【0008】
このようにして読み取った原稿の枚数が、例えば10枚であったときに、その各頁に対応する画像を用紙の表と裏にそれぞれ頁順に画像を形成(印字)しようとすると、図13の(c)に示すように、各用紙の表面に奇数の頁の画像を形成した後に5サイクル待って、その用紙の裏面に偶数の頁の画像を形成するので、10枚の原稿で頁順に両面画像形成した用紙を2部作成するには60ステップを要する。
これは、用紙の片面に連続で20頁形成したときには20ステップであるので、40ステップものロスがあって、非常に効率が悪い。
【0009】
このような点を改善するため、最近のデジタル機では、図14に示すように用紙が表面に奇数頁の画像が形成された後に再給紙されて、その裏面に画像を形成可能な位置に戻ってくるまでの間、その裏面に形成する画像情報をメモリに蓄えておき、その間に表面に形成する奇数頁の画像形成を先行して行って、その裏面に画像の形成を開始するステップからは表面と裏面の画像形成を交互に行う、いわゆるインターリーフ動作を行って生産性を上げるようにしている。
【0010】
このインターリーフ動作を行って画像形成工程を実施すれば、10枚の原稿で頁順に両面画像形成した用紙を2部作成するのに24ステップを要し、用紙の片面に連続で20頁形成したときには20ステップに対して4ステップのロスだけですむので、大幅な生産性の向上が図れる。
【0011】
また、原稿の枚数が9枚の奇数枚で、各頁に対応する画像を用紙の表と裏にそれぞれ頁順に形成するときには、図15に示すように最後の奇数面は片面のみの画像形成でよいが、両面再給紙搬送経路を通して排出するため1枚上(原稿9枚の時は10枚)の動作と同じ動きをしなければならず、しかも最終紙を白紙で排出する必要があるため、1枚多い偶数枚の原稿の場合と同じ生産性となる。
【0012】
すなわち、この場合には、画像の形成が必要な頁枚数は18頁(18ステップ)であるが、それを行うために24ステップかかってしまい、6ステップのロスが生じてしまうということがあった。
それでも、インターリーフ動作させることにより、1枚ずつ頁順に両面の画像形成を繰り返し行っていくよりも大幅に生産性(単位時間当たりの処理時間)を向上させることができる
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このインターリーフ動作を実施しても、上述のように依然として用紙の片面に連続で画像を形成した場合に比べてロスがあるという問題点があった。
この発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成時における生産性を片面画像形成時の連続画像形成に近づけることができるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、原稿の画像を光学装置により読み取って、その画像情報に基づく画像を表面に形成した後の用紙を両面再給紙搬送経路を通して表裏を反転させて再給紙し、その用紙の裏面に画像を形成可能にし、複数枚の原稿の表面と裏面の画像形成を交互に行うをインターリーフ動作によって用紙の両面に頁順に形成する両面画像形成装置において、
上記両面再給紙搬送経路に少なくとも1枚以上の用紙を待機可能にする長さの用紙一時待機路を設け、
複数部数の各先頭の奇数頁の画像を片面コピー時の用紙インターバルで連続させて異なる用紙の表面にそれぞれ形成し、先に上記奇数頁の画像を形成した用紙を前記両面再給紙搬送経路を通して再給紙させてその裏面に上記奇数頁の次の偶数頁の画像を形成させ、後に上記奇数頁の画像を形成した用紙を上記用紙一時待機路に搬送して待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに上記用紙一時待機路から上記両面再給紙搬送経路に送り出してその裏面に上記奇数頁の次の偶数頁の画像を形成し、
上記インターリーフ動作による最終部数目の先頭の奇数頁の画像を形成すべきタイミングでは、該先頭の奇数頁に代えて最終の奇数頁の一つ前の奇数頁の画像を用紙の表面に形成して上記用紙一時待機路に待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに上記用紙一時待機路から上記両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に上記表面に形成した奇数頁の次の偶数頁の画像を形成するようにしたものである。
【0015】
また、上記両面画像形成装置において、上記原稿の枚数が奇数枚の場合に、その原稿の最終頁の画像を、それよりも前の偶数頁の画像よりも先に用紙に形成し、その用紙を上記用紙一時待機路に搬送して待機させ、その後で上記偶数頁の画像を形成した用紙を排出した後に排出させるようにするとよい。
【0016】
あるいは、上記両面画像形成装置を一部変更して、上記インターリーフ動作による最終部数目の先頭の奇数頁の画像を形成すべきタイミングでは、該先頭の奇数頁に代えて最終の奇数頁の画像を用紙の表面に形成して上記用紙一時待機路に待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに上記用紙一時待機路から上記両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に上記最終の奇数頁の次の偶数頁の画像を形成するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明による両面画像形成装置であるデジタル複写機の一実施形態例を示す全体構成図である。
【0019】
図1に示す両面画像形成装置であるデジタル複写機は、装置本体1の上部に自動原稿給送装置(ADF)20を、左方にステイプル装置31等を備えた後処理装置30を、右方に一度に大量の用紙をトレイ上にセット可能な大量給紙装置40とを装着している。
そして、その装置本体1内の下部に、給紙カセットをそれぞれ多段に配置した給紙部22を設け、その給紙部22の上方にドラム状の感光体10を有する作像部を配設している。
【0020】
このデジタル複写機は、用紙の片面のみに画像を形成する片面コピー時には、給紙部22の用紙サイズに応じて選択された給紙段の給紙カセットから用紙Pが給紙され、その用紙Pは対のローラからなるレジストローラ3で一旦停止され、感光体10上に所定の画像形成プロセスを経て形成された画像(トナー像)と正確なタイミングを合わせて、レジストローラ3により転写ベルト4のある転写に搬送される。
そして、そこで感光体10上のトナー像が用紙Pに転写され、その用紙P上のトナー像は定着装置5で定着される。
【0021】
その後その用紙Pは、画像面が上を向く表面排紙が選択されているときには、そのまま搬送路を水平方向に図1で左方に搬送され、その際に反転入口センサ11がその用紙Pを検出するが、搬送経路上に上下方向に対向させて配置している上部反転分岐爪7と下部反転分岐爪8は共に動作しない。したがって、用紙Pは、そのまま真っすぐ進んで機外の排出トレイ25上に排出される。
【0022】
また、画像面が下を向く裏面排紙が選択されているときには、上部反転分岐爪7と下部反転分岐爪8を共に動作させて回動位置を切り換えるので、画像が片面に形成された用紙Pは、上側の反転路32又は下側の反転路33に導かれる。
その際に、上部反転分岐爪7と下部反転分岐爪8は、どちらを先に動作させてもよいが、連続コピー時にはその上部反転分岐爪7と下部反転分岐爪下8を交互に動作させることにより、上下の反転路32と33とを交互に使用する。
それにより、反転動作時に先行する用紙と後続の用紙とが干渉するのを防止することができる。
【0023】
そして、上部反転分岐爪7を先に動作させた場合には、それによって上側の反転路32に送りこまれた用紙は、正逆両方向に回転方向が切替可能なモータに接続された上部スイッチバックローラ13により更に搬送される。その用紙の後端を、分岐位置を過ぎた位置に配設されている反転センサ12が検出すると、今度は上部スイッチバックローラ13が逆回転する。
【0024】
したがって、その用紙は、再び上部反転分岐爪7のある分岐位置に戻るが、この分岐部分は可逆方向へは用紙が搬送されないように構成されていているので、その用紙は図1で左方に進んで、後処理装置30内の搬送路を通って排出トレイ25上に反転排紙される。
【0025】
そして、続く2枚目の用紙があるときには、その用紙は回動位置が切り換えられた下部反転分岐爪8により下側の反転路33へ案内され、下部スイッチバックローラ14の逆回転により後処理装置30内の搬送路に向けて搬送され、それが排出トレイ25上に反転排紙される。
このようにして、反転排紙で用紙を連続的に搬送しても、このデジタル複写機では先行する用紙と後続する用紙とが干渉することがない。
【0026】
次に用紙の表裏両面に画像を形成する両面コピーを行う場合について説明する。
両面コピー時の動作は、片面(表面)に画像を形成するするまでの動作は、上述した片面コピー時と同じであるが、その後でその用紙が排紙入口センサ26に検出されると、その排紙入口センサ26の直後に設けている両面分岐爪6を動作させて回動位置を、直進を阻止する方向に切り換える。
それにより、用紙は左部水平搬送ローラ15a,15bのある搬送路に導びかれる。その左部水平搬送ローラ15a,15bは、正逆両方向に回転可能なモータに接続されており、用紙の後端が両面分岐爪6を過ぎると所定のタイミングで逆回転し、用紙を今度は図1で右方に搬送する。
【0027】
この左部水平搬送ローラ15aが設けられている分岐部は、可逆方向へは搬送されないように構成されているので、用紙は図1で右方に搬送され、それが右部水平搬送ローラ16に搬送が引き継がれて搬送される。
その用紙は、先端が両面センサ17に検出されると、右部水平搬送ローラ16の回転が停止されることにより搬送が停止される。
【0028】
そして、所定のタイミングで裏面の画像形成信号が出力されると、両面センサ17の部分で停止されていた用紙は同図で右方に再び搬送され、それがレジストローラ3を介して再び感光体10のある位置に搬送され、今度は裏面に画像(トナー像)が形成される。
【0029】
その用紙は、定着装置5で裏面の画像が定着された後に、反転入口センサ11により検知されるが、両面に画像が形成された後は上部反転分岐爪7及び下部反転分岐爪8は共に用紙を直進方向に案内する回動位置のままであるので、そのまま直進して、後処理装置30内の搬送路を通って排出トレイ25上に排出される。以上が、このデジタル複写機の基本的な用紙搬送である。
【0030】
なお、図1に示したデジタル複写機では、感光体10のある位置から定着装置5,両面分岐爪6,左部水平搬送ローラ15a,15b,右部水平搬送ローラ16,レジストローラ3を経て再び感光体10に至る搬送経路が、両面再給紙搬送経路として機能する。
【0031】
ところで、このデジタル複写機では、上述した基本的な用紙搬送以外に、下部反転分岐爪8により下方に導いた用紙がその下側に設けている再給紙分岐爪9を過ぎるタイミングで下部スイッチバックローラ14の回転を停止させることにより、その下部スイッチバックローラ14を設けている用紙一時待機路34に用紙を1枚(用紙一時待機路34を長くできれば2枚以上でも構わない)スタックし、その後で再給紙分岐爪9の位置を切り換えると共に下部スイッチバックローラ14を逆回転させ、その用紙を左部水平搬送ローラ15b,15aにより図1で右方に搬送し、さらに右部水平搬送ローラ16により再び感光体10のある作像部へ再給紙することもできるようになっている。
【0032】
さらに、上部反転分岐爪7を、用紙を反転センサ12及び上部スイッチバックローラ13のある用紙一時待機路35に送り込む位置に切り換え、その用紙の後端を反転センサ12が検知したときに上部スイッチバックローラ13の回転を停止させることにより用紙の搬送を停止させ、その用紙一時待機路35に用紙を1枚(用紙一時待機路35を長くできれば2枚以上でも構わない)スタックし、その後で上部スイッチバックローラ13を逆回転させ、その用紙を後処理装置30内の排紙搬送路に向かう方向に搬送することもできるようにしている。
なお、この用紙一時待機路34及び35は、そこに用紙を待機可能にするものであり、それらは前述したように片面コピーの反転経路にも使用している。
【0033】
次に、図1に示したデジタル複写機の画像形成動作における画像形成工程について説明する。
この実施の形態によるデジタル複写機では、片面コピー時の用紙インターバルを1サイクルとすると、3サイクルで表面に画像が形成(表面印字)された用紙が両面コピーの裏面に画像を形成(裏面印字)可能な位置まで戻ってくるように、両面再給紙搬送経路が構成されているものとして、以下説明する。
図1に示した自動原稿給送装置20にセットした原稿は、その枚数が例えば10枚であるときは、上述した片面コピー時の用紙インターバルと同速で、図2に示すように頁順に画像が読み込まれる。
【0034】
次に、この発明による両面コピー動作における画像形成工程を説明する前に、従来行われているインターリーフの画像形成工程を、画像形成枚数が10枚(10頁)であるときの場合について、図3を参照して説明する。
なお、図3において図中の数字は、形成する画像の原稿頁に対応する。
【0035】
ここでは、最初の1ステップ目で1頁に対応する画像を形成するが、2頁目の印字は1頁の画像が表面に形成された用紙の裏面に形成する必要があるが、その用紙が感光体10(図1参照)のある作像部まで再給紙されるには、上述したように3サイクルのインターバルが必要であるため、2ステップ目では画像形成(印字)がまだできない。したがって、その2頁目はメモリに記憶するのみとし、3ステップ目に3頁目の原稿の画像の読み取りと同期して、その3頁目の画像を2枚目の用紙の表面に印字する。
【0036】
次の4ステップ目では、4頁目の画像情報を読み取ってそれをメモリに記憶するが、1枚目の用紙が再給紙されて裏面に画像形成可能な位置まで搬送されてきているため、ここでは既に記憶している2頁目の画像情報に応じて、1枚目の用紙の裏面に2頁目の画像を形成する。
【0037】
以降のステップでは、インターリーフ動作の効果により連続して画像形成が可能であるが、コピーする最終部数目(図3の例では2部目になる)の10頁を印字するタイミングは、9頁目の画像を表面に形成(ステップ19)した用紙が再び作像部に戻ってくる3サイクル目のステップ22を待って、その裏面に10頁目の画像を形成する。
【0038】
したがって、ここでもステップのロス(図3に数字のない空欄部)が生じる。そのため、この従来行われているインターリーフの画像形成を実施した場合には、2ステップ目と、最後のステップの1つ前のステップとに、合計で2ステップのロスが生じる。
【0039】
次に、請求項1の発明に対応する実施の形態について、図4を参照して説明する。
図4はこの発明よる両面画像形成装置が実施する画像形成工程を説明するための説明図である。
この例においても、10枚の偶数枚の片面原稿をそれぞれ用紙の両面に頁順に2部画像形成する場合について説明する。
【0040】
1頁目の原稿の画像を、自動原稿給紙装置20(図1)が読み取るのに同期して、その1頁目の画像を1枚目の用紙の表面に形成し、その原稿の画像情報をメモリに記憶する。2頁目の原稿の画像はメモリに記憶して、それと同期してメモリから1頁目の画像情報を読み出して、2枚目の用紙にその画像を形成する。次のステップから最後の1つ前のステップまでは、図3で説明したようなインターリーフ動作を行って、図示の画像形成順にしたがって各ステップごとに画像を形成する。
【0041】
すなわち、この実施の形態では、1枚目の表面に1頁目の画像が形成された用紙は、図1に示した排紙入口センサ26により検知されると、両面分岐爪6の位置を切り換えて、その用紙を左部水平搬送ローラ15a,15bのある水平搬送路に送り込み、それをスイッチバックさせて右部水平搬送ローラ16により表裏を反転させて感光体10が設けられている作像部に向けて搬送する。
【0042】
また、2ステップ目に表面に1頁目の画像が形成された後の2枚目の用紙は、排紙入口センサ26により検知されるが、今度は両面分岐爪6が切り換わらずに用紙を直進させる方向のままであるため、そのまま直進して反転入口センサ11により検知される。
【0043】
すると、下部反転分岐爪8が回動することにより、用紙は図1で下方に搬送され、その後端が再給紙分岐爪9を通過すると共に分岐位置を過ぎると下部スイッチバックローラ14が停止することにより、後端部がその下部スイッチバックローラ14に挾持された状態で一旦停止して用紙一時待機路34に待機状態になる。
【0044】
そして、図4に示すように、最終部数目(この例では2部目)の画像形成を開始するまでは、前述した通常の複数枚の原稿の表面と裏面の画像形成を交互に行うインターリーフ動作による両面画像形成動作を行い、ステップ14で最終部数目(この例では2部目)の2頁目を用紙の裏面に画像形成する際に、表面に1頁目の画像を形成して上述した用紙一時待機路34に待機させている用紙を使用する。
【0045】
なお、この画像形成工程では、図4のステップ11に示すように、上記インターリーフ動作による最終部数目(この例では2部目)の先頭の奇数頁である1頁目の画像を形成すべきタイミングでは、最終の奇数頁(この例では全頁が10頁なので9頁となる)の1つ前の奇数頁、すなわち、この例では7頁に対応する原稿の画像を用紙の表面に形成する。
そして、その7頁の画像を表面に形成した用紙は、両面分岐爪6から左部水平搬送ローラ15a側に搬送せずに、両面分岐爪6を直進させて下部反転分岐爪8から下部スイッチバックローラ14に向かう用紙一時待機路34に搬送される。
【0046】
また、この動作に同期して、再給紙分岐爪9を動作させると共に下部スイッチバックローラ14を逆転させ、そこに挾持して待機させている2枚目の用紙であり、表面に1頁の画像が形成されている用紙を、左部水平搬送ローラ15b,15aの搬送力により右部水平搬送ローラ16の方向に搬送し、それを表裏を反転させて感光体10が設けられている作像部に向けて再給紙し、その裏面に図4のステップ14に示すように2頁の画像を形成する。
【0047】
そして、図4のステップ17では、最終の奇数頁(この例では9頁)の画像を用紙の表面に形成し、その用紙を表裏を反転して作像部に向けて再給紙し、ステップ20でその裏面に最終の偶数頁(この例では10頁)の画像を形成する。
7頁の画像を表面に形成した用紙は、図4のステップ19で裏面に原稿の8頁の画像が形成できるように、用紙一時待機路34から所定のタイミングで再給紙され、その裏面に奇数頁である7頁の次の偶数頁である8頁の画像が形成される。
【0048】
このようにして、この実施の形態では、複数部数の各先頭の奇数頁(1頁)の画像を片面コピー時の用紙インターバルで連続させて異なる用紙の表面にそれぞれ形成し、先に奇数頁の画像を形成した用紙を両面再給紙搬送経路を通して再給紙させてその裏面に上記奇数頁の次の偶数頁(2頁)の画像を形成させ、後に上記奇数頁の画像を形成した用紙を用紙一時待機路34に搬送して待機させ、その後に前述のインターリーフ動作によりその用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときにその用紙一時待機路34から両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に上記奇数頁の次の偶数頁(2頁)の画像を形成し、上記インターリーフ動作による最終部数目(上記の例では2部目)の先頭の奇数頁(1頁)の画像を形成すべきタイミングでは、その先頭の奇数頁に代えて最終の奇数頁の一つ前の奇数頁(上記の例では7頁)の画像を用紙の表面に形成して用紙一時待機路34に待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに用紙一時待機路34から両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に上記表面に形成した奇数頁の次の偶数頁(8頁)の画像を形成するので、奇数頁の裏面にあたる偶数頁との間隔を図4に示したように全て3サイクルに保ちながら搬送することにより、図3で説明したような先頭部数の2ステップと、最終部数目の最後から2ステップ目に生じるロスをなくすことができる。
【0049】
次に、請求項2の発明に対応する実施の形態について、図5乃至図7を参照して説明する。
なお、この実施の形態における両面画像形成装置全体の構成は、図1で説明した両面画像形成装置と同様であり、画像形成を行う動作のみ異なるだけであるので、その両面画像形成装置の図示は省略し、必要に応じて図1に付した符号を使用して説明する。
【0050】
この実施の形態では、原稿の枚数が9枚であり、その原稿の画像を用紙の両面に頁順に2部形成する場合について説明する。
自動原稿給送装置20にセットした9枚の原稿は、前述した片面コピー時の用紙インターバルと同速で、図5に示すように頁順に画像が読み込まれる。
【0051】
次に、この発明による両面コピー動作における画像形成工程を説明する前に、従来行われているインターリーフの画像形成工程を、原稿枚数が9枚であるときの場合について、図6を参照して説明する。
なお、図6において図中の数字は、形成する画像の原稿頁に対応する。
また、このデジタル複写機においても、片面コピー時の用紙インターバルを1サイクルとすると、3サイクルで表面印字から両面コピーの裏面印字まで戻ってくる条件は同一であるので、この従来のデジタル複写機に場合には、図6に示すように、2部コピーするのに全部で22ステップを要する。
【0052】
これに対し、この実施の形態によるデジタル複写機では、図7に示すように、2ステップ目で1頁目の画像を2枚目の用紙に形成し、それを用紙一時待機路34に一旦待機させるのは図4の実施形態と同様である。
そして、その図4の場合と同様な画像形成工程をステップ11まで行うと、今度は10頁の原稿はないので、ステップ12では3頁目の画像を用紙の表面に形成し、以降図7に示す頁の画像を順次形成する。
【0053】
そして、ここでは、最終頁(この例では9頁目)の動作が異なる。
すなわち、原稿が奇数枚である場合には、最終頁が形成される用紙の裏面には画像を形成しないので、その用紙は両面画像形成を行うための搬送路に送る必要はない。
そのため、このデジタル複写機では、図1に示した排紙入口センサ26が、最終頁(9頁)の画像が形成された用紙の先端を検知しても、両面分岐爪6は動作させずに直線搬送方向のままにして、その用紙を直進搬送する。
【0054】
そして、その用紙の先端を反転入口センサ11が検知すると、上部反転分岐爪7を動作させ、用紙を上部スイッチバックローラ13へ向けて搬送する。
そして、その用紙の後端を反転センサ12が検知すると上部スイッチバックローラ13は用紙を用紙一時待機路35上で挾持した状態のまま一旦待機状態になる。
【0055】
なお、インターリーフの性質上、図7から明らかなように、裏面に8頁目の画像が形成された用紙は、表面に9頁目の画像が形成された用紙の後から反転入口センサ11の位置に搬送されてくる。
そして、その裏面に8頁目の画像が形成された用紙が、反転入口センサ11により検知されると上部反転分岐爪7及び下部反転分岐爪8は共にOFFし、用紙を直進方向(図1で左方)に案内する位置になる。したがって、その8頁目の画像が形成された用紙は、直進して排出トレイ25上に排出される。
【0056】
その8頁目の画像が形成された用紙の後端を反転入口センサ11が検知すると、所定のタイミングで上部スイッチバックローラ13が逆回転するため、そこに挾持されて待機状態にあった用紙、すなわち表面に9頁目の画像が形成されている用紙が、後処理装置30側に進行する方向に搬送され、排出トレイ25上の8頁目画像が形成されている用紙の上に排出される。
【0057】
なお、この実施の形態においても、図4で説明した実施の形態と同様に、最終部数目(この例では2部目)の先頭頁(1頁)は用紙一時待機路34に待機している1頁目の画像を表面に形成した2枚目の用紙を使用し、その裏面に2頁目の画像を形成する。
【0058】
そして、複数枚の原稿の表面と裏面の画像形成を交互に行うインターリーフ動作による最終部数目(この例では2部目)に行う最初の奇数頁の画像形成を行うべきタイミングのステップ11では、最終の奇数頁(この例では9頁目)の1つ前の奇数頁(この例では7頁となる)の画像を用紙の表面に形成する。
このようにして、この実施の形態でも、先行する一部の奇数頁の画像を重複して別の用紙の表面にそれぞれ形成し、その用紙を用紙一時待機路34に一旦待機させた後に所定のタイミングで再給紙することにより、奇数頁の裏面にあたる偶数頁との間隔を3サイクル保ちながら搬送することにより、図6で説明したような先頭部数の2ステップと、最終部数目の最後から2ステップ目に生じるロスをなくすことができる。
【0059】
また、この実施の形態では、奇数の原稿の最終頁(この例では9頁)の画像を、それよりも前の偶数頁(この例では8頁、あるいは6頁と8頁)の画像よりも先に用紙に形成し、その用紙を用紙一時待機路34に搬送して待機させ、その後で上記偶数頁の画像を形成した用紙を排出した後に排出させるようにして、最終頁を白紙排出させないようにしたので、白紙排出によるロスもなくすことができる。
【0060】
次に、請求項3の発明に対応する実施の形態について、図8の(a)を参照して説明する。
なお、この実施の形態における両面画像形成装置全体の構成は、図1で説明した両面画像形成装置と同様であり、画像形成を行う動作のみ異なるだけであるので、その両面画像形成装置の図示は省略し、必要に応じて図1に付した符号を使用して説明する。
【0061】
図8の(a)は片面コピー時の用紙インターバルを1サイクルとすると、3サイクルで表面印字から両面コピーの裏面印字まで戻ってくるような両面搬送パスが短い場合の例を示しており、図8の(b)は5サイクルで表面印字から両面コピーの裏面印字まで戻ってくるような両面搬送パスが長い場合の参考例を示している。そして、その図8の(a)は原稿枚数が10枚、図8の(b)は原稿枚数が12枚のそれぞれ偶数であり、その原稿の画像を用紙の両面に頁順に2部形成する場合の例を示している。
【0062】
図8の(a)では、2ステップ目に1頁の画像形成を1ステップ目に引き続き行って、その1頁の画像を形成した2枚目の用紙を用紙一時待機路34に一旦待機させる。最終部数目(この例では2部目)では、1頁の画像は既に2ステップ目に形成しているので、後続の頁の画像を代わりに印字する。
【0063】
この実施の形態では、最終部数目(この例では2部目)の最初の用紙(図8の(a)でステップ11)に、最終の奇数頁の画像を用紙の表面に形成する。すなわち、前述したインターリーフ動作による最終部数目の先頭の奇数頁(1頁)の画像を形成すべきタイミング(ステップ11)では、その先頭の奇数頁である1頁に代えて最終の奇数頁である9頁の画像を用紙の表面に形成して用紙一時待機路34に待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったとき(ステップ20)に用紙一時待機路34から両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に最終の偶数頁である10頁の画像を形成する。
【0064】
このようにすれば、最終部数目の6頁目の画像を用紙の裏面に形成した後のステップ19に1サイクル待ち時間が生じる(7頁目の画像が形成された用紙の作像部への搬送が間に合わない)だけであり、図3では全ての画像を形成するのに22ステップ要していたのが、21ステップで全ての画像を形成することができるので、生産性の向上が図れる。
【0065】
次に、図8の(b)の参考例の場合には、5サイクルで用紙が戻る両面搬送パスが長いので、ステップ2とステップ4に従来のインターリーフ動作を適用すると、ロスが生じてしまう。
そこで、そのステップ2で既に読み取り済みの1頁目の画像を2枚目の用紙の表面に形成し、ステップ4で3頁目の画像を4枚目の用紙の表面に形成し、その一部は用紙一時待機路34に待機状態にさせる。
【0066】
ステップ5から前述した通常のインターリーフ動作に入り、連続画像形成動作を行って、最終部数目(この例では2部目)では用紙一時待機路34に待機させている1頁目と3頁目の画像がそれぞれ形成された2枚目の用紙と4枚目の用紙を使用するので、その1頁目と3頁目の画像はそれ以上は形成する必要がないので、ステップ13では最終頁の奇数頁の最後から2枚目となる9頁目の画像を形成し、ステップ15では11頁目の画像を形成する。
このようにすることにより、従来のインターリーフでは28ステップ必要としたものが、図8の(b)に空欄部で示した部分の2サイクルだけ待ち時間が生じるのみで、26ステップで全ての両面画像形成ができる。
【0067】
次に、この発明の他の参考例について、図9を参照して説明する。
前述した図8の(a)に示した実施の形態によれば従来技術による画像形成手順(工程)に対して改善が図れるが、ステップ19の工程に1サイクルだけではあるが待ち時間が生じたため、まだロスがあった。
そこで、この実施の形態では、全ての画像形成工程において待ち時間ができないようにしている。
【0068】
以下、それを実現するための画像形成工程を図9を参照して説明する。
なお、この実施の形態における両面画像形成装置も全体の構成は図1で説明した両面画像形成装置と同様であるので、その画像形成装置の図示を省略し、必要に応じて図1に付した符号を用いて説明する。
図9に示す画像形成工程は、図8の(a)の場合と同様に、片面コピー時の用紙インターバルを1サイクルとしたとき、3サイクルで表面印字から両面コピーの裏面印字まで戻ってくるような両面搬送パスの場合を示している。
【0069】
この実施の形態においても、最終部数目(この例では2部目)で2頁目の画像を形成する用紙は、ステップ2で表面に1頁目の画像を形成して用紙一時待機路34に待機させておいた2枚目用紙を使用して、その裏面に2頁目の画像を形成する。
【0070】
したがって、ステップ11では用紙の表面に3頁目の画像を形成する。すなわち、前述したインターリーフ動作による最終部数目の先頭の奇数頁(1頁)の画像を形成すべきタイミング(ステップ11)では、該先頭の奇数頁に代えて該先頭の奇数頁に続く次の奇数頁である3頁目の画像を用紙の表面に形成して用紙一時待機路34に待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったとき(ステップ16)に用紙一時待機路34から両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に表面に形成した奇数頁(3頁)の次の偶数頁(4頁)の画像を形成する。
【0071】
また、図8の(a)の場合にステップ13で3頁目の画像を形成していた部分は、図9では同じステップ13でも5頁目の画像を用紙の表面に形成する。したがって、この画像形成工程では、最終部数目の5頁目以降(ステップ13以降)の奇数頁の画像を、図8の(a)の場合に比べて1枚ずつ順次前倒しで画像を形成することにより、表面に画像を形成した用紙が裏側に反転されて再び裏面に画像が形成可能な位置まで搬送される搬送時間を、全て3サイクル以上とれるようになる。
【0072】
そのため、用紙の裏面に画像を形成するタイミング(印字タイミング)を適正に制御すれば、待ち時間がゼロとなり、片面コピーの場合の連続画像形成スピードと同じスピードで両面コピーも行うことができるので、高い生産性が得られる。
なお、詳しい説明は省略するが、5サイクルで用紙が戻る両面搬送パスが長い場合も、用紙一時待機路34に一旦待機させる表面に画像を形成した用紙の枚数が2枚になり、2枚づつ前倒しに奇数頁の画像を用紙の表面に形成していくだけで、基本的には図9で説明した画像形成工程と同様になる。
【0073】
次に、請求項1の発明に対応する実施の形態について、再度図4を参照して説明する。
図9で説明した実施の形態の場合には、作像時におけるロスは回避できるが、ステップ11で最終部目の3頁目の画像を表面に形成した用紙の裏面に4頁目の画像を形成するのに、5サイクル(ステップ11からステップ16)かかってしまうということがあった。
【0074】
そのため、表面に5頁目の画像を形成した用紙が、その裏面に画像を形成するために両面搬送路に進入してくると、その5頁目の画像を形成した用紙と3頁目の画像を形成した用紙とが同一の両面搬送路を使用することにより、互いにぶつかり合ってしまう恐れがある。
【0075】
そこで、この図9に示した実施の形態を実施する場合には、適宜用紙一時待機路34(用紙一時待機路35であってもよい)を使って5頁目の画像を形成した用紙と3頁目の画像を形成した用紙との衝突を防ぐ複雑な制御が必要であるとい欠点があった。
また、この図9に示した実施の形態の場合には、最終部目の用紙が両面再給紙搬送路を通る際に紙間が5サイクル〜3サイクルに変動するため、制御が複雑になるということもあった。
【0076】
そこで、前述した図4に示した画像形成工程では、このような用紙の両面搬送路を通る際の紙間の変動が生じないようにしている。
すなわち、図3の従来のインターリーフによる画像形成工程で、最終部数目(この例では2部目)の1頁目の画像を用紙の表面に形成するタイミングでは、図4に示した画像形成工程のステップ11では最終の奇数頁の一つ前の奇数頁(この例では7頁目)の画像を用紙の表面に形成する。
【0077】
このようにすることにより、両面搬送路を通る際の紙間は一定(前述した3サイクルに一定)に保たれるので、通常のまま制御を変更する必要がない。したがって、表面に7頁目の画像を形成して用紙一時待機路34に一旦待機させた用紙を、その裏面に8頁目の画像を形成可能にする所定のタイミングで、その表面に7頁目の画像を形成した用紙を再給紙するタイミングのみを考慮すればよいだけとなるので、きわめて簡単な制御となる。
そして、全ての工程が3サイクルになるため、完全にロスがなくなる。
【0078】
図10は片面コピー時の用紙インターバルを1サイクルとしたしき、5サイクルで表面印字から両面コピーの裏面印字まで戻ってくるような両面再給紙搬送路(両面搬送パス)の場合の参考例を示しており、原稿枚数が12枚の偶数で、その原稿の画像を用紙の両面に頁順に2部形成する場合の例を示している。
これを図8の(b)と比較すると、26ステップが25ステップとなり、1ステップ分だけ生産性がよくなっている。
【0079】
次に、この発明のさらに他の参考例について、図11を参照して説明する。
この実施の形態では、片面コピー時の用紙インターバルを1サイクルとしたとき、3サイクルで表面印字から両面コピーの裏面印字まで戻ってくるような両面搬送パスで、片面原稿の枚数が9枚の奇数であって、その原稿の画像を用紙の両面に頁順に3部形成する場合の例を示している。
【0080】
この画像形成工程は、ステップ11で1頁目の画像を用紙の表面に形成するが、その用紙をそのまま通常の両面再給紙搬送経路(感光体10→両面分岐爪6→左部水平搬送ローラ15a,15b→右部水平搬送ローラ16→レジストローラ3→感光体10)を通すと、その用紙の裏面に形成する2頁目の画像を形成する工程は、その2サイクル後のステップ13であるため、3サイクルないために間に合わない。
【0081】
そこで、この実施の形態では、ステップ13で形成する2部目の2頁目の画像は、ステップ2で表面に1頁目の画像を形成して用紙一時待機路34に一旦待機させておいた2枚目の用紙を所定のタイミングで搬送することにより、その裏面に形成する。
【0082】
また、ステップ22で形成する3部目の2頁目の画像も、ステップ11で表面に1頁目の画像を形成して用紙一時待機路34に一旦待機させておいた用紙を所定のタイミングで搬送することにより、その裏面に形成する。
このように、この実施の形態では、ステップ2以降に、それぞれ1頁目の画像を表面に形成した用紙はその都度用紙一時待機路34に一旦待機させ、その用紙の裏面に2頁目の画像を形成可能にする所定のタイミングで、それを搬送する。
【0083】
すなわち、この実施の形態では、2部目以降の最終部数目を除く先頭の奇数頁の画像を形成すべきタイミングでは、各部数目ごとに先頭の奇数頁(1頁)の画像を用紙の表面に形成して用紙一時待機路35に待機させ、その用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに用紙一時待機路34から両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に2頁目の画像をそれぞれ形成するようにしている。
【0084】
そうすることにより、各部数目の2頁目の印字に対する待ち時間をなくすことができるので、奇数枚の片面原稿を用紙の両面に画像形成する場合であっても、高い生産性が得られる。
なお、この図11に示した画像形成工程を、偶数枚の原稿で両面コピーする場合に適用してもよい。
【0085】
また、図11に示した画像形成工程では、各部数後に9頁目の画像を表面に形成した後の用紙は、それをすぐに排出トレイ25(図1参照)排出させてしまうと、その後の工程で画像が形成される8頁目の画像が裏面に形成された用紙よりも先に排出されて頁順が狂ってしまうので、9頁目の画像を表面に形成した用紙は、その都度前述した用紙一時待機路34(用紙一時待機路35であってもよい)に一旦待機させ、8頁目の画像が形成された用紙を排出した後に排出させるようにしている。
【0086】
なお、上述した各画像形成工程を実行させる制御は、例えば各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、各処理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とからなるマイクロコンピュータにより、行うことができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明による両面画像形成装置は、いずれも複数枚の原稿の表面と裏面の画像形成を交互に行うインターリーフ動作による両面画像形成の空き時間を利用して有効な画像形成を先行して行うことにより、画像形成待ちの時間が短縮できるため、両面画像形成時における生産性を高めることができる。
請求項2の両面画像形成装置によれば、原稿の枚数が奇数枚の場合に奇数頁の原稿の最終頁の画像を、それよりも前の偶数頁の画像よりも先に用紙に形成し、その用紙を用紙一時待機路に搬送して待機させ、その後で上記偶数頁の画像を形成した用紙を排出した後に排出させて頁を揃えるので、白紙排出させないため、それによるロスがなくなるため生産性の高い両面画像形成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による両面画像形成装置であるデジタル複写機の一実施形態例を示す全体構成図である。
【図2】 同じくそのデジタル複写機に搭載している自動原稿給送装置が読み込む原稿の頁順を示す説明図である。
【図3】 この発明と対比するために従来行われているインターリーフの画像形成工程を説明するための説明図である。
【図4】 図1のデジタル複写機が実施する両面コピーにおける請求項1の発明に対応する画像形成工程を説明するための説明図である。
【図5】 この発明によるデジタル複写機に搭載している自動原稿給送装置が読み込む9枚の原稿の頁順を示す説明図である。
【図6】 比較のために従来行われているインターリーフの画像形成工程で9枚の原稿の場合の両面コピーを示す説明図である。
【図7】 請求項2の発明に対応する実施形態を説明するために使用する画像形成工程を示す説明図である。
【図8】 請求項3の発明に対応する実施形態とその参考例を説明するために使用する画像形成工程を示す説明図である。
【図9】 この発明の参考例を説明するために使用する画像形成工程を示す説明図である。
【図10】 この発明の他の参考例を説明するために使用する画像形成工程を示す説明図である。
【図11】 この発明のさらに他の参考例を説明するために使用する画像形成工程を示す説明図である。
【図12】 従来の用紙の両面に画像を形成可能な両面画像形成装置の一例を示す全体構成図である。
【図13】 同じくその両面画像形成装置に搭載されている自動原稿給送装置が読み込む原稿の頁順を示す説明図である。
【図14】 同じくその両面画像形成装置が行うインターリーフ動作による両面コピーの画像形成工程を示す説明図である。
【図15】 同じくその両面画像形成装置が行う原稿の枚数が9枚の奇数枚であるときの両面コピーの画像形成工程を示す説明図である。
【符号の説明】
3:レジストローラ 6:両面分岐爪
10:感光体
15a,15b:左部水平搬送ローラ
16:右部水平搬送ローラ
34,35:用紙一時待機路

Claims (3)

  1. 原稿の画像を光学装置により読み取って、その画像情報に基づく画像を表面に形成した後の用紙を両面再給紙搬送経路を通して表裏を反転させて再給紙し、その用紙の裏面に画像を形成可能にし、複数枚の原稿の表面と裏面の画像形成を交互に行うインターリーフ動作によって用紙の両面に頁順に形成する両面画像形成装置において、
    前記両面再給紙搬送経路に少なくとも1枚以上の用紙を待機可能にする長さの用紙一時待機路を設け、
    複数部数の各先頭の奇数頁の画像を片面コピー時の用紙インターバルで連続させて異なる用紙の表面にそれぞれ形成し、先に前記奇数頁の画像を形成した用紙を前記両面再給紙搬送経路を通して再給紙させてその裏面に前記奇数頁の次の偶数頁の画像を形成させ、後に前記奇数頁の画像を形成した用紙を前記用紙一時待機路に搬送して待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに前記用紙一時待機路から前記両面再給紙搬送経路に送り出してその裏面に前記奇数頁の次の偶数頁の画像を形成し、
    前記インターリーフ動作による最終部数目の先頭の奇数頁の画像を形成すべきタイミングでは、該先頭の奇数頁に代えて最終の奇数頁の一つ前の奇数頁の画像を用紙の表面に形成して前記用紙一時待機路に待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに前記用紙一時待機路から前記両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に前記表面に形成した奇数頁の次の偶数頁の画像を形成するようにしたことを特徴とする両面画像形成装置。
  2. 請求項1記載の両面画像形成装置において、前記原稿の枚数が奇数枚の場合に、その原稿の最終頁の画像を、それよりも前の偶数頁の画像よりも先に用紙に形成し、その用紙を前記用紙一時待機路に搬送して待機させ、その後で前記偶数頁の画像を形成した用紙を排出した後に排出させるようにしたことを特徴とする両面画像形成装置。
  3. 原稿の画像を光学装置により読み取って、その画像情報に基づく画像を表面に形成した後の用紙を両面再給紙搬送経路を通して表裏を反転させて再給紙し、その用紙の裏面に画像を形成可能にし、複数枚の原稿の表面と裏面の画像形成を交互に行うインターリーフ動作によって用紙の両面に頁順に形成する両面画像形成装置において、
    前記両面再給紙搬送経路に少なくとも1枚以上の用紙を待機可能にする長さの用紙一時待機路を設け、
    複数部数の各先頭の奇数頁の画像を片面コピー時の用紙インターバルで連続させて異なる用紙の表面にそれぞれ形成し、先に前記奇数頁の画像を形成した用紙を前記両面再給紙搬送経路を通して再給紙させてその裏面に前記奇数頁の次の偶数頁の画像を形成させ、後に前記奇数頁の画像を形成した用紙を前記用紙一時待機路に搬送して待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに前記用紙一時待機路から前記両面再給紙搬送経路に送り出してその裏面に前記奇数頁の次の偶数頁の画像を形成し、
    前記インターリーフ動作による最終部数目の先頭の奇数頁の画像を形成すべきタイミングでは、該先頭の奇数頁に代えて最終の奇数頁の画像を用紙の表面に形成して前記用紙一時待機路に待機させ、その後に該用紙をその裏面に形成すべき頁順の画像を形成するタイミングになったときに前記用紙一時待機路から前記両面再給紙搬送経路に送り出して、その裏面に最終の偶数頁の画像を形成するようにしたことを特徴とする両面画像形成装置。
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