JP2017191717A - 回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
Description
この端子カバーのケース体への取り付けは、ケース体の支点突起に端子カバーの支点貫通孔を挿入し、この支点突起を軸にして端子カバーを回動させながら、ケース体の被係合部に端子カバーの係合部を引っ掛けて係止状態とすることにより行われる。
一方、端子カバーのケース体からの取り外しは、端子カバーの側片部を作業者が指で摘んで側片部をケース体から離れる方向に引っ張って被係合部と係合部との係止状態を解除することにより行われる。
本発明は、上記従来技術の問題点に着目してなされたものであり、本発明の目的は、端子カバーのケース体からの取り外しをスムーズに行うことが可能な回路遮断器を提供することにある。
また、以下の説明において「上縁」「上片部」「下縁」などの「上」「下」の定義は、図示した図面上の単なる表現上の問題であって、例えば、回路遮断器及び保護カバーの方位を90°変えて観察すれば「上」「下」の呼称は、「左」「右」になり、180°変えて観察すれば「上」「下」の呼称の関係は逆になることは勿論である。従って、本明細書及び添付図面においては、「上縁」「上片部」を「第1の縁」「第1の片部」と定義してもよい。また、「上縁」「上縁部」と交差する方向に延伸する「側縁」「側片部」を「第2の縁」「第2の片部」と定義してもよい。また、「上縁」とは反対側に位置し、「側縁」と交差する方向に延伸する「下縁」を「第3の縁」と定義してもよい。
以下の実施形態では、本発明の「回路遮断器」の代表例としてサーキットプロテクタに着目して例示的に説明する。
ケース体30は、本体部2と、この本体部2に着脱自在に装着される付属スイッチとしての補助スイッチ20とを備えている。付属スイッチとしては補助スイッチや警告スイッチがあるが、この実施形態では補助スイッチ20を備えている。
本体ケース4には、図7に示すように、負荷側の主回路端子台6a及び電源側の主回路端子台7aが設けられており、これら主回路端子台6a,7aに、端子金具6b,7bが装着されている。
図7に示すように、スイッチケース22の前側(図7の左側)には、2段の第1端子台24a,第2端子台25aが形成されており、これら第1及び第2端子台24a,25aに、第1及び第2端子金具24b,25bが装着されている。ここで、2段の第1及び第2端子台24a,25aは、スイッチケース22の幅方向の一方に寄った位置に形成されている。
図7に示すように、スイッチケース22の下部には、本体ケース4のスイッチ装着開口部13の周縁に形成したヒンジガイド部14に係合する凹形状のヒンジ部27が形成されている。
側片部45は、隔壁31の側縁31bに沿って延伸し、一端側が上片部44の他端側の幅方向の両側に連結され、他端側に係合部43が設けられた一対の側面板46を有する。また、側片部45は、一対の側面板46の間において上片部44の他端側の端部から一対の側面板46の延伸方向に沿って延伸し、一対の側面板46の各々と連結された前面板47を有する。前面板47には前面板47の他端側において開放された開口部48が設けられており、前面板47の他端側が分割されている。この開口部48を通って接続端子部に配線が接続される。
図5に示すように、一対の側面板46の各々にはフック49が設けられている。フック49は、側面板46の幅方向の側面のうち、隔壁31の側縁31bと向かい合う側の側面から突出するようにして設けられている。そして、フック49の先端側には係合部43が設けられている。係合部43は、フック49の先端側から隔壁31の下縁31c側に向かって突出する突起で形成されている。一方、被係合部33は、例えば隔壁31の下縁31cに凹部34を形成することによって突出する突起で形成されている。
ケース体30は、図8に示すように、係合部43が被係合部33と係合部43との係止状態を解除する方向に移動して端子カバー40の側片部45が当接したときに、図9に示すように、端子カバー40の側片部45を隔壁31の側縁31bから離間する方向に移動させる斜面部35を有する。
この端子カバー40の取り付けにおいて、端子カバー40は可撓性を有しているので、係合部43が被係合部33に乗り上がる(図5では下降する)ことで端子カバー40の上片部44が隔壁31側に撓む。そして、係合部43が被係合部33を乗り越えて凹部34に嵌め込まれることにより端子カバー40の撓みが解消されるとともに、係合部43が被係合部33に引っ掛かって係止状態となる。
また、この端子カバー40の取り付けでは、係合部43が被係合部33を乗り越えて係止状態となることから係合部43よりも隔壁31の側縁31b側に被係合部33が存在する。このため、隔壁31の側縁31bから端子カバー40の側片部45が離れる方向に端子カバー40を引っ張っても簡単に被係合部33と係合部43との係止状態が解除されることはない。また、端子カバー40は、一対の側面板46が一対の隔壁31の側縁31bと向かい合っている。このため、端子カバー40の側片部45を隔壁31の側縁31bに向かって押し付けることによって被係合部33と係合部43とを係止状態とすることができるので、端子カバー40をケース体30に容易に取り付けることができる。
この端子カバー40の取り外しにおいて、図8に示すように、係合部43は側片部45の移動に追随して隔壁31の下縁31cから離間する方向に移動し、この係合部43の移動により被係合部33と係合部43との係止状態が解除される。このとき、被係合部33と係合部43との係止状態を解除する方向に被係合部33が存在しないので、係合部43が被係合部33を乗り越えることなく、被係合部33と係合部43との係止状態を解除することができる。これにより、端子カバー40のケース体30からの取り出しを円滑に行うことができる。
なお、上述の一実施形態では、被係合部33を隔壁31に設け、係合部43を端子カバー40に設けた場合について説明したが、隔壁31に係合部43、端子カバー40に被係合部33をそれぞれ設けるようにしてもよい。
以上、本発明を上記一実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記一実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
また、本発明は、サーキットプロテクタに限らず、一対の隔壁の間に接続端子部を有するケース体を備えた回路遮断器に適用することができる。
2…本体部
4…本体ケース、4a…第1分割ケース、4b…第2分割ケース、4c…リベット
5…操作ハンドル
6a,7a…主回路端子台、6b,7b…端子金具
7…主回路端子
8…固定接触子、8a…固定接点
9…可動接触子、9a…可動接触子
10…可撓リード線
11…開閉機構
13…スイッチ装着開口部
14…ヒンジガイド部
16…可動接触子側レバー
20…補助スイッチ
22…スイッチケース
24a…第1端子台
25a…第2端子台
26…弾性係合片、26a…開放端、26b…係合凹部
27…ヒンジ部
30…ケース体
31…隔壁、31a…上縁、31b…側縁、31c…下縁
32…支持部
33…被係合部
34…凹部
35…斜面部
36…接続端子部
40…端子カバー
42…支点部
43…係合部
44…上片部
45…側片部
46…側面板
47…前面板
48…開口部
49…フック
Claims (5)
- 支持部が設けられた上縁と、前記上縁に対して交差する方向に延伸する側縁と、前記上縁とは反対側の下縁に設けられた被係合部とを有する一対の隔壁の間に接続端子部が配置されたケース体と、
可撓性を有し、上片部が前記上縁に沿って延伸し、側片部が前記側縁に沿って延伸する屈曲形状で形成され、前記支持部に回動自在に支持される支点部が前記上片部に設けられ、前記被係合部に係止される係合部が前記側片部に設けられた端子カバーと、を備え、
前記端子カバーは、前記支点部が前記支持部に支持され、前記係合部が前記被係合部に係止されて前記ケース体に取り付けられており、前記端子カバーを前記上片部側から押すことで前記係合部と前記被係合部との係止を外すようにしたことを特徴とする回路遮断器。 - 前記ケース体は、前記係合部が前記被係合部と前記係合部との係止状態を解除する方向に移動して前記側片部が当接したときに、前記側片部を前記側縁から離間する方向に移動させる斜面部を有することを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
- 前記上片部は、前記一対の隔壁の間隔よりも狭い幅で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回路遮断器。
- 前記支持部は、前記上縁から深さ方向に窪む凹部で形成され、
前記支点部は、前記上片部の前記側片部とは反対側の幅方向の両側から突出する突起で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の回路遮断器。 - 前記側片部は、前記一対の隔壁の間隔よりも広い幅で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の回路遮断器。
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