JP2018026943A - ケーブル保持具 - Google Patents

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【課題】ケーブルを内挿して保持することが容易な一方で、ケーブルの抜去を抑制する効果が高いケーブル保持具を提供する。【解決手段】機器のシャーシSに固定するための固定部1と、ケーブルCを保持する保持部2を備えており、保持部2はケーブルCが内挿される開口を有する保持枠21と、保持枠21にヒンジ部22を介して連結され、ヒンジ部22を支点にして開口を開閉するように回動変形される保持片23を有する。ヒンジ部22は、主変形部24と、主変形部24に対して所定の間隙をおいて配設された副変形部25とを備える。副変形部25は、主変形部24に対し回動変形する際の内側に配設され、保持片21が開方向に所定量だけ変形されたときに引っ張り状態とされる。【選択図】 図3

Description

本発明はワイヤやケーブル等(以下、ケーブルと総称する)を保持するためのケーブル保持具に関するものである。
電子機器や電気機器では、電気系統のケーブルを機器本体の一部に保持させるためにケーブル保持具が用いられる。特許文献1には、機器のシャーシ等に設けた取付穴に嵌合してケーブル保持具を機器に固定させるための固定部と、この固定部と一体に設けられて内挿されたケーブルを保持する保持部とで構成されたケーブル保持具が提案されている。
このケーブル保持具は、特に保持部の構成として、U字型をした保持枠の開口端に一対の逆ハ字状をした保持片を連結した構成とされており、例えば樹脂の一体成形により形成される。ケーブルを保持させる際には、ケーブルを一対の保持片を内側に屈曲させるように弾性変形させながら保持枠の内部に内挿させる。一方、一対の保持片は外側に向けては弾性変形され難いことから、保持枠内に保持されたケーブルは開口を通して抜去されること(保持枠内から抜き出されること)が抑制ないし防止される。
特開2002−21831号公報
特許文献1のケーブル保持具では、一対の保持片はそれぞれ保持枠に連結されている部位を支点にして回動状態に変形される。そのため、回動の支点となる部位、すなわちヒンジ部の肉厚を小さくすると回動変形が容易になり、ケーブルの挿入力が小さくなってケーブルを内挿し易くなる。その反面、保持片は外側に向けても回動変形され易くなり、ケーブルの抜去の抑制効果が低下される。一方、ヒンジ部の肉厚を大きくすると回動変形が困難になり、ケーブルの抜去を抑制する効果は高められるが、ケーブルの挿入力が大きくなってケーブルの内挿が困難になる。
本発明の目的は、ケーブルを内挿して保持することが容易な一方で、ケーブルの抜去を抑制する効果が高いケーブル保持具を提供することにある。
本発明のケーブル保持具は、機器等に固定するための固定部と、この固定部と一体に形成されてケーブルを保持する保持部を備えており、この保持部はケーブルが内挿される開口を有する保持枠と、この保持枠にヒンジ部を介して基端部が連結され、当該ヒンジ部を支点にして前記開口を開閉するように回動変形される保持片を有し、さらにヒンジ部は、主変形部と、この主変形部に対して所定の間隙をおいて配設された副変形部とを備えている。
本発明のケーブル保持具において、副変形部は主変形部に対し保持片が回動変形されるときの内側に配設され、この副変形部は、保持片が常態の位置にあるときに撓んでおり、保持片が開方向に所定量だけ変形されたときに引っ張り状態とされる構成である。また、副変形部は、主変形部よりも小さい力で変形され易く構成されている。
本発明によれば、ヒンジ部が主変形部と副変形部で構成されており、主変形部は回動変形され易い構成とし、副変形部は保持片が所定の状態にまで変形されたときに引っ張り状態となる長さに構成することにより、ケーブルを保持する際には主変形部での回動変形によってケーブルを小さい力で保持部に内挿でき、ケーブルが抜去されるときには副変形部の引張力によって保持片が外側に変形することが抑制ないし防止され、ケーブルの抜去が抑制ないし防止される。
本発明のケーブル保持具の実施形態1の斜視図。 実施形態1のケーブル保持具の、(a)正面図、(b)平面図、(c)右側面図。 実施形態1のケーブル保持具の、(a)ケーブルの内挿状態の正面図、(b)ケーブルの抜去状態の正面図。 実施形態2のケーブル保持具の、(a)斜視図、(b)正面図。 実施形態3のケーブル保持具の、(a)斜視図、(b)正面図。 実施形態3の変形例1のケーブル保持具の、(a)斜視図、(b)正面図。 実施形態3の変形例2のケーブル保持具の、(a)斜視図、(b)正面図。 実施形態4のケーブル保持具の、(a)斜視図、(b)正面図。 実施形態5のケーブル保持具の、(a)斜視図、(b)正面図。 実施形態5のケーブルの保持状態の正面図。
本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態1のケーブル保持具100の斜視図、図2(a),(b),(c)はその正面図、平面図、右側面図である。このケーブル保持具100の基本的な構成は特許文献1のケーブル保持具と同じであり、固定部1と保持部2とが樹脂成形により一体形成されている。すなわち、固定部1の構成は特許文献1に記載のものとほぼ同じ構成であるが、保持部2の構成は特許文献1とは相違している。
前記固定部1について簡単に説明する。なお、以降の説明における上方、下方は図1を基準にしている。前記固定部1は、前記保持部2の底面から軸柱11が下方に突出されており、この軸柱11の下方に向けられた先端に一対の嵌合片12が錨型、すなわち上方に向けて逆ハ字状に連結されている。これら嵌合片12は外側面の長さ方向の中間位置に段部12aが設けられた鉤片として構成されている。また、前記軸柱11の上側の基端部からは一対の脚片13が下方に向けてハ字状に突出されており、各脚片13の先端部は前記段部12aに対向配置されている。
前記保持部2は、矩形枠の上辺に相当する部位が開口されたコ字型をした保持枠21と、この保持枠21の対をなす両端部にそれぞれヒンジ部22を介して基端部が連結された一対の保持片23を備えている。各保持片23は対称形状であり、それぞれの先端部が保持枠21の内方に向けて斜めに突出されるとともに、両保持片23の先端部は所要の間隙寸法を持って対向配置されており、前記した保持枠21の開口を殆ど閉じた状態としている。この間隙寸法は少なくとも保持を予定しているケーブルの径寸法よりも小さい寸法であり、実際には両保持片23の先端部が接しても良い程度に近接されている。
前記一対の保持片23は、それぞれの基端部、すなわち前記ヒンジ部22を支点にして板厚方向に回動変形が可能であり、その常態では各保持片23の先端部が近接されるように回動位置されて前記開口を閉じた状態とされる。また、この状態から前記保持枠21の内側あるいは外側に回動変形されて両保持片23の先端部の間隙が大きく開いたときに、両保持片23は前記開口を開放した状態にされる。なお、この保持片23の回動変形はヒンジ部22を含めたケーブル保持具を構成している樹脂の弾力性に基づくものである。
前記ヒンジ部22は、互いに厚み方向に離間された主変形部24と副変形部25で構成されている。この主変形部24は、前記保持片23が回動変形されるときの外側に配設されており、前記保持枠21の外側面から前記保持片23の外側面にわたって所要の曲率寸法で滑らかに連続されている。また、この主変形部24の厚み寸法は、後述するように所定の径寸法のケーブルを前記保持枠21の内部に内挿させる際に、前記一対の保持片23が容易に内側に回動変形され、当該内挿をスムーズに行うことが可能な寸法に形成されている。
前記副変形部25は、前記保持片23が回動変形されるときの内側に配設されており、前記主変形部24に対して厚み方向に所定の間隙寸法をもって前記保持枠21の内側面から前記保持片23の内側面にわたって連続されている。この副変形部25は前記主変形部24よりも回動変形され易いように、当該主変形部24よりも薄肉に形成されている。また、この副変形部25の長さは、前記保持片23が外側方向に弾性変形されたときに、当該副変形部25が真直に引っ張られた状態となるように形成されている。したがって、図2(a)に示されるように、保持片23が常態位置にあるときには、前記副変形部25はS字型に近い形状で屈曲された状態にある。
実施形態1のケーブル保持具100は以上の構成であり、ケーブルを機器に保持する際には、図3(a)の正面図に示すように、ケーブル保持具の固定部1をシャーシSの取付穴Hに固定する。固定部1においては、軸柱11及び嵌合片12がシャーシSの取付穴Hに内挿されると、各嵌合片12の段部12aがシャーシSの下面側において取付穴Hの開口縁に嵌合される。同時に各脚片13はシャーシSの上面に弾接される。これにより、固定部1は嵌合片12と脚片13とでシャーシSを上下に挟むようにして固定され、ケーブル保持具100がシャーシSに固定されることになる。
次いで、ケーブル保持具100に対してケーブルCを保持させる際には、ケーブルCを保持枠21の開口から保持枠21内に内挿する。一対の保持片23はケーブルCに押されながらヒンジ部22を支点にして内方に回動変形される。この変形に伴って両保持片23の先端部の対向間隔寸法が大きくなり、ケーブルCの径寸法以上に大きくされたときにケーブルCは両保持片23の間を通過して保持枠21の内部に内挿される。
このとき、各保持片23のヒンジ部22では、主変形部24と副変形部25がそれぞれ屈曲される。主変形部24は回動変形され易い厚さに形成されており、副変形部25は主変形部24よりもさらに弾性変形され易く形成されているので、ケーブルCを内挿する際に両変形部24,25を屈曲させる力は、殆ど主変形部24を回動変形させる程度の力で済み、結果としてケーブルの内挿を小さい力で容易に行うことができる。これら主変形部24と副変形部25が屈曲される際の形態は、主変形部24は内側に向けて曲げ変形され、副変形部25は座屈変形されることになる。
一方、ケーブルCをケーブル保持具100から抜去しようとする際には、図3(b)の正面図に示すように、ケーブルCを保持枠21の開口に向けて引き上げる。このとき、ケーブルCは一対の保持片23の両方、あるいは一方の内面に当接され、保持片23を外側に向けて回動変形させることになる。保持片23が外側に向けて所定量だけ回動変形されると、両保持片23の先端部が互いに当接され、あるいは極めて近接された状態になるが、この状態のときにヒンジ部22では、副変形部25が真直ないしはこれに近い状態にまでなるように引っ張られる。この副変形部25の引っ張り状態は、当該副変形部25が裂断されない限り維持されるので、保持片23をそれ以上外側に向けて回動変形させることは困難になる。結果としてケーブルCを開口を通して保持枠21から抜去することが困難になる。このことは、ケーブルCがケーブル保持具に内挿支持されているときに、当該ケーブルCにケーブル保持具から抜去させる方向の外力が加えられた場合も同じであり、ケーブルCが外力によって意に反して抜去されることを抑制ないし防止することができる。
なお、図3(b)の状態から、さらにケーブルCに対して外方に向けての大きな力を加えると、保持片23の先端部が外側に反るように屈曲変形され、あるいはヒンジ部22の主変形部24が座屈状態とされて、両保持片23の先端の間隙寸法が大きくなり、ケーブルCを強引に抜去することが可能になる。
このように、実施形態1のケーブル保持具100は、ヒンジ部22が主変形部24と副変形部25で構成されており、主変形部24は回動変形され易い構成とされ、副変形部25は保持片23が所定の状態にまで変形されたときに引っ張り状態となる長さに構成されているので、ケーブルを保持する際には主変形部24での回動変形によってケーブルを小さい力で保持部2に内挿でき、ケーブルが抜去されるときには副変形部25の引張力によって保持片23が外側に変形することが抑制ないし防止され、ケーブルの抜去が抑制ないし防止される。
本発明は前記した実施形態1に限られるものではなく、次のような実施形態2〜5が考えられる。図4(a),(b)は実施形態2のケーブル保持具100Aの斜視図と正面図であり、実施形態1と等価な部分には同一符号を付している。この実施形態2のケーブル保持具100Aは、保持部2の一対の保持片23は実施形態1よりも長い寸法に形成されており、ケーブル保持具100Aが常態にあるときには、両保持片23の先端部が互いに上下方向に重なる構成である。図4では両先端部は所要の寸法で離間されているが、互いに接していてもよい。
実施形態2のケーブル保持具100Aは、ケーブルを内挿する際、及び抜去する際のヒンジ部22における作用は実施形態1と同じであり、ケーブルの内挿を容易に行うことができる一方で、抜去を抑制ないし防止する効果が得られる。特に、ケーブルを抜去する際には、保持片23が外側に回動変形されて所定の状態にまで回動変形された際に、副変形部25が引っ張り状態となるので、保持片23のそれ以上の変形が抑制され、ケーブルの抜去が抑制される。これに加えて、一対の保持片23の回動変形に伴って両保持片23の先端部が互いに上下に重なった状態に当接されるので、両保持片23の先端部が外側に反るように屈曲変形され難くなり、ケーブルの抜去の抑制効果が高められる。
図5(a),(b)は実施形態3のケーブル保持具100Bの斜視図と正面図である。このケーブル保持具100Bは、保持部2の一対の保持片のうち、一方の保持片23は保持枠21の開口部の寸法にほぼ等しい長さに形成されており、この保持片23のヒンジ部22の構成も実施形態1と同じである。これに対し、他方の保持片23Bは前記一方の保持片23の先端部が当接するのに必要なだけの短い長さに形成されており、ヒンジ部は特に設けられていない。すなわち、この他方の保持片23Bは回動変形が予定されておらず、むしろ変形され難い構成とされて一方の保持片23が弾性変形する際のストッパとして構成されている。
実施形態3のケーブル保持具100Bは、ケーブルを内挿する際、及び抜去する際には、一方の保持片23のみが回動変形される。一方の保持片23のヒンジ部22は主変形部24と副変形部25の構成であるので、ケーブルの内挿を容易に行うことができる。一方で、ケーブルの抜去に際しては、一方の保持片23が外側に回動変形されて所定の状態にまで回動変形された際に、副変形部25が引っ張り状態となるので、保持片23のそれ以上の変形が抑制され、ケーブルの抜去が抑制される。また、このとき保持片23の先端部が他方の保持片23Bに当接され、それ以上の回動変形が抑制されるので、ケーブルの抜去を抑制ないし防止する効果がさらに高められる。
実施形態3は、図6(a),(b)に斜視図と正面図を示すように、保持枠21と保持片23を左右に対称に配設した変形例1のケーブル保持具100Cとして構成としてもよい。すなわち、この変形例1は、実施形態3の保持枠21を左右対称となるように一体形成し、各保持枠21の開口にそれぞれ一方の保持片23と他方の保持片23C(実施形態3の他方の保持片23Bと同じ)を対称に配設した構成であると言える。
このケーブル保持具100Cでは、対称に構成されている各保持枠21の内部にそれぞれに異なるケーブルを独立して保持することができる。また、各ケーブルの内挿に際しては、保持片23のヒンジ部22が主変形部24と副変形部25で構成されているので、実施形態3と同様に、ケーブルの内挿を容易に行うことができる一方で、ケーブルの抜去を抑制ないし防止する効果が得られる。
また、実施形態3の変形例2のケーブル保持具100Dは、図7(a),(b)に斜視図と正面図を示すように、固定部1は矩形をした基板14で構成され、両面テープ15により機器のシャーシ等に固定される。また、保持部2の保持枠21は基板の表面に立設されたL字状に形成され、保持枠21と基板14との間に構成される開口に実施形態3の一方の保持片23を配設する構成としてもよい。
このケーブル保持具100Dでは、ケーブルは基板14の表面に沿った方向から保持枠21内に内挿される。また、抜去はその反対方向にケーブルを引き出すことになる。このケーブルの内挿及び抜去に際しては、ヒンジ部22の主変形部24と副変形部25によって、内挿を容易に行うことができ、抜去が抑制ないし防止されることは実施形態3と同じである。ただし、このケーブル保持具100Dには、実施形態3における他方の保持片23Bに相当するものが存在しないので、抜去に際して保持片23が外方に変形することを防止する機能は多少小さくなる。
図8(a),(b)は実施形態4の斜視図と正面図であり、実施形態1の固定部が変形されたケーブル保持具100Eとして構成されている。この実施形態4の固定部1Eは、保持部2の保持枠21の正面又は背面に外側に向けて延長された衝立板16が一体に設けられており、この衝立板16の背面側又は正面側において前記保持枠21の両側部にそれぞれ鉤状をした嵌合片17を外側に向けて一体的に突設した構成とされている。また、実施形態4では機器のシャーシSの縁部に保持枠が内挿可能な矩形の切欠きK1が形成されるとともに、この切欠きK1の両側内縁には前記各嵌合片17が嵌入される嵌合凹部K2が形成されている。保持部2の保持枠21と一対の保持片23の構成は実施形態1と同じであり、ヒンジ部22の構成も実施形態1と同じである。
実施形態4のケーブル保持具100Eは、シャーシSの切欠きK1に対して、シャーシSの厚さ方向から衝立板16がシャーシSの表面に当接するまで保持枠21を内挿させると、これと同時に一対の嵌合片17はそれぞれ内側に弾性変形され、その弾性復帰力によって鉤状の部分が対応する嵌合凹部K2に嵌合され、ケーブル保持具100EがシャーシSに固定される。なお、指等により一対の嵌合片17をそれぞれ内側に強制的に弾性変形させることにより、嵌合片17と嵌合凹部K2との嵌合が解除され、ケーブル保持具100EをシャーシSから取り外すことが可能である。
実施形態4のケーブル保持具100Eにケーブルを保持させる作用は、実施形態1と全く同じである。したがって、保持片23のヒンジ部22が主変形部24と副変形部25で構成されているので、ケーブルの内挿を容易に行うことができる一方で、ケーブルの抜去を抑制ないし防止する効果が得られる。
図9(a),(b)は実施形態5の斜視図と正面図であり、実施形態1の固定部と保持部の各一部が変形されたケーブル保持具100Fである。このケーブル保持具100Fの固定部1Fでは、実施形態1において示した固定部1の一対の嵌合片12と一対の脚片13はそれぞれ対応する側の嵌合片12と脚片13が一体的に連結されるとともに、各脚片13には保持枠21の下辺部から側辺部の外面に沿って延長された解除片18が一体に形成されている。この解除片18の上側の先端部は、常態では保持枠21の外面に対し所定の間隔で離間されているが、接続した構成とされてもよい。
また、実施形態5のケーブル保持具100Fの保持部2では、一対の保持片23の各先端部は、幅方向に互い違いの位置に幅寸法がほぼ1/2の突片26が先端方向に向けて突設されている。これらの突片26は、常態では、対向する保持片23の先端部に近接された状態で対向位置されており、ケーブル保持具100Fを正面から見たときには、両突片26は互いに交差されている。
図10に実施形態5のケーブル保持具100Fの固定部1FをシャーシSの取付穴Hに固定した状態の正面図に示すように、ケーブル保持具100Fを取付穴Hに固定する作用は実施形態1とほぼ同じである。その一方で、ケーブル保持具100Eを取付穴Hから取り外す際には、指等で一対の解除片18を摘んで、両側から内側に向けて弾性変形させる。この解除片18の弾性変形によって、連結されている脚片13と嵌合片12が内側に弾性変形されて嵌合片12と取付穴Hとの嵌合が解除され、ケーブル保持具100FをシャーシSから容易に取り外すことができる。このケーブル保持具100Fは、再利用品、すなわちリユース品として構成する場合に有効である。
実施形態5のケーブル保持具100Fにおけるケーブルの内挿、抜去の作用は実施形態1と殆ど同じであるが、ケーブルの抜去の抑制効果が高められる。すなわち、ケーブルを抜去する際に保持片23を外側に回動変形させたときに、各保持片23の突片26がそれぞれ対向する保持23片の先端部に当接されるため、両保持片23及び突片26はX字型に交差係合される状態となり、各保持片23がそれ以上外側に回動変形されることが抑制される。これにより、実施形態1と同様にケーブルの内挿を容易に行うことができる一方で、抜去については実施形態1よりもさらに高い抑制ないし防止の効果が得られる。
本発明のケーブル保持具は、以上説明した実施形態の構成に限られるものではなく、固定部及び保持部の形態として種々の形態が可能である。また、ヒンジ部を構成している主変形部と副変形部の構成についても、実施形態の構成に限られるものではなく、種々の変形が可能である。
1 固定部
2 保持部
11 軸柱
12 嵌合片
13 脚片
21 保持枠
22 ヒンジ部
23 保持片
24 主変形部
25 副変形部
100,100A〜100F ケーブル保持具
C ケーブル
S シャーシ
H 取付穴
K1 切欠き
K2 嵌合凹部

Claims (4)

  1. 機器等に固定するための固定部と、この固定部と一体に形成されてケーブルを保持する保持部を備え、前記保持部はケーブルが内挿される開口を有する保持枠と、この保持枠にヒンジ部を介して基端部が連結され、当該ヒンジ部を支点にして前記開口を開閉するように回動変形される保持片を有し、前記ヒンジ部は、主変形部と、この主変形部に対して所定の間隙をおいて配設された副変形部とを備えることを特徴とするケーブル保持具。
  2. 前記副変形部は前記主変形部に対して前記保持片が回動変形されるときの内側に配設され、当該副変形部は、前記保持片が常態の位置にあるときに撓んでおり、当該保持片が開方向に所定量だけ変形されたときに引っ張り状態とされる請求項1に記載のケーブル保持具。
  3. 前記副変形部は、前記主変形部よりも小さい力で変形され易く形成されている請求項2に記載のケーブル保持具。
  4. 前記保持枠は一辺に相当する部位が開口されたコ字状に形成され、前記保持片は前記保持枠の両端においてそれぞれ前記ヒンジ部を介して連結された一対の保持片として構成され、これら一対の保持片は各先端部がそれぞれ近接配置されて前記開口を塞ぐように配設されている請求項1ないし3のいずれかに記載のケーブル保持具。


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