JP2017186188A - 単結晶の製造方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルツボ底部付近で原料融液が固化する事態を防止する。【解決手段】ルツボ1内に収容された原料M融液から回転引上げ法により単結晶を製造する単結晶の製造方法において、ルツボ1に設置された温度センサ2にてルツボ1底部付近における原料M融液の温度を測定する測定工程Aと、測定工程Aにて測定された温度センサ2からの温度情報に基づいて当該温度の単位時間における微小変動成分ΔTが予め決められた閾値αを越えたか否かによりルツボ1底部付近における原料M融液の固化の兆候を判別する判別工程Bと、判別工程Bにて温度の微小変動成分ΔTが閾値αを越えた条件では温度の微小変動成分ΔTを閾値α以下にするようにルツボ1底部の加熱を促進させる加熱工程Cと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、弾性表面波デバイスや光通信デバイスに使用されるニオブ酸リチウム(LN)、タンタル酸タンタル(LT)、ガーネット等の単結晶をチョクラルスキー法(Cz法)を用いて製造する単結晶の製造方法に関するものであって、特に、単結晶育成中に原料融液の固化が防止されることによって、原料固化による融液面の急激な降下とそれに伴う単結晶の急激な成長を発生させないことによって結晶の品質が悪化しない単結晶の製造方法及びその装置に関するものである。
LT(タンタル酸リチウム:LiTaO)、LN(ニオブ酸リチウム:LiNbO)、GGG(GdGa12)、TGG(TbGa12)、GSAG(GdSc12)、TSAG(TbSc12)等の高融点を有する酸化物単結晶は、通常、チョクラルスキー法(Cz法)を用いて製造されている。また、これ等の原料は融点が1200℃〜1800℃と高いことから、この製造方法に適用されるルツボには白金やイリジウム等の高い融点を有する貴金属ルツボが使用されている。
ところで、上記単結晶の回転引上げ法(チョクラルスキー法)は、例えば、図5に示すような単結晶育成装置を用いて行われる。すなわち、この単結晶育成装置aは、内部に原料bが投入されるルツボcとその外側を保温する保温材dとさらにその外側に配置されルツボcを誘導加熱することで原料bを加熱するワークコイル(高周波コイル)eと、上記ルツボcの上方側に昇降可能に設けられその先端に種結晶fが保持されると共に矢印方向へ回転する引上げ軸gとでその主要部が構成されている。ここで、ワークコイルeは適宜の巻き数でルツボcの周囲に設置され、ルツボc内での原料bの融解性を確保するために、ワークコイルeの下端がルツボcの底部よりも下方に位置し、かつ、ワークコイルeの上端がルツボcの上端部よりも上方に位置するように配置されている。
そして、この製造装置を用いてタンタル酸リチウム(LT)等の単結晶を製造するには、まず、上記ルツボc内に原料bを投入して充填した後、ワークコイルeに通電して上記ルツボcを発熱させ、ルツボc内の原料bをその融点以上の温度に加熱して融解させる。
次に、融解した原料融液が適切な温度になるようにルツボcに投入する高周波の出力を調整した後、上記引上げ軸gを降下させて融解した原料融液の中心部に種結晶fとなるLT等の単結晶片を接触させる。そして、ルツボcに投入する高周波の出力を徐々に低下させて原料融液の温度を下げ、種結晶fを中心に原料融液を徐々に固化させると同時に、上記種結晶fを回転させながら上昇させるという操作を行うことによって単結晶が製造されるものである。
ところで、回転引上げ法(チョクラルスキー法)の上記一連の工程の内、原料融解作業における融解終了時点の判定は、従来、オペレータが原料の様子を観察しながら決定するマニュアル操作によって行われていた。このため、上記判定操作を誤るという問題を生じていた。
このような問題を改善する方法としては、原料溶解時に坩堝の温度を、チャンバーの外に設けた放射温度計により直接測定する。測定温度が目標温度に一致するように、ヒータの出力を補正することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
別な改善する方法としては、原料温度を測定するための温度センサをルツボの底部に設けると共に、この温度センサにより測定された温度の時間に対する二次微分値から原料の融解状態を検出し、上記二次微分値が負から正となる時点を原料の融解終了時点として原料融液の温度制御を行うことが提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開平9−227277号公報(発明の実施の形態,図2) 特開平10−338596号公報(発明の実施の形態,図1)
ところで、高周波誘導加熱でルツボを加熱する場合、高周波がルツボに誘導される渦電流は一様ではなく、ルツボ上端やルツボ底部のコーナー付近に特に誘導される。反対に、ルツボ底部の中央付近は誘導電流が弱く、その結果、ルツボ底部付近の融液は他の領域と比べて温度が低くなる。ルツボ底部の温度を高くするためにはワークコイルを降下させてルツボ底部に印加される渦電流を増加させることが簡便であるが、ルツボ底部に高周波出力の比重が偏ると、ルツボ上部の加熱が低下して温度差のために結晶が割れるなど結晶に不具合を与える。
ここで、製造する単結晶が、例えば、50φ以下の小さな直径の場合は、単結晶製造に使用するルツボの直径も高々100φ程度であるため、ルツボ底部の中央付近で高周波が誘導され難くなって温度が極端に低下するようなことは殆んど発生しないが、ルツボの直径が100φを超えるようになると、ルツボ底部の中央付近の領域の温度低下は結晶育成に深刻な影響を与える場合がある。
まず、ルツボ底部の温度が低いと、結晶育成において高周波の出力を徐々に低下させて原料融液の温度を下げる過程で、融液内の自然対流によって、融液表面や結晶界面で冷却された原料融液がルツボ上部の中央付近で下降流となり、ルツボ底部に到達するが、ルツボ底部の温度が十分に高くないとルツボ底部付近の原料融液が急速に固化する場合がある。LTの場合、融液の比重は5.7g/cmに対し、固体は7.5g/cmであるため、ルツボ底部付近の原料固化と共に、原料融液の融液位置が図5のように低下することになる。これは、回転引上げ法によって育成している結晶にとっては、急激に成長速度が増加することに他ならない。急激な成長速度の増加は結晶欠陥の誘発や、更には多結晶の発生に繋がる。そのため、育成中の原料固化は避けなければならないが、結晶の育成回数を重ねる毎に、ルツボが変形しそれによる対流の変化、あるいは、ルツボ回りに配した耐火物の劣化などが進行することによってルツボ底部の温度が低下し易くなって原料が固化する。
更には、結晶育成中、原料固化が進行すると、ルツボ底部で固化した原料が石筍のようにルツボ内で上に向かって成長し、回転引上げ法によって育成している単結晶と固化原料とが衝突してしまう問題を有していた。
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、本発明が解決しようとする技術的課題は、ルツボ底部付近で原料融液が固化する事態を防止する単結晶の製造方法及びその装置を提供することにある。
本発明の第1の技術的特徴は、ルツボ内に収容された原料融液から回転引上げ法により単結晶を製造する単結晶の製造方法において、前記ルツボに設置された温度センサにて前記ルツボ底部付近における原料融液の温度を測定する測定工程と、前記測定工程にて測定された前記温度センサからの温度情報に基づいて当該温度の単位時間における微小変動成分が予め決められた閾値を越えたか否かによりルツボ底部付近における原料融液の固化の兆候を判別する判別工程と、前記判別工程にて前記温度の微小変動成分が前記閾値を越えた条件では前記温度の微小変動成分を前記閾値以下にするように前記ルツボ底部の加熱を促進させる加熱工程と、を備えたことを特徴とする単結晶の製造方法である。
本発明の第2の技術的特徴は、第1の技術的特徴を備えた単結晶の製造方法において、前記判別工程は、前記温度の微小変動成分を標準偏差として算出し、この標準偏差を用いて判別することを特徴とする単結晶の製造方法である。
本発明の第3の技術的特徴は、第1の技術的特徴を備えた単結晶の製造方法において、前記加熱工程は、ルツボの周囲に上下方向に移動可能に設けられた加熱用の高周波コイルを用い、前記温度の微小変動成分が前記閾値を越えた条件では前記高周波コイルを1時間当たり1mm以上、12mm以下の速度で下降させることを特徴とする単結晶の製造方法である。
本発明の第4の技術的特徴は、第1の技術的特徴を備えた単結晶の製造方法において、前記ルツボは貴金属ルツボであることを特徴とする単結晶の製造方法である。
本発明の第5の技術的特徴は、第1の技術的特徴を備えた単結晶の製造方法において、前記単結晶は、LT(タンタル酸リチウム:LiTaO)、LN(ニオブ酸リチウム:LiNbO)、GGG(GdGa12)、TGG(TbGa12)、GSAG(GdSc12)及びTSAG(TbSc12)のいずれかであることを特徴と単結晶の製造方法である。
本発明の第6の技術的特徴は、ルツボ内に収容された原料融液から回転引上げ法により単結晶を製造する単結晶の製造装置において、前記ルツボに付設されてルツボ底部付近の原料融液の温度を検出する温度センサと、前記ルツボの周囲に設けられ、前記ルツボを高周波誘導加熱する高周波コイルと、前記温度センサからの温度情報に基づいて当該温度の単位時間当たりの微小変動成分を算出し、得られた算出結果に基づいて前記高周波コイルに対する制御信号を生成する制御装置と、前記高周波コイルを上下方向に移動可能に駆動する駆動機構と、を備え、前記制御装置は、前記温度の微小変動成分が予め決められた閾値を越えるか否かにより前記ルツボ底部付近における原料融液の固化の兆候を判別し、前記閾値を越えた条件では前記温度の微小変動成分を前記閾値以下にするように前記駆動機構により前記高周波コイルを予め決められた速度で下降させ、前記ルツボ底部の加熱を促進させることを特徴とする単結晶の製造装置である。
第1の技術的特徴を備えた発明によれば、ルツボ底部付近で原料融液が固化する事態を防止することが可能な単結晶の製造方法を提供することができる。
第2の技術的特徴を備えた発明によれば、温度の単位時間における微小変動成分を正確に算出することができる。
第3の技術的特徴を備えた発明によれば、ツボ底部付近で原料融液が固化する事態を防止でき、しかも、結晶欠陥の少ない単結晶を製造することができる。
第4の技術的特徴を備えた発明によれば、高融点酸化物単結晶を製造する上で有効である。
第5の技術的特徴を備えた発明によれば、ルツボ底部付近で原料融液が固化する事態を防止し、高融点酸化物単結晶を製造することができる。
第6の技術的特徴を備えた発明によれば、ルツボ底部付近で原料融液が固化する事態を防止することが可能な単結晶の製造装置を提供することができる。
本発明が適用された単結晶の製造方法の実施の形態の概要を示す説明図である。 実施の形態1に係る単結晶の製造装置の概略を示す説明図である。 実施の形態1に係る単結晶の製造装置による単結晶の製造過程における結晶重量及びルツボ底部の温度と時間との関係を示すグラフ図である。 実施の形態1に係る単結晶の製造装置による単結晶の製造過程におけるルツボ底部の温度振動と時間との関係を示すグラフ図である。 従来の単結晶の製造装置の概略を示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1は本発明が適用された単結晶の製造方法の実施の形態の概要を示す説明図である。
同図において、単結晶の製造方法は、ルツボ1内に収容された原料M融液から回転引上げ法により単結晶を製造する単結晶の製造方法において、ルツボ1に設置された温度センサ2にてルツボ1底部付近における原料M融液の温度を測定する測定工程Aと、測定工程Aにて測定された温度センサ2からの温度情報に基づいて当該温度の単位時間における微小変動成分ΔTが予め決められた閾値αを越えたか否かによりルツボ1底部付近における原料M融液の固化の兆候を判別する判別工程Bと、判別工程Bにて温度の微小変動成分ΔTが閾値αを越えた条件では温度の微小変動成分ΔTを閾値α以下にするようにルツボ1底部の加熱を促進させる加熱工程Cと、を備えたものである。
尚、図1中、符号3はルツボ1の周囲に設けられる加熱用の高周波コイル、4はルツボ1の周囲を取り囲む保温材、5はルツボ1内の原料M融液を回転させながら引き上げる引上げ軸である。
このような技術的手段において、本例は、温度センサ2による測定工程A、温度センサ2による温度情報から温度の単位時間における微小変動成分ΔTに着目し、ルツボ1底部付近の原料M融液の固化の兆候を判別する判別工程B、判別工程Bの判別結果に基づいてルツボ1底部の加熱を促進させる加熱工程C、を含むものであればよい。ここで、ルツボ1底部付近の原料M融液の温度を測定可能であれば、温度センサ2の設置場所は図1ではルツボ1の底部であるが、これに限られず、側部等でもよい。また、温度センサ2の数も問わない。
また、判別工程Bによる「温度の単位時間における微小変動成分ΔT」は数値化できるものであれば適宜選定して差し支えない。本件発明者は、前述した温度の微小変動成分ΔTが大きくなることは、ルツボ1底部付近における原料M融液が固化する兆候に変化していることに関連することを見出し、ルツボ1底部付近における原料M融液の固化を防ぐように原料M融液を加熱することを企図している。
更に、加熱工程Cは、温度の微小変動成分ΔTを閾値α以下にするように加熱条件を変えればよく、ルツボ1底部の加熱を促進させるようにすればよい。但し、加熱温度が急に変化すると結晶欠陥の虞れがあるので、これを回避する上で加熱温度を急変化させないようにするのが好ましい。
次に、本実施の形態に係る単結晶の製造方法の代表的な態様又は好ましい態様について
説明する。
先ず、判別工程Bの好ましい態様としては、温度の微小変動成分ΔTを標準偏差として算出し、この標準偏差を用いて判別する態様が挙げられる。このように、標準偏差を用いるようにすれば、温度の微小変動成分ΔTを正確に把握できる点で好ましい。
また、加熱工程Cの好ましい態様としては、ルツボ1の周囲に上下方向に移動可能に設けられた加熱用の高周波コイル3を用い、温度の微小変動成分ΔTが閾値αを越えた条件では高周波コイル3を1時間当たり1mm以上、12mm以下の速度vaで下降させる態様が挙げられる。本例は、移動式の高周波コイル3を用い、ルツボ1底部付近における原料M融液の加熱を促進させる上で、高周波コイル3を所定の速度で下降させる。ここで、下降速度が1時間当たり1mm未満では、微小変動成分ΔTが閾値α以内に至るのに時間がかかり過ぎ、また、1時間当たり12mmを越える場合は、温度変化が大きく、結晶欠陥を改善し難い。
更に、高融点酸化物単結晶を製造する場合には、ルツボ1として貴金属ルツボを使用することが好ましい。ここでいう高融点酸化物単結晶としては、LT(タンタル酸リチウム:LiTaO)、LN(ニオブ酸リチウム:LiNbO)、GGG(GdGa12)、TGG(TbGa12)、GSAG(GdSc12)又はTSAG(TbSc12)が挙げられる。
また、本実施の形態に係る単結晶の製造方法を具現化すると、以下のような単結晶の製造装置が構築される。
本例では、単結晶の製造装置は、ルツボ1内に収容された原料M融液から回転引上げ法により単結晶を製造するものであって、ルツボ1に付設されてルツボ1底部付近の原料M融液の温度を検出する温度センサ2と、ルツボ1の周囲に設けられ、ルツボ1を高周波誘導加熱する高周波コイ3ルと、温度センサ2からの温度情報に基づいて当該温度の単位時間当たりの微小変動成分ΔTを算出し、得られた算出結果に基づいて高周波コイル3に対する制御信号を生成する制御装置(図示せず)と、高周波コイル3を上下方向に移動可能に駆動する駆動機構(図示せず)と、を備え、制御装置は、温度の微小変動成分ΔTが予め決められた閾値αを越えるか否かによりルツボ1底部付近における原料M融液の固化の兆候を判別し、閾値αを越えた条件(例えばWの範囲)では温度の微小変動成分ΔTを閾値α以下にするように駆動機構により高周波コイル3を予め決められた速度vaで下降させ、ルツボ1底部の加熱を促進させるものである。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本件発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は、実施の形態1に係る単結晶の製造装置の概略を示すシステム構成図である。
すなわち、この単結晶の製造装置は、その外側が保温材11により覆われ内部に原料12が投入されるルツボ13と、このルツボ13の底部に付設されルツボ13内の原料温度をモニタするための温度センサ14と、保温材11の外側に配置されかつ高周波電源15に接続されると共にルツボ13を高周波誘導加熱するワークコイル(高周波コイル)16と、温度センサ14に接続されこの温度センサ14から出力される信号により原料12の温度を読取るデジタル温度計17と、このデジタル温度計17に接続されデジタル温度計17から出力される信号により温度の単位時間における微細な温度変動である微小変動成分を標準偏差として演算しかつ得られた演算情報に基づきワークコイル16の適正な駆動情報を出力するマイクロコンピュータ18と、このマイクロコンピュータ18に接続されマイクロコンピュータ18から出力される情報信号によりワークコイル16の位置を制御するワークコイル駆動機構19と、同じくマイクロコンピュータ18に接続されマイクロコンピュータ18から出力される情報信号により高周波出力を制御する高周波出力調整器20と、ルツボ13の上方側の引上げ軸21と、引上げ軸21の上の結晶重量センサ22とで主要部が構成されている。
なお、温度センサ14の種類については特に限定されることはなく、JIS C 1602:1995に規定されたRタイプまたはBタイプの熱電対を適用しても、あるいは、光を使用したファイバセンサやパイロメータ等を利用してもよい。
ここで、図3は、この製造装置を用いてLT単結晶を育成した際、ルツボ13底部に配置した温度センサ14(Bタイプの熱電対)により読み取られたルツボ13底部の温度変化と結晶重量センサ22をプロットしたグラフ図である。
図3からわかるように、ルツボ13底部の温度は結晶育成に伴って徐々に温度は低下するが、その間、温度に微小な振動が生じている領域があることが確認できる。これらの微小振動は3つの領域に分けられる。
第一領域は、0分(結晶引上げ開始)から350分の領域で、ルツボ13の底部の温度振動が少ない領域である。また、第二領域は、350分から1150分の領域であり、温度振動の振幅が最大で0.5℃程度ある。そして、第三領域は、1150分以降の領域であり、再び温度振動が少ない領域である。
そして、第二領域と第三領域との間には、不連続な温度の上昇が確認できる。温度にして3℃の急上昇であるが、これは原料が固化したことによる固化熱であり、ルツボ13底部付近の原料12融液が急激に固化した結果を示している。温度の単位時間(ここでは30分間)における温度振動をみるために大きな温度変化は除外して温度の細かな変動を標準偏差として分析すると、図4のグラフ図に示すような形となることから、標準偏差で0.06℃を境界に原料固化の兆候を容易に検知することができる。すなわち、第一領域では標準偏差は0.06℃以下であるが、第二領域では0.06℃を越え、第三領域では再び0.06℃を下回る。
本発明者の詳細な調査によれば、第一領域では、まだ原料12融液が固化していないため、ルツボ13底部の温度変化は滑らかなものであるが、第二領域では、原料が微小ながら固化を始める。固化すると固化熱が発生し固化した部分が再度融解するが融解の際にエネルギーが消費されることから温度が下がる。このようにして、第二領域は原料の固化と融解を頻繁に繰り返している。ルツボ13の底部の温度が更に下がっていくと、ルツボ13底部における原料12融液の固化が急速に進み固化熱が一気に発生する。そして、第三領域では原料の固化によってルツボ13底部に固形原料の壁が形成された結果、その後に発生している温度振動を温度センサ14でほとんど検出できなくなっていることが明らかとなった。
このようにして、結晶重量センサ22で結晶重量を計測しながら高周波出力を精度よく調整して結晶を作製する工程において、ルツボ13底部の温度を連続かつ詳細に測定し、ルツボ13底部の大きな温度変化は除外し、微細な温度振動のみを分析して第二領域に至った時点を検出した後、温度振動が予め設定された閾値(本例では0.06℃)以下になるようにワークコイル16を徐々に下降させることにより、ルツボ13底部を加熱することで原料12融液の固化を予め防止することが可能となる。
本例では、高周波誘導加熱用のワークコイル16は、適宜の巻き数でルツボ13の周囲に設置され、ルツボ13内での原料12の融解性を確保するために、ワークコイル16の下端がルツボ13の底部よりも60〜100mm程度下方に位置し、かつ、ワークコイル16の上端がルツボ13の上端部よりも80〜120mm程度上方に位置するように配置されている。
ここで、高周波誘導加熱用のワークコイル16の下降速度は、1時間当たり1mm以上、12mm以下の速度が好ましい。下降速度が1時間当たり1mm未満では、標準偏差を規定の値以下にするのに時間が掛かり、結晶欠陥を改善することができない。一方、下降速度が1時間当たり12mmを超える場合は、温度変化が大きく、結晶欠陥を改善することができない。また、本例では、ワークコイル16を移動する方式を採用しているが、仮に、ワークコイル16を予め所定量下げて固定的に配置したとすると、ルツボ13の下部に加熱が集中し、原料12融液の表面を融点付近にするためには、ルツボ13の下部を過剰に加熱することになり、強制対流が強くなり過ぎ、原料12融液表面での対流が乱れ、単結晶の軸対称が崩れたり、ルツボ13の寿命が短くなる点で好ましくない。
また、本例では、ワークコイル16の移動時には、ルツボ13内の原料12融液の温度分布が変わるため、高周波出力調整器20は、ワークコイル16の移動に伴う原料12融液の温度分布の変化を感知し、そしてそれに伴う結晶育成中の成長速度の変化、直径の変化を制御するために、高周波出力を自動的に調整するようになっている。
このように、ルツボ13に設けられた温度センサ14により測定された温度の単位時間における微小変動成分の標準偏差に基づいて、原料12融液の固化の兆候を事前に検出し、標準偏差の値が規定の値(予め決められた閾値)以下となるようにワークコイル16を精細に降下させる制御を行って、ルツボ13底部の加熱を強化し、ルツボ13底部で発生する原料12融液の固化を防止することが可能となり、原料12融液の固化による結晶の急成長が防止され、結晶品質を向上させることができる。
また、本例では、高融点酸化物単結晶の種類やルツボ13の大きさ(例えば直径100〜250mm)を変えた態様につき、ワークコイル16を精細に降下させる制御方式(1時間当たり1mm以上、12mm以下の速度で降下する方式)を採用したところ、良好な単結晶が得られることが確認された。
なお、本実施の形態は、LNやLT等の高融点酸化物単結晶の製造方法に適しているが、これ等高融点酸化物単結晶の製造に限定されるものではなく、他の単結晶(すなわち白金やイリジウム等の貴金属ルツボを使用しなくても製造できる単結晶)の製造にも当然のことながら適用可能である。
以下、実施の形態1に係る単結晶の製造装置を具現化した実施例について詳細に説明する。
◎実施例1
図2に示した製造装置を用いてLT(LiTaO)単結晶の成長を試みた。また、育成には直径170mmφ、高さ200mm、厚さ2mmのイリジウム製ルツボ13を使用し、約20kgのLT粉末をルツボ13内に充填した。なお、原料の加熱融解は高周波誘導加熱により行い、かつ、育成の雰囲気は2%の酸素が添加された窒素雰囲気とした。
また、原料12融液の温度をモニタする温度センサ14にはJIS C 1602:1995に規定のBタイプの熱電対を使用した。なお、LTの融点は1650℃であり、熱電対をルツボ13に直接接触させると劣化が激しいため、熱電対はルツボ13底部の中心部に耐火物を介して設置した。この熱電対の出力電圧はデジタル温度計17により温度信号に変換させた後、マイクロコンピュータ18に取り込み、読み込まれた温度を基に、30分間における温度の微小振動量(微小変動成分)を標準偏差として計算するようにした。
更に、ワークコイル16を駆動させるため、マイクロコンピュータ18とワークコイル駆動機構19は通信回線で結び、ワークコイル16の移動量はマイクロコンピュータ18により制御できるようにした。
このような条件のもと、先に示したとおり、融解した原料12融液が適切な温度になるように高周波出力調整器20で調節した後、引上げ軸21を降下させて融解した原料12融液の中心部に種結晶23を接触させ、高周波の出力を徐々に低下させて原料12融液の温度を下げ、種結晶13を回転させながら引上げ軸21を上昇させるという操作を行うとともに、結晶重量センサ22で結晶重量を計測しながら高周波出力を精度よく調整して結晶育成を開始した。そして、結晶作製中、温度振動の標準偏差が0.06℃上回ったところで、ワークコイル16を1時間当たり10mmの速度で43分間下降させたところ、温度振動の標準偏差が0.06℃を下回ったため、ワークコイル16の移動を停止しその後も結晶作製を継続した。その結果、育成終了まで温度振動の標準偏差は0.06℃未満を維持し、原料12融液の急激な固化は発生しなかった。
◎実施例2
実施例1と略同様に構成しているが、ワークコイル16を1時間当たり10mmの速度で26分間下降させた態様である。
◎実施例3
実施例1と略同様に構成しているが、ワークコイル16を1時間当たり5mmの速度で78分間下降させた態様である。
◎実施例4
実施例1と略同様に構成しているが、ワークコイル16を1時間当たり5mmの速度で67分間下降させた態様である。
◎実施例5
実施例1と略同様に構成しているが、ワークコイル16を1時間当たり2mmの速度で184分間下降させた態様である。
◎実施例6
実施例1と略同様に構成しているが、ワークコイル16を1時間当たり2mmの速度で209分間下降させた態様である。
また、比較例1〜6として以下の態様を用意した。
◎比較例1〜3
実施例1と略同様に構成しているが、いずれもワークコイル16を固定式とした態様である。
◎比較例4
実施例1と略同様に構成しているが、ワークコイル16を1時間当たり15mmの速度で34分間下降させた態様(ワークコイル16の移動が早すぎる態様)である。
◎比較例5
実施例1と略同様に構成しているが、ワークコイル16を1時間当たり25mmの速度で22分間下降させた態様(ワークコイル16の移動が早すぎる態様)である。
◎比較例6
実施例1と略同様に構成しているが、ワークコイル16を1時間当たり0.5mmの速度で852分間下降させた態様(ワークコイル16の移動が遅すぎる態様)である。
このときに使用した標準偏差の閾値は、実際には製造装置におけるルツボサイズや保温系の構造など結晶育成炉の構成により変動する。従って、結晶育成炉の構成を変更した場合には、予め適切な閾値を求めておく必要がある。
そして、本実施例(実施例1〜6)のように、原料12融液の固化に対し、ワークコイル16の移動を適切に施した場合と、原料12融液の固化に対し、ワークコイル16を固定若しくはワークコイル16の移動を適切に施さなかった比較例(比較例1〜6)とで結晶下部を輪切りにしてX線トポグラフ画像を撮影し、それぞれの結晶欠陥の量を数値化して比較調査した。
結果を表1に示す。結晶欠陥は、任意単位(A.U.)で示した。
この表1から明らかなように、実施例の場合には、比較例に較べ結晶欠陥を約30〜50%減少させることが可能なことが理解される。
1 ルツボ
2 温度センサ
3 高周波コイル
4 保温材
5 引上げ軸
M 原料
11 保温材
12 原料
13 ルツボ
14 温度センサ
15 高周波電源
16 ワークコイル
17 デジタル温度計
18 マイクロコンピュータ
19 ワークコイル駆動機構
20 高周波出力調整器
21 引上げ軸
22 結晶重量センサ
23 種結晶

Claims (6)

  1. ルツボ内に収容された原料融液から回転引上げ法により単結晶を製造する単結晶の製造方法において、
    前記ルツボに設置された温度センサにて前記ルツボ底部付近における原料融液の温度を測定する測定工程と、
    前記測定工程にて測定された前記温度センサからの温度情報に基づいて当該温度の単位時間における微小変動成分が予め決められた閾値を越えたか否かによりルツボ底部付近における原料融液の固化の兆候を判別する判別工程と、
    前記判別工程にて前記温度の微小変動成分が前記閾値を越えた条件では前記温度の微小変動成分を前記閾値以下にするように前記ルツボ底部の加熱を促進させる加熱工程と、
    を備えたことを特徴とする単結晶の製造方法。
  2. 請求項1に記載の単結晶の製造方法において、
    前記判別工程は、前記温度の微小変動成分を標準偏差として算出し、この標準偏差を用いて判別することを特徴とする単結晶の製造方法。
  3. 請求項1に記載の単結晶の製造方法において、
    前記加熱工程は、ルツボの周囲に上下方向に移動可能に設けられた加熱用の高周波コイルを用い、前記温度の微小変動成分が前記閾値を越えた条件では前記高周波コイルを1時間当たり1mm以上、12mm以下の速度で下降させることを特徴とする単結晶の製造方法。
  4. 請求項1に記載の単結晶の製造方法において、
    前記ルツボは貴金属ルツボであることを特徴とする単結晶の製造方法。
  5. 請求項1に記載の単結晶の製造方法において、
    前記単結晶は、LT(タンタル酸リチウム:LiTaO)、LN(ニオブ酸リチウム:LiNbO)、GGG(GdGa12)、TGG(TbGa12)、GSAG(GdSc12)及びTSAG(TbSc12)のいずれかであることを特徴と単結晶の製造方法。
  6. ルツボ内に収容された原料融液から回転引上げ法により単結晶を製造する単結晶の製造装置において、
    前記ルツボに付設されてルツボ底部付近の原料融液の温度を検出する温度センサと、
    前記ルツボの周囲に設けられ、前記ルツボを高周波誘導加熱する高周波コイルと、
    前記温度センサからの温度情報に基づいて当該温度の単位時間当たりの微小変動成分を算出し、得られた算出結果に基づいて前記高周波コイルに対する制御信号を生成する制御装置と、
    前記高周波コイルを上下方向に移動可能に駆動する駆動機構と、を備え、
    前記制御装置は、前記温度の微小変動成分が予め決められた閾値を越えるか否かにより前記ルツボ底部付近における原料融液の固化の兆候を判別し、前記閾値を越えた条件では前記温度の微小変動成分を前記閾値以下にするように前記駆動機構により前記高周波コイルを予め決められた速度で下降させ、前記ルツボ底部の加熱を促進させることを特徴とする単結晶の製造装置。
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