JP2017184049A - 画像形成装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ジョブの指示を基準とすることなく、デバイスの同期信号を基準としてSRAMの省電力モードを制御することにより、消費電力を低減する仕組みを提供する。【解決手段】本画像形成装置は、通常モード及び通常モードよりも消費電力の低い省電力モードを有するメモリモジュールを備え、当該メモリモジュールは、画像形成部からの画像データの要求である垂直同期信号を基準に、省電力モードから通常モードへ復帰する遷移処理を実行する。【選択図】 図5

Description

本発明は、低消費電力モードを有するメモリモジュール備え、省電力制御を行う画像形成装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
近年、半導体集積回路の微細化が進んでおり、これにより、複数チップに分割されていたLogicとSRAMを1chipに統合することが可能となった。しかし、その微細化が進むにつれてデバイスのリーク電流は増加する傾向にある。リーク電流を低減するため、チップ内電源分離による電源遮断も考えられるが、保持データが消えてしまうため利用できない。そこで、SRAMのデータを保持した状態でリーク電流を低減すべく、メモリアレイ部に対して記憶データを保持するための最小限の電圧を与え、周辺回路などの記憶データの保持に必要でない回路の電源を遮断することにより、省電力を行うことが考えられている。このようにメモリモジュール内の記憶データを最小限の電流で保持する状態をレジュームスタンバイモード(RSモード)と称し、RSモード以外の状態を通常モードと称する。
近年の省電力要望と先述した複数チップの統合によって、チップ内でのRSモードを有するSRAM(以下、レジュームSRAMと称する。)の容量が増大している。これに伴い、動作中のチップ全体の消費電力の中において、SRAM消費電力の占める割合は増加傾向にあり、レジュームSRAMを用いてSRAM消費電力を可能な限り低減させることが求められている。特許文献1には、CPUからレジュームSRAMのRSモードを制御するレジュームスタンバイ信号の活性化を制御することで、不必要にレジュームSRAMを通常モードに遷移させず、SRAMの消費電力を低減する技術が提案されている。
ところで、デジタル複合機に搭載されるチップには、スキャンやプリント等のそれぞれの画像処理回路が設けられている。これらの画像処理では、各種画像処理係数用のテーブルや中間画像保持用のバッファとして一般的にSRAMを使用している。また、このようなチップではスキャンやプリントといったジョブを実行するために、まずUIやネットワークと繋がるコントローラ内部のチップが実行すべきジョブを認識する。そして、チップ内部のCPUからスキャナやプリンタといったデバイス側へ起動やジョブ処理実行指示を出すのが一般的である。
特開2013−25843号公報
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する課題がある。例えば、スキャンやプリント等の各画像処理回路の内部で用いられるSRAMは、スキャナやプリンタから画像処理回路へ画像データが入力されてからアクセス(ライト又はリード)が実行される。そして画像処理回路が画像データを出力し終えるとアクセスは停止される。つまり、画像処理回路が画像データを入出力している区間だけ内部のSRAMが通常モードで活性化されていればよく、そのようにSRAMを制御することが最もSRAMの消費電力を低減させる制御となる。
CPUがレジュームSRAMの通常モードへの活性化を制御した後に、CPUからスキャナ等のデバイス側へ起動指示をする場合、画像データがレジュームSRAMへ入力される以前に無駄に活性化してしまい、不要な通常モード状態が発生してしまう。また、これを改善しようと画像データの入力直前にCPUがレジュームSRAMの通常モードへの活性化を制御することが考えられる。しかし、画像データの入力直前のタイミングをCPUが正確に把握できず、そのような正確なタイミングで通常モードへの活性化の制御指示を行うことは困難である。さらには、CPUに他要因の割込み処理が発生することによって通常モードへの活性化の制御指示タイミングが変化することも考えられ、正確に所望のタイミング(画像データ入力直前)で当該制御指示を出すことができない。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、ジョブの指示を基準とすることなく、デバイスの同期信号を基準としてSRAMの省電力モードを制御することにより、消費電力を低減する仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置であって、第1の電力モード及び該第1の電力モードよりも消費電力の低い第2の電力モードを有するメモリモジュールを備え、画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理手段によって処理された画像データに従って、記録材に画像形成を実行する画像形成手段と、を備え、前記メモリモジュールは、前記画像形成手段からの画像データの要求である垂直同期信号を基準に、前記第2の電力モードから前記第1の電力モードへ復帰する遷移処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、ジョブの指示を基準とすることなく、デバイスの同期信号を基準としてSRAMの省電力モードを制御することにより、消費電力を低減することができる。
一実施形態に係るシステム全体のブロック図。 一実施形態に係るプリンタ部のブロック図。 一実施形態に係るプリント画像処理部のブロック図。 一実施形態に係る色空間変換部のタイミングチャート。 一実施形態に係る色空間変換部のブロック図。 一実施形態に係るSRAMモードの遷移を説明するタイミングチャート。 一実施形態に係るSRAMコアの動作を説明するタイミングチャート。 一実施形態に係るプリント画像処理部を説明するタイミングチャート。 一実施形態に係るシステム全体のブロック図。 一実施形態に係るスキャナ部のブロック図。 一実施形態に係るスキャン画像処理部のブロック図。 一実施形態に係るスキャン画像処理部のタイミングチャート。 一実施形態に係るRS調停部のブロック図。 一実施形態に係る調停処理を説明するタイミングチャート。 一実施形態に係る色空間変換部のタイミングチャート。 一実施形態に係る色空間変換部のブロック図。 一実施形態に係るSRAMコアの仕様を説明するタイミングチャート。 一実施形態に係るSRAM_RS制御部の動作を説明するタイミングチャート。 一実施形態に係るプリント画像処理部のブロック図。 一実施形態に係るSRAM_RS制御部の動作を説明するタイミングチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
<画像形成システムの構成例>
以下では、本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態では、画像形成装置の一例としてレーザプリンタを例に説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。
本画像形成システムは、システム制御部100、プリンタ部111、ブートROM103、DRAM105、及び操作部107を備える。システム制御部100には、画像出力デバイスであるプリンタ部111が、プリント画像処理部110を介して接続されている。このプリンタ部111を制御することで、画像データに従って記録材に画像形成したプリント出力を実現することができる。システム制御部100内では、BUS120によって、CPU101、ROMI/F部102、DRAMI/F部104、操作部I/F部106、ネットワークI/F部108、RIP部109、及びプリンタ部111が接続されている。
CPU101は、システム全体を制御するプロセッサであり、RIP部109の設定、プリント画像処理部110の設定、プリンタ部111へ出力する画像データの制御を行う。CPU101は、DRAM105に展開されたOSや制御プログラムに従ってプリント処理に関わる処理を統括的に制御する。
ROMI/F部102は、システムのブートプラグラムを格納しているブートROM103にアクセスするためのI/Fモジュールである。システム制御部100の電源が投入された時に、CPU101がROMI/F部102にアクセスすることで、ブートROM103にアクセスし、CPU101がブートする。DRAMI/F部104は、システムの制御プログラムや画像データが格納されるDRAM105にアクセスするためのI/Fモジュールである。DRAMI/F部104は、DRAM105の設定や制御を行うためのレジスタを備えており、このレジスタは、CPU101からアクセス可能である。
操作部I/F部106は、ユーザが操作部107を操作した操作指示の受付及び操作結果の表示の制御を行う。ネットワークI/F部108は、例えばLANカード等で実現され、不図示のLAN等のネットワークに接続して外部装置との間でデバイス情報やプリント出力用の画像データの入力を行う。
RIP部109はネットワークI/F部108を経由し外部装置から受信した画像データ(PDLコード)をビットマップデータに展開する。プリント画像処理部110は、プリンタ部111と接続し、プリント出力用の画像データの転送を行う。プリント出力用の画像データとは、RIP部109が展開したビットマップデータ(RGB色)を示す。また、プリント画像処理部110は、CPU101によって設定、制御され、入力された画像データをプリンタ部111にて印刷用紙などの記録媒体(シート)へ画像形成するための各種画像処理を行う。
<プリンタ部>
次に、図2を参照して、プリンタ部111の詳細な構成について説明する。プリンタ部111は、画像形成部201、画像形成制御部202、及び画像変換部203を備える。画像形成部201は、電子写真方式のプリンタであって、感光ドラム上での帯電・露光プロセス、現像器によるトナー付着の現像プロセス、転写ベルトでのトナー像の記録媒体への転写プロセス、及び定着器でのトナーの記録媒体への定着プロセスを実行する。画像形成部201は画像形成制御部202からの指示に従って、記録媒体を不図示の搬送部によって搬送しながら、上記電子写真プロセスを実行し画像形成を実現する。
画像形成制御部202は、画像形成部201の制御及びその制御タイミングに従ったシステム制御部100への画像データの要求を実行する。画像形成制御部202はCPU101と通信し、CPU101からプリンタ起動指示を受け付ける。画像形成制御部202は、その指示に従って画像形成部201を動作させ、所望のタイミングで画像データの要求を発行し、画像形成するものである。
画像データの要求とは、図2に示すPHSYNC_IN信号211及びPVSYNC_IN信号210のプリント画像処理部110への送信である。これらの信号はシステム制御部100とデバイス(プリンタ部111)の画像データのやりとりの同期を取るための印刷同期信号であり、プリント画像処理部110へ入力される。PVSYNC_IN信号210は画像形成すべき画像データの毎ページ先頭で発行される同期信号で垂直同期信号と称される。またPHSYNC_IN信号211は画像形成すべき画像データの各ライン先頭で発行される同期信号で水平同期信号と称される。この信号の受信によりシステム制御部100は、プリンタ部111の要求するタイミングに合わせて画像データを送信することが可能となる。
具体的には、PVSYNC_IN信号210は、画像形成部201が記録媒体を搬送し、所定の位置(転写位置の前)に記録媒体が到達したときに発行される。これにより転写位置に記録媒体が到達したときに転写すべきトナー像が準備されるようにPVSYNC_IN信号210の発行タイミングが制御される。なお、所定の位置の検出には機械式又は光学式の検出センサを用いるものである。
また、画像形成部201の感光ドラム上に静電潜像を形成するレーザが各ライン照射されるが、PHSYNC_IN信号211は、その照射ラインの先頭で発行される。これにより静電潜像を感光ドラム上に形成するタイミングとそのための画像データの準備のタイミングの同期を取ることが可能になる。なお、レーザの照射位置の検出には検出センサ(Beam Detectセンサ)を用いるものである。
次に、画像変換部203は、画像形成制御部202の要求したタイミングに合わせてシステム制御部100から画像データPDATA_OUTを受信する。画像変換部203は受信した画像データPDATA_OUTをPWM変換(パルス幅変調)し、レーザドライバを用いて画像形成部201の感光ドラム上にレーザ照射するものである。
<プリント画像処理部>
次に、図3を参照して、本実施形態に係るプリント画像処理部110について説明する。プリント画像処理部110は、DMAC300、色空間変換部310、フィルタ処理部320、及びハーフトーン部330を備える。
まず、DMAC300は、ダイレクトメモリアクセスコントローラであって、プリンタ部111からの要求に従って、DRAMI/F部104へリクエスト信号PREQを発行し、DRAM105からプリント出力用の画像データPDATA_INを受信する。DMAC300は受信したPVSYNC_IN信号210及びPHSYNC_IN信号211をPVSYNC_A信号及びPHSYNC_A信号として後段モジュールである色空間変換部310へ出力する。さらに、DMAC300は、受信した画像データPDATA_IN信号を、PDATA_A信号として色空間変換部310へ出力する。このPVSYNC_A信号、PHSYNC_A信号、及びPDATA_A信号の位相関係(タイミング)は常に固定であり、これによりシステム制御部100とプリンタ部111で同期を取ることができる。
次に、色空間変換部310は、PDATA_Aとして入力されたRGBデータをCMYKデータへ変換し、PDATA_Bとしてフィルタ処理部320へ出力する。また、色空間変換のための係数を定義したルックアップテーブルが、SRAM311に格納されており、色空間変換処理時に参照される。このときPDATA_A信号が入力されてからPDATA_B信号が出力されるまでに処理遅延量が発生する。PVSYNC_B信号及びPHSYNC_B信号は、PVSYNC_A信号及びPHSYNC_A信号入力から同じ処理遅延量を持って出力されるように設計される。これにより3出力信号の位相関係が3入力信号と同じになる。
次に、フィルタ処理部320は、PDATA_Bとして入力されたCMYKデータに対して、エッジ強調などを目的としたフィルタ処理を実行し、処理結果をPDATA_Cとしてハーフトーン部330へ出力する。このとき、フィルタ処理するために画像を複数ライン参照する必要があり、そのためのラインバッファとしてSRAM321が利用される。PVSYNC_C信号、PHSYNC_C信号、及びPDATA_C信号は前述の色空間変換部310と同様に同じ遅延量を持って後段のハーフトーン部330へ出力される。
次に、ハーフトーン部330は、入力される多値画像信号に対し既知の技術であるディザ法によるハーフトーン処理を行って、プリンタ部111で濃度表現可能な画像信号に変換する処理を行う。また、ハーフトーン処理のためのディザ閾値マトリクス係数はSRAM331に格納されており、ハーフトーン処理時に参照される。ハーフトーン処理された画像データはPDATA_OUT信号として後段のプリンタ部111に出力される。なお、プリンタ部111は、印刷同期信号(PVSYNC_IN信号210、PHSYNC_IN信号211)を発行してからPDATA_OUT信号を受信するまでにかかる時間をCPU101を介して予め把握している。よって、所定のタイミングからPDATA_OUTの受信を開始するものである。
<プリント画像処理部の処理タイミング>
次に、図4を参照して、プリント画像処理部の処理タイミングについて説明する。ここでは一例として色空間変換部310の入出力タイミングチャートに関して説明する。
PVSYNC_A信号は、プリンタ部111が所定のタイミングで発行したPVSYNC_IN信号210がDMAC300を介して色空間変換部310へ入力された垂直同期信号である。本信号は画像(ページ)の先頭で発行されるものであって、Lowアクティブの信号である。本信号がLowになると所定のタイミング後に画像データが入力されることになる。
PHSYNC_A信号は、プリンタ部111が所定のタイミングで発行したPHSYNC_IN信号211がDMAC300を介して色空間変換部310へ入力された水平同期信号である。本信号は画像データの各ラインの先頭で発行されるものであって、Lowアクティブの信号である。本信号がLowになると所定のタイミング後に画像データが1ライン分入力されることになる。
ここで、PVSYNC_A信号がLowになってから1ライン目のデータが入力されるまでのライン数(PHSYNC_A信号のLowパルス数)を先端幅401として図示している。この先端幅401は図2で説明した検出センサの位置によって決まる。また、PVSYNC_A信号がLowになってから画像の1ページの入力完了までのライン数を後端幅402として図示している。なお、後端幅402は先端幅401+有効ライン幅である。先端幅及び後端幅は、後述するSRAMモードが通常モードに滞在する期間の先端又は後端を示すものである。
また、PVSYNC_B、PHSYNC_B、PDATA_B信号はそれぞれPV_SYNC_A、PHSYNC_A、PDATA_A信号が所定量の遅延を有して出力されるものである。このときPDATA_Bには画像処理(本モジュールでは色空間変換)が施されており、上記の所定量の遅延とはこの画像処理にかかる遅延量のことである。ここで、この処理遅延量を遅延量403として図示している。このタイミングチャートは色空間変換部310に関するものだが、同様の入出力タイミングチャートをフィルタ処理部320及びハーフトーン部330でも描くことができる。画像処理の内容によって遅延量は異なるものの、各信号のタイミング関係は図4と同様である。
<画像処理部 詳細>
次に、図5を参照して、プリント画像処理部110内の各画像処理部の構成例について説明する。ここでは一例として、色空間変換部310の構成例について説明する。他の画像処理モジュールも同様の構成であるため詳細な説明については省略する。
色空間変換部310は、画像処理コア500、及びSRAM311を備える。また、SRAM311には、SRAM_RS制御部502、及びCG部504を備える。色空間変換部310の動作クロックであるCLK_INが画像処理コア500及びSRAM311に入力される。画像処理コア500は、画像処理(色空間変換)の設定に必要な複数のレジスタを備えており、CPU101から設定される。また、画像処理コア500はSRAMコア501と接続され、色空間変換に必要な係数をSRAMコア501から取得する。SRAM311は、SRAM_RS制御部502とCG部504とSRAMコア501を備える。
SRAMコア501は、SRAM内の記憶データを最小限の電流で保持する状態であるレジュームスタンバイモード(RSモード)を有するSRAMコアである。RSモードとは、SRAM内部のメモリアレイ部に対して記憶データを保持することが可能な最小限の電圧を与え、周辺回路などの記憶データ保持に必要ではない回路の電源は遮断することで、省電力でデータを保持する省電力モード(第2の電力モード)である。また、RSモード以外の状態を通常モード(第1の電力モード)と称し、その2つのモードの変更区間を遷移区間と称し、詳細は後述する。SRAMコア501をRSモードにするか否かはSRAM_RS制御部502が出力するRS_SRAM信号510で制御される。そして、RS_SRAM信号510がHIGHの区間でRSモードになり、RSモード中はCLK_SRAM信号512からのクロック供給は停止されるように制御される。
SRAM_RS制御部502は、SRAMコア501のRS信号とクロック信号を制御する。その制御方法は、まずPVSYNC_A信号のLowパルスが入力されてからのPHSYNC_A信号のLowパルスの数をカウンタ503にてカウントする。そして、所定数カウントしたところでRS_SRAM信号510とCG_EN信号511を制御するものである。このときの閾値となるカウント所定数はCPU101によってSRAM_RS制御部502に設定される。さらには、SRAM_RS制御部502は、SRAMの要求仕様に合わせてRS_SRAM信号510とCG_EN信号511の出力位相を制御し、RSモードへの移行時にクロックを停止させるなどの制御を行う。
垂直同期信号は、1ページの画像処理の開始前を知らせる信号であるため、このようにSVSYNC_A信号を基準としRS_SRAM信号510を制御することで、CPU101を介さずに画像処理の開始直前にSRAMコア501を通常モードにできる。また、色空間変換のように画像処理前に予めSRAMに変換係数を書き込んでおく必要がある場合もある。このときに、CPU101を介してSRAMコアを強制的に通常モード(RS_SRAM信号510をLow)にし、所望のデータをCPU101からSRAMコア501へ書き込み可能な構成とする。書き込み完了後にCPU101からRSモードに戻す。
CG部504は、CG_EN信号511の論理によって、CLK_IN信号をCLK_SRAM信号512にそのまま伝達するか、停止させるかを制御する。なお、本モジュールにおいてはSRAMコア501のメモリアレイ部には色空間変換係数が格納されている。その他の画像処理モジュールにおいても基本的にはその画像処理を達成するための係数や複数ライン参照するためのラインバッファとして画像データが格納され、本ブロック図と同様の構成となる。
<SRAMモードの遷移タイミング>
次に、図6を参照して、プリント画像処理部110におけるSRAMモードの遷移タイミングについて説明する。SRAMモードとはSRAMコア501がRSモード、通常モード、又はモード遷移中であるかを示すものである。ここでは一例として色空間変換部310のタイミングチャートに関して説明する。
PVSYNC_A信号のLowパルスが色空間変換部310に入力されると内部のカウンタ503はゼロにクリアされる。その後、PHSYNC_A信号のLowパルスが入力される毎(各ライン)にカウンタ503には”+1”が加算される。
次にPDATA_A信号に注目すると、本例ではカウンタ503の値が3を示すときに1ライン目のデータが入力されている。つまり図4の先端幅401は3ラインとなる。また、カウンタ503の値がNを示すときに最終ラインのデータが入力されている。つまり図4の後端幅402はN+1となる。よって、SRAMモードとしてはカウンタ503の値が3〜Nの区間で通常モードとなるのが最低限の通常モードの幅であって、もっとも消費電力を抑えた使い方だと分かる。
従って、CPU101は、まずカウンタ503の値が2を示すところでRSモードから通常モードへ遷移させ、さらにカウンタ503の値がN+1を示すところで通常モードからRSモードへ遷移させるようにSRAM_RS制御部502を制御する。具体的には、CPU101は、SRAM_RS制御部502に対して通常モードへ遷移するためのカウント所定数として2を、RSモードへ遷移するためのカウント所定数としてN+1を設定する。このように予め設定しておくことで、プリント出力動作時のSRAM消費電力を必要最低限とすることが可能となる。
<SRAMモード遷移 詳細>
次に、図7を参照して、SRAMモードの遷移に関する詳細なタイミングについて説明する。まず、RSモードから通常モードへの復帰シーケンスを説明する。
時間t0で、PHSYNC_A信号のLowパルスを受けてカウンタ503のカウンタ値が2になるところを示している。SRAM_RS制御部502は、カウンタ値が2になったことを受けて、時間t1でRS_SRAM信号510をLowに制御する。SRAM_RS制御部502は、RS_SRAM信号510をLowにして、t_out時間が経過後の時間t2にCG_EN信号511をLowにする。t_out時間はSRAMコア501の記憶容量によって時間が決められ、記憶容量が大きいほど、時間は長くなる。CG部504は、CG_EN信号511のLowを受けて、時間t3にCLK_SRAM信号512を発振する。以上の処理でSRAMコア501は通常モードへの移行が完了する。
次に、SRAMのRSモード移行シーケンスについて説明する。時間t4で、PHSYNC_A信号のLowパルスを受けてカウンタ503のカウンタ値がN+1になるところを示している。SRAM_RS制御部502は、カウンタ値がN+1になったことを受けて、時間t5でCG_EN信号511をHighに制御する。CG_EN信号511がHighとなった時にCG部504はCLK_SRAM信号512を停止させる。SRAM_RS制御部502は、CG_EN信号511をHighにして、t_in時間後の時間t6にRS_SRAM信号510をHighにする。t_in時間はSRAMコア501の記憶容量によって時間が決められ、記憶容量が大きいほど、時間は長くなる。以上の処理で、SRAMコア501はRSモードへの移行が完了する。
なお、RS_SRAM信号510をLowにしてからCG_EN信号511がLowになるまでの区間(t_out)が通常モードへの遷移区間である。また、CG_EN信号511をHighにしてからRS_SRAM信号510がHighになるまでの区間(t_in)がRSモードへの遷移区間である。
図7から分かるように遷移に必要な区間は数サイクル〜数十サイクルである。またプリンタにおける水平同期信号の幅(PHSYNC_IN信号211のLowパルスから次のLowパルスまでの幅)は一般的に数千サイクル〜数万サイクルである。さらにSVSYNC_IN信号710から1ライン目の画像データの入力までは、図2で説明した位置検出センサの取り付け位置にもよるが、数ライン〜数百ラインの間が空くものである。つまり、PVSYNC_IN信号210が入力されてから1ライン目の画像データを入力するまでの区間には十分に遷移可能な区間が存在する。したがって、PVSYNC_IN信号210の入力タイミングですぐにSRAM311を通常モードにすると、無駄に電力を消費することになる。
<プリント画像処理部の全体処理タイミング>
次に、図8を参照して、プリント画像処理部110の色空間変換部310、フィルタ処理部320、及びハーフトーン部330のデータ入出力及びSRAMモードの遷移に関するタイミングについて説明する。
遅延量403は、図4で示した色空間変換部310の処理による遅延量を示す。さらに遅延量601はフィルタ処理部320の処理による遅延量を示し、PDATA_Bがフィルタ処理部320に入力されてからPDATA_Cが出力されるまでの時間を示すものである。同様に遅延量602はハーフトーン部330の処理による遅延量を示す。
SRAM311モードは、色空間変換部310が内部に備えるSRAM311のSRAMモードの遷移に関して示したものである。色空間変換部310へのPDATA_Aの1ライン目の入力前に通常モードへと遷移しており、色空間変換部310からのPDATA_Bによる最終ラインの出力後にRSモードへと遷移している。
同じくSRAM321モードは、フィルタ処理部320が内部に備えるSRAM321のSRAMモードの遷移に関して示したものである。フィルタ処理部320へのPDATA_Bの1ライン目の入力前に通常モードへと遷移しており、フィルタ処理部320からのPDATA_Cによる最終ラインの出力後にRSモードへと遷移している。
同じくSRAM331モードは、ハーフトーン部330が内部に備えるSRAM331のSRAMモードの遷移に関して示したものである。ハーフトーン部330へのPDATA_Cの1ライン目の入力前に通常モードへと遷移しており、ハーフトーン部330からのPDATA_OUTによる最終ラインの出力後にRSモードへと遷移している。
ここで、各SRAM311、321、331の遷移タイミングに着目する。図8に示すように、各画像処理モジュールの処理順に、省電力モードから通常モードへ復帰する処理(遷移処理)が行われる。後段の画像処理モジュールに設けられたSRAMは、前段の画像処理モジュールに設けられたSRAMが遷移処理を開始してから、前段の画像処理モジュールにおける処理遅延量に対応する時間が経過したタイミングで遷移処理を開始する。例えば、各モジュールのSRAMモード遷移のトリガとなるカウンタ所定数の設定がすべて共通であった場合、図8に示すように各SRAMの遷移タイミングは各モジュールの遅延量に合わせて遅延する。よって、各SRAMの遷移タイミングはずらされることとなり、同一時間に実行されない。
ところで、チップ内でのRSモードを有するSRAMの容量が増大すると、これに伴い、RSモードから通常モードに復帰する際のラッシュカレント(突入電流)のピーク電流が増大し、低電圧動作における保持保障が困難になるという問題がある。よって、このように遷移タイミングを遅延量によってずらすことは、このラッシュカレントによる問題を回避する上で有効な手法となる。
例えば、各モジュールの画像処理による遅延量が遷移時間を下回る場合は、遅延量が遷移時間以上になるように回路に遅延バッファを挿入する。また、そのように下回るモジュールのみカウンタ所定数の設定を他モジュールとずらすようにしてもよい。
図8において、先頭のSRAM遷移から最終段のSRAMの遷移までの区間をプリント画像処理部110のSRAM遷移区間として定義しており、トータルの遷移区間をプリント画像処理部110の遷移区間として見ることができる。このとき通常モードへの遷移区間を「通常遷移」、RSモードへの遷移区間を「RS遷移」として図示している。
以上説明したように、本実施形態では、プリンタ部のようなデバイスの同期信号を基準とし、レジュームSRAMの通常モード又はRSモードへの遷移制御を行う。このように制御することで、その同期信号に同期して動作する画像処理回路内部のレジュームSRAMの消費電力を低減させることが可能となる。また、CPUを介さずにレジュームSRAMの通常モード又はRSモードへの遷移制御を行うことで、消費電力を最低限とする正確なタイミングでの遷移制御を実施することが可能となる。
比較例として、CPUを介してレジュームSRAMを制御させると、プリンタ部111の起動前にレジュームSRAMを通常モードにすることになる。するとプリンタ部111で記録媒体の搬送を開始する前に通常モードになるため、長い時間(数秒)無駄に通常モードになってしまう。一般的にRSモードは通常モードの40%程度の消費電力とされており、さらに近年の画像形成装置の高画質化に伴い内部に画像処理のために実装されるSRAM容量は増加している。よって、本実施形態のようなレジュームSRAMの遷移制御はシステムに占めるSRAM消費電力の割合を大きく低減させることが可能となる。
なお、本実施形態ではプリンタをデバイス側の例として説明したが、スキャナに関しても同様にスキャナとシステムの同期信号を基準としてレジュームSRAMを遷移制御することで、レジュームSRAMの消費電力を低減させることが可能である。
<第2の実施形態>
以下では、本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1実施形態では、プリント機能のみを有するハーフトーン部プリンタの構成で、プリンタ部の印刷同期信号を基準としレジュームSRAMの通常モード又はRSモードへの遷移制御を行うことで、SRAM消費電力を低減する方法を説明した。このとき、SRAMを有するプリント画像処理部110の各内部モジュールは遅延量を有してパイプラインに接続されているので、SRAMの遷移タイミングがずれ、ラッシュカレントによる問題を回避することが可能であった。しかしながら、複合機のようにプリント機能のみならずスキャン機能を有し、さらにスキャン画像処理部がプリント画像処理部同様にレジュームSRAMを有する場合、プリント側の遷移タイミングとスキャナ側の遷移タイミングが重なる可能性がある。重なってしまった場合にはラッシュカレントによる問題が発生する可能性がある。そこで、スキャン機能及びプリント機能の双方を有する複合機において、ラッシュカレントによる問題を回避可能な形態について、本実施形態で説明する。
なお、上記第1実施形態と共通する部分(プリンタ部111、プリント画像処理部110、システム制御部100共通部)については、内容を省略ないしは簡略化し、以下では、差異点となる部分を中心に説明するものとする。
<画像形成システムの構成>
まず、図9を参照して、本実施形態を説明するための画像形成システムの構成例について説明する。本画像形成システムは、上記第1の実施形態で説明した図1の構成に加えて、スキャナ部113をさらに備える。さらに、システム制御部100は、図1の構成に加えて、スキャン画像処理部112、編集画像処理部114、及びRS調停部115を備える。CPU101からプリンタ部111までは第1実施形態と同様である。システム制御部100には、画像入力デバイスであるスキャナ部113がスキャン画像処理部112を介して接続される。このスキャナ部113を制御することで、画像データのスキャン入力を実現する。
編集画像処理部114は、CPU101によって設定、制御され、画像データの回転や、変倍、トリミング・マスキング、2値変換、多値変換等の各種画像処理を行う。RS調停部115は、プリント画像処理部110のレジュームSRAMのSRAMモードの遷移のタイミングとスキャン画像処理部112のレジュームSRAMのSRAMモードの遷移のタイミングが重ならないように調整する調停モジュールである。
<スキャナ部>
次に、図10を参照して、スキャナ部113の構成について説明する。スキャナ部113は、画像読取部701、及び画像読取制御部702を備える。
画像読取部701は、リニアイメージセンサを用いたスキャナであって、原稿を平らな原稿台の上に載置して、スキャンが実行される。このとき白色光やLEDといった光源を用いて原稿に光を照射し、その反射光をCCDやCIS、CMOSといったリニアイメージセンサで読み取ることで画像データを内部へ取り込むことができる。このリニアイメージセンサは水平方向(主走査方向)の1ライン分の画像データを取り込むことが可能であり、本センサを垂直方向(副走査方向)にモータを用いて移動させることで原稿1ページの画像の読み取りを実現する。これを圧板動作と称する。また、リニアイメージセンサを所定位置に固定し、原稿フィーダを動作させることによって原稿を副走査方向に搬送し、画像を読み取る動作をさせることも可能である。これをADF動作と称する。
画像読取制御部702は、画像読取部701の制御及びその制御タイミングに従ったシステム制御部100への画像データの送信を実行する。画像読取制御部702はCPU101と通信し、CPU101からスキャナ起動指示を受け付ける。なお、CPU101は操作部107を介してユーザからのスキャン指示を受け付ける。画像読取制御部702は、その指示に従って画像読取部701を圧板動作又はADF動作させ、読取同期信号を用いて所定のタイミングで画像データをシステム制御部100へ送信するものである。
画像データのシステム制御部100への送信は、図10に記載しているSVSYNC_IN信号710及びSHSYNC_IN信号711の2つの読取同期信号を用いて行われる。スキャナ部113はシステム制御部100との同期を読取同期信号によって取りながらSDATA_IN信号として送信する。SVSYNC_IN信号710は読み取るべき画像データの毎ページ先頭で発行される同期信号で垂直同期信号と称する。またSHSYNC_IN信号711は読み取るべき画像データの各ライン先頭で発行される同期信号で水平同期信号と称する。この信号の受信によりシステム制御部100は、スキャナ部113の送信するタイミングに合わせて画像データを受信することが可能となる。
圧板動作の場合、具体的にSVSYNC_IN信号710はリニアイメージセンサが画像読取の開始前位置(ホームポジション)に移動したときに発行される。また、ADF動作の場合、SVSYNC_IN信号710は原稿フィーダにより原稿が画像読取前位置に移動したときに発行される。なお、それぞれの位置の検出は検出センサを用いるか、或いは、それぞれを駆動するモータのステップ数をカウントすることで位置を把握する。これにより、リニアイメージセンサによる読み取り位置と原稿が重なったところで、読み取った画像データをシステム制御部100側に適切に送信することが可能となる。
また、画像読取部701のリニアイメージセンサは1ラインの画像データを読取素子によって読み取り、順次先頭画素からSDATA_INとして出力するものだが、SHSYNC_IN信号711は、その1ラインの先頭で発行される。これにより、リニアイメージセンサは1ラインの読取開始/終了タイミングと読み取った画像データの出力タイミングを把握することが可能となる。本SHSYNC_IN信号711はシステム制御部100側にも出力され、システム制御部100側では1ラインの画像データの受信位置把握の基準として用いられる。
<スキャン画像処理部>
次に、図11を参照して、スキャン画像処理部112の構成について説明する。スキャン画像処理部112は、シェーディング補正部1110、ガンマ補正部1120、フィルタ処理部1130、及びDMAC1140を備える。
シェーディング補正部1110は、光学系や撮像系の特性による輝度ムラに対して、一様な明るさの画像になるように補正処理を施す。この補正処理はスキャナ部113から送信されてきた画像データSDATA_INをSVSYNC_IN信号710、SHSYNC_IN信号711の同期信号によりタイミングの同期を取って取得し、施されるものである。上記輝度ムラはリニアイメージセンサの素子毎に異なるものであるため、補正に必要な補正係数は、素子毎(つまり主走査位置毎)に異なる。よって例えば、主走査幅が7200画素であれば、この補正係数は7200個必要になるため、補正係数は一般的にSRAMに格納される。
シェーディング補正部1110ではSRAM1111に補正係数を格納する。格納された補正係数を用いて補正されたSDATA_INは、SDATA_A信号となって後段のガンマ補正部1120へ出力される。このときSDATA_IN信号が入力されてからSDATA_A信号が出力されるまでに処理遅延量が発生する。SVSYNC_A信号及びSHSYNC_A信号は、SVSYNC_IN信号710及びSHSYNC_IN信号711入力から同じ処理遅延量を有して出力されるように設計される。これにより3出力信号の位相関係が3入力信号と同じになる。
ガンマ補正部1120では、PDATA_Aとして入力された画像データに対して既知の技術を用いて、読み取り素子と機器との間の色特性の差を補正する。ガンマ補正処理の施された画像データはSDATA_Bとして後段のフィルタ処理部1130へ出力される。このとき、ガンマ補正用の補正カーブを描いたルックアップテーブルをSRAM1121に格納し、補正処理時に参照することでガンマ補正を実現する。SVSYNC_B信号、SHSYNC_B信号、及びSDATA_B信号は前述のシェーディング補正部1110と同様に同じ遅延量を有して後段のフィルタ処理部1130へ出力される
フィルタ処理部1130では、SDATA_Bとして入力されたRGBデータに対して、文字に対するエッジ強調や写真画像に対する平滑化などを目的としたフィルタ処理を実行し、処理結果をSDATA_CとしてDMAC1140へ出力する。このとき、フィルタ処理するために複数ラインの画像を参照する必要があり、そのためのラインバッファとしてSRAM1131が利用される。SVSYNC_C信号、SHSYNC_C信号、及びSDATA_C信号は前述のシェーディング補正部1110と同様に同じ遅延量を有して後段のDMAC1140へ出力される。
DMAC1140は、ダイレクトメモリアクセスコントローラであって、フィルタ処理部1130から画像データSDATA_Cが入力されると、DRAMI/F部104へリクエスト信号SREQを発行する。そしてDMAC1140はDRAM105へ読取画像データSDATA_OUTを送信する。なお、瞬間的なDRAMアクセスの混雑によって、一時的にSDATA_OUT出力が遅延することが起こりうる。そのため、上段モジュール(フィルタ処理部1130)からのデータ入力SDATA_Cを一時的に蓄積しておくバッファとしてSRAM1141を内部に保持している。
これらスキャン画像処理部112の各画像処理モジュールの内部に存在するSRAMは全てレジュームSRAMであってもよく、上記第1の実施形態の図5で説明したSRAMと同様の構成となっている。よってSRAMモードのRSモードと通常モードの遷移に関する制御も上記第1の実施形態の図6、図7で説明した内容と同様である。また、上記第1の実施形態との差分として、レジュームSRAM内のSRAM_RS制御部は図9に示したRS調停部115と通信することが可能となっており、詳細は後述する。
<スキャン画像処理部の全体処理タイミングチャート>
次に、図12を参照して、スキャン画像処理部のシェーディング補正部1110、ガンマ補正部1120、フィルタ処理部1130、及びDMAC1140のデータ入出力と、SRAMモードの遷移に関するタイミングについて説明する。
遅延量901はシェーディング補正部1110の処理による遅延量を示し、遅延量902はガンマ補正部1120の処理による遅延量を示す。遅延量903はフィルタ処理部1130の処理による遅延量を示し、遅延量904はDMAC1140の処理による遅延量を示す。ただし、SDATA_OUTはDRAMが混雑せずに最も早い性能で書き込みができる場合を示している。
SRAM1111モードは、シェーディング補正部1110が内部に備えるSRAM1111のSRAMモードの遷移に関して示したものである。シェーディング補正部1110へのSDATA_INの1ライン目の入力前に通常モードへと遷移しており、シェーディング補正部1110からのSDATA_Aによる最終ラインの出力後にRSモードへと遷移している。
SRAM1121モードは、ガンマ補正部1120が内部に備えるSRAM1121のSRAMモードの遷移に関して示したものである。また、SRAM1131モードはフィルタ処理部1130が内部に備えるSRAM1131のSRAMモードの遷移に関して示したものである。さらにSRAM1141モードはDMAC1140が内部に備えるSRAM1141のSRAMモードの遷移に関して示したものである。
ここで、各SRAM1111、1121、1131、1141の遷移タイミングは上記第1の実施形態のプリント画像処理部110と同様に各モジュールの遅延量に合わせて遅延する。よって、各SRAMの遷移タイミングは同一の時間に重ならない。しかし、スキャン画像処理部112の各SRAMの何れかの遷移タイミングと、プリント画像処理部110の各SRAMの何れかの遷移タイミングとが同一のタイミングに重なる可能性はある。
図12において、先頭のSRAM遷移から最終段のSRAMの遷移までの区間をスキャン画像処理部SRAM遷移区間として定義しており、トータルの遷移区間をスキャン画像処理部112の遷移区間として見ることができる。このとき通常モードへの遷移区間を「通常遷移」、RSモードへの遷移区間を「RS遷移」として図示している。
<RS調停部>
図13はRS調停部115の詳細ブロックと、プリント画像処理部110及びスキャン画像処理部112との接続について説明する。RS調停部115は、調整手段として機能し、各画像処理部に設けられたSRAMにおける遷移処理が重なるか否かを推定し、重なると推定した場合に一方の画像処理部における遷移処理のタイミングをずらす。RS調停部115は、SRAM内部に調整量演算部1001及び調整量指示部1002を備え、プリント画像処理部110又はスキャン画像処理部112の何れかに対して、SRAMモードの遷移タイミングをずらすための調整量を指示する。
調整量演算部1001は、プリント画像処理部110又はスキャン画像処理部112の何れをどれだけ調整すればよいか演算するブロックである。演算方法に関して図14を用いて説明する。
調整量演算部1001は、CPU101からの設定で予めPHSYNC_IN信号211の周期(Lowパルスから次のLowパルスまでの区間)ph_wを記憶している。さらに、図8で示したプリント画像処理部110のSRAM遷移区間に関して、PVSYNC_IN信号210のLowパルスから通常遷移までの区間pn_start、及び通常遷移区間幅pn_wを記憶している。同様にPVSYNC_IN信号210のLowパルスからRS遷移までの区間pr_start、及び通常遷移区間幅pr_wを記憶している。それぞれの区間の詳細に関しては図14に記載している通りである。
同様に調整量演算部1001は、CPU101からの設定で予めSHSYNC_IN信号711の周期sh_wを記憶している。さらに、図12で示したスキャン画像処理部112のSRAM遷移区間に関して、SVSYNC_IN信号710のLowパルスから通常遷移までの区間sn_start、及び通常遷移区間幅sn_wを記憶している。同様に、SVSYNC_IN信号710のLowパルスからRS遷移までの区間sr_start、及び通常遷移区間幅sr_wを記憶している。それぞれの区間の詳細に関しては図14に記載している通りである。
図14では、先にスキャナ部113が起動し、SVSYNC_IN信号710が入力され、その後プリンタ部111が起動し、PVSYNC_IN信号210が入力されるケースを例に記載している。このとき、図14に示すように、プリント画像処理部110のSRAM遷移区間(調停前)において、遷移区間がスキャン画像処理部112のSRAM遷移区間と重なってしまう。SVSYNC_IN信号710が入力されてからPVSYNC_IN信号210が入力されるまでの区間をspv_wとしている。
調整量演算部1001はスキャン側とプリント側でこのようにSRAM遷移区間が重なってしまった場合に、後から起動(後からVSYNC_INが入力)された方に対して調整処理を実行する。なお、調整処理は、通常遷移を時間軸で前方向に調整し、RS遷移を後方向に調整するようにし、画像処理の実行区間に変化がないようにし、プリントスピード、スキャンスピードが劣化しないように調整される。
まず通常遷移側の調整に関して説明する。調整量演算部1001はSVSYNC_IN信号710が入力されると内部の不図示のカウンタを動作させ、PVSYNC_IN信号210が入力されるまでの区間幅spv_wを求める。PVSYNC_IN信号210が入力されると、「spv_w+pn_start」としてSVSYNC_IN信号710からのプリント側の調停前の通常遷移の開始までの区間が計算できる。さらに「spv_w+pn_start+pn_w」としてプリント側の通常遷移の終了までの区間が計算できる。
この計算結果とスキャン側の「sn_start」から「sn_start+sn_w」までの区間計算の結果を比較することで、遷移の重なりを事前に予測することが可能となる。比較して、「重なりがある」と判断された場合には、重なりが解消されるまで遷移タイミングを早める。つまり、一方のメモリモジュールが省電力モードから通常モードへ復帰するタイミングを早める。具体的には、ph_w幅を上記計算結果から順次減算し、重なりが解消されたか否かを確認していく。図14では1ライン(つまり1ph_w幅)減算し、重なりが解消される例を示している。これを通常遷移調整量1101として図14に示している。
調整量演算部1001はこの「通常遷移に対してプリント画像処理部側を1ライン減算」という演算結果を調整量指示部1002に渡す。調整量指示部1002は、プリント画像処理部110のSRAM_RS制御部502に対して通常遷移タイミングを1ライン減算という指示をプリント調整量として指示する。プリント画像処理部110はSRAM_RS制御部502内部のカウンタの所定量に対して指示された調整量を加味してSRAMモードの遷移を制御する。
RS遷移側の調整に関して説明する。PVSYNC_IN信号210が入力されると、「spv_w+pr_start」としてSVSYNC_IN信号710からのプリント側の調停前のRS遷移の開始までの区間が計算できる。さらに「spv_w+pr_start+pr_w」としてプリント側のRS遷移の終了までの区間が計算できる。
この計算結果とスキャン側の「sr_start」から「sr_start+sr_w」までの区間計算の結果を比較することで、RS遷移に関しても重なりを事前に予測することが可能となる。
比較し、「重なりがある」と判断された場合には、重なりが解消されるまで遷移タイミングを遅らす。つまり、一方のメモリモジュールが通常モードから省電力モードへ遷移するタイミングを遅らせる。具体的には、ph_w幅を上記計算結果から順次加算し、重なりが解消されたか否かを確認していく。図14では2ライン(つまり2ph_w幅)加算し、重なりが解消される例を示している。これをRS遷移調整量1102として図14に示している。
調整量演算部1001はこの「RS遷移に対してプリント画像処理部側を2ライン加算」という演算結果を調整量指示部1002に渡す。調整量指示部1002は、プリント画像処理部110のSRAM_RS制御部502に対してRS遷移タイミングを2ライン加算という指示をプリント調整量として指示する。プリント画像処理部110はSRAM_RS制御部502内部のカウンタの所定量に対して指示された調整量を加味してSRAMモードの遷移を制御する。
本実施形態では、スキャナ部113の起動後にプリンタ部111が起動する場合を説明したが、スキャナ部113がプリンタ部111の後に起動する場合には、同様の調整演算をスキャン画像処理部112のSRAM遷移区間に対して実行する。そして調整量指示部1002からスキャン画像処理部112内部のSRAM_RS制御部に対してスキャン調整量を指示するものである。
なお、スキャナ部113やプリンタ部111と非同期動作する編集画像処理部114がレジュームSRAM有する場合には、スキャナ部やプリンタ部といったデバイスを起動する前に所望の遷移を完了させるようにCPUで制御することが望ましい。このようにすることで、デバイスと同期して動作するプリント画像処理部110やスキャン画像処理部112と遷移の重なりが発生しないようにできる。
以上説明したように、本実施形態では、RS調停部115を用いて複数デバイス(スキャナ部とプリンタ部)がそれぞれ非同期動作する場合であっても、それぞれの画像処理ブロック内のレジュームSRAMの遷移が重ならないように制御することが可能となる。これにより、大きな容量のSRAMを同時にRSモードから通常モードに復帰させた場合に生じるラッシュカレント(突入電流)問題(低電圧動作における動作保障が困難になるという問題)を回避することが可能となる。
<第3の実施形態>
以下では、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、副走査方向及び主走査方向の画像処理位置を判別し、画像処理を行う位置でのみSRAMコア501を通常モードで動作させ、その他の画像処理を行わない位置においてはRSモードとするように制御する。これにより、よりいっそう消費電力を削減することができる。
<プリント画像処理部の処理タイミング>
まず、図15を参照して、本実施形態に係るプリント画像処理部110の処理タイミングについて説明する。ここでは一例として色空間変換部310の入出力タイミングチャートに関して説明する。
図15の1500は、画像を1ページ出力するプリント画像処理部110のタイミングチャートを示す。PVSYNC_A信号は、プリンタ部111が所定のタイミングで発行したPVSYNC_IN信号210がDMAC300を介して入力された垂直同期信号である。本信号は画像(ページ)の先頭で発行されるものであって、Lowアクティブの信号である。本信号がLowになると所定のタイミング後に画像データが入力されることになる。
PHSYNC_A信号は、プリンタ部111が所定のタイミングで発行したPHSYNC_IN信号211がDMAC300を介して入力された水平同期信号である。本信号は画像データの各ラインの先頭で発行されるものであって、Lowアクティブの信号である。本信号がLowになると所定のタイミング後に画像データが1ライン分入力されることになる。
ここで、PVSYNC_A信号がLowになってから1ライン目のデータが入力されるまでのライン数(PHSYNC_A信号のLowパルス数)を先端幅1501として図示している。即ち、PVSYNC_A信号がLowになってから、実際に画像処理が行われる有効な画像領域に1ライン目までの幅を示す。この先端幅1501は図2で説明した検出センサの位置によって決まる。また、PVSYNC_A信号がLowになってから画像の1ページの入力完了までのライン数を後端幅1502として図示している。なお、後端幅1502は先端幅1501+有効ライン幅である。
1510は、画像を1ライン出力するタイミングチャートを示す。1500の1ライン目の出力タイミングの詳細を示すタイミングチャートである。PHSYNC_A信号がLowになってから、画像出力開始位置となる1画素目のデータが入力されるまでのクロックサイクル数をLEFT_MARGIN1503として図示している。つまり、LEFT_MARGIN1503はプリンタ部111に最終的に出力したいライン毎の先頭画素の位置(画像出力開始位置)を示す。
HENB_LENGTH1504は、1ライン分の画像幅を示す。例えば色空間変換部310の処理画素数が5000画素であるとすると、HENB_LENGTHは5000となる。HSYNC幅1505は、PHSYNC_A信号の間隔を示すクロックサイクル数を示す。HSYNC幅1505は、プリンタ部111の画像形成部201のハーフトーン部の走査速度により一意に決定される幅である。
RIGHT_MARGIN1506は、1ライン分の画像の最終画素が入力されてから次にPHSYNC_A信号が入力されるまでのクロックサイクル数を示す。RIGHT_MARGIN1506は、「HSYNC幅1505−(LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504)」を用い算出することができる。
<プリント画像処理部 詳細>
次に、図16を参照して、にプリント画像処理部内の各画像処理部の構成について説明する。ここでは一例として色空間変換部310のブロック図に関して説明する。ここでは、主に図5との差分についてのみ説明する。
本実施形態に係る色空間変換部310では、カウンタとして、副走査カウンタ503と、主走査カウンタ505とを備える。副走査カウンタ503は、図5に示すカウンタ503と同様のものである。
副走査カウンタ503はPVSYNC_A信号のLowパルスが入力されてからのPHSYNC_A信号のLowパルスの数をカウントするカウンタである。一方、主走査カウンタ505はPHSYNC_A信号のLowパルスが入力されてからCLK_IN信号でクロックサイクル数をカウントするカウンタである。
RS_SRAM信号510とCLK_SRAM信号512の制御方法では、まずPVSYNC_A信号のLowパルスが入力されてからのPHSYNC_A信号のLowパルスの数を副走査カウンタ503にてカウントする。さらに、1500に示す副走査方向の画像処理位置(ライン単位)を検知する。
次に、PHSYNC_A信号のLowパルスが入力されてからのクロックサイクル数を主走査カウンタ505でカウントし、1510に示す主走査方向の画像処理位置(画素単位)を検知する。そして、副走査方向と主走査方向において検知した処理すべき画像処理位置の間のみSRAMコア501が通常モードで動作するようRS_SRAM信号510とCG_EN信号511を制御する。このときの通常モードに遷移及びRSモードに遷移する閾値となるカウント所定数は、遷移区間も考慮しCPU101によって算出し、SRAM_RS制御部502の不図示のレジスタに設定される。本閾値の算出方法については、1800(B)を用いて後述する。
また、色空間変換のように画像処理前に予めSRAMに変換係数を書き込んでおく必要がある場合もある。このときに、CPU101を介してSRAMコアを強制的に通常モード(RS_SRAM信号510をLow)にし、所望のデータをCPU101からSRAMコア501へ書き込み可能な構成とする。書き込み完了後にCPU101からRSモードに戻す。
CG部504は、CG_EN信号511の論理によって、CLK_IN信号をCLK_SRAM信号512にそのまま伝達するか、クロック供給を停止させるかを制御する。詳細には、CG_EN信号511がHighの場合はCLK_SRAM信号512を停止し、CG_EN信号511がLowの場合はCLK_IN信号をCLK_SRAM信号512にそのまま伝達する。
なお、本モジュールにおいてはSRAMコアのメモリアレイ部には色空間変換係数が格納・記憶されている。その他の画像処理モジュールにおいても基本的にはその画像処理を達成するための係数や複数ライン参照するためのラインバッファとして画像データが格納され、本ブロック図と同様の構成となる。SRAM_RS制御部502の詳細な制御タイミングチャートについては、1800(B)を参照し後述する。
<SRAMモードの遷移タイミング>
次に、図17を参照して、SRAMコア501のSRAMモードの遷移仕様に関する詳細なタイミングについて説明する。まず、SRAMコア501をRSモードから通常モードへ遷移する場合の仕様について説明する。
時間t60でSRAMコア501を通常モードへ遷移させるため、まずRS_SRAM信号510をLowに制御する。RS_SRAM信号510をLowにしてt_out時間が経過してから、CLK_SRAM信号512を入力する必要がある。このt_outの時間を通常モード遷移時間1701とする。通常モード遷移時間1701はSRAMコア501の記憶容量によって時間が決められ、記憶容量が大きいほど、時間は長くなる。RS_SRAM信号がLowになり、通常モード遷移時間1701が経過してからCLK_SRAM信号512が入力された次点でSRAMコア501は通常モードとなる。
次に、SRAMコア501を通常モードからRSモードへ遷移する場合の仕様について説明する。時間t62でSRAMコア501をRSモードへ遷移させるためCLK_SRAM信号512を停止する。CLK_SRAM信号512を停止し、t_in時間が経過してからRS_SRAM信号をHighにする。このt_inの時間をRSモード遷移時間1702とする。RSモード遷移時間1702はSRAMコア501の記憶容量によって時間が決められ、記憶容量が大きいほど、時間は長くなる。CLK_SRAM信号512が止まり、RSモード遷移時間1702が経過してからRS_SRAM信号がHingに制御された時点でRSモードとなる。
<プリント処理時のSRAMモードの制御タイミング>
次に、図18にSRAM_RS制御部502がSRAMモードを制御するタイミングについて説明する。ここでは一例として色空間変換部310のタイミングチャートに関して説明する。
1800は、SRAM_RS制御部502が副走査方向の画像処理領域を判別するためのタイミングチャートを示す。PVSYNC_A信号のLowパルスが色空間変換部310に入力されると内部の副走査カウンタ503はゼロにクリアされる。その後、PHSYNC_A信号のLowパルスが入力される毎(各ライン)に副走査カウンタ503は+1加算される。
次にPDATA_A信号に注目すると、本例では副走査カウンタ503の値が3を示すときに1ライン目のデータが入力されている。つまり、図15の先端幅1501は3ラインとなる。また、副走査カウンタ503の値がNを示すときに最終ラインのデータが入力されている。つまり、副走査カウンタ503が3からNの区間が副走査方向の画像処理位置となり、ここでは本区間の間VENB信号がHihgになるようSRAM_RS制御部502によって制御する。VENB信号は、Hihgの時が副走査方向に画像処理を行っている期間で、Lowの時が副走査方向に画像処理を行っていない期間であることを示す。
このようにVENB信号を生成するため、CPU101はVENB信号をHighにするための閾値を3とし、VENB信号をLowにするための閾値をNとし、SRAM_RS制御部502の不図示のレジスタに設定する。設定された閾値に応じ、SRAM_RS制御部502はVENB信号を生成する。
1810は、SRAM_RS制御部502が主走査方向の画像処理領域を判別、及びSRAMモードを制御するタイミングチャートを示す。1800の1ライン目の期間の詳細を示すタイミングチャートである。
PHSYNC_A信号のLowパルスが色空間変換部310に入力されると内部の主走査カウンタ505はゼロにクリアされる。次にPHSYNC_A信号のLowパルスが入力されるまでCLK_IN信号により+1カウントアップする。
RS_SRAM_ON_TIME1801は、PHSYNC_A信号のLowパルスを受信後、何サイクル後にRS_SRAM信号510をLowにするかを示す。CG_EN_OFF_TIME1802は、PHSYNC_A信号のLowパルスを受信後、何サイクル後にCG_EN信号511をLowにするかを示す。CG_EN_ON_TIME1803は、PHSYNC_A信号のLowパルスを受信後、何サイクル後にCG_EN信号511をHIGHにするかを示す。RS_SRAM_ON_TIME1804は、PHSYNC_A信号のLowパルスを受信後、何サイクル後にRS_SRAM信号510をHIGHにするかを示す。
SRAM_RS制御部502は、VENB信号がHihgの間、上記1801から1804のカウント数を示すレジスタ値と主走査カウンタ505の値を比較し、RS_SRAM信号510及びCG_EN信号511を制御する。
ここから、上記1801から1804のカウント数の算出方法について説明する。本カウント数の算出はプリント画像処理開始前にCPU101によって実行し、SRAM_RS制御部502のレジスタに設定される。
RS_SRAM_ON_TIME1801は、「LEFT_MARGIN1503−通常モード遷移時間1701」で算出される。CG_EN_OFF_TIME1802は、「LEFT_MARGIN1503」で算出される。CG_EN_ON_TIME1803は、「LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504」で算出される。RS_SRAM_ON_TIME1804は、「LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504+RSモード遷移時間1702」で算出される。
また、「LEFT_MARGIN1503−通常モード遷移時間1701」がマイナスの場合、RS_SRAM信号510はHighのままとなるようSRAM_RS制御部502によって制御される。一方、「RIGHT_MARGIN1506−RSモード遷移時間1702」がマイナスの場合、CG_EN信号511はLowのままとなるようSRAM_RS制御部502によって制御される。理由としては、画像処理位置において、SRAMモードを通常モードに遷移する時間が間に合わなくなるためである。
ただし、基本的には「LEFT_MARGIN1503−通常モード遷移時間1701」、又は、「RIGHT_MARGIN1506−RSモード遷移時間1702」がマイナスの値になることはない。理由としては、一般にLEFT_MARGIN1503及びRIGHT_MARGIN1506は数十サイクルから数千サイクルあるのに対し、通常モード遷移時間1701及びRSモード遷移時間1702は数サイクル未満(主に1サイクル程度)であるためである。
以上説明したように、本実施形態では、プリンタ部のようなデバイスの同期信号を基準としレジュームSRAMの通常モード又はRSモードへの遷移制御を行う。このように制御することで、その同期信号に同期して動作する画像処理回路内部のレジュームSRAMの消費電力を低減させることが可能となる。また、CPUを介さずにレジュームSRAMの通常モード又はRSモードへの遷移制御を行うことで、消費電力を最低限とする正確なタイミングでの遷移制御を実施することが可能となる。
より詳細には、副走査方向及び主走査方向の画像処理位置を判別し、画像処理を行う位置でのみSRAMコア501を通常モードで動作させ、その他画像処理を行わない位置においてはRSモードとすることで、限りなく消費電力を削減することが可能となる。比較例としてCPUを介してレジュームSRAMを制御する場合、プリンタ部111の起動前にレジュームSRAMを通常モードにすることになる。するとプリンタ部111で記録媒体を搬送開始する前に通常モードになるため、長い時間(数秒)無駄に通常モードになってしまう。一般的にRSモードは通常モードの40%程度の消費電力とされており、さらに近年の画像形成装置の高画質化に伴い内部に画像処理のために実装されるSRAM容量は増加している。よって、本実施形態のようなレジュームSRAMの遷移制御はシステムに占めるSRAM消費電力の割合を大きく低減させることが可能となる。なお、本実施形態ではプリンタをデバイス側の例として説明したが、スキャナに関しても同様にスキャナとシステムの同期信号を基準としてレジュームSRAMを遷移制御することで、レジュームSRAMの消費電力を低減させることが可能である。
<第4の実施形態>
以下では、本発明の第4の実施形態について説明する。チップ内でのRSモードを有するSRAMの容量が増大すると、これに伴い、RSモードから通常モードに復帰する際のラッシュカレント(突入電流)のピーク電流が増大し、低電圧動作におけるデータ保持保障が困難になるという問題がある。そこで、本実施形態では、RSモードを有する複数のSRAMを有し、ラッシュカレント対策が必要なチップに対する対応方法について説明する。
<プリント画像処理部 詳細>
まず、図19を参照して、本実施形態におけるプリント画像処理部110の構成について説明する。ここでは、図3及び図16との差分のみ説明する。
色空間変換部820は、画像処理コア500とSRAMコア501を備える点については色空間変換部310と同じである。違いは、図16の色空間変換部310の内部にあるSRAM_RS制御部502及びCG部504に相当する機能及び、RS_SRAM信号510、CLK_SRAM信号512に相当する信号が色空間変換部310の外部に配置されている点である。フィルタ処理部830及びハーフトーン部840も画像処理コアの処理内容及びSRAMコアのサイズは異なるものの、色空間変換部820と同様の構成である。
SRAM_RS制御部802は、各画像処理部のSRAMコアのRS_SRAM信号であるRS_SRAM_A信号852、RS_SRAM_B信号853、RS_SRAM_C信号854を制御する。さらに、SRAM_RS制御部802は、全ての画像処理部のSRAMコアのCLK_SRAM信号を制御するCG部810・811・812へのCG_EN信号であるCG_EN_A信号805、CG_EN_B信号806、CG_EN_C信号807を制御する。
副走査カウンタ803及び主走査カウンタ804は、図16の副走査カウンタ503及び主走査カウンタ505と同様の仕様であるため説明は割愛する。CG部810、811、812は、図16のCG部504と同様の仕様である。CG部810、811、812はそれぞれ、CG_EN信号805、806、807の値により、各SRAMコアに接続されるCLK_SRAM_A信号862、CLK_SRAM_B信号863、CLK_SRAM_C信号864にCLK_IN信号を制御する。
SRAM_RS制御部802は、上記第3の実施形態と同様、プリント画像処理を行う位置で各SRAMコアを通常モードに遷移させる。さらに、SRAM_RS制御部802は、ラッシュカレントも考慮しRS_SRAM_A信号852、RS_SRAM_B信号853、RS_SRAM_C信号854、CG_EN_A信号805、CG_EN_B信号806及びCG_EN_C信号807を制御する。
SRAM_RS制御部802の詳細な制御タイミングチャートについては、図20A及び図20Bを参照して後述する。なお、図示はしていないが、当然、色空間変換部820、フィルタ処理部830、及びハーフトーン部840にもCLK_IN信号は接続されている。
<プリント処理時のSRAMモードの制御タイミング>
図20A及び図20Bを参照して、本実施形態におけるSRAM_RS制御部802がSRAMモードを制御するタイミングについて説明する。図20Aは、SRAM_RS制御部802が副走査方向の画像処理領域を判別するためのタイミングチャートを示す。まず、パイプライン接続されるプリント画像処理部110内の各画像処理部の処理タイミングについて説明する。
DELAY_A2001は、色空間変換部820の画像処理にかかる所定量の遅延を示している。PVSYNC_B、PHSYNC_B、PDATA_B信号はそれぞれPV_SYNC_A、PHSYNC_A、PDATA_A信号が所定量の遅延を有して出力されるものである。このときPDATA_Bには色空間変換部820による画像処理が施されており、上記の所定量の遅延とはこの色空間変換処理にかかる遅延量のことである。
同様に、DELAY_B2002は、フィルタ処理部830の画像処理にかかる遅延量を示している。HSYNC_DELAY2003は、プリント画像処理部110内部の全ての画像処理部の画像処理にかかる遅延量を示す。つまり、本実施例においては、DELAY_A2001とDELAY_B2002の加算結果となる。
次に、パイプライン接続されるプリント画像処理部110内部の副走査方向の画像処理領域を判別するためのタイミングについて説明する。特に、1800で説明したVENB信号との生成方法との違いを説明する。
1800においては副走査カウンタ503が3からNの区間が副走査方向の画像処理位置としていたが、図20Aにおいては、副走査カウンタ803が3からN+1の区間が副走査方向の画像処理位置となるようSRAM_RS制御部802は制御する。理由としては、プリント画像処理部110部の各画像処理部にはHSYNC_DELAY2003の遅延があるためである。仮に、t90のタイミングでVENB信号を遷移させると、色空間変換部820の処理は終了しているが、フィルタ処理部830及びハーフトーン部840の処理が終了していない可能性があるためである。つまり、プリント画像処理部110内部の全ての画像処理部が先頭ラインから最終ラインまで画像処理できる最低期間のみVENB信号をHihgにするようSRAM_RS制御部802は制御する。
図20Bは、SRAM_RS制御部502が主走査方向の画像処理領域を判別、及びSRAMモードを制御するタイミングチャートを示す。図20Aの1ライン目の期間の詳細を示すタイミングチャートである。
t_out_Aは色空間変換部820のSRAMコア501の通常モード遷移時間2004である。t_out_Bはフィルタ処理部830のSRAMコア831の通常モード遷移時間2005である。t_out_Cはハーフトーン部840のSRAMコア841の通常モード遷移時間2004である。t_in_Aは色空間変換部820のSRAMコア501のRSモード遷移時間2007である。t_in_Bはフィルタ処理部830のSRAMコア831のRSモード遷移時間2008である。t_in_Cはハーフトーン部840のSRAMコア841のRSモード遷移時間2009である。
通常モード遷移時間及びRSモード遷移時間の定義については、図17において説明した通常モード遷移時間1701及びRSモード遷移時間1702と同じである。各画像処理部のSRAMコアのサイズが異なるため、通常モード遷移時間及びRSモード遷移時間は異なる可能性がある。
遷移保証間隔A2010及び遷移保証間隔B2011は、SRAMコア501と、SRAMコア831と、SRAMコア841を通常モード及びRSモードへ遷移する場合のラッシュカレントを防ぐために必要な時間である。遷移保証間隔A2010及び遷移保証間隔B2011の時間をずらさず、SRAMコア501、831、841を同時に通常モード及びRSモードに遷移させると、ラッシュカレントのピーク電流が増大し、データ保持が困難になる。よって、遷移保証間隔A2010及び遷移保証間隔B2011の時間をずらし、SRAMコア501、831、841を通常モード及びRSモードに遷移するようSRAM_RS制御部802で制御する必要がある。
RS_SRAM_ON_TIME2021、2031、2041、CG_EN_OFF_TIME2022、2032、2042、CG_EN_ON_TIME2023、2033、2043、RS_SRAM_ON_TIME2024、2034、2044は、1810で説明したRS_SRAM_ON_TIME1801、CG_EN_OFF_TIME1802、CG_EN_ON_TIME1803、RS_SRAM_ON_TIME1804と同様の定義である。
2021から2024は色空間変換部820のSRAMコア501に接続されるRS_SRAM_A信号852及びCLK_SRAM_A信号862の遷移タイミングを示す。2031から2034はフィルタ処理部830のSRAMコア831に接続されるRS_SRAM_B信号853及びCLK_SRAM_B信号863の遷移タイミングを示す。2041から2044はハーフトーン部840のSRAMコア841に接続されるRS_SRAM_C信号854及びCLK_SRAM_C信号864の遷移タイミングを示す。
2021から2044の各遷移タイミング(サイクル数)は、CPU101によって算出され、SRAM_RS制御部802のレジスタに設定される。SRAM_RS制御部802は、VENB信号がHihgの間、上記2021から2044のカウント数を示すレジスタ値と主走査カウンタ804の値を比較する。比較の結果、RS_SRAM_A信号852、RS_SRAM_B信号853、RS_SRAM_C信号854、CG_EN_A信号862、CG_EN_B信号863及びCG_EN_C信号864を制御する。上記2021から2044のカウント数の算出はプリント画像処理の開始前にCPU101によって実行し、SRAM_RS制御部802のレジスタに設定される。
ここから、各遷移時間の算出方法について説明する。SRAM_RS制御部802で行いたい制御は、プリント画像処理部110の中の先頭の画像処理部(本例では色空間変換部820)が各ラインの先頭画素を処理するタイミングであるt91において、全てのRS_SRAMコアが通常モードに遷移する制御である。さらに、プリント画像処理部110の最後の画像処理部(本例ではハーフトーン部840)が1ラインの最終画素を処理するタイミングであるt92において、全てのRS_SRAMコアがRSモードに遷移を開始するよう制御することである。
まず、色空間変換部820のSRAMコア501用のRS_SRAM_A信号852及びCLK_SRAM_A信号862の制御タイミングの算出方法を説明する。RS_SRAM_A_ON_TIME2021は「LEFT_MARGIN1503―(最大遷移時間+遷移保証間隔)」で算出される。「最大遷移時間」は、SRAMコア501の通常モード遷移時間2004とSRAMコア831の通常モード遷移時間2005とSRAMコア841の通常モード遷移時間2006の最大値である。「遷移保証間隔」は、「遷移保証間隔A2010+遷移保証間隔B2011」である。
CG_EN_A_OFF_TIME2022は「LEFT_MARGIN1503―(最大遷移時間+遷移保証間隔)+ 通常モード遷移時間2004」で算出される。CG_EN_A_ON_TIME2023は「LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504+HSYNC_DELAY2003」で算出される。RS_SRAM_A_OFF_TIME2024は「LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504+HSYNC_DELAY2003+RSモード遷移時間2007」で算出される。
次に、フィルタ処理部830のSRAMコア831用のRS_SRAM_B信号853及びCLK_SRAM_B信号863の制御時間の算出方法を説明する。考え方は、色空間変換部820のSRAMコア501とフィルタ処理部320のSRAMコア831の遷移タイミングに遷移保証間隔A2010の時間加算すればよい。
RS_SRAM_B_ON_TIME2031は「LEFT_MARGIN1503―(最大遷移時間+遷移保証間隔)+遷移保証間隔A2010」で算出される。CG_EN_B_OFF_TIME2032は「LEFT_MARGIN1503―(最大遷移時間+遷移保証間隔)+通常モード遷移時間2005+遷移保証間隔A2010」で算出される。CG_EN_B_ON_TIME2033は「LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504+HSYNC_DELAY2003+遷移保証間隔A2010」で算出される。RS_SRAM_B_OFF_TIME2034は「LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504+HSYNC_DELAY2003+RSモード遷移時間2008+遷移保証間隔A2010」で算出される。
次に、ハーフトーン部840のSRAMコア841用のRS_SRAM_C信号854及びCLK_SRAM_C信号864の制御時間の算出方法を説明する。考え方は、フィルタ処理部830のSRAMコア831とハーフトーン部840のSRAMコア841の遷移タイミングに遷移保証間隔B2011の時間を加算すればよい。
RS_SRAM_C_ON_TIME2041は「LEFT_MARGIN1503―(最大遷移時間+遷移保証間隔)+(遷移保証間隔A2010+遷移保証間隔B2011)」で算出される。CG_EN_C_OFF_TIME2042は「LEFT_MARGIN1503―(最大遷移時間+遷移保証間隔)+通常モード遷移時間2006+(遷移保証間隔A2010+遷移保証間隔B2011)」で算出される。CG_EN_C_ON_TIME2043は「LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504+HSYNC_DELAY2003+(遷移保証間隔A2010+遷移保証間隔B2011)」で算出される。RS_SRAM_C_OFF_TIME2044は「LEFT_MARGIN1503+HENB_LENGTH1504+HSYNC_DELAY2003+RSモード遷移時間2009+(遷移保証間隔A2010+遷移保証間隔B2011)」で算出される。
以上説明したように、RSモードを有する複数のSRAMを有する画像処理部においても、ラッシュカレント対策を行いつつ、副走査方向及び主走査方向の画像処理位置を判別する。これにより、画像処理を行うタイミングでのみSRAMコア501を通常モードで動作させることが可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:システム制御部、101:CPU、102:ROMI/F部、103:ブートROM、104:DRAMI/F部、105:DRAM、106:操作部I/F部、107:操作部、108:ネットワークI/F部、109:RIP部、110:プリント画像処理部、111:プリンタ部、色空間変換部310、311:SRAM、500:画像処理コア、501:SRAMコア、502:SRAM_RS制御部、503:カウンタ、504:CG部

Claims (12)

  1. 画像形成装置であって、
    第1の電力モード及び該第1の電力モードよりも消費電力の低い第2の電力モードを有するメモリモジュールを備え、画像処理を実行する画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって処理された画像データに従って、記録材に画像形成を実行する画像形成手段と、を備え、
    前記メモリモジュールは、
    前記画像形成手段からの画像データの要求である垂直同期信号を基準に、前記第2の電力モードから前記第1の電力モードへ復帰する遷移処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記メモリモジュールは、
    前記画像処理手段によって前記垂直同期信号を受信してから、さらに、前記画像形成装置から水平同期信号を受信した数をカウントするカウント手段を備え、
    前記カウント手段によってカウントされた数が所定の数に到達すると、前記遷移処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像処理手段は、機能ごとに複数の前記メモリモジュールを備え、
    各メモリモジュールは、
    前記遷移処理を互いにずらして開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 各メモリモジュールは、
    当該画像処理の処理順に、前段のメモリモジュールが前記遷移処理を開始してから、該前段のメモリモジュールにおける処理遅延量に対応する時間が経過したタイミングで前記遷移処理を開始することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像処理手段は、
    1以上の前記メモリモジュールを備え、画像読取手段によって読み取った原稿の画像データを処理するスキャン画像処理手段と、
    1以上の前記メモリモジュールを備え、前記画像形成手段で画像形成を実施するための画像データを処理するプリント画像処理手段とを備え、
    各メモリモジュールは、前記画像読取手段又は前記画像形成手段からの垂直同期信号を基準に、前記遷移処理を実行し、
    前記画像形成装置は、さらに、
    前記画像読取手段及び前記画像形成手段からのそれぞれの垂直同期信号を受信し、それぞれに含まれるメモリモジュールにおける前記遷移処理が重なるか否かを推定し、重なると推定した場合に一方の前記遷移処理を開始するタイミングを調整する調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記調整手段は、2つの前記垂直同期信号のうち、遅れて入力された方の垂直同期信号に同期して動作するメモリモジュールにおける前記遷移処理を開始するタイミングを調整することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記調整手段は、一方のメモリモジュールが前記第2の電力モードから前記第1の電力モードへ復帰するタイミングを早めることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記調整手段は、一方のメモリモジュールが前記第1の電力モードから前記第2の電力モードへ遷移するタイミングを遅らせることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記メモリモジュールは、
    前記垂直同期信号と、画像処理を実行する画像領域における垂直方向の画像出力開始位置と、該画像領域の垂直方向のサイズとに基づき、当該画像処理が実際に実行されるのに合わせて、前記遷移処理を実行することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記メモリモジュールは、
    さらに、水平同期信号と、画像処理を実行する画像領域における水平方向の画像出力開始位置と、該画像領域の水平方向のサイズとに基づき、当該画像処理が実際に実行されるのに合わせて、前記遷移処理を実行することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 画像形成装置の制御方法であって、
    第1の電力モード及び該第1の電力モードよりも消費電力の低い第2の電力モードを有するメモリモジュールを備える画像処理手段が、画像処理を実行する画像処理工程と、
    画像形成手段が、前記画像処理工程で処理された画像データに従って、記録材に画像形成を実行する画像形成工程と、を実行し、
    前記メモリモジュールは、
    前記画像形成手段からの画像データの要求である垂直同期信号を基準に、前記第2の電力モードから前記第1の電力モードへ復帰する遷移処理を実行することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. 画像形成装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記方法は、
    第1の電力モード及び該第1の電力モードよりも消費電力の低い第2の電力モードを有するメモリモジュールを備える画像処理手段が、画像処理を実行する画像処理工程と、
    画像形成手段が、前記画像処理工程で処理された画像データに従って、記録材に画像形成を実行する画像形成工程と、を実行し、
    前記メモリモジュールは、
    前記画像形成手段からの画像データの要求である垂直同期信号を基準に、前記第2の電力モードから前記第1の電力モードへ復帰する遷移処理を実行することを特徴とするプログラム。
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