JP2017168390A - シールド導電体 - Google Patents
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Abstract
【課題】編組線とシールドパイプとの電食を回避する。【解決手段】アルミ製のシールドパイプ1とは別に、スズメッキがされたサブパイプ2を設け、サブパイプ2にはスズメッキがされた端部用編組部材17を接続する。シールドパイプ1とサブパイプ2間は中継用編組部材5で接続するとともに、両パイプと中継用編組部材5との接続部位はグロメット8内にシール状態で収容する。サブパイプ2には各電線Wとの間をシールするゴム栓13が収容されている。【選択図】図2
Description
本発明は、シールド導電体に関するものである。
下記特許文献1には、金属製のシールドパイプと、このシールドパイプの両端部に金属素線を筒状に編んだ編組部材とからなるシールド導電体が開示されている。このシールド導電体は内部に複数本の電線を挿通させることで、各電線を一括してシールドすることができる。
シールドパイプと編組部材との接続は、金属製のかしめリングを締め付けることによってなされている。この際において、シールドパイプと編組部材とは、目的・用途が異なるため、それぞれの目的・用途に応じて異なる種類の金属材によって形成されていることが一般的である。このため、接続部位が水に触れると電食が生じて腐食してしまう、といったことが懸念される。これを回避するために、接続部位をゴム製のグロメットにて覆いシール状態にすることが考えられる。しかし、グロメットを用いるにしても、編組部材の上からシールしたのではシール状態が確保されない等、シール状態を確保する構成を実現するのは必ずしも容易ではなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、編組線とシールドパイプとの電食を回避することができるシールド導電体を提供することを目的とする。
本発明のシールド導電体は、シールドパイプと、一端側が前記シールドパイプの端部に電気的に導通した状態で接続されるサブパイプと、金属素線が筒状に編成され前記サブパイプの他端側の外周面にその一端部が接続される編組部材と、前記シールドパイプ、前記サブパイプ及び前記編組部材を貫通する電線と、その両端部が前記シールドパイプと前記サブパイプとの外周面にシール状態で密着することで、前記シールドパイプと前記サブパイプとの電気的接続領域をシールするグロメットとを備え、前記サブパイプと前記編組部材との間のイオン化傾向の差は、前記シールドパイプと前記編組部材との間のイオン化傾向の差より小さいことを特徴とする。
本発明によれば、シールドパイプとは別途にサブパイプを設け、このサブパイプに編組部材を接続するようにしている。シールドパイプはシールド導電体の主たる範囲を占めるため、その目的との関係で材質上の制約を受ける。このため、編組部材をシールドパイプに直接、接続してしまうと、編組部材との間のイオン化傾向の差が大きくなってしまうのを避け難いことがある。しかし、サブパイプはかかる制約もないため、編組部材との間のイオン化傾向の差を小さくできる材質を選択することができる。したがって、編組部材はサブパイプと接続することで、シールドパイプに接続する場合に比べて電食の危険度を有効に低めることができる。
一方、シールドパイプとサブパイプとは、サブパイプが編組部材に近いイオン化傾向にあることからして、サブパイプとシールドパイプとのイオン化傾向の差は比較的大きい。しかし、サブパイプとシールドパイプとが電気的に接続されている部位は、グロメットの両端部がこれら両パイプの外周面にシール状態で密着して、水の進入が防がれているため、電食を未然に回避されている。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
(1)本発明のシールド導電体は、前記サブパイプと前記編組部材の各素線が、共にニッケルあるいは亜鉛のメッキ層が積層される構成とすることが好ましい。
このような構成であれば、サブパイプと編組部材とが同材質同士で接続されるため、電食を確実に回避することができる。
(2)また、前記シールドパイプと前記サブパイプとは、編組線にて形成された中継用編組部材によって接続される構成としてもよい。
このような構成によれば、シールドパイプとサブパイプとを、編組部材という簡易な接続手段によって電気的な接続が可能となる。
(3)さらに、前記サブパイプの内部には、前記サブパイプと前記各電線との間をシールするゴム栓が装着された構成とするとよい。
このような構成によれば、編組部材の網目から進入しサブパイプの内部を通って、サブパイプとシールドパイプとの電気的接続部位に至る浸水経路をゴム栓によって遮断することができる。したがって、この浸水経路に起因した電食を未然に回避することができる。
(4)シールド導電体を車両に搭載する場合に、前記サブパイプを車両の床下である冠水領域に配するようにしてもよい。
このような構成であれば、サブパイプが冠水することが予定されている領域(車両の床下)に配するようにしても電食の懸念がないため、サブパイプの配置に制約がなく、本発明の利益をより効果的に得ることができる。
(1)本発明のシールド導電体は、前記サブパイプと前記編組部材の各素線が、共にニッケルあるいは亜鉛のメッキ層が積層される構成とすることが好ましい。
このような構成であれば、サブパイプと編組部材とが同材質同士で接続されるため、電食を確実に回避することができる。
(2)また、前記シールドパイプと前記サブパイプとは、編組線にて形成された中継用編組部材によって接続される構成としてもよい。
このような構成によれば、シールドパイプとサブパイプとを、編組部材という簡易な接続手段によって電気的な接続が可能となる。
(3)さらに、前記サブパイプの内部には、前記サブパイプと前記各電線との間をシールするゴム栓が装着された構成とするとよい。
このような構成によれば、編組部材の網目から進入しサブパイプの内部を通って、サブパイプとシールドパイプとの電気的接続部位に至る浸水経路をゴム栓によって遮断することができる。したがって、この浸水経路に起因した電食を未然に回避することができる。
(4)シールド導電体を車両に搭載する場合に、前記サブパイプを車両の床下である冠水領域に配するようにしてもよい。
このような構成であれば、サブパイプが冠水することが予定されている領域(車両の床下)に配するようにしても電食の懸念がないため、サブパイプの配置に制約がなく、本発明の利益をより効果的に得ることができる。
次に、本発明のシールド導電体を具体化した実施例1及び2について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
図1〜図4は本発明の実施例1を示している。図1に示すように、本実施例1に係るシールド導電体Sは、電気自動車、ハイブリッド車等の車両に適用され、車両の後部に搭載されたバッテリBとエンジンルーム内に搭載されたインバータIとの間を接続する。
図1〜図4は本発明の実施例1を示している。図1に示すように、本実施例1に係るシールド導電体Sは、電気自動車、ハイブリッド車等の車両に適用され、車両の後部に搭載されたバッテリBとエンジンルーム内に搭載されたインバータIとの間を接続する。
本実施例1のシールド導電体Sは内部に3本の電線W(ノンシールド電線)が挿通されたシールドパイプ1を有している。シールドパイプ1は、金属製(例えば、アルミニウム、あるいはアルミニウム合金製)であり、長尺の円筒パイプが用いられている。図1に示すように、シールドパイプ1は車両の床下において、概ね前後方向に沿って配されている。シールドパイプ1は長さ方向の途中において適宜に曲げ加工され、前後両端部は上向きに立ち上げられている。
シールドパイプ1の内部に挿通されている各電線Wは、シールドパイプ1の両端部から貫通し、各端部はバッテリBあるいはインバータI等と電気的に接続されている。図2は、本実施例1におけるシールド導電体Sの前端側(インバータIと接続される側)の構造を示している。
図2に示すように、実施例1では、シールドパイプ1は編組部材と直接接続されるのではなく、シールドパイプ1とは別個に設けられたサブパイプ2を経由して編組部材(端部用編組部材17)と接続するようにしている。また、図1に示すように、シールドパイプ1の全体およびその前後端部に配されたサブパイプ2は車両の床下、すなわち冠水領域に配されている。シールド導電体Sにおいて、両サブパイプ2に接続された端部用編組部材17は両サブパイプ2から導出された後に、立ち上がって車両の床上(非冠水領域)であるエンジンルームあるいは車両室内に導入されるようになっている。
サブパイプ2はシールドパイプ1に比べて短尺のパイプ材によって形成されている。サブパイプ2は、下地が例えば鉄製であり、表面にはスズメッキ(代えて亜鉛メッキであってもよい)によるメッキ層が積層されている。サブパイプ2はシールドパイプ1とほぼ同一の内・外径をもって形成されている。サブパイプ2の一端縁(図2における右端縁)は全周に亘って外面側へ折り返されてカール部3が形成されている。サブパイプ2の他端縁(同図における左端縁)は全周に亘って外面側へ断面半円形状をなして折り返されてずれ止め部4が形成されている。
サブパイプ2とシールドパイプ1との間は中継用編組部材5によって接続されている。この中継用編組部材5は多数本の金属素線を網状にかつ筒状に編成したものである。本実施例1では、各素線は銅線の表面にスズメッキを施したものが使用されている。
中継用編組部材5の一端側はシールドパイプ1の前端部の外周面に嵌め込まれ、他端側はカール部3を乗り越えてサブパイプ2の後端部の外周面に嵌め込まれている。これら嵌め込み部分はそれぞれかしめリングR1,R2によって両パイプ1,2に締め付け固定されている。
かしめリングR1,R2はステンレス製であり、リング状に形成された本体部6から径方向外方へ凸字状をなした締め付け部7が突設された形態である。かしめ付け前の締め付け部7の根元部分は離れているが、これを図3に矢印で示すような方向で接近させるよう絞り変形させると、本体部6は縮径して中継用編組部材5を両パイプ1,2に接続固定することができる。なお、サブパイプ2においては上記したカール部3によってかしめリングR1の脱落が防止されるようになっている。
図2に示すように、シールドパイプ1及びサブパイプ2に対する中継用編組部材5の接続部位はグロメット8によって水密状態に保持されている。グロメット8はゴム製であり、良好な弾性を有している。グロメット8は全体として略円筒形状に形成され、シールドパイプ1及びサブパイプ2を貫通可能である。
グロメット8は、軸方向の中間部に基部9を有し、その前後両側には両かしめリングR1,R2を収容可能な前後一対のリング収容部10F,10Rが連続して形成されている。両リング収容部10F,10Rは周方向の一部範囲が径方向外方へ大きく膨出し、かしめリングR1,R2の締め付け部7と干渉することなく収容できるよう形成されている。
グロメット8において、両リング収容部10F,10Rからは軸方向前方あるいは後方に向けて一対のシール筒部11F,11Rが同軸で延出形成されている。両シール筒部11F,11Rは円筒形状に形成されている。なお、中継用編組部材5の両端部は、両シール筒部11F,11Rとほぼラップしないようになっている。
両シール筒部11F,11Rの内周面には複数のシールリップ12が複数条ずつ全周に沿って設けられていて、シールドパイプ1及びサブパイプ2の外周面にシール状態で密着する。これによって、グロメット8の両端部からの水の進入が防止される。なお、図2では、両シール筒部11F,11Rの外周面を結束バンド19にて締め付け、シール筒部11F,11Rの両開口端側が拡開変形しないようにしている。
また、サブパイプ2における前端側にはゴム栓13が圧入状態で嵌め入れられている。また、ゴム栓13の挿入方向前端部の外周面には複数条のシール縁20が突出形成されており、サブパイプ2の内周面にシール状態で密着する。ゴム栓13には各電線Wを挿通可能な電線挿通孔14が軸方向に沿って貫通している。各電線挿通孔14の内周面にはシール突縁15が複数条、全周に亘って突出形成され、各電線Wをシール状態で挿通する。ゴム栓13の前端部にはフランジ縁16が径方向外方へかつ全周に亘って張り出し形成されており、サブパイプ2の前端縁に当接可能である。
サブパイプ2の前端部の外周面には端部用編組部材17の後端部が嵌め込まれている。端部用編組部材17の前端側はインバータIに至るまで延出されている。端部用編組部材17は中継用編組部材5と同材質であり、同様にスズメッキ(亜鉛メッキでもよい)が施されている。端部用編組部材17は、中継用編組部材5と同様、良好な可撓性を有している。
サブパイプ2の前端部に嵌め込まれた端部用編組部材17はかしめリングR3によって締め付け固定されている。このかしめリングR3は、前述した中継用編組部材5を固定しているかしめリングR1と同一の構成に係るものであり、ずれ止め部4によって脱落が防止されている。
なお、シールドパイプ1の後端側も上記と同様、サブパイプ2を用いてシールドされるようにしてある。仮に、シールドパイプ1の後端側がシールを要しない環境にあれば、シールドパイプ1の後端部は端部用編組部材17を直接接続するようにしてもよい。
次に、上記のように構成された本実施例1の作用効果を説明する。本実施例1においても、シールドパイプ1は、軽量であること及び導電性に優れること、曲げ加工がし易いこと等が求められるため、アルミニウムあるいはその合金製のものが用いられている。そのようなシールドパイプ1に、従来と同様に、スズメッキが施された編組部材(端部用編組部材17)を直接、接続したのでは、イオン化傾向の差が大きく電食が懸念される。
この点に鑑み、本実施例1では端部用編組部材17の直接の接続相手をシールドパイプ1とは別のサブパイプ2とし、サブパイプ2に施すメッキ層を端部編組部材のメッキ層と同材質(スズ)とした。これにより、端部用編組部材17とサブパイプ2との接続部位が直接被水したとしても、電食の虞がなくなる。なお、アルミ製のシールドパイプ1にスズメッキ処理をすることは密着性・耐食性等に対する信頼性が乏しいとされ、メッキ処理には困難が伴うことが知られている。
上記したように、シールドパイプ1とは別にサブパイプ2を設けた関係で、本実施例では、両者の間を中継用編組部材5にて接続するようにして電気的な導通をとるようにしている。このことと併せて、サブパイプ2が端部用編組部材17と接続されていることから、各電線Wの全長さ範囲をシールド状態とすることが可能になっている。
アルミ製のシールドパイプ1と中継用編組部材5との接続部位に対する電食回避に関しては、グロメット8及びゴム栓13によって実現されている。すなわち、グロメット8の両シール筒部11F,11Rはシールドパイプ1及びサブパイプ2の外周面に対し水密状態で密着しているため、つまり、グロメット8は、シールドパイプ1あるいはサブパイプ2の外周面に対し編組部材を介在することなく直接、外周面に密着することができるため、シール筒部11F,11Rとシールドパイプ1あるいはサブパイプ2との間の隙間から浸水する経路を確実に遮断することができる。
一方、端部用編組部材17の網目を通ってサブパイプ2、グロメット8を通過する浸水経路はサブパイプ2の前端部を閉塞するゴム栓13によって遮断されている。かくして、上記した何れの浸水経路も確実に遮断されることから、シールドパイプ1と中継用編組部材5との間での電食を確実に回避することができる。
<実施例2>
図5は本発明の実施例2を示している。シールドパイプ1とサブパイプ2とを電気的に接続する手段として、実施例1では中継用編組部材5を用いた。実施例2では両パイプ1,2を溶接等によって直接接続するようにしたものである。この場合においても、両パイプ1,2の接続部位での電食は回避されねばならない。そのため、実施例2では両パイプに跨る状態で円筒状のグロメット8(熱収縮チューブで代用してもよい。)を嵌合させている。ここで使用されたグロメット8の両端部の内周面には、共にシール縁18が形成されている。他の構成は実施例1と同様である。
図5は本発明の実施例2を示している。シールドパイプ1とサブパイプ2とを電気的に接続する手段として、実施例1では中継用編組部材5を用いた。実施例2では両パイプ1,2を溶接等によって直接接続するようにしたものである。この場合においても、両パイプ1,2の接続部位での電食は回避されねばならない。そのため、実施例2では両パイプに跨る状態で円筒状のグロメット8(熱収縮チューブで代用してもよい。)を嵌合させている。ここで使用されたグロメット8の両端部の内周面には、共にシール縁18が形成されている。他の構成は実施例1と同様である。
上記のように構成された実施例2においても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、サブパイプ2と端部用編組部材17との接続部位が外部に露出される構成を示したが、コルゲートチューブ等の外装材で包囲する構成としてもよい。
(2)上記実施例では、編組部材5,17とパイプ1,2との接続をかしめリングR1〜R3によって行うようにしたが、溶接等、他の固定手段であってもよい。
(3)上記実施例1では、シールドパイプ1とサブパイプ2との間を中継用編組部材5によって電気的に接続する構成を示したが、これに代えて導電性樹脂よりなるチューブ部材で接続するようにしてもよい。
(4)上記実施例1では、グロメット8の両シール筒部11F,11Rはシールドパイプ1あるいはサブパイプ2に対して単に嵌め込むだけの構成を示したが、嵌め込み部分の上からテープ巻きをしてもよく、これによってより一層シール性を高めることができる。
(5)上記実施例1では、サブパイプ2について、端部にカール部3とずれ止め部4を形成した形態を示したが、これらは形成されない形態であってもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、サブパイプ2と端部用編組部材17との接続部位が外部に露出される構成を示したが、コルゲートチューブ等の外装材で包囲する構成としてもよい。
(2)上記実施例では、編組部材5,17とパイプ1,2との接続をかしめリングR1〜R3によって行うようにしたが、溶接等、他の固定手段であってもよい。
(3)上記実施例1では、シールドパイプ1とサブパイプ2との間を中継用編組部材5によって電気的に接続する構成を示したが、これに代えて導電性樹脂よりなるチューブ部材で接続するようにしてもよい。
(4)上記実施例1では、グロメット8の両シール筒部11F,11Rはシールドパイプ1あるいはサブパイプ2に対して単に嵌め込むだけの構成を示したが、嵌め込み部分の上からテープ巻きをしてもよく、これによってより一層シール性を高めることができる。
(5)上記実施例1では、サブパイプ2について、端部にカール部3とずれ止め部4を形成した形態を示したが、これらは形成されない形態であってもよい。
1…シールドパイプ
2…サブパイプ
5…中継用編組部材
8…グロメット
13…ゴム栓
17…端部用編組部材
S…シールド導電体
W…電線
R1〜R3…かしめリング
2…サブパイプ
5…中継用編組部材
8…グロメット
13…ゴム栓
17…端部用編組部材
S…シールド導電体
W…電線
R1〜R3…かしめリング
Claims (5)
- シールドパイプと、
一端側が前記シールドパイプの端部に電気的に導通した状態で接続されるサブパイプと、
金属素線が筒状に編成され前記サブパイプの他端側の外周面にその一端部が接続される編組部材と、
前記シールドパイプ、前記サブパイプ及び前記編組部材を貫通する電線と、
その両端部が前記シールドパイプと前記サブパイプとの外周面にシール状態で密着することで、前記シールドパイプと前記サブパイプとの電気的接続領域をシールするグロメットとを備え、
前記サブパイプと前記編組部材との間のイオン化傾向の差は、前記シールドパイプと前記編組部材との間のイオン化傾向の差より小さいことを特徴とするシールド導電体。 - 前記サブパイプと前記編組部材の各素線には、共にニッケルあるいは亜鉛のメッキ層が積層されていることを特徴とする請求項1記載のシールド導電体。
- 前記シールドパイプと前記サブパイプとは、編組線にて形成された中継用編組部材によって接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシールド導電体。
- 前記サブパイプの内部には、前記サブパイプと前記各電線との間をシールするゴム栓が装着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のシールド導電体。
- 車両に搭載されるシールド導電体において、
前記サブパイプは前記車両の床下である冠水領域に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシールド導電体。
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Cited By (4)
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