JP2017145813A - 回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏洩流体の流量をより低減する。
【解決手段】周方向に延びる静止側周面13を有する静止体と、静止側周面13と対向する回転側周面54を有する回転体と、を備え、静止側周面13と回転側周面54との一方が、軸線方向Daに延びる上流側周面54Aと、上流側周面54Aの下流側に位置して軸線方向に延びるとともに、上流側周面54Aよりも静止側周面13と回転側周面54との他方から後退する下流側周面54Bと、上流側周面54Aと下流側周面54Bとを接続して下流側Da2を向く後向きステップ面53と、を有し、上流側周面54Aとの間に微小隙間H1を形成する上流側シールフィン5Aと、下流側周面54Bとの間に微小隙間H2を形成する下流側シールフィン5Bと、をさらに備え、後向きステップ面53が、他方に向かうに従って下流側Da2に向かって延びて上流側周面54Aに接続された案内面55を有する回転機械を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、静止体と回転体とを備える回転機械に関する。
周知のように、回転機械である蒸気タービンの一種として、ケーシングと、ケーシングの内部に回転自在に設けられた軸体(ロータ)と、ケーシングの内周部に固定配置された複数の静翼と、これら複数の静翼の下流側において軸体に放射状に設けられた複数の動翼とを備えたものがある。
このような蒸気タービンのうち衝動タービンの場合は、蒸気(流体)の圧力エネルギーを静翼によって速度エネルギーに変換し、この速度エネルギーを動翼によって回転エネルギー(機械エネルギー)に変換している。また、反動タービンの場合は、動翼内でも圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、蒸気が噴出する反動力により回転エネルギー(機械エネルギー)に変換される。
この種の蒸気タービンでは、動翼の先端部と、動翼を囲繞して蒸気の流路を形成するケーシングとの間に径方向の間隙が形成され、また、静翼の先端部と軸体との間にも径方向の間隙が形成されているのが通常である。しかし、動翼先端部とケーシングとの間隙を下流側に通過する漏洩蒸気は、動翼に対して回転力を付与しない。また、静翼先端部と軸体との間隙を下流側に通過する漏洩蒸気は、その圧力エネルギーが静翼によって速度エネルギーに変換されないため、下流側の動翼に対して回転力をほとんど付与しない。したがって、蒸気タービンの性能向上のためには、間隙を通過する漏洩蒸気の流量(漏洩流量)を低減することが重要となる。
従来では、例えば特許文献1のように、動翼の先端部に、軸線方向上流側から下流側に向かって高さが次第に高くなる複数のステップ部を設け、ケーシングに、各ステップ部に向けて延出する複数のシールフィンを設け、各ステップ部と各シールフィンの先端との間に微小隙間を形成した構造のタービンが提案されている。
このタービンでは、上流側から間隙に入り込んだ流体がステップ部の段差面に衝突することで、段差面の上流側に主渦が発生し、段差面の下流側(微小隙間の上流側近傍)に剥離渦が発生する。そして、微小隙間の上流側近傍に生じる剥離渦によって、微小隙間を通り抜ける漏れ流れの低減化が図られている。すなわち、動翼の先端部とケーシングとの間隙を通過する漏洩流体の流量の低減化が図られている。
特開2011−080452号公報
しかしながら、蒸気タービンの性能向上に対する要望は強く、したがって漏洩流量をさらに低減化することが求められている。
この発明は、漏洩流体の流量をより低減することができる回転機械を提供することを目的としている。
本発明の第一の態様によれば、回転機械は、軸線の周方向に延びる静止側周面を有する静止体と、前記軸線回りに回転して前記静止側周面と対向する回転側周面を有する回転体と、を備え、前記静止側周面と前記回転側周面との一方が、前記軸線方向に延びる上流側周面と、前記上流側周面における流体の下流側に位置して前記軸線方向に延びるとともに、前記上流側周面よりも前記静止側周面と前記回転側周面との他方から後退する下流側周面と、前記上流側周面と前記下流側周面とを接続して前記下流側を向く後向きステップ面と、を有し、前記他方から前記上流側周面に向かって延びて、前記上流側周面との間に微小隙間を形成する上流側シールフィンと、前記他方から前記下流側周面に向かって延びて、前記下流側周面との間に微小隙間を形成する下流側シールフィンと、をさらに備え、前記後向きステップ面が、前記他方に向かうに従って前記下流側に向かって延びて前記上流側周面に接続された案内面を有する。
このような構成によれば、下流側シールフィンの上流側に後向きステップ面を配置することによって、下流側シールフィンの上流側に剥離渦を形成することができる。この剥離渦は、下流側シールフィンの上流側において、速度ベクトルを一方側に向けるフローを生じるので、微小隙間を通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果を発揮することができる。
また、後向きステップ面が案内面を有することによって、下流側シールフィンと後向きステップ面との間に形成される剥離渦を強めることができる。これにより、剥離渦による微小隙間を通過する流体の縮流効果をさらに強化し、漏洩流体の流量をより低減することができる。
上記回転機械において、前記上流側シールフィン及び前記下流側シールフィンは、前記一方側に向かうに従って前記上流側に向かうように傾斜してよい。
このような構成によれば、上流側シールフィンと上流側周面との間から下流側に流入した流体が下流側シールフィンに衝突する際に上流側シールフィンと下流側シールフィンとの間のキャビティに形成される主渦を、よりスムーズに形成することができる。これにより、主渦を強めることができ、ひいては、剥離渦を強めることができる。
上記回転機械において、前記後向きステップ面と前記下流側周面とを滑らかに接続してよい。
このような構成によれば、下流側シールフィンと後向きステップ面との間に形成される剥離渦を強めることができる。
上記回転機械において、前記上流側シールフィン及び前記下流側シールフィンと前記他方とを滑らかに接続するフィン弧状部を有してよい。
このような構成によれば、上流側シールフィンと下流側シールフィンとの間のキャビティに形成される主渦を強めることができ、ひいては、剥離渦を強めることができる。
本発明の第二の態様によれば、回転機械は、軸線の周方向に延びる静止側周面を有する静止体と、前記軸線回りに回転して前記静止側周面と対向する回転側周面を有する回転体と、を備え、前記静止側周面と前記回転側周面との一方が、前記軸線方向に延びる上流側周面と、前記上流側周面における作動流体の下流側に位置して前記軸線方向に延びるとともに、前記上流側周面よりも前記静止側周面と前記回転側周面との他方へ突出する中央周面と、前記中央周面の下流側に位置して前記軸線方向に延びるとともに、前記中央周面よりも前記他方から後退する下流側周面と、前記上流側周面と前記中央周面とを接続して前記上流側を向く前向きステップ面と、を有し、前記他方から前記上流側周面に向かって延びて、前記上流側周面との間に微小隙間を形成する上流側シールフィンと、前記他方から前記中央周面に向かって延びて、前記中央周面との間に微小隙間を形成する中央シールフィンと、前記他方から前記下流側周面に向かって延びて、前記下流側周面との間に微小隙間を形成する下流側シールフィンと、をさらに備え、前記前向きステップ面が、前記他方に向かうに従って前記下流側に向かって傾斜して前記中央周面に接続された案内面を有し、前記上流側シールフィンと前記中央シールフィンと前記下流側シールフィンとは、前記一方側に向かうに従って上流側に向かうように傾斜している。
このような構成によれば、各々のシールフィンの上流側に剥離渦を形成することができる。この剥離渦は、各々のシールフィンの上流側において、速度ベクトルを一方側に向けるフローを生じるので、微小隙間を通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果を発揮することができる。
また、案内面及びシールフィンが傾斜して形成されていることによって、主渦がシールフィンに沿うように形成される。これにより、主渦を強めることができ、ひいては、剥離渦を強めることができる。
本発明によれば、下流側シールフィンの上流側に後向きステップ面を配置することによって、下流側シールフィンの上流側に剥離渦を形成することができる。この剥離渦は、下流側シールフィンの上流側において、速度ベクトルを一方側に向けるフローを生じるので、微小隙間を通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果を発揮することができる。
また、後向きステップ面が案内面を有することによって、下流側シールフィンと後向きステップ面との間に形成される剥離渦を強めることができる。これにより、剥離渦による微小隙間を通過する流体の縮流効果をさらに強化し、漏洩流体の流量をより低減することができる。
本発明の第一の実施形態の蒸気タービンの概略構成断面図である。 本発明の第一の実施形態を示す図であって、図1における要部Iを示す拡大断面図である。 本発明の第一の実施形態を示す図であって、図2のシール構造を示す拡大断面図である。 本発明の第一の実施形態の蒸気タービンの作用説明図である。 本発明の第一の実施形態のシール構造の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の第二の実施形態のシール構造を示す拡大断面図である。 本発明の第三の実施形態のシール構造を示す拡大断面図である。 本発明の第三の実施形態の蒸気タービンの作用説明図である。
〔第一の実施形態〕
以下、本発明の第一の実施形態の回転機械である蒸気タービンについて図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の蒸気タービン1は、静止体であるケーシング10と、ケーシング10の内方に軸線回りに回転自在に設けられ、動力を図示しない発電機等の機械に伝達する回転体である回転軸30と、ケーシング10に保持された静翼40と、回転軸30に設けられた動翼50と、回転軸30を軸回りに回転可能に支持する軸受部60とを備えて大略構成されている。
なお、以下の説明において、回転軸30の軸線Aが延びている方向を軸線方向Daとする。また、軸線Aに直交する方向を径方向Drとし、この径方向Drで軸線Aから遠ざかる側を径方向外側と言い、この径方向Drで軸線Aに近づく側を径方向内側という。また、軸線方向Daにおいて、図1の左側を上流側Da1、図1の右側を下流側Da2という。
流体である蒸気Sは、図示しない蒸気供給源と接続された蒸気供給管20を介して、ケーシング10に形成された主流入口21から導入され、蒸気タービン1の下流側に接続された蒸気排出管22から排出される。
ケーシング10は、内部空間が気密に封止されていると共に、蒸気Sの流路とされている。ケーシング10の内壁面には、回転軸30が挿通されるリング状の仕切板外輪11が強固に固定されている。
軸受部60は、ジャーナル軸受装置61及びスラスト軸受装置62を備えており、回転軸30を回転自在に支持している。
静翼40は、ケーシング10から内周側に向かって伸び、回転軸30を囲繞するように放射状に多数配置される環状静翼群を構成しており、それぞれ上述した仕切板外輪11に保持されている。
複数の静翼40からなる環状静翼群は、軸線方向Daに間隔を空けて複数形成されており、蒸気Sの圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して、下流側に隣接する動翼50に流入させる。
動翼50は、回転軸30の回転軸本体31の外周部に強固に取り付けられ、各々の環状静翼群の下流側において、放射状に多数配置されて環状動翼群を構成している。
環状静翼群と環状動翼群とは、一組一段とされている。最終段における動翼50の先端部は、回転軸30の周方向(以下、単に周方向と呼ぶ)に隣接する動翼50の先端部同士と連結されておりシュラウド51と呼ばれている。
図2に示すように、動翼50の先端部をなすシュラウド51は、ケーシング10の仕切板外輪11との間に径方向Drの間隙を介して対向配置されている。そして、シュラウド51とケーシング10の仕切板外輪11との間には、シール構造2Aが設けられている。シール構造2Aは、静止体である仕切板外輪11と、回転体であるシュラウド51との間をシールするための構造である。以下、シール構造2Aの構成要素について詳細に説明する。
シュラウド51は、仕切板外輪11と対向する外周面54(回転側周面)を有している。シュラウド51の径方向外側を向く外周面54には、下流側に向かうに従って直径が小さくなるように複数の段差が設けられている。
本実施形態のシュラウド51は、二つの段差が設けられていることによって、軸線方向Daに並ぶ三つのステップ部52を有している。ステップ部52は、最も上流側に配置されている第一ステップ部52Aと、最も下流側に配置されている第三ステップ部52Cと、第一ステップ部52Aと第三ステップ部52Cとの間に配置されている第二ステップ部52Bと、を有している。
三つのステップ部52の外径は、軸線方向Daの上流側から下流側に向かうにしたがって漸次小さくなるように設定されている。
隣り合うステップ部52は、段差である後向きステップ面53で接続されている。後向きステップ面53は、軸線方向Daの下流側に向いている。第一ステップ部52Aと第二ステップ部52Bとの間には、第一後向きステップ面53Aが形成され、第二ステップ部52Bと第三ステップ部52Cとの間には、第二後向きステップ面53Bが形成されている。第一後向きステップ面53Aと第二後向きステップ面53Bは周方向から見た断面形状が略同一である。
仕切板外輪11には、シュラウド51に対応する部位に周方向に延びる環状溝12が形成されている。環状溝12は、仕切板外輪11の内周面から径方向外側に窪んでいる。シュラウド51は、環状溝12内に入り込んでいる。
三つのステップ部52に対向するように径方向内側に向く環状溝12の底部には、三つの環状凹部13(静止側周面)が軸線方向Daに並べて形成されている。三つの環状凹部13は、上流側Da1から下流側Da2に向かって、段差により漸次縮径している。
軸線方向Daに隣り合う二つの環状凹部13の境界に位置する各々のケーシング側端縁部14には、シュラウド51に向けて径方向内側に延出するシールフィン5が設けられている。ケーシング側端縁部14及びシールフィン5の軸線方向Da位置は、各々のステップ部52の外周面54に対向するように設定されている。
三つのシールフィン5は、軸線方向Daに間隔をあけて配列され、三つのステップ部52に1:1で対応するように設けられている。三つのシールフィン5は、軸線方向Daに等間隔で配列されている。以下、第一ステップ部52Aの外周面54Aに向かって延びるシールフィン5を第一シールフィン5A(上流側シールフィン)と呼び、第二ステップ部52Bの外周面54Bに向かって延びるシールフィン5を第二シールフィン5B(下流側シールフィン)と呼び、第三ステップ部52Cの外周面54Cに向かって延びるシールフィン5を第三シールフィン5Cと呼ぶ。
各々のステップ部52の外周面54と各々のシールフィン5の先端との間には、径方向Drの微小隙間Hが形成されている。微小隙間Hの各寸法は、ケーシング10や動翼50の熱伸び量、動翼50の遠心伸び量等を考慮した上で、両者が接触しない安全な範囲で、最小のものに設定されている。本実施形態では、三つの微小隙間H1,H2,H3の寸法が同一に設定されている。
ここで、第一ステップ部52A、第二ステップ部52B、及び第一後向きステップ面53Aを用いて、本実施形態のシール構造2Aについて説明する。
図3に示すように、第一ステップ部52Aは、軸線方向Daに延びる外周面54A(以下、上流側周面54Aと呼ぶ)を有している。第二ステップ部52Bは、軸線方向Daに延びる外周面54B(以下、下流側周面54Bと呼ぶ)を有している。下流側周面54Bは、上流側周面54Aの下流側に位置し、上流側周面54Aよりも環状凹部13より径方向Drにおいて後退している。換言すれば、下流側周面54Bは、上流側周面54Aよりも径方向内側に位置している。
上流側周面54A及び下流側周面54Bとは、軸線Aと同軸の円筒形状をなしている。
後向きステップ面53は、径方向外側(環状凹部13)に向かうに従って下流側Da2に向かって延びて上流側周面54Aに接続された案内面55を有している。即ち、案内面55は、軸線Aと直交するように形成されておらず、下流側Da2に向かって漸次拡径するテーパ状に形成されている。換言すれば、後向きステップ面53は、後向きステップ面53の径方向外側が径方向内側よりも下流側Da2となるように傾斜している。
案内面55の周方向から見た断面形状において、軸線Aに直交する平面に対する案内面55の角度α1は、0°<α1≦30°とすることが好ましい。
後向きステップ面53は、後向きステップ面53と下流側周面54Bとを滑らかに接続する弧状部56を有している。弧状部56の表面は、周方向から見た断面形状が円弧状である。弧状部の表面の曲率半径Rは、第一ステップ部52Aの高さ(上流側周面54Aと下流側周面54Bとの間の径方向Drの距離)をS1とした場合、○○とすることが好ましい。
第二シールフィン5Bと、上流側周面54Aの下端部(案内面55の径方向外側の端部)との間の距離をL、第二シールフィン5Bと下流側周面54Bとの間の微小隙間の寸法をH2とすると、第一ステップ部52Aと第二シールフィン5Bとは、以下の式(1)を満足して形成されている。
1.5≦L/H2≦5.0 ・・・(1)
即ち、距離Lは、微小隙間H2の1.5倍から5.0倍程度に設定されている。L/H2=2.0とすることが最も好ましく、本実施形態のシール構造2Aは、L/H2=2.0とされている。
蒸気タービン1の動作について説明する。
まず、図示しないボイラなどの蒸気S供給源から蒸気供給管20を介して、蒸気Sがケーシング10の内部空間に流入する。
ケーシング10の内部空間に流入した蒸気Sは、各段における環状静翼群と環状動翼群とを順次通過する。この際には、圧力エネルギーが静翼40によって速度エネルギーに変換され、静翼40を経た蒸気Sのうちの大部分が同一の段を構成する動翼50間に流入し、動翼50により蒸気Sの速度エネルギー・圧力エネルギーが回転エネルギーに変換されて、回転軸30に回転が付与される。一方、蒸気Sのうちの一部(例えば、数%)は、静翼40から流出した後、環状溝内(動翼50のシュラウド51とケーシング10の仕切板外輪11との間隙)に流入する、いわゆる、漏洩蒸気となる。
図4に示すように、環状溝12内に流入した蒸気Sのうち、第一シールフィン5Aと上流側周面54Aとの間から下流側Da2に流入した蒸気Sは、第二シールフィン5Bに衝突して、上流側Da1に戻るように流れる。これにより、キャビティC1(隣り合うシールフィン5間の空間)には第一回転方向に回る主渦MV1が発生する。
その際、上流側周面54Aと後向きステップ面53(案内面55)との角部(エッジ)において、主渦MV1から一部の流れが剥離されることで、後向きステップ面53と第二シールフィン5Bとの間の空間には、主渦MV1と反対の第二回転方向に回る剥離渦SV1が発生する。
剥離渦SV1は、下流側周面54Bと第二シールフィン5Bとの間の微小隙間H2の上流側近傍に位置している。特に、剥離渦SV1のうち径方向内側に向かうダウンフローが微小隙間H2の直前で生じるため、キャビティC1から微小隙間H2を通って下流側Da2に流入する漏れ流れを低減する縮流効果が、剥離渦SV1によって得られる。
後向きステップ面53が、径方向外側に向かうに従って下流側Da2に向かって延びて上流側周面54Aに接続された案内面55を有することによって、第二シールフィン5Bと、後向きステップ面53との間に形成される剥離渦SV1を強めることができる。これにより、剥離渦SV1による微小隙間H2を通過する蒸気Sの縮流効果をさらに強化することができる。
また、距離Lが、微小隙間H2の2倍程度に設定されていることによって、剥離渦SV1が真円を形成すると仮定すると、剥離渦SV1の直径が微小隙間H2の2倍になって、その外周が第二シールフィン5Bに接する場合に、剥離渦SV1のダウンフローにおける径方向内側に向く速度成分の最大位置が、第二シールフィン5Bの先端に一致することになる。この場合、ダウンフローが微小隙間H2の直前をより良好に通過するため、漏れ流れに対する縮流効果が最大になると考えられる。
上記実施形態によれば、シールフィン5の上流側に後向きステップ面53を配置することによって、シールフィン5の上流側に剥離渦SV1を形成することができる。この剥離渦SV1は、シールフィン5の上流側において、速度ベクトルを径方向内側に向けるダウンフローを生じるので、微小隙間Hを通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果を発揮することができる。
また、後向きステップ面53が、径方向外側に向かうに従って下流側に向かって延びて上流側周面54Aに接続された案内面55を有することによって、案内面55の下流側のシールフィン5と、後向きステップ面53との間に形成される剥離渦SV1を強めることができる。これにより、剥離渦SV1による微小隙間Hを通過する漏洩蒸気の縮流効果をさらに強化し、漏洩蒸気の流量をより低減することができる。
また、後向きステップ面53と下流側周面54Bとを滑らかに接続する弧状部56を有することによって、シールフィン5と後向きステップ面53との間に形成される剥離渦SV1を強めることができる。
なお、上述の実施形態では、後向きステップ面53と下流側周面54Bとの間に断面円弧形状の弧状部56が設けられているが、これに限ることはない。例えば、図5に示す変形例のように、弧状部を設けることなく、後向きステップ面53と下流側周面54Bとが鋭角をなすように接続されてもよい。
また、図5に示す変形例のように、シールフィン5と環状凹部13との接続部にシールフィン5の主面と環状凹部13とを滑らかに接続する円弧状の弧状部57を設けてもよい。シールフィン5と環状凹部13との接続部に円弧状の弧状部57を設けることによって、キャビティに生成される主渦MV1を強めることができる。
また、上述の実施形態では、仕切板外輪11のシュラウド51に対応する部位に環状溝12を形成し、この環状溝12を、三つのステップ部52に対応するように、段差により漸次縮径された三つの環状凹部13により構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、環状溝12全体を略同径に形成してもよい。
〔第二の実施形態〕
以下、本発明の第二の実施形態のシール構造2Bについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のシール構造2Bのシールフィン6は、径方向内側(シュラウド51)に向かうに従って上流側Da1に向かうように傾斜している。即ち、シールフィン6の主面は、軸線Aと直交するように形成されておらず、下流側Da2に向かって漸次拡径するテーパ状に形成されている。換言すれば、シールフィン6は、シールフィン6の径方向外側が径方向内側よりも下流側となるように傾斜している。
第一シールフィン6Aの軸線Aに直交する平面に対する角度をβ1、案内面55の軸線Aに直交する平面に対する角度をα2、第二シールフィン6Bの軸線Aに直交する平面に対する角度をβ2とすると、本実施形態のシール構造2Bは、以下の式(2)、式(3)、及び式(4)を満足して形成されている。
10°≦β1≦25° ・・・(2)
10°≦β2≦25° ・・・(3)
0°<α2≦β2+30° ・・・(4)
上記実施形態によれば、シールフィン6が傾斜していることによって、第一シールフィン6Aと上流側周面54Aとの間の微小隙間H1から下流側Da2に流入した蒸気が第二シールフィン6Bに衝突する際に、よりスムーズに主渦MV2を形成することができる。これにより、主渦MV2を強めることができ、ひいては、剥離渦SV2を強めることができる。
なお、本実施形態のシール構造2Bにおいては、シールフィン6と環状凹部13との接続部にシールフィン5の主面と環状凹部13とを滑らかに接続する円弧状の弧状部57を設けているが、弧状部を設けることなくシールフィン6と環状凹部13とを接続してもよい。
〔第三の実施形態〕
以下、本発明の第三の実施形態のシール構造2Cについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態のシール構造2Cのシュラウド51は、軸線方向Daにおける中央部分が突出してステップ状に形成された中央ステップ部72を備えている。具体的には、シュラウド51Cの径方向外側の面は、ベース面74と、ベース面74よりも径方向外側に突出する中央ステップ面75(中央周面)と、を有している。
以下、中央ステップ部72よりも上流側のベース面74を第一ベース面74Aと呼び、中央ステップ部72よりも下流側のベース面74を第二ベース面74Bと呼ぶ。
環状凹部13には、シュラウド51Cに向けて径方向Drに延出する三つのシールフィン7が設けられている。シールフィン7は、それぞれシュラウド51Cに向けて、環状凹部13から径方向内側に延出しており、周方向に延びている。
具体的には、最も上流側の第一シールフィン7Aは、第一ベース面74Aに向けて突出している。第一シールフィン7Aの下流側に配置されている第二シールフィン7Bは、中央ステップ面75に向けて突出している。第二シールフィン7Bの下流側に配置されている第三シールフィン7Cは、第二ベース面74Bに向けて突出している。第二シールフィン7Bは、第一シールフィン7A及び第三シールフィン7Cよりも径方向Drの長さが短くなるように形成されている。
また、シールフィン7は、径方向内側(シュラウド51)に向かうに従って上流側に向かうように傾斜している。シールフィン7は、シュラウド51Cと微小隙間Hを径方向Drに形成している。
即ち、本実施形態の仕切板外輪11とシュラウド51Cとの間には、ステップ型のラビリンスシールであるシール構造2Cが設けられている。
第一ベース面74Aと中央ステップ面75とは、前向きステップ面73で接続されている。前向きステップ面73は、軸線方向Daの上流側Da1に向いている。
中央ステップ面75と第二ベース面74Bとは、後向きステップ面76で接続されている。後向きステップ面76は、軸線方向Daの下流側Da2に向いている。
前向きステップ面73は、径方向外側(環状凹部13)に向かうに従って下流側に向かって傾斜して中央ステップ面75に接続された案内面77を有している。
前向きステップ面73と第一ベース面74Aとを滑らかに接続する弧状部を設けてもよい。
第二シールフィン7Bの軸線Aに直交する平面に対する角度をβ3、案内面77の軸線Aに直交する平面に対する角度をα3、第三シールフィン7Cの軸線Aに直交する平面に対する角度をβ4、とすると、本実施形態のシール構造2Cは、以下の式(5)、式(6)、及び式(7)を満足して形成されている。
10°≦β3≦25° ・・・(5)
10°≦β4≦25° ・・・(6)
0°<α3≦β3+30° ・・・(7)
第一ベース面74Aからの中央ステップ面75の径方向Drの高さ(ベース面74に対する中央ステップ部72の突出量)をS1、中央ステップ面75と環状凹部13との間の径方向Drの距離(シュラウド51Cと仕切板外輪11との間に形成されたキャビティの径方向Drの寸法)をDとすると、シール構造2Cは、以下の式(8)を満足して形成されている。
1.5×H1≦S1≦D ・・・(8)
即ち、距離S1は、微小隙間H1の1.5倍以上に設定されているとともに、距離D以下に設定されている。
次に、本実施形態のシール構造2Cの作用について説明する。
図8に示すように、第一シールフィン7Aと第一ベース面74Aとの間の微小隙間H1から流入した蒸気Sが、前向きステップ面73に衝突することで、キャビティC1に主渦MV3が発生する。
その際、案内面77と中央ステップ面75との角部において、主渦MV3から一部の流れが剥離されることで、剥離渦SV3が発生する。剥離渦SV3は、第一の実施形態の剥離渦SV1と同様に微小隙間H2を通って下流側Da2に流入する漏れ流れを低減する。
また、微小隙間H2から下流側Da2に流入した蒸気Sが第三シールフィン7Cに衝突することで、キャビティC2に主渦MV4が発生する。その際、中央ステップ面75と後向きステップ面76との角部において、主渦MV4から一部の流れが剥離されることで、剥離渦SV4が発生する。
上記実施形態によれば、前向きステップ面73の案内面77が傾斜して形成されていることによって、剥離渦SV3がより小さく形成される。これにより、剥離渦SV3による縮流効果をより強化することができる。また、主渦MV3が、シールフィン7に沿うように形成されることによって、主渦MV3を強めることができる。主渦MV3が強められることにより、剥離渦SV3を強めることができる。
また、第一ベース面74Aからの中央ステップ面75の高さS1が、微小隙間H1の1.5倍以上に設定されていることによって、微小隙間H1から微小隙間H2に吹き抜ける蒸気Sを低減することができる。
また、キャビティの径方向Drの幅Dを第一ベース面74Aからの中央ステップ面75の高さS1以上に設定することによって、第二シールフィン7Bと第三シールフィン7Cとの間の第二キャビティC2に形成される主渦MV4を大きくすることができる。これにより、微小隙間H2の下流側の圧力を高くすることができ、微小隙間H2から吹き抜ける蒸気Sを低減することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、シールフィンを三つ設け、設け、これによってキャビティを二つ形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、シールフィンやこれに対応するキャビティの数については任意であり、一つであっても、三つ、あるいは四つ以上であってもよい。
また、上述の実施形態では、最終段の動翼50や静翼40に本発明を適用したが、他の段の動翼50や静翼40に本発明を適用してもよい。
さらに、上述の実施形態では、シュラウド51にステップ部を形成するとともに、仕切板外輪11にシールフィンを設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、シュラウド51にシールフィンを設けるとともに、仕切板外輪11にステップ部を設ける構成としてもよい。
また、静翼40の先端部にステップ部を形成するとともに、回転軸30にシールフィンを設ける構成としてもよい。また、静翼40の先端部にシールフィンを設けるとともに、回転軸30にステップ部を形成する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、本発明を復水式の蒸気タービンに適用したが、他の型式の蒸気タービン、例えば、二段抽気タービン、抽気タービン、混気タービン等のタービン型式に本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態では、本発明を蒸気タービンに適用したが、ガスタービンにも本発明を適用することができ、さらには、回転翼のある全てのものに本発明を適用することができる。
また、シール構造を回転翼が設けられていない箇所に適用してもよい。例えば、ケーシングと回転軸との間の間隙に本発明のシール構造を適用してもよい。
1 蒸気タービン
2A,2B,2C シール構造
5,6,7 シールフィン
5A,6A,7A 第一シールフィン
5B,6B,7B 第二シールフィン
5C,6C,7C 第三シールフィン
10 ケーシング
11 仕切板外輪
12 環状溝
13 環状凹部
14 ケーシング側端縁部
20 蒸気供給管
21 主流入口
22 蒸気排出管
30 回転軸
31 回転軸本体
40 静翼
50 動翼
51 シュラウド
52 ステップ部
52A 第一ステップ部
52B 第二ステップ部
52C 第三ステップ部
53 後向きステップ面
54 外周面
54A 上流側周面
54B 下流側周面
55 案内面
56 弧状部
57 フィン弧状部
60 軸受部
61 ジャーナル軸受装置
62 スラスト軸受装置
72 中央ステップ部
73 前向きステップ面
74 ベース面
75 中央ステップ面
76 後向きステップ面
A 軸線
C キャビティ
Da 軸線方向
Dr 径方向
H 微小隙間
S 蒸気

Claims (5)

  1. 軸線の周方向に延びる静止側周面を有する静止体と、
    前記軸線回りに回転して前記静止側周面と対向する回転側周面を有する回転体と、を備え、
    前記静止側周面と前記回転側周面との一方が、
    前記軸線方向に延びる上流側周面と、
    前記上流側周面における流体の下流側に位置して前記軸線方向に延びるとともに、前記上流側周面よりも前記静止側周面と前記回転側周面との他方から後退する下流側周面と、
    前記上流側周面と前記下流側周面とを接続して前記下流側を向く後向きステップ面と、を有し、
    前記他方から前記上流側周面に向かって延びて、前記上流側周面との間に微小隙間を形成する上流側シールフィンと、
    前記他方から前記下流側周面に向かって延びて、前記下流側周面との間に微小隙間を形成する下流側シールフィンと、をさらに備え、
    前記後向きステップ面が、前記他方に向かうに従って前記下流側に向かって延びて前記上流側周面に接続された案内面を有する回転機械。
  2. 前記上流側シールフィン及び前記下流側シールフィンは、前記一方側に向かうに従って前記上流側に向かうように傾斜している請求項1に記載の回転機械。
  3. 前記後向きステップ面と前記下流側周面とを滑らかに接続する弧状部を有する請求項1又は請求項2に記載の回転機械。
  4. 前記上流側シールフィン及び前記下流側シールフィンと前記他方とを滑らかに接続するフィン弧状部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転機械。
  5. 軸線の周方向に延びる静止側周面を有する静止体と、
    前記軸線回りに回転して前記静止側周面と対向する回転側周面を有する回転体と、を備え、
    前記静止側周面と前記回転側周面との一方が、
    前記軸線方向に延びる上流側周面と、
    前記上流側周面における作動流体の下流側に位置して前記軸線方向に延びるとともに、前記上流側周面よりも前記静止側周面と前記回転側周面との他方へ突出する中央周面と、
    前記中央周面の下流側に位置して前記軸線方向に延びるとともに、前記中央周面よりも前記他方から後退する下流側周面と、
    前記上流側周面と前記中央周面とを接続して前記上流側を向く前向きステップ面と、を有し、
    前記他方から前記上流側周面に向かって延びて、前記上流側周面との間に微小隙間を形成する上流側シールフィンと、
    前記他方から前記中央周面に向かって延びて、前記中央周面との間に微小隙間を形成する中央シールフィンと、
    前記他方から前記下流側周面に向かって延びて、前記下流側周面との間に微小隙間を形成する下流側シールフィンと、
    をさらに備え、
    前記前向きステップ面が、前記他方に向かうに従って前記下流側に向かって傾斜して前記中央周面に接続された案内面を有し、
    前記上流側シールフィンと前記中央シールフィンと前記下流側シールフィンとは、前記一方側に向かうに従って上流側に向かうように傾斜している回転機械。
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