JP2001123803A - シール装置並びに同装置を備えた蒸気タービン及び発電プラント - Google Patents

シール装置並びに同装置を備えた蒸気タービン及び発電プラント

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JP2001123803A
JP2001123803A JP29961799A JP29961799A JP2001123803A JP 2001123803 A JP2001123803 A JP 2001123803A JP 29961799 A JP29961799 A JP 29961799A JP 29961799 A JP29961799 A JP 29961799A JP 2001123803 A JP2001123803 A JP 2001123803A
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sealing device
seal
honeycomb
stationary
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Masataka Kikuchi
地 正 孝 菊
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Toshiba Corp
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気タービンの運転に支障をきたすことな
く、回転構造物に永久曲がりなどの不具合を発生させる
ことなく蒸気タービンのシール性能を向上させ得るシー
ル装置を提供する。 【解決手段】 タービンシャフト5と動翼とを含む回転
構造物の外周面に周設された円環状のシールフィン10
7と、静翼と静翼内輪9と静翼外輪とを含む静止構造物
の内周面に、シールフィン107に離間対向して周設さ
れた円環状のハニカムセル110と、を有する。シール
フィン107とハニカムセル110とで作動流体の漏洩
流路を狭めて漏洩を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合発電プラント
や従来型火力発電プラントや原子力発電プラントなどに
使用される蒸気タービンのシール装置、およびそのシー
ル装置を適用した蒸気タービン、およびその蒸気タービ
ンを適用した発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービンの静翼は翼列をなしてター
ビンシャフトに近接してケーシングに取り付けられ、タ
ービンシャフトに翼列をなして取り付けられる動翼と組
み合わされて段落を形成し、タービン内に流入した蒸気
を静翼にて膨張させて高速にし、この高速の蒸気流を動
翼に流入することによりタービンシャフトを回転してい
る。従って静翼とタービンシャフトとの間にはタービン
シャフトの回転を可能にするために隙間が設けられてい
るが、静翼に流入する蒸気はこの隙間から静翼をバイパ
スする漏れ蒸気となって流れ、タービンの性能低下の一
因となるので、この漏れ蒸気量を小さくするため、ター
ビンシャフトに近接する部分の静翼内輪にシールフィン
が設けられる。
【0003】このようなシールフィンとして従来からラ
ビリンスシールが知られている。蒸気タービンは高温蒸
気を使用して高速でロータを回転させる回転機械であ
り、タービンの性能を向上させるためには作動流体であ
る蒸気が少しでも多く静翼および動翼に流入するよう
に、タービンシャフトと静翼内輪との隙間や動翼先端と
静翼外輪との隙間、または動翼先端とケーシングの隙間
を通って漏洩する蒸気の量を出来るだけ少なくする必要
がある。蒸気タービンは高速回転機械であるのでこのよ
うな隙間のシールには上述の非接触式のラビリンスシー
ルが適用されている。
【0004】図17(a)、(b)、(c)は従来のラ
ビリンスシールの代表例を示し、図中符号9は図示しな
いタービンケーシングに嵌合して取り付けられた静翼翼
環8(静翼翼環はノズルダイアフラムと称することもあ
る。)の内輪、すなわち、静翼内輪であり、その内周に
通常は板ばね等の弾性体11を介してパッキンリング2
が取り付けられ、そのパッキンリング2からパッキンリ
ングと一体または別体に加工されたシールフィン4が内
径側に向かって伸びている。
【0005】図17中符号5はタービンシャフトであ
り、タービンシャフト5には図17(b)、(c)に示
したように、互い違い型に段差6が形成されることもあ
る。このような基本構造を有する非接触型のシール装置
を一般にラビリンスシール15と称しており、シールフ
ィン先端の隙間7を微小に設定し、静翼をバイパスして
この隙間7を通って漏れ出る蒸気3を少なくして漏洩損
失を小さくしている。
【0006】以上、静翼内輪とタービンシャフト間の隙
間のシール装置について説明したが、動翼先端と静翼外
輪またはケーシングとの間の隙間についても類似の問題
がある。図18(a)、(b)、(c)に従来から適用
されてきた蒸気タービンの動翼先端と静翼外輪の間の隙
間のシール装置を示す。
【0007】動翼14の先端16のシュラウドカバー2
1に設けられたシュラウドカバー21と静翼12の外輪
17との間または図示しないケーシングとの間には、動
翼14の回転を可能にするために隙間18が設けられて
いる。このため、動翼14に流入する蒸気の一部はこの
隙間18から動翼14をバイパスする漏れ蒸気となって
流れ、これもタービンの性能を低下させる一因となって
いる。この漏れ蒸気量を小さくするため、静翼外輪17
(またはケーシング)が動翼先端16に設けられたシュ
ラウドカバー21に近接する部分にシールフィン19が
設けられる。このようなシールフィンとして従来から図
18(a)、(b)または(c)に代表されるラビリン
スシール20が知られている。
【0008】近年、蒸気タービンの高性能化が従来にも
増して要求されてきており、蒸気タービンの性能向上の
ためには静翼および動翼における性能向上や排気損失低
減などいろいろな改善が講じられて日々進歩してきてい
る。このような改善の中で、タービンシャフトと静翼内
輪との隙間や動翼先端と静翼外輪との隙間を通って漏洩
する蒸気の量を出来るだけ少なくするというシール性能
の向上がタービンの性能向上に大きく貢献する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図17及び図18に示
したラビリンスシール15、20のシール性能は一般に
シールフィン先端の隙間7、18を小さくすれば向上す
る。他方、シールフィン先端の隙間7、18が小さすぎ
て何らかの要因により回転体と静止体が接触していわゆ
るラビング現象が発生すると、タービンの軸振動が激変
してタービンの運転の継続が困難なほどの過大な軸振動
を引き起こすことが知られている。
【0010】従って、現状の回転機械ではラビリンスシ
ール15、20の隙間7、18は回転体の直径が400
mm程度の場合には0.3mm前後の直径隙間が、回転
体の直径が600mm程度の場合には0.4mm前後の
直径隙間が、回転体の直径が700mm程度の場合には
0.5mm前後の直径隙間が、回転体の直径が800m
mを超える場合には0.5mm以上の直径隙間が一般的
には採用されることが多い。ラビリンスシール15、2
0のシール性能を更に向上させるにはこの隙間を更に大
幅に狭めることが要求される。
【0011】しかしながら、蒸気タービンには起動停止
に伴うケーシングの不均一温度分布に起因する猫背現象
や逆猫背現象、ケーシングや静翼とロータや動翼との熱
膨張量の差異、回転体の遠心力による変形、軸受油膜に
よるロータ軸心の移動、アライメント変化、軸振動など
の現象が発生することから、現状の隙間設定がハードな
ラビング現象を発生させないための最小限の隙間設定で
あるといえる。
【0012】また、タービンシャフト5にシールフィン
4が接触した場合、シールフィン4は冷却フィンの機能
を果たし接触によって発生した摩擦熱をシールフィン4
から蒸気へ速やかに放出する働きをする。他方、タービ
ンシャフト5側の接触部分はフィン形状を形成していな
いので、接触によって発生した摩擦熱を蒸気へ放出する
機能は小さく、従ってタービンシャフト5の接触部が過
熱し易くなる。すなわち、図17に示すシール装置にお
いては、接触の影響がシールフィン4側よりもタービン
シャフト5側において顕在化し易い構造となっている。
【0013】また、軸振動の固有モードのなかで最大の
振幅を有する振動モードは最低次の一次の固有モードで
あり、かつ、この一次固有モードはタービンシャフト5
の回転数と同一の振動周波数を有する振動モードである
ことからタービンシャフト5の円周上のある一部分がシ
ールフィン4といつも強く接触することになる。
【0014】そのため、ラビング現象が一旦発生する
と、タービンシャフト5の接触部の温度が上昇し、接触
部位が大きく熱膨張してタービンシャフト5のしかも特
にいつも強く接触する円周上の一部分が凸になるように
タービンシャフト5が変形する。その場合、更に接触が
強くなってハードなラビング現象に至り、過大な振動を
生じてタービンの運転の停止を余儀なくされたり、ター
ビンシャフト5の接触部に熱応力による永久ひずみが発
生したり、ロータ接触部の溶融による残留ひずみが永久
ひずみとして発生したりしてタービンシャフト5に永久
曲がりを生じさせてしまうという問題があった。
【0015】また、図19は従来のシール装置の他の例
を示しており、このシール装置は、図17に示したシー
ルフィン4に代えてハニカムセル10を装着している。
このシール装置では、ハニカムセル10がタービンシャ
フト5に接触した場合、シールフィン4の接触よりも広
範な範囲で接触することになる。このため、図17に示
したシールフィン4場合よりもハードなラビングを引き
起こし、過大な軸振動と多大な損傷をタービンシャフト
5に引き起こす。このような事情から、蒸気タービンの
シール装置へのハニカムセル10の適用は見送られてき
た。
【0016】また、図18に示した静翼外輪17側のラ
ビリンスシール20は、タービンシャフト5のシール部
分と同様にその間隙18も変化し、その変化の程度によ
ってはシールフィン19が動翼先端16に設けられたシ
ュラウドカバー21に接触することがある。その場合、
同様にタービン軸振動が発生して蒸気タービンの信頼性
に影響を与える。
【0017】また、接触すると摩擦熱の発生によって接
触部の温度が上昇するが、動翼14は回転運動をしてい
る物体であり回転による強大な遠心力が作用する物体で
あることから、蒸気タービンの動翼先端16に配設され
ているシュラウドカバー21の温度が接触による摩擦熱
によって高温となる。高温により材料強度が低下したシ
ュラウドカバー21は遠心力により変形して半径方向に
膨らみ、更に接触が強くなってハードなラビング現象に
至り、過大な振動を生じてタービンの運転の停止を余儀
なくされたり、動翼先端16のシュラウドカバー21に
永久ひずみが発生したりする事態を引き起こすという問
題があった。
【0018】また、図20は従来のシール装置の他の例
を示し、このシール装置は、図18に示したシールフィ
ン19に代えてハニカムセル10を装着している。この
シール装置では、ハニカムセル10が動翼先端16のシ
ュラウドカバー21に接触した場合、図18に示したシ
ールフィン19の接触よりも広範な範囲で接触すること
になって、よりハードなラビングを引き起こして過大な
軸振動と多大なシュラウドカバー21の損傷を引き起こ
す。このため、蒸気タービンのシール装置へのハニカム
セル10の適用は見送られてきた。
【0019】本発明の目的は、蒸気タービンの運転に支
障をきたすことなく、また、回転構造物に永久曲がりな
どの不具合を発生させることなく蒸気タービンのシール
性能を向上させ得るシール装置を提供することであり、
そのようなシール装置を適用した蒸気タービン並びに発
電プラントを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、タービンシャフトと前記タービンシャフ
トに設けられた動翼とを含む回転構造物と、静翼と前記
静翼の内径側に設けられた静翼内輪と前記静翼の外径側
に設けられた静翼外輪とを含む静止構造物と、を備えた
蒸気タービンにおける作動流体の漏洩を防止するための
シール装置において、前記回転構造物の外周面に周設さ
れた円環状のシールフィンと、前記シールフィンに離間
対向して前記静止構造物の内周面に周設された円環状の
ハニカムセルと、を備えたことを特徴とする。
【0021】また、好ましくは、前記シールフィンは、
前記タービンシャフトの外周面に設けられ、前記ハニカ
ムセルは前記静翼内輪の内周面に設けられている。
【0022】また、好ましくは、前記シールフィンは、
前記動翼の先端のシュラウドカバーの外周面に設けら
れ、前記ハニカムセルは前記静翼外輪の内周面に設けら
れている。
【0023】また、好ましくは、前記シールフィンは、
前記ハニカムセルを形成する金属材料よりも硬度の高い
金属材料により形成されている。
【0024】また、好ましくは、前記ハニカムセルは、
CrMoV低合金鋼、NiCrMoV低合金鋼、又は1
2Cr基鋼に代表されるフェライト系鋼よりも硬度の低
い、銅、りん青銅、黄銅、及びニッケルに代表される軟
質金属材料で形成されている。
【0025】また、好ましくは、前記シールフィンは、
CrMoV低合金鋼、NiCrMoV低合金鋼、又は1
2Cr基鋼に代表されるフェライト鋼で形成されてい
る。
【0026】また、好ましくは、前記ハニカムセルは、
18−8ステンレス鋼に代表されるオーステナイト系ス
テンレス鋼で形成されている。
【0027】また、好ましくは、前記シールフィンは、
CrMoV低合金鋼、NiCrMoV低合金鋼、又は1
2Cr基鋼に代表されるフェライト系鋼で形成されてい
る。
【0028】また、好ましくは、前記シールフィンの表
面に高硬度の被膜を形成する。
【0029】また、好ましくは、前記シールフィンは、
肉盛り溶接により形成されている。
【0030】また、好ましくは、前記ハニカムセルを形
成する材料の熱伝導率は、前記シールフィンを形成する
材料の熱伝導率よりも小さい。
【0031】また、好ましくは、前記ハニカムセルは硬
ろう材で形成されている。
【0032】また、好ましくは、外径の異なる複数の前
記シールフィンを前記回転構造物の外周面に形成し、前
記ハニカムセルの内周面に段差を設けて、複数の前記シ
ールフィンのそれぞれの外径に対応させて前記ハニカム
セルの内径を変化させる。
【0033】また、好ましくは、前記ハニカムセルの段
差部分に補強用仕切板を設ける。
【0034】また、好ましくは、前記ハニカムセルの角
柱状のセル空間の軸心が前記回転構造物の半径方向に対
して傾斜している。
【0035】また、好ましくは、前記ハニカムセルの角
柱状のセル空間の横断面の各辺が、前記回転側構造物の
回転方向に対して傾斜している。
【0036】本発明は、タービンシャフトと前記タービ
ンシャフトに設けられた動翼とを含む回転構造物と、静
翼と前記静翼の内側に設けられた静翼内輪と前記静翼の
外側に設けられた静翼外輪とを含む静止構造物と、を備
えた蒸気タービンにおいて、上述した各種シール装置の
いずれかを備えたことを特徴とする。
【0037】本発明による発電プラントは、上述した蒸
気タービンと、前記蒸気タービンにより駆動される発電
機と、を備えている。
【0038】
【発明の実施の形態】第1実施形態 以下、本発明の第1実施形態による、作動流体の漏洩を
防止するためのシール装置を有する蒸気タービン及びこ
れを備えた発電プラントについて図面を参照して説明す
る。
【0039】図1は本実施形態におけるシール装置の部
分を示した断面図である。本実施形態における蒸気ター
ビンは、タービンシャフト5とタービンシャフト5に設
けられた動翼(図示せず)とを含む回転構造物と、静翼
(図示せず)と静翼の静翼翼環8の内径側に設けられた
静翼内輪9と静翼の外径側に設けられた静翼外輪(図示
せず)とを含む静止構造物とを備えている。
【0040】そして、タービンシャフト5の表面には、
複数の円環状のシールフィン107が周設されている。
これらのシールフィン107に離間対向してハニカムセ
ル110が配置されており、このハニカムセル110
は、静翼内輪9の内周面に取り付けられたパッキンリン
グ2に設けられている。ハニカムセル110は、硬ろう
によってパッキンリング2にろう付けして固定されてい
る。
【0041】パッキンリング2は、静翼内輪9の内周面
に形成された植込み部9aに装着されており、植込み部
9aの内面とパッキンリング2との間には板ばね等より
成る弾性体11が設けられ、この弾性体11によってパ
ッキンリング2がタービンシャフト5に向かって付勢さ
れている。
【0042】図2に示したように、シールフィン107
の表面には、炭化クロムなどの高硬度皮膜207が形成
されており、高硬度皮膜207の形成方法としては例え
ば溶射を用いることができる。
【0043】ハニカムセル110の材料に硬度の低い
銅、りん青銅、黄銅、ニッケルなどに代表される軟質金
属材料を用いると共に、シールフィン107の材料に、
ハニカムセル110の材料よりも高い硬度のCrMoV
低合金鋼やNiCrMoV低合金鋼または12Cr基鋼
を用いることができる。
【0044】また、変形例としては、ハニカムセル11
0に熱伝導率の低い18−8ステンレスに代表されるオ
ーステナイト系ステンレス鋼を用いる共に、シールフィ
ン107の材料に、ハニカムセル110の材料よりも熱
伝導率の高いフェライト系材料であるところのCrMo
V低合金鋼やNiCrMoV低合金鋼または12Cr基
鋼を用いることができる。
【0045】さらに、本実施形態においては、図1及び
図2に示した静翼内輪9側のシール装置に加えて、図3
に示したように動翼14の先端と静翼外輪17との間に
もシール装置が設けられている。すなわち、動翼14の
先端16のシュラウドカバー21の表面には、複数の円
環状のシールフィン119が周設されている。これらの
シールフィン119に離間対向してハニカムセル123
が配置されており、このハニカムセル123は、静翼外
輪17の内周面に取り付けられたパッキンリング22に
設けられている。ハニカムセル123は、硬ろうによっ
てパッキンリング22にろう付けして固定されている。
【0046】パッキンリング22は、静翼外輪17の内
周面に形成された植込み部17aに装着されており、植
込み部17aの内面とパッキンリング22との間には板
ばね等より成る弾性体31が設けられ、この弾性体31
によってパッキンリング22が動翼先端16に向かって
付勢されている。なお、図3中符号12は静翼を示して
いる。
【0047】図4に示したように、シールフィン119
の表面には、炭化クロムなどの高硬度皮膜219が形成
されており、高硬度皮膜219の形成方法としては例え
ば溶射を用いることができる。
【0048】ハニカムセル123の材料に硬度の低い
銅、りん青銅、黄銅、ニッケルなどに代表される軟質金
属材料を用いると共に、シールフィン119の材料に、
ハニカムセル123の材料よりも高い硬度の12Cr基
鋼を用いることができる。
【0049】また、変形例としては、ハニカムセル12
3に熱伝導率の低い18−8ステンレスに代表されるオ
ーステナイト系ステンレス鋼を用いる共に、シールフィ
ン119の材料に、ハニカムセル123の材料よりも熱
伝導率の高いフェライト系材料であるところの12Cr
基鋼を用いることができる。
【0050】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0051】本実施形態においては、ハニカムセル11
0、123とシールフィン107、119とによって狭
小な間隙を形成し、これにより蒸気タービンの作動流体
である蒸気3の漏洩を防止している。そして、ハニカム
セル110、123は蜂の巣状の構造をしているので、
ハニカムセル110、123とシールフィンが107、
119が接触した場合には、ハニカムセル110、12
3がシールフィン107、119よりも速やかに摩耗ま
たは変形するために接触が速やかに軽微なものになり、
または接触が速やかに解消し、ラビング発生時の振動を
より小さくかつ短時間に抑えることができる。
【0052】また、タービンシャフト5の表面及び動翼
先端16のシュラウドカバー21の表面にシールフィン
107、119を形成したことにより、接触時のタービ
ンシャフト5及びシュラウドカバー21側の接触面積を
大幅に低減できるので、タービンシャフト5及びシュラ
ウドカバー21側に発生する摩擦熱の総量を大幅に低減
することが可能になる。また、タービンシャフト5及び
シュラウドカバー21側からシールフィン107、11
9を突出形成しているために、シールフィン107、1
19が冷却フィンの役目を果たしてタービンシャフト5
及びシュラウドカバー21に摩擦熱が伝わることを阻止
する構造となっている。
【0053】また、ハニカムセル110、123は蜂の
巣状の構造となっているためにシールフィン107、1
19が静止構造物に接触した場合においても、1回転あ
たりの接触時間(すなわち接触距離)は接触面がハニカ
ム構造でない場合に比べて極めて短時間(すなわち接触
距離が極めて短い)となることから、接触によって発生
する摩擦熱も従来のラビリンスシールが接触した場合に
比べて大幅に低減する。
【0054】そして、上述したいくつかの効果が相乗す
ることによって、接触事象発生の際にタービンシャフト
5及びシュラウドカバー21に伝わる摩擦熱の総量を大
きく低減することが可能になり、このため、ラビング発
生時の振動をより小さくかつ短時間に抑えることができ
るという上記の効果に加えて、タービンシャフト5及び
シュラウドカバー21の損傷や変形を防止するという優
れた効果も同時に得ることが出来る。
【0055】さらに本実施形態においては、タービンシ
ャフト5及びシュラウドカバー21の表面に形成した円
環状のシールフィン107、119に高硬度の皮膜を形
成したので、接触事象発生の際にシールフィン107、
119に比べてハニカムセル110、123の方が摩耗
し易く、ハニカムセル110、123の摩耗が速やかに
進行することにより、接触が速やかに軽微なものにな
り、または接触が速やかに解消し、ラビング発生時の振
動をより小さくかつ短時間に抑えることが出来るという
効果が発揮される。
【0056】また、シール相手面となる静止側に装着し
たハニカムセル110、123をCrMoV低合金鋼や
12Cr基鋼に代表される鉄鋼材料よりも硬度の低い
銅、りん青銅、黄銅、ニッケルなどに代表される軟質金
属材料で形成することにより、接触事象発生の際にシー
ルフィン107、119に比べてハニカムセル110、
123の方が変形または摩耗し易く、ハニカムセル11
0、123の摩耗が速やかに進行することにより、接触
が速やかに軽微なものになり、または接触が速やかに解
消し、ラビング発生時の振動をより小さくかつ短時間に
抑えることが出来るという効果が発揮される。
【0057】また、タービンシャフト5及びシュラウド
カバー21の表面に形成した円環状のシールフィン10
7、119を形成する金属材料として静止側のハニカム
セル110、123を形成する金属材料に比べて硬い材
料を用いることにより、接触事象発生の際にシールフィ
ン107、119に比べてハニカムセル110、123
の方が変形または摩耗し易く、ハニカムセル110、1
23の摩耗が速やかに進行することにより、接触が速や
かに軽微なものになり、または接触が速やかに解消し、
ラビング発生時の振動をより小さくかつ短時間に抑える
ことが出来るという効果が発揮される。
【0058】また、タービンシャフト5及びシュラウド
カバー21の表面に形成した円環状のシールフィン10
7、119を形成する金属材料としてCrMoV低合金
鋼、NiCrMoV低合金鋼または12Cr基鋼を用い
ることにより、これらの金属材料は銅、りん青銅、黄
銅、ニッケルなどに代表される軟質金属材料に比べては
るかに高い硬度を有しているので、ラビング発生時の振
動をより小さくかつ短時間に抑えることが出来るという
効果が発揮される。
【0059】また、シール相手面となる静止側に装着し
たハニカムセル110、123を18−8ステンレスに
代表されるオーステナイト系ステンレス鋼によって形成
することにより、オーステナイト系ステンレス鋼は熱伝
導率が小さいことから接触による摩擦熱がハニカムセル
110、123を介して静止構造物側に伝導し難く、ハ
ニカムセル110、123の接触部分に摩擦熱が蓄積さ
れてハニカムセル110、123の接触部の先端が極め
て高温になる。このため、当該高温部の材料強度が激減
して変形や摩耗が速やかに進行することにより、接触が
速やかに軽微なものになり、または接触が速やかに解消
し、ラビング発生時の振動をより小さくかつ短時間に抑
えることが出来るという効果が発揮される。
【0060】また、シール相手面となる静止側に装着し
たハニカムセル110、123の材料の熱伝導率がター
ビンシャフト5及びシュラウドカバー21の表面に形成
した円環状のシールフィン107、119を形成する金
属材料の熱伝導率よりも小さくなるような材料の組合わ
せとすることにより、熱伝導率が大きい材料で出来てい
てかつ冷却フィンの効果が充分に期待できるシールフィ
ン107、119側に比べて、当該ハニカムセル11
0、123は熱伝導率が小さく接触による摩擦熱がハニ
カムセル110、123を介して静止構造物側に伝導し
難い。このため、従ってハニカムセル110、123の
接触部分に摩擦熱が蓄積され、ハニカムセル110、1
23の接触部の先端が極めて高温になり当該高温部の材
料強度が激減して変形や摩耗が速やかに進行する。これ
により、接触が速やかに軽微なものになり、または接触
が速やかに解消し、ラビング発生時の振動をより小さく
かつ短時間に抑えることが出来るという効果が発揮され
る。
【0061】また、タービンシャフト5及びシュラウド
カバー21の表面に形成した円環状のシールフィン10
7、119を形成する金属材料として、CrMoV低合
金鋼、NiCrMoV低合金鋼または12Cr基鋼など
のフェライト系鋼を用いることにより、フェライト系鋼
はオーステナイト系ステンレス鋼に比べて熱伝導率が極
めて小さいことから、上述した理由によりラビング発生
時の振動をより小さくかつ短時間に抑えることが出来る
という効果が発揮される。
【0062】また、上述したように本実施形態において
はシール部の接触事象が発生しても運転に支障をきたす
ような過大な振動が発生することが無いので、シールフ
ィン107、119の先端とハニカムセル110、12
3の表面との隙間7、18を、現状一般的に採用されて
いる隙間に比べて半減させることが可能となり、このた
め、シール性能が大幅に向上し、蒸気タービン性能なら
びに発電プラント効率の向上に大きく貢献する。
【0063】また、シール部の接触事象が発生しても運
転に支障をきたすような過大な振動が発生することが無
いので、従来技術の蒸気タービンに比して起動時間を大
幅に短縮できることから、蒸気タービンにおいて過渡的
熱変形が発生しやすくシール部の接触事象が発生しやす
い超急速起動停止が可能になり、発電プラントの運用性
に対する自由度が増して発電プラントの運用コスト低減
に貢献する。
【0064】第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態による、作動流体の漏洩を
防止するためのシール装置を有する蒸気タービン及びこ
れを備えた発電プラントについて説明する。本実施形態
は、上述した第1実施形態におけるハニカムセル11
0、123の材料を変更したものであり、その他の点は
第1実施形態と共通するので、以下では第1実施形態と
異なる部分について説明する。
【0065】本実施形態においては、図1乃至図4に示
したシール装置のハニカムセル110、123が硬ろう
材で形成されている。ここで、「硬ろう」とは、ニッケ
ルろうや銀ろうなどの総称である。この場合のハニカム
セルの形成方法、すなわち空洞形成方法としては例えば
電解加工などが挙げられる。
【0066】ハニカムセルを構成する硬ろうは、ニッケ
ルろうにしても銀ろうにしても鉄鋼材料などの蒸気ター
ビンの動翼やタービンシャフトに使用される金属材料に
比べて融点が大幅に低く、また強度も低い。従って、シ
ール装置において接触事象が発生して、摩擦熱で静止側
のハニカムセルや動翼先端のシールフィンの温度が上昇
した場合、硬ろう材でできたハニカムセルは接触による
温度上昇によって速やかに溶融または変形して接触が速
やかに軽微なものになり、または接触が速やかに解消
し、ラビング発生時の振動をより小さくかつ短時間に抑
えることが出来るという効果を発揮する。
【0067】このため、シール部の接触事象が発生して
も運転に支障をきたすような過大な振動が発生すること
が無く、シールフィン先端の隙間を、現状一般的に採用
されている隙間に比べて半減させることが可能となる。
これにより、シール性能が大幅に向上し、また、蒸気タ
ービンの超急速起動停止が可能になり、蒸気タービン性
能ならびに発電プラント効率の向上に大きく貢献する。
【0068】第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態による、作動流体の漏洩を
防止するためのシール装置を有する蒸気タービン及びこ
れを備えた発電プラントについて図面を参照して説明す
る。なお、本実施形態は、上述した第1又は第2実施形
態においてハニカムセル110、123の構造を変更し
たものであり、以下では、第1又は第2実施形態と異な
る部分について説明する。
【0069】図5及び図6に示したように本実施形態に
おけるシール装置は、外径の異なる複数のシールフィン
107、119をタービンシャフト5及びシュラウドカ
バー21の表面に形成し、ハニカムセル110、123
の内周面に段差を設けて、複数のシールフィン107、
119のそれぞれの外径に対応させてハニカムセル11
0、123の内径を変化させたことを特徴とする。
【0070】より具体的には、図5及び図6に示したよ
うにハニカムセル110、123の表面は、タービンシ
ャフト5を含む回転構造物の回転軸心方向に沿って互い
違いに凹凸が形成されており、各凹凸に対応するように
して外径の異なる1つ又は2つのシールフィン107、
119が互い違いに配置されている。
【0071】そして、図5及び図6に示した本実施形態
においては、シール部分に形成された屈曲空間(ジグザ
グ空間)によって漏洩蒸気3が一層強い渦流を形成する
ことになり、このため、漏洩蒸気の運動エネルギーを消
費して漏洩蒸気量が低減する。従って、シール性能が大
幅に向上するので蒸気タービン性能ならびに発電プラン
ト効率の向上に大きく貢献する。
【0072】また、図7及び図8は本実施形態の第1変
形例を示しており、この変形例においては、ハニカムセ
ル110、123の凹凸形状の段差部分の境界に、補強
用仕切板120が設けられている。
【0073】図7及び図8に示した本実施形態の変形例
においては、ハニカムセル110、123の段差部分の
境界に補強用仕切板120を設けたので、段差部のハニ
カムセル110、123の端部の強度を確保できる。
【0074】また、図9(a)は補強用仕切板120が
ある場合の漏洩蒸気の流れを矢印130で示し、図9
(b)は補強用仕切板120がない場合の漏洩蒸気の流
れを矢印140で示しているが、図9(a)、(b)に
示した如くシールフィン107、119がハニカムセル
110、123の段差の端部近傍に位置している場合、
補強用仕切板120がないと図9(b)のように漏洩蒸
気140が吹き抜けてしまうが、補強用仕切板120を
設けることにより、図9(a)に示したように漏洩蒸気
130が回り込み、これによりシール性能が向上する。
【0075】また、図10及び図11は本実施形態の第
2変形例を示しており、本変形例においては、ハニカム
セル110、123の内径が、タービンシャフト5を含
む回転側部材の回転軸心方向に沿って、蒸気の流れの上
流側から下流側に向かって段階的に大きくなるように階
段状(ステップ状)に変化しており、シールフィン10
7、119の高さも、ハニカムセル110、123の階
段状の表面形状に合わせて階段状に変化している。そし
て、本変形例は、上述した本実施形態と同様の作用及び
効果を奏することができる。
【0076】また、図12及び図13は本実施形態の第
3変形例を示しており、本変形例は上記第2変形例にお
いて、ハニカムセル110、123の階段形状の段差部
分の境界に、補強用仕切板120を設けたものである。
本変形例は、上記第2変形例と同様の作用及び効果を奏
することができる。
【0077】なお、上述した本実施形態及びその各種変
形例は、ハニカムセル110、123とシールフィン1
07、119とが段差部分で軸方向に接触することのな
いように、蒸気タービンの軸方向の伸び差の小さい高圧
段落もしくは中圧段落のシール装置として適用すること
が望ましい。
【0078】第4実施形態 次に、本発明の第4実施形態による、作動流体の漏洩を
防止するためのシール装置を有する蒸気タービン及びこ
れを備えた発電プラントについて図面を参照して説明す
る。なお、本実施形態は、上述した第1乃至第3実施形
態においてハニカムセル110、123の構造を変更し
たものであり、以下では、第1乃至第3実施形態と異な
る部分について説明する。
【0079】図14に示したように本実施形態において
は、静翼内輪9側のハニカムセル110の角柱状のセル
空間の軸心Xが回転構造物の半径方向Yに対して傾斜し
ている。また、静翼外輪17側のハニカムセル123
(図3参照)もハニカムセル110と同様に、ハニカム
セル123の角柱状のセル空間の軸心が回転構造物の半
径方向に対して傾斜している。
【0080】また、図15(a)に示したように本実施
形態におけるハニカムセル110、123の六角柱状の
セル空間を形成する六角形の枠190の各辺の向きが、
タービンシャフトの円周方向160と一致することがな
いように、ハニカムセル110、123を配置して形成
している。
【0081】ここで、ハニカムセル110、123の六
角形の各辺の向きがタービンシャフトの円周方向160
と一致するのは、図15(b)に示したようにハニカム
セル110、123の列方向170がタービンシャフト
の軸方向150に対して0°、60°、120°の角度
180に位置するように配置した場合であるから、これ
らの角度180を避けるように配置する。好ましくは、
タービンシャフトの軸方向150に対してハニカムセル
110、123の列が30°±15°または90°±1
5°の角度に位置するように配置する。
【0082】そして、本実施形態においては、図14に
示したようにハニカムセル110、123の角柱状のセ
ル空間の軸心Xを回転構造物の半径方向Yに対して傾斜
させたので、シール部分で漏洩蒸気が一層強い渦流を形
成することになって漏洩蒸気の運動エネルギーを消費し
て漏洩蒸気量が低減する。
【0083】また、図15(a)に示したようにハニカ
ムセル110、123の六角柱状のセル空間を形成する
六角形の枠190の各辺の向きが、タービンシャフトの
円周方向160と一致することがないようにハニカムセ
ル110、123を配置して形成したので、ハニカムセ
ル110、123の枠のいずれの辺もシールフィン10
7、119と平行になることはなく、このため、ハニカ
ムセル110、123とシールフィン107、119と
が接触してラビング現象が発生した場合においても、ハ
ニカムセル110、123が容易に摩耗し、タービンの
運転に支障をきたすほどの深刻なラビング振動を引き起
こすことがなくなる。
【0084】第5実施形態 次に、本発明の第5実施形態による、作動流体の漏洩を
防止するためのシール装置を有する蒸気タービン及びこ
れを備えた発電プラントについて図面を参照して説明す
る。なお、本実施形態は、上述した第1乃至第4実施形
態においてシールフィン107、119の構造を変更し
たものであり、以下では、第1乃至第4実施形態と異な
る部分について説明する。
【0085】図16に示したように本実施形態において
は、静翼外輪17側のシールフィン119の一部分また
は全てが肉盛り溶接部135にて形成されており、フィ
ンの形状を整えるために肉盛り溶接後にフィン形状に加
工している。なお、静翼内輪9側のシールフィン107
(図1参照)もシールフィン119と同様に肉盛り溶接
にて形成されている。
【0086】このようにシールフィン107、119を
肉盛り溶接部135にて形成することにより、接触事象
等の影響によりシールフィン107、119に損傷が発
生した場合においても速やかに補修することが可能であ
り、劣化したシール性能の回復が可能である。
【0087】また、ハニカムセル110、123の形状
に合わせてシールフィン107、119の高さを調整し
て形成することもできることから、最大限のシール性能
向上が図れる。
【0088】また、肉盛り溶接部135の材料を適宜選
定することにより摩耗に強いシールフィン107、11
9を形成することができる。また、これとは逆に、肉盛
り溶接部135の材料を適宜選定することにより摩耗が
速やかに進行するシールフィン107、119を形成す
ることも可能である。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、蒸気
タービンの回転構造物の外周面に円環状のシールフィン
を周設すると共に、シールフィンに離間対向して蒸気タ
ービンの静止構造物の内周面にハニカムセルを周設した
ので、タービン運転中に回転構造物のシールフィンが静
止構造物に設けられたハニカムセルと接触した場合にお
いても、ラビングによる振動を大幅に抑制することが可
能であり、タービンの運転に支障をきたすような過大な
振動を発生することがなくなるので蒸気タービンならび
に発電プラントの運転に対して大きな利点となる。
【0090】また、ラビングはタービンの起動停止に伴
うケーシングなどの静止部品の温度不均一による変形に
よって発生することが多いことから、従来の発電プラン
トでは起動時間に制限が設けられており更なる起動時間
短縮は従来技術では困難であったが、本発明によればラ
ビングが発生しても軸振動は過大にならず、ハニカムセ
ルが容易に摩耗してラブアウトしてラビングが解消され
るので、従来技術の蒸気タービンに比して起動時間を大
幅に短縮できる。従って、蒸気タービンの超急速起動停
止が可能になり発電プラントの運用性に対する自由度が
増して発電プラントの運用コスト低減に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における静翼内輪側のシ
ール装置の部分を示した断面図。
【図2】図1に示したシール装置のシールフィン及びハ
ニカムセルの部分を拡大して示した断面図。
【図3】本発明の第1実施形態における静翼外輪側のシ
ール装置の部分を示した断面図。
【図4】図3に示したシール装置のシールフィン及びハ
ニカムセルの部分を拡大して示した断面図。
【図5】本発明の第3実施形態における静翼内輪側のシ
ール装置の部分を示した断面図。
【図6】本発明の第3実施形態における静翼外輪側のシ
ール装置の部分を示した断面図。
【図7】本発明の第3実施形態の第1変形例における静
翼内輪側のシール装置の部分を示した断面図。
【図8】本発明の第3実施形態の第1変形例における静
翼外輪側のシール装置の部分を示した断面図。
【図9】(a)は補強用仕切板がある場合の漏洩蒸気の
流れを矢視した斜視図、(b)は補強用仕切板がない場
合の漏洩蒸気の流れを矢視した斜視図。
【図10】本発明の第3実施形態の第2変形例における
静翼内輪側のシール装置の部分を示した断面図。
【図11】本発明の第3実施形態の第2変形例における
静翼外輪側のシール装置の部分を示した断面図。
【図12】本発明の第3実施形態の第3変形例における
静翼内輪側のシール装置の部分を示した断面図。
【図13】本発明の第3実施形態の第3変形例における
静翼外輪側のシール装置の部分を示した断面図。
【図14】本発明の第4実施形態における静翼内輪側の
シール装置の部分を示した断面図。
【図15】(a)は第4実施形態におけるハニカムセル
の配置を説明するための図、(b)は本実施形態によら
ないハニカムセルの一般的な配置例を示した説明図。
【図16】本発明の第5実施形態における静翼外輪側の
シール装置の部分を示した断面図。
【図17】(a)は従来の蒸気タービンの静翼内輪側の
シール装置の第1例を示した断面図、(b)は同第2例
を示した断面図、(c)は同第3例を示した断面図。
【図18】(a)は従来の蒸気タービンのシール装置の
部分を示した断面図、(b)は(a)の静翼外輪側のシ
ール装置を拡大して示した断面図、(c)は静翼外輪側
のシール装置の他の例を示した断面図。
【図19】従来の蒸気タービンのハニカムセルを備えた
静翼内輪側のシール装置の部分を示した断面図。
【図20】従来の蒸気タービンのハニカムセルを備えた
静翼外輪側のシール装置の部分を示した断面図。
【符号の説明】
2、22 パッキンリング 5 タービンシャフト 7、18 隙間 9 静翼内輪 12 静翼 14 動翼 16 動翼先端 17 静翼外輪 21 シュラウドカバー 107、119 シールフィン 110、123 ハニカムセル 120 補強用仕切板 35 肉盛り溶接部 207、219 高硬度皮膜

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービンシャフトと前記タービンシャフト
    に設けられた動翼とを含む回転構造物と、静翼と前記静
    翼の内径側に設けられた静翼内輪と前記静翼の外径側に
    設けられた静翼外輪とを含む静止構造物と、を備えた蒸
    気タービンにおける作動流体の漏洩を防止するためのシ
    ール装置において、 前記回転構造物の外周面に周設された円環状のシールフ
    ィンと、前記シールフィンに離間対向して前記静止構造
    物の内周面に周設された円環状のハニカムセルと、を備
    えたことを特徴とする蒸気タービンのシール装置。
  2. 【請求項2】前記シールフィンは、前記タービンシャフ
    トの外周面に設けられ、前記ハニカムセルは前記静翼内
    輪の内周面に設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の蒸気タービンのシール装置。
  3. 【請求項3】前記シールフィンは、前記動翼の先端のシ
    ュラウドカバーの外周面に設けられ、前記ハニカムセル
    は前記静翼外輪の内周面に設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の蒸気タービンのシール装置。
  4. 【請求項4】前記シールフィンは、前記ハニカムセルを
    形成する金属材料よりも硬度の高い金属材料により形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  5. 【請求項5】前記ハニカムセルは、CrMoV低合金
    鋼、NiCrMoV低合金鋼、又は12Cr基鋼に代表
    されるフェライト系鋼よりも硬度の低い、銅、りん青
    銅、黄銅、及びニッケルに代表される軟質金属材料で形
    成されていることを特徴とする請求項4記載の蒸気ター
    ビンのシール装置。
  6. 【請求項6】前記シールフィンは、CrMoV低合金
    鋼、NiCrMoV低合金鋼、又は12Cr基鋼に代表
    されるフェライト鋼で形成されていることを特徴とする
    請求項5記載の蒸気タービンのシール装置。
  7. 【請求項7】前記ハニカムセルは、18−8ステンレス
    鋼に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼で形成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の蒸気タービン
    のシール装置。
  8. 【請求項8】前記シールフィンは、CrMoV低合金
    鋼、NiCrMoV低合金鋼、又は12Cr基鋼に代表
    されるフェライト系鋼で形成されていることを特徴とす
    る請求項7記載の蒸気タービンのシール装置。
  9. 【請求項9】前記シールフィンの表面に高硬度の被膜を
    形成したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一
    項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  10. 【請求項10】前記シールフィンは、肉盛り溶接により
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいず
    れか一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  11. 【請求項11】前記ハニカムセルを形成する材料の熱伝
    導率は、前記シールフィンを形成する材料の熱伝導率よ
    りも小さいことを特徴とする請求項1乃至10のいずれ
    か一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  12. 【請求項12】前記ハニカムセルは硬ろう材で形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一
    項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  13. 【請求項13】外径の異なる複数の前記シールフィンを
    前記回転構造物の外周面に形成し、前記ハニカムセルの
    内周面に段差を設けて、複数の前記シールフィンのそれ
    ぞれの外径に対応させて前記ハニカムセルの内径を変化
    させたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一
    項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  14. 【請求項14】前記ハニカムセルの段差部分に補強用仕
    切板を設けたことを特徴とする請求項13記載の蒸気タ
    ービンのシール装置。
  15. 【請求項15】前記ハニカムセルの角柱状のセル空間の
    軸心が前記回転構造物の半径方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記
    載の蒸気タービンのシール装置。
  16. 【請求項16】前記ハニカムセルの角柱状のセル空間の
    横断面の各辺が、前記回転側構造物の回転方向に対して
    傾斜していることを特徴とする請求項1乃至15のいず
    れか一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  17. 【請求項17】タービンシャフトと前記タービンシャフ
    トに設けられた動翼とを含む回転構造物と、静翼と前記
    静翼の内径側に設けられた静翼内輪と前記静翼の外径側
    に設けられた静翼外輪とを含む静止構造物と、を備えた
    蒸気タービンにおいて、 請求項1乃至16のいずれか一項に記載のシール装置を
    備えたことを特徴とする蒸気タービン。
  18. 【請求項18】請求項17記載の蒸気タービンと、前記
    蒸気タービンにより駆動される発電機と、を備えた発電
    プラント。
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