JPH1151200A - ラビリンスシール - Google Patents

ラビリンスシール

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JPH1151200A
JPH1151200A JP21190197A JP21190197A JPH1151200A JP H1151200 A JPH1151200 A JP H1151200A JP 21190197 A JP21190197 A JP 21190197A JP 21190197 A JP21190197 A JP 21190197A JP H1151200 A JPH1151200 A JP H1151200A
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JP
Japan
Prior art keywords
pressure side
outer peripheral
flow
seal
peripheral surface
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21190197A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsuda
敏之 松田
Hisakuni Takenaga
久邦 竹永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1151200A publication Critical patent/JPH1151200A/ja
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールフィンの先端の間隙を漏れる気体の漏
れ流量の低減を可能とし、ターボ機械の性能向上を可能
とする。 【解決手段】 ターボ機械の静止部1の内側に高圧側1
5から低圧側16に向けて交互に配設された小内径と大
内径のシールフィン2a,2b,2c,3a,3b,3
cは先端が高圧側へ傾斜したものとし、上記大内径のシ
ールフィン3a,3b,3cと対向するロータ面5の位
置に設けられた段差部6a,6b,6cはそれぞれの高
圧側端面より突出した端面突出部7a,7b,7cとそ
れぞれの低圧側外周面より突出した外周面突出部8a,
8b,8cが配設されたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン、ガ
スタービン等のターボ機械に適用されるラビリンスシー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のターボ機械のラビリンスシール
は、図2(a)に示すように静止部01の内側に設けら
れたリング状の小内径のシールフィン02a,02b,
02cと大内径のシールフィン03a,03b,03
c、及び回転部04に設けられリング状の段差部06
a,06b,06cを有するロータ面05から構成され
ており、高圧側15から低圧側16へ漏れる気体の流れ
を抑制していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のターボ機械のラ
ビリンスシールにおいて、高圧側から低圧側へ漏れる気
体は、図2(b)に示すように、最初の小内径のシール
フィン02aを通過した後、ロータ面05の段差部06
aの高圧側側面に添って上方に向かう流れ07aとな
る。
【0004】その後、この流れ07aは、直接大内径の
シールフィン03aの隙間に向かう流れと、小内径のシ
ールフィン02aと大内径のシールフィン03aに挟ま
れた空間部で時計方向に流れる渦流れ09aに分けら
れ、渦流れ09aからは一部の気体がはみ出す。
【0005】この渦流れ09aからはみ出した流れは、
上記直接大内径のシールフィン03aの隙間に向かう流
れと合流し、シールフィン03aからの漏れ流れ08a
となる。
【0006】この漏れ流れ08aは、次の小内径のシー
ルフィン02bの壁面に衝突し、大内径のシールフィン
03aと小内径のシールフィン02bに挟まれた空間部
での時計方向の渦流れ09bと、小内径のシールフィン
02bの先端の間隙を漏れる流れ08bに分岐される。
【0007】シールフィン02b以降では、上記の気体
の合流と分岐がくり返されるが、このシールフィン構造
では、シールフィン間での渦流れとシールフィンの先端
の隙間を漏れる流れが同一方向であるために縮流等が起
こりにくく、高圧側15から低圧側16への気体の漏れ
量が多くなる傾向があった。本発明は上記の課題を解決
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ターボ機械の
静止部の内側に高圧側から低圧側に向けて交互に配設さ
れた小内径と大内径のリング状のシールフィン、および
回転部に設けられ上記大内径のシールフィンと対向する
位置にリング状の段差部を有するロータ面により形成さ
れたラビリンスシールにおいて、それぞれのシールフィ
ンは、先端が高圧側へ傾斜したものとし、それぞれの段
差部は、高圧側端面より突出しその外周面が段差部の外
周面と同一面を形成した端面突出部と、低圧側外周面よ
り突出しその外周面が高圧側へ傾斜した外周面突出部を
備えたものとしたことを特徴としている。
【0009】上記においては、高圧側の最初の小内径の
シールフィンの先端の間隙を通過した気体は、端面突出
部により、上記小内径のシールフィンの低圧側面、静止
部の内側面、上記小内径のシールフィンより低圧側に設
けられた大内径のシールフィンの高圧側面、端面突出部
の外周面を順次沿って流れ、従来の装置の場合とは反対
方向の渦流れを形成する。
【0010】この渦流れからはみ出した流れは、上記大
内径のシールフィンの傾斜により大きな角度で方向変換
し、上記大内径のシールフィンの先端の間隙より漏れ出
る漏れ流れとなる。
【0011】この漏れ流れは、外周面突出部の上方向へ
の傾斜と上記大内径のシールフィンより低圧側に設けら
れた小内径のシールフィンの傾斜により、この小内径の
シールフィンの高圧側面、ロータ面、段差部の低圧側面
を順次沿って流れ、従来の装置の場合には見られなかっ
た渦流れを形成する。
【0012】この渦流れからはみ出した流れは、上記小
内径のシールフィンの傾斜により大きな角度で方向変換
し、上記小内径のシールフィンの先端の間隙より漏れ出
る漏れ流れとなる。
【0013】本発明においては、上記のように従来の装
置の場合とは反対方向の渦流れを発生し、この渦流れか
らはみ出した流れが大きな角度で方向変換してシールフ
ィンの先端の間隙から漏れ出る漏れ流れとなるため、シ
ールフィンの先端の間隙の通過時に縮流等が起こりやす
くなり、漏れ流量の低減が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係るラビ
リンスシールについて、図1(a)により説明する。
【0015】なお、本実施形態は、ターボ機械の静止部
1の内側に高圧側15から低圧側16に向けて交互に配
設されたリング状の小内径のシールフィン2a,2b,
2c,……と大内径のシールフィン3a,3b,3c,
……、および回転部4に設けられ上記大内径のシールフ
ィン3a,3b,3c,……と対向する位置に断面形状
が長方形のリング状の段差部6a,6b,6c,……を
有するロータ面5により形成されたラビリンスシールに
関するものである。
【0016】図1(a)に示す本実施形態は、上記ラビ
リンスシールにおいて、シールフィン2a以外のシール
フィン2b,2c,……、3a,3b,3c,…は、そ
れぞれの先端が高圧側15へ傾斜したものとし、ロータ
面5に設けられた段差部6a,6b,6c,……は、そ
れぞれの高圧側端面より突出しその外周面が段差部6
a,6b,6c,……の外周面と同一面を形成し断面形
状が剣先形状に形成された端面突出部7a,7b,7
c,……と、それぞれの低圧側外周面より突出しその外
周面が高圧側15へ向かって傾斜し断面形状が剣先形状
に形成された外周面突出部8a,8b,8c…を備えて
いる。
【0017】本実施形態に係るラビリンスシールの内部
を流れて高圧側15から低圧側16へ漏れる気体の流れ
について、図1(b)により説明する。図1(b)にお
いて、高圧側15から低圧側16へ漏れる気体は、最初
の小内径のシールフィン2aを通過した後、ロータ面5
の段差部6aに設けられた端面突出部7aの内側を右上
方に向かう流れ9となり、その後、小内径のシールフィ
ン2aと大内径のシールフィン3aに挟まれた空間部で
反時計方向の渦流れ10aになる。
【0018】この渦流れ10aからはみ出した流れは、
シールフィン3aからの漏れ流れ11aとなり、ロータ
面5の段差部6aに設けられた外周面突出部8aの傾斜
した外周面に添って流れ、大内径のシールフィン3aの
後方の時計方向の渦流れ10bと、小内径のシールフィ
ン2bの前方の反時計方向の渦流れ12aに分岐し、そ
の渦流れ12aからはみ出した流れがシールフィン2b
の先端の隙間を通る漏れ流れ11bとなる。
【0019】本実施形態においては、端面突出部7aに
よりシールフィン2a,3a間で発生した反時計方向の
渦流れ10aからはみ出した流れがシールフィン3aの
漏れ流れ11aとなり、シールフィン3aの先端の高圧
側15への傾斜により、この漏れ流れ11aの転向角が
大きくなる。
【0020】また、外周面突出部8aとシールフィン2
bによりシールフィン2bと段差部6aの間で発生した
反時計方向の渦流れ12aからはみ出した流れがシール
フィン2bの漏れ流れ11bとなり、シールフィン2b
の先端の高圧側15への傾斜により、この漏れ流れ11
bの転向角が大きくなる。
【0021】そのため、それぞれのシールフィン3a,
2bの先端の間隙の通過時に縮流等が起こりやすくな
り、漏れ流量を減少させることができ、ターボ機械の性
能向上を図ることが可能となった。
【0022】なお、本実施形態の場合、シールフィン2
b,2c,……、3a,3b,3c,……に傾斜角を設
けているが、傾斜角が0°と30°の場合を比較するた
めに実験を行ったところ、それぞれの流量係数は約0.
6と約0.5であり、30°の傾斜角を設けることによ
り流量係数が約17%程度改善されることが判った。
【0023】
【発明の効果】本発明のラビリンスシールは、ターボ機
械の静止部の内側に高圧側から低圧側に向けて交互に配
設された小内径と大内径のシールフィンを先端が高圧側
へ傾斜したものとし、上記大内径のシールフィンと対向
するロータ面の位置に設けられた段差部をそれぞれの高
圧側端面より突出した端面突出部とそれぞれの低圧側外
周面より突出した外周面突出部が配設されたものとした
ことによって、従来の装置の場合とは反対方向の渦流れ
を発生し、この渦流れからはみ出した流れが大きな角度
で方向変換してシールフィンの先端の間隙から漏れ出る
漏れ流れとなるため、シールフィンの先端の間隙の通過
時に縮流等が起こりやすくなり、漏れ流量の低減が可能
となり、ターボ機械の性能向上を図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るラビリンスシール
の説明図で、(a)は断面図、(b)は作用説明図であ
る。
【図2】従来のラビリンスシールの説明図で、(a)は
断面図、(b)は作用説明図である。
【符号の説明】
1 静止部 2a,2b,2c 小内径のシールフィン 3a,3b,3c 大内径のシールフィン 4 回転部 5 ロータ面 6a,6b,6c 段差部 7a,7b,7c 端面突出部 8a,8b,8c 外周面突出部 9 流れ 10a,10b 渦流れ 11a,11b 漏れ流れ 12a 渦流れ 15 高圧側 16 低圧側

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターボ機械の静止部の内側に高圧側から
    低圧側に向けて交互に配設された小内径と大内径のリン
    グ状のシールフィン、および回転部に設けられ上記大内
    径のシールフィンと対向する位置にリング状の段差部を
    有するロータ面により形成されたラビリンスシールにお
    いて、それぞれのシールフィンは、先端が高圧側へ傾斜
    したものとし、それぞれの段差部は、高圧側端面より突
    出しその外周面が段差部の外周面と同一面を形成した端
    面突出部と、低圧側外周面より突出しその外周面が高圧
    側へ傾斜した外周面突出部を備えたものとしたことを特
    徴とするラビリンスシール。
JP21190197A 1997-08-06 1997-08-06 ラビリンスシール Withdrawn JPH1151200A (ja)

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Effective date: 20041102