JP2006052808A - 非接触シール構造 - Google Patents

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【課題】機械の温度変化に伴う両壁面の熱膨張差に影響を受けることなく、対向する壁面間のシール効果を十分に発揮することができる非接触シール構造を提供する。
【解決手段】間隙を介して対向する2つの壁面1,2間の高圧側から低圧側への流体の漏洩を抑制する非接触シール構造において、壁面1,2のうちの一方の壁面1に設けられ、対向する他の壁面2に向かって伸びる複数のフィン3と、これら複数のフィン3の先端を結ぶ基準線5と平行で、かつ基準線5から一定距離dを有するとともに、高圧側から低圧側へ向かう方向の長さが複数のフィン3のピッチt2と同じかそれよりも長くなるように他の壁面2に形成した平面部6と、高圧側から低圧側に向かって平面部6と交互に設けられ、基準線5からの距離d’が平面部6よりも大きくなるように他の壁面2に形成した溝部7とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、間隙を介して対向する2つの壁面間の高圧側から低圧側への流体の漏洩を抑制する非接触シール構造に係り、特に蒸気タービン、ガスタービン、圧縮機、ポンプ等の回転機械における回転体と静止体との間の非接触シール構造に関する。
回転体と静止体との間の間隙をシールする非接触シール構造として、一般に一方の壁面から対向する他方の壁面に向かって複数のフィンを伸ばす構成が採られている。この構造では、フィンとその先端に対向する壁面との間から漏れる流れの運動エネルギーを下流側に隣接するフィンとの間の膨張室で熱エネルギーに散逸させることによってシール効果が発揮される。
しかし漏れ流れを完全に熱散逸させるためにはフィンとその対向壁面との間隙に対して十分に大きな容積の膨張室が必要であり、製品における限られたスペース内では十分なフィンピッチを確保することは難しい。そこで、一方の壁面に設けたフィンと他方の壁面に設けたフィンとが高圧側から低圧側に向かって交互に配置されるように対向する双方の壁面にフィンを設けたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平11−200810号公報
上記のように対向壁面の双方にフィンを設けた場合、フィンとその対向壁面との間隙からの漏れ流れが下流側の膨張室内に配置された対向壁面側のフィンに衝突し、これにより漏れ流れの方向が変化して多くの渦構造が作り出され膨張室内の熱散逸が促進される。
しかしながら、このような構造においては、両壁面すなわち回転体及び静止体側の熱容量が一般に異なることから例えばターボ機械の起動時や停止時のように機械全体の温度変化がある場合、基準位置(回転体の軸受位置等)からの熱膨張の違いによって両壁面の相対位置が流体の流れ方向に変化する。その結果、両壁面に設けたフィン同士が接触してしまうことがあり、回転機械の著しい信頼性の低下につながるという技術的課題があった。
本発明の目的は、機械の温度変化に伴う両壁面の熱膨張差に影響を受けることなく、対向する壁面間のシール効果を十分に発揮することができる非接触シール構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の非接触シール構造は、間隙を介して対向する2つの壁面間の高圧側から低圧側への流体の漏洩を抑制する非接触シール構造において、前記2つの壁面のうちの一方に設けられ、対向する他の壁面に向かって伸びる複数のフィンと、これら複数のフィンの先端を結ぶ基準線と平行で、かつ前記基準線から一定距離を有するとともに、高圧側から低圧側へ向かう方向の長さが前記複数のフィンのピッチと同じかそれよりも長くなるように前記他の壁面に形成した平面部と、この平面部と高圧側から低圧側に向かって交互に設けられ、前記基準線からの距離が前記平面部よりも大きくなるように前記他の壁面に形成した溝部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、機械の温度変化に伴う両壁面の熱膨張差に影響を受けることなく、対向する壁面間のシール効果を十分に発揮することができる。
以下、図面を用いて本発明の非接触シール構造の実施形態を説明する。
本発明の非接触シール構造は、間隙を介して対向する2つの壁面間の高圧側から低圧側への流体の漏洩を抑制する非接触シール構造であり、特に蒸気タービン、ガスタービン、圧縮機、ポンプ等といった回転機械における回転体と静止体との間隙のシール手段として好適に適用される。
図1は、本発明の非接触シール構造の適用対象の一例としてタービン段落を示す。
図1において、静翼21は、その内周側がダイアフラム内輪23に、外周側がダイアフラム外輪24に固設されている。ダイアフラム外輪24は、その外周側がケーシング25に固設されている。一方、動翼22は、その内周側が回転体であるロータ26に固設され、外周側は間隙を介してダイアフラム外輪24に対向している。作動流体30は、高圧側から低圧側、本例ではタービン段落の静翼21側から動翼22に向かって流れる。
また、回転機械の信頼性確保のために静止体と回転体との間に間隙が設けられている。本例では、静止体であるダイアフラム内輪23と回転体であるロータ26の間に間隙G1が、静止体であるダイアフラム外輪24と回転体である動翼22の間に間隙G2がそれぞれ設けられている場合を図示している。これら間隙G1,G2に圧力差によって流れる漏れ流れのエネルギーはロータ26の回転力に変換されないので、間隙G1,G2を通過する漏れ流れが多くなると同じ流体エネルギーから得られる回転力が小さくなり回転機械としての性能が低下する。そのため、こうした静止体と回転体との間隙には、間隙を確保しつつも流体の漏洩を最小限に抑制するために非接触シール構造が設けられる。
図2は、本発明の非接触シール構造の第1実施形態の概略図である。
図2において、壁面1と壁面2は距離hを介して対向している。壁面1,2のいずれか一方が回転体の壁面で他方が静止体の壁面である。つまり、壁面1が回転体の壁面であれば壁面2は静止体の壁面であり、壁面1が静止体の壁面であれば壁面2は回転体の壁面である。これら壁面1,2間の間隙には、高圧側の圧力P0と低圧側の圧力p1との圧力差によって、高圧側から低圧側に向かって作動流体が流れようとする。
一方の壁面1には、対向する他の壁面2に向かって伸びる複数のフィン3が設けられている。これらフィン3は作動流体の流れ方向にほぼ一定のピッチt2で設けられており、その先端は壁面2に対向している。なお、以下において複数のフィン3の先端を結ぶ線を基準線5と称する。また、作動流体の流れ方向に隣接する2枚のフィン3間に形成される空間を膨張室4と称する。
それに対し、壁面2には平面部6と溝部7とが形成されている。平面部6は上記基準線5と平行で基準線5との間隙8の間隙寸法が一定距離dであるとともに、高圧側から低圧側へ向かう方向(圧力勾配方向)にとった長さt1がフィン3のピッチt2と同じかそれよりも長くなるように形成されている(フィンピッチt2は平面部6の長さt1以下である)。溝部7は、高圧側から低圧側に向かって平面部6と交互に設けられ、基準線5からの距離d’が基準線5から平面部6までの距離dよりも大きくなるように形成されている。上記のように平面部6の長さt1がフィン3のピッチt2以上であるため、フィン3の数は溝部7の2倍以上(溝部7の数はフィン3の半分以下)であり、壁面1,2の相対位置とは無関係に必ず平面部6に少なくとも1本のフィン3が対向するようになっている。
図3は溝部7の拡大図である。
図2及び図3において、溝部7は、その高圧側の部分に、高圧側から低圧側に向かって基準線5からの距離d’が徐々に大きくなるように形成した傾斜部7dを有している。本例において、この傾斜部7dは、フィン3を設けた壁面1に向かって凸形状をなしている。また、溝部7における低圧側の部分には、フィン3を設けた壁面1に向かって凹形状に形成された折り返し部7eが形成されている。折り返し部7eの低圧側には、ほぼ垂直(ロータ26の半径方向)に立ち上がり、そのさらに低圧側に隣接する平面部6に接続する終端壁部7gが設けられている。
溝部7における高圧側に形成した上記傾斜部7dは、平面部6に対して接合点7cで勾配が連続するように接合されている。低圧側の折り返し部7eは、傾斜部7dに対して変曲点7fで勾配が連続するように接合されている。折り返し部7eの曲率半径R2は傾斜部7dの曲率半径R1よりも小さく、溝部7と基準線5との距離d’がこの折り返し部7eから低圧側に向かうにつれて小さくなり、その後終端壁部7gを介して一気に平面部6に到達する。
ここで、本発明の非接触シール構造との一比較例を図4に示した。この図において先の各図と同様の役割を果たす部分には同符号を付し説明を省略する。
図4に示した比較例では、フィン3の先端に対向する壁面2がフラットに形成されている。このシール構造の上流側圧力P0は下流側圧力p1に比べて大きいため、圧力差によりフィン3と壁面2との間の間隙8に漏れ流れ9が生じる。そして、複数のフィンを設けることによって上流側圧力P0と下流側圧力p1の圧力差を複数に分割し、間隙8を流れる漏れ流れ9の量が抑制される。
このようなシール構造では、1つのフィン3を通過した漏れ流れ9の運動エネルギーがその下流側のフィン3との間に形成される膨張室4で熱エネルギーに散逸されるので、フィン3の枚数に比例してシール効果が向上する。しかし、フィン3を通過した漏れ流れ9が膨張室4で完全に熱散逸されるためには、膨張室4を間隙8に対して十分大きくする必要がある。実際の製品においては限られた空間でフィン3のピッチt2を十分にとることができない場合が多い。その結果、運動エネルギーが熱散逸されなかった漏れ流れ9の次の膨張室4への流入を十分に抑制することができず、フィン3の枚数に応じた作動流体の漏洩防止効果が得られない場合があった。
この問題に対し、図5の他の比較例に示すようにフィン3を設けた壁面1に向かって突き出す突起物11を壁面2に設け、隣接する2枚のフィン3で形成された膨張室4中に突起物11が突出するように構成すると、フィン3と壁面2との間の間隙8からの漏れ流れ9が突起物11に衝突し、これにより漏れ流れ9の方向が変わり多くの渦構造が作り出され、膨張室4内での熱散逸が促進されるようになる。ところが、このような構造ではターボ機械の起動時や停止時等のような機械全体の温度変化がある場合、壁面1,2はその熱容量の違いから互いの相対位置が変化するため、寸法13だけフィン3と高さ位置がオーバーラップした突起部11がその前後いずれかに隣接するフィン3に干渉してしまい、回転機械の信頼性を著しく低下させる。
それに対し、本実施形態の非接触シール構造は、機械の温度変化に伴う両壁面の熱膨張差に影響を受けることなく、対向する壁面間のシール効果を十分に発揮することができる。以下にその点に関し順次説明する。
図6は本実施形態の非接触シール構造の流れ場の模式図である。
図6において、フィン3(フィン3a)と平面部6との間を通過した流れは、縮流しながら傾斜部7dによる壁面噴流のコアンダ効果にも助けられて溝部7に導かれ、折り返し部7eにガイドされてほぼ垂直方向(ローた26の半径方向外側方向)に流れの向きを変え終端壁部7gに沿って溝部7から吹き出す。
溝部7から吹き出した流れは、次のフィン3(フィン3b)と干渉して分断され、このフィン3bの前後に形成された膨張室4(膨張室4a,4b)に積極的に導入される。膨張室4a,4bに入った流れはそれぞれ渦を形成し、膨張室4a,4bで流れの運動エネルギーが各々熱エネルギーに散逸される。このように溝部7から吹き出した流れが積極的に膨張室4に導入されるので、先の図4に示した比較例のシール構造に比べて、フィン3と壁面2との間を通過する流れの運動エネルギーを減少させることができる。
このとき、本実施形態ではフィン3のピッチt2が平面部6の長さt1以下であるため、壁面1,2の圧力勾配方向の相対位置が変化しても各平面部6には少なくとも1枚のフィン3が一定距離dの間隙を介して対向する。したがって、溝部7に導入される流れの流量を増大させることなく一定に保つことができ、常に図6に示したような流れ場を作り出すことができる。このように、本実施形態の非接触シール構造は、温度変化時の壁面1,2の熱容量の違い等による相対位置変化に影響されずに漏れ流量の低減効果を得ることができる。
仮に、図7に示したさらに他の比較例のようにフィン3のピッチt2が平面部6の長さt1よりも大きいとする。例えばフィン3のピッチt2が溝部7のピッチt3と等しい場合、平面部6にフィン3が対向するようであればフィン3と壁面2との距離が一定に保たれるが、フィン3のピッチt2は本実施形態よりも大きくなる。したがって、溝部7から吹き上げられた流れは分断されることなく大きな膨張室4に入って大きな渦を形成する。渦による運動エネルギーの熱散逸は渦の大きさが小さいほど効率的であるため、図7に示した構造は本実施形態に比して漏れ流れの運動エネルギーの熱散逸効果すなわち漏れ量低減効果が低下してしまう。
また、図8に示したさらに他の比較例のように、フィン3のピッチt2が溝部のピッチt3と等しく、かつ溝部7にフィン3が対向する場合、漏れ流量に直接的に影響するフィン3と壁面2との間隙寸法が基準線5から平面部6までの距離dよりも大きくなるために漏れ流量が増し、やはり本実施形態よりも漏れ流量低減効果が低下してしまう。
また、本実施形態によれば、溝部7から吹き出させた流れを積極的に膨張室4に導入し熱散逸効果を向上させるので、膨張室4の容積を小さくすることができる。したがって、非接触シール構造そのものをコンパクト化することもできる。
さらに、仮に溝部7において傾斜部7dが終端壁部7gに直接接続する構造とした場合、傾斜部7dと終端壁部7gとの間で勾配が不連続となるので、その部位に応力集中が生じる。この点に関しても、本実施形態においては、傾斜部7dを折り返し部7eを介して終端壁部7gに接続し勾配を連続させることにより、溝部7への応力集中が抑制させる構造となっている。したがって、損傷が少なく信頼性の高い非接触シール構造を提供することができる。
図9は、本発明の非接触シール構造の第2実施形態の概略図である。
図9において、本実施形態が、前述した第1実施形態と相違する点は、フィン3を根元3rから先端3tに向かって低圧側から高圧側に傾斜させたことである。その他の構成は第1実施形態と同様である。
膨張室4のような広い空間から間隙8のような狭い流路に流れが絞られて漏れ流れ9のような噴流となるとき、間隙8の僅かに下流側でその噴流の流管幅が間隙8よりも小さい最小幅となる。これは広い空間から狭い空間に流れが絞られるとき、フィン3の上流側の面に沿って間隙8に向かう流れの速度成分が慣性効果によってフィン3の下流にまでフィン3に沿う(すなわち噴流幅を減少させる方向の速度成分が残る)ためである。これを漏れ流れの縮流効果と呼ぶ。漏れ流れの縮流効果は漏れ面積低減と同等の効果を持ち、大きいほど漏れ流量が小さくなる。
フィン3の先端3tを高圧側に傾けることにより、第1実施形態のようにフィン3をロータ半径方向に伸ばした場合よりもフィン3と平面部6の間隙8を流れる漏れ流れ9の縮流効果が大きくなる。この縮流効果が大きくなる理由は、フィン先端3tを高圧側に傾けたことにより、膨張室4から間隙8を流れる漏れ流れが一端高圧側に戻る形でフィン先端3tを回り込み、これにより噴流幅を減少させる方向の慣性力が強くなるためである。この噴流幅を減少させる慣性力は縮流効果と同時に溝部7に流れを引き込む効果を助長し、より多くの漏れ流れ9を膨張室4に吹き上げることで膨張室4での漏れ流れの運動エネルギーの熱散逸効果を向上させ漏れ流量を減少させる。よって、本実施形態によれば、より大きな漏れ流量低減効果を得ることができる。
図10は、本発明の非接触シール構造の第3実施形態の概略図である。
図10において、本実施形態が、前述した第1実施形態と相違する点は、溝部7の傾斜部7dを曲面でなく直線状の平面とし、折り返し部7eを省略した点である。その他の構成は第1実施形態と同様である。
このような構成としても、第1実施形態に比べて溝部7における平面部7dと終端壁部7gとの境界部に応力集中が発生し易くなるが、その他の点については第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図11は、本発明の非接触シール構造の第4実施形態の概略図である。
図11において、本実施形態が、前述した第1実施形態と相違する点は、圧力勾配方向と垂直な方向(ロータ周方向)から見て溝部7を平面部6に対して矩形に窪ませた点である。前述した各実施形態においては、溝部7の高圧側部分を傾斜部7dとして基準線5との距離が徐々に大きくなるように構成したが、本実施形態においては、平面部6から溝部7にかけて急激に基準線5との距離が大きくなっている。その他の構成は第1実施形態と同様である。
このような構成とすると、第1実施形態に比べて溝部7における平面部7dと終端壁部7gとの境界部に応力集中が発生し易くなり、溝部7に導入される壁面噴流のコアンダ効果が若干低下するが、その他の点については第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図10又は図11で説明した実施形態に、図9に示したように先端に向かって高圧側にフィン3を傾斜させる構成を組み合わせることが可能であることは言うまでもなく、これらの場合にもより高い漏れ流量低減効果を得ることができる。また、以上の実施形態においては、タービンの段落部において回転体及び静止体との間隙をシールする非接触シール構造を例にとって説明したが、この的用例に限らず、本発明はいかなる機械における非接触シール構造としても適用可能である。
本発明の非接触シール構造の適用対象の一例であるタービン段落の模式図である。 本発明の非接触シール構造の第1実施形態の概略図である。 本発明の非接触シール構造の第1実施形態に備えられた溝部の拡大図である。 本発明の非接触シール構造との一比較例の概略図である。 本発明の非接触シール構造との他の比較例の概略図である。 本発明の非接触シール構造の第1実施形態における流れ場の模式図である。 本発明の非接触シール構造とのさらに他の比較例の概略図である。 本発明の非接触シール構造とのさらに他の比較例の概略図である。 本発明の非接触シール構造の第2実施形態の概略図である。 本発明の非接触シール構造の第3実施形態の概略図である。 本発明の非接触シール構造の第4実施形態の概略図である。
符号の説明
1,2 壁面
3 フィン
3t 先端
5 基準線
6 平面部
7 溝部
7d 傾斜部
7e 折り返し部
d,d’ 距離
G1,2 間隙
t1〜3 ピッチ

Claims (8)

  1. 間隙を介して対向する2つの壁面間の高圧側から低圧側への流体の漏洩を抑制する非接触シール構造において、
    前記2つの壁面の一方に設けられ、対向する他の壁面に向かって伸びる複数のフィンと、
    これら複数のフィンの先端を結ぶ基準線と平行で、かつ前記基準線から一定距離を有するとともに、高圧側から低圧側へ向かう方向の長さが前記複数のフィンのピッチと同じかそれよりも長くなるように前記他の壁面に形成した平面部と、
    高圧側から低圧側に向かって前記平面部と交互に設けられ、前記基準線からの距離が前記平面部よりも大きくなるように前記他の壁面に形成した溝部と
    を備えたことを特徴とする非接触シール構造。
  2. 間隙を介して対向する2つの壁面間の高圧側から低圧側への流体の漏洩を抑制する非接触シール構造において、
    前記2つの壁面の一方に設けられ、対向する他の壁面に向かって伸びる複数のフィンと、
    これら複数のフィンの先端を結ぶ基準線と平行で、かつ前記基準線から一定距離を有するように前記他の壁面に形成した平面部と、
    高圧側から低圧側に向かって前記平面部と交互に設けられ、前記基準線からの距離が前記平面部よりも大きくなるように前記他の壁面に形成されており、かつその数が前記フィンの数の半分以下である溝部と
    を備えたことを特徴とする非接触シール構造。
  3. 請求項1に記載の非接触シール構造において、前記溝部は、高圧側から低圧側に向かって前記基準線からの距離が徐々に大きくなるように形成した傾斜部を有することを特徴とする非接触シール構造。
  4. 請求項3に記載の非接触シール構造において、前記傾斜部は、直線的に形成された平面であることを特徴とする非接触シール構造。
  5. 請求項3に記載の非接触シール構造において、前記傾斜部は、前記フィンを設けた壁面に向かって凸形状であることを特徴とする非接触シール構造。
  6. 請求項5に記載の非接触シール構造において、前記溝部は、前記凸形状の傾斜部の低圧側に接続し、前記フィンを設けた壁面に向かって凹形状に形成された折り返し部を有することを特徴とする非接触シール構造。
  7. 請求項1に記載の非接触シール構造において、前記溝部は、圧力勾配方向と垂直方向から見て前記平面部に対し矩形に窪ませて形成されていることを特徴とする非接触シール構造。
  8. 請求項1に記載の非接触シール構造において、前記フィンは、先端に向かって低圧側から高圧側に傾斜していることを特徴とする非接触シール構造。
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