JP2000073702A - 軸流タービン - Google Patents

軸流タービン

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JP2000073702A
JP2000073702A JP10244689A JP24468998A JP2000073702A JP 2000073702 A JP2000073702 A JP 2000073702A JP 10244689 A JP10244689 A JP 10244689A JP 24468998 A JP24468998 A JP 24468998A JP 2000073702 A JP2000073702 A JP 2000073702A
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seal
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Tetsuaki Kimura
哲晃 木村
Takeshi Sato
武 佐藤
So Chiyouka
創 潮下
Naoaki Shibashita
直昭 柴下
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Hitachi Ltd
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/22Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations
    • F01D5/225Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations by shrouding

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】蒸気タービン等の軸流タービンの段落を簡単に
シュラウドカバーとその外側のシールフィンとの間から
下流側に漏洩する蒸気を防止でき、効率の高い運転がで
きる軸流タービンを提供する。 【解決手段】外周側にシュラウドカバーを備えた複数の
回転動翼を有する軸流タービンにおいて、前記シュラウ
ドカバーは、上流側端部に上流側に凸を形成する突起を
有し、前記突起が隣り合う回転動翼間に周方向に複数個
配置されるよう形成される突起部と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば蒸気ター
ビンやガスタービン等の軸流タービンに係り、特にター
ビンの動翼と静翼から構成される出力段落における、タ
ービンのシュラウドカバー外周面とダイヤフラム外輪の
内面との半径方向間隙からの漏洩損失を低減するための
漏洩流抑制構造を備えた軸流タービンに関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭59−92703 号公報には、シュラウ
ドカバーの前側端面に半径方向に複数の凹凸を設け、前
記シュラウドカバー部に対向する前側の壁部に前記凹凸
に対応する凹凸を設けることにより、蒸気の漏洩を図る
点が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭59−92
703 号公報では、単に、シュラウドカバー前側にシュラ
ウドカバーとその前の壁との間にシール部を形成させる
構造のため、シュラウドカバーだけでなく、その前側壁
に別途新たにシール構造を設置する必要があり、蒸気タ
ービン等の軸流タービンの段落構造が複雑化する。
【0004】そこで、本発明は、蒸気タービン等の軸流
タービンの段落を簡単にシュラウドカバーとその外側の
シールフィンとの間から下流側に漏洩する蒸気を防止で
き、効率の高い運転ができる軸流タービンを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周側にシュ
ラウドカバーを備えた複数の回転動翼を有する軸流ター
ビンにおいて、前記シュラウドカバーは、上流側端部に
上流側に凸を形成する突起を有し、前記突起が隣り合う
回転動翼間に周方向に複数個配置されるよう形成される
突起部と、を有することを特徴とする。
【0006】尚、前記突起は、最も上流側に突出した部
分からほぼ直線上に下流側に広がる領域を両側に配置す
る形状を有することができる。または、前記突起は円弧
状を有することができる。さらに、前記突起と突起との
間を円弧状の凹部により連絡されるようにすることがで
きる。
【0007】これにより、軸流タービンの段落を簡単に
シュラウドカバーとその外側のシールフィンとの間から
下流側に漏洩する蒸気を防止でき、効率の高い運転がで
きる軸流タービンを提供することができる。
【0008】すなわち、このようにシュラウドカバーの
上流側端部を、静翼から流出した蒸気の相対流れが例え
ば垂直な面で衝突するように、上流側に突出する凹凸部
を一つの動翼間あたりに複数個設けることにより、静翼
から流出した蒸気が、シュラウドカバーの上流側端部
で、その前記凹凸部に衝突し、流入方向とは逆方向及び
外周側への流れを作ることから、シュラウドカバーの上
流かつ外周側の、ダイヤフラム外輪の軸方向端面と、シ
ールフィン群のうち最も上流側のシールフィンおよび、
シールフィンを配設したダイヤフラム外輪によって囲ま
れた熱膨張空間部で、効果的に渦損を発生させ、動翼先
端部を通過しようとする外周部噴出流を押し戻す作用に
よって、シールフィンの間隙に流入する流れを阻害し、
流入抵抗を増加させて、蒸気漏洩を低減する効果があ
る。
【0009】動翼5の翼先端部からの蒸気漏洩8すなわ
ちシュラウドカバー6とシールフィン8の間隙からの蒸
気洩漏8の低減は、段落効率向上策として有効である。
タービンにおいて、シールフィン9の枚数を増加させ
る、あるいは半径方向間隙を極力小さくする、シュラウ
ドカバー6の形状を複雑な階段状にする、半径方向間隙
に摩耗可能材を挿入するなどの方策をとる場合、ラビリ
ンスシール部では、シールフィン間の膨張室において、
効果的に渦損を発生させて蒸気漏洩を防止させるため
に、膨張室の容積を適当に大きくとる必要があることか
ら、動翼の形状や大きさにより、可能なシールフィンの
枚数も限られてくる。また、シュラウドカバーとシール
フィンの半径方向間隙についても、回転体である動翼側
には振動があることにより、間隙の最小値も決ってくる
ため、漏洩低減にも限界がでてくる。一方、本発明によ
り、軸流タービンにおいて、特殊な操作や調整を行うこ
となく、また複雑な構造とすることもなく、漏洩量を低
減させ、タービンの熱効率を向上させることができる。
【0010】または、前記の軸流タービンにおいて、前
記突起部の下流側に上流側に凸を形成する突起を有し、
前記突起が周方向に複数配置される第2の突起部を有す
ることを特徴とする。
【0011】たとえば、シュラウドカバーのテノン部突
起の上流側端部においても、前記突起を円周方向に形成
し、隣接する動翼間あたりに複数個の突起が配置される
ような構造とする。また、2列に並んだ突起を互い違い
に並べた構造にすることがより好ましい。これにより、
前述したシュラウドカバー上流側の熱膨張空間や複数の
シールフィン間に形成される熱膨張空間において、効果
的に渦損を発生させ、両突起部の相乗効果により、上流
側シールフィン及び下流側のシールフィンの蒸気漏洩を
低減でき、全体として効果的に蒸気漏洩を抑制すること
ができる。
【0012】または、外周側にシュラウドカバーを備え
た複数の回転動翼と、該シュラウドカバーの外周側に対
向する壁面に形成された複数のシールフィンと、を有す
る軸流タービンにおいて、前記シールフィンは、上流側
に向けて凹凸を周方向に複数備える最上流側のシールフ
ィンと、該最上流側のシールフィンと間隔を介して下流
側に設置される第2のシールフィンと、を有することを
特徴とする軸流タービン。
【0013】シールフィンを円周上に沿った周方向に、
例えば、静翼から流出した蒸気が垂直に近い角度で衝突
するように、例えば三角形状の凹凸部を並べた形状にす
ることにより、静翼から流出した蒸気が、シールフィン
上流側で、その凹凸部に衝突し、流入方向とは逆方向及
び外周側への流れを作ることから、シュラウドカバーの
上流かつ外周側の、ダイヤフラム外輪の軸方向端面と、
シールフィン群のうち最も上流側のシールフィンおよ
び、シールフィンを配設したダイヤフラム外輪によって
囲まれた熱膨張空間において、より効果的に渦損を発生
させ、シールフィンの間隙に流入する流れの周方向への
移動を限定し、蒸気漏洩を低減する効果がある。また、
前記シールフィン下流側の下流側のシールフィンとの間
の熱膨張空間において、前述した最初の熱膨張空間とシ
ールフィン間の熱膨張空間の圧力差により、シールフィ
ン漏洩蒸気流入間隙において、漏洩蒸気が軸方向に流入
する際に、前記突起部でシールフィンの面に対し漏洩蒸
気が円周方向に流出しようとする作用力が働く。このシ
ールフィンの面に対し円周方向に流出しようとする作用
力の為、一つの前記突起部の凹凸部に対して、シールフ
ィン漏洩蒸気流入間隙からシールフィン間の熱膨張空間
へと流出する漏洩蒸気の流出方向が、凸部方向へ偏向さ
れ、シールフィン間の熱膨張空間内において漏洩蒸気流
が衝突しあうような流れの方向となる。この漏洩蒸気が
凸部に向かって衝突する方向をもつことにより、従来よ
りも、先述のシールフィン間の熱膨張空間における漏洩
蒸気の流れが複雑化し、漏洩蒸気の流れの乱れが促進さ
れることになり、より効果的に渦損が発生し、結果とし
て蒸気漏洩を低減させる効果が生じる。また先述したよ
うに、最上流側に位置するシールフィン形状を、円周上
に沿って凹凸部を並べて形成する突起部を有し、下流側
のシールフィンとの間の熱膨張空間が周方向に連通する
ような形状をとることにより、シールフィン漏洩蒸気流
入間隙からシールフィン間の熱膨張空間へと流出する漏
洩蒸気の流出方向が、円周方向で凹凸部1ピッチ毎に異
なることになり、一つの凹凸部での流れの複雑化,乱れ
の促進効果にとどまらず、シールフィン間の熱膨張空間
全周で、各凹凸部の流れの乱れが干渉しあう相乗効果を
生み、より効果的な渦損が発生し、蒸気漏洩を低減する
効果がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。
【0015】以下本実施例は蒸気タービンについて説明
する。本発明はガスタービン等他の軸流タービンに適用
しても良い。図1に本発明の一実施例の蒸気タービンの
概要を示す。ケーシング内には、ロータ4と、ロータ4
の外周側周囲に配置される回転動翼5と、その動翼に対
向して静翼3がおのおの配置されている。
【0016】供給された蒸気である作動流体主流7は、
静翼3と回転動翼5を有する各々の段落を流下して排出
される。
【0017】図1(a)に本発明の採用した蒸気タービ
ンの段落構造を示す。出力段落は、ケーシングに支持さ
れたダイヤフラム外輪1及び内輪2のようなダイヤフラ
ム上に、複数枚配設された静翼3より形成される静止翼
列と、ロータ4に、複数枚配設された動翼5より形成さ
れる動翼列から構成され、両者1つずつで1つの出力段
落を構成している。動翼5の翼先端部は、シュラウドカ
バー6より複数枚ずつ連結されている。シュラウドカバ
ー6は、例えばインテグラルシュラウドのような方向で
あってもよい。シュラウドカバー6と、ダイヤフラム外
輪1間の円筒空間には、作動流体である蒸気がこの空間
からの漏れ8を極力防止するため、ダイヤフラム外輪1
の内周1a上に複数枚配設されたシールフィン9よりラ
ビリンスシールが形成されている。
【0018】シールフィン9とダイヤフラム外輪1の周
辺の拡大図を図2に示す。動翼5の外周側にはシュラウ
ドカバーの上流側端部10が位置し、その下流には、テ
ノン部突起部の上流側が端部が外周側に突出している。
ダイヤフラム外輪には、前記シュラウドカバー6に対向
して複数のシールフィン9が上流側から下流側にかけて
間隔を介して配置されている。
【0019】図3は、図2のA−A線断面図を示す。本
発明が従来例と異なる点は、軸流タービンの回転体であ
るロータ4に取り付けられ、先端部に一体に設けられた
シュラウドカバー6を備えた回転動翼5と、その回転動
翼5の上流側に配置された静翼3とから出力段落を構成
する。前記動翼5の翼列のシュラウドカバー6と前記静
翼3の翼列を固定しているダイヤフラム外輪1の下流側
端面1aとの間に、熱膨張空間14を有する。前記動翼
3の外側に位置するダイヤフラム外輪1内壁と動翼列の
シュラウドカバー6との間にシールフィン9を備えたタ
ービン段落構造において、前記シュラウドカバー6の上
流側端部10を円周上に沿って三角形に切り落としたよ
うな凹凸部を形成する突起部11を形成する。当該突起
は隣りの動翼との間に複数個設けられている。突起部
は、シールフィン9群のうち最も上流側のシールフィン
に軸方向位置について重ならない程度の大きさで、シュ
ラウドカバー全周に複数個設けられることが最も効果的
である。
【0020】図4は比較例の要部を示す断面図であり、
図5は、図4のB−B線断面図を示す。
【0021】次に前記構造の凹凸を有する突起部11を
設けたシュラウドカバー6を備えた段落構造による段落
効率の向上機能を以下に説明する。比較例の図5のよう
に、シュラウドカバーに周方向の前記突起部を有してい
ない場合、動翼先端での漏洩流8は、静翼3から流出し
た蒸気である外周部噴出流12が、シュラウドカバー6
の上流側端部10に衝突し、シールフィン9と、シュラ
ウドカバー6との間隙を流れるが、図2および図3に示
すようにシュラウドカバー6の上流側端部10を、静翼
3から流出した蒸気の噴出流12が垂直な面で衝突する
ように、三角形に切り落としたような凹凸を有する前記
突起部11を有することにより、静翼3から流出した噴
出流12が、シュラウドカバー6の上流側端部10で、
その三角形に切り落としたような突起部11に衝突し、
流入方向とは逆方向及び外周側への外周部逆流13を作
ることから、シュラウドカバー6の上流かつ外周側の、
ダイヤフラム外輪1の軸方向端面1bと、シールフィン
9群のうち最も上流側のシールフィンおよび、シールフ
ィン9を配設したダイヤフラム外輪1の内周1aによっ
て囲まれた熱膨張空間14において、効果的に渦損を発
生させ、動翼先端部を通過しようとする外周部噴出流1
2を押し戻す作用によって、シールフィン9の間隙に流
入する流れを阻害し、流入抵抗を増加させて、蒸気漏洩
を低減する効果がある。図13に漏洩流と周速の関係を
示す。本実施例を太線で、比較例を細線で示すが、周速
が大きくなるほど、本発明での漏洩量は低減する効果が
大きくなる。
【0022】図6は、本発明の他の実施例である、シュ
ラウドカバー6,上流側端部10に加え、前記上流側端
部10の下流側に位置するテノン部突起部の上流側端部
15にも上流側突出した突起部(三角形に切り落とした
ような凹凸部)11がある構造を有する。2列に並んだ
三角形の突起部11を互い違いに並べた場合は、前述し
た最初の熱膨張空間14および、シールフィン間の熱膨
張空間16においても、効果的に渦損を発生させ、両突
起部の相乗効果によって、更に上流側シールフィン及び
下流側シールフィンの蒸気漏洩を低減する効果がある。
本実施例の突起は最上流側領域に対して両側が直線状に
すえ広がっているものを使用した例を示す。
【0023】図7は、本発明の他の実施例である。シュ
ラウドカバー6,上流側端部10を円周上に沿って切り
落としたような凹凸部形状を三角形ではなく、波形17
の円弧状の突起部11にした構造とした。シールフィン
9群のうち最も上流側のシールフィンに軸方向位置につ
いて重ならない程度の大きさで、シュラウドカバー6全
周に複数個設けられることが最も効果的であり、三角形
にした場合と同様な蒸気漏洩を低減する効果がある。
【0024】図8及び図10に本発明の他の実施例を示
す。最上流側のシールフィン9に前述したように上流側
に突出した突起を周方向に多数設置した実施例である。
図9は図8のC−C線断面図を示す。シールフィン9
は、具体例の一例としては、円周上に沿って、静翼から
流出した蒸気が垂直に近い角度で衝突するように、三角
形の凹凸部18を全周に配置する。凸部がシュラウドカ
バー6先端より上流側に突出しない範囲で、静翼3のピ
ッチ間距離の範囲に、2ないし3ピッチの凹凸部を設け
るのが効果的である。静翼3より流出する蒸気は、シー
ルフィン9の上流側で、その凹凸部18に衝突し、流入
方向とは逆方向及び外周側への流れを作ることから、前
述した最初の熱膨張空間14において、効果的に渦損を
発生させ、シールフィン9の間隙に流入する流れの周方
向への移動を限定し、蒸気漏洩を低減する効果がある。
また、図10に具体的作用を示す。最初の熱膨張空間1
4とシールフィン間の熱膨張空間16との圧力差によ
り、シールフィン9蒸気流入間隙において、三角形の凹
凸部18でシールフィン9の面に対し、蒸気が円周方向
に流出しようとする作用力が働く。このシールフィン9
の面に対し円周方向に流出しようとする作用力の為、一
つの凹凸部18に対して、シールフィン漏洩蒸気流入間
隙からシールフィン間の熱膨張空間16へと流出する漏
洩流8の流出方向が、凸部方向へ偏向され、シールフィ
ン間の熱膨張空間16内において漏洩流8が衝突しあう
ような流れの方向となる。この漏洩流8が凸部に向かっ
て衝突する方向をもつことにより、従来よりも、先述の
シールフィン9間の熱膨張空間における漏洩流8の流れ
が複雑化し、漏洩流8の流れの乱れが促進されることに
なり、より効果的に渦損が発生し、結果として蒸気漏洩
を低減させる効果が生じる。また先述したように、シー
ルフィン9の形状を、円周上に沿って三角形の凹凸部1
8を連続して並ベ、シールフィン間の熱膨張空間16を
周方向に連通した形状にすることにより、シールフィン
漏洩蒸気流入間隙からシールフィン間の熱膨張空間16
へと流出する漏洩流8の流出方向が、円周方向で凹凸部
1ピッチ毎に異なることになり、一つの凹凸部18での
流れの複雑化,乱れの促進効果にとどまらず、シールフ
ィン間の熱膨張空間16全周で、各凹凸部18の流れの
乱れが干渉しあう相乗効果を生み、より効果的な渦損が
発生し、蒸気漏洩を低減する効果がある。本実施例によ
り、動翼先端蒸気漏洩を約20%低減し、段落効率にし
て約0.5% の向上が可能である。
【0025】図11は本発明の他の実施例である。シー
ルフィン9の円周上に沿った、三角形の凹凸部18を波
形19にした構造とし、凸部がシュラウドカバー6先端
より上流側に突出しない範囲で、波形の凹凸部を全周に
配置することもできる。三角形にした場合と同様な蒸気
漏洩を低減する効果がある。
【0026】図12は本発明の他の実施例である。シー
ルフィン9を円周上に沿って三角形の凹凸部を並べた形
状に加え、フィンに衝突後の流入蒸気が複雑な渦を生じ
るように、鈎20を取り付けた構造とすることができ
る。熱膨張空間の圧力分布を複雑化することにより、効
果的に渦損を発生させ、蒸気漏洩を低減する効果があ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、軸流タービンにおいて、特殊な操作や調整を行うこ
となく、また複雑な構造とすることもなく簡単に、漏洩
量を低減させ、軸流タービンの熱効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概要図である。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】比較例の、主要部断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】本発明の一実施例を示す概要図である。
【図7】本発明の一実施例を示す概要図である。
【図8】本発明の一実施例を示す概要図である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【図10】シールフィン蒸気流入間隙の蒸気流れを示し
た図である。
【図11】本発明の一実施例を示す概要図である。
【図12】本発明の一実施例を示す概要図である。
【図13】漏洩流と周速の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…ダイヤフラム外輪、2…外輪ダイヤフラム内輪、3
…静翼、4…ロータ、5…動翼、9…シュラウドカバ
ー、7…作動流体主流、8…翼先端漏洩流、9…シール
フィン、10…シュラウドカバー上流側端部、11…突
起部、12…外周部噴出流、13…外周部逆流、14…
外周部熱膨張空間、15…テノン部突起部の上流側端
部、16…シールフィン間の熱膨張空間、17…波形、
18…凹凸部、19…波形、20…鈎、21…ケーシン
グ。
フロントページの続き (72)発明者 潮下 創 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 柴下 直昭 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 Fターム(参考) 3G002 HA04 HA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周側にシュラウドカバーを備えた複数の
    回転動翼を有する軸流タービンにおいて、 前記シュラウドカバーは、上流側端部に上流側に凸を形
    成する突起を有し、前記突起が隣り合う回転動翼間に周
    方向に複数個配置されるよう形成される突起部と、を有
    することを特徴とする軸流タービン。
  2. 【請求項2】請求項1の軸流タービンにおいて、 前記突起部の下流側に上流側に凸を形成する突起を有
    し、前記突起が周方向に複数配置される第2の突起部を
    有することを特徴とする軸流タービン。
  3. 【請求項3】外周側にシュラウドカバーを備えた複数の
    回転動翼と、該シュラウドカバーの外周側の対向する壁
    面に形成された複数のシールフィンと、を有する軸流タ
    ービンにおいて、 前記シールフィンは、上流側に向けて凹凸を周方向に複
    数備える最上流側のシールフィンと、該最上流側のシー
    ルフィンと間隔を介して下流側に設置される第2のシー
    ルフィンと、を有すること特徴とする軸流タービン。
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