JP2016133113A - タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】静翼とロータとの間の流体の漏れ流れを低減可能なシール装置を備えるタービンを提供する。
【解決手段】タービンのシール装置は、第1径方向隙間に面する動翼の径方向外面又は第2径方向隙間に面するロータの外周面に設けられるとともに流体の流れ方向にて上流を向き、動翼の径方向外面又はロータの外周面をロータの軸方向にて少なくとも2つの区画に区画する少なくとも1つの段差面と、囲繞部材又は静翼から少なくとも2つの区画に向かってそれぞれ突出するとともに少なくとも2つの区画とシール隙間を存してそれぞれ対向する少なくとも2つのシールフィンであって、ロータの軸方向にて少なくとも1つの段差面を跨いで延在する空洞を互いの間に形成する少なくとも2つのシールフィンと、流体の流れ方向にてシールフィンの下流面に設けられ、下流面に沿う流体の流れを剥離させるように構成された剥離促進部と、を有する。
【選択図】 図3

Description

本開示はタービンに関する。
蒸気タービンやガスタービンは、通常、静止部品と回転部品との間の隙間、例えば、動翼と動翼を囲繞する部材との間の隙間や静翼とロータとの間の隙間、における流体の流れを制限可能なシール装置を備えている。
例えば、特許文献1が開示する蒸気タービンのシール装置は、ブレードの先端部に設けられたステップ部と、構造体に設けられたシールフィンとを有している。ステップ部は、上流側に面する少なくとも1つの段差面を有して構造体側に突出し、シールフィンは、ステップ部に向かって延出し、ステップ部との間に微小隙間を形成する。
この蒸気タービンのシール装置では、シールフィンの上流側に剥離渦及び主渦が形成され、剥離渦の縮流効果によって、微小隙間を流れる蒸気漏洩が低減される。
特許第5518022号公報
本発明の少なくとも一実施形態の目的は、漏れ流れを従来よりも低減可能な改良されたシール装置を備えるタービンを提供することにある。
本発明者等は、上述の目的を達成するために検討を重ねたところ、シールフィン間の空洞の流れ場が、ロータの周方向に一様であるときに、空洞における主渦及び剥離渦の渦構造が最適になるとの知見を得た。そして、渦構造の最適化により、子午面内の剥離渦の強さが最大になり、シール性能が高くなるとの知見を得た。
一方、本発明者等は、現実には、空洞において周方向の速度変動(2次流れ)が発生して子午面内の流体の運動エネルギが低下し、主渦及び剥離渦が期待していたよりも弱くなることがあるとの知見を得た。そして、主渦や剥離渦の中心位置が周方向にうねり、渦構造が壊れてしまうことがあるとの知見を得た。更に、シールフィンがロータの径方向に対し傾斜している場合に、このような傾向が強くなるとの知見も得た。また、空洞に流入する流体の周方向速度の絶対速度が零に近い場合にも、このような傾向が強くなるとの知見も得た。
これらの知見に基づき、本発明者等は更に検討を重ね、シールフィン間の空洞の流れ場をロータの周方向に一様にすることが可能な構成を見出し、本発明を創作するに至った。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るタービンは、
ケーシングと、
前記ケーシングの内部を延びるロータと、
前記ロータに固定され且つ前記ロータの周方向に配列された複数の動翼と、
前記ケーシングに対し固定され、第1径方向隙間を存して前記複数の動翼を囲む囲繞部と、
前記ケーシングに対し固定されるとともに前記ロータの外周面との間に第2径方向隙間を存して前記ロータの周方向に配列された複数の静翼と
前記第1径方向隙間又は前記第2径方向隙間における流体の流れを制限可能なシール装置と、を備え、
前記シール装置は、
前記第1径方向隙間に面する前記動翼の径方向外面又は前記第2径方向隙間に面する前記ロータの外周面に設けられるとともに前記流体の流れ方向にて上流を向き、前記動翼の径方向外面又は前記ロータの外周面を前記ロータの軸方向にて少なくとも2つの区画に区画する少なくとも1つの段差面と、
前記囲繞部材又は前記静翼から前記少なくとも2つの区画に向かってそれぞれ突出するとともに前記少なくとも2つの区画とシール隙間を存してそれぞれ対向する少なくとも2つのシールフィンであって、前記ロータの軸方向にて前記少なくとも1つの段差面を跨いで延在する空洞を互いの間に形成する少なくとも2つのシールフィンと、
前記流体の流れ方向にて前記シールフィンの下流面に設けられ、前記下流面に沿う流体の流れを剥離させるように構成された剥離促進部と、
を有する。
上記構成(1)のタービンでは、シールフィンの下流面に設けられた剥離促進部によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れが剥離する剥離点が決定される。子午面内での剥離点の位置が決定されることで、剥離点の位置が周方向にばらつくことが防止され、シールフィン間の空洞における周方向の速度変動(2次流れ)が抑制される。この結果、空洞の流れ場が周方向に一様になり、空洞における主渦及び剥離渦の強化を図ることができ、縮流効果が向上し、シール隙間を通じた漏れ流れを低減させることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、
前記ロータの軸方向に沿った前記シールフィンの下流面の先端から前記空洞の軸方向最遠方部までの距離をWとし、
前記ロータの径方向に沿った前記シールフィンの下流面の先端から前記空洞の径方向最遠方部までの距離をRとし、
前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
前記ロータの軸方向に沿った前記シールフィンの下流面の先端から前記流体の流れの剥離を引き起こす前記剥離促進部の形状変化点までの距離をxとし、
前記ロータの径方向に沿った前記シールフィンの下流面の先端から前記剥離促進部の形状変化点までの距離をyとしたとき、次の2つの式:
0<x≦W/2
t≦y≦R/2
で示される関係がそれぞれ満たされている。
上記構成(2)のタービンでは、距離xが距離Wの半分以下であり、且つ、距離yが距離Rの半分以下であることによって、剥離促進部が空洞における主渦及び剥離渦の生成を妨げることなく、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。この結果、空洞における主渦及び剥離渦の強さの最大化を図ることができ、縮流効果が向上し、シール隙間を通じた漏れ流れを低減させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に設けられるとともに、前記シールフィンの突出方向を向いた後向き段差面によって構成されている。
上記構成(3)では、後向き段差面によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記構成(3)において、
前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
前記後向き段差面の高さをhとしたとき、次式:
0.5≦h/t≦10
で示される関係が満たされている。
上記構成(4)では、シールフィンの先端における厚さtに対する後向き段差面の高さhの比h/tが0.5以上であることによって、流体の流れが後向き段差面の存在を感じることができ、後向き段差面にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比h/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦及び剥離渦の強さが低下することを防止することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に固定された線材よって構成されている。
上記構成(5)では、線材によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記構成(5)において、
前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
前記線材の直径をφとしたとき、次式:
0.5≦φ/t≦10
で示される関係が満たされている。
上記構成(6)では、シールフィンの先端における厚さtに対する線材の直径φの比φ/tが0.5以上であることによって、流体の流れが線材の存在を感じることができ、線材にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比φ/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦及び剥離渦の強さが低下することを防止することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面の根元側と先端側とが相互に異なる傾きで交わる折れ曲がり部によって構成されている。
上記構成(7)では、折れ曲がり部によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記構成(7)において、
前記折れ曲がり部にて前記シールフィンの下流面の根元側と先端側が相互に交わる角度は、7°以上45°以下である。
上記構成(8)では、折れ曲がり部にてシールフィンの下流面の根元側と先端側が相互に交わる角度が7°以上であることによって、流体の流れが折れ曲がり部の存在を感じることができ、折れ曲がり部にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、角度が45°以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦及び剥離渦の強さが低下することを防止することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面から突出する突起によって構成されている。
上記構成(9)では、突起によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記構成(9)において、
前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
前記シールフィンの下流面に沿った前記突起の長さをwとし、
前記シールフィンの下流面からの前記突起の突出高さをhとしたとき、以下の2つの式:
0.5≦w/t
0.5≦h/t≦10
で示される関係がそれぞれ満たされている。
上記構成(10)では、シールフィンの先端における厚さtに対する突起の長さwの比w/t及びシールフィンの先端における厚さtに対する突起の突出高さhの比h/tが0.5以上であることによって、流体の流れが突起の存在を感じることができ、突起にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比h/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦及び剥離渦の強さが低下することを防止することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に開口する溝によって構成されている。
上記構成(11)では、溝によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記構成(11)において、
前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
前記シールフィンの下流面に沿った前記溝の開口の幅をwとし、
前記溝の深さをhとしたとき、以下の2つの式:
h≦w
0.5≦h/t≦10
で示される関係がそれぞれ満たされている。
上記構成(12)では、溝の開口の幅が溝の深さh以上であり且つシールフィンの先端における厚さtに対する溝の深さhの比h/tが0.5以上であることによって、流体の流れが溝の存在を感じることができ、溝にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比h/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦及び剥離渦の強さが低下することを防止することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に形成された凹部によって構成されている。
上記構成(13)では、凹部によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記構成(13)において、
前記凹部の壁面と前記シールフィンの先端側とが相互に交わる角度は7°以上である。
上記構成(14)では、凹部の壁面とシールフィンの先端側とが相互に交わる角度が7°以上であることによって、流体の流れが凹部の壁面とシールフィンの先端側との境界の存在を感じることができ、凹部により流体の流れを確実に剥離させることができる。
一方、シールフィンの下流面に沿ってシールフィンの先端に向かって流れる流体の流路幅が徐々に拡大している場合、下流面に沿って流れる流体の速度が徐々に低下する。流体の速度が低下すると、剥離点が定まらず、空洞内の周方向に圧力分布が生じやすくなる。そしてこの結果、周方向の2次流れが生じるという問題がある。
この点、上記構成(14)では、シールフィンの下流面に凹部を設けることによって、下流面に沿ってシールフィンの先端に向かって流れる流体の流路幅の拡大率を低下させることができ、流速の減少を抑制することができる。これにより、空洞内で周方向の不均一な圧力分布の発生が抑制されるので周方向の2次流れの発生が抑制され、空洞における主渦及び剥離渦の強さが低下することを防止することができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に設けられるとともに、前記シールフィンの突出方向とは反対側を向いた前向き段差面によって構成されている。
上記構成(15)では、前向き段差面によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。
(16)幾つかの実施形態では、上記構成(15)において、
前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
前記前向き段差面の高さをhとしたとき、次式:
0.5≦h/t≦10
で示される関係が満たされている。
上記構成(16)では、シールフィンの先端における厚さtに対する前向き段差面の高さhの比h/tが0.5以上であることによって、流体の流れが前向き段差面の存在を感じることができ、前向き段差面にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比h/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦及び剥離渦の強さが低下することを防止することができる。
(17)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に設けられるとともに、前記シールフィンの先端側が根元側よりも薄くなるように傾斜した傾斜面によって構成されている。
上記構成(17)では、傾斜面によって、シールフィンの下流面に沿う流体の流れを剥離させることができる。
(18)幾つかの実施形態では、上記構成(17)において、
前記傾斜面の傾斜角度は7°以上45°以下である。
上記構成(18)では、傾斜面の傾斜角度が7°以上であることによって、流体の流れが傾斜面の存在を感じることができ、傾斜面にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、傾斜角度が45°以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦及び剥離渦の強さが低下することを防止することができる。
(19)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(18)の何れか1つにおいて、
前記シールフィンは、前記ロータの径方向に対し傾斜して延びている。
上記構成(19)では、シールフィンがロータの径方向に対して傾斜していることで、縮流効果が大きくなり、シール隙間を流れる流体の漏れ流れをより一層低減することができる。
一方、シールフィンがロータの径方向に対して傾斜している場合、シールフィンの下流面に沿ってシールフィンの先端に向かって流れる流体の流路幅が徐々に拡大し、流体の速度が低下する。流体の速度が低下すると、剥離点が定まらず、空洞内の周方向に圧力分布が生じやすくなる。そしてこの結果、周方向の2次流れが生じるという問題がある。
更に、シールフィンがロータの径方向に対して傾斜していることで、空洞内のアスペクト比が大きくなり、空洞内の主渦が径方向に長い縦長形状になる。縦長形状の主渦は、真円形状に近づこうとする性質があるため、主渦の中心が変動しやすく、渦構造が不安定になりやすい。
この点、上記構成(19)では、剥離促進部によって剥離点を決定することで、子午面内における渦構造が安定するので、周方向の不均一な圧力分布の発生が抑制され、周方向の2次流れの発生が防止される。このため、シールフィンがロータの径方向に対して傾斜していることによる縮流効果増大のメリットを十分に享受することができ、漏れ流れを低減することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、漏れ流れを従来よりも低減可能な改良されたシール装置を備えるタービンが提供される。
本発明の一実施形態に係るタービンの概略的な構成を示す断面図である。 図1の一部を拡大して概略的に示す子午断面図である。 図2中の領域IIIを拡大して概略的に示す子午断面図である。 図3中の領域IVの拡大図である。 図2中の領域Vを拡大して概略的に示す子午断面図である。 図5中の領域VIの拡大図である。 幾つかの実施形態に係るタービン1の図3に対応する図である。 図7中の領域VIIIの拡大図である。 幾つかの実施形態に係るタービン1の図3に対応する図である。 図9中の領域Xの拡大図である。 幾つかの実施形態に係るタービン1の図4に対応する図である。 幾つかの実施形態に係るタービン1の図4に対応する図である。 幾つかの実施形態に係るタービン1の図4に対応する図である。 幾つかの実施形態に係るタービン1の図4に対応する図である。 幾つかの実施形態に係るタービン1の図3に対応する図である。 図15中の領域XVIの拡大図である。 空洞における渦構造を説明するための図である。 空洞における渦構造を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るタービン1の概略的な構成を示す断面図である。タービン1は、中圧蒸気タービンであり、ケーシング(車室)3と、ロータ5とを備えている。ケーシング3はロータ5の中間部を囲んでおり、ロータ5の両端部が、ラジアル軸受7によって回転可能に支持されている。
タービン1は軸流タービンであり、ロータ5には、ロータ5の軸方向(以下、単に軸方向ともいう。)に相互に離間して複数の動翼列9が固定されている。一方、ケーシング3には、翼環13,14を介して、軸方向に相互に離間した複数の静翼列16が固定されている。
翼環13,14とロータ5との間には筒状の内部流路18が形成され、内部流路18に静翼列16及び動翼列9が配置される。各静翼列16は、ロータ5の周方向(以下、単に周方向ともいう。)に配列された複数の静翼20からなり、各静翼20が翼環13,14に対して固定されている。各動翼列9は、周方向に配列された複数の動翼(タービン動翼)22からなり、各動翼22は、ロータ5に対して固定されている。各静翼列16では、蒸気の流れが加速され、各動翼列9では、蒸気のエネルギがロータ5の回転エネルギに変換される。ロータ5は、例えば発電機23に接続され、ロータ5によって発電機23が駆動される。
なお、ケーシング3は、軸方向にて中央に蒸気入口3aを有するとともに、蒸気入口3aの両側に2つの蒸気出口3bを有しており、タービン1は複流排気式のタービンである。このため、ケーシング3の内部には、軸方向にて中央から互いに反対側に向かう2つの内部流路18が形成されている。
図2は、図1の一部を拡大して概略的に示す子午断面図である。具体的には、図2は、異なる静翼列16に属する2つの静翼20,20と、静翼20,20の隣に配置された2つの動翼22,22を、ロータ5及び翼環13とともに概略的に示している。
図2に示したように、ロータ5には、周方向に沿って延びる翼溝24が形成されている。一方、動翼22は、相互に一体に形成された翼根部26、翼本体(翼プロフィル部)27及びシュラウド(チップシュラウド部)28を有する。翼根部26が翼溝24に嵌合されることにより、動翼22はロータ5に固定される。動翼22のシュラウド28と対向する翼環13の部分には、シール部材29が取り付けられ、シール部材29は、シュラウド28と翼環13との間の径方向隙間(第1径方向隙間)30の漏れ流れを制限可能なシール装置100の一部を構成している。
なお、ロータ5と動翼22をまとめてロータアセンブリとも称する。
また図2に示したように、翼環13は周方向に延びる翼溝32を有する。一方、静翼20は、相互に一体に形成された翼根部33、翼本体(翼プロフィル部)34及びシュラウド(ハブシュラウド部)35を有する。翼根部33が翼溝32に嵌合されることにより、静翼20は翼環13に固定され、翼環13を介してケーシング3に固定される。なお、静翼20のシュラウド35には、シール部材37が取り付けられ、シール部材37は、シュラウド35とロータ5との間の径方向隙間(第2径方向隙間)40の漏れ流れを制限可能なシール装置200の一部を構成している。
図3は、図2中の領域IIIを拡大して概略的に示す子午断面図である。図4は、図3中の領域IVの拡大図である。図5は、図2中の領域Vを拡大して概略的に示す子午断面図である。図6は、図5中の領域VIの拡大図である。図7、図9及び図15は、幾つかの実施形態に係るタービン1の図3にそれぞれ対応する図である。図8、図10及び図16は、図7中の領域VIII、図9中の領域X及び図14の領域XVIのそれぞれ拡大図である。図11〜図14は、幾つかの実施形態に係るタービン1の図4にそれぞれ対応する図である。図17及び図18は、空洞における渦構造を説明するための図である。
図3、図5、図7、図9及び図15にそれぞれ示したように、シール装置100,200は、少なくとも1つの段差面102(102A,102B),202と、少なくとも2つのシールフィン104(104A,104B,104C),204(204A,204B)と、剥離促進部106(106A,106B),206とを有する。
なお、複数の符号を括弧で括っている場合、図面には、括弧内の符号のみを付し、括弧の前の符号を付していない。括弧の前の符号は、括弧内の符号のうち1つ以上を指す場合に明細書中で用いるものとする。
段差面102は、第1径方向隙間30に面する動翼22の径方向外面に設けられるとともに流体の流れ方向にて上流を向き、動翼22の径方向外面をロータ5の軸方向にて少なくとも2つの区画108(108A,108B,108C)に区画している。
つまり、区画108は、段差面102を介して連なっており、流体の流れ方向にて下流の区画108B,108Cは、上流の区画108A,108Bよりも、径方向にて外側に位置している。区画108B,108Cは、段差面102を有して区画108A,108Bから径方向に突出したステップ部109(109A,109B)によって構成されている。
段差面202は、第2径方向隙間40に面するロータ5の外周面に設けられるとともに流体の流れ方向にて上流を向き、ロータ5の外周面をロータ5の軸方向にて少なくとも2つの区画208(208A,208B)に区画している。
つまり、区画208は、段差面202を介して連なっており、流体の流れ方向にて下流の区画208Aは、上流の区画208Bよりも、径方向にて外側に位置している。区画208Bは、段差面202を有して区画208Aから径方向に突出したステップ部209によって構成されている。
少なくとも2つのシールフィン104は、動翼22を囲む囲繞部材、すなわち翼環13から少なくとも2つの区画108に向かってそれぞれ突出するとともに少なくとも2つの区画108とシール隙間110を存してそれぞれ対向する。少なくとも2つのシールフィン104は、互いの間に空洞112(112A,112B)を形成している。シール隙間110は段差面102から軸方向に離れており、空洞112は、ロータ5の軸方向にて少なくとも1つの段差面102を跨いで延在している。
少なくとも2つのシールフィン204は、静翼20から少なくとも2つの区画208に向かってそれぞれ突出するとともに少なくとも2つの区画208とシール隙間210を存してそれぞれ対向する。少なくとも2つのシールフィン204は、互いの間に空洞212を形成している。シール隙間210は段差面202から軸方向に離れており、空洞212は、ロータ5の軸方向にて少なくとも1つの段差面202を跨いで延在している。
剥離促進部106,206は、第1径方向隙間30又は第2径方向隙間40における流体の流れ方向にてシールフィン104,204の下流面に設けられ、下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させるように構成されている。
上記構成では、シールフィン104,204間の空洞112,212が、段差面102,202を跨いで軸方向に延在しているので、図17に示したように、空洞112,212内の上流側に主渦MVが形成される一方、下流側に剥離渦CVが形成される。
そして、上記構成では、シールフィン104,204の下流面114,214に設けられた剥離促進部106,206によって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れが剥離する剥離点SPが決定される。子午面内での剥離点SPの位置が決定されることで、剥離点SPの位置が周方向にばらつくことが防止され、シールフィン104,204間の空洞112,212における周方向の速度変動(2次流れ)が抑制される。この結果、空洞112,212の流れ場が周方向に一様になり、空洞112,212における主渦MV及び剥離渦CVの強化を図ることができ、縮流効果が向上し、シール隙間110,210を通じた漏れ流れを低減させることができる。
幾つかの実施形態では、剥離点SPは、ロータ5の周方向に連続的に環状に延び、ロータ5と同心上に配置されている。
幾つかの実施形態では、図3、図5、図7、図9及び図15にそれぞれ示したように、ロータ5の軸方向に沿ったシールフィン104,204の下流面114,214の先端TPから空洞112,212の軸方向最遠方部までの距離をWとし、ロータ5の径方向に沿ったシールフィン104,204の下流面114,214の先端から空洞112,212の径方向最遠方部までの距離をRとし、シールフィン104,204の先端における厚さをtとし、ロータ5の軸方向に沿ったシールフィン104,204の下流面114,214の先端TPから流体の流れの剥離を引き起こす剥離促進部106,206の形状変化点までの距離をxとし、ロータ5の径方向に沿ったシールフィン104,204の下流面114,214の先端TPから剥離促進部106,206の形状変化点までの距離をyとしたとき、次の2つの式:
0<x≦W/2
t≦y≦R/2
で示される関係がそれぞれ満たされている。
上記構成では、距離xが距離Wの半分以下であり、且つ、距離yが距離Rの半分以下であることによって、剥離促進部106,206が空洞112,212における主渦MV及び剥離渦CVの生成を妨げることなく、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。この結果、空洞112,212における主渦MV及び剥離渦CVの強さの最大化を図ることができ、縮流効果が向上し、シール隙間110,210を通じた漏れ流れを低減させることができる。
なおシールフィン104,204の先端の厚さtは、シールフィン104,204の下流面114,214の先端での下流面114,214の接線と、当該接線と平行であって、シールフィン104,204の上流面の先端を通る平行線との間隔である。
また、形状変化点は、剥離促進部106,206において流体の流れの剥離を引き起こすような形状の変化点であり、多くの場合において剥離点SPと一致する。よって以下では、形状変化点を剥離点SPとも称する。
幾つかの実施形態では、図3〜図6に示したように、剥離促進部106,206は、シールフィン104,204の下流面114,214に設けられるとともに、シールフィン104,204の突出方向を向いた後向き段差面120(120A,120B),220によって構成されている。
上記構成では、後向き段差面120,220によって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。
幾つかの実施形態では、図4及び図6に示したように、シールフィン104,204の先端における厚さをtとし、後向き段差面120,220の高さをhとしたとき、次式:
0.5≦h/t≦10
で示される関係が満たされている。
上記構成では、シールフィン104,204の先端における厚さtに対する後向き段差面120,220の高さhの比h/tが0.5以上であることによって、流体の流れが後向き段差面120の存在を感じることができ、後向き段差面120,220にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比h/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦MV及び剥離渦CVの強さが低下することを防止することができる。
なお、剥離促進部106,206が後向き段差面120,220の場合、剥離点SPは、シールフィン104,204の根元側と後向き段差面120,220とが交わる交線によって形成される。後向き段差面120,220はロータ5の周方向に延びる環状面であり、後向き段差面120,220の高さhは、剥離点SPにおける下流面114,214の接線と、当該接線と平行であって、後向き段差面120,220と下流面114,214の先端側とが交わる位置を通る平行線との間隔である。
幾つかの実施形態では、図4及び図6に示したように、シールフィン104,204は、後向き段差面120,220によって先端側と根元側に区画され、シールフィン104の先端側の厚さは、根元側の厚さよりも薄い。
幾つかの実施形態では、図7及び図8に示したように、剥離促進部106,206は、シールフィン104,204の下流面114,214に固定された線材122(122A,122B)、例えばワイヤ、によって構成される。
上記構成では、線材122によって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。
なお、剥離促進部106,206が線材122によって構成されている場合、線材122の外周面の一部が剥離点SPを構成する。線材122は、シールフィン104,204に沿ってロータ5の周方向に環状に延びており、例えば溶接によりシールフィン104,204に固定することができる。
幾つかの実施形態では、図8に示したように、シールフィン104,204の先端における厚さをtとし、線材122の直径をφとしたとき、次式:
0.5≦φ/t≦10
で示される関係が満たされている。
上記構成では、シールフィン104,204の先端における厚さtに対する線材122の直径φの比φ/tが0.5以上であることによって、流体の流れが線材122の存在を感じることができ、線材122にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比φ/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦MV及び剥離渦CVの強さが低下することを防止することができる。
幾つかの実施形態では、図9及び図10に示したように、剥離促進部106,206は、シールフィン104,204の下流面114,214の根元側と先端側とが相互に異なる傾きで交わる折れ曲がり部124(124A,124B)によって構成されている。
上記構成では、折れ曲がり部124によって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。
幾つかの実施形態では、折れ曲がり部124にてシールフィン104,204の下流面114,214の根元側と先端側が相互に交わる角度θは、7°以上45°以下である。
上記構成では、折れ曲がり部124にてシールフィン104,204の下流面114,214の根元側と先端側が相互に交わる角度θが7°以上であることによって、流体の流れが折れ曲がり部124の存在を感じることができ、折れ曲がり部124にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、角度が45°以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦MV及び剥離渦CVの強さが低下することを防止することができる。
なお、剥離促進部106,206が折れ曲がり部124によって構成されている場合、剥離点SPは、シールフィン104,204の下流面114,214の根元側と先端側とが交わる交線であり、ロータ5の周方向に環状に延びている。角度θは、交線の位置での根元側の接線と先端側の接線とが成す角度である。
幾つかの実施形態では、図11に示したように、剥離促進部106,206は、シールフィン104,204の下流面114,214から突出する突起126Bによって構成されている。
上記構成では、突起126Bによって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。
幾つかの実施形態では、図11に示したように、シールフィン104,204の先端における厚さをtとし、シールフィン104,204の下流面114,214に沿った突起126Bの長さをwとし、シールフィン104,204の下流面114,214からの突起の突出高さをhとしたとき、以下の2つの式:
0.5≦w/t
0.5≦h/t≦10
で示される関係がそれぞれ満たされている。
上記構成では、シールフィン104,204の先端における厚さtに対する突起126Bの長さwの比w/t及びシールフィン104,204の先端における厚さtに対する突起126Bの突出高さhの比h/tが0.5以上であることによって、流体の流れが突起126Bの存在を感じることができ、突起126Bにて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比h/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦MV及び剥離渦CVの強さが低下することを防止することができる。
幾つかの実施形態では、シールフィン104,204の先端における厚さtに対する突起126Bの長さwの比w/tは10以下である。
幾つかの実施形態では、突起126Bは、ロータ5の周方向に環状に延び、周方向と直交する断面形状が四角形状を有している。突起126Bは、シールフィン104の根元側及び先端側に側壁を有し、突起126Bの1つの外面は、その両側の側壁の間をシールフィン104の下流面114と平行に延びている。この場合、剥離点SPは、突起126Bの外面と根元側の側壁とが交わる環状の交線によって構成される。突起126Bの高さhは、シールフィン104の下流面114の根元側と突起126Bの側壁とが交わる位置におけるシールフィン104の下流面114の接線と、当該接線と平行であって剥離点SPを通る平行線との間隔である。
幾つかの実施形態では、図12に示したように、剥離促進部106,206は、シールフィン104,204の下流面114,214に開口する溝128Bによって構成されている。
上記構成では、溝128Bによって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。
幾つかの実施形態では、シールフィン104,204の先端における厚さをtとし、シールフィン104,204の下流面114,214に沿った溝の開口の幅をwとし、溝128Bの深さをhとしたとき、以下の2つの式:
h≦w
0.5≦h/t≦10
で示される関係がそれぞれ満たされている。
上記構成では、溝128Bの開口の幅wが溝128Bの深さh以上であり且つシールフィン104,204の先端における厚さtに対する溝128Bの深さhの比h/tが0.5以上であることによって、流体の流れが溝128Bの存在を感じることができ、溝128Bにて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比h/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦MV及び剥離渦CVの強さが低下することを防止することができる。
幾つかの実施形態では、溝128Bは、ロータ5の周方向に環状に延び、周方向と直交する断面形状が四角形状を有している。溝128Bは、シールフィン104の根元側及び先端側に側壁を有し、溝128Bの1つの底面は、その両側の側壁の間をシールフィン104の下流面114と平行に延びている。この場合、剥離点SPは、溝128Bの側壁とシールフィン104,204の下流面114,214の根元側とが交わる環状の交線によって構成される。溝128Bの深さhは、剥離点SPにおけるシールフィン104の下流面114の接線と、当該接線と平行であってシールフィン104の根元側の溝128Bの側壁と溝128Bの底面とが交わる位置を通る平行線との間隔である。
幾つかの実施形態では、図13に示したように、剥離促進部106,206は、シールフィン104,204の下流面114,214に形成された凹部130Bによって構成されている。
上記構成では、凹部130Bによって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。
幾つかの実施形態では、凹部130Bの壁面とシールフィン104,204の先端側とが相互に交わる角度θは7°以上である。なお、凹部130Bの壁面は、シールフィン104,204の下流面114の根元側によって構成され、下流面114の先端側に対し凹むように湾曲している。
上記構成では、凹部130Bの壁面とシールフィン104,204の先端側とが相互に交わる角度θが7°以上であることによって、流体の流れが凹部130Bの壁面とシールフィン104,204の先端側との境界の存在、すなわち剥離点SPの存在を感じることができ、凹部130Bにより流体の流れを確実に剥離させることができる。
一方、図17に示したように、シールフィン104,204の下流面114,214に沿ってシールフィン104,204の先端に向かって流れる流体の流路幅が徐々に拡大している場合、下流面114,214に沿って流れる流体の速度が徐々に低下する。流体の速度が低下すると、剥離点SPが定まらず、空洞112,212内の周方向に圧力分布が生じやすくなる。そしてこの結果、周方向の2次流れが生じるという問題がある。
この点、上記構成では、シールフィン104,204の下流面114,214に凹部130Bを設けることによって、下流面114,214に沿ってシールフィン104,204の先端に向かって流れる流体の流路幅の拡大率を低下させることができ、流速の減少を抑制することができる。これにより、空洞112,212内で周方向の不均一な圧力分布の発生が抑制されるので周方向の2次流れの発生が抑制され、空洞112,212における主渦MV及び剥離渦CVの強さが低下することを防止することができる。
なお、下流面114,214に沿ってシールフィン104,204の先端に向かって流れる流体の流路幅の拡大率は、図17及び図18に示したように、渦中心と下流面114との間の距離をAとし、渦中心とシール隙間110Bとの間の距離をBとしたときに、距離Aに対する距離Bの比B/Aで表される。図17及び図18から明らかなように、ロータ5の径方向に対するシールフィン104,204の傾きが大きくなるほど、流路幅の拡大率B/Aは、大きくなる。
幾つかの実施形態では、凹部130Bの壁面とシールフィン104,204の先端側とが相互に交わる角度θの上限は、シールフィン104,204の強度を考慮して設定される。
幾つかの実施形態では、図14に示したように、剥離促進部106,206は、シールフィン104,204の下流面114,214に設けられるとともに、シールフィン104,204の突出方向とは反対側を向いた前向き段差面132Bによって構成されている。
上記構成では、前向き段差面132Bによって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。
幾つかの実施形態では、シールフィン104,204の先端における厚さをtとし、前向き段差面132Bの高さをhとしたとき、次式:
0.5≦h/t≦10
で示される関係が満たされている。
上記構成では、シールフィン104,204の先端における厚さtに対する前向き段差面132Bの高さhの比h/tが0.5以上であることによって、流体の流れが前向き段差面132Bの存在を感じることができ、前向き段差面132Bにて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、比h/tが10以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦MV及び剥離渦CVの強さが低下することを防止することができる。
なお、剥離促進部106,206が前向き段差面132Bの場合、剥離点SPは、シールフィン104,204の根元側と前向き段差面132Bとが交わる交線によって形成される。前向き段差面132Bはロータ5の周方向に延びる環状面であり、前向き段差面132Bの高さhは、下流面114,214の根元側と前向き段差面132Bとが交わる位置での下流面114,214の接線と、当該接線と平行であって剥離点SPを通る平行線との間隔である。
幾つかの実施形態では、図3〜図14に示したように、シールフィン104,204は、ロータ5の径方向に対し傾斜して延びている。
上記構成では、シールフィン104,204がロータ5の径方向に対して傾斜していることで、縮流効果が大きくなり、シール隙間110,210を流れる流体の漏れ流れをより一層低減することができる。
一方、シールフィン104,204がロータ5の径方向に対して傾斜している場合、図17に示すように、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流路幅が先端に向かって拡大し、流体の速度が低下する。流体の速度が低下すると、剥離点SPが定まらず、空洞112,212内の周方向に圧力分布が生じやすくなる。そしてこの結果、周方向の2次流れが生じるという問題がある。
更に、シールフィン104,204がロータ5の径方向に対して傾斜していることで、空洞112,212内のアスペクト比が大きくなり、空洞112,212内の主渦MVが径方向に長い縦長形状になる。縦長形状の主渦MVは、真円形状に近づこうとする性質があるため、主渦MVの中心が変動しやすく、渦構造が不安定になりやすい。
この点、上記構成(17)では、剥離促進部106,206によって剥離点SPを決定することで、子午面内における渦構造が安定するので、周方向の不均一な圧力分布の発生が抑制され、周方向の2次流れの発生が防止される。このため、シールフィン104,204がロータ5の径方向に対して傾斜していることによる縮流効果増大のメリットを十分に享受することができ、漏れ流れを低減することができる。
なお、空洞112,212内のアスペクト比は、図17及び図18に示したように、ロータ5の径方向に対するシールフィン104,204の傾きを考慮したロータ5の軸方向に沿う空洞112,212の幅Cと、ロータ5の径方向に対するシールフィン104,204の傾きを考慮したロータ5の径方向に沿う空洞112,212の高さDとの比D/Cである。
幾つかの実施形態では、図3〜図14に示したように、シールフィン104,204は、先端側が根元側よりもシール隙間110,210を流れる流体の流れ方向にて上流に位置するように、ロータ5の径方向に対し傾斜して延びている。
幾つかの実施形態では、図15及び図16に示したように、シールフィン104,204は、ロータ5の径方向に延びている。
幾つかの実施形態では、図15及び図16に示したように、剥離促進部106,206は、傾斜面134(134A,134B)によって構成される。
上記構成では、傾斜面134によって、シールフィン104,204の下流面114,214に沿う流体の流れを剥離させることができる。
幾つかの実施形態では、傾斜面134は、シールフィン104,204の先端側が根元側よりも薄くなるように傾斜している。この場合、剥離点SPは、シールフィン104,204の下流面114,214と傾斜面134とが交わる交線によって構成される。
幾つかの実施形態では、シールフィン104,204の下流面114,214と傾斜面134とが成す傾斜角度θは、7°以上45°以下である。
上記構成では、傾斜角度θが7°以上であることによって、流体の流れが傾斜面134の存在を感じることができ、傾斜面134にて流体の流れを確実に剥離させることができる。一方、角度が45°以下であることによって、剥離による圧力損失を抑制することができ、主渦MV及び剥離渦CVの強さが低下することを防止することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変更を加えた形態や、これらの形態を組み合わせた形態も含む。
例えば、シュラウド35はインテグラルシュラウドに限定されることはなく、ダイヤフラムを構成する内輪であってもよい。つまり、タービン1は、反動タービンに限定されることはなく、衝動タービンであってもよい。
また例えば、タービン1は、中圧蒸気タービンに限定されることはなく、高圧や低圧の蒸気タービンであってもよい。また、タービン1は、単流式であってもよい。更に、タービン1は、ガスタービンであってもよく、作動流体は蒸気に限定されることはない。
1 タービン
3 ケーシング(車室)
3a 蒸気入口
3b 蒸気出口
5 ロータ
7 ラジアル軸受
9 動翼列
13 翼環
14 翼環
16 静翼列
18 内部流路
20 静翼
22 動翼
23 発電機
24 翼溝
26 翼根部
27 翼本体(翼プロフィル部)
28 シュラウド(チップシュラウド部)
29 シール部材
30 径方向隙間(第1径方向隙間)
32 翼溝
33 翼根部
34 翼本体(翼プロフィル部)
35 シュラウド(ハブシュラウド部)
37 シール部材
40 径方向隙間(第2径方向隙間)
100 シール装置
102(102A,102B) 段差面
104(104A,104B,104C) シールフィン
106(106A,106B) 剥離促進部
108(108A,108B) 区画
109(109A,109B) ステップ部
110(110A,110B) シール隙間
112(112A,112B) 空洞
114(114A,114B) 下流面
120(120A,120B) 後向き段差面
122(122A,122B) 線材
124(124A,124B) 折れ曲がり部
126B 突起
128B 溝
130B 凹部
132B 前向き段差面
134(134A,134B) 傾斜面
200 シール装置
202 段差面
204(204A,204B) シールフィン
206 剥離促進部
208(208A,208B) 区画
209 ステップ部
210(210A,210B) シール隙間
212 空洞
214 下流面
MV 主渦
CV 剥離渦
SP 剥離点(形状変化点)
TP チップシールの下流面の先端

Claims (19)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングの内部を延びるロータと、
    前記ロータに固定され且つ前記ロータの周方向に配列された複数の動翼と、
    前記ケーシングに対し固定され、第1径方向隙間を存して前記複数の動翼を囲む囲繞部と、
    前記ケーシングに対し固定されるとともに前記ロータの外周面との間に第2径方向隙間を存して前記ロータの周方向に配列された複数の静翼と
    前記第1径方向隙間又は前記第2径方向隙間における流体の流れを制限可能なシール装置と、を備え、
    前記シール装置は、
    前記第1径方向隙間に面する前記動翼の径方向外面又は前記第2径方向隙間に面する前記ロータの外周面に設けられるとともに前記流体の流れ方向にて上流を向き、前記動翼の径方向外面又は前記ロータの外周面を前記ロータの軸方向にて少なくとも2つの区画に区画する少なくとも1つの段差面と、
    前記囲繞部材又は前記静翼から前記少なくとも2つの区画に向かってそれぞれ突出するとともに前記少なくとも2つの区画とシール隙間を存してそれぞれ対向する少なくとも2つのシールフィンであって、前記ロータの軸方向にて前記少なくとも1つの段差面を跨いで延在する空洞を互いの間に形成する少なくとも2つのシールフィンと、
    前記流体の流れ方向にて前記シールフィンの下流面に設けられ、前記下流面に沿う流体の流れを剥離させるように構成された剥離促進部と、
    を有する
    ことを特徴とするタービン。
  2. 前記ロータの軸方向に沿った前記シールフィンの下流面の先端から前記空洞の軸方向最遠方部までの距離をWとし、
    前記ロータの径方向に沿った前記シールフィンの下流面の先端から前記空洞の径方向最遠方部までの距離をRとし、
    前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
    前記ロータの軸方向に沿った前記シールフィンの下流面の先端から前記流体の流れの剥離を引き起こす前記剥離促進部の形状変化点までの距離をxとし、
    前記ロータの径方向に沿った前記シールフィンの下流面の先端から前記剥離促進部の形状変化点までの距離をyとしたとき、次の2つの式:
    0<x≦W/2
    t≦y≦R/2
    で示される関係がそれぞれ満たされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のタービン。
  3. 前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に設けられるとともに、前記シールフィンの突出方向を向いた後向き段差面によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。
  4. 前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
    前記後向き段差面の高さをhとしたとき、次式:
    0.5≦h/t≦10
    で示される関係が満たされている
    ことを特徴とする請求項3に記載のタービン。
  5. 前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に固定された線材よって構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。
  6. 前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
    前記線材の直径をφとしたとき、次式:
    0.5≦φ/t≦10
    で示される関係が満たされている
    ことを特徴とする請求項5に記載のタービン。
  7. 前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面の根元側と先端側とが相互に異なる傾きで交わる折れ曲がり部によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。
  8. 前記折れ曲がり部にて前記シールフィンの下流面の根元側と先端側が相互に交わる角度は、7°以上45°以下である
    ことを特徴とする請求項7に記載のタービン。
  9. 前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面から突出する突起によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。
  10. 前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
    前記シールフィンの下流面に沿った前記突起の長さをwとし、
    前記シールフィンの下流面からの前記突起の突出高さをhとしたとき、以下の2つの式:
    0.5≦w/t
    0.5≦h/t≦10
    で示される関係がそれぞれ満たされている
    ことを特徴とする請求項9に記載のタービン。
  11. 前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に開口する溝によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のタービン。
  12. 前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
    前記シールフィンの下流面に沿った前記溝の開口の幅をwとし、
    前記溝の深さをhとしたとき、以下の2つの式:
    h≦w
    0.5≦h/t≦10
    で示される関係がそれぞれ満たされている
    ことを特徴とする請求項11に記載のタービン。
  13. 前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に形成された凹部によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のタービン。
  14. 前記凹部の壁面と前記シールフィンの先端側とが相互に交わる角度は7°以上である
    ことを特徴とする請求項13に記載のタービン。
  15. 前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に設けられるとともに、前記シールフィンの突出方向とは反対側を向いた前向き段差面によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。
  16. 前記シールフィンの先端における厚さをtとし、
    前記前向き段差面の高さをhとしたとき、次式:
    0.5≦h/t≦10
    で示される関係が満たされている
    ことを特徴とする請求項15に記載のタービン。
  17. 前記剥離促進部は、前記シールフィンの下流面に設けられるとともに、前記シールフィンの先端側が根元側よりも薄くなるように傾斜した傾斜面によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。
  18. 前記傾斜面の傾斜角度は7°以上45°以下である
    ことを特徴とする請求項17に記載のタービン。
  19. 前記シールフィンは、前記ロータの径方向に対し傾斜して延びている
    ことを特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載のタービン。
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