JP2005240727A - 衝動型軸流タービン - Google Patents
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Abstract
【課題】 ディスクと仕切板との隙間を通過する漏れ込み流れを抑制した衝動型軸流タービンを提供することを目的とする。
【解決手段】
動翼5と静翼1とを有する衝動型軸流タービンにおいて、静翼1内周に固定される仕切板2の静翼上流側端部に、上流方向に突出する突起部9を沿設したことを特徴とする。
動翼5と静翼1とを有する衝動型軸流タービンにおいて、静翼1内周に固定される仕切板の静翼上流側の角部の、静翼1の腹側に対応する部位に、切欠傾斜部11を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、衝動型軸流タービンに関し、詳しくは、上流段動翼ディスクに設けられたバランスホールからの漏れ流れの影響を抑制するための構造を備えた衝動型軸流タービンに関する。
衝動型軸流タービンは、蒸気やガスなどの作動流体が軸方向から入り軸方向に出るものであり、代表的な流体機械として使用されている。図6に衝動型軸流タービンの一例について、回転軸方向断面(子午線断面)側から見た模式図を示す。図6に示すように、一般に衝動型軸流タービンは、回転軸(ロータ800)にディスク部600を介して取り付けられた動翼500と、ケーシング400などの静止系に静翼取付部300を介して取り付けられた静翼100とが軸方向に対して交互に並んで配置されている。静翼100内周には、静止部と回転軸(ロータ800)の隙間部半径を小さくし、作動流体の漏れを極力小さくすることを目的とした仕切板200が設けられている。
衝動型軸流タービンでは作動流体Fが上流方向から下流方向へと主流Aを形成して流れるが、回転系と静止系とが交互に存在する部分を通過する作動流体Fの流れは極めて複雑であり、詳しい現象については解明されていない点もある。そのため、衝動型軸流タービンの空力的性能を改善する余地は未だ残されており、軸流タービンの翼列を通過する作動流体Fの流体エネルギー損失を低減するなどして、衝動型軸流タービンの性能をさらに向上することが求められている。
図9に、衝動型タービン段落の静翼100と動翼500を示す。静翼100は静翼取付部300に固定され、仕切板200は静翼100の内周に固定されている一方で、動翼500はロータ800の回転と共に回転する。仕切板200とロータ800との間には不可避的な隙間が存在するが、隙間が極力小さくなるよう仕切板内周にはラビリンスフィン700が設けられている。
一方、主流Aは静翼100を加速しつつ通過するため、仕切板200の上流側と下流側との間には圧力差が発生し、この圧力差によってロータ800とラビリンスフィン700の隙間に漏れ流れF1が発生する。衝動型軸流タービンにおいて、漏れ流れF1が仕切板200とディスク600の隙間を通過して動翼500の入口へ流入することは動翼500の著しい性能低下を引き起こすため、一般に衝動型軸流タービンでは、漏れ流れF1を動翼500を通過させずに動翼出口側へ導くことを目的として、ディスク600にバランスホール1000が設けられている。
漏れ流れF1は、静翼100を通過したのち主流Aから分かれて仕切板200とディスク600の隙間に僅かに流入する漏れ流れF2と合流し、バランスホール1000を通過する。バランスホールを通過した漏れ流れの一部は下流段仕切板200に設置されたラビリンスフィン700とロータ800の隙間部へ向かう漏れ流れF3となり、他は仕切板200とディスク600の隙間を半径方向外側へと流れる漏れ流れF4となり、静翼100の入口部から主流Aへと漏れ込む。
漏れ込み流れの抑制手段としては、例えば、静翼シュラウドの前側つばをその前側にある動翼のローター側流路に面の延長上より半径の大きい方へ突出させ、主流の動圧を利用して、シュラウド付き静翼シール部の下流側圧力を高め、静翼のシール部におけるリーク量を減らし、静翼部での漏れ損失を低減する技術が提案されている(特許文献1)。また、動翼の根元部において作動流体漏洩孔を設けて洩れ込み流れが主流に入り込まないようにして、流体エネルギーの損失を抑制する、衝動タービンに適した技術が提案されている(特許文献2)。
漏れ込み流れの抑制手段としては、例えば、静翼シュラウドの前側つばをその前側にある動翼のローター側流路に面の延長上より半径の大きい方へ突出させ、主流の動圧を利用して、シュラウド付き静翼シール部の下流側圧力を高め、静翼のシール部におけるリーク量を減らし、静翼部での漏れ損失を低減する技術が提案されている(特許文献1)。また、動翼の根元部において作動流体漏洩孔を設けて洩れ込み流れが主流に入り込まないようにして、流体エネルギーの損失を抑制する、衝動タービンに適した技術が提案されている(特許文献2)。
本発明者らは最新の流動解技術を駆使し、改めて、漏れ流れF4の状況を解析した。従来のタービンにおける漏れ流れの解析結果を図10、図11および図12に示す。漏れ流れF4は、流速が低く慣性力が小さいため、静翼列内部の腹背面間の圧力差によって、静翼背面100b側へと運ばれやすい(図10、図11)。図11に示すように、静翼背面100b側へ流れた漏れ流れは、流れ方向に対し縦に広がる縦渦(二次流れ渦Ns)を形成する。この二次流れ渦Nsの形成過程および形成された二次流れ渦Nsによって静翼100壁面付近に強い摩擦が生じ、主流の流体エネルギーが損失となって失われる。
図12に、漏れ流れおよび二次流れ渦の流れの様子とエントロピ分布を模式的に示す。図12に示すように、二次流れ渦Nsが縦方向に広がり、エントロピ分布E3およびE4も外周方向に向かって大きく広がっていることがわかる。二次流れ渦Nsは、渦のねじれが強く発達するほど、あるいは渦が静翼100根本側から外周方向に広がるほど、漏れ込み流れNsによる静翼内部の流体エネルギー損失は大きくなり、タービンの出力低下につながる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、漏れ込み流れを抑制した衝動型軸流タービンを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では、漏れ込み流れが静翼背面に集まり、縦長に強い二次流れ渦を形成してしまうことを抑制する手段を設けた。すなわち、本発明は下記、衝動型軸流タービンを提供する。
第1の発明は、動翼と静翼とを有する衝動型軸流タービンにおいて、静翼が固定される仕切板の静翼上流側端部に、静翼背面側への漏れ込み流れを抑制する上流方向に突出した突起部を沿設したことを特徴とする、衝動型軸流タービンである。
第2の発明は、動翼と、同動翼が固定されバランスホールが設けられているディスクと、前記動翼の下流側に設けられている静翼と、同静翼内周に固定されている仕切板とを有する衝動型軸流タービンにおいて、前記仕切板の静翼上流側端部に、前記バランスホールからの漏れ込み流れの静翼背面側への流れを抑制するための、上流方向に突出する突起部を沿設したことを特徴とする、衝動型軸流タービンである。
上記第1および第2の発明は何れも、仕切板外周端部に上流方向に突出した突起部を備えることにより、漏れ込み流れが静翼背面側に集中してしまうことを抑制することができる。静翼の背面と腹面とでは圧力差があり、背面側のほうが圧力が低くなるところ、突起部が防波堤的な役割を果たし、漏れ込み流れに対する静翼背面腹面の圧力差の影響を抑制し、主流への漏れ込みをディスクの周方向に均一化し、漏れ込み流れが静翼背面側へと集中することを抑制できる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記突起部のタービン軸芯側(すなわち、回転軸側)面が、仕切板壁面に対して上流側に傾斜した傾斜面を形成してなることを特徴とする。突起部の軸芯側面が仕切板壁面に対して上流側に傾斜していることにより、静翼背面へ漏れ込み流れを集中させずに、漏れ込み流れの流れをいたずらに乱すことなく、より円滑に仕切板表面へと流れ込むようにすることができる。
第4の発明は、第1ないし第3の何れかの発明において、前記傾斜面の傾斜角度が、仕切板壁面に対して15〜80度であることを特徴とする。傾斜面角度は、より好ましくは、50〜80度である。傾斜角度を、このような角度とすることにより、第1および第2の発明の効果をより向上させることができる。
第5の発明は、第1ないし第4の何れかの発明において、前記突起部が、断面三角形状の突起部であることを特徴とする。突起部を断面三角形状とすることにより、静翼背面へ漏れ込み流れを集中させずに、漏れ込み流れをいたずらに乱すことなく、より円滑に仕切板表面へと流れ込むようにすることができる。
第6の発明は、第1ないし第5の何れかの発明において、前記突起部の先端角度が15〜80度であることを特徴とする。先端角度は、より好ましくは50〜80度である。このような角度とすることにより、第1ないし第5の発明の効果をより向上させることができる。
第7の発明は、動翼と静翼とを有する衝動型軸流タービンにおいて、静翼内周に固定される仕切板の静翼上流側の角部の、静翼の腹側に対応する部位に、切欠傾斜部を設けたことを特徴とする、衝動型軸流タービンである。
仕切板の静翼上流側の角部の、静翼の腹側に対応する部位に、切欠傾斜部を備えることにより、静翼腹側への漏れ込み流れを助長し、漏れ込み流れが静翼背側に集中してしまうことを抑制することができる。静翼の背面と腹面とでは圧力差があり、静翼の背面側よりも腹面側のほうがその圧力が高いが、切欠傾斜部が漏れ込み流れを呼び込む役割を果たし、漏れ込み流れに対する静翼背面と腹面との圧力差の影響を抑制し、主流への漏れ込みをディスクの周方向に均一化し、漏れ込み流れが静翼背面側へと集中することを抑制できる。
本発明によれば、衝動型軸流タービンにおいて、静翼背面側への漏れ込み流れを抑制し、作動流体の損失を抑制することができる。また、静翼腹面側への漏れ込み流れを案内(助勢)することで、静翼背面側への漏れ込み流れを抑制し、作動流体の損失を抑制することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1から図6に沿って説明する。図1は、1段落の静翼1、動翼5及び下流側段落の静翼1を、回転軸方向断面(子午線断面)方向から示す模式図である。動翼5は一方の端部がディスク6に固定され、さらにロータ8に固定されている。動翼5とケーシング4との間には、ケーシング4にラビリンスフィン7が設けられている。静翼1は、一方の端部が静翼取付部3に固定され、他方の端部には仕切板2が取り付けられ、さらに仕切板2の内周側にラビリンスフィン7が設けられている。ロータ8の回転と共に動翼5は周方向に回転する。作動流体は静翼1および動翼5を通過し、主流Aを形成する。静翼1に取り付けられた仕切板2の内周側端部とロータ8との間には隙間が形成されている。隙間にそって漏れ流れMが発生する。漏れ流れMはディスク6の上流側壁面に当たって外周方向へと流れの方向を変え、ディスク6に設けられたバランスホール10を通過する。漏れ流れMはバランスホール10を通過したのち、その一部が仕切板2の上流側壁面に当たって外周方向へと流れの方向を変え、仕切板2の上端部を越えて主流Aに混じり、漏れ込み流れとなって流れていく。
本発明の第1実施形態を図1から図6に沿って説明する。図1は、1段落の静翼1、動翼5及び下流側段落の静翼1を、回転軸方向断面(子午線断面)方向から示す模式図である。動翼5は一方の端部がディスク6に固定され、さらにロータ8に固定されている。動翼5とケーシング4との間には、ケーシング4にラビリンスフィン7が設けられている。静翼1は、一方の端部が静翼取付部3に固定され、他方の端部には仕切板2が取り付けられ、さらに仕切板2の内周側にラビリンスフィン7が設けられている。ロータ8の回転と共に動翼5は周方向に回転する。作動流体は静翼1および動翼5を通過し、主流Aを形成する。静翼1に取り付けられた仕切板2の内周側端部とロータ8との間には隙間が形成されている。隙間にそって漏れ流れMが発生する。漏れ流れMはディスク6の上流側壁面に当たって外周方向へと流れの方向を変え、ディスク6に設けられたバランスホール10を通過する。漏れ流れMはバランスホール10を通過したのち、その一部が仕切板2の上流側壁面に当たって外周方向へと流れの方向を変え、仕切板2の上端部を越えて主流Aに混じり、漏れ込み流れとなって流れていく。
第1実施形態においては、仕切板2の静翼側の上流側端部(上流側外周端部)に沿って、上流方向に突出した突起部9が設けられている。突起部9を拡大した図を図2に示す。第1実施形態では、突起部は、その断面が三角形状(剣先形状)を有している。断面三角形状の突起部9の上流側先端部とディスク6との間には距離Lの隙間が設けられる。この距離Lは、タービンの運転状況などによる温度などの変化に伴い若干変動するため、突起部を設けない場合と同様、タービンの運転に支障が生じない程度の隙間をあけて設けられる。また、突起部9はディスク6の上面と同一レベル位置とするか、または、図2に示すように、仕切板2の上部表面部(図4、5の2b)および突起部9の上面はディスク6の上面よりも低い位置に設けてある。
図3は、突起部9をさらに拡大し、角度を示した図である。第1実施形態においては、先端角度α(アルファ)は30度である。また、仕切板部壁面2aに対し上流側に傾斜してなる傾斜面8aの傾斜角度β(ベータ)は60度である。
図4に第1実施形態における漏れ流れMの状況を示す。バランスホール通過後、半径方向外側へ吹き上がってくる漏れ流れMは、突起部9の傾斜面8aに当たる。突起部9に当たった漏れ流れMは、突起部9を巻き込むようにして仕切板2の上部表面部2bへと流れ、さらには該上部表面部2bを這うように、主流Aの流れ方向、すなわち下流側へ、漏れ込み流れとなって流れる。なお、本第1実施形態においては断面が三角形状の突起部9が設けられているが、突起部の形状は上記のように漏れ込み流れが上部表面部2b上を這うような流れを形成させるような形状であればよく、本発明は断面が三角形状の突起部に限定されるものではない。
静翼背面側の様子が明確になるよう、静翼の設置向きが異なる第1実施形態の変形例において、流体学的解析によるエントロピ分布の解析結果を模式的に示す図を図5に示す。図5にハッチングして示されるエントロピ分布E1およびE2は、本実施形態によるエントロピ分布の様子を示す。E1およびE2部分が漏れ流れMのエントロピが大きい部分である。図12の従来例の場合と比較すれば明らかなように、図12では仕切板部表面に表れるエントロピの分布E3が静翼背面100b側に大きく表れているのに対し、第1実施形態変形例の場合には均一化されている。また、図12の従来例におけるE4と、図5の第1実施形態変形例におけるE2部分を比較すれば明らかなように、第1実施形態変形例のほうが、外周方向への流れの乱れが少ないことが示されている。さらに、図12に示す二次流れ渦Nsと比べ、図5に示す二次流れ渦Msはねじれが少なく弱いものであることが示されている。図5と従来図12との比較からも明らかなように、本発明の第1実施形態により、静翼背面1b側への漏れ込み流れが抑制され、主流の流体エネルギーの損失を抑制できる。概算であるが、第1実施形態により主流の流体エネルギーの損失をおよそ0.2%程度抑制可能である。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態を図7および図8に基づき説明する。図7の(a)は静翼1と仕切板2とを示す平面図、(b)は(a)の側面図である。図8は静翼1と仕切板2とを示す斜視図である。突起部9は第1実施形態のものと比べ、個々の静翼1の静翼背面1b側に対応する部位(部分位置)だけに設けられている点が相違する。なお、本衝動型軸流タービンは、図7および図8には図示されていないが、図1に示す動翼5と、動翼5が固定されバランスホール10が設けられているディスク6を有すものである。また、前記動翼5の下流側に隣接して、図7および図8に示す静翼1が設けられている。
本発明の第2実施形態を図7および図8に基づき説明する。図7の(a)は静翼1と仕切板2とを示す平面図、(b)は(a)の側面図である。図8は静翼1と仕切板2とを示す斜視図である。突起部9は第1実施形態のものと比べ、個々の静翼1の静翼背面1b側に対応する部位(部分位置)だけに設けられている点が相違する。なお、本衝動型軸流タービンは、図7および図8には図示されていないが、図1に示す動翼5と、動翼5が固定されバランスホール10が設けられているディスク6を有すものである。また、前記動翼5の下流側に隣接して、図7および図8に示す静翼1が設けられている。
仕切板2の静翼1の上流側端部には、前記バランスホール10からの漏れ流れ(M)の静翼背面1b側への流れを抑制するための、上流方向に突出する突起部9を沿設している。11は切欠傾斜部であり、この切欠傾斜部11は仕切板2の静翼上流側の角部に設けられていて、その設置位置は静翼1の静翼腹面1a側に対応する部位(部分位置)である。切欠傾斜部11は、図示のように仕切板2の角部を直線的にカットして角部を無くしたものであり、個々の静翼1毎に一定の幅寸法で、設けられている。
この幅寸法は、図1に示すディスク6と仕切板壁面2aとの間より立ち上がってくる漏れ流れ(M)を、静翼腹面1a側に案内する観点から設定すればよく、ほぼ静翼腹面1aの起点から隣接する静翼1との中間部までの幅寸法内に設ければ良い。もし、必要以上に長くすると隣接する静翼背側1bにも漏れ込み流れが広がることになるので、それは好ましくない。また、切欠傾斜部11の傾斜角度は漏れ込み流れが仕切板2の上部表面部2bにできるだけ沿うように考えて設定すればよい。
突起部9と切欠傾斜部11とを、仕切板2の静翼上流側の角部に交互に設けることにより、突起部9が静翼背面1bへの漏れ込み流れを抑制し、切欠傾斜部11が漏れ込み流れを静翼腹面1aに呼び込む役割を果たす。したがって、漏れ込み流れに対する静翼背面1bと腹面1aとの圧力差の影響を抑制し、主流(A)への漏れ込み流れをディスク(6)の周方向に均一化し、漏れ込み流れが静翼背面1b側へと集中することを抑制できる。
なお、図7、8において、仕切板2の静翼上流側の角部に、突起部9を設けずに切欠傾斜部11のみを各静翼1に対応して設けても良い。また、逆に、仕切板2の静翼上流側の角部に、切欠傾斜部11を設けずに、図7、8に示す突起部9のみを各静翼1に対応して設けてもよい。また、切欠傾斜部11面を円弧状に形成しても良い。
1 静翼
1a 静翼腹面
1b 静翼背面
2 仕切板
2a 壁面
2b 上部表面部
3 静翼取付部
4 ケーシング
5 動翼
6 ディスク
7 ラビリンスフィン
8 ロータ
9 突起部
10 バランスホール
11 切欠傾斜部
A 作動流体の主流
F1、F2、F3、F4 漏れ流れ
M 漏れ流れ
Ms 二次流れ渦
Ns 二次流れ渦
L ディスク下流部と仕切板上流部との距離
α 先端角度
β 傾斜面角度
E1、E2、E3、E4 エントロピ分布
1a 静翼腹面
1b 静翼背面
2 仕切板
2a 壁面
2b 上部表面部
3 静翼取付部
4 ケーシング
5 動翼
6 ディスク
7 ラビリンスフィン
8 ロータ
9 突起部
10 バランスホール
11 切欠傾斜部
A 作動流体の主流
F1、F2、F3、F4 漏れ流れ
M 漏れ流れ
Ms 二次流れ渦
Ns 二次流れ渦
L ディスク下流部と仕切板上流部との距離
α 先端角度
β 傾斜面角度
E1、E2、E3、E4 エントロピ分布
Claims (7)
- 動翼と静翼とを有する衝動型軸流タービンにおいて、静翼内周に固定される仕切板の静翼上流側端部に、静翼背面側への漏れ込み流れを抑制するための、上流方向に突出する突起部を沿設したことを特徴とする、衝動型軸流タービン。
- 動翼と、同動翼が固定されバランスホールが設けられているディスクと、前記動翼の下流側に設けられている静翼と、同静翼内周に固定されている仕切板とを有する衝動型軸流タービンにおいて、前記仕切板の静翼上流側端部に、前記バランスホールからの漏れ込み流れの静翼背面側への流れを抑制するための、上流方向に突出する突起部を沿設したことを特徴とする、衝動型軸流タービン。
- 前記突起部のタービン軸芯側面が、仕切板壁面に対して上流側に傾斜した傾斜面を形成してなることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の衝動型軸流タービン。
- 前記傾斜面の傾斜角度が、仕切板壁面に対して15〜80度であることを特徴とする、請求項1ないし請求項3の何れかに記載の衝動型軸流タービン。
- 前記突起部が、断面三角形状の突起部であることを特徴とする、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の衝動型軸流タービン。
- 前記突起部の先端角度が15〜80度であることを特徴とする、請求項1ないし請求項5の何れかに記載の衝動型軸流タービン。
- 動翼と静翼とを有する衝動型軸流タービンにおいて、静翼内周に固定される仕切板の静翼上流側の角部の、静翼の腹側に対応する部位に、切欠傾斜部を設けたことを特徴とする、衝動型軸流タービン。
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