JPH11343808A - ローター側流路形状 - Google Patents

ローター側流路形状

Info

Publication number
JPH11343808A
JPH11343808A JP15250698A JP15250698A JPH11343808A JP H11343808 A JPH11343808 A JP H11343808A JP 15250698 A JP15250698 A JP 15250698A JP 15250698 A JP15250698 A JP 15250698A JP H11343808 A JPH11343808 A JP H11343808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
shroud
blade
seal
stationary blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15250698A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaharu Kishibe
忠晴 岸部
Yasuhiro Kato
泰弘 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP15250698A priority Critical patent/JPH11343808A/ja
Publication of JPH11343808A publication Critical patent/JPH11343808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、シュラウド付き静翼のシール
部におけるリーク量を減らすことで、静翼部での漏れ損
失を低減することにある。 【解決手段】本発明は、静翼シュラウドの前側つばをそ
の前側にある動翼のローター側流路面の延長線上より半
径の大きいほうへ突出させ、主流の動圧を利用してシュ
ラウド付き静翼シール部の下流側圧力を高め、シュラウ
ド付き静翼シール部の圧力差を減少し、シュラウド付き
静翼のシール部におけるリーク量を減らすことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シュラウド付き静
翼を有する多段軸流圧縮機のローター側流路形状に関す
る。
【0002】
【従来の技術】静翼先端の間隙では漏れ損失が生じ、間
隙が大きいほど損失も大きくなる。そこで、間隙を小さ
く設計できない場合は、シュラウド付き静翼を使用した
ほうが、静翼の性能が向上する。特に可変静翼では流路
と翼先端の間に大きな間隙が必要となるので、シュラウ
ド付き静翼が使われる。
【0003】シュラウド付き静翼のシール部にはラビリ
ンスシールなどが使用される。ラビリンスシールでは、
シール歯先と回転体の間の間隙や、シール上流と下流の
静圧差,シール歯の歯数などからリーク量が決まる。リ
ークした流れは静翼シュラウドの前側つばと動翼ロータ
端面との間から主流に噴き出る。その際に混合損失が発
生する。さらに、リークした流れはもともと静翼で圧力
回復がなされた流体がリークして静翼上流に到達したも
のであり、そのあと主流とともに、静翼で再度圧力回復
がなされてしまうので、静翼はリーク流量分の無駄な作
用をすることになる。
【0004】従来のシュラウドでは、静翼シール部の上
流圧力は静翼下流の主流の静圧と等しく、静翼シール部
の下流側圧力は、静翼上流の主流の静圧と等しい。静翼
での静圧上昇は、動翼での静圧上昇とほぼ同じであり、
静翼シール部のシール上流と下流の静圧差は大きい。
【0005】このため、スペース上の制限でシール歯の
歯数が充分に取れない場合や、運転状況によりシール歯
先と回転体の間の間隙が大きくなる場合には、リーク量
が多くなり、静翼部での漏れ損失が大きくなってしまう
ので、シュラウド付き静翼の利点が損なわれることにな
る。
【0006】特に静翼が高負荷化してくると、静翼での
静圧上昇が大きくなり、シュラウド付き静翼のシール部
におけるリーク量が増大する。この結果、静翼部での漏
れ損失が増大し、高負荷化による効率低下のほかに、リ
ーク量増大による効率低下が顕著になってくるという欠
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シュ
ラウド付き静翼のシール部におけるリーク量を減らすこ
とで、静翼部での漏れ損失を低減することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、静翼シュラウ
ドの前側つばをその前側にある動翼のローター側流路面
の延長線上より半径の大きいほうへ突出させ、主流の動
圧を利用してシュラウド付き静翼シール部の下流側圧力
を高めることにより、シュラウド付き静翼シール部の圧
力差を減少し、シュラウド付き静翼のシール部における
リーク量を減らすことで、静翼部での漏れ損失を低減す
ることを提案するものである。
【0009】即ち、シュラウド付き静翼のシール部には
ラビリンスシールなどが使用される。ラビリンスシール
のリーク量は、主として、シール歯先と回転体の間の間
隙と、シール上流と下流の静圧差により変化する。リー
クした流れは静翼シュラウドの前側つばと動翼ロータ端
面との間から主流に噴き出る。その際に混合損失が発生
する。さらに、リークした流れはもともと静翼で圧力回
復がなされた流体がリークして静翼上流に到達したもの
であり、そのあと主流とともに静翼で再度圧力回復がな
されてしまうので、静翼はリーク流量分の無駄な作用を
することになる。
【0010】従来のシュラウドでは、静翼シール部の下
流側圧力は静翼上流の静圧とみなせるが、本発明のよう
に静翼シュラウドの前側つばをその前側にある動翼のロ
ーター側流路面の延長線上より半径の大きいほうへ突出
させると、突出した部分の主流を堰き止めるので、シー
ル部の下流側圧力が静翼上流の静圧に動圧分を足した値
になり、シール部の下流側圧力を高めることになる。こ
の結果、シュラウド付き静翼シール部の圧力差が減少す
るので、シュラウド付き静翼のシール部におけるリーク
量を減らすことができ、静翼部での漏れ損失を低減する
ことができる。一般に、静翼下流の静圧は、静翼上流の
静圧より大きく静翼上流の主流の全圧より小さい。静翼
上流には境界層があって境界層の高さ方向に流速分布が
あるので、全圧は境界層内で境界層の高さ方向に静圧か
ら主流の全圧までの分布を有する。このため、静翼シュ
ラウドの前側つばの位置によっては、シール部の下流側
圧力すなわち静翼上流の静圧に動圧分を足した値をシー
ル部の上流側圧力すなわち静翼下流の静圧と等しくする
ことも可能である。この場合は、リークしないことにな
るので、静翼部での漏れ損失はなくなる。
【0011】運転状況によっては、静翼シュラウド前側
つばの主流部への突出量が減少し、シール部の下流側圧
力が計画通りには高くならないことがあるが、この場合
はシール歯先と回転体の間の間隙が小さくなり、シール
部でのシール効果が大きくなる。
【0012】また、静翼シュラウドの前側つばをその前
側にある動翼のローター側流路面の延長線上より半径の
大きいほうへ突出させシール部の下流側圧力を高めるこ
とにより、シュラウドの上流下流の圧力差が小さくな
る。このことにより、シュラウドにかかる軸方向の力が
減少するので、静翼は強度的に楽になるという利点があ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1,図2は、多段軸流圧縮機の一部を取り出して
きた断面図であり、図1は本発明の一実施例、図2は従
来の例である。図1,図2において、図の左からきた作
動流体は、動翼1,静翼2,動翼3の順に流れ、次の静
翼に向かう。静翼2はシュラウド付き静翼であり、シュ
ラウド4とロータ5の間にラビリンスシール6が備わっ
ている。静翼2の下流の静圧すなわち図で静翼2の右側
の静圧は、静翼2の上流の静圧すなわち図で静翼2の左
側の静圧より大きい。図2の従来の例では、ラビリンス
シール6の右側の静圧は、静翼2の下流の静圧であり、
ラビリンスシール6の左側の静圧は、静翼2の上流の静
圧である。このため、ラビリンスシール6の右側の静圧
は、ラビリンスシール6の左側の静圧より大きく、ラビ
リンスシール6の右側から左側に流れがリークする。リ
ークした流れは、シュラウド前側つば7と動翼1のロー
ター側流路面後部8の間から主流部に噴き出る。
【0014】図3は、シュラウド前側つば7付近を取り
出してきた断面図であり、シュラウド前側つば7を動翼
1のローター側流路面後部8の延長線上より半径の大き
いほうへ突出させる量tを示している。図4はラビリン
スシール間隙を固定した場合の、シュラウド前側つばの
突出量tとリーク流量の関係を示した図である。シュラ
ウド前側つば7を動翼1のローター側流路面後部8の延
長線上より半径の大きいほうへ突出させると、突出した
部分の主流を堰き止めるので、ラビリンスシール6の左
側の静圧は静翼2の上流の静圧に主流の動圧を足した値
になる。その結果、ラビリンスシールの圧力差が小さく
なるので、リーク流量は減少する。A点では、ラビリン
スシールの圧力差が無くなるので、リークしない。
【0015】図4の例では、A点のシュラウド前側つば
の突出量tは動翼1下流のローター側流路面境界層の厚
みの20%程度である。すなわち、リークが無くなるほ
ど、シュラウド前側つば7を動翼1のローター側流路面
後部8の延長線上より半径の大きいほうへ突出させた場
合でも、その突出量は主流流路高さに比べ大きくないの
で、突出させたことによる主流への悪影響はほとんどな
い。
【0016】図2は従来の例であり、シュラウド前側つ
ば7は動翼1のローター側流路面後部8の延長線上より
半径の大きいほうへ突出していない。あるいは、仮にシ
ュラウド前側つば7が動翼1のローター側流路面後部8
の延長線上より半径の大きいほうへ突出しているとして
も、ラビリンスシールの圧力差を減少させるために主流
の動圧が有効に利用されるほどは突出していない。図1
は、シュラウド前側つば7の前縁位置を、シュラウド前
側つば7が動翼1のローター側流路面後部8の延長線上
より半径の大きいほうへ突出するように配置した本発明
の一実施例である。
【0017】この結果、本発明では上述の作用により、
ラビリンスシールの圧力差が減少しリーク流量が減るの
で、静翼部での漏れ損失が低減する。その際、シュラウ
ドの主流流路面で剥離を生じないように、シュラウドの
主流流路面の形状を決め、また、主流の動圧が有効に利
用されるように、シュラウド前側つば7の形状や前縁半
径を決めると良い。
【0018】図5は動翼1のローター側流路面後部8の
後縁位置を、シュラウド前側つば7が動翼1のローター
側流路面後部8の延長線上より半径の大きいほうへ突出
するように配置した本発明の他の実施例である。その結
果、上述と同様の作用により静翼部での漏れ損失が低減
する。その際、主流の動圧が有効に利用されるように、
動翼1のローター側流路面後部8の形状やシュラウド前
側つば7の形状と前縁半径を決めると良い。
【0019】図6は、シュラウド前側つば7の前縁位置
及び動翼1のローター側流路面後部8の後縁位置を、シ
ュラウド前側つば7が動翼1のローター側流路面後部8
の延長線上より半径の大きいほうへ突出するように配置
した本発明の他の実施例である。その結果、上述と同様
の作用により静翼部での漏れ損失が低減する。その際、
シュラウドの主流流路面で剥離を生じないように、シュ
ラウドの主流流路面の形状を決め、また、主流の動圧が
有効に利用されるように、動翼1のローター側流路面後
部8の形状やシュラウド前側つば7の形状と前縁半径を
決めると良い。図1,図5,図6のシールはラビリンス
シールであるが、例えばハニカムシールやブラシシール
など、ほかの方法のシールでも上述と同様の作用により
静翼部での漏れ損失が低減する。図1,図5,図6は、
ハイロータイプのラビリンスシールであるが、ほかのタ
イプのラビリンスシールでも同様である。図1,図5,
図6では、ラビリンスシールの歯がシュラウドについて
いるが、ラビリンスシールの歯はロータ側についていて
も同様の作用により静翼部での漏れ損失が低減する。図
1,図5,図6では、ラビリンスシールがローター掘り
込み部の底面に設置されているが、シール部が他の部位
に設置されていても同様の作用により静翼部での漏れ損
失が低減する。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、静翼シュラウドの前側
つばをその前側にある動翼のローター側流路面の延長線
上より半径の大きいほうへ突出させ、主流の動圧を利用
することで、シュラウド付き静翼シール部の下流側圧力
を高めることができる。このことによって、ラビリンス
シールの圧力差が減少し、シュラウド付き静翼のシール
部におけるリーク量を減らすことができるため、静翼部
での漏れ損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の多段軸流圧縮機の断面図。
【図2】従来の実施例の多段軸流圧縮機の断面図。
【図3】図1のローターとシュラウド部分の拡大図。
【図4】シュラウド前側つばの突出量とリーク流量の関
係を示す図。
【図5】図1の他の実施例の多段軸流圧縮機の断面図。
【図6】図1の他の実施例の多段軸流圧縮機の断面図。
【符号の説明】
1,3…動翼、2…静翼、4…シュラウド、5…ロータ
ー、6…ラビリンスシール、7…シュラウド前側つば、
8…動翼のローター側流路面後部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動翼を取り付けたローターと静翼を取り付
    けたケーシングから流路形状を構成し、前記静翼内径部
    にシュラウドを有する多段軸流圧縮機において、前記シ
    ュラウド前側つばの位置によって、シュラウド前側つば
    をその前側にある動翼のローター側流路面の延長線上よ
    り半径の大きいほうへ突出させたことを特徴とするロー
    ター側流路形状。
  2. 【請求項2】動翼を取り付けたローターと静翼を取り付
    けたケーシングから流路形状を構成し、前記静翼内径部
    にシュラウドを有する多段軸流圧縮機において、前記シ
    ュラウドの前側にある動翼のローター側流路面後部の子
    午面形状によって、シュラウド前側つばをその前側にあ
    る動翼のローター側流路面の延長線上より半径の大きい
    ほうへ突出させたことを特徴とするローター側流路形
    状。
  3. 【請求項3】動翼を取り付けたローターと静翼を取り付
    けたケーシングから流路形状を構成し、前記静翼内径部
    にシュラウドを有する多段軸流圧縮機において、前記シ
    ュラウド前側つばの位置及びその前側にある動翼のロー
    ター側流路面後部の子午面形状によって、シュラウド前
    側つばをその前側にある動翼のローター側流路面の延長
    線上より半径の大きいほうへ突出させたことを特徴とす
    るローター側流路形状。
JP15250698A 1998-06-02 1998-06-02 ローター側流路形状 Pending JPH11343808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15250698A JPH11343808A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 ローター側流路形状

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15250698A JPH11343808A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 ローター側流路形状

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11343808A true JPH11343808A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15541952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15250698A Pending JPH11343808A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 ローター側流路形状

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11343808A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005240727A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 衝動型軸流タービン
JP5281724B1 (ja) * 2012-08-31 2013-09-04 三菱重工業株式会社 過給機用軸流タービン

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005240727A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 衝動型軸流タービン
JP5281724B1 (ja) * 2012-08-31 2013-09-04 三菱重工業株式会社 過給機用軸流タービン
WO2014033920A1 (ja) 2012-08-31 2014-03-06 三菱重工業株式会社 過給機用軸流タービン
EP2853715A4 (en) * 2012-08-31 2015-08-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd AXIAL FLUX TURBINE FOR EXHAUST COMPRESSORS
US9677463B2 (en) 2012-08-31 2017-06-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Axial-flow turbine for turbocharger

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1283550C (en) Non-contacting flowpath seal
US8066475B2 (en) Labyrinth compression seal and turbine incorporating the same
US8133032B2 (en) Rotor blades
US8784045B2 (en) Seal assembly
CN110230609B (zh) 叶轮及具有该叶轮的离心压缩机
JP2002371802A (ja) ガスタービンにおけるシュラウド一体型動翼と分割環
EP3064709B1 (en) Turbine bucket platform for influencing hot gas incursion losses
JPH0635878B2 (ja) 凹所を設けた環状表面を有する圧縮機
CN105587346A (zh) 密封装置以及涡轮机械
US4606699A (en) Compressor casing recess
JPH0222239B2 (ja)
JP5172424B2 (ja) 軸流タービン
JP6518526B2 (ja) 軸流タービン
JP2006233857A (ja) タービン動翼およびこれを備えたタービン
JPH11343808A (ja) ローター側流路形状
JP2739874B2 (ja) シュラウド付きインデューサポンプ
JPH09317696A (ja) 軸流圧縮機の静翼構造
JP2858697B2 (ja) 地熱蒸気タービン静翼の翼端部シールフィン構造
JP2019035347A (ja) タービン部品、タービン翼、軸流タービン及びその改造方法、タービン翼の製造方法
JP2000073702A (ja) 軸流タービン
JP2005240727A (ja) 衝動型軸流タービン
WO2018155652A1 (ja) 軸流回転機械
US9644483B2 (en) Turbomachine bucket having flow interrupter and related turbomachine
CN218093157U (zh) 一种汽轮机整体式隔板径向汽封结构
JPS60153478A (ja) プロペラ水車のランナ羽根