JP5172424B2 - 軸流タービン - Google Patents

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Description

本発明は、タービンノズルと動翼とからなるタービン段落を組み合わせた軸流タービンに係り、特に、タービン内部に流れる作動流体のエネルギ損失を低減して高性能化を図った軸流タービンに関するものである。
電力需要が増大傾向にある現在、発電プラントの効率を高めることが求められており、それに伴って発電プラントを経済的に運転することが要請されている。発電プラントが優れた運転経済性を得るためには、プラントを構成する各機器の運転効率を高めることが重要であるが、中でも、蒸気タービンやガスタービンなどの軸流タービンに関しては、タービン性能のさらなる向上が期待されている。
軸流タービンは、蒸気などの作動流体を軸方向に流し、その熱や圧力、さらには運動エネルギを、回転エネルギに変換するものであって、変換時のエネルギ損失を極力抑えることで、優れた運転経済性の実現に寄与することができる。軸流タービンは、タービンノズルと動翼とを組み合わせたタービン段落を、軸方向に一段落又は複数段落配置することで構成される。
ここで、軸流タービンの従来例について、図9および図10を参照して具体的に説明する。図9および図10は、軸流タービンの構成要素であるタービン段落の回転軸を含む断面における断面図(子午断面図)を示しており、図10ではタービン段落を通過する作動流体Kの流動状況を示している。以下の説明では、作動流体Kの上流側を前方、下流側を後方と定義する。すなわち、図9および図10では、図の左側が上流側又は前方であり、右側が下流側又は後方である。
タービン段落は、タービンノズル13と動翼5を備えている。このうちタービンノズル13は、圧力・温度の高い上流側から圧力・温度の低い下流側に向かう作動流体Kの流れに膨張仕事を行わせて熱エネルギを速度エネルギに変える部分であり、環状の流路を形成するノズル外輪1およびノズル内輪2を有している。ノズル外輪1の内面がタービンノズル13の外周壁1aを形成し、ノズル内輪2の外面がタービンノズル13の内周壁2aを形成するようになっている。
また、ノズル外輪1およびノズル内輪2の周方向にはノズル翼3を複数配置している。より詳しくは、ノズル翼3のチップ部(図9中の上縁部)をノズル外輪1の内面であるノズル外周壁1aに固定し、ノズル翼3のルート部(図9中の下縁部)をノズル内輪2の外面であるノズル内周壁2aに固定している。なお、符号3aはノズル翼3の後縁部である。
動翼5は、タービンノズル13の下流側(図9中の右側)に隣接し、作動流体Kの流れを転向させて次段落に案内する際、実質的な仕事として回転トルクを発生させる部分である。動翼5は、作動流体Kが流れる有効部7と、回転軸4側に動翼5を固定するための植え込み部8と、有効部7の頂部(図9中の上縁部)のシュラウド9からなる。有効部7は回転軸4に対し放射状に立設されている。植え込み部8はフォーク状又は鞍型状に加工された溝部(図示せず)を備え、回転軸4に同様に形成されたフォーク状又は鞍型状の凸部に嵌め込まれて係合するように形成される。そして、このようにして植え込み部8を回転軸4に植設することにより、各動翼5の有効部7が回転軸4に対して放射状に立設される。また、シュラウド9の上流側端部は、0°≦α9≦90°を満たす角度α9を有する直線から構成されており、すなわちシュラウド9の上流側の先端部は、軸方向に沿って鋭角になるように設けられている。なお、符号5aは動翼5の前縁部である。
ところで、ノズル外輪1は、ノズル翼3の後縁部よりもさらに下流側(後方)に、ノズル外周壁1aが動翼5のシュラウド9の外周面と対向するように延長されている。ここで動翼5の有効部7の半径方向の寸法は、タービンノズル13のノズル翼3の半径方向の寸法とほぼ同程度となっている。つまり、動翼5は、有効部7頂部に取り付けたシュラウド9の分だけ、半径方向の寸法がノズル翼3よりも大きくなっている。そのため、外周壁1aは、ノズル翼3のチップ部を固定している部分と、シュラウド9と対向している部分とでは、段差を持って形成しており、回転する動翼5のシュラウド9と外周壁1aとが接触しないようになっている。すなわち、外周壁1aのうち、ノズル翼3よりもさらに下流側に延長された部分がノズル翼3を固定した部分よりも半径方向に向かって凹んだ構成となっている。
しかも、動翼5の先端部と向かい合うタービンノズル13の外周壁1aには、作動流体Kの漏れを防止するためにチップフィン11を取り付けている。したがって、動翼5の回転を確保すべく、動翼5のシュラウド9とタービンノズル外周壁1a側のチップフィン11との間には、若干の間隙であるチップクリアランス部6を設けている。
以上のような構成を有するタービン段落は、高圧側から低圧側に向かう作動流体Kに膨張仕事をさせているので、低圧側に向かうにしたがってその圧力が低くなり、比容積が急激に増加する。そのため、この作動流体Kの急激な比容積の増加に対応して、滑らかな膨脹を実現する必要がある。
そこで、下流側に向かってタービンノズル13および動翼5のそれぞれの翼長を高くして作動流体Kの流路を大きく確保すると共に、ノズル外周壁1aに0≦δ3を満足するスラント角(傾斜角)δ3を設け、シュラウド9前端部に0≦δ5を満足するスラント角δ5を設けている。これにより、下流に向かって作動流体Kの流路拡大を図っている。
前述したように、外周壁1aは、ノズル翼3を固定した部分と、動翼5と対向した部分とで段差を有している。すなわち、動翼5と対向した部分の方が、ノズル翼3を固定した部分よりも半径方向に向かって凹んだ構成となっている。そのため、ノズル翼3の後縁部3aから動翼5の前縁部5aにかけての外周壁1a付近には、必然的に空間部が存在することになる。この空間部、すなわち、ノズル翼3後方の外周壁1aの段差部とそのさらに軸方向下流側の動翼5と対向する部分の外周壁1aによって形成される動翼5前縁部5aのチップ部よりも半径方向外側の空間、をキャビティ部10と呼んでいる。キャビティ部10は、作動流体Kの流れを干渉してタービン性能を低下させる要因として知られている。
図10に示すように、作動流体Kはタービンノズル13を流出して動翼5の有効部7に流入するが、タービンノズル13と動翼5との間にキャビティ部10が存在するため、有効部7へと向かう作動流体Kは、干渉を受けて良好な流れが阻害されることになる。軸流タービンの性能を低下させる内部損失としては、動翼5のプロファイル損失、2次損失、あるいは最終段の排気損失など様々であるが、特に、このキャビティ部10による作動流体Kへの干渉は、大きな内部損失を招いていた。
そこで従来、キャビティ部10による作動流体Kへの干渉を低減するように、様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載の技術では、図11、図12に示すように、ノズルシュラウド14を動翼5に向かって延長して、フィン15を形成している。このフィン15は動翼5のシュラウド9の内方(図11、図12中の下方)に位置している。
以上のような特許文献1の技術では、フィン15をシュラウド9内方に設けたことにより、タービンノズル13を流出した作動流体K(図12に図示)が、キャビティ部10側へ拡がることを防いでいる。これにより、作動流体Kの内部損失を抑止することができる。
また、図13、図14に示した特許文献2の技術では、ノズル内輪2のノズル内周壁2a(特許文献2では静翼ハブシュラウド)の後端部を軸方向に延長して第1のオーバーハング部16を設けている。また、ノズル内輪2と対向する動翼5の植込み部8部分(特許文献2では動翼プラットホーム)の前端部に前記第1のオーバーハング部16と重なるように延長した第2のオーバーハング部17を設けている。
さらに、動翼5のシュラウド9の後端部を軸方向に延長して第3のオーバーハング部18を設けている。また、シュラウド9と対向するノズル外周壁1a(特許文献2では静翼プラットホーム)の前端部に、前記第3のオーバーハング部18におけるキャビティ部10側の面に対向して、且つ該第3のオーバーハング部18と重なるように延長した第4のオーバーハング部19を設けている。
なお、前述したように動翼5のシュラウド9とタービンノズル外周壁1a側のチップフィン11との間の間隙をチップクリアランス部6と呼んでいるが、タービンノズル13の内周壁2aと回転軸4との間にも、該チップクリアランス部6と同様の間隙があり、ここをノズルラビリンスクリアランス部60と呼んでいる。
上記の構成を有するタービン段落では、図14に示すような作動流体Kの流動状況となる。すなわち、主流から外れた作動流体Kの一部が、ノズルラビリンスクリアランス部60あるいはチップクリアランス部6に流れ出てリーク流れが生じたとしても、オーバーハング部16〜19がクリアランス部6、60から作動流体が漏れ出ることを防いでいる。そのため、クリアランス部6、60を通過した作動流体Kが、動翼5の下流側で作動流体Kの主流側に再流入することを防止でき、作動流体Kへの干渉を低減することができる。
実開昭50−145009号公報 特開2006−138259号公報
しかしながら、上記の従来技術には次のような課題があった。すなわち、タービン性能を向上させるためには、キャビティ部10による作動流体Kへの干渉を防止して、作動流体Kの流れに悪影響を及ぼさないようにすることが重要であるが、上記の従来技術では、干渉防止効果が不十分であるといった指摘がなされていた。
すなわち、図11、図12に示した特許文献1の技術は、タービンノズル13を流出した作動流体Kの流れの拡大を防止することにのみ着目したものであり、具体的にはノズルシュラウド14を動翼5に向かって延長させてフィン15を設置し、これによりキャビティ部10による干渉低減を図っている。
たしかにフィン15は、キャビティ部10内への作動流体Kの侵入防止には有効である。しかしながら、キャビティ部10内の作動流体Kがキャビティ部10から漏れ出た場合、作動流体Kの主流側へ再流入することに関しては、それを抑止する役割は果たしていなかった。むしろ、特許文献1の技術では、フィン15を動翼5のシュラウド9の内方に設置しているため、キャビティ部10内の作動流体Kはキャビティ部10内から動翼5の有効部7側へスムーズに作動流体Kが流れ込む可能性が高かった。
また、図13、図14に示した特許文献2は、クリアランス部6、60を通過した作動流体Kが、動翼5の下流側で主流部分へ再度流入しないように、オーバーハング部16〜19を設置した技術である。つまり、特許文献2のオーバーハング部18、19は、チップクリアランス部6通過後の作動流体Kが動翼5の下流側で主流部分へ再流入することを防ぐことはできるが、上記の特許文献1のフィン15と同じく、作動流体Kがキャビティ部10内から漏れ出ることを抑止する部材とはなっておらず、動翼5の上流側での主流部分への再流入は阻止するものではなかった。
このとき、主流部分へ流入する作動流体Kが、チップクリアランス部6流出後の作動流体Kであるか、それともキャビティ部10内の作動流体Kであるかでは、作動流体Kに対する干渉度合いは大きく異なる。すなわち、タービンノズル13の後縁部からキャビティ部10を抜けてチップクリアランス部6に至る作動流体Kの流れは、チップフィン11付近にてステップ状に変化する。また、タービンノズル13の外周壁1aとシュラウド9間ではチップフィン11によりチップリーク低減が実現している。このため、チップクリアランス部6を流れ出た流体と主流部分との圧力差は、さほど大きくはない。
それに対して、キャビティ部10内の作動流体Kは、主流部分に比べて流量が非常に少なく、キャビティ部10付近は流速および全圧が極めて低い流れ場となっている。このような全圧、全エネルギの低い作動流体Kが主流部分に再流入すれば、主流部分は大きな干渉を受けることになる。したがって、低エネルギ流体Kが流入するときの影響は、チップクリアランス部6流出後の作動流体Kが主流部分に再流入する場合よりも、はるかに大きくなる。
以上述べたように、従来の軸流タービンでは、キャビティ部10へと向かう作動流体Kの流れの拡大防止、あるいは動翼5下流での作動流体Kの主流部分への再流入防止といった観点から、作動流体Kへの干渉低減対策が実施されていた。しかしながら、動翼5の上流側でキャビティ部10からの作動流体Kのリークを防ぐといった視点はなく、キャビティ部10内から低エネルギの作動流体Kが主流部分へと流れ込むことは防いでいなかった。
つまり、キャビティ部10内の作動流体Kが漏れ出て主流部分に再流入した場合、タービンノズル13と動翼5との間の外周壁1a付近で作動流体Kの流速および全圧が大きく低下するおそれがあり、大きな内部損失を蒙ることがある。したがって、キャビティ部10による作動流体Kへの干渉を抑制しているとは言い難く、良好な作動流体Kの流れが達成されておらず、タービン性能の向上が待たれていた。
以下、ノズル翼3後縁部3aの下流領域における作動流体Kのふるまいを中心として、キャビティ部10から主流側へと作動流体Kが再流入する流れについて、図15〜図18を用いて詳しく説明する。
図15は、タービンノズル13のノズル翼3の断面図を示している。タービンノズル13は流れを転向させる役割を有しており(図15では矢印F1からF2へ)、ノズル翼3の片側(図15中の左上側)は圧力が高く正圧面3psとなっており、もう一方の側(図15中の右下側)は圧力が低く負圧面3ssとなっている。
図16は、軸流タービン運転中のノズル翼3より下流の作動流体Kの流れを示す図であり、符号C1はノズル翼3上流側の作動流体Kの主流速度である。ノズル翼3面上での作動流体の速度は0である。また、ノズル翼3表面の極く近傍では、境界層とよばれる速度の遅い領域が形成される。
このため、図16に示すように、タービン運転中は、ノズル翼3の後縁部3a後方に主流の速度C2より小さい速度C2′を持つウェークWと呼ばれる低速度領域が発生する。ノズル翼3面の圧力に対応し、ウェークWの正圧面psは作動流体Kの主流に比べて高い圧力、負圧面ssは低い圧力を有している。
図17は、タービンノズル13の下流側において、ノズル翼3の後縁部3aからの距離が異なる3つの軸方向位置D1、D2、D3における圧力の周方向分布を示している。図17に示すように、軸方向位置が、D1、D2、D3というように、ノズル翼3の後縁部3aから下流に離れるに従って、ウェークWの正圧面ps、負圧面ss間の差圧も次第に均一化され、主流部分の圧力と差が小さくなる。これは、ウェークWが主流部分の作動流体Kと混合されるためであると考えられる。
図18は、図13及び図14にて示した従来のタービン段落を対象にした作動流体Kの流れの数値解析結果に基づいて、キャビティ部10を含む軸方向位置における作動流体Kの流れの様子を示したものである。すなわち、ウェークW正圧面側の静圧Pwpsが最も高く、ついで、キャビティ部10内の静圧Pcaviが高い一方で、ウェークW負圧面側の静圧Pwssが最も低くなっている。
このため、ノズル翼3の出口側の流れには、ノズル翼3出口の正圧面3ps側では、外周壁1aからキャビティ部10へ流入する(FPS)。その一方で、ノズル翼3出口の負圧面3ss側では圧力の高いキャビティ部10から主流側へと流入する流れ(FSS)が生じることになる。このFSSは、キャビティ部10内の静圧Pcaviと、ウェークW負圧面側の静圧Pwssの差圧に依存しており、差圧が大きければ、キャビティ部10側から主流部への流入量は増大する。
既に述べたように、ノズル翼3の後縁部3aからチップクリアランス部6にかけての流路形状は、チップフィン11付近にて段差を介してステップ状に変化し、また、タービンノズル13の外周壁1aとシュラウド9間ではチップリーク低減施策がなされていることが多い。これに対して、キャビティ部10は主流部に比べて流量が少なく、流速および全圧の低い流れ場となっており、キャビティ部10内からの作動流体Kのリークは、全圧、全エネルギの低い流体が作動流体Kの主流に流入するといった事態となる。したがって、ノズル翼3の出口外周側、特にノズル翼3負圧面3ss側にて全圧が低下し、タービン段落の性能を低下させる可能性があった。
本発明の軸流タービンは、このような事情に基づいてなされたものであり、タービンノズルの下流側から動翼の上流側にかけての外周壁の構成に改良を加えることにより、キャビティ部内の低エネルギ流体が作動流体の主流部分へ流入することを防ぐことができ、キャビティ部が主流へ与える悪影響を抑えて、タービン性能の向上を図り、発電プラントの運転経済性の改善に寄与する、高性能、高信頼性の軸流タービンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、タービンノズルと当該タービンノズルの軸方向下流側に配置される動翼とからなるタービン段落を少なくとも1つ備え、前記タービンノズルには外周壁と内周壁からなる環状流路の周方向にノズル翼を設置し、前記タービンノズルの外周壁を前記ノズル翼の軸方向下流側に設けられた径方向の段差部を介して前記動翼の先端部に設けられたシュラウドと径方向に向かい合うように軸方向下流側に延長するとともに、前記動翼のシュラウドと径方向に向かい合う前記タービンノズルの外周壁及び前記動翼のシュラウドの少なくとも一方にフィンを有した軸流タービンにおいて、前記ノズル翼の後縁部から軸方向下流側に延びる前記タービンノズルの外周壁に、前記段差部からさらに軸方向下流側に突起したガイド部を設けるとともに、当該ガイド部の軸方向下流端の径方向位置を、前記動翼の翼有効部における前縁側の外周端部の径方向位置に対して、等しいかあるいは外側とし、前記ガイド部の軸方向長さLG、前記段差部から前記シュラウドの上流側の端部までの軸方向距離L1とすると、LG≦L1であり、前記シュラウドの上流側端部の角度をα9、前記ガイド部後端部のスラント角度α3とすると、α3≦α9を満足し、前記ノズル翼の後縁部が前記タービンノズルの外周壁付近で軸方向上流側に湾曲していることを特徴とするものである。
以上のような構成を有する本発明では、タービンノズル後縁部から動翼前縁部にかけてキャビティ部が存在し、ここから低エネルギの作動流体が漏れ出たとしても、タービンノズル外周壁に段差部よりも下流方向に突起したガイド部を設けたことで、低エネルギの作動流体はガイド部に沿って下流側へ流れた後、作動流体の主流部分へと再流入する。つまり、ガイド部に沿って流れる作動流体は、キャビティ部内に滞留した作動流体よりも流速および全圧が高くなる。したがって、キャビティ部内から漏れ出た作動流体が作動流体の主流部分へ直接、再流入する場合と比べて、主流部分での圧力低下を確実に抑止することができる。また、ガイド部の長さ寸法を長くして、ノズル翼の後縁部からキャビティ部の入口までの軸方向長さを長く設定することができた。したがって、キャビティ部の内部圧力と、作動流体の主流部との圧力差を小さくすることができ、キャビティ部から漏れ出る低エネルギ流体の主流部への流入を低減することが可能となった。さらに、本発明ではガイド部後端部のスラント角度α3を、α3≦α9としたことで、少ないながらキャビティ部内から主流に再流入する作動流体についても、その流れはガイド部に沿って主流に再流入するので、キャビティ部による干渉を効果的に防止できる。また、ノズル翼の後縁部がタービンノズルの外周壁付近で軸方向上流側に湾曲していることにより、ノズル翼の後縁部をキャビティ部から離すことができるため、ノズル翼後縁部後方で生じるウェークが主流部の作動流体と混合され易くなり、ウェークの正圧面、負圧面間の差圧も次第に均一化され、主流部分との圧力差を縮めることができる。したがって、キャビティ部から流れる作動流体が、主流部に流入することが低減でき、タービン効率・信頼性をいっそう向上させることが可能である。
以上説明したように、本発明の軸流タービンによれば、キャビティ部からの低エネルギ流体が作動流体の主流部へ流入することを低減し、キャビティ部が主流部へ与える悪影響を抑えて、タービン性能の向上を図り、発電プラントの運転経済性の改善に寄与することができる。
以下、本発明に係る軸流タービンの実施形態の一例について、図1〜図12を参照して具体的に説明する。なお、図13〜図18に示した従来例と同一部分については同一符号を付記して説明は省略する。
(1)代表的な実施形態の構成
本実施形態の構成上の特徴は、キャビティ部10に近接して、ノズル翼3の後縁部3aから動翼5の前縁部5aにかけてのタービンノズル13の外周壁1aに、キャビティ部10の段差部よりも下流方向に突起したガイド部20をタービンノズル13の外周壁1aに設けた点にある。特に、本実施形態においては、ガイド部20の軸方向下流端の径方向位置を、動翼5の有効部7における前縁部5a側の外周端部の径方向位置に対して、等しいかあるいは外側としたことを特徴としている。
ガイド部20の軸方向の長さ寸法LGは、LG≦L1を満足している。L1はキャビティ部10の上流側端部である段差部からシュラウド9の上流側の端部までの軸方向距離であり、タービンノズル13および動翼5の軸方向移動量に基づき、いかなる状態でも部材同士が接触することのないように決定される寸法である。
タービン段落において、軸方向長さはいずれの部位でもL1を下回らない必要があることから、ガイド部20の軸方向長さはLG≦L1を満足することが望ましい。また、ガイド部20後端部のスラント角度α3は、α3≦α9を満足するようになっている。α9は最大で90°としても構わず、またガイド部20後端部のスラント角度α3は鋭角とするのが好ましい。さらに、ガイド部20の軸方向下流端の径方向位置については、シュラウド9の上流側の端部の径方向位置の内側としている。すなちわ、シュラウド9の上流側の端部の径方向位置は、ガイド部20の軸方向下流端の径方向位置よりも外側となっている。
(2)代表的な実施形態の作用効果
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図2は、ガイド部20の長さ寸法LGとタービン段落の効率向上量の関係を調査した数値解析結果であり、ガイド部20の長さ寸法LGは長いほど、タービン段落の効率向上効果が大きいことを示している。
すなわち、キャビティ部10から作動流体Kの主流部分への流れは、図18を参照して説明したように、キャビティ部10内の静圧Pcaviと、ウェークW負圧面側の静圧Pwssの差圧に依存しており、差圧を小さくできれば、主流部への流入を低減することが可能となる。
また、前記の図17に示したとおり、作動流体Kの低速度領域であるウェークWは、D1、D2、D3とノズル翼3の後縁部3aから下流に離れるに従って主流部分の作動流体Kと混合されることで、ウェークWの正圧面ps、負圧面ss間の差圧も次第に均一化され、主流部分の圧力と差がなくなる。
したがって、本実施形態では、タービンノズル13の外周壁1aに下流方向に突起したガイド部20を設け、その長さ寸法LGを長くしたことで、ノズル翼3の後縁部3aからキャビティ部10の入口までの軸方向長さを長く設定することができた。したがって、キャビティ部10の内部圧力と、作動流体Kの主流部との圧力差を小さくすることができ、キャビティ部10から漏れ出る低エネルギ流体の主流部への流入を低減することが可能となった。
しかも、本実施形態では、ガイド部20の軸方向下流端の径方向位置を、動翼5の有効部7における前縁部5a側の外周端部の径方向位置に対して、等しいかあるいは外側としたことにより、キャビティ部10内の流体が主流側に再流入することを効果的に抑制することができる。さらに、ガイド部20後端部のスラント角度α3を、α3≦α9としたことで、少ないながらキャビティ部10内から主流に再流入する作動流体についても、その流れはガイド部20に沿って主流に再流入するので、キャビティ部10による干渉を効果的に防止できる。図3のグラフは、ガイド部20後端部のスラント角度α3と段落効率の関係を調査した数値計算結果である。
図3のグラフから明らかなように、スラント角度α3が90°の場合には、キャビティ部10からの作動流体Kの流れが半径方向下向きに主流部に流入するため、干渉防止効果が現れることがなく、α3が小さくなれば、ャビティ部10からの作動流体Kは下流方向に沿って流れてから主流に流入することになり、0度に近いほど、段落性能向上効果は大きくなる。
以上説明した本実施形態によれば、ノズル翼3の後縁部3aから動翼5の前縁部5aにかけてのタービンノズル13の外周壁1aに、キャビティ部10の段差部よりも下流方向に突起したガイド部20を設けるといった極めて簡単な構成によって、キャビティ部10からの低エネルギ流体が作動流体Kの主流部へ流入することを低減することができる。したがって、キャビティ部10による作動流体Kへの干渉を防止でき、作動流体Kは良好な流れを達成することができる。これにより、タービン性能の向上を図り、発電プラントの運転経済性の改善に寄与することができた。
(3)他の実施形態
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、次のような実施形態も包含する。すなわち、図4に示すように、動翼5先端に羽根チップフィン12を有するタービン段落に適用しても良いし、図5に示すように、前記羽根チップフィン12と、タービンノズル13外周壁1aのチップフィン11の両方を持つタービン段落に適用しても良い。
また、図6〜図8に示した実施形態は、タービンノズル13のノズル翼3後縁部3aにおいて、タービンノズル13の外周壁1a付近に、前方(軸方向上流側)に湾曲する湾曲部21を設けたことを特徴としている。なお、図6の実施形態は外周壁1aにチップフィン11を備えたタービン段落、図7の実施形態は動翼5先端に羽根チップフィン12を備えたタービン段落、図8の実施形態はチップフィン11と羽根チップフィン12の両方を持つタービン段落に適用したものである。
これらの実施形態では、湾曲部21を設けたことで、ノズル翼3の後縁部3aをキャビティ部10から離すことができるため、ウェークWが主流部の作動流体Kと混合され易くなり、ウェークWの正圧面ps、負圧面ss間の差圧も次第に均一化され、主流部分との圧力差を縮めることができる。したがって、キャビティ部10から流れる作動流体Kが、主流部に流入することが低減でき、タービン効率・信頼性をいっそう向上させることが可能である。
さらに、上述のタービン段落を、最終段タービン段落およびその上流のタービン段落の少なくとも一つ以上に適用することができる。これにより、キャビティ部10による作動流体の干渉損失を減少させることが可能であり、タービン段落性能が向上する等の効果を奏する。
本発明に係る代表的な実施形態の構成図。 ガイド部の長さ寸法と段落性能向上量との関係を示すグラフ。 ガイド部のスラント角度と段落性能向上量との関係を示すグラフ。 本発明に係る他の実施形態の構成図。 本発明に係る他の実施形態の構成図。 本発明に係る他の実施形態の構成図。 本発明に係る他の実施形態の構成図。 本発明に係る他の実施形態の構成図。 従来のタービン段落の構成図。 図9に示したタービン段落における作動流体の状況説明図。 従来のタービン段落の構成図。 図11に示したタービン段落における作動流体の状況説明図。 従来のタービン段落の構成図。 図13に示したタービン段落における作動流体の状況説明図。 タービンノズルのノズル翼の断面図。 ノズル翼下流の作動流体の流れを示す説明図。 ノズル翼後縁部からの軸方向位置における圧力の周方向分布。 キャビティ部を含む軸方向位置における作動流体の流れを示す説明図。
符号の説明
1…ノズル外輪
1a…外周壁
2…ノズル内輪
2a…内周壁
3…ノズル翼
3a…後縁部
4…回転軸
5…動翼
5a…前縁部
6…チップクリアランス部
7…有効部
8…植込み部
9…シュラウド
10…キャビティ部
11…チップフィン
12…羽根チップフィン
13…タービンノズル
14…ノズルシュラウド
15…フィン
20…ガイド部
21…湾曲部
C1、C2…主流速度
C2'…ウェーク部速度
D…ノズル翼の後縁部からの軸方向距離
FPS…ウェーク正圧面からキャビティ部への作動流体の流れ
FSS…キャビティからノズル負圧面への作動流体の流れ
K…作動流体
L1…ノズル翼〜シュラウド間最小距離
LG…ガイド部の軸方向長さ
Pmn…主流部静圧
Pcavi…キャビティ部内の静圧
Pwss…ウェーク負圧面側の静圧
Pwps…ウェーク正圧面側の正圧
ps…ノズル翼の正圧面
ss…ノズル翼の負圧面
W…ウェーク
Xa…軸方向
α3…ガイド部のスラント角度
α9…シュラウド上流角度
δ3…ノズル翼上流側のスラント角度
δ5…動翼上流側のスラント角度
Δη…段落性能向上量

Claims (4)

  1. タービンノズルと当該タービンノズルの軸方向下流側に配置される動翼とからなるタービン段落を少なくとも1つ備え、前記タービンノズルには外周壁と内周壁からなる環状流路の周方向にノズル翼を設置し、前記タービンノズルの外周壁を前記ノズル翼の軸方向下流側に設けられた径方向の段差部を介して前記動翼の先端部に設けられたシュラウドと径方向に向かい合うように軸方向下流側に延長するとともに、前記動翼のシュラウドと径方向に向かい合う前記タービンノズルの外周壁及び前記動翼のシュラウドの少なくとも一方にフィンを有した軸流タービンにおいて、
    前記ノズル翼の後縁部から軸方向下流側に延びる前記タービンノズルの外周壁に、前記段差部からさらに軸方向下流側に突起したガイド部を設けるとともに、当該ガイド部の軸方向下流端の径方向位置を、前記動翼の翼有効部における前縁側の外周端部の径方向位置に対して、等しいかあるいは外側とし、前記ガイド部の軸方向長さLG、前記段差部から前記シュラウドの上流側の端部までの軸方向距離L1とすると、LG≦L1であり、
    前記シュラウドの上流側端部の角度をα9、前記ガイド部後端部のスラント角度α3とすると、α3≦α9を満足し、
    前記ノズル翼の後縁部が前記タービンノズルの外周壁付近で軸方向上流側に湾曲していることを特徴とする軸流タービン。
  2. 前記ガイド部の後端部は、軸方向に沿って鋭角になるように設けたことを特徴とする請求項1に記載の軸流タービン。
  3. 前記シュラウドの軸方向上流側の先端部は、軸方向に沿って鋭角になるように設けられるとともに、当該先端部の径方向位置を前記ガイド部の軸方向下流端の径方向位置よりも外側としたことを特徴とする請求項1または2に記載の軸流タービン。
  4. 前記ガイド部を設けた前記タービンノズルの外周壁を、前記タービン段落の少なくとも1つ以上に適用したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の軸流タービン。
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