JPH0674002A - 蒸気タービンのフラッシング方法 - Google Patents

蒸気タービンのフラッシング方法

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JPH0674002A
JPH0674002A JP34097192A JP34097192A JPH0674002A JP H0674002 A JPH0674002 A JP H0674002A JP 34097192 A JP34097192 A JP 34097192A JP 34097192 A JP34097192 A JP 34097192A JP H0674002 A JPH0674002 A JP H0674002A
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Japan
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turbine
flushing
axle
piping system
labyrinth seal
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JP34097192A
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Yoshiaki Kawada
義明 川田
Yoshiyuki Itai
良幸 板井
Shigeyuki Koyakata
繁幸 古舘
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Eagle Industry Co Ltd
Shikoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
Shikoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービン室A側の水配管系統のフラッシング
と軸受側の潤滑油配管系統のフラッシングを同時に又は
並行して行うことにより、フラッシング期間を短縮す
る。 【構成】 インフレータブルシール18を加圧してター
ビン車軸12に密着させることによりタービン室Aを密
封し、タービン室A内を真空にして、このタービン室A
側の水配管系統のフラッシングを行う。このとき、ター
ビン車軸12は回転させないので、軸受側の潤滑油配管
系統のフラッシング後に水配管系統のフラッシングを行
う必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電プラントの蒸気タ
ービンのフラッシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電、火力発電等の交流発電機を
駆動せしめる蒸気タービンにおいて、タービン車軸を密
封する装置としては、一般にラビリンスシール装置が用
いられている。このラビリンスシール装置は、タービン
室内に圧送されケーシング側に固定された複数段の固定
翼及びこの固定翼間においてタービン車軸に装着された
複数段の回転翼を次々に通過してその動的圧力により前
記回転翼を回転せしめる蒸気のタービン室外への漏出、
及び外気のタービン室内への漏入を防止するもので、図
3に示すように、タービン室Aを形成してなるケーシン
グの軸孔部のハウジング1の内周に嵌装され内周端部が
タービン車軸2の外周に細隙3を残して近接したひれ状
の多数の絞り片4,4,・・・ を有し、このラビリンスシ
ール装置にグランドシール蒸気(説明省略)を通気して
タービン室A内と外気とを遮断している。
【0003】原子力発電等のプラントは、安全性保持の
見地から定期的な検査工事が行われている。この定期検
査工事においては水配管系統及び潤滑油配管系統のフラ
ッシングを行うが、水配管系統のフラッシングを行うに
あたっては、水中の酸素を除去するためタービン室A内
を真空にする必要があり、そのためラビリンスシール装
置内にグランドシール蒸気を通気する。グランドシール
蒸気の温度は約150℃であるため、タービン車軸2を
静止してグランドシール蒸気を通気すると、タービン車
軸2が湾曲する恐れがあり、したがってタービン車軸2
は回転させる必要がある。また、タービン車軸2を回転
させる場合、軸受に供給する潤滑油中に異物が混入した
ままであると、この異物によって軸受部及び軸ジャーナ
ル部が損傷を受けるので、潤滑油配管系統を先にフラッ
シングする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来技術に
よれば、まず潤滑油配管系統のフラッシングを行い、こ
のフラッシングの完了後、潤滑油中に異物が存在しない
ことを確認したうえでラビリンスシール装置にグランド
シール蒸気を導入し、タービン車軸を回転させながらタ
ービン室内の真空引きを行い、所定の真空値に達してか
ら水配管系統のフラッシングを行っており、工期が長期
化していた。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、蒸気ター
ビンのフラッシングの工期を短縮することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る蒸気タービンのフラッシング方法は、ター
ビン室を画成するケーシングの軸孔部に形成されたハウ
ジング内に設けられ、内周がタービン車軸外周に近接し
た多数のひれ状の絞り片を有するラビリンスシール装置
と、このラビリンスシール装置に並設されて外周部を周
方向に分割されたアダプタリングを介して前記ハウジン
グに支持され、周方向一箇所で環状に結合されたゴム様
弾性材製の中空のインフレータブルシールと、からなる
タービン車軸の密封装置を有する蒸気タービンにおい
て、前記タービン車軸を停止させ、前記インフレータブ
ルシールを加圧して前記タービン車軸に密着させ、前記
タービン室内を真空にして、このタービン室側の水配管
系統のフラッシングを行うものである。
【0007】
【作用】上記構成において、インフレータブルシール
は、その中空部内へ外部圧力源から加圧流体送入路を通
じて加圧空気もしくはその他の加圧流体を圧入すること
により膨張して、停止させたタービン車軸外周面に密着
し、軸封機能を奏するものであるから、ラビリンスシー
ル装置にグランドシール蒸気を装気しないでもタービン
室の気密(真空)を保持することができ、このためター
ビン車軸を回転させる必要もない。したがって、タービ
ン室側の水配管系統のフラッシングの前に潤滑油配管系
統のフラッシングを行う必要がなく、水配管系統と潤滑
油配管系統のフラッシングを同時に又は並行して行うこ
とができる。また、インフレータブルシールはタービン
車軸の外周に巻き付けられて周方向一箇所で環状に結合
され、周方向に分割されたアダプタリングを介してハウ
ジングに支持されるものであることから、着脱が容易で
あり、上述のフラッシング期間以外は取り外しておくこ
とができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を、図1及び図2を
参照しながら説明する。図1は加圧水型の原子力発電プ
ラントにおける低圧タービンの軸封部を示し、符号Aは
非回転の複数段の固定翼(図示せず)及びタービン車軸
12に装着され前記固定翼間にあって回転する複数段の
回転翼(図示せず)を内装するタービン室、11はこの
タービン室Aを形成するケーシングの軸孔部に取り付け
られたハウジング、15はこのハウジング11の内周に
嵌装され内周端部がタービン車軸12の外周に細隙13
を残して近接したひれ状の多数の絞り片14,14 ・・・
を有してなるラビリンスシール装置、16はハウジング
11の外周面にボルト17により取り付けられたアダプ
タリング、18はこのアダプタリング16の内周の環状
溝19内に嵌着され中空部20を有するゴム様弾性材製
のインフレータブルシールである。
【0009】前記アダプタリング16は周方向に二分割
され、この分割された二部材がボルト21,22により
接合されて環状をなすもので、また前記インフレータブ
ルシール18はひも状のものであり、タービン車軸12
の外周に巻き付けて両端部を接合して環状とする。この
インフレータブルシール18の中空部20は、図2に示
すように、一端23’が前記中空部20の周方向一部の
外径側に開設された開口20’に接合され、アダプタリ
ング16に径方向に挿通されてナット24によって固定
された中空のアンカーピン23に管継手25によって接
続された配管26を介して、図示しない外部圧力源に連
通している。
【0010】上述の構造を有する蒸気タービンをフラッ
シングする際には、まずタービン車軸12を停止させ、
前記外部圧力源から、配管26、管継手25及びアンカ
ーピン24によって形成された加圧流体送入路27を経
て、インフレータブルシール18の中空部20内へ加圧
空気等の加圧流体を圧入し、このインフレータブルシー
ル18を膨張させることによりその内周面18’をター
ビン車軸12の外周面に密着させ、車軸シールとしての
機能を付与する。次に、タービン室Aを真空引きし、水
配管系統のフラッシングを行うが、このとき、インフレ
ータブルシール18は非接触型のラビリンスシール装置
15と異なり、タービン室Aを完全に密閉していること
から、ラビリンスシール装置15にグランドシール蒸気
を通気する必要がなく、真空引きされるタービン室Aへ
の外気の侵入を確実に遮断することができる。
【0011】したがって、ラビリンスシール装置15に
グランドシール蒸気を通気する場合のように、タービン
車軸12を回転させる必要がないので、上述の作業に先
立って潤滑油配管系統のフラッシングを行う必要がな
く、双方のフラッシングを同時に行うことが可能であ
る。また、フラッシング作業完了後は、インフレータブ
ルシール18は不要となるが、インフレータブルシール
18は環状に巻き付けたものであるので、分割型のアダ
プタリング16を、ボルト17,21,22を取り外し
てハウジング11との結合を解除することによって、不
要になったインフレータブルシール18及びアダプタリ
ング16を、現場で容易に取り除くことができる。ま
た、このことは逆に、既存の蒸気タービンにおいて上述
のフラッシングを行う際にも、この既存の蒸気タービン
にインフレータブルシール18を取り付け、本発明方法
によるフラッシングを行うことができる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、タービン室内を真空にする際に、タービン車
軸の軸周をラビリンスシール装置に並設したインフレー
タブルシールで完全に密封するので、前記ラビリンスシ
ール装置にグランドシール蒸気を供給する必要がなくな
ると共に、タービン室側の水配管系統のフラッシングと
軸受側の潤滑油配管系統のフラッシングを同時に又は並
行して行うことができるので、フラッシング期間を大幅
に短縮させることが可能であり、また、インフレータブ
ルシールは、フラッシング完了後は容易に取り除くこと
ができるので、常時取り付けておくことによる密封性能
の劣化等を防止し、既存の蒸気タービンにも容易に取り
付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸気タービンのフラッシング方法
の一実施例を示す説明図である。
【図2】上記実施例におけるインフレータブルシールの
構造を示す説明図である。
【図3】ラビリンスシール装置の構造を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 ハウジング 12 タービン車軸 14 絞り片 15 ラビリンスシール装置 16 アダプタリング 17,21,22 ボルト 18 インフレータブルシール 20 中空部 27 加圧流体送入路 A タービン室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 義明 香川県高松市丸の内2番5号 四国電力株 式会社内 (72)発明者 板井 良幸 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 古舘 繁幸 埼玉県坂戸市大字片柳1500番地 イーグル 工業株式会社埼玉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン室を画成するケーシングの軸孔
    部に形成されたハウジング内に設けられ、内周がタービ
    ン車軸外周に近接した多数のひれ状の絞り片を有するラ
    ビリンスシール装置と、このラビリンスシール装置に並
    設されて外周部を周方向に分割されたアダプタリングを
    介して前記ハウジングに支持され、周方向一箇所で環状
    に結合されたゴム様弾性材製の中空のインフレータブル
    シールと、からなるタービン車軸の密封装置を有する蒸
    気タービンにおいて、前記タービン車軸を停止させ、前
    記インフレータブルシールを加圧して前記タービン車軸
    に密着させ、前記タービン室内を真空にして、このター
    ビン室側の水配管系統のフラッシングを行うことを特徴
    とする蒸気タービンのフラッシング方法。
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JP2006052808A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Hitachi Ltd 非接触シール構造
JP2012140989A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービン用軸シール及びそれを備えた蒸気タービン

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