JP2017144241A - 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法 - Google Patents

錠剤印刷装置及び錠剤製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】錠剤が間隔を空けずに搬送されたとしても、錠剤に対して適正な処理を行なうことができる錠剤印刷装置、錠剤製造方法を提供する。【解決手段】錠剤Tbを搬送する搬送装置20と、搬送装置20により搬送される錠剤Tbの高さ位置の変動情報を検出するセンサ30と、2以上の錠剤Tbが接して搬送されている場合に、高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤Tbを識別する錠剤判定部92と、錠剤判定部92により識別された錠剤に対して印刷する印刷部50とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、錠剤印刷装置及び錠剤製造方法に関する。
従来、特許文献1に記載された錠剤印刷装置が知られている。この錠剤印刷装置は、搬送ベルトによって、錠剤を順次搬送する。そして、搬送される錠剤の表面に、インクジェットプリンタによって、文字やマーク等を印刷する。
インクジェットプリンタは、複数のノズルを備えたノズルヘッドを有している。ノズルヘッドの複数のノズルからは、印刷データに基づいたパターンに従って、インク滴が吐出され、これにより錠剤に印刷を行う。
このようなインクジェットプリンタを用いると、錠剤の品種の切替え等によって、印刷すべき文字やマークが変更されても、提供する印刷データを変えることで即応できる。また、インクジェットプリンタを用いると、錠剤に対して非接触で印刷できる。このため、衛生的であり、印刷対象物の錠剤が飲用である場合に適している。
特開平7−081050号公報
以上のような印刷装置においては、搬送ベルトにより搬送される錠剤の到来を、錠剤の搬送経路に設けたセンサのON、OFF信号(錠剤の有無信号)の出力によって検出し、印刷や検査など、その後の処理を行っている。ところで、搬送ベルトによって搬送される、隣接する錠剤間に間隔を有している場合には、各錠剤の到来をセンサによって個別に検出できるので、各錠剤に対して印刷等ができ、文字やマークが印刷された錠剤を製造することができる。
しかしながら、何らかの原因で、錠剤が間隔を空けずに互いに接して搬送されてしまう場合がある。このような場合、接して搬送されている錠剤、特に先頭から2個目以降の錠剤を、センサは認識することができない。このため、これらの錠剤に対して、印刷、検査等の処理を正常に行うことができない。
本発明の目的は、錠剤が間隔を空けずに搬送されたとしても、錠剤に対して適正な処理を行なうことができる、錠剤印刷装置、錠剤製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の錠剤印刷装置は、錠剤を搬送する搬送装置と、前記搬送装置により搬送される錠剤の表面の高さ位置の変動情報を検出する検出部と、2以上の錠剤が接して搬送されている場合に、前記高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤を識別する錠剤判定部と、前記錠剤判定部により識別された錠剤に対して印刷する印刷部とを有する。
前記錠剤判定部により識別された各錠剤についての前記高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤が不良か否かを判定する不良判定部を有し、前記印刷部は、前記不良判定部により不良と判定された錠剤を印刷の対象から除外してもよい。
前記高さ位置の変動情報に基づいて、複数の錠剤の重なり合いを判定する重なり判定部を有し、前記不良判定部は、前記重なり判定部による判定結果に応じて、錠剤が不良か否かを判定してもよい。前記重なり判定部は、前記高さ位置の変動情報に基づいて、重なり合った錠剤の上下関係を判定してもよい。
前記高さ位置の変動情報に基づいて、前記錠剤の傾きを判定する傾き判定部と、前記高さ位置の変動情報に基づいて、錠剤の搬送方向の長さを判定する長さ判定部と、を有し、前記不良判定部は、前記錠剤の傾き及び前記錠剤の搬送方向の長さに基づいて、互いに重なり合っている錠剤が不良か否かを判定してもよい。
前記不良判定部により不良と判定された錠剤を、前記搬送装置から排出する排出装置と、前記排出装置により排出された錠剤を回収する回収装置と、を有してもよい。
前記錠剤判定部により識別された錠剤を、印刷前及び印刷後の少なくとも一方で撮像する撮像部を有し、前記不良判定部は、前記撮像部により撮像された画像データに基づいて、錠剤が不良か否かを判定してもよい。
また、本発明の錠剤製造方法は、錠剤判定部が、搬送装置により2以上の錠剤が接して搬送されている場合に、検出部により検出される錠剤の高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤を識別し、印刷部が、前記錠剤判定部により識別された錠剤に対して印刷する。
本発明によれば、錠剤が間隔を空けずに搬送されたとしても、錠剤に対して適正な処理を行なうことができる、錠剤印刷装置、錠剤製造方法を提供することができる。
第1の実施形態の錠剤印刷装置の全体構成を模式的に示す図である。 搬送ベルトに載った錠剤を平面方向から見た状態を示す図である。 間隔を空けて搬送される錠剤と、その高さ位置の変動情報を示す説明図である。 互いに接して搬送される錠剤と、その高さ位置の変動情報を示す説明図である。 第1の実施形態の錠剤印刷装置における制御装置を示すブロック図である。 トリガ信号が生成されるタイミングを示す説明図である。 錠剤印刷手順を示すフローチャートである。 錠剤が検出されてから撮像されるまでを示す説明図である。 錠剤が撮像された後、印刷されるまでを示す説明図である。 互いに接して搬送されている複数の錠剤が、先頭の錠剤がセンサによって検出されてから撮像される状態を示す説明図である。 第2の実施形態の錠剤印刷装置における制御装置を示すブロック図である。 互いに接する錠剤に重なりが発生した状態と、その高さ位置の変動情報を示す説明図である。 錠剤同士の重なりが大きい態様と、その高さ位置の変動情報を示す説明図である。 第4の実施形態の錠剤印刷装置における制御装置を示すブロック図である。 重なり合った錠剤の搬送方向の長さと傾きを示す説明図である。 2つのセンサを設けた態様を示す説明図である。 互いに接する錠剤が水平方向にずれている錠剤を示す説明図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
[印刷対象物]
錠剤印刷装置Sは、錠剤Tbを印刷対象物とする。錠剤Tbは、裸錠(素錠)、糖衣錠、フィルムコーティング錠(FC錠)、腸溶錠、ゼラチン被包錠、多層錠、有核錠等の錠剤やタブレットを含む。また、錠剤Tbは、硬カプセル、軟カプセル等のカプセル錠も含む。このような錠剤Tbの用途は、医薬用、食用、洗剤用、工業用等を問わない。なお、本実施形態では、図2及び図3に示されるような、平面視形状が円であり、側面視形状が楕円の錠剤を例にとって説明する。
[錠剤印刷装置]
図1を参照して、実施形態の錠剤印刷装置Sを説明する。錠剤印刷装置Sは、供給装置10、搬送装置20、センサ30、カメラ40、印刷部50、排出装置60、回収装置70、収納装置80、制御装置90を有する。
[供給装置]
供給装置10は、搬送装置20に錠剤Tbを供給する装置である。供給装置10は、ホッパー11、振動フィーダ12、整列フィーダ14、受け渡しフィーダ16を有する。
ホッパー11は、錠剤Tbを収容する容器である。振動フィーダ12は、ホッパー11から順次排出される錠剤Tbを、整列フィーダ14に向けて移動させる搬送路である。振動フィーダ12には、図示しない加振器が設けられている。この加振器が振動フィーダ12に加える振動によって、錠剤Tbが移動する。振動フィーダ12は、ホッパー11側の垂直方向の経路と、整列フィーダ14に延びた傾斜した経路を有する。
整列フィーダ14は、振動フィーダ12から錠剤Tbを受け取って、受け渡しフィーダ16に渡す装置である。整列フィーダ14は、図示しない駆動源により回動する2つのプーリに、搬送ベルトが巻き掛けられている。搬送ベルトの搬送路上には、図示しない整列ガイドが設けられている。整列ガイドは、錠剤Tbを、例えば、2列に分けて整列させて、各列の錠剤Tbを受け渡しフィーダ16に向けて順次搬送する。
受け渡しフィーダ16は、図示しない2つのプーリに、吸引穴を有する搬送ベルトが巻き掛けられている。搬送ベルトの内側には、図示しない吸引装置に結合した吸引チャンバが設けられている。
受け渡しフィーダ16は、整列フィーダ14の後端部の上方と搬送装置20の前端部の上に亘って配置されている。
受け渡しフィーダ16の搬送ベルトは、整列フィーダ14からの錠剤Tbを吸引チャンバの吸引作用によって受け取る。錠剤Tbを受け取った受け渡しフィーダ16の搬送ベルトは、吸引チャンバの吸引作用が働かなくなる位置で、搬送装置20に錠剤Tbを引き渡す。なお、このようにして供給装置10から搬送装置20へ錠剤Tbが引き渡された際、搬送装置20上において、2以上の錠剤Tbが互いに接している状態で搬送される場合がある。
[搬送装置]
搬送装置20は、錠剤Tbを搬送する装置である。搬送装置20は、整列フィーダ14の下流側に配置されている。搬送装置20は、搬送ベルト21、駆動プーリ22、テンションプーリ23、2つの調整プーリ24a、24b、吸引チャンバ25、エンコーダ27を有する。搬送ベルト21は、錠剤Tbを吸着保持して移動することにより、錠剤Tbを搬送するベルトである。搬送ベルト21は、無端状であり、駆動プーリ22、テンションプーリ23、2つの調整プーリ24a、24bに巻き掛けられている。なお、以下の説明では、搬送装置20において、搬送ベルト21が移動することによる搬送方向をDで示す。また、搬送される錠剤Tbが先に通過する位置を上流側、後に通過する位置を下流側とする。無端状の搬送ベルト21の上側と下側で、上流側と下流側とは逆となる。
搬送ベルト21には、図2に示すように、複数の通孔26が設けられている。複数の通孔26は、搬送ベルト21の移動方向に所定間隔で形成されている。後述するように、この通孔26に吸引力を付与することにより、図中、点線の円で示した錠剤Tbが搬送ベルト21に吸着される。また前述したように、供給装置10から渡される状態によっては、図2の一方の列に示すように、2以上の錠剤Tbが互いに接する状態となり、この状態で搬送ベルト21に吸着されて搬送される。
図1に戻り、駆動プーリ22は、モータMによって回転する。駆動プーリ22が回転することにより、搬送ベルト21が駆動される。
吸引チャンバ25は、概ね箱状であり、環状の搬送ベルト21の内側に設けられている。吸引チャンバ25には、所定の部位に形成された排気口25aに、図示しない真空ポンプ等の吸気装置が結合されている。
このような吸引チャンバ25により、搬送ベルト21における、駆動プーリ22と調整プーリ24aとの間に位置する通孔26、駆動プーリ22と調整プーリ24bとの間に位置する通孔26、さらに、駆動プーリ22の外周に位置する通孔26のそれぞれに、吸引力が付与される。
エンコーダ27は、モータMの駆動軸の回転に伴って動作するロータリーエンコーダである。錠剤Tbが、基準となる位置(基準位置)を通過してからのエンコーダーパルスのカウント値を得ることで、その錠剤Tbに関し、基準位置を通過した以降の存在位置を追跡できる。なお、錠剤Tbの位置の特定に用いることができればよいので、エンコーダ27の種類は特定されない。
[センサ]
センサ30は、搬送装置20に搬送される錠剤Tbの高さ位置を検出する検出部である。図1において、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tbの高さ位置を検出する位置は、センサ30と対向する、搬送ベルト21上の錠剤検出位置Pdである。センサ30は、例えば、レーザセンサのように、反射型の光学センサを用いることができる。センサ30は、センサ30から検出対象までの距離を検出できる。本実施形態において、センサ30は、センサ30から錠剤Tbの表面(搬送ベルト21に接している面とは反対側の面で、本実施形態では上面)までの距離を検出することで、錠剤Tbの表面の高さ位置を検出する。「センサ30から」とは、「所定の基準位置から」を意味し、センサの距離の演算手法により異なる。例えば、センサ下面を所定の基準位置とすることができるが、これには限定されない。センサ30からの検出値は、後記の錠剤判定部92に逐次出力される。
本実施形態でセンサ30は、検出した距離が近いほど大きな値を出力する。そして、搬送される錠剤Tbの高さ位置を、経時的に検出し続けることにより、例えば、図3や図4に示すような、錠剤Tbの高さ位置の変動情報を得ることができる。高さ位置の変動情報は、本実施形態では、高さ位置の変化を示す波形として示す。詳細は後述するが、ちなみに、図3、図4に示す波形において、横軸は時間軸、縦軸はセンサ30の出力値を示している。
[カメラ]
カメラ40は、印刷前の各錠剤Tbを撮像する撮像部である。カメラ40は、印刷部50よりも上流側を搬送される錠剤Tbを撮像して、その撮像信号を画像処理装置41(図5参照)に出力する。画像処理装置41は、カメラ40からの撮像信号を取り込み、錠剤Tbの姿勢を不良判定部95(図5参照)に出力する。錠剤Tbの姿勢とは、搬送ベルト21の上の錠剤Tbの位置ずれ、向き、表裏などの状態である。また、画像処理装置41は、カメラ40から取り込んだ撮像信号を処理して、錠剤Tbの外観の状態を不良判定部95に出力する。外観の状態とは、錠剤の割れ、欠け、あるいは異物、汚れの付着などの外観から分かる錠剤Tbの状態である。カメラ40の視野範囲に入る搬送ベルト21上における領域は、搬送ベルト21の錠剤検出位置Pdと、その下流で印刷を行う印刷位置Ppとの間の所定範囲を含む。
カメラ40の視野範囲は、少なくとも1つの錠剤Tbの全体が撮像できる大きさであればよい。なお、撮像される画像のデータ量を抑えつつ、1つの錠剤Tbの全体を確実に撮像できるようにするため、同時に2つの錠剤Tbの全体が収まるが、3つの錠剤Tbの全体は収まらない大きさとすることが考えられる。このような大きさにすると、1つの錠剤Tbの画像が視野範囲の中心に位置づけられた場合、上流側と下流側で隣接する他の錠剤Tbの画像は、その一部が視野範囲外となる。
[印刷部]
印刷部50は、搬送装置20に搬送される錠剤Tbに印刷を行う機構である。印刷部50は、印刷ヘッド51、印刷確認カメラ52、乾燥ユニット53を有する。本実施形態の場合、印刷ヘッド51は、印刷データに従って、錠剤Tbの表面に印刷を行うインクジェットプリンタのヘッドである。印刷ヘッド51は、圧電素子や熱素子等のエネルギー発生素子を駆動させることにより、インク滴を吐出して印刷を行う複数のノズルを有する。印刷ヘッド51は、カメラ40の下流側の印刷位置Ppにおいて、搬送ベルト21の表面に対向して配置されている。
印刷確認カメラ52は、印刷後の錠剤Tbを撮像する撮像部である。印刷確認カメラ52は、印刷ヘッド51を通過した後の錠剤Tbを撮像して、その撮像信号を画像処理装置52aに出力する。画像処理装置52aは、カメラ52からの撮像信号を取り込み、印刷状態を不良判定部95に出力する。印刷確認カメラ52の視野範囲は、錠剤Tbの搬送方向Dにおける印刷位置Ppの下流側の所定範囲に設定されている。
乾燥ユニット53は、搬送ベルト21の下側部分の下方に設けられている。乾燥ユニット53は、搬送ベルト21の駆動プーリ22側に設けられ、錠剤Tbが搬送ベルト21に搬送される際に、表面に印刷された文字やマークのインクを乾燥して定着させる装置である。
[排出装置]
排出装置60は、不良の錠剤Tbを搬送装置20から排出する装置である。排出装置60は、2つのエアー噴射ノズル61、62を有する。エアー噴射ノズル61、62の吹き出し側は、吸引チャンバ25内に、搬送ベルト21を挟んで、回収トレイ71、72に対向する位置に設けられている。排出装置60のエアー噴射ノズル61は、印刷がなされなかったことで不良となる錠剤Tbが、回収トレイ71に対応する位置に来た時に、エアーを噴射して、回収トレイ71に落下させる。エアー噴射ノズル62は、外観不良や印刷不良のために不良となる錠剤Tbが、回収トレイ72に対応する位置に来た時に、エアーを噴射して、回収トレイ72に落下させる。
[回収装置]
回収装置70は、不良の錠剤Tbを回収する装置である。回収装置70は、回収トレイ71、72を有する。回収トレイ71、72は、乾燥ユニット53の下流側に順次配置され、上側が開放された容器である。この回収トレイ71、72は、上記のエアー噴射ノズル61、62に、搬送ベルト21を挟んで対向している。
[収納装置]
収納装置80は、良品の錠剤Tbを収納する装置である。収納装置80は、回収装置70の下流側に、吸引チャンバ25の吸引作用が働かなくなる位置に配置され、上側が開放されたトレイである。
なお、錠剤Tbは、上記のように、整列フィーダ14によって2列に配列される。受け渡しフィーダ16を介して、搬送装置20の搬送ベルト21に供給される。この場合、搬送ベルト21上の2列の錠剤Tbのそれぞれについて印刷を行うために、実際には、上述したセンサ30、カメラ40、印刷ヘッド51、印刷確認カメラ52、乾燥ユニット53、2つのエアー噴射ノズル61、62及び2つの回収トレイ71、72は、当該2列の錠剤Tbに対応するように、2セット設けられている。この2セットは同じ動作を行うので、以下、1セットについて説明する。
[制御装置]
制御装置90は、錠剤印刷装置Sの動作を制御する装置である。制御装置90は、例えば、専用の電子回路若しくは所定のプログラムで動作するコンピュータ等によって実現できる。
制御装置90の構成を、仮想的な機能ブロック図である図5を参照して説明する。すなわち、制御装置90は、機構制御部91、錠剤判定部92、不良判定部95、追跡部96、記憶部97及び入出力制御部98を有する。
機構制御部91は、供給装置10、搬送装置20、印刷部50等の機構部の駆動源、バルブ、スイッチ、電源等を制御する。つまり、機構制御部91によって、供給装置10、搬送装置20の搬送速度、カメラ40の撮像、印刷部50による印刷、排出装置60による不良の錠剤Tbの排出等が制御される。
錠剤判定部92は、センサ30の出力信号、つまり錠剤Tbの表面の高さ位置の変動情報に基づいて、搬送装置20により搬送される各錠剤Tbを識別する。上記のように、センサ30からの出力信号を時系列で取得することにより、図3に示すような、高さ位置の変動情報、つまり、高さ位置の変化を示す波形を得ることができる。このような高さ位置の変動情報に基づく錠剤Tbの識別は、例えば、以下のように行う。
まず、錠剤判定部92には、2つのしきい値が設定される。第1のしきい値は、図3に示すように、各錠剤Tbが有ることを識別するためのしきい値Hminであり、第2のしきい値は、2以上の錠剤Tbが接して搬送されている場合に、隣接する錠剤Tb間の境界を識別するためのしきい値Hbrdである。一例として、しきい値Hminは、錠剤Tbなし状態から錠剤Tb有り状態への変化を検出するためのものであるから、センサ30の出力値としては低レベル位置に設定される。一方、しきい値Hbrdは、接して搬送される錠剤Tb同士の境界を検出するものであるから、センサ30の出力値のピーク値より低く、かつ、境界からの出力値以上のレベル値に設定される。先に述べた低レベル位置とは、境界からの出力値未満のレベル位置である。なお、この2つのしきい値Hmin、Hbrdは、事前に実験などによって最適値が設定されるようにしても良い。
さて、図3に示すように、錠剤Tbが間隔を空けて搬送されている場合、各錠剤Tbに対応して、センサ30の出力値は、錠剤Tbの搬送方向先端を検出した時点から上昇していき、しきい値Hmin、しきい値Hbrdをこの順に超えてピーク値に達し、それ以降は減少に転じ、しきい値Hmin以下となり、錠剤Tbの搬送方向後端が検出領域を抜けると初期レベルに戻る。従って、この場合、センサ30からの出力値としきい値Hbrdとは、各錠剤Tbについて、点aと点bの2点で交差する。
また、図4に示すように、2つの錠剤Tbが互いに接して搬送されている場合、センサ30の出力値は、先頭の錠剤Tbの搬送方向先端を検出した時点から上昇していき、しきい値Hmin、しきい値Hbrdをこの順に超えてピーク値に達し、それ以降は減少に転じ、境界部分にさしかかると一旦、しきい値Hbrdよりも下がってから、しきい値Hminまで下がることなく、再度しきい値Hbrdを超える。その後は、出力値のピークに達した後、減少に転じる。以後は、先に説明した錠剤Tbが1個の場合の搬送方向後端の検出と同様に推移し、しきい値Hmin以下となり、そして初期レベルに戻る。従って、この場合、センサ30からの出力値としきい値Hbrdとは、点a、点b、点c、点dの4点で交差する。もしn(整数)個の錠剤Tbが接して搬送されれば、n×2個の交点が得られることになる。
そこで、本実施形態における錠剤判定部92は、錠剤Tbの移動に伴って変動するセンサ30の出力値と、しきい値Hbrdとの交点が検出されると、順に2個ずつ(点aと点b、点cと点d、…)をペアとして、各ペアの中間位置に対応する搬送方向Dにおける位置を、各錠剤Tbの中心位置として認識(識別)する。
さらに、高さ位置の変動情報に基づいて各錠剤Tbを識別するとは、高さ位置の変動情報に含まれる各錠剤Tbについての各種の情報を認識することも含む。例えば、各錠剤Tbの長さを認識することも、各錠剤Tbを識別することに含まれる。より具体的な一例としては、本実施形態では、図3、図4に示した点aと点b、点cと点dの各点を求めた後に、a−b間、c−d間に相当する搬送ベルト21上での長さを、錠剤Tbの搬送方向長さLaに対応する値として認識する。
このように、各錠剤Tbを識別した場合、錠剤判定部92は、トリガ信号を生成する。トリガ信号は、その後のカメラ40、印刷確認カメラ52による撮像、印刷ヘッド51を用いた印刷等の処理のタイミングを適切なものとするタイミングで生成される、短いパルス信号で、錠剤Tbの位置情報と一体とされる。このようなトリガ信号の生成を、図6を参照して説明する。図6(A)は間隔を空けて搬送されている2以上の錠剤、図6(B)、(C)は、互いに接して搬送されている2以上の錠剤Tbを、それぞれ模式的に示している。理解を簡単にするために、図6では、4つの錠剤Tbが図中、右から左に向かって搬送される様子を示している。
例えば、図6(A)に示すように、錠剤Tbが間隔を空けて搬送されている場合、錠剤判定部92は、図3を用いて説明した、錠剤Tbごとに得られる交点aとbの中間位置を基準に、トリガ信号を生成する。
また、例えば、図6(B)に示すように、2以上の錠剤Tbが接して搬送されている場合、錠剤判定部92は、図4を用いて説明した、交点aとbの中間位置、交点cとdの中間位置、…を基準に、順にトリガ信号(1)、(2)、(3)、(4)…を生成する。
なお、トリガ信号を生成するに際し、別の態様をここで紹介する。例えば、図6(C)に示すように、2以上の錠剤Tbが接して搬送されている場合、錠剤判定部92は、センサ30の出力信号の立ち上がりを基準に、トリガ信号(1)を生成し、次に、センサ30の出力信号が境界を示す波形となった場合(センサ30の出力のピーク値を過ぎて下降し、しきい値Hminと交差する前に再度上昇に転じる点)を基準に、トリガ信号(2)を生成し、さらに、互いに接している錠剤Tbが連続している場合には、境界を示す波形が到来する度に、トリガ信号(3)、(4)…を生成するようにしても良い。
なお、図6では、センサ30が錠剤Tbを検出している期間内にトリガ信号の生成タイミングが含まれるように示している。これは、センサ30の出力信号を用いてトリガ信号の生成が行われることを便宜的に図示したに過ぎない。実際のトリガ信号は、センサ30による錠剤Tbの検出以降、その後の処理のタイミングを適切なものとなるタイミングで生成される。つまり、カメラ40による撮像、印刷ヘッド51による印刷、印刷確認カメラ40による撮像などのタイミングをとるために生成される。したがって、トリガ信号は、搬送装置20により搬送される錠剤Tbが、それぞれの処理位置に到達するタイミングになるように生成される。
例えば、カメラ40の視野範囲内に錠剤Tbが到達するタイミング、好ましくは、カメラ40の視野範囲の中心に錠剤Tbの中心が来るようなタイミングで、トリガ信号が生成される。具体的には、エンコーダ27の出力値を用いることで、センサ30で検出された個々の錠剤Tbに関し、検出以降の存在位置が追跡できることは前述したとおりである。従って、センサ30の出力値を用いて認識したその錠剤Tbが、カメラ40の視野範囲に位置付けられるタイミング、更には、図3、図4で説明した各錠剤Tbの中心点位置が、カメラ40の視野範囲の中心に位置付けられるタイミングは、エンコーダ27の出力値を用いることで設定することができる。
カメラ40は、トリガ信号を基準として撮像を行う。なお、カメラ40による撮像タイミングを例にとって説明したが、印刷ヘッド51による印刷タイミング、印刷確認カメラ40による撮像タイミングも同様である。つまり、センサ30の出力値を用いて認識した錠剤Tbが、エンコーダ27の出力値を頼りに、印刷ヘッド51による印刷位置、印刷確認カメラ40による撮像位置にそれぞれ達したことを検知したタイミングで、トリガ信号が個別に出力される。そして、印刷ヘッド51、印刷確認カメラ40は、それぞれのトリガ信号を基準にして、処理を開始する。
不良判定部95は、錠剤Tbが不良か否かを判定する。まず、不良判定部95は、錠剤判定部92により識別された各錠剤Tbについての高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤Tbが不良か否かを判定する。ここで、高さ位置の変動情報には、上述のように、各錠剤Tbの長さ等、各種の情報が含まれる。例えば、不良判定部95は、錠剤判定部92が認識した各錠剤Tbの長さが所定長さ以上であるか否かに基づいて、所定長さよりも短い場合に、不良と判定する。より具体的な一例として、図3に示すa−b間の長さが、1個の錠剤Tbの搬送方向長さLaの1/2以下の場合に、不良と判定する。なお、不良判定部95は、不良と判定された錠剤Tbについて、印刷部50による印刷をさせない処理を行う。つまり、不良と判定された錠剤Tbについては、印刷部50は印刷の対象から除外するため、印刷されない錠剤Tbが発生する。また、不良判定部95は、カメラ40が取り込み、画像処理装置41で処理された処理画像から、汚れ、カケ等の損傷が有る外観不良の錠剤Tbと、位置ずれなどの姿勢状態が、予め設定した基準を超えている錠剤Tbを不良と判定する。さらに、不良判定部95は、印刷確認カメラ52が取り込み、画像処理装置で処理された処理画像から、印刷されなかった錠剤Tb、正常に印刷がなされていない印刷不良の錠剤Tbを、不良と判定する。
追跡部96は、搬送装置20における各錠剤Tbの位置を追跡する。より具体的には、追跡部96は、エンコーダ27によるエンコーダーパルスのカウント値から、移動する各錠剤Tbがどの位置にあるかを特定するもので、すでに述べたとおりである。例えば、追跡部96は、センサ30で検出された錠剤Tbが、カメラ40の視野範囲、印刷部50による印刷及び印刷確認カメラ52の印刷確認位置を含め、最終の収納装置80に到達するまでの追跡を行う。このような追跡部96による追跡は、不良判定部95により不良と判定された錠剤Tbの搬送装置20における位置の追跡を含む。特に、追跡部96は、外観不良や印刷不良と判定された錠剤Tbと、外観不良でなく印刷されなかった錠剤Tbとを、区別して追跡する。
記憶部97は、錠剤印刷装置Sの処理に必要な各種の情報を記憶する。記憶される情報は、センサ30からの出力信号、トリガ信号の生成タイミング、撮像、印刷等を行うタイミングを決めるエンコーダーパルス数、錠剤Tbを識別するためのしきい値、印刷の可否を判定するためのしきい値、不良の錠剤Tbを判定するためのしきい値等の基準、カメラ40に撮像された画像データ、印刷する文字、マーク等の内容を示す印刷データ、追跡される錠剤Tbの位置等を含む。
入出力制御部98は、制御対象となる各部との間での信号の変換や入出力を制御するインタフェースである。
なお、制御装置90には、装置の状態を確認するためのディスプレイ、ランプ、メータ等の出力装置99aが接続されている。センサ30からの出力信号、トリガ信号、カメラ40に撮像された画像データ等を、出力装置99aに表示してもよい。また、制御装置90には、オペレータが、錠剤印刷装置Sの動作に必要な情報を入力するためのスイッチ、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力装置99bが接続されている。
[動作]
本実施形態の錠剤印刷装置Sにおいて、錠剤Tbの表面に文字やマークを印刷する手順を、図7のフローチャート、図8〜図10の説明図を参照して説明する。なお、図8、図9は、錠剤Tbが間隔を空けて搬送されている場合、図10は、複数の錠剤Tbが接して搬送されている場合を示している。
まず、図7のフローチャートに示すように、供給装置10が、錠剤Tbを搬送装置20に供給する(ステップS101)。つまり、ホッパー11に収容された錠剤Tbは、振動フィーダ12を経由して、整列フィーダ14に渡される。整列フィーダ14は、例えば、2列に配列された錠剤Tbを、受け渡しフィーダ16に渡す。受け渡しフィーダ16は、搬送装置20に、錠剤Tbを渡す。搬送装置20は、図2に示すように、錠剤Tbを、搬送ベルト21に2列で吸着保持された状態で搬送する。
搬送される錠剤Tbは、センサ30によってその高さ位置の変動情報が検出される。そして、錠剤判定部92は、この高さ位置の変動情報に基づき、錠剤Tbごとに、搬送方向D方向における中心位置を認識(識別)し、その認識された中心位置を基準にトリガ信号を生成する(ステップ102)。トリガ信号の生成の詳細は、前述したとおりである。なお、図7のフローチャートは、ステップS102で、全ての錠剤Tbに対するトリガ信号を生成した後、ステップS103以降の処理を行っていることを示しているわけではない。各錠剤Tbについてのトリガ信号の生成が行われているのと同時並行に、先行する錠剤Tbに対する撮像、印刷等の処理が行われている。また、図8(A)〜(C)、図10(A)、(B)は、ステップ102の状態を示している。なお、不良判定部95は、高さ位置の変動情報に基づいて、錠剤Tbが不良か否かを判定し、不良と判定された場合には、印刷部50による印刷の対象から除外される。
図7のフローチャートに戻り、カメラ40は、図8(D)に示すように、トリガ信号を基準として、各錠剤Tbを撮像するべきタイミングを判定して(ステップS103)、そのタイミングで撮像する(ステップS104)。例えば、図8(D)に示すように、錠剤Tbが移動して、その全体がカメラの視野範囲に入る時点で撮像する。なお、図9(A)〜(C)に示すように、後続の錠剤Tbについても、上記と同様に、センサ30による検出、トリガ信号の生成が行われ、順次撮像が行われる。また、図10(C)、(D)に示すように、2以上の錠剤Tbが接して搬送されている場合にも、上記と同様にトリガ信号に基づいて、各錠剤Tbの撮像が行われる。
不良判定部95は、カメラ40が取り込み、画像処理装置41で処理された処理画像に基づいて、錠剤Tbが不良か否かを判定する。不良判定部95による判定は、錠剤判定部92で認識された各錠剤Tbの搬送方向Dの長さ、および画像処理装置41で検出された各錠剤Tbの姿勢と、外観の状態から判断される(ステップS105)。
不良判定部95が不良と判定しなかった場合(ステップS105のNO)、印刷ヘッド51は、図9(D)に示すように、印刷位置Ppを通過する錠剤Tbに印刷を行う(ステップS106)。
不良判定部95で不良と判定された場合(ステップS105のYES)、印刷ヘッド51は、印刷位置Ppを通過する錠剤Tbに印刷を行わない。つまり、印刷しないというデータが生成されることになる。印刷されなかった錠剤Tbは排除の対象となる(ステップS110)。以後、追跡部96は、エンコーダ27の値に基づいて、印刷がされなかった錠剤Tbの位置を追跡する。
更に、印刷位置Ppにおいて印刷された錠剤Tbが、印刷確認カメラ52の撮影領域に進入すると、印刷確認カメラ52で所定の視野範囲の撮像がなされる。不良判定部95は、印刷確認カメラ52が取り込み、画像処理装置で処理された処理画像に基づいて、錠剤Tbに正常に文字やマークが印刷されたか否かを判定する(ステップS107)。正常に印刷されなかったと判定された錠剤Tbについては(ステップS107のYES)、不良と判定され(ステップS110)、以後、追跡部96が、エンコーダ27の値に基づいて位置を追跡する。正常に印刷されていると判定された錠剤Tbについては(ステップS107のNO)、不良として判定されずに搬送される。
印刷確認カメラ52の視野範囲を通過した錠剤Tbは、搬送ベルト21の移動に伴ってさらに搬送され、乾燥ユニット53に対向して搬送される際に、表面に印刷された文字やマークのインクが乾燥され定着する。さらに、錠剤Tbは、回収トレイ71、72に対応する不良品排出位置に向かう(ステップS111のNO)。既述のとおり、不良品排出位置の先には、良品排出位置がある。なお、印刷ヘッド51による印刷、印刷確認カメラ52の撮像のタイミングも、前述のように、トリガ信号に基づいて制御されている。
外観不良ではないが、姿勢等により不良判定部95の判定により印刷がなされずに追跡部96により位置が追跡されている錠剤Tbは、回収トレイ71に対応する排出位置に来ると(ステップS111のYES)、エアー噴射ノズル61がエアーを噴射する。これにより、錠剤Tbは、搬送ベルト21から飛ばされて、回収トレイ71に落ちて回収される(ステップS112)。
一方、外観不良、印刷不良として追跡部96により位置が追跡されている錠剤Tbは、回収トレイ72に対応する排出位置に来ると(ステップS111のYES)、エアー噴射ノズル62がエアーを噴射する。これにより、錠剤Tbは、搬送ベルト21から飛ばされて、回収トレイ72に落ちて回収される(ステップS112)。
正常に印刷された良品の錠剤Tbは(ステップS107のNO)、搬送端の良品排出位置に向かって移動を続ける(ステップS108のNO)。そして、良品排出位置に到達すると(ステップS108のYES)、吸引チャンバ25の吸引作用が働かなくなり、収納装置80内に落ちて収容される(ステップS109)。つまり、良品として回収される。
[作用効果]
以上のような本実施形態の錠剤印刷装置Sは、錠剤Tbを搬送する搬送装置20と、搬送装置20により搬送される錠剤Tbの高さ位置の変動情報を検出するセンサ30と、2以上の錠剤Tbが接して搬送されている場合に、高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤Tbを識別する錠剤判定部92と、錠剤判定部92により識別された錠剤Tbに対して印刷する印刷部50とを有する。
このため、錠剤Tbが間隔を空けずに搬送されたとしても、各錠剤Tbを識別して、各錠剤Tbに対して、印刷等の適正な処理を行なうことができる。これにより、互いに接していることによって認識されず、印刷されない錠剤Tbを減少させて、生産性を向上させることができる。
すなわち、センサ30の出力信号のON、OFFで錠剤Tbの有無を検出し、その後のカメラ40での撮像や、印刷部50による印刷処理などのために、センサ30の出力信号がOFFからONとなる立ち上がりに基づいて、トリガ信号を生成する場合、2以上の錠剤Tbが接して搬送されていると、センサ30の出力信号のOFFからONとなる立ち上がりが、先頭の錠剤Tbにしか生じない。このため、後に続く錠剤Tbにはトリガ信号が生成されないので、このような錠剤Tbが搬送装置20に供給されたこと自体が、錠剤印刷装置Sに認識されない。したがって、このような錠剤Tbは、印刷等の処理がまったく行われない。さらに、このような処理されない錠剤Tbが、排除されることもない。すると、結果的に良品の収納装置80へ収納され、良品と混在することになる。このような混在があると、収納装置80内に収納された錠剤Tbから良品と処理されなかった錠剤Tbとを分別する必要が生じてしまうために、生産性が落ちる。
本実施形態の錠剤印刷装置Sでは、このように互いに接して搬送されているために、供給されていることが錠剤印刷装置Sに認識されない錠剤Tbを失くすことができる。よって、このような錠剤Tbと良品との分別を行う必要もなく、高い生産性を得ることができる。さらに、動画の様な撮像によって、逐次錠剤Tbの有無を判断する必要がないので、高速の処理ができ、高い生産性を得ることができる。つまり、間隔を空けずに搬送された錠剤Tbに対して適正な処理を行なうことができる。
また、本実施形態は、錠剤判定部92により識別された各錠剤Tbについての高さ位置の変動情報に基づいて、印刷部50による印刷の可否を判定する不良判定部95を有し、印刷部50は、不良判定部95により不良と判定された錠剤Tbを印刷の対象から除外する。例えば、錠剤判定部92が高さ位置の変動情報から各錠剤Tbの長さを認識し、これに基づいて不良判定部95が不良か否かを判定し、不良の場合、印刷部50が印刷をしない。
これにより、不要な印刷を行うことなく、処理負担を軽減できる。なお、各錠剤Tbの長さではなく、高さ位置の変動情報に含まれる検出時間に基づいて、不良か否かを判定するようにしても良い。例えば、1つの錠剤Tbが搬送方向Dにおいてセンサ20によって検出される時間は、[搬送ベルト21による搬送方向での錠剤の長さLa]/[搬送ベルト21による錠剤Tbの搬送速度]から求められるので、例えばa−b間の時間が、上記の式で求めた時間の1/2以下の場合に不良と判定しても良い。
また、本実施形態は、不良判定部95により不良と判定された錠剤Tbを、搬送装置20から排出する排出装置60と、排出装置60により排出された錠剤Tbを回収する回収装置70とを有する。
このため、互いに接している錠剤Tbであっても、印刷不可と判定されて印刷されなかったが製品としては問題のない錠剤Tbについては、排出装置60により排出されて回収装置70に回収されるので、良品として再投入して印刷することができる。
また、本実施形態は、錠剤判定部92により識別された錠剤Tbを、印刷前及び印刷後の少なくとも一方で撮像する撮像部を有し、不良判定部95は、撮像部により撮像された画像データに基づいて、不良の錠剤Tbか否かを判定する。
このため、互いに接している錠剤Tbについても、画像データに基づいて、不良か否かをより正確に判定することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態は、基本的には上記の第1の実施形態と同様の構成である。但し、本実施形態は、図11に示すように、制御装置90が、重なり判定部94を有している。重なり判定部94は、センサ30から得られる錠剤Tbの高さ位置の変動情報に基づいて、錠剤Tbの重なり合いを判定する。また、不良判定部95は、重なり判定部94による判定結果に応じて、各錠剤Tbが不良か否かを判定する。
重なり判定部94による重なりの判定を、図12及び図13を参照して説明する。なお、図12(A)は、上記の実施形態で示したように、錠剤Tb1と錠剤Tb2が重なりなく単純に接している場合である。図12(B)は、先行する錠剤Tb1に後続の錠剤Tb2の一部が乗り上げるように重なり合っている場合、図12(C)は、先行する錠剤Tb1の一部が後続の錠剤Tb2に乗り上げるように重なり合っている場合である。
すなわち、上記の第1の実施形態で説明した通り、図12(A)に示すように、2つの錠剤Tb1、Tb2が互いに接して搬送されている場合、センサ30の出力値としきい値Hbrdとの交点として、各錠剤Tb1、Tb2毎に、点aと点b、点cと点dというペアの点が順次検出できる。
また、図12(B)に示すように、錠剤Tb1上に錠剤Tb2が乗ることによる重なりが生じている場合にも、しきい値Hbrdとの交点として、各錠剤Tb毎に点aと点b、点cと点dといったペアの点が検出できる。但し、錠剤Tb1、Tb2同士が、重なりなく接している場合のa‐d間の時間tdxと比べて、重なりが生じている場合のa‐d間の時間td1は短くなる。つまり、td1<tdxとなる。これは、錠剤Tb1の上に錠剤Tb2が重なっていると、平面方向から見て、錠剤Tb2の端部が、錠剤Tb1の端部よりも内側に来るためである。重なり判定部94は、あらかじめしきい値としてtdxを設定しておき、td1<tdxの場合に、重なりが生じていると判定する。
このように、重なり判定部94は、錠剤判定部92が錠剤Tbを識別するために用いるしきい値Hbrdと、センサ30の出力値とに基づいて得られる4点のうち、両端の2点間の時間がしきい値tdxより小さい場合に、重なりが生じていると判定する。
これは、図12(C)に示すように、錠剤Tb1が錠剤Tb2に乗ることによる重なりが生じている場合にも同様である。つまり、このような重なりの場合にも、錠剤Tb1、Tb2同士が、重なりなく接している場合のa‐d間の時間tdxと比べて、重なりが生じている場合のa‐d間の時間td2は短くなる。つまり、td2<tdxとなる。このため、重なり判定部94は、td2<tdxの場合、2つの錠剤Tb1、Tb2に重なりが生じていると判定する。
また、錠剤Tbが三つ以上連なる場合においても同様に判定する。この場合は、しきい値Hbrdとの交点として、各錠剤Tb毎に点aと点b、点cと点dといったペアの点が更に連続して検出できる。そして、しきい値tdxとしては、ペアの点の数に応じた倍数とし、両端の2点間の時間がそのしきい値tdxより小さい場合に、重なりが生じていると判定する。
さらに、第1の実施形態同様に錠剤Tbのように、センサ30の出力信号が境界を示す波形に基づいて、連なる錠剤の数を算出し、この算出した数で倍数とした実際の錠剤Tbの直径Laの長さと、連なっている各錠剤Tbの長さの両端の錠剤Tbまでの合計長さとを比較し、錠剤Tbの長さLaの倍数より両端の錠剤Tbまでの長さが短い場合に、重なりが生じていると判定しても良い。この場合、図12に示す様な重なりと、図13に示すような重なりが混在し、しきい値Hbrdとの交点として、各錠剤Tb毎に点aと点b、点cと点dといったペアの点が検出できなくても、錠剤Tbの重なりの判定ができる。
なお、図13に示すように、錠剤Tb2が錠剤Tb1に対して大きく重なっていることにより、錠剤Tb1と錠剤Tb2間の境界が、しきい値Hbrdを超えてしまう場合、錠剤Tbが2錠存在しているにも拘わらず、しきい値Hbrdとの交点がa−bの2点になってしまう。しかしながら、重なりがない場合の錠剤Tb1(あるいは錠剤Tb2)の1錠分のa−b間の時間tbxと比べて、錠剤Tb1と錠剤Tb2とが大きく重なっている場合のa−b間の時間tbが長くなる。つまり、tb>tbxとなる。このため、重なり判定部94は、あらかじめしきい値としてtbxを設定しておき、tb>tbxの場合に、重なりが生じていると判定する。
不良判定部95は、重なり判定部94により重なっていると判定された錠剤Tb1、Tb2については、不良と判定する。これは、錠剤Tbが重なっている場合、錠剤Tbの印刷する部分が覆い隠されたり、錠剤Tbの姿勢が斜めとなって印刷が正常にできなくなる可能性があるためである。第1の実施形態と同様、不良と判定されなかった錠剤Tbに印刷が行われ、不良と判定された錠剤Tbは、印刷、撮像等が行われず、排出装置60により排出され、回収装置70に回収される。例えば、外観不良ではないが、姿勢等により印刷がなされなかった錠剤Tbと同様に、回収トレイ71に回収される。
以上のように、本実施形態は、高さ位置の変動情報に基づいて、錠剤Tbの重なり合いを判定する重なり判定部94を有し、不良判定部95は、重なり判定部94による判定結果に応じて、錠剤Tbが不良か否かを判定する。このため、互いに接して搬送されている錠剤Tbであっても、重なりのある錠剤Tbについては、表面の隠れ、傾斜等により印刷に適さない錠剤Tbとして、あらかじめ印刷の対象から除外することができる。これにより、後続の撮像、不良判定、印刷等の処理負担を軽減できる。特に、不良判定を行うための撮像部の撮像回数を節約して、データ容量を軽減できる。
[第3の実施形態]
本実施形態は、基本的には上記の第2の実施形態と同様の構成である。但し、本実施形態は、重なり判定部94が、錠剤Tb同士の重なり合いを判定するのみならず、重なり合った錠剤Tbの上下関係も判定し、この結果に基づいて不良判定部95によって不良の判定をする。
この重なり判定部94による上下関係の判定を、図12、図14を参照して説明する。すなわち、図12(B)に示すように、錠剤Tb1に錠剤Tb2の一部が乗り上げるように重なっている場合、錠剤Tb1のa‐b間のセンサ30の出力値のピーク値H1よりも、錠剤Tb2のc−d間のセンサ30の出力値のピーク値H2の方が大きい。つまり、H1<H2である。このため、ピーク値H2が大きい方の錠剤Tb2が、上にあると判定する。このように、重なり判定部94は、重なっていると判定された錠剤Tb1、Tb2について、センサ30の高さ位置を示す波形のピーク値を比較して、上下関係を判定する。
これは、図12(C)に示すように、錠剤Tb1の一部が錠剤Tb2に乗り上げるように重なっている場合にも同様である。つまり、このような重なりの場合には、錠剤Tb1のa‐b間のセンサ30の出力値のピーク値H1の方が、錠剤Tb2のc−d間のセンサ30の出力値のピーク値H2よりも大きい。つまり、H1>H2である。このため、ピーク値H1が大きい方の錠剤Tb1が、上にあると判定する。
なお、錠剤Tbが三つ以上連なる場合においても同様に判定する。すなわち、隣合う錠剤Tbの、それぞれの錠剤Tbのしきい値Hbrdとの交点間のセンサ30の出力値のピーク値を順次比較することで、それぞれの錠剤Tbの上下関係を判定することができる。
このように、互いに重なっていると判定された錠剤Tbであって、上にあると判定された錠剤Tbは、印刷する部分である上面側が全て露出している。このため、本実施形態では、この段階において、不良判定部95は上にあると判定された錠剤Tbについては不良とは判定しない。但し、不良判定部95は、カメラ40にて撮像された画像に基づいて不良判定を行い、不良であると判定された錠剤Tbは、上述の各実施形態と同様、印刷は行われず、不良として追跡される。不良であると判定されなかった錠剤Tbは、印刷の対象となる。また、不良判定部95は、印刷確認カメラ52にて撮像された画像に基づいて不良判定を行い、不良であると判定された錠剤Tbは、不良として追跡される。その後の処理は、上述の各実施形態と同様である。
下にあると判定された錠剤Tbについては、印刷する部分である上面側の一部が隠れている。このため、不良判定部95により不良と判定され印刷せず、その後、一旦生成したトリガ信号を消去し、回収トレイ71に回収される。
以上のように、本実施形態では、重なり判定部94は、高さ位置の変動情報に基づいて、重なり合った錠剤Tbの上下関係を判定する。このため、重なり合った錠剤Tbを一律に撮像、印刷等の対象から排除するのではなく、印刷する部分である上面側が全て露出している上側の錠剤Tbについては、不良でなければ印刷等の対象となるので、印刷されない錠剤Tbの増加を抑えることができる。
[第4の実施形態]
本実施形態は、基本的には上記の第3の実施形態と同様の構成である。但し、本実施形態は、図14に示すように、傾き判定部94a、長さ判定部94bを有する。傾き判定部94aは、重なり判定部94により互いに重なっていると判定された錠剤Tbについて、センサ30からの錠剤Tbの高さ位置の変化情報に基づいて、錠剤Tbの傾きを判定する。傾きの判定は、センサ30が、搬送方向Dに時系列で検出した1つの錠剤Tbの2箇所の高さにより求めることができる。
長さ判定部94bは、重なり判定部94により重なりが生じていると判定された錠剤Tbについて、センサ30からの錠剤Tbの高さ位置の変化情報に基づいて、錠剤Tbの搬送方向Dの長さを判定する。長さの判定は、第1の実施形態において前述した通り錠剤判定部92により識別される錠剤Tbの境界から境界までの搬送時間と、搬送速度により求めることができる。
ここでいう錠剤Tbの長さは、センサ30により検出される錠剤Tbの搬送方向Dの長さであり、錠剤Tbが通過する位置、錠剤Tbが搬送される態様によって異なる。例えば、図3に示すように、錠剤Tbが間隔を空けて搬送されてきた場合、錠剤Tbの中心を通過する位置を検出したとすると、錠剤Tbの長さは、ほぼ実際の錠剤Tbの直径Laとなる。図12(A)に示すように、2つの錠剤Tb同士が接しているが、上下に重ならずに搬送されてきた場合には、間隔を空けて搬送されてきた場合と同様である。
しかし、2つ以上の錠剤Tbが重なって搬送されてきた場合等においては、実際の錠剤Tbの直径Laとは異なる。例えば、錠剤Tbが重なっていることにより、傾斜していたり、一部分が隠れていたりすると、センサ30により検出される錠剤Tbの長さは、錠剤Tbの直径よりも短くなる。図12(B)では、重なり合っている場合の下側の錠剤Tb1の長さをLu、上側の錠剤Tb2の長さをLoで示している。この図の例では、LuもLoも、錠剤Tbの本来の直径Laよりも短くなっている。
不良判定部95は、傾き判定部94aが判定した錠剤Tbの傾き及び長さ判定部94bが判定した錠剤Tbの搬送方向長さに基づいて、互いに重なり合っている錠剤Tbそれぞれが、不良であるか否かについてを判定する。
より具体的な不良判定の例を、図15を参照して説明する。図15では、上下に重なり合っている錠剤Tbのうち、下側の錠剤Tbを錠剤Tb1、上側の錠剤Tbを錠剤Tb2とする。また、不良判定するしきい値として、印刷できる錠剤Tbの傾きの最大値を示すしきい値θx、印刷できる錠剤Tbの長さの最小値を示すしきい値Lxが設定されているものとする。印刷ヘッド51は、錠剤Tbの傾きに応じた印刷パターンで正しく印刷できるように調整するが、この調整可能な限界を超える傾きがある場合、印刷した文字やマーク等がずれてしまう。このため、調整可能な限界として、しきい値θxを設定し、このしきい値θx以下の傾きであれば、不良でないと判定できる。なお、錠剤Tbの傾きに応じた印刷パターンの調整は、同一の錠剤Tbの傾斜した印刷面に対して、例えば、インクの吐出範囲、吐出量、インク滴のピッチ等を変化させることにより行う。また、錠剤Tbが重なりにより一部が隠れている場合、上記の実施形態では、印刷の対象から排除していたが、隠れている部分がごく僅かで、露出部分が大きい場合には、印刷ができる場合がある。このため、印刷可能な限界として、しきい値Lxを設定し、このしきい値Lx以上の長さであれば、不良でないと判定できる。
さらに、図15において、図12で示したと同様に、Luは、長さ判定部94bが判定した下側の錠剤Tb1の搬送方向Dの長さ、Loは、長さ判定部94bが判定した上側の錠剤Tb2の搬送方向Dの長さである。dは、重なり合っている部分の搬送方向Dの長さである。θは、傾き判定部94aが判定した上側の錠剤Tb2の傾きである。
まず、上記の実施形態で説明したように、重なり判定部94が、互いに重なっている錠剤Tb1、Tb2について、錠剤Tb1が下側、錠剤Tb2が上側と判定する。そして、不良判定部95は、下側の錠剤Tb1については、長さLuとしきい値Lxとの比較により、上側の錠剤Tb2については、傾きθとしきい値θxとの比較により、不良か否かを判定する。
すなわち、図15(A)は、下側の錠剤Tb1の搬送方向Dの長さLuがしきい値Lxと同じで、上側の錠剤Tb2の傾きθがしきい値θxよりも小さい場合である。この場合、錠剤Tb1については、重なり部分dが短く、印刷すべき表面の露出部分が大きいため、不良判定部95は不良と判定しない。また、錠剤Tb2についても、傾きが許容範囲内であるため、不良判定部95は不良と判定しない。
次に、図15(B)は、下側の錠剤Tb1の搬送方向Dの長さLuがしきい値Lxよりも短く、上側の錠剤Tb2の傾きθがしきい値θxと等しい場合である。この場合、錠剤Tb1は、重なり部分dが長く、印刷すべき表面が隠れてしまっている部分が大きいため、不良判定部95は不良と判定する。一方、錠剤Tb2は、傾きが許容範囲内であるため、不良判定部95は不良と判定しない。
さらに、図15(C)は、下側の錠剤Tb1の搬送方向Dの長さLuがしきい値Lxよりも短く、上側の錠剤Tb2の傾きθがしきい値θxよりも大きい場合である。この場合、錠剤Tb1は、重なり部分dが長く、印刷すべき表面が隠れてしまっている部分が大きいため、不良判定部95は不良と判定する。また、錠剤Tb2は、印刷すべき表面は隠されていないが、傾きが許容範囲外であるため、不良判定部95は不良と判定する。
傾き判定部94aおよび長さ判定部94bの判定結果に基づき、不良判定部95により不良と判定された錠剤Tbであっても、さらに、カメラ40による撮像で得られた画像に基づく不良判定部94による不良判定の結果、不良でないと判定されれば、良品として印刷がなされる。不良判定部95により不良と判定された錠剤Tbについては、一旦生成したトリガ信号を消去し、印刷がなされなかった錠剤Tbとして、回収トレイ71に回収される。
本実施形態は、センサ30により検出される錠剤Tbの高さ位置の変動情報に基づいて、錠剤Tbの傾きを判定する傾き判定部94aと、センサ30により検出される錠剤Tbの高さ位置の変動情報に基づいて、錠剤Tbの搬送方向Dの長さを判定する長さ判定部94bとを有し、不良判定部95は、錠剤Tbの傾き及び錠剤Tbの搬送方向Dの長さに基づいて、互いに重なり合っている錠剤Tbが不良か否かを判定する。
このため、重なり合っている錠剤Tbのうち、印刷できる錠剤Tb、印刷できない錠剤Tbを正確に判断して、印刷されない錠剤Tbを減らすことができる。
[他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態には限定されない。
(1)錠剤判定部92のトリガ信号の生成のタイミングは、上記には限定されない。例えば、センサ30の出力信号の立ち上がり、錠剤Tbの境界又はピーク等を検知したら、すぐにトリガ信号を生成してもよい。一旦生成したトリガ信号を、印刷不可、不良判定等の結果に基づいて、消去することにより、該当する錠剤Tbのその後の処理を省略してもよい。
上記の実施形態では、トリガ信号は、各錠剤Tbを識別した場合、錠剤判定部92によって生成し、そのトリガ信号は、錠剤Tbを識別した後のカメラ40、印刷確認カメラ52による撮像、印刷ヘッド51を用いた印刷等の処理のタイミングを適切なものとするタイミングで生成されるとしたが、これに限られず、錠剤判定部92が生成するトリガ信号に基づいて、その他の制御装置90の部分が後の処理のトリガ信号を生成しても良い。すなわちトリガ信号は必ずしも同じ手段で生成されなくても良い。また、錠剤判定部92が、錠剤Tbを識別した場合に生成したトリガ信号を基準にして、その後の処理を行っても良い。すなわち、各処理を行うためのそれぞれトリガ信号を生成せず、基準とするトリガ信号からの各処理までの時間や搬送距離、搬送位置に達するタイミングで各処理を行うことでも良い。
(2)不良判定部95による不良か否かの判定は、不良であると判定してそれ以外を良品とする場合であっても、良品であると判定してそれ以外を不良と判定する場合であってもよい。また、不良判定部95による不良か否かの判定は、上記のように、センサ30による検出時、カメラ40による撮像時、印刷確認カメラ52による撮像時に行われるが、検出部であるセンサ30による高さ位置の変動情報検出時に不良と判定した場合であっても、撮像部であるカメラ40による画像データに基づいて不良でないと判定できる場合には、不良として扱わない設定も可能である。このように2段階で判定することにより、より正確に印刷の可否を決定できる。また、センサ30による高さ位置の変動情報に基づく不良判定を省略して、処理を簡素化することもできる。
(3)重なり判定部94による重なり判定を、錠剤Tbの高さの比較のみによって行ってもよい。つまり、図12(B)、(C)に示したように、2つの錠剤Tb1、Tb2に重なりがある場合、H1<H2又はH1>H2となる。このため、錠剤Tb1、Tb2のピーク値H1、H2を比較して両者が相違する場合に、重なりが生じていると判定できる。これにより、重なり判定の処理を簡素化できる。また、この比較により、錠剤Tb1と錠剤Tb2の上下関係も判定できることは、上記の通りである。なお、上記の第3の実施形態も同様であるが、重なりが生じていなくても、錠剤Tbの高さには僅かな相違が生じることも考慮して、錠剤Tbの高さの比較判定については、同一の高さと判定できる値に幅を設けてもよい。つまり、H1とH2の差分の絶対値が、しきい値を超える場合に、高さに相違があると判定してもよい。
(4)カメラ40を設置しない態様も構成可能である。つまり、上記の実施形態では、トリガ信号が生成された錠剤Tbに対し、カメラ40が撮像し、その撮像画像に基づいて、印刷等を処理している。しかし、カメラ40を省略して、不良判定部95により不良と判定された錠剤Tbに対しては印刷部50による印刷をせず、不良でないと判定された錠剤Tbに対して印刷部50による印刷をしてもよい。この場合であっても、2以上の錠剤Tbが接して搬送されている場合の処理は同様にできる。
(5)排出装置60による排出、回収装置70による回収は、外観不良の錠剤Tb、印刷不良の錠剤Tb、姿勢不良で印刷されなかった錠剤Tbを、不良判定部95により印刷不可と判定されて印刷されなかった錠剤Tbを、区別して排出し、回収してもよい。つまり、回収トレイをそれぞれの錠剤Tbに対応して用意しておき、各回収トレイに対応する位置に来た時に、排出装置60が排出すればよい。また、これらの錠剤Tbを全て同じ回収トレイに回収してもよい。
(6)上記の実施形態は、錠剤Tbの一方の面に印刷する錠剤印刷装置Sとして説明した。但し、本発明は、上記と同様の構成の搬送装置、センサ、カメラ、印刷機構、排出装置、回収装置、収納装置を追加して、錠剤Tbの両面に印刷を可能とする錠剤印刷装置Sとして構成することもできる。この場合、搬送装置20の良品が離脱する位置において、収納装置80ではなく、追加された搬送装置が良品を、他方の面が印刷される面となるように受け取る。そして、追加されたセンサ、カメラ、印刷機構、排出装置、回収装置、収納装置によって、上記と同様に、他方の面への印刷、不良品の回収、良品の収納が行われる。
また、排出装置、回収装置、収納装置は、追加された搬送装置にのみ配置し、追加された搬送装置にて不良品の回収、印刷されなかった錠剤Tbの回収、良品の収納としても良い。この場合は、搬送装置20に供給された錠剤Tbは排出されることなくそのまま追加された搬送装置に受け渡される。搬送装置20で判定された結果は追加された搬送装置での錠剤Tbの印刷処理等にも適用される。
(7)実施形態において、設定した各種の値に対する大小判断、一致不一致の判断等において、以上、以下として値を含めるように判断するか、より大きい、上回る、超える、より小さい、下回る、未満として値を含めないように判断するかの設定は自由である。
(8)錠剤Tbは、搬送ベルト21の通孔26の配列ライン上に供給される。したがって、センサ30もこの通孔26の配列ライン上に配置される。錠剤Tbが接して搬送されてくる場合、その接点は概ねこの通孔26の配列ライン上となる。つまり、錠剤Tbの境目が接した状態となってセンサ30を通過することになり、錠剤Tbの形状によっては、その境目がセンサ30の出力信号では見分けられない場合も考えられる。そこで、センサ30を通孔26の配列ライン上から、搬送方向Dの直交方向にずらして配置しても良い。こうするとセンサ30が検出する位置が錠剤Tb同士の接点を避けることになり、錠剤Tbの境目を検出しやすくなる。
(9)センサ30は、1つには限定されず、複数配置してもよい。例えば、図16に示すように、2つのセンサ31、32を、搬送方向Dとは直交する方向に2個配置するとよい。図16に示すように、隆起等の少ない平板状の錠剤Tbが接して搬送されて来るような場合、境目での信号出力値の低下があまり望めない。ところが、1つのセンサ31を通孔26の配列ライン上に、もう1つのセンサ32は、通孔26の配列ライン上から、例えば錠剤Tbの直径の1/4程度離れた位置に配置することで、少なくとも一方のセンサ32からの出力値においては、境目の信号が鮮明となる可能性が高い。この場合、しきい値Hbrdとの交点が、1つの錠剤Tbに対してセンサ31からの信号a−b、センサ32からのa’−b’の信号が2つのペアで得られる。これについては、2つのペアのそれぞれの中間点を求め、その平均値をとることが考えられる。
また、図17に示すように、錠剤Tb1が錠剤Tbと、上下方向ではなく、水平方向にずれて重なっている場合にも、複数のセンサ30の配置が有効である。図17において、a−d間の時間td3は、tdxよりも短くなる。但し、この場合、H1=H2となるため、重なり判定部94は、上下の重なりではないと判定することができる。さらに、このような錠剤Tb1と錠剤Tb2とが水平方向にずれて重なっている場合には、搬送方向Dと直交する方向に、センサ30を追加してさらに設けることによってより正確に錠剤Tbそれぞれの状態を把握することができ、その後の不良判定および印刷パターンの調整が容易になる。
また、センサ31、32を、2つの検出箇所が、搬送方向Dの同一線上となるように、且つ、1つの錠剤Tbの2箇所を、同時に検出できる間隔で配置してもよい。これにより、1つの錠剤Tbの2箇所を検出し、この2箇所の搬送方向Dの距離と、2つの検出ユニット31、32により検出される高さの相違から錠剤Tbの傾きを求めることができる。これにより、より正確に傾きを求めることができる。
また、センサ31あるいはセンサ32と搬送方向Dに直交方向の同一線上に並ぶ検出箇所となるように、さらにもう一つのセンサを配置しても良い。このように配置した検出箇所の間隔で、同時に一つの錠剤Tbの2箇所を検出することで、同様に搬送方向Dに直交方向の錠剤Tbの傾きを求めることができる。これにより、さらに正確に傾きを求めることができる。
上記の実施形態においては、錠剤Tbの上面の高さ位置の変動情報を利用した。但し搬送ベルト21から錠剤Tbの上面までの高さ位置の変動情報を用いても良い。この場合、センサ30から搬送ベルト21までの距離と、センサ30から錠剤Tbの上面までの距離とを求め、両者の差の変動を算出して、高さ位置として利用することになる。このようにすれば、搬送ベルト21の表面の高さ位置の変動まで考慮できるので、変動情報の精度が向上する。
また、実施形態において、センサ30はレーザセンサのような反射型の光学センサを用いるとしたが、レーザのビーム形状は限定されない。例えば、スポットビームでもよく、ラインビームでも良い。また、ラインセンサのようなイメージセンサでも適用できる。ラインセンサを適用する場合は、画像として処理をするのではなく、しきい値を超えた出力が存在したら出力信号をONとする。また、レーザでない光でも良く、超音波を用いるものでも良い。搬送ベルト21上の錠剤Tbが検出できればさまざまなセンサが適用可能である。
(10)実施形態において、カメラ40の撮像画像から錠剤Tbの割れ、欠けや汚れ等の状態を確認したが、この錠剤Tbの状態の確認は必ずしも行わなくても良い。また、カメラ40とは別に設けた撮像部で錠剤Tbの状態の確認を行っても良い。例えば、印刷確認カメラ52で行う、あるいはまったく別に設けたカメラで行うことも可能である。印刷の後で錠剤Tbの状態の確認を行う場合は、印刷ヘッド51が印刷可能な錠剤Tbとする判定の条件に、錠剤Tbの割れ、欠けや汚れ等の外観上の状態は含まれない。
(11)実施形態において、インクジェットプリンタで説明したが、印刷部50は、非接触でさまざまなタイミングで錠剤Tbに印刷ができればよく、例えばレーザプリンタでも良い。
(12)実施形態において、乾燥ユニット53を設けているが、搬送中の乾燥が可能であれば、乾燥ユニット53は必ずしも設けなくても良い。
(12)供給装置10の構成、受け渡し方法は、搬送装置20に錠剤Tbを供給できるものであればよく、上記の態様には限定されない。
(13)以上、本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
10 供給装置
11 ホッパー
12 振動フィーダ
14 整列フィーダ
16 第2受け渡しフィーダ
20 搬送装置
21 搬送ベルト
22 駆動プーリ
23 テンションプーリ
24a、24b 調整プーリ
25 吸引チャンバ
26 通孔
27 エンコーダ
30 センサ
40 カメラ
50 印刷部
51 印刷ヘッド
52 印刷確認カメラ
52a 画像処理装置
53 乾燥ユニット
60 排出装置
61、62 エアー噴射ノズル
70 回収装置
71、72 回収トレイ
80 収納装置
90 制御装置
91 機構制御部
92 錠剤判定部
94 重なり判定部
94a 傾き判定部
94b 長さ判定部
95 不良判定部
96 追跡部
97 記憶部
98 入出力制御部
99a 出力装置
99b 入力装置
S 錠剤印刷装置
Tb 錠剤

Claims (8)

  1. 錠剤を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送される錠剤の表面の高さ位置の変動情報を検出する検出部と、
    2以上の錠剤が接して搬送されている場合に、前記高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤を識別する錠剤判定部と、
    前記錠剤判定部により識別された錠剤に対して印刷する印刷部と、
    を有することを特徴とする錠剤印刷装置。
  2. 前記錠剤判定部により識別された各錠剤についての前記高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤が不良か否かを判定する不良判定部を有し、
    前記印刷部は、前記不良判定部により不良と判定された錠剤を印刷の対象から除外することを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  3. 前記高さ位置の変動情報に基づいて、複数の錠剤の重なり合いを判定する重なり判定部を有し、
    前記不良判定部は、前記重なり判定部による判定結果に応じて、錠剤が不良か否かを判定することを特徴とする請求項2記載の錠剤印刷装置。
  4. 前記重なり判定部は、前記高さ位置の変動情報に基づいて、重なり合った錠剤の上下関係を判定することを特徴とする請求項3記載の錠剤印刷装置。
  5. 前記高さ位置の変動情報に基づいて、錠剤の傾きを判定する傾き判定部と、
    前記高さ位置の変動情報に基づいて、錠剤の搬送方向の長さを判定する長さ判定部と、
    を有し、
    前記不良判定部は、前記錠剤の傾き及び前記錠剤の搬送方向の長さに基づいて、互いに重なり合っている錠剤が不良か否かを判定することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の錠剤印刷装置。
  6. 前記不良判定部により不良と判定された錠剤を、前記搬送装置から排出する排出装置と、
    前記排出装置により排出された錠剤を回収する回収装置と、
    を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の錠剤印刷装置。
  7. 前記錠剤判定部により識別された錠剤を、印刷前及び印刷後の少なくとも一方で撮像する撮像部を有し、
    前記不良判定部は、前記撮像部により撮像された画像データに基づいて、錠剤が不良か否かを判定することを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の錠剤印刷装置。
  8. 錠剤判定部が、接搬送装置により2以上の錠剤が接して搬送されている場合に、検出部により検出される錠剤の高さ位置の変動情報に基づいて、各錠剤を識別し、
    印刷部が、前記錠剤判定部により識別された錠剤に対して印刷することを特徴とする錠剤製造方法。
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