JP7068395B2 - 錠剤印刷装置 - Google Patents
錠剤印刷装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7068395B2 JP7068395B2 JP2020131943A JP2020131943A JP7068395B2 JP 7068395 B2 JP7068395 B2 JP 7068395B2 JP 2020131943 A JP2020131943 A JP 2020131943A JP 2020131943 A JP2020131943 A JP 2020131943A JP 7068395 B2 JP7068395 B2 JP 7068395B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tablet
- tablets
- unit
- printing
- transport
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)
Description
錠剤を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置に錠剤を供給する供給装置と、
前記搬送装置に搬送されている前記錠剤に印刷する印刷部と、
を有し、
前記供給装置は、
自身の長手方向に沿って設けた底面部に前記錠剤が接した状態で、複数の前記錠剤が一列に並んで移動する移動経路部と、
前記移動経路部を移動してきた前記錠剤に当たってその錠剤の移動を停止させる停止部を有し、前記錠剤を前記停止部に当たった状態で待機させる待機部と、
前記待機部に待機している前記錠剤をあらかじめ定めた所定のタイミングで、平面視で前記移動経路部の前記長手方向と交差する方向に排出させ、排出した前記錠剤を前記搬送装置に順次供給する供給部と、
を有し、
前記供給部は、気体の吹き付けによって、前記錠剤を前記待機部から排出させる吹付部を有することを特徴とする。
[印刷対象物]
錠剤印刷装置Sは、錠剤Tbを印刷対象物とする。錠剤Tbは、裸錠(素錠)、糖衣錠、フィルムコーティング錠(FC錠)、腸溶錠、ゼラチン被包錠、多層錠、有核錠等の錠剤やタブレットを含む。また、錠剤Tbは、硬カプセル、軟カプセル等のカプセル錠も含む。このような錠剤Tbの用途は、医薬用、食用、洗剤用、工業用等を問わない。なお、以下の実施形態においては、錠剤Tbを、直径がdである円形の例で説明する(図3参照)。
[概要]
まず、実施形態の錠剤印刷装置Sの概要を、図1を参照して説明する。錠剤印刷装置Sは、図1に示すように、供給装置10、搬送装置20、センサ30、カメラ40、印刷部50、排出装置60、回収装置70、収納装置80、制御装置90を有する。
次に、錠剤印刷装置Sの各部の構成の詳細を説明する。錠剤印刷装置Sを構成する、供給装置10、搬送装置20、センサ30、カメラ40、印刷部50、排出装置60、回収装置70、収納装置80、制御装置90の各構成部は、それぞれが1種又は複数種の処理を行う。これらの処理が、各錠剤Tbに対して順次行われる複数の処理である。
搬送装置20に錠剤Tbを供給する供給装置10は、図1及び図2に示すように、収容部11、移動経路部12、待機部13、供給部14、規制部15を有する。
収容部11は、錠剤Tbを収容する容器である。図1に示すように、収容部11は、投入口11a、排出口11bを有する。投入口11aは、収容部11の上部に設けられ、複数の錠剤Tbが収容部11に投入される開口である。排出口11bは、収容部11の下部に設けられ、錠剤Tbが収容部11から自重により排出される開口である。
移動経路部12は、複数の錠剤Tbが、収容部11から搬送装置20に向かって移動する経路である。移動経路部12は、図2に示すように、上方の収容部11から下方の搬送装置20に向かって傾斜した直線状の経路であり、複数の錠剤Tbを一列にして搬送装置20に導く。この移動経路部12は、底面部12a、側面部12b、12cを有する。底面部12aは、長方形状の平板であり、収容部11の排出口11bから搬送装置20まで延びている。側面部12b、12cは、底面部12aの長辺に沿って立ち上げられた一対の平板である。この底面部12a及び側面部12b、12cにより、断面が略U字形状(樋形状)の錠剤Tbの通路12dが形成されている。なお、図3に示すように、側面部12b、12cの間隔、つまり、通路12dの幅Waは、錠剤Tbの1つ分よりも大きく、2つ分よりも小さい。すなわち、通路12dの幅Waは、錠剤Tbの直径がdであるとき、d<Wa<2×dとなる。
待機部13は、図2に示すように、移動経路部12の搬送装置20側の端部に設けられ、移動してきた1つの錠剤Tbが停止して待機する部材である。待機部13は、載置部13a、停止部13b、排出口13c、背部13dを有する。
供給部14は、搬送装置20に順次供給される錠剤Tbと錠剤Tbの間に、錠剤Tbの搬送方向における大きさに応じた間隔が生じる位置に、待機部13に待機している錠剤Tbを排出することにより搬送装置20に錠剤Tbを供給する装置である。つまり、供給部14は、移動する搬送面21aに対して順次、つまり1つずつ連続して錠剤Tbを供給する。その供給先の位置は、錠剤Tbと錠剤Tbの間に間隔が空く位置であって、錠剤Tbの搬送方向における大きさ、つまり搬送方向の長さによって異なる。この間隔が空く位置は、搬送面21aの移動に従って、供給部14の供給先に順次到来する。
規制部15は、図2~図4に示すように、待機部13から排出方向Bに排出された錠剤Tbに接することにより、錠剤Tbの供給位置を規制する部材である。図2では、分かり易くするために、規制部15は点線で示して、下部の構造が透視できるようにしている。規制部15は、接触部15a、カバー15bを有する。接触部15aは、排出方向Bに交差する方向に設けられた垂直方向の平板である。接触部15aと排出口13cとの間隔Weにより形成される空間は、図4に示すように、待機部13の排出口13cから排出された錠剤Tbが、接触部15aに接して、搬送装置20に落ちるための空間である。したがって、間隔Weは錠剤Tbが搬送ベルト21上にスムーズに落下できる大きさで有ればよい。
以上のような供給装置10の設置位置を説明する。まず、後述するように、搬送装置20は、搬送ベルト21の搬送方向に並んだ複数の吸引口26に錠剤Tbを吸引させて搬送する(図5参照)。このため、供給装置10は、待機部13から排出された錠剤Tbが、規制部15に接して搬送ベルト21上に落下し、搬送ベルト21の吸引口26に載る位置に配置されている。図5に示すように、平面方向から見て、規制部15の接触部15aと排出口13cとの間に錠剤Tbが入る間隔Weがあり、その直下に吸引口26が来る。また、図4に示すように、水平方向から見て、規制部15のカバー15bの下面と搬送ベルト21との間には、錠剤Tbが通過する空間が形成されている。そして、待機部13の下部と搬送ベルト21との間は、接触しないように隙間が設けられている。なお、本実施形態においては、図5に示すように、2列の吸引口26に対して、2台の供給装置10が、それぞれ錠剤Tbを供給する構成となっている。
搬送装置20は、錠剤Tbを搬送する装置である。搬送装置20は、図1に示すように、供給装置10の下方に配置されている。搬送装置20は、搬送ベルト21、駆動プーリ22、テンションプーリ23、2つの調整プーリ24a、24b、吸引チャンバ25、エンコーダ27を有する。搬送ベルト21は、搬送面21aに錠剤Tbを吸着保持して移動することにより、錠剤Tbを搬送するベルトである。搬送ベルト21は、無端状であり、駆動プーリ22、テンションプーリ23、2つの調整プーリ24a、24bに巻き掛けられている。なお、以下の説明では、搬送装置20において、搬送ベルト21の搬送面21aが移動することによる搬送方向をDで示す。また、搬送される錠剤Tbが先に通過する位置を上流側、後に通過する位置を下流側とする。搬送装置20の上側と下側で、上流側と下流側とは逆となる。
センサ30は、搬送装置20に搬送される錠剤Tbの有無を検出する検出部である。図1において、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tbの有無を検出する位置は、センサ30と対向する、搬送ベルト21上の錠剤検出位置Pdである。この錠剤検出位置Pdが、上述の錠剤Tbに関する基準となる位置(基準位置)となる。
カメラ40は、印刷前の各錠剤Tbを撮像する撮像部である。カメラ40は、印刷部50よりも、搬送方向Dの上流側を搬送される錠剤Tbを撮像して、その撮像信号を制御装置90に出力する。制御装置90は、カメラ40からの撮像信号を取り込み、画像処理によって錠剤Tbの姿勢を計測、判定する。錠剤Tbの姿勢とは、搬送ベルト21の上の錠剤Tbの位置ずれ、向き、表裏などの状態である。また、錠剤Tbの外観の状態も判定する。外観の状態とは、錠剤の割れ、欠け、あるいは異物、汚れの付着などの外観から分かる錠剤Tbの状態である。カメラ40の視野範囲に入る搬送ベルト21上における領域は、搬送ベルト21の錠剤検出位置Pdと、その下流で印刷を行う印刷位置Ppとの間の所定範囲を含む。
印刷部50は、搬送装置20に搬送される錠剤Tbに印刷を行う機構である。印刷部50は、インクジェットヘッド51、印刷確認カメラ52、乾燥ユニット53を有する。インクジェットヘッド51は、印刷データに従って、錠剤Tbの表面に印刷を行うインクジェットヘッド51は、圧電素子や熱素子等のエネルギー発生素子を駆動させることにより、インク滴を吐出して印刷を行う複数のノズルを有する。インクジェットヘッド51は、カメラ40の下流側の印刷位置Ppにおいて、搬送ベルト21の表面に対向して配置されている。
排出装置60は、不良の錠剤Tbを搬送装置20から排出する装置である。排出装置60はエアー噴射ノズルにより構成される。エアー噴射ノズルの吹き出し側は、吸引チャンバ25内に、搬送ベルト21を挟んで、回収装置70に対向する位置に設けられている。
回収装置70は、不良の錠剤Tbを回収する装置である。回収装置70は、乾燥ユニット53の下流側に配置され、上側が開放された容器である。この回収装置70は、上記の排出装置60に、搬送ベルト21を挟んで対向している。
収納装置80は、良品の錠剤Tbを収納する装置である。収納装置80は、回収装置70の下流側に、吸引チャンバ25の吸引作用が働かなくなる位置に配置され、上側が開放されたトレイである。
制御装置90は、錠剤印刷装置Sの動作を制御する装置である。制御装置90は、例えば、専用の電子回路若しくは所定のプログラムで動作するコンピュータ等によって実現できる。
まず、制御装置90は、センサ30が検出する距離に応じた出力信号に基づいて、検出信号を出力する。つまり、前述のように、センサ30が出力する、搬送ベルト21上に錠剤Tbが無く搬送ベルト21の表面までの距離に応じた出力信号と、搬送ベルト21上に錠剤Tbが有り搬送ベルト21上の錠剤Tb表面までの距離に応じた出力信号との差分を求め、この差分が所定のしきい値を超えた場合に、錠剤Tbを検出したとする検出信号を出力する。この検出信号は、搬送装置20に搬送される錠剤Tbの有無を示す信号であり、錠剤Tbの存在を検出している間はON、錠剤Tbを検出しなくなるとOFFとなる。制御装置90は、検出信号がOFFからONへの切り替わった時、つまり検出信号の立ち上がりを、上記の基準位置を錠剤Tbが通過した時と判断する。搬送ベルト21に順次搬送される錠剤Tb同士が接している場合、すなわち、順次搬送される錠剤Tbと錠剤Tbの間隔がゼロの場合、この検出信号はONとなり続けることになり、錠剤Tb毎の検出信号の立ち上がりが発生しないため、個々の錠剤Tbが基準位置を通過することを見出すことができない。したがって、基準位置の通過を認識されなかった錠剤Tbに対する、その後の処理ができないことになる。
次に、錠剤印刷装置Sに含まれる各構成部が個々の錠剤Tbに対して順次行う複数の処理には、各処理に必要な最低限の時間が存在する。つまり、これらの各処理は、錠剤Tbに印刷をするのに必要な複数の処理となる。これらの各処理には、例えば、カメラ40により錠剤Tbを撮像して、撮像した画像から姿勢等を認識する処理、認識した姿勢等の結果から印刷パターンを生成する処理、印刷パターンによるインクジェットヘッド51の印刷処理、印刷確認カメラ52が印刷された錠剤Tbを撮像して、撮像した画像から印刷の良否を判定する処理、乾燥ユニット53がインクを乾燥させる処理、不良の錠剤Tbを排出する処理等がある。これらの各処理にそれぞれ必要な時間は、処理の種類、印刷対象となる錠剤Tb等によって決まる。例えば、錠剤Tbのサイズや形状、割線の有無などの種類、印刷パターン等に基づいて、画像認識、印刷、外観検査や印刷検査などのいわゆる品質検査等の各処理時間を算出することができる。これらの複数の処理時間のうち最長となる処理時間が、処理に一番時間がかかるために錠剤印刷装置Sの錠剤製造処理を律速する時間であり、処理のために最低限必要な限界時間である。
上記のように、第1の限界距離が、錠剤Tbの間隔として最小とすべき設定値ではある。しかし、錠剤Tbの間隔を第1の限界距離としたとしても、限界時間よりも短い時間間隔で複数の錠剤Tbが到来してしまう場合がある。例えば、錠剤Tbのサイズが小さい場合や、錠剤Tbの形状や印刷パターンが複雑であったりして処理する時間が長い場合である。このような場合には、限界時間を満たす第2の限界距離を確保するために、錠剤Tbの間隔を第1の限界距離よりも長くする必要がある。
錠剤Tbの搬送速度をv [mm/s]
錠剤Tbの搬送方向の長さをd [mm]
錠剤Tbの間隔をp [mm]
第1の限界距離sp [mm]
限界時間t [s]
ピッチP [mm]
第2の限界距離mP [mm]
とすると、
ピッチP=d+p [mm]
第2の限界距離mP=t×v [mm]
となる(図5参照)。
P≧mP
となることが必要となり、この関係となる錠剤Tbの間隔pは、
d+p≧mP
p≧mP-d
となる。錠剤Tbの間隔pは、錠剤Tbが接触しなければ良く、少なくとも、
p>0
であればよい。
p≧sp
とする必要がある。ここで、sp>0である。
さらに、搬送効率、処理効率の観点から、錠剤Tbの間隔pを最小限にする場合、錠剤Tbの間隔pを第1の限界距離spとすることになる。つまり、
p=sp
したがって、
P=d+sp
とすればよい。
d+sp≧mP
でなければならない。
したがって、d+spがmPより小さくなる場合、錠剤Tbの間隔pを第1の限界距離spとすることはできなくなる。この場合、p=spとせず、p=mP-dとする。
換言すれば、
mP-d≦sp
であれば、
p=spとし、
mP-d>sp
であれば、
p=mP-dとする。
mP-d≦spであれば、p=sp
mP-d>spであれば、p=mP-d
とする。
d=10mm
mP=5mm
sp=0.5mm
の場合には、
m P-d=5-10=-5mmとなり、spの0.5mm以下である。よって、錠剤Tbの間隔pは、第1の限界距離spを採用する。したがって、
p=sp=0.5mm
P=d+p=10+0.5=10.5mm
となる。
mP=5mm
sp=0.5mm
の場合には、
mP-d=5-3=2mmとなり、第1の限界距離spの0.5mmより大きい。よって、錠剤Tbの間隔pは、第2の限界距離mPから錠剤Tbの搬送方向の長さdを引いた値を採用する。したがって、
p=mP-d=5-3=2mm
P=d+p=3+2=5mm
となる。
本実施形態の錠剤印刷装置Sにおいて、供給装置10が搬送装置20に錠剤Tbを供給する動作、搬送装置20に供給された錠剤Tbの表面に、文字やマークを印刷する動作を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、収容部11の投入口11aから投入された複数の錠剤Tbは、自重によって排出口11bから排出され、移動経路部12内の通路12dに入る。このように通路12d内に入ることにより、図2に示すように、錠剤Tbは移動経路部12の長手方向に沿って一列に並ぶ。
センサ30は、搬送ベルト21の搬送面21a上を搬送される錠剤Tbが有るか無いかを検出するための距離の測定を行い、距離に応じた信号を制御装置90に出力している。搬送装置20に搬送される各列の錠剤Tbが錠剤検出位置Pdに来ると、センサ30の出力信号に基づいて、制御装置90が錠剤Tbの検出信号を生成する。制御装置90は、この検出信号に基づいて、エンコーダ27の信号からカウントを始め、この検出信号を生じさせた錠剤Tbの位置を追跡する。
以上のような本実施形態の錠剤印刷装置Sは、錠剤Tbを搬送する搬送装置20と、搬送装置20に錠剤Tbを供給する供給装置10と、搬送装置20に搬送されている錠剤Tbに印刷する印刷装置と、を有し、供給装置10は、錠剤Tbが搬送装置20に向かって移動する移動経路部12と、移動経路部12の搬送装置20側の端部に設けられ、錠剤Tbが待機する待機部13と、搬送装置20に順次供給される錠剤Tbと錠剤Tbの間に、錠剤Tbの搬送方向の長さに応じた間隔が生じる位置に、待機部13に待機している錠剤Tbを排出することにより、搬送装置20に錠剤Tbを供給する供給部14とを有する。
本発明は、上記の実施形態には限定されない。
(1)供給装置10は、以下のような態様も含む。
(供給タイミング)
供給タイミングを制御するパルスのカウント値は、モータMの駆動軸の回転に伴って出力されるパルスに基づくものには限定されない。搬送面21aの位置を追跡するエンコーダからのパルスのカウント値を用いてもよい。例えば、搬送ベルト21の移動方向に沿って等間隔に複数形成された穴や突起等の検出対象を、レーザ等により検出する毎にパルスを発生するエンコーダを用いてもよい。この場合も、エンコーダのパルスのカウント値が、錠剤Tbに間隔が空く所定のカウント値となった場合に、供給部14が錠剤Tbを供給するように、制御装置90が制御する。つまり、搬送面21aにおける錠剤Tbの間隔が空く位置そのものを判断して錠剤Tbを供給している。このようにすれば、搬送面21aの移動距離だけで制御できるので、搬送ベルト21の撓みや滑り等により、実際の移動速度が変化しても、確実に錠剤Tbに間隔を空けることができる。
錠剤Tbの搬送速度をv [mm/s]
錠剤Tbの搬送方向の長さをd [mm]
錠剤Tbの間隔をp [mm]
とすると、以下の式1で示す通りである。
f=v/(d+p) ・・・式1
P=d+p[mm]
である。
時間間隔tmは、
tm=P/v[s]
この時間間隔tm[s]毎に、1回ずつエアーを吹き付けることになるので、吹き付け周期cは、以下の通りとなる。
c=tm
=P/v
=(d+p)/v [s]
したがって、吹き付け周波数fは、以下の通りである。
f=1/c
=v/(d+p)[Hz]
p≧sp且つc≧t
である必要がある。さらに、可能な限り錠剤Tbの間隔pを小さくするためには、
mP-d≦sp
であれば、
p=spとし、
mP-d>sp
であれば、
p=mP-dとする。
つまり、
mP-d≦sp
のときは、
c=(d+sp)/v [s]
mP-d>sp
のときは、
c=(d+mP-d)/v
=mP/v
ここで、第2の限界距離mPは、限界時間t内に移動する錠剤Tbの距離なので、
mP=t×v [mm]
したがって、
c=(t×v)/v
=t [s]
となる。
sp=td+spm
とする。
上記のように、吹出口141bの口径Wcは、錠剤Tbの直径dより十分小さく、後続の錠剤Tbに対しては吹き付けの力が及ばないものとすることが好ましい。そして、吹出口141bからの吹き付けの中心が、停止部13bに当たって停止した錠剤Tbの重心Soを押す位置に配置されることが好ましい。但し、錠剤Tbを1つずつ供給できるのであれば、後続の錠剤Tbに多少のエアーがかかったり、吹き付けの中心が重心Soから多少のずれがあってもよい。
Wa,Wb≦d×1.2程度とするとよい。
収容部11は、移動経路部12に錠剤Tbを排出することができるものであればよい。このため、錠剤Tbの自重によって排出するものには限定されず、振動フィーダの振動によって排出する場合のように、外部からの力を加えて排出させるものであってもよい。
移動経路部12の通路12dに、図7(A)に示すように、錠剤Tbの周囲に接するとともに、錠剤の移動方向に沿って連続した突出部12eを設けてもよい。図7(A)の左図は、移動経路部12の平面図、右図は、左図のa-a断面図である。図7(A)の態様では、突出部12eは、通路12dの断面方向から見て、通路12dの上側の2つ縁部と、下側の2つの隅の4箇所から、中心に向かって均等に突出している。
待機部13の水平部分は、錠剤Tbの一つ分に限られない。複数分の大きさで有っても良い。この場合、上記のように、排出口13cの開口幅Wbが錠剤Tbを一つだけ排出できる幅であればよい。
上記の実施形態では、図3に示すように、錠剤Tbの重心Soにエアーを当てるために、吹出口141bの中心Scが、排出口13cの中心Sbよりも、移動方向Aに移動する錠剤Tbの移動端側に寄っている。これは、排出のための力を錠剤Tbの重心近傍にかけるだけでなく、口径Wcの吹出口141bが、後続の錠剤Tbにエアーが当たることを防止できることにもなる。これにより、錠剤Tbを確実に一つずつ排出することができる。また、後続の錠剤Tbの姿勢を乱すことが無い。但し、開口幅Wbが1錠分を排出する幅であれば、後続の錠剤Tbに多少のエアーが当たっても問題はなく一つずつ錠剤を排出することができる。また、平面視円形の錠剤Tbのように、錠剤Tbの形状によってはその姿勢が乱れにくいものが有る。したがって、必ずしも吹出口141bの中心Scが、排出口13cの中心Sbよりも、移動方向Aに移動する錠剤Tbの移動端側に寄っている必要はない。さらに、エアーの吹き出し方向が必ずしも排出方向Bと平行である必要もない。後続の錠剤Tbにエアーが当たったとしても、供給部14の吹付部141が、錠剤Tbを停止部13bへ押し付ける方向にエアーを吹き付けることによって、確実に停止部13dにガイドされて錠剤Tbが排出されるので、落下位置を安定させることができる。
規制部15についても、錠剤Tbと接する面に、柔軟性のある材料を用いてもよい。例えば、接触部15aの排出口13cから排出された錠剤Tbが当たる部分に、柔軟性のある材料の部材を設けるか、接触部15a自体を柔軟性のある材料とすることができる。これにより、接触により錠剤Tbに加わる衝撃を緩和することができる。
錠剤Tbを搬送する列数は、1列でも、2列以上であってもよい。例えば、図5に示したように、搬送装置20の搬送ベルト21に2列で搬送する場合、2つの供給装置10によって2列で供給する。この場合、搬送ベルト21上の2列の錠剤Tbのそれぞれについて印刷を行うために、上述したセンサ30、カメラ40、インクジェットヘッド51、印刷確認カメラ52、乾燥ユニット53、2つのエアー噴射ノズル60及び回収装置70は、当該2列の錠剤Tbに対応するように、各々共用としても良いし、別々に2セット設けても良い。
錠剤Tbの搬送速度をv [mm/s]
錠剤Tbの搬送方向の長さをd [mm]
錠剤Tbの間隔をp [mm]
錠剤Tbの列数をN
とすると、供給装置10における供給部14が錠剤Tbを供給する周期cは、N列に応じて短かくする必要があるので、
c={(d+p)/v}/N [s]
となる。
11 収容部
11a 投入口
11b 排出口
12 移動経路部
12a、12a’ 底面部
12b、12b’、12c、12c’ 側面部
12d、12d’ 通路
13 待機部
13a、13a’ 載置部
13b、13b’ 停止部
13c、13c’ 排出口
13d、13d’ 背部
14 供給部
141 吹付部
141a ノズル
141b、141b’ 吹出口
142 プッシャー
142a シリンダ
142b ピン
143 シャッター
15、15’ 規制部
15a 接触部
15b カバー
16 調整部材
20 搬送装置
21 搬送ベルト
22 駆動プーリ
23 テンションプーリ
24a、24b 調整プーリ
25 吸引チャンバ
26 吸引口
27 エンコーダ
30 センサ
40 カメラ
50 印刷部
51 インクジェットヘッド
52 印刷確認カメラ
53 乾燥ユニット
60 排出装置
61、62 エアー噴射ノズル
70 回収装置
71、72 回収トレイ
80 収納装置
90 制御装置
S 錠剤印刷装置
Tb 錠剤
Claims (10)
- 錠剤を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置に錠剤を供給する供給装置と、
前記搬送装置に搬送されている前記錠剤に印刷する印刷部と、
を有し、
前記供給装置は、
自身の長手方向に沿って設けた底面部に前記錠剤が接した状態で、複数の前記錠剤が一列に並んで移動する移動経路部と、
前記移動経路部を移動してきた前記錠剤に当たってその錠剤の移動を停止させる停止部を有し、前記錠剤を前記停止部に当たった状態で待機させる待機部と、
前記待機部に待機している前記錠剤をあらかじめ定めた所定のタイミングで、平面視で前記移動経路部の前記長手方向と交差する方向に排出させ、排出した前記錠剤を前記搬送装置に順次供給する供給部と、
を有し、
前記供給部は、気体の吹き付けによって、前記錠剤を前記待機部から排出させる吹付部を有することを特徴とする錠剤印刷装置。 - 錠剤を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置に錠剤を供給する供給装置と、
前記搬送装置に搬送されている前記錠剤を検出する検出部と、
前記検出部により取得した前記錠剤の位置情報に基づいて、前記搬送装置に搬送されている前記錠剤に印刷する印刷部と、
を有し、
前記供給装置は、
自身の長手方向に沿って設けた底面部に前記錠剤が接した状態で、複数の前記錠剤が一列に並んで移動する移動経路部と、
前記移動経路部を移動してきた前記錠剤に当たってその錠剤の移動を停止させる停止部を有し、前記錠剤を前記停止部に当たった状態で待機させる待機部と、
前記待機部に待機している前記錠剤をあらかじめ定めた所定のタイミングで、平面視で前記移動経路部の前記長手方向と交差する方向に排出させ、排出した前記錠剤を前記搬送装置に順次供給する供給部と、
を有し、
前記供給部による前記錠剤の供給は、前記搬送装置に供給された前記錠剤間に間隔が空くタイミングで行われることを特徴とする錠剤印刷装置。 - 前記待機部から排出された前記錠剤に接触することにより、前記錠剤の排出位置を規制する規制部を有し、
前記規制部は、前記待機部からの前記錠剤の排出方向の移動を遮り、前記搬送装置に落下させる接触部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の錠剤印刷装置。 - 前記待機部及び前記規制部の少なくとも一方における錠剤との接触面に、柔軟性のある材料が用いられていることを特徴とする請求項3に記載の錠剤印刷装置。
- 前記待機部及び前記規制部の少なくとも一方における錠剤との接触面が、曲面を有することを特徴とする請求項3に記載の錠剤印刷装置。
- 前記移動経路部は、前記待機部に向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の錠剤印刷装置。
- 前記待機部は、前記錠剤を載置する水平方向の平板を有し、前記平板と前記搬送装置の搬送面との間には、隙間を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の錠剤印刷装置。
- 前記供給部による前記錠剤の供給は、前記搬送装置に供給された前記錠剤間に間隔が空くタイミングで行われることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の錠剤印刷装置。
- 前記吹付部は、前記錠剤に気体を吹き付ける吹出口を有し、
前記吹出口の直径は、1つの前記錠剤における前記移動経路部の前記長手方向の長さより小さく、
前記吹出口は、前記待機部に位置する錠剤の重心に対して前記気体を吹き付けることを特徴とする請求項1に記載の錠剤印刷装置。 - 前記搬送装置は、前記錠剤を多列で搬送するものであって、
前記供給装置及び前記搬送装置の少なくとも一方を前記搬送装置による前記錠剤の搬送方向に直交する方向に移動させ、この移動により前記待機部に位置する前記錠剤を前記搬送装置の各列に供給可能とする移動装置を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の錠剤印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020131943A JP7068395B2 (ja) | 2020-08-03 | 2020-08-03 | 錠剤印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020131943A JP7068395B2 (ja) | 2020-08-03 | 2020-08-03 | 錠剤印刷装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016071196A Division JP6745627B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 錠剤印刷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020192341A JP2020192341A (ja) | 2020-12-03 |
JP7068395B2 true JP7068395B2 (ja) | 2022-05-16 |
Family
ID=73546072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020131943A Active JP7068395B2 (ja) | 2020-08-03 | 2020-08-03 | 錠剤印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7068395B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114408499B (zh) * | 2022-01-14 | 2024-05-24 | 泉州湖南大学工业设计与机器智能创新研究院 | 一种软袋等距离输送装置及其输送方法 |
WO2024116496A1 (ja) * | 2022-12-01 | 2024-06-06 | 株式会社ダイセル | 錠剤の連続生産システム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015204943A (ja) | 2014-04-18 | 2015-11-19 | フロイント産業株式会社 | 錠剤印刷装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3361354B2 (ja) * | 1993-03-30 | 2003-01-07 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 粒状物供給装置 |
JPH0781050A (ja) * | 1993-09-20 | 1995-03-28 | Video Jietsuto Japan Kk | 錠剤またはカプセル剤に対する印刷方法 |
JP2738311B2 (ja) * | 1994-10-06 | 1998-04-08 | 萬有製薬株式会社 | サンプリング装置 |
US5682733A (en) * | 1996-05-09 | 1997-11-04 | Perrone; Aldo | Apparatus for enrobing tablets |
JP6289169B2 (ja) * | 2014-02-28 | 2018-03-07 | アンリツインフィビス株式会社 | 重量測定装置 |
-
2020
- 2020-08-03 JP JP2020131943A patent/JP7068395B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015204943A (ja) | 2014-04-18 | 2015-11-19 | フロイント産業株式会社 | 錠剤印刷装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020192341A (ja) | 2020-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7284857B2 (ja) | 錠剤印刷装置 | |
US10421293B2 (en) | Tablet printing apparatus and tablet manufacturing method | |
JP7186265B2 (ja) | 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法 | |
JP6810632B2 (ja) | 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法 | |
JP7068395B2 (ja) | 錠剤印刷装置 | |
US10486440B2 (en) | Tablet printing apparatus | |
JP6693779B2 (ja) | 錠剤搬送装置及び錠剤印刷装置 | |
WO2018096860A1 (ja) | 搬送装置、印刷装置および搬送方法 | |
JP6745627B2 (ja) | 錠剤印刷装置 | |
US10293597B2 (en) | Tablet printing apparatus | |
JP2019005563A (ja) | 錠剤印刷装置 | |
JP6785568B2 (ja) | 錠剤搬送装置及び錠剤印刷装置 | |
US11203215B2 (en) | Tablet printing apparatus, tablet printing method, tablet manufacturing apparatus, and tablet manufacturing method | |
JP6980542B2 (ja) | 錠剤印刷装置 | |
JP7507272B2 (ja) | 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 | |
KR102703186B1 (ko) | 정제 인쇄 장치 및 정제 인쇄 방법 | |
JP2024107462A (ja) | 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 | |
JP7473525B2 (ja) | 錠剤印刷装置および錠剤印刷方法 | |
JP2023050476A (ja) | 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 | |
KR102326410B1 (ko) | 정제 인쇄 장치 및 정제 인쇄 방법 | |
JP2023036528A (ja) | 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 | |
JP2024051620A (ja) | 錠剤搬送装置および錠剤印刷装置 | |
CN116766769A (zh) | 片剂印刷装置及片剂印刷方法 | |
JP2020164287A (ja) | 錠剤搬送装置及び錠剤印刷装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200831 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200831 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210720 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220428 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7068395 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |