JP2017131959A - 構造体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】管状部材に対して、その軸方向の中間部分における複数箇所に他の部材が固着された構造体を容易に製造することが可能な構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】ブラケット部材3に形成された取付孔3aにビーム部材2を挿通させてビーム部材2の所定位置にブラケット部材3を配置する部材配置工程と、支持棒22にコイル21が設けられたコイルユニット20のコイル21をビーム部材2の端部から内部に挿し込む挿入工程と、コイルユニット20を軸方向へ移動させてコイル21を所定位置に対応する位置に配置させるコイル配置工程と、ビーム部材2の外部に延在する支持棒22を固定することでコイル21の軸方向の移動を規制するコイル固定工程と、コイル21に通電することで発生する電磁力によりビーム部材2を拡管させ、ビーム部材2にブラケット部材3を固着させる固着工程と、を含み、コイル配置工程、コイル固定工程及び固着工程を、それぞれの所定位置において順に行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、金属管からなる管状部材の外周に他の部材が取り付けられた構造体の製造方法に関する。
自動車の部品は、コストや溶接などの施工性の観点から鋼部材が多く用いられている。近年の燃費の向上の要求から、鋼部材の一部を軽量な部材で置き換えることが行われており、パネル部材の他、フレーム部材にもそのような軽量化部材を適用することが検討されている。このような軽量構造部材としては、アルミニウム合金が好適に用いられる。
ところで、フレーム部材にブラケット部材を溶接して固着すると、溶接時の熱によってフレーム部材が熱変形するおそれがある。このため、溶接時の熱変形を抑止する固着方法として、管状部材を拡管させることで、その外周側のブラケット部材を固着させるかしめによる固着が検討されている。
このかしめによる固着方法としては、管状部材の内部に配置させたコイルに通電することで発生する電磁力により管状部材を拡管させ、外周側のブラケットを固着させる電磁成形がある(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2002−160032号公報 特開2004−237348号公報
ところで、上記特許文献1の技術は、管状部材の全長にわたって通したコイルに通電して管状部材を全長にわたって拡管させるものであり、また、特許文献2の技術は、管状部材の両端部に挿し込んだコイルに通電して管状部材の両端部を拡管させるものである。
このため、特許文献1,2の技術では、例えば、車両のインストルメントパネル内に設けられるレインフォースなどの長尺の管状部材の軸方向の中間部分における複数箇所を個別に拡管させてブラケット部材などを固着させることは困難であった。
本発明は、管状部材に対して、その軸方向の中間部分における複数箇所に他の部材が固着された構造体を容易に製造することが可能な構造体の製造方法を提供することを目的としている。
本発明は下記構成からなる。
金属管からなる管状部材の軸方向の複数の所定位置に他の部材がそれぞれ取り付けられた構造体の製造方法であって、
前記他の部材に形成された取付孔に前記管状部材を挿通させて前記管状部材の前記所定位置に前記他の部材を配置する部材配置工程と、
支持棒にコイルが連結されたコイルユニットの前記コイルを前記管状部材の端部から内部に挿し込む挿入工程と、
前記コイルユニットを軸方向へ移動させて前記コイルを前記所定位置に対応する位置に配置させるコイル配置工程と、
前記管状部材の外部に延在する前記支持棒を固定することで前記コイルの軸方向の移動を規制するコイル固定工程と、
前記コイルに通電することで発生する電磁力により前記管状部材を拡管させ、前記管状部材に前記他の部材を固着させる固着工程と、
を含み、
前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を、それぞれの前記所定位置において順に行う
ことを特徴とする構造体の製造方法。
また、本発明は下記構成からなる。
金属管からなる管状部材の軸方向の複数の所定位置に他の部材がそれぞれ取り付けられた構造体の製造方法であって、
前記他の部材に形成された取付孔に前記管状部材を挿通させて前記管状部材の前記所定位置に前記他の部材を配置する部材配置工程と、
複数のコイルが支持棒で軸方向に連結されたコイルユニットを前記管状部材の端部から内部に挿し込む挿入工程と、
前記コイルユニットを移動させ、それぞれの前記コイルを前記所定位置に対応する位置に配置させるコイル配置工程と、
前記管状部材の外部に延在する前記支持棒を固定することでそれぞれの前記コイルの軸方向の移動を規制するコイル固定工程と、
それぞれの前記コイルに通電することで発生する電磁力により前記管状部材のそれぞれの所定位置を同時に拡管させ、前記管状部材に複数の前記他の部材を固着させる固着工程と、
を含む
ことを特徴とする構造体の製造方法。
また、前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を繰り返すことであってもよい。
また、前記挿入工程、前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を、前記管状部材の両端側から行うことであってもよい。
本発明の構造体の製造方法によれば、管状部材に対して、その軸方向の中間部分における複数箇所に他の部材が固着された構造体を容易に製造することができる。
本発明の構造体の製造方法によって製造する構造体の一例であるレインフォースの斜視図である。 本発明に係る第1の構造体の製造方法の部材配置工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第1の構造体の製造方法の挿入工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第1の構造体の製造方法のコイル配置工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第1の構造体の製造方法のコイル固定工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第1の構造体の製造方法の固着工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第1の構造体の製造方法のコイル配置工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第1の構造体の製造方法のコイル固定工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第1の構造体の製造方法の固着工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第2の構造体の製造方法の挿入工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第2の構造体の製造方法のコイル配置工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第2の構造体の製造方法のコイル固定工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。 本発明に係る第2の構造体の製造方法の固着工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の構造体の製造方法>
まず、第1の構造体の製造方法について説明する。
図1は、構造体の一例であるレインフォースの斜視図である。
ここでの構造体は、自動車等の車両のインストルメントパネル内に設けられるレインフォース1を一例として説明するが、これに限らない。
図1に示すように、レインフォース1は、管状部材であるビーム部材2と、このビーム部材2の外周に設けられた他の部材であるブラケット部材3とを有している。ビーム部材2は、長尺筒状に形成されている。このビーム部材2には、レインフォース1を車両のボディに固定するための固定部材4及びレインフォース1にステアリングを支持させる支持部材5が固定される。
このビーム部材2は、非磁性体の金属管であり、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる押出材である。ブラケット部材3は、例えば、インストルメントパネルを構成する部材等に固定される。ブラケット部材3は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属材料から形成されたもので、例えば、鋳物あるいは展伸材である。なお、ブラケット部材3としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金に限らず他の金属材料であってもよく、また、硬質樹脂材料から形成されたものでもよい。ブラケット部材3は、ビーム部材2の外周に一体的に設けられている。ビーム部材2は、ブラケット部材3の固着箇所が、径方向外方へ拡径された拡径部6とされている。
次に、ビーム部材2の外周に複数のブラケット部材3が設けられた上記構造のレインフォース1を製造する本実施形態に係る製造方法を、その工程毎に説明する。
(部材配置工程)
図2は、部材配置工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図2に示すように、拡径部6を成形する前のビーム部材2を用意し、このビーム部材2をブラケット部材3に形成された取付孔3aに挿通させる。そして、ビーム部材2の外周における軸方向の所定位置にブラケット部材3を配置する。そして、このビーム部材2の第一拡径部2A及び第二拡径部2Bの外周の所定位置にブラケット部材3を配置する。
(挿入工程)
図3は挿入工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図3に示すように、ビーム部材2の内部に、ビーム部材2の端部からコイル21を挿し込む。このコイル21は、ボビン部21aと導体素線21bとを備えている。ボビン部21aは絶縁性樹脂を棒状に形成したもので、このボビン部21aの周囲に導体素線21bが巻回されている。導体素線21bは、矩形または正方形の断面形状を有しており、その周囲は、絶縁性物質21cで覆われている。コイル21は、支持棒22の端部に固着されている。支持棒22は、剛性を有する棒体からなるもので、例えば、合成樹脂からなるパイプが用いられる。そして、このコイル21と支持棒22とから、コイルユニット20が構成されている。
(コイル配置工程)
図4は、コイル配置工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図4に示すように、コイルユニット20を軸方向へ移動させ、ビーム部材2の内部に挿入したコイル21を、ブラケット部材3を固着させる所定位置に対応する位置に配置させる。具体的には、コイル21を挿入したビーム部材2の端部に近い第一拡径部2Aにおける所定位置に対応する位置に配置させる。
(コイル固定工程)
図5は、コイル固定工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図5に示すように、ビーム部材2の外部に延在するコイルユニット20の支持棒22を、ビーム部材2の外部で固定具30によって締結する。固定具30は、ビーム部材2を固定するテーブル(図示略)に固定される固定台31と、支持棒22を締結する締結部32とを有している。そして、この固定具30によって支持棒22を締結することで、コイル21は、ビーム部材2の内部における所定位置に対応した位置に配置された状態で固定され、軸方向への移動が規制される。
(固着工程)
図6は、固着工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図6に示すように、コイルユニット20のコイル21に通電することで、このコイル21に瞬間的に大電流を流して電磁力を発生させる。これにより、この電磁力によってビーム部材2におけるコイル21の配置箇所を径方向外方へ拡管させて拡径部6を形成する。これにより、このビーム部材2の第一拡径部2Aにおける外周をブラケット部材3にかしめて固着する。
(コイル配置工程)
図7は、コイル配置工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図7に示すように、固定具30による支持棒22の締結を解除し、コイルユニット20を軸方向へ移動させる。そして、ビーム部材2の内部のコイル21を、ブラケット部材3を固着させる次の所定位置である第二拡径部2Bにおける所定位置に対応する位置に配置させる。
(コイル固定工程)
図8は、コイル固定工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図8に示すように、ビーム部材2の外部に延在するコイルユニット20の支持棒22を、ビーム部材2の外部で固定具30によって締結してコイル21を固定し、コイル21の軸方向への移動を規制させる。
(固着工程)
図9は、固着工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図9に示すように、コイルユニット20のコイル21に通電することで、このコイル21に瞬間的に大電流を流して電磁力を発生させる。これにより、この電磁力によってビーム部材2におけるコイル21の配置箇所を径方向外方へ拡管させて拡径部6を形成する。これにより、このビーム部材2の第二拡径部2Bにおける外周にブラケット部材3をかしめて固着する。
このように、第1の構造体の製造方法では、ビーム部材2の複数の所定位置にそれぞれブラケット部材3を配置させ、ビーム部材2の端部からコイル21を挿し込んだ後、それぞれの所定位置に対して、上記のコイル配置工程、コイル固定工程及び固着工程を順に繰り返し行う。これにより、ビーム部材2の個別に拡管させた複数の所定位置にブラケット部材3がそれぞれ固着されたレインフォース1が得られる。
この第1の構造体の製造方法によれば、ビーム部材2に挿入したコイルユニット20のコイル21を軸方向に移動させて各所定位置で電磁成形によってビーム部材2を拡管させることで、ビーム部材2の軸方向の複数箇所にブラケット部材3を固着することができる。これにより、例えば、車両用のレインフォース1などのような長尺のビーム部材2に対して、その軸方向の中間部分における複数箇所にブラケット部材3を容易に固着させることができる。
また、コイル21に通電して電磁成形する前に支持棒22をビーム部材2の外部で固定してコイル21の軸方向への移動を規制させるので、位置ずれなく円滑にビーム部材2を拡管させてブラケット部材3をかしめて固着させることができる。
また、第1の構造体の製造方法では、電磁成形によってビーム部材2を拡管させるので、例えば、ビーム部材2の内部に充填した液体の圧力によってビーム部材2を拡管させる液圧成形方式(ハイドロフォーム方式)やビーム部材2の内部に気体を充填して圧力を付与してビーム部材2を拡管させるブロー成形方式と比較し、ビーム部材2の所定位置を部分的に拡管させることができる。また、液体や気体の漏れを防ぐためのシール構造及び成形後の液体や気体の処理作業を不要にでき、しかも、ビーム部材2における拡管位置や拡管範囲を容易に調整することができる。また、周方向に分割された複数の分割体をビーム部材2の内部に配置し、分割体の配置の中心に楔を挿し込むことで分割体を径方向外方へ広げてビーム部材2を内部から押し広げる機械成形方式(メカニカル方式)と比較し、均等に拡管することができ、また、拡管後に潤滑油を洗浄する洗浄作業などを行う必要もない。
<第2の構造体の製造方法>
次に、第2の構造体の製造方法ついて説明する。なお、上記第1の構造体の製造方法と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
(部材配置工程)
拡径部6を成形する前のビーム部材2を用意し、このビーム部材2をブラケット部材3に形成された取付孔3aに挿通させる。そして、ビーム部材2の外周における軸方向の所定位置にブラケット部材3を配置する。これにより、このビーム部材2の第一拡径部2A及び第二拡径部2Bの外周の所定位置にブラケット部材3を配置する(図2参照)。
(挿入工程)
図10は、挿入工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図10に示すように、ビーム部材2の内部に、ビーム部材2の端部から複数のコイル21を挿し込む。これらのコイル21は、支持棒22によって軸方向に連結されている。そして、これらのコイル21と支持棒22とから、コイルユニット20Aが構成されている。
(コイル配置工程)
図11は、コイル配置工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図11に示すように、コイルユニット20Aを軸方向へ移動させ、ビーム部材2の内部に挿入した各コイル21を、ブラケット部材3を固着させる所定位置に対応する位置にそれぞれ配置させる。具体的には、第一拡径部2Aにおける所定位置に対応する位置及び第二拡径部2Bにおける所定位置に対応する位置にそれぞれコイル21を配置させる。
(コイル固定工程)
図12は、コイル固定工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図12に示すように、ビーム部材2の外部に延在するコイルユニット20Aの支持棒22を、ビーム部材2の外部で固定具30によって締結してコイル21を固定し、コイル21の軸方向への移動を規制させる。
(固着工程)
図13は、製造方法の固着工程を説明する工程説明図で、ビーム部材の軸方向に沿う概略断面図である。
図13に示すように、コイルユニット20Aのそれぞれのコイル21に通電することで、これらのコイル21に瞬間的に大電流を流して電磁力を発生させる。これにより、この電磁力によってビーム部材2におけるコイル21の配置箇所をそれぞれ径方向外方へ拡管させて拡径部6を形成する。これにより、このビーム部材2の第一拡径部2A及び第二拡径部2Bにおける外周をブラケット部材3にそれぞれかしめて固着する。これにより、ビーム部材2の個別に拡管させた複数の所定位置にブラケット部材3がそれぞれ固着されたレインフォース1が得られる。
この第2の構造体の製造方法によれば、ビーム部材2に挿入したコイルユニット20Aの複数のコイル21をそれぞれ所定位置に配置させて電磁成形によってビーム部材2を同時に拡管させることで、ビーム部材2の軸方向の複数箇所にブラケット部材3を同時に固着することができる。これにより、例えば、車両用のレインフォース1などのような長尺のビーム部材2に対して、その軸方向の中間部分における複数箇所にブラケット部材3を容易に固着させることができる。
また、コイル21に通電して電磁成形する前に支持棒22をビーム部材2の外部で固定してコイル21の軸方向への移動を規制させるので、位置ずれなく円滑にビーム部材2を拡管させてブラケット部材3にかしめて固着させることができる。
また、第2の構造体の製造方法の場合も、電磁成形によってビーム部材2を拡管させるので、液圧成形方式やフロー成形方式と比較し、ビーム部材2の所定位置を部分的に拡管させることができる。また、液体や気体の漏れを防ぐためのシール構造及び成形後の液体や気体の処理作業を不要にでき、しかも、ビーム部材2における拡管位置や拡管範囲を容易に調整することができる。また、機械成形方式と比較し、均等に拡管することができ、また、拡管後に潤滑油を洗浄する洗浄作業などを行う必要もない。
なお、第2の構造体の製造方法において、複数のコイル21でビーム部材2を拡管させて複数の所定位置でブラケット部材3にかしめて固着した後、他の所定位置にブラケット部材3を固着させるべく、コイル配置工程、コイル固定工程及び固着工程を繰り返し行っても良い。
このようにすれば、ビーム部材2に挿入したコイルユニット20Aの複数のコイル21でビーム部材2を複数の所定位置で同時に拡管させ、さらに、コイルユニット20Aを軸方向に移動させて複数のコイル21でビーム部材2の他の複数の所定位置を同時に拡管させることで、ビーム部材2の軸方向の複数箇所にブラケット部材3を極めて容易にかつ短時間で固着することができる。
なお、この第2の構造体の製造方法において、異なる外径のコイル21を有するコイルユニット20Aでビーム部材2の複数箇所を同時に拡管させてブラケット部材3を固着させも良い。例えば、ビーム部材2の第一拡径部2Aにコイルユニット20Aの第一のコイル21を配置するとともにビーム部材2の第二拡径部2Bにコイルユニット20Aの第二のコイル21を配置して電磁成形することで、ビーム部材2の第一拡径部2A及び第二拡径部2Bをそれぞれバランス良く拡管させることができる。
また、上記第1及び第2の構造体の製造方法において、挿入工程、コイル配置工程、コイル固定工程及び固着工程を、ビーム部材2の両端側から行っても良い。
このように、ビーム部材2の両端側から挿入工程、コイル配置工程、コイル固定工程及び固着工程を行うことで、ビーム部材2の軸方向の複数箇所にブラケット部材3を極めて容易にかつさらに短時間で固着することができる。
なお、上記第1及び第2の構造体の製造方法で用いるコイルユニット20,20Aの支持棒22として、樹脂製のパイプを用いれば、この支持棒22の内部を通してコイル21へ冷却用の空気を供給したり、支持棒22内にコイル21へ通電するための電線を通すことができる。
また、この支持棒22に、膨出機構を設けても良い。この膨出機構を支持棒22に設ければ、この膨出機構を膨出させてビーム部材2の内周面に密着させることで、支持棒22をビーム部材2の内部で確実に保持させることができ、また、電磁成形時におけるコイル21の軸方向への移動をより確実に規制することができる。
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 金属管からなる管状部材の軸方向の複数の所定位置に他の部材がそれぞれ取り付けられた構造体の製造方法であって、
前記他の部材に形成された取付孔に前記管状部材を挿通させて前記管状部材の前記所定位置に前記他の部材を配置する部材配置工程と、
支持棒にコイルが連結されたコイルユニットの前記コイルを前記管状部材の端部から内部に挿し込む挿入工程と、
前記コイルユニットを軸方向へ移動させて前記コイルを前記所定位置に対応する位置に配置させるコイル配置工程と、
前記管状部材の外部に延在する前記支持棒を固定することで前記コイルの軸方向の移動を規制するコイル固定工程と、
前記コイルに通電することで発生する電磁力により前記管状部材を拡管させ、前記管状部材に前記他の部材を固着させる固着工程と、
を含み、
前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を、それぞれの前記所定位置において順に行う
ことを特徴とする構造体の製造方法。
この構造体の製造方法によれば、管状部材に挿入したコイルユニットのコイルを軸方向に移動させて各所定位置で電磁成形によって管状部材を拡管させることで、管状部材の軸方向の複数箇所に他の部材を固着することができる。これにより、例えば、車両用のレインフォースなどのような長尺の管状部材に対して、その軸方向の中間部分における複数箇所に他の部材を容易に固着させることができる。
また、コイルに通電して電磁成形する前に支持棒を管状部材の外部で固定してコイルの軸方向への移動を規制させるので、位置ずれなく円滑に管状部材を拡管させて他の部材をかしめて固着させることができる。
(2) 金属管からなる管状部材の軸方向の複数の所定位置に他の部材がそれぞれ取り付けられた構造体の製造方法であって、
前記他の部材に形成された取付孔に前記管状部材を挿通させて前記管状部材の前記所定位置に前記他の部材を配置する部材配置工程と、
複数のコイルが支持棒で軸方向に連結されたコイルユニットを前記管状部材の端部から内部に挿し込む挿入工程と、
前記コイルユニットを移動させ、それぞれの前記コイルを前記所定位置に対応する位置に配置させるコイル配置工程と、
前記管状部材の外部に延在する前記支持棒を固定することでそれぞれの前記コイルの軸方向の移動を規制するコイル固定工程と、
それぞれの前記コイルに通電することで発生する電磁力により前記管状部材のそれぞれの所定位置を同時に拡管させ、前記管状部材に複数の前記他の部材を固着させる固着工程と、
を含む
ことを特徴とする構造体の製造方法。
この構造体の製造方法によれば、管状部材に挿入したコイルユニットの複数のコイルをそれぞれ所定位置に配置させて電磁成形によって管状部材を同時に拡管させることで、管状部材の軸方向の複数箇所に他の部材を同時に固着することができる。これにより、例えば、車両用のレインフォースなどのような長尺の管状部材に対して、その軸方向の中間部分における複数箇所に他の部材を容易に固着させることができる。
また、コイルに通電して電磁成形する前に支持棒を管状部材の外部で固定してコイルの軸方向への移動を規制させるので、位置ずれなく円滑に管状部材を拡管させて位置ずれなく他の部材をかしめて固着させることができる。
(3) 前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を繰り返す
ことを特徴とする(2)に記載の構造体の製造方法。
この構造体の製造方法によれば、管状部材に挿入したコイルユニットの複数のコイルで管状部材の複数の所定位置を同時に拡管させ、さらに、コイルユニットを軸方向に移動させて複数のコイルで管状部材の他の複数の所定位置を同時に拡管させることで、管状部材の軸方向の複数箇所に他の部材を極めて容易にかつ短時間で固着することができる。
(4) 前記挿入工程、前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を、前記管状部材の両端側から行う
ことを特徴とする(1)から(3)のいずれか一項に記載の構造体の製造方法。
この構造体の製造方法によれば、管状部材の両端側から挿入工程、コイル配置工程、コイル固定工程及び固着工程を行うことで、管状部材の軸方向の複数箇所に他の部材を極めて容易にかつさらに短時間で固着することができる。
1 レインフォース(構造体)
2 ビーム部材(管状部材)
3 ブラケット部材(他の部材)
3a 取付孔
20,20A コイルユニット
21 コイル
22 支持棒

Claims (4)

  1. 金属管からなる管状部材の軸方向の複数の所定位置に他の部材がそれぞれ取り付けられた構造体の製造方法であって、
    前記他の部材に形成された取付孔に前記管状部材を挿通させて前記管状部材の前記所定位置に前記他の部材を配置する部材配置工程と、
    支持棒にコイルが連結されたコイルユニットの前記コイルを前記管状部材の端部から内部に挿し込む挿入工程と、
    前記コイルユニットを軸方向へ移動させて前記コイルを前記所定位置に対応する位置に配置させるコイル配置工程と、
    前記管状部材の外部に延在する前記支持棒を固定することで前記コイルの軸方向の移動を規制するコイル固定工程と、
    前記コイルに通電することで発生する電磁力により前記管状部材を拡管させ、前記管状部材に前記他の部材を固着させる固着工程と、
    を含み、
    前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を、それぞれの前記所定位置において順に行う
    ことを特徴とする構造体の製造方法。
  2. 金属管からなる管状部材の軸方向の複数の所定位置に他の部材がそれぞれ取り付けられた構造体の製造方法であって、
    前記他の部材に形成された取付孔に前記管状部材を挿通させて前記管状部材の前記所定位置に前記他の部材を配置する部材配置工程と、
    複数のコイルが支持棒で軸方向に連結されたコイルユニットを前記管状部材の端部から内部に挿し込む挿入工程と、
    前記コイルユニットを移動させ、それぞれの前記コイルを前記所定位置に対応する位置に配置させるコイル配置工程と、
    前記管状部材の外部に延在する前記支持棒を固定することでそれぞれの前記コイルの軸方向の移動を規制するコイル固定工程と、
    それぞれの前記コイルに通電することで発生する電磁力により前記管状部材のそれぞれの所定位置を同時に拡管させ、前記管状部材に複数の前記他の部材を固着させる固着工程と、
    を含む
    ことを特徴とする構造体の製造方法。
  3. 前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を繰り返す
    ことを特徴とする請求項2に記載の構造体の製造方法。
  4. 前記挿入工程、前記コイル配置工程、前記コイル固定工程及び前記固着工程を、前記管状部材の両端側から行う
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の構造体の製造方法。
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