JP2017129842A - 光学装置、光源装置、およびプロジェクター - Google Patents

光学装置、光源装置、およびプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】光学素子の劣化を抑制し、長寿命化が可能な光学装置を提供する。【解決手段】光学装置は、反射板4A1(光学素子)と、反射板4A1の熱を放熱する回転部材6(放熱部)と、を備え、回転部材6は、反射板4A1に重ねられた基部61と、基部61とは反対側に突出する複数の羽根部62と、を有し、複数の羽根部62は、基部61に対して傾斜する傾斜部62aを有している。【選択図】図4

Description

本発明は、光学装置、光源装置、およびプロジェクターに関する。
従来、光源から出射された光を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面に画像を投写するプロジェクターが知られている。プロジェクター内の光学素子は、光源からの光で発熱するため、この光学素子を冷却するための技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1には、励起光を出射する励起光源部と、蛍光発光部とを備えた光源装置が記載されている。蛍光発光部は、蛍光体層を有する蛍光体プレートと、蛍光体プレートを載置させる基板と、ヒートシンクと、を備える。蛍光体プレートは、励起光源部から出射された励起光が照射されて、励起光とは異なる波長帯の蛍光を発する。ヒートシンクは、複数のフィンを備え、蛍光体プレートが載置された基板(光学素子)の熱を放熱させる。
特許文献2には、半導体レーザー、ダイクロイックミラー、反射型カラーホイール、回転機構、および反射型カラーホイールの放熱部として機能するフィンを備えた光源装置が記載されている。フィンは、回転機構により回転して遠心力により空気を拡散するように形成されている。
特開2014−123014号公報 特開2012−13897号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、ヒートシンクのフィンが蛍光体プレートとは反対側に長く延出しており、装置が大型化するという課題がある。
また、特許文献2に記載のフィンでは、回転によって発生する空気の流れを充分に利用することが難しく、フィンの回転数が高くなることやフィンが大型化することが考えられる。フィンの回転数が高くなると風切り音によって騒音が増し、フィンが大型化すると光源装置が大型化することや重量が重くなるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る光学装置は、光学素子と、前記光学素子の熱を放熱する放熱部と、を備え、前記放熱部は、前記光学素子に重ねられた基部と、前記基部から前記光学素子とは反対側に突出する複数の羽根部と、を有し、前記複数の羽根部は、前記基部に対して傾斜する傾斜部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、放熱部は、光が入射することにより発熱する光学素子の熱を、基部を介して羽根部から放熱させることができる。また、羽根部は、基部に対して傾斜する傾斜部を有している。これによって、基部に対して垂直に立設する立設部を有する構成に比べ、基部に対する垂直方向の大きさを抑えて、大きな表面積を有する放熱部が可能となる。よって、大型化を抑制しつつ光学素子の熱が効率よく放熱される光学装置の提供が可能となる。
[適用例2]上記適用例に係る光学装置において、前記放熱部は、板金で一体に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、プレス加工等によって放熱部を形成可能なので、溶融された金属からの成型による形成や、金属の塊から切削等による形成に比べ、より簡素な製造が可能となる。また、金属の成型や切削による加工に比べ、基部および傾斜部の厚さを薄く形成できるので、放熱部、ひいては光学装置の軽量化が可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る光学装置において、前記羽根部には、開口部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、羽根部の表面積を大きく形成できるので、放熱部の放熱機能を高めることが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係る光学装置において、前記羽根部には、凸部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、羽根部の表面積を大きく形成できるので、放熱部の放熱機能を高めることが可能となる。
[適用例5]本適用例に係る光源装置は、光源と、前記光源から出射された光が入射する上記に記載の光学装置と、前記光学装置を回転させる回転装置と、を備え、前記放熱部は、前記光学素子と共に回転する回転部材であり、前記基部は、前記回転部材の回転中心軸を囲み、前記複数の羽根部は、前記基部から前記回転中心軸を中心に半径方向外側に突出し、前記傾斜部は、前記光学素子に対し、前記回転中心軸を中心とする半径方向外側から内側に向かうに従って前記光学素子側に近づくように傾斜していることを特徴とする。
この構成によれば、光源装置は、上述した回転装置および放熱部としての回転部材を備えているので、回転部材の回転によって発生する空気の流れを羽根部によって光学素子に導くことが可能となる。よって、回転部材の回転によって発生する空気の流れを有効に利用して光学素子を効率よく冷却することが可能となる。したがって、光学素子の劣化を抑制し、長寿命化が可能な光源装置を提供することが可能となる。
また、回転部材が板金で一体に形成された場合には、回転部材のより軽量化が可能なので、低パワーの回転装置の採用、すなわち小型や低消費電力の回転装置の採用が可能となる。
[適用例6]上記適用例に係る光源装置において、前記傾斜部は、前記回転部材の回転方向における後側が当該回転方向とは反対方向に突出する傾斜突起部を有していることが好ましい。
この構成によれば、傾斜部は、前述した傾斜突起部を有しているので、回転部材の回転によって、より多くの空気を光学素子に導くことが可能となる。よって、光学素子をさらに効率よく冷却することが可能となる。
[適用例7]上記適用例に係る光源装置において、前記羽根部は、前記光学素子に対向するように、前記傾斜突起部の端部から屈曲された屈曲部を有していることが好ましい。
この構成によれば、傾斜突起部の先端には、屈曲部が形成されているので、回転部材の回転に伴う空気の流れをスムーズにし、羽根部の風切り音を低減させることが可能となる。よって、光学素子を効率よく冷却すると共に、騒音を抑えて回転部材を回転させることが可能となる。
[適用例8]本適用例に係るプロジェクターは、上記に記載の光源装置と、前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置で変調された光を投写する投写光学装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターは、上述した光源装置を備えているので、光学素子が有する光学性能を維持し、長期に亘って高輝度で画質の良好な画像の投写が可能となる。
本実施形態に係るプロジェクターの構成を示す模式図。 本実施形態の照明装置の構成を示す模式図。 本実施形態の拡散装置の斜視図。 本実施形態の拡散装置の分解斜視図。 本実施形態の回転部材の平面図。 本実施形態の拡散装置の平面図。 本実施形態の拡散装置の断面図。 本実施形態の拡散装置の側面図。 本実施形態の拡散装置における傾斜角と、熱抵抗および騒音との関係のシミュレーション結果を示すグラフ。 変形例の回転部材の部分斜視図。 変形例の拡散装置の斜視図。 変形例の回転部材の斜視図。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、内部に設けられた照明装置31から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像を投写面であるスクリーンSC上に拡大投写する表示装置である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2と、外装筐体2内に収納される光学ユニット3と、を備える。この他、図示を省略するが、プロジェクター1は、当該プロジェクター1を制御する制御装置、光学部品等の冷却対象を冷却する冷却装置、および、電子部品に電力を供給する電源装置を備える。
[光学ユニットの構成]
光学ユニット3は、照明装置31、色分離装置32、平行化レンズ33、光変調装置34、色合成装置35、および投写光学装置36を備える。
照明装置31は、照明光WLを出射する。なお、照明装置31の構成については、後に詳述する。
色分離装置32は、照明装置31から出射された照明光WLを赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBに分離する。この色分離装置32は、ダイクロイックミラー321,322、反射ミラー323,324,325およびリレーレンズ326,327を備える。
ダイクロイックミラー321は、照明光WLを赤色光LRと他の色光(緑色光LGおよび青色光LB)とに分離する。分離された赤色光LRは、反射ミラー323によって反射されて、平行化レンズ33(33R)に導かれる。また、分離された当該他の色光は、ダイクロイックミラー322に入射する。
ダイクロイックミラー322は、上記他の色光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。分離された緑色光LGは、平行化レンズ33(33G)に導かれる。また、分離された青色光LBは、リレーレンズ326、反射ミラー324、リレーレンズ327および反射ミラー325を介して、平行化レンズ33(33B)に導かれる。
平行化レンズ33(赤、緑および青の各色光LR,LG,LB用の平行化レンズを、それぞれ33R,33G,33Bとする)は、入射する光を平行化する。
光変調装置34(赤、緑および青の各色光LR,LG,LB用の光変調装置を、それぞれ34R,34G,34Bとする)は、それぞれ入射する色光LR,LG,LBを変調して、画像情報に応じた画像光を形成する。これら光変調装置34は、入射する色光を変調する液晶パネルと、液晶パネルの入射側および出射側に配置される一対の偏光板と、を備えて構成される。なお、後述する照明装置31による被照明領域は、光変調装置34において、入射する色光を変調して画像を形成する画像形成領域(変調領域)に設定されている。
色合成装置35は、光変調装置34R,34G,34Bから出射される画像光(上記色光LR,LG,LBによりそれぞれ形成される画像光)を合成する。この色合成装置35は、例えばクロスダイクロイックプリズムにより構成できるが、複数のダイクロイックミラーによって構成してもよい。
投写光学装置36は、色合成装置35にて合成された画像光をスクリーンSCに投写する。投写光学装置36としては、図示を省略するが、鏡筒内に複数のレンズが配置された組レンズを採用できる。
このような光学ユニット3により、スクリーンSCに拡大された画像が投写される。
[照明装置の構成]
図2は、照明装置31の構成を示す模式図である。
照明装置31は、上記のように、照明光WLを色分離装置32に向けて出射する。この照明装置31は、図2に示すように、光源装置4および均一化装置5を有する。
[光源装置の構成]
光源装置4は、均一化装置5に光束を出射する。この光源装置4は、光源部41、アフォーカル光学系42、第1位相差素子43、ホモジナイザー光学系44、光分離素子45、第1集光系46、波長変換装置47、第2位相差素子48、第2集光系49および拡散装置4Aを備える。
これらのうち、光源部41、アフォーカル光学系42、第1位相差素子43、ホモジナイザー光学系44、光分離素子45、第2位相差素子48、第2集光系49および拡散装置4Aは、光源装置4に設定された第1照明光軸Ax1上に配置されている。なお、光分離素子45は、第1照明光軸Ax1と、当該第1照明光軸Ax1に直交する第2照明光軸Ax2との交差部分に配置される。
一方、第1集光系46および波長変換装置47は、第2照明光軸Ax2上に配置される。
[光源部の構成]
光源部41は、アフォーカル光学系42に向けて青色光である励起光を出射する。この光源部41は、第1光源部411および第2光源部412と、光合成部材413と、を有する。
第1光源部411は、LD(Laser Diode)である固体光源SS(光源)がマトリクス状に複数配列された固体光源アレイ4111と、各固体光源SSに応じた複数の平行化レンズ(図示省略)と、を有する。また、第2光源部412も同様に、固体光源SSがマトリクス状に複数配列された固体光源アレイ4121と、各固体光源SSに応じた複数の平行化レンズ(図示省略)と、を有する。これら固体光源SSは、例えば、440nm〜460nmの波長域にピーク波長を有する光を出射する。これら固体光源SSから出射された励起光は、平行化レンズにより平行化されて光合成部材413に出射される。なお、本実施形態では、各固体光源SSから出射される励起光は、S偏光光である。
光合成部材413は、第1光源部411から第1照明光軸Ax1に沿って出射された励起光を透過し、第2光源部412から第1照明光軸Ax1に直交する方向に沿って出射された励起光を第1照明光軸Ax1に沿うように反射させて各励起光を合成する。この光合成部材413は、詳しい図示を省略するが、第1光源部411から出射された励起光の入射位置に配置され、当該励起光を透過させる複数の透過部と、第2光源部412から出射された励起光の入射位置に配置され、当該励起光を反射させる複数の反射部と、が交互に配列された板状体として構成されている。このような光合成部材413を介した励起光は、アフォーカル光学系42に出射される。
[アフォーカル光学系の構成]
アフォーカル光学系42は、光源部41から出射された励起光の光束径を調整する。具体的に、アフォーカル光学系42は、光源部41から平行光として出射された励起光を集光して光束径を縮小させ、更に平行化して出射する光学系である。このアフォーカル光学系42は、それぞれ凸レンズおよび凹レンズであるレンズ421,422を備えて構成されている。光源部41から出射された励起光は、アフォーカル光学系42により集光されて、第1位相差素子43に出射される。
[第1位相差素子の構成]
第1位相差素子43は、1/2波長板である。この第1位相差素子43を透過することにより、アフォーカル光学系42から出射されたS偏光光である励起光は、当該S偏光光の一部がP偏光光に変換され、S偏光光とP偏光光とが混在した光となる。このような第1位相差素子43を透過した励起光は、ホモジナイザー光学系44に入射する。
なお、本実施形態では、第1位相差素子43は、当該第1位相差素子43の光軸(第1照明光軸Ax1と一致)を中心として回動可能に構成されている。この第1位相差素子43が回転されることにより、第1位相差素子43を透過する励起光のうちS偏光光とP偏光光との割合を、当該第1位相差素子43の回動量(回動角)に応じて調整できる。
[ホモジナイザー光学系の構成]
ホモジナイザー光学系44は、後述する波長変換装置47における被照明領域である蛍光体層473に入射する励起光の照度分布を均一化する。このホモジナイザー光学系44は、第1マルチレンズ441および第2マルチレンズ442を備える。
第1マルチレンズ441は、第1照明光軸Ax1に対する直交面内に、複数の第1レンズ4411がマトリクス状に配列された構成を有し、当該複数の第1レンズ4411によって入射される励起光を複数の部分光束(励起部分光束)に分割する。
第2マルチレンズ442は、第1照明光軸Ax1に対する直交面内に、上記複数の第1レンズ4411に応じた複数の第2レンズ4421がマトリクス状に配列された構成を有する。そして、第2マルチレンズ442は、各第1レンズ4411により分割された複数の励起部分光束を、各第2レンズ4421および第1集光系46と協同して、上記被照明領域である蛍光体層473に重畳させる。これにより、当該蛍光体層473に入射する励起光の中心軸に直交する面内(第2照明光軸Ax2に対する直交面内)の照度が均一化される。
このホモジナイザー光学系44を介した励起光は、光分離素子45に入射する。
なお、ホモジナイザー光学系44を構成するマルチレンズ441,442は、第1照明光軸Ax1に対する直交面に沿って移動可能に構成されている。これらマルチレンズ441,442が移動されることにより、ホモジナイザー光学系44から出射される励起光の進行方向が調整される。また、マルチレンズ441,442は、それぞれ独立して移動可能でなくてもよく、当該マルチレンズ441,442が一緒に移動可能としてもよい。
[光分離素子の構成]
光分離素子45は、プリズム型のPBS(Polarizing Beam Splitter)であり、それぞれ略三角柱状に形成されたプリズム451,452が界面にて貼り合わされ、これにより全体が略直方体形状に形成されている。これらプリズム451,452の界面は、第1照明光軸Ax1および第2照明光軸Ax2のそれぞれに対して略45°傾斜している。そして、光分離素子45においてホモジナイザー光学系44側(すなわち光源部41側)に位置するプリズム451の界面には、波長選択性を有する偏光分離層453が形成されている。
偏光分離層453は、励起光に含まれるS偏光光(第1励起光)とP偏光光(第2励起光)とを分離する特性を有する他、後述する波長変換装置47に励起光が照射されて生じる蛍光光を、当該蛍光光の偏光状態にかかわらず透過させる特性を有する。すなわち、偏光分離層453は、所定波長領域の光についてはS偏光光とP偏光光とを分離するが、他の所定波長領域の光についてはS偏光光およびP偏光光のそれぞれを透過させる、波長選択性の偏光分離特性を有する。
このような光分離素子45により、ホモジナイザー光学系44から出射された励起光のうち、P偏光光は、第1照明光軸Ax1に沿って第2位相差素子48側に透過され、S偏光光は、第2照明光軸Ax2に沿って第1集光系46側に反射される。すなわち、光分離素子45は、当該励起光のうち、P偏光光を第2位相差素子48(ひいては拡散装置4A)に向けて出射させ、S偏光光を第1集光系46に向けて出射させる。
[第1集光系の構成]
第1集光系46には、ホモジナイザー光学系44を通過して偏光分離層453にて反射されたS偏光光の励起光が入射する。この第1集光系46は、当該励起光を波長変換素子471に集光(集束)させる他、当該波長変換素子471から出射された蛍光光を集光して平行化し、当該蛍光光を偏光分離層453に向けて出射する。この第1集光系46は、3つのピックアップレンズ461〜463により構成されている。なお、第1集光系46を構成するレンズの数は、3に限らない。
[波長変換装置の構成]
波長変換装置47は、入射する励起光を蛍光光に変換する。この波長変換装置47は、波長変換素子471および回転装置475を備える。
回転装置475は、平板状に形成された波長変換素子471を回転させるモーター等により構成されている。
波長変換素子471は、基板472と、当該基板472において励起光の入射側の面に位置する蛍光体層473および反射層474と、を有する。
基板472は、励起光の入射側から見て略円形状に形成されている。この基板472は、金属やセラミックス等により構成できる。
蛍光体層473は、入射する励起光により励起されて非偏光光である蛍光光(緑色光および赤色光を含む黄色光、例えば500〜700nmの波長域にピーク波長を有する蛍光光)を出射する蛍光体を含む。この蛍光体層473にて生じる蛍光光の一部は、第1集光系46側に出射され、他の一部は、反射層474に出射される。
反射層474は、蛍光体層473と基板472との間に配置され、当該蛍光体層473から出射された蛍光光を第1集光系46側に反射させる。
このような波長変換素子471に励起光が照射されると、蛍光体層473および反射層474によって、上記蛍光光が第1集光系46側に拡散出射される。そして、当該蛍光光は、第1集光系46を介して光分離素子45の偏光分離層453に入射し、第2照明光軸Ax2に沿って偏光分離層453を透過して、均一化装置5に出射される。すなわち、波長変換素子471にて生じた蛍光光は、光分離素子45により、第2照明光軸Ax2方向に出射される。
なお、波長変換装置47は、第1集光系46に対して少なくとも蛍光体層473の位置が第2照明光軸Ax2に沿って移動可能に構成されている。具体的に、本実施形態では、波長変換装置47全体が第2照明光軸Ax2に沿って移動可能に構成されている。すなわち、波長変換装置47は、図示を省略するが、上記回転装置475を第2照明光軸Ax2に沿って移動可能に支持する移動機構を有する。このように波長変換装置47(蛍光体層473)が移動されることにより、蛍光体層473に対する励起光のデフォーカス位置を調整できる。このため、波長変換装置47から拡散出射される蛍光光の光束径を調整でき、ひいては、偏光分離層453を透過して均一化装置5に向かって進行する当該蛍光光の光束径を調整できる。
[第2位相差素子、第2集光系および拡散装置の構成]
第2位相差素子48は、1/4波長板であり、光分離素子45から出射される励起光(直線偏光)の偏光状態を円偏光にする。
第2集光系49は、第2位相差素子48を透過した励起光を拡散装置4Aに集光(集束)させる光学系であり、本実施形態では、3つのピックアップレンズ491〜493により構成されている。なお、第2集光系49を構成するレンズの数は、上記第1集光系46と同様に、3に限らない。
拡散装置4Aは、波長変換装置47にて生成および出射される蛍光光と同様の拡散角で、入射する励起光を拡散反射させる。この拡散装置4Aとしては、入射光をランバート反射させる反射板4A1と、反射板4A1の反射面とは反対側の面に配置される回転部材6と、当該反射板4A1および回転部材6を回転させる回転装置としてのモーター4A2と、を有する。反射板4A1は、光学素子に相当し、回転部材6は反射板4A1(光学素子)の熱を放熱する放熱部に相当する。なお、反射板4A1の反射面とは反対側の面を裏面4A1b(図4参照)とする。
拡散装置4Aにて拡散反射された励起光は、第2集光系49を介して再び第2位相差素子48に入射する。この拡散装置4Aにて反射される時に、拡散装置4Aに出射された円偏光は逆廻りの円偏光となり、第2位相差素子48を透過する過程にて、励起光の偏光に対して90°回転されたS偏光光の励起光に変換される。そして、当該励起光は、上記偏光分離層453によって反射され、第2照明光軸Ax2に沿って均一化装置5に青色光として入射される。すなわち、拡散装置4Aにて拡散反射された励起光は、光分離素子45により、第2照明光軸Ax2方向に出射される。
なお、第2集光系49は、第1照明光軸Ax1に対する直交面に沿って移動可能に構成されている。このように、第2集光系49が移動されることにより、拡散装置4Aによって拡散された励起光(青色光)の偏光分離層453に対する入射角、ひいては、当該偏光分離層453にて反射されて均一化装置5に向かって進行する当該励起光の第2照明光軸Ax2に対する傾斜角を調整できる。なお、上記ホモジナイザー光学系44が移動されると、当該ホモジナイザー光学系44を通過した励起光の光路が変更されることから、第2集光系49を通過する励起光の光路も変更される。このことから、第2集光系49の移動は、青色光について、ホモジナイザー光学系44の移動による光路の変更を補完する機能も有する。
また、本実施形態では、拡散装置4Aは、当該第1照明光軸Ax1に沿って移動可能に構成されている。このように拡散装置4Aが移動されることにより、当該拡散装置4Aに入射する励起光の光束径を調整できるので、当該拡散装置4Aによって拡散される励起光の光束径、ひいては、偏光分離層453にて反射されて均一化装置5に向かって進行する当該励起光の光束径を調整できる。なお、拡散装置4Aは、モーター4A2および回転部材6を有することにより、反射板4A1が効率的に冷却されるように構成されている。拡散装置4Aについては、後で詳細に説明する。
このように、ホモジナイザー光学系44を介して光分離素子45に出射された励起光のうち、S偏光光(第1励起光)は、波長変換装置47によって緑色光および赤色光を含む黄色光に変換された後、光分離素子45を透過して均一化装置5に出射される。一方、P偏光光(第2励起光)は、拡散装置4Aに入射されることによって拡散反射されるとともに、第2位相差素子48を2回透過し、光分離素子45にて反射されて青色光として均一化装置5に出射される。すなわち、これら青色光、および黄色光は、光分離素子45にて合成されて白色の照明光WLとして均一化装置5に出射される。
[均一化装置の構成]
均一化装置5は、光源装置4から出射された照明光WLの中心軸(第2照明光軸Ax2)に対する直交面(光軸直交面)の照度を均一化するものであり、具体的には、各光変調装置34(34R,34G,34B)における被照明領域である画像形成領域(変調領域)における光束の照度分布を均一化する。この均一化装置5は、第1レンズアレイ51、第2レンズアレイ52、偏光変換素子53および重畳レンズ54を備える。
第1レンズアレイ51は、それぞれ小レンズである複数の小レンズ511が光軸直交面にてマトリクス状に配列された構成を有し、当該複数の小レンズ511により、入射される照明光WLを複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ52は、第1レンズアレイ51と同様に、複数の小レンズ521が光軸直交面にてマトリクス状に配列された構成を有し、各小レンズ521は、対応する小レンズ511と1対1の関係にある。すなわち、或る小レンズ521には、対応する小レンズ511から出射された部分光束が入射される。これら小レンズ521は、各小レンズ511により分割された複数の部分光束を、重畳レンズ54とともに各光変調装置34の上記画像形成領域に重畳させる。
偏光変換素子53は、第2レンズアレイ52と重畳レンズ54との間に配置され、入射する複数の部分光束の偏光方向を揃える機能を有する。
[拡散装置の構成]
ここで、拡散装置4Aについて詳細に説明する。
図3は、拡散装置4Aの斜視図である。図4は、拡散装置4Aの分解斜視図である。
図3、図4に示すように、拡散装置4Aは、光学素子としての反射板4A1、回転装置としてのモーター4A2、および放熱部としての回転部材6に加え、スペーサー4A3を有している。反射板4A1および回転部材6は、光学装置に相当する。
反射板4A1は、熱伝導率が高い金属材料(例えば、アルミニウム、銅、銀、あるいはこれらの材料を含む合金)で板状に形成されている。反射板4A1は、図4に示すように、平面視円形に形成され、中央には丸孔4A11が形成されている。
モーター4A2は、図4に示すように、回転中心軸4Acを中心に回転する円筒状のハブ4A21を有している。反射板4A1は、ハブ4A21が嵌合され、ハブ4A21と共に回転する。
回転部材6は、反射板4A1の板厚より薄い板金で、プレス加工等により一体に形成されている。回転部材6の材料としては、例えば、熱伝導率が高いアルミニウム、銅、銀、あるいはこれらの材料を含む合金を例示することができる。
図5は、回転部材6の平面図であり、モーター4A2側から見た図である。
回転部材6は、図4、図5に示すように、平坦に形成された基部61、および基部61から屈曲された複数の羽根部62を有している。なお、複数の羽根部62を示す図においては、複数の羽根部62のうち、1つの羽根部に注目して符号を付している。
基部61の中央には、反射板4A1の丸孔4A11と同様に、ハブ4A21が嵌合される丸孔611が形成されている。回転部材6は、図4に示すように、基部61が反射板4A1の裏面4A1bに重ねられ、複数の羽根部62が反射板4A1とは反対側に突出するように配置される。
また、基部61は、外周の縁部に、羽根部62の枚数に応じて放射状に突出する複数の突起部612を有している。
複数の羽根部62は、図4に示すように、複数の突起部612の各端部612eから屈曲されている。端部612eは、図5に示すように、回転方向6Rに対して傾斜している。具体的に、端部612eは、回転部材6の回転方向6Rにおける前側が後側より回転中心軸4Acに近くなるように傾斜している。回転部材6は、母材となる一枚の板金から形成されているが、端部612eが傾斜して形成されていることによって、羽根部62が充分な表面積を有して形成されている。
スペーサー4A3は、図4に示すように、ハブ4A21が挿入される丸孔4A31を有し、基部61の反射板4A1とは反対側に積層される。
回転部材6は、基部61が接着剤を介して反射板4A1に固定され、反射板4A1とスペーサー4A3とに挟持され、反射板4A1と共に回転する。
図6は、拡散装置4Aの平面図であり、モーター4A2側から見た図である。
回転部材6は、図6に示すように、外形が反射板4A1の外形より小さく形成されている。複数の羽根部62は、図5に示すように、複数の突起部612それぞれの端部612eから延出し、回転中心軸4Acを中心とする回転方向6Rに等間隔で配設されている。
複数の羽根部62は、複数の突起部612が上述したように形成されているので、回転中心軸4Acを中心に半径方向外側に突出していることになる。換言すると、複数の羽根部62は、回転中心軸4Ac側から回転中心軸4Acに対して遠ざかる方向に突出している。本実施形態の回転部材6は、8つの羽根部62を有している。なお、羽根部62の数は、8つに限らない。回転部材6は、図6に示すように(モーター4A2側から見て)、モーター4A2の駆動により、反射板4A1と共に反時計回りに回転する。
ここで、羽根部62の形状について詳細に説明する。
羽根部62は、図4に示すように、反射板4A1に対して傾斜する傾斜部62a、および傾斜部62aの端部から屈曲する屈曲部62bを有している。
図7は、拡散装置4Aの断面図である。
傾斜部62aは、図7に示すように、回転中心軸4Acを中心とする半径方向外側から内側に向かうに従って反射板4A1に近づくように傾斜している。具体的に、傾斜部62aの裏面4A1b(回転中心軸4Acに直交する平面)に対する傾斜角θ(図7参照)は、例えば、20°〜70°の範囲を例示することができる。
また、傾斜部62aは、図5に示すように、回転方向6Rの後側に傾斜突起部621を有し、外周の端部が平面視円弧状に形成されている。傾斜突起部621は、回転方向6Rとは反対方向に突出している。
屈曲部62bは、反射板4A1(裏面4A1b)に対向するように(図4参照)、傾斜突起部621の端部から屈曲されている。具体的に、屈曲部62bは、この屈曲部62bが設けられた羽根部62の回転方向6R後側に位置する羽根部62側に設けられている。また、屈曲部62bは、図5に示すように、端部612eの延長方向に位置するように形成されている。すなわち、屈曲部62bは、図7に示すように、裏面4A1bに近づく位置に形成され、また、裏面4A1bと略平行となるように屈曲されている。屈曲部62bは、回転部材6の回転に伴う空気の流れをスムーズにし、羽根部62の風切り音を低減させる機能を有している。
図8は、拡散装置4Aの側面図である。
拡散装置4Aは、モーター4A2の駆動により回転部材6が回転すると、羽根部62によって空気の流れが生じ、図8に示すように、傾斜部62aと反射板4A1との間に空気が流れる。この空気は、傾斜部62aが前述したように傾斜しているので、反射板4A1に向かって流れる。そして、入射する光によって発熱する反射板4A1は、この空気の流れによって冷却される。また、反射板4A1の熱は、基部61を介して複数の羽根部62に伝わるので、回転部材6による放熱によっても冷却される。すなわち、回転部材6は、反射板4A1に空気を導く導風機能、および反射板4A1の熱を放熱する放熱機能を有している。
また、回転部材6は、回転する際に、低騒音で、かつ、反射板4A1により多くの空気が導かれるように、すなわち、反射板4A1がより冷却されるように、傾斜部62aの傾斜角θが設定されることが望ましい。
図9は、拡散装置4Aにおける傾斜部62aの傾斜角θと、熱抵抗および騒音との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。熱抵抗は、反射板4A1の冷却性に対応しており、値が小さな程、より冷却されることを意味している。熱抵抗は、傾斜角θが変わることに伴う羽根部62から空気に伝わる熱伝達係数に基づいて算出されている。
図9に示すように、拡散装置4Aは、傾斜部62aの傾斜角θが大きくなる程、騒音が増す。これは、回転に伴って傾斜部62aが移動させる空気の量が、傾斜角θが大きくなる程、増すためと考えられる。
一方、熱抵抗は、図9に示すように、傾斜角θが75°程度以下の範囲においては、傾斜角θが大きくなる程、次第に小さくなるが、75°程度を超えると大きくなる。これは以下の理由が考えられる。すなわち、回転に伴って傾斜部62aに衝突した空気は、傾斜角θが75°程度以下においては、多くが反射板4A1に向かうが、傾斜角θが75°程度を超えると、反射板4A1側とは異なる側に向かう空気が増して、有効に反射板4A1に空気が導かれないためと考えられる。
このように、拡散装置4Aは、傾斜角θが75°程度において、反射板4A1が最も効率よく冷却されるが、騒音が増すため、傾斜角θが35°〜65°の範囲に設定されることが好ましいと考えられる。なお、低騒音が要求されない拡散装置4Aを構成する場合には、傾斜角θを75°程度に設定することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)回転部材6(放熱部)は、光が入射することにより発熱する反射板4A1の熱を、基部61を介して複数の羽根部62から放熱させる。また、羽根部62は、基部61に対して傾斜する傾斜部62aを有している。これによって、基部61に対して垂直に立設する立設部を有する構成に比べ、基部61に対する垂直方向の大きさを抑えて、大きな表面積を有する回転部材6が可能となる。よって、大型化を抑制しつつ反射板4A1の熱が効率よく放熱される拡散装置4Aの提供が可能となる
(2)拡散装置4Aは、放熱機能に加えて導風機能を有する回転部材6を備えているので、反射板4A1を効率よく冷却することが可能となる。したがって、反射板4A1の劣化を抑制し、長寿命化が可能な拡散装置4Aを提供することが可能となる。
(3)羽根部62は、傾斜突起部621を有しているので、より多くの空気を反射板4A1に導くことが可能となる。よって、反射板4A1をさらに効率よく冷却することが可能となる。
(4)傾斜突起部621の端部には、屈曲部62bが形成されているので、羽根部62の風切り音を低減させることが可能となる。よって、反射板4A1を効率よく冷却すると共に、騒音を抑えて回転部材6を回転させることが可能となる。
(5)回転部材6は、板金からプレス加工によって形成されているので、他の製法(金属の成型や、金属の切削加工等)に比べ、製造の容易化が可能となる。
また、他の製法に比べ、板厚を薄く形成できるので、回転部材6の軽量化が可能となる。さらには、回転部材6の軽量化が可能なので、低パワーのモーター4A2の採用、すなわち小型や低消費電力のモーター4A2の採用が可能となる。
(6)光源装置4は、上述した拡散装置4Aを備えているので、反射板4A1の劣化が抑制され、長寿命化が可能となる。
(7)プロジェクター1は上述した光源装置4を備えているので、反射板4A1が有する光学性能を維持し、長期に亘って高輝度で画質の良好な画像の投写が可能となる。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
図10は、変形例の回転部材7(放熱部)の部分斜視図であり、基部71の一部および1つの羽根部72を示す図である。
図10に示すように、羽根部72における傾斜部72aには、複数の凸部721、および複数の凸部721にそれぞれ対応して設けられた複数の開口部722が形成されている。凸部721および開口部722は、プレス加工によって、傾斜部72aの一部が切り起こされて形成されている。このように、羽根部72に凸部721および開口部722が設けられることにより、表面積が大きくなるので、回転部材7の放熱機能を高めることが可能となる。なお、凸部721を有さず開口部722を有する形状であってもよい。
また、図示は省略するが、図10に示す傾斜部72aの外周端部72aeに凹凸形状を設けてもよい。これによって、回転部材7の表面積を大きく形成できるので、回転部材7の放熱機能を高めることが可能となる。
図11、図12は、変形例の回転部材8(放熱部)を説明するための図であり、図11は、回転部材8を備えた拡散装置8Aの斜視図、図12は、回転部材8の斜視図である。
拡散装置8Aは、図11に示すように、回転部材8に加え、前記実施形態の拡散装置4Aと同様に、反射板4A1、モーター4A2、およびスペーサー4A3を備えている。反射板4A1および回転部材8は、光学装置に相当する。
回転部材8は、図12に示すように、基部81、および基部81から突出する複数の羽根部82を有し、図11に示すように、基部81が反射板4A1に積層されている。羽根部82は、反射板4A1に対して傾斜する傾斜部82a、および傾斜部82aの端部から屈曲する屈曲部82bを有している。
屈曲部82bは、反射板4A1(裏面4A1b)に対向するように、また、反射板4A1と略平行となるように屈曲されている。また、屈曲部82bは、回転方向8Rにおける後側が傾斜部82aから突出している。
この構成によれば、前記実施形態の回転部材6に比べ、反射板4A1に導く空気の量が減るが、傾斜部82aの傾斜角を大きくしても、反射板4A1とは反対側に向かう空気を屈曲部82bによって遮り、反射板4A1に向かわせることが可能となる。よって、低騒音化を図りつつ、反射板4A1を効率よく冷却可能な拡散装置8Aの提供が可能となる。
また、屈曲部82bが裏面4A1bに略平行に配置されていることで、空気との接触抵抗も減り、回転するモーター4A2の負荷も減らせるため、耐久性向上にも繋がる。
前記実施形態は、光学素子としての反射板4A1に回転部材6が積層される構成を示したが、波長変換素子471(図2参照)を光学素子とし、波長変換素子471、およびこの波長変換素子471に積層される回転部材(放熱部)を備えた光学装置を構成してもよい。
前述した光学装置(光学素子(反射板4A1)、および放熱部(回転部材6,7,8))は、回転するように構成されているが、回転しない光学装置を構成してもよい。例えば、図示は省略するが、回転しないように構成された波長変換素子を光学素子とし、この光学素子、およびこの光学素子の熱を放熱する放熱部を備える光学装置を構成してもよい。そして、この放熱部が光学素子に重なる基部と、傾斜部を有する複数の羽根部と、を有するように構成してもよい。
また、この光学装置を備えたプロジェクターは、この光学装置に空気を送風する冷却装置を備えることが好ましい。
前記実施形態の回転部材6は、板金製でプレス加工によって形成されているが、他の製法(溶融された金属から成型する製法や、金属の塊からの切削等)で形成されたものであってもよい。他の製法の場合、変形例の回転部材7(図10参照)における開口部722に相当する開口部を設けない形状も可能である。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置34として透過型の液晶パネルを用いているが、反射型の液晶パネルを用いたものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
前記実施形態の光変調装置34は、3つの光変調装置34R,34G,34Bを用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
1…プロジェクター、4…光源装置、4A,8A…拡散装置、4A1…反射板(光学素子)、4A2…モーター(回転装置)、4Ac…回転中心軸、6,7,8…回転部材(放熱部)、6R,8R…回転方向、34…光変調装置、36…投写光学装置、61,71,81…基部、62,72,82…羽根部、62a,72a,82a…傾斜部、62b…屈曲部、621…傾斜突起部、721…凸部、722…開口部、SS…固体光源(光源)。

Claims (8)

  1. 光学素子と、
    前記光学素子の熱を放熱する放熱部と、
    を備え、
    前記放熱部は、
    前記光学素子に重ねられた基部と、
    前記基部から前記光学素子とは反対側に突出する複数の羽根部と、
    を有し、
    前記複数の羽根部は、前記基部に対して傾斜する傾斜部を有していることを特徴とする光学装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置であって、
    前記放熱部は、板金で一体に形成されていることを特徴とする光学装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光学装置であって、
    前記羽根部には、開口部が形成されていることを特徴とする光学装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光学装置であって、
    前記羽根部には、凸部が設けられていることを特徴とする光学装置。
  5. 光源と、
    前記光源から出射された光が入射する請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光学装置と、
    前記光学装置を回転させる回転装置と、
    を備え、
    前記放熱部は、前記光学素子と共に回転する回転部材であり、
    前記基部は、前記回転部材の回転中心軸を囲み、
    前記複数の羽根部は、前記基部から前記回転中心軸を中心に半径方向外側に突出し、
    前記傾斜部は、前記光学素子に対し、前記回転中心軸を中心とする半径方向外側から内側に向かうに従って前記光学素子側に近づくように傾斜していることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項5に記載の光源装置であって、
    前記傾斜部は、前記回転部材の回転方向における後側が当該回転方向とは反対方向に突出する傾斜突起部を有していることを特徴とする光源装置。
  7. 請求項6に記載の光源装置であって、
    前記羽根部は、前記光学素子に対向するように、前記傾斜突起部の端部から屈曲された屈曲部を有していることを特徴とする光源装置。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置で変調された光を投写する投写光学装置と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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