JP2018004668A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のフィンを含む光学素子を軽量化して回転装置の負荷を低減するとともに、光学素子を効率良く冷却できる光源装置及びプロジェクターを提供する。【解決手段】照明装置は、光源と、光源から出射された光が入射される波長変換素子52と、波長変換素子を回転させる回転装置54と、波長変換素子に設けられ、波長変換素子と共に回転される放熱部材7と、を備え、放熱部材は、複数のフィン72を有し、複数のフィンのそれぞれは、光学素子から離れる方向に立設する立設部721と、立設部を光学素子に固定する固定部722と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、光源装置及びプロジェクターに関する。
従来、光源装置から発された光を変調し、変調された光をスクリーン等の被投射面上に投射する投射型表示装置(プロジェクター)が知られている。このようなプロジェクターに採用される光源装置として、励起光を発する半導体レーザ(光源)と、当該励起光が入射されて蛍光を出射する蛍光体層が設けられた円板状の基材を含む反射型カラーホイールと、当該反射型カラーホイールを回転させる回転機構(回転装置)と、を備えた光源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の光源装置は、反射型カラーホイールの基材にフィンが一体的に形成されている。このような構成では、反射型カラーホイールが回転装置によって回転された際に、フィンが放熱部として機能することにより、反射型カラーホイールが冷却される。
特開2012−13897号公報
ところで、上記特許文献1に記載の光源装置が有する基材(複数のフィンが一体的に形成された基材)は、例えば、アルミニウム等の金属材料を切削することによって製造される。このような製造方法では、反射型カラーホイール基材の重量が大きくなることから、例えば回転装置の回転速度を増大させて、反射型カラーホイール等の光学素子の冷却効率を向上させようとすると、回転装置の負荷が増大するという課題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、複数のフィンを含む光学素子を軽量化して回転装置の負荷を低減するとともに、光学素子を効率良く冷却できる光源装置及びプロジェクターを提供することを目的の1つとする。
本発明の第1態様に係る光源装置は、光源と、前記光源から出射された光が入射される光学素子と、前記光学素子を回転させる回転装置と、前記光学素子に設けられ、前記光学素子と共に回転される放熱部材と、を備え、前記放熱部材は、複数のフィンを有し、前記複数のフィンのそれぞれは、前記光学素子から離れる方向に立設する立設部と、前記立設部を前記光学素子に固定する固定部と、を有することを特徴とする。
上記第1態様によれば、回転装置によって光学素子と共に回転する放熱部材は、複数のフィンを有する。これら複数のフィンのそれぞれは、立設部と、当該立設部を光学素子に固定する固定部とを有し、各フィンは固定部によって光学素子に固定されている。このように、複数のフィンのそれぞれが、立設部と固定部とを含む簡易な構成を有する。このため、例えば、曲げ加工により金属板に立設部と固定部とを形成したり、立設部に対して固定部を接合したりすることにより、放熱部材を形成することができる。従って、放熱部材を製造する際に、従来のように金属材料を切削して、光学素子に複数のフィンを一体的に形成する場合と比べて、上述の製造コストの増大を抑制できる。そして、このような放熱部材を光学素子に固定することにより、当該光学素子の放熱構造を簡易に構成できる。
更に、このような放熱部材が設けられた光学素子は、切削等によって複数のフィンを形成した光学素子より軽量化できる。このため、当該光学素子を回転させる回転装置に加わる負荷を軽減するとともに、光学素子を効率良く冷却できる。
上記第1態様では、前記放熱部材は、前記複数のフィンのそれぞれの前記立設部が接続され、前記光学素子に当接される伝熱部を有することが好ましい。
このような構成によれば、放熱部材は、それぞれ立設部及び固定部を有する複数のフィンと伝熱部とを含み一体的に構成される。このため、放熱部材を光学素子に固定する際に、各フィンにおける固定部側とは反対側の部位を個別に固定する作業を行う必要がない。従って、光学素子への放熱部材の取付工程を簡略化できる。
また、伝熱部を有することにより、光学素子の熱を放熱部材に伝えやすくすることができ、光学素子の冷却効率を向上させることができる。
上記第1態様では、前記回転装置は、前記光学素子において前記光が入射される第一面に交差する回転軸を中心に、前記光学素子を回転させ、前記伝熱部は、前記第一面と、前記光学素子において前記第一面とは反対側に位置する第二面とのいずれかに当接し、前記立設部は、前記回転軸から離れる方向に沿って延出し、前記回転軸側において前記伝熱部と接続され、前記回転軸と反対側において前記固定部と接続されていることが好ましい。
このような構成によれば、立設部は、一端側にて伝熱部と接続され、他端側にて固定部と接続されている。このため、各フィンを光学素子に強固に固定できる。従って、光学素子が回転し、立設部に空気抵抗による応力が加わった場合でも、立設部の変形、すなわちフィンの変形を抑制できる。
上記第1態様では、前記伝熱部及び前記固定部の少なくとも一方は、前記光源から出射された光が入射される位置と重なる位置に配置されることが好ましい。
このような構成では、光の入射によって光学素子に生じた熱を、伝熱部及び固定部の少なくとも一方から立設部に効率良く伝導させることができ、光学素子の冷却効率を向上させることができる。
上記第1態様では、前記複数のフィンのそれぞれの前記立設部は、前記回転装置による前記光学素子の回転軸から離れるに従って前記光学素子の回転方向とは反対方向に反る形状を有することが好ましい。
このような構成によれば、複数のフィンのそれぞれが、上記形状を有することにより、フィン間の冷却気体を、回転される光学素子の外縁側に排出しやすくすることができる。従って、フィンを冷却して熱を帯びた冷却気体がフィン間に停滞することを抑制でき、ひいては、光学素子を効率良く冷却できる。
上記第1態様では、前記立設部は、前記立設部の延出方向に対して傾斜する方向に前記立設部から屈曲する屈曲部を有することが好ましい。
このような構成によれば、複数のフィンのそれぞれは、立設部に対して傾斜する屈曲部を有するため、光学素子が回転された際に、フィンに接触する冷却気体の量(接触量)を増大させることができる。従って、光学素子からの熱が伝導されるフィン、ひいては、当該光学素子を効率良く冷却できる。
また、複数のフィンが、回転軸を囲むように、例えば放射状に配置されている場合、屈曲部は、回転方向に隣り合うフィンの間に形成された冷却気体の流路に向かって屈曲することとなる。このため、フィンの冷却気体と接触量を増大させることができ、冷却効率を向上させることができる。また、この場合、屈曲部によってフィン間の距離つまり冷却気体の流路が狭くなるため、冷却気体の流速を増大させることができ、冷却効率を向上させることができる。
上記第1態様では、前記立設部は、凹部及び凸部の少なくともいずれかを複数有することが好ましい。
このような構成によれば、凹部及び凸部の少なくともいずれかにより、フィンにおける冷却気体との接触面積を増大させることができ、各フィン、ひいては、光学素子を効率良く冷却することができる。
上記第1態様では、前記立設部は、複数の孔部を有することが好ましい。
このような構成によれば、複数の孔部の端縁により、フィンにおける冷却気体との接触面積を増大させることができ、各フィン、ひいては、光学素子を効率良く冷却することができる。
本発明の第2態様に係るプロジェクターは、上記光源装置と、前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とする。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係る波長変換装置と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの構成を示す模式図。 上記第1実施形態における照明装置の構成を示す模式図。 上記第1実施形態における波長変換装置の要部を示す斜視図。 上記第1実施形態における波長変換装置の要部を示す分解斜視図。 上記第1実施形態における放熱部材を示す平面図。 上記第1実施形態の変形例における波長変換装置の要部を示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクターが備える波長変換装置の要部を示す斜視図。 上記第2実施形態における波長変換装置が備える放熱部材を示す斜視図。 本発明の第3実施形態に係る波長変換装置が備える放熱部材を示す斜視図。 本発明の第4実施形態に係る波長変換装置が備える放熱部材を示す斜視図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、後述する照明装置31から出射される光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面PS上に拡大投射する投射型表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2と、当該外装筐体2内に収容される画像投射装置3と、を備える。この他、図示を省略するが、プロジェクター1は、当該プロジェクター1を制御する制御装置、光学部品等の冷却対象を冷却する冷却装置、及び、電子部品に電力を供給する電源装置を備える。
このプロジェクター1は、詳しくは後述するが、照明装置31を構成する波長変換装置5が、波長変換素子52と、当該波長変換素子52に固定されて当該波長変換素子52から伝導された熱を放熱する放熱部材7と、を備えることを特徴の1つとしている。
以下、プロジェクター1の構成について説明する。
[画像投射装置の構成]
画像投射装置3は、上記画像を形成及び投射するものであり、図示しない光学部品用筐体に組み込まれることにより一体化されている。このような画像投射装置3は、照明装置31、色分離装置32、平行化レンズ33、光変調装置34、色合成装置35及び投射光学装置36を備える。
これらのうち、照明装置31は、照明光WLを出射する。なお、照明装置31の構成については、後に詳述する。
色分離装置32は、照明装置31から入射される照明光WLを赤色光LR、緑色光LG及び青色光LBに分離する。この色分離装置32は、ダイクロイックミラー321,322と、反射ミラー323,324,325と、リレーレンズ326,327とを備える。
ダイクロイックミラー321は、上記照明光WLから青色光LBと他の色光(緑色光LG及び赤色光LR)とを分離する。分離された青色光LBは、反射ミラー323によって反射されて、平行化レンズ33(33B)に導かれる。
ダイクロイックミラー322は、分離された上記他の色光から緑色光LGと赤色光LRとを分離する。分離された緑色光LGは、平行化レンズ33(33G)に導かれる。また、分離された赤色光LRは、リレーレンズ326、反射ミラー324、リレーレンズ327及び反射ミラー325を介して、平行化レンズ33(33R)に導かれる。
なお、平行化レンズ33(赤、緑及び青の各色光用の平行化レンズを、それぞれ33R,33G,33Bとする)は、入射される光を平行化する。
光変調装置34(赤、緑及び青の各色光用の光変調装置を、それぞれ34R,34G,34Bとする)は、それぞれ入射される上記色光LR,LG,LBを変調して、画像情報に応じた画像光(それぞれ色光LR,LG,LBによる画像光)を形成する。これら光変調装置34のそれぞれは、例えば、入射される光を変調する液晶パネルと、当該液晶パネルの入射側及び出射側に配置される一対の偏光板と、を備えて構成される。
色合成装置35は、各光変調装置34R,34G,34Bから入射される各画像光を合成する。このような色合成装置35は、本実施形態では、クロスダイクロイックプリズムにより構成されているが、複数のダイクロイックミラーを組み合わせることによっても構成可能である。
投射光学装置36は、色合成装置35にて合成された画像光を上記被投射面PSに拡大投射する。このような投射光学装置36として、例えば、鏡筒と、当該鏡筒内に配置される複数のレンズとにより構成される組レンズを採用できる。
[照明装置の構成]
図2は、照明装置31の構成を示す模式図である。
照明装置31は、上記のように、白色の照明光WLを色分離装置32に向けて出射する。この照明装置31は、図2に示すように、光源装置4及び均一化装置6を有する。
[光源装置の構成]
光源装置4は、均一化装置6に照明光WLを出射する。この光源装置4は、光源部41、アフォーカル光学系42、ホモジナイザー光学系43、第1位相差板44、光分離装置45、第2位相差板46、第1ピックアップレンズ47、拡散装置48、第2ピックアップレンズ49及び波長変換装置5を備える。
これらのうち、光源部41、アフォーカル光学系42、ホモジナイザー光学系43、第1位相差板44、第2位相差板46、第1ピックアップレンズ47及び拡散装置48は、第1照明光軸Ax1上に配置されている。また、第2ピックアップレンズ49及び波長変換装置5と、均一化装置6とは、当該第1照明光軸Ax1に直交する第2照明光軸Ax2上に配置されている。なお、光分離装置45は、第1照明光軸Ax1と第2照明光軸Ax2との交差部分に配置される。
光源部41は、それぞれ固体光源である複数のLD(Laser Diode)411、及び、各LD411に応じた複数の平行化レンズ412を有し、アフォーカル光学系42に向けて青色光である励起光を出射する。なお、本実施形態では、各LD411は、例えばピーク波長が440nmの励起光を出射するが、ピーク波長が446nmの励起光を出射するLDを採用してもよく、ピーク波長が440nm及び446nmの励起光をそれぞれ出射するLDを混在させてもよい。これらLD411から出射された励起光は、対応する平行化レンズ412により平行化されてアフォーカル光学系42に入射される。なお、本実施形態では、各LD411から出射される励起光は、S偏光である。
アフォーカル光学系42は、光源部41から入射される励起光の光束径を調整する。このアフォーカル光学系42は、レンズ421,422を備える。このアフォーカル光学系42を通過した励起光は、ホモジナイザー光学系43に入射される。
ホモジナイザー光学系43は、後述する各ピックアップレンズ47,49と協同して、拡散装置48及び波長変換装置5のそれぞれの被照明領域における励起光の照度分布を均一化する。このホモジナイザー光学系43は、入射される励起光の中心軸に対する直交面内にそれぞれ複数の小レンズがマトリクス状に配列された一対のマルチレンズアレイ431,432を備える。このホモジナイザー光学系43から出射された励起光は、第1位相差板44に入射される。
第1位相差板44は、1/2波長板である。この第1位相差板44は、入射されたS偏光である励起光の一部をP偏光に変換し、S偏光とP偏光とが混在した励起光を出射する。これらS偏光及びP偏光を含む励起光は、光分離装置45に入射される。
光分離装置45は、プリズム型のPBS(Polarizing Beam Splitter)であり、それぞれ略三角柱状に形成されたプリズム451,452が斜辺に応じた界面にて貼り合わされ、これにより略直方体形状に形成されている。この界面は、第1照明光軸Ax1及び第2照明光軸Ax2のそれぞれに対して略45°傾斜している。そして、光分離装置45において第1位相差板44側(すなわち光源部41側)に位置するプリズム451の界面には、偏光分離層453が形成されている。
偏光分離層453は、波長選択性の偏光分離特性を有する。具体的に、偏光分離層453は、励起光に含まれるS偏光及びP偏光のうち、一方(本実施形態ではS偏光)を反射し、他方(本実施形態ではP偏光)を透過させて、これら偏光を分離する特性を有する。また、偏光分離層453は、波長変換装置5にて生じる蛍光(緑色光及び赤色光を含む光)を偏光状態にかかわらず透過させる特性を有する。
このような光分離装置45により、本実施形態では、第1位相差板44から入射された励起光のうち、P偏光は、第1照明光軸Ax1に沿って第2位相差板46側に透過され、S偏光は、第2照明光軸Ax2に沿って第2ピックアップレンズ49側に反射される。
第2位相差板46は、1/4波長板であり、入射される光を通過させる過程にて、当該光の偏光方向を回転させる。このため、光分離装置45から第2位相差板46に入射されたP偏光である励起光(青色光)は、円偏光に変換されて第1ピックアップレンズ47に入射される。
第1ピックアップレンズ47は、第2位相差板46から入射される励起光を拡散装置48に集束させる。なお、本実施形態では、第1ピックアップレンズ47は、例えば3つのレンズを有するレンズ群として構成されているが、レンズの数は問わない。
拡散装置48は、後述する波長変換装置5にて生成及び反射される蛍光と同様に、入射される励起光を拡散反射させる。この拡散装置48としては、入射光束をランバート反射させる反射部材を例示できる。
このような拡散装置48にて拡散反射された励起光は、第1ピックアップレンズ47を介して再び第2位相差板46に入射される。この際、第2位相差板46には、拡散装置48にて反射されて偏光方向が逆となった円偏光である励起光が入射されるので、当該第2位相差板46を通過する過程にて、当該励起光は、S偏光に変換される。そして、当該励起光は、偏光分離層453によって反射されて、均一化装置6に入射される。
第2ピックアップレンズ49及び波長変換装置5は、上記のように、第2照明光軸Ax2上に配置されている。
第2ピックアップレンズ49には、第1位相差板44から偏光分離層453を介してS偏光の励起光が入射される。この第2ピックアップレンズ49は、当該励起光を、波長変換装置5に集束させる。なお、本実施形態では、第2ピックアップレンズ49は、上記第1ピックアップレンズ47と同様に、例えば3つのレンズを有するレンズ群として構成されているが、レンズの数は問わない。
波長変換装置5は、入射される励起光の波長を変換して蛍光を生じさせるものである。このような波長変換装置5により生じた蛍光は、第2ピックアップレンズ49を介して偏光分離層453に入射される。この蛍光は、非偏光光であるが、上記のように偏光分離層453は波長選択性の偏光分離特性を有することから、当該蛍光は偏光分離層453を通過して、均一化装置6に入射される。
なお、波長変換装置5の構成については、後に詳述する。
このように、光源部41から出射されて光分離装置45に入射された励起光のうち、P偏光は、第2位相差板46を通過して上記拡散装置48によって拡散反射された後、再度第2位相差板46を通過することによりS偏光に変換され、光分離装置45によって均一化装置6側に反射される。
一方、光源部41から出射されて光分離装置45に入射された励起光のうち、S偏光は、波長変換装置5によって蛍光に波長変換された後、光分離装置45を通過して均一化装置6側に出射される。
すなわち、励起光の一部である青色光と蛍光(緑色光及び赤色光が含まれる光)とは、光分離装置45にて合成され、白色の照明光WLとして均一化装置6に入射される。
[均一化装置の構成]
均一化装置6は、被照明領域である各光変調装置34(34R,34G,34B)に入射される光の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する他、偏光方向を揃える機能を有する。この均一化装置6は、それぞれ第2照明光軸Ax2上に配置される第1レンズアレイ61、第2レンズアレイ62、偏光変換素子63及び重畳レンズ64を備える。
第1レンズアレイ61は、第2照明光軸Ax2に直交する面内に第1レンズ611がマトリクス状に配列された構成を有し、入射される照明光WLを複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ62は、同じく第2照明光軸Ax2に直交する面内に、第1レンズ611に対応する第2レンズ621がマトリクス状に配列された構成を有する。この第2レンズアレイ62は、各第1レンズ611により分割された複数の部分光束を、重畳レンズ64とともに各光変調装置34に重畳させる。
偏光変換素子63は、第2レンズアレイ62と重畳レンズ64との間に配置され、上記複数の部分光束の偏光方向を揃える。この偏光変換素子63によって偏光方向が揃えられた複数の部分光束により形成される照明光WLは、重畳レンズ64を介して、上記色分離装置32に入射される。
[波長変換装置の構成]
波長変換装置5は、図2に示すように、筐体51と、当該筐体51内にそれぞれ配置される波長変換素子52、スペーサー53、回転装置54及び放熱部材7と、を備える。
なお、以下の説明では、波長変換装置5に対する上記励起光の進行方向を+Z方向とし、+Z方向の反対方向を−Z方向とする。
[筐体の構成]
筐体51は、金属等の熱伝導性材料により形成され、少なくとも内部に塵埃が侵入しない密閉性を有する。この筐体51の内部には、+Z方向に沿って、波長変換素子52、放熱部材7、スペーサー53、及び、回転装置54が順に配置されている。
このような筐体51は、上記励起光の入射側に位置する面に、第2ピックアップレンズ49を構成する複数のレンズのうち、波長変換素子52に最も近いレンズが嵌め込まれる開口部511が形成されている。
[波長変換素子の構成]
図3は、波長変換装置5の後述する筐体51内に収容される各部品を示す斜視図であり、図4は、図3に示す上記各部品の分解斜視図である。
波長変換素子52は、励起光の入射に応じて上記蛍光を生成及び出射する光学素子である。この波長変換素子52は、図2〜図4に示すように、回転装置54によって回転される基板521と、当該基板521に位置する蛍光体層522及び反射層523と、を有する。
基板521は、熱伝導性を有する材料によって形成されており、本実施形態では金属により形成されている。この基板521は、図3及び図4に示すように、−Z方向側から見て略円形状に形成されている。
このような基板521は、図4に示すように、中心部に貫通口521Aを有し、当該貫通口521Aには、回転装置54において−Z方向側に位置する回転部541が挿通される。つまり、貫通口521Aの開口径は、回転部541の外径と略一致する。そして、回転装置54が駆動されると、基板521は、−Z方向側から見て基板521(波長変換素子52)の中心Cを通り、かつ、+Z方向に沿う回転軸RAを中心としてD方向に回転される。
このように構成された基板521において、上記回転軸に直交する面のうち、−Z方向側の面である第一面521Bには、図2に示すように、蛍光体層522及び反射層523が形成され、+Z方向側の面である第二面521Cには、放熱部材7が接着剤により固定される。なお、放熱部材7の構成については後に詳述する。
蛍光体層522は、入射された励起光により励起されて蛍光(例えば500〜700nmの波長域の光)を出射する蛍光体を含む層であり、波長変換層ということもできる。この蛍光体層522に励起光が入射されて生じた蛍光のうち、一部は、上記第2ピックアップレンズ49側に出射され、他の一部は、反射層523側に出射される。
反射層523は、蛍光体層522と基板521との間に配置され、当該蛍光体層522から入射される蛍光を第2ピックアップレンズ49側に反射させる。
このように、波長変換素子52にて生じた蛍光は、略全て第2ピックアップレンズ49側に出射される。すなわち、本実施形態における波長変換素子52は、蛍光を励起光の入射側に出射する反射型の波長変換素子である。
[スペーサーの構成]
スペーサー53は、放熱部材7と回転装置54との間に配置され、波長変換素子52及び放熱部材7と回転装置54との間の距離を調整する。スペーサー53は、図4に示すように、回転装置54の回転部541が挿通される貫通口531を有し、貫通口531の開口径は、貫通口521Aと同様に、回転部541の外径と略一致する。
このように構成されたスペーサー53は、Z方向に沿って、貫通口531が貫通口521Aと重なるように、後述する放熱部材7の伝熱部71の+Z方向側の面に接着固定される。
[回転装置の構成]
回転装置54は、図2に示すように、筐体51に固定され、上記回転軸RAを中心として、波長変換素子52及び放熱部材7を回転させるものである。この回転装置54は、モーター等により構成され、−Z方向側に突出し、当該回転軸RAを中心に回転する回転部541を有する。
回転部541は、貫通口521A、貫通口531、及び、放熱部材7の貫通口711を挿通した状態で、接着剤により波長変換素子52に固定される。
回転装置54は、+Z方向側から見て、波長変換素子52を反時計回りの方向であるD方向に回転させる。この波長変換素子52の回転により、蛍光体層522において上記励起光が入射される位置が変更されることにより、当該蛍光体層522にて熱が生じる部位が分散され、当該蛍光体層522において局所的に高熱が生じることが抑制される。また、波長変換素子52が回転されると、当該波長変換素子52に取り付けられた放熱部材7もともに回転し、これにより、放熱部材7における冷却気体との熱交換が促進される。
[放熱部材の構成]
図5は、放熱部材7を+Z方向側から見た平面図である。
放熱部材7は、基板521の第二面521Cに設けられ、基板521に生じた熱を冷却気体へ放熱する。この放熱部材7は、アルミ等の熱伝導性を有する金属材料を用いて形成され、図3〜図5に示すように、伝熱部71と、当該伝熱部71に一体的に形成される複数のフィン72と、を有する。このような放熱部材7は、例えば板状の金属材料を用いたプレス加工及び折曲加工によって製造される。
伝熱部71は、上記第二面521Cに当接し、蛍光体層522にて生じた熱が反射層523及び基板521を介して伝導される。この伝熱部71は、貫通口711を有する略円環状に形成され、当該貫通口711が貫通口521Aと一致するように第二面521Cに接着剤を用いて接着される。
なお、本実施形態では、伝熱部71は、接着剤によって基板521に密着するように固定されている。これにより、伝熱部71は、基板521の熱が伝導可能に当該基板521に対して対向配置されている。つまり、伝熱部71が基板521に当接するとは、伝熱部71と基板521との少なくとも一部が直に当接することや、伝熱部71が基板521に対して接着剤等を介して熱伝導可能な程度に十分に近接していることを意味する。
複数のフィン72は、冷却気体と接触し、当該冷却気体との間で熱交換を行い、これにより、伝熱部71を介して伝導された波長変換素子52の熱を放熱する。これらフィン72は、それぞれ略円環状の伝熱部71の外周に沿って互いに所定間隔を隔てて設けられ、本実施形態では12個設けられている。
このようなフィン72は、伝熱部71に接続される立設部721と、当該立設部721と接続されて立設部721を基板521に固定する固定部722と、を有する。すなわち、伝熱部71と、立設部721と、固定部722とは、連続して形成されている。
立設部721は、伝熱部71から+Z方向(つまり、基板521から離れる方向)に立設し、かつ、伝熱部71の中心(回転軸RAと略一致)から離れる方向に、当該伝熱部71の周縁の位置から延出する。そして、当該立設部721は、回転軸RAから離れるに従って、回転装置54による基板521の回転方向(D方向)とは反対方向に反るように湾曲する円弧状に形成されている。すなわち、各フィン72は、伝熱部71の周縁から当該伝熱部71の中心を基準とする放射状に延出しているのではなく、伝熱部71の周縁に沿ってD方向とは反対方向に渦を巻く渦巻状に形成されている。
固定部722は、立設部721の伝熱部71側とは反対側に位置し、当該反対側の端部が屈曲されて形成されている。この固定部722の−Z方向側の面は、接着剤によって基板521(第二面521C)に固定されている。つまり、立設部721の一方の端部(中心側の端部)は伝熱部71に、他方の端部(外周側の端部)は固定部722に支持されている。また、固定部722は、図2に示すように、基板521における、励起光の入射位置と+Z方向において重なる位置に固定されている。
上述のように構成された放熱部材7では、基板521の熱が、伝熱部71及び固定部722を介して、各フィン72の立設部721に伝導される。そして、立設部721が、回転装置54によって波長変換素子52及び放熱部材7が回転されてフィン72間を流通する冷却気体との間で熱交換を行うことにより、放熱部材7、ひいては、基板521及び蛍光体層522が冷却される。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果を奏することができる。
放熱部材7は、上述のように、回転装置54によって波長変換素子52と共に回転されることにより、波長変換素子52の基板521を冷却し、ひいては蛍光体層522を冷却することができる。この放熱部材7は、複数のフィン72を有し、これら複数のフィン72のそれぞれは、立設部721と、当該立設部721を基板521に固定する固定部722とを有し、各フィン72は固定部722によって基板521に固定されている。このように、複数のフィン72のそれぞれが、立設部721と固定部722とを含む簡易な構成を有するため、本実施形態のように、曲げ加工により立設部721と固定部722とを形成することができる。従って、例えば、切削加工によって基板に複数のフィンを形成する場合と比べて、製造コストの増大を抑制できる。
そして、放熱部材7を波長変換素子52に固定することにより、波長変換素子52の放熱構造を簡易に構成できる。
更に、このような放熱部材7が設けられた波長変換素子52では、切削等によって複数のフィンを基板に形成した波長変換素子よりも軽量化も容易である。このため、回転装置54の負荷を抑制することができ、例えば回転装置54の長寿命化を図ることができる。
放熱部材7は、それぞれ立設部721及び固定部722を有する複数のフィン72と、伝熱部71とが一体的に構成されている。つまり、立設部721の一端は伝熱部71に接続している。従って、放熱部材7を基板521に固定する際に、各フィン72における、立設部721の固定部722とは反対側(伝熱部71側)を基板521に個別に固定する作業を行う必要がなく、取付工程を簡略化できる。
また、伝熱部71を有することにより、基板521の熱を放熱部材7に伝えやすくすることができ、波長変換素子52の冷却効率を向上させることができる。
立設部721は、一方の端部が伝熱部71に、他方の端部が固定部722によって接続され、基板521に固定されている。このため、各フィン72を基板521に強固に固定できる。従って、波長変換素子52が回転し、立設部721に空気抵抗による応力が加わった場合でも、立設部721の変形、すなわちフィン72の変形を抑制できる。
また、固定部722は、図2に示すように、+Z方向において、基板521における励起光の入射位置と重なる位置に固定されている。これにより、励起光の入射によって基板521に生じた熱を、固定部722を介してフィン72により効率良く伝導させることができる。
複数のフィン72のそれぞれの立設部721は、基板521の中心Cを通る回転軸RAから離れる(つまり中心Cから外側に向かう)に従って、当該基板521の回転方向(D方向)とは反対方向に反る形状を有する。これによれば、熱を帯びた冷却気体を基板521の中心Cから外側に向かって排出させやすくすることができる。
なお、冷却気体は、立設部721に沿って、基板521の回転方向(D方向)とは反対方向に流通する。従って、立設部721を冷却気体により確実に接触させることができるため、各フィン72を冷却気体により効率良く冷却できる。従って、基板521、ひいては、波長変換素子52をより効率良く冷却できる。
[第1実施形態の変形]
上記プロジェクター1では、図3に示したように、12枚のフィン72を有する放熱部材7を備えていた。しかしながら、フィン72の数は、12に限らず、複数あれば、フィン72の数は問わない。
図6は、放熱部材7の変形である放熱部材7Aを備える波長変換装置5の要部であり、筐体51内に収容される各部品を示す斜視図である。
例えば、図6に示すように、放熱部材7Aは、上記放熱部材7と同様に、伝熱部71及び複数のフィン72を有するが、当該放熱部材7Aにおいては、15枚のフィン72を有する。このように、フィン72の数を増大させることにより、冷却気体とフィン72との接触面積を増大させることができ、冷却効率を向上させることができる。
なお、上記のように、放熱部材におけるフィン72の数は、12未満であってもよい。フィン72の数を少なくすることにより、放熱部材の軽量化を図ることができ、回転装置54に加わる負荷を低減できる。
一方、放熱部材7Aが有するフィン72の立設部721の+Z方向における寸法は、放熱部材7における同寸法より小さい。これは、フィン72の枚数が増加して放熱部材7Aの重量が放熱部材7に比べて増加したことによる回転装置54に加わる負荷の増加を考慮したものである。しかしながら、回転装置54に加わる負荷が大きくない場合には、放熱部材7Aにおける立設部721の+Z方向における寸法を、より大きくしてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を有するが、波長変換装置における放熱部材(特に立設部)の構成が異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る放熱部材7Bを備える波長変換装置5の要部であり、筐体51内に収容される各部品を示す斜視図である。図8は、本実施形態に係るプロジェクターが備える放熱部材7Bの一部を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、放熱部材7に代えて放熱部材7Bが波長変換素子52に取り付けられている他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
この放熱部材7Bは、図7及び図8に示すように、複数のフィン72に代えて複数のフィン72Bを有する他は、放熱部材7と同様の構成を有する。
複数のフィン72Bは、上記複数のフィン72と同様の機能を有するものであり、立設部721Bと固定部722とを有し、立設部721Bは、複数の屈曲部723を有する。なお、本実施形態では、屈曲部723は、立設部721Bの+Z方向側の端縁における中央から伝熱部71側、及び、固定部722側のそれぞれの位置、並びに、−Z方向側の端縁における略中央の位置に、計3つ設けられている。
それぞれの屈曲部723は、+Z方向(延出方向)に延出する立設部721Bに対して傾斜する方向に、立設部721Bの少なくとも一部が屈曲されて形成される。本実施形態では、屈曲部723は、回転軸RA側に屈曲している。
[第2実施形態の効果]
複数のフィン72Bのそれぞれの立設部721Bは、立設部721Bに対して傾斜する方向に向かって屈曲する屈曲部723が複数設けられている。このため、波長変換素子52が回転された際に、フィン72Bに接触する冷却気体の量(接触量)を増大させることができ、波長変換素子52からの熱が伝導されるフィン72B、ひいては、当該波長変換素子52を効率良く冷却できる。
また、複数のフィン72Bが、回転軸RAを囲むように伝熱部71の外周に沿って配置されている。そして、複数の屈曲部723のそれぞれは、基板521の回転方向であるD方向とは反対方向に向かって、第一面521Bに沿って延出している。つまり、屈曲部723は、基板521の回転に応じてフィン72B間を流通する冷却気体の流路に向かって屈曲している。従って、屈曲部723が設けられていない場合と比べて、フィン72Bに接触する冷却気体の量を増やすことができ、冷却効率を向上させることができる。また、屈曲部723によって、フィン72B間の距離、つまり冷却気体の流路を狭めることにより、冷却気体の流速を増大させることができ、冷却効率を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を有するが、波長変換装置における放熱部材(特に立設部)の構成が異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、本実施形態に係るプロジェクターが備える放熱部材7Cの一部を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、放熱部材7に代えて放熱部材7Cが波長変換素子52に取り付けられている他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
放熱部材7Cは、図9に示すように、複数のフィン72に代えて複数のフィン72Cを有する他は、上記放熱部材7と同様の構成を有する。
複数のフィン72Cは、立設部721Cと固定部722とを有する。
立設部721Cは、+Z方向側の端縁に、当該端縁に沿って形成された複数の凹部724を有する。すなわち、凹部724は、立設部721Cの伝熱部71側から固定部722側に向かって、略所定間隔で複数形成されている。換言すると、立設部721Cの+Z方向側の端部には、複数の凹部及び凸部が形成されている。
[第3実施形態の効果]
立設部721Cは、複数の凹部724が形成されている。このような構成では、凹部724が形成されない場合と比べて、フィン72Cの表面積を増大させることができる。従って、フィン72Cと冷却気体との接触面積を増大させることができ、冷却効率を向上させることができる。また、凹部724を容易に形成することができ、簡易な構成で、冷却効率を向上させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を有するが、波長変換装置における放熱部材の構成が異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、本実施形態に係る放熱部材7Dの一部を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、放熱部材7に代えて放熱部材7Dが波長変換素子52に取り付けられている他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
この放熱部材7Dは、図10に示すように、複数のフィン72に代えて複数のフィン72Dを有する他は、上記放熱部材7と同様の構成を有する。
複数のフィン72Dは、立設部721Dと固定部722とを有し、これらのうち立設部721Dは、複数の孔部725を有する。これら孔部725のそれぞれは、立設部721Cの厚み方向に、当該立設部721Cを貫通するように形成されている。
なお、図10では、立設部721Dに6個の孔部725が形成された構成を例示したが、孔部725の数はこれに限らず、5個以下でもよく、7個以上でもよい。
[第4実施形態の効果]
立設部721Dは、複数の孔部725が形成されている。このような構成では、孔部725が形成されない場合と比べて、孔部725の端縁によりフィン72Dの表面積を増大させることができる。従って、フィン72Dと冷却気体との接触面積を増大させることができ、冷却効率を向上させることができる。また、孔部725を容易に形成することができ、簡易な構成で、冷却効率を向上させることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
放熱部材7は、伝熱部71と、固定部722を含むフィン72と、を有する構成を例示したが、これに限らない。例えば、放熱部材7は、複数のフィン72を有し、各フィン72が固定部722によって基板521に固定されている構成でもよい。すなわち、各フィン72の一端を接続する伝熱部71のような構成は、無くてもよい。このような構成でも、放熱部材7を簡易な構成とすることができる。なお、放熱部材7A〜7Dにおいても同様である。
放熱部材7は、基板521の第二面521Cに配置されていたが、第一面521Bに配置されてもよい。なお、蛍光体層522が位置する第一面521Bとは反対側の第二面521Cに、放熱部材7が配置されることにより、放熱部材7の面積を大きくすることができ、冷却効率を向上させることができる。なお、放熱部材7A〜7Dにおいても同様である。
また、放熱部材7,7A〜7Dが取り付けられる波長変換素子52は、反射型の波長変換素子として構成したが、生じた蛍光が励起光の入射側の面である第一面521Bとは反対側に位置する第二面521Cから出射される透過型の波長変換素子を採用してもよい。この場合においても、第一面521B及び第二面521Cの少なくともいずれかに、放熱部材7,7A〜7Dの少なくともいずれかを配置可能である。
放熱部材7の各フィン72では、立設部721は、伝熱部71側から離れるに従って基板521の回転方向とは反対方向に反る円弧状に形成されるとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、フィン72は、伝熱部71から直線状に延出していてもよい。換言すると、複数のフィン72は、+Z方向側から見て渦巻状に形成されていたが、これに限らず、中心Cに対して放射状に形成されていてもよい。なお、放熱部材7A〜7Dにおいても同様である。
放熱部材7では、フィン72が有する立設部721及び固定部722は、プレス加工及び折り曲げ加工等によって一体的に形成されていたが、本発明はこれに限らない。例えば、立設部721及び固定部722は、ねじ留め、接着剤等による接着、並びに、ろう付け及びはんだ付け等による接合といった各種の方法により、互いに接続されてもよい。なお、立設部721及び固定部722が、一体的に形成されていることにより、立設部721と固定部722との間で熱が伝わりやすくなり、冷却効率を向上できる。なお、伝熱部71についても同様であり、放熱部材7A〜7Dにおいても同様である。
放熱部材7では、+Z方向から見た平面視において、固定部722は、基板521の励起光の入射位置と重なる位置に固定されていたが、本発明はこれに限らない。例えば、固定部722は、基板521の励起光の入射位置と重ならない位置に配置されていてもよく、伝熱部71が基板521の励起光の入射位置と重なる位置に配置されてもよい。また、複数のフィン72のうち、一部のフィン72の固定部722のみが、当該入射位置と重なるように配置されていてもよい。また、立設部721に対して、固定部722が複数設けられていてもよい。なお、放熱部材7A〜7Dにおいても同様である。
第2実施形態では、屈曲部723は、立設部721Bから回転軸RA側に向かうように屈曲している構成を例示したが、これに限らない。例えば、複数のフィン72のうちの少なくとも一つのフィン72が有する屈曲部723、或いは、1つのフィン72のうちの少なくとも一つの屈曲部723が、立設部721Bの伝熱部71側から基板521の外周側に向かうに従って、回転軸RAとは反対側に向かって屈曲していてもよい。更に、一つのフィン72が有する複数の屈曲部723のうち、少なくとも1つが回転軸RA側に傾斜し、他の少なくとも1つが回転軸RA側とは反対側に傾斜していてもよい。加えて、立設部721Bに対する屈曲部723の角度も、適宜設定してよく、例えば、屈曲部723の接線に対して直角に屈曲していてもよい。
また、上記第2実施形態では、一つの立設部721Bに複数の屈曲部723が設けられる構成を例示したが、これに限らず、一つの立設部721Bに一つの屈曲部723が設けられる構成でもよく、屈曲部723の数は制限されない。また、全ての立設部721Bに屈曲部723が設けられる構成に限らない。例えば、放熱部材は、上述の屈曲部723が設けられたフィン72Bと、屈曲部723が設けられない第1実施形態のフィン72と、を共に備えていてもよい。
第3実施形態では、凹部724が、立設部721Cの+Z方向側の端部に形成されていた。しかしながら、これに限らず、立設部721Cの−Z方向側の端部に形成されていてもよく、両端部に形成されていてもよい。また、凹部724又は凸部が、立設部721Cの側面に形成されていてもよく、当該凸部は中実であってもよい。このような構成でも、フィン72Cの表面積を増大させることができ、冷却気体との接触面積を増大させることができる。
上記第2〜第4実施形態では、放熱部材は、それぞれ屈曲部723、凹部724及び孔部725のいずれかを備えていたが、これに限らない。例えば、放熱部材は、屈曲部723及び凹部724の両方や、凹部724及び孔部725の両方や、屈曲部723、凹部724及び孔部725の全てを備えていてもよい。また、複数のフィンの全てにおいて、屈曲部723、凹部724及び孔部725のうちいずれが設けられているかが同一でなくてもよい。また、この場合、複数のフィンは、屈曲部723、凹部724及び孔部725のいずれも設けられていないフィンを含んでいてもよい。
波長変換装置5は、波長変換素子52、スペーサー53、回転装置54、及び放熱部材7を内部に配置する筐体51を有し、放熱部材7によって筐体51の内部の冷却気体を循環させていた。しかしながら、これに限らず、例えば、筐体51に接続され、冷却気体を筐体51との間で循環させる空冷装置等を適宜配置してもよく、筐体51内の冷却気体を循環するファン等の循環装置を設けてもよく、更には、筐体51は無くてもよい。
プロジェクター1は、3つの光変調装置34(34R,34G,34B)を備えるとした。しかしながら、2つ以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を有するプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
また、光変調装置34は、光束入射面と光束出射面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。この他、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
画像投射装置3は、図1及び図2に示した光学部品及び配置を有する構成を例示したが、これに限らず、他の構成及び配置を採用してもよい。
例えば、照明装置31では、第1位相差板44及び光分離装置45により、光源部41から出射された励起光の一部を分離し、当該一部の励起光を青色光として蛍光に合成して照明光WLを生成していた。これに対し、光源部41から出射された励起光の一部を分離して青色光として用いるのではなく、当該光源部41に加えて、青色光を出射する別の光源部を採用してもよい。この場合、光源部41から出射された励起光により生成される蛍光と、当該他の光源部から出射された青色光とを合成して照明光WLを生成してもよく、当該蛍光から分離した緑色光LG及び赤色光LRをそれぞれ光変調装置34G,34Rに入射させ、上記他の光源部から出射された青色光を光変調装置34Bに入射させてもよい。更に、蛍光体層に含まれる蛍光体の密度や割合(青色蛍光体、緑色蛍光体、黄色蛍光体及び赤色蛍光体の含有比率)を調整する等して、青色光、緑色光及び赤色光を含む白色光が出射される波長変換素子を用いてもよい。
上記光源装置4は、プロジェクター1に適用されていた。この光源装置4を、例えば照明器具や自動車の光源装置に適用することも可能である。
また、上記光源装置4において、光学素子として蛍光体層522が基板521に配置された波長変換素子52を例示したが、本発明はこれに限らない。例えば、上記拡散装置48が、入射される光を拡散させる光学素子としての拡散素子と、当該拡散素子を回転させる回転装置と、を備える構成である場合には、当該拡散素子に上記放熱部材7,7A,7B,7C,7Dを適用(固定)してもよい。この場合、当該放熱部材は、拡散素子における光入射側の面(第一面)に位置していてもよく、当該光入射側の面とは反対側の面(第二面)に位置していてもよい。
1…プロジェクター、34(34B,34G,34R)…光変調装置、36…投射光学装置、4…光源装置、41…光源部、5…波長変換装置、52…波長変換素子(光学素子)、521B…第一面、521C…第二面、54…回転装置、7,7A,7B,7C,7D…放熱部材、71…伝熱部、72,72B,72C,72D…フィン、721,721B,721C,721D…立設部、722…固定部、723…屈曲部、724…凹部、725…孔部、D…方向(回転方向)、RA…回転軸。

Claims (9)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光が入射される光学素子と、
    前記光学素子を回転させる回転装置と、
    前記光学素子に設けられ、前記光学素子と共に回転される放熱部材と、を備え、
    前記放熱部材は、複数のフィンを有し、
    前記複数のフィンのそれぞれは、前記光学素子から離れる方向に立設する立設部と、前記立設部を前記光学素子に固定する固定部と、を有することを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置において、
    前記放熱部材は、前記複数のフィンのそれぞれの前記立設部が接続され、前記光学素子に当接される伝熱部を有することを特徴とする光源装置。
  3. 請求項2に記載の光源装置において、
    前記回転装置は、前記光学素子において前記光が入射される第一面に交差する回転軸を中心に、前記光学素子を回転させ、
    前記伝熱部は、前記第一面と、前記光学素子において前記第一面とは反対側に位置する第二面とのいずれかに当接し、
    前記立設部は、前記回転軸から離れる方向に沿って延出し、前記回転軸側において前記伝熱部と接続され、前記回転軸と反対側において前記固定部と接続されていることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の光源装置において、
    前記伝熱部及び前記固定部の少なくとも一方は、前記光源から出射された光が入射される位置と重なる位置に配置されることを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光源装置において、
    前記複数のフィンのそれぞれの前記立設部は、前記回転装置による前記光学素子の回転軸から離れるに従って前記光学素子の回転方向とは反対方向に反る形状を有することを特徴とする光源装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光源装置において、
    前記立設部は、前記立設部の延出方向に対して傾斜する方向に前記立設部から屈曲する屈曲部を有することを特徴とする光源装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光源装置において、
    前記立設部は、凹部及び凸部の少なくともいずれかを複数有することを特徴とする光源装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光源装置において、
    前記立設部は、複数の孔部を有することを特徴とする光源装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置にて変調された光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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