JP2017128715A - 塗料組成物、塗料皮膜及び成形物 - Google Patents

塗料組成物、塗料皮膜及び成形物 Download PDF

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Abstract

【目的】金属ブラシ等により強い力で傷をつけても破壊され難く、生じた傷が経時で消失する強靭な自己修復性塗料皮膜を形成し、かつ化粧料に対する耐性を併せ持つ塗料組成物を提供することである。
【解決手段】樹脂組成物(1)および脂肪族ジイソシアネートの三量体(2−1)を含有し、
樹脂組成物(1)が、20〜70℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオール(A)、及び、−70℃〜0℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオール(B)を含有し、数式(1)で算出する水酸基価OHVが、78〜400mgKOH/gである塗料組成物である。
(数1)
OHV = OHV × x + OHV × y (1)
(OHV及びOHVは、それぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の水酸基価を表し、x及びyはそれぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の重量分率を表し、0<x≦0.55かつx+y=1を満たす。)
【選択図】なし

Description

本発明は、塗料組成物、塗料皮膜及び成形物に関する。
電子機器、自動車用部品などの各種工業製品には、ABS、ポリカーボネートなどのプラスチック基材が用いられており、その表面には、製品の輸送時や組み立て時、特に使用時に製品表面に偶発的に生じる多数の擦傷や汚れから製品を保護し、美観や意匠性を維持するためにコーティングが施されている。これらのコーティングには、その目的から各種基材に対する密着性、傷に対する耐性、薬品などによる汚染に対する耐性などが求められる。その中でも、黒や濃紺などの暗色をベースとした光沢感のあるコーティングにおいては、塗料皮膜上の少しの傷や汚れが目立ちやすく、外観上の美観を損なう原因となることから、特に傷や汚れに対する耐性が求められる。また、近年では汚れに対する耐性として、日焼け止め乳液、ハンドクリームなどの化粧料が塗料皮膜に付着したまま放置されても塗料皮膜の密着不良、軟化および外観不良が生じないこと(以下、化粧料に対する耐性)も求められている。
塗料皮膜の傷や汚れを生じにくくするための方法として、プラスチック基材を紫外線硬化型樹脂等でハードコートする方法が用いられることがある。しかし、このようなハードコートでは硬化時の塗料皮膜収縮により基材との密着性が不十分であり、塗料皮膜が硬くて脆いことからクラックや割れが発生しやすいといった問題がある。
このような問題を解消する方法として、生じた傷が短時間で消失する自己修復性の塗料皮膜を各種基材の表面に形成できる塗料組成物が開示されている。しかしながら、例えば、特許文献1で開示された塗料組成物は各種基材に対して良好な密着性を示し塗料皮膜にクラックや割れが生じることもなく、擦傷に対しても良好な耐性を示すが、化粧料に対する耐性が十分でない。
また、特許文献2においては、1コート1ベーク塗装工程において、プラスチック基材に対して優れた耐擦り傷性、硬度、外観、付着性及び紫外線吸収剤等を含有する組成物に対する耐性を有する塗料皮膜を形成できる塗料組成物が開示されている。しかし、金属ブラシ等で強く擦ると塗料皮膜が破壊されて傷跡が残ってしまう。
特許第5741951号明細書 特許第5692481号明細書
本発明は、金属ブラシ等により強い力で傷をつけても破壊され難く、生じた傷が経時で消失する強靭な自己修復性塗料皮膜を形成し、かつ化粧料に対する耐性を併せ持つ塗料組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、水酸基価が高くかつガラス転移温度の高いポリエステルポリオールと、水酸基価が高くガラス転移温度の低いポリエステルポリオールを所定の割合で含有する樹脂組成物、及び特定のポリイソシアネート化合物を含む塗料組成物を用いることにより、前記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は以下の項1〜項12に関する。
項1. 樹脂組成物(1)および脂肪族ジイソシアネートの三量体(2−1)を含有し、
樹脂組成物(1)が、20〜70℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオール(A)、及び、−70℃〜0℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオール(B)を含有し、数式(1)で算出する水酸基価OHVが、78〜400mgKOH/gである塗料組成物。
(数1)
OHV = OHV × x + OHV × y (1)
(OHV及びOHVは、それぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の水酸基価を表し、x及びyはそれぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の重量分率を表し、0<x≦0.55かつx+y=1を満たす。)
項2. ポリエステルポリオール(A)の水酸基価OHVが、65〜250mgKOH/gである前項1の塗料組成物。
項3. ポリエステルポリオール(B)の水酸基価OHVが、80〜400mgKOH/gである前項1又は2の塗料組成物。
項4. 樹脂組成物(1)の水酸基のモル数(OH)と脂肪族ジイソシアネートの三量体(2−1)のイソシアネート基のモル数(NCO)との比率(NCO/OH)が0.8〜2である前項1〜3のいずれかの塗料組成物。
項5. 更に、脂環族ジイソシアネートの三量体(2−2)及び/又は芳香族ジイソシアネートの三量体(2−3)を含有する前項1〜4のいずれかの塗料組成物。
項6. ポリエステルポリオール(A)の数平均分子量が、400〜8000であり、ポリエステルポリオール(B)の数平均分子量が400〜8000である前項1〜5のいずれかの塗料組成物。
項7. ウレタン硬化触媒(3)を含有する前項1〜6のいずれかの塗料組成物。
項8. 表面調整剤(4)を含有する前項1〜7のいずれかの塗料組成物。
項9. 顔料(5)を含有する前項1〜8のいずれかの塗料組成物。
項10. 有機溶剤を含有する前項1〜9のいずれかの塗料組成物。
項11. 前項1〜10のいずれかの塗料組成物を塗工して硬化した塗料皮膜。
項12. 前項11の塗料皮膜を有する成形物。
本発明の塗料組成物によれば、各種基材の表面に自己修復性の塗料皮膜を形成し、その表面に生じた傷を経時で消失できるだけでなく、塗料皮膜に化粧料に対する耐性を付与することが可能となる。また、該塗料皮膜は各種基材に対する密着性に優れる他、硬度、加工性、伸度、耐ブロッキング性、耐湿熱性にも優れる。それゆえ、本発明の塗料組成物は、プラスチック基材のみに限らず、鋼鈑、蒸着層、メッキ層などの金属素材へのコーティング、複雑な形状への追従が必要なインモールド成形、フィルムインサート成形、真空圧空成形などの加飾フィルムへのコーティングなどにも応用可能である。
本発明は、樹脂組成物(1)(以下、(1)成分ともいう)および脂肪族ジイソシアネートの三量体(2−1)(以下、(2−1)成分ともいう)を含有し、樹脂組成物(1)が、20〜70℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオール(A)(以下、「(A)成分」ともいう)、及び、−70℃〜0℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオール(B)(以下、「(B)成分」ともいう)を含有し、下記数式(1)で算出する水酸基価OHVが78〜400mgKOH/gである。(1)成分の水酸基価OHVが78mgKOH/g未満の場合は、化粧料に対する耐性が不十分となり、400mgKOH/gを超えると合成が難しく現実的でないことに加え、塗料皮膜が硬くなり自己修復性を示さなくなる、または硬化収縮により塗料皮膜の密着性が低下する傾向にある。好ましい水酸基価OHVは、100〜350mgKOH/gである。より好ましくは、100〜250mgKOH/g0である。
(数1)
OHV = OHV × x + OHV × y (1)
(OHV及びOHVは、それぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の水酸基価を表し、x及びyはそれぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の重量分率を表し、0<x≦0.55かつx+y=1を満たす。)xが0.55を超えると、塗料皮膜が硬くなり自己修復性を示さなくなる。
(A)成分は、20〜70℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオールであれば特に制限されず、各種公知のものを使用できる。(A)成分のガラス転移温度は、塗料皮膜の自己修復性、および化粧料に対する耐性の点で好ましくは、30℃〜70℃である。また、(A)成分の数平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定によるポリスチレン換算値をいう。以下、同様。)は特に限定されないが、塗料皮膜の自己修復性、および化粧料に対する耐性が良好である点より通常400〜8000程度、好ましくは500〜6000である。
(A)成分の具体例としては、特に限定されないが、例えば、ジカルボン酸(a1)(以下、(a1)成分という)及びジオール(a2)(以下、(a2)成分という)必要に応じて、トリカルボン酸(a3)(以下、(a3)成分という)、トリオール類(a4)(以下、(a4)成分という)を反応させてなる、分岐していてもよいポリエステルポリオールが好適である。(A)成分は単独で、或いは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
(a1)成分としては、例えば、イソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸;ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;これらのジエステル化合物が挙げられ、単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用することができる。
(a2)成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の直鎖状脂肪族ジオール;ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール等の分岐状脂肪族ジオール;1,4−シクロヘキサンジメタノール、ダイマー酸を水素化して得られるジオール、水添ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物等の脂環族ジオール等;カテコール、キシリレングリコール、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物等の芳香族ジオール等の低分子ジオールの他、オリゴマーポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオールなどの高分子ポリオールが挙げられる。(A)成分のガラス転移温度を考慮すると、(a2)成分としてはC4以下の脂肪族ジオールおよび/または芳香族ジオールを使用するのが好ましい。
(a3)成分としては、トリメリット酸、1,2,3−ベンゼントリカルボン酸、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,3−プロパントリカルボン酸、1,3,5−ペンタントリカルボン酸、シクロヘキサン−1,2,4−トリカルボン酸、シクロヘキサン−1,3,5−トリカルボン酸、トリメリット酸無水物、シクロヘキサン−1,2,4−トリカルボン酸無水物等のトリカルボン酸類が挙げられ、単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用することができる。
(a4)成分としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール等が挙げられる。
(a1)〜(a4)成分の使用量は、得られる(A)成分の水酸基価およびガラス転移温度を考慮して適宜決定すればよい。通常は、(a1)成分及び(a3)成分の合計モル数、並びに(a2)成分及び(a4)成分の合計モル数の比率が1:1程度であり、かつ、(a1)成分〜(a4)成分の合計モル数における(a3)成分と(a4)成分との合計モル数が好ましくは5〜40%程度、さらに好ましくは20〜40%である。
(B)成分としては、−70℃〜0℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオールであれば、特に限定されず、各種公知のものを使用できる。(B)成分のガラス転移温度は、塗料皮膜の自己修復性の点で好ましくは、−50〜−10℃である。また、(B)成分の数平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定によるポリスチレン換算値をいう。以下、同様。)は特に限定されないが、主に化粧料に対する耐性が良好である点より通常400〜8000程度、好ましくは500〜6000である。
(B)成分の具体例としては、特に限定されないが、例えば、ジカルボン酸類(b1)(以下、(b1)成分という)及びジオール類(b2)(以下、(b2)成分という)、必要に応じてトリカルボン酸類(b3)(以下、(b3)成分という)、トリオール類(b4)(以下、(b4)成分という)を反応させてなる、分岐していてもよいポリエステルポリオールが好適である。(B)成分は1種を単独で、或いは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
(b1)〜(b4)成分としては、例えば、前記(a1)成分〜(a4)成分と同一のものが使用できる(複合同順)。また、(b2)成分としては、得られる(B)成分のガラス転移温度を考慮すると脂肪族ジオールのみを使用するのが好ましい。
また、(b1)成分〜(b4)成分の使用量は、得られる(B)成分の水酸基価およびガラス転移温度を考慮して適宜決定すればよい。通常は、(b1)成分及び(b3)成分の合計モル数、並びに(b2)成分及び(b4)成分の合計モル数の比率が1:1程度であり、かつ、(b1)〜(b4)成分の合計モル数における(b3)成分と(b4)成分の合計モル数が好ましくは5〜40%程度、さらに好ましくは20〜40%となる範囲である。
(1)成分は、こうして得られる(A)成分と(B)成分の混合物であり、自己修復性を示しかつ化粧料に対する耐性を優れたものとできる点で、数式(1)で算出する水酸基価OHVが、78〜400mgKOH/gとしたものである。
(数1)
OHV = OHV × x + OHV × y (1)
(OHV及びOHVは、それぞれ(A)成分及び(B)成分の水酸基価を表し、x及びyはそれぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の重量分率を表し、0<x≦0.55かつx+y=1を満たす。)
OHVは、主に塗料皮膜の自己修復性と化粧料に対する耐性の点で、好ましくは、65〜250mgKOH/g、より好ましくは100〜250mgKOH/gである。上記OHVは、主に塗料皮膜傷の自己修復性と化粧料に対する耐性を良好に両立できる点より、好ましくは、80〜400mgKOH/g、より好ましくは100〜250mgKOH/gである。塗料皮膜傷の自己修復性と化粧料に対する耐性の点で、より好ましい組み合わせは、OHVが100〜200mgKOH/gでxが0.2〜0.5、OHVが100〜250mgKOH/gで、yが0.5〜0.8である。
(2−1)成分としては、各種公知のものを特に限定なく使用できる。脂肪族ジイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等が挙げられ、これらは1種または2種以上を組み合わせることができる。
(2−1)成分とともに、脂環族ジイソシアネートの三量体(2−2)(以下、(2−2)成分ともいう)や、芳香族ジイソシアネートの三量体(2−3)(以下、(2−3)成分ともいう)を併用できる。脂環族ジイソシアネートとしては、特に限定されないが、例えば、芳香族ジイソシアネートの水素化物や、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。また、芳香族ジイソシアネートとしては、特に限定されないが、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等が挙げられる。但し、これらを多く併用すると塗料皮膜の自己修復性が低下しやすいため、(2−2)成分及び(2−3)成分の合計使用量(モル%)は通常、40モル%未満である。
(A)成分と(B)成分は各種公知の方法で製造できる。また、原料は一括で反応させても、逐次的に反応させてもよい。反応温度は通常150〜280℃程度、反応時間は通常15〜30時間程度である。また、反応は常圧下または減圧下で行えるが、減圧条件の変更によっても(A)成分及び(B)成分の物性を調節することが可能になる。また、テトラブチルチタネート、三酸化アンチモンや酸化ジブチルスズ等の触媒も使用できる。
また、本発明の塗料組成物は、主に塗料皮膜傷の自己修復性の点より、(A)成分と(B)成分の重量比〔x/y〕が0/1<x/y≦0.55/0.45、好ましくは0.1/0.9≦x/y≦0.5/0.5、いっそう好ましくは0.2/0.8≦x/y≦0.5/0.5である。また、主に塗料皮膜傷の自己修復性や化粧料に対する耐性の観点より、(A)成分及び(B)成分の水酸基の合計モル数(OH)、並びに(2−1)〜(2−3)成分のイソシアネート基の合計モル数(NCO)との比率〔NCO/OH〕が0.8〜2であり、好ましくは0.8〜1.5である。
本発明の塗料組成物は、塗料皮膜をより低い温度で得るために、更にウレタン硬化触媒(3)(以下、(3)成分という)を含んでもよい。(3)成分としては、例えば、オクチル酸錫、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジオクチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジオクチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキサイド、ジブチル錫ジオクテート、モノブチル錫トリオクテート、ジブチル錫脂肪酸塩などが挙げられる。(3)成分は通常、(1)成分と(2)成分との合計を100重量%として固形分換算で0〜2重量%程度、好ましくは0.01〜0.1重量%となる範囲で使用する。
本発明の塗料組成物は、主に塗料皮膜の耐ブロッキング性を向上させる目的で各種公知の表面調整剤(4)(以下、(4)成分という)を含んでもよい。(4)成分としては、例えば、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルアルキルシロキサン等のシリコーン系表面調整剤や、フルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸等のフッ素系表面調整剤、パーフルオロ変性シリコーン等のシリコーン−フッ素系表面調整剤、ポリエーテル変性アクリルポリマー、ポリエステル変性アクリルポリマー、パーフルオロアルキル変性アクリルポリマー等のアクリル系表面調整剤が挙げられる。(4)成分は通常、(1)成分100重量%に対して固形分換算で0〜7重量%程度、好ましくは0.5〜5重量%となる範囲で使用する。
本発明の塗料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、アクリル樹脂、エポキシ樹脂やウレタン樹脂等の各種公知の樹脂、シリカなどのフィラー、充填剤、離型剤、難燃剤、粘度調節剤、可塑剤、抗菌剤、防黴剤、消泡剤、着色剤、安定剤等を配合できる。
本発明の塗料組成物は、主に塗料皮膜を着色させることを目的として各種公知の顔料(5)(以下、(5)成分という)を含んでもよい。(5)成分としては、例えば、カーボンブラック等の黒色顔料や酸化チタン等の白色顔料、フタロシアニンブルー、カドミウムレッド、クロムイエロー等の着色顔料、アルミニウム粉末等のメタリック顔料等が挙げられる。これらは1種類単独であっても2種類以上組み合わせて使用してもよい。自己修復性を損なわない点で好ましくは、(1)成分100重量%に対して固形分換算で0〜10重量%である。
本発明の塗料組成物は、各種公知の有機溶剤に溶解した溶液状態として利用できる。具体的にはT−SOL100、T−SOL150(いずれも東燃ゼネラル石油(株)製)、トルエン、キシレン等の炭化水素系有機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系有機溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、ぎ酸エチル、プロピオン酸ブチル、メチルセロソルブアセテート、セロソルブアセテート等のエステル系有機溶剤;ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤が挙げられる。これらの中でも(A)成分および(B)成分の溶解性の点より炭化水素系有機溶剤および/またはケトン系有機溶剤が好ましい。該有機溶剤の使用量は特に限定されないが、通常は、本発明の塗料組成物の不揮発分が20〜70重量%程度となる範囲である。
本発明の塗料組成物は、金属、プラスチック、フィルム、ガラス等の各種基材に適用できる。金属としては、鉄、アルミニウム、アルミめっき鋼板、チンフリー鋼板(TFS)、ステンレス鋼板、リン酸亜鉛処理鋼板、亜鉛・亜鉛合金めっき鋼板(ボンデ鋼板)等の処理鋼板が挙げられる。また、プラスチックとしては、ABS、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル(PE)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等のアクリル、FRP等が挙げられる。フィルムとしては、PET、ポリエチレンナフタレート(PEN)等が挙げられる。
塗工方法としては、スプレー法、ナチュラルロールコート法、リバースロールコート、カーテンフローコート法等が挙げられ、塗工量は通常10〜30g/m程度である。また、塗料皮膜形成の条件も特に限定されないが、通常は70〜170℃程度、20分〜1時間程度である。
塗料組成物を塗工して硬化した塗料皮膜もまた本発明の1つである。硬化方法としては、特に限定されず、例えば乾燥機などを用いて熱硬化する方法等が挙げられる。塗料皮膜の膜厚は、良好な自己修復性および乾燥性の点で3〜200μmが好ましい。より好ましくは、10〜50μmである。塗料皮膜は、傷や化粧料などの汚れに対する耐性に優れるので、各種基材のトップコートに好適に用いることができる。
塗料皮膜を有する成形物もまた本発明の1つである。成形物としては、特に限定されず、プラスチック筐体などの各種プラスチック部品、冷蔵庫などの家電製品、タッチパネルの画面保護フィルムなどが挙げられる。顔料などにより着色された基材においては傷や汚れが目立ち易いことから、プラスチック部品に対して好適である。
以下、合成例、実施例および比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの合成例、実施例のみに限定されるものではない。なお、各例中、部は特記しない限り重量基準である。
各合成例において、水酸基価はJIS K0070に準じて求めた値であり、ガラス転移温度は市販の測定装置(製品名「EXSTAR6000 DSC 6200、セイコーインスツル(株)製」を用いて得た値である。また、数平均分子量は、ゲルパーメーションクロマトグラフィー法(測定装置:東ソー(株)製HCL−8320、カラム:TSKgelG2000H、TSKgelG4000H)によるポリスチレン換算値である。
[ポリエステルポリオール(A)の製造]
合成例1
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、テレフタル酸164.3部、イソフタル酸657.3部、エチレングリコール245.5部、2−メチル−1,3−プロパンジオール267.3部、トリメチロールプロパン265.5部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、220℃にて1.0kPa以下で10時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が38℃、水酸基価が180mgKOH/g、数平均分子量が2000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(A−1)を得た。
合成例2
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、テレフタル酸207.2部、イソフタル酸384.7部、エチレングリコール43.1部、ネオペンチルグリコール144.6部、ビスフェノールAのエチレンオキシド2mol付加物799.6部、トリメチロールプロパン20.7部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、さらにテトラブチルチタネート0.06部を加え、30分保温した後、235℃にて1.3kPaで2時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が60℃、水酸基価が75mgKOH/g、数平均分子量が3500の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(A−2)を得た。
合成例3
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、テレフタル酸206.7部、イソフタル酸383.9部、エチレングリコール43.0部、ネオペンチルグリコール168.4部、ビスフェノールAのエチレンオキシド2mol付加物797.9部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、さらにテトラブチルチタネート0.06部を加え、30分保温した後、235℃にて1.3kPaで2時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が60℃、水酸基価が43mgKOH/g、数平均分子量が4000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(A−3)を得た。
合成例4
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル276.8部、エチレングリコール70.3部、2−メチル−1,3−プロパンジオール34.0部、2−ブチル−2−エチルプロパンジオール242.6部、1,4−シクロヘキサンジメタノール435.6部、トリメチロールプロパン135.2部仕込み、加熱溶融して留出するメタノールを系外に除きながら210℃まで反応系を徐々に昇温させ、さらに1時間保持した。その後、イソフタル酸188.3部、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸65.0部、アジピン酸55.2部、トリメリット酸無水物96.8部仕込み、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら250℃まで反応系を徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、220℃にて1.0kPa以下で10時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が31℃、水酸基価が175mgKOH/g、数平均分子量が2000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(A−4)を得た。
合成例5
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、イソフタル酸809.4部、アジピン酸79.1部、エチレングリコール65.5部、1,6−ヘキサンジオール457.1部、トリメチロールプロパン188.9部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、180℃にて1.0kPa以下で3時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が13℃、水酸基価が110mgKOH/g、数平均分子量が4000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(A−5)を得た。
[ポリエステルポリオール(B)の製造]
合成例6
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、イソフタル酸417.4部、アジピン酸448.7部、エチレングリコール67.6部、1,6−ヘキサンジオール471.5部、トリメチロールプロパン194.8部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、180℃にて1.0kPa以下で3時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が−25℃、水酸基価が110mgKOH/g、数平均分子量が4000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(B−1)を得た。
合成例7
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、イソフタル酸456.3部、アジピン酸401.3部、エチレングリコール66.5部、1,6−ヘキサンジオール548.2部、トリメチロールプロパン127.8部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、225℃にて1.0kPa以下で3時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が−25℃、水酸基価が81mgKOH/g、数平均分子量が5000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(B−2)を得た。
(B−3)成分として、市販のポリエステルポリオール(商品名「クラレポリオール F−510」、クラレ(株)製)をそのまま用いた。
合成例8
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、イソフタル酸459.1部、アジピン酸403.8部、エチレングリコール89.2部、1,6−ヘキサンジオール551.5部、トリメチロールプロパン96.4部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、さらにテトラブチルチタネート0.06部を加え、30分保温した後、235℃にて1.3kPaで3時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が−25℃、水酸基価が56mgKOH/g、数平均分子量が8000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(B−4)を得た。
合成例9
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、イソフタル酸791.0部、アジピン酸86.0部、エチレングリコール64.7部、1,6−ヘキサンジオール533.8部、トリメチロールプロパン124.4部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、さらにテトラブチルチタネート0.06部を加え、30分保温した後、225℃にて1.3kPaで3時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が5℃、水酸基価が85mgKOH/g、数平均分子量が5000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(B−5)を得た。
合成例10
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、アジピン酸539.8部、セバシン酸186.7部、エチレングリコール57.3部、2−メチル−1,3−プロパンジオール149.7部、1,6−ヘキサンジオール294.5部、トリメチロールプロパン371.9部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を250℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、220℃にて1.0kPa以下で8時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が−50℃、水酸基価が225mgKOH/g、数平均分子量が2000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(B−6)を得た。
合成例11
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、2,6−ナフタレンジカルボン酸142.0部、エチレングリコール72.1部、3−メチル−1,5−ペンタンジオール411.9部、2−ブチル−2−エチルプロパンジオール124.4部、1,4−シクロヘキサンジメタノール111.7部、トリメチロールプロパン138.7部仕込み、加熱溶融して留出するメタノールを系外に除きながら210℃まで反応系を徐々に昇温させ、さらに1時間保持した。その後、ヘキサヒドロフタル酸無水物29.9部、セバシン酸470.1部、トリメリット酸無水物99.3部仕込み、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら250℃まで反応系を徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、220℃にて1.0kPa以下で8時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が−34℃、水酸基価が150mgKOH/g、数平均分子量が3000の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(B−7)を得た。
合成例12
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、イソフタル酸181.1部、アジピン酸194.6部、エチレングリコール112.7部、1,6−ヘキサンジオール786.6部、トリメチロールプロパン325.0部仕込んだ。次いで、加熱溶融して留出する水を系外に除きながら反応系を230℃まで徐々に昇温させ、さらに3時間保持した。次に、このフラスコに真空減圧装置を接続し、180℃にて1.3kPa以下で0.5時間減圧重縮合反応を行い、ガラス転移温度が−65℃、水酸基価が480mgKOH/g、数平均分子量が350の淡黄色透明状のポリエステルポリオール(B−8)を得た。
以下、本発明の樹脂組成物(1)を構成しないものとして、水酸基含有アクリル樹脂(C)(以下、「(C)成分」ともいう)、水酸基含有ポリエステル樹脂(D)(以下、「(D)成分」ともいう)をそれぞれ合成した。
[(C)成分の製造]
比較合成例1
撹拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流冷却器および滴下用漏斗を備えた反応容器に酢酸ブチル60部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら125℃±3℃で撹拌し、この中に、メチルメタクリレート26部、4−ヒドロキシブチルアクリレート14部、n−ブチルアクリレート24部、2−エチルヘキシルアクリレート24部、2−ヒドロキシエチルアクリレート12部および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル2.0部の混合物を3時間かけて一定速度で滴下し、さらに同温度で1時間熟成させた。その後さらに2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.5部および酢酸ブチル21部の混合物を1時間かけて反応容器に滴下し、滴下終了後1時間熟成させ反応を終了し、濃度55%の均一な透明溶液である水酸基含有アクリル樹脂(C−1)溶液を得た。得られた(C−1)成分の重量平均分子量は約21000、水酸基価は113mgKOH/g、ガラス転移温度は−29℃であった。
比較合成例2
比較合成例1において、モノマーの混合物を表3に示す配合組成とする以外は合成例13と同様の操作を行なって、濃度55%の水酸基含有アクリル樹脂(C−2)溶液を得た。得られた(C−2)成分の重量平均分子量は約21000、水酸基価は184mgKOH/g、ガラス転移温度は−29℃であった。
[(D)成分の製造]
比較合成例3
撹拌機、温度計および窒素ガス導入管、還流脱水装置を備えたフラスコに、ヘキサヒドロフタル酸無水物136部、1,6−ヘキサンジオール83部、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート78部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃まで昇温した。その後、3時間かけて220℃まで昇温し、220℃で還流脱水装置を外し、水分離器を装着した。その後、キシレンを加えて水を留去しながら還流下反応させた。所望の酸価になったところで冷却後、次いで酢酸ブチルで希釈して濃度50%の水酸基含有ポリエステル樹脂(D−1)溶液を得た。得られた(D−1)成分の数平均分子量は2200であり、水酸基価は106mgKOH/gであった。
表1中、(a1)および(a3)の使用量は、(a1)と(a3)の合計を100モル%としたときの各原料のモル%で示す。また、(a2)および(a4)の使用量は、(a2)と(a4)の合計を100モル%としたときの各原料のモル%で示す。
[MPD/TMP]adipate:3−メチル−1,5−ペンタンジオール、トリメチロールプロパン、アジピン酸の重縮合物
表2中、(b1)および(b3)の使用量は、(b1)と(b3)の合計を100モル%としたときの各原料のモル%で示す。また、(b2)および(b4)の使用量は、(b2)と(b4)の合計を100モル%としたときの各原料のモル%で示す。
表3中、(C)の使用量は各原料の重量%で示す。また、重合開始剤の数値は、(C)の合計を100重量%としたときの重量%で示す。
表4中、(D)の使用量は各原料の重量部で示す。
[塗料組成物の調製]
実施例1
合成例1と同様のフラスコに、(A−1)成分を40部、(B−1)成分を60部、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体(商品名「コロネート2851」、東ソー(株)製)を54.3部、スズ系硬化触媒(商品名「ネオスタンU810」、日東化成(株)製)0.03部、シリコン系表面調整剤(商品名「BYK−SILCLEAN3700」、ビッグケミー・ジャパン(株)製)を3.2部(不揮発分0.8g)、メチルイソブチルケトン115.2部、メチルエチルケトン115.2部を仕込み、25℃で1時間撹拌し、不揮発分が40重量%の塗料組成物を調製した。
実施例2〜15、比較例1〜8
原料および使用量を表5、6に示すように変更した他は実施例1と同様にして不揮発分が40重量%の各塗料組成物を得た。
[塗料皮膜の作製]
実施例1の塗料組成物を、乾燥膜厚が20μmとなるようにABS板(黒色、脱脂処理済み)に、バーコーターで塗布し、80℃の乾燥機で30分間乾燥させて試験片を作成した。実施例1の塗料組成物については、ポリカーボネート(PC)板、チンフリースチール(TFS)板、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いて同様の条件で試験片を作製した。
実施例2〜15、比較例1〜8の塗料組成物については、実施例1と同様の条件にてABS板、TFS鋼鈑、PETフィルムを用いて試験片を作製した。
[性能評価]
<自己修復性>
25℃において、ABSを用いた試験片の塗料皮膜表面を真鍮ブラシ(アズワン(株)製)で強く擦り、傷をつけた後、塗料皮膜の自己修復性を以下の基準で目視評価し、24時間以内に擦傷跡が消失するものを合格とした。結果を表2および3に示す。
◎:12時間以内に擦傷痕が消失する。
○:24時間以内に擦傷痕が消失する。
×:24時間経過後も擦傷痕が認められる。
<密着性試験>
各試験片について、塗料皮膜面に素地に達するようにカッターで切り込み線を入れ、1mm×1mmのマス目を100個作成した。各試験片の塗面にセロハンテープを気泡を含まないように貼り付け、それを急激に剥離した後の塗料皮膜の剥離状態を以下の基準で評価した。結果を表2および3に示す。
◎:100/100
○:99/100〜60/100
×:59/100〜0/100
<鉛筆硬度>
ABS板を用いて作製した試験片について、JIS K5600−5−4に準じて塗料皮膜表面に鉛筆の芯で引っ掻き傷をつけた際に、塗料皮膜に鉛筆芯の傷痕がつかない最も硬い鉛筆の硬度記号を鉛筆硬度とした。結果を表2および3に示す。
<加工性>
TFS鋼鈑を用いて作製した試験片について、塗料皮膜面を外側にして,試験片と同じ板厚のTFS鋼鈑を内面に挟んだ状態とし,25℃の雰囲気下で180°に折曲げた。この折曲げ部を50倍のルーペで観察して,塗料皮膜にクラックが発生しない最小のTFS鋼鈑枚数(n枚)を求めた。評価結果はnTで表現し,例えば鋼鈑を2枚挟んだ場合は2Tと表示し,0枚の場合は0Tと表示する。結果を表2および3に示す。
<伸度>
各実施例および比較例の塗料組成物について、ポリプロピレン板に乾燥膜厚が20μmとなるようにバーコーターで塗布し、80℃の乾燥機で30分間乾燥させ、室温まで冷却した後、ポリプロピレン板から塗料皮膜を剥がし、単離膜を得た。各単離膜を、JIS K7127に準じてダンベル型に打ち抜き、引張試験機((株)オリエンテック製RTC−1250A)および500Nロードセル((株)オリエンテック製 UR−500N−D)を用い、標線間距離25mm、チャック間距離80mm、引張速度200mm/minで引張り試験を行った。塗料皮膜が破断した時点での標線間距離の増加量△L(mm)とし、数式(2)より塗料皮膜の伸度を求め、以下の基準で評価した。
(数2)
塗料皮膜の伸度=△L/標線間距離 × 100 (%) (2)
(評価基準)
◎:150%以上
○:50%〜150%未満
×:50%未満
<ブロッキング試験>
TFS板を用いて作製した試験片について、塗料皮膜面にガーゼを載せた状態でブロッキング試験機(製品名「C0−202永久歪試験機」、テスター産業(株)製)を用い、50℃下で1kgの荷重をかけた。その後、ガーゼを剥がした際にガーゼ跡が塗料皮膜上に残るか否かにより、塗料皮膜の耐ブロッキング性を以下の基準で評価した。結果を表2および3に示す。
(評価基準)
◎:ガーゼ跡が全く残らない
○:若干のガーゼ跡残りがある
×:明らかなガーゼ跡残りがある
<耐湿熱性試験>
ABS板を用いた試験片について、80℃、95%の高温高湿下で400時間保管した後、常温に戻した際の塗料皮膜の外観を目視で評価した。また、自己修復性についても評価した。結果を表2および3に示す。
(外観)
○:変化なし
×:白濁している
(自己修復性)
◎:12時間以内に擦傷痕が消失する。
○:24時間以内に擦傷痕が消失する。
×:24時間経過後も擦傷痕が認められる。
<化粧料に対する耐性>
ABS板を用いた試験片について、塗料皮膜面に0.5g/100cm相当量の日焼け止め乳液(Neutrogena(登録商標))を塗布し、55℃で4時間静置した後に、室温まで冷却し、塗料皮膜面に付着した日焼け止め乳液を拭き取り、塗料皮膜の外観、鉛筆硬度、密着性を評価した。
(硬度)
硬度の測定については、上記鉛筆硬度の項と同様の方法で行い、上記鉛筆硬度の項における測定で得られた硬度記号と比較して、2ランクダウン以内だったものを合格とした。
(密着性)
密着性については、上記密着性試験の項と同様の方法で行い、上記密着性試験の項における測定で得られた数値から低下しないものを合格とした。
(外観)
外観については、下記の基準で評価した。
○:異常なし
×:白化、ちぢみ、跡残り、剥離が発生
コロネート2851:ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体(東ソー(株)製)
デュラネート24A−90E:ヘキサメチレンジイソシアネートを原料とするビウレット基含有ポリイソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ社製)
タケネートD−160N:ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体(三井化学(株)製)
タケネートD−120N:1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンのトリメチロールプロパンアダクト体(三井化学(株)製)
コロネート2037:トリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(東ソー(株)製)
ネオスタンU810:日東化成(株)製
BYK−SILCLEAN 3700:ビッグケミー・ジャパン(株)製
MA100:カーボンブラック(三菱化学(株)製)
ABS:アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合樹脂板(太佑機材(株)製)
PC:ポリカーボネート板(日本テルトパネル(株)製)
PET:ポリエチレンテレフタレートフィルム(パナック(株)製)
TFS:チンフリースチール鋼鈑(日本テストパネル(株)製)
コロネート2851:ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体(東ソー(株)製)
デュラネート24A−90E:ヘキサメチレンジイソシアネートを原料とするビウレット基含有ポリイソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ社製)
タケネートD−160N:ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体(三井化学(株)製)
タケネートD−120N:1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンのトリメチロールプロパンアダクト体(三井化学(株)製)
コロネート2037:トリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(東ソー(株)製)
ネオスタンU810:日東化成(株)製
BYK−SILCLEAN 3700:ビッグケミー・ジャパン(株)製
MA100:カーボンブラック(三菱化学(株)製)
ABS:アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合樹脂板(太佑機材(株)製)
PC:ポリカーボネート板(日本テルトパネル(株)製)
PET:ポリエチレンテレフタレートフィルム(パナック(株)製)
TFS:チンフリースチール鋼鈑(日本テストパネル(株)製)

Claims (12)

  1. 樹脂組成物(1)および脂肪族ジイソシアネートの三量体(2−1)を含有し、
    樹脂組成物(1)が、20〜70℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオール(A)、及び、−70℃〜0℃のガラス転移温度を有するポリエステルポリオール(B)を含有し、数式(1)で算出する水酸基価OHVが、78〜400mgKOH/gである塗料組成物。
    (数1)
    OHV = OHV × x + OHV × y (1)

    (OHV及びOHVは、それぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の水酸基価を表し、x及びyはそれぞれポリエステルポリオール(A)及びポリエステルポリオール(B)の重量分率を表し、0<x≦0.55かつx+y=1を満たす。)
  2. ポリエステルポリオール(A)の水酸基価OHVが、65〜250mgKOH/gである請求項1の塗料組成物。
  3. ポリエステルポリオール(B)の水酸基価OHVが、80〜400mgKOH/gである請求項1又は2の塗料組成物。
  4. 樹脂組成物(1)の水酸基のモル数(OH)と脂肪族ジイソシアネートの三量体(2−1)のイソシアネート基のモル数(NCO)との比率(NCO/OH)が0.8〜2である請求項1〜3のいずれかの塗料組成物。
  5. 更に、脂環族ジイソシアネートの三量体(2−2)及び/又は芳香族ジイソシアネートの三量体(2−3)を含有する請求項1〜4のいずれかの塗料組成物。
  6. ポリエステルポリオール(A)の数平均分子量が、400〜8000であり、ポリエステルポリオール(B)の数平均分子量が400〜8000である請求項1〜5のいずれかの塗料組成物。
  7. ウレタン硬化触媒(3)を含有する請求項1〜6のいずれかの塗料組成物。
  8. 表面調整剤(4)を含有する請求項1〜7のいずれかの塗料組成物。
  9. 顔料(5)を含有する請求項1〜8のいずれかの塗料組成物。
  10. 有機溶剤を含有する請求項1〜9のいずれかの塗料組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれかの塗料組成物を塗工して硬化した塗料皮膜。
  12. 請求項11の塗料皮膜を有する成形物。
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