JP2017124855A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装箱1であって、底板10と、底板10に連設された前後の端壁11,12と、両端壁11,12に連設された頂板15と、左右の側壁13,14と、を備えている。側壁13,14は、前後の側部フラップ21,22と、上側フラップ31と、下側フラップ32と、を備え、上側フラップ31および下側フラップ32は、両側部フラップ21,22の外面に接合されている。底板10には左右方向に延びている第一罫線が形成されるとともに、上側フラップ31および下側フラップ32には上下方向に延びている第二罫線が形成されている。頂板15には左右方向に延びている第一ミシン目L21が形成されるとともに、頂板15の左右の縁部には第二ミシン目L22,L22が形成されている。下側フラップ32には前後の第三ミシン目L40,L40が形成されている。
【選択図】図1
Description
したがって、本発明では、ラップラウンド方式の包装箱を廃棄するときに、側壁の各フラップを全て分離することなく、包装箱を簡単に折り畳むことができる。
また、前記した構成では、包装箱を折り畳んだときに、頂板の前側領域と後側領域とを重ねると、前側領域の凹部と後側領域の突出片とが重なる。そして、突出片を折り曲げて凹部内に押し込むと、突出片が凹部に係合される。これにより、頂板の前側領域と後側領域とを重ねた状態に保持することができる。突出片は、頂板の後側領域を前側領域にロックするための部位であり、折り畳まれた包装箱が復元力によって膨らむのを突出片によって防ぐことができる。
この構成では、指掛け穴に指を掛けて、下側フラップの中間部を引くことで、第三ミシン目を簡単に切り開くことができる。
以下の説明において、前後左右方向とは、包装箱1を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱1の構成を限定するものではない。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。
なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
後端壁12は、底板10の後縁部から上方に向けて立ち上げられている。後端壁12は、前端壁11と同じ外形状であり、底板10に対して垂直に形成されている。
頂板15は、前端壁11の上縁部から後方に向けて延びている。頂板15は、底板10と同じ外形状であり、前後の端壁11,12に対して垂直に形成されている。
ブランクシートS(図2参照)を罫線L1〜L4で折り曲げつつ、接合片16の上面に頂板15の後端部を接合することで、後端壁12、底板10、前端壁11、頂板15が角筒状を呈するようになる。
両側部フラップ21,22の上部に形成された前後の窪み部23a,23aが連結することで、前後方向に延びている開口部23が形成されている。
両側部フラップ21,22の下部に形成された前後の窪み部24a,24aが連結することで、円形状の指掛け穴24が形成されている。
側部突出片25の上下の縁部はカット線によって側部フラップ21から切り離されている。本実施形態の側部突出片25の前後方向の長さは、側部フラップ21の前後方向の長さの約1/4である。
後側の側部フラップ22の先端縁部(前縁部)も側部突出片25が形成されている。
側部突出片25は、側部フラップ21,22の上下方向の中央部に形成されている。前後の側部突出片25,25は、前後対称に形成されている。
上側フラップ31の内面は、前後の側部フラップ21,22の外面の上部に接着剤によって接合されている。
図2に示すブランクシートSの状態では、手掛け穴33は壁部33aによって塞がれている。壁部33aの上縁部および左右の縁部はカット線によって上側フラップ31から切り離され、壁部33aの下縁部は罫線を介して上側フラップ31に連設されている。
下側フラップ32の上下方向の長さは、前後の端壁11,12の上下方向の長さの約1/3である。
下側フラップ32の内面は、前後一対の側部フラップ21,22の外面の下部に接着剤によって接合されている。
第一ミシン目L21は、Y字形状の切れ込みを断続的に形成したジッパーであり、第一ミシン目L21の各切れ込みはブランクシートS(図2参照)を貫通している。
第二ミシン目L22は、直線状の切れ込みを断続的に形成したものであり、各切れ込みはブランクシートS(図2参照)を貫通している。
前側領域15aは、罫線L3を介して前端壁11の上縁部に連設されている。前側領域15aは、罫線L3と、左右の第二ミシン目L22,L22と、第一ミシン目L21とに囲まれた長方形の領域である。
後側領域15bは、罫線L4を介して後端壁12の上縁部に連設されている。後側領域15bは、罫線L4と、左右の第二ミシン目L22,L22と、第一ミシン目L21とに囲まれた長方形の領域である。
第一ミシン目L21の凹部15c内には、後側領域15bから前方に向けて突出した頂部突出片15dが形成されている。凹部15c内は頂部突出片15dによって塞がれている。
前後の第三ミシン目L40,L40の上端部は、前後方向に間隔を空けて配置されている。
第三ミシン目L40は、屈曲した切れ込みを断続的に形成したジッパーであり、各切れ込みはブランクシートS(図2参照)を貫通している。
前後の第三ミシン目L40,L40は、下側フラップ32の中間部32aを側壁13,14から切り離すときの境界となる部位である(図3参照)。
下側フラップ32の上縁部において、両第三ミシン目L40,L40の上端部の間となる領域は、下側フラップ32の中間部32aを側壁13,14から切り離すときの切断開始部となる部位であり、指掛け穴24に重なっている。
なお、下側フラップ32は、中間部32aの左右両側が前後の側部フラップ21,22に接合されており、中間部32aは前後の側部フラップ21,22に接合されていない。
作業者は、図1に示す頂部突出片15dを押し込んで凹部15cを開口させ、凹部15cに指を掛けて、頂板15の前側領域15aおよび後側領域15bを引き上げる。
これにより、図3に示すように、第一ミシン目L21および左右の第二ミシン目L22,L22が切り開かれ、頂板15が前側領域15aおよび後側領域15bに分割される。そして、頂板15の前側領域15aおよび後側領域15bを前後の端壁11,12の上縁部に立ち上げる。
前記したように、底板10および両側壁13,14を前後方向に二つ折りにすると、前端壁11と後端壁12とが前後方向に重なるとともに、頂板15の前側領域15aと後側領域15bとが前後方向に重なる。このようにして、包装箱1を平坦に折り畳むことができる。
このようにすると、頂部突出片15dが凹部15c内に押し込まれ、頂部突出片15dが凹部15cに係合される。これにより、頂板15の前側領域15aと後側領域15bとを重ねた状態に保持することができる。
このようにすると、前側の側部突出片25が切り抜かれた切り抜き部に、後側の側部突出片25が押し込まれ、後側の側部突出片25が前側の切り抜き部に係合される。これにより、前後の側部フラップ21,22を重ねた状態に保持することができる。
これにより、図5に示すように、底板10および両側壁13,14を前後方向の中央部で二つ折りにすることができるようになる。
したがって、ラップラウンド方式の包装箱1を廃棄するときに、側壁13,14の各フラップ21,22,31,32を全て分離することなく、包装箱1を簡単に折り畳むことができるため、包装箱1の廃棄作業を簡略化することができる。
本実施形態では、図5に示すように、頂板15の頂部突出片15dと、左右の側壁13,14の側部突出片25,25とが形成されているが、突出片15d,25の数や形状は限定されるものではない。
10 底板
11 前端壁
12 後端壁
13 左側壁
14 右側壁
15 頂板
15a 前側領域
15b 後側領域
15c 凹部
15d 頂部突出片
21 前側の側部フラップ
22 後側の側部フラップ
23 開口部
24 指掛け穴
25 側部突出片
31 上側フラップ
32 下側フラップ
33 手持ち穴
L10 第一罫線
L11 第二罫線
L21 第一ミシン目
L22 第二ミシン目
L40 第三ミシン目
S ブランクシート
Claims (3)
- 底板と、
前記底板の前後の縁部に連設された前後一対の端壁と、
前記両端壁の上縁部に連設された頂板と、
左右一対の側壁と、を備え、
前記側壁は、
前記両端壁にそれぞれ連設された前後の側部フラップと、
前記頂板に連設された上側フラップと、
前記底板に連設された下側フラップと、を備え、
前記上側フラップおよび前記下側フラップは、前後の前記側部フラップの外面に接合されており、
前記底板の前後方向の中央部には、左右方向に延びている第一罫線が形成されるとともに、
前記上側フラップおよび前記下側フラップの前後方向の中央部には、上下方向に延びている第二罫線が形成され、
前記頂板の前後方向の中央部には、左右方向に延びている第一ミシン目が形成されるとともに、
前記頂板の左右の縁部には、第二ミシン目が形成されており、
前記下側フラップには、上縁部の中間部から下縁部の前後の端部に至る前後一対の第三ミシン目が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
前記頂板には、前記第一ミシン目を境にして前側領域と後側領域とが形成され、
前記第一ミシン目には、前方に向けて窪んだ凹部が形成されており、
前記凹部内には、前記後側領域から前方に向けた突出片が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1または請求項2に記載された包装箱であって、
前記側部フラップには、指掛け穴が開口しており、
前記指掛け穴の一部に前記下側フラップの上縁部の中間部が重ねられていることを特徴とする包装箱。
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