JP2017124645A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エバポレータが車室の天井から受ける熱を低減するとともに、コンプレッサの負荷軽減を図ることが可能な車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置10は、冷媒を圧縮するコンプレッサ21と、エキスパンションバルブ23から供給される冷媒と空気との間で熱交換を行わせるエバポレータ24と、車室VC内に取り付けられる取付壁31を有するケーシング30と、を備える。エバポレータ24からコンプレッサ21に冷媒を流す冷媒配管である第4冷媒配管241の少なくとも一部が、エバポレータ24と取付壁31との間に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気の温度を調整して車室内に吹き出す車両用空調装置に関する。
車室内に設置され、車室内に空気を吹き出す車両用空調装置が知られている。このような車両用空調装置では、車室内の温度を乗員にとって快適な値に維持するため、吹き出す空気の温度を熱交換器等によって調整する。
例えば、下記特許文献1には、車室の天井に取り付けられ、エバポレータによって空気を冷却する車両用空調装置が記載されている。エバポレータは、内部の流路を流れる冷媒と、外側面を通過する空気との間で熱交換を行わせる熱交換器である。エバポレータ内の流路には、コンプレッサによって圧縮された後にコンデンサやエキスパンションバルブを通過することで温度が低下した冷媒が供給される。エバポレータ内を流れる低温の液相冷媒が空気から熱を奪って気化することによって、当該空気が冷却される。このように冷却されて温度が低下した空気が車室内に吹き出され、車室内の冷房が行われる。
特開2002−331819号公報
上記特許文献1に記載された車両用空調装置では、夏場などに車室の天井が強い日射に曝されると、当該天井から移動してくる熱を受けた車両用空調装置が高温になる。この結果、エバポレータにおいて空気の冷却を適切に行えなくなるという課題があった。
このような課題への対策としては、例えば、天井と車両用空調装置との間に断熱材を配置し、天井から車両用空調装置への熱移動を抑制するものが考えられる。しかしながら、この場合でも、天井が長時間日射に曝されることで車両用空調装置が高温となることは回避できず、十分な対策とはいえなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エバポレータが車室の天井から受ける熱を低減するとともに、コンプレッサの負荷軽減を図ることが可能な車両用空調装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用空調装置は、空気の温度を調整して車室(VC)内に吹き出す車両用空調装置(10,10A)であって、冷媒を圧縮するコンプレッサ(21)と、前記コンプレッサから供給される冷媒と空気との間で熱交換を行わせるコンデンサ(22)と、前記コンデンサから供給される冷媒を膨張させるエキスパンションバルブ(23)と、前記エキスパンションバルブから供給される冷媒と空気との間で熱交換を行わせるエバポレータ(24)と、前記エバポレータを通過した空気を車室内に吹き出すファン(252)と、前記コンプレッサ、前記コンデンサ、前記エキスパンションバルブ、前記エバポレータ、及び前記ファンを収容し、車室内に取り付けられる取付壁(31)を有するケーシングと、を備える。前記エバポレータから前記コンプレッサに冷媒を流す冷媒配管の少なくとも一部が、前記エバポレータと前記取付壁との間に配置されている。
本発明に係る車両用空調装置では、冷媒配管の少なくとも一部が、エバポレータとケーシングの取付壁との間に配置されている。したがって、ケーシングの取付壁を車室の天井に取り付けて車両用空調装置を設置すれば、天井からエバポレータへの熱移動を、両者の間に配置されている冷媒配管によって低減させることが可能となる。
当該冷媒配管は、エバポレータからコンプレッサに冷媒を流すものである。エバポレータからコンプレッサに供給される冷媒は、気相冷媒と液相冷媒とが混在していることが多い。このうち液相冷媒の割合が高まると、圧縮の際にコンプレッサに過大な負荷がかかるおそれがあるため、コンプレッサに供給される冷媒は可能な限り気相の状態であることが好ましい。
本発明に係る車両用空調装置は、冷媒配管がエバポレータと取付壁との間に配置されているため、冷媒配管はエバポレータよりも天井から移動してくる熱を受け易い構成となっている。このため、冷媒配管において冷媒の温度を高めて気化を促進させ、気相冷媒の割合を高めた状態で冷媒をコンプレッサに供給することが可能となる。すなわち、本発明によれば、エバポレータからコンプレッサへの冷媒供給に用いられる構成を有効に利用して、車室の天井からエバポレータへの熱移動を低減するとともに、コンプレッサの負荷軽減を図ることが可能となる。
本発明によれば、エバポレータが車室の天井から受ける熱を低減するとともに、コンプレッサの負荷軽減を図ることが可能な車両用空調装置を提供することができる。
第1実施形態に係る車両用空調装置が取り付けられた状態を示す模式図である。 図1の車両用空調装置の断面を示す模式図である。 第2実施形態に係る車両用空調装置のケーシングを示す模式図である。 図3のIV−IV断面を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1及び図2を参照しながら、第1実施形態に係る車両用空調装置10(以下、「空調装置10」とも称する)について説明する。図1は、空調装置10が取り付けられた車両VHを左方から見た模式図である。また、図2は、車両VHの左右方向に垂直な断面における空調装置10の断面を模式的に示している。
空調装置10は、車両VHの車室VC内の温度調整を行う装置である。空調装置10は、車室VCの天井VLに取り付けられている。図1に示されるように、車室VCには、前列のシートS1及び後列のシートS2が設けられている。空調装置10は、このシートS1,S2のそれぞれに着席する乗員P1,P2の頭部よりも上方に配置されている。
尚、本明細書では、車両VHが前進する方向を「前」と称し、後進する方向を「後」と称して説明する。また、乗員P1,P2が前方向を向いた場合の左方向を「左」と称し、右方向を「右」と称して説明する。さらに、鉛直上方向を「上」と称し、鉛直下方向を「下」と称して説明する。
図2に示されるように、空調装置10は、冷凍サイクル20と、ケーシング30と、排気ダクト40と、を備えている。
冷凍サイクル20は、冷媒を循環させるとともに、当該冷媒と空気との間で熱交換を行わせる装置である。冷凍サイクル20は、コンプレッサ21と、コンデンサ22と、エキスパンションバルブ23と、エバポレータ24と、第1ファン251と、第2ファン252と、を備えている。また、冷凍サイクル20は、コンプレッサ21等に接続されて環状の流路を形成する配管として、第1冷媒配管212と、第2冷媒配管223と、第3冷媒配管234と、第4冷媒配管241と、を備えている。
コンプレッサ21は、冷媒を圧縮する流体機器である。コンプレッサ21は、電力の供給を受けて駆動する。コンプレッサ21への電力供給は、不図示の電子制御装置によって制御されている。
コンプレッサ21には、第1冷媒配管212及び第4冷媒配管241が接続されている。コンプレッサ21が電力の供給を受けて駆動すると、第4冷媒配管241から供給される冷媒が圧縮され、第1冷媒配管212を介してコンデンサ22に供給される。
コンデンサ22は、内部を流れる冷媒と、外側面を通過する空気との間で熱交換を行わせる熱交換器である。コンデンサ22は、不図示の複数のチューブ及びフィンを有している。各チューブは、冷媒を流す流路が内部に形成された金属製の管状部材である。各フィンは、所謂コルゲートフィンであり、薄い金属板を屈曲させることで形成されている。複数のチューブ及びフィンは、交互に積層するように設けられている。
コンデンサ22は、第1冷媒配管212及び第2冷媒配管223が接続されている。コンデンサ22内の流路を通過した冷媒は、第2冷媒配管223を介してエキスパンションバルブ23に供給される。
エキスパンションバルブ23は、供給される冷媒を膨張させる機器である。エキスパンションバルブ23に供給された冷媒は、その膨張に伴って温度が低下する。
エキスパンションバルブ23は、第2冷媒配管223及び第3冷媒配管234が接続されている。エキスパンションバルブ23において膨張し、温度が低下した冷媒は、第3冷媒配管234を介してエバポレータ24に供給される。
エバポレータ24は、内部を流れる冷媒と、外側面を通過する空気との間で熱交換を行わせる熱交換器である。エバポレータ24は、不図示の複数のチューブ及びフィンを有している。各チューブは、冷媒を流す流路が内部に形成された金属製の管状部材である。各フィンは、所謂コルゲートフィンであり、薄い金属板を屈曲させることで形成されている。複数のチューブ及びフィンは、交互に積層するように設けられている。
エバポレータ24は、第3冷媒配管234及び第4冷媒配管241が接続されている。エバポレータ24内の流路を通過した冷媒は、第4冷媒配管241を介してコンプレッサ21に供給される。
第1ファン251及び第2ファン252は、いずれも電力の供給を受けて駆動する送風機である。第1ファン251及び第2ファン252への電力供給は、不図示の電子制御装置によって制御されている。第1ファン251及び第2ファン252が駆動すると、それぞれで空気の吸引と吹き出しとが行われる。
ケーシング30は、空調装置10の外殻を成す筐体である。ケーシング30は、取付壁31及び正面壁33を有している。取付壁31及び正面壁33は、所定間隔を空けて互いに対向するように配置されている。正面壁33は、第1グリル331と、第2グリル332とが、互いに離間した位置に形成されている。第1グリル331及び第2グリル332は、いずれも、正面壁33の厚み方向に貫通する複数の孔の集合体である。
また、ケーシング30は、取付壁31及び正面壁33の側部を連結する側壁32を有している。ケーシング30は、取付壁31、側壁32、及び正面壁33によって、収容空間35を内部に区画形成している。
また、ケーシング30の側壁32には、開口である吸気口321及び排気口322が形成されている。吸気口321及び排気口322は、収容空間35の内外を連通している。また、前述した第1グリル331及び第2グリル332の複数の孔も、収容空間35の内外を連通している。
前述した冷凍サイクル20は、ケーシング30の収容空間35に配置されている。コンプレッサ21は、正面壁33寄りの位置であって、且つ、第1グリル331と第2グリル332との間の位置に配置されている。コンプレッサ21に接続されている第1冷媒配管212は、正面壁33に沿ってコンプレッサ21から第1グリル331側に向かって延びるように配置されている。
コンデンサ22は、正面壁33寄りの位置であって、且つ、第1グリル331と対応する位置に配置されている。コンデンサ22と第1グリル331との間には、第1ファン251が配置されている。コンデンサ22に接続されている第2冷媒配管223は、コンデンサ22よりも取付壁31側の位置で、第2グリル332側に向かって延びるように配置されている。
エキスパンションバルブ23は、コンプレッサ21やコンデンサ22よりも取付壁31側の位置に配置されている。エキスパンションバルブ23に接続されている第3冷媒配管234は、エキスパンションバルブ23から第2グリル332側に向かって延びるように配置されている。
エバポレータ24は、正面壁33寄りの位置であって、且つ、第2グリル332と対向する位置に配置されている。エバポレータ24と第2グリル332との間には、第2ファン252が配置されている。また、エバポレータ24は、コンデンサ22との間にコンプレッサ21を挟むように配置されている。
また、エバポレータ24は、コンプレッサ21寄りの端部である後端部において、第3冷媒配管234と接続されている。さらに、エバポレータ24は、コンプレッサ21から遠方側の端部である前端部において、第4冷媒配管241と接続されている。第4冷媒配管241は、エバポレータ24よりも取付壁31側の位置でコンプレッサ21側に向かって延びており、その一部がエバポレータ24と取付壁31との間に配置されている。
ケーシング30の側壁32には、排気ダクト40が接続されている。排気ダクト40は、内部に流路を有する管状の部材である。排気ダクト40は、当該流路を排気口322と連通させるように、その一端が側壁32に接続されている。不図示の排気ダクト40他端は、車室VC外まで延びている。
以上の説明のように構成された空調装置10は、その取付壁31が天井VLに取り付けられることによって、車室VC内に設置される。このとき、空調装置10は、取付壁31と天井VLとを接触させて取り付けてもよいし、不図示の冶具を介して取付壁31を天井VLに取り付けてもよい。いずれにしても、空調装置10は、そのケーシング30の取付壁31において天井VLに対して固定されることで設置される。
空調装置10が天井VLに取り付けられると、ケーシング30の第1グリル331及び第2グリル332が下方向を向くように配置される。また、吸気口321が前方向を向くとともに、排気口322が後方向を向くようにケーシング30が配置される。排気ダクト40は、排気口322から後方向に向かって延びるように配置される。
続いて、図2を参照しながら、空調装置10の冷房運転時の動作について説明する。前述した電子制御装置は、コンプレッサ21、第1ファン251、及び第2ファン252に電力を供給して各機器を駆動させる。
コンプレッサ21の駆動に伴い、第4冷媒配管241からコンプレッサ21に供給される冷媒が圧縮され、高温且つ高圧の気相の冷媒となる。当該冷媒は、第1冷媒配管212を介してコンデンサ22に供給され、コンデンサ22の各チューブ内の流路に流入する。
第1ファン251は、矢印F1で示されるように、第1グリル331を介して車室VC内から空気を吸引する。当該空気は、コンデンサ22の隣り合うチューブの間を通過する。コンデンサ22の各チューブ内を流れる冷媒は、当該空気と熱交換することによって冷却されて温度が低下し、液相となる。
また、コンデンサ22を通過する空気は、隣り合うチューブの間に配置されているフィンの表面においても熱交換を行う。すなわち、フィンは、チューブ内を流れる冷媒と空気とが熱交換を行う面積を増大させ、当該熱交換を促進させるように機能する。矢印F1で示されるように、コンデンサ22を通過した空気は、排気口322及び排気ダクト40を介して車室VC外に排出される。
コンデンサ22から排出された冷媒は、次に、第2冷媒配管223を介してエキスパンションバルブ23に供給される。当該冷媒は、エキスパンションバルブ23を通過する際にその体積が膨張し、それに伴ってさらに温度が低下する。
エキスパンションバルブを23を通過した冷媒は、第3冷媒配管234を介してエバポレータ24に供給される。エバポレータ24の隣り合うチューブの間には、矢印F2で示されるように、第2ファン252が吸気口321を介して車室VC内から吸引する空気が通過する。このため、エバポレータ24の各チューブ内を流れる液相の冷媒は、当該空気と熱交換する。また、当該空気は、隣り合うチューブの間に配置されているフィンの表面においても熱交換を行う。すなわち、フィンは、チューブ内を流れる冷媒と空気とが熱交換を行う面積を増大させ、当該熱交換を促進させるように機能する。
エバポレータ24を通過する空気は、エバポレータ24内の液相冷媒によって熱を奪われ、温度が低下する。また、当該空気は、含有している水分がエバポレータ24において凝縮水として除去されることによって除湿される。エバポレータ24を通過することによって温度が低下し、除湿された空気は、矢印F2で示されるように、第2グリル332から車室VC内に供給される。
一方、エバポレータ24において空気との熱交換を行った冷媒は、その温度が上昇する。この冷媒は、エバポレータ24から排出されると、第4冷媒配管241によって再びコンプレッサ21に供給される。
ここで、車室VCの天井VLは、夏場などに強い日射に曝されて高温になることがある。この天井VLから空調装置10のエバポレータ24に熱が移動すると、エバポレータ24において空気の冷却を適切に行えなくなるおそれがある。
しかしながら、空調装置10では、第4冷媒配管241の少なくとも一部が、エバポレータ24とケーシング30の取付壁31との間に配置されている。したがって、ケーシング30の取付壁31を車室VCの天井VLに取り付けて空調装置10を設置すれば、天井VLからエバポレータ24への熱移動を、両者の間に配置されている第4冷媒配管241によって低減させることが可能となる。
この第4冷媒配管241は、エバポレータ24からコンプレッサ21に冷媒を流す配管である。エバポレータ24からコンプレッサ21に供給される冷媒は、気相冷媒と液相冷媒とが混在していることが多い。このうち液相冷媒の割合が高まると、圧縮の際にコンプレッサ21に過大な負荷がかかるおそれがあるため、コンプレッサ21に供給される冷媒は可能な限り気相の状態であることが好ましい。
空調装置10は、第4冷媒配管241がエバポレータ24と取付壁31との間に配置されているため、第4冷媒配管241はエバポレータ24よりも天井VLから移動してくる熱を受け易い構成となっている。このため、第4冷媒配管241において冷媒の温度を高めて気化を促進させ、気相冷媒の割合を高めた状態で冷媒をコンプレッサ21に供給することが可能となる。すなわち、空調装置10によれば、エバポレータ24からコンプレッサ21への冷媒供給に用いられる構成を有効に利用して、天井VLからエバポレータ24への熱移動を低減するとともに、コンプレッサ21の負荷軽減を図ることが可能となる。
また、エバポレータ24とコンプレッサ21は、取付壁31に正対して見た場合に、互いに重合しないように配置されている。これにより、エバポレータ24と取付壁31との間に第4冷媒配管241を配置するスペースを確保するとともに、冷媒の圧縮に伴って高温になるコンプレッサ21をエバポレータ24から遠方に配置して、コンプレッサ21からエバポレータ24への熱移動を抑制することが可能となる。
また、第4冷媒配管241は、エバポレータ24の端部のうち、コンプレッサ21から遠方側である前端部に接続されている。これにより、第4冷媒配管241の配管長を大きくし、天井VLからエバポレータ24への熱移動を第4冷媒配管241によって確実に低減させることが可能となる。
また、エバポレータ24は、コンデンサ22との間にコンプレッサ21を挟むように配置されている。これにより、エバポレータ24と取付壁31との間に第4冷媒配管241を配置するスペースを確保するとともに、高温の冷媒が流れるコンデンサ22をエバポレータ24から遠方に配置して、コンデンサ22からエバポレータ24への熱移動を抑制することが可能となる。
次に、図3及び図4を参照しながら、第2実施形態に係る車両用空調装置10A(以下、「空調装置10A」とも称する)。この空調装置10Aは、第1実施形態に係る空調装置10と同様に、車室VCの天井VLに取り付けられ、車室VC内の温度調整を行う装置である。空調装置10Aは、そのケーシング30Aの形状が第1実施形態に係るケーシング30と異なる。空調装置10Aのうち、空調装置10と同一の構成については同一の符号を付して、説明及び図示を適宜省略する。
図3及び図4は、空調装置10Aのうち、ケーシング30Aの一部のみを図示している。この空調装置10Aは、エバポレータ24からコンプレッサ21に冷媒を流す第4冷媒配管241Aが、ケーシング30Aの取付壁31Aと接するように配置されている。詳細には、第4冷媒配管241Aが取付壁31の内部に配置されている。
ケーシング30Aの構成について詳細に説明する。図4に示されるように、ケーシング30Aの取付壁31Aは、一対の外殻体31A1,31A2によって形成されている。外殻体31A2は、その内部に前述した収容空間35を区画形成する。外殻体31A1は、この外殻体31A2の外側面を覆うように設けられる。外殻体31A1,31A2は、接着剤34によって互いに接着されて一体となっている。
また、外殻体31A1は、断面が半円弧状となるように上方向に向かって突出する突出部36が形成されている。図3に示されるように、突出部36は、上面視で略S字形状を呈するように形成されている。また、図4に示されるように、外殻体31A2のうち突出部36と対応する位置には突出部37が形成されている。突出部37は、断面が半円弧状となるように下方向に向かって突出している。
外殻体31A1と外殻体31A2とが一体となることによって、突出部36と突出部37との間に、冷媒が流れる流路26が形成される。すなわち、第4冷媒配管241Aは、突出部36と突出部37とによって構成される管状の部分であって、図3に示されるように、取付壁31の内部で蛇行するように配置されている。
第4冷媒配管241Aの一端部にはチューブ27が接続され、他端部にはチューブ28が接続されている。チューブ27,28は、それぞれ可撓性を有する管状部材であり、その内部に流路が形成されている。チューブ27,28は、いずれもその内部の流路が、第4冷媒配管241A内の流路26と連通するように接続されている。
チューブ27はエバポレータ24に接続され、チューブ28はコンプレッサ21に接続される。これにより、エバポレータ24から排出された冷媒は、まずチューブ27を介して第4冷媒配管241の一端部から流路26に流入する。当該冷媒は、流路26を蛇行しながら流れる。第4冷媒配管241の他端部まで流れた冷媒は、そこからチューブ28に排出され、コンプレッサ21に供給される。
以上の説明のように、第2実施形態に係る空調装置10Aでは、第4冷媒配管241Aは、取付壁31Aと接するように配置されている。これにより、ケーシング30Aの取付壁31Aを車室VCの天井VLに取り付けて空調装置10Aを設置すれば、第4冷媒配管241Aは天井VLから移動してくる熱をさらに受け易い構成となる。この結果、天井VLからエバポレータ24への熱移動を確実に低減させることが可能となる。また、第4冷媒配管241Aにおいて冷媒の温度を高めて気化を促進させ、気相冷媒の割合をさらに高めた状態で冷媒をコンプレッサ21に供給することが可能となる。
また、第4冷媒配管241Aは、取付壁31Aの内部に配置されている。これにより、天井VLから移動してくる熱を、第4冷媒配管241Aを流れる冷媒によってさらに受け、天井VLからエバポレータ24への熱移動を確実に低減させることが可能となる。
また、第4冷媒配管241Aは、取付壁31Aの内部で蛇行するように配置されている。これにより、取付壁31A内の広範囲において、天井VLから移動してくる熱を第4冷媒配管241Aを流れる冷媒によってさらに受け、天井VLからエバポレータ24への熱移動を確実に低減させることが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
上記実施形態では、空調装置10の冷房運転時の動作について説明している。しかしながら、本発明に係る車両用空調装置は、冷房運転のみを行うものに限定されない。例えば、空調装置10において、第1ファン251や第2ファン252の空気の吸引や吹き出しを行う方向を変更することによって、車室VC内の温度を上昇させる暖房運転を行わせてもよい。具体的には、コンデンサ22を通過して温度上昇した空気を車室VC内に戻すとともに、エバポレータ24を通過して温度低下した空気を車室VC外に排出するなどしてもよい。
10,10A:車両用空調装置
21:コンプレッサ
22:コンデンサ
23:エキスパンションバルブ
24:エバポレータ
241,241A:第4冷媒配管(冷媒配管)
252:第2ファン(ファン)
30,30A:ケーシング
31,31A:取付壁
VC:車室
VL:天井

Claims (7)

  1. 空気の温度を調整して車室(VC)内に吹き出す車両用空調装置(10,10A)であって、
    冷媒を圧縮するコンプレッサ(21)と、
    前記コンプレッサから供給される冷媒と空気との間で熱交換を行わせるコンデンサ(22)と、
    前記コンデンサから供給される冷媒を膨張させるエキスパンションバルブ(23)と、
    前記エキスパンションバルブから供給される冷媒と空気との間で熱交換を行わせるエバポレータ(24)と、
    前記エバポレータを通過した空気を車室内に吹き出すファン(252)と、
    前記コンプレッサ、前記コンデンサ、前記エキスパンションバルブ、前記エバポレータ、及び前記ファンを収容し、車室内に取り付けられる取付壁(31)を有するケーシングと、を備え、
    前記エバポレータから前記コンプレッサに冷媒を流す冷媒配管の少なくとも一部が、前記エバポレータと前記取付壁との間に配置されている、車両用空調装置。
  2. 前記エバポレータと前記コンプレッサは、前記取付壁に正対して見た場合に、互いに重合しないように配置されている、請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記冷媒配管は、前記エバポレータの端部のうち、前記コンプレッサから遠方側の端部に接続されている、請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記エバポレータは、前記コンデンサとの間に前記コンプレッサを挟むように配置されている、請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記冷媒配管は、前記取付壁と接するように配置されている、請求項1又は4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記冷媒配管は、前記取付壁の内部に配置されている、請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記冷媒配管は、前記取付壁の内部で蛇行するように配置されている、請求項6に記載の車両用空調装置。
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