JP6191493B2 - 熱交換システム - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換システムに関し、特に、三流体熱交換器を備える熱交換システムに関する。
従来、ヒートポンプサイクルの冷媒が流れる冷媒用チューブと、モータの冷却水が流れる冷却媒体用チューブとを互いに交互に積層配置し、隣り合う冷媒用チューブと冷却媒体用チューブとの間に外気通路が形成され、冷媒、冷却水、外気の3種類の流体間での熱交換が可能に構成された、熱交換器が提案されている(たとえば、特開2012−117802号公報(特許文献1)参照)。
特開2012−117802号公報
特許文献1に記載のヒートポンプサイクルを流れる冷媒は、熱交換器において、暖房時には吸熱し、冷房時には放熱する。冷房時に熱交換器に高温の冷媒が流入すると、冷媒の熱が冷却水に伝達されて、冷却水を用いて冷却される熱源の冷却性能が低下してしまう問題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、冷房時および暖房時の両方において、熱源を効率よく安定的に冷却できる、熱交換システムを提供することである。
本発明に係る熱交換システムは、空調用冷媒が循環する空調用冷媒回路と、熱源を冷却するための冷却用冷媒が循環する冷却用冷媒回路と、空調用冷媒、冷却用冷媒および空気の間で熱交換を行なう熱交換器とを備えている。熱交換器は、空調用冷媒が流れる複数の第1チューブと、複数の第1チューブを連通する第1ヘッダタンクと、冷却用冷媒が流れる複数の第2チューブと、複数の第2チューブを連通する第2ヘッダタンクと、第1チューブと第2チューブとの間に配置されたフィンとを有している。第1チューブと第2チューブとは交互に積層されて配置されている。第1ヘッダタンクの近傍に、空調用冷媒と冷却用冷媒との熱交換を抑制する熱交換抑制部が形成されている。
このように構成された熱交換システムによれば、第1ヘッダタンクの近傍に熱交換抑制部を設けることにより、高温の空調用冷媒と冷却用冷媒との熱交換が抑制されるので、冷却用冷媒の受熱を抑制できる。したがって、冷房時においても熱源を効率よく安定的に冷却することができる。
上記の熱交換システムにおいて、第1チューブは、第1ヘッダタンクから第1チューブへ空調用冷媒が流入する冷媒流入部を有している。熱交換抑制部は、冷媒流入部を含んでいる。この場合は、空調用冷媒の温度が最も高い部位において空調用冷媒から冷却用冷媒への熱伝達を抑制する構成とすることで、より効率的に冷却用冷媒の加熱を抑制することができる。
上記の熱交換システムにおいて、熱交換抑制部は、第1チューブと第2チューブとの間にフィンが配置されていないフィン非配置部を含んでいる。この場合は、簡単な構成で、第1チューブと第2チューブとを熱的に非連結とすることができ、空調用冷媒から冷却用冷媒への熱伝達を抑制する構成を容易に実現することができる。
上記の熱交換システムにおいて、熱交換抑制部では、第1チューブおよび第2チューブのうち、第1チューブのみが積層されている。熱交換抑制部において空調用冷媒のみが流れる構成とすることで、空調用冷媒と冷却用冷媒との熱交換が抑制されるので、冷房運転時に冷却用冷媒の加熱を抑制でき、熱源を効率よく安定的に冷却することができる。
本発明の熱交換システムによると、冷房時および暖房時の両方において、熱源を効率よく安定的に冷却することができる。
実施の形態1に係る空調用冷媒回路と冷却用冷媒回路とを示す作動説明図である。 図1に示す空調用冷媒回路の冷房運転時の作動説明図である。 実施の形態1の熱交換器における空調用冷媒および冷却用冷媒の流れを説明する模式的な斜視図である。 実施の形態1の熱交換器に含まれるチューブの一部構成を示す分解斜視図である。 実施の形態1の熱交換器を一方側から側方視した模式図である。 実施の形態1の熱交換器を他方側から側方視した模式図である。 実施の形態2の熱交換器を他方側から側方視した模式図である。 実施の形態3の熱交換器に含まれるチューブの一部構成を示す分解斜視図である。 実施の形態3の熱交換器における空調用冷媒および冷却用冷媒の流れを説明する模式的な斜視図である。 実施の形態3の熱交換器を他方側から側方視した模式図である。 実施の形態4の熱交換器に含まれるチューブの一部構成を示す分解斜視図である。 実施の形態4の熱交換器における空調用冷媒および冷却用冷媒の流れを説明する模式的な斜視図である。 実施の形態4の熱交換器を他方側から側方視した模式図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る空調用冷媒回路100cと冷却用冷媒回路100aとを示す作動説明図である。図1に示す熱交換システム100は、たとえば走行用モータを走行用駆動源として備えている電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、またはプラグインハイブリッド自動車(PHV)などの車両に搭載され得る。熱交換システム100は、冷却用冷媒回路100aによる機器5(インバータ、電動発電機、または電池などの発熱する機器のことであり、熱源5ともいう)の冷却を行なうと共に、空調用冷媒回路100cによる冷房暖房運転を可能としている。
空調用冷媒回路100cは、車室内の暖房または冷房を行なうための、蒸気圧縮式の冷凍サイクルである。空調用冷媒回路100cは、圧縮機6、室内放熱器11、電磁弁7、電磁弁7に並列に接続された電気式膨張弁17による暖房絞り、室外熱交換器となる熱交換器(液冷熱交換器)51、三方弁13、およびアキュムレータ10を備えている。加えて、空調用冷媒回路100cは、三方弁13から分岐する分岐流路に設けられた冷房絞り14および蒸発器9を備えている。三方弁13に替えて、周知のように電磁弁を使用してもよい。矢印Y1にて示す空調用冷媒Y1は、空調用冷媒回路100cを循環して流れる。
冷却用冷媒回路100aは、熱源5側の冷却回路である。矢印Y2にて示す冷却用冷媒Y2は、熱源5、ポンプ3、熱交換器51、三方弁2、熱源5の順に、冷却用冷媒回路100aを循環して流れる。熱源5を通って流れるとき熱源5から伝熱された冷却用冷媒Y2が、熱交換器51で外気へ放熱することにより、熱源5は冷却される。
空調用冷媒回路100cおよび冷却用冷媒回路100aを構成する各機器のうち、室内放熱器11、および蒸発器9は、車室内(インストルメントパネル内)の空調ケース21内に配設されている。圧縮機6、熱交換器51、送風機16、熱源5などは、エンジンルーム内に配設されている。
圧縮機6は、図示しない電動モータによって駆動されて、冷媒を高温高圧に圧縮して吐出する電動式の流体機械であり、作動回転数によって冷媒の吐出量を調節可能としている。
室内放熱器11は、内部に冷媒流路が形成された放熱用の熱交換器であり、空調ケース内の空調用空気流の下流側に配設されている。室内放熱器11内の冷媒流路には、圧縮機6から吐出された高温高圧の冷媒が流れ、室内放熱器11は、空調ケース内を流通して、室内放熱器11自身を通過する空調用空気流に放熱して、空調用空気流を加熱するようになっている。
電磁弁7は、全開と全閉との切替が可能な仕様とされている。制御絞りを成す電気式膨張弁17による暖房絞りは、所定開度の絞りを構成し、室内放熱器11から流出される冷媒を減圧する減圧手段である。
熱交換器51の車両後方側には、空気流Y3を供給する送風機16が設けられている。送風機16は、ファンの回転数が増減されることで、空気流Y3の送風量が調節されるようになっている。なお、送風機16は、熱交換器51の車両前方側に設けられて、空気流Y3を車両の前方側から後方側に供給する押し込み式の空気流供給手段としても良い。
熱交換器51は、送風機16によって矢印Y3のように流れる空気流Y3と、空調用冷媒Y1と、冷却用冷媒Y2とに係る三流体が流れる三流体熱交換器として構成されている。熱交換器51は、空調用冷媒Y1、冷却用冷媒Y2および空気流Y3の間で熱交換を行なう。
三方弁13は、冷媒が冷房絞り(減圧弁)14側を流通する場合と、冷媒を主としてアキュムレータ10側に流通させる場合とに切替えることができる。三方弁13は、電磁弁7および電気式膨張弁17と共に、冷暖房切替え手段を形成している。
冷房絞り14は、減圧手段であり、所定開度の絞りを備え、冷媒を減圧するようになっている。蒸発器9は、冷房絞り14の下流側に設けられた熱交換器であり、冷房絞り14で減圧された冷媒と空調ケース21内を流通する空調用空気流との間で熱交換して、空調用空気流を冷却するようになっている。蒸発器9は、空調ケース21内で流路全体を横断するように設けられている。蒸発器9は、空調ケース21内で室内放熱器11よりも空調用空気流の上流側に配設されている。
アキュムレータ10は、気液分離手段であり、三方弁13を介して熱交換器51から流出された冷媒、または冷房絞り14を通って蒸発器9から流出された冷媒を受け入れる。アキュムレータ10は、圧縮機6の吸入側に設置されており、冷媒の気液を分離して底部に液冷媒を溜め、ガス冷媒を圧縮機6へ吸入させるようになっている。
室内ユニットは、空調用空気流の温度を、乗員が設定する設定温度に調節して車室内に吹出すユニットであり、空調ケース21内にブロワ25、蒸発器9、室内放熱器11、およびエアミックスドア12などが設けられている。
ブロワ25は、内外気切替えドア27の切替えによって車室内または車室外から空調用空気流を空調ケース21内に取り入れて、最下流側となる各種吹出口から車室内へ吹出す送風手段である。ブロワ25の空調用空気流の下流側には、上記で説明した蒸発器9、および室内放熱器11が配設されている。また、室内放熱器11と空調ケース21との間には、空調用空気流が室内放熱器11をバイパスして流通可能となるバイパス通路26が形成されている。
エアミックスドア12は、室内放熱器11、およびバイパス通路26を通過する空調用空気流量を調節する調節手段である。エアミックスドア12は、室内放熱器11の空調用空気流通部、またはバイパス通路26を開閉する回動式のドアである。エアミックスドア12の開度に応じて、室内放熱器11を流通する加熱空気流と、蒸発器9で冷却されてバイパス通路26を流通する冷却空気流との流量割合が調節されて、室内放熱器11の下流側の空調用空気温度が調節されるようになっている。
暖房運転時には、電磁弁7が閉じられ、電気式膨張弁17は暖房絞りとして流路を絞り、空調用冷媒Y1が減圧されて熱交換器51から成る液冷熱交換器に流入するようになっている。暖房運転時に電気式膨張弁17による暖房絞りから空調用冷媒Y1が流出される場合、空調用冷媒Y1は低温低圧に減圧されているので、熱交換器51は空気流から吸熱する吸熱用熱交換器(吸熱器)として機能する。
暖房運転時においては、空調用冷媒Y1は、圧縮機6、室内放熱器11、電気式膨張弁(絞り)17、熱交換器(暖房時は吸熱器として機能する)51、三方弁13、アキュムレータ10、圧縮機6の順に、空調用冷媒回路100cを循環して流れる。なお、除湿暖房時は、冷房絞り(減圧弁)14、蒸発器9側にも空調用冷媒Y1が流入するように、三方弁13の開閉設定が調整される。
冷却用冷媒回路100aは、蓄熱用バイパス流路15を有している。空調用冷媒回路100cの暖房運転中に熱交換器51の表面に霜が付着して除霜運転が必要になるときには、三方弁2の開閉設定を制御して、熱源5、ポンプ3、蓄熱用バイパス流路15、熱源5の順に通るように、冷却用冷媒Y2が循環し、冷却用冷媒Y2への蓄熱が行なわれる。蓄熱された冷却用冷媒Y2が、霜が付着した熱交換器51に流入し、さらに送風機16を作動状態とすることにより、短時間除霜が行なわれる。
図2は、図1に示す空調用冷媒回路100cの冷房運転時の作動説明図である。冷房運転時には、電気式膨張弁17は閉じられて、室内放熱器11から流出される空調用冷媒Y1は開状態の電磁弁7を経由して、減圧を受けずに室外熱交換器を成す熱交換器51に流入するようになっている。冷房運転時に、空調用冷媒Y1は減圧されずに高温高圧のままであるので、熱交換器51は空調用冷媒Y1が冷却される液冷放熱器として機能する。
冷房運転時においては、矢印Y1にて示す空調用冷媒Y1は、圧縮機6から室内放熱器11、電磁弁(開)7、室外の熱交換器(冷房時は水冷凝縮器として機能する)51、三方弁13、冷房絞り14、蒸発器9、アキュムレータ10、圧縮機6の順に、空調用冷媒回路100cを循環して流れる。室内放熱器11には、エアミックスドア12が閉じられることで、空調用空気流が流れない。
以下、本実施の形態の熱交換システム100における熱交換器51の構成について詳細に説明する。図3は、実施の形態1の熱交換器51における空調用冷媒および冷却用冷媒の流れを説明する模式的な斜視図である。図4は、実施の形態1の熱交換器51に含まれる第1チューブ61および第2チューブ71の一部構成を示す分解斜視図である。図3および図4を参照して、熱交換器51は、所定の間隔をおいて対向配置された第1ヘッダタンク62および第2ヘッダタンク72と、第1ヘッダタンク62に連結された複数の第1チューブ61と、第2ヘッダタンク72に連結された複数の第2チューブ71とを有している。
第1チューブ61には、空調用冷媒Y1が流れる。第2チューブ71には、冷却用冷媒Y2が流れる。第1チューブ61および第2チューブ71は、互いに平行に、所定の間隔を空けて交互に積層されて配置されている。第1チューブ61は、2つの第2チューブ71の間に配置されている。第2チューブ71は、2つの第1チューブ61の間に配置されている。
図4に示すように、第1チューブ61および第2チューブ71は、長手方向に垂直な断面が扁平な扁平チューブ形状に形成されている。第1チューブ61および第2チューブ71は、扁平な断面形状の短辺が、その積層方向に沿って延びるように、配列されている。第1チューブ61および第2チューブ71は、扁平チューブの厚み方向に間隔を隔てて積層されている。
第1ヘッダタンク62は、複数の第1チューブ61の積層方向に延びている。第1ヘッダタンク62は、複数の第1チューブ61の長手方向の一端側に配置されており、複数の第1チューブ61を連通している。第1ヘッダタンク62は、複数の第1チューブ61を流通する空調用冷媒Y1の集合または分配を行なう。第2ヘッダタンク72は、複数の第1チューブ61の長手方向の他端側に配置されている。第1チューブ61は、第1ヘッダタンク62と第2ヘッダタンク72とを結ぶ方向に延びており、第1ヘッダタンク62と第2ヘッダタンク72との間に配置されている。
第1ヘッダタンク62の長手方向の一端側には、図3に示すように、第1ヘッダタンク62へ空調用冷媒Y1を導入させる導入配管64bが接続されているとともに、第1ヘッダタンク62から空調用冷媒Y1を導出させる導出配管64cが接続されている。第1ヘッダタンク62の長手方向の他端側は、閉塞部材によって閉塞されている。
第2ヘッダタンク72は、複数の第2チューブ71の積層方向に延びている。第1ヘッダタンク62は、複数の第2チューブ71の長手方向の一端側に配置されている。第2ヘッダタンク72は、複数の第2チューブ71の長手方向の他端側に配置されており、複数の第2チューブ71を連通している。第2ヘッダタンク72は、複数の第2チューブ71を流通する冷却用冷媒Y2の集合または分配を行なう。第2チューブ71は、第1ヘッダタンク62と第2ヘッダタンク72とを結ぶ方向に延びており、第1ヘッダタンク62と第2ヘッダタンク72との間に配置されている。
第2ヘッダタンク72の長手方向の一端側には、図3に示すように、第2ヘッダタンク72へ冷却用冷媒Y2を導入させる導入配管74bが接続されているとともに、第2ヘッダタンク72から冷却用冷媒Y2を導出させる導出配管74cが接続されている。第2ヘッダタンク72の長手方向の他端側は、閉塞部材によって閉塞されている。
第1ヘッダタンク62は、第1チューブ61および第2チューブ71の長手方向の一端側に配置されている。第2ヘッダタンク72は、第1チューブ61および第2チューブ71の長手方向の他端側に配置されている。第1チューブ61および第2チューブ71は、いずれも長手方向の一端側が第1ヘッダタンク62に固定されており、長手方向の他端側が第2ヘッダタンク72に固定されている。第1チューブ61は、第2ヘッダタンク72とは連通することなく、長手方向の他端側が第2ヘッダタンク72に固定されている。第2チューブ71は、第1ヘッダタンク62とは連通することなく、長手方向の一端側が第1ヘッダタンク62に固定されている。
熱交換器51は、第1チューブ61を流れる空調用冷媒Y1と、第1チューブ61の周囲を流れる空気流Y3とを熱交換させる。熱交換器51はまた、第2チューブ71を流れる冷却用冷媒Y2と、第2チューブ71の周囲を流れる空気流Y3とを熱交換させる。熱交換器51はさらに、第1チューブ61を流れる空調用冷媒Y1と、第2チューブ71を流れる冷却用冷媒Y2とを熱交換させる。熱交換器51は、空調用冷媒Y1、冷却用冷媒Y2、および空気流Y3の3種類の流体間での熱交換が可能に構成されている。
第1チューブ61と第2チューブ71との間に形成される空間は、送風機16から送風された空気流Y3が流れる経路を形成している。空気流Y3は、交互に離隔して積層された第1チューブ61および第2チューブ71間の隙間を流れ、空調用冷媒Y1および冷却用冷媒Y2と熱交換する。空気流Y3は、第1チューブ61および第2チューブ71の扁平な断面形状の長辺に沿って流れる。空気流Y3は、第1チューブ61および第2チューブ71の長手方向に直交する方向に沿って、熱交換器51内を流れる。扁平チューブ形状の第1チューブ61および第2チューブ71は、空気流Y3の流れ方向に沿って、交互に並んで配列されている。
図4を参照して、第1チューブ61は、上流部611と、下流部612と、折り返し部614とを有している。第1チューブ61内を流れる空調用冷媒Y1の流れにおいて、折り返し部614よりも上流側の部位が上流部611を構成しており、折り返し部614よりも下流側の部位が下流部612を構成している。
上流部611と下流部612とは、第1チューブ61の長手方向の一方側の端部613において、外部に開口している。上流部611および下流部612が開口する側の端部613に第1ヘッダタンク62を配置することで、第1ヘッダタンク62の内部空間と第1チューブ61とが連通している。
上流部611と下流部612とは、第1チューブ61の長手方向の他方側の端部において、外部に開口することなく、折り返し部614によって接続されている。これにより、第2ヘッダタンク72の内部空間と第1チューブ61とが連通することなく、上流部611と下流部612とが互いに連通している。
空調用冷媒Y1は、第1チューブ61内を、上流部611、折り返し部614、および下流部612の順に流れる。第1ヘッダタンク62から上流部611へ流入した空調用冷媒Y1は、折り返し部614においてその流れ方向を転換して下流部612へ流入し、第1ヘッダタンク62へ戻る。第1チューブ61は、第1ヘッダタンク62から第1チューブ61の上流部611へ空調用冷媒Y1が流入する冷媒流入部611eと、第1チューブ61の下流部612から第1ヘッダタンク62へ空調用冷媒Y1が流出する冷媒流出部612eとを有している。
図3の模式的な斜視図中の実線矢印は、空調用冷媒Y1の流れを示している。より詳細には、空調用冷媒Y1は、導入配管64bを経由して第1ヘッダタンク62へ導入され、第1ヘッダタンク62から第2ヘッダタンク72へ向かう方向に流れ、第2ヘッダタンク72の手前でUターンし、第2ヘッダタンク72から第1ヘッダタンク62へ戻る方向に流れ、第1ヘッダタンク62から導出配管64cを経由して導出される。
第2チューブ71は、上流部711と、下流部712と、折り返し部714とを有している。第2チューブ71内を流れる冷却用冷媒Y2の流れにおいて、折り返し部714よりも上流側の部位が上流部711を構成しており、折り返し部714よりも下流側の部位が下流部712を構成している。
上流部711と下流部712とは、第2チューブ71の長手方向の一方側の端部713において、外部に開口している。上流部711および下流部712が開口する側の端部713に第2ヘッダタンク72を配置することで、第2ヘッダタンク72の内部空間と第2チューブ71とが連通している。
上流部711と下流部712とは、第2チューブ71の長手方向の一方側の端部において、外部に開口することなく、折り返し部714によって接続されている。これにより、第2ヘッダタンク72の内部空間と第1チューブ61とが連通することなく、上流部711と下流部712とが互いに連通している。
冷却用冷媒Y2は、第2チューブ71内を、上流部711、折り返し部714、および下流部712の順に流れる。第2ヘッダタンク72から上流部711へ流入した冷却用冷媒Y2は、折り返し部714においてその流れ方向を転換して下流部712へ流入し、第2ヘッダタンク72へ戻る。第2チューブ71は、第2ヘッダタンク72から第2チューブ71の上流部711へ空調用冷媒Y1が流入する冷媒流入部711eと、第2チューブ71の下流部712から第2ヘッダタンク72へ冷却用冷媒Y2が流出する冷媒流出部712eとを有している。
図3の模式的な斜視図中の点線矢印は、冷却用冷媒Y2の流れを示している。より詳細には、冷却用冷媒Y2は、導入配管74bを経由して第2ヘッダタンク72へ導入され、第2ヘッダタンク72から第1ヘッダタンク62へ向かう方向に流れ、第1ヘッダタンク62の手前でUターンし、第1ヘッダタンク62から第2ヘッダタンク72へ戻る方向に流れ、第2ヘッダタンク72から導出配管74cを経由して導出される。
第1チューブ61の上流部611と、第2チューブ71の下流部712とは、第1チューブ61および第2チューブ71の積層方向に並ぶように配置されている。第1チューブ61の下流部612と、第2チューブ71の上流部711とは、第1チューブ61および第2チューブ71の積層方向に並ぶように配置されている。空気流Y3の風上側に、第1チューブ61の下流部612と第2チューブ71の上流部711とが配置されている。空気流Y3の風下側に、第1チューブ61の上流部611と第2チューブ71の下流部712とが配置されている。
空気流Y3の流れ方向の上流側において、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2とは、いずれも、第2ヘッダタンク72から第1ヘッダタンク62へ向かう方向である、図3,4中の下向き方向へ流れている。空気流Y3の流れ方向の下流側において、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2とは、いずれも、第1ヘッダタンク62から第2ヘッダタンク72へ向かう方向である、図3,4の上向き方向に流れている。
図5は、実施の形態1の熱交換器51を一方側から側方視した模式図である。図5には、図3に模式的に示す熱交換器51を、その厚み方向に沿って図3中の手前側から見た側面図が図示されている。図5には、第1チューブ61および第2チューブ71の扁平な断面形状の長辺に沿って、下流部612および上流部711が配置されている側から、熱交換器51を側方視した模式図が図示されている。図5には、図3に示す空気流Y3の流れ方向に沿って、風上側から側方視した熱交換器51が図示されている。
図5中の実線矢印は、第1チューブ61の下流部612内を流れる空調用冷媒Y1の流れを示している。空調用冷媒Y1は、第1ヘッダタンク62へ流入する方向へ流れている。図5中の点線矢印は、第2チューブ71の上流部711内を流れる冷却用冷媒Y2の流れを示している。冷却用冷媒Y2は、第2ヘッダタンク72から離れる方向へ流れている。空調用冷媒Y1および冷却用冷媒Y2は、図5中の下向き方向に沿って、第2ヘッダタンク72から第1ヘッダタンク62へ向かう方向へ流れている。
第1チューブ61と第2チューブ71との間には、フィン80が配置されている。フィン80は、互いに対向する第1チューブ61の扁平面と第2チューブ71の扁平面とに双方に接合された状態で、配置されている。フィン80は、薄板状金属を波状に曲げ成形したコルゲートフィンであってもよい。フィン80は、熱交換器51における、空調用冷媒Y1と空気流Y3との熱交換、および、冷却用冷媒Y2と空気流Y3との熱交換を促進する機能を有している。フィン80はさらに、第1チューブ61を流通する空調用冷媒Y1と第2チューブ71を流通する冷却用冷媒Y2との間の熱交換を促進する機能を有している。
図6は、実施の形態1の熱交換器51を他方側から側方視した模式図である。図6には、図3に模式的に示す熱交換器51を、その厚み方向に沿って図3中の奥側から見た側面図が図示されている。図6には、第1チューブ61および第2チューブ71の扁平な断面形状の長辺に沿って、上流部611および下流部712が配置されている側から、熱交換器51を側方視した模式図が図示されている。図6には、図3に示す空気流Y3の流れ方向に沿って、風下側から側方視した熱交換器51が図示されている。
図6中の実線矢印は、第1チューブ61の上流部611内を流れる空調用冷媒Y1の流れを示している。空調用冷媒Y1は、第1ヘッダタンク62から離れる方向へ流れている。図6中の点線矢印は、第2チューブ71の下流部712内を流れる冷却用冷媒Y2の流れを示している。冷却用冷媒Y2は、第2ヘッダタンク72へ流入する方向へ流れている。空調用冷媒Y1および冷却用冷媒Y2は、図6中の上向き方向に沿って、第1ヘッダタンク62から第2ヘッダタンク72へ向かう方向へ流れている。
図6に示すように、第1ヘッダタンク62の近傍において、フィン80が設けられていない領域が存在している。第1チューブ61と第2チューブ71との間には、フィン80が配置されていないフィン非配置部89が形成されている。上述した通り、フィン80は、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換を促進する機能を有している。フィン非配置部89においては、フィン80による空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換が妨げられている。フィン非配置部89は、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換を抑制する熱交換抑制部90として、設けられている。
第1チューブ61の上流部611と、第2チューブ71の下流部712との間の、第1ヘッダタンク62の近傍の領域に、熱交換抑制部90が設けられている。熱交換抑制部90は、第1チューブ61のうち、第1ヘッダタンク62から第1チューブ61へ空調用冷媒Y1が流入する冷媒流入部611e(図4参照)を含んで構成されている。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態の熱交換システム100によれば、図6に示すように、熱交換器51の第1ヘッダタンク62の近傍に、第1チューブ61を流れる空調用冷媒Y1と、第2チューブ71を流れる冷却用冷媒Y2との熱交換を抑制する、熱交換抑制部90が形成されている。
図2を参照して説明した通り、冷房運転時に熱交換器51に流入する空調用冷媒Y1は、圧縮機6で圧縮された後の高温高圧の状態である。熱源5を冷却するための冷却用冷媒Y2が、高温の空調用冷媒Y1からの熱伝達を受けると、冷却用冷媒Y2が加熱されてしまい、熱源5の冷却性能が低下する。そこで、第1ヘッダタンク62の近傍に熱交換抑制部90を設けることにより、高温の空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換が抑制されるので、冷却用冷媒Y2の受熱を抑制できる。したがって、冷房時においても熱源5を効率よく安定的に冷却することができる。
また図4,6に示すように、熱交換抑制部90は、第1チューブ61のうち、第1ヘッダタンク62から第1チューブ61へ空調用冷媒Y1が流入する冷媒流入部611eを含んで構成されている。冷房運転時に第1チューブ61を流れる空調用冷媒Y1は、冷媒流入部611eにおいて、最も温度が高く、過熱蒸気の状態である。空調用冷媒Y1の温度が最も高い部位において空調用冷媒Y1から冷却用冷媒Y2への熱伝達を抑制する構成とすることで、より効率的に冷却用冷媒Y2の加熱を抑制することができる。
図3〜6に示すように、第1チューブ61のうち、第1チューブ61へ空調用冷媒Y1が流入する冷媒流入部611eは、第1チューブ61から空調用冷媒Y1が流出する冷媒流出部612eよりも、空気流Y3の流れ方向の下流側に配置されている。
第1チューブ61のうち最上流の冷媒流入部611eを流れる空調用冷媒Y1は、第1チューブ61のうち最下流の冷媒流出部612eを流れる空調用冷媒Y1よりも、温度が高い。冷媒流入部611eを空気流Y3の風上側に配置すると、冷媒流入部611eからの放熱を受けた空気流Y3が冷媒流出部612eの周囲を流れることになり、冷媒流出部612eにおける空気流Y3への伝熱効率が低下する。そのため、冷媒流入部611eを空気流Y3の風下側に配置することで、冷媒流出部612eにおける放熱性能を確保でき、熱交換器51における空調用冷媒Y1の放熱性能を向上することができる。
また図6に示すように、熱交換抑制部90は、第1チューブ61と第2チューブ71との間にフィン80が配置されていないフィン非配置部89を含んでいる。このようにすれば、第1チューブ61と第2チューブ71との間の一部箇所にフィン80を配置しない簡単な構成で、第1チューブ61と第2チューブ71とが熱的に非連結となる。これにより、空調用冷媒Y1から冷却用冷媒Y2への熱伝達を抑制する構成を容易に実現することができる。
第1チューブ61の延びる方向(図6中の上下方向)における、第1チューブ61の端部613(図4参照)から所定の距離までの領域にフィン80を配置しないことで、図6に示すように、熱交換抑制部90が形成されている。冷房運転時に空調用冷媒Y1から冷却用冷媒Y2への熱伝達を十分に抑制できるようにするために、端部613から、第1チューブ61の延びる方向における第1チューブ61の寸法の1/4以上に亘る領域に、熱交換抑制部90を形成してもよい。一方、暖房運転時などにおける空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換効率を十分に確保するために、端部613から、第1チューブ61の延びる方向における第1チューブ61の寸法の1/2以下に亘る領域に、熱交換抑制部90を形成してもよい。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2の熱交換器51を他方側から側方視した模式図である。図7には、実施の形態1で説明した図6に対応する、熱交換器51の側面図が図示されている。
図7に示すように、第1ヘッダタンク62から離れる領域においては、互いに対向する第1チューブ61と第2チューブ71との両方に接合されたフィン80が設けられている。第1ヘッダタンク62の近傍の熱交換抑制部90においては、第1チューブ61の周辺にフィン86が設けられており、第2チューブ71の周辺にフィン87が設けられている。フィン86,87は、互いに分離されている。第1チューブ61と第2チューブ71との間の、フィン86の先端とフィン87の先端との間には、フィンが配置されていないフィン非配置部89が形成されている。
このような構成を備えている実施の形態2によれば、第1チューブ61の周辺のフィン86と第2チューブ71の周辺のフィン87とが一体化されず分離されていることで、実施の形態1と同様に、フィンが配置されていないフィン非配置部89が形成されている。これにより、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換が抑制されるので、冷房時においても熱源5を効率よく安定的に冷却することができる。また、第1チューブ61にフィン86を接合することで空調用冷媒Y1と空気流Y3との熱交換をより促進することができ、第2チューブ71にフィン87を接合することで冷却用冷媒Y2と空気流Y3との熱交換をより促進することができる。
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3の熱交換器51に含まれる第1チューブ61および第2チューブ71の一部構成を示す分解斜視図である。図9は、実施の形態3の熱交換器51における空調用冷媒および冷却用冷媒の流れを説明する模式的な斜視図である。図10は、実施の形態3の熱交換器51を他方側から側方視した模式図である。図8には、実施の形態1で説明した図4に対応する、第1チューブ61および第2チューブ71の分解斜視図が図示されている。図9には、実施の形態1で説明した図3に対応する、熱交換器51の模式的な斜視図が図示されている。図10には、実施の形態1で説明した図6に対応する、熱交換器51の側面図が図示されている。
実施の形態3の熱交換器51は、実施の形態1と同様の第1チューブ61を有している。実施の形態3の熱交換器51は、第2チューブ71の構成において、実施の形態1と異なっている。より詳細には、実施の形態3の第2チューブ71は、その延びる方向(図8〜10中の上下方向)における寸法が、第1チューブ61よりも小さい。実施の形態3の第2チューブ71は、端部713において第2ヘッダタンク72に連通しており、折り返し部714が実施の形態1よりも第2ヘッダタンク72に近く第1ヘッダタンク62から離れる位置に配置されている。
図10に示す、空気流Y3(図9参照)の風下側から見た側面視において、第1ヘッダタンク62の近傍には、第2チューブ71が配置されていない領域が形成されている。第1チューブ61および第2チューブ71の積層方向(図10中の左右方向)において、第1チューブ61および第2チューブ71のうち、第2チューブ71が配置されておらず第1チューブ61のみが積層されている領域が、実施の形態3の熱交換抑制部90を構成している。
図9中の点線矢印は、冷却用冷媒Y2の流れを示している。冷却用冷媒Y2は、第1ヘッダタンク62から離れた位置でUターンしている。そのため、第1ヘッダタンク62の近傍の熱交換抑制部90には、冷却用冷媒Y2は流れていない。
以上のような構成を備えている実施の形態3によれば、第1ヘッダタンク62の近傍に、第2チューブ71が配置されずに第1チューブ61のみが積層されて、その結果冷却用冷媒Y2の流れが発生しない、熱交換抑制部90が形成されている。熱交換抑制部90において、第1チューブ61が第2チューブ71と熱的に切り離され、空調用冷媒Y1のみが流れる構成とすることで、熱交換抑制部90における空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換が抑制される。したがって、冷房運転時に冷却用冷媒Y2の加熱を抑制でき、熱源5を効率よく安定的に冷却することができる。
図10に示す側面図では、第1ヘッダタンク62の近傍の熱交換抑制部90にもフィン80が設けられており、フィン80が第1チューブ61のみに接合されている構成が例示されている。第1チューブ61にフィン80が接合することで、空調用冷媒Y1と空気流Y3との熱交換をより促進できるので望ましい。他方、実施の形態1と同様に、熱交換抑制部90にはフィン80を配置しない構成としてもよい。
(実施の形態4)
図11は、実施の形態4の熱交換器51に含まれるチューブの一部構成を示す分解斜視図である。図12は、実施の形態4の熱交換器51における空調用冷媒および冷却用冷媒の流れを説明する模式的な斜視図である。図13は、実施の形態4の熱交換器51を他方側から側方視した模式図である。図11には、実施の形態1で説明した図4に対応する、第1チューブ61、第2チューブ71および第3チューブ63の分解斜視図が図示されている。図12には、実施の形態1で説明した図3に対応する、熱交換器51の模式的な斜視図が図示されている。図13には、実施の形態1で説明した図6に対応する、熱交換器51の側面図が図示されている。
実施の形態4の熱交換器51は、実施の形態3と同様の第1チューブ61および第2チューブ71を有している。実施の形態4の熱交換器51はさらに、第2チューブ71と同数の、複数の第3チューブ63を有している。第3チューブ63には、第1チューブ61と同様に、空調用冷媒Y1が流れる。第3チューブ63は、長手方向に垂直な断面が扁平な扁平チューブ形状に形成されている。第2チューブ71の扁平面と、第3チューブ63の扁平面とは、同一平面上に配置されている。第1チューブ61および第3チューブ63は、互いに平行に、所定の間隔を空けて交互に積層されて配置されている。第3チューブ63は、2つの第1チューブ61の間に配置されている。
第3チューブ63は、上流部631と、下流部632と、折り返し部634とを有している。第3チューブ63内を流れる空調用冷媒Y1の流れにおいて、折り返し部634よりも上流側の部位が上流部631を構成しており、折り返し部634よりも下流側の部位が下流部632を構成している。上流部631と下流部632とは、第3チューブ63の長手方向の一方側の端部633において、外部に開口している。端部633に第1ヘッダタンク62を配置することで、第1ヘッダタンク62の内部空間と第3チューブ63咎連通している。
空調用冷媒Y1は、第3チューブ63内を、上流部631、折り返し部634、および下流部632の順に流れる。第1ヘッダタンク62から上流部631へ流入した空調用冷媒Y1は、折り返し部634においてその流れ方向を転換して下流部632へ流入し、第1ヘッダタンク62へ戻る。図12中の実線矢印は、第1チューブ61および第3チューブ63を経由して流れる、空調用冷媒Y1の流れを示している。
以上のような構成を備えている実施の形態4によれば、第1ヘッダタンク62の近傍に、第2チューブ71が配置されず、その結果冷却用冷媒Y2の流れが発生しない、熱交換抑制部90が形成されている。熱交換抑制部90では、第1チューブ61および第2チューブ71のうち、第1チューブ61のみが積層されている。これにより、熱交換抑制部90では空調用冷媒Y1のみが流れ、熱交換抑制部90における空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換が抑制される。したがって、冷房運転時に冷却用冷媒Y2の加熱を抑制でき、熱源5を効率よく安定的に冷却することができる。
熱交換抑制部90における、空調用冷媒Y1の流路として、第1チューブ61に加えて第3チューブ63を設けることにより、熱交換器51における空調用冷媒Y1の熱交換性能を向上することができる。第2チューブ71の延在長さを小さくすることによって生じたスペースに第3チューブ63を配置して、空調用冷媒Y1の流路が形成されているので、熱交換器51を大型化する必要なく、熱交換器51の性能を向上することができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態を適宜組み合わせてもよい。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2,13 三方弁、3 ポンプ、5 熱源、6 圧縮機、7 電磁弁、9 蒸発器、10 アキュムレータ、11 室内放熱器、12 エアミックスドア、15 蓄熱用バイパス流路、16 送風機、17 電気式膨張弁、21 空調ケース、25 ブロワ、26 バイパス通路、27 内外気切替えドア、51 熱交換器、61 第1チューブ、62 第1ヘッダタンク、63 第3チューブ、64b,74b 導入配管、64c,74c 導出配管、71 第2チューブ、72 第2ヘッダタンク、80,86,87 フィン、89 フィン非配置部、90 熱交換抑制部、100 熱交換システム、100a 冷却用冷媒回路、100c 空調用冷媒回路、611,631,711 上流部、611e,711e 冷媒流入部、612,632,712 下流部、612e,712e 冷媒流出部、613,633,713 端部、614,634,714 折り返し部、Y1 空調用冷媒、Y2 冷却用冷媒、Y3 空気流。

Claims (3)

  1. 空調用冷媒が循環する空調用冷媒回路と、
    熱源を冷却するための冷却用冷媒が循環する冷却用冷媒回路と、
    前記空調用冷媒、前記冷却用冷媒および空気の間で熱交換を行なう熱交換器とを備える、熱交換システムにおいて、
    前記熱交換器は、
    前記空調用冷媒が流れる複数の第1チューブと、
    複数の前記第1チューブを連通する第1ヘッダタンクと、
    前記冷却用冷媒が流れる複数の第2チューブと、
    複数の前記第2チューブを連通する第2ヘッダタンクと、
    前記第1チューブと前記第2チューブとの間に配置されたフィンとを有し、
    前記第1チューブと前記第2チューブとは交互に積層されて配置されており、
    前記第1ヘッダタンクの近傍に、前記空調用冷媒と前記冷却用冷媒との熱交換を抑制する熱交換抑制部が形成されており、
    前記熱交換抑制部では、前記第1チューブおよび前記第2チューブのうち、前記第1チューブのみが積層されている、熱交換システム。
  2. 前記第1チューブは、前記第1ヘッダタンクから前記第1チューブへ前記空調用冷媒が流入する冷媒流入部を有し、
    前記熱交換抑制部は、前記冷媒流入部を含む、請求項1に記載の熱交換システム。
  3. 前記熱交換抑制部は、前記第1チューブと前記第2チューブとの間に前記フィンが配置されていないフィン非配置部を含む、請求項1または2に記載の熱交換システム。
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