JP2017144951A - 車両用空調装置 - Google Patents

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片山 康雄
Yasuo Katayama
康雄 片山
知樹 羽瀬
Tomoki Hase
知樹 羽瀬
中川 信也
Shinya Nakagawa
信也 中川
直人 国枝
Naoto Kunieda
直人 国枝
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Abstract

【課題】室内熱交換器の構成の簡素化を図った車両用空調装置を提供すること。【解決手段】冷媒を圧縮する電動圧縮機11と、冷媒と車室外4の空気との熱交換を行う室外熱交換器13と、冷媒とダクト21内を通過する空気との熱交換を行う室内凝縮器15及び室内蒸発器17と、室内凝縮器15と室内蒸発器17との間に配置されて室内凝縮器15及び室内蒸発器17を直列に接続する電子膨張弁16と、電動圧縮機11から吐出された冷媒を室外熱交換器13、または、室内凝縮器15に択一的に流通させる第1四方弁12と、第1四方弁12と室内凝縮器15との間に配置され、第1四方弁12または室外熱交換器13の一方から流通する冷媒を室内凝縮器15に導くと共に、室内蒸発器17から流通する冷媒を第1四方弁12または室外熱交換器13の他方に択一的に流通させる第2四方弁14とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
近年、エンジンの排熱量が少ないハイブリッド車やエンジンの排熱を利用できない電気自動車が普及してきている。これに合わせて、冷房運転時だけでなく暖房運転時においてもヒートポンプを利用する車両用空調装置の開発が進められている。この種の車両用空調装置では、冷媒を圧縮する電動圧縮機と、空気を車室内に導くダクトに配置される2つの室内熱交換器と、冷媒を減圧膨張させる膨張弁と、車室外に配置される室外熱交換器と、電動圧縮機から吐出された冷媒を室内熱交換器または室外熱交換器に択一的に流通させる四方弁(流路切替部)とを備え、この四方弁を切り替えることにより、冷媒の循環経路を反転させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、冷媒は、冷房運転時に電動圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器、四方弁及び電動圧縮機の順に流れ、暖房運転時に電動圧縮機、四方弁、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器、四方弁及び電動圧縮機の順に流れる。
特開平08−91042号公報
ところで、室内熱交換器は、例えば、帯状金属板をつづら折りに折返し曲折して形成された複数のコルゲートフィンと、これらコルゲートフィンの間に挟まれるように配置される複数の冷媒管(流路)とを備えて構成される。上記した構成では、冷房運転と暖房運転とで冷媒の流れる方向が変化するため、2つの室内熱交換器は、暖房運転時にはいずれも凝縮器として機能し、冷房運転時には一方の室内熱交換器が凝縮器として機能し、他方の室内熱交換器が蒸発器として機能する。ここで、他方の室内熱交換器を蒸発器として機能させるには、コルゲートフィンにおける隣接するフィン板の間に結露水がブリッジしないようにフィン板の表面に親水性処理が必要となる。また、他方の室内熱交換器を凝縮器として機能させるには、冷媒管の高耐圧構造が必要となる。このため、室内熱交換器の構成が煩雑となり、室内熱交換器の重量と製作費用とが増加する問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、室内熱交換器の構成の簡素化を図った車両用空調装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる車両用空調装置は、車室内に空気を導くダクトと、冷媒を圧縮する電動圧縮機と、冷媒と車室外の空気との熱交換を行う室外熱交換器と、冷媒とダクト内を通過する空気との熱交換を行う第1室内熱交換器及び第2室内熱交換器と、第1室内熱交換器と第2室内熱交換器との間に配置されて該第1室内熱交換器及び第2室内熱交換器を直列に接続する減圧手段と、電動圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器、または、第1室内熱交換器及び第2室内熱交換器に択一的に流通させる第1の流路切替部と、該第1の流路切替部と第1室内熱交換器との間に配置され、第1の流路切替部により、第1の流路切替部または室外熱交換器の一方から流通する冷媒を第1室内熱交換器に導くと共に、第2室内熱交換器から流通する冷媒を第1の流路切替部または室外熱交換器の他方に択一的に流通させる第2の流路切替部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1の流路切替部及び第2の流路切替部を備えることにより、冷房運転時または暖房運転時に関わらず、第1室内熱交換器、減圧手段及び第2室内熱交換器の順に冷媒が流れる。このため、第1室内熱交換器を凝縮器、第2室内熱交換器を蒸発器として専用に動作させることができ、従って、第1室内熱交換器及び第2室内熱交換器の構成を簡素化することができる。
また、第1の流路切替部及び第2の流路切替部は、それぞれ四方弁で構成されてもよい。この構成によれば、第1の流路切替部及び第2の流路切替部をそれぞれコンパクトに構成でき、第1の流路切替部及び第2の流路切替部の配置スペースの縮小を図ることができる。
また、第1の流路切替部は、電動圧縮機及び室外熱交換器と共に車室外に配置され、第2の流路切替部は、第1室内熱交換器、第2室内熱交換器及び減圧手段と共に車室内に配置されてもよい。この構成によれば、第1の流路切替部、電動圧縮機及び室外熱交換器をユニット化して車室外に配置し、第2の流路切替部、第1室内熱交換器、第2室内熱交換器及び減圧手段をユニット化して車室内に配置し、各ユニットを配管で接続することで配管長を短くすると共に車両用空調装置を車両の狭隘なスペースにまとまりよく配置できる。
本発明によれば、第1の流路切替部及び第2の流路切替部を備えることにより、冷房運転時または暖房運転時に関わらず、第1室内熱交換器、減圧手段及び第2室内熱交換器の順に冷媒が流れる。このため、第1室内熱交換器を凝縮器、第2室内熱交換器を蒸発器として専用に動作させることができ、従って、第1室内熱交換器及び第2室内熱交換器の構成を簡素化することができる。
図1は、本実施形態にかかる車両用空調装置の回路構成図である。 図2は、室内凝縮器の部分斜視図である。 図3は、流路切替部の変形例を示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態にかかる車両用空調装置の回路構成図である。図1に示すように、車両用空調装置1は、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両に搭載されて車室内2の空調(暖房または冷房)を行う装置である。車室内2は、車体フレーム3によって、車室外4と区画されている。車両用空調装置1は、第1四方弁(第1の流路切替部)12、室外熱交換器13、第2四方弁(第2の流路切替部)14、室内凝縮器(第1室内熱交換器)15、電子膨張弁(減圧手段)16、室内蒸発器(第2室内熱交換器)17、及び、アキュムレータ18を備え、これらはそれぞれ配管19により接続されて冷媒回路を構成する。また、車両用空調装置1は、室外熱交換器13に隣接して配置されて室外熱交換器13に向けて送風する室外送風ファン20を備える。
また、車両用空調装置1は、車室内2に空気を導くダクト21を備え、このダクト21内にはブロアファン22と、上記した室内蒸発器17と、この室内蒸発器17よりも空気下流側に位置する上記した室内凝縮器15とが収容されている。ブロアファン22は、室内蒸発器17及び室内凝縮器15に向けて送風する送風機であり、ブロアファン22が送風した空気は、室内蒸発器17で冷却または室内凝縮器15で加熱されて車室内2に供給される。
ダクト21内には、室内蒸発器17と室内凝縮器15との間に第1ダンパ23が設けられ、室内蒸発器17の空気上流側に第2ダンパ24が設けられる。第1ダンパ23は、冷房運転時には、図中実線位置に配置されて、室内凝縮器15に送風空気が流れないように室内凝縮器15への流路を閉塞し、暖房運転時には、図中破線位置に配置されて、室内凝縮器15に送風空気が流れるように室内凝縮器13への流路を開放する。第2ダンパ24は、冷房運転時には、図中実線位置に配置されて、室内蒸発器17に送風空気が流れるように室内蒸発器17への流路を開放し、暖房運転時には、図中破線位置に配置されて、室内蒸発器17に送風空気が流れないように室内蒸発器17への流路を閉塞する。なお、この第2ダンパ24は、暖房運転時に、室内蒸発器17への流路を若干開くように開度を調整してもよい。これによれば、室内蒸発器17を通過した一部の空気は、この室内蒸発器17を通過する際に冷却されるため、空気中に含まれる水分が凝縮することで除去される。このため、暖房運転時に除湿運転を合わせて行うことができる。また、ダクト21は、送風空気流れの最上流側に、車室内空気(内気)及び車室外空気(外気)をそれぞれ導入する内気導入口,外気導入口(不図示)を有し、ダクト21内には、内気導入口及び外気導入口を選択的に閉塞する内外気切替ダンパ(不図示)が設けられている。
車両用空調装置1は、該車両用空調装置1の動作を制御する制御装置25を備える。この制御装置25は、選択された空調運転の運転モードに基づいて上記した第1四方弁12、第2四方弁14、電子膨張弁16、第1ダンパ23及び第2ダンパ24の動作を制御する。
電動圧縮機11は、例えば、車両に搭載されたバッテリ(電源部)から電力供給を受け、乗員により空調運転動作が指示されると、制御装置25の制御により、運転を開始して冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒を吐出する。第1四方弁12は、電動圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒を室外熱交換器13または第2四方弁14に択一的に流通させる。具体的には、第1四方弁12は、電動圧縮機11の吐出側に接続される第1ポート12a、室外熱交換器13に接続される第2ポート12b、第2四方弁14に接続される第3ポート12c及びアキュムレータ18を介して、電動圧縮機11の吸込側に接続される第4ポート12dを備えて構成される。第1ポート12aは、制御装置25の制御により、第2ポート12bまたは第3ポート12cの一方と連通し、第4ポート12dは、第2ポート12bまたは第3ポート12cの他方と連通する。
室外熱交換器13は、室外送風ファン20によって供給される空気と室外熱交換器13を流れる冷媒との熱交換を行う。具体的には、冷房運転時には流入する高圧のガス冷媒を冷却して凝縮させる凝縮器として機能する。また、暖房運転時には流入する低圧の液冷媒を加熱して蒸発させる蒸発器として機能する。
第2四方弁14は、上記した第1四方弁12と同一の構成を備え、この第1四方弁12と室内凝縮器15との間に設けられる。第2四方弁14は、第1四方弁12または室外熱交換器13の一方から流入する冷媒を室内凝縮器15に導くと共に、室内蒸発器17から流出する冷媒を第1四方弁12または室外熱交換器13の他方に流出させる。具体的には、第2四方弁14は、室内蒸発器17に接続される第1ポート14a、第1四方弁12の上記第3ポート12cに接続される第2ポート14b、室外熱交換器13に接続される第3ポート14c、室内凝縮器15に接続される第4ポート14dを備えて構成される。第1ポート14aは、制御装置25の制御により、第2ポート14bまたは第3ポート14cの一方と連通し、第4ポート14dは、第2ポート14bまたは第3ポート14cの他方と連通する。
室内凝縮器15は、上記した第1四方弁12及び第2四方弁14を通じて、電動圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒とダクト21内を流れる空気との熱交換を行い、この空気を加熱する。室内凝縮器15は、図2に示すように、帯状金属板をつづら折りに折返し曲折して形成された複数段のコルゲートフィン30と、これらコルゲートフィン30,30の間に挟まれるように配置される複数の冷媒管(流路)31とを備えて構成される。また、冷媒管31は扁平形状に形成され、これら複数の冷媒管31の両端は、一対のヘッダタンク(不図示)に接続されている。コルゲートフィン30は、隣接する冷媒管31,31に、ろう付けなどによって固着されて支持される。コルゲートフィン30における折り曲げられて隣接するフィン板30A,30Aは、所定間隔Pをあけて配置されている。室内凝縮器15の冷媒管31は、高圧のガス冷媒が流入するため、冷媒管31の管肉は厚く形成されて高耐圧構造となっている。
電子膨張弁16は、図1に示すように、室内凝縮器15と室内蒸発器17との間に配置され、室内凝縮器15から流入する高圧の液冷媒を減圧(膨張)して室内蒸発器17へ供給する。室内蒸発器17は、電子膨張弁16を介して、室内凝縮器15に直列に接続される。室内蒸発器17は、電子膨張弁16にて減圧された冷媒とダクト21内を流れる空気との熱交換を行い、この空気を冷却する。室内蒸発器17は、室内凝縮器15と同様に、複数段のコルゲートフィン30と、これらコルゲートフィン30,30の間に配置される複数の冷媒管31とを備える構成(図2参照)であるが、室内蒸発器17には、減圧された低圧の冷媒が流れるため、冷媒管31を高耐圧構造とする必要はない。一方、室内蒸発器17では、熱交換の際に、空気中の水分がコルゲートフィン30のフィン板30Aの表面に結露する。本実施形態では、フィン板30Aの表面に親水加工が施されており、結露水がフィン板30A,30A間でブリッジを生じないようになっている。アキュムレータ18は、冷媒のリザーバとして機能するとともに、電動圧縮機11に液冷媒が返送されることを防止する。
次に、車両用空調装置1の空調運転の動作について説明する。乗員により冷房運転が指示された場合、制御装置25は、第1四方弁12の第1ポート12aを第2ポート12bと連通させると共に、第4ポート12dを第3ポート12cと連通させる。また、制御装置25は、第2四方弁14についても第1ポート14aを第2ポート14bと連通させると共に、第4ポート14dを第3ポート14cと連通させる。また、制御装置25は、室内凝縮器15への流路を閉塞するように第1ダンパ23の動作を制御し、室内蒸発器17への流路を開放するように第2ダンパ24の動作を制御する。また、制御装置25は、電子膨張弁を所定の開度となるように制御すると共に、室外送風ファン20、ブロアファン22及び電動圧縮機11の運転を行う。
電動圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、図中の実線矢印に沿って、冷媒回路を流れる。具体的には、電動圧縮機11から吐出されたガス冷媒は、第1四方弁12を通じて、室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13は、室外送風ファン20の送風空気により冷媒を凝縮(液化)する。凝縮された液冷媒は、第2四方弁14を通じて、室内凝縮器15に流入する。ここで、室内凝縮器15は、第1ダンパ23により空気流路が閉塞されているため、室内凝縮器15での熱交換はなされずに高圧の液冷媒のまま室内凝縮器15を通過して電子膨張弁16に至る。この高圧の液冷媒は、電子膨張弁16を通過する際に減圧(膨張)され、室内蒸発器17に流入する。この室内蒸発器17は、ダクト21内を流通する車室内2の空気(内気)を冷却し、この冷却した空気(冷風)を車室内2に供給する。一方、室内蒸発器17では、車室内2の空気を冷却することにより、液冷媒は蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって、第2四方弁14、第1四方弁12及びアキュムレータ18を通じて、再び電動圧縮機11に吸込まれる。
一方、乗員により暖房運転が指示された場合、制御装置25は、第1四方弁12の第1ポート12aを第3ポート12cと連通させると共に、第4ポート12dを第2ポート12bと連通させる。また、制御装置25は、第2四方弁14についても第1ポート14aを第3ポート14cと連通させると共に、第4ポート14dを第2ポート14bと連通させる。また、制御装置25は、室内凝縮器15への流路を開放するように第1ダンパ23の動作を制御し、室内蒸発器17への流路を閉塞するように第2ダンパ24の動作を制御する。ここで、室内蒸発器17に空気の一部を流して除湿するために、第2ダンパ24の開度を調整してもよい。また、制御装置25は、電子膨張弁を所定の開度となるように制御すると共に、室外送風ファン20、ブロアファン22及び電動圧縮機11の運転を行う。
電動圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、図中の破線矢印に沿って、冷媒回路を流れる。具体的には、電動圧縮機11から吐出されたガス冷媒は、第1四方弁12、第2四方弁14を通じて、室内凝縮器15に流入する。暖房運転時には、第1ダンパ23は、室内凝縮器15への空気流路を開放しているため、室内凝縮器15において、流入した高温のガス冷媒とダクト21内を流通する車室内2の空気(内気)との熱交換がなされる。このため、この空気が加熱され、加熱された空気(温風)が車室内2に供給される。一方、室内凝縮器15に流入した冷媒は、熱交換により冷却されて凝縮(液化)されて電子膨張弁16に至る。この高圧の液冷媒は、電子膨張弁16を通過する際に減圧(膨張)され、室内蒸発器17に流入する。暖房運転時には、第2ダンパ24は、室内蒸発器17への空気流路を閉塞(もしくは除湿のために一部開放)しているため、室内蒸発器17において、流入した液冷媒とダクト21内を流通する車室内2の空気(内気)との熱交換はほとんどなされず、液冷媒のまま室内蒸発器17を通過する。この液冷媒は、第2四方弁14を通じて、室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13は、室外送風ファン20の送風空気と流入した液冷媒との熱交換を行い、この液冷媒を蒸発させる。蒸発したガス冷媒は第1四方弁12及びアキュムレータ18を通じて、再び電動圧縮機11に吸込まれる。
このように、本実施形態では、車両用空調装置1は、ダクト21内に電子膨張弁16を挟んで直列に接続された室内凝縮器15と室内蒸発器17とを備え、更には、第1四方弁12と室内凝縮器15との間に、第1四方弁12または室外熱交換器13の一方から流通する冷媒を室内凝縮器15に導くと共に、室内蒸発器17から流出する冷媒を第1四方弁12または室外熱交換器13の他方に択一的に流通させる第2四方弁14を備えるため、冷房運転時または暖房運転時に関わらず、室内凝縮器15、電子膨張弁16及び室内蒸発器17の順に冷媒が流れる。このため、室内凝縮器15は凝縮器として、また、室内蒸発器17は蒸発器として専用に動作させることができる。
この構成によれば、室内凝縮器15のフィン板30A(図2)には、結露水が付着することはないため、フィン板30Aの表面に親水加工を施す必要はない。これにより、室内凝縮器15の製造コストの低減を図ることが可能となる。さらに、フィン板30A,30A間に結露水がブリッジを生じることもないため、フィン板30A,30A間の間隔Pを従来よりも狭めることができる。このため、同一の熱交換面積を保持しつつも室内凝縮器15の外形寸法の小型化を図ることができ、室内凝縮器15の構成の簡素化を図ることができる。一方、室内蒸発器17においては、冷媒管31(図2)に高圧の冷媒が流れることはないため、冷媒管31の高耐圧構造は不要となり、室内蒸発器17の製造コストの低減を図ることが可能となる。また、冷媒管31の肉厚が低減することにより、従来よりも室内蒸発器17の重量が低減するため、室内蒸発器17の構成の簡素化を図ることができる。
さて、車両用空調装置1は、車両に搭載されるものであるため、設置スペースを確保することが難しい。本実施形態では、流路切替部として、第1四方弁12及び第2四方弁14を用いている。四方弁は、流路の切替をコンパクトに行うことができるため、結果として、第1四方弁12及び第2四方弁14が設置(配置)されるスペースの縮小を実現できる。
また、本実施形態では、第1四方弁12は、電動圧縮機11、室外熱交換器13及びアキュムレータ18と共に車室外4に配置され、第2四方弁14は、室内凝縮器15、電子膨張弁16及び室内蒸発器17と共に、車室内2に配置されている。この構成によれば、第1四方弁12、電動圧縮機11、室外熱交換器13及びアキュムレータ18をユニット化して車室外4に配置し、第2四方弁14、室内凝縮器15、電子膨張弁16及び室内蒸発器17をユニット化して車室内2に配置し、これら各ユニットを2本の配管19a,19b(図1)で接続することで配管長を短くすると共に車両用空調装置1を車両の狭隘なスペースにまとまりよく配置することができる。
次に、流路切替部の変形例を説明する。図3は、流路切替部の変形例を示す図である。上記した実施形態では、流路切替部として四方弁を用いた構成について説明したが、例えば、設置が十分に広く取れる大型車両などの場合には、四方弁の代わりに開閉弁を組み合わせた弁ユニットを用いた構成としても良い。ここでは、弁ユニットを第2の流路切替部として用いた構成について説明するが第1の流路切替部にも用いることができることは勿論である。
第2弁ユニット40は、図3に示すように、第1四方弁12と室内凝縮器15とを接続する第1配管41と、室内蒸発器17と室外熱交換器13とを接続する第2配管42と、これら第1配管41及び第2配管42にそれぞれ設けられる第1開閉弁41A,第2開閉弁42Aとを備える。また、第2弁ユニット40は、第1開閉弁41Aと室内凝縮器15との間の第1配管41及び室外熱交換器13と第2開閉弁42Aとの間の第2配管42を接続する第3配管43と、この第3配管43に設けられる第3開閉弁43Aとを備える。また、第2弁ユニット40は、第1開閉弁41Aと第1四方弁12との間の第1配管41及び室内蒸発器17と第2開閉弁42Aとの間の第2配管42を接続する第4配管44と、この第4配管44に設けられる第4開閉弁44Aとを備える。
この第2弁ユニット40は、冷房運転時には、第3開閉弁43A及び第4開閉弁44Aを開放し、第1開閉弁41A及び第2開閉弁42Aを閉鎖する。また、暖房運転時には、第3開閉弁43A及び第4開閉弁44Aを閉鎖し、第1開閉弁41A及び第2開閉弁42Aを開放する。これによっても、冷房運転時または暖房運転時に関わらず、室内凝縮器15、電子膨張弁16及び室内蒸発器17の順に冷媒を流すことができる。このため、室内凝縮器15は凝縮器として、また、室内蒸発器17は蒸発器として専用に動作させることができ、室内凝縮器15及び室内蒸発器17の構成の簡素化を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 車両用空調装置
2 車室内
4 車室外
11 電動圧縮機
12 第1四方弁(第1の流路切替部)
12a 第1ポート
12b 第2ポート
12c 第3ポート
12d 第4ポート
13 室外熱交換器
14 第2四方弁(第2の流路切替部)
14a 第1ポート
14b 第2ポート
14c 第3ポート
14d 第4ポート
15 室内凝縮器(第1室内熱交換器)
16 電子膨張弁
17 室内蒸発器(第2室内熱交換器)
19、19a、19b 配管
21 ダクト
22 ブロアファン
23 第1ダンパ
24 第2ダンパ
30 コルゲートフィン
30A フィン板
31 冷媒管
40 第2弁ユニット(第2の流路切替部)
P 間隔

Claims (3)

  1. 車室内に空気を導くダクトと、
    冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
    前記冷媒と車室外の空気との熱交換を行う室外熱交換器と、
    前記冷媒と前記ダクト内を通過する空気との熱交換を行う第1室内熱交換器及び第2室内熱交換器と、
    前記第1室内熱交換器と前記第2室内熱交換器との間に配置されて該第1室内熱交換器及び第2室内熱交換器を直列に接続する減圧手段と、
    前記電動圧縮機から吐出された前記冷媒を前記室外熱交換器、または、前記第1室内熱交換器及び前記第2室内熱交換器に択一的に流通させる第1の流路切替部と、
    該第1の流路切替部と前記第1室内熱交換器との間に配置され、前記第1の流路切替部により、前記第1の流路切替部または前記室外熱交換器の一方から流通する前記冷媒を前記第1室内熱交換器に導くと共に、前記第2室内熱交換器から流通する前記冷媒を前記第1の流路切替部または前記室外熱交換器の他方に択一的に流通させる第2の流路切替部と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記第1の流路切替部及び前記第2の流路切替部は、四方弁で構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記第1の流路切替部は、前記電動圧縮機及び室外熱交換器と共に前記車室外に配置され、前記第2の流路切替部は、前記第1室内熱交換器、前記第2室内熱交換器及び前記減圧手段と共に前記車室内に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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