JP2017118727A - モータおよびステータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロット内のコイルの占有率を高めたモータを提供する。【解決手段】ステータコア10は、円環状ヨーク12および円環状ヨーク12から径方向内周側に突起した複数のティース14を有し、複数のティース14の間に複数のスロットが形成される。複数のレーストラック型のコイル30は、それぞれが規則的に整列して巻回された巻線32を有する。複数のレーストラック型コイル30はそれぞれ、外周側の1辺と内周側の1辺とが異なるスロットに挿入される分布巻の形態で、巻線の規則的な整列を維持したまま複数のスロットに収容される。【選択図】図4

Description

本発明は、モータに関する。
インナーロータ型のモータ(回転電動機)は、インナーロータ(回転子)とアウターステータ(固定子)を備える。アウターステータは、ステータコアと巻線(コイル)を有する。ステータコアは、円環状のヨークと、ヨークから径方向内周側に突起した複数のティース(磁極歯)を有する。複数のティースの間には、複数のスロットが形成されており、コイルは、スロットに埋め込まれた形態で、ティースに巻装される。コイルの形態は大きく集中巻と分巻に分類される。集中巻では、ティースごとにコイルが集中して巻装される。一方、分布巻では、複数のティースを跨いでコイルが巻装され、コイルエンドにおいて異相または同相のコイル同士が隣接し、あるいは重なりあっている。集中巻のステータは、分布巻のそれと比べてコイルエンドを小さくでき、モータの小型化、高効率化に有利である。一方、分布巻のステータは、ステータの内周に形成される回転磁界を正弦波に近づけることができ、したがって集中巻に比べて高出力を得やすく、また騒音を低減しやすいという利点がある。
特開2013−5683号公報 特開2011−86736号公報
さらなるモータの高出力化のためには、ステータコアのスロット内のコイル占有率を高めるのが有効である。コイル占有率を高める手段として、略矩形の断面形状を有する素線銅線(平角線)をコイルとして用いる方法がある。平角線はその形状の特徴から、丸線と比較して巻線間の隙間を小さくできる。平角線は丸線に比べて剛性が高く、柔軟性に劣る。したがって平角線を用いたモータは、コイルエンドの高さが高くなり、小型化が難しいという問題がある。またコイルと鉄心の間の絶縁破壊を防止するために、平角線とティースとの間に絶縁紙が挿入される場合がある。このようなモータにおいて、コイルエンドにおいて平角線が押しつぶされると、平角線の剛性の高さから、絶縁紙にダメージを与えるおそれがある。
かかる事情から、巻線として平角線を用いずに、丸線を用いてステータを形成したい場合がある。集中巻のステータでは、丸線の巻線をスロット内において整列した状態で巻装することにより、占有率を高めるというアプローチが採り得る。一方、分布巻のステータに丸線を採用する場合には、占有率を高めることが難しかった。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、スロット内のコイルの占有率を高めたモータの提供にある。
本発明のある態様は、円環状ヨークおよび円環状ヨークから径方向内周側に突起した複数のティースを有し、複数のティースの間に複数のスロットが形成されるステータコアと、複数のレーストラック型コイルと、を備える。レーストラック型コイルは、規則的に整列して巻回された巻線を有する。複数のレーストラック型コイルはそれぞれ、外周側の1辺と内周側の1辺が異なるスロットに挿入される分布巻の形態で、巻線の規則的な整列を維持したまま複数のスロットに収容されている。
この態様によると、スロット内のコイルの占有率を高めることができる。
各レーストラック型コイルの外周側の1辺は、対応するスロット内に軸方向に挿入されていてもよい。
レーストラック型コイルを軸方向に挿入することにより、挿入時に整列を乱す方向に力を受けにくくなり、巻線の規則的な整列を維持することができる。
各レーストラック型コイルのコイルエンドの幅は、スロットの開口幅より狭くてもよい。これにより、レーストラック型コイルのコイルエンド部分の変形を抑制することができ、コイルエンド部分の巻線の規則的な整列を維持することができる。
各レーストラック型コイルの内周側の1辺は、対応するスロット内に径方向に挿入されていてもよい。
径方向に挿入する際に、内周側の1辺は、外周側の1辺に比べて、挿入の距離(深さ)が短く済む。したがって内周側の1辺は径方向に挿入したとしても、その過程において変形しにくいと言え、元の規則的な整列を維持することができる。
複数のスロットはそれぞれ、外周の幅が内周の幅より広く、各レーストラック型コイルの外周側の1辺は、内周側の1辺より太くてもよい。
このようなスロット形状、コイル形状を前提とした場合に、外周側の1辺を径方向に挿入すると、スロットの狭い内周部を通過する際に、規則的な整列が乱されることとなる。そこでこのようなスロット形状、コイル形状において、外周側の1辺を軸方向に挿入することにより、元の規則的な整列を維持することができる。
本発明の別の態様は、モータの製造方法に関する。この製造方法は、軸方向からみた断面がH型の巻枠に、巻線を規則的に整列して巻回し、レーストラック型コイルを形成するステップと、円環状ヨークおよび円環状ヨークから径方向内周側に突起した複数のティースを有し、複数のティースの間にスロットが形成されるステータコアに対して、複数のレーストラック型コイルを挿入するステップと、を備える。挿入するステップは、各レーストラック型コイルの外周側の1辺を、対応するスロットに軸方向に挿入するステップと、各レーストラック型コイルの内周側の1辺を、対応するスロットの位置まで周方向に移動させるステップと、各レーストラック型コイルの内周側の1辺を、対応するスロットに径方向に挿入するステップと、を備える。
この態様によると、スロット内のコイルの占有率を高めることができる。
巻枠の外周側の溝は、内周側の溝よりも幅が広くてもよい。
巻線のコイルエンドに対応する部分が巻回される巻枠の部分の幅は、スロットの開口幅より狭くてもよい。
本発明のさらに別の態様も、モータに関する。モータは、円環状ヨークおよび円環状ヨークから径方向内周側に突起した複数のティースを有し、複数のティースの間に複数のスロットが形成されるステータコアと、それぞれが規則的に整列して巻回された巻線を有する複数のレーストラック型コイルと、を備える。レーストラック型コイルを形成する巻線は、スロットへの挿入より前において、レーストラック型コイルの外周側の1辺および内周側の1辺の断面形状が、スロットの対応する部分の断面形状に適合するように、巻回されている。
この態様によれば、スロット内のコイルの占有率を高めることができる。
本発明のある態様によれば、スロット内のコイルの占有率を高めることができる。
図1(a)、(b)は、実施の形態に係るモータのステータコアを示す図である。 図2(a)、(b)は、実施の形態に係るステータを示す図である。 図3(a)〜(c)は、カセットコイルを示す図である。 実施の形態に係るステータの一部の断面図である。 図5(a)〜(d)は、ステータの製造工程の一部を示す図である。 図6(a)、(b)は、コイルエンド部分とスロットの寸法の関係を示す図である。 図7(a)〜(c)は、カセットコイルの形成に使用される巻枠を示す図である。 図8(a)〜(c)は、比較技術に係るステータを示す図である。 図9(a)、(b)は、比較技術に係るステータを示す図である。 変形例1に係るステータコアを示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1(a)、(b)は、実施の形態に係るモータのステータコアを示す図である。図1(a)には平面図が、図1(b)には斜視図が示される。このモータは、アウターステータ、インナーロータ型であり、ステータコア10は、円環状のヨーク12と、ヨーク12から径方向内周側に突起した複数のティース14を有する。隣接する2つのティース14の間には、コイルが巻装されるスロット16が形成される。
図2(a)、(b)は、実施の形態に係るステータ2を示す図である。図2(a)には、ステータ2全体が示され、図2(b)には、コイルエンドの拡大図が示される。
ステータ2は、上述のステータコア10と、複数のレーストラック型コイル(本明細書において、カセットコイルと称する)30を備える。複数のカセットコイル30は、分布巻の形態でスロット16内に設けられる。なお本発明においてティース14およびカセットコイル30の本数は特に限定されず、またスロット16に対するカセットコイル30の巻装パターンも特に限定されない。
図3(a)〜(c)は、カセットコイル30を示す図である。図3(a)は、カセットコイル30の外観斜視図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A’線の斜視断面図であり、図3(c)は、図3(a)のA−A’線の断面図である。カセットコイル30は、ステータコア10へ組み込む前に、スロット16内であるべき姿となるように、あらかじめ規則的に整列して巻回された巻線32で形成されている。巻線32は、たとえば丸型の導線(丸線)である。複数のカセットコイル30は、同じ構成を有している。図3(a)〜(c)において、E1は、カセットコイル30がステータコア10に組み込まれた状態において、外周側に嵌め込まれる1辺(下口コイルともいう)であり、E2は、カセットコイル30がステータコア10に組み込まれた状態において、内周側に嵌め込まれる1辺(上口コイルともいう)である。E3はコイルエンドに対応する部分となる。
図4は、実施の形態に係るステータ2の一部の断面図である。複数のカセットコイル30(ここではi番目のカセットコイル30〜i+3番目のカセットコイル30i+3)を示している。各カセットコイル30は、あらかじめ形成された巻線32の規則的な整列を維持したまま、複数のスロット16に収容されている。なお、カセットコイル30とティース14の間には絶縁紙が挿入される場合があるが、本明細書では省略する。
実施の形態に係るモータは、このステータ2に、ロータを組み付けることで構成されるが、ロータに関しては本発明の特徴と関係がないため、説明を省略する。以上が実施の形態に係るモータの構成である。
本実施の形態では、あらかじめスロット16の断面形状にフィットするようにして巻線32を巻回してカセットコイル30を形成し、カセットコイル30をスロット16内に収容することとした。すなわちカセットコイル30を形成する巻線32は、スロット16への挿入より前において、下口コイルE1および上口コイルE2それぞれの断面形状が、スロット16の対応する部分の断面形状に適合するように、あらかじめ巻回されている。これによりスロット内のコイルの占有率を高めることができる。このステータコア10を用いたモータによれば、高出力、低騒音という分布巻の利点を有しつつ、さらにコイルの占有率が高まることによる高出力化という利点を得ることができる。
本発明は、上述の説明から導かれるさまざまな装置、製造方法に及ぶものであり、特定の構成や方法に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質の理解を助け、またそれらを明確化するために、具体的な態様について説明する。
図5(a)〜(d)は、ステータ2の製造工程の一部を示す図である。図5(a)に示すように、複数のカセットコイル30の外周側の1辺(下口コイル)E1それぞれが、対応するスロット16に挿入される。好ましくはカセットコイル30の1辺E1は、軸方向(高さ方向)に挿入される。図5(b)には、いくつかのカセットコイル30それぞれの1辺E1のスロット16への挿入が完了した状態が示される。続いて、図5(c)に示すように、複数のカセットコイル30それぞれの内周側の1辺(上口コイル)E2が、対応するスロット16の位置まで周方向(図中矢印)に移動させられる。たとえばi番目のカセットコイル30の上口コイルE2は、対応するスロット16の位置に移動する。そして図5(d)に示すように、各上口コイルE2は、径方向外側に向かって、対応するスロット16に挿入される。
仮にカセットコイル30の外周側の1辺(下口コイル)E1を、径方向に挿入することとすれば、その挿入距離(深さ)が長いため、挿入の過程において、規則的な整列が乱される可能性が高くなる。特に、本実施の形態では、複数のスロット16はそれぞれ、外周の幅が内周の幅より広く形成されている。それに関連して、下口コイルE1の周方向の幅は、上口コイルE2の周方向の幅より広い。このようなスロット形状およびコイル形状の場合には、下口コイルE1を径方向に挿入すると、狭い内周側のスロットを通過させる際に、変形することとなる。これに対して、図5(a)に示したように、下口コイルE1をスロット16に対して、径方向ではなく、軸方向に挿入することにより、挿入時に整列を乱す方向に力を受けにくくなり、規則的な整列を維持することができる。
ここで図5(a)に示すように、カセットコイル30を軸方向に沿って挿入する場合、一方のコイルエンドに対応する部分E3が、スロットを通過することになる。この通過に際して、コイルエンド部分E3が変形するのを抑制することが望ましい。図6(a)、(b)は、コイルエンド部分E3とスロット16の寸法の関係を示す図である。カセットコイル30は、そのコイルエンド部分E3の周方向の幅dが、スロット16の開口幅Lよりも短くなるように形成される。これにより、下口コイルE1に加えて、コイルエンド部分E3の変形を抑制することができ、コイルエンド部分E3の規則的な整列を維持することができる。
また、カセットコイル30の上口コイルE2に関しては、対応するスロット16に対して、径方向に挿入することとした。ここでコイルを径方向に挿入する際に、上口コイルE2の挿入距離(深さ)は、下口コイルE1の挿入距離よりも1/2程度に短くて済む。したがって上口コイルE2についてはスロット16に対して径方向に挿入したとしても、その過程において変形しにくいと言え、元の規則的な整列を維持することができる。
また上述のスロット形状およびコイル形状の場合には、下口コイルE1内において横方向に並ぶ巻線32の本数(本実施の形態ではたとえば4本)は、上口コイルE2内において横方向に並ぶ巻線32の本数(たとえば3本)よりも多くなる。したがって仮に、下口コイルE1と上口コイルE2において同じ整列の乱れが生じたとしても、本数の少ない上口コイルE2側の方が、乱れにより生ずるエアギャップの体積は小さくて済む。このことからも、下口コイルE1を軸方向に挿入し、上口コイルE2を径方向に挿入するという製造方法は、全体としての占有率を高めることに大いに寄与している。
続いて、カセットコイル30の形成方法を説明する。図7(a)〜(c)は、カセットコイル30の形成に使用される巻枠40を示す図である。図7(a)は巻枠40の斜視図を、図7(b)は図7(a)の矢印A方向に望んだ平面図を、図7(c)は図7(a)の矢印B方向に望んだ平面図を示す。巻枠40は、巻芯42および巻芯42を挟み込むようにして設けられた二枚の側板44、46を備える。巻枠40は、図7(b)に示すように、軸方向(A方向)に望んだ断面がH型の形状を有している。このH型の巻枠40の2つの凹部の形状は、スロットの形状に沿うように定められる。巻芯42は直方体である。下口コイルE1が形成される領域における二枚の側板の間隔W1は、上口コイルE2が形成される領域における二枚の側板の幅W2よりも広くなっている。側板44および46は径方向に対してテーパーしていてもよい。
図7(a)には、巻線32を形成する導体が、側板44,46にガイドされつつ巻芯42に巻回される様子が矢印付きの破線で示される。このような巻枠40に、巻線32を規則的に整列して巻回すことにより、レーストラック型のカセットコイル30を形成することができる。
実施の形態に係るステータ2の利点は、以下で説明する比較技術との対比によって一層明確となろう。なおこの比較技術を公知技術として認定してはならない。図8(a)〜(c)は、比較技術に係るステータ2Rを示す図である。比較技術においては、径方向に実質的に均一な幅を有するレーストラック型のコイル30Rが形成される。コイル30Rは乱巻もしくは整列巻にて形成される。このコイル30Rの外周側の下口コイルE1は、巻線32の束を崩しながら1本ずつほぐしてステータコア10の対応するスロットに径方向に挿入される。同様に内周側の上口コイルE2についても、巻線32の束を崩しながら1本ずつほぐしてステータコア10の対応する別のスロットに径方向に挿入される。その結果、図8(c)に示すように、スロット16内のエアポケット50が多く発生することとなり、コイルの占有率が低下する。
翻って実施の形態に係るステータ2では、図8(c)に見られるエアポケット50を低減することができ、同じ形状、同じサイズのスロット16内に収容される巻線32の本数を増やすことができる。あるいは、同じ巻線32の本数を収容するために必要なスロットの断面積を小さくでき、ステータ、ひいてはモータを小型化できる。
図9(a)、(b)は、比較技術に係るステータ2Rを示す図である。図9(a)には、ステータ2R全体が示され、図9(b)には、コイルエンドの拡大図が示される。比較技術では、巻線32がスロット16に手作業で挿入されるため、スロット16内の巻線32の配列に規則性を見いだすことはできず、したがってコイルエンドにおける巻線の束も図9(b)のように崩れている。これに対して実施の形態に係るステータ2では、図2(b)に示すようにコイルエンドにおける巻線の束も規則的な配列が維持されており、この点においても比較技術に比べて優れている。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
実施の形態では、スキュー無しのティース14を有するステータコア10について説明したが本発明はそれには限定されない。図10は、変形例1に係るステータコア10aを示す図である。このステータコア10aのティース14aは軸方向に対して傾斜(スキュー)しており、したがってスロット16aも傾斜している。スキュー付きのステータコア10aに対しては、カセットコイル30を傾斜したスロット16aに沿って挿入すればよい。
(変形例2)
スロット16の幅は周方向に対して実質的に一定であってもよい。この場合、下口コイルE1の幅と、上口コイルE2の幅も、実質的に等しくてもよい。
(変形例3)
また変形例2において、巻線の配列が乱れない限りにおいて、下口コイルE1を、スロットに対して径方向に挿入してもよい。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
2…ステータ、10…ステータコア、12…ヨーク、14…ティース、16…スロット、30…カセットコイル、32…巻線、40…巻枠、42…巻芯、44,46…側板。

Claims (9)

  1. 円環状ヨークおよび前記円環状ヨークから径方向内周側に突起した複数のティースを有し、複数のティースの間に複数のスロットが形成されるステータコアと、
    それぞれが規則的に整列して巻回された巻線を有する複数のレーストラック型コイルと、
    を備え、
    前記複数のレーストラック型コイルはそれぞれ、外周側の1辺と内周側の1辺とが異なるスロットに挿入される分布巻の形態で、巻線の規則的な整列を維持したまま前記複数のスロットに収容された状態にあることを特徴とするモータ。
  2. 各レーストラック型コイルの外周側の1辺は、対応する前記スロット内に軸方向に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 各レーストラック型コイルのコイルエンドの幅は、スロットの開口幅より狭いことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
  4. 各レーストラック型コイルの内周側の1辺は、対応する前記スロット内に径方向に挿入されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のモータ。
  5. 前記複数のスロットはそれぞれ、外周の幅が内周の幅より広く、
    各レーストラック型コイルの外周側の1辺は、内周側の1辺より太いことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモータ。
  6. ステータの製造方法であって、
    軸方向からみた断面がH型の巻枠に、巻線を規則的に整列して巻回し、レーストラック型コイルを形成するステップと、
    円環状ヨークおよび前記円環状ヨークから径方向内周側に突起した複数のティースを有し、複数のティースの間にスロットが形成されるステータコアに対して、複数の前記レーストラック型コイルを挿入するステップと、
    を備え、
    前記挿入するステップは、
    各レーストラック型コイルの外周側の1辺を、対応するスロットに軸方向に挿入するステップと、
    各レーストラック型コイルの内周側の1辺を、対応するスロットの位置まで周方向に移動させるステップと、
    各レーストラック型コイルの前記内周側の1辺を、前記対応するスロットに径方向に挿入するステップと、
    を備えることを特徴とする製造方法。
  7. 前記巻枠の外周側の溝は、内周側の溝よりも幅が広いことを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
  8. 前記巻線のコイルエンドに対応する部分が巻回される前記巻枠の部分の幅は、スロットの開口幅より狭いことを特徴とする請求項6または7に記載の製造方法。
  9. 円環状ヨークおよび前記円環状ヨークから径方向内周側に突起した複数のティースを有し、複数のティースの間に複数のスロットが形成されるステータコアと、
    それぞれが規則的に整列して巻回された巻線を有する複数のレーストラック型コイルと、
    を備え、
    前記レーストラック型コイルを形成する前記巻線は、前記スロットへの挿入より前において、前記レーストラック型コイルの外周側の1辺および内周側の1辺それぞれの断面形状が、前記スロットの対応する部分の断面形状に適合するように、巻回されていることを特徴とするモータ。
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