JP7194631B2 - ステータ、モータ、及びワイパモータ - Google Patents
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Description
また、モータの中には、ロータのロータコア内に永久磁石を埋め込んだいわゆるIPM(Interior Permanet Magnet)モータがある。さらに、リラクタンストルクを利用したモータがある(例えば、特許文献1参照)。このようなモータでは、ステータの巻線は、分布巻き方式で構成され、かつ同一方向に巻回される巻線の巻回数が奇数である場合が多い。
また、上述の特許文献3では、スロットの空間自体が小さくなってしまいモータ特性を向上させにくいという課題があった。
<ワイパモータ>
図1は、ワイパモータ1の斜視図である。図2は、図1のA-A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、ワイパモータ1は、例えば車両に搭載され、ウインドウガラス(いずれも図示しない)を払拭するためのワイパ装置100の駆動源となる。ワイパモータ1は、モータ部(請求項におけるモータに相当)2と、モータ部2の回転を減速して出力する減速部3と、モータ部2の駆動制御を行うコントローラ部4と、を備えている。
以下の説明において、単に軸方向という場合は、モータ部2のシャフト31の回転軸線C方向をいい、単に周方向という場合は、シャフト31の周方向をいい、単に径方向という場合は、シャフト31の径方向をいうものとする。
モータ部2は、モータケース5と、モータケース5内に収納されている略円筒状のステータ8と、ステータ8の径方向の内側に設けられ、ステータ8に対して回転可能に設けられたロータ9と、を備えている。モータ部2は、ステータ8に電力を供給する際にブラシを必要としない、いわゆるブラシレスモータである。
モータケース5は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料に形成されている。モータケース5は、軸方向に分割可能に構成された第1モータケース6と、第2モータケース7と、からなる。第1モータケース6及び第2モータケース7は、それぞれ有底筒状に形成されている。
第1モータケース6は、底部10が減速部3のギアケース40と接合されるように、このギアケース40と一体成形されている。底部10の径方向の略中央には、ロータ9のシャフト31を挿通可能な貫通孔10aが形成されている。
図3は、ステータ8及びロータ9の径方向に沿う断面図である。図4は、図3のB部拡大図である。
図2から図4に示すように、ステータ8は、径方向に沿う断面形状が略円環状となる円筒状のステータコア21と、ステータコア21と一体化され、ステータコア21から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、本実施形態では24個)のティース22と、を備えている。ステータコア21及びティース22は、例えば複数の金属板を軸方向に積層することにより形成されている。なお、ステータコア21は、複数の金属板を軸方向に積層して形成する場合に限られるものではなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形することにより形成してもよい。
段差部92は、ティース本体91から段差面92aを介して形成されている。段差面92aは、周方向外側に向かうに従って漸次径方向内側に向かうように若干斜めに形成されている。段差面92aの周方向外側の角部には、丸面取り部92bが形成されている。段差部92は、径方向内側に向かうに従って漸次周方向の幅W3が狭くなるように形成されている。段差部92の周方向の幅W3は、丸面取り部92bの位置が最大となる。
また、ティース22は、ティース本体91、及び段差部92の各周方向の側面、及び各軸方向端面と、鍔部93の丸面取り部93a、及び鍔部93の軸方向端面で、かつ丸面取り部93aに対応する位置と、を被覆するインシュレータ23を有している。スロット90に挿入される巻線24は、インシュレータ23によってティース22との絶縁が確保されている。
図5は、ステータ8のティース22を展開した図である。図6は、図3のティース22に対応する箇所の一部を拡大した図である。なお、図5で示す巻線24の線種と図6で示す巻線24の線種とを対応させている。また、図5において、各ティース22に、周方向で順番となるように番号を付している。図5において、周方向で隣り合うティース22の間がスロット90に相当している。図5では、ステータ8の上部に磁極(N極、S極)を示している。本実施形態では、磁極数は4極である(詳細は後述する)。
一方、3段目に配置された巻線24は、2段目における周方向で隣り合う巻線24の間に配置されている。すなわち、2段目の巻線24と3段目の巻線24とが俵積みされる。
また、外側巻線群95o、及び内側巻線群95iは、1つのスロット90に径方向に並んで配置されているので、外側巻線群95oの3段目の巻線24と内側巻線群95iの1段目の巻線24とが俵積みされる。内側巻線群95iの3段目の巻線24は、周方向で隣り合う段差部92の間に配置される。
図3に示すように、ロータ9は、減速部3を構成するウォーム軸44(図2参照)と一体成形されたシャフト31と、シャフト31の外周面に嵌合固定されこのシャフト31の軸心を回転軸線Cとする略円柱状のロータコア32と、ロータコア32内に配置された複数の樹脂マグネット33a~33dと、を備えている。
ロータコア32の径方向中央には、軸方向に沿って貫通孔32aが形成されている。貫通孔32aに、シャフト31が圧入等によって固定されている。これにより、シャフト31とロータコア32とが一体となって回転する。ロータコア32は、外周面がステータコア21の内周面に径方向で所定のエアギャップGを介して対向した状態で保持される。
図1、図2に戻り、減速部3は、モータケース5が取り付けられているギアケース40と、ギアケース40内に収納されるウォーム減速機構41と、を備えている。ギアケース40は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料により形成されている。ギアケース40は、一面に開口部40aを有する箱状に形成されており、内部にウォーム減速機構41を収容するギア収容部42を有する。ギアケース40の側壁40bには、第1モータケース6が一体成形されている箇所に、この第1モータケース6の貫通孔10aとギア収容部42とを連通する開口部43が形成されている。
モータ部2の駆動制御を行うコントローラ部4は、磁気検出素子61が実装されたコントローラ基板62と、ギアケース40の開口部40aを閉塞するように設けられたカバー63と、を備えている。そして、コントローラ基板62が、ウォームホイール45のセンサマグネット側(ギアケース40の開口部40a側)に対向配置されている。
カバー63の外周部に、図示しないコネクタが一体成形されている。このコネクタは、図示しない外部電源から延びるコネクタと嵌着可能に形成されている。このコネクタの端子に、コントローラ基板62が電気的に接続されている。これにより、外部電源の電力がコントローラ基板62に供給される。
次に、ワイパモータ1の動作について説明する。
ワイパモータ1において、コネクタ11を介してコントローラ基板62に供給された電力は、図示しないパワーモジュールを介してモータ部2の各巻線24に選択的に供給される。すると、各巻線24に流れる電流は、ステータ8(ティース22)に所定の鎖交磁束を形成する。この鎖交磁束は、ロータ9の永久磁石33により形成される有効磁束との間で磁気的な吸引力又は反発力(磁石トルク)を発生させる。また、鎖交磁束は、ロータ9にリラクタンストルクを発生させる。これにより、ロータ9が継続的に回転される。
次に、図7に基づいて、本発明の実施形態について説明する。なお、参考例と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
図7は、ステータ8のティース22に対応する箇所の一部を拡大した図である。図7は、前述の図6に対応している。
図7に示すように、本実施形態では、ステータ8のインシュレータ223は、外側巻線群95oにおける3段目の巻線24(1本の巻線24)に対応する箇所に、3段目の巻線24に向かって突出する凸部71を有している。この点、前述の参考例と相違する点である。
例えば、上述の実施形態では、ワイパモータ1は、車両のウインドウガラスを払拭するためのワイパ装置100の駆動源となる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、車両に搭載される電装品(例えば、パワーウインドウ、サンルーフ、電動シート等)の駆動源となるものや、その他のさまざまな用途に、上記のワイパモータ1の構成を採用することができる。
例えば、1つのスロット90に3つ以上の巻線群95が配置されている場合、少なくとも最も径方向内側に位置する巻線群95における3段目の巻線24の本数が1本であればよい。全ての巻線群95における3段目の巻線24の本数が1本であってもよい。
凸部71は、径方向に沿う断面で略半円状に形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、巻線24のガタツキを防止できる形状であればよい。例えば、径方向に沿う断面の形状が三角形状や四角形状であってもよい。
Claims (5)
- 環状のステータコアと、
前記ステータコアの内側面から径方向の内側に突出され、周方向に沿って配置される複数のティースと、
周方向で隣り合う前記ティースの間に形成されたスロットと、
それぞれの前記ティースを覆う絶縁性を有するインシュレータと、
前記スロット内に挿入され、複数の巻線が径方向に複数段並んで配置されてなる2つの巻線群と、
を備え、
各前記巻線群は径方向に並んで配置されており、
各前記巻線群において、最も径方向内側に配置された前記巻線の本数は1本であり、前記巻線群における他の段の前記巻線の本数は2本であり、
前記他の段において、各段の各前記巻線は、異なる段の対応する前記巻線の1本のみに接触するように周方向と径方向とに整列配置されており、
前記最も径方向内側に配置された各前記巻線群における前記巻線は、同一の前記巻線群における前記他の段の周方向で隣り合う各前記巻線に接触し、
前記ティースは、
径方向に沿って延びるティース本体と、
前記ティース本体の径方向内側端に形成され、前記ティース本体の径方向内側端における周方向の幅よりも大きい段差部と、
前記段差部の径方向内側端に形成され、周方向に沿って延びる鍔部と、
を有し、
前記段差部は前記インシュレータによって覆われており、
前記最も径方向内側に配置された前記巻線群における最も径方向の内側に配置された前記巻線は、周方向で隣り合う前記段差部及び前記段差部を覆う前記インシュレータによって周方向に位置決めされており、
前記インシュレータは、複数の前記巻線群のうち、最も径方向内側の前記巻線群を除いた前記巻線群における径方向の最も内側の前記巻線の位置に、該巻線に向かって突出する凸部を有し、
前記最も径方向内側の前記巻線群を除いた前記巻線群における最も径方向の内側に配置された前記巻線は、周方向で隣り合う前記ティース本体及び前記凸部によって周方向に位置決めされている
ことを特徴とするステータ。 - 前記巻線は、分布巻き方式で前記スロットに挿入されている
ことを特徴とする請求項1に記載のステータ。 - 前記ステータコアの軸方向からみて、前記段差部の長手方向の長さは、前記巻線の線径よりも小さい
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステータ。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のステータと、
前記ステータコアの外周面が嵌合され、前記ステータコアが固定されるモータケースと、
前記ステータの径方向内側に配置され、前記ステータに対して回転自在に設けられたロータと、
を備えたことを特徴とするモータ。 - 請求項4に記載のモータを、車両に搭載されたワイパ装置に用いたことを特徴とするワイパモータ。
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