JP2011229285A - 回転電機のステータの製造方法及び回転電機のステータ - Google Patents

回転電機のステータの製造方法及び回転電機のステータ Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機の設計上の制約が少なく、コイルの大きな変形を行うことなくステータを製造する。
【解決手段】コイル50はスロット12に挿入される前における一側辺51a及び他側辺51bの位置関係がスロット12への挿入完了時の状態と対応するように形成され、ステータコア10の内側に治具20が配置された状態で、複数のコイル50をその一側辺51aがスロット12に挿入され、他側辺51bが保持溝22aに挿入された状態にセットする。その後、治具20を回転させて、各保持溝22aが当該保持溝22aに挿入された他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態に位置決めされる。その状態で押し出し手段によりコイル50に対して保持溝22aに挿入された他側辺51bを保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力が加えられて、他側辺51bがスロット12に挿入される。
【選択図】図9

Description

本発明は、複数のスロットが内周に開口する開口部を有し、かつ開口部からスロットの底部に向かってスロットピッチが拡がるように形成された環状のステータコアと、予め巻線によりスロットの断面に応じた断面形状に形成されたコイルとを備えた回転電機のステータの製造方法並びに回転電機のステータに関する。
この種のステータとして、図17に示すように、内周面に所定の間隔を介して形成されるスロット71aの幅よりスロット71aの開口部の幅が狭く形成されたステータコア71と、一対のスロット71aにそれぞれ装着されるコイル72とを備えたものがある(特許文献1参照)。コイル72は、第1の辺部72a及び第2の辺部72bと、第1及び第2の辺部72a,72bの一端側に連なる第3の辺部72cと、第1及び第2の辺部72a,72bの他端側に連なる第4の辺部72dとから成る。第1及び第2の辺部72a,72bは、整列巻きされて一対のスロット71a内に嵌挿可能な厚さに積層され、第3の辺部72cは、第1及び第2の辺部72a,72bの延在方向にずれて積層方向の厚さがスロット71aの開口部の幅より小さく積層されて形成されている。そして、コイル72が、第3の辺部72cをスロット71aの開口部を通過させることにより、第1及び第2の辺部72a,72bが両スロット内に装着されてステータコア71に組み付けられる。
また、ステータコアのスロットに、予め巻線された複数のコイルの一側辺をそれぞれ挿入した後、前記複数のコイルの他側辺をそれぞれ他のスロットに挿入して、ステータコアの端面から見たときコイルが螺旋状に重なった形態をなすステータの製造方法が提案されている(特許文献2参照)。特許文献2の方法では、スリット状の複数の保持溝からなりステータコアのスロットのピッチの整数倍のピッチで形成される保持溝群が外周に形成された治具を用い、予め巻線された複数のコイルの一側辺を前記治具の外側に出し、他側辺を前記保持溝群にそれぞれ挿入した状態で、各コイルを治具の円周に沿って配列する。また、ステータコアの内歯(ティース)の1個ずつに対応して立設された複数本のブレード部を有する補助治具を、治具の端面に設置して、各コイルの一側辺を対応する前記ブレード部の間隙に保持させる。この治具を補助治具側から前記ステータコアの内側に挿入して、各コイルの一側辺を、補助治具によってガイドしつつ、治具の端縁部によってステータコアの対応するスロットに押し込む。こうしてステータコアの内側に配置された治具を所定角度回動させて、保持溝がステータコアの対応するスロットに整合するように位置決めした後、各コイルの他側辺を押出し手段によって外径側に押出して、ステータコアの対応するスロットに挿入する。
特開2003−153478号公報 特開2007−166850号公報
ところが、特許文献1に記載のステータではコイル72の第3の辺部72cは、ステータコア71の内側に存在する形状のため、回転電機の設計上の制約が大きいという問題がある。
また、特許文献2の方法においては、治具を回転させる角度が大きいため、それに伴いコイルの変形量が大きくなってしまう。そして、コイルの変形量が大きいと、コイルの残存応力が大きくなることから、コイルがスロットに入り難いという問題がある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転電機の設計上の制約が少なく、コイルの大きな変形を行うことなくステータを製造することができる回転電機のステータの製造方法及び回転電機のステータを提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数のスロットが内周に開口する開口部を有し、かつ前記開口部から前記スロットの底部に向かってスロットピッチが拡がるように形成された環状のステータコアに、予め巻線により閉ループを成すように形成された複数のコイルの一側辺をそれぞれ前記スロットに挿入し、その後、前記複数のコイルの他側辺をそれぞれ他のスロットに挿入して形成されるステータを製造する回転電機のステータの製造方法である。複数の保持溝が前記ステータコアのスロットの開口部と対向する位置となるように外周に形成されるとともに、前記ステータコアの内側に配置可能な治具を使用する。前記複数のコイルとして、予め前記一側辺及び他側辺の位置関係がスロットへの挿入完了時の状態と対応するように形成され、両コイルエンドは、前記一側辺と前記他側辺との距離の変化を吸収可能で、かつ少なくとも一方のコイルエンドは、前記ステータコアの内側に前記治具が配置されるとともに、前記一側辺が前記スロットに挿入され前記他側辺が前記保持溝に挿入された状態でステータコアの軸方向から見た場合に、前記一側辺が挿入されたスロットの範囲内に位置する部分以外の部分が、前記治具の前記保持溝が形成された部分の端面上に位置する形状のコイルを使用する。そして、前記治具の保持溝に前記他側辺を挿入した状態で、前記治具及び前記ステータコアの軸心が一直線上に位置する状態で前記治具及び前記ステータコアを軸方向に相対移動させて前記一側辺を前記スロットへ挿入して、前記ステータコアの内側に前記治具が配置された状態にセットする。その後、前記ステータコアと前記治具とを相対回転させて、各保持溝を当該保持溝に挿入された他側辺が挿入されるべきスロットと対向する状態に位置決めする。その状態で押し出し手段により前記コイルに対して前記保持溝に挿入された他側辺を前記保持溝から対応するスロット内に押し出す力を加えて、前記他側辺をステータコアのスロットに挿入する。ここで、「スロットピッチ」とは、隣り合う二つのスロットの中心線間の距離を意味する。また、「挿入完了時の状態と対応する」とは、挿入完了時の状態と完全に一致する場合やほぼ一致している場合(特にスロットの間隔よりも少し広い場合)も含む。
この発明では、ステータコアに分布巻きを形成する状態で組み込まれるコイルは、予め巻線により、ステータコアのスロットに挿入される前における一側辺及び他側辺の位置関係がスロットへの挿入完了時の状態と対応するように形成されている。そして、治具の保持溝に他側辺を挿入した状態で、治具及びステータコアの軸心が一直線上に位置する状態で、治具及びステータコアを軸方向に相対移動させて一側辺をステータコアの軸方向にスロットへ挿入して、ステータコアの内側に治具が配置された状態で、複数のコイルをその一側辺がスロットに挿入され、他側辺が保持溝に挿入された状態にセットする。その後、ステータコアと治具とを相対回転させて、各保持溝が当該保持溝に挿入された他側辺が挿入されるべきスロットと対向する状態に位置決めされる。その状態で押し出し手段によりコイルに対して保持溝に挿入された他側辺を保持溝から対応するスロット内に押し出す力が加えられて、一側辺及び他側辺がステータコアのスロットに挿入されてコイルがステータコアに組み付けられる。即ち、コイルをスロットへ挿入する前に予めコイルを挿入時の形状またはそれに近い形状に形成しておくので、特許文献2に記載された方法と異なり、コイルを大きく変形させる必要がなく、コイルをスロットへ挿入するのが容易になる。また、コイルエンドはステータコアの内側に存在する部分がないため、回転電機の設計上の制約が少なくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記複数のコイルの一側辺を前記治具の外側に出し、他側辺を前記保持溝にそれぞれ挿入した状態で、各コイルをそのコイルエンドが前記治具の周方向に延びるように配列する。そして、前記ステータコアのティースの1個ずつに対応して設けられた複数本のブレード部を有する補助治具を、前記治具の端面に配置して、前記各コイルの一側辺を対応する前記ブレード部の間に位置させる。この治具を前記補助治具側から前記ステータコアの内側に挿入して、前記各コイルの一側辺を、前記補助治具によってガイドしつつ、前記ステータコアの対応するスロットに押し込む。
ステータを構成する多数のコイルの他側辺を治具の保持溝に挿入した状態で、治具及びステータコアを軸方向に相対移動させて一側辺をスロットに挿入しつつ治具とともにステータコアの内側に配置するには、治具の外周に突出した全ての一側辺がスロットと対向する状態となる必要がある。しかし、コイル及び治具の製造時の許容誤差から、他側辺が保持溝に挿入された状態において、他側辺は保持溝内で多少がたつくため、単にコイルの他側辺を治具の保持溝に挿入しただけでは、全ての一側辺がスロットと対向する状態になるとは限らず、全ての一側辺をスロットと対向する状態にするのに手間がかかる。しかし、この発明では、各コイルの一側辺が、補助治具によってガイドされてスロットと対向する状態になるため、複数のコイルの一側辺がステータコアのスロットに、他側辺がステータコアの内側に配置された治具の保持溝にそれぞれ挿入された状態にセットするのが容易になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記押し出し手段は前記他側辺に直接押し出し力を加える。この発明では、押し出し手段が他側辺以外の部分、例えば、コイルエンドに押し出し力を加えることにより間接的に他側辺に押し出し力を加える場合に比べて、他側辺をスロット内に確実に押し込むことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記押し出し手段として、先端に向かうほど軸心からの距離が小さくなる押圧部を有するプッシャが、前記保持溝に対応して放射状に配置された押圧具を用い、この押圧具の前記プッシャを、対応する前記各保持溝に先端から挿入し、前記保持溝に挿入されたコイルの他側辺を前記治具の外径側に押し出して前記ステータコアの対応するスロットに挿入する。この発明では、押し出し手段を治具内に設けるよりも、押し出し手段の構成が比較的簡単になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記押し出し手段は、前記各保持溝に挿入された状態で保持溝の径方向に沿って移動可能な押し出し体と、前記押し出し体に対して治具の中心側から外周側に向かって押し出し力を加える押し出し力付与手段とを備えている。この発明では、コイルエンドに干渉することなく各他側辺に押し出し力を加えることができるので、他側辺をスロット内に確実に押し込むことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記巻線として平角線を使用する。この発明では、巻線に断面円形や断面楕円形の巻線を使用した場合に比べてコイルの占積率の向上を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、複数のスロットが内周に開口する開口部を有し、かつ前記開口部から前記スロットの底部に向かってスロットピッチが拡がるように形成された環状のステータコアと、前記複数のスロットに挿入されたコイルを備える回転電機のステータである。そして、前記コイルは前記スロットに挿入される一側辺及び他側辺を有する。前記一側辺及び他側辺に連続する1組のコイルエンドのうち少なくとも一方のコイルエンドは、前記一側辺の端部からステータコアの径方向に屈曲された第1の屈曲部と、前記他側辺の端部からステータコアの周方向に屈曲された第2の屈曲部と、一端が前記第1の屈曲部に連続し、他端が前記第2の屈曲部に連続する状態でステータコアの周方向に延びる連結部とを有する。
この発明の回転電機のステータは、請求項1に記載の発明による製造方法で製造することができ、コイルをスロットへ挿入する前に予めコイルを挿入時の形状またはそれに近い形状に形成しておくので、コイルを大きく変形させる必要がなく、コイルをスロットへ挿入するのが容易になる。また、コイルエンドはステータコアの内側に存在する部分がないため、回転電機の設計上の制約が少なくなる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記連結部は、途中に捩れ部を有し、隣り合うコイルエンドの前記連結部の前記捩れ部より前記第1の屈曲部側がステータの軸方向に重ならない部分となり、前記連結部の前記捩れ部より前記第2の屈曲部側がステータの軸方向に重なる部分となる。この発明では、隣り合うコイルエンドにおいて、連結部同士でステータコアの軸方向に重なり合わない部分があるので、連結部同士が全てステータコアの軸方向に重なる場合に比べてコイルエンドのコイルエンド長を短くできる。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載の発明において、前記1組のコイルエンドのうち一方のコイルエンドのみが前記第1の屈曲部、前記第2の屈曲部及び前記連結部を備えている。この発明では、他方のコイルエンドの形状に要求される制約が一方のコイルエンドより少ないため、コイルエンドがステータコアの端面から突出する量を少なくでき、ステータの小型化を図ることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載の発明において、前記1組のコイルエンドは、前記一側辺及び他側辺と直交する平面に対して対称に形成されている。したがって、この発明では、一側辺と他側辺との距離が縮められたり、縮められた状態から拡がったりするように両コイルエンドが変形する際に、コイルエンドが非対称に形成されている場合に比べて円滑に変形し易い。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜請求項10のいずれか一項に記載の発明において、巻線として平角線を使用する。この発明では、巻線に断面円形や断面楕円形の巻線を使用した場合に比べてコイルの占積率の向上を図ることができる。
本発明によれば、回転電機の設計上の制約が少なく、平角線のように変形に大きな力を必要とする巻線で形成されたコイルを用いた場合でもコイルの無理な変形を行うことなくステータを製造することができる回転電機のステータを提供することができる。
(a)はステータの製造装置の一部省略模式平面図、(b)は一部省略模式正面図。 治具の模式斜視図。 補助治具の模式斜視図。 (a)押出し手段の模式斜視図、(b)はプッシャが移動した状態の模式斜視図。 (a)はコイルの部分模式斜視図、(b)は模式平面図。 (a)はステータの一部省略模式平面図、(b)はスロットに挿入された各相の一側辺及び他側辺の関係を示す模式図。 ステータコアと治具にコイルが挿入された状態の一部省略模式平面図。 治具が回動された後の図7に対応する一部省略模式平面図。 プッシャ一部がコイルエンドに当接した状態の一部省略模式平面図。 一側辺及び他側辺が所定位置まで挿入された状態を示す一部省略模式平面図。 別の実施形態の押し出し手段の模式平断面図。 (a)は図11のA−A線断面図、(b)は押し出し体の斜視図。 別の実施形態を示し、図7に対応する一部省略模式平面図。 同じく図8に対応する一部省略模式平面図。 (a)は別の実施形態のコイルエンドを示す部分模式斜視図、(b)は模式平面図、(c)は別の実施形態の巻線を示す部分模式斜視図。 (a)は別の実施形態のステータの一部省略模式平面図、(b)はスロットに挿入された各相の一側辺及び他側辺の関係を示す模式図。 従来技術のステータの模式平面図。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図10にしたがって説明する。
図1(a),(b)に示すように、ステータの製造装置は、ステータコア10を支持する支持部30と、治具20をその軸心が支持部30上に支持固定されたステータコア10と同軸上で昇降移動させる昇降装置31と、昇降装置31上に支持された治具20を回動させる回動装置32とを備えている。
ステータコア10は、環状に形成されるとともにその内周に複数のティース11が一定間隔で、かつその中心線がステータコア10の中心から放射状に延びる直線上に位置するように形成され、隣り合うティース11の間にスロット12が形成されている。詳述すると、ステータコア10には複数のスロット12が内周に開口する開口部12aを有し、かつ開口部12aからスロット12の底部に向かってスロットピッチが拡がるように形成されている。スロットピッチとは隣り合う二つのスロット12の中心線間の距離を意味する。
図2に示すように、治具20は、支柱21と、その上端に固定されるとともに、略円柱状に形成された本体22とを有する。支柱21の下端には、治具20を回動装置32上に固定する円板状の固定部23が形成されている。本体22は、その外周面に複数の保持溝22aが、本体22の径方向に延びる状態で形成されている。保持溝22aは、ステータコア10のスロット12の開口部12aのピッチと同じピッチで形成されている。そして、治具20は、保持溝22aがステータコア10のスロット12の開口部12aに対してそれぞれ対向する位置となるように、ステータコア10の内側に配置可能に形成されている。
図1(a),(b)に示すように、支持部30は、ベース33上に立設された4本の支柱34の上部に支持プレート35が固定され、支持プレート35にステータコア10を収納可能な収納支持体36が固定されている。収納支持体36は、内径がステータコア10の外径とほぼ等しい略有底円筒状に形成されるとともに、底部に治具20の本体22及び治具20に組み付けられた後記するコイルの一側辺も通過可能な孔が形成されている。
図1(b)に示すように、昇降装置31は、ベース33に対して立設された油圧シリンダ37により昇降可能な昇降支持体38を備えている。昇降支持体38は段差を有する形状に形成され、ベース33に立設されたガイド支柱39にガイドされて昇降移動される。
回動装置32は、昇降支持体38上に装備され、昇降支持体38上に形成された図示しない支持軸に対してギヤ体40が回転可能に支持されている。支持軸は収納支持体36に収納された状態のステータコア10と軸心が同軸上になるように形成されている。ギヤ体40の上面には治具20の固定部23が着脱可能に取り付けられるようになっている。昇降支持体38上にはギヤ体40を駆動するサーボモータ41が固定され、サーボモータ41の出力軸にはギヤ体40と噛合するギヤ42が固定されている。したがって、治具20が固定部23においてギヤ体40に固定された状態でサーボモータ41が駆動すると、治具20は収納支持体36に収納された状態のステータコア10と同軸上でステータコア10に対して相対回転される。サーボモータ41は図示しない制御装置により制御される。
この製造装置は、治具20がステータコア10の内側に配置され、後記するコイルがステータコア10と治具20との間にセットされた状態から、コイルをステータコア10側に移動させるとき、図4(a),(b)に示すような押圧具45を用いる。押圧具45は、ガイド軸46を有しており、ガイド軸46の外周には、軸方向に沿って延びるガイド溝46aが周方向に等間隔で形成されている。ガイド軸46の下端には治具20の本体22上面に形成された嵌合凹部22bに嵌合可能な凸部46bが形成されている。
ガイド軸46の外周には、環状の押圧体47がガイド溝46aに沿ってスライド可能に装着されている。押圧体47は、ガイド軸46のガイド溝46aに嵌合する内歯を内周に有している。押圧体47の下面には、板状の複数枚のプッシャ48が取付けられており、各プッシャ48は、ガイド軸46の対応するガイド溝46aに嵌合し、ガイド軸46に対して放射状に取付けられている。プッシャ48は、その下方部分にガイド軸46に向かって次第に幅狭となるテーパ状の押圧部48aを有している。即ち、プッシャ48は、先端に向かうほど軸心からの距離が小さくなる押圧部48aを有する。ガイド軸46のガイド溝46a及びプッシャ48は、この実施形態の場合、治具20の保持溝22aと同数、同ピッチで形成されている。なお、図示の都合上、図4(a),(b)において、ガイド溝46a及びプッシャ48の数は保持溝22aの数より少なく図示している。
そして、図示しないが、製造装置には、収納支持体36に支持されたステータコア10の内側の所定位置に治具20が配置され、治具の上面に押圧具45が配置された状態で押圧体47を下方へ押し下げる作用を行う押し下げ装置を備えている。
図5(a),(b)に示すように、コイル50は、巻線50aとして平角線が使用され、巻線50aの巻き付けがエッジワイズ曲げで行われている。コイル50は、平行に延びる直線状部分の一側辺51a及び他側辺51bと、一側辺51a及び他側辺51bに連続する1組のコイルエンド52とを有している。1組のコイルエンド52は、一側辺51a及び他側辺51bと直交する平面に対して対称に形成されている。なお、図5(a)ではコイル50の上半分を図示している。
コイル50は、予め一側辺51a及び他側辺51bの位置関係がスロット12への挿入完了時の状態と対応するように形成されている。「対応するように」とは、完全に一致する場合やほぼ一致している場合(特にスロット12の間隔よりも少し広い場合)も含む。両コイルエンド52は、一側辺51aと他側辺51bとの距離の変化を吸収可能に形成されている。詳述すると、コイルエンド52は、一側辺51aの端部からステータコア10の径方向に屈曲された第1の屈曲部52aと、他側辺51bの端部からステータコア10の周方向に屈曲された第2の屈曲部52bと、一端が第1の屈曲部52aに連続し、他端が第2の屈曲部52bに連続する状態でステータコア10の周方向に延びる連結部52cとを有する。
連結部52cは、途中に捩れ部52dを有し、隣り合うコイルエンド52の連結部52cの捩れ部52dより第1の屈曲部52a側がステータSの軸方向に重ならない部分となり、連結部52cの捩れ部52dより第2の屈曲部52b側がステータSの軸方向に重なる部分となる。第1の屈曲部52aは、略四半円弧状を成すように屈曲されている。また、捩れ部52dは、連結部52cの中央寄りに形成されるとともに連結部52cが略90度捩れている。
コイルエンド52の形状を上記形状とすることにより、連結部52cは、隣り合うコイルエンド52の連結部52c同士がステータの軸方向に重なる部分と、ステータの軸方向に重ならない部分を有する。そして、全てのコイル50をステータコア10に組付けた際には、全てのコイル50のコイルエンド長さ(ステータコア10の端面からコイルエンド52が突出している長さ)は同じになる。なお、図5(a),(b)において、2点鎖線のL1で囲まれた部分が、連結部52c同士がステータの軸方向に重なる部分となり、2点鎖線のL2で囲まれた部分が、連結部52c同士がステータの軸方向に重ならない部分となる。
また、図7に示すように、コイルエンド52は、ステータコア10の内側に治具20が配置され、一側辺51aがスロット12に、他側辺51bが保持溝22aに挿入された状態で、ステータコア10の軸方向から見た場合に、一側辺51aが挿入されたスロット12の範囲内に位置する部分以外の部分が治具20の保持溝22aが形成された部分の端面上に位置する形状に形成されている。
次に前記のように構成された製造装置を用いたステータの製造方法を説明する。
この実施形態のステータSは、図6(a)に示すように、スロット数は48で、各コイル50は一側辺51a及び他側辺51bの間隔が6スロットピッチになるように、即ち一側辺51aが挿入されたスロット12と、他側辺51bが挿入されたスロット12との間に5個のスロット12が存在するようにステータコア10に組み付けられている。また、各コイル50は、一側辺51aがスロット12の奥側(底部側)に挿入され、他側辺51bがスロット12の開口部12a側に挿入された状態でステータコア10に2層巻で組み付けられている。なお、図6(a)ではステータSの半分が図示されており、コイルエンド52は一つのコイル50についてのみ図示している。そして、隣り合うコイル50の一側辺51a及び他側辺51bの関係を分かり易くするため、6個のコイル50について、コイル50毎に異なり、かつ同じコイル50の一側辺51a及び他側辺51b同士は同じになる模様を付している。
また、図6(b)に示すように、各コイル50は、同じ相のコイル50の一側辺51aと他側辺51bが挿入されるスロット12が2つずつ連続する状態で、U相、V相、W相が順に交代するように巻線の端部の結線が行われる。
ステータSを製造する場合は、先ず、治具20をギヤ体40から取り外した状態において、コイル50を、その一側辺51aが本体22の外側に突出するとともに、コイルエンド52が本体22の外周にほぼ沿って延びるように、他側辺51bを各保持溝22aに挿入する。次に治具20を昇降装置31の昇降支持体38が下降位置に配置された状態で、ギヤ体40に固定する。なお、治具20をギヤ体40から取り外さずに、ギヤ体40に固定した状態でコイル50を治具20に取り付けてもよい。一方、支持部30の収納支持体36にステータコア10を固定する。この状態では、治具20は、軸心がステータコア10の軸心と同軸上でステータコア10の下方に位置する。
次に、昇降装置31を上昇駆動させてコイル50が前述の状態に取り付けられた治具20を、ステータコア10の内側に配置するとともに、各コイル50の一側辺51aがステータコア10のスロット12に挿入された状態にセットする。即ち、治具20及びステータコア10の軸心が一直線上に位置する状態で、治具20及びステータコア10を軸方向に相対移動させて一側辺51aをステータコア10の軸方向にスロット12へ挿入する。そして、ステータコア10の内側に治具20が配置された状態で、複数のコイル50をその一側辺51aがスロット12に挿入され、他側辺51bが保持溝22aに挿入された状態にセットする。
詳述すると、このとき、例えば、図3に示すような補助治具25を使用する。補助治具25は、外径が治具20の本体22と同径の円筒状をなし、基部26と、基部26から先端に向かって軸方向と平行に延びる複数の板状のブレード部27とを有している。隣接するブレード部27の間には、保持溝22aと同じ幅のスリット状の間隙28が形成されている。補助治具25は、ブレード部27の遊離した端部を、治具20の上端面に当接するように設置される。このとき、治具20に前述した状態に取り付けられて保持されているコイル50の一側辺51a側が、ブレード部27の対応する各間隙28に挿入されて、ステータコア10の所定のスロット12と対応する状態に保持されている。
この状態で昇降装置31が上昇駆動されて昇降支持体38が上昇すると、治具20及び補助治具25が上昇する。上昇途中で、先ず補助治具25の基部26がステータコア10の内側(内周側)に挿入され、次いで各コイル50の一側辺51aがスロット12の開口部12a寄りに挿入される。ステータコア10の内側に治具20が配置された状態において、コイルエンド52は、一側辺51aが挿入されたスロット12の範囲内に位置する部分以外の部分が、治具20の保持溝22aが形成された部分の端面上に位置する形状のため、コイルエンド52がステータコア10と干渉せずに治具20がステータコア10の内側に挿入配置される。そして、昇降装置31の上昇駆動が終了すると、各コイル50の一側辺51aのスロット12への挿入が完了する。また、補助治具25が取り外される。
各コイル50は、一側辺51a及び他側辺51bの位置関係がスロット12への挿入完了時の状態と対応するように形成されており、スロットピッチは、スロット12の開口部12aの位置で最も小さく、スロット12の底部で最も大きくなる。そのため、前記セットが完了した状態では、図7に示すように、各コイル50の他側辺51bは、挿入されるべきスロット12、即ち同じコイル50の一側辺51aが挿入されたスロット12と6スロットピッチ離れたスロット12に対向する状態とはならない。図7では、他側辺51bは、一側辺51aが挿入されたスロット12と約7スロットピッチ離れたスロット12に対向する状態になっている。
次に、回動装置32のサーボモータ41が駆動され、ステータコア10が固定された状態で、治具20が所定量回動されて、図8に示すように、各コイル50の各他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態、即ち一側辺51aが挿入されたスロット12と6スロットピッチ離れたスロット12に対向する状態に位置決めされる。このとき、両コイルエンド52が撓むことにより一側辺51aと他側辺51bとの距離が最初の状態より短くなって、一側辺51aと他側辺51bとの距離の変化を吸収するため、コイル50は支障なく変形する。また、一側辺51a及び他側辺51bは撓んだ状態のコイルエンド52によりその距離が拡がる方向に付勢された状態にある。
次に、押圧具45を用いて、各コイル50に対して保持溝22aに挿入された他側辺51bを保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力を加えて、他側辺51bをステータコア10のスロット12に挿入する。詳述すると、ガイド軸46の凸部46bを治具20の嵌合凹部22bに嵌合した状態に押圧具45を配置し、その状態で押圧体47を製造装置の押し下げ装置により押し下げる。すると、押圧体47と共にプッシャ48がガイド軸46のガイド溝46aに沿って下降し、押圧部48aが保持溝22aに進入する。
そして、図9に示すように、押圧部48aがコイルエンド52に当接した状態から、さらに押圧体47が下降すると、コイル50に対して保持溝22aに挿入された他側辺51bを保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力が加えられ、他側辺51bがステータコア10のスロット12に挿入される。また、スロット12の開口部12a寄りに挿入されていた一側辺51aもスロット12の奥側へ移動される。なお、コイルエンド52にプッシャ48により押圧力が加えられる前の状態では、ステータコア10の軸方向から見た場合に、連結部52cはその一部が、各コイル50の他側辺51bの後端面がこれから移動すべき範囲内からはみ出す形状に形成されている。他側辺51bの後端面とは、保持溝22aの奥側と対向する他側辺51bの面を意味する。また、これから移動すべき範囲とは、他側辺51bがプッシャ48に押圧されてスロット12の所定位置に達するまでに移動する範囲を意味する。そのため、各他側辺51bが押圧部48aにより保持溝22aから完全に押し出された時点からは、プッシャ48の押圧力により連結部52cはステータコア10の外径方向へ曲げられながら所定の挿入位置まで移動する。
一側辺51a及び他側辺51bは撓んだ状態のコイルエンド52によりその距離が拡がる方向に付勢された状態にある。そのため、プッシャ48により他側辺51bを保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力が加えられて、一側辺51a及び他側辺51bがスロット12の底部に向けて移動されるに伴って一側辺51aと他側辺51bとの距離がコイルエンド52の作用により拡がる。したがって、ステータコア10のスロット12に、平角線で形成されたコイル50のように変形に大きな力を必要とするコイル50を変形させながら挿入する場合でも、ステータコア10の変形や傷付き、あるいは巻線50aの絶縁被覆の剥がれを防ぐことができる。
そして、押圧体47の下降が完了した状態では、図10に示すように、各プッシャ48は、一側辺51aがスロット12の底部に当接し、他側辺51bが他のコイル50の一側辺51aに当接する位置まで他側辺51bをスロット12内に挿入する状態になり、ステータコア10にコイル50が2層巻で組み付けられた状態になる。
次に押し下げ装置が元の待機位置へ復帰し、押圧具45が治具20から取り外された後、昇降装置31が下降駆動されて、昇降支持体38と共に治具20が収納支持体36の下方まで下降される。その後、コイル50がスロット12の所定位置に挿入されたステータコア10を収納支持体36から取り出す。そして、各コイル50の巻線50aの端部の結線が行われて、ステータSが完成する。
スロットピッチは、スロット12の開口部12aの位置で最も小さく、スロット12の底部で最も大きくなる。コイル50として自由状態における一側辺51aと他側辺51bとの間隔が挿入すべきスロット12の開口部12aの間隔とほぼ同じに形成されたものを使用する。そして、一側辺51a及び他側辺51bを単純にスロット12の奥側(底部側)に向けて押し出すと、一側辺51a及び他側辺51bがスロット12の壁面に接触した状態で、スロット12の壁面からの反力で一側辺51aと他側辺51bとの間隔が拡げられながら移動される。そのため、コイル50を形成する巻線50aとして丸線を複数本束ねて全体として扁平な状態とするとともに扁平形状が維持されるように樹脂で固めたり、合成樹脂製の絶縁シートを外側に巻き付けたりして巻線としたものや平角線を使用した場合、コイル50の変形や傷付きが生じる場合がある。
しかし、コイル50は、予め一側辺51a及び他側辺51bの位置関係がスロット12への挿入完了時の状態と対応するように形成され、その位置関係において、ステータコア10の内側に治具20が配置され、かつ各コイル50の一側辺51aがスロット12に挿入され、他側辺51bが治具20の保持溝22aに挿入された状態にセットされる。その後、ステータコア10と治具20とが相対回転されて、各保持溝22aが当該保持溝22aに挿入された他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態に位置決めされる。その際、コイルエンド52が撓むことにより一側辺51aと他側辺51bとの距離が最初の状態より短くなるが、一側辺51a及び他側辺51bは撓んだ状態のコイルエンド52によりその距離が拡がる方向に付勢された状態にある。そのため、押圧具45によりコイル50に対して他側辺51bを保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力が加えられて、他側辺51bがスロット12に挿入される際、一側辺51a及び他側辺51bがスロット12の底部に向けて移動されるに伴って一側辺51aと他側辺51bとの距離がコイルエンド52の作用により拡がる。したがって、回転電機の設計上の制約が少なく、ステータコア10のスロット12に、平角線で形成されたコイル50のように変形に大きな力を必要とするコイルを変形させながら挿入する場合でも、ステータコア10の変形や傷付きを防ぐことができる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ステータの製造方法は、複数の保持溝22aがステータコア10のスロット12の開口部12aと対向する状態でステータコア10の内側に配置可能な治具20を使用する。また、コイル50として、予め巻線50aにより形成され、予め一側辺51a及び他側辺51bの位置関係がスロット12への挿入完了時の状態と対応するように形成され、両コイルエンド52が、一側辺51aと他側辺51bとの距離の変化を吸収可能に形成されたものを使用する。また、少なくとも一方のコイルエンド52は、ステータコア10の内側に治具20が配置され、一側辺51aがスロット12に、他側辺51bが保持溝22aにそれぞれ挿入された状態でステータコア10の軸方向から見た場合に、一側辺51aが挿入されたスロット12の範囲内に位置する部分以外の部分が、治具20の保持溝22aが形成された部分の端面上に位置する形状に形成されている。そして、治具20の保持溝22aに他側辺51bを挿入した状態で、治具20及びステータコア10の軸心が一直線上に位置する状態で治具20及びステータコア10を軸方向に相対移動させて一側辺51aをスロット12へ挿入する。これにより、ステータコア10の内側に治具20が配置された状態にセットする。その後、ステータコア10と治具20とを相対回転させて、各保持溝22aを当該保持溝22aに挿入された他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態に位置決めする。その状態で押し出し手段としての押圧具45によりコイル50に対して保持溝22aに挿入された他側辺51bを保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力を加えて、他側辺51bをステータコア10のスロット12に挿入する。したがって、回転電機の設計上の制約が少なく、コイルの大きな変形を行うことなくステータを製造することができる。また、平角線で形成されたコイル50のように変形に大きな力を必要とするコイル50をステータコア10のスロット12に挿入する場合でも、ステータコア10の変形や傷付きを防ぐことができるとともに巻線50aの絶縁被覆の剥がれを防止することができる。
(2)複数のコイル50の一側辺51aを治具20の外側に出し、他側辺51bを保持溝22aにそれぞれ挿入した状態で、各コイル50をそのコイルエンド52が治具20の周方向に延びるように配列する。そして、ステータコア10のティース11の1個ずつに対応して設けられた複数本のブレード部27を有する補助治具25を、治具20の端面に配置して、各コイル50の一側辺51aを対応するブレード部27の間に位置させる。この治具20を補助治具25側からステータコア10の内側に挿入して、各コイル50の一側辺51aを、補助治具25によってガイドしつつ、ステータコア10の対応するスロット12に押し込んで、複数のコイル50をステータコア10及び治具20に対してセットする。したがって、複数のコイル50の一側辺51aがステータコア10のスロット12に、他側辺51bがステータコア10の内側に配置された治具20の保持溝22aにそれぞれ挿入された状態にセットするのが容易になる。
(3)押し出し手段として、先端に向かうほど軸心からの距離が小さくなる押圧部48aを有する板状のプッシャ48が、保持溝22aに対応して放射状に配置された押圧具45を用いる。そして、この押圧具45のプッシャ48を、対応する各保持溝22aに先端から挿入し、保持溝22aに挿入されたコイル50の他側辺51bを治具20の外径側に押し出してステータコア10の対応するスロット12に挿入する。したがって、押し出し手段の構成が比較的簡単になる。
(4)コイル50を形成する巻線50aとして平角線を使用する。したがって、巻線50aに断面円形や断面楕円形の巻線50aを使用した場合に比べてコイル50の占積率の向上を図ることができる。
(5)ステータSは、複数のスロット12が内周に開口する開口部12aを有し、かつ開口部12aからスロット12の底部に向かってスロットピッチが拡がるように形成された環状のステータコア10と、複数のスロット12に挿入されたコイル50を備える。そして、各コイル50は、スロット12に挿入される一側辺51a及び他側辺51bと、一側辺51a及び他側辺51bに連続する1組のコイルエンド52を有する。コイルエンド52は、一側辺51aの端部からステータコア10の径方向に屈曲された第1の屈曲部52aと、他側辺51bの端部からステータコア10の周方向に屈曲された第2の屈曲部52bと、一端が第1の屈曲部52aに連続し、他端が前記第2の屈曲部52bに連続する状態でステータコアの周方向に延びる連結部52cとを有する。したがって、このステータSは、前述の製造方法で製造することができ、ステータコア10のスロット12に、平角線で形成されたコイル50のように変形に大きな力を必要とするコイル50を変形させながら挿入する場合でも、ステータコア10の変形や傷付きを防止した状態で製造することができる。
(6)連結部52cは、途中に捩れ部52dを有し、隣り合うコイルエンド52の連結部52cの捩れ部52dより第1の屈曲部52a側がステータSの軸方向に重ならない部分となり、連結部52cの捩れ部52dより第2の屈曲部52b側がステータSの軸方向に重なる部分となる。したがって、隣り合うコイルエンド52において、連結部52c同士でステータコア10の軸方向に重なり合わない部分があるので、連結部52c同士が全てステータコア10の軸方向に重なる場合に比べてコイルエンド52のコイルエンド長を短くできる。
(7)コイル50の1組のコイルエンド52は、一側辺51a及び他側辺51bと直交する平面に対して対称に形成されている。したがって、一側辺51aと他側辺51bとの距離が縮められたり、縮められた状態から拡がったりするように両コイルエンド52が変形する際に、コイルエンド52が非対称に形成されている場合に比べて円滑に変形し易い。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を図11及び図12にしたがって説明する。この実施形態では、製造装置の押し出し手段の構成と、コイルエンド52の形状が第1の実施形態と異なり、その他の構成は第1の実施形態と同じであり、第1の実施形態と基本的に同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
押し出し手段は、押圧具45を使用せず、治具20がステータコア10の内側に配置され、各保持溝22aに挿入された他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態に位置決めされた状態で、他側辺51bに直接、保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力を加える構成である。
押し出し手段は、例えば、図11及び図12(a),(b)に示すように、各保持溝22aに挿入された状態で保持溝22a内を治具20の径方向に沿って移動可能な押し出し体55と、押し出し体55に対して治具20の中心側から外周側に向かって押し出し力を加える押し出し力付与手段56とを備えている。
押し出し体55は、保持溝22aの幅とほぼ等しい径で、長さが保持溝22aの上下方向の長さより長い円柱状の押圧バー55aと、その上端に形成された頭部55bとを有する。押し出し力付与手段56は、治具20の本体22に、各保持溝22aに対応して放射方向に延びるように形成されたピストン収容部57と、各ピストン収容部57に収容されたピストン58と、各ピストン収容部57に作動流体を供給可能な流体通路59とを備えている。各ピストン58は、ピストン収容部57と保持溝22aとを連通する孔からピストンロッド58aが保持溝22a内に突出する状態に設けられている。
また、コイルエンド52は、連結部52cが押し出し体55の押圧力を直接受けない形状に形成されている。具体的には、治具20が回転されて、各保持溝22aに挿入された他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態に位置決めされた状態において、コイルエンド52をステータコア10の軸方向から見た場合に、連結部52cは、各コイル50の他側辺51bの後端面がこれから移動すべき範囲内に位置する形状に形成されている。
そして、各コイル50をその一側辺51aがスロット12に挿入され、他側辺51bが保持溝22aに挿入され、かつ各保持溝22aが当該保持溝22aに挿入された他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態に位置決めされた状態で、流体通路59に作動流体が供給される。すると、各ピストン58が保持溝22a側に向かって移動して、ピストンロッド58aが押し出し体55を保持溝22aに沿ってスロット12側へ移動させ、押し出し体55の押圧バー55aが他側辺51bに直接、保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力を加える。また、流体通路59から作動流体が排出される状態になると、ピストン58は、図示しない戻りばねによりピストンロッド58aの没入側へ移動される。
したがって、この第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1),(2),(4)〜(7)と同様な効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(8)押し出し手段は他側辺51bに直接押し出し力を加える。したがって、押し出し手段が他側辺51b以外の部分、例えば、コイルエンド52に押し出し力を加えることにより間接的に他側辺51bに押し出し力を加える場合に比べて、他側辺51bに効率良く押し出し力を加えることができる。
(9)押し出し手段は、各保持溝22aに挿入された状態で保持溝22aの径方向に沿って移動可能な押し出し体55と、押し出し体55に対して治具20の中心側から外周側に向かって押し出し力を加える押し出し力付与手段56とを備えている。したがって、コイルエンド52に干渉することなく各他側辺51bに押し出し力を加えることができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 第1の実施形態のように、押圧具45を使用する場合でも、プッシャ48がコイルエンド52を押圧せずに、他側辺51bに直接、保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力を加える構成としてもよい。例えば、ステータコア10の内側に治具20が配置された状態で、複数のコイル50をその一側辺51aがスロット12に、他側辺51bが保持溝22aにそれぞれ挿入された状態にセットされた状態において、ステータコア10の軸方向から見た場合に、図13に示すように、連結部52cが他側辺51bの幅(径方向の長さ)内に位置する形状に形成する。連結部52cは、その後、ステータコア10と治具20とを相対回転させて、各保持溝22aを当該保持溝22aに挿入された他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態に位置決めされた状態においても、ステータコア10の軸方向から見た場合に、図14に示すように、他側辺51bの幅内に位置する形状に形成されている。この場合、プッシャ48が保持溝22aに進入することにより、押圧部48aが他側辺51bに当接して、他側辺51bに直接、保持溝22aから対応するスロット12内に押し出す力を加える。
○ プッシャ48は、先端に向かうほど軸心からの距離が小さくなる押圧部48aを有していればよく、板状に限らず、例えば、基端側は軸心と平行に延び、途中に設けられた屈曲部からは軸心に向かう方向に延びるように形成された棒状部材で形成してもよい。
○ 図15(a),(b)に示すように、コイル50は、第1の屈曲部52aの形状を半円状としてもよい。この場合、図5(a),(b)に示すコイル50に比べて第1の屈曲部52aの曲率半径が大きくなるが、コイル50の形成が容易になる。なお、第1の屈曲部52aは、他側辺51bのスロット12への挿入作業が完了した後、必要に応じてステータコア10の端面からの軸方向の突出長さが短くなるように曲げ加工される。
○ コイル50は、他側辺51bが保持溝22aに挿入された状態で、ステータコア10及び治具20をその軸心が同一直線上に位置する状態で相対移動させて一側辺51aをスロット12に挿入するときに、治具20の挿入側に位置するコイルエンド52が、ステータコア10と干渉しなければよい。したがって、1組のコイルエンド52のうち一方のコイルエンド52のみが、前記第1の屈曲部52aと、前記第2の屈曲部52bと、前記連結部52cとを備えていればよい。この場合、他方のコイルエンド52の形状に要求される制約が一方のコイルエンド52より少ないため、コイルエンド52がステータコア10の端面から突出する量を少なくでき、ステータSの小型化を図ることができる。
○ 両方のコイルエンド52が前記第1の屈曲部52aと、前記第2の屈曲部52bと、前記連結部52cとを備えているコイル50であっても、両コイルエンド52は、一側辺51a及び他側辺51bと直交する平面に対して対称に形成されていなくてもよい。
○ 1つのコイル50の一側辺51aと他側辺51bとの間に存在するスロット12の数は5個に限らない。例えば、図16(a)に示すように、4個にしてもよい。この場合、図16(b)に示すように、各スロット12には、同じ相のコイル50の一側辺51aと他側辺51bが挿入されるスロット12と、異なる相のコイル50の一側辺51aと他側辺51bが挿入されるスロット12とが交互に存在する状態になるよう、各コイル50の巻線50aの端部の結線が行われる。
○ コイル50を構成する巻線50aは平角線に限らず、例えば、図15(c)に示すように、断面が円形の巻線50aを複数本整列させた状態で使用してもよい。即ち、コイル50は、丸線が複数本整列された状態で所定形状に巻き付けられたものであってもよい。この場合、コイル50の少なくともステータコア10のスロット12内に収まる部分は、複数本の巻線50aがコイル50に形成された状態において一側辺51a及び他側辺51bの部分が束ねられた形状を維持するように樹脂等で固められたり、絶縁シートが巻き付けられたりする。巻線50aは一列でなく複数列に整列されてもよい。
○ 昇降装置31は、昇降支持体38を昇降する構成として油圧シリンダ37を備えたものに限らない。例えば、昇降支持体38をボールねじ機構により昇降したり、エアシリンダで昇降したり、リニアモータで昇降したりする構成としてもよい。
○ ステータコア10のスロット12の数は48個に限らず、48個より多くても、48個より少なくてもよい。しかし、6の倍数が好ましい。
○ ステータコア10の各スロット12に一側辺51a及び他側辺51bが2個ずつ挿入された2層巻のステータSに限らず、各スロット12に一側辺51a及び他側辺51bが1個ずつ挿入された単層巻のステータSに適用してもよい。
○ 製造装置は、ステータコア10及び治具20をその軸心が同一直線上に位置する状態で相対移動させて一側辺51aをスロット12に挿入するときに、治具20を移動させる構成に代えて、ステータコア10を移動させる構成にしてもよい。
○ 製造装置は、ステータコア10の内側に治具20が配置され、複数のコイル50の一側辺51aがスロット12に、他側辺51bが保持溝22aにそれぞれ挿入された状態にセットされた状態で、ステータコア10を回転させて、各保持溝22aに挿入された他側辺51bが挿入されるべきスロット12と対向する状態に位置決めしてもよい。
○ コイル50は2個のスロット12に跨って組み付けられる分布巻きであれば重ね巻きに限らず、例えば、同心巻きであってもよい。
○ ステータコア10は、環状をなし、複数のスロット12が内周に開口する開口部12aを有し、かつ開口部12aから底部に向かってスロットピッチが拡がるように形成されていればよく、複数の分割コアを結合して構成された分割コア型であってもよい。しかし、分割コア型の場合は、磁気抵抗が大きくなり、回転電機の出力が上げられないため、分割コア型でない方が好ましい。
S…ステータ、10…ステータコア、11…ティース、12…スロット、12a…開口部、20…治具、22a…保持溝、25…補助治具、27…ブレード部、45…押圧具、48…プッシャ、48a…押圧部、50…コイル、50a…巻線、51a…一側辺、51b…他側辺、52…コイルエンド、52a…第1の屈曲部、52b…第2の屈曲部、52c…連結部、52d…捩れ部、55…押し出し体、56…押し出し力付与手段。

Claims (11)

  1. 複数のスロットが内周に開口する開口部を有し、かつ前記開口部から前記スロットの底部に向かってスロットピッチが拡がるように形成された環状のステータコアに、予め巻線により閉ループを成すように形成された複数のコイルの一側辺をそれぞれ前記スロットに挿入し、その後、前記複数のコイルの他側辺をそれぞれ他のスロットに挿入して形成されるステータを製造する回転電機のステータの製造方法であって、
    複数の保持溝が前記ステータコアのスロットの開口部と対向する位置となるように外周に形成されるとともに、前記ステータコアの内側に配置可能な治具を使用し、
    前記複数のコイルとして、予め前記一側辺及び他側辺の位置関係がスロットへの挿入完了時の状態と対応するように形成され、両コイルエンドは、前記一側辺と前記他側辺との距離の変化を吸収可能で、かつ少なくとも一方のコイルエンドは、前記ステータコアの内側に前記治具が配置されるとともに、前記一側辺が前記スロットに挿入され前記他側辺が前記保持溝に挿入された状態でステータコアの軸方向から見た場合に、前記一側辺が挿入されたスロットの範囲内に位置する部分以外の部分が、前記治具の前記保持溝が形成された部分の端面上に位置する形状のコイルを使用し、
    前記治具の保持溝に前記他側辺を挿入した状態で、前記治具及び前記ステータコアの軸心が一直線上に位置する状態で前記治具及び前記ステータコアを軸方向に相対移動させて前記一側辺を前記スロットへ挿入して、前記ステータコアの内側に前記治具が配置された状態にセットした後、前記ステータコアと前記治具とを相対回転させて、各保持溝を当該保持溝に挿入された他側辺が挿入されるべきスロットと対向する状態に位置決めし、その状態で押し出し手段により前記コイルに対して前記保持溝に挿入された他側辺を前記保持溝から対応するスロット内に押し出す力を加えて、前記他側辺をステータコアのスロットに挿入することを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
  2. 前記複数のコイルの一側辺を前記治具の外側に出し、他側辺を前記保持溝にそれぞれ挿入した状態で、各コイルをそのコイルエンドが前記治具の周方向に延びるように配列し、
    前記ステータコアのティースの1個ずつに対応して設けられた複数本のブレード部を有する補助治具を、前記治具の端面に配置して、前記各コイルの一側辺を対応する前記ブレード部の間に位置させ、
    この治具を前記補助治具側から前記ステータコアの内側に挿入して、前記各コイルの一側辺を、前記補助治具によってガイドしつつ、前記ステータコアの対応するスロットに押し込む請求項1に記載の回転電機のステータの製造方法。
  3. 前記押し出し手段は前記他側辺に直接押し出し力を加える請求項1又は請求項2に記載の回転電機のステータの製造方法。
  4. 前記押し出し手段として、先端に向かうほど軸心からの距離が小さくなる押圧部を有するプッシャが、前記保持溝に対応して放射状に配置された押圧具を用い、この押圧具の前記プッシャを、対応する前記各保持溝に先端から挿入し、前記保持溝に挿入されたコイルの他側辺を前記治具の外径側に押し出して前記ステータコアの対応するスロットに挿入する請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機のステータの製造方法。
  5. 前記押し出し手段は、前記各保持溝に挿入された状態で保持溝の径方向に沿って移動可能な押し出し体と、前記押し出し体に対して治具の中心側から外周側に向かって押し出し力を加える押し出し力付与手段とを備えている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機のステータの製造方法。
  6. 前記巻線として平角線を使用する請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の回転電機のステータの製造方法。
  7. 複数のスロットが内周に開口する開口部を有し、かつ前記開口部から前記スロットの底部に向かってスロットピッチが拡がるように形成された環状のステータコアと、前記複数のスロットに挿入されたコイルを備える回転電機のステータであって、
    前記コイルは前記スロットに挿入される一側辺及び他側辺を有し、
    前記一側辺及び他側辺に連続する1組のコイルエンドのうち少なくとも一方のコイルエンドは、前記一側辺の端部からステータコアの径方向に屈曲された第1の屈曲部と、前記他側辺の端部からステータコアの周方向に屈曲された第2の屈曲部と、一端が前記第1の屈曲部に連続し、他端が前記第2の屈曲部に連続する状態でステータコアの周方向に延びる連結部とを有することを特徴とする回転電機のステータ。
  8. 前記連結部は、途中に捩れ部を有し、隣り合うコイルエンドの前記連結部の前記捩れ部より前記第1の屈曲部側がステータの軸方向に重ならない部分となり、前記連結部の前記捩れ部より前記第2の屈曲部側がステータの軸方向に重なる部分となる請求項7に記載の回転電機のステータ。
  9. 前記1組のコイルエンドのうち一方のコイルエンドのみが前記第1の屈曲部、前記第2の屈曲部及び前記連結部を備えている請求項7又は請求項8に記載の回転電機のステータ。
  10. 前記1組のコイルエンドは、前記一側辺及び他側辺と直交する平面に対して対称に形成されている請求項7又は請求項8に記載の回転電機のステータ。
  11. 巻線として平角線を使用する請求項7〜請求項10のいずれか一項に記載の回転電機のステータ。
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