JP7255225B2 - ステータの組立方法 - Google Patents
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Description
まず、図1~図4を参照して、本実施形態によるステータ100の構成について説明する。なお、図1では、ステータ100の斜視断面図(半円環形状)を示しているが、ステータ100は、円環形状に形成されている。
ステータコア10は、たとえば、中心軸線方向に積層された複数の電磁鋼板からなる。ステータコア10は、円環形状に形成されている。ステータコア10は、円環の内径側であって中心軸線Aを含む領域に、ロータを配置するための空間を有する。
図1~図3に示すように、コイル20は、通電されることにより、ロータを回転させる磁界を発生させる。コイル20は、平角導線により構成されている。平角導線は、矩形形状の断面を有する導線であって、導電性が高い金属(銅、アルミニウムなど)からなる。コイル20は、1本の平角導線を複数回だけ巻回する(螺旋状に巻回する)ことにより形成されている。コイル20は、環形状(六角形形状、八角形形状など)に形成されている。コイル20は、分布巻きされている。コイル20は、複数設けられている。複数のコイル20は、各スロット13に配置(挿入)されている。複数のコイル20は、周方向に沿って配列されている。周方向に沿って配列された複数のコイル20は、コイルアッセンブリ30を構成する。コイルアッセンブリ30は、円環形状に形成されている。
図1、図2および図4に示すように、各スロット13には、スロット13とコイル20とを電気的に絶縁する絶縁部材40が配置されている。絶縁部材40は、折り曲げ可能なシート状の部材である。絶縁部材40は、スロット13に沿った形状に形成されている。具体的には、絶縁部材40は、スロット13の周方向に互いに対向する内壁面13b、および、径方向の外側の内壁面13cに沿った形状に形成されている。絶縁部材40は、折り曲げられることにより、中心軸線方向から見てU字形状に形成されている。
次に、図5~図10を参照して、ステータ100の組立装置200の構成について説明する。
図5に示すように、コア保持部(パレット)210は、ステータコア10およびコイル20(コイルアッセンブリ30)を保持している。具体的には、コア保持部210は、ガイド治具250が挿入(装着)されたステータコア10およびコイル20を保持している。
図5および図7に示すように、コイル挿入部220は、コイル20(コイルアッセンブリ30)を、ステータコア10のスロット13に挿入する治具である。コイル挿入部220は、径方向の内側から外側に向かってコイル20を押す。これにより、コイル挿入部220は、コイル20(コイルアッセンブリ30)を径方向の内側から外側に向かって移動させるように構成されている。また、コイル挿入部220は、コイル20を径方向の内側から外側に向かって移動させることにより、ステータコア10のスロット13に挿入するように構成されている。本実施形態では、コイル挿入部220は、径方向の内側から外側に向かってコイル20を押す挿入作業を複数回行うことにより、ステータコア10のスロット13にコイル20を挿入するように構成されている。
図9に示すように、絶縁部材開放部230は、ステータコア10のスロット13に配置された絶縁部材40のうちの径方向の一方側の部分(開口部40a)を開放させる治具である。絶縁部材開放部230は、絶縁部材開放部230を中心軸線方向に移動させる駆動モータ231(図6参照)により、中心軸線方向に沿って移動可能に構成されている。つまり、絶縁部材開放部230は、駆動モータ231により、中心軸線方向の一方側から他方側に向かって移動可能で、かつ、中心軸線方向の他方側から一方側に向かって移動可能に構成されている。
制御部240は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などを含み、組立装置200の動作を制御する制御回路である。具体的には、制御部240は、駆動モータ211、221および231を制御することにより、コア保持部210、コイル挿入部220および絶縁部材開放部230の動作をそれぞれ制御するように構成されている。
次に、図11~図15を主に参照して、組立装置200によるステータ100の組立方法について説明する。この組立方法では、コア保持部210、コイル挿入部220および絶縁部材開放部230の動作は、制御部240により制御されている。
まず、図11に示すように、ステータコア10のスロット13に絶縁部材40が配置される。具体的には、スロット13の開口部13aを介して、径方向の内側から外側に向かって挿入されることにより、絶縁部材40がスロット13に配置される。なお、後述する絶縁部材40を開放させる工程の前は、絶縁部材40の開口部40aは、完全に開放した状態(開放治具232が配置された状態)よりも閉じた状態(図11の最も右側の絶縁部材40参照)になっている場合がある。
次に、図5に示すように、ステータコア10に対して径方向の内側にコイル20(コイルアッセンブリ30)が配置される。具体的には、ステータコア10のティース12およびスロット13に径方向に対向する位置にコイル20が配置される。そして、ステータコア10およびコイル20にガイド治具250の第1ガイド治具251および第2ガイド治具252が挿入(装着)される。そして、ガイド治具250が挿入されたステータコア10およびコイル20がコア保持部210に保持される。
次に、図12に示すように、中心軸線方向の一方側(反リード側)から他方側(リード側)に向かってスロット13に配置された絶縁部材40に絶縁部材開放部230の開放治具232が挿入される。開放治具232が挿入されると、開放治具232の第2開放治具232bにより、絶縁部材40のうちの径方向の内側の部分(開口部40a)が開放される。これにより、コイル20と絶縁部材40とが衝突することを防止可能である。その結果、衝突に起因して絶縁部材40の形状が崩れることを防止することができるので、絶縁部材40によるコイル20とスロット13との間の絶縁を確保可能である。
次に、コイル挿入部220により径方向の内側から外側に向かってコイル20を押す挿入作業が複数回行われることにより、スロット13にコイル20が挿入される。
図7に示すように、複数回の挿入作業のうちの最初の挿入作業では、原点位置P1から挿入位置P2まで、コイル挿入部220が径方向の内側から外側に向かって移動される。また、図14に示すように、最初の挿入作業では、コイル20を構成する導線が複数本(3本など)だけスロット13に挿入される移動量だけ、コイル挿入部220によりコイル20が押される。好ましくは、コイル挿入部220により押される複数のコイル20のうちの移動量が最も小さいコイル20を構成する導線が複数本だけスロット13に挿入される移動量だけ、コイル20が押される。移動量が最も小さいコイル20は、たとえば、コイル挿入部220のコイル押し面220aのうちの周方向の中央部により押されるコイル20である。また、図15に示すように、最初の挿入作業では、スロット13に挿入されたコイル20と共に、開放治具232の第2開放治具232bが径方向の内側に移動される。
そして、最初の挿入作業後、中心軸線方向の他方側から一方側に向かってスロット13に配置された絶縁部材40から開放治具232が退避される。この際、コイル挿入部220がコイル20に接触した状態で、スロット13に配置された絶縁部材40から開放治具232が退避される。なお、開放治具232が退避される際、コイル挿入部220は、コイル20に単に接触しているだけであってもよいし、コイル20に接触して押して(荷重を加えて)いてもよい。
そして、開放治具232の退避後、押していたコイル20(挿入位置P2)から退避位置P3までコイル挿入部220が離れる。そして、押していたコイル20から退避位置P3までコイル挿入部220を離した状態で、コイル挿入部220をステータコア10に対して所定角度(22.5度など)だけ相対回転させる回転作業が行われる。回転作業では、コア保持部210を周方向に所定角度だけ回転させることにより、ステータコア10およびコイル20が周方向に所定角度だけ回転される。そして、ステータコア10およびコイル20が周方向に所定角度だけ回転されることにより、コイル挿入部220がステータコア10およびコイル20に対して周方向に所定角度だけ相対的に回転される。そして、相対回転後の位置から、コイル挿入部220によりコイル20が再び押される。以後、最後の挿入作業まで、退避位置P3への退避作業、回転作業および挿入作業が繰り返して行われる。そして、挿入完了位置まで全部のコイル20が挿入された後、リード線部23が、他のリード線部23と接合可能なように、折り曲げられるように成形される。その後、図1に示すステータ100の組立が完了する。
本実施形態の組立方法では、以下のような効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
13 スロット
20 コイル
40 絶縁部材
100 ステータ
200 組立装置
220 コイル挿入部
232 開放治具
Claims (7)
- スロットを含むステータコアと、前記スロットに配置されるコイルと、前記スロットに配置され、前記スロットと前記コイルとを絶縁する絶縁部材とを備えるステータの組立方法であって、
前記絶縁部材を前記スロットに配置する工程と、
前記絶縁部材を配置する工程の後、開放治具を前記スロットに配置された前記絶縁部材に挿入することにより、前記絶縁部材のうちの前記ステータコアの径方向の一方側の部分を開放させる工程と、
前記絶縁部材を開放させる工程の後、コイル挿入部により前記径方向の一方側から他方側に向かって前記コイルを押すことにより、前記コイルを前記スロットに挿入する工程と、
前記コイルを挿入する工程の後、前記開放治具を前記スロットに配置された前記絶縁部材から退避させる工程と、
前記開放治具を退避させる工程の後、押していた前記コイルから前記コイル挿入部を離す工程と、
前記コイル挿入部を離す工程の後、前記コイル挿入部を前記ステータコアに対して前記ステータコアの周方向に所定角度だけ相対回転させる工程と、を備え、
前記コイルを挿入する工程、押していた前記コイルから前記コイル挿入部を離す工程、および、前記コイル挿入部を前記ステータコアに対して前記周方向に前記所定角度だけ相対回転させる工程の一連の流れが、複数回行われる、ステータの組立方法。 - 前記コイルを挿入する工程は、前記コイルを構成する導線が複数本だけ前記スロットに挿入される移動量だけ、前記コイル挿入部により前記コイルを押す工程を含む、請求項1に記載のステータの組立方法。
- 前記コイルを挿入する工程は、前記コイル挿入部により複数の前記コイルを押す際、前記複数のコイルのうちの移動量が最も小さいコイルを構成する導線が複数本だけ前記スロットに挿入される移動量だけ、前記コイル挿入部により前記コイルを押す工程を含む、請求項2に記載のステータの組立方法。
- 前記コイル挿入部を離す工程は、押していた前記コイルから、原点位置よりも前記径方向の他方側に位置する退避位置まで、前記コイル挿入部を離す工程である、請求項1に記載のステータの組立方法。
- 前記開放治具を退避させる工程は、前記コイル挿入部を前記コイルに接触させた状態で、前記開放治具を前記スロットに配置された前記絶縁部材から退避させる工程である、請求項1~4のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
- 前記コイルを挿入する工程は、前記コイル挿入部により前記径方向の内側から外側に向かって前記コイルを押すことにより、前記コイルを前記スロットに挿入する工程であり、
前記コイル挿入部を相対回転させる工程は、前記ステータコアを前記周方向に前記所定角度だけ回転させることにより、前記コイル挿入部を前記ステータコアに対して前記周方向に前記所定角度だけ相対回転させる工程である、請求項1~5のいずれか1項に記載のステータの組立方法。 - 前記絶縁部材を開放させる工程は、前記開放治具を前記ステータコアの中心軸線方向の一方側から他方側に向かって前記スロットに配置された前記絶縁部材に挿入することにより、前記絶縁部材のうちの前記径方向の一方側の部分を開放させる工程であり、
前記開放治具を退避させる工程は、前記開放治具を前記中心軸線方向の他方側から一方側に向かって前記スロットに配置された前記絶縁部材から退避させる工程である、請求項1~6のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
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