JP7255225B2 - ステータの組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータの組立方法に関する。
従来、スロットを含むステータコアと、スロットに配置されるコイルとを備えるステータの組立方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、スロットを含むステータコアと、スロットに配置されるコイルとを備えるステータの製造方法(組立方法)が開示されている。この製造方法では、押し出し手段としてのローラがステータコアの径方向の内側から外側に向かってコイルを押すことにより、コイルをスロットの最終挿入位置まで挿入する。また、この製造方法では、あるコイルの挿入作業後、ステータコアが押し出し手段に対して周方向に回転されるとともに、回転後の位置において、次のコイルの挿入作業が行われる。同様の作業がステータコアの全周にわたって繰り返されることにより、ステータコアの全周にわたってコイルがスロットに挿入される。
特許第5434704号公報
ここで、コイルとスロットとを絶縁するために、ステータコアのスロットに絶縁部材(絶縁紙など)が配置される場合がある。絶縁部材が配置される場合、絶縁部材は、スロットの内側面に沿って概略U字状に折り曲げられた状態で、スロットに配置される。コイルは、絶縁部材の開口部を介して、スロットに挿入される。
コイルが絶縁部材の開口部を介してスロットに挿入される際、絶縁部材の開口部が通常よりも閉じていると、コイルと絶縁部材の開口部とが衝突する可能性が有る。コイルと絶縁部材の開口部とが衝突した場合、絶縁部材が押し潰されたり、破れたりするため、絶縁部材の形状が崩れる。絶縁部材の形状が崩れると、コイルがスロットと直接接触するため、絶縁部材によるコイルとスロットとの間の絶縁を確保することができないという不都合がある。
そこで、コイルをスロットに挿入する工程の前に、絶縁部材の開口部を開放する開放治具を、絶縁部材に挿入する場合がある。開放治具を絶縁部材に挿入すれば、絶縁部材の開口部が開放された状態でコイルをスロットに挿入することができるので、コイルと絶縁部材の開口部とが衝突する可能性を低減することができる。
しかしながら、スロットに配置された絶縁部材に開放治具を挿入する場合であって、上記特許文献1に記載されるようにステータコアを回転させる場合、ステータコアを回転させるためには、ステータコアと共に、開放治具も回転させる必要が有る。ステータコアと共に開放治具を回転させる場合、ステータコアを回転させる回転機構だけでなく、開放治具を回転させる回転機構も設ける必要があるため、ステータの組立方法を行うステータの組立装置が大型化しかつ複雑化する。このため、ステータの組立装置の小型化および簡素化を図ることができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、スロットに配置された絶縁部材に開放治具を挿入する場合にも、ステータの組立装置の小型化および簡素化を図ることが可能なステータの組立方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるステータの組立方法は、スロットを含むステータコアと、スロットに配置されるコイルと、スロットに配置され、スロットとコイルとを絶縁する絶縁部材とを備えるステータの組立方法であって、絶縁部材をスロットに配置する工程と、絶縁部材を配置する工程の後、開放治具をスロットに配置された絶縁部材に挿入することにより、絶縁部材のうちのステータコアの径方向の一方側の部分を開放させる工程と、絶縁部材を開放させる工程の後、コイル挿入部により径方向の一方側から他方側に向かってコイルを押すことにより、コイルをスロットに挿入する工程と、コイルを挿入する工程の後、開放治具をスロットに配置された絶縁部材から退避させる工程と、開放治具を退避させる工程の後、押していたコイルからコイル挿入部を離す工程と、前記コイル挿入部を離す工程の後、コイル挿入部をステータコアに対してステータコアの周方向に所定角度だけ相対回転させる工程と、を備え、コイルを挿入する工程、押していたコイルからコイル挿入部を離す工程、および、コイル挿入部をステータコアに対して周方向に所定角度だけ相対回転させる工程の一連の流れが、複数回行われる。
この発明の一の局面によるステータの組立方法では、上記のように、コイルを挿入する工程の後、開放治具をスロットに配置された絶縁部材から退避させる工程を行う。これにより、開放治具がスロットから退避されたとしても、スロットに挿入されたコイルにより、絶縁部材が開放された状態を維持し続けることができる。その結果、ステータコアと共に開放治具を回転させなくても、絶縁部材が開放された状態を維持し続けることができる。また、上記のように、開放治具を退避させる工程の後、コイル挿入部をステータコアに対してステータコアの周方向に所定角度だけ相対回転させる工程を行う。これにより、開放治具をスロットから退避させた状態で、ステータコアを回転させることができる。その結果、ステータコアと共に開放治具を回転させる必要が無いので、開放治具を回転させる専用の回転機構を設ける必要が無い。これにより、ステータの組立装置が大型化しかつ複雑化することを極力防止することができるので、その分、ステータの組立装置の小型化および簡素化を図ることができる。
本発明によれば、上記のように、スロットに配置された絶縁部材に開放治具を挿入する場合にも、ステータの組立装置の小型化および簡素化を図ることができる。
一実施形態によるステータの斜視断面図である。 一実施形態によるステータをZ方向から見た部分拡大図である。 一実施形態によるコイルの斜視図である。 一実施形態による絶縁部材の斜視図である。 一実施形態によるステータの組立装置の装置上側に配置されたコイル挿入部、コア保持部、ガイド治具が挿入されたステータコアおよびコイルの斜視断面図および装置下側に配置された絶縁部材開放部の斜視断面図である。 一実施形態によるステータの組立装置のブロック図である。 一実施形態によるコイル挿入部をZ方向から見た図である。 一実施形態によるコイル挿入部の曲率半径およびコイルの曲率半径を説明するための図である。 一実施形態による絶縁部材開放部の斜視断面図である。 一実施形態による絶縁部材開放部の開放治具を説明するための図である。 一実施形態による絶縁部材をスロットに配置する工程を説明するための図である。 一実施形態による絶縁部材開放部により絶縁部材を開放させる工程を説明するための図である。 一実施形態によるコイルをスロットに挿入する工程を説明するための図(1)であって、(A)は、挿入前のコイルおよび挿入後のコイルをZ方向から見た図であり、(B)は、挿入前のコイルおよび挿入後のコイルをC1方向から見た図である。 一実施形態によるコイルの最初の挿入作業を説明するための図である。 一実施形態による絶縁部材開放部を絶縁部材から退避させる工程を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ステータの構成)
まず、図1~図4を参照して、本実施形態によるステータ100の構成について説明する。なお、図1では、ステータ100の斜視断面図(半円環形状)を示しているが、ステータ100は、円環形状に形成されている。
なお、本願明細書では、「中心軸線方向」とは、図1に示すステータコア10(ステータ100)の中心軸線A(ロータの回転軸線)に沿った方向(Z方向)を意味する。また、「周方向」とは、ステータコア10の周方向(B1方向またはB2方向)を意味する。また、「径方向」とは、ステータコア10の半径方向を意味する。また、「径方向の内側」とは、ステータコア10の中心に向かう方向(C1方向)側を意味する。また、「径方向の外側」とは、ステータコア10の外に向かう方向(C2方向)側を意味する。なお、径方向の内側は、特許請求の範囲の「径方向の一方側」の一例である。また、径方向の外側は、特許請求の範囲の「径方向の他方側」の一例である。
ステータ100は、ロータ(回転子、図示せず)と共に、回転電機を構成する固定子である。図1および図2に示すように、ステータ100は、ステータコア10と、コイル20とを備える。
〈ステータコア〉
ステータコア10は、たとえば、中心軸線方向に積層された複数の電磁鋼板からなる。ステータコア10は、円環形状に形成されている。ステータコア10は、円環の内径側であって中心軸線Aを含む領域に、ロータを配置するための空間を有する。
ステータコア10は、バックヨーク11を含む。バックヨーク11は、ステータコア10のうちの外周部分(外径側部分)である。バックヨーク11は、円環形状に形成されている。
また、ステータコア10は、複数のティース12を含む。複数のティース12は、バックヨーク11から径方向の内側に向かって突出する凸部である。複数のティース12は、ステータコア10の周方向に沿って等角度間隔に配置されている。隣接する2つのティース12の間には、スロット13が形成されている。
スロット13は、径方向の内側から外側に向かって窪む凹部である。スロット13は、中心軸線方向から見て、U字形状に形成されている。スロット13は、径方向の内側に開口する開口部13aを有する。スロット13は、コイル20の後述するスロット収容部21を収容して保持する。スロット13は、複数形成されている。複数のスロット13は、ステータコア10の周方向に沿って等角度間隔に配置されている。スロット13およびティース12は、周方向に沿って交互に配置されている。
〈コイル〉
図1~図3に示すように、コイル20は、通電されることにより、ロータを回転させる磁界を発生させる。コイル20は、平角導線により構成されている。平角導線は、矩形形状の断面を有する導線であって、導電性が高い金属(銅、アルミニウムなど)からなる。コイル20は、1本の平角導線を複数回だけ巻回する(螺旋状に巻回する)ことにより形成されている。コイル20は、環形状(六角形形状、八角形形状など)に形成されている。コイル20は、分布巻きされている。コイル20は、複数設けられている。複数のコイル20は、各スロット13に配置(挿入)されている。複数のコイル20は、周方向に沿って配列されている。周方向に沿って配列された複数のコイル20は、コイルアッセンブリ30を構成する。コイルアッセンブリ30は、円環形状に形成されている。
コイル20は、スロット収容部21と、コイルエンド部22と、リード線部23とを含む。スロット収容部21は、コイル20のうちのスロット13に収容される部分である。スロット収容部21は、中心軸線方向に沿って延びる直線形状に形成されている。スロット収容部21は、周方向に間隔を隔てて一対形成されている。一対のスロット収容部21は、周方向に間隔を隔てた互いに異なるスロット13に収容されている。
コイルエンド部22は、コイル20のうちの周方向に間隔を隔てた一対のスロット収容部21を接続する部分である。コイルエンド部22は、径方向の内側から見て、三角形状に形成されている。コイルエンド部22は、中心軸線方向の一方側および他方側にそれぞれ形成されている。中心軸線方向の一方側のコイルエンド部22は、中心軸線方向の一方側において一対のスロット収容部21を接続するとともに、スロット13から中心軸線方向の一方側に突出している。中心軸線方向の他方側のコイルエンド部22は、中心軸線方向の他方側において一対のスロット収容部21を接続するとともに、スロット13から中心軸線方向の他方側に突出している。
リード線部23は、コイル20のうちの交流電源部から交流電力が供給されるか、または、他のコイル20のリード線部23と接続(接合)される部分である。リード線部23は、折り曲げられるように形成されている。リード線部23は、スロット収容部21から連続して延びるように、最も径方向の内側のスロット収容部21、および、最も径方向の外側のスロット収容部21にそれぞれ形成されている。径方向の内側のリード線部23および径方向の外側のリード線部23は、共に、中心軸線方向の他方側に形成されている。径方向の内側のリード線部23および径方向の外側のリード線部23は、スロット13から中心軸線方向の他方側に突出している。以下では、リード線部23が設けられた中心軸線方向の他方側を、「リード側」と称し、リード線部23が設けられていない中心軸線方向の一方側を、「反リード側」と称することが有る。
〈絶縁部材〉
図1、図2および図4に示すように、各スロット13には、スロット13とコイル20とを電気的に絶縁する絶縁部材40が配置されている。絶縁部材40は、折り曲げ可能なシート状の部材である。絶縁部材40は、スロット13に沿った形状に形成されている。具体的には、絶縁部材40は、スロット13の周方向に互いに対向する内壁面13b、および、径方向の外側の内壁面13cに沿った形状に形成されている。絶縁部材40は、折り曲げられることにより、中心軸線方向から見てU字形状に形成されている。
絶縁部材40は、周方向に互いに対向する一対の側壁部41と、径方向の外側において一対の側壁部41を接続する側壁部42とを含む。一対の側壁部41は、コイル20のスロット収容部21とスロット13の一対の内壁面13bとの間に配置されている。一対の側壁部41は、コイル20のスロット収容部21とスロット13の一対の内壁面13bとを絶縁する。絶縁部材40では、一対の側壁部41のうちの径方向の内側の部分により、径方向の内側に開口する開口部40aが形成されている。
側壁部42は、コイル20のスロット収容部21とスロット13の内壁面13cとの間に配置されている。側壁部42は、コイル20のスロット収容部21とスロット13の内壁面13cとを絶縁する。絶縁部材40では、一対の側壁部41のうちの中心軸線方向の一方側の部分、および、側壁部42のうちの中心軸線方向の一方側の部分により、中心軸線方向の一方側に開口する開口部40bが形成されている。また、一対の側壁部41のうちの中心軸線方向の他方側の部分、および、側壁部42のうちの中心軸線方向の他方側の部分により、中心軸線方向の他方側に開口する開口部40cが形成されている。
(ステータの組立装置の構成)
次に、図5~図10を参照して、ステータ100の組立装置200の構成について説明する。
組立装置200は、コイル20(コイルアッセンブリ30)を、ステータコア10のスロット13に挿入(装着)する装置である。図5および図6に示すように、組立装置200は、コア保持部210と、コイル挿入部220と、絶縁部材開放部230と、制御部240とを備える。なお、図5では、装置下側に配置される絶縁部材開放部230を、紙面上側に示し、装置上側に配置されるコア保持部210、コイル挿入部220を、紙面下側に示している。
〈コア保持部〉
図5に示すように、コア保持部(パレット)210は、ステータコア10およびコイル20(コイルアッセンブリ30)を保持している。具体的には、コア保持部210は、ガイド治具250が挿入(装着)されたステータコア10およびコイル20を保持している。
ガイド治具250は、コイル20をステータコア10のスロット13に挿入する際、コイル20をガイドする治具である。ガイド治具250は、第1ガイド治具251と、第2ガイド治具252とを含んでいる。第1ガイド治具251は、ステータコア10のティース12に対して中心軸線方向の外側に配置されたガイド治具である。第1ガイド治具251は、ステータコア10に対して中心軸線方向の一方側および他方側のそれぞれに配置されている。第2ガイド治具252は、ステータコア10のティース12に対して径方向の内側に配置されたガイド治具である。第1ガイド治具251および第2ガイド治具252は、共に、ティース12毎に配置されている。第1ガイド治具251および第2ガイド治具252は、共に、コイルアッセンブリ30のティース孔(ティース12が挿入される孔)に挿入されている。
図6に示すように、コア保持部210は、コア保持部210を周方向に回転させる駆動モータ211により、周方向に沿って回転可能に構成されている。コア保持部210は、ステータコア10およびコイル20を保持した状態で、周方向に沿って回転可能に構成されている。コア保持部210に保持されたステータコア10およびコイル20は、コア保持部210と共に、周方向に沿って回転される。
〈コイル挿入部〉
図5および図7に示すように、コイル挿入部220は、コイル20(コイルアッセンブリ30)を、ステータコア10のスロット13に挿入する治具である。コイル挿入部220は、径方向の内側から外側に向かってコイル20を押す。これにより、コイル挿入部220は、コイル20(コイルアッセンブリ30)を径方向の内側から外側に向かって移動させるように構成されている。また、コイル挿入部220は、コイル20を径方向の内側から外側に向かって移動させることにより、ステータコア10のスロット13に挿入するように構成されている。本実施形態では、コイル挿入部220は、径方向の内側から外側に向かってコイル20を押す挿入作業を複数回行うことにより、ステータコア10のスロット13にコイル20を挿入するように構成されている。
コイル挿入部220は、コイル挿入部220を径方向に移動させる駆動モータ221(図6参照)により、径方向に沿って移動可能に構成されている。つまり、コイル挿入部220は、駆動モータ221により、径方向の内側から外側に向かって移動可能で、かつ、径方向の外側から内側に向かって移動可能に構成されている。これにより、コイル挿入部220は、原点位置P1(実線により示す)、挿入位置P2(二点鎖線により示す)、および、退避位置P3(破線により示す)の間で径方向に移動可能に構成されている。
原点位置P1は、最初の挿入作業の前にコイル挿入部220が配置されているコイル挿入部220の初期位置である。原点位置P1は、コイル挿入部220が最も径方向の内側に配置された位置である。挿入位置P2は、挿入作業を行う際、コイル挿入部220がコイル20に接触してコイル20を押す位置である。挿入位置P2は、コイル20の挿入作業が進行するにつれて、径方向の内側に徐々にシフトする。退避位置P3は、挿入作業同士の間に、コイル挿入部220がステータコア10に対して周方向に相対回転される際、コイル20から離れて退避する位置である。退避位置P3は、原点位置P1よりも径方向の外側で、かつ、挿入位置P2よりも径方向の内側に位置する位置である。
また、コイル挿入部220は、周方向に沿って複数(8つ)設けられている。複数のコイル挿入部220は、周方向に沿って等角度間隔に配置されている。複数のコイル挿入部220は、径方向の内側から外側に向かって放射状に移動することにより、周方向に沿って等角度間隔離れた位置において、互いに異なるコイル20の部分(コイルアッセンブリ30の部分)を押すように構成されている。これにより、一度に広範囲でコイル20の挿入を行うことができるので、コイル20の挿入工程に要する時間を短縮可能である。なお、コイル20を押す際、複数のコイル挿入部220は、同期して移動される。
ここで、複数のコイル挿入部220が径方向の内側から外側に向かって放射状に移動すると、周方向に隣接するコイル挿入部220同士が周方向に離れる。コイル挿入部220同士が周方向に離れると、周方向に沿って配列されたコイル20の全部(コイルアッセンブリ30の全部分)を均一に押すことが困難である。
そこで、本実施形態では、ステータコア10およびコイル20を周方向に所定角度だけ回転させることにより、複数のコイル挿入部220をステータコア10に対して周方向に所定角度だけ相対回転させる回転作業を行う。また、相対回転後の位置から、複数のコイル挿入部220によりコイル20を押す挿入作業を再び行う。本実施形態では、回転作業と挿入作業とが交互に行われつつ、コイル20がステータコア10のスロット13に挿入される。これにより、周方向に沿って配列されたコイル20の全部(コイルアッセンブリ30の全部分)を均一に押すことが可能である。回転作業では、コイル挿入部220の数に応じた所定角度だけ、複数のコイル挿入部220がステータコア10に対して周方向に相対回転される。たとえば、コイル挿入部220の数が8つである場合、所定角度として、22.5度(=360度/8/2)、11.25度(=360度/8/4)などを採用することができる。
また、複数のコイル挿入部220は、中心軸線方向に沿って一対設けられている。一対の複数のコイル挿入部220により、コイル20のうちの中心軸線方向の一方側の部分および他方側の部分を同時に押すことが可能である。その結果、コイル20をスロット13に挿入する際、回転軸線方向の一方側または他方側のいずれかにおいてコイル20が傾くことを低減可能である。なお、コイル20を押す際、一対の複数のコイル挿入部220は、同期して移動される。
中心軸線方向の一方側(反リード側)の複数のコイル挿入部220は、コイル20の中心軸線方向の一方側(反リード側)のコイルエンド部22を押すように構成されている。コイル20を押す際、中心軸線方向の一方側の複数のコイル挿入部220は、コイル20の中心軸線方向の一方側のコイルエンド部22に対して径方向の内側で、かつ、このコイルエンド部22と径方向に対向する位置に配置されている。また、中心軸線方向の他方側(リード側)の複数のコイル挿入部220は、コイル20の中心軸線方向の他方側(リード側)のコイルエンド部22を押すように構成されている。コイル20を押す際、中心軸線方向の他方側の複数のコイル挿入部220は、コイル20の中心軸線方向の他方側のコイルエンド部22に対して径方向の内側で、かつ、径方向に対向する位置に配置されている。
また、図7および図8に示すように、コイル挿入部220は、周方向に沿って湾曲するコイル押し面220aを含んでいる。コイル押し面220aは、径方向の外側に向かって突出する凸形状に形成されている。コイル20を押す際、コイル押し面220aは、コイル20のコイルエンド部22のうちの径方向の内側の部分と接触している。コイル押し面220aは、曲率半径R1(図8参照)を有している。曲率半径R1は、スロット13への挿入前のコイル20の曲率半径R2よりも大きい。このため、最初の挿入作業では、コイル押し面220aのうちの周方向の両端部がコイル20と接触しやすく、コイル押し面220aのうちの周方向の中央部がコイル20と接触しにくい。その結果、最初の挿入作業では、コイル押し面220aのうちの周方向の両端部により押されるコイル20の移動量が、コイル押し面220aのうちの周方向の中央部により押されるコイル20の移動量よりも大きくなる。なお、図8では、理解の容易のため、コイル挿入部220およびコイル20(コイルアッセンブリ30)を、破線により模式的に示している。
〈絶縁部材開放部〉
図9に示すように、絶縁部材開放部230は、ステータコア10のスロット13に配置された絶縁部材40のうちの径方向の一方側の部分(開口部40a)を開放させる治具である。絶縁部材開放部230は、絶縁部材開放部230を中心軸線方向に移動させる駆動モータ231(図6参照)により、中心軸線方向に沿って移動可能に構成されている。つまり、絶縁部材開放部230は、駆動モータ231により、中心軸線方向の一方側から他方側に向かって移動可能で、かつ、中心軸線方向の他方側から一方側に向かって移動可能に構成されている。
絶縁部材開放部230は、複数の開放治具232を含む。複数の開放治具232は、スロット13(絶縁部材40)毎に設けられている。複数の開放治具232は、周方向に沿ってスロット13と同じ角度間隔に配置されている。開放治具232は、中心軸線方向の一方側(反リード側)から他方側(リード側)に向かってスロット13に配置された絶縁部材40に挿入されることにより、絶縁部材40の開口部40aを開放させるように構成されている。絶縁部材40に挿入された開放治具232は、中心軸線方向の他方側から一方側に向かってスロット13に配置された絶縁部材40から退避されるように構成されている。
図10に示すように、開放治具232は、第1開放治具232aと、第2開放治具232bとを有する。第1開放治具232aおよび第2開放治具232bは、共に、平板形状に形成されている。第1開放治具232aは、スロット13に配置された絶縁部材40のうちの径方向の外側の部分に挿入されるように構成されている。第1開放治具232aは、第2開放治具232bに対して径方向の外側に配置されている。第2開放治具232bは、スロット13に配置された絶縁部材40のうちの径方向の内側の部分に挿入されるように構成されている。第2開放治具232bは、第1開放治具232aに対して径方向の内側に配置されている。第2開放治具232bは、径方向に移動可能に構成されている。具体的には、第2開放治具232bは、第2開放治具232bを径方向の内側に付勢する付勢部材233(コイルばねなど)による付勢力に抗して、径方向の内側に移動可能に構成されている。これにより、コイル挿入部220によりコイル20がスロット13に挿入された際、コイル20と共に第2開放治具232bを径方向の内側に移動させることが可能である。
〈制御部〉
制御部240は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などを含み、組立装置200の動作を制御する制御回路である。具体的には、制御部240は、駆動モータ211、221および231を制御することにより、コア保持部210、コイル挿入部220および絶縁部材開放部230の動作をそれぞれ制御するように構成されている。
(ステータの組立方法)
次に、図11~図15を主に参照して、組立装置200によるステータ100の組立方法について説明する。この組立方法では、コア保持部210、コイル挿入部220および絶縁部材開放部230の動作は、制御部240により制御されている。
〈絶縁部材を配置する工程〉
まず、図11に示すように、ステータコア10のスロット13に絶縁部材40が配置される。具体的には、スロット13の開口部13aを介して、径方向の内側から外側に向かって挿入されることにより、絶縁部材40がスロット13に配置される。なお、後述する絶縁部材40を開放させる工程の前は、絶縁部材40の開口部40aは、完全に開放した状態(開放治具232が配置された状態)よりも閉じた状態(図11の最も右側の絶縁部材40参照)になっている場合がある。
〈コイルを配置する工程〉
次に、図5に示すように、ステータコア10に対して径方向の内側にコイル20(コイルアッセンブリ30)が配置される。具体的には、ステータコア10のティース12およびスロット13に径方向に対向する位置にコイル20が配置される。そして、ステータコア10およびコイル20にガイド治具250の第1ガイド治具251および第2ガイド治具252が挿入(装着)される。そして、ガイド治具250が挿入されたステータコア10およびコイル20がコア保持部210に保持される。
〈絶縁部材を開放させる工程〉
次に、図12に示すように、中心軸線方向の一方側(反リード側)から他方側(リード側)に向かってスロット13に配置された絶縁部材40に絶縁部材開放部230の開放治具232が挿入される。開放治具232が挿入されると、開放治具232の第2開放治具232bにより、絶縁部材40のうちの径方向の内側の部分(開口部40a)が開放される。これにより、コイル20と絶縁部材40とが衝突することを防止可能である。その結果、衝突に起因して絶縁部材40の形状が崩れることを防止することができるので、絶縁部材40によるコイル20とスロット13との間の絶縁を確保可能である。
〈コイルを挿入する工程〉
次に、コイル挿入部220により径方向の内側から外側に向かってコイル20を押す挿入作業が複数回行われることにより、スロット13にコイル20が挿入される。
図13(A)に示すように、コイル20は、スロット収容部21およびリード線部23の根元部がスロット13の内壁面13bおよびガイド治具250の側面に接触しつつ、内壁面13bおよびガイド治具250にガイドされながらスロット13に挿入される。また、所定のコイル20のリード線部23の根元部が、ガイド治具250の第1ガイド治具251の中心軸線方向の角部に周方向に押し付けられつつ、コイル20がスロット13に挿入される。また、コイル20は、挿入作業が進行するにつれて、スロット13への挿入前のコイル20(二点鎖線により示す)の曲率半径R2から、スロット13への挿入完了後のコイル20(実線により示す)の曲率半径R3(=R1>R2)まで、曲率半径が大きくなるように変形しつつ、スロット13に挿入される。また、コイル20は、挿入作業が進行するにつれて、周方向に拡張されるように変形しつつ、スロット13に挿入される。具体的には、図13(B)に示すように、コイル20は、挿入作業が進行するにつれて、コイルエンド部22が周方向に拡張され、かつ、中心軸線方向に縮むように変形しつつ、スロット13に挿入される。
〈最初の挿入作業〉
図7に示すように、複数回の挿入作業のうちの最初の挿入作業では、原点位置P1から挿入位置P2まで、コイル挿入部220が径方向の内側から外側に向かって移動される。また、図14に示すように、最初の挿入作業では、コイル20を構成する導線が複数本(3本など)だけスロット13に挿入される移動量だけ、コイル挿入部220によりコイル20が押される。好ましくは、コイル挿入部220により押される複数のコイル20のうちの移動量が最も小さいコイル20を構成する導線が複数本だけスロット13に挿入される移動量だけ、コイル20が押される。移動量が最も小さいコイル20は、たとえば、コイル挿入部220のコイル押し面220aのうちの周方向の中央部により押されるコイル20である。また、図15に示すように、最初の挿入作業では、スロット13に挿入されたコイル20と共に、開放治具232の第2開放治具232bが径方向の内側に移動される。
〈開放治具を退避させる工程〉
そして、最初の挿入作業後、中心軸線方向の他方側から一方側に向かってスロット13に配置された絶縁部材40から開放治具232が退避される。この際、コイル挿入部220がコイル20に接触した状態で、スロット13に配置された絶縁部材40から開放治具232が退避される。なお、開放治具232が退避される際、コイル挿入部220は、コイル20に単に接触しているだけであってもよいし、コイル20に接触して押して(荷重を加えて)いてもよい。
〈2回目以降の挿入作業〉
そして、開放治具232の退避後、押していたコイル20(挿入位置P2)から退避位置P3までコイル挿入部220が離れる。そして、押していたコイル20から退避位置P3までコイル挿入部220を離した状態で、コイル挿入部220をステータコア10に対して所定角度(22.5度など)だけ相対回転させる回転作業が行われる。回転作業では、コア保持部210を周方向に所定角度だけ回転させることにより、ステータコア10およびコイル20が周方向に所定角度だけ回転される。そして、ステータコア10およびコイル20が周方向に所定角度だけ回転されることにより、コイル挿入部220がステータコア10およびコイル20に対して周方向に所定角度だけ相対的に回転される。そして、相対回転後の位置から、コイル挿入部220によりコイル20が再び押される。以後、最後の挿入作業まで、退避位置P3への退避作業、回転作業および挿入作業が繰り返して行われる。そして、挿入完了位置まで全部のコイル20が挿入された後、リード線部23が、他のリード線部23と接合可能なように、折り曲げられるように成形される。その後、図1に示すステータ100の組立が完了する。
(本実施形態の組立方法の効果)
本実施形態の組立方法では、以下のような効果を得ることができる。
上記実施形態では、コイル(20)を挿入する工程の後、開放治具(232)をスロット(13)に配置された絶縁部材(40)から退避させる工程を行う。これにより、開放治具(232)がスロット(13)から退避されたとしても、スロット(13)に挿入されたコイル(20)により、絶縁部材(40)が開放された状態を維持し続けることができる。その結果、ステータコア(10)と共に開放治具(232)を回転させなくても、絶縁部材(40)が開放された状態を維持し続けることができる。また、上記のように、開放治具(232)を退避させる工程の後、コイル挿入部(220)をステータコア(10)に対してステータコア(10)の周方向に所定角度だけ相対回転させる工程を行う。これにより、開放治具(232)をスロット(13)から退避させた状態で、ステータコア(10)を回転させることができる。その結果、ステータコア(10)と共に開放治具(232)を回転させる必要が無いので、開放治具(232)を回転させる専用の回転機構を設ける必要が無い。これにより、ステータの組立装置が大型化しかつ複雑化することを極力防止することができるので、その分、ステータ(100)の組立装置(200)の小型化および簡素化を図ることができる。
また、上記実施形態では、コイル(20)を挿入する工程は、コイル(20)を構成する導線が複数本だけスロット(13)に挿入される移動量だけ、コイル挿入部(220)によりコイル(20)を押す工程を含む。このように構成すれば、導線がスプリングバックしたとしても、導線をスロット(13)内(絶縁部材(40)内)に留めることができる。その結果、開放治具(232)がスロット(13)から退避された場合において、スロット(13)に挿入されたコイル(20)の導線により、絶縁部材(40)が開放された状態を確実に維持し続けることができる。
また、上記実施形態では、コイル(20)を挿入する工程は、コイル挿入部(220)により複数のコイル(20)を押す際、複数のコイル(20)のうちの移動量が最も小さいコイル(20)を構成する導線が複数本だけスロット(13)に挿入される移動量だけ、コイル挿入部(220)によりコイル(20)を押す工程を含む。このように構成すれば、複数のコイル(20)のうちのいずれのコイル(20)においても、導線をスロット(13)内(絶縁部材(40)内)に確実に留めることができる。
また、上記実施形態では、コイル挿入部(220)を相対回転させる工程は、押していたコイル(20)からコイル挿入部(220)を離した状態で、コイル挿入部(220)をステータコア(10)に対して周方向に所定角度だけ相対回転させる工程である。ここで、コイル(20)とコイル挿入部(220)とを接触させた状態でコイル挿入部(220)を相対回転させた場合、回転中に、コイル(20)とコイル挿入部(220)との間に摩擦力が生じる。そこで、上記のように構成すれば、回転中に、コイル(20)とコイル挿入部(220)との間に摩擦力が生じることを低減することができるので、コイル挿入部(220)をステータコア(10)に対して容易に相対回転させることができる。
また、上記実施形態では、コイル挿入部(220)を相対回転させる工程は、押していたコイル(20)から、原点位置(P1)よりも径方向の他方側に位置する退避位置(P3)まで、コイル挿入部(220)を離す工程を含む。このように構成すれば、押していたコイル(20)から原点位置(P1)までコイル挿入部(220)を離す場合に比べて、コイル挿入部(220)を挿入中のコイル(20)の近くに配置することができる。その結果、相対回転後、コイル挿入部(220)によりコイル(20)を次に押す際、コイル挿入部(220)の移動量を小さくすることができるので、コイル(20)を押す作業に要する時間を短くすることができる。これにより、ステータ(100)の生産性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、開放治具(232)を退避させる工程は、コイル挿入部(220)をコイル(20)に接触させた状態で、開放治具(232)をスロット(13)に配置された絶縁部材(40)から退避させる工程である。このように構成すれば、開放治具(232)を退避させる際、外力(開放治具(232)からの外力など)がコイル(20)に加わったとしても、接触させたコイル挿入部(220)により、コイル(20)が位置ずれすることを低減することができる。
また、上記実施形態では、コイル(20)を挿入する工程は、コイル挿入部(220)により径方向の内側から外側に向かってコイル(20)を押すことにより、コイル(20)をスロット(13)に挿入する工程であり、コイル挿入部(220)を相対回転させる工程は、ステータコア(10)を周方向に所定角度だけ回転させることにより、コイル挿入部(220)をステータコア(10)に対して周方向に所定角度だけ相対回転させる工程である。このように構成すれば、コイル挿入部(220)がステータコア(10)の径方向の内側から外側に向かってコイル(20)を挿入し、かつ、ステータコア(10)を周方向に所定角度だけ回転させる場合にも、ステータ(100)の組立装置(200)の小型化および簡素化を図ることができる。
また、上記実施形態では、絶縁部材(40)を開放させる工程は、開放治具(232)をステータコア(10)の中心軸線方向の一方側から他方側に向かってスロット(13)に配置された絶縁部材(40)に挿入することにより、絶縁部材(40)のうちの径方向の一方側の部分を開放させる工程であり、開放治具(232)を退避させる工程は、開放治具(232)を中心軸線方向の他方側から一方側に向かってスロット(13)に配置された絶縁部材(40)から退避させる工程である。このように構成すれば、開放治具(232)が中心軸線方向に移動する場合にも、ステータ(100)の組立装置(200)の小型化および簡素化を図ることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、径方向の内側にスロットの開口部が設けられたステータコアを備えるステータの組立方法、および、このステータの組立装置に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、径方向の外側にスロットの開口部が設けられたステータコアを備えるステータの組立方法、および、このステータの組立装置に適用されてもよい。
また、上記実施形態では、挿入作業後、押していたコイルから退避位置までコイル挿入部が離れる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、挿入作業後、押していたコイルから原点位置までコイル挿入部が離れてもよい。また、コイル挿入部をステータコアおよびコイルに対して相対回転可能であれば、挿入作業後、押していたコイルからコイル挿入部が離れなくてもよい。
また、上記実施形態では、ステータコアおよびコイルを周方向に回転させることにより、ステータコアおよびコイルに対してコイル挿入部が相対回転される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイル挿入部自体を周方向に回転させることにより、ステータコアおよびコイルに対してコイル挿入部が相対回転されてもよい。また、ステータコアおよびコイルとコイル挿入部との両方を周方向に回転させることにより、ステータコアおよびコイルに対してコイル挿入部が相対回転されてもよい。
また、上記実施形態では、最初の挿入作業において、コイルを構成する導線が複数本だけスロットに挿入される移動量だけ、コイル挿入部によりコイルが押される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、最初の挿入作業において、コイルを構成する導線が1本だけスロットに挿入される移動量だけ、コイル挿入部によりコイルが押されてもよい。
また、上記実施形態では、コイル挿入部をコイルに接触させた状態で、開放治具を絶縁部材から退避させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイル挿入部をコイルから離した状態で、開放治具を絶縁部材から退避させてもよい。
また、上記実施形態では、コイル挿入部が8つ設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コイル挿入部が8つ以外の複数設けられてもよい。また、コイル挿入部が1つのみ設けられてもよい。
10 ステータコア
13 スロット
20 コイル
40 絶縁部材
100 ステータ
200 組立装置
220 コイル挿入部
232 開放治具

Claims (7)

  1. スロットを含むステータコアと、前記スロットに配置されるコイルと、前記スロットに配置され、前記スロットと前記コイルとを絶縁する絶縁部材とを備えるステータの組立方法であって、
    前記絶縁部材を前記スロットに配置する工程と、
    前記絶縁部材を配置する工程の後、開放治具を前記スロットに配置された前記絶縁部材に挿入することにより、前記絶縁部材のうちの前記ステータコアの径方向の一方側の部分を開放させる工程と、
    前記絶縁部材を開放させる工程の後、コイル挿入部により前記径方向の一方側から他方側に向かって前記コイルを押すことにより、前記コイルを前記スロットに挿入する工程と、
    前記コイルを挿入する工程の後、前記開放治具を前記スロットに配置された前記絶縁部材から退避させる工程と、
    前記開放治具を退避させる工程の後、押していた前記コイルから前記コイル挿入部を離す工程と、
    前記コイル挿入部を離す工程の後、前記コイル挿入部を前記ステータコアに対して前記ステータコアの周方向に所定角度だけ相対回転させる工程と、を備え
    前記コイルを挿入する工程、押していた前記コイルから前記コイル挿入部を離す工程、および、前記コイル挿入部を前記ステータコアに対して前記周方向に前記所定角度だけ相対回転させる工程の一連の流れが、複数回行われる、ステータの組立方法。
  2. 前記コイルを挿入する工程は、前記コイルを構成する導線が複数本だけ前記スロットに挿入される移動量だけ、前記コイル挿入部により前記コイルを押す工程を含む、請求項1に記載のステータの組立方法。
  3. 前記コイルを挿入する工程は、前記コイル挿入部により複数の前記コイルを押す際、前記複数のコイルのうちの移動量が最も小さいコイルを構成する導線が複数本だけ前記スロットに挿入される移動量だけ、前記コイル挿入部により前記コイルを押す工程を含む、請求項2に記載のステータの組立方法。
  4. 前記コイル挿入部を離す工程は、押していた前記コイルから、原点位置よりも前記径方向の他方側に位置する退避位置まで、前記コイル挿入部を離す工程である、請求項に記載のステータの組立方法。
  5. 前記開放治具を退避させる工程は、前記コイル挿入部を前記コイルに接触させた状態で、前記開放治具を前記スロットに配置された前記絶縁部材から退避させる工程である、請求項1~のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
  6. 前記コイルを挿入する工程は、前記コイル挿入部により前記径方向の内側から外側に向かって前記コイルを押すことにより、前記コイルを前記スロットに挿入する工程であり、
    前記コイル挿入部を相対回転させる工程は、前記ステータコアを前記周方向に前記所定角度だけ回転させることにより、前記コイル挿入部を前記ステータコアに対して前記周方向に前記所定角度だけ相対回転させる工程である、請求項1~のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
  7. 前記絶縁部材を開放させる工程は、前記開放治具を前記ステータコアの中心軸線方向の一方側から他方側に向かって前記スロットに配置された前記絶縁部材に挿入することにより、前記絶縁部材のうちの前記径方向の一方側の部分を開放させる工程であり、
    前記開放治具を退避させる工程は、前記開放治具を前記中心軸線方向の他方側から一方側に向かって前記スロットに配置された前記絶縁部材から退避させる工程である、請求項1~のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
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