JP2017118378A - 画像読取装置及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読取チップのサイズの増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約が
少なく、出力信号線と駆動信号線との間のクロストークを低減させることが可能な画像読
取装置を提供すること。
【解決手段】画像からの光を受けて光電変換する受光素子を含む画素部と、前記画素部を
駆動する駆動信号を転送する駆動信号線と、前記画素部から出力される出力信号を転送す
る出力信号線と、前記出力信号の値が変化する期間と異なる期間で値が変化する制御信号
を転送する制御信号線と、を備えた画像読取チップを含み、前記駆動信号線と前記出力信
号線との間には、前記制御信号線が設けられている、画像読取装置。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像読取装置及び半導体装置に関する。
コンタクトイメージセンサーを用いた画像読取装置(スキャナー等)や、これに印刷機
能を加えたコピー機や複合プリンターなどが開発されている。画像読取装置に用いられる
コンタクトイメージセンサーとしては、半導体基板に設けられたフォトダイオードを用い
る構成が用いられている。
スキャナー等の画像読取装置に用いられるコンタクトイメージセンサーでは、1又は複
数のフォトダイオードを有する画素部が1方向に多数並んで配置されるため、各画素部か
らの出力信号を順次転送するための出力信号線と各画素部を駆動する駆動信号を転送する
ための駆動信号線は、共に長くなり、かつ、並走する。そうすると、画素部からの出力信
号は微弱なアナログ信号であるのに対して、駆動信号は多数の画素部を駆動する必要があ
るため、画素部からの出力電圧よりも高いデジタル信号であるため、出力信号線と駆動信
号線の間のクロストークにより微弱な出力信号のS/Nが劣化し、センシングの精度が劣
化するおそれがある。
特許文献1では、差動回路に入力される光電変換素子からの信号を出力するための2つ
の出力信号線の間と外側に複数層のシールド線(電源線やグランド線)を配線することで
、2つの出力信号線の間のクロストークを低減させる固体撮像装置が開示されている。
特開2005−217366号公報
特許文献1は、2つの出力信号線の間のクロストークを低減させる手法を開示している
のみであるが、この手法を出力信号線と駆動信号線との間のクロストークを低減させるた
めに応用することも考えられる。しかしながら、出力信号線と駆動信号線との間のクロス
トークを低減させるために専用のシールド線を設ける必要があり、画像を読み取るための
画像読取チップのサイズの増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約といった問
題が生じる可能性がある。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に
よれば、画像読取チップのサイズの増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約が
少なく、出力信号線と駆動信号線との間のクロストークを低減させることが可能な画像読
取装置を提供することができる。また、本発明のいくつかの態様によれば、チップサイズ
の増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約が少なく、出力信号線と駆動信号線
との間のクロストークを低減させることが可能な半導体装置を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態
様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る画像読取装置は、画像を読み取るための画像読取チップを含む画像読取
装置であって、前記画像読取チップは、前記画像からの光を受けて光電変換する受光素子
を含む画素部と、前記画素部を駆動する駆動信号を転送する駆動信号線と、前記画素部か
ら出力される出力信号を転送する出力信号線と、前記出力信号の値が変化する期間と異な
る期間で値が変化する制御信号を転送する制御信号線と、を備え、前記駆動信号線と前記
出力信号線との間には、前記制御信号線が設けられている。
本適用例に係る画像読取装置では、画像読取チップにおいて、制御信号を転送するため
の制御信号線が、駆動信号線と出力信号線との間に設けられていることによってシールド
線としても兼用されるので、専用のシールド線を設ける必要が無い。従って、本適用例に
係る画像読取装置によれば、画像読取チップのサイズの増大や限られたチップサイズでの
レイアウトの制約が少なく、出力信号線と駆動信号線との間のクロストークを低減させる
ことが可能である。
[適用例2]
上記適用例に係る画像読取装置において、前記制御信号は、前記画素部に蓄積される電
荷を初期化する信号であってもよい。
画素部に蓄積される電荷を初期化する信号は、画素部から信号が出力される前に値が変
化し、画素部からの出力信号の値が変化する期間では値が変化しない。従って、本適用例
に係る画像読取装置によれば、画素部に蓄積される電荷を初期化する信号を転送する制御
信号線がシールド線として兼用されることにより、画像読取チップのサイズの増大や限ら
れたチップサイズでのレイアウトの制約が少なく、出力信号線と駆動信号線との間のクロ
ストークを低減させることが可能である。
[適用例3]
上記適用例に係る画像読取装置において、前記画像読取チップは、第1辺と、前記第1
辺よりも長い第2辺と、を含む形状であり、前記駆動信号線は、前記画素部に電気的に接
続し前記第1辺に沿う方向に設けられている第1の信号線と、前記第1の信号線に電気的
に接続し前記第2辺に沿う方向に設けられている第2の信号線と、を含み、前記出力信号
線は、前記画素部に電気的に接続し前記第1辺に沿う方向に設けられている第3の信号線
と、前記第3の信号線に電気的に接続し前記第2辺に沿う方向に設けられている第4の信
号線と、を含み、前記制御信号線は、前記画素部に電気的に接続し前記第1辺に沿う方向
に設けられている第5の信号線と、前記第5の信号線に電気的に接続し前記第2辺に沿う
方向に設けられている第6の信号線と、を含み、前記第1の信号線と前記第3の信号線と
の間には、前記第5の信号線が設けられ、前記第2の信号線と前記第4の信号線との間に
は、前記第6の信号線が設けられていてもよい。
本適用例に係る画像読取装置では、シールド線として兼用される制御信号線が、画像読
取チップの長辺方向と短辺方向の両方において、駆動信号線と出力信号線との間に設けら
れている。従って、本適用例に係る画像読取装置によれば、画素部の出力端からシールド
することができるので、出力信号線と駆動信号線との間のクロストークをより低減させる
ことが可能である。
[適用例4]
上記適用例に係る画像読取装置において、前記画像読取チップは、1次元方向に並んで
設けられている複数の前記画素部を有し、前記制御信号は、前記画像読取チップが読み取
る前記画像の解像度を制御する信号であってもよい。
画像読取チップが読み取る画像の解像度を制御する信号は、複数の画素部から信号が出
力される前に値が変化し、複数の画素部からの出力信号の値が変化する期間では値が変化
しない。従って、本適用例に係る画像読取装置によれば、画像読取チップが読み取る画像
の解像度を制御する信号がシールド線として兼用されることにより、画像読取チップのサ
イズの増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約が少なく、出力信号線と駆動信
号線との間のクロストークを低減させることが可能である。
[適用例5]
上記適用例に係る画像読取装置において、最下位の配線層において、前記駆動信号線と
前記出力信号線との間には、前記制御信号線が設けられていてもよい。
一般に、複数の配線層のうち、最下位の配線層は、各回路ブロックの内部配線や近接す
る回路ブロック間を接続する配線を形成するために使用されることが想定されているため
、最下位の配線層に設けられる配線は、抵抗値が上がっても問題ないため相対的に厚みが
小さい。従って、本適用例に係る画像読取装置によれば、出力信号線と制御信号線との間
の寄生容量や駆動信号線と制御信号線との間の寄生容量を小さくすることができるので、
出力信号線や駆動信号線の負荷が減少し、出力信号線や駆動信号線を伝搬する信号の遅延
時間を短くすることが可能となる。そのため、画像読取チップによる読み取り速度を向上
させることも可能である。
また、一般に、複数の配線層のうち、最下位の配線層に対してデザインルールで規定さ
れる配線の最小幅や配線間の最小間隔は最も小さい。従って、本適用例に係る画像読取装
置によれば、出力信号線、駆動信号線及び制御信号線の配置領域を小さくすることができ
るので、画像読取チップのレイアウト面積の縮小効果が得られる。そのため、画像読取チ
ップの小型化や低コスト化が可能となる。
[適用例6]
上記適用例に係る画像読取装置において、前記画像読取チップは、複数の前記駆動信号
線からなる駆動信号線群と、複数の前記出力信号線からなる出力信号線群と、を有し、前
記制御信号線は、前記駆動信号線群と前記出力信号線群との間に設けられていてもよい。
本適用例に係る画像読取装置では、画像読取チップにおいて、制御信号を転送するため
の制御信号線が、複数の駆動信号線からなる駆動信号線群と複数の出力信号線からなる出
力信号線群との間に設けられていることによってシールド線としても兼用されるので、専
用のシールド線を設ける必要が無い。従って、本適用例に係る画像読取装置によれば、画
像読取チップのサイズの増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約が少なく、出
力信号線と駆動信号線との間のクロストークを低減させることが可能である。
また、本適用例に係る画像読取装置によれば、複数の画素部に転送する駆動信号を複数
の駆動信号線に分配して転送することで、各々の駆動信号線の負荷を低減することができ
るので、複数の画素部からの信号の出力に要する時間を短縮することができる。
また、本適用例に係る画像読取装置によれば、複数の画素部から出力される出力信号を
複数の出力信号線に分配して転送することで、各々の出力信号線の負荷を低減することが
できるので、転送速度を高めることができる。
[適用例7]
本適用例に係る半導体装置は、光を受けて光電変換する受光素子を含む画素部と、前記
画素部を駆動する駆動信号を転送する駆動信号線と、前記画素部から出力される出力信号
を転送する出力信号線と、前記出力信号の値が変化する期間と異なる期間で値が変化する
制御信号を転送する制御信号線と、を備え、前記駆動信号線と前記出力信号線との間には
、前記制御信号線が設けられている。
本適用例に係る半導体装置では、制御信号を転送するための制御信号線が、駆動信号線
と出力信号線との間に設けられていることによってシールド線としても兼用されるので、
専用のシールド線を設ける必要が無い。従って、本適用例に係る半導体装置によれば、チ
ップサイズの増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約が少なく、出力信号線と
駆動信号線との間のクロストークを低減させることが可能である。
本実施形態に係る複合機を示した外観斜視図である。 スキャナーユニットの内部構造を示した斜視図である。 イメージセンサーモジュールの構成を模式的に示す分解斜視図である。 画像読取チップの配置を模式的に示す平面図である。 スキャナーユニットの機能構成を示す図である。 画像読取チップの機能ブロック図である。 画素部の構成を示す図である。 画像読取チップの各信号のタイミングチャート図である。 画像読取チップのレイアウト構成を示す図である。 画像読取チップを図9のA−A’線で切断した断面図である。 図9に破線で示した領域Bの拡大図である。 変形例1の画像読取チップの機能ブロック図である。 変形例1の画像読取チップの各信号のタイミングチャート図である。 変形例1の画像読取チップのレイアウト構成を示す図である。 変形例1の画像読取チップを図14のA−A’線で切断した断面図である。 図14に破線で示した領域Bの拡大図である。 変形例2の画像読取チップの機能ブロック図である。 変形例2の画像読取チップの各信号のタイミングチャート図である。 変形例2の画像読取チップのレイアウト構成を示す図である。 変形例2の画像読取チップを図19のA−A’線で切断した断面図である。 図19に破線で示した領域Bの拡大図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。用いる図面は説
明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載され
た本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発
明の必須構成要件であるとは限らない。
以下、添付した図面を参照して、本発明の画像読取装置を適用した複合機(複合装置)
1について説明する。
1.複合機の構造
図1は、複合機1を示した外観斜視図である。図1に示すように、複合機1は、装置本
体であるプリンターユニット(画像記録装置)2と、プリンターユニット2の上部に配設
されたアッパーユニットであるスキャナーユニット(画像読取装置)3と、を一体に備え
ている。なお、以下、図1においての前後方向をX軸方向とし、左右方向をY軸方向とし
て説明する。
一方、図1に示すように、プリンターユニット2は、枚葉の記録媒体(印刷用紙や単票
紙)を送り経路に沿って送る搬送部(不図示)と、送り経路の上方に配設され、記録媒体
にインクジェット方式で印刷処理を行う印刷部(不図示)と、前面に配設されたパネル形
式の操作部63と、搬送部、印刷部および操作部63を搭載した装置フレーム(不図示)
と、これらを覆う装置ハウジング65と、を備えている。装置ハウジング65には、印刷
を終えた記録媒体が排出される排出口66が設けられている。また、図示省略するが、後
面下部には、USBポートおよび電源ポートが配設されている。すなわち、複合機1は、
USBポートを介してコンピューター等に接続可能に構成されている。
スキャナーユニット3は、後端部のヒンジ部4を介してプリンターユニット2に回動自
在に支持されており、プリンターユニット2の上部を開閉自在に覆っている。すなわち、
スキャナーユニット3を回動方向に引き上げることで、プリンターユニット2の上面開口
部を露出させ、当該上面開口部を介して、プリンターユニット2の内部が露出させる。一
方、スキャナーユニット3を回動方向に引き降ろし、プリンターユニット2上に載置する
ことで、スキャナーユニット3によって当該上面開口部を閉塞する。このように、スキャ
ナーユニット3を開放することで、インクカートリッジの交換や紙詰まりの解消等が可能
な構成となっている。
図2は、スキャナーユニット3の内部構造を示した斜視図である。図1および図2に示
されるように、スキャナーユニット3は、筐体であるアッパーフレーム11と、アッパー
フレーム11に収容された画像読取部12と、アッパーフレーム11の上部に回動自在に
支持された上蓋13と、を備えている。図2に示すように、アッパーフレーム11は、画
像読取部12を収容する箱型の下ケース16と、下ケース16の天面を覆う上ケース17
と、を備えている。上ケース17には、ガラス製の原稿載置板(原稿台;不図示)が広く
配設されており、被読取面を下にした被読取媒体(原稿)をこれに載置する。一方、下ケ
ース16は、上面を開放した浅い箱状に形成されている。
図2に示されるように、画像読取部12は、ラインセンサー方式のセンサーユニット3
1と、センサーユニット31を搭載したセンサーキャリッジ32と、Y軸方向に延在し、
センサーキャリッジ32をスライド自在に支持するガイド軸33と、センサーキャリッジ
32をガイド軸33に沿って移動する自走式のセンサー移動機構34と、を備えている。
センサーユニット31は、X軸方向に延在したCMOS(Complementary
metal−oxide−semiconductor)ラインセンサーであるイメージ
センサーモジュール41を有し、モーター駆動のセンサー移動機構34により、ガイド軸
33に沿ってY軸方向に往復動する。これにより、原稿載置板上の被読取媒体(原稿)の
画像を読み取るようになっている。なお、センサーユニット31は、CCD(Charg
e Coupled Device)ラインセンサーであってもよい。
図3は、イメージセンサーモジュール41の構成を模式的に示す分解斜視図である。図
3に示される例では、イメージセンサーモジュール41は、ケース411、光源412、
レンズ413、モジュール基板414および画像を読み取るための画像読取チップ415
(半導体装置)を含んで構成されている。光源412、レンズ413および画像読取チッ
プ415は、ケース411とモジュール基板414との間に収容されている。ケース41
1にはスリットが設けられている。光源412は、例えば、R,G,Bの各発光ダイオー
ド(LED:Light emitting diode)を有し、R,G,Bの各発光ダイオード(赤色LE
D、緑色LED、青色LED)を高速に切り換えながら順番に発光させる。光源412が
発する光は当該スリットを介して被読取媒体へ照射され、被読取媒体からのは当該スリッ
トを介してレンズ413に入力される。レンズ413は、入力された光を画像読取チップ
415へと導く。
図4は、画像読取チップ415の配置を模式的に示す平面図である。図4に示されるよ
うに、複数(m個)の画像読取チップ415が、モジュール基板414上に1次元方向(
図4においてはX軸方向)に並べて配置されている。各画像読取チップ415は、一列に
配置された多数の受光素子を有しており(図6、図7、図9参照)、各画像読取チップ4
15が有する受光素子の密度が高いほど、画像を読み取る解像度が高いスキャナーユニッ
ト3(画像読取装置)を実現することができる。また、画像読取チップ415の数が多い
ほど、大きな画像も読み取り可能なスキャナーユニット3(画像読取装置)を実現するこ
とができる。
2.スキャナーユニット(画像読取装置)の機能構成
図5は、スキャナーユニット(画像読取装置)3の機能構成を示す機能ブロック図であ
る。図5に示される例では、スキャナーユニット(画像読取装置)3は、制御部200、
アナログフロンエンド(AFE)202、赤色LED412R、緑色LED412G、青
色LED412B及びm個の画像読取チップ415(415−1〜415−m)を含んで
構成されている。前述したように、赤色LED412R、緑色LED412G及び青色L
ED412Bは光源412に備えられており、複数の画像読取チップ415は、モジュー
ル基板414上に並べて配置されている。赤色LED412R、緑色LED412G及び
青色LED412Bは、それぞれ複数個存在してもよい。また、制御部200及びアナロ
グフロンエンド(AFE)202は、モジュール基板414あるいはモジュール基板41
4とは異なる不図示の基板に備えられている。制御部200及びアナログフロンエンド(
AFE)202は、それぞれ、集積回路(IC:Integrated Circuit)で実現されてもよ
い。
制御部200は、一定の周期Tで赤色LED412Rに対して一定の露光時間Δtだけ
駆動信号DrvRを供給し、赤色LED412Rを発光させる。同様に、制御部200は
、周期Tで緑色LED412Gに対して露光時間Δtだけ駆動信号DrvGを供給して緑
色LED412Gを発光させ、周期Tで青色LED412Bに対して露光時間Δtだけ駆
動信号DrvBを供給して青色LED412Bを発光させる。制御部200は、周期Tの
間に、赤色LED412R、緑色LED412G及び青色LED412Bを排他的に1つ
ずつ順番に発光させる。
また、制御部200は、m個の画像読取チップ415(415−1〜415−m)に対
して、クロック信号CLK及び解像度設定信号RESを共通に供給する。クロック信号C
LKは画像読取チップ415の動作クロック信号であり、解像度設定信号RESは、スキ
ャナーユニット(画像読取装置)3による画像の読み取りの解像度を設定するための信号
である。解像度設定信号RESがアクティブ(本実施形態ではハイレベル)の期間におけ
るクロック信号CLKの立ち上がりエッジの数によって、解像度が設定される。本実施形
態ででは、解像度設定信号RESがアクティブ(ハイレベル)の期間におけるクロック信
号CLKの立ち上がりエッジの数が2,4,8の場合に、それぞれ、300dpi,60
0dpi,1200dpiの各解像度に設定されるものとする。
各画像読取チップ415−j(j=1〜m)は、各受光素子が被読取媒体に形成されて
いる画像からの光を受けた後、チップイネーブル信号ENjがアクティブ(本実施形態で
はハイレベル)の期間、クロック信号CLKに同期して、各受光素子が受けた光に基づき
、解像度設定信号RESによって設定された解像度の画像情報を有する画像信号SOを生
成し、出力する。本実施形態では、制御部200は、赤色LED412R、緑色LED4
12G又は青色LED412Bを発光させた後、一定時間(画像読取チップ415−1が
画像信号SOの出力を終了するまでの時間)アクティブ(ハイレベル)となるチップイネ
ーブル信号EN1を生成し、画像読取チップ415−1に供給する。また、画像読取チッ
プ415−j(j=1〜m)は、画像信号SOの出力を終了した後に一定時間(画像読取
チップ415−j+1が画像信号SOの出力を終了するまでの時間)アクティブ(ハイレ
ベル)となるチップイネーブル信号ENj+1を生成し、画像読取チップ415−j+1
に供給する。これにより、赤色LED412R、緑色LED412G又は青色LED41
2Bが発光した後、m個の画像読取チップ415(415−1〜415−m)が順番に画
像信号SOを出力することになる。この画像読取チップ415の詳細な回路構成及び動作
については後述する。
アナログフロンエンド(AFE)202は、m個の画像読取チップ415(415−1
〜415−m)が順番に出力する画像信号SOを受け取り、各画像信号SOに対して、増
幅処理やA/D変換処理を行って、各受光素子の受光量に応じたデジタル値を含むデジタ
ル信号に変換し、各デジタル信号を順番に制御部200に送信する。
制御部200は、アナログフロンエンド(AFE)202から順番に送信される各デジ
タル信号を受け取って、イメージセンサーモジュール41が読み取った画像情報を生成す
る。
3.画像読取チップの構成及び動作
図6は、画像読取チップ415の機能ブロック図である。図6に示される画像読取チッ
プ415は、昇圧回路100、画素選択信号生成部101、リセット信号生成部102、
駆動信号生成回路103、サンプリング信号生成回路104、n個の画素部110及び出
力回路120を備えている。
画素選択信号生成部101は、クロック信号CLKの立ち上がりのタイミングで解像度
設定信号RESをサンプリングし、サンプリングした解像度設定信号RESがハイレベル
である場合、連続してハイレベルの解像度設定信号RESをサンプリングする回数をカウ
ントする。そして、画素選択信号生成部101は、カウント値が2であれば300dpi
、カウント値が4であれば600dpi、カウント値が8であれば1200dpiの各解
像度を示すビットデータを解像度設定レジスター(不図示)に保持する。
また、画素選択信号生成部101は、チップイネーブル信号EN_Iがローレベルから
ハイレベルに変化すると、所定のタイミングで昇圧回路100に制御信号を出力する。
また、画素選択信号生成部101は、昇圧回路100に制御信号を出力した後、クロッ
ク信号CLKに基づいて、所定のタイミングで一定時間アクティブ(本実施形態ではハイ
レベル)となる画素選択信号SEL0を生成し、1番目の画素部110に出力する。また
、画素選択信号生成部101は、画素選択信号SEL0を出力した後、所定のタイミング
で、解像度設定レジスターに保持されているビットデータに基づいて、第2転送制御信号
Tx2を生成する。本実施形態では、第2転送制御信号Tx2は、4つの信号Tx2a,
Tx2b,Tx2c,Tx2dで構成されており、解像度設定レジスターに保持されてい
るビットデータに応じて、アクティブ(本実施形態ではハイレベル)となる信号が変わる
。具体的には、当該ビットデータが1200dpiの解像度を示すときは、第2転送制御
信号Tx2は、クロック信号CLKの1周期において信号Tx2aのみがアクティブ(ハ
イレベル)となり、次の1周期は信号Tx2bのみがアクティブ(ハイレベル)となり、
さらに次の1周期は信号Tx2cのみがアクティブ(ハイレベル)となり、さら次の1周
期は信号Tx2dのみがアクティブ(ハイレベル)となる。また、当該ビットデータが6
00dpiの解像度を示すときは、第2転送制御信号Tx2は、クロック信号CLKの1
周期において2本の信号Tx2a,Tx2bのみが同時にアクティブ(ハイレベル)とな
り、次の1周期は2本の信号Tx2c,Tx2dのみが同時にアクティブ(ハイレベル)
となる。また、当該ビットデータが300dpiの解像度を示すときは、第2転送制御信
号Tx2は、クロック信号CLKの1周期において4本の信号Tx2a,Tx2b,Tx
2c,Tx2dが同時にアクティブ(ハイレベル)となる。
また、画素選択信号生成部101は、画素選択信号SEL0を出力した後、所定のタイ
ミングでリセット信号生成部102、駆動信号生成回路103及びサンプリング信号生成
回路104に制御信号を出力する。
昇圧回路100は、画素選択信号生成部101からの制御信号に基づいて、画像読取チ
ップ415の電源端子(不図示)から供給される電源電圧を昇圧し、昇圧された電源電圧
をハイレベルとする第1転送制御信号Tx1を生成する。第1転送制御信号Tx1は、露
光時間Δtの間に受光素子に蓄積された電荷を転送するための制御信号であり、n個の画
素部110に共通に供給される。
リセット信号生成部102は、画素選択信号生成部101からの制御信号に基づいて、
n個の画素部110に蓄積される電荷を初期化する制御信号であるリセット信号RSTを
生成する。本実施形態では、n個の画素部110には、リセット信号RSTが共通して供
給される。そのため、画像読取チップ415は、n個の画素部110にリセット信号RS
Tを転送するための制御信号線300を備えている。
駆動信号生成回路103は、画素選択信号生成部101からの制御信号に基づいて、n
個の画素部110を駆動する駆動信号Drv1,Drv2を生成する。2つの駆動信号D
rv1,Drv2は排他的にアクティブ(本実施形態ではハイレベル)となり、n個の画
素部110のそれぞれは、2つの駆動信号Drv1,Drv2のいずれか一方が供給され
る。そして、i番目(iは1〜nのいずれか)の画素部110は、供給される駆動信号D
rv1又は駆動信号Drv2がアクティブ(ハイレベル)、かつ、画素選択信号SELi
−1がアクティブ(ハイレベル)のときに、画素選択信号SELiをアクティブ(ハイレ
ベル)にして出力信号(画素信号)を出力する。画素選択信号SELiはi+1番目の画
素部110に出力される。
本実施形態では、n個の画素部110は1次元方向に並んで設けられており、端から数
えて奇数番目の画素部110には駆動信号Drv1が供給され、偶数番目の画素部110
には駆動信号Drv2が供給される。そのため、画像読取チップ415は、複数の駆動信
号線311,312からなる駆動信号線群を有しており、駆動信号線311は奇数番目の
画素部110に駆動信号Drv1を転送し、駆動信号線312は偶数番目の画素部110
に駆動信号Drv2を転送する。このように、n個の画素部110に供給される駆動信号
を駆動信号線311,312に分配して転送することで、駆動信号線311,312のそ
れぞれの負荷を低減することができるので、画素部110からの画素信号の出力に要する
時間を短縮することができる。
n個の画素部110は、被読取媒体に形成されている画像からの光を受けて光電変換す
る受光素子を含み、それぞれ、第1転送制御信号Tx1、第2転送制御信号Tx2、画素
選択信号SEL(SEL0〜SELn−1のいずれか)、リセット信号RST及び駆動信
号(駆動信号Drv1又は駆動信号Drv2)に基づき、受光素子が露光時間Δtの間に
受けた光に応じた電圧の画素信号を出力する。n個の画素部110はすべて同じ構成であ
り、具体的な回路構成及び動作については後述する。
n個の画素部110から出力される出力信号(画素信号)は、順番に出力回路120に
転送される。本実施形態では、画像読取チップ415は、n個の画素部110から出力さ
れる出力信号(画素信号)を出力回路120に転送するための複数の出力信号線301,
302からなる出力信号線群を有している。出力信号線301は奇数番目の画素部110
からの出力信号(画素信号)を順番に出力回路120に転送し、出力信号線302は偶数
番目の画素部110からの出力信号(画素信号)を順番に出力回路120に転送する。こ
のように、n個の画素部110から出力される出力信号(画素信号)を出力信号線301
,302に分配して順番に転送することで、出力信号線301,302のそれぞれの負荷
を低減することができるので、転送速度を高めることができる。
出力回路120は、n個の画素部110のそれぞれが出力する画素信号に対して所定の
信号処理を行って画像信号SOを生成し、出力する。本実施形態では、出力回路120は
、2to1セレクター121、CDS回路122及び増幅回路123を備えている。
2to1セレクター121には、出力信号線301を介して、奇数番目の画素部110
からそれぞれ出力される画素信号を順番に含む画像信号Vo1が供給される。また、2t
o1セレクター121には、出力信号線302を介して、偶数番目の画素部110からそ
れぞれ出力される画素信号を順番に含む画像信号Vo2が供給される。また、2to1セ
レクター121には、駆動信号Drv1,Drv2も供給される。そして、2to1セレ
クター121は、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル)のときは画像信号Vo1
を選択して出力し、駆動信号Drv2がアクティブ(ハイレベル)のときは画像信号Vo
2を選択して出力する。
CDS(Correlated Double Sampling)回路122は、2to1セレクター121の出
力信号(画像信号Vo1又は画像信号Vo2)が入力され、n個の画素部110が有する
増幅トランジスターの特性ばらつきにより発生し、画像信号Vo1,Vo2に重畳されて
いる雑音を、相関二重サンプリングによって除去する。すなわち、CDS回路122は、
n個の画素部110から出力された出力信号(画素信号)に含まれるノイズを低減するノ
イズ低減回路である。
増幅回路123は、CDS回路122によって雑音が除去された信号をサンプリング信
号SMPに基づいてサンプリングし、サンプリングした信号を増幅して画像信号SOを生
成する。前述の通り、この画像信号SOは画像読取チップ415から出力され、アナログ
フロンエンド(AFE)202に供給される(図5参照)。
サンプリング信号生成回路104は、画素選択信号生成部101からの制御信号に基づ
いて、サンプリング信号SMPを生成し、増幅回路123に供給する。
画素選択信号生成部101は、チップイネーブル信号EN_Iがハイレベルからローレ
ベルに変化すると、出力回路120に画像信号SOの出力を停止させて出力端子をハイイ
ンピーダンスにするとともに、一定時間アクティブ(ハイレベル)となるチップイネーブ
ル信号EN_O(図5のチップイネーブル信号EN2〜ENm+1のいずれか)を生成し
、出力端子OP2を介して次段の画像読取チップ415に出力する。
図7は、画素部110(i番目の画素部110)の構成を示す図である。図11に示さ
れるように、画素部110は、4個の受光素子PD1,PD2,PD3,PD4を備えて
いる。すなわち、画素部110は、4画素を含んでいる。
受光素子PD1,PD2,PD3,PD4は、光(本実施形態では、被読取媒体に形成
されている画像からの光)を受けて電気信号に変換(光電変換)する。本実施形態では、
受光素子PD1,PD2,PD3,PD4は、フォトダイオードで構成されており、アノ
ードは接地されている。受光素子PD1のカソードはNMOSトランジスターM11のソ
ースと接続され、受光素子PD2のカソードはNMOSトランジスターM12のソースと
接続され、受光素子PD3のカソードはNMOSトランジスターM13のソースと接続さ
れ、受光素子PD4のカソードはNMOSトランジスターM14のソースと接続されてい
る。
NMOSトランジスターM11のドレインはNMOSトランジスターM21のソースと
接続され、NMOSトランジスターM12のドレインはNMOSトランジスターM22の
ソースと接続され、NMOSトランジスターM13のドレインはNMOSトランジスター
M23のソースと接続され、NMOSトランジスターM14のドレインはNMOSトラン
ジスターM24のソースと接続されている。4つのNMOSトランジスターM11,M1
2,M13,M14の各ゲートには、第1転送制御信号Tx1が供給される。
4つのNMOSトランジスターM21,M22,M23,M24の各ドレインは、NM
OSトランジスターM3のソース、NMOSトランジスターM4のゲート及び容量C0の
一端と共通に接続されている。容量C0の他端は接地されている。NMOSトランジスタ
ーM21のゲートには信号Tx2aが供給され、NMOSトランジスターM22のゲート
には信号Tx2bが供給され、NMOSトランジスターM23のゲートには信号Tx2c
が供給され、NMOSトランジスターM24のゲートには信号Tx2dが供給される。
NMOSトランジスターM3のドレインには電源電圧が供給され、NMOSトランジス
ターM3のゲートにはリセット信号RSTが供給される。
NMOSトランジスターM4のドレインには電源電圧が供給され、NMOSトランジス
ターM4のソースは、NMOSトランジスターM5のドレインと接続されている。
NMOSトランジスターM5のソースは、出力信号線301又は出力信号線302に接
続され、NMOSトランジスターM5のゲートには、フリップフロップ(F/F)の出力
信号(画素選択信号SELi)が供給される。
フリップフロップ(F/F)は、画素選択信号SELi−1と駆動信号Drv1又は駆
動信号Drv2とが入力され、入力された駆動信号Drv1又は駆動信号Drv2の立ち
上がりエッジで画素選択信号SELi−1を取り込んで遅延させた画素選択信号SELi
を出力する。なお、画素選択信号SELiは、不図示の遅延回路を介してフリップフロッ
プ(F/F)の非同期リセット信号となる。そのため、画素選択信号SELiは、アクテ
ィブ(ハイレベル)になった後、所望の時間が経過後に非アクティブ(ローレベル)に戻
る。
このように構成されたi番目の画素部110は、以下のように動作する。まず、露光時
間Δtにおいて、第1転送制御信号Tx1、第2転送制御信号Tx2(TX2a,TX2
b,TX2c,TX2d)、画素選択信号SELi−1、駆動信号Drv1,Drv2は
すべて非アクティブ(ローレベル)であり、受光素子PD1,PD2,PD3,PD4は
、受けた光に応じた電荷(負の電荷)を蓄積する。
次に、第1転送制御信号Tx1のみがアクティブ(ハイレベル)となり、4つのNMO
SトランジスターM11,M12,M13,M14がすべてオンする。これにより、受光
素子PD1に蓄積された電荷(負の電荷)は、NMOSトランジスターM11のドレイン
とNMOSトランジスターM21のソースとの接続ノードに形成された中間蓄積容量C1
(不図示)に転送されて蓄積される。受光素子PD2に蓄積された電荷(負の電荷)は、
NMOSトランジスターM12のドレインとNMOSトランジスターM22のソースとの
接続ノードに形成された中間蓄積容量C2(不図示)に転送されて蓄積される。受光素子
PD3に蓄積された電荷(負の電荷)は、NMOSトランジスターM13のドレインとN
MOSトランジスターM23のソースとの接続ノードに形成された中間蓄積容量C3(不
図示)に転送されて蓄積される。受光素子PD4に蓄積された電荷(負の電荷)は、NM
OSトランジスターM14のドレインとNMOSトランジスターM24のソースとの接続
ノードに形成された中間蓄積容量C4(不図示)に転送されて蓄積される。
次に、第1転送制御信号Tx1が非アクティブ(ローレベル)になり、画素部110に
供給される駆動信号Drv1又は駆動信号Drv2は、クロック信号CLKの所定周期毎
に、アクティブ(ハイレベル)と非アクティブ(ローレベル)を繰り返す。具体的には、
解像度が1200dpiに設定されているときは、駆動信号Drv1又は駆動信号Drv
2は、クロック信号CLKの4周期の間はアクティブ(ハイレベル)となり、次のクロッ
ク信号CLKの4周期の間は非アクティブ(ローレベル)となり、これを繰り返す。また
、解像度が600dpiに設定されているときは、駆動信号Drv1又は駆動信号Drv
2は、クロック信号CLKの2周期の間はアクティブ(ハイレベル)となり、次のクロッ
ク信号CLKの2周期の間は非アクティブ(ローレベル)となり、これを繰り返す。また
、解像度が300dpiに設定されているときは、駆動信号Drv1又は駆動信号Drv
2は、クロック信号CLKの1周期の間はアクティブ(ハイレベル)となり、次のクロッ
ク信号CLKの1周期の間は非アクティブ(ローレベル)となり、これを繰り返す。
また、クロック信号CLKの1周期毎に、リセット信号RSTが一定時間アクティブ(
ハイレベル)になる。これにより、NMOSトランジスターM3がオンして容量C0が初
期化され、容量C0には一定量の電荷(正の電荷)が蓄積される。また、クロック信号C
LKの1周期毎に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、第2
転送制御信号Tx2を構成する4つの信号Tx2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dの少
なくとも1つが一定時間アクティブ(ハイレベル)となる。
具体的には、解像度が1200dpiに設定されているときは、まず、クロック信号C
LKの1周期において、信号Tx2aのみが一定時間アクティブ(ハイレベル)となる。
次に、クロック信号CLKの1周期において、信号Tx2bのみが一定時間アクティブ(
ハイレベル)となる。次に、クロック信号CLKの1周期において、信号Tx2cのみが
一定時間アクティブ(ハイレベル)となる。次に、クロック信号CLKの1周期において
、信号Tx2dのみが一定時間アクティブ(ハイレベル)となる。4つの信号Tx2a,
Tx2b,Tx2c,Tx2dはこれを繰り返す。
また、解像度が600dpiに設定されているときは、まず、クロック信号CLKの1
周期において、2つの信号Tx2a,Tx2bのみが同時に一定時間アクティブ(ハイレ
ベル)となる。次に、クロック信号CLKの1周期において、2つの信号Tx2c,Tx
2dのみが同時に一定時間アクティブ(ハイレベル)となり、これを繰り返す。
また、解像度が300dpiに設定されているときは、クロック信号CLKの1周期に
おいて、4つの信号Tx2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dは同時に一定時間アクティ
ブ(ハイレベル)となり、これを繰り返す。
そして、4つの信号Tx2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dの少なくとも1つが一定
時間アクティブ(ハイレベル)となると、4つのNMOSトランジスターM21,M22
,M23,M24の少なくとも1つがオンし、容量C0に蓄積された一定量の電荷(正の
電荷)が、中間蓄積容量C1,C2,C3,C4の少なくとも1つに蓄積された電荷(負
の電荷)の分だけ減少する。
また、画素信号の読み出し対象の画素部110では、供給される駆動信号Drv1又は
駆動信号Drv2がアクティブ(ハイレベル)の期間に、画素選択信号SELi−1が一
定時間アクティブ(ハイレベル)となり、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベ
ル)に戻った後、画素選択信号SELiが一定時間アクティブ(ハイレベル)となる。
これにより、NMOSトランジスターM5がONし、容量C0に蓄積された電荷に応じ
て、NMOSトランジスターM4を流れる電流が変化する。これにより、NMOSトラン
ジスターM4のソース電位が変化し、画素部110から、NMOSトランジスターM4の
ソース電位に応じた電圧の画素信号が出力信号線301又は出力信号線302に出力され
る。
一方、画素信号の読み出し対象でない画素部110では、画素選択信号SELi−1は
非アクティブ(ローレベル)を維持するため、画素選択信号SELiもローレベルである
。従って、NMOSトランジスターM5はオフしており、画素部110から画素信号は出
力されない。
なお、4つのNMOSトランジスターM11,M12,M13,M14のゲート信号に
は、電荷転送を短時間で効率よく行うため、昇圧回路100の出力が用いられているが、
転送効率、精度に問題が無い場合は、電源電圧での駆動でもよい。この場合、昇圧回路1
00は不要である。
図8は、画像読取チップ415の各信号のタイミングチャート図である。なお、図8は
、スキャナーユニット(画像読取装置)3による画像の読み取りの解像度が300dpi
に設定された場合のタイミングチャート図である。
図8に示されるように、まず、クロック信号CLKの2周期の間、解像度設定信号RE
Sがハイレベルとなる。そして、露光時間Δtが経過すると、チップイネーブル信号EN
_Iが一定時間アクティブ(ハイレベル)となり、以降、各画素部110には300dp
iでの各種の信号が供給される。
チップイネーブル信号EN_Iがアクティブ(ハイレベル)になった後、まず、クロッ
ク信号CLKの1周期の間、第1転送制御信号Tx1がアクティブ(ハイレベル)になる
次に、クロック信号CLKの1周期の間、画素選択信号SEL0がアクティブ(ハイレ
ベル)になる。
次に、クロック信号CLKの1周期の間、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル
)となり、第1転送制御信号Tx1及び画素選択信号SEL0がともに非アクティブ(ロ
ーレベル)になる。また、少し遅れてリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレ
ベル)となる。
次に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、第2転送制御信
号Tx2を構成する4つの信号Tx2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dのすべてが、ク
ロック信号CLKが次に立ち下がるまでアクティブ(ハイレベル)となる。また、画素選
択信号SEL1がアクティブ(ハイレベル)となり、これにより、1番目の画素部110
からの画素信号が出力信号線301に出力され、画像信号Vo1がこの画素信号に応じた
電圧になる。この画像信号Vo1は、出力回路120で信号処理され、サンプリング信号
SMPの立ち下がりに同期して画像信号SOが1番目の画素信号に対応する電圧となる。
次に、クロック信号CLKの1周期の間、駆動信号Drv2がアクティブ(ハイレベル
)となり、画素選択信号SEL1及び駆動信号Drv1がともに非アクティブ(ローレベ
ル)になる。また、少し遅れてリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレベル)
となる。
次に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、4つの信号Tx
2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dのすべてが、クロック信号CLKが次に立ち下がる
までアクティブ(ハイレベル)となる。また、画素選択信号SEL2がアクティブ(ハイ
レベル)となり、これにより、2番目の画素部110からの画素信号が出力信号線302
に出力され、画像信号Vo2がこの画素信号に応じた電圧になる。この画像信号Vo2は
、出力回路120で信号処理され、サンプリング信号SMPの立ち下がりに同期して画像
信号SOが2番目の画素信号に対応する電圧となる。
次に、クロック信号CLKの1周期の間、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル
)となり、画素選択信号SEL2及び駆動信号Drv2がともに非アクティブ(ローレベ
ル)になる。
以降は、同様に、画像信号SOは、サンプリング信号SMPの立ち下がりに同期して、
3番目〜n番目までの画素信号に応じた電圧となる。
その後、チップイネーブル信号EN_Iがアクティブ(ハイレベル)から非アクティブ
(ローレベル)に変化し、画像信号SOの出力端子がハイインピーダンスになる。また、
チップイネーブル信号EN_Oが一定時間アクティブ(ハイレベル)となる。
4.画像読取チップのレイアウト構成
図9は、画像読取チップ415のレイアウト構成を示す図である。図9は、画像読取チ
ップ415の半導体基板400を平面視したときのレイアウト構成を示しており、図9で
は、画像読取チップ415を構成する回路ブロックや信号線の一部のみが示されている。
また、図10は、画像読取チップ415を図9のA−A’線で切断した断面図である。ま
た、図11は、図9に破線で示した領域Bの拡大図である。
図9に示されるように、画像読取チップ415は、第1辺X1と第1辺X1よりも長い
第2辺Y1と、を含む形状である。例えば、画像読取チップ415は、第1辺X1と対向
する辺X2とが同じ長さであり、第2辺Y1と対向する辺Y2とが同じ長さであり、第1
辺X1と第2辺Y1とが直交する形状、すなわち、長方形であってもよい。
また、本実施形態では、イメージセンサーモジュール41はラインセンサーであるため
、図9に示されるように、画像読取チップ415において、複数(m個)の画素部110
は、第2辺Y1に沿う1次元方向に並んで設けられている。そして、m個の画素部110
が1次元方向に並んで配置されるため、図9に示されるように、各画素部110からの出
力信号(画素信号)を順次転送する出力信号線301,302と各画素部110を駆動す
る駆動信号Drv1,Drv2を転送する駆動信号線311,312は、共に長くなり、
かつ、並走する。図9では、m個の画素部110に近い方から順に、出力信号線301、
出力信号線302、駆動信号線311、駆動信号線312が並走するように配置されてい
る。
一方で、画素部110からの出力信号(画素信号)は微弱なアナログ信号であるのに対
して、駆動信号Drv1,Drv2は複数の画素部110を駆動する必要があるため、画
素部110からの出力電圧よりも高いデジタル信号である。従って、出力信号線301,
302と駆動信号線311,312の間のクロストークにより微弱な出力信号(画素信号
)のS/Nが劣化し、画像読取チップ415によるセンシング(画像読み取り)の精度が
劣化しやすい状況にある。これに対して、出力信号線301,302と駆動信号線311
,312との間のクロストークを低減させるために、出力信号線302と駆動信号線31
1との間に専用のシールド線を設けることも考えられるが、これでは、画像読取チップ4
15のサイズの増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約といった問題が生じる
可能性がある。
そこで、本実施形態では、専用のシールド線を設ける代わりに、図9に示されるように
、出力信号線302と駆動信号線311との間、すなわち、駆動信号線311,312か
らなる駆動信号線群と出力信号線301,302からなる出力信号線群との間に、リセッ
ト信号RSTを転送する制御信号線300が設けられている。図8に示されるように、リ
セット信号RSTは、画素部110からの出力信号(画素信号)の値(電圧)が変化する
期間と異なる期間で値(電圧)が変化する。換言すれば、リセット信号RSTは、画素部
110からの出力信号(画素信号)の値(電圧)が変化する期間と異なる期間において、
ローレベルからハイレベルに変化し、その後、ハイレベルからローレベルに変化するが、
画素部110からの出力信号(画素信号)の値(電圧)が変化する期間では、ローレベル
のまま変化しない。このように、リセット信号RSTを転送する制御信号線300は、画
素部110からの出力信号(画素信号)の値(電圧)が変化する期間ではグランド線と同
様に機能するため、シールド線として兼用可能である。
また、図10に示されるように、本実施形態では、第2辺Y1に沿う方向に並走する出
力信号線301,302及び駆動信号線311,312は、すべて同一の配線層に設けら
れており、これらの信号線と並走する制御信号線300も同一の配線層に設けられている
。これにより、制御信号線300によるシールド効果を高めている。
一般に、複数の配線層(例えば、第1〜第5配線層)のうち、最下位の配線層(半導体
基板に最も近い配線層)やこれに近い配線層(例えば、第1〜第3配線層)は、各回路ブ
ロックの内部配線や近接する回路ブロック間を接続する配線を形成するために使用され、
最上位の配線層やこれに近い配線層(例えば、第4,第5配線層)は、複数の回路ブロッ
ク間を接続するための配線を形成するために使用されることが想定されている。そのため
、最上位あるいは最上位に近い配線層に設けられる配線は、抵抗値を下げてより多くの電
流を流すことができるように相対的に厚みが大きいのに対して、最下位あるいは最下位に
近い配線層に設けられる配線は、抵抗値が上がっても問題ないため相対的に厚みが小さい
。また、複数の配線層のうち、一般に最下位あるいはこれに近い配線層に対してデザイン
ルールで規定される配線の最小幅や配線間の最小間隔は最も小さい。
そこで、図10に示されるように、第2辺Y1に沿う方向に並走する出力信号線301
,302、駆動信号線311,312及び制御信号線300は、複数の配線層のうち、最
下位の配線層(半導体基板400に最も近い配線層)あるいはこれに近い配線層に設けら
れていてもよい。このように、複数の配線層のうち、最も厚みが小さい最下位の配線層等
において、駆動信号線311,312と出力信号線301,302との間に制御信号線3
00が設けられていることにより、隣接する信号線間に寄生する容量を小さくすることが
できるので、各信号線の負荷が減少し、伝搬する信号の遅延時間を短くすることが可能と
なる。そのため、画像読取チップ415による読み取り速度を向上させることも可能であ
る。さらに、第2辺Y1の長さは画素部110の数で決まってしまうが、デザインルール
で規定される最小の配線幅あるいは最小の配線間隔が最も小さい配線層に、第2辺Y1に
沿う方向に並走する出力信号線301,302、駆動信号線311,312及び制御信号
線300を設けることにより、第1辺X1を短くすることができるので、レイアウト面積
の縮小効果が得られる。そのため、画像読取チップ415の小型化や低コスト化が可能と
なる。
図9及び図11に示されるように、本実施形態では、駆動信号線311は、画素部11
0に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に設けられている信号線311a(第1の信
号線の一例)と、信号線311aに電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられて
いる信号線311b(第2の信号線の一例)と、を含む。同様に、駆動信号線312は、
画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に設けられている信号線312a
(第1の信号線の一例)と、信号線312aに電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に
設けられている信号線312b(第2の信号線の一例)と、を含む。
また、出力信号線301は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に
設けられている信号線301a(第3の信号線の一例)と、信号線301aに電気的に接
続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線301b(第4の信号線の一例)と
、を含む。同様に、出力信号線302は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に
沿う方向に設けられている信号線302a(第3の信号線の一例)と、信号線302aに
電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線302b(第4の信号線
の一例)と、を含む。
さらに、制御信号線300は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向
に設けられている信号線300a(第5の信号線の一例)と、信号線300aに電気的に
接続し第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線300b(第6の信号線の一例)と
、を含む。
そして、信号線311aと信号線301aとの間には信号線300aが設けられ、信号
線312aと信号線302aとの間にも信号線300aが設けられている。また、信号線
311b,312bと信号線301b,302bとの間には、信号線300bが設けられ
ている。すなわち、本実施形態では、第2辺Y1に沿う方向に並走する信号線311b,
312bと信号線301b,302bとの間にシールド線として兼用される信号線300
bが設けられているだけでなく、第1辺X1に沿う方向に並走する信号線311aと信号
線301aとの間や信号線312aと信号線302aとの間にもシールド線として兼用さ
れる信号線300aが設けられている。これにより、制御信号線300によるシールド効
果を高めることが可能となる。
第1辺X1方向に沿う信号線301a,302a,300a,311a,312aと第
2辺Y1方向に沿う信号線301b,302b,300b,311b,312bとは、互
いに交差するため、異なる配線層に設けられている。そして、信号線301aと信号線3
01b、信号線302aと信号線302b、信号線300aと信号線300b、信号線3
11aと信号線311b、信号線312aと信号線312bは、それぞれ、ビアを介して
接続されている。例えば、信号線301b,302b,300b,311b,312bは
、第1配線層(半導体基板400に最も近い配線層)に設けられ、信号線301a,30
2a,300a,311a,312aは、第2配線層(第1配線層の次に半導体基板40
0に近い配線層)に設けられていてもよい。このようにすれば、前述の通り、隣接する信
号線間に寄生する容量を小さくすることができるので、各信号線の負荷が減少し、伝搬す
る信号の遅延時間を短くすることが可能となる。そのため、画像読取チップ415による
読み取り速度を向上させることも可能である。さらに、前述の通り、各信号線の幅や信号
線の間隔を小さくすることができるので、レイアウト面積の縮小効果が得られる。そのた
め、画像読取チップ415の小型化や低コスト化が可能となる。
また、図11に示されるように、本実施形態では、画素部110を接地するためのグラ
ンド線320が、第2辺Y1に沿う方向に、各画素部110の第2辺Y1から遠い領域と
重なるように設けられており、出力信号線301,302からなる出力信号線群はその両
側がグランド線320と制御信号線300とによってシールドされている。すなわち、本
実施形態では、画素部110を接地するためのグランド線320もシールド線として兼用
しており、レイアウト面積を増加させずに、微弱な画像信号へのノイズの影響をより低減
させることが可能である。
なお、図9、図10及び図11に示されるように、本実施形態では、出力信号線301
と出力信号線302との間にはシールド線として機能する信号線が設けられていないが、
出力信号線301,302によって転送される画素信号は微弱な信号であるため、クロス
トークの影響は小さい。加えて、図8に示されるように、本実施形態では、奇数番目の画
素部110から出力された画素信号が出力信号線301によって転送される間は出力信号
線302の値(電圧)が変化せず(ハイレベルを維持し)、偶数番目の画素部110から
出力された画素信号が出力信号線302によって転送される間は出力信号線301の値(
電圧)が変化しない(ハイレベルを維持する)ため、クロストークの影響はほとんどない
5.作用効果
以上に説明したように、本実施形態のスキャナーユニット(画像読取装置)3では、画
像読取チップ415において、m個の画素部110にリセット信号RSTを転送するため
の制御信号線300が、駆動信号線311,312からなる駆動信号線群と出力信号線3
01,302からなる出力信号線群との間に設けられている。このリセット信号RSTは
、m個の画素部110のそれぞれから信号が出力される前に値(電圧)が変化し、m個の
画素部110のそれぞれからの出力信号の値(電圧)が変化する期間では値(電圧)が変
化しないので、シールド線としても兼用可能である。従って、本実施形態のスキャナーユ
ニット(画像読取装置)3によれば、専用のシールド線を設ける必要が無いので、画像読
取チップ415のサイズの増大や限られたチップサイズでのレイアウトの制約が少なく、
出力信号線301,302と駆動信号線311,312との間のクロストークを低減させ
ることが可能である。
また、本実施形態のスキャナーユニット(画像読取装置)3では、画像読取チップ41
5において、シールド線として兼用される制御信号線300が、画像読取チップ415の
第1辺X1に沿う方向と第2辺Y1に沿う方向の両方において、駆動信号線311,31
2と出力信号線301,302との間に設けられている。従って、本実施形態のスキャナ
ーユニット(画像読取装置)3によれば、画像読取チップ415において、m個の画素部
110のそれぞれの出力端からシールドすることができるので、出力信号線301,30
2と駆動信号線311,312との間のクロストークをより低減させることが可能である
また、本実施形態のスキャナーユニット(画像読取装置)3によれば、画像読取チップ
415において、第2辺Y1に沿う方向に並走する信号線301b,302b,300b
,311b,312bが最も厚みの小さい最下位の配線層に設けられることにより、隣接
する配線間の寄生容量を小さくすることができる。従って、出力信号線301,302や
駆動信号線311,312の負荷が減少し、伝搬する出力信号(画素信号)や駆動信号の
遅延時間を短くすることが可能となり、画像読取チップ415による読み取り速度を向上
させることも可能である。
また、本実施形態のスキャナーユニット(画像読取装置)3によれば、画像読取チップ
415において、第2辺Y1に沿う方向に並走する信号線301b,302b,300b
,311b,312bが、デザインルールで規定される配線の最小幅や配線間の最小間隔
が最も小さい最下位の配線層に設けられることにより、出力信号線301,302、駆動
信号線311,312及び制御信号線300の配置領域を小さくすることができる。従っ
て、画像読取チップ415のレイアウト面積の縮小効果が得られ、画像読取チップ415
の小型化や低コスト化が可能となる。
また、本実施形態のスキャナーユニット(画像読取装置)3によれば、画像読取チップ
415において、m個の画素部110に転送する駆動信号を2つの駆動信号線311,3
12に分配して転送することで、駆動信号線311,312の各々の負荷を低減すること
ができるので、m個の画素部110のそれぞれからの画素信号の出力に要する時間を短縮
することができる。
また、本実施形態のスキャナーユニット(画像読取装置)3によれば、画像読取チップ
415において、m個の画素部から出力される出力信号を2つの出力信号線301,30
2に分配して順次転送することで、出力信号線301,302各々の負荷を低減すること
ができるので、転送速度を高めることができる。
6.変形例
[変形例1]
上記実施形態では、画像読取チップ415は、2つの出力信号線301,302及び2
つの駆動信号線を有するが、出力信号線や駆動信号線の数は任意に変更可能である。以下
では、変形例1として、4つの出力信号線と4つの駆動信号線を有する画像読取チップ4
15について説明する。
図12は、変形例1の画像読取チップ415の機能ブロック図である。図12において
、図6と同様の構成には同じ符号を付しており、その説明を省略又は簡略し、上記実施形
態との相違点を中心に説明する。
図12に示される変形例1の画像読取チップ415では、駆動信号生成回路103は、
画素選択信号生成部101からの制御信号に基づいて、n個の画素部110を駆動する駆
動信号Drv1,Drv2,Drv3,Drv4を生成する。4つの駆動信号Drv1,
Drv2,Drv3,Drv4は排他的にアクティブ(本実施形態ではハイレベル)とな
り、n個の画素部110のそれぞれは、4つの駆動信号Drv1,Drv2,Drv3,
Drv4いずれか1つが供給される。そして、i番目(iは1〜nのいずれか)の画素部
110は、供給される駆動信号Drv1、駆動信号Drv2、駆動信号Drv3又は駆動
信号Drv4がアクティブ(ハイレベル)、かつ、画素選択信号SELi−1がアクティ
ブ(ハイレベル)のときに、画素選択信号SELiをアクティブ(ハイレベル)にして出
力信号(画素信号)を出力する。画素選択信号SELiはi+1番目の画素部110に出
力される。
変形例1でも、上記実施形態と同様、n個の画素部110は1次元方向に並んで設けら
れている。ただし、変形例1では、端から数えて4m+1(mは0以上の整数)番目の画
素部110には駆動信号Drv1が供給され、4m+2番目の画素部110には駆動信号
Drv2が供給され、4m+3番目の画素部110には駆動信号Drv3が供給され、4
m+4番目の画素部110には駆動信号Drv4が供給される。そのため、画像読取チッ
プ415は、複数の駆動信号線311,312,313,314からなる駆動信号線群を
有しており、駆動信号線311は4m+1番目の画素部110に駆動信号Drv1を転送
し、駆動信号線312は4m+2番目の画素部110に駆動信号Drv2を転送し、駆動
信号線313は4m+3番目の画素部110に駆動信号Drv3を転送し、駆動信号線3
14は4m+4番目の画素部110に駆動信号Drv4を転送する。このように、n個の
画素部110に供給される駆動信号を駆動信号線311,312,313,314に分配
して転送することで、駆動信号線311,312,313,314のそれぞれの負荷を低
減することができるので、画素部110からの画素信号の出力に要する時間を短縮するこ
とができる。
n個の画素部110から出力される出力信号(画素信号)は、順番に出力回路120に
転送される。変形例1の画像読取チップ415は、n個の画素部110から出力される出
力信号(画素信号)を出力回路120に転送するための複数の出力信号線301,302
,303,304からなる出力信号線群を有している。出力信号線301は4m+1番目
の画素部110からの出力信号(画素信号)を順番に出力回路120に転送し、出力信号
線302は4m+2番目の画素部110からの出力信号(画素信号)を順番に出力回路1
20に転送し、出力信号線303は4m+3番目の画素部110からの出力信号(画素信
号)を順番に出力回路120に転送し、出力信号線304は4m+4目の画素部110か
らの出力信号(画素信号)を順番に出力回路120に転送する。このように、n個の画素
部110から出力される出力信号(画素信号)を出力信号線301,302,303,3
04に分配して順番に転送することで、出力信号線301,302,303,304のそ
れぞれの負荷を低減することができるので、転送速度を高めることができる。
変形例1では、出力回路120は、4to1セレクター124、CDS回路122及び
増幅回路123を備えている。
4to1セレクター124には、出力信号線301を介して、4m+1番目の画素部1
10からそれぞれ出力される画素信号を順番に含む画像信号Vo1が供給される。また、
4to1セレクター124には、出力信号線302を介して、4m+2番目の画素部11
0からそれぞれ出力される画素信号を順番に含む画像信号Vo2が供給される。また、4
to1セレクター124には、出力信号線303を介して、4m+3番目の画素部110
からそれぞれ出力される画素信号を順番に含む画像信号Vo3が供給される。また、4t
o1セレクター124には、出力信号線304を介して、4m+4番目の画素部110か
らそれぞれ出力される画素信号を順番に含む画像信号Vo4が供給される。また、4to
1セレクター124には、駆動信号Drv1,Drv2,Drv3,Drv4も供給され
る。そして、4to1セレクター124は、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル
)のときは画像信号Vo1を選択して出力し、駆動信号Drv2がアクティブ(ハイレベ
ル)のときは画像信号Vo2を選択して出力し、駆動信号Drv3がアクティブ(ハイレ
ベル)のときは画像信号Vo3を選択して出力し、駆動信号Drv4がアクティブ(ハイ
レベル)のときは画像信号Vo4を選択して出力する。
CDS回路122は、4to1セレクター124の出力信号(画像信号Vo1、画像信
号Vo2、画像信号Vo3又は画像信号Vo4)が入力され、n個の画素部110が有す
る増幅トランジスターの特性ばらつきにより発生し、画像信号Vo1,Vo2,Vo3,
Vo4に重畳されている雑音を、相関二重サンプリングによって除去する。
増幅回路123は、CDS回路122によって雑音が除去された信号をサンプリング信
号SMPに基づいてサンプリングし、サンプリングした信号を増幅して画像信号SOを生
成する。前述の通り、この画像信号SOは画像読取チップ415から出力され、アナログ
フロンエンド(AFE)202に供給される(図5参照)。
なお、画素部110の構成は図7と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
図13は、変形例1の画像読取チップ415の各信号のタイミングチャート図である。
なお、図13は、スキャナーユニット(画像読取装置)3による画像の読み取りの解像度
が300dpiに設定された場合のタイミングチャート図である。
図13に示されるように、まず、クロック信号CLKの2周期の間、解像度設定信号R
ESがハイレベルとなる。そして、露光時間Δtが経過すると、チップイネーブル信号E
N_Iが一定時間アクティブ(ハイレベル)となり、以降、各画素部110には300d
piでの各種の信号が供給される。
チップイネーブル信号EN_Iがアクティブ(ハイレベル)になった後、まず、クロッ
ク信号CLKの1周期の間、第1転送制御信号Tx1がアクティブ(ハイレベル)になる
次に、クロック信号CLKの1周期の間、画素選択信号SEL0がアクティブ(ハイレ
ベル)になる。
次に、クロック信号CLKの1周期の間、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル
)となり、第1転送制御信号Tx1及び画素選択信号SEL0が非アクティブ(ローレベ
ル)になる。また、少し遅れてリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレベル)
となる。
次に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、第2転送制御信
号Tx2を構成する4つの信号Tx2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dのすべてが、ク
ロック信号CLKが次に立ち下がるまでアクティブ(ハイレベル)となる。また、画素選
択信号SEL1がアクティブ(ハイレベル)となり、これにより、1番目の画素部110
からの画素信号が出力信号線301に出力され、画像信号Vo1がこの画素信号に応じた
電圧になる。この画像信号Vo1は、出力回路120で信号処理され、サンプリング信号
SMPの立ち下がりに同期して画像信号SOが1番目の画素信号に対応する電圧となる。
次に、クロック信号CLKの1周期の間、駆動信号Drv2がアクティブ(ハイレベル
)となり、画素選択信号SEL1及び駆動信号Drv1がともに非アクティブ(ローレベ
ル)になる。また、少し遅れてリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレベル)
となる。
次に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、4つの信号Tx
2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dのすべてが、クロック信号CLKが次に立ち下がる
までアクティブ(ハイレベル)となる。また、画素選択信号SEL2がアクティブ(ハイ
レベル)となり、これにより、2番目の画素部110からの画素信号が出力信号線302
に出力され、画像信号Vo2がこの画素信号に応じた電圧になる。この画像信号Vo2は
、出力回路120で信号処理され、サンプリング信号SMPの立ち下がりに同期して画像
信号SOが2番目の画素信号に対応する電圧となる。
次に、クロック信号CLKの1周期の間、駆動信号Drv3がアクティブ(ハイレベル
)となり、画素選択信号SEL2及び駆動信号Drv2が非アクティブ(ローレベル)に
なる。また、少し遅れてリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレベル)となる
次に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、4つの信号Tx
2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dのすべてが、クロック信号CLKが次に立ち下がる
までアクティブ(ハイレベル)となる。また、画素選択信号SEL3がアクティブ(ハイ
レベル)となり、これにより、3番目の画素部110からの画素信号が出力信号線303
に出力され、画像信号Vo3がこの画素信号に応じた電圧になる。この画像信号Vo3は
、出力回路120で信号処理され、サンプリング信号SMPの立ち下がりに同期して画像
信号SOが3番目の画素信号に対応する電圧となる。
次に、クロック信号CLKの1周期の間、駆動信号Drv4がアクティブ(ハイレベル
)となり、画素選択信号SEL3及び駆動信号Drv3が非アクティブ(ローレベル)に
なる。また、少し遅れてリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレベル)となる
次に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、4つの信号Tx
2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dのすべてが、クロック信号CLKが次に立ち下がる
までアクティブ(ハイレベル)となる。また、画素選択信号SEL4がアクティブ(ハイ
レベル)となり、これにより、4番目の画素部110からの画素信号が出力信号線304
に出力され、画像信号Vo4がこの画素信号に応じた電圧になる。この画像信号Vo4は
、出力回路120で信号処理され、サンプリング信号SMPの立ち下がりに同期して画像
信号SOが4番目の画素信号に対応する電圧となる。
次に、クロック信号CLKの1周期の間、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル
)となり、画素選択信号SEL4及び駆動信号Drv4が非アクティブ(ローレベル)に
なる。
以降は、同様に、画像信号SOは、サンプリング信号SMPの立ち下がりに同期して、
5番目〜n番目までの画素信号に応じた電圧となる。
その後、チップイネーブル信号EN_Iがアクティブ(ハイレベル)から非アクティブ
(ローレベル)に変化し、画像信号SOの出力端子がハイインピーダンスになる。また、
チップイネーブル信号EN_Oが一定時間アクティブ(ハイレベル)となる。
図14は、変形例1の画像読取チップ415のレイアウト構成を示す図である。図14
は、画像読取チップ415の半導体基板400を平面視したときのレイアウト構成を示し
ており、図14では、画像読取チップ415を構成する回路ブロックや信号線の一部のみ
が示されている。また、図15は、画像読取チップ415を図14のA−A’線で切断し
た断面図である。また、図16は、図14に破線で示した領域Bの拡大図である。以下、
図14〜図16の説明において、図9〜図11と重複する説明については省略又は簡略す
る。
図14に示されるように、変形例1でも、上記実施形態と同様の理由で、各画素部11
0からの出力信号(画素信号)を順次転送する出力信号線301,302,303,30
4と各画素部110を駆動する駆動信号Drv1,Drv2,Drv3,Drv4を転送
する駆動信号線311,312,313,314は、共に長くなり、かつ、並走する。図
14では、m個の画素部110に近い方から順に、出力信号線301、出力信号線302
、出力信号線303、出力信号線304、駆動信号線311、駆動信号線312、駆動信
号線313、駆動信号線314が並走するように配置されている。
そして、変形例1では、出力信号線301,302,303,304と駆動信号線31
1,312,313,314との間のクロストークを低減させるために、出力信号線30
4と駆動信号線311との間、すなわち、駆動信号線311,312,313,314か
らなる駆動信号線群と出力信号線301,302,303,304からなる出力信号線群
との間に、リセット信号RSTを転送する制御信号線300が設けられている。
また、図15に示されるように、変形例1では、第2辺Y1に沿う方向に並走する出力
信号線301,302,303,304及び駆動信号線311,312、313,314
は、すべて同一の配線層に設けられており、これらの信号線と並走する制御信号線300
も同一の配線層に設けられている。これにより、制御信号線300によるシールド効果を
高めている。
また、図15に示されるように、第2辺Y1に沿う方向に並走する出力信号線301,
302,303,304、駆動信号線311,312,313,314及び制御信号線3
00は、複数の配線層のうち、最下位の配線層(半導体基板400に最も近い配線層)あ
るいはこれに近い配線層に設けられていてもよい。このように、複数の配線層のうち、最
も厚みが小さい最下位の配線層等において、駆動信号線311,312,313,314
と出力信号線301,302,303,304との間に制御信号線300が設けられてい
ることにより、隣接する信号線間に寄生する容量を小さくすることができるので、各信号
線の負荷が減少し、伝搬する信号の遅延時間を短くすることが可能となる。そのため、画
像読取チップ415による読み取り速度を向上させることも可能である。さらに、第2辺
Y1の長さは画素部110の数で決まってしまうが、デザインルールで規定される最小の
配線幅あるいは最小の配線間隔が最も小さい配線層に、第2辺Y1に沿う方向に並走する
出力信号線301,302,303,304、駆動信号線311,312,313,31
4及び制御信号線300を設けることにより、第1辺X1を短くすることができるので、
レイアウト面積の縮小効果が得られる。そのため、画像読取チップ415の小型化や低コ
スト化が可能となる。
図14及び図16に示されるように、変形例1では、駆動信号線311は、画素部11
0に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に設けられている信号線311a(第1の信
号線の一例)と、信号線311aに電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられて
いる信号線311b(第2の信号線の一例)と、を含む。同様に、駆動信号線312は、
画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に設けられている信号線312a
(第1の信号線の一例)と、信号線312aに電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に
設けられている信号線311b(第2の信号線の一例)と、を含む。同様に、駆動信号線
313は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に設けられている信号
線313a(第1の信号線の一例)と、信号線313aに電気的に接続し、第2辺Y1に
沿う方向に設けられている信号線313b(第2の信号線の一例)と、を含む。同様に、
駆動信号線314は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に設けられ
ている信号線314a(第1の信号線の一例)と、信号線314aに電気的に接続し、第
2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線314b(第2の信号線の一例)と、を含む
また、出力信号線301は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に
設けられている信号線301a(第3の信号線の一例)と、信号線301aに電気的に接
続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線301b(第4の信号線の一例)と
、を含む。同様に、出力信号線302は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に
沿う方向に設けられている信号線302a(第3の信号線の一例)と、信号線302aに
電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線302b(第4の信号線
の一例)と、を含む。同様に、出力信号線303は、画素部110に電気的に接続し、第
1辺X1に沿う方向に設けられている信号線303a(第3の信号線の一例)と、信号線
303aに電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線303b(第
4の信号線の一例)と、を含む。同様に、出力信号線304は、画素部110に電気的に
接続し、第1辺X1に沿う方向に設けられている信号線304a(第3の信号線の一例)
と、信号線304aに電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線3
04b(第4の信号線の一例)と、を含む。
さらに、制御信号線300は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向
に設けられている信号線300a(第5の信号線の一例)と、信号線300aに電気的に
接続し第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線300b(第6の信号線の一例)と
、を含む。
そして、信号線311aと信号線301aとの間には信号線300aが設けられ、信号
線312aと信号線302aとの間にも信号線300aが設けられ、信号線313aと信
号線303aとの間にも信号線300aが設けられ、信号線314aと信号線304aと
の間にも信号線300aが設けられている。また、信号線311b,312b,313b
,314bと信号線301b,302b,303b,304bとの間には、信号線300
bが設けられている。すなわち、変形例1では、第2辺Y1に沿う方向に並走する信号線
311b,312b,313b,314bと信号線301b,302b,303b,30
4bとの間にシールド線として兼用される信号線300bが設けられているだけでなく、
第1辺X1に沿う方向に並走する信号線311aと信号線301aとの間や信号線312
aと信号線302aとの間や信号線313aと信号線303aとの間や信号線314aと
信号線304aとの間にもシールド線として兼用される信号線300aが設けられている
。これにより、制御信号線300によるシールド効果を高めることが可能となる。
第1辺X1方向に沿う信号線301a,302a,303a,304a,300a,3
11a,312a,313a,314aと第2辺Y1方向に沿う信号線301b,302
b,303b,304b,300b,311b,312b,313b,314bとは、互
いに交差するため、異なる配線層に設けられている。そして、信号線301aと信号線3
01b、信号線302aと信号線302b、信号線303aと信号線303b、信号線3
04aと信号線304b、信号線300aと信号線300b、信号線311aと信号線3
11b、信号線312aと信号線312b、信号線313aと信号線313b、信号線3
14aと信号線314bは、それぞれ、ビアを介して接続されている。例えば、信号線3
01b,302b,303b,304b,300b,311b,312b,313b,3
14bは、第1配線層(半導体基板400に最も近い配線層)に設けられ、信号線301
a,302a,303a,304a,300a,311a,312a,313a,314
aは、第2配線層(第1配線層の次に半導体基板400に近い配線層)に設けられていて
もよい。このようにすれば、隣接する信号線間に寄生する容量を小さくすることができる
ので、各信号線の負荷が減少し、伝搬する信号の遅延時間を短くすることが可能となる。
そのため、画像読取チップ415による読み取り速度を向上させることも可能である。さ
らに、各信号線の幅や信号線の間隔を小さくすることができるので、レイアウト面積の縮
小効果が得られる。そのため、画像読取チップ415の小型化や低コスト化が可能となる
また、図16に示されるように、変形例1でも、画素部110を接地するためのグラン
ド線320が、第2辺Y1に沿う方向に、各画素部110の第2辺Y1から遠い領域と重
なるように設けられており、出力信号線301,302,303,304からなる出力信
号線群はその両側がグランド線320と制御信号線300とによってシールドされている
。すなわち、変形例1では、上記実施形態と同様、画素部110を接地するためのグラン
ド線320もシールド線として兼用しており、レイアウト面積を増加させずに、微弱な画
像信号へのノイズの影響をより低減させることが可能である。
[変形例2]
変形例2として、1つの出力信号線と1つの駆動信号線を有する画像読取チップ415
について説明する。
図17は、変形例2の画像読取チップ415の機能ブロック図である。図17において
、図6と同様の構成には同じ符号を付しており、その説明を省略又は簡略し、上記実施形
態との相違点を中心に説明する。
図17に示される変形例2の画像読取チップ415では、駆動信号生成回路103は、
画素選択信号生成部101からの制御信号に基づいて、n個の画素部110を駆動する駆
動信号Drv1を生成する。n個の画素部110のそれぞれは、1つの駆動信号Drv1
が供給される。そして、i番目(iは1〜nのいずれか)の画素部110は、駆動信号D
rv1がアクティブ(ハイレベル)、かつ、画素選択信号SELi−1がアクティブ(ハ
イレベル)のときに、画素選択信号SELiをアクティブ(ハイレベル)にして出力信号
(画素信号)を出力する。画素選択信号SELiはi+1番目の画素部110に出力され
る。
変形例2でも、上記実施形態と同様、n個の画素部110は1次元方向に並んで設けら
れている。ただし、変形例2では、すべての画素部110に駆動信号Drv1が供給され
る。そのため、画像読取チップ415は、1つの駆動信号線311を有しており、駆動信
号線311はすべての画素部110に駆動信号Drv1を転送する。
n個の画素部110から出力される出力信号(画素信号)は、順番に出力回路120に
転送される。変形例2の画像読取チップ415は、n個の画素部110から出力される出
力信号(画素信号)を出力回路120に転送するための1つの出力信号線301を有して
いる。出力信号線301はすべての画素部110からの出力信号(画素信号)を順番に出
力回路120に転送する。
変形例2では、出力回路120は、CDS回路122及び増幅回路123を備えている
。この変形例2では、出力信号線が1つであるため、上記実施形態では必要であった2t
o1セレクター121は不要である。
CDS回路122には、出力信号線301を介して、n個の画素部110からそれぞれ
出力される画素信号を順番に含む画像信号Vo1が入力され、n個の画素部110が有す
る増幅トランジスターの特性ばらつきにより発生し、画像信号Vo1に重畳されている雑
音を、相関二重サンプリングによって除去する。
増幅回路123は、CDS回路122によって雑音が除去された信号をサンプリング信
号SMPに基づいてサンプリングし、サンプリングした信号を増幅して画像信号SOを生
成する。前述の通り、この画像信号SOは画像読取チップ415から出力され、アナログ
フロンエンド(AFE)202に供給される(図5参照)。
なお、画素部110の構成は図7と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
図18は、変形例2の画像読取チップ415の各信号のタイミングチャート図である。
なお、図18は、スキャナーユニット(画像読取装置)3による画像の読み取りの解像度
が300dpiに設定された場合のタイミングチャート図である。
図18に示されるように、まず、クロック信号CLKの2周期の間、解像度設定信号R
ESがハイレベルとなる。そして、露光時間Δtが経過すると、チップイネーブル信号E
N_Iが一定時間アクティブ(ハイレベル)となり、以降、各画素部110には300d
piでの各種の信号が供給される。
チップイネーブル信号EN_Iがアクティブ(ハイレベル)になった後、まず、クロッ
ク信号CLKの1周期の間、第1転送制御信号Tx1がアクティブ(ハイレベル)になる
次に、クロック信号CLKの1周期の間、画素選択信号SEL0がアクティブ(ハイレ
ベル)になる。
次に、クロック信号CLKの半周期の間、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル
)となり、第1転送制御信号Tx1及び画素選択信号SEL0が非アクティブ(ローレベ
ル)になる。また、少し遅れてリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレベル)
となる。
次に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、第2転送制御信
号Tx2を構成する4つの信号Tx2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dのすべてが、ク
ロック信号CLKが次に立ち下がるまでアクティブ(ハイレベル)となる。また、画素選
択信号SEL1がアクティブ(ハイレベル)となり、これにより、1番目の画素部110
からの画素信号が出力信号線301に出力され、画像信号Vo1がこの画素信号に応じた
電圧になる。この画像信号Vo1は、出力回路120で信号処理され、サンプリング信号
SMPの立ち下がりに同期して画像信号SOが1番目の画素信号に対応する電圧となる。
次に、クロック信号CLKの半周期の間、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル
)となり、画素選択信号SEL1が非アクティブ(ローレベル)になる。また、少し遅れ
てリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレベル)となる。
次に、リセット信号RSTが非アクティブ(ローレベル)に戻った後、4つの信号Tx
2a,Tx2b,Tx2c,Tx2dのすべてが、クロック信号CLKが次に立ち下がる
までアクティブ(ハイレベル)となる。また、画素選択信号SEL2がアクティブ(ハイ
レベル)となり、これにより、2番目の画素部110からの画素信号が出力信号線301
に出力され、画像信号Vo1がこの画素信号に応じた電圧になる。この画像信号Vo1は
、出力回路120で信号処理され、サンプリング信号SMPの立ち下がりに同期して画像
信号SOが2番目の画素信号に対応する電圧となる。
次に、クロック信号CLKの半周期の間、駆動信号Drv1がアクティブ(ハイレベル
)となり、画素選択信号SEL2が非アクティブ(ローレベル)になる。また、少し遅れ
てリセット信号RSTが短い時間アクティブ(ハイレベル)となる。
以降は、同様に、画像信号SOは、サンプリング信号SMPの立ち下がりに同期して、
3番目〜n番目までの画素信号に応じた電圧となる。
その後、チップイネーブル信号EN_Iがアクティブ(ハイレベル)から非アクティブ
(ローレベル)に変化し、画像信号SOの出力端子がハイインピーダンスになる。また、
チップイネーブル信号EN_Oが一定時間アクティブ(ハイレベル)となる。
図19は、変形例2の画像読取チップ415のレイアウト構成を示す図である。図19
は、画像読取チップ415の半導体基板400を平面視したときのレイアウト構成を示し
ており、図19では、画像読取チップ415を構成する回路ブロックや信号線の一部のみ
が示されている。また、図20は、画像読取チップ415を図19のA−A’線で切断し
た断面図である。また、図21は、図19に破線で示した領域Bの拡大図である。以下、
図19〜図21の説明において、図9〜図11と重複する説明については省略又は簡略す
る。
図19に示されるように、変形例2でも、上記実施形態と同様の理由で、各画素部11
0からの出力信号(画素信号)を順次転送する出力信号線301と各画素部110を駆動
する駆動信号Drv1を転送する駆動信号線311は、共に長くなり、かつ、並走する。
図19では、m個の画素部110に近い方から順に、出力信号線301、駆動信号線31
1が並走するように配置されている。
そして、変形例2では、出力信号線301と駆動信号線311との間のクロストークを
低減させるために、出力信号線301と駆動信号線311との間に、リセット信号RST
を転送する制御信号線300が設けられている。
また、図20に示されるように、変形例2では、第2辺Y1に沿う方向に並走する出力
信号線301及び駆動信号線311は、同一の配線層に設けられており、これらの信号線
と並走する制御信号線300も同一の配線層に設けられている。これにより、制御信号線
300によるシールド効果を高めている。
また、図20に示されるように、第2辺Y1に沿う方向に並走する出力信号線301、
駆動信号線311及び制御信号線300は、複数の配線層のうち、最下位の配線層(半導
体基板400に最も近い配線層)あるいはこれに近い配線層に設けられていてもよい。こ
のように、複数の配線層のうち、最も厚みが小さい最下位の配線層等において、駆動信号
線311と出力信号線301との間に制御信号線300が設けられていることにより、隣
接する信号線間に寄生する容量を小さくすることができるので、各信号線の負荷が減少し
、伝搬する信号の遅延時間を短くすることが可能となる。そのため、画像読取チップ41
5による読み取り速度を向上させることも可能である。さらに、第2辺Y1の長さは画素
部110の数で決まってしまうが、デザインルールで規定される最小の配線幅あるいは最
小の配線間隔が最も小さい配線層に、第2辺Y1に沿う方向に並走する出力信号線301
、駆動信号線311及び制御信号線300を設けることにより、第1辺X1を短くするこ
とができるので、レイアウト面積の縮小効果が得られる。そのため、画像読取チップ41
5の小型化や低コスト化が可能となる。
図19及び図21に示されるように、変形例2では、駆動信号線311は、画素部11
0に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に設けられている信号線311a(第1の信
号線の一例)と、信号線311aに電気的に接続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられて
いる信号線311b(第2の信号線の一例)と、を含む。
また、出力信号線301は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向に
設けられている信号線301a(第3の信号線の一例)と、信号線301aに電気的に接
続し、第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線301b(第4の信号線の一例)と
、を含む。
さらに、制御信号線300は、画素部110に電気的に接続し、第1辺X1に沿う方向
に設けられている信号線300a(第5の信号線の一例)と、信号線300aに電気的に
接続し第2辺Y1に沿う方向に設けられている信号線300b(第6の信号線の一例)と
、を含む。
そして、信号線311aと信号線301aとの間には信号線300aが設けられている
。また、信号線311bと信号線301bとの間には、信号線300bが設けられている
。すなわち、変形例2では、第2辺Y1に沿う方向に並走する信号線311bと信号線3
01bとの間にシールド線として兼用される信号線300bが設けられているだけでなく
、第1辺X1に沿う方向に並走する信号線311aと信号線301aとの間にもシールド
線として兼用される信号線300aが設けられている。これにより、制御信号線300に
よるシールド効果を高めることが可能となる。
第1辺X1方向に沿う信号線301a,300a,311aと第2辺Y1方向に沿う信
号線301b,300b,311bとは、互いに交差するため、異なる配線層に設けられ
ている。そして、信号線301aと信号線301b、信号線300aと信号線300b、
信号線311aと信号線311bは、それぞれ、ビアを介して接続されている。例えば、
信号線301b,300b,311bは、第1配線層(半導体基板400に最も近い配線
層)に設けられ、信号線301a,300a,311aは、第2配線層(第1配線層の次
に半導体基板400に近い配線層)に設けられていてもよい。このようにすれば、隣接す
る信号線間に寄生する容量を小さくすることができるので、各信号線の負荷が減少し、伝
搬する信号の遅延時間を短くすることが可能となる。そのため、画像読取チップ415に
よる読み取り速度を向上させることも可能である。さらに、各信号線の幅や信号線の間隔
を小さくすることができるので、レイアウト面積の縮小効果が得られる。そのため、画像
読取チップ415の小型化や低コスト化が可能となる。
また、図21に示されるように、変形例2でも、画素部110を接地するためのグラン
ド線320が、第2辺Y1に沿う方向に、各画素部110の第2辺Y1から遠い領域と重
なるように設けられており、出力信号線301はその両側がグランド線320と制御信号
線300とによってシールドされている。すなわち、変形例2では、上記実施形態と同様
、画素部110を接地するためのグランド線320もシールド線として兼用しており、レ
イアウト面積を増加させずに、微弱な画像信号へのノイズの影響をより低減させることが
可能である。
なお、この変形例2の画像読取チップは、出力信号線302及び駆動信号線312が無
いので、上記実施形態よりも第1辺X1を短くすることができ、チップサイズをより小さ
くすることが可能である。
[変形例3]
上記実施形態及び上記各変形例では、出力信号線と駆動信号線との間に、シールド線と
して、リセット信号RSTを転送する制御信号線300が設けられているが、リセット信
号RST以外の制御信号を転送する制御信号線が設けられてもよい。
例えば、解像度設定信号RESは、画像読取チップ415が読み取る画像の解像度を制
御する制御信号であるため、画像の読み取りに先立って値(電圧)が変化するが、画像の
読み取り中に値(電圧)が変化することはない(図8、図13及び図18参照)。従って
、解像度設定信号RESを転送する制御信号線はシールド線として兼用可能であり、出力
信号線と駆動信号線との間に当該制御信号線の一方又は両方が設けられていてもよい。
また、例えば、シールド線として、出力信号線と駆動信号線との間にグランド線や電源
供給線が設けられていてもよい。
以上、本実施形態あるいは変形例について説明したが、本発明はこれら本実施形態ある
いは変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実
施することが可能である。例えば、上記の実施形態および各変形例を適宜組み合わせるこ
とも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および
結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実
施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実
施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することが
できる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成
を含む。
1…複合機、2…プリンターユニット、3…スキャナーユニット、4…ヒンジ部、11…
アッパーフレーム、12…画像読取部、13…上蓋、16…下ケース、17…上ケース、
31…センサーユニット、32…センサーキャリッジ、33…ガイド軸、34…センサー
移動機構、41…イメージセンサーモジュール、63…操作部、65…装置ハウジング、
66…排出口、100…昇圧回路、101…画素選択信号生成部、102…リセット信号
生成部、103…駆動信号生成回路、104…サンプリング信号生成回路、110…画素
部、120…出力回路、121…2to1セレクター、122…CDS回路、123…増
幅回路、124…4to1セレクター、200…制御部、202…アナログフロントエン
ド(AFE)、300…制御信号線、300a,300b…信号線、301,302,3
03,304…出力信号線、301a,301b,302a,302b,303a,30
3b,304a,304b…信号線、311,312,313,314…駆動信号線、3
11a,311b,312a,312b,313a,313b,314a,314b…信
号線、320…グランド線、400…半導体基板、411…ケース、412…光源、41
2R…赤色LED、412G…緑色LED、412B…青色LED、413…レンズ、4
14…モジュール基板、415,415−1〜415−m…画像読取チップ、C0,C1
,C2,C3,C4…容量、CLK…クロック信号、Drv1,Drv2,Drv3,D
rv4…駆動信号、DrvR,DrvG,DrvB…駆動信号、EN1〜ENm+1,E
N_I,EN_O…チップイネーブル信号、PD1,PD2,PD3,PD4…受光素子
、M11,M12,M13,M14…NMOSトランジスター、M21,M22,M23
,M24…NMOSトランジスター、M3,M4,M5…NMOSトランジスター、RE
S…解像度設定信号、RST…リセット信号、SEL0〜SELn…画素選択信号、SM
P…サンプリング信号、Tx1…第1転送制御信号、Tx2…第2転送制御信号、Tx2
a,Tx2b,Tx2c,Tx2d…信号、Vo1,Vo2,Vo3,Vo4…画像信号
、SO…画像信号

Claims (7)

  1. 画像を読み取るための画像読取チップを含む画像読取装置であって、
    前記画像読取チップは、
    前記画像からの光を受けて光電変換する受光素子を含む画素部と、
    前記画素部を駆動する駆動信号を転送する駆動信号線と、
    前記画素部から出力される出力信号を転送する出力信号線と、
    前記出力信号の値が変化する期間と異なる期間で値が変化する制御信号を転送する制御
    信号線と、
    を備え、
    前記駆動信号線と前記出力信号線との間には、前記制御信号線が設けられている、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御信号は、前記画素部に蓄積される電荷を初期化する信号である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像読取チップは、第1辺と、前記第1辺よりも長い第2辺と、を含む形状であり

    前記駆動信号線は、前記画素部に電気的に接続し前記第1辺に沿う方向に設けられてい
    る第1の信号線と、前記第1の信号線に電気的に接続し前記第2辺に沿う方向に設けられ
    ている第2の信号線と、を含み、
    前記出力信号線は、前記画素部に電気的に接続し前記第1辺に沿う方向に設けられてい
    る第3の信号線と、前記第3の信号線に電気的に接続し前記第2辺に沿う方向に設けられ
    ている第4の信号線と、を含み、
    前記制御信号線は、前記画素部に電気的に接続し前記第1辺に沿う方向に設けられてい
    る第5の信号線と、前記第5の信号線に電気的に接続し前記第2辺に沿う方向に設けられ
    ている第6の信号線と、を含み、
    前記第1の信号線と前記第3の信号線との間には、前記第5の信号線が設けられ、
    前記第2の信号線と前記第4の信号線との間には、前記第6の信号線が設けられている

    ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記画像読取チップは、1次元方向に並んで設けられている複数の前記画素部を有し、
    前記制御信号は、前記画像読取チップが読み取る前記画像の解像度を制御する信号であ
    る、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 最下位の配線層において、前記駆動信号線と前記出力信号線との間には、前記制御信号
    線が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記画像読取チップは、
    複数の前記駆動信号線からなる駆動信号線群と、
    複数の前記出力信号線からなる出力信号線群と、を有し、
    前記制御信号線は、前記駆動信号線群と前記出力信号線群との間に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 光を受けて光電変換する受光素子を含む画素部と、
    前記画素部を駆動する駆動信号を転送する駆動信号線と、
    前記画素部から出力される出力信号を転送する出力信号線と、
    前記出力信号の値が変化する期間と異なる期間で値が変化する制御信号を転送する制御
    信号線と、
    を備え、
    前記駆動信号線と前記出力信号線との間には、前記制御信号線が設けられている、
    ことを特徴とする半導体装置。
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