JP2020102754A - 画像読取装置及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度特性の良い画像信号を出力することが可能な画像読取装置を提供すること。【解決手段】光源と、画像読取チップとを備え、前記画像読取チップは、画素信号を出力する画素回路と、前記画素信号に対して第1基準電圧に基づく信号処理を行い、第1アナログ信号を出力する画素信号処理回路と、前記第1アナログ信号に対して第2基準電圧に基づく増幅処理を行い、第2アナログ信号を出力する増幅回路と、ゲートに前記第2アナログ信号が入力される第1のMOSトランジスターのソースの信号を第3アナログ信号として出力するソースフォロワー回路と、第2のMOSトランジスターを流れる電流に基づいて前記第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を含み、前記第1のMOSトランジスターと前記第2のMOSトランジスターとは導電型が同じであり、前記ソースフォロワー回路の温度特性と前記基準電圧生成回路の温度特性とは互いに逆向きである、画像読取装置。【選択図】図6

Description

本発明は、画像読取装置及び半導体装置に関する。
イメージセンサーを用いたスキャナー等の画像読取装置や、これに印刷機能を加えたコピー機や複合プリンターなどが開発されている。画像読取装置に用いられるイメージセンサーは、フォトダイオード等の受光素子が受けた光を電気信号に変換して出力する多数の画素部を有し、各画素部から出力される信号を増幅して画像信号を出力する。イメージセンサーは半導体基板上に実現されるため、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスター等の温度特性に起因して、イメージセンサーから出力される画像信号の電圧値が温度によって変化すると、読み取った画像の質が低下することになる。
特許文献1には、画素部に供給するローカル電圧を環境温度に応じて変動させることにより、画素部の温度補償を行うことができる撮像装置が記載されている。特許文献1に記載の撮像装置では、高温時は暗電流を抑制できる負電位、例えば−1.1Vであり、常温時は暗電流の影響が小さいので絶対値の小さい負電位、例えば−0.8Vであるローカル電圧が画素部に供給される。
特開2006−314025号公報
しかしながら、特許文献1に記載の撮像装置では、高温時と常温時の2通りの温度補償であるため、様々な温度に対する画素部の温度補償の精度が十分ではない。また、特許文献1に記載の撮像装置では、画素部の温度補償は行われるが、画素部の後段の回路の温度補償は行われないため、出力される撮像信号の温度特性を十分に小さくすることは難しい。
本発明に係る画像読取装置の一態様は、
光源と、
前記光源から照射された光が被読取媒体で反射した光に基づき、前記被読取媒体に形成されている画像を読み取る画像読取チップと、を備え、
前記画像読取チップは、
光電変換する受光素子を有し、画素信号を出力する画素回路と、
前記画素信号に対して第1基準電圧に基づく信号処理を行い、第1アナログ信号を出力する画素信号処理回路と、
前記第1アナログ信号に対して第2基準電圧に基づく増幅処理を行い、第2アナログ信号を出力する増幅回路と、
第1のMOSトランジスターを有し、前記第1のMOSトランジスターのゲートに前記第2アナログ信号が入力され、前記第1のMOSトランジスターのソースの信号を第3アナログ信号として出力するソースフォロワー回路と、
第2のMOSトランジスターを有し、前記第2のMOSトランジスターを流れる電流に基づいて前記第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を含み、
前記第1のMOSトランジスターと前記第2のMOSトランジスターとは導電型が同じ
であり、
前記ソースフォロワー回路の温度特性と前記基準電圧生成回路の温度特性とは互いに逆向きである。
前記画像読取装置の一態様において、
前記基準電圧生成回路は、
前記第2のMOSトランジスターのソースが交流的に接地されるソース接地回路を含んでもよい。
前記画像読取装置の一態様において、
前記第1のMOSトランジスターのオーバードライブ電圧と前記第2のMOSトランジスターのオーバードライブ電圧とは等しくてもよい。
前記画像読取装置の一態様において、
前記増幅回路の前記増幅処理は、
前記第1アナログ信号と前記第1基準電圧との電位差を、前記第2基準電圧を基準に増幅する処理であってもよい。
前記画像読取装置の一態様において、
前記基準電圧生成回路は、
前記第2のMOSトランジスターを流れる電流に基づいて前記第1基準電圧を生成してもよい。
本発明に係る半導体装置の一態様は、
光電変換する受光素子を有し、画素信号を出力する画素回路と、
前記画素信号に対して第1基準電圧に基づく信号処理を行い、第1アナログ信号を出力する画素信号処理回路と、
前記第1アナログ信号に対して第2基準電圧に基づく増幅処理を行い、第2アナログ信号を出力する増幅回路と、
第1のMOSトランジスターを有し、前記第1のMOSトランジスターのゲートに前記第2アナログ信号が入力され、前記第1のMOSトランジスターのソースの信号を第3アナログ信号として出力するソースフォロワー回路と、
第2のMOSトランジスターを有し、前記第2のMOSトランジスターを流れる電流に基づいて前記第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を含み、
前記第1のMOSトランジスターと前記第2のMOSトランジスターとは導電型が同じであり、
前記ソースフォロワー回路の温度特性と前記基準電圧生成回路の温度特性とは互いに逆向きである。
本実施形態に係る複合機を示した外観斜視図である。 スキャナーユニットの内部構造を示した斜視図である。 イメージセンサーモジュールの構成を模式的に示す分解斜視図である。 画像読取チップの配置を模式的に示す平面図である。 スキャナーユニットの機能構成を示す図である。 第1実施形態における画像読取チップの回路構成を示す図である。 画像読取チップによる画像の読み取り動作のタイミングを示すタイミングチャート図である。 画素回路及び画素信号処理回路の構成を示す図である。 第1実施形態における基準電圧生成回路の構成を示す図である。 第2実施形態における画像読取チップの回路構成を示す図である。 第2実施形態における基準電圧生成回路の構成を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下、添付した図面を参照して、本発明の画像読取装置を適用した複合機(複合装置)1について説明する。
1.第1実施形態
1−1.複合機の構造
図1は、複合機1を示した外観斜視図である。図1に示すように、複合機1は、画像記録装置であるプリンターユニット2と、画像読取装置であるスキャナーユニット3とを含む。具体的には、複合機1は、装置本体であるプリンターユニット2と、プリンターユニット2の上部に配設されたアッパーユニットであるスキャナーユニット3と、を一体に備えている。なお、以下、図1においての前後方向をX軸方向とし、左右方向をY軸方向として説明する。
図1に示すように、プリンターユニット2は、印刷用紙や単票紙等の記録媒体を送り経路に沿って送る不図示の搬送部と、送り経路の上方に配設され、記録媒体にインクジェット方式で印刷処理を行う不図示の印刷部と、前面に配設されたパネル形式の操作部63と、搬送部、印刷部および操作部63を搭載した不図示の装置フレームと、これらを覆う装置ハウジング65と、を備えている。装置ハウジング65には、印刷を終えた記録媒体が排出される排出口66が設けられている。また、図示を省略するが、プリンターユニット2の後面下部には、USBポートおよび電源ポートが配設されている。すなわち、複合機1は、USBポートを介してコンピューター等に接続可能に構成されている。
スキャナーユニット3は、後端部のヒンジ部4を介してプリンターユニット2に回動自在に支持されており、プリンターユニット2の上部を開閉自在に覆っている。すなわち、スキャナーユニット3を回動方向に引き上げることで、プリンターユニット2の上面開口部を露出させ、当該上面開口部を介して、プリンターユニット2の内部が露出させる。一方、スキャナーユニット3を回動方向に引き降ろし、プリンターユニット2上に載置することで、スキャナーユニット3によって当該上面開口部を閉塞する。このように、スキャナーユニット3を開放することで、インクカートリッジの交換や紙詰まりの解消等が可能な構成となっている。
図2は、スキャナーユニット3の内部構造を示した斜視図である。図1および図2に示されるように、スキャナーユニット3は、筐体であるアッパーフレーム11と、アッパーフレーム11に収容された画像読取部12と、アッパーフレーム11の上部に回動自在に支持された上蓋13と、を備えている。図2に示すように、アッパーフレーム11は、画像読取部12を収容する箱型の下ケース16と、下ケース16の天面を覆う上ケース17と、を備えている。上ケース17には、不図示のガラス製の原稿載置板が広く配設されており、被読取面を下にした被読取媒体をこれに載置する。一方、下ケース16は、上面を開放した浅い箱状に形成されている。
図2に示されるように、画像読取部12は、ラインセンサー方式のセンサーユニット31と、センサーユニット31を搭載したセンサーキャリッジ32と、Y軸方向に延在し、
センサーキャリッジ32をスライド自在に支持するガイド軸33と、センサーキャリッジ32をガイド軸33に沿って移動する自走式のセンサー移動機構34と、を備えている。センサーユニット31は、X軸方向に延在したCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)ラインセンサーであるイメージセンサーモジュール41を有し、モーター駆動のセンサー移動機構34により、ガイド軸33に沿ってY軸方向に往復動する。これにより、原稿載置板上の被読取媒体の画像を読み取るようになっている。なお、センサーユニット31は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサーであってもよい。
図3は、イメージセンサーモジュール41の構成を模式的に示す分解斜視図である。図3に示される例では、イメージセンサーモジュール41は、ケース411、光源412、レンズ413、モジュール基板414、及び画像を読み取るための半導体装置である画像読取チップ415を含んで構成されている。光源412、レンズ413および画像読取チップ415は、ケース411とモジュール基板414との間に収容されている。ケース411にはスリットが設けられている。光源412は、例えば、R,G,Bの各発光ダイオード(LED:Light emitting diode)を有し、R,G,Bの各発光ダイオード、すなわち、赤色LED、緑色LED、青色LEDを高速に切り換えながら順番に発光させる。光源412が発する光は当該スリットを介して被読取媒体へ照射され、被読取媒体からの光は当該スリットを介してレンズ413に入力される。レンズ413は、入力された光を画像読取チップ415へと導く。そして、画像読取チップ415は、光源412から照射された光が被読取媒体で反射した光に基づき、当該被読取媒体に形成されている画像を読み取る。
図4は、画像読取チップ415の配置を模式的に示す平面図である。図4に示されるように、複数の画像読取チップ415が、モジュール基板414上に1次元方向に、具体的にはX軸方向に並べて配置されている。各画像読取チップ415は、一列に配置された多数の受光素子を有しており、各画像読取チップ415が有する受光素子の密度が高いほど、画像を読み取る解像度が高いスキャナーユニット3を実現することができる。また、画像読取チップ415の数が多いほど、大きな画像も読み取り可能なスキャナーユニット3を実現することができる。
1−2.スキャナーユニットの機能構成
図5は、画像読取装置であるスキャナーユニット3の機能構成を示す機能ブロック図である。図5に示される例では、スキャナーユニット3は、制御部200、アナログフロントエンド202、赤色LED412R、緑色LED412G、青色LED412B及び複数の画像読取チップ415を含んで構成されている。前述したように、赤色LED412R、緑色LED412G及び青色LED412Bは光源412に備えられており、複数の画像読取チップ415は、モジュール基板414上に並べて配置されている。赤色LED412R、緑色LED412G及び青色LED412Bは、それぞれ複数個存在してもよい。また、制御部200及びアナログフロントエンド202は、モジュール基板414あるいはモジュール基板414とは異なる不図示の基板に備えられている。制御部200及びアナログフロントエンド202は、それぞれ、集積回路(IC:Integrated Circuit)で実現されてもよい。
制御部200は、赤色LED412Rに対して所定のタイミングで一定の露光時間Δtだけ駆動信号DrvRを供給し、赤色LED412Rを発光させる。同様に、制御部200は、緑色LED412Gに対して所定のタイミングで露光時間Δtだけ駆動信号DrvGを供給して緑色LED412Gを発光させ、青色LED412Bに対して所定のタイミングで露光時間Δtだけ駆動信号DrvBを供給して青色LED412Bを発光させる。制御部200は、赤色LED412R、緑色LED412G及び青色LED412Bを1つずつ発光させる。
また、制御部200は、複数の画像読取チップ415に対して、クロック信号CLK及び解像度設定信号RESを共通に供給する。クロック信号CLKは画像読取チップ415の動作クロック信号であり、解像度設定信号RESは、スキャナーユニット3による画像の読み取りの解像度を設定するための信号である。以下では、解像度設定信号RESにより、スキャナーユニット3による画像の読み取りの解像度は、1200dpi、600dpi、300dpiのいずれかに設定されるものとする。
各画像読取チップ415は、クロック信号CLKに同期して動作し、赤色LED412R、緑色LED412G又は青色LED412Bの発光によって、各受光素子が被読取媒体に形成されている画像から受けた光に基づき、解像度設定信号RESによって設定された解像度の画像情報を有する画像信号OSを生成し、出力する。この画像読取チップ415の詳細な回路構成及び動作については後述する。
アナログフロントエンド202は、各画像読取チップ415が出力する複数の画像信号OSを受け取り、各画像信号OSに対して、増幅処理やA/D変換処理を行って、各受光素子の受光量に応じたデジタル値を含むデジタル信号に変換し、各デジタル信号を順番に制御部200に送信する。
制御部200は、アナログフロントエンド202から順番に送信される各デジタル信号を受け取って、イメージセンサーモジュール41が読み取った画像情報を生成する。
1−3.画像読取チップの構成及び動作
図6は、画像読取チップ415の回路構成を示す図である。また、図7は、画像読取チップ415による画像の読み取り動作のタイミングを示すタイミングチャート図である。なお、図7は、スキャナーユニット3による画像の読み取りの解像度が1200dpiに設定された場合のタイミングチャート図である。
図6に示される画像読取チップ415は、タイミング制御回路100、駆動回路101、水平走査回路102、n個の画素回路110、n個の画素信号処理回路120、増幅回路130、ソースフォロワー回路140及び基準電圧生成回路150を備えており、これらの各回路は、画像読取チップ415の外部端子から電源電圧VDDとグラウンド電圧VSSが供給されて動作する。本実施形態では、画像読取チップ415を構成する回路は、不図示のシリコン基板上に、フォトリソ法を含む半導体プロセスによって一体に形成されている。つまり、画像読取チップ415は、1つのICチップとして構成されている。
基準電圧生成回路150は、第2基準電圧VREF2を生成する。第2基準電圧VREF2は、増幅回路130のプリアンプ回路170に供給される。
タイミング制御回路100は、クロック信号CLKのパルスをカウントする不図示のカウンターを有し、当該カウンターのカウント値に基づいて、駆動回路101の動作を制御する制御信号及び水平走査回路102の動作を制御する制御信号を生成する。
駆動回路101は、タイミング制御回路100からの制御信号に基づいて、図7に示すような、所定のタイミングで一定時間アクティブ、例えばハイレベルとなる第1リセット信号RST1を発生させる。この第1リセット信号RST1は、n個の画素回路110に共通に供給される。
また、駆動回路101は、タイミング制御回路100からの制御信号に基づいて、図7に示すような、それぞれ所定のタイミングで一定時間アクティブ、例えばハイレベルとな
る第2リセット信号RST2、転送信号TR2及び読み出し信号READを発生させる。第2リセット信号RST2と転送信号TR2は、排他的にアクティブとなる。この第2リセット信号RST2、転送信号TR2及び読み出し信号READは、n個の画素信号処理回路120に共通に供給される。
水平走査回路102は、タイミング制御回路100からの制御信号に基づいて、n個の選択信号SEL1〜SELnを発生させる。解像度設定信号RESによって1200dpiの解像度に設定された場合、水平走査回路102は、図7に示すような、1つずつ順番にアクティブ、例えばハイレベルとなるn個の選択信号SEL1〜SELnを発生させる。また、解像度設定信号RESによって600dpiの解像度に設定された場合、水平走査回路102は、2つずつ同時に順番にアクティブとなるn個の選択信号SEL1〜SELnを発生させる。また、解像度設定信号RESによって300dpiの解像度に設定された場合、水平走査回路102は、4つずつ同時に順番にアクティブとなるn個の選択信号SEL1〜SELnを発生させる。
n個の選択信号SEL1〜SELnは、n個の画素信号処理回路120にそれぞれ供給される。
n個の画素回路110は、それぞれ、光電変換する受光素子を有し、画素信号PIXO1〜PIXOnを出力する。具体的には、n個の画素回路110は、それぞれ、赤色LED412R、緑色LED412G又は青色LED412Bの発光によって露光時間Δtの間に被読取媒体から受けた光に応じた電圧の画素信号PIXO1〜PIXOnを出力する。
n個の画素信号処理回路120は、それぞれ、画素信号PIXO1〜PIXOnに対して第1基準電圧VREF1に基づく信号処理を行い、第1アナログ信号である画像信号VDO1〜VDOnを出力する。第1基準電圧VREF1は、例えば、モジュール基板414上に設けられた不図示の回路によって生成され、画像読取チップ415の外部端子から供給される。
具体的には、n個の画素信号処理回路120は、第2リセット信号RST2が非アクティブであって、かつ、転送信号TR2がアクティブのときに、n個の画素回路110からそれぞれ出力される画素信号PIXO1〜PIXOnを増幅し、増幅した電圧を、読み出し信号READがアクティブのときに記憶する。そして、n個の画素信号処理回路120は、水平走査回路102から供給されるn個の選択信号SEL1〜SELnがそれぞれアクティブのときに、記憶されている電圧に応じた画像信号VDO1〜VDOnを増幅回路130に出力する。
解像度設定信号RESによって1200dpiの解像度に設定されている場合は、増幅回路130に入力される信号の電圧は、順次、n個の選択信号SELによってn個の画像信号VDO1〜VDOnから選択される画像信号の電圧となる。また、解像度設定信号RESによって600dpiの解像度に設定されている場合は、増幅回路130に入力される信号の電圧は、順次、n個の選択信号SELによってn個の画像信号VDO1〜VDOnから同時に選択される2つの画像信号の平均電圧となる。また、解像度設定信号RESによって300dpiに設定されている場合は、増幅回路130に入力される信号の電圧は、順次、n個の選択信号SELによってn個の画像信号VDO1〜VDOnから同時に選択される4つの画像信号の平均電圧となる。
増幅回路130は、画像信号VDO1〜VDOnに対して第2基準電圧VREF2に基づく増幅処理を行い、第2アナログ信号である画像信号SOを出力する。本実施形態では
、増幅回路130は、バッファー回路160と、プリアンプ回路170とを含む。
バッファー回路160は、NMOSトランジスター161、定電流源162、スイッチ163及びスイッチ164を含む。NMOSトランジスター161のゲートには、第1基準電圧VREF1が供給される。NMOSトランジスター161のドレインには電源電圧VDDが供給される。NMOSトランジスター161のソースは、定電流源162の一端及びスイッチ164の一端と電気的に接続されている。定電流源162の他端は接地されている。スイッチ163の一端は、n個の画素信号処理回路120の出力端子と電気的に接続されており、画像信号VDO1〜VDOnが供給される。スイッチ163の他端は、スイッチ164の他端と電気的に接続されている。スイッチ163の制御端子には、水平走査回路102からスイッチ制御信号PBが入力され、スイッチ制御信号PBがアクティブ、例えばハイレベルのときにスイッチ163の両端が導通し、スイッチ制御信号PBが非アクティブのときにスイッチ163の両端が非導通となる。スイッチ164の制御端子には、水平走査回路102からスイッチ制御信号PAが入力され、スイッチ制御信号PAがアクティブ、例えばハイレベルのときにスイッチ164の両端が導通し、スイッチ制御信号PAが非アクティブのときにスイッチ164の両端が非導通となる。図7に示すように、スイッチ制御信号PBとスイッチ制御信号PAは、交互にアクティブとなる。
プリアンプ回路170は、演算増幅器171、容量172、スイッチ173、スイッチ174、スイッチ175及び容量176を含んで構成されている。容量176の一端は、スイッチ163の他端及びスイッチ164の他端と電気的に接続されている。容量176の他端は、演算増幅器171の入力端子と電気的に接続されている。演算増幅器171は、例えば、複数のMOSトランジスターから構成されるソース接地型の増幅器である。容量172は、演算増幅器171の帰還容量である。スイッチ173は、演算増幅器171の帰還用スイッチである。スイッチ174は、演算増幅器171の帰還信号制御スイッチである。スイッチ175は、演算増幅器171の外部入力信号制御スイッチである。演算増幅器171の入力端子には、容量176の他端、スイッチ173の一端及び容量172の一端が電気的に接続されている。容量172の他端は、スイッチ174の一端及びスイッチ175の一端と電気的に接続されている。スイッチ173の他端及びスイッチ174の他端は、演算増幅器171の出力端子に電気的に接続されている。スイッチ175の他端には、外部入力電圧である第2基準電圧VREF2が印加されている。スイッチ173の制御端子及びスイッチ175の制御端子には、水平走査回路102から第3リセット信号RST3が共通に入力され、第3リセット信号RST3がアクティブ、例えばハイレベルのときにスイッチ173の両端及びスイッチ175の両端が導通し、第3リセット信号RST3が非アクティブのときにスイッチ173の両端及びスイッチ175の両端が非導通となる。また、スイッチ174の制御端子には、水平走査回路102からスイッチ制御信号SAが入力され、スイッチ制御信号SAがアクティブ、例えばハイレベルのときにスイッチ174の両端が導通し、スイッチ制御信号SAが非アクティブのときにスイッチ174の両端が非導通となる。図7に示すように、第3リセット信号RST3とスイッチ制御信号SAは、交互にアクティブとなる。そして、演算増幅器171の出力端子から画像信号SOが出力される。
ソースフォロワー回路140は、第1のMOSトランジスターであるNMOSトランジスター141と、定電流源142とを含む。NMOSトランジスター141のゲートは、演算増幅器171の出力端子と電気的に接続されている。NMOSトランジスター141のドレインには電源電圧VDDが供給される。NMOSトランジスター141のソースは定電流源142の一端と電気的に接続されている。定電流源142の他端は接地されている。このように構成されているソースフォロワー回路140は、NMOSトランジスター141のゲートに画像信号SOが入力され、NMOSトランジスター141のソースの信号を第3アナログ信号である画像信号OSとして出力する。画像信号OSは、画像読取チ
ップ415の外部端子から出力され、図5に示したアナログフロントエンド202に供給される。
図6に示したn個の画素回路110はすべて同じ構成である。同様に、n個の画素信号処理回路120はすべて同じ構成である。図8は、画素回路110及び画素信号処理回路120の構成を示す図である。図8に示されるように、画素回路110は、受光素子111、反転増幅器112、容量113及びスイッチ114を備えている。
受光素子111は、光を受けて電気信号に変換、すなわち光電変換する。具体的には、受光素子111は、光源412から照射された光が被読取媒体で反射した光を受けて電気信号に変換する。本実施形態では、受光素子111は、フォトダイオードで構成されており、アノードは接地され、カソードは反転増幅器112の入力端子と電気的に接続されている。
反転増幅器112は、受光素子111と電気的に接続され、受光素子111による光電変換により生成された信号を反転増幅する。具体的には、反転増幅器112は、入力端子が受光素子111のカソードと電気的に接続され、入力端子の電圧を−G倍した電圧を出力端子から出力する。
容量113は、反転増幅器112と並列に、その両端がそれぞれ反転増幅器112の入力端子及び出力端子と電気的に接続されている。すなわち、容量113は、反転増幅器112の出力端子から入力端子への信号帰還経路に設けられた帰還容量として機能する。
スイッチ114は、反転増幅器112と並列に、その両端がそれぞれ反転増幅器112の入力端子及び出力端子と電気的に接続されている。スイッチ114の制御端子には、第1リセット信号RST1が入力され、第1リセット信号RST1がアクティブのときにスイッチ114の両端が導通し、第1リセット信号RST1が非アクティブのときにスイッチ114の両端が非導通となる。第1リセット信号RST1がアクティブのとき、スイッチ114の両端が導通するため、容量113は、その両端がショートされて蓄積された電荷がリセットされる。
反転増幅器112の出力端子から出力される信号は、画素信号PIXOとして画素信号処理回路120に入力される。なお、画素信号PIXOは、図6の画素信号PIXO1〜PIXOnの各々に相当する。
画素信号処理回路120は、増幅回路180とメモリー回路190とを含む。増幅回路180は、容量181、反転増幅器182、スイッチ183、容量184、スイッチ185及びスイッチ186を備えている。
容量181は、画素回路110と電気的に接続されている。具体的には、容量181は、一端が反転増幅器112の出力端子と電気的に接続されており、他端が反転増幅器182の入力端子と電気的に接続されている。
反転増幅器182は、入力端子が容量181の他端と電気的に接続され、入力端子の電圧を−G倍した電圧を出力端子から出力する。
スイッチ183は、反転増幅器182と並列に、その両端がそれぞれ反転増幅器182の入力端子及び出力端子と電気的に接続されている。スイッチ183の制御端子には、第2リセット信号RST2が入力され、第2リセット信号RST2がアクティブのときにスイッチ183の両端が導通し、第2リセット信号RST2が非アクティブのときにスイッ
チ183の両端が非導通となる。
容量184は、一端が反転増幅器182の入力端子と電気的に接続され、他端がスイッチ185の一端と電気的に接続されている。第2リセット信号RST2がアクティブのとき、スイッチ183,186の両端が導通し、転送信号TR2は非アクティブであるので、スイッチ185の両端は非導通となる。これにより、反転増幅器182の入出力間がショートされ、反転増幅器182の入力端子が所定の電圧Vtとなり、容量184は、その両端にVt−VREF1の電位差が生じる。そのため、容量184は、電位差Vt−VREF1に応じた電荷が蓄積されることによりリセットされる。一方、転送信号TR2がアクティブのとき、第2リセット信号RST2は非アクティブであり、容量184は、反転増幅器182の両端と接続されて帰還容量として機能する。
スイッチ185は、一端が容量184の他端と電気的に接続され、他端が反転増幅器182の出力端子と電気的に接続されている。スイッチ185の制御端子には、転送信号TR2が入力され、転送信号TR2がアクティブのときにスイッチ185の両端が導通し、転送信号TR2が非アクティブのときにスイッチ185の両端が非導通となる。
スイッチ186は、一端が容量184の他端と電気的に接続され、他端には第1基準電圧VREF1が印加される。スイッチ186の制御端子には、第2リセット信号RST2が入力され、第2リセット信号RST2がアクティブのときにスイッチ186の両端が導通し、第2リセット信号RST2が非アクティブのときにスイッチ186の両端が非導通となる。
反転増幅器182の出力端子から出力される信号CDSOは、増幅回路180の出力信号としてメモリー回路190に入力される。
このように構成されている増幅回路180は、画素回路110から出力される画素信号PIXOを容量181によってノイズキャンセルし、さらに反転増幅器182によって反転増幅するCDS(Correlated Double Sampling)回路として機能する。
メモリー回路190は、スイッチ191、容量192、NMOSトランジスター193、定電流源194及びスイッチ195を備えている。
スイッチ191は、増幅回路180と電気的に接続されている。具体的には、スイッチ191は、一端が反転増幅器182の出力端子と電気的に接続されており、他端が容量192の一端と電気的に接続されている。スイッチ191の制御端子には、駆動回路101から読み出し信号READが入力され、読み出し信号READがアクティブのときにスイッチ191の両端が導通し、読み出し信号READが非アクティブのときにスイッチ191の両端が非導通となる。
容量192は、一端がスイッチ191の他端と電気的に接続され、他端にはグラウンド電圧VSSが供給される。読み出し信号READがアクティブのとき、スイッチ191の両端が導通し、増幅回路180から出力される信号CDSOとグラウンド電圧VSSとの電位差に応じた電荷が容量192に蓄積される。
NMOSトランジスター193のゲートは、スイッチ191の他端及び容量192の一端と電気的に接続されている。NMOSトランジスター193のドレインには電源電圧VDDが供給される。NMOSトランジスター193のソースは、定電流源194の一端及びスイッチ195の一端と電気的に接続されている。定電流源194の他端は接地されている。このNMOSトランジスター193及び定電流源194は、ソースフォロワー回路
を構成し、NMOSトランジスター193のソースは、NMOSトランジスター193のゲートの電圧に応じた電圧、すなわち、容量192に蓄積された電荷に応じた電圧となる。
スイッチ195の一端は、NMOSトランジスター193のソース及び定電流源194の一端と電気的に接続されている。スイッチ195の他端は、増幅回路130の入力端子と電気的に接続されている。スイッチ195の制御端子には、水平走査回路102から選択信号SELが入力され、選択信号SELがアクティブのときにスイッチ195の両端が導通し、選択信号SELが非アクティブのときにスイッチ195の両端が非導通となる。選択信号SELがアクティブのとき、スイッチ195の両端が導通し、NMOSトランジスター193のソースから出力される信号は、スイッチ195を介して画像信号VDOとして増幅回路130に入力される。なお、選択信号SELは、図6の選択信号SEL1〜SELnの各々に相当する。また、画像信号VDOは、図6の画像信号VDO1〜VDOnの各々に相当する。
図9は、基準電圧生成回路150の構成を示す図である。図9に示されるように、基準電圧生成回路150は、定電流源151、第2のMOSトランジスターであるNMOSトランジスター152及び演算増幅器153を備えている。
定電流源194は、一端に電源電圧VDDが供給され、他端はNMOSトランジスター152のドレインと電気的に接続されている。NMOSトランジスター152は、ゲートとドレインとが電気的に接続され、ソースが接地されている。そして、定電流源194により、NMOSトランジスター152のドレイン−ソース間に所定の電流が流れNMOSトランジスター152のゲート及びドレインが所定の電圧となる。この定電流源151及びNMOSトランジスター152は、NMOSトランジスター152のソースが交流的に接地されるソース接地回路を構成している。
演算増幅器153は、非反転入力端子がNMOSトランジスター152のゲート及びドレインと電気的に接続され、反転入力端子と出力端子とが電気的に接続されている。この演算増幅器153は、出力端子から反転入力端子の電圧とほぼ等しい電圧を出力するボルテージフォロワーとして機能する。そして、演算増幅器153の出力端子から出力される電圧が第2基準電圧VREF2となる。
このように構成されている基準電圧生成回路150は、NMOSトランジスター152を流れる電流に基づいて第2基準電圧VREF2を生成する。そして、第2基準電圧VREF2は、増幅回路130のプリアンプ回路170に供給される。
以上に説明した本実施形態の画像読取チップ415において、画素信号処理回路120から出力される信号CDSOの電圧Vcdsは、式(1)で表される。式(1)において、ΔVpixは、第1リセット信号RST1によるリセット後から露光後の画素信号PIXOの電位差である。Ci2は容量181の容量値であり、Cf2は容量184の容量値である。
Figure 2020102754
スイッチ制御信号PBがアクティブであり、かつ、スイッチ制御信号PAが非アクティブであるときのプリアンプ回路170の入力電圧Vprein1は、式(2)で表される
。また、スイッチ制御信号PBが非アクティブであり、かつ、スイッチ制御信号PAがアクティブであるときのプリアンプ回路170の入力電圧Vprein2は、式(3)で表される。式(2)及び式(3)において、Vは、NMOSトランジスター193と定電流源194とによって構成されるソースフォロワー回路及びNMOSトランジスター161と定電流源162とによって構成されるソースフォロワー回路のオフセット電圧である。
Figure 2020102754
Figure 2020102754
ソースフォロワー回路140の出力電圧Voutは、式(4)で表される。式(4)において、Ci3は容量176の容量値であり、Cf3は容量172の容量値である。また、VtOSは、ソースフォロワー回路140のオフセット電圧である。なお、入力電圧Vprein1,Vprein1は、画像信号VDOの電圧であり、式(4)より、増幅回路130の増幅処理は、画像信号VDOと第1基準電圧VREF1との電位差を、第2基準電圧VREF2を基準に増幅する処理である。
Figure 2020102754
ここで、ソースフォロワー回路140のオフセット電圧VtOSは、NMOSトランジスター141の閾値電圧Vth及びNMOSトランジスター141のオーバードライブ電圧Vov1を用いて式(5)で表される。
Figure 2020102754
オーバードライブ電圧Vov1は、式(6)で表される。式(6)において、IDSは、NMOSトランジスター141のドレイン−ソース間電流である。また、CoxはNMOSトランジスター141のゲートの単位面積容量である。また、LはNMOSトランジスター141のゲート長であり、WはNMOSトランジスター141のゲート幅である。
Figure 2020102754
一般に、閾値電圧Vthは温度が上昇すると低くなる負の温度特性を持つ。また、移動度μも同様に負の温度特性である。式(6)において、負の温度特性を持つ移動度μが分母にあることから、オーバードライブ電圧Vov1は正の温度特性となる。一方、閾値電圧Vthは負の温度特性であるから、式(5)より、ソースフォロワー回路140は、閾値電圧Vthとオーバードライブ電圧Vov1のどちらか一方の支配的な温度特性の影響を受け、正又は負の温度特性αOSを持つ。
同様に、NMOSトランジスター193と定電流源194とによって構成されるソースフォロワー回路及びNMOSトランジスター161と定電流源162とによって構成されるソースフォロワー回路は、正又は負の温度特性αを持つ。したがって、温度特性α,αOSを考慮すると、式(2)、式(3)及び式(4)は、それぞれ、式(7)、式(8)、式(9)のようになる。
Figure 2020102754
Figure 2020102754
Figure 2020102754
さらに、第2基準電圧VREF2は、基準電圧生成回路150によって生成されるので、基準電圧生成回路150の温度特性βを考慮すると、式(9)は式(10)のようになる。
Figure 2020102754
式(10)より、基準電圧生成回路150の温度特性βがソースフォロワー回路140の温度特性αOSと逆の温度特性を持てば、ソースフォロワー回路140の出力電圧Voutの温度特性が小さくなり、画像読取チップ415の温度特性による画質劣化を低減させることができる。そこで、本実施形態では、ソースフォロワー回路140の温度特性αOSと基準電圧生成回路150の温度特性βとは互いに逆向きであるようにする。そのため、図9に示したように、基準電圧生成回路150は、定電流源151及びNMOSトランジスター152からなるソース接地回路によって第2基準電圧VREF2を生成している。第2基準電圧VREF2は、NMOSトランジスター152の閾値電圧Vth及びNMOSトランジスター152のオーバードライブ電圧Vov2を用いて式(11)で表される。なお、本実施形態では、NMOSトランジスター141とNMOSトランジスター152は製造プロセスの同一工程で作られ、ソース及びドレインの不純物濃度はそれぞれほぼ同じであるため、NMOSトランジスター141とNMOSトランジスター152はほぼ同じ閾値電圧Vthを持つものとしている。
Figure 2020102754
ここで、式(10)において、第2基準電圧VREF2の項とソースフォロワー回路140のオフセット電圧VtOSの項とは互いに符号が逆であるから、式(11)で表される第2基準電圧VREF2の温度特性の極性と式(5)で表されるオフセット電圧VtOSの温度特性の極性を揃えることで、温度特性βと温度特性αOSとが逆になる。例えば
、閾値電圧Vthの負の温度特性よりもオーバードライブ電圧Vov1の正の温度特性の方が支配的であれば、オフセット電圧VtOSは正の温度特性を持つ。この場合、オーバードライブ電圧Vov2の正の温度特性も閾値電圧Vthの負の温度特性よりも支配的にすることで、第2基準電圧VREF2も正の温度特性を持ち、第2基準電圧VREF2の温度特性の極性とオフセット電圧VtOSの温度特性の極性を揃えることができる。
さらに、NMOSトランジスター141のオーバードライブ電圧Vov1とNMOSトランジスター152のオーバードライブ電圧Vov2とは等しいことが好ましい。このようにすれば、オフセット電圧VtOSと第2基準電圧VREF2が一致し、これらの温度特性もほぼ等しくなる。なお、オーバードライブ電圧Vov1とオーバードライブ電圧Vov2とが等しいとは、正確に等しい場合だけでなく、実質的に等しい場合も含み、例えば、製造誤差等に起因して生じる微差がある場合も含まれる概念である。
ここで、NMOSトランジスター141のオーバードライブ電圧Vov1は式(6)で表され、NMOSトランジスター152のオーバードライブ電圧Vov2も式(6)と同様の式で表される。本実施形態では、NMOSトランジスター141とNMOSトランジスター152は製造プロセスの同一工程で作られるので、ゲートの単位面積容量Coxはほぼ同じである。また、NMOSトランジスター141とNMOSトランジスター152とは導電型が同じN型であるため、移動度μもほぼ同じである。したがって、式(6)より、NMOSトランジスター141とNMOSトランジスター152に対して、IDS×L/Wを等しくすることにより、オーバードライブ電圧Vov1とオーバードライブ電圧Vov2とを等しくすることができる。実際、ソースフォロワー回路140は画像読取チップ415の出力回路であるので、NMOSトランジスター141に流す電流IDSを大きくする必要がある。例えば、NMOSトランジスター141に流す電流IDSがNMOSトランジスター152に流す電流の2倍である場合、式(6)より、NMOSトランジスター141のゲート幅WをNMOSトランジスター152のゲート幅の2倍にすることで、オーバードライブ電圧Vov1とオーバードライブ電圧Vov2とを等しくすることができる。
そして、オーバードライブ電圧Vov1とオーバードライブ電圧Vov2を等しくすることにより、基準電圧生成回路150の温度特性βの絶対値とソースフォロワー回路140の温度特性αOSの絶対値が等しくなり、式(10)は式(12)のようになって、ソースフォロワー回路140の出力電圧Voutの温度特性をほぼゼロにすることができる。その結果、画像読取チップ415の温度特性による画質劣化をさらに低減させることができる。
Figure 2020102754
1−4.作用効果
以上に説明したように、本実施形態では、画像読取装置であるスキャナーユニット3において、画像読取チップ415は、画素信号処理回路120から出力される画像信号VDO1〜VDOnに対して第2基準電圧VREF2に基づく増幅処理を行い、画像信号SOを出力する増幅回路と、NMOSトランジスター141のゲートに画像信号SOが入力され、NMOSトランジスター141のソースの信号を画像信号OSとして出力するソースフォロワー回路140と、NMOSトランジスター152を有し、NMOSトランジスター152を流れる電流に基づいて第2基準電圧VREF2を生成する基準電圧生成回路150と、を含む。そして、ソースフォロワー回路140の温度特性と基準電圧生成回路1
50の温度特性とは互いに逆向きであるので、ソースフォロワー回路140から出力される画像信号OSの温度特性を小さくすることができる。具体的には、基準電圧生成回路150がNMOSトランジスター152を用いたソース接地回路を含むことにより、ソースフォロワー回路140の温度特性αOSと基準電圧生成回路150の温度特性βとが互いに逆向きになり、前述の式(10)より、画像信号OSの温度特性が小さくなる。さらに、NMOSトランジスター141とNMOSトランジスター152が製造プロセスの同一工程で作られるので両者の閾値電圧はほぼ等しいため、前述の式(5)及び式(11)より、両者のオーバードライブ電圧を等しくすることにより、ソースフォロワー回路140の温度特性αOSと基準電圧生成回路150の温度特性βの絶対値がほぼ等しくなり、画像信号OSの温度特性がさらに小さくなる。したがって、本実施形態によれば、温度特性の良い画像信号を出力することが可能な画像読取チップ及び温度によらず精度良く画像を読み取ることが可能な画像読取装置を提供することができる。
特に、ソースフォロワー回路140の温度特性は製造ばらつきが大きいため、画像読取チップ415の外部から温度に応じた第2基準電圧VREF2を供給しても製造ばらつき分の温度特性を十分小さくすることは難しい。これに対して、本実施形態によれば、画像読取チップ415の内部に設けられた基準電圧生成回路150が第2基準電圧VREF2を生成するので、ソースフォロワー回路140の温度特性と基準電圧生成回路150の温度特性が同じようにずれることになり、製造ばらつきによる温度特性のずれを相殺することができる。また、画像読取チップ415の外部に基準電圧生成回路150を設ける必要がないので、実装部品が減り、画像読取装置のコストが低減される。
また、本実施形態では、画像読取チップ415において、NMOSトランジスター141とNMOSトランジスター152とは導電型が同じN型であるので、両トランジスターは同じ振る舞いをするため、P型のMOSトランジスターの特性とN型のMOSトランジスターの特性との違いに基づく温度特性を補正する必要がない。
特に、スキャナー用のイメージセンサーでは、画像読み取りの高速化による発熱が大きい。自動原稿送り装置(ADF:Automatic Document Feeder)を有する複合機の場合、印刷と同等の読取速度が必要となり、例えば、1分当たり200枚の画像の読み取りが要求される。読み取り速度の高速化に伴い、画像読取チップの消費電力が増大し、発熱量が増えてしまう。また、スキャナー用のイメージセンサーは画像読み取りチップの発熱に加えて、LED等の光源の発熱による温度上昇も加わる。高速化で露光時間が短くなるため、光量を抑制しづらく発熱量を抑えることが難しい。さらに、イメージセンサーを移動させるスキャナーでは、モーターによる発熱が画像読取チップの温度上昇に加わる。以上より、スキャナー用のイメージセンサーでは、画像読取チップの温度が変化する範囲が大きい。本実施形態によれば、画像読取チップの温度が変化する範囲が大きくても、温度特性の良い画像信号を出力することが可能な画像読取チップ及び温度によらず精度良く画像を読み取ることが可能な画像読取装置を提供することができる。
また、スキャナー用のイメージセンサーでは、スキャン開始前にシェーディング補正により全画素回路の出力電圧レベルを揃えているが、シェーディング補正で対応しきれない場合がある。例えば、大きな紙をスキャンすると、スキャン開始から徐々にチップの温度が上昇し、1枚の紙の上側と下側で各画素回路の出力レベルがずれてしまう可能性がある。同様に、1枚ごとにシェーディング補正を行わないスキャナーでは、複数枚の紙をスキャンする場合、時間が立つほど画像読取チップの温度が高くなり、各画素回路の出力レベルがずれてしまう可能性がある。本実施形態によれば、シェーディング補正では対応しきれない温度補償が可能であり、温度特性の良い画像信号を出力することが可能な画像読取チップ及び温度によらず精度良く画像を読み取ることが可能な画像読取装置を提供することができる。
さらに、デジタルカメラやファクトリーオートメーションシステム等に用いられるエリアセンサーは、画素回路の出力信号をA/D変換回路によってデジタル信号に変換するため温度変化の影響を受けづらいのに対して、スキャナー用のラインセンサーは、低コスト化の要求が強いので画像読取チップにA/D変換回路を搭載できない。そのため、画素回路の出力信号をアナログ信号処理することになり、温度変化の影響を受けやすい。本実施形態によれば、アナログ信号処理を行うが、温度特性の良い画像信号を出力することが可能な画像読取チップ及び温度によらず精度良く画像を読み取ることが可能な画像読取装置を提供することができる。
2.第2実施形態
以下、第2実施形態について、主に第1実施形態と異なる内容について説明し、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。図10は、第2実施形態における画像読取チップ415の回路構成を示す図である。図10に示されるように、第2実施形態における画像読取チップ415は、第1実施形態における画像読取チップ415に対して、基準電圧生成回路150の構成異なる。具体的には、図10に示されるように、基準電圧生成回路150は、第1基準電圧VREF1及び第2基準電圧VREF2を生成する。第1基準電圧VREF1は、n個の画素信号処理回路120及び増幅回路130のプリアンプ回路170に供給され、第2基準電圧VREF2は、増幅回路130のバッファー回路160に供給される。
図11は、第2実施形態における基準電圧生成回路150の構成を示す図である。図11に示されるように、基準電圧生成回路150は、定電流源151、NMOSトランジスター152、演算増幅器153、演算増幅器154、抵抗155及び抵抗156を備えている。
定電流源151、NMOSトランジスター152及び演算増幅器153の電気的な接続関係は図9と同じであり、その説明を省略する。
演算増幅器154は、非反転入力端子がNMOSトランジスター152のゲート及びドレインと電気的に接続され、反転入力端子が抵抗155の一端及び抵抗156の一端と電気的に接続されている。抵抗155の他端は接地され、抵抗156の他端は演算増幅器154の出力端子と電気的に接続されている。そして、演算増幅器154の出力端子から出力される電圧が第1基準電圧VREF1となる。
NMOSトランジスター152のドレインの電圧は、NMOSトランジスター152の閾値電圧Vthとオーバードライブ電圧Vov2との和であるから、抵抗155の抵抗値をR、抵抗156の抵抗値をRとしたとき、第1基準電圧VREF1は式(13)で表される。
Figure 2020102754
このように構成されている基準電圧生成回路150は、NMOSトランジスター152を流れる電流に基づいて第1基準電圧VREF1を生成する。
以上に説明した第2実施形態によれば、画像読取チップ415は、その内部に設けられた簡単な構成の基準電圧生成回路150によって第1基準電圧VREF1を生成するので
、第1実施形態と異なり、画像読取チップ415の外部から第1基準電圧VREF1が供給されるための外部端子が不要である。したがって、第2実施形態における画像読取チップ415は、第1実施形態よりも低コスト化が可能である。
ここで、第1基準電圧VREF1は式(10)に現れないので、定電流源151及びNMOSトランジスター152からなるソース接地回路の出力信号に基づいて第1基準電圧VREF1が生成されても、ソースフォロワー回路140の出力電圧Voutの温度特性に影響しない。したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
3.変形例
3−1.第1変形例
上記の各実施形態において、ソースフォロワー回路140に含まれるNMOSトランジスター141をデプレッション型のNMOSトランジスターにしてもよい。NMOSトランジスター141をデプレッション型にすることにより、その閾値電圧が低くなるので、閾値電圧によるソースフォロワー回路140の出力電圧の低下が小さくなり、画像信号OSのS/N比(Signal to Noise Ratio)が向上する。
この第1変形例では、基準電圧生成回路150のソース接地回路に含まれるNMOSトランジスター152は、上記の各実施形態と同様、通常のNMOSトランジスター、すなわちエンハンスメント型のNMOSトランジスターである。したがって、NMOSトランジスター141の閾値電圧Vth1とNMOSトランジスター152の閾値電圧Vth2は異なり、その結果、閾値電圧Vth1の温度特性と閾値電圧Vth2の温度特性も異なる。そのため、基準電圧生成回路150の温度特性βの絶対値とソースフォロワー回路140の温度特性αOSの絶対値を等しくするために、NMOSトランジスター141のオーバードライブ電圧Vov1とNMOSトランジスター152のオーバードライブ電圧Vov2を異ならせて、オーバードライブ電圧Vov2の温度特性とオーバードライブ電圧Vov1の温度特性との差が、閾値電圧Vth1の温度特性と閾値電圧Vth2の温度特性との差に等しくなるようにするのが好ましい。
3−2.第2変形例
上記の各実施形態において、第1のPMOSトランジスターを用いてソースフォロワー回路140を構成し、第2のPMOSトランジスターを用いて基準電圧生成回路150のソース接地回路を構成してもよい。この変形例2では、第1のPMOSトランジスターと第2のPMOSトランジスターは製造プロセスの同一工程で作られるので、閾値電圧Vth及びゲートの単位面積容量Coxはほぼ同じである。また、第1のPMOSトランジスターと第2のPMOSトランジスターとは導電型が同じP型であるため、移動度μもほぼ同じである。したがって、前述の式(6)より、第1のPMOSトランジスターと第2のPMOSトランジスターに対して、IDS×L/Wを等しくすることにより、第1のPMOSトランジスターのオーバードライブ電圧Vov1と第2のPMOSトランジスターのオーバードライブ電圧Vov2とを等しくすることができる。そして、オーバードライブ電圧Vov1とオーバードライブ電圧Vov2を等しくすることにより、基準電圧生成回路150の温度特性βの絶対値とソースフォロワー回路140の温度特性αOSの絶対値が等しくなり、式(10)は式(12)のようになって、ソースフォロワー回路140の出力電圧Voutの温度特性をほぼゼロにすることができる。その結果、画像読取チップ415の温度特性による画質劣化をさらに低減させることができる。
3−3.第3変形例
上記の各実施形態では、光源412は、赤色LED、緑色LED、青色LEDを高速に切り換えながら順番に発光させるものであり、可視光を出射しているが、可視光以外の光
、例えば、近赤外光を出射するものであってもよい。
以上、本実施形態あるいは変形例について説明したが、本発明はこれら本実施形態あるいは変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明の画像読取装置及び半導体装置は、スキャナーやスキャナー用のイメージセンサーに好適であるが、アナログ信号処理により高速な画像読み取りが必要な装置やセンサーにも適用可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…複合機、2…プリンターユニット、3…スキャナーユニット、4…ヒンジ部、11…アッパーフレーム、12…画像読取部、13…上蓋、16…下ケース、17…上ケース、31…センサーユニット、32…センサーキャリッジ、33…ガイド軸、34…センサー移動機構、41…イメージセンサーモジュール、63…操作部、65…装置ハウジング、66…排出口、100…タイミング制御回路、101…駆動回路、102…水平走査回路、110…画素回路、111…受光素子、112…反転増幅器、113…容量、114…スイッチ、120…画素信号処理回路、130…増幅回路、140…ソースフォロワー回路、141…NMOSトランジスター、142…定電流源、150…基準電圧生成回路、151…定電流源、152…NMOSトランジスター、153…演算増幅器、154…演算増幅器、155…抵抗、156…抵抗、160…バッファー回路、161…NMOSトランジスター、162…定電流源、163…スイッチ、164…スイッチ、170…プリアンプ回路、171…演算増幅器、172…容量、173…スイッチ、174…スイッチ、175…スイッチ、176…容量、180…増幅回路、181…容量、182…反転増幅器、183…スイッチ、184…容量、185…スイッチ、186…スイッチ、190…メモリー回路、191…スイッチ、192…容量、193…NMOSトランジスター、194…定電流源、195…スイッチ、200…制御部、202…アナログフロントエンド、400…半導体基板、411…ケース、412…光源、412R…赤色LED、412G…緑色LED、412B…青色LED、413…レンズ、414…モジュール基板、415…画像読取チップ

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源から照射された光が被読取媒体で反射した光に基づき、前記被読取媒体に形成されている画像を読み取る画像読取チップと、を備え、
    前記画像読取チップは、
    光電変換する受光素子を有し、画素信号を出力する画素回路と、
    前記画素信号に対して第1基準電圧に基づく信号処理を行い、第1アナログ信号を出力する画素信号処理回路と、
    前記第1アナログ信号に対して第2基準電圧に基づく増幅処理を行い、第2アナログ信号を出力する増幅回路と、
    第1のMOSトランジスターを有し、前記第1のMOSトランジスターのゲートに前記第2アナログ信号が入力され、前記第1のMOSトランジスターのソースの信号を第3アナログ信号として出力するソースフォロワー回路と、
    第2のMOSトランジスターを有し、前記第2のMOSトランジスターを流れる電流に基づいて前記第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を含み、
    前記第1のMOSトランジスターと前記第2のMOSトランジスターとは導電型が同じであり、
    前記ソースフォロワー回路の温度特性と前記基準電圧生成回路の温度特性とは互いに逆向きである、画像読取装置。
  2. 前記基準電圧生成回路は、
    前記第2のMOSトランジスターのソースが交流的に接地されるソース接地回路を含む、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記第1のMOSトランジスターのオーバードライブ電圧と前記第2のMOSトランジスターのオーバードライブ電圧とは等しい、請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記増幅回路の前記増幅処理は、
    前記第1アナログ信号と前記第1基準電圧との電位差を、前記第2基準電圧を基準に増幅する処理である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記基準電圧生成回路は、
    前記第2のMOSトランジスターを流れる電流に基づいて前記第1基準電圧を生成する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 光電変換する受光素子を有し、画素信号を出力する画素回路と、
    前記画素信号に対して第1基準電圧に基づく信号処理を行い、第1アナログ信号を出力する画素信号処理回路と、
    前記第1アナログ信号に対して第2基準電圧に基づく増幅処理を行い、第2アナログ信号を出力する増幅回路と、
    第1のMOSトランジスターを有し、前記第1のMOSトランジスターのゲートに前記第2アナログ信号が入力され、前記第1のMOSトランジスターのソースの信号を第3アナログ信号として出力するソースフォロワー回路と、
    第2のMOSトランジスターを有し、前記第2のMOSトランジスターを流れる電流に基づいて前記第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を含み、
    前記第1のMOSトランジスターと前記第2のMOSトランジスターとは導電型が同じであり、
    前記ソースフォロワー回路の温度特性と前記基準電圧生成回路の温度特性とは互いに逆向きである、半導体装置。
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