JP2017114163A - 空気入りタイヤ及びタイヤ・リム組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気入りタイヤの空洞共鳴を抑制しつつ、低コスト化する。【解決手段】空気入りタイヤ10は、空洞共鳴を抑制するための抑制部材16がタイヤ内面10Aに固定されている。抑制部材16は、タイヤ内面10Aよりタイヤ径方向内側に凸となる凸部16Aを有し、抑制部材16とタイヤ内面10Aとの間に空間Sが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ及びタイヤ・リム組立体に関する。
表面が凹凸形状のスポンジをタイヤ内面に配置し、空洞共鳴を抑制する構造が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−48407号公報
しかしながら、上記した従来例のようなスポンジは価格が高いため、コスト上の制約から空気入りタイヤへの適用が難しい場合がある。
本発明は、空気入りタイヤの空洞共鳴を抑制しつつ、低コスト化することを目的とする。
請求項1に係る空気入りタイヤは、空洞共鳴を抑制するための抑制部材がタイヤ内面に固定され、前記抑制部材は、前記タイヤ内面よりタイヤ径方向内側に凸となる凸部を有し、前記凸部と前記タイヤ内面との間に空間が設けられている。
この空気入りタイヤでは、タイヤ内面に、凸部を有する抑制部材が固定されている。この凸部とタイヤ内面との間には空間が設けられており、タイヤ内に形成される円環状の空間の少なくとも一部が、該抑制部材により仕切られた状態となっている。これにより、空洞共鳴の発生を阻害することができる。また、抑制部材の材料費は、スポンジの材料費よりも少なくでき、低コスト化が可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、タイヤ径方向における前記抑制部材の最大高さ寸法が、タイヤ断面高さの50%以上である。
この空気入りタイヤでは、抑制部材の最大高さ寸法を適切に設定しているので、空洞共鳴を更に抑制することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記抑制部材が、シート状の部材からなる。
この空気入りタイヤでは、抑制部材がシート状の部材からなっているので、より低コスト化が可能となる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、前記抑制部材に、その厚み方向に貫通する孔部が形成されている。
この空気入りタイヤでは、抑制部材に孔部が設けられているので、パンク修理キットを用いる際に、パンク修理剤の流動が阻害されない。このため、タイヤ内面に抑制部材が設けられていても、パンク修理キットを用いたパンク修理を行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記抑制部材が樹脂からなっている。
この空気入りタイヤでは、抑制部材の成形を容易にし、更なる低コスト化が可能となる。
請求項6の発明は、請求項5に記載の空気入りタイヤにおいて、樹脂材料で構成されたタイヤ骨格部材を有する。
この空気入りタイヤでは、タイヤ骨格部材が樹脂材料で構成されているので、樹脂製の抑制部材を熱溶着等によりタイヤ内面に容易に固定することができる。
請求項7に係るタイヤ・リム組立体は、リムと、前記リムに装着された請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤと、を有する。
このタイヤ・リム組立体では、タイヤとリムとの間に円環状の空間が形成されるが、該空間の少なくとも一部は、抑制部材により仕切られている。これにより、タイヤとリムとの間での空洞共鳴の発生を阻害することができる。
本発明に係る空気入りタイヤによれば、スポンジよりも低コストで、空気入りタイヤの空洞共鳴を抑制できる、という優れた効果が得られる。
本実施形態に係る空気入りタイヤをタイヤ軸方向に切断した状態を示す断面図である。 (A)は、本実施形態に係る空気入りタイヤにおいて、抑制部材がタイヤ周方向の全体に配置されている例を模式的に示す側面図である。(B)は、本実施形態に係る空気入りタイヤにおいて、抑制部材がタイヤ周方向に離散的に配置されている例を模式的に示す側面図である。 抑制部材の第1変形例を示す斜視図である。 抑制部材の第2変形例を示す斜視図である。 抑制部材の第3変形例を示す斜視図である。 抑制部材の第4変形例を示す斜視図である。 抑制部材の第5変形例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図面において、矢印C方向は空気入りタイヤ周方向を示し、矢印R方向は空気入りタイヤ半径方向を示し、矢印W方向は空気入りタイヤ幅方向を示す。空気入りタイヤ半径方向とは、空気入りタイヤ回転軸(図示せず)と直交する方向を意味する。空気入りタイヤ幅方向とは、空気入りタイヤ回転軸と平行な方向を意味する。空気入りタイヤ幅方向を空気入りタイヤ軸方向と言い換えることもできる。各部の寸法測定方法は、JATMA(日本自動車空気入りタイヤ協会)が発行する2015年度版YEAR BOOKに記載の方法による。
図1において、本実施形態に係る空気入りタイヤ10は、リム12に装着されると、タイヤ・リム組立体14となる。空気入りタイヤ10のタイヤ内面10Aには、空洞共鳴を抑制するための抑制部材16が固定されている。これにより、空気入りタイヤ10内に形成される円環状の空間SAの少なくとも一部が、抑制部材16により仕切られた状態となっている。抑制部材16は、一旦生じた空洞共鳴を吸音するための部材ではなく、空洞共鳴自体を生じさせないための部材である。
(タイヤ骨格部材)
タイヤ骨格部材18は、例えば樹脂材料で構成されている。具体的には、タイヤ骨格部材18は、樹脂材料で構成された一対のタイヤ片(図示せず)を、タイヤ赤道面CLにおいてタイヤ軸方向に接合することにより、タイヤ周方向に環状とされている。なお、タイヤ骨格部材18は、3つ以上のタイヤ片を接合することにより形成されていてもよい。
また、タイヤ骨格部材18は、一対のビード部20と、一対のビード部20からそれぞれタイヤ半径方向外側に延びる一対のサイド部22と、サイド部22からタイヤ幅方向内側に延びるクラウン部24と、を有している。
なお、本実施形態のタイヤ骨格部材18では、タイヤ半径方向内側端から断面高さSHの30%までの部分をビード部20といい、トレッド26が配置される部分をクラウン部24という。
タイヤ骨格部材18を構成する樹脂材料としては、ゴムと同等の弾性を有する熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー(TPE)、及び熱硬化性樹脂等を用いることができる。走行時の弾性と製造時の成形性を考慮すると、熱可塑性エラストマーを用いることが望ましい。なお、タイヤ骨格部材18の全てを上記樹脂材料で形成してもよく、一部のみを上記樹脂材料で形成してもよい。
熱可塑性エラストマーとしては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)等が挙げられる。
また、熱可塑性樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。さらに、熱可塑性材料としては、例えば、ISO75−2又はASTM D648に規定されている荷重たわみ温度(0.45MPa荷重時)が78℃以上、JIS K7113に規定される引張降伏強さが10MPa以上、同じくJIS K7113に規定される引張破壊伸び(JIS K7113)が50%以上、JIS K7206に規定されるビカット軟化温度(A法)が130°C以上であるものを用いることができる。
タイヤ骨格部材18のビード部20には、ビードコア28が埋設されている。ビードコア28を構成する材料としては、金属、有機繊維、有機繊維を樹脂で被覆したもの、又は硬質樹脂等を用いることができる。なお、ビード部20の剛性が確保され、リム12との嵌合に問題がなければ、ビードコア28を省略してもよい。
(ベルト層)
クラウン部24の外周面には、ベルト層30が設けられている。このベルト層30は、例えば、樹脂被覆されたコードをタイヤ周方向に螺旋状に巻いて構成されている。ベルト層30に用いるコードとして、スチールコードを用いることができる。
(ベルト上補強層)
ベルト層30のタイヤ径方向外側には、ベルト層30を覆うベルト補強層32が配置されている。ベルト補強層32は、タイヤ赤道面CL側からベルト層30の端部30Eをタイヤ幅方向外側へ越えて延び、サイド部22とクラウン部24との境界付近で終端している。
ベルト補強層32は、ゴムで被覆された複数の補強コード(図示せず)を備えている。ベルト補強層32の補強コードは、有機繊維のモノフィラメント(単線)、又は有機繊維を撚ったマルチフィラメント(撚り線)であり、タイヤ幅方向に延びてタイヤ周方向に並列されている。なお、ベルト補強層32の補強コードは、タイヤ幅方向に対して10°以内の角度で傾斜していてもよい。
有機繊維としては、脂肪族ポリアミドやPET(ポリエチレンテレフタレート)、ガラス、アラミド等の材料を用いることができる。なお、補強コードの材料として、スチール等の金属を用いてもよい。また、ベルト補強層32は、補強コードをゴムではなく樹脂で被覆したものであってもよい。
(サイド補強層)
タイヤ骨格部材18のタイヤ外側面側には、サイド補強層34が配置されている。サイド補強層34は、タイヤ骨格部材18の外面に沿ってビードコア28のタイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側へ向けて延びている。サイド補強層34は、更にベルト補強層32の外面に沿ってタイヤ赤道面CL側へ延び、ベルト補強層32の端部32E、及びベルト層30の端部30Eを越えて該端部30E付近で終端している。
サイド補強層34は、ゴムで被覆された複数の補強コードを備えている。サイド補強層34の補強コードは、有機繊維のモノフィラメント(単線)、又は有機繊維を撚ったマルチフィラメント(撚り線)であり、それぞれラジアル方向(タイヤ径方向)に延びてタイヤ周方向に並列されている。なお、サイド補強層34の補強コードは、タイヤ径方向に対して10°以内の角度で傾斜していてもよい。
有機繊維としては、脂肪族ポリアミドやPET、ガラス、アラミド等の材料を用いることができる。なお、補強コードの材料として、スチール等の金属を用いてもよい。また、サイド補強層34は、補強コードをゴムではなく樹脂で被覆したものであってもよい。
(抑制部材)
抑制部材16は、空洞共鳴を抑制するための部材であり、例えばシート状の樹脂からなり、タイヤ内面10Aよりタイヤ径方向内側に凸となる凸部16Aを有している。抑制部材16は、空洞共鳴抑制部材、消音部材、仕切り部材等と言い換えることもできる。凸部16Aは、突出部、張出し部等と言い換えることもできる。抑制部材16を構成する樹脂は、例えば熱可塑性樹脂である。
抑制部材16は、凸部16Aとは逆方向(タイヤ径方向外側)に凸となる凸部16Bを有している。この凸部16Bには、タイヤ内面10Aに接触するものと、タイヤ内面10Aに接触しないものがあってもよい。図1に示される例では、タイヤ内面10Aに接触する凸部16Bが、タイヤ内面10Aに熱溶着される固定部16Cとなっている。固定部16Cのタイヤ幅方向の位置は、ベルト層30が形成されている範囲が好ましい。これは、ベルト層30が形成されている範囲であれば、タイヤ変形が小さくなるので、固定部16Cの耐久性が高まるためである。凸部16Bは、互いに隣り合う凸部16A間に設けられている。抑制部材16は、例えば一定厚さのシート状の樹脂を成形したものであり、凸部16A,16Bが、例えばタイヤ幅方向及びタイヤ周方向にそれぞれ交互に配列された凹凸形状をなしている。凸部16Bのタイヤ径方向内側の面は、凹形状となっている。
なお、タイヤ内面10Aに接触するすべての凸部16Bを固定部16Cとする必要はない。また、図示は省略するが、固定部16Cを凸部16Bとは別に設け、凸部16Bがタイヤ内面10Aに接触しない構成としてもよい。更に、抑制部材16のタイヤ幅方向の端縁は、タイヤ周方向に平行に限られない。また、抑制部材16の縁においては、抑制部材16とタイヤ内面10A間が離れていてもよい。抑制部材16とタイヤ内面10Aとが離れていた方が、パンク修理キットを用いた際に、修理剤が損傷部まで届き易くなるためである。更に、抑制部材16の縁がタイヤ内面10Aに固定されていてもよい。
凸部16Aとタイヤ内面10Aとの間には、空間Sが設けられている。凸部16Bがタイヤ内面10Aから離れている部位では、凸部16Bとタイヤ内面10Aとの間も空間Sとなる。具体的には、空間Sは、タイヤ内面10Aへの固定部16C間での凸部16Aのタイヤ径方向内側面の輪郭と、タイヤ内面10Aとで囲まれた領域に設けられている。
タイヤ径方向における抑制部材16の最大高さ寸法Hは、タイヤ断面高さSHの50%以上であることが望ましい。最大高さ寸法Hは、抑制部材16をタイヤ内面に固定した状態での高さである。最大高さ寸法Hが0.5SHよりも小さいと、空洞共鳴の抑制効果が減少するためである。なお、図1における二点鎖線Lは、抑制部材16の外形(最大寸法)を模式的に示している。すべての凸部16Aで最大高さHが確保されていることが望ましいが、抑制部材16に形成されている凸部16Aの30%以上で最大高さHが確保されていれば、一部の凸部16Aの高さが最大高さHに達していなくてもよい。
抑制部材16は、図2(A)に示されるように、タイヤ周方向の全体に配置されていてもよく、また図2(B)に示されるように、タイヤ周方向に離散的に配置されていてもよい。離散配置の場合、空気入りタイヤ10のユニフォーミティ等を考慮して、素数個の抑制部材16をタイヤ周方向に非均等に配置することが望ましい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、本実施形態に係る空気入りタイヤ10では、タイヤ内面10Aに、凸部16Aを有する抑制部材16が固定されている。タイヤ・リム組立体14においては、空気入りタイヤ10とリム12との間に円環状の空間SAが形成される。抑制部材16とタイヤ内面10Aとの間には空間Sが設けられており、空気入りタイヤ10内に形成される円環状の空間SAの少なくとも一部が、該抑制部材16により仕切られた状態となっている。これにより、空気入りタイヤ10内での空洞共鳴の発生を阻害することができる。換言すれば、空洞共鳴を生じさせるような音響空間を空気入りタイヤ10内に作らないようにすることができる。
抑制部材16は、樹脂のシート状の部材からなっているので、材料費をスポンジよりも少なくできると共に、成形が容易となり、低コスト化が可能となる。このように、本実施形態に係る空気入りタイヤ10によれば、スポンジよりも低コストで、空洞共鳴を抑制することができる。
また、本実施形態では、抑制部材16の最大高さ寸法Hを、タイヤ断面高さSHの50%以上に設定しているので、空洞共鳴を更に抑制することができる。
更に、タイヤ骨格部材18が樹脂材料で構成されているので、樹脂製の抑制部材16を熱溶着等によりタイヤ内面10Aに容易に固定することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
空気入りタイヤ10のタイヤ骨格部材が樹脂材料で構成されるものとしたが、空気入りタイヤ10は、カーカスプライ(図示せず)を用いたゴムタイヤであってもよい。この場合、タイヤ内面10Aにフィルムインナーライナーを設け、抑制部材16を該フィルムインナーライナーに熱溶着することができる。
また、タイヤ内面10A、ゴムのインナーライナーであってもよい。この場合、抑制部材16を、例えば接着剤を用いてタイヤ内面10Aに固定することができる。
抑制部材16が、シート状の樹脂からなるものとしたが、抑制部材16の材質はこれに限られるものではなく、不織布、シート状のスポンジ、金属板、紙であってもよい。抑制部材16とタイヤ内面10Aとの間の空間Sには、スポンジの発泡時に形成されるような細かな孔は含まれない。抑制部材16としてスポンジを使用した場合には、空間Sは、スポンジとタイヤ内面10Aとの間に設けられる。
抑制部材16の構成は、上記のものに限られず、第1〜第5変形例の構成とすることも可能である。何れの変形例についても、最大高さ寸法Hは、図1に示される例と同様である。凸部16Aの形状は、上記実施形態及び下記変形例に限定されるものではない。
(第1変形例)
図3において、抑制部材16の第1変形例は、複数の凸部16Aが、シート状の基部16Dに設けられている。凸部の16Aの形状は、例えば円錐台状となっている。基部16Dの一部が、タイヤ内面10Aへの固定部16C(図1)となる。
(第2変形例)
図4において、抑制部材16の第2変形例は、図3に示される第1の変形例において、複数の凸部16Aを千鳥状に配置したものである。
(第3変形例)
図5において、抑制部材16の第3変形例は、凸部16Aと凸部16Bとがタイヤ周方向(矢印C方向)に交互に配置された波状とされている。凸部16Aと凸部16Bとは、それぞれタイヤ幅方向(矢印W方向)に延びるビード状に形成されている。この抑制部材16には、その厚み方向に貫通する孔部16Eが多数形成されている。孔部16Eがない状態の抑制部材16の表面積に対する孔部16Eの面積の合計の割合は、50%以下である。
この変形例では、抑制部材16に孔部16Eが設けられているので、パンク修理キットを用いる際に、タイヤ内面10Aの損傷部(図示せず)へのパンク修理剤(図示せず)の流動が阻害されない。具体的には、抑制部材16のタイヤ径方向内側(リム12側)から注入されたパンク修理剤が、孔部16Eを通じて抑制部材16を通過し、タイヤ内面10A(図1)の損傷部に到達できる。したがって、パンクによりトレッド26からタイヤ内面10Aに通じた貫通孔(図示せず)をパンク修理剤により塞ぐことができる。このため、タイヤ内面10Aに抑制部材16が設けられていても、パンク修理キットを用いたパンク修理を行うことができる。なお、孔部16Eを、上記実施形態及び他の変形例に適用することも可能である。
(第4変形例)
図6において、抑制部材16の第4変形例は、タイヤ幅方向(矢印W方向)に延びる断面円弧状の部材であり、開断面構造となっている。この抑制部材16は、円筒をその軸方向に半割した形状と言い換えることもできる。この例では、複数の抑制部材16がタイヤ周方向(矢印C方向)に並べて配置される。抑制部材16において、断面円弧形の部分が凸部16Aである。また、抑制部材16において、断面円弧形の両端部は、タイヤ内面10Aへの固定部16Cである。なお、複数の抑制部材16を連結して一体化してもよい。
(第5変形例)
図7において、抑制部材の第5変形例は、図6に示される第4変形例において、断面円弧形の両端部同士を、底部16Fで互いに連結したものであり、閉断面構造となっている。空間Sは、凸部16Aと底部16Fとの間に形成されている。底部16Fの少なくとも一部は、タイヤ内面10Aへの固定部16Cとなる。タイヤ内面10Aと空間Sとは、底部16Fで区画されている。このように、タイヤ内面10Aが空間Sに露出しない構成であってもよい。なお、第4変形例と同様に、複数の抑制部材16を連結して一体化してもよい。
10…タイヤ、10A…タイヤ内面、12…リム、14…タイヤ・リム組立体、16…抑制部材、16A…凸部、16E…孔部、18…タイヤ骨格部材、H…最大高さ寸法、S…空間

Claims (7)

  1. 空洞共鳴を抑制するための抑制部材がタイヤ内面に固定され、
    前記抑制部材は、前記タイヤ内面よりタイヤ径方向内側に凸となる凸部を有し、
    前記凸部と前記タイヤ内面との間に空間が設けられている空気入りタイヤ。
  2. タイヤ径方向における前記抑制部材の最大高さ寸法は、タイヤ断面高さの50%以上である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記抑制部材は、シート状の部材からなる請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記抑制部材には、その厚み方向に貫通する孔部が形成されている請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記抑制部材は、樹脂からなる請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 樹脂材料で構成されたタイヤ骨格部材を有する請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. リムと、
    前記リムに装着された請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤと、
    を有するタイヤ・リム組立体。
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