JP2016034779A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】重量増加やコスト増を抑制しつつ、空洞共鳴音を低減できる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ周方向CDに間隔を空けて配置される少なくとも2つの取付部2a,2bにてトレッド部内面13aに対して取り付けられ、かつ隣り合う2つの取付部2a,2b間でトレッド部内面13aとの間に空間21を有する板状部材2を備え、空間21に向かって貫通する貫通孔3が板状部材2に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トレッド部内面に板状部材を取り付けることにより、空洞共鳴音を低減し得る空気入りタイヤに関するものである。
車両が荒れた路面を走行したり、路面の継ぎ目を乗り越えたりすると、車内にロードノイズと呼ばれる騒音が発生することがある。ロードノイズは、タイヤが関係する騒音の一つであり、路面の凹凸が入力となってタイヤが加振されると、その振動によってタイヤ内部での空洞共鳴音が励起され、車内での騒音を引き起こす。
特許文献1には、ロードノイズを低減する目的で、リムと空気入りタイヤとで囲まれるタイヤ内腔にスポンジ材からなる制音材を配した空気入りタイヤが記載されている。しかし、このようなスポンジ材は、タイヤ全体の重量を増加させて燃費の悪化を引き起こすおそれがある。また、多くのスポンジ材を要するため、コストの上昇を招くという問題もある。
特許文献2には、大きなコスト増を抑制しながらロードノイズの悪化を防止する目的で、タイヤ内周面とリム外周面との間に形成される空気室内に、該空気室内を周方向に区画する隔壁が設けられている空気入りタイヤが記載されている。隔壁により空気室内を周方向に区画することで、空気室内の気柱の等価長が短くなり、気柱共鳴の共鳴周波数をシフトさせることができるため、気柱共鳴によるロードノイズの悪化を防止できる。
また、特許文献3には、重量の増加を抑制しながら空洞共鳴音に起因するロードノイズを低減する目的で、タイヤ内腔内をほぼ軸方向に延びる薄肉の弾性仕切板をタイヤの内壁に備える空気入りタイヤが記載されている。タイヤ内腔内に弾性仕切板を設けることで、タイヤ内腔内全体の音圧モードが変化し、車内騒音レベルが低減される。
しかしながら、このような隔壁や仕切板は、それら自身が振動し、新たな音源として空洞共鳴音によるロードノイズを悪化させる可能性がある。
特開2006−306302号公報 特開平7−117404号公報 特開平5−294102号公報
そこで、本発明の目的は、重量増加やコスト増を抑制しつつ、空洞共鳴音を低減できる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
即ち、本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に間隔を空けて配置される少なくとも2つの取付部にてトレッド部内面に対して取り付けられ、かつ隣り合う前記2つの取付部間で前記トレッド部内面との間に空間を有する板状部材を備え、前記空間に向かって貫通する貫通孔が前記板状部材に形成されていることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、貫通孔が形成された板状部材がトレッド部内面に取り付けられている。板状部材は、タイヤ周方向に間隔を空けて配置される2つの取付部にて取り付けられ、この2つの取付部間でトレッド部内面との間に空間を有している。すなわち、取付部間でトレッド部内面から浮いた状態となった板状部材に貫通孔が形成されている。一般に、音が貫通孔を通過すると、空気と貫通孔の内壁面との摩擦による粘性減衰と、通過によって発生する渦による圧力損失減衰とが生じるため、音が減衰する。よって、貫通孔が形成された板状部材をトレッド部内面に取り付けることで、タイヤ内の音が貫通孔を通過するため、空洞共鳴音を減衰させて低減することができる。また、スポンジ材等の吸音材や制音材を大量に設ける必要がないため、重量増加やコスト増を抑制できる。
本発明にかかる空気入りタイヤにおいて、複数の前記板状部材がタイヤ周方向に等間隔に配置されることが好ましい。
この構成によれば、板状部材を複数設けることで、板状部材による減衰効果を高めて、空洞共鳴音を効果的に低減することができる。また、板状部材をタイヤ周方向に等間隔で配置することにより、ユニフォミティや重量バランスの悪化を抑制できる。
本発明にかかる空気入りタイヤにおいて、前記板状部材とトレッド部内面との間の前記空間に、別の前記板状部材が配置されることが好ましい。
この構成によれば、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に流れる空気が複数の板状部材の貫通孔を通過することになるため、空洞共鳴音を効果的に低減することができる。
本発明にかかる空気入りタイヤにおいて、前記板状部材の板面に多孔質吸音板が貼り付けられており、前記多孔質吸音板には前記貫通孔と対応する位置に貫通孔が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、空気が板状部材と多孔質吸音板の貫通孔を通過することとなり、粘性減衰の効果を高め、空洞共鳴音を効果的に低減することができる。また、多孔質吸音板自身の吸音効果も得ることができるため、空洞共鳴音をさらに低減することができる。
本発明にかかる空気入りタイヤにおいて、前記多孔質吸音板は、前記板状部材の2つの板面のうち前記空間に面する板面に貼り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、板状部材とトレッド部内面との間の空間に面して多孔質吸音板が設けられているため、空間内で反射する音を多孔質吸音板により適切に吸収することができるため、空洞共鳴音をさらに低減することができる。
本発明の空気入りタイヤの一例を示す斜視図 空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図 空気入りタイヤのタイヤ周方向断面図 板状部材の一部を拡大して示す拡大断面図 板状部材の平面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ周方向断面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤの正面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤの正面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ周方向断面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ周方向断面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤの正面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤの正面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、空気入りタイヤの一例を示す斜視図である。図2Aは、空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図の一例である。図2Bは、空気入りタイヤのタイヤ周方向断面図の一例である。ここで、Hはタイヤ断面高さを示している。なお、タイヤ断面高さHは、タイヤ子午線断面において、JATMA規定の空気圧を充填した状態で、ノミナルリム径からトレッド表面までの高さである。
空気入りタイヤ1は、図1及び図2Aに示されるように、一対の環状のビード部11と、そのビード部11の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部12と、そのサイドウォール部12の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部13とを備えている。
空気入りタイヤ1は、トレッド部内面13aに取り付けられた板状部材2を備える。板状部材2は、タイヤ周方向CDに間隔を空けて配置される2つの取付部2a,2bにてトレッド部内面13aに取り付けられている。板状部材2は、2つの取付部2a,2bの間でタイヤ径方向内側へ向かって凸となるように湾曲しており、隣り合う2つの取付部2a,2b間でトレッド部内面13aとの間に空間21を有する。
本実施形態では、板状部材2の両端にそれぞれ取付部2a,2bが配置されているが、取付部2a,2bは必ずしも板状部材2の両端に配置される必要はない。また、1枚の板状部材2に対し、取付部を少なくとも2つ配置すればよく、3つ以上の取付部を配置してもよい。
板状部材2には、空間21に向かって貫通する貫通孔3が形成されている。貫通孔3は、1個でもよいが、本実施形態のように複数個形成されているのが好ましい。なお、貫通孔3の貫通方向は、板状部材2の板面に対して垂直である必要はなく、貫通孔3が空間21の外部から内部へ貫通すればよい。
ここで、貫通孔3による空洞共鳴音の減衰効果について説明する。音が貫通孔3を通過する際、媒質としての空気と貫通孔3の内壁面との摩擦によって空洞共鳴音が減衰する(粘性減衰)。また、音が貫通孔3を通過すると、通過によって発生する渦による圧力損失によって空洞共鳴音が減衰する(圧力損失減衰)。そのため、貫通孔3が形成された板状部材2をトレッド部内面13aに取り付けることで、タイヤ内の音が貫通孔3を通過するため、空洞共鳴音を減衰させて低減することができる。
さらに、音が貫通孔3を通過する際の粘性減衰と圧力損失減衰には、空気の粒子速度が関係しており、粒子速度が大きい部位に貫通孔3を配置するほど空洞共鳴音の減衰に効果的である。さらに,空気の流れが速度に上乗せされるため、回転するタイヤにおいて、空気の流れが有る場所に貫通孔3を配置するのが好ましい。
図3は、貫通孔3が形成された板状部材2の一部を拡大して示す拡大断面図である。タイヤ内の空気の流れを矢印で示している。タイヤ内には路面との接地によるタイヤの変形により発生する空気の流れSrと、変形の復元によって発生するタイヤ周方向CDの空気の流れScが存在する。トレッド部内面13aを覆うように板状部材2を配置することで、路面からの入力によって発生する音とタイヤ径方向の空気流れSrが貫通孔3を通過するため、空洞共鳴音を効果的に低減できる。さらに、板状部材2をタイヤ径方向内側へ向かって凸となるように湾曲させて取り付けることで、タイヤ周方向CDに伝達する音とタイヤ周方向CDの空気流れScが貫通孔3を通過するため、空洞共鳴音を効果的に低減できる。
また、空気の流れはトレッド部内面13aに近いほど速く、そのため、本発明では、貫通孔3が形成された板状部材2をトレッド部内面13aに取り付けている。
板状部材2の板厚は、0.1〜10mmが好ましく、0.5〜2mmがより好ましい。板状部材2の板厚を0.1mmよりも薄くすると、板状部材2による空洞共鳴音の低減効果が小さくなる。一方、板状部材2の板厚を10mmよりも厚くすると、板状部材2によってトレッド部内面13aの局所的な重量増となり、高速ユニフォミティの悪化やそれに伴う振動、乗り心地が悪化する傾向にある。
板状部材2のタイヤ赤道におけるトレッド部内面13aからの最大高さHpは、タイヤ断面高さHの1/10(または10mm)以上であることが好ましい。板状部材2の最大高さHpをタイヤ断面高さHの1/10(または10mm)より低くすると、板状部材2による空洞共鳴音の低減効果が小さくなる。一方、板状部材2の最大高さHpは、タイヤ断面高さHの1/2以下であることが好ましい。板状部材2の最大高さHpをタイヤ断面高さHの1/2より高くすると、リム組み付け時に板状部材2がリムフランジ等と接触して故障のおそれがある。
板状部材2のタイヤ幅方向の幅Wpは、接地幅Wの30〜120%であることが好ましい。板状部材2の幅Wpを接地幅Wの30%より狭くすると、空洞共鳴音の低減効果が小さくなる。一方、板状部材2の幅Wpを接地幅Wの120%より広くすると、接地の際の変形によりサイドウォール内面との接触や曲面への追従性の悪化が懸念され、故障の原因となる可能性がある。
板状部材2のタイヤ周方向長さLpは、接地長の1/2以下であることが好ましく、1/3以下であることがより好ましい。板状部材2のタイヤ周方向長さLpは、踏込と蹴出における接地部をカバーするため、接地長を2つ以上に分割できるサイズが好ましい。
図4は、板状部材2の一部を平面状に広げた状態を示す平面図である。貫通孔3の孔径φは、0.4〜10mmが好ましく、1〜3mmがより好ましい。孔径φが0.4mmよりも小さいと、音や空気が通過する際の抵抗が過大となり、効果的でなくなる上、生産的にも困難である。一方、孔径φが10mmよりも大きいと、音や空気が通過する際の抵抗が過小となり、減衰の効果が小さくなる。
また、開孔率Pは、1〜20%が好ましく、1〜10%がより好ましい。開孔率Pが1%よりも小さいと、音や空気が通過する際の抵抗が過大となり、効果的でなくなる。一方、開孔率Pが20%よりも大きいと、音や空気が通過する際の抵抗が過小となり、減衰の効果が小さくなる。貫通孔3同士の孔間隔をtとすると、本実施形態のように複数の貫通孔3を上下左右に並列に並べた場合の開孔率Pは、P=(π×φ)/(4×t)で定義される。例えば、孔径φを3mm、孔間隔tを10mmとすると、開孔率Pは約7%となる。
貫通孔3同士の孔間隔tは、上記の式を用いることで開孔率Pと孔径φにより適宜設定されるが、例えば、孔間隔tは、1〜30mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。孔間隔tが1mmよりも小さいと、必然的に孔数が多くなり、音や空気が通過する際の抵抗が過小となり、減衰の効果が小さくなるうえ、板そのものの強度が損なわれる。一方、孔間隔tが30mmよりも大きいと、必然的に孔数が少なくなり,得られる減衰の効果が小さくなる。
板状部材2は、板状もしくはフィルム状の樹脂で形成されている。樹脂としては、PET、PU、TPU、PVC、PC、PE、PEN等の汎用の樹脂が例示される。
板状部材2は、取付部2a,2bにてトレッド部内面13aに取り付けられる。板状部材2は、接着剤や両面テープ等でトレッド部内面13aに固定される。このとき、図5に示すように、板状部材2は、クッション層4を介してトレッド部内面13aに固定されることが好ましい。クッション層4は、伸縮性を有するクッション層本体41と、クッション層本体41の両側の接着剤層42,43とで構成されている。これにより、クッション層4中のクッション層本体41が変形して、タイヤ内周面13aの曲面の形状と接地時の変形に追従できるので、板状部材2をトレッド部内面13aに安定して固定することができる。
板状部材2の重量は、15g以下が好ましく、10g以下がより好ましい。板状部材2の重量はトレッド部内面13aの局所的な重量増となり、高速ユニフォミティの悪化やそれに伴う振動、乗り心地が悪化する傾向にある。なお、上記のクッション層4を設ける場合には、板状部材2とクッション層4を合わせた総重量を20g以下とするのが好ましく、15g以下とするのがより好ましい。
[他の実施形態]
(1)本発明において、空気入りタイヤ1は、複数の板状部材2を備えるのが好ましく、図6に示すように、複数の板状部材2は、タイヤ周方向CDに等間隔に配置されるのが好ましい。また、複数の板状部材2は、図7に示すように隣り合う板状部材2同士を繋げるように配置されることもできる。
(2)本発明において、図8に示すように、板状部材2とトレッド部内面13aとの間の空間21に、別の板状部材2が配置されることが好ましい。これにより、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に流れる空気が複数の板状部材2の貫通孔3を通過することになるため、空洞共鳴音を効果的に低減することができる。板状部材2は、図8のように2枚重ねて配置されてもよく、3枚以上重ねて配置されてもよい。
(3)本発明において、図9に示すように、板状部材2の板面に多孔質吸音板5が貼り付けられており、多孔質吸音板5には貫通孔3と対応する位置に貫通孔6が形成されていることが好ましい。多孔質吸音板5は、板状部材2の少なくとも一方の板面に貼り付けられていればよいが、板状部材2の両方の板面に貼り付けられてもよい。また、多孔質吸音板5は、板状部材2の2つの板面のうち空間21に面する板面に貼り付けられていることが特に好ましい。さらに、図9のような多孔質吸音板5を貼り付けた板状部材2を、図8のように複数重ねて配置してもよい。多孔質吸音板5の材質としては、特に限定されないが、軟質ポリウレタンフォームからなるスポンジが好ましく用いられる。ただし、多孔質吸音板5の材質は、吸音効果があれば、軟質ポリウレタンフォームでなくともよく、グラスウール、不織布等の繊維体でもよい。多孔質吸音板5の板厚は、3〜15mmが好ましい。
(4)図10に示すように、板状部材2のタイヤ径方向内側に、貫通孔が形成された多孔板7を配置してもよい。多孔板7にも貫通孔が形成されており、多孔板7にも板状部材2と同様に空洞共鳴音を低減する効果があるため、空洞共鳴音をさらに低減することができる。
(5)前述の実施形態では、板状部材2は、2つの取付部2a,2bの間でタイヤ径方向内側へ向かって凸となるように湾曲した形状をしている。図11に他の実施形態の板状部材2の側面図を示す。図11のように、板状部材2は、湾曲していても屈曲していてもよく、隣り合う2つの取付部2a,2b間でトレッド部内面13aとの間に空間21を有する形状であれば特に限定されない。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、実施例等における評価項目は下記のようにして測定を行った。
ノイズ計測
タイヤサイズ195/65R15の空気入りタイヤを実車に装着し、60km/hにて凹凸路面を走行した際の運転席での音圧レベル(dB)を計測した。評価は、比較例1を100としたときの指数で示し、数値が小さいほど空洞共鳴音が小さいことを示す。評価結果を表1に示す。
比較例1
トレッド部内面に板状部材を設けないものを比較例1とした。
比較例2
トレッド部内面に貫通孔のない板状部材を取り付けたものを比較例2とした。板厚が0.1mm、幅が80mm、長さが120mmの板状部材を最大高さが35mm、タイヤ周方向長さが80mmとなるように取り付けた。他の実施例の板状部材も同じ形状とした。
実施例1
比較例2の板状部材に貫通孔を形成したものを実施例1とした。貫通孔は、孔径を1mm、孔数を6×6個、孔間隔を13mmとした。
実施例2
比較例2の板状部材に貫通孔を形成したものを実施例2とした。貫通孔は、孔径を3mm、孔数を8×8個、孔間隔を10mmとした。開孔率は約7%とした。
実施例3
実施例2の板状部材を図8のように2枚重ねて配置したものを実施例3とした。
実施例4
実施例3の板状部材の2つの板面のうち空間とは反対側の板面(空間の外側の板面)に多孔質吸音板を貼り付けたものを実施例4とした。多孔質吸音板は、板厚を3mmとし、幅及び長さは板状部材と同じとした。
実施例5
実施例3の板状部材の2つの板面のうち空間に面する板面(空間の内側の板面)に多孔質吸音板を貼り付けたものを実施例5とした。多孔質吸音板は、厚みを3mmとし、幅及び長さは板状部材と同じとした。
Figure 2016034779
表1の結果から以下のことが分かる。実施例1〜5の空気入りタイヤは、比較例1と比べて、空洞共鳴音を低減できた。なお、比較例2の空気入りタイヤは、板状部材に貫通孔がないため、空洞共鳴音が低減しなかった。
1 空気入りタイヤ
2 板状部材
2a 取付部
2b 取付部
3 貫通孔
5 多孔質吸音板
21 空間
CD タイヤ周方向

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に間隔を空けて配置される少なくとも2つの取付部にてトレッド部内面に対して取り付けられ、かつ隣り合う前記2つの取付部間で前記トレッド部内面との間に空間を有する板状部材を備え、
    前記空間に向かって貫通する貫通孔が前記板状部材に形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 複数の前記板状部材がタイヤ周方向に等間隔に配置されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記板状部材とトレッド部内面との間の前記空間に、別の前記板状部材が配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記板状部材の板面に多孔質吸音板が貼り付けられており、前記多孔質吸音板には前記貫通孔と対応する位置に貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記多孔質吸音板は、前記板状部材の2つの板面のうち前記空間に面する板面に貼り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
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