以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施例に係るコンバインについて説明する。図1は、コンバインの全体を示す右側面図である。図2は、コンバインの全体を示す平面図である。図1及び図2に示す[F]の方向が走行機体の前側、[B]の方向が走行機体の後側、[L]の方向が走行機体の左側、[R]の方向が走行機体の右側と定義する。
図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム1に左右一対の前車輪2及び左右一対の後車輪3が装備された走行機体4を備えている。走行機体4の前車輪2と後車輪3との間の部位にエンジン5が設けられている。走行機体4は、エンジン5から走行ミッション6に駆動力が伝達され、走行ミッション6によって左右の前車輪2が駆動されることで、自走する。走行機体4の前部に搭乗型の運転部7が設けられている。運転部7には、搭乗空間を覆うキャビン8が備えられている。走行機体4の前部に刈取部9が揺動昇降可能に連結されている。刈取部9は、地面近くに位置した状態の下降作業姿勢と、地面から上方に離れた状態の上昇非作業姿勢とに亘って昇降シリンダ10によって昇降操作される。走行機体4の後部に脱穀装置11及び穀粒タンク12が設けられている。脱穀装置11の前部と刈取部9の後部とに亘ってフィーダ13が設けられている。
このコンバインでは、刈取部9を下降作業姿勢にした状態で走行機体4を走行させることにより、稲、麦などの収穫作業をできる。すなわち、刈取部9は、バリカン型の刈取装置9aによって植立穀稈の株元を切断して、植立穀稈を刈り取る。刈取穀稈の株元から穂先までの全体が横送りドラム9bによってフィーダ13へ搬送され、フィーダ13によって脱穀装置11に供給される。脱穀装置11は、刈取穀稈を回動する扱胴(図示せず)によって脱穀処理して穀粒を得る。脱穀装置11によって得られた穀粒が揚穀装置14によって穀粒タンク12へ搬送されて穀粒タンク12に貯留される。
図3,4,5に示すように、機体フレーム1に、タンクフレーム体15が脱穀装置11と機体横方向に並んだ状態で立設されている。本実施例では、タンクフレーム体15は、脱穀装置11の機体右横側に位置している。タンクフレーム体15は、複数の支柱フレーム16と、上部フレーム17とを備えている。複数の支柱フレーム16は、機体前後方向に間隔を空けて並んだ状態で機体フレーム1に立設されている。上部フレーム17は、図5に示すように、第一上部フレーム部17aと、複数の第二上部フレーム部17bとを備えている。第一上部フレーム部117aは、機体前後方向に延びるフレーム部であって、複数の支柱フレーム16の上部に連結されている。複数の第二上部フレーム部17bは、第一上部フレーム部17aの機体前後方向での複数個所から機体横内側に機体横方向に延び、延出端部で脱穀装置11の機体横内側の側壁に連結されている。タンクフレーム体15の上部は、上部フレーム17によって脱穀装置11に連結されている。複数の支柱フレーム16のうちの最も前側の支柱フレーム16の上下方向での途中箇所と、脱穀装置11の機体横内側の側壁とが前連結フレーム18によって連結されている。
穀粒タンク12は、図4に示すように、タンクフレーム体15の上方と脱穀装置11の上方とに亘って配置されている。図3,5,6に示すように、穀粒タンク12の内部の下端部12aに、底スクリュー19が設けられている。穀粒タンク12の前壁部12fに、下端部12aに連通する排出口20が形成されている。穀粒タンク12の前壁部12fから円筒状の連結部21が前方向きに突設されている。連結部21は、排出口20の外周囲に位置している。穀粒タンク12の後壁部12rから支軸22が後方向きに突設されている。
穀粒タンク12の前側において、図3,10に示すように、接続ケース23が上部フレーム17の前端部に支持されている。具体的には、接続ケース23の下端部に連結座部23aが一体的に成形されている。連結座部23aが第一上部フレーム部17aの前端部と、最も前側の第二上部フレーム部17bとに連結ボルトによって固定されている。接続ケース23は、L字形状に構成され、機体前後方向に延びる軸芯を有した筒状の第一ケース部23bと、機体上下方向に延びる軸芯を有した筒状の第二ケース部23cとを備えている。第一ケース部23bは、後方向きに開口している。第二ケース部23cは、上方向きに開口している。接続ケース23は、全体に亘って鋳造によって作製されている。連結部21が、第一ケース部23bの後端部の内周部に嵌合され、接続ケース23に相対回転可能に支持されている。
穀粒タンク12の後側において、図3に示すように、支持部材24が第二上部フレーム部17bから上方向きに突設されている。支軸22が支持部材24の上端部に相対回転可能に支持されている。
穀粒タンク12は、底スクリュー19の機体前後方向に延びる軸芯Pを揺動中心として上下揺動可能にタンクフレーム体15に支持されている。複数の支柱フレーム16のうちの一つの支柱フレーム16と穀粒タンク12の下部とに亘ってタンク昇降シリンダ25(図3,5参照)が連結されている。タンク昇降シリンダ25は、油圧シリンダによって構成されている。穀粒タンク12をタンク昇降シリンダ25によって軸芯Pを揺動昇降中心として下降貯留姿勢と上昇排出姿勢とに亘って昇降操作できる。
穀粒タンク12を下降貯留姿勢にすると、穀粒タンク12は、左端側が脱穀装置11の上端近くに下降した状態となって、穀粒タンク12の供給口と揚穀装置14の吐出口とが連通し、揚穀装置14によって供給される穀粒を穀粒タンク12に貯留できる。穀粒タンク12を上昇排出姿勢にすると、穀粒タンク12は、左端側が下端部12aよりも上昇した傾斜状態となり、貯留された穀粒を自然流下によって下端部12aへ移動させて底スクリュー19に供給できる。
図4,6に示すように、穀粒タンク12の内部に流下ガイド28が設けられている。流下ガイド28は、底スクリュー19の上方に位置している。流下ガイド28は、穀粒を左右の傾斜ガイド部28aによって底スクリュー19の両横側に分れて流下するように案内する。流下ガイド28は、多量の穀粒が底スクリュー19に一気に流下しなしように穀粒の流下量を傾斜ガイド部28aとタンク壁との隙間によって規制する。
左右の傾斜ガイド部28aの下端部に、穀粒タンク12の前後方向に間隔を空けて並ぶ複数の切欠き部29が設けられている。穀粒タンク壁の内面に補強フレーム30が設けられている。補強フレーム30を切欠き部29に入り込ませることで、傾斜ガイド部28aの先端とタンク壁との隙間の大きさが穀粒の流下量を所定量に規制するための大きさに設定されている。
図7に示すように、傾斜ガイド部28aの先端部28bは、基端部に連結ボルトによって締め付け連結されている。先端部28bのボルト孔28cが長孔に形成されている。先端部28bの基端部への取付け位置をボルト孔28cの長孔形状によって変更することで、先端部28bが基端部から突出する長さを調節でき、傾斜ガイド部28aの先端とタンク壁との隙間を広く調節したり、狭く調節したりできる。
流下ガイド28の前端側及び後端側は、図6,7に示す取付け構造に基づいて穀粒タンク12の前壁部12fまたは後壁部12rに連結されている。すなわち、流下ガイド28の支軸28dの端部に取付プレート31が固定されている。取付プレート31よりも穀粒タンク内側において、固定プレート32が切欠き部32aによって支軸28dに上方から装着されている。固定プレート32に固定された左右一対の取付ボルト33の先端側が取付プレート31のボルト孔31a、及び前壁部12fまたは後壁部12rのボルト孔を通して穀粒タンク12の外部に突出されている。穀粒タンク12の外部において、各取付ボルト33にネジ部材34が装着されている。ネジ部材34の締め付け力によって固定プレート32が前壁部12fまたは後壁部12rの内面に引き寄せられ、取付プレート31が固定プレート32によって前壁部12fまたは後壁部12rに押し付け固定されている。
穀粒タンク12は、下降貯留姿勢から40度上昇揺動されると、上昇限界となる。穀粒タンク12が下降貯留姿勢から20度上昇揺動されたとき、流下ガイド28の支軸28dの軸芯と底スクリュー19の回転軸芯とを通る直線が鉛直線となり、左右の傾斜ガイド部28aの鉛直線に対する傾斜角が同じ又はほぼ同じになる。
図3に示すように、接続ケース23から機体上方向きに延出された縦搬送部41と、縦搬送部41の上端部から横向きに延出された横搬送部45とによって、穀粒排出装置40が構成されている。穀粒タンク12に貯留された穀粒を穀粒排出装置40によって機外へ排出できる。穀粒排出装置40は、次の如く構成されている。縦搬送部41は、機体横外側からカバー39(図1,2参照)によって覆われている。カバー39には、機体横外側に膨らんだ突部39a(図1,2参照)が備えられている。後述するモータ55とカバー39との間隙を突部39aによって形成でき、カバー39を縦搬送部41に寄せても、カバー39がモータ55に接触ことを回避できる。
縦搬送部41は、図10,16に示すように、機体上下方向に延びる搬送筒42と、搬送筒42の内部に回転駆動可能に設けられた縦スクリュー43とを備えている。搬送筒42の下端部が第二ケース部23cの上端部における内周部に嵌入され、縦搬送部41は、接続ケース23を介して穀粒タンク12の下端部12aに接続されている。
横搬送部45は、図3に示すように、搬送筒46と、搬送筒46の内部に回転駆動可能に設けられた横スクリュー47とを備えている。縦搬送部41の上端部にL字形状の連結ケース部44が設けられている。搬送筒46が連結ケース部44から横向きに延出されている。横搬送部45の搬送筒46が連結ケース部44を介して縦搬送部41の搬送筒42に連通している。図8,9に示すように、搬送筒46の先端部に排出口48が備えられている。排出口48に連通した吐出筒49が搬送筒46の先端部から下向きに延出されている。
搬送筒46の先端部の内部にシャッタ50が支軸51を介して支持されている。シャッタ50は、支軸51の水平方向に延びる軸芯を揺動中心として揺動昇降されることによって排出口48を開閉する。シャッタ50は、スプリング52によって閉じ姿勢に揺動付勢されている。スプリング52は、穀粒が排出されるとき、シャッタ50に作用する穀粒の搬送圧によって弾性変形され、シャッタ50が搬送圧によって開き姿勢に切り換え操作されることを許容する。本実施例では、シャッタ50を閉じ姿勢に付勢する付勢機構としてスプリング52を採用している。スプリング52に限らず、ウエイト、ゴム材など、各種の部材を採用してもよい。
図5,10に示すように、接続ケース23にモータ55が支持されている。モータ55と底スクリュー19とが接続ケース23を介して連動連結されている。具体的には、接続ケース23に動力伝達機構56が装備され、モータ55と底スクリュー19とは、接続ケース23及び動力伝達機構56を介して連動連結されている。底スクリュー19をモータ55によって駆動できる。
具体的には、図10に示すように、底スクリュー19の底スクリュー軸60には、スクリュー羽根19aが設けられた軸本体61と、接続ケース23の内部に軸本体61と一直線状に並んで位置する軸端部62とが備えられている。軸端部62は、両端側部分で軸受部材63を介して接続ケース23に回転可能に支持されている。軸端部62の軸本体側の部分に非円形部62aが設けられている。非円形部62aと軸本体61の端部とが相対回転不能に係合しており、軸端部62と軸本体61とが一体的に回転する。軸端部62の軸本体61と反対側の端部に、底スクリュー19の入力軸64が一体的に形成されている。
動力伝達機構56は、図10,11に示すように、動力伝達ケース57と、動力伝達ケース57の入力側部に収容された入力回転体58と、動力伝達ケース57の出力側部に収容された出力回転体59とを備えている。入力回転体58は、モータ55の出力軸55aと一体的に回転する状態で出力軸55aに設けられている。出力回転体59は、底スクリュー19の入力軸64と一体的に回転する状態で入力軸64に設けられている。入力回転体58と出力回転体59とは、無端チェーン59aによって連動連結されている。
動力伝達機構56は、軸端部62の両端側部分のうち、軸本体61とは反対側の端側部分にモータ55を連動連結している。動力伝達ケース57を取り外して、軸端部62とモータ55との連動連結を解除しても、軸端部62は、軸受部材63を介して接続ケース23に支持されているので、底スクリュー19の芯ずれを防止できる。
動力伝達ケース57は、図10,11,13に示すように、出力側部で接続ケース23に支持されている。動力伝達ケース57は、接続ケース23に対して穀粒タンク12が位置する側と反対側に配置されている。動力伝達ケース57が接続ケース23と穀粒タンク12との間に位置するのに比べ、接続ケース23を穀粒タンク12に近付けられる。動力伝達ケース57は、入力側部が接続ケース23よりも機体右横外側に位置する状態で接続ケース23に支持されている。モータ55は、動力伝達ケース57の入力側部に支持されることで接続ケース23に支持されている。モータ55は、接続ケース23の機体右横外側に配置されている。機体の横外側からモータ55に手が届き易い。モータ55は、動力伝達ケース57の入力側部から穀粒タンク側へ突出する状態で動力伝達ケース57に片持ち支持されている。穀粒タンク12の後端から接続ケース23の前端までの距離を短くしつつ、モータ55を装備できる。
縦搬送部41は、接続ケース23を介して底スクリュー19に連動連結されている。具体的には、図10に示すように、軸端部62にベベルギヤ67が相対回転不能に支持されている。このベベルギヤ67に噛み合っているベベルギヤ68が縦スクリュー軸43aの下端部のうち、接続ケース23の内部に位置する部分に相対回転不能に支持されている。接続ケース23の内部において、縦搬送部41の搬送軸としての縦スクリュー軸43aが底スクリュー19の底スクリュー軸60に連動連結されている。
縦スクリュー43と横スクリュー47とが連結ケース部44の内部でギヤ機構(図示せず)を介して連動連結されている。
図3に示すように、タンクフレーム体15の支柱フレーム16に油圧ポンプ65が支持されている。油圧ポンプ65から油圧ホース66が支柱フレーム16に沿って上向きに延出され、上向きの延出端部から上部フレーム17のうちの第一上部フレーム部17aに沿って前向きに延出されてモータ55に接続されている。モータ55は、油圧ポンプ65によって油圧ホース66を介して給排される作動油によって駆動される。タンクフレーム体15を油圧ホース66のガード部材に活用したガード構造によって油圧ホース66を保護できる。
図10に示すように、縦搬送部41の搬送筒42の下端部が第二ケース部23cの上端部に相対回転可能に嵌入されている。穀粒排出装置40は、縦搬送部41の縦スクリュー43の軸芯Yを旋回中心として水平旋回のみ可能に接続ケース23に支持されている。搬送筒42と接続ケース23とに亘って抜止め装置70が設けられている。縦搬送部41が接続ケース23から抜け外れることを抜止め装置70によって防止されている。
抜止め装置70は、具体的には、図10,11に示す如く構成されている。すなわち、抜止め装置70には、搬送筒42の外周部に備えられたフランジ71と、搬送筒42の外周囲に分散した複数のローラ72とが備えられている。ローラ72は、軸受部材によって構成されている。フランジ71は、搬送筒42の外周部に固定され、搬送筒42と一体に回転する。各ローラ72は、支持部材73の延出端部に支軸74を介して支持されている。支持部材73は、第二ケース部23cから上方へ延出されている。
抜止め装置70は、ローラ72がフランジ71を上方から押圧することで、縦搬送部41を接続ケース23から抜け外れないように支持している。搬送筒42が回転したとき、ローラ72は、フランジ71との接触によって支軸74の搬送筒42の径方向に延びる軸芯を回転中心として回転しつつフランジ71を上方から押圧する。
図11〜15に示すように、縦搬送部41の外周部に操作部76が設けられている。操作部76に油圧シリンダ78が連結されている。具体的には、油圧シリンダ78のロッド79の端部79aが操作部76に連結されている。本実施例では、操作部76にロッド79が連結されているが、操作部76にチューブ80を連結してもよい。油圧シリンダ78は、複動型の油圧シリンダによって構成されている。操作部76が油圧シリンダ78の伸縮によって押し引き操作されることで穀粒排出装置40が旋回操作され、穀粒排出装置40を油圧シリンダ78によって排出姿勢H(図16参照)と格納姿勢N(図1,2,16参照)とに亘って旋回操作できる。
穀粒排出装置40が排出姿勢Hになると、横搬送部45が走行機体の右横外側へ張り出た状態になる。穀粒排出装置40が格納姿勢Nになると、横搬送部45が機体内側に格納された状態になる。本実施例では、穀粒排出装置40が格納姿勢Nになると、横搬送部45は、穀粒タンク12の上方に機体後方向に延びた状態で位置する。このとき、図1に示すように、吐出筒49がエンジン冷却部38の吸気塔38aよりも後方に位置する。
作業走行及び移動走行をする場合、運転部7において操作装置(図示せず)によってタンク昇降シリンダ25の制御弁(図示せず)を操作し、穀粒タンク12をタンク昇降シリンダ25によって下降貯留姿勢に姿勢変更することで、穀粒タンク12に穀粒を貯留できる。操作装置によって油圧シリンダ78の制御弁(図示せず)を操作し、穀粒排出装置40を油圧シリンダ78によって格納姿勢Nに旋回操作することで、横搬送部45を機体内側へ格納できる。
穀粒タンク12に貯留された穀粒を走行機体の横側に位置する運搬車の荷台などの供給先に排出する場合、操作装置によって油圧シリンダ78の制御弁を操作し、穀粒排出装置40を油圧シリンダ78によって排出姿勢Hに旋回操作し、操作装置によってタンク昇降シリンダ25の制御弁を操作し、穀粒タンク12をタンク昇降シリンダ25によって上昇排出姿勢に姿勢変更し、操作装置(図示せず)によってモータ55の制御弁(図示せず)を操作し、底スクリュー19をモータ55によって駆動することで、穀粒を供給先に排出できる。
すなわち、穀粒タンク12の下端部12aに位置する穀粒が底スクリュー19によって機体前方側へ搬送されて排出口20から排出される。底スクリュー19による穀粒排出が進むに伴い、穀粒タンク12の左端側に位置する穀粒が自然流下によって下端部12aへ流動して底スクリュー19によって排出口20から排出される。底スクリュー19の駆動力によって縦搬送部41が駆動され、縦搬送部41の駆動力によって横搬送部45が駆動され、穀粒タンク12から排出された穀粒が縦搬送部41によって横搬送部45へ搬送され、横搬送部45によって排出口48へ搬送される。排出口48へ搬送された穀粒がシャッタ50をスプリング52に抗して押し開けて吐出筒49に入り、吐出筒49から供給先へ吐出される。
図12,14に示すように、油圧シリンダ78のチューブ80がロッド79よりも機体横内側に配置されている。油圧シリンダ78を機体横外側に突出しないように配備できる。チューブ80は、図11,13,14に示すように、機体側の支持部材としての支持フレーム85に連結されて支持されている。具体的には、支持フレーム85における中途部86に、基端部86aと、基端部86aから縦搬送部側に延出する支持部86bとが備えられている。支持部86bに、チューブ80の端部80aが連結されている。
図4に示すように、支持フレーム85のうち、油圧シリンダ78の端部80aから機体横内側に延出している下端側部87における延出端87aが入力ケース88に連結されている。入力ケース88は、脱穀装置11に固定されている。脱穀装置11は、機体フレーム1に支持されている。つまり、支持フレーム85は、入力ケース88及び脱穀装置11を介して機体フレーム1に連結されるので、機体側の支持部材となる。入力ケース88は、エンジン5からの駆動力を扱胴などに伝達するギヤ機構(図示せず)を収容している。
平面視において、支持フレーム85の下端側部87は、油圧シリンダ78の端部80aが位置する部位から機体横内側に向かって油圧シリンダ78の伸縮方向に沿って延びている。下端側部87の延出端87aが入力ケース88に連結されている。入力ケース88は、脱穀装置11に固定されているので、支持フレーム85の延出端87aは、脱穀装置11に連結されることになる。脱穀装置11は、機体フレーム1に固定されているので、支持フレーム85の延出端87aは、機体に支持された固定部に連結されていることになる。油圧シリンダ78を旋回操作反力に抗して支持フレーム85に支持させるのに、旋回操作反力の方向に沿った方向で支持させられる。
支持フレーム85は、図4,13,14に示すように、中途部86における支持部86bにおいて、支持フレーム用の支柱フレーム89に支持されている。支柱フレーム89は、タンクフレーム体15から立設されている。詳しくは、支柱フレーム89は、タンクフレーム体15の第二上部フレーム部17bから立設されている。支柱フレーム89は、丈夫な構造のタンクフレーム体15によって安定的に支持されつつ支持フレーム85し、支持フレーム85は、安定的に支持される。支持フレーム85によって油圧シリンダ78を支持させるのに、旋回操作反力に抗してしっかり支持させられる。
操作部76は、図12に示すように、縦搬送部41の外周部に沿った水平姿勢の円弧形状に形成されている。油圧シリンダ78によって操作部76に付与される旋回操作力を縦搬送部41の周方向での広い範囲に分散させて縦搬送部41に作用させられる。操作部76は、上下一対の水平プレート部76aと、縦プレート部76bとを備えている。上下の水平プレート部76aのうち、油圧シリンダ78に連結されている側の端部どうしが縦プレート部76bによって連結されている。上下の水平プレート部76aが縦搬送部41の外周部に沿った円弧形状に形成されている。操作部76は、当て板77を介して搬送筒42の外周部に連結されている。
油圧シリンダ78は、操作部76と支持フレーム85とに水平姿勢で支持されている。油圧シリンダ78の端部79aが操作部76に連結ピン81を介して回転可能に連結されている。油圧シリンダ78の端部80aが支持部86bに連結ピン82を介して回転可能に連結されている。穀粒排出装置40を旋回操作するとき、操作部76と端部79aとの間のこじれ、及び支持部86bと端部80aとの間のこじれを発生させずに、油圧シリンダ78の操作力を操作部76に作用させられる。
油圧シリンダ78は、縦搬送部41に対して穀粒タンク12が位置する側と反対側において、穀粒タンク12のうち油圧シリンダ78が対向する対向面12s(図12参照)に沿う状態で設けられている。油圧シリンダ78は、対向面12sに沿って伸縮する状態で支持されている。油圧シリンダ78が穀粒タンク12と縦搬送部41との間に位置するのに比べ、縦搬送部41を穀粒タンク12に近付けられる。
図12に示すように、穀粒排出装置40を排出姿勢Hと格納姿勢Nとに亘って旋回操作するとき、油圧シリンダ78と操作部76との連結点X(連結ピン81の軸芯)が移動範囲Sを移動する。連結点Xが移動範囲Sの中央に位置したとき、油圧シリンダ78の軸芯78aが、縦搬送部41の外周部に沿う曲線Kの連結点Xにおける接線Lに沿う状態で油圧シリンダ78が配備されている。油圧シリンダ78の操作力を操作部76に旋回操作力として効率良く作用させつつ、穀粒排出装置40を排出姿勢Hと格納姿勢Nとにわたって旋回操作できる。
図4に示すように、穀粒タンク12の上面12tに保持部90が設けられている。穀粒排出装置40を格納姿勢Nにしたとき、横搬送部45を保持部90によってずれ動き難いように保持できる。
すなわち、保持部90は、図4に示すように、折り曲げ状態の板バネによって構成され、機体横方向に間隔を空けて並ぶ一対の上向き折曲げ突部91,92と、機体横内側の上向き折曲げ突部91の下部に連なった取付部93とを備えている。取付部93が穀粒タンク12の上面12tに連結されていることで、保持部90は、機体横内側の上向き折曲げ突部92が位置する側の部分で上面12tに支持され、保持部90のうち、機体横外側の上向き折曲げ突部91が遊端側となる。
穀粒排出装置40が格納姿勢Nに向けて旋回するとき、横搬送部45は、機体横外側の上向き折曲げ突部91を上方から押圧し、上向き折曲げ突部91の側が上向き折曲げ突部92の側を揺動支点側にして下降揺動する状態に保持部90を弾性変形させつつ機体横内側へ移動する。穀粒排出装置40が格納姿勢Nになると、横搬送部45が一対の上向き折曲げ突部91,92の間に位置し、保持部90は、先の弾性変形によって備えた上方向きの付勢力を発揮して下降していた上向き折曲げ突部91を元の位置に上昇させ、横搬送部45を一対の上向き折曲げ突部91,92によって両横側から挟む。
穀粒排出装置40が格納姿勢Nから排出姿勢Hへ旋回するとき、横搬送部45は、機体横外側の上向き折曲げ突部91を上方から押圧し、上向き折曲げ突部91の側が上向き折曲げ突部92の側を揺動支点側にして下降揺動する状態に保持部90を弾性変形させつつ機体横外側へ移動し、保持部90から機体右横外側へ抜け出る。
機体横外側の上向き折曲げ突部91の下方において、取付部93からストッパー94が上向きに突設されている。ストッパー94は、下降揺動した上向き折曲げ突部91の側を下方から受け止めて、上向き折曲げ突部91の下降限界を設定する。
図5,12,14に示すように、縦搬送部41の近くに、機体上下方向に延びる縦フレーム95が縦搬送部41に寄り沿う状態で設けられている。縦フレーム95の下部が接続ケース23に支持され、縦フレーム95の上部に縦搬送部41が支持されている。縦搬送部41が横搬送部45の荷重によって傾斜することを縦フレーム95によって防止できる。
縦フレーム95は、具体的には、図5及び図12から15に示す如く構成されている。
縦フレーム95は、第一縦フレーム96及び第二縦フレーム97を備えている。第一縦フレーム96は、図16に示すように、縦搬送部41に対して、穀粒排出装置40が格納姿勢となったときの排出口48とは反対側の位置に設けられている。第一縦フレーム96の下部96dに板状の連結部98が設けられている。連結部98は、複数本の連結ボルトによって接続ケース23に連結され、第一縦フレーム96の下部96dを接続ケース23に支持させている。第一縦フレーム96の上部96uにバンド状の支持部99が設けられている。支持部99は、縦搬送部41の上部における外周部に嵌合され、縦搬送部41の上部を第一縦フレーム96の上部96uに回転可能に支持させている。
穀粒排出装置40が格納姿勢Nに旋回されると、縦搬送部41の上端部から後方向きに延出した状態になった横搬送部45の荷重が縦搬送部41に掛かる。このとき、第一縦フレーム96は、縦搬送部41に対して排出口48が位置する側と反対側に位置するので、第一縦フレーム96が横搬送部45によって掛かる荷重に効果的に対抗する状態で縦搬送部41を支持する。
第二縦フレーム97は、図16に示すように、縦搬送部41に対して、穀粒排出装置40が排出姿勢Hとなったときの排出口48とは反対側の位置に設けられている。第二縦フレーム97の下部97dに板状の連結部100が設けられている。連結部100は、複数本の連結ボルトによって接続ケース23に連結され、第二縦フレーム97の下部97dを接続ケース23に支持させている。第二縦フレーム97の上部97uにバンド状の支持部101が設けられている。支持部101は、縦搬送部41の上部における外周部に嵌合され、縦搬送部41の上部を第二縦フレーム97の上部97uに回転可能に支持させている。
穀粒排出装置40が排出姿勢Hに旋回されると、縦搬送部41の上端部から機体横外側へ延出した状態となった横搬送部45の荷重が縦搬送部41に掛かる。このとき、第二縦フレーム97は、縦搬送部41に対して排出口48が位置する側と反対側に位置するので、第二縦フレーム97が横搬送部45によって掛かる荷重に効果的に対抗する状態で縦搬送部41を支持する。
図4,14,15に示すように、第一縦フレーム96の上端部と第二縦フレーム97の上端部とが連結フレーム102によって連結されている。連結フレーム102は、図16に示すように、縦搬送部41に対して、穀粒排出装置40が旋回されたときの排出口48の軌跡とは反対側の位置に設けられている。連結フレーム102は、第一縦フレーム96の支持部99よりも上方で、第二縦フレーム97の支持部101よりも下方に位置している。
穀粒排出装置40が排出姿勢Hと格納姿勢Nとの一方から他方へ移動するときなど、穀粒排出装置40が排出姿勢Hと格納姿勢Nとの間に位置すると、横搬送部45が排出姿勢Hのときの延出方向と、格納姿勢Nのときの延出方向との間の延出方向に延出する状態で縦搬送部41から延出し、この延出状態の横搬送部45の荷重が縦搬送部41に掛かる。このとき、横搬送部45の荷重を連結フレーム102によって第一縦フレーム96と第二縦フレーム97とに分散させることができる。
図5,12,15に示すように、縦フレーム95のうちの第一縦フレーム96と接続ケース23との間に空間103が形成されている。動力伝達機構56が第一縦フレーム96と接続ケース23との間に配置されている。詳しくは、動力伝達機構56のうち、底スクリュー19への出力する部分が第一縦フレーム96と接続ケース23との間に位置している。油圧シリンダ78は、空間103のうち、動力伝達機構56よりも上方に位置する上方領域において、縦搬送部41に連結されている。油圧シリンダ78が伸縮するとき、ロッド79が空間103の上方領域を通過して操作部76を操作する。動力伝達機構56及び油圧シリンダ78に石などが当たることを防止するガード機能を第一縦フレーム96に備えさせられる。
図4,12,14に示すように、支持フレーム85は、第二縦フレーム97から脱穀装置側に向かって延びて入力ケース88に連結されて、脱穀装置11に支持されている。支持フレーム85は、タンクフレーム体15によって安定的に支持されている支柱フレーム89と、脱穀装置11とに支持され、安定的に支持されている。支持フレーム85が第二縦フレーム97から延出する方向が、穀粒排出装置40が排出姿勢となったときの排出口48とは反対側に向かう方向になっている。第二縦フレーム97を支持フレーム85によって支持させるのに、第二縦フレーム97に掛かる支持反力に効果的に対抗する状態で支持させることができる。第二縦フレーム97が縦搬送部41を横搬送部45による荷重に抗してしっかり支持するように、第二縦フレーム97を支持フレーム85によってしっかり補強できる。
図15に示すように、第一縦フレーム96の近くを吸気管104が第一縦フレーム96に沿って機体上下方向に延びている。吸気管104は、エンジン5とプレエアクーナ105とを接続している。吸気管104は、図15,16に示すように、第一縦フレーム96に対向する部分104aを内側に凹入された状態で備え、第一縦フレーム96と吸気管104との間隔をあまり狭くならないように設定している。
図17,18に示すように、エンジン5は、走行機体4の右横端部に設けられている。走行機体4の右横側部にカバー107(図1参照)が設けられている。カバー107は、上下揺動可能なリンク機構(図示せず)を介して走行機体4に支持されている。カバー107は、下降閉じ姿勢と上昇開き姿勢とに亘って昇降操作できる。カバー107を下降閉じ姿勢にすることで、カバー107によってエンジン5を機体横外方側から覆い、エンジン5に土埃などが入ることをカバー107によって防止したり、抑制したりできる。カバー107を上昇開き姿勢にすることで、エンジン5の機体横外側を開放できる。
エンジン5とカバー107との間に、ファン108及び風ガイド部材109が設けられている。ファン108は、エンジン5に回転可能に支持されている。ファン108が備えるプーリと、エンジン5の出力軸が備えるプーリ110とに亘って無端ベルト111が装着されている。ファン108は、エンジン5が出力する駆動力によって回転駆動される。風ガイド部材109は、ファン108の外周を覆っている。
ファン108の送風作用により、機体外の空気がカバー107の吸気孔部107a(図18参照)を介してカバー107の内側に吸引されて風が発生され、発生した風が風ガイド部材109によって案内されてエンジン5に供給される。エンジン5を風によって冷却できる。エンジン5に飛んで来たワラ屑などの塵埃を風によって除去できる。
図18に示すように、エンジン5とカバー107との間にエンジンガード113が設けられている。走行機体4の横外側に位置した運搬車がカバー107に当たるなどにより、カバー107が変形や破損されて機体内側に入り込むことがあっても、カバー107は、エンジン5の機体横外側でエンジンガード113によって受け止められる。機体内側に入り込んだカバー107がエンジン5に当たることを回避し易いように、エンジン5がエンジンガード113によって保護される。
エンジンガード113は、具体的には、次の如く構成されている。
エンジンガード113は、図17,18に示すように、走行機体4の上下方向に延びる前縦ガード114と、走行機体4の上下方向に延びる後縦ガード115と、走行機体の前後方向に延びる横ガード116とを備えている。
前縦ガード114は、エンジン5の前部の機体横外側に位置している。後縦ガード115は、エンジン5の後部の機体横外側に位置している。横ガード116は、エンジン5の上部の機体横外側に位置している。
タンクフレーム体15は、穀粒タンク12をエンジン5の上方に位置させて支持している。タンクフレーム体15において機体前後方向に隣り合っている二つの支柱フレーム16がエンジン5の前後に振り分けて立設されている。前後の支柱フレーム16にエンジンガード113が支持されている。
具体的には、図17に示すように、横ガード116の前端部から上前連結アーム117が延出され、横ガード116の後端部から上後連結アーム118が延出されている。上前連結アーム117及び上後連結アーム118は、横ガード116に一体的に形成されている。前縦ガード114と後縦ガード115とが横ガード116によって連結されている。具体的には、前縦ガード114の上端側と、後縦ガード115の上端側とが横ガード116によって連結されている。前縦ガード114の下端部から下前連結アーム119が延出されている。下前連結アーム119は、前縦ガード114に一体的に形成されている。後縦ガード115の下端部から下後連結アーム120が延出されている。下後連結アーム120は、後縦ガード115に一体的に形成されている。
上前連結アーム117の延出端部が前の支柱フレーム16に連結ボルトによって連結されている。上後連結アーム118の延出端部が後の支柱フレーム16に連結ボルトによって連結されている。下前連結アーム119の延出端部が前の支柱フレーム16に連結ボルトによって連結されている。下後連結アーム120の延出端部が後の支柱フレーム16に連結ボルトによって連結されている。
エンジンガード113の機体横外側端部113aがファン108の機体横外側端部108aよりも機体横外方側に配置されている。カバー107が機体内側に入り込んでも、カバー107は、ファン108の機体横外側でエンジンガード113によって受け止められる。機体内側に入り込んだカバー107がファン108に当たることを回避し易いように、ファン108がエンジンガード113によって保護される。
すなわち、図17,18に示すように、前縦ガード114の機体横外側端部114a、後縦ガード115の機体横外側端部115a、及び横ガード116の機体横外側端部116aによってエンジンガード113の機体横外側端部113aが形成されている。前縦ガード114の機体横外側端部114a、後縦ガード115の機体横外側端部115a、及び横ガード116の機体横外側端部116aがファン108の機体横外側端部108aよりも機体横外方側に位置している。
風ガイド部材109は、前縦ガード114と後縦ガード115との間に配置され、横ガード116に吊り下げ支持されている。具体的には、図17に示すように、横ガード116の前後方向での二箇所から上支持部材121が下方向きに延出されている。前の上支持部材121の延出端部、及び後の上支持部材121の延出端部に風ガイド部材109の上部が連結されている。
風ガイド部材109の前部が前縦ガード114に支持され、風ガイド部材109の後部が後縦ガード115に支持されている。具体的には、前縦ガード114から前支持部材122が後向きに延出されている。前支持部材122の延出端部に風ガイド部材109の前部が連結されている。後縦ガード115から後支持部材123が前向きに延出されている。後支持部材123の延出端部に風ガイド部材109の後部が連結されている。
〔別実施形態〕
(1)上記した実施例では、縦搬送部41をオーガ式に構成した例を示したが、バケットコンベヤ式に構成して実施してもよい。
(2)上記した実施例では、横搬送部45を機体の右横外側へ張り出すよう構成した例を示したが、機体の左横外側あるいは機体の後外側へ張り出すよう構成して実施してもよい。
(3)上記した実施例では、穀粒排出装置40を格納姿勢Nにしたとき、横搬送部45が機体前後向きに延びる姿勢になるよう構成した例を示したが、機体前後方向に対して傾斜した姿勢になるよう構成してもよい。
(4)上記した実施例では、油圧シリンダ78のロッド79を操作部76に連結し、チューブ80を機体側に連結した例を示したが、操作部76にチューブを連結し、ロッドを機体側に連結しても実施してもよい。
(5)上記した実施形態では、上記した実施例では、穀粒タンク12を上昇排出姿勢と下降貯留姿勢とに揺動昇降可能に支持した例を示したが、姿勢変更不能とし、穀粒タンクの傾斜であるとか、底壁の傾斜などによって穀粒を穀粒タンクから排出するよう構成してもよい。
(6)上記した実施形態では、底スクリュー19を設けた例を示したが、底スクリュー19を設けず、穀粒タンクの傾斜であるとか、底壁の傾斜などによって穀粒を穀粒タンク12から排出するよう構成してもよい。
(7)上記した実施例では、穀粒排出装置40が水平旋回のみ行う例を示した、横搬送部45が縦搬送部41から上下揺動可能に延びるよう構成して実施してもよい。
(8)上記した実施例では、油圧シリンダ78を水平姿勢に支持した例を示したが、傾斜姿勢で支持して実施してもよい。
(9)上記した実施例では、操作部76を縦搬送部41の外周部に沿った水平姿勢の円弧形状に構成した例を示したが、矩形に構成して実施してもよい。
(10)上記した実施例では、縦搬送部41に対して穀粒タンク12が位置する側と反対側に油圧シリンダ78が位置する例を示したが、油圧シリンダ78を穀粒タンク12と縦搬送部41との間に配置して実施してもよい。
(11)上記した実施例では、支持フレーム85が油圧シリンダ78の端部から油圧シリンダ78の伸縮方向に沿って延びる構成を採用したが、この構成に限らず、どのような方向に延びる支持フレームを採用してもよい。
(12)支持フレーム85の延出端87aが支持される機体側の固定部として、入力ケース88を採用した例を示したが、機体フレームなど、入力ケース以外の各種の部材や装置を採用してもよい。
(13)上記した実施例では、支柱フレーム89を設けた例を示したが、支柱フレーム89を設けずに実施してもよい。
(14)上記した実施例では、搬送筒42が接続ケース23から外れることを防止する抜止め装置70として、フランジ71及びローラ72を備えた例を示したが、この構造に限らず、どのような構造を採用してもよい。