JP2017112693A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルク密度の向上による小型化と、コギングトルクの低減による制御性の向上とを両立させることができる回転電機を提供すること。【解決手段】永久磁石を有する回転子3と、回転子3を周方向に囲む環状のヨーク部211と、ヨーク部211の内周面からヨーク部211の径方向の内方に突出する複数のティース部212とを含む固定子コア21を有する固定子2とを備え、ヨーク部211は、複数のティース部212間に形成されるスロット24のうち少なくとも1つのスロット24において、ヨーク部211の径方向の厚みが最も薄い箇所を含む外周面の領域に、径方向の外方に突出し、磁路を形成する少なくとも1つの磁路拡張凸部213を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、回転電機に関し、特にトルク密度を高めるとともにコギングトルクを低減する技術に関する。
半導体製造装置や金属加工機などに用いられる回転電機は、設置可能領域の制限などから小型であることが要求される。さらに、このような回転電機は、精密な回転制御を行うために、高い制御性が求められている。
回転電機を小型化するためには、例えば、ネオジ焼結磁石などの残留磁束密度の高い永久磁石を回転子に用いることで実現することができる。しかし、このような残留磁束密度の高い永久磁石を用いた回転電機は、永久磁石と固定子コアとの相互作用によって、無通電時においてもコギングトルクと呼ばれる一種のトルク脈動が発生し、通電時の制御性に大きな影響を及ぼすことが知られている。
また、回転電機の小型化のためのもう1つの施策として、固定子コアに施される巻線の占積率を高めることが挙げられる。この場合、巻線の占積率を高めることでスロットにより多くの電流を流すことができるようになるためトルク密度が向上し、小型化が可能となる。巻数を増やして巻線の占積率を高めるためには、スロットの外周はなるべく平面などのシンプルな要素で構成されることが好ましい(例えば、特許文献1)。
特開2014−236576号公報
ところで、回転電機をより小型化にするためには、上述の回転子に残留磁束密度の高い永久磁石を用いる施策、及び巻線の占積率を高めるためにスロットの外周を平面にする施策の2つの施策を同時に用いることが考えられる。しかし、これら2つの施策を同時に施した場合、コギングトルクが増大し、回転電機の制御性が大きく悪化することを本発明者らは知見した。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、トルク密度の向上による小型化と、コギングトルクの低減による制御性の向上とを両立させることができる回転電機を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、永久磁石を有する回転子と、上記回転子を周方向に囲む環状のヨーク部と、上記ヨーク部の内周面から上記ヨーク部の径方向の内方に突出する複数のティース部とを含む固定子コアを有する固定子とを備え、上記ヨーク部は、上記複数のティース部間に形成されるスロットのうち少なくとも1つのスロットにおいて、上記ヨーク部の上記径方向の厚みが最も薄い箇所を含む外周面の領域に、上記径方向の外方に突出し、磁路を形成する少なくとも1つの磁路拡張凸部を有することを特徴とする回転電機が提供される。
本発明の一態様によれば、トルク密度の向上による小型化と、コギングトルクの低減による制御性の向上とを両立させることができる回転電機を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る回転電機を示す断面図である。 従来の回転電機を示す断面図である。 実施例及び比較例における無負荷の状態において、ヨーク部の厚みが最も薄い箇所での最大磁束密度を示すグラフである。 実施例及び比較例におけるコギングトルク波形の解析結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る回転電機を示す断面図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
はじめに、本発明の説明に先立ち、本発明者らが知見した上記のコギングトルクの増大について詳細に説明する。図2には、従来の回転電機1aの断面図を示す。図2に示す回転電機1aは、6極9スロットの表面磁石形回転電機であり、固定子2aと、回転子3aとを備える。
固定子2aは、固定子コア21aと、巻線22aと、モールド部23aとを有する。固定子コア21aは、図2に示す軸方向に垂直な平面において、略環状のヨーク部211aと、ヨーク部211aの内周面からヨーク部211aの径方向内方に延在する9個のティース部212aとからなる。固定子コア21aは、例えば、打ち抜いた電磁鋼板を軸方向に積層させて、カシメや溶接などを用いて固定することで製造される。巻線22aは、エナメル線などであり、固定子コア21aの各ティース部212aにそれぞれ巻かれる。モールド部23aは、固定子コア21aを覆って形成される樹脂を含む部材であり、固定子コア21aの軸方向に垂直な断面において方形の外周形状を有する。また、固定子2aは、9個のティース部212aによって、巻線22aを巻くための溝である9個のスロット24aがヨーク部211aの内側に形成される。
回転子3aは、シャフト31aと、回転子コア32aと、6個の永久磁石33aとを有する。シャフト31aは、回転子3aの回転軸となる部材である。回転子コア32aは、固定子コア21aと同様に、打ち抜いた電磁鋼板を軸方向に積層して構成される。6個の永久磁石33aは、ネオジ焼結磁石、ネオジボンド磁石、フェライト磁石などの永久磁石である。6個の永久磁石33aは、回転子3aの軸方向に垂直な平面においてリング形状を有し、外周多極に着磁されることで外周面に6つの極を作り出している。
上記構成の回転電機1aは、スロット24aの外周面であるヨーク部211aの内周面のティース部212aを含む領域が、軸方向に垂直な平面において軸心を中心とした弦状に形成される。つまり、ヨーク部211aの内周面は、ティース部212aの根本部分と直角に接続する平面を有する。また、ティース部212aの根元部分に接続された平面は、隣接する他のティース部212aの根元に接続された平面と、この2つのティース部212aの中間位置におけるヨーク部211aの外周の接線と平行な平面を介して接続される。このように、スロット24aの外周部分が平面を中心として構成されることで、巻線22aの占積率を高めることができる。回転電機1aでは、このような形状を有することで、導線を整列させて高密度に巻線22aを施すことが可能となる。図2に示す従来の回転電機1aに対する磁界解析を用いたコギングトルクの解析結果を図3の破線(従来例)で示す。図3では、定格トルクの値を100%として規格化した。コギングトルクのp−p(peak to peak)値は、定格トルクの12%程度にも達しており、従来の回転電機1では占積率の向上により高密度化はできているものの、非常に制御性が悪いことが確認できた。このように、コギングトルクが大きい原因は、磁束の飽和から説明することができる。図2の破線領域で示す、無負荷の状態においてヨーク部211aの径方向の厚みが最も薄い箇所における最大磁束密度を図4の従来例に示す。図4に示すように、従来の回転電機1aの場合、磁束密度が1.8Tを大きく超えていることから、ヨーク部211aの径方向の厚みが最も薄い箇所において、磁気エネルギー脈動が増加することでコギングトルクが増加しているものと推測された。以上のように、本発明者らは、従来の回転電機1aにおいて、小型化、すなわちトルク密度の向上を図った場合に、コギングトルクが増大し、制御性が大きく悪化してしまう可能性があることを突き止め、本発明をするに至った。
<第1実施形態>
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る回転電機1について説明する。第1実施形態に係る回転電機1は、図1に示すように、6極9スロットの表面磁石形回転電機であり、固定子2と、回転子3とを備える。
固定子2は、固定子コア21と、巻線22と、モールド部23とを有する。
固定子コア21は、図1に示す軸方向に垂直な平面において、ヨーク部211と、9個のティース部212と、9個の磁路拡張凸部213とからなる。ヨーク部211及びティース部212は、図2に示す従来の回転電機1aと同様な形状を有する。また、ヨーク部211の内側には、9個のティース部212によって9個のスロット24が形成される。9個の磁路拡張凸部213は、各スロット24におけるヨーク部211の径方向の厚みが最も薄い箇所を含むヨーク部211の外周面の領域に、径方向の外方に突出してそれぞれ形成され、固定子コア21において磁路を形成する。また、9個の磁路拡張凸部213は、同一の形状であり、ヨーク部211の外周面に、固定子2の軸方向の全長にわたって形成される。固定子コア21は、例えば、打ち抜いた電磁鋼板を積層させて、カシメや溶接などを用いて積層方向に固定することで製造される。また、固定子コア21は、各スロット24の回転子3側が非解放に形成された閉スロット構造を有している。
巻線22は、エナメル線などであり、固定子コア21の各ティース部212にそれぞれ巻かれる。
モールド部23は、固定子コア21aを覆って形成される樹脂を含む部材であり、固定子コア21aの軸方向に垂直な断面において方形の外周形状を有する。
また、固定子コア21は、閉スロット構造を有しているため、ヨーク部211とティース部212とを分割して加工し、ティース部212に巻線22を施した後に、焼きばめによってヨーク部211とティース部212とを結合させることで形成されることが好ましい。この場合、例えば、図1に示すような略環状の一体形状で電磁鋼板を打ち抜き、打ち抜いた部材をさらに積層させることでヨーク部211が成形される。また、図1に示すような複数のティース部212が放射状に形成された一体形状で電磁鋼板を打ち抜き、打ち抜いた部材をさらに積層させることでティース部212が成形される。さらに、磁路拡張凸部213は、電磁鋼板を打ち抜いてヨーク部211を成形する際に、ヨーク部211にはじめから形成されていてもよく、ヨーク部211などの他のコア部材とは別に用意され、後から接着剤などによってヨーク部211に結合されてもよい。そして、巻線22が施された固定子コア21は、樹脂などでモールド成型されることで、モールド部23が形成された固定子2が完成する。
回転子3は、従来の回転電機1aと同様な構成であり、シャフト31と、回転子コア32と、6個の永久磁石33とを有する。シャフト31は、回転子3の回転軸となる部材である。回転子コア32は、固定子コア21と同様に、打ち抜いた電磁鋼板を用いて構成される。6個の永久磁石33は、ネオジ焼結磁石、ネオジボンド磁石、フェライト磁石などの永久磁石であり、用途に応じて様々なものから選択が可能である。永久磁石33は、回転子3の軸方向に垂直な平面においてリング形状を有し、着磁によって6つの極をそれぞれ作り出している。
回転電機1は、上記構成の固定子2が回転子3を周方向に囲むように組み合わされることで製造される。
上記構成の回転電機1は、ヨーク部211の外周面に磁路拡張凸部213が形成されているため、例えば図1の破線で示すヨーク部211の径方向の厚みが最も薄い箇所について、従来の回転電機1aに比べ固定子2としての厚みを厚くすることができる。このため、無負荷の状態において、該領域での最大磁束密度を小さくすることができ、コギングトルクを大幅に低減することができる。
ここで、発明者らは、実施例として、図1に示す第1実施形態に係る回転電機1について、従来例と同様に磁界解析を用いてコギングトルクの解析を行った。実施例では、磁路拡張凸部213の有無以外については、従来例と同一の条件とした。図3の実線に、実施例におけるコギングトルクの解析結果を示す。図3に示すように、実施例では、コギングトルクのp−p値が定格トルクの3%程度と従来例に比べ大幅に低減することが確認できた。また、図1の破線領域で示すヨーク部211の厚みが最も薄い箇所における、無負荷の状態での最大磁束密度の解析結果を図4に示す。図4に示すように、磁路拡張凸部213を設けることで、実施例では、従来例で発生していたヨーク部211の飽和が大きく解消されていることが確認できた。さらに、実施例では、磁路拡張凸部213を設けた場合においても、通電時の定常トルクに悪影響を及ぼすことがないことを確認した。
<第2実施形態>
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る回転電機1について説明する。第2実施形態に係る回転電機1は、図5に示すように、8極12スロットの表面磁石形回転電機あり、固定子2と、回転子3とを備える。
固定子2は、第1実施形態と同様に、固定子コア21と、巻線22と、モールド部23とを有する。固定子コア21は、図5に示す軸方向に垂直な平面において、ヨーク部211と、12個のティース部212と、12個の磁路拡張凸部213とからなる。ヨーク部211、ティース部212及び磁路拡張凸部213の構成等は、第1実施形態と同様である。巻線22及びモールド部23についても第1実施形態と同様な構成となる。
また、固定子2は、図5に示すように、方形形状のモールド部23の外周面に対して、該外周面に最も近くに配される磁路拡張凸部213との距離が最小となる位置関係を避けた位置でモールド成型が行われる。つまり、固定子2は、固定子2の中心軸に垂直な平面において、該中心軸を中心に対向して配される6組12個の磁路拡張凸部213について、対向する磁路拡張凸部213同士を結ぶ直線がモールド部23の外周面に対して垂直に交わらないように配される。より好ましくは、固定子2は、モールド部23の外周面と、該外周面に最も近くに配される磁路拡張凸部213との距離が最大となる位置関係でモールド成型が行われる。
固定子2における磁路拡張凸部213の配置を上記のようにすることで、磁路拡張凸部213を設けたとしても、固定子2の外寸(図5の紙面に対する上下方向及び左右方向の大きさ)を大きくすることなく、モールド部23の十分な厚みを確保することができる。もしくは、固定子2の外寸を大きくする必要があったとしても、最低限の拡張で済ませることができる。これに対して、モールド部23の外周面と磁路拡張凸部213との距離が最大となるように配した場合、磁路拡張凸部213の存在によってモールド部23の厚みを確保するために、固定子2の外寸を大きくせざるを得なくなる。このように固定子2の外辺であるモールド部23の外周面と磁路拡張凸部213との距離が最大とならないように配置することができるのは、モールド部23の外周面が軸方向に垂直な平面において4辺からなり、スロット24の数が4の倍数であるためである。また、3層の巻線22を施すためにはスロット24の数は3の倍数である必要があるため、スロット24の数を12n(nは1以上の自然数)個とすることで、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
回転子3は、シャフト31と、回転子コア32と、8個の永久磁石33とを有する。シャフト31及び回転子コア32は、第1実施形態と同様の構成である。8個の永久磁石33は、第1実施形態と同様な素材からなる永久磁石であり、回転子3の軸方向に垂直な平面においてリング形状を有し、外周多極に着磁されることで外周面に8つの極を作り出している。
<変形例>
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである
例えば、上記第1及び第2実施形態では、固定子コア21はヨーク部211とティース部212とが分割した構造であるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、固定子コア21は、ヨーク部211とティース部212とが一体に形成された一体型であってもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、巻線22は固定子コア21に直接巻かれる構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、巻線22は、ティース部212にボビンを装着してその上から巻かれる構成であってもよい。
さらに、本発明では、磁路拡張凸部213の形状は、磁束の飽和を解消できれば、どのような形状であっても構わない。例えば、上記第1及び第2実施形態では、磁路拡張凸部213は、全てのスロット24に設けられ、同一の形状を有する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、磁路拡張凸部213は、一部のスロット24には設けられなくてもよく、箇所によって形状が違っていてもよい。また、磁路拡張凸部は、各スロット24に複数ずつ設けられてもよく、軸方向の全長にわたって設けられなくてもよい。但し、固定子2の磁気的なアンバランスを抑えるためには、同一形状の磁気拡張凸部213がヨーク部211の周方向に均等に設けられることが好ましく、全てのスロット24に同一形状の磁路拡張凸部213が設けられることがより好ましい。磁気拡張凸部213がヨーク部211の周方向に均等に設けられる場合とは、例えば、図1に示すようなスロット24の数が9個の際には、9個のスロット24に対して2個おきとなる3個のスロット24に磁路拡張凸部213が設けられることをいう。また、例えば、図5に示すようなスロット24の数が12個の際には、12個のスロット24に対して1,2,3個おきとなる6,4,3個のスロット24に磁路拡張凸部213が設けられることをいう。また、磁路拡張凸部213を含むヨーク部211の厚みは、ヨーク部211及び磁路拡張凸部213、永久磁石33の残留磁束密度、回転電機1の構造などによって決定されることが好ましい。
さらに、上記第1及び第2実施形態では、固定子コア21は閉スロット構造であるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、固定子コア21は、各スロット24の回転子3側が解放して形成された構造であってもよい。
さらに、上記第1実施形態では、モールド部23は軸方向に垂直な平面において方形形状を有するとしたが、十分な厚みが確保されていれば他の形状であってもよい。また、例えば、モールド部23は軸方向に垂直な平面において、方形形状の角が面取りされて円弧状となった形状であってもよい。
さらに、上記第1及び第2実施形態では、固定子2は樹脂などからなるモールド部23を有するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。モールド部23の代わりに、アルミフレームなどを固定子コア21に焼きばめてもよい。
さらに、上記第1及び第2実施形態では、回転子3は永久磁石33が表面に設けられる構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、回転子3は、永久磁石が内部に埋め込まれた埋込み磁石形であってもよい。
<実施形態の効果>
(1)本発明の一態様に係る回転電機1は、永久磁石を有する回転子3と、回転子3を周方向に囲む環状のヨーク部211と、ヨーク部211の内周面からヨーク部211の径方向の内方に突出する複数のティース部212とを含む固定子コア21を有する固定子2とを備え、ヨーク部211は、複数のティース部212間に形成されるスロット24のうち少なくとも1つのスロット24において、ヨーク部211の径方向の厚みが最も薄い箇所を含む外周面の領域に、径方向の外方に突出し、磁路を形成する少なくとも1つの磁路拡張凸部213を有する。
上記(1)の構成によれば、スロットの形状を変更することなく、ヨーク部211で発生する磁気飽和を解消することができる。このため、トルク密度の向上による小型化と、コギングトルクの低減による制御性の向上とを両立させることができる。
(2)上記(1)の構成において、固定子2は、固定子コア21を覆うモールド部23を有する。
上記(2)の構成によれば、固定子2はモールド成型されるため、磁路拡張凸部213を有するためにヨーク部211の外周面の形状が複雑となる場合においても、製造上の観点から大きな変更なく回転電機1を製造することができる。また、モールド部23の代わりにアルミフレームなどを用いる場合には、ヨーク部211の外周面の形状が複雑であることから、アルミフレームの形状も複雑にする必要があり、製造コストが増加することとなる。一方、上記(2)の構成によれば、アルミフレームなどを用いる場合に比べ製造コストを低減することができる。
(3)上記(2)の構成において、スロット24の数は、12n(nは1以上の自然数)であり、モールド部23は、固定コア21の軸方向に垂直な断面の外周形状が方形であり、モールド部23の外周面と磁路拡張凸部213との距離が最小となる位置関係を避けて設けられる。
上記(3)の構成によれば、ヨーク部211の磁気飽和を解消するために十分な大きさの磁路拡張凸部213を設けたとしても、固定子2の外寸を大きくする必要がないことから、回転電機1の大型化を避けることができる。
1 回転電機
2 固定子
21 固定子コア
211 ヨーク部
212 ティース部
213 磁路拡張凸部
22 巻線
23 モールド部
3 回転子
31 シャフト
32 回転子コア
33 永久磁石

Claims (3)

  1. 永久磁石を有する回転子と、
    前記回転子を周方向に囲む環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から前記ヨーク部の径方向の内方に突出する複数のティース部とを含む固定子コアを有する固定子と
    を備え、
    前記ヨーク部は、前記複数のティース部間に形成されるスロットのうち少なくとも1つのスロットにおいて、前記ヨーク部の前記径方向の厚みが最も薄い箇所を含む外周面の領域に、前記径方向の外方に突出し、磁路を形成する少なくとも1つの磁路拡張凸部を有することを特徴とする回転電機。
  2. 前記固定子は、前記固定子コアを覆うモールド部を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記スロットの数は、12n(nは1以上の自然数)であり、
    前記モールド部は、前記固定コアの軸方向に垂直な断面の外周形状が方形であり、前記モールド部の外周面と前記磁路拡張凸部との距離が最小となる位置関係を避けて設けられることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
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