JP2004215479A - モータ - Google Patents

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JP2004215479A
JP2004215479A JP2003081855A JP2003081855A JP2004215479A JP 2004215479 A JP2004215479 A JP 2004215479A JP 2003081855 A JP2003081855 A JP 2003081855A JP 2003081855 A JP2003081855 A JP 2003081855A JP 2004215479 A JP2004215479 A JP 2004215479A
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Naoyuki Sumiya
直之 角谷
Yasuhiro Kondo
康宏 近藤
Masaki Tagome
正樹 田米
Satoshi Tamaki
悟史 玉木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】逆起電圧の波形歪を低減することで、モータの効率を向上させる。
【解決手段】埋込永久磁石型集中巻きモータにおいて、複数のステータティース2a,2b,2c,…を、同相の電圧が印加される巻線6が卷回される隣接した複数のステータティースを1つのグループとして、例えば3つのグループ2,3,4に分ける。同じグループにあって隣り合ったステータティースについてその巻線方向を互いに反対方向とした。また、同じグループ内にあって隣接するステータティース間のスロット開口部の角度hと、互いに異なるグループにあって隣接し合うステータティース間のスロット開口部の角度Hとが、h<H≦3hなる関係を満足する構成とした。これによって、逆起電圧の波形歪が低減されて、鉄損の発生を抑制でき、モータの効率を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータ、たとえば電気自動車(PEV)や、ハイブリッド自動車(HEV)、燃料電池自動車(FCEV)等に好適なモータであり、家電製品やロボット等にも好適なモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述のような自動車等に用いられるモータの技術として、集中巻き埋め込み磁石型モータが使用されている例がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この文献の例について、図17を用いて説明する。図17は、ステータコア、およびその複数のステータティースに巻かれた巻線で構成される集中巻きステータと、埋込み磁石型ロータとを用いたモータの主要部の断面図で、モータの回転軸中心軸に直交する平面を断面として示す。
【0004】
図17に示すように、複数のステータティース143a,143b,143c、およびこれらを連結するステータヨーク144でステータコア145を構成し、それぞれのステータティース143a,143b,143cに巻線146a,146b,146cが巻かれてステータ146が形成されている。ステータティース143a,143b,143cは、ステータティース143aの一方の側にステータティース143bが、他方の側にステータティース143cがそれぞれ設けられて一つのグループを構成し、これらステータティース143a,143b,143cのグループが円周方向に配設されている。各ステータティース143aにはそれぞれ巻線146aが並列に卷回され、それぞれの巻線146aの巻き終り部は共通端子(図示せず)で接続され、その共通端子からは一本の終端接続線が引き出されている。また、各ステータティース143bについては、それぞれ巻線146bが並列に巻かれ、さらに、各ステータティース143cについても並列にそれぞれ巻線146cが巻かれており、ステータティース143a、ステータティース143bおよびステータティース143cのそれぞれの終端接続線はさらに他の共通端子(図示せず)にて接続されている。
【0005】
ロータ147には、複数の永久磁石149が、ステータ146のステータティース143a,143b,143cの内周面に対向するよう、周方向に等間隔に埋め込まれている。そして、ロータ147は、その外周面がステータ146のステータティース143a,143b,143cの内周面との間に微小な隙間を有してロータ147の外周面と対向させて配置されている。ステータティース143a,143b,143cの内周面に対向する永久磁石149の対向面149aとロータ147の外周面との間の距離は永久磁石149の端部149bより中央部149cの方が広くなるようになされている。
【0006】
巻線146a,146b,146cは、それぞれU相,V相,W相の3相を構成しており、各相の巻線に電気角で120度ずつ位相をずらした、たとえば台形波状の電流を供給すると、各相の巻線146a,146b,146cとロータ147との間に発生するトルクは120度ずつ位相がずれて発生する。この3相の発生トルクを合成したのが総合トルクとなり、ロータ147は所定の方向へ回転することになる。すなわち、回転軸中心軸Oの周りに回転するいわゆる3相全波駆動の回転動作を行うことになり、ロータ147の内部に永久磁石149を埋め込むことによって得られるマグネットトルクに加えて、リラクタンストルクをも利用することができ、大きなトルクを発生させる高出力(高トルク)モータを実現することができる。
【0007】
一方、ロータ147が回転駆動されると、共通端子(図示せず)とU相、V相およびW相の各相端子間には、フレミングの右手の法則にしたがって、ほぼ正弦波状の逆起電圧が生ずる。各相の逆起電圧は周知のように、互いに電気角で120度ずつ位相がずれており、それらの位相の異なる逆起電圧を合成したものが総合逆起電圧となる。
【0008】
また、環境、資源対策の面から車載モータ全般に巻線の省銅線化が求められている。自動車のリサイクル時に、銅線を含むモータが混入していると、再生された鉄の品位面で問題が残るという問題があり、自動車関係では銅線を含まないモータが強く求められている。従来の技術では、例えば特許文献1のようなモータの巻線を銅線からアルミ線に変更する方法や、その他一般的な整流子モータの巻線を銅線からアルミ線に変更する等の方法が試みられているが、実際の自動車での使用例は見当たらない。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−245085号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のリラクタンストルクをも加えた発生トルクの大きいモータは、集中巻きモータとすることによって高トルク化することができるという利点を有する一面で、逆起電圧に波形歪が認められる。
【0011】
逆起電圧の波形歪が大きいと、渦電流が増大して鉄損が増加して効率が低下する。そして、ロータに埋め込まれている永久磁石にも渦電流が発生することになり、永久磁石が発熱して温度上昇し、減磁させてしまう恐れがある。
【0012】
そこで本発明は、逆起電圧の波形歪を低減した構造を実現し、渦電流の発生を抑制することで高トルクで効率の高いモータを提供することを第1の目的とするものである。
【0013】
また、特許文献1のモータ及び通常の整流子モータやブラシレスモータの巻線を銅線からアルミ線に単純に変更すると、アルミ線の抵抗率は銅線に比べて約60%高いために、導体損が大きくなってしまい、効率の悪いモータとなる。一方損失を増やさないようにすると、モータ体格を大きくする必要があり、何れにしても省エネルギー、省資源からみた課題が残る。
【0014】
本発明は、上記第1の目的を達成しながらも、モータ体格を増大することなく、かつ効率も悪化させることなく、銅線からアルミ線または他の銅線より抵抗率の大きな金属による巻線を持つモータを提供することを第2の目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明のモータは、複数のステータティース、それら複数のステータティースを連結するステータヨークからなるステータコア、および前記複数のステータティースのそれぞれに巻かれた巻線からなるステータと、ロータコア、およびそのロータコアに埋め込まれた複数の永久磁石からなるロータとを備え、同相の電圧が印加される巻線が卷回された隣接する複数のステータティースにより構成されたグループを複数備え、同じグループ内において隣接する複数のステータティースの巻線を互いに逆方向に卷回し、隣接する複数のグループのそれぞれには異相の電圧が印加されたものである。
【0016】
この構成によって、永久磁石が埋め込まれたロータ構成としているので、マグネットトルク以外にリラクタンストルクも活用することになり、高トルクを発生させることができる。さらに、各グループ内においてそれぞれの隣接するステータティースの巻線が互いに異なる極性となるよう卷回されているので、磁界分布の偏重を緩和することができ、モータ駆動時に巻線に誘起される逆起電圧の波形の歪を低減することができる。このため、ステータコアやロータコアにおける鉄損の発生を抑制することができ、また、ロータコア中の永久磁石についても、渦電流の発生が抑えられるため、それによる熱発生が軽減され、永久磁石の減磁を抑止することができ、効率のよいモータを実現することができる。
【0017】
上述のモータにおいて、さらに、ステータのステータティースを3n個(ただし、n=正の整数)のグループに区分し、各グループのステータティースを3個とした構成とすることによって、各グループ内のU相,V相,W相のそれぞれの隣接する巻線が互いに異なる極性となり、磁界分布の偏重を緩和することができ、モータ駆動時の端子間発生電圧波形の歪を低減することができる。したがって、鉄損の発生を抑制することができ、モータ効率を向上させることができる。
【0018】
上述モータにおいて、さらにまた、同じグループ内にあって互いに隣接するステータティースの間に形成されたスロットの開口部の角度hと、異なるグループにあって互いに隣接するステータティースの間に形成されたスロットの開口部の角度Hとの関係が、
h<H≦3h
を満足するステータコアを有する。
【0019】
この構成によって、磁界分布が均等になるため、巻線に誘起される逆起電圧の波形歪を低減することができ、渦電流の発生を抑えて鉄損を低減し、かつ、永久磁石での渦電流による発熱も抑えて永久磁石の減磁を抑止することができ、モータ効率を向上させることができる。
【0020】
さらにまた、上述のモータにおいて、各グループ内にあって異なるグループのステータティースと隣接する各グループ内両端に位置するステータティースのそれぞれの先端部の周方向中心を通る中心線が、前記各グループ内両端に位置するステータティースのそれぞれの平行部の周方向中心を通る中心線から周方向に偏移した形状であり、前記先端部の周方向端部が、いずれの方向においても、前記平行部の幅方向内方に位置しない形状となる構成とする。
【0021】
この構成によって、それぞれのステータティースの間で形成されるそれぞれのスロットがほぼ同等の大きさの空間となり、それぞれのステータティースに卷回される巻線の巻数を多くすることができ、巻数の増加に伴って発生トルクを大きくすることができ、かつ、同じグループ内の隣接する巻線の極性が異なる構成であり、発生電圧の歪を抑えることができ、したがって、鉄損も抑えられ、非常に効率のよいモータを実現することができる。
【0022】
上述のモータにおいて、さらにまた、ステータコアを構成する複数のステータティースを、ロータのステータ対向面とステータティースの先端部のロータ対向面との間隔が、それぞれの前記先端部の周方向端部の近傍において、ロータのステータ対向面から離れるように、それぞれ切除部を設ける。このような構成とすることによって、それぞれのステータティースにおいて急激な磁界変化を緩和することができ、モータ駆動時に巻線に発生する逆起電圧の波形を一層正弦波に近づけることが可能となり、トルクリップルおよびコギングトルクを低減させることができる。
【0023】
上述のモータにおいて、さらにまた、ステータコアを、複数のグループを構成するステータティースのうち、少なくとも1つのステータティースのロータ側にある先端部に少なくとも1個の凹部を有する構成とする。また、凹部の形状をほぼ矩形状あるいは円弧状とする。無論、それ以外の形状としてもよい。
【0024】
この構成によって、それらのステータティースの先端部における磁極が、見掛け上S極,N極,S極というように細分化されるため、高トルクが得られるとともに、トルクリップルを小さく抑えることができる。
【0025】
上述のモータにおいて、さらにまた、ステータコアを、ロータ側とは反対側にあるステータヨークの側面が、複数のステータティースにおけるロータ側とは反対側にあるそれぞれのステータヨークの各側面に内接する円よりロータ側とは反対側方向に突出した形状で、かつ、ステータヨークの幅wが全周にわたってほぼ等しい形状とする。さらにステータヨークの幅wがステータティースの巻線が巻かれる平行部の幅Wに対して、次式の関係を有する。
【0026】
W×1/2≦w≦W×3/2
この構成によって、磁気抵抗のバランスをよくし、ほぼ均一な磁束を発生させ、安定した効率のよい磁界を得ることができる。
【0027】
上述のモータにおいて、さらにまた、ロータを、複数の永久磁石を有し、これら永久磁石とほぼ同じ形状であって、永久磁石の厚さより小さな幅の複数のスリットを、永久磁石のステータ側とは反対側に設ける。
【0028】
この構成によって、スリット部において永久磁石により生じる磁束を通過させにくくし、すなわち磁気抵抗を高め、d軸インダクタンスを減少させて、q軸インダクタンスとの差をより大きくし、より大きなリラクタンストルクを生じさせることになり、モータとしての発生トルクを増加させることができる。
【0029】
上述のモータにおいて、さらにまた、永久磁石のステータ側側面とロータのステータ対向面との間の距離が、永久磁石のステータ側側面におけるそれぞれの端部よりも中央部の方が大きい形状をした複数の永久磁石を、ロータに設ける。また、永久磁石を、ロータのステータ対向面側と反対の方向に突出したほぼV字状の形状とする。あるいは、半径方向に垂直な直線状の形状をした複数の永久磁石を有するロータからなる構成を有している。あるいは、ロータに、そのステータ対向面側と反対の方向に凸の円弧状の形状をした複数の永久磁石を設ける。あるいは、ロータに、そのステータ対向面側に凸で、かつ、ロータを構成するロータコアの半径よりも大きな半径を有する円弧状の形状をした複数の永久磁石を設ける。
【0030】
この構成によって、ロータのステータ対向部において磁束の通りやすい部分と通りにくい部分、すなわち磁気抵抗の比較的低い部分とそれに比べて磁気抵抗の高い部分とを設けることによって、q軸方向のインダクタンスとd軸方向のインダクタンスとに差を作り、リラクタンストルクを発生させることができ、発生トルクを高トルク化することができる。
【0031】
上述のモータは、一つのモータ多極化技術であり、ロータ部の極数と巻線を施すステータ部の歯極数の関係が、例えば通常のブラシレスモータである4極12歯極に比較し、10極9歯極と多極である割には少数歯極に成し得る。
【0032】
モータトルクは
(モータトルク)=(ロータ極対数)×(鎖交磁束数)×(モータ電流)で決まるため、ロータ極数を多く設定し、なおかつステータ歯極数を増加させない、つまりモータ電流を少なくさせない構成のモータである。
【0033】
さらに上述のスロット開口部やステータティース幅を設定することによって、同一体格の従来モータに比べ、大トルクで逆起電圧波形が正弦派に近いものとすることができるので、上述のモータは従来モータに比較して体格を増大することなく、逆起電圧波形の歪み損失が増大することなく、巻線を銅線からアルミ線に変更することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1のモータを説明するための図であり、図1はモータ主要部を説明するための回転軸中心軸に垂直な面で断面にした主要部断面図、図2はステータティースに卷回される巻線の卷回方向を説明する展開図、図3は各ステータティースに卷回されるそれぞれの巻線間の接続状態を説明する結線図、図4はロータコアに埋め込まれる永久磁石の形状およびロータコアの他の例を示す断面図である。
【0036】
図1において、ステータコア1は、複数のステータティース2a,2b,2c、同3a,3b,3c、および同4a,4b,4cと、これらステータティース2a〜4cを一方の端部で連結するステータヨーク5とで構成されている。それぞれのステータティース2a〜4cには巻線6が卷回され、ステータコア1および巻線6にてステータ7を構成している。
【0037】
それぞれのステータティース2a〜4cを、同相の電圧が印加される巻線が卷回される互いに隣接した複数のステータティースを1つのグループとして、合計3つのグループに分ける。すなわち、本実施の形態においては、ステータティース2a,2b,2cからなる第1のグループ2、ステータティース3a,3b,3cからなる第2のグループ3、および、ステータティース4a,4b,4cからなる第3のグループ4に分ける。ここで、隣り合ったステータティース間に形成されるスロットの開口部の角度について、第1のグループ2内の隣り合ったステータティース2a,2b間に形成されるスロット6aのスロット開口部を一例として述べるならば、ステータティース2a,2bの、ステータヨークとは反対側のそれぞれの先端部における周方向に突出した各端部に接し、かつ、回転軸中心Oを通る接線2at,2bt間の角度hとする。他のスロット開口部の角度についても、同様に回転軸中心Oを通り、スロット側にて対向する各端部に接する接線間の角度とする。
【0038】
各ステータティース間のスロット開口部の角度を、ステータティース2b,2c間、ステータティース4a,4b間、ステータティース4b,4c間、ステータティース3a,3b間、およびステータティース3b,3c間については、ステータティース2a,2b間のスロット開口部の角度hと等しくなるよう設定する。また、異なるグループにあって隣接するステータティース3c,2a間のスロット6bの開口部の角度をHとし、同様に、ステータティース2c,4a間と、ステータティース4c,3a間にあるスロットの開口部についてもそれぞれの角度をステータティース3c,2a間のスロット開口部の角度Hと等しくなるように設定する。なお、この角度Hは、上述の同じグループにあって隣接し合うステータティース間のスロット開口部の角度hよりも大きい。
【0039】
それぞれのステータティース2a〜4cに卷回される巻線6について、たとえばグループ2を例に説明する。図2に示すように、ステータティース2aに対する巻線6の卷回方向が矢印21の方向、ステータティース2bに対する巻線6の卷回方向は矢印21とは逆方向の矢印22の方向、ステータティース2cに対する巻線6の卷回方向は矢印22とは逆方向すなわち矢印21と同方向の矢印23の方向にそれぞれの巻線6が卷回されている。すなわち、各グループ内のステータティースに巻かれる巻線の卷回方向は、その属するグループ内において、隣接するステータティースには卷回方向が互いに逆方向になるように巻線が卷回され、隣接するステータティースの巻線の極性が互いに反転するようになっている。それぞれのステータティース2a,2b,2cに対する巻線6は並列に卷回されている。なお、直列に卷回してもよいのは言うまでもない。同様に、グループ3およびグループ4のそれぞれのステータティースに対しても同じ方法で巻線6が卷回され、グループ2、グループ3およびグループ4の巻線6が各々U相,V相およびW相の3つの相の巻線になるように分けられ、たとえば、グループ2のステータティース2aの巻線6をU相とした場合、隣接するステータティース2bの巻線6はステータティース2aの巻線6とは極性が反転しているため、その位相が反転したU相となり、ステータティース2bに隣接したステータティース2cの巻線6はステータティース2bの巻線6の位相と反転、すなわち、ステータティース2aと同じ位相のU相となる。グループ3およびグループ4におけるそれぞれのステータティースの巻線においても同じであり、V相と反転したV相、W相と反転したW相となる。さらに、グループ2、グループ3およびグループ4の巻線6の巻き終り部が図3の結線図にて示されるように接続されている。なお、この図3において、15u,15v,15wはそれぞれU相,V相,W相の出力端であり、16は中性点を示し、17はそれぞれの巻線6を接続する配線である。上記説明の構成により、各グループ内のU相,V相,W相において、それぞれの隣接する巻線が互いに異なる極性となっているため、磁界分布の偏重を緩和することができ、モータ駆動時に端子間に発生する逆起電圧の波形の歪を低減することができ、したがって、鉄損を抑えることができる。
【0040】
さらに、検討をした結果によれば、それぞれ同じグループ内にあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度hと、それぞれ異なるグループにあって互いに隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度Hとの関係が
h<H≦3h (1)
を満足するように設定すれば、磁界分布が均等になるため、逆起電圧の波形の歪を低減することができ、渦電流の発生を抑制して鉄損を低減させ、かつ、永久磁石での渦電流による発熱も抑えてその減磁を抑制することができ、モータ効率を向上させることができる。
【0041】
一方、ロータ8は、ロータコア9とロータコア9に周方向等間隔に埋め込まれた複数のほぼV字状の永久磁石10とで構成され、ロータ8のステータ対向面がステータ7のロータ対向面に微小な隙間を有して対向しており、回転軸中心Oの周りに回転可能とされている。
【0042】
永久磁石10はロータ8のステータ対向面側と反対の方向に突出したほぼV字状になっており、永久磁石10のステータ側側面10aとロータ8のステータ対向面8aとの間の距離は、永久磁石10のステータ側側面10aにおける端部10b,10cよりもその中央部10dの方が大きくなっている。したがって、ロータ8のステータ対向部において磁束が比較的通りやすい部分と比較的通りにくい部分とを設ける、すなわち磁気抵抗の低い部分とそれよりも磁気抵抗の高い部分とを設けることによって、q軸方向のインダクタンスとd軸方向のインダクタンスとに差を作り、リラクタンストルクを発生させることができ、発生トルクを高トルク化することができる。
【0043】
永久磁石10の形状は、そのステータ側側面10aとロータ8のステータ対向面8aとの間の距離が、それぞれの端部より中央部の方が大きくなるような形状であればよく、たとえば、図4(a)に示すような、半径方向に垂直な直線状の永久磁石31、図4(b)に示すような、ステータ側とは反対側の方向に凸の円弧状の永久磁石32、あるいは、図4(c)に示すような、ステータ側に凸で、かつ、ロータコア33の半径以上の半径を有する円弧状の永久磁石34であってもよい。さらには、図4(d)に示すように、ロータコア35に埋め込まれる永久磁石36と、永久磁石36の位置よりもステータ(図示せず)側とは反対側に永久磁石36にほぼ同じような形状で、かつ、永久磁石36の厚さ36aより小さな幅37aを有するスリット37が設けられたロータコア35からなるロータ38であってもよい。このように永久磁石の近傍にスリットを配設することによって、スリット部において永久磁石により生じる磁束を通過させにくくし、d軸インダクタンスを減少させて、q軸インダクタンスとの差をより大きくし、より大きなリラクタンストルクを生じさせることになり、モータとしての発生トルクを増加させることができる。そして、このスリット付ロータコア35の場合においても、永久磁石の形状は、図4(a)〜図4(c)にそれぞれ示された直線状、ステータ側とは反対側の方向に凸の円弧状、あるいは、ステータ側に凸の円弧状であってもよいのは言うまでもないことである。
【0044】
なお、本実施の形態1においては、複数のステータティース間に形成されるスロット数が9(ステータティースの数も9)で、ロータを構成する永久磁石が10個であり、U・V・W相の3相の巻線一式を1組とした巻線組数が1で、かつ、1グループにおけるステータティース数が3(3叉)である。すなわち、本実施の形態1は、3叉・巻線組数1・9スロット・10極のモータを説明したものであるが、本発明は3叉・巻線組数1・9スロット・10極のモータに限るものではなく、n叉・巻線組数s・tスロット・p極のモータとしてもよい(ただし、n、s、t、pは共に正の整数)。なお、この場合、ロータ極数pは以下の式を満足する値とする。
p=2×(s(±1+3k)) かつ p>t(ただし、k=正の整数) (2)
ここで、極数を上記のように決定する理由を以下に示す。本モータ構造の特徴の1つは、磁石間ピッチとステータのティースピッチが同一で、かつ、ステータにデッドスペースができることにある。そこで、叉数と巻線組数が決まれば、機械的に極数を仮決めすることが出来る。例えば、3相モータにおける「2叉・巻線組数1」のモデルでは、スロット数(t)は叉数(n)×相数×巻線組数(s)、すなわち2×3×1=6スロットになる。スロット数(t)が6であることから、デッドスペースを確保するためには、上記(2)式を用いたところ、極数(p)は8以上の偶数となる。
【0045】
次に、仮決めしたスロット数と極数とで、モータとして成立するかを見極める。すなわち電流をU相・V相・W相の順に流したときにスムーズに回転するかを確認する。磁石の極対数をp/2とすると、磁石の誘起電圧関数は、
Be=sin(p/2×θ)
と表すことができる。ここで、3相モータであることから、U相・V相・W相は電気角で120°づつずれている。そこで、電気角で120°ずらして各相を通電したときに、ロータが同じ角度で同じ方向に回転すればよいこととなり、下記の式が成立すればよいことになる。
sin(p/2×(θ+120/s))=sin(p/2×θ±120+360k)(3)
上記(3)式の意味するところは、誘起電圧関数(ロータ)が、ある時刻のBe=0より電気角で120°ずれた位置(式の表現は機械角)にあるとき、ステータ側の別軸上で、120°(U相・V相・W相のずれ)ずれた位置を同じであれば、U相からV相、V相からW相と120°ずれた位置で通電しても、ロータ位置Be(誘起電圧関数)は、常に電気的に同じ値をとり、スムーズに1回転できることを表している。
【0046】
上記(3)式を整理すると、極対数p/2は、
p/2=s(±1+3k)
となり、極数(p)は以下のようになり、巻線組数(s)の関数となる。
【0047】
p=2×(s(±1+3k))
この関係式を用いて、極数を決定する。なお、具体例としては表1に示すとおりである。
【0048】
【表1】
Figure 2004215479
以上のように本実施の形態1によれば、ステータのそれぞれのステータティースを同相の電圧が印加される巻線が巻回される隣接するステータティース同士を1つのグループとしたものを、U相,V相およびW相の3グループに分け、同じグループ内にあって隣接するステータティースの巻線の卷回方向を互いに逆方向とし、さらに、ロータに埋め込まれた複数の永久磁石のステータ側側面とロータのステータ対向面との距離が、それぞれ永久磁石の端部側よりも中央部の方が大きくなるようなロータを構成することによって、マグネットトルク以外にリラクタンストルクも活用することになり、高トルクを発生させることができ、同時に、発生電圧の歪を抑え、したがって、鉄損を抑え、永久磁石の減磁も抑止することができ、非常に効率のよいモータを実現することができる。
【0049】
(実施の形態2)
図5〜図7は、本発明の実施の形態2のモータを説明するための図であり、図5はステータコアの上面図、図6(a)は図5の一部を拡大した部分拡大図、図6(b)はステータコアの変形例の部分拡大図、図7はステータティースの先端部の変形例を示す拡大図である。
【0050】
図5において、ステータコア41はステータティース42a,42b,42c、ステータティース43a,43b,43c、およびステータティース44a,44b,44cと、これらステータティース42a〜44cを一方の端部で連結するステータヨーク45とで構成されている。上述の実施の形態1と同様に、ステータティース42a,42b,42cでグループ42を、ステータティース43a,43b,43cでグループ43を、また、ステータティース44a,44b,44cでグループ44をそれぞれ構成し、それぞれのグループ42,43,44のステータティースに巻かれた巻線(図示せず)でそれぞれU相,V相およびW相を形成する。また、前述の実施の形態1と同様に、同一グループ内において隣接するステータティースに巻かれた巻線の卷回方向が互いに逆方向であり、さらに、それぞれ同じグループ内にあって隣接し合うステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度hと、互いに異なるグループ内にあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度Hとの関係が前記(1)式を満足するように設定されている。
【0051】
それぞれのステータティースの間で形成されるスロットをすべてほぼ同等の大きさの空間にすることによって、それぞれのステータティースに卷回される巻線の巻数を多くすることができ、巻数の増加に伴って発生トルクを大きくすることができる。
【0052】
次に、上述のグループ42を例に取って、ステータティース42a,42b,42cの先端部の形状について、図6(a)を用いて説明する。
【0053】
図6(a)は、ステータコア41におけるグループ42を示す部分拡大図である。図6(a)において、θはステータティース42a平行部の周方向中心と回転軸中心Oを通る中心線51と、ステータティース42bの平行部の周方向中心と回転軸中心Oを通る中心線52とのなす角度であり、φはステータティース42aの先端部の周方向中心と回転軸中心Oを通る中心線53と、ステータティース42bの平行部の周方向中心と回転軸中心Oを通る中心線52とのなす角度であり、αはステータティース42aの平行部におけるステータティース42bとは反対側の側面と先端部の角部56と回転軸中心Oを通る線54と、前記ステータティース42aにおける中心線51とのなす角度であり、βはステータティース42aの先端部におけるステータティース42bとは反対側の周方向端部に接し、かつ、回転軸中心Oを通る線55と、ステータティース42aの先端部の周方向中心と回転軸中心Oを通るの中心線53とのなす角度であって、ステータティース42aの平行部の中心線51とステータティース42aの先端部の周方向中心を通る中心線53とを偏移させた形状にする。つまり、(φ+β)>(θ+α)の関係が満たされることとなる。一方、グループ42のもう一つのステータティース42cはステータティース42bの中心線52に対してステータティース42aを線対称になるようにした形状とする。
【0054】
一般的に、それぞれのステータティースの巻線が卷回される平行部の幅は、巻線により発生する磁束密度をほぼ同一にするためにほぼ同等の幅を有するように形成されている。したがって、それぞれのステータティース間で形成される空間、すなわち、スロット空間の大きさをほぼ同一にするには
θ=θ=360/n 度 (n=スロット数)
=360/9 度 (本実施の形態2においては n=9)
=40 度
となるように設定すればよい。
【0055】
一方、図6(b)は、ステータコア形状の変形例を示す部分拡大図である。図6(b)において、基本的な構成は前述の図6(a)を用いて説明したものと同様であるが、本変形例においてはステータティース61a,61cの先端部の形状が、周方向両側に突出した先の例とは異なり、ステータティース61bの反対側においては周方向に突出しない、すなわち平行部の側面と同化した形状となっている。これにより、ステータティース61aの平行部におけるステータティース61bとは反対側の側面の最先端部67と回転軸中心Oを通る線68と、ステータティース61aの先端部におけるステータティース61bとは反対側の周方向端部に接し、かつ、回転軸中心Oを通る接線68とが同一のものになる。この構成の場合には、それぞれの角度の関係が(φ+β)=(θ+α)となり、ステータティース61bの周方向中心と回転軸中心Oを通る中心線63に対して線対称となるステータティース61a,61cそれぞれの先端部の周方向中心と回転軸中心Oを通る中心線64,64aが、ステータティース61a,61cのそれぞれの平行部の周方向中心と回転軸中心Oを通る中心線62a,62bから偏移することとなり、ステータティース61bとそれに隣接したステータティース61a,61cとの間の各スロットの空間66は、互いにその容積が等しくなり、かつ比較的大きな空間66となるので、巻線の巻数を増加させることができる。なお、このとき、それぞれ同じグループ内にあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度hと、それぞれ異なるグループ内にあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度Hとの関係が、前述の実施の形態1における(1)式を満足するように設定する。
【0056】
また、他のグループにおけるそれぞれのステータティースの先端部の形状についても、ステータティース42a〜42cの場合と同様の方法により(φ+β)>(θ+α)の関係が満たされる形状とすればよい。また、ステータティース61a〜61cの形状のモータを構成する場合には、他のグループにおけるそれぞれのステータティースの先端部の形状が(φ+β)=(θ+α)の関係を満たすように決定すればよい。
【0057】
しかしながら、図7にて示されるような形状のステータティースを構成した場合には、ステータティース55aの先端部の周方向中心がステータティース55aの平行部の周方向中心から偏移した形状となっているものの、平行部の側面56aが、先端部の周方向突出端部57aよりも周方向にはみ出した状態、すなわち、(φ+β)<(θ+α)の関係となり、ステータティース55aの平行部とステータティース55aの先端部との境界部分58の面積が小さくなる。この境界部分58の面積が小さくなると、ステータティース55aに発生する磁束59が絞り込まれて磁束が飽和しやすくなり、かつ、磁束59の方向が急激に変化するとになり、その変化が急激になる境界部分58での磁気抵抗が増して磁束の流れが非効率的となる。したがって、平行部と先端部との偏移の関係が、(φ+β)<(θ+α)の関係となる形状は好ましくない。
【0058】
ステータコアとステータコアの複数のステータティースに卷回された巻線からなるステータのロータ対向面に、微小な隙間を有して回転軸中心の周りに回転可能で、かつ、ロータコアとロータコアに周方向に等間隔に埋め込まれた複数の永久磁石とからなるロータのステータ対向面が対向した構成については、前述の実施の形態1と同様である。
【0059】
なお、本実施の形態においては、3叉(1グループにおけるステータティース数が3本)のモータを例として説明したが、実施の形態1にて述べたようにn叉(ただし、n=正の整数)とした構成も実現可能である。その場合、叉数の偶数・奇数にかかわらず、1グループにおける両端の2本のステータティースのみ、すなわち、同じグループにおいて他のグループのステータティースと隣接するステータティースのみ、先端部の周方向中心を通る中心線が平行部の中心線から偏移した形状とすればよい。なお、その際、先端部の周方向中心を通る中心線と、平行部の周方向中心を通る中心線とが、(φ+β)≧(θ+α)の範囲内において偏移した形状とすることが好ましい。
【0060】
以上のように本実施の形態2によれば、前述の実施の形態と同様に複数のステータティースを3つのグループに分け、同じグループ内の中央にあるステータティースの両側に隣接したそれぞれのステータティースの巻線が巻かれる平行部の回転軸中心を通る中心線をそれぞれのステータティースのステータヨークとは反対側の先端部の周方向中心を通り、かつ、回転軸中心を通る中心線から偏移させたことにより、隣接するステータティースで形成されるスロット空間を大きくすることができ、それぞれのステータティースに巻かれる巻線の巻数を増加させることができる。また、前述の実施の形態1と同様に、ロータのステータ対向面とステータ側側面との距離がステータ側側面の端部よりも中央部の方が大きくなるような形状の複数の永久磁石が埋め込まれたロータ(以下、永久磁石埋込型ロータと言う)の構成とすることによって、マグネットトルク以外にリラクタンストルクも活用することになり、より一層高いトルクを発生させることができる。そして、同じグループ内にあって隣接するステータティースの巻線の卷回方向が互いに逆方向となった構成とすることによって、発生電圧の歪を抑えることができ、したがって、鉄損も抑えられ、非常に効率のよいモータを実現することができる。
【0061】
(実施の形態3)
図8〜図9は、本発明の実施の形態3のモータを説明するための図であり、図8は回転軸中心軸に垂直な面で断面にしたステータコアとその内周面に対向するロータの概略断面図、図9はステータコアを構成するステータティース形状を説明するためのステータコアの部分拡大図である。
【0062】
図8において、ステータコア71はステータティース72a,72b,72c、ステータティース73a,73b,73c、およびステータティース74a,74b,74cと、ステータヨーク75とからなり、前述の実施の形態1と同様に、複数のステータティース72a〜74cがそれぞれ3つのグループ72、グループ73およびグループ74に分けられる。同じグループ内では、隣接するステータティースに卷回される巻線76の卷回方向が互いに逆方向になるように構成されている。ステータコア71と、ステータコア71のそれぞれのステータティース72a〜74cに巻かれた巻線76とでステータ77が構成され、それぞれのステータティースのステータヨークとは反対側の先端部のロータ対向面に小さな隙間を有して回転軸中心Oの周りに回転可能に永久磁石埋込型ロータ78のステータ対向面が対向している。また、前述の実施の形態1と同様に、それぞれ同じグループ内にあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度hと、それぞれ異なるグループにあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度Hとの関係が前述の(1)式を満足するように設定されている。
【0063】
図9は、図8のたとえばグループ72を取り出したステータコア71の部分拡大図である。以下、図9について説明する。ステータコア71を構成するステータティース72aのステータヨークとは反対側の先端部81のそれぞれの周方向端部において、ロータ78のステータ対向面82に対向するステータティース72aの先端部81のロータ対向面が、それぞれの周方向端部の近傍でロータ78のステータ対向面82から離れるような切除部83,84を有する形状に形成されている。なお、切除部83と切除部84のそれぞれの大きさはほぼ同等になるように形成するのがよい。すべてのステータティースの先端部が同様な形状を有するように形成されてステータコア71を構成している。それぞれのステータティースの先端部をこのような形状にすることにより、それぞれのステータティースにおいて急激な磁界変化を緩和することができるため、逆起電圧の波形を一層正弦波に近づけることになり、トルクリップルおよびコギングトルクを低減させる。
【0064】
また、それぞれのステータティースの形状、配置を、前述の実施の形態2と同様のステータティースの形状、配置とすることによって、前述の実施の形態2と同様の効果が得られることは言うまでもないことである。
【0065】
以上のように本実施の形態3によれば、ステータティースの先端部のロータ対向面が、その先端部のそれぞれの周方向端部近傍においてロータのステータ対向面から離れるような形状を有するように、ステータコアを構成するそれぞれのステータティースを形成することによって、それぞれのステータティースにおいて急激な磁界変化を緩和することができるため、高トルクを発生させることができると同時に、発生電圧の波形をより正弦波に近づけ、トルクリップルおよびコギングトルクを低減させることができ、さらに、発生電圧の歪を抑えることができ、したがって、鉄損も抑えられ、非常に効率のよいモータを実現することができる。
【0066】
(実施の形態4)
図10(a)は、本発明の実施の形態4のモータを説明するための図であり、ステータコアの概略上面図である。
【0067】
図10(a)に示すように、ステータコア91は、ステータティース92a,92b,92c、ステータティース93a,93b,93c、およびステータティース94a,94b,94cと、これらステータティース92a〜94cを一方の端部で連結するステータヨーク95とで構成されている。前述の実施の形態1と同様に、それぞれのステータティース92a〜94cを3つのグループ92、グループ93およびグループ94に分け、同一グループ内において隣接するステータティースに巻かれた巻線(図示せず)の卷回方向が互いに逆方向であり、また、それぞれ同じグループ内にあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度hと、それぞれ異なるグループにあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度Hとの関係が前述の(1)式を満足するように設定されており、さらに、それぞれのステータティース92a〜94cのロータ対向面に小さな隙間を有して永久磁石埋込型ロータ(図示せず)が対向している。
【0068】
ここで、グループ92のステータティースについて詳細を説明する。グループ92の中央部にあるステータティース92bのステータヨーク95とは反対側の先端部のロータ(図示せず)に対向する面に、そのロータ対向面の周方向の長さが略3等分されるような形でほぼ矩形形状の凹部96が形成されている。ステータティース92bに凹部96を形成することによって、ステータティース92bに巻かれた巻線(図示せず)によってステータティース92bがたとえばS極に励磁されたとき、凹部96は見掛け上N極であるかのように振舞う。したがって、凹部96によってステータティース92bの先端部における磁極が、見掛け上S極,N極およびS極に細分化されたものとなる。他のグループ93およびグループ94のそれぞれの中央部にあるステータティース93bおよびステータティース94bもステータティース92bと同様の凹部が形成されており、それぞれについても、その先端部における磁極が見掛け上S極,N極,S極に細分化される。これによって、高トルクを発生させると同時に、トルクリップルを小さく抑えることができる。
【0069】
なお、凹部は1個のステータティースに1個の凹部に限ることはなく、図10(b)に示すように、ステータティース97の先端部に2個の凹部98a,98bを形成してもよいし、さらに、3個以上であってもよい。また、凹部の形状は、矩形形状に限るものではなく、図10(c)に示すように、たとえば円弧状の凹部99であってもよく、当然複数個の円弧状凹部でもよい。また、それぞれのグループの中央部にあるそれぞれの先端部に限ることはなく、他のステータティースに同様の凹部を設けてもよいのは言うまでもないことである。
【0070】
なお、前述の実施の形態2と同様のステータティースの配置、あるいは、前述の実施の形態3と同様の先端部の形状を、本実施の形態3のそれぞれのステータティースの形状とすることによって、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0071】
また、上述の実施の形態1〜実施の形態4において、ロータがステータの内側にある構造のいわゆるインナーロータ型モータについて説明しているが、ロータがステータの外側にあるいわゆるアウターロータ型モータの構造としても同様の効果が発揮されるのは言うまでもない。
【0072】
以上のように本実施の形態4によれば、3つのグループのそれぞれの中央部にあるステータティースに凹部を形成することによって、前述の実施の形態1と同様に、マグネットトルク以外にリラクタンストルクも活用して、高トルクを発生させることができ、同時に、トルクリップルも抑えることができ、さらに、発生電圧の歪を抑えることができ、したがって、鉄損を抑え、永久磁石の減磁も抑止することができて、非常に効率のよいモータを実現することができる。
【0073】
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5のモータを説明するための図であり、ステータコアの概略上面図である。
【0074】
図11に示すように、ステータコア101はステータティース102a,102b,102c、ステータティース103a,103b,103c、およびステータティース104a,104b,104cと、これらステータティース102a〜104cの一方の端部を連結したステータヨーク105とで構成されており、前述の実施の形態1と同様に、それらのステータティース102a〜104cが3つのグループ102,103,104のそれぞれに分けられている。また、それぞれのステータティース102a〜104cの互いに隣接するステータティース間には巻線(図示せず)が卷回される空間となるスロット106が形成される。ステータティース102aの平行部のそれぞれの側面102aL,102aRと、それらに連結したそれぞれのステータヨーク105のロータ側の側面105aL,105aRのなすそれぞれの角度は、ステータティース102aに巻かれる巻線が整列巻きされ、スロット空間に対してより多くの巻線巻数を可能とするために、ほぼ直角となるように形成されている。また、ステータティース102b〜104cのそれぞれの平行部における側面と、ステータヨーク105のそれぞれのロータ側の側面とのなす角は、ステータティース102aと同様に、それぞれほぼ直角である。ステータヨーク105のロータ側の側面105aRと側面105bLとは交点105abにおいて交叉し、扁平したほぼV字状の形状を有し、スロット106を構成するステータヨーク105のロータ側の側面107を形成する。さらに、ステータヨーク105のロータ側の側面107に相対する外側の側面部107sは、ステータヨーク105のロータ側の側面105aRと側面105bLにそれぞれ平行で、かつ、ロータ回転軸中心Oを中心とした円110の外周に接する線により、それぞれ側面107aR、側面107bLが形成される。なお、このとき、側面部107sにおける、側面105aRと側面105bLとにそれぞれ平行な面107aR、107bLが互いに交わる交点108aに、アールをつけた形状としても良い。
【0075】
一方、隣り合うグループ103およびグループ104にあって、それぞれ隣り合ったステータティース103a,104c間のスロット106におけるステータヨーク105のロータ側の側面109は、前述の側面105aRの長さとそれぞれほぼ等しい長さを有する側面105aLと側面105cR、およびこれら側面105aLと側面105cRとを結ぶ側面105cから形成される。ここで、ステータヨーク105の側面109に相対し、スロット106とは反対側に位置する外側の側面部109sは、ステータヨーク105の側面105aLに平行で、かつ、ロータ回転軸中心Oを中心とした円110の外周に接する側面109aLと、ステータヨーク105の側面105cRに平行で、かつ、回転軸中心Oを中心とした円110の外周に接する側面109cR、ならびに側面105cに平行な側面109cから形成される。このとき、側面105cと側面109cとの間隔は、側面105aLと側面109aLとの間隔(側面105cRと側面109cRとの間隔とも同じ)と同一の間隔になるように形成される。このように形成することにより、前述の側面部107sにおける側面107aRと側面部109sにおける側面109aLとが一直線になる。なお、側面109aLと側面109cとが交差する交点108b、ならびに側面109cRと側面109cとが交差する交点108cに、前述の交点108aと同様にアールをつけた形状としても良い。
【0076】
それぞれのステータティース間に形成されるそれぞれのスロットに相対するステータヨークのロータ側とは反対側の側面を、上述と同様に形成することによって、ステータヨークの幅wは全周にわたってほぼ等しい幅を有することになる。このとき、ステータヨークの幅wとステータティースの平行部の幅Wとの関係を、
W×1/2≦w≦W×3/2
の範囲とすることが望ましい。
【0077】
また、スロット106に対向しているステータヨーク105のロータ(図示せず)側とは反対側の側面部107sおよび側面部109sは、それぞれのステータティース102a〜104cにおけるステータヨーク105のロータ側とは反対側の側面に内接する回転軸中心Oを中心とした円110より、ロータ側とは反対側(半径方向外側)の方向に突出した形状になっている。
【0078】
このようにスロット106に対応してロータ側とは反対側のステータヨーク105の側面部107s,109sをロータとは反対側の方向に突出した形状になるようにし、かつ、ステータヨークの幅wを全周にわたってほぼ等しいものになるようにすることによって、磁気抵抗のバランスをよくし、ほぼ均一な磁束を発生させ、安定した効率のよい磁界を得ることができる。
【0079】
上述のステータコア101を用いて、ステータコア101を構成する複数のステータティース102a〜104cを3つのグループに分け、同一グループ内において隣接するステータティースに巻かれた巻線(図示せず)の卷回方向が互いに逆方向であり、また、それぞれ同じグループ内にあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度hと、それぞれ異なるグループにあって隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度Hとの関係が前述の(1)式を満足するように設定されており、さらに、それぞれのステータティース102a〜104cの内周面に小さな隙間を有して永久磁石埋込型ロータ(図示せず)が対向している構成は前述の実施の形態1と同様である。
【0080】
なお、前述の実施の形態2〜実施の形態4におけるステータコアのそれぞれのステータティースの形状あるいは配置を適用することができるのは言うまでもない。
【0081】
また、上述の実施の形態1〜実施の形態5において説明されたようなステータとロータの構成は、ロータを回転駆動することによって周知のようにほぼ正弦波波形の電圧を発生することになり、効率のよい発電機となることは言うまでもない。
【0082】
以上のように本実施の形態5によれば、複数のステータティース102a〜104cと、幅がほぼ均一なステータヨーク105とによりステータコア101を構成することによって、磁気抵抗のバランスをよくし、ほぼ均一な磁束を発生させ、安定した効率のよい磁界を得ることができ、かつ、前述の実施の形態1と同様に、高トルクを発生させることができ、同時に、発生電圧の歪を小さくして鉄損を抑え、永久磁石の減磁も抑止することができ、非常に効率のよいモータを実現することができる。
【0083】
(実施の形態6)
以下に、本発明の実施の形態6について説明する。
【0084】
本発明のモータは上述した実施形態では説明の便宜上内転型モータ(インナーロータ型モータ)で説明したが、外転型モータ、いわゆるアウターロータ型モータでも同様の効果が得られる。以下に、このアウターロータ型モータの実施形態を図12に示す。ロータとステータの位置関係は内外が逆になっただけで、他のものは基本的に同一である。アウターロータ型モータは、大型のものは作りにくいが、巻線を施すステータの開口部が外向きとなるため、量産上線巻がしやすいという特徴がある。
【0085】
図12において、110はステータ、111,112,113はそれぞれ同相の電圧が印加される巻線が卷回された複数のステータティースを有するグループであり、114は外転磁石、115は磁石の固定フレームであり、116は磁石114とフレーム115とからなるロータである。通常、フレーム115は磁石ヨークも兼ねている。ステータティース111a、111b、111cとステータティース112a、112b、112c及びステータティース113a、113b、113cはそれぞれ上記の3グループに区分されたU、V、W相に相当する。ここでステータ110は外部との固定板に結合され、ロータ116は軸、軸受けを介してステータ110と回転自在に結合される。117はステータ巻線である。
【0086】
なお、図12では内転型モータで例として取り上げた埋め込み磁石型の構成、いわゆるIPMモータを例にとって説明しているが、表面磁石型モータ、いわゆるSPMモータとすることも可能であることはいうまでもない。
【0087】
(実施の形態7)
以下に、本発明の実施の形態7について説明する。
【0088】
上述してきた説明ではブラシレスタイプモータを例にとって説明しているが、ブラシ整流子付きモータでも同様の構成が可能であり、上述した実施形態と同様の効果が得られる。本実施形態はまさにその構成にて実現されるものである。ブラシ整流子付きモータはアウターロータブラシレスモータと似た構成であり、外部に磁石、内部に巻線を有するステータを配することが一般的である。ただ、本実施形態はアウターロータブラシレスモータと異なり、回転する部分は内側に位置する巻線側であり、このため巻線にブラシ整流子を介して給電する機構を必要とする。以上の構成を用いたSPMブラシ整流子付きモータの例を図13に示す。
【0089】
図13において、118はロータ、119,120,121はそれぞれ同相の電圧が印加される巻線が卷回される複数のステータティースを有するグループ、122は磁石、123は磁石の固定フレームであり、124は磁石122とフレーム123とからなるステータである。通常、フレーム124は磁石ヨークも兼ねている。ステータティース118a、118b、118cとステータティース119a、119b、119c及びステータティース120a、120b、120cはそれぞれ上記の3グループに区分されたU、V、W相に相当する。126は給電のためのブラシ、127は整流子、128は回転軸、129はブラシ保持器、130は給電線である。ステータ124は外部との固定板(図示せず)に結合され、ロータ118は回転軸128、軸受け(図示せず)を介して、ステータ124と回転自在に結合される。
【0090】
(実施の形態8)
以下に、本発明の実施の形態8について説明する。
【0091】
モータの軽量化のためにアルミまたはアルミ合金を巻線に使用することは一般的であるが、通常、モータに使用する銅線をアルミ線に変更しようとする場合、アルミ線の抵抗値は銅線の約1.6倍であるため、モータの温度上昇を変えないようにするためには、ステータロータ部を銅線モータの約26%増しの体格とする必要がある。本発明のモータは体積当たりのトルクが通常構成のモータの2倍程度と高く設計することが可能であるため、アルミ線またはアルミ合金巻線を使用しても、通常の銅線モータより小型化が可能であり、体積、重量、コスト共に低減することができる。
【0092】
アルミ線またはアルミ合金線は半田付け性が悪い、この欠点を補う目的で、本実施形態においては、銅を含まない半田付け性の良好な金属、例えば鉄、ニッケル、亜鉛、錫または銀、あるいはこれら2つ以上の組み合わせ、もしくはこれらの金属を主成分とする合金でアルミ線またはアルミ合金線を被覆したものを使用する。
【0093】
図14は上記アルミ線またはアルミ合金線の断面を示すものである。131はアルミ線またはアルミ合金線で、モータの巻線主要部であり、132はこのアルミ線またはアルミ合金線の表面を覆った、鉄、ニッケル、亜鉛、錫または銀、あるいはこれら2つ以上の組み合わせ、もしくはこれらの金属を主成分とする合金であり、133は絶縁被覆膜である。
【0094】
上記した金属または合金は、アルミ線またはアルミ合金線をモータに巻線した際の端部のみを覆うようにしてもかまわない。これらの金属または合金は、巻線前または巻線後に焼き嵌めまたはカシメでアルミ線またはアルミ合金線に固定することもできる。この金属または合金は円筒状または多角形上の断面を持つものであり、軸方向に途切れていてもかまわない。アルミ線またはアルミ合金線を覆う上記金属は、その目的からして巻線の結合部である端部を覆っていれば良い訳であるから、モータに巻線した際の端部に前記金属または合金を焼き嵌め、またはカシメで固定したものを使用すればいい。この例を図15を用いて説明する。図15(a)(b)において、134aは焼き嵌めで固定された金属環であり、134bはカシメ固定された金属環、135はそのカシメ部を示す。なお、この金属は切れ目のない環状物である必要はなく、環の軸方向に一部または全部に切れ目があっても同様の効果を得ることは可能である。
【0095】
(実施の形態9)
以下に、本発明の実施の形態9について説明する。
【0096】
ブラシレスモータは駆動回路用基板を内蔵するものが多い。よって、本実施の形態9では、この回路基板の配線用金属を通常の銅以外の金属で、上述してきた実施形態にて述べたような半田性の良好なものを使用することによって、他の構造に比べて小型でかつ完全に銅を含まない回路基板内蔵型ブラシレスモータを実現する。また、ブラシ整流子付きモータの場合は、通常、ブラシ整流子に含まれる銅成分を含まないものを使用することによって、完全に銅を含まないモータを実現することができる。また、コネクタを持つ構造のモーターについても、同様にコネクタに銅を含まない金属を使用することによって、完全に銅を含まないモータを実現することができる。
【0097】
(実施の形態10)
以下に、本発明の実施の形態10について説明する。
【0098】
モータにはリード線をつけた構造のものもあるが、完全に銅を含まないモータとする為には、このリード線もアルミ線またはアルミ合金線で構成する必要がある。このとき、銅を含まない半田付け性の良好な金属でアルミ線またはアルミ合金線の表面を被覆したものを使用するか、端部に銅を含まない半田付け性の良好な金属でアルミ線またはアルミ合金線をカシメまたは焼き嵌めで装着する。前述の実施の形態と同様に、この金属は円筒状または多角形上の断面を持つものであればよく、軸方向に途切れていてもかまわない。
【0099】
図16(a)(b)(c)において、136は上述した金属で覆われたアルミ線またはアルミ合金線であり、モータに給電のためのリード線として使用される。137は絶縁被覆、138は132または134a、134bで覆われたアルミ線であり、巻き付け半田部139で半田付けされる。140はアルミまたはアルミ合金リード線の心線、141は心線140にカシメまたは焼き嵌め固定された半田付け性の良好な金属環、142はアルミまたはアルミ合金リード線の心線140と巻線138を固定するカシメ用の環である。
【0100】
なお、上記した説明では、アルミ線またはアルミ合金巻線を例にとって説明したが、銅線を使わないモータという意味ではアルミ以外の金属や合金を使用することも可能なことはいうまでもない。
【0101】
以上、実施の形態1〜実施の形態10について説明した。なお、上記実施の形態1〜実施の形態10のモータジェネレータをPEV(Pure Electric Vehicle:純粋電気自動車)や、HEV(Hybrid Electric Vehicle:ハイブリッド電気自動車)、FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle:燃料電池自動車)等の自動車駆動用モータとして使用することにより、従来のように高圧系と低圧系の2種類のモータジェネレータを備える必要やDC−DCコンバータを別途備える必要がなくなるので、省スペースでかつ低コストな電気自動車駆動システムにすることができ、従って、低コストで、車室内をより広く活用することのできる電気自動車を提供することができる。このことは、家電機器、ロボット等の内部に設けられる、機器やロボットの駆動用モータとして用いた場合にも同様のことがいえ、同様の効果が発揮される。
【0102】
【発明の効果】
以上のように、本発明のモータを構成することによって、埋込み永久磁石型集中巻きモータとしての高トルクを発生させるとともに、ステータティースの各グループにおいて、隣り合ったステータティースの巻線が互いに異なる極性であるため、磁界分布の偏重を緩和することができ、モータ駆動時の端子間発生電圧の歪を抑えることができる。したがって、渦電流の発生を低減させて鉄損の発生を抑制することができる。また、永久磁石での渦電流による熱発生が小さくなることによって、永久磁石の減磁も抑止することができ、非常に効率の高いモータが実現することができる。
【0103】
また、本発明の構成によれば、同一体格でモータ極数を増加させることができるため、トルクの高いモータを実現できるという大きな効果が得られる。
【0104】
さらに、この高トルク、歪みの少ない発電波形という特色を生かすことによって、モータ巻線に銅線を用いずかつモータ体積が通常の銅線モータより大きくならず、また誘起電圧波形の歪みも少なく効率のいい、省資源性に優れたモータを実現することができる。これによって、ハイブリッド自動車のエンジン内蔵モータや、電気自動車用主動力モータ、さらには車載用の各種モータ、例えば空調用モータも省銅線化を実現することが可能となる。
【0105】
また、アルミ線モータは鉄の再生上のメリットだけでなく、体格が大きくならずに軽量化できるという点から、家電製品やロボットにも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示すモータ主要部を説明するための主要部概略断面図
【図2】本発明の実施の形態1における巻線の卷回方向を説明するための概略展開図
【図3】本発明の実施の形態1における各巻線の接続状態を示す結線図
【図4】(a)は本発明の実施の形態1における永久磁石の他の例を示す概略断面図
(b)は本発明の実施の形態1における永久磁石の他の例を示す概略断面図
(c)は本発明の実施の形態1における永久磁石の他の例を示す概略断面図
(d)は本発明の実施の形態1におけるロータコアの他の一例を示す概略断面図
【図5】本発明の実施の形態2におけるステータコアを説明するためのステータコア上面図
【図6】(a)は本発明の実施の形態2におけるステータコアを説明するための部分拡大図
(b)は本発明の実施の形態2におけるステータコアの変形例を説明するための部分拡大図
【図7】本発明として適さないステータティースの形状の一例を説明するための部分拡大図
【図8】本発明の実施の形態3におけるモータ主要部を説明するための概略断面図
【図9】本発明の実施の形態3におけるステータコアを説明するための部分拡大図
【図10】(a)は本発明の実施の形態4におけるステータコアを説明するための概略上面図
(b)は本発明の実施の形態4における凹部の他の一例を示す部分図
(c)は本発明の実施の形態4における凹部の形状の他の例を示す部分図
【図11】本発明の実施の形態5におけるステータコアを説明するための概略上面図
【図12】本発明の実施の形態6におけるモータの主要部を説明するための概略断面図
【図13】本発明の実施の形態7におけるモータの主要部を説明するための概略断面図
【図14】本発明の実施の形態8におけるアルミ巻線を示す概略断面図
【図15】(a)は本発明の実施の形態8におけるアルミ巻線端部を示す概略図
(b)は本発明の実施の形態8における他の例のアルミ巻線端部を示す概略図
【図16】(a)は本発明の実施の形態10におけるリード線及びアルミ巻線の接続状態を示す概略図
(b)は本発明の実施の形態10における他の例のリード線及びアルミ巻線の接続状態を示す概略図
(c)は本発明の実施の形態10における他の例のリード線及びアルミ巻線の接続状態を示す概略図
【図17】従来のモータの主要部を示す概略断面図
【符号の説明】
1 ステータコア
2 グループ
2a,2b,2c ステータティース
3 グループ
3a,3b,3c ステータティース
4 グループ
4a,4b,4c ステータティース
5 ステータヨーク
6 巻線
6a,6b スロット(空間)
7 ステータ
8 ロータ
8a ステータ対向面
9 ロータコア
10 永久磁石
10a 側面
10b,10c 端部
10d 中央部
15u,15v,15w 各相出力端
16 中性点
17 配線
31,32 永久磁石
33 ロータコア
34 永久磁石
35 ロータコア
36 永久磁石
36a 厚さ
37 スリット
37a 幅
38 ロータ
41 ステータコア
42 グループ
42a,42b,42c ステータティース
43 グループ
43a,43b,43c ステータティース
44 グループ
44a,44b,44c ステータティース
45 ステータヨーク
55a,55b ステータティース
56 先端部突出部
56a 側面
57a 突出端部
58 境界部分
59 磁束
61a,61b,61c ステータティース
66 スロット(空間)
71 ステータコア
72 ステータティース
72a,72b,72c ステータティース
73 ステータティース
73a,73b,73c ステータティース
74 ステータティース
74a,74b,74c ステータティース
75 ステータヨーク
76 巻線
77 ステータ
78 ロータ
81 先端部
82 ステータ対向面
83,84 切除部
91 ステータコア
92 グループ
92a,92b,92c ステータティース
93 グループ
93a,93b,93c ステータティース
94 グループ
94a,94b,94c ステータティース
95 ステータヨーク
96 凹部
97 ステータティース
98a,98b,99 凹部
101 ステータコア
101a,101b,101c ステータティース
102 グループ
102a,102b,102c ステータティース
102aL,102aR,102bL,102bR 側面
103 グループ
103a,103b,103c ステータティース
104 グループ
104a,104b,104c ステータティース
105 ステータヨーク
105aL,105aR,105bL,105bR,105cL,105cR側面
106 スロット(空間)
107 側面
107s 側面部
109 側面
109s 側面部
110 ステータコア
111 U相グループ
111a,111b,111c U相ステータティース
112 V相グループ
112a,112b,112c V相ステータティース
113 W相グループ
113a,113b,113c W相ステータティース
114 ロータ磁石部
115 フレーム
116 ロータ
117 巻線部
118 ステータコア
119 U相グループ
119a,119b,119c U相ステータティース
120 V相グループ
120a,120b,120c V相ステータティース
121 W相グループ
121a,121b,121c W相ステータティース
122 ロータ磁石部
123 フレーム
124 ロータ
125 巻線部
126 ブラシ
127 整流子
128 シャフト
131 アルミ線
132 半田付け性の良好な金属
133 絶縁皮膜
134a 半田付け性の良好な金属環(焼き嵌めまたは隙間嵌め)
134b 半田付け性の良好な金属環(カシメ)
135 カシメ部
136 リード線心線
137 絶縁被覆
138 アルミ線
139 巻付け半田部
140 リード線心線
141 金属環
142 金属環
143a,143b,143c ステータティース
144 ステータヨーク
145 ステータコア
146a,146b,146c 巻線
146 ステータ
147 ロータ
149 永久磁石
149a 対向面
149b,149c 端部

Claims (38)

  1. 複数のステータティース、前記複数のステータティースを連結するステータヨークからなるステータコア、および前記複数のステータティースのそれぞれに巻かれた巻線からなるステータと、ロータコアと前記ロータコアに埋め込まれた複数の永久磁石からなるロータとを備え、
    同相の電圧が印加される巻線が卷回された隣接する複数のステータティースにより構成されたグループを複数備え、同じグループ内において隣接する複数のステータティースの巻線の卷回方向を互いに逆方向とし、隣接する複数のグループにはそれぞれに異相の電圧が印加されることを特徴とするモータ。
  2. 3s個(ただし、s=正の整数)のグループを備え、各グループはそれぞれn個(ただし、n=正の整数)のステータティースにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記ロータの極数をp、前記ステータティースの数をtとし、U・V・Wの3相の巻線1式を1組とした巻線組数をs(ただし、p、t、sは共に正の整数)としたときに、
    p=2×(s(±1+3k)) かつ p>t (ただし、k=正の整数)
    の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. それぞれ同じグループ内にあって互いに隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度hと、それぞれ異なるグループにあって互いに隣接するステータティースの間に形成されるスロット開口部の角度Hとが
    h<H≦3h
    の関係にあることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
  5. 前記グループ内において異なるグループのステータティースと隣接する、各グループ内の両端に位置するステータティースのそれぞれの先端部の周方向中心を通る中心線が、前記各グループ内の両端に位置するステータティースのそれぞれの平行部の周方向中心を通る中心線から周方向に偏移した形状であることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載のモータ。
  6. 前記各グループ内の両端に位置するステータティースのそれぞれの先端部の周方向端部が、前記各グループ内の両端に位置するステータティースのそれぞれの平行部の幅方向内方に位置しない形状であることを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  7. 前記ステータコアを構成する前記複数のステータティースにおいて、前記ロータのステータ対向面に対向するそれぞれのステータティースの先端部の周方向端部の近傍に、前記ロータのステータ対向面から離れるように、切除部がそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載のモータ。
  8. 前記グループを構成する複数のステータティースのうち、少なくとも1つのステータティースの前記ロータ側にある先端部に、少なくとも1個の凹部を設けたことを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載のモータ。
  9. 前記凹部は、少なくとも矩形状および円弧状のいずれか一方の形状であることを特徴とする請求項8に記載のモータ。
  10. 前記ステータにおける前記ステータヨークのロータ側とは反対側の側面が、モータの回転軸中心から前記複数のステータティースのロータ側とは反対側の側面までを半径とした円よりもロータ側とは反対側に突出した形状で、かつ、前記複数のステータティース間を連結するそれぞれのステータヨークの幅wが前記ステータコア全周にわたって等しいことを特徴とする請求項3から請求項9のいずれかに記載のモータ。
  11. 前記ステータヨークの幅wは、前記ステータティースの巻線が巻かれる平行部の幅Wに対して、
    W×1/2≦w≦W×3/2
    の関係にあることを特徴とする請求項10に記載のモータ。
  12. 前記ロータが表面磁石型ロータであることを特徴とする請求項3から請求項11のいずれかに記載のモータ。
  13. 前記ロータが埋め込み磁石型ロータであることを特徴とする請求項3から請求項11のいずれかに記載のモータ。
  14. 前記ロータに備えられる複数の永久磁石とほぼ同じ形状を有し、かつ、前記永久磁石の厚さより小さな幅を有する複数のスリットが、前記複数の永久磁石のステータ側とは反対側に設けられた構成のロータコアを有することを特徴とする請求項3から請求項13のいずれかに記載のモータ。
  15. 前記複数の永久磁石を備える前記ロータにおいて、それぞれの永久磁石のステータ側側面と前記ロータのステータ対向面との間の距離が、前記複数の永久磁石のそれぞれの端部よりも中央部の方が大きい形状であることを特徴とする請求項3から請求項14のいずれかに記載のモータ。
  16. 前記ロータを構成する前記複数の永久磁石の形状は、前記ロータのステータ対向面側とは反対の方向に突出したほぼV字状であることを特徴とする請求項15に記載のモータ。
  17. 前記ロータを構成する前記複数の永久磁石の形状は、前記ロータの半径方向に垂直な直線状であることを特徴とする請求項15に記載のモータ。
  18. 前記ロータを構成する前記複数の永久磁石の形状は、前記ロータのステータ対向面側とは反対の方向に突出した円弧状であることを特徴とする請求項15に記載のモータ。
  19. 対向面側に突出し、かつ、前記ロータを構成する前記ロータコアの半径よりも大きな半径を有する円弧状であることを特徴とする請求項15に記載のモータ。
  20. 前記各グループはそれぞれ3個のステータティースで構成され、総ステータティース数が9s個、ロータ極数がp=10sであることを特徴とする請求項3から請求項19のいずれかに記載のモータ。
  21. 前記ロータがアウターロータ構造であることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載のモータ。
  22. 前記ロータに電機子巻線を設け、前記電機子巻線にブラシ、整流子を介して給電されることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載のモータ。
  23. 電機子巻線としてアルミ線またはアルミ合金線を用いたことを特徴とする請求項1から22のいずれかに記載のモータ。
  24. 半田付け性の良好な金属または合金によって表面が覆われたアルミ線またはアルミ合金線を電機子巻線として用いたことを特徴とする請求項1から22のいずれかに記載のモータ。
  25. 半田付け性の良好な金属または合金によって端部表面が覆われたアルミ線またはアルミ合金線を電機子巻線として用いたこと特徴とする請求項1から22のいずれかに記載のモータ。
  26. 前記半田付け性の良好な金属または合金によって端部表面が覆われたアルミ線またはアルミ合金線において、前記半田付け性の良好な金属または合金はカシメまたは焼き嵌め固定されていることを特徴とする請求項25に記載のモータ。
  27. 回路基板を内蔵し、前記回路基板の配線パターンとして、鉄、ニッケル、亜鉛、錫または銀、あるいはこれら2つ以上の組み合わせ、もしくはこれらの金属を主成分とする合金を用いたことを特徴とする請求項1から請求項21および請求項23から請求項26のいずれかに記載のモータ。
  28. ブラシや整流子として、鉄、ニッケル、亜鉛、錫または銀、あるいはこれら2つ以上の組み合わせ、もしくはこれらの金属を主成分とする合金またはこれらの金属と炭素の混合物、もしくは炭素を用いたことを特徴とする請求項22に記載のモータ。
  29. 鉄、ニッケル、亜鉛、錫または銀、あるいはこれら2つ以上の組み合わせ、もしくはこれらの金属を主成分とする合金から構成されるコネクタを更に具備したことを特徴とする請求項1から請求項28のいずれかに記載のモータ。
  30. 半田付け性の良好な金属または合金によって端部が被覆されたアルミ線またはアルミ合金線を給電用リード線として用いたことを特徴とする請求項1から請求項29のいずれかに記載のモータ。
  31. 半田付け性の良好な金属または合金が端部にカシメまたは焼き嵌め固定されたアルミ線またはアルミ合金線を給電用リード線として用いたことを特徴とする請求項1から請求項30のいずれかに記載のモータ。
  32. 前記半田付け性の良好な金属とは、鉄、ニッケル、亜鉛、錫または銀、あるいはこれら2つ以上の組み合わせ、もしくはこれらの金属を主成分とする合金であることを特徴とする請求項24から請求項26および請求項30から請求項31のいずれかに記載のモータ。
  33. 請求項1から32のいずれかに記載のモータを自動車駆動用モータとして具備したことを特徴とする自動車。
  34. 請求項1から32のいずれかに記載のモータを自動車駆動用モータとして具備したことを特徴とするハイブリッド自動車。
  35. 請求項1から32のいずれかに記載のモータを自動車駆動用モータとして具備したことを特徴とする電気自動車。
  36. 請求項1から32のいずれかに記載のモータを自動車駆動用モータとして具備したことを特徴とする燃料電池電気自動車。
  37. 請求項1から32のいずれかに記載のモータを機器の駆動用モータとして具備したことを特徴とする家電機器。
  38. 請求項1から32のいずれかに記載のモータを駆動用モータとして具備したことを特徴とするロボット。
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