JP2001309625A - 永久磁石型電動機 - Google Patents

永久磁石型電動機

Info

Publication number
JP2001309625A
JP2001309625A JP2000119337A JP2000119337A JP2001309625A JP 2001309625 A JP2001309625 A JP 2001309625A JP 2000119337 A JP2000119337 A JP 2000119337A JP 2000119337 A JP2000119337 A JP 2000119337A JP 2001309625 A JP2001309625 A JP 2001309625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
teeth
windings
magnet type
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000119337A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimitsu Okawa
義光 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000119337A priority Critical patent/JP2001309625A/ja
Publication of JP2001309625A publication Critical patent/JP2001309625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子鉄心の径方向寸法が大きくなる大容量
の永久磁石型電動機においても小形・低価格化が可能な
固定子を得ることを目的とする。 【解決手段】 固定子鉄心13の各歯部11に集中巻方
式にて巻線14を施し三相電源にて駆動する永久磁石型
電動機の固定子において、所定の巻線群を形成する互い
に隣接した巻線U1aとU1b,V1aとV1b,W1
aとW1b等が電源の同一相に同一極性となるように接
続を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ACサーボモー
タ等の永久磁石型電動機に関し、特に、固定子鉄心に集
中巻方式にて巻線を行なうものに関する。ここで、集中
巻方式とは、複数の歯部に跨って巻線を施すのではな
く、1つの歯部に集中して巻線を行う方式(所謂じか巻
方式)をいう。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の永久磁石形電動機の固定
子としては、例えば、特開平9−37494号公報に開
示されたもの(図9(a),(b)参照)がある。
【0003】図9(a)に示されている固定子は、外形
が円形の固定子鉄心100に9個の歯部101を有する
固定子の例であり、各歯部に集中巻方式(所謂じか巻方
式)にて巻線が施され、互いに隣接した各々の巻線は接
続される三相電源の相、あるいは歯部101の極性の何
れかが異なるようにU+、U−、U+、V+、V−、V
+、W+、W−、W+の並び順で構成されている。
【0004】この固定子では、固定子鉄心100に設け
られた歯部101の個数が9個のため、固定子鉄心10
0の径方向寸法が大きくなる大容量機種においては歯部
101の1個当たりの周方向長さが長くなる。
【0005】図9(b)に示されている固定子は、外形
が円形の固定子鉄心100に12個の歯部101を有す
る固定子の例であり、各歯部に集中巻方式にて巻線が施
され、互いに隣接した各々の巻線は三相電源の異なる相
に接続されU,V,W,U,V,W,U,V,W,U,
V,Wの並び順で構成されている。
【0006】この固定子においても、固定子鉄心100
に設けられた歯部101の個数が12個のため、固定子
鉄心100の径方向寸法が大きくなる大容量機種におい
ては歯部101の1個当たりの周方向長さが同様に長く
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の永
久磁石型電動機の固定子における集中巻方式において
は、回転子の極数に対応して最適な固定子の歯部の個数
が決められ、互いに隣接する歯部に巻回された巻線は夫
々電源の異なる相に接続するか、歯部の極性が反転する
ように同一相に接続する必要がある。このため、径方向
寸法の大きい大容量の永久磁石型電動機においては集中
巻を採用しても歯部1個当たりの周方向長さが長くな
り、これに伴い巻線の跨りが大きくなりこの結果コイル
エンド寸法も大きくなるため小形・低価格化が困難とい
う問題があった。
【0008】この発明は、上述のような問題点を解消す
るためになされたものであり、小形化が可能な永久磁石
型電動機を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明における永久磁
石型電動機は、複数の磁極をもつ永久磁石と、前記永久
磁石と対向して配置される複数の歯部と、この歯部に集
中的に巻回されて接続された巻線を有する永久磁石型電
動機において、互いに隣接した前記歯部に巻回された巻
線が同一相に同一極性となるよう接続されたものであ
る。
【0010】また、前記同一相に同一極性となるよう接
続された複数の巻線により巻線群が形成され、同一の巻
線群に属する巻線が施された隣接する歯部同士の先端周
方向隙間をaとし、異なった巻線群に属する巻線が施さ
れた隣接する歯部同士の先端周方向隙間をbとしたと
き、a<bとしたものである。
【0011】さらに、前記同一相に同一極性となるよう
接続された複数の巻線により巻線群が形成され、同一の
巻線群に属する巻線が施された隣接する歯部同士の先端
径方向厚さをcとし、異なった巻線群に属する巻線が施
された隣接する歯部同士の先端径方向厚さをdとしたと
き、c>dとしたものである。
【0012】さらにまた、前記巻線は3相接続され、前
記歯部の全個数をNとする時、N=3n(nは2より大
きい正の整数)の関係としたものである。
【0013】この発明における永久磁石型電動機は、複
数の永久磁石磁極をもつ回転子と、複数の歯部および当
該歯部同士を折り曲げ可能に連結する連結手段を有し、
前記連結手段で折り曲げられて環状に形成され、前記回
転子と対向して配置される固定子鉄心と、この歯部に集
中的に巻回されて接続された巻線を有する永久磁石型電
動機において、互いに隣接した前記歯部に巻回された巻
線が同一相に同一極性となるよう接続されたものであ
る。
【0014】また、前記固定子鉄心は、前記複数の歯部
および前記複数の連結手段を有するユニットを複数個連
結して形成されたものである。
【0015】さらに、前記複数のユニットは互いに接す
る面に嵌め合い部を有しており、当該嵌め合い部により
連結されて環状に形成されたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照にして、こ
の発明にかかる永久磁石型電動機の実施の形態を詳細に
説明する。
【0017】実施の形態1.図1〜図3は、この発明に
よる永久磁石型電動機の実施の形態1を示している。永
久磁石型電動機は、固定子10と永久磁石型回転子20
及び、永久磁石型回転子20を支持するロータ軸40、
軸受部材41、外側構造体42とで構成されている。
【0018】この固定子10は、以下のようにして製造
される。まず、珪素鋼板から図2に示すような形状の部
材を打抜く。この部材は、複数の歯部11と歯部11同
士を連結するための手段として鉄心背部に設けられた薄
肉部分12を有する直線状の部材である。この部材を積
層して固定子鉄心13を得る。その後、積層した固定子
鉄心13を図2に示すように直線状に保持した状態で巻
線14を集中巻方式にて巻回す。巻線は1つの歯部に集
中して巻線を行い歯部11の周りにコイルを形成する
が、コイル同士は渡り線によって接続されている。
【0019】巻線した後、図3に示すように鉄心背部の
薄肉部分12を固定子鉄心13の内径側に折り曲げるよ
うに変形させ、環状に結合して固定子鉄心を得る。固定
子鉄心13の内径側は円筒状に形成されており、巻線1
4はリード線15により三相の電源ユニットに接続され
るように構成されている。この永久磁石型電動機は、イ
ンナーロータであるため、固定子鉄心13の内側には、
歯部11の先端と対向して永久磁石型回転子20が設け
られている。
【0020】固定子鉄心13の歯部11の全個数をNと
すると、N=3n(nは2より大きい正の整数)の関係
になるように構成されており、三相電源の各相に対し同
一個数の歯部11に巻回された巻線が夫々接続されてい
る。歯部の全個数を6より大きい3の倍数とすることに
より、三相電源の各相に対し同一個数の歯部に巻回され
た巻線が接続されるため、三相間の平衡を得ることがで
きモータの振動・騒音の発生を押さえることができる点
で有利である。
【0021】この実施の形態においては、同じ巻線群に
2つの歯部11に形成された巻線が属しておりかつ3相
接続されているため、歯部11の全個数Nは2および3
の倍数、即ち6の公倍数としている。これを一般式で表
すと、巻線群に属する巻線の数をk(2以上の整数)と
し、相数をm(2以上の整数)とすると、N=k×m×
t(tは自然数)となる。
【0022】永久磁石型回転子20は、例えば、所定の
形状に加工されたロータ軸40と一体の回転子鉄心21
の外周に極数分等ピッチで永久磁石22が配設されてい
る。
【0023】図3においては、歯部11が全部で24
個、永久磁石の極数が8極の場合を示し、巻線14は互
いに隣接する2つの歯部11に巻回された巻線U1aと
U1b, V1aとV1b, W1aとW1b、U2aと
U2b,V2aとV2b,W2aとW2b,U3aとU
3b,V3aとV3b,W3aとW3b,U4aとU4
b,V4aとV4b,W4aとW4bがそれぞれ巻線群
を形成している。したがって、図3においては12個の
巻線群が形成されており、 U1a〜U4bはU相電源
に、 V1a〜V4bはV相電源に、 W1a〜W4bは
W相電源に夫々同一極性となるように接続されている。
即ち、互いに隣接する2つの歯部11に形成される巻線
は同一相でありかつ同一極性となるよう接続される。
【0024】図4(a),(b)は、Y字形結線時の接
続図の例を示している。図4(a)は、各巻線群に含ま
れるU1aとU1b, V1aとV1b, W1aとW1
b等々の巻線を直列に結線した場合である。それぞれの
巻線群U1、U2、U3、U4は互いに並列に接続され
てU相に結線され、それぞれの巻線群V1、V2、V
3、V4は互いに並列に接続されてV相に結線され、そ
れぞれの巻線群W1、W2、W3、W4は互いに並列に
接続されてW相に結線される。
【0025】図4(b)は、各巻線群に含まれる巻線を
並列に結線した場合を示している。それぞれの巻線群U
1、U2、U3、U4は互いに並列に接続されてU相に
結線され、それぞれの巻線群V1、V2、V3、V4は
互いに並列に接続されてV相に結線され、それぞれの巻
線群W1、W2、W3、W4は互いに並列に接続されて
W相に結線される。この実施の形態では図4(a)と図
4(b)のいずれの結線としてもよい。
【0026】上述のような構成によれば、互いに隣接す
る2つの歯部11に巻回された巻線U1aとU1b,
V1aとV1b, W1aとW1b等々の夫々の巻線群
が、電磁気回路的にあたかも夫々1つの巻線U1,V
1,W1等々と同様に作用することができる。この結
果、歯部の個数が12個の場合と等価と考えられる。し
たがって、図3の永久磁石型電動機は、歯部の個数が1
2個で永久磁石の極数が8極の永久磁石型電動機として
動作することができる。
【0027】図5(a)、(b)は、固定子鉄心13の
端面部分における巻線14の軸方向部分断面を示してい
る。図5(a)におけるコイルエンドの軸方向長さ16
は、従来の歯部(この実施の形態に対応する従来の歯部
の全個数は12個)に従来の巻線・接続方式を施した場
合を示し、図5(b)におけるコイルエンドの軸方向長
さ17は、この実施の形態による場合を示す。
【0028】この図5(a),(b)より明らかなよう
に、この実施の形態のものにおいては従来のものに比べ
てコイルエンド寸法を大幅に小さくすることができる。
更に、固定子鉄心13を円筒状に形成する前に巻線14
を施すため巻線14の占積率も向上するため、巻線の銅
損も低減し永久磁石型電動機の小形・低価格化が可能と
なる。また、結線及び接続方式を最適化することにより
大容量機種の巻線を細線化することができ生産性の向上
にも寄与することができる。
【0029】実施の形態2.図6は、この発明による永
久磁石型電動機の実施の形態2を示している。図6にお
いて、aは同じ巻線群に含まれる巻線が施された互いに
隣接した歯部11先端の周方向隙間を示し、bは異なっ
た相の巻線が施された互いに隣接した歯部11先端の周
方向隙間を示している。いずれも歯部11の先端の間隔
を示したものである。
【0030】換言すれば、同じ巻線群に含まれる巻線が
施された互いに隣接した歯部11とは、同一相に同一極
性となるように接続されるU1aとU1b、V1aとV
1b,W1aとW1b等々が施される歯部同士を意味す
る。また、異なった相の巻線が施された互いに隣接した
歯部11とは、異なった巻線群の巻線であるU1bとV
1a,V1bとW1a,W1bとU2a等々が施される
歯部同士を意味する。上記a、bの値は特に限定されな
いが、実施の形態2においてはa<bの関係になるよう
に形成されている。さらに言及すれば、図6におけるa
<bの関係は0<a<bとなる。尚、他の例として0=
a<bとすることも可能である。また尚、実施の形態1
は0<a=bの例である。
【0031】この実施の形態では周方向隙間aは従来の
歯部先端の周方向隙間よりも小さい値となる場合がある
が、この実施の形態の固定子鉄心を図2に示したように
直線状に保持した状態で巻線を行う場合に適用すること
で、周方向隙間aが小さい値となっても巻線を適切に行
うことができるという利点がある。
【0032】上述のような構成によれば、漏れ磁束を抑
制することができ有効磁束が増加し誘起電圧が向上して
永久磁石型電動機の小形化と効率向上に寄与することが
できるとともに、振動・騒音の発生を押さえることがで
きる。この実施の形態は、歯部11先端の周方向隙間を
異ならせる点を中心に説明したが、他の構成および製造
方法については実施の形態1と同様である。
【0033】実施の形態3.図7は、この発明による永
久磁石型電動機の実施の形態3を示している。図7にお
いて、cは同じ巻線群に含まれる巻線が施された互いに
隣接した歯部11先端の径方向厚さを示し、dは異なっ
た相の巻線が施された互いに隣接した歯部11先端の径
方向厚さを示している。いずれも歯部11の先端の径方
向厚さを示したものである。
【0034】換言すれば、同じ巻線群に含まれる巻線が
施された互いに隣接した歯部11とは、同一相に同一極
性となるように接続されるU1aとU1b、V1aとV
1b,W1aとW1b等々が施される歯部同士を意味す
る。また、異なった相の巻線が施された互いに隣接した
歯部11とは、異なった巻線群の巻線であるU1bとV
1a,V1bとW1a,W1bとU2a等々が施される
歯部同士を意味する。上記c、dの値は特に限定されな
いが、この実施の形態においてはc>d(尚、cおよび
dは0以上)となるように形成されている。実施の形態
1はc=dの例である。
【0035】上述のような構成によれば、歯部先端の磁
気飽和を抑制することができ漏れ磁束が更に減少し永久
磁石型電動機の小形化と効率向上に寄与することができ
る。
【0036】実施の形態4.この実施の形態は、固定子
鉄心を複数のユニットを結合して構成するものである。
この固定子鉄心は以下のように製造される。まず、珪素
鋼板から図8(a)に示すような形状の部材を打抜く。
この部材は、複数の歯部11と歯部11同士を連結する
ための手段として鉄心背部に設けられた薄肉部分12を
有する直線状の部材である。この部材を積層してユニッ
ト13aを得る。その後、積層したユニット13aを図
8(a)に示すように直線状に保持した状態で巻線14
を集中巻方式にて巻回す。巻線は1つの歯部に集中して
巻線を行い歯部11の周りにコイルを形成するが、コイ
ル同士は渡り線によって接続されている。
【0037】巻線した後、図8(b)に示すように鉄心
背部の薄肉部分12を折り曲げて、円弧状にユニット1
3aを変形させる。同じようにユニット13b〜13d
を得た後、図8(c)に示すようにユニット13a〜1
3dを環状に結合して固定子鉄心を得る。ユニット13
a〜13dには互いに接する結合面に凸凹の嵌め合い部
18が設けられており、環状に結合する際にこの嵌め合
い部18を円周方向に組み合わせることにより組立精度
を上げ、更に剛性を確保することができる。
【0038】積層体のユニット13a〜13dを組み合
わせた後、夫々の周方向結合部の鉄心背部外径側をレー
ザ溶接等により軸方向に溶接を行い、積層された固定子
鉄心を相互に固着することにより容易に一体化を行な
う。更に必要に応じて夫々の歯部11間の鉄心背部の薄
肉部分12の外径側をレーザ溶接等により補強すること
により剛性を更に向上させることができる。
【0039】上述のような構成によれば、径方向寸法の
大きい大容量の永久磁石型電動機においても、固定子鉄
心を複数個の積層体のユニットに分割することにより金
型の小型化とプレス容量の軽減が可能となり固定子鉄心
を安価で容易に製作する事ができる。
【0040】この実施の形態の永久磁石型電動機の固定
子鉄心構造は、上記実施の形態1〜3の永久磁石型電動
機の固定子鉄心構造にも適用することができる。
【0041】図1〜図8においては、24個の歯部11
を用いて12個の巻線群とする場合に適用し、更に、図
8(a)〜(c)においては、固定子鉄心を4個の積層
体のユニットに分割して構成する場合について示したが
永久磁石型電動機の径方向寸法と回転子の極数により歯
部、巻線群、及びユニットの個数は適宜選択することが
できる。さらに、上記実施の形態においては、連結手段
は薄肉部分12により構成されていたが、その他の構
造、例えばピンが挿入され、このピン部分で回動可能
(固定子鉄心が折り曲げ可能となる)にする構造や、打
抜いた珪素鋼板に凹凸を設けて積層する際にこの凹凸部
分で回動可能な状態で嵌め合いを行う構造とすることも
可能である。即ち、歯部が連続した形状となり、かつ歯
部間を連結する連結手段が折り曲げ可能な構造であれば
良い。
【0042】
【発明の効果】この発明における永久磁石型電動機は、
複数の磁極をもつ永久磁石と、前記永久磁石と対向して
配置される複数の歯部と、この歯部に集中的に巻回され
て接続された巻線を有する永久磁石型電動機において、
互いに隣接した前記歯部に巻回された巻線が同一相に同
一極性となるよう接続されたため、コイルエンド寸法を
小さくすることができ巻線の銅損も低減することができ
る。
【0043】また、前記同一相に同一極性となるよう接
続された複数の巻線により巻線群が形成され、同一の巻
線群に属する巻線が施された隣接する歯部同士の先端周
方向隙間をaとし、異なった巻線群に属する巻線が施さ
れた隣接する歯部同士の先端周方向隙間をbとしたと
き、a<bとしたものであるため、漏れ磁束を抑制し誘
起電圧を向上させることができる。
【0044】さらに、前記同一相に同一極性となるよう
接続された複数の巻線により巻線群が形成され、同一の
巻線群に属する巻線が施された隣接する歯部同士の先端
径方向厚さをcとし、異なった巻線群に属する巻線が施
された隣接する歯部同士の先端径方向厚さをdとしたと
き、c>dとしたため、歯部先端の磁気飽和を抑制する
ことができる。
【0045】さらにまた、前記巻線は3相接続され、前
記歯部の全個数をNとする時、N=3n(nは2より大
きい正の整数)の関係としたものであるため、歯部の全
個数を6より大きい3の倍数とすることにより、三相電
源の各相に対し同一個数の歯部に巻回された巻線が接続
されるため、三相間の平衡を得ることができモータの振
動・騒音の発生を押さえることができる。
【0046】この発明における永久磁石型電動機は、複
数の永久磁石磁極をもつ回転子と、複数の歯部および当
該歯部同士を折り曲げ可能に連結する連結手段を有し、
前記連結手段で折り曲げられて環状に形成され、前記複
数の歯部が前記回転子に対向して配置された固定子鉄心
と、この歯部に集中的に巻回されて接続された巻線を有
する永久磁石型電動機において、互いに隣接した前記歯
部に巻回された巻線が同一相に同一極性となるよう接続
されたものであるため、コイルエンド寸法を小さくする
ことができ巻線の銅損も低減することができるととも
に、巻線の占積率が向上しモータを小形化することがで
きる。
【0047】また、前記固定子鉄心は、前記複数の歯部
および前記複数の連結手段を有するユニットを複数個連
結して形成されたものであるため、金型の小型化とプレ
ス容量の軽減が可能となり生産性の向上に寄与すること
ができる。
【0048】さらに、前記複数のユニットは互いに接す
る面に嵌め合い部を有しており、当該嵌め合い部により
連結されて環状に形成されたものであるため、組立を容
易にし精度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】 【符号の説明】
【図1】 実施の形態1の永久磁石型電動機を示す軸方
向断面側面図である。
【図2】 固定子鉄心を直線状に保持した状態で巻線を
施すことを示す正面図である。
【図3】 永久磁石型電動機の回転軸に対して垂直方向
の断面図である。
【図4】 巻線のY字形結線の接続図である。
【図5】 従来の方式と実施の形態1のコイルエンドの
軸方向部分断面図である。
【図6】 実施の形態2の永久磁石型電動機を示す正面
図である。
【図7】 実施の形態3の永久磁石型電動機を示す正面
図である。
【図8】 実施の形態4の永久磁石型電動機を示す正面
図である。
【図9】 従来の永久磁石型電動機を示す図である。
【符号の説明】
10 固定子、11 歯部、12 鉄心背部の薄肉部
分、13 固定子鉄心、14 巻線、15 リード線、
16 従来のコイルエンド長さ、17 実施の形態1の
コイルエンド長さ、18 嵌め合い部、20 永久磁石
型回転子、21回転子鉄心、22 永久磁石、40 ロ
ータ軸、41 軸受部材、42 外側構造体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA08 AB04 AB06 AC06 AC08 AE08 5H603 AA01 AA09 BB01 BB07 BB09 BB12 CA01 CA05 CB04 CB11 CC11 CC17 CD01 CD21 5H621 BB10 GA01 GA04 GA12 GB03 HH01 JK02 JK05 5H622 AA03 CA02 CA05 CA14 CB04 PP19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁極をもつ永久磁石と、前記永久
    磁石と対向して配置される複数の歯部と、この歯部に集
    中的に巻回されて接続された巻線を有する永久磁石型電
    動機において、互いに隣接した前記歯部に巻回された巻
    線が同一相に同一極性となるよう接続されたことを特徴
    とする永久磁石型電動機。
  2. 【請求項2】 前記同一相に同一極性となるよう接続さ
    れた複数の巻線により巻線群が形成され、同一の巻線群
    に属する巻線が施された隣接する歯部同士の先端周方向
    隙間をaとし、異なった巻線群に属する巻線が施された
    隣接する歯部同士の先端周方向隙間をbとしたとき、a
    <bとしたことを特徴とする請求項1記載の永久磁石型
    電動機。
  3. 【請求項3】 前記同一相に同一極性となるよう接続さ
    れた複数の巻線により巻線群が形成され、同一の巻線群
    に属する巻線が施された隣接する歯部同士の先端径方向
    厚さをcとし、異なった巻線群に属する巻線が施された
    隣接する歯部同士の先端径方向厚さをdとしたとき、c
    >dとしたことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の永久磁石型電動機。
  4. 【請求項4】 前記巻線は3相接続され、前記歯部の全
    個数をNとする時、N=3n(nは2より大きい正の整
    数)の関係になることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の永久磁石型電動機。
  5. 【請求項5】 複数の永久磁石磁極をもつ回転子と、複
    数の歯部および当該歯部同士を折り曲げ可能に連結する
    連結手段を有し、前記連結手段で折り曲げられて環状に
    形成され、前記複数の歯部が前記回転子に対向して配置
    された固定子鉄心と、前記歯部に集中的に巻回されて接
    続された巻線を有する永久磁石型電動機において、互い
    に隣接した前記歯部に巻回された巻線が同一相に同一極
    性となるよう接続されたことを特徴とする永久磁石型電
    動機。
  6. 【請求項6】 前記固定子鉄心は、前記複数の歯部およ
    び前記複数の連結手段を有するユニットを複数個連結し
    て形成されたことを特徴とする請求項5記載の永久磁石
    型電動機。
  7. 【請求項7】 前記複数のユニットは互いに接する面に
    嵌め合い部を有しており、当該嵌め合い部により連結さ
    れて環状に形成されたことを特徴とする請求項5記載の
    永久磁石型電動機。
JP2000119337A 2000-04-20 2000-04-20 永久磁石型電動機 Pending JP2001309625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000119337A JP2001309625A (ja) 2000-04-20 2000-04-20 永久磁石型電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000119337A JP2001309625A (ja) 2000-04-20 2000-04-20 永久磁石型電動機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001309625A true JP2001309625A (ja) 2001-11-02

Family

ID=18630332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000119337A Pending JP2001309625A (ja) 2000-04-20 2000-04-20 永久磁石型電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001309625A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1244195A1 (en) * 2001-03-15 2002-09-25 Kabushiki Kaisha Moric Winding scheme for a permanent magnet type three-phase ac rotary electric machine
WO2003084034A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Moteur
JP2004215479A (ja) * 2002-03-29 2004-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータ
US6909216B2 (en) 2002-05-29 2005-06-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motor generator
US6998750B2 (en) 2001-03-15 2006-02-14 Kabushiki Kaisha Moric Permanent magnet type three-phase AC rotary electric machine
JP2006050690A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Ichinomiya Denki:Kk ステータ及びブラシレスモータ
US7276832B2 (en) 2004-08-17 2007-10-02 Sanyo Denki Co., Ltd. Permanent magnet rotary motor
JP2011130605A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Minebea Co Ltd ブラシレスモータ
CN102377296A (zh) * 2010-08-13 2012-03-14 台全电机股份有限公司 电动机定子铁心绕线方法及结构
JP2017099236A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 株式会社東芝 永久磁石回転電機、及び永久磁石回転電機の固定子
CN107534329A (zh) * 2015-05-19 2018-01-02 三菱电机株式会社 旋转电机
WO2018138396A1 (es) * 2017-01-24 2018-08-02 Tizona Motors Sl Motor eléctrico de bobina configurable
CN108551214A (zh) * 2018-04-20 2018-09-18 峰岹科技(深圳)有限公司 三相电机
CN113241869A (zh) * 2021-05-27 2021-08-10 中国第一汽车股份有限公司 一种扁线电机定子及扁线电机

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1244195A1 (en) * 2001-03-15 2002-09-25 Kabushiki Kaisha Moric Winding scheme for a permanent magnet type three-phase ac rotary electric machine
US6998750B2 (en) 2001-03-15 2006-02-14 Kabushiki Kaisha Moric Permanent magnet type three-phase AC rotary electric machine
WO2003084034A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Moteur
JP2004215479A (ja) * 2002-03-29 2004-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータ
US6984909B2 (en) 2002-03-29 2006-01-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motor
US6909216B2 (en) 2002-05-29 2005-06-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motor generator
US7408281B2 (en) 2004-07-30 2008-08-05 Ichinomiya Denki Co., Ltd. Stator and brushless motor
JP2006050690A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Ichinomiya Denki:Kk ステータ及びブラシレスモータ
US7276832B2 (en) 2004-08-17 2007-10-02 Sanyo Denki Co., Ltd. Permanent magnet rotary motor
JP2011130605A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Minebea Co Ltd ブラシレスモータ
CN102377296A (zh) * 2010-08-13 2012-03-14 台全电机股份有限公司 电动机定子铁心绕线方法及结构
CN102377296B (zh) * 2010-08-13 2015-12-16 台全电机股份有限公司 电动机定子铁心绕线方法及结构
CN107534329A (zh) * 2015-05-19 2018-01-02 三菱电机株式会社 旋转电机
CN107534329B (zh) * 2015-05-19 2019-06-07 三菱电机株式会社 旋转电机
JP2017099236A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 株式会社東芝 永久磁石回転電機、及び永久磁石回転電機の固定子
WO2018138396A1 (es) * 2017-01-24 2018-08-02 Tizona Motors Sl Motor eléctrico de bobina configurable
CN110692178A (zh) * 2017-01-24 2020-01-14 迪泽纳发动机公司 带可配置线圈的电动机
CN108551214A (zh) * 2018-04-20 2018-09-18 峰岹科技(深圳)有限公司 三相电机
CN113241869A (zh) * 2021-05-27 2021-08-10 中国第一汽车股份有限公司 一种扁线电机定子及扁线电机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1220426B1 (en) A rotary electromechanical device and a pulley driving system using the rotary electromechanical device
KR101730525B1 (ko) 브러시없는 동기식 모터
JP4723118B2 (ja) 回転電機及びこの回転電機を用いた滑車駆動装置
US7825561B2 (en) Motor with simplified structure and related control device
JP5163913B2 (ja) アウターロータ型電動機
US20110163641A1 (en) Permanent-magnet synchronous motor
JP2001309625A (ja) 永久磁石型電動機
US20130293037A1 (en) Rotating electric machine
JP3928297B2 (ja) 電動機及びその製造方法
WO2007123057A1 (ja) モータ
JP4032280B2 (ja) Acモータの固定子の製造方法
JP2005151785A (ja) リング状の電機子コイルを有する同期発電機
US6833649B2 (en) Electric rotary machine
JP4177189B2 (ja) 回転電機及びこの回転電機を用いた滑車装置
JP4415176B2 (ja) リング状の固定子コイルを有する誘導電動機
JP4482918B2 (ja) リング状の固定子コイルを有する永久磁石型電動機
JP2002112521A (ja) ステップモータのロータ構造
US20230318382A1 (en) Stator and motor
JP2002374642A (ja) ブラシレスモータ
JP2002315251A (ja) 電動機の固定子およびその製造方法
JP2011114989A (ja) 回転電機
JP2003333811A (ja) 軸方向に分割された複数の固定子巻線を有する誘導電動機
JP2001218436A (ja) 永久磁石電動機
JP3840715B2 (ja) 永久磁石形同期電動機
JP6040104B2 (ja) ロータ及びモータ