JP2017112525A - 分波器 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的近い2つの周波数帯域の2つの信号を分離するのに適し、且つ小型化が可能な分波器を実現する。
【解決手段】分波器1は、共通ポート2と第1の信号ポート3との間に設けられたローパスフィルタ10と、共通ポート2と第2の信号ポート4との間に設けられたハイパスフィルタ20を備えている。ローパスフィルタ10は、第1のLC共振回路11と、第1のLC共振回路11から第1の信号ポート3に至る経路とグランドとを接続する分路13に設けられた第1の弾性波共振器12を含んでいる。ハイパスフィルタ20は、第2のLC共振回路21と、第2のLC共振回路21から第2の信号ポート4に至る経路に設けられた第2の弾性波共振器22を含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、互いに周波数が異なる複数の信号を分離する分波器に関する。
近年、LTE(Long Term Evolution)規格の移動体通信システムが実用化され、LTE規格の発展規格であるLTE−Advanced規格の移動体通信システムの実用化が検討されている。LTE−Advanced規格における主要技術の一つに、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、以下CAとも記す。)がある。CAは、コンポーネントキャリアと呼ばれる複数のキャリアを同時に用いて広帯域伝送を可能にする技術である。
CAに対応した移動体通信機器では、複数の周波数帯域が同時に使用される。そのため、CAに対応した移動体通信機器では、複数の周波数帯域の複数の信号を同時に分離できる分波器が必要になる。
一般的に、互いに周波数帯域が異なる2つの信号を分離する分波器は、共通ポートと、第1の信号ポートと、第2の信号ポートと、共通ポートから第1の信号ポートに至る第1の信号経路に設けられた第1のフィルタと、共通ポートから第2の信号ポートに至る第2の信号経路に設けられた第2のフィルタとを備えている。
第1のフィルタと第2のフィルタとしては、インダクタとキャパシタを用いて構成されたLCフィルタや、弾性波共振器を用いて構成された弾性波フィルタが用いられる。弾性波共振器とは、弾性波素子を用いて構成された共振器である。弾性波素子とは、弾性波を利用した素子である。弾性波素子には、弾性表面波を利用する弾性表面波素子や、バルク弾性波を利用するバルク弾性波素子がある。
特許文献1には、アンテナ端子と、受信信号出力端子と、送信信号入力端子と、アンテナ端子と受信信号出力端子との間の送信系統と、アンテナ端子と受信信号出力端子との間の受信系統とを備え、送信系統と受信系統の各々が、アンテナ側から順に縦続接続された誘電体共振器と弾性表面波フィルタとを備えた分波器が記載されている。
特許文献2には、第1ないし第3の端子と、第1の端子に接続された分岐回路と、受信側LC並列共振型フィルタと、弾性表面波フィルタと、送信側LC並列共振型フィルタとを備え、分岐回路と第2の端子の間に分岐回路側から順に受信側LC並列共振型フィルタと弾性表面波フィルタが設けられ、分岐回路と第3の端子の間に送信側LC並列共振型フィルタが設けられた分波器が記載されている。
特許文献3には、第1端子と、第2端子と、第1端子と第2端子の間において並列に接続された第1フィルタ分岐および第2フィルタ分岐と、第1フィルタ分岐内に配置されたバンドパスフィルタと、第2フィルタ分岐内に配置されたハイパスフィルタと、第2フィルタ分岐とグランドとを接続する経路に設けられた弾性表面波共振器とを備えたバンドストップフィルタが記載されている。
特開平4−196829号公報 特開2001−345662号公報 特許第5679812号公報
移動体通信機器では、それに用いられる部品の小型化が求められる。また、移動体通信機器では、比較的近い2つの周波数帯域の2つの信号を分離する分波器が必要になる場合がある。そのような分波器では、遮断周波数に近い周波数領域において急峻に変化する通過減衰特性を有するフィルタが必要になる。
一般的に、LCフィルタは、遮断周波数に近い周波数領域において急峻に変化する通過減衰特性を実現しようとすると、大型化するという問題点を有する。
一方、弾性波フィルタは、遮断周波数に近い周波数領域において急峻に変化する通過減衰特性を実現するのに適しているが、広い通過帯域を実現するには適していないという問題点を有する。
これらのことから、従来は、比較的近い2つの周波数帯域の2つの信号を分離するのに適し、且つ小型化が可能な分波器を実現することが難しいという問題点があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、比較的近い2つの周波数帯域の2つの信号を分離するのに適し、且つ小型化が可能な分波器を提供することにある。
本発明の第1ないし第3の観点の分波器は、共通ポートと、第1の信号ポートと、第2の信号ポートと、ローパスフィルタと、ハイパスフィルタとを備えている。ローパスフィルタは、共通ポートと第1の信号ポートとの間に設けられ、第1の遮断周波数以下の第1の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる。ハイパスフィルタは、共通ポートと第2の信号ポートとの間に設けられ、第1の遮断周波数よりも高い第2の遮断周波数以上の第2の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる。
本発明の第1の観点の分波器では、ローパスフィルタは、第1のLC共振回路と、第1のLC共振回路から第1の信号ポートに至る経路とグランドとを接続する分路に設けられた第1の弾性波共振器とを含んでいる。第1の弾性波共振器の共振周波数は、第1の遮断周波数よりも高い。
本発明の第1の観点の分波器において、第1のLC共振回路は、共通ポートと第1の信号ポートとの間に並列に設けられた第1のインダクタと第1のキャパシタを含むLC並列共振回路であってもよい。
また、本発明の第1の観点の分波器において、第1の弾性波共振器の反共振周波数は、第2の遮断周波数よりも高くてもよい。
また、本発明の第1の観点の分波器において、第1のLC共振回路の共振周波数は、第1の弾性波共振器の共振周波数よりも高くてもよい。
本発明の第2の観点の分波器では、ハイパスフィルタは、第2のLC共振回路と、第2のLC共振回路から第2の信号ポートに至る経路に設けられた第2の弾性波共振器とを含んでいる。第2の弾性波共振器の反共振周波数は、第2の遮断周波数よりも低い。
本発明の第2の観点の分波器において、第2のLC共振回路は、共通ポートから第2の弾性波共振器に至る経路とグランドとの間に直列に設けられた第2のインダクタと第2のキャパシタを含むLC直列共振回路であってもよい。
また、本発明の第2の観点の分波器において、第2の弾性波共振器の共振周波数は、第1の遮断周波数よりも低くてもよい。
また、本発明の第2の観点の分波器において、第2のLC共振回路の共振周波数は、第2の弾性波共振器の反共振周波数よりも低くてもよい。
本発明の第3の観点の分波器では、ローパスフィルタは、第1のLC共振回路と、第1のLC共振回路から第1の信号ポートに至る経路とグランドとを接続する分路に設けられた第1の弾性波共振器とを含んでいる。第1の弾性波共振器の共振周波数は、第1の遮断周波数よりも高い。また、ハイパスフィルタは、第2のLC共振回路と、第2のLC共振回路から第2の信号ポートに至る経路に設けられた第2の弾性波共振器とを含んでいる。第2の弾性波共振器の反共振周波数は、第2の遮断周波数よりも低い。
本発明の第3の観点の分波器において、第1のLC共振回路は、共通ポートと第1の信号ポートとの間に並列に設けられた第1のインダクタと第1のキャパシタを含むLC並列共振回路であってもよい。また、第2のLC共振回路は、共通ポートから第2の弾性波共振器に至る経路とグランドとの間に直列に設けられた第2のインダクタと第2のキャパシタを含むLC直列共振回路であってもよい。
また、本発明の第3の観点の分波器において、第1の弾性波共振器の反共振周波数は、第2の遮断周波数よりも高くてもよい。また、第2の弾性波共振器の共振周波数は、第1の遮断周波数よりも低くてもよい。
また、本発明の第3の観点の分波器において、第1のLC共振回路の共振周波数は、第1の弾性波共振器の共振周波数よりも高くてもよい。また、第2のLC共振回路の共振周波数は、第2の弾性波共振器の反共振周波数よりも低くてもよい。
本発明の第1の観点の分波器では、ローパスフィルタは第1のLC共振回路と第1の弾性波共振器を含む。これにより、分波器を大型化することなく、第1の遮断周波数に近い周波数領域において急峻に変化するローパスフィルタの通過減衰特性を実現することが可能になる。
本発明の第2の観点の分波器では、ハイパスフィルタは第2のLC共振回路と第2の弾性波共振器を含む。これにより、分波器を大型化することなく、第2の遮断周波数に近い周波数領域において急峻に変化するハイパスフィルタの通過減衰特性を実現することが可能になる。
本発明の第3の観点の分波器では、ローパスフィルタは第1のLC共振回路と第1の弾性波共振器を含み、ハイパスフィルタは第2のLC共振回路と第2の弾性波共振器を含む。これにより、分波器を大型化することなく、第1の遮断周波数に近い周波数領域において急峻に変化するローパスフィルタの通過減衰特性と、第2の遮断周波数に近い周波数領域において急峻に変化するハイパスフィルタの通過減衰特性を実現することが可能になる。
これらのことから、本発明の第1ないし第3の観点によれば、比較的近い2つの周波数帯域の2つの信号を分離するのに適し、且つ小型化が可能な分波器を実現することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係る分波器の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る分波器の外観の一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る分波器の特性の一例を示す特性図である。 図3に示した特性の一部を拡大して示す特性図である。 図1に示した分波器のローパスフィルタのインピーダンス特性を示す説明図である。 図1に示した分波器のハイパスフィルタのインピーダンス特性を示す説明図である。 比較例の分波器の構成を示す回路図である。 比較例の分波器の特性の一例を示す特性図である。 図8に示した特性の一部を拡大して示す特性図である。 図1に示した分波器のハイパスフィルタにおける2つのインダクタの作用を説明するための特性図である。 本発明の第2の実施の形態に係る分波器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る分波器の特性の一例を示す特性図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る分波器の構成について説明する。本実施の形態に係る分波器1は、第1の周波数帯域内の周波数の第1の信号と、第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域内の周波数の第2の信号を分離するものである。本実施の形態に係る分波器1は、共通ポート2と、第1の信号ポート3と、第2の信号ポート4と、ローパスフィルタ10と、ハイパスフィルタ20とを備えている。
ローパスフィルタ10は、共通ポート2と第1の信号ポート3との間に設けられ、第1の遮断周波数f以下の第1の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる。第1の通過帯域は、前記の第1の周波数帯域と同じである。第1の遮断周波数fは、ローパスフィルタ10の通過減衰特性において、減衰量の最小値に比べて減衰量が3dBだけ大きくなるときの周波数である。
ハイパスフィルタ20は、共通ポート2と第2の信号ポート4との間に設けられ、第1の遮断周波数fよりも高い第2の遮断周波数f以上の第2の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる。第2の通過帯域は、前記の第2の周波数帯域と同じである。第2の遮断周波数fは、ハイパスフィルタ20の通過減衰特性において、減衰量の最小値に比べて減衰量が3dBだけ大きくなるときの周波数である。
ローパスフィルタ10は、第1のLC共振回路11と、第1のLC共振回路11から第1の信号ポート3に至る経路とグランドとを接続する分路13に設けられた第1の弾性波共振器12とを含んでいる。
第1のLC共振回路11は、インダクタとキャパシタを用いて構成された共振回路である。本実施の形態では特に、第1のLC共振回路11は、共通ポート2と第1の信号ポート3との間に並列に設けられた第1のインダクタL11と第1のキャパシタC11を含むLC並列共振回路である。第1のLC共振回路11は、第1の遮断周波数fよりも高い共振周波数fc1を有している。
第1の弾性波共振器12は、弾性波素子を用いて構成された共振器である。弾性波素子とは、弾性波を利用した素子である。第1の弾性波共振器12を構成する弾性波素子は、弾性表面波を利用する弾性表面波素子でもよいし、バルク弾性波を利用するバルク弾性波素子でもよい。弾性表面波素子が圧電体の表面を伝播する音波(弾性表面波)を利用しているのに対し、バルク弾性波素子は、圧電体の内部を伝播する音波(バルク弾性波)を利用するものである。
第1の弾性波共振器12は、共振周波数fr1と反共振周波数fa1とを有する。共振周波数fr1は、第1の弾性波共振器12のインピーダンスが最小(アドミッタンスが最大)になる周波数である。反共振周波数fa1は、第1の弾性波共振器12のアドミッタンスが最小(インピーダンスが最大)になる周波数である。反共振周波数fa1は、共振周波数fr1よりも高い。本実施の形態において、共振周波数fr1は、第1の遮断周波数fよりも高い。反共振周波数fa1は、第2の遮断周波数fよりも高くてもよい。また、第1のLC共振回路11の共振周波数fc1は、共振周波数fr1よりも高くてもよい。
ローパスフィルタ10は、更に、インダクタL12と、キャパシタC12,C13,C14を含んでいる。
インダクタL12は、共通ポート2と第1のLC共振回路11との間に設けられている。キャパシタC12は、インダクタL12と第1のLC共振回路11との接続点と、グランドとの間に設けられている。キャパシタC13は、インダクタL12に対して並列に接続されている。なお、ローパスフィルタ10は、キャパシタC13を含んでいなくてもよい。
キャパシタC14は、分路13内において、第1のLC共振回路11から第1の信号ポート3に至る経路と、第1の弾性波共振器12との間に設けられている。キャパシタC14は、必要に応じて、第1の弾性波共振器12の共振周波数fr1および反共振周波数fa1を調整するために設けられる。従って、ローパスフィルタ10は、キャパシタC14を含んでいなくてもよい。あるいは、ローパスフィルタ10は、キャパシタC14の代わりに、第1の弾性波共振器12に対して並列に接続されたキャパシタを含んでいてもよい。
ハイパスフィルタ20は、第2のLC共振回路21と、第2のLC共振回路21から第2の信号ポート4に至る経路に設けられた第2の弾性波共振器22とを含んでいる。
第2のLC共振回路21は、インダクタとキャパシタを用いて構成された共振回路である。本実施の形態では特に、第2のLC共振回路21は、共通ポート2から第2の弾性波共振器22に至る経路とグランドとの間に直列に設けられた第2のインダクタL21と第2のキャパシタC21を含むLC直列共振回路である。図1には、第2のインダクタL21と第2のキャパシタC21のうち、第2のキャパシタC21の方がグランドにより近い位置に配置された例を示しているが、第2のインダクタL21の方がグランドにより近い位置に配置されていてもよい。第2のLC共振回路21は、第2の遮断周波数fよりも低い共振周波数fc2を有している。
第2の弾性波共振器22は、第1の弾性波共振器12と同様に、弾性波素子を用いて構成された共振器である。第2の弾性波共振器22を構成する弾性波素子は、弾性表面波素子でもよいしバルク弾性波素子でもよい。
第2の弾性波共振器22は、共振周波数fr2と反共振周波数fa2とを有する。共振周波数fr2は、第2の弾性波共振器22のインピーダンスが最小(アドミッタンスが最大)になる周波数である。反共振周波数fa2は、第2の弾性波共振器22のアドミッタンスが最小(インピーダンスが最大)になる周波数である。反共振周波数fa2は、共振周波数fr2よりも高い。本実施の形態において、反共振周波数fa2は、第2の遮断周波数fよりも低い。共振周波数fr2は、第1の遮断周波数fよりも低くてもよい。また、第2のLC共振回路21の共振周波数fc2は、反共振周波数fa2よりも低くてもよい。
ハイパスフィルタ20は、更に、キャパシタC22,C23と、インダクタL22,L23を含んでいる。
キャパシタC22は、第2の弾性波共振器22と共通ポート2との間に設けられている。インダクタL22は、共通ポート2とキャパシタC22との間に設けられている。インダクタL23は、第2の弾性波共振器22と第2の信号ポート4との間に設けられている。なお、ハイパスフィルタ20は、インダクタL22,L23の一方または両方を含んでいなくてもよい。
キャパシタC23は、第2の弾性波共振器22に対して並列に接続されている。キャパシタC23は、必要に応じて、第2の弾性波共振器22の共振周波数fr2および反共振周波数fa2を調整するために設けられる。従って、ハイパスフィルタ20は、キャパシタC23を含んでいなくてもよい。あるいは、ハイパスフィルタ20は、キャパシタC23の代わりに、第2の弾性波共振器22に対して直列に接続されたキャパシタを含んでいてもよい。
ここで、共通ポート2から第1の信号ポート3に至る経路を第1の信号経路と言い、共通ポート2から第2の信号ポート4に至る経路を第2の信号経路と言う。第1の周波数帯域(第1の通過帯域)内の周波数の第1の信号は、第1および第2の信号経路のうち、第1の信号経路を選択的に通過する。第2の周波数帯域(第2の通過帯域)内の周波数の第2の信号は、第1および第2の信号経路のうち、第2の信号経路を選択的に通過する。
図2は、分波器1の外観の一例を示す斜視図である。この例では、分波器1は、積層体30と第1および第2の弾性波共振器12,22を備えている。積層体30は、外周部を有する直方体形状をなしている。積層体30の外周部は、上面と、底面と、4つの側面とを含んでいる。
積層体30は、積層された複数の誘電体層と複数の導体層とを含んでいる。第1および第2の弾性波共振器12,22以外の分波器1の構成要素は、積層体30の複数の誘電体層と複数の導体層を用いて構成されている。第1および第2の弾性波共振器12,22は、積層体30の上面に搭載されている。なお、第1および第2の弾性波共振器12,22が1つのパッケージにされて、このパッケージが積層体30の上面に搭載されていてもよい。
図示しないが、積層体30の底面には、共通ポート2、第1の信号ポート3および第2の信号ポート4に対応する3つの端子と、グランドに接続される端子が設けられている。
次に、図3および図4を参照して、分波器1の特徴について説明する。図3は、分波器1の特性の一例を示す特性図である。図4は、図3に示した特性の一部を拡大して示す特性図である。図3および図4において、横軸は周波数、縦軸は減衰量である。図3および図4において、符号51を付した曲線は、ローパスフィルタ10の通過減衰特性を示している。また、符号52を付した曲線は、ハイパスフィルタ20の通過減衰特性を示している。図3および図4に示した特性は、シミュレーションによって求めたものである。
始めに、ローパスフィルタ10の特徴について説明する。ローパスフィルタ10の第1のLC共振回路11は、第1の遮断周波数fよりも高い共振周波数fc1を有している。これにより、図3に示したように、ローパスフィルタ10の通過減衰特性51では、ローパスフィルタ10の通過帯域外の共振周波数fc1において第1の減衰極が形成される。
ローパスフィルタ10において、分路13に設けられた第1の弾性波共振器12は、共振周波数fr1においてインピーダンスが最小になる。共振周波数fr1は、第1の遮断周波数fよりも高い。これにより、図3に示したように、ローパスフィルタ10の通過減衰特性51では、ローパスフィルタ10の通過帯域外の共振周波数fr1において第2の減衰極が形成される。
本実施の形態によれば、第1の弾性波共振器12の共振周波数fr1を、第1のLC共振回路11の共振周波数fc1よりも低くすることにより、図3に示したように、第1の遮断周波数fに近い周波数領域において急峻に変化するローパスフィルタ10の通過減衰特性を実現することが可能になる。
本実施の形態におけるローパスフィルタ10は、特に、以下の第1および第2の特徴を有している。第1の特徴は、分路13に配置された第1の弾性波共振器12の、共振周波数fr1における直列共振を利用して第2の減衰極を形成していることである。第2の特徴は、ローパスフィルタ10が、第1のLC共振回路11と第1の弾性波共振器12とを含むことである。以下、この第1および第2の特徴の組み合わせによる効果について、図5を参照して説明する。
図5は、第1の信号ポート3から見たローパスフィルタ10のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。図5において、記号fr1で示した点は、第1の弾性波共振器12の共振周波数fr1における、第1の信号ポート3から見たローパスフィルタ10のインピーダンスを示している。また、図5において、記号fc1で示した点は、第1のLC共振回路11の共振周波数fc1における、第1の信号ポート3から見たローパスフィルタ10のインピーダンスを示している。
共振周波数fr1において第1の弾性波共振器12のインピーダンスが最小になることにより、図5に示したように、ローパスフィルタ10の反射係数の絶対値が大きくなる。これにより、ローパスフィルタ10の通過減衰特性において、共振周波数fr1の位置に第2の減衰極が形成される。
一方、反共振周波数fa1では、第1の弾性波共振器12のアドミッタンスが最小になる。もし、ローパスフィルタ10が第1のLC共振回路11を含んでいない場合には、ローパスフィルタ10の反射係数の絶対値は、反共振周波数fa1において局所的に小さくなる。これにより、ハイパスフィルタ20の通過減衰特性では、反共振周波数fa1において減衰量が局所的に大きくなる。その結果、ハイパスフィルタ20の通過減衰特性が悪化するという問題が発生する。この問題は、特に、図3に示したように、反共振周波数fa1が第2の遮断周波数fよりも高い場合すなわち反共振周波数fa1がハイパスフィルタ20の通過帯域内にある場合に顕著になる。
これに対し、本実施の形態では、ローパスフィルタ10が第1のLC共振回路11を含んでいるため、図5に示したように、第1のLC共振回路11の共振周波数fc1においてローパスフィルタ10の反射係数の絶対値を大きくすることができる。図3に示したように、第1のLC共振回路11の共振周波数fc1は、第1の弾性波共振器12の共振周波数fr1よりも高い。第1の弾性波共振器12の反共振周波数fa1も、共振周波数fr1よりも高い。そのため、第1のLC共振回路11の共振周波数fc1と、第1の弾性波共振器12の反共振周波数fa1は、互いに比較的近い。これにより、反共振周波数fa1に起因してハイパスフィルタ20の通過減衰特性が悪化するこという前述の問題の発生を防止することができる。
次に、ハイパスフィルタ20の特徴について説明する。ハイパスフィルタ20の第2のLC共振回路21は、第2の遮断周波数fよりも低い共振周波数fc2を有している。これにより、図3に示したように、ハイパスフィルタ20の通過減衰特性52では、ハイパスフィルタ20の通過帯域外の共振周波数fc2において第3の減衰極が形成される。
ハイパスフィルタ20において、第2のLC共振回路21から第2の信号ポート4に至る経路に設けられた第2の弾性波共振器22は、反共振周波数fa2においてアドミッタンスが最小になる。反共振周波数fa2は、第2の遮断周波数fよりも低い。これにより、図3に示したように、ハイパスフィルタ20の通過減衰特性52では、ハイパスフィルタ20の通過帯域外の反共振周波数fa2において第4の減衰極が形成される。
本実施の形態によれば、第2の弾性波共振器22の反共振周波数fa2を、第2のLC共振回路21の共振周波数fc2よりも高くすることにより、図3に示したように、第2の遮断周波数fに近い周波数領域において急峻に変化するハイパスフィルタ20の通過減衰特性を実現することが可能になる。
本実施の形態におけるハイパスフィルタ20は、特に、以下の第3および第4の特徴を有している。第3の特徴は、第2のLC共振回路21から第2の信号ポート4に至る経路に設けられた第2の弾性波共振器22の、反共振周波数fa2における並列共振を利用して第4の減衰極を形成していることである。第4の特徴は、ハイパスフィルタ20が、第2のLC共振回路21と第2の弾性波共振器22とを含むことである。以下、この第3および第4の特徴の組み合わせによる効果について、図6を参照して説明する。
図6は、第2の信号ポート4から見たハイパスフィルタ20のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。図6において、記号fa2で示した点は、第2の弾性波共振器22の反共振周波数fa2における、第2の信号ポート4から見たハイパスフィルタ20のインピーダンスを示している。また、図6において、記号fc2で示した点は、第2のLC共振回路21の共振周波数fc2における、第2の信号ポート4から見たハイパスフィルタ20のインピーダンスを示している。
反共振周波数fa2において第2の弾性波共振器22のアドミッタンスが最小になることにより、図6に示したように、ハイパスフィルタ20の反射係数の絶対値が大きくなる。これにより、ハイパスフィルタ20の通過減衰特性において、反共振周波数fa2の位置に第4の減衰極が形成される。
一方、共振周波数fr2では、第2の弾性波共振器22のインピーダンスが最小になる。もし、ハイパスフィルタ20が第2のLC共振回路21を含んでいない場合には、ハイパスフィルタ20の反射係数の絶対値は、共振周波数fr2において局所的に小さくなる。これにより、ローパスフィルタ10の通過減衰特性では、共振周波数fr2において減衰量が局所的に大きくなる。その結果、ローパスフィルタ10の通過減衰特性が悪化するという問題が発生する。この問題は、特に、図3に示したように、共振周波数fr2が第1の遮断周波数fよりも低い場合すなわち共振周波数fr2がローパスフィルタ10の通過帯域内にある場合に顕著になる。
これに対し、本実施の形態では、ハイパスフィルタ20が第2のLC共振回路21を含んでいるため、図6に示したように、第2のLC共振回路21の共振周波数fc2においてハイパスフィルタ20の反射係数の絶対値を大きくすることができる。図3に示したように、第2のLC共振回路21の共振周波数fc2は、第2の弾性波共振器22の反共振周波数fa2よりも低い。第2の弾性波共振器22の共振周波数fr2も、反共振周波数fa2よりも低い。そのため、第2のLC共振回路21の共振周波数fc2と、第2の弾性波共振器22の共振周波数fr2は、互いに比較的近い。これにより、共振周波数fr2に起因してローパスフィルタ10の通過減衰特性が悪化するこという前述の問題の発生を防止することができる。
次に、比較例の分波器と比較しながら、本実施の形態に係る分波器1の効果について更に説明する。初めに、図7を参照して、比較例の分波器101の構成について説明する。分波器101は、本実施の形態に係る分波器1におけるローパスフィルタ10とハイパスフィルタ20の代わりに、ローパスフィルタ110とハイパスフィルタ120とを備えている。
ローパスフィルタ110は、共通ポート2と第1の信号ポート3との間に、共通ポート2側から順に直列に設けられたインダクタL111とインダクタL112を含んでいる。ローパスフィルタ110は、更に、インダクタL111に対して並列に接続されたキャパシタC111と、インダクタL112に対して並列に接続されたキャパシタC112を含んでいる。ローパスフィルタ110は、更に、インダクタL111とインダクタL112との接続点と、グランドとの間に設けられたキャパシタC113と、第1の信号ポート3とグランドとの間に設けられたキャパシタC114を含んでいる。
ハイパスフィルタ120は、共通ポート2と第2の信号ポート4との間に、共通ポート2側から順に直列に設けられたインダクタL121とキャパシタC121とキャパシタC122とインダクタL122を含んでいる。ハイパスフィルタ120は、更に、キャパシタC121とキャパシタC122との接続点と、グランドとの間に、接続点側から順に直列に設けられたインダクタL123とキャパシタC123を含んでいる。
図8は、比較例の分波器101の特性の一例を示す特性図である。図9は、図8に示した特性の一部を拡大して示す特性図である。図8および図9において、横軸は周波数、縦軸は減衰量である。図8および図9において、符号151を付した曲線は、ローパスフィルタ110の通過減衰特性を示している。また、符号152を付した曲線は、ハイパスフィルタ120の通過減衰特性を示している。図8および図9に示した特性は、シミュレーションによって求めたものである。
図8および図9に示した通過減衰特性151に比べて、図3および図4に示した通過減衰特性51は、第1の遮断周波数fに近い周波数領域において急峻に変化している。これにより、ローパスフィルタ10では、第1の通過帯域内の周波数であって第1の遮断周波数fに近い周波数における減衰量が、同じ周波数におけるローパスフィルタ110の減衰量よりも小さくなっている。例えば、2.2GHzにおけるローパスフィルタ110の減衰量が1.754dBであるのに対し、2.2GHzにおけるローパスフィルタ10の減衰量は1.272dBである。
また、図8および図9に示した通過減衰特性152に比べて、図3および図4に示した通過減衰特性52は、第2の遮断周波数fに近い周波数領域において急峻に変化している。これにより、ハイパスフィルタ20では、第2の通過帯域内の周波数であって第2の遮断周波数fに近い周波数における減衰量が、同じ周波数におけるハイパスフィルタ120の減衰量よりも小さくなっている。例えば、2.3GHzにおけるハイパスフィルタ120の減衰量が1.544dBであるのに対し、2.3GHzにおけるハイパスフィルタ20の減衰量は1.248dBである。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の遮断周波数fに近い周波数領域において急峻に変化するローパスフィルタ10の通過減衰特性と、第2の遮断周波数fに近い周波数領域において急峻に変化するハイパスフィルタ20の通過減衰特性を実現することが可能になる。
もし、それぞれLCフィルタによって構成されたローパスフィルタとハイパスフィルタにおいて、遮断周波数に近い周波数領域において急峻に変化する通過減衰特性を実現しようとすると、大きなQ値を得るためにインダクタを大きくしたり、段数を多くしたりする必要が生じる。その場合、ローパスフィルタとハイパスフィルタが大型化してしまう。
本実施の形態では、ローパスフィルタ10は第1の弾性波共振器12を含み、ハイパスフィルタ20は第2の弾性波共振器22を含んでいる。一般的に、弾性波共振器では、LC共振器に比べて大きなQ値を実現することができる。具体的には、一般的なLC共振器のQ値は50〜100の範囲内であるのに対し、弾性波共振器では200以上のQ値を実現することができる。第1および第2の弾性波共振器12,22のQ値は、200以上であり、例えば600〜1000の範囲内である。従って、本実施の形態によれば、インダクタを大きくしたり段数を多くしたりすることなく、上記のローパスフィルタ10の通過減衰特性とハイパスフィルタ20の通過減衰特性を実現することができる。
以上のことから、本実施の形態によれば、比較的近い2つの周波数帯域の2つの信号を分離するのに適し、且つ小型化が可能な分波器1を実現することができる。
ここで、図10を参照して、ハイパスフィルタ20におけるインダクタL22,L23の作用について説明する。図10は、図3に示した周波数範囲よりも広い周波数範囲におけるローパスフィルタ10の通過減衰特性51とハイパスフィルタ20の通過減衰特性52を示している。図10において、横軸は周波数、縦軸は減衰量である。
また、図10には、ハイパスフィルタ20がインダクタL22,L23を含まない場合におけるローパスフィルタ10の通過減衰特性とハイパスフィルタ20の通過減衰特性を、それぞれ符号61,62を付した破線で示している。
ハイパスフィルタ20がインダクタL22,L23を含む場合には、ハイパスフィルタ20がインダクタL22,L23を含まない場合に比べて、キャパシタC22のキャパシタンスとキャパシタC23のキャパシタンスを小さくすることができる。これにより、図10に示したように、ローパスフィルタ10では、第1の減衰極が形成される周波数fc1(図3参照)よりも高い周波数領域における減衰量を大きくすることができ、ハイパスフィルタ20では、第3の減衰極が形成される周波数fc2(図3参照)よりも低い周波数領域における減衰量を大きくすることができる。
なお、本実施の形態において、ローパスフィルタ10の構成は、図1に示した構成に限られない。第1のLC共振回路11および第1の弾性波共振器12以外のローパスフィルタ10の構成要素は、第1のLC共振回路11および第1の弾性波共振器12に対して、共通ポート2により近い位置に設けてもよいし、第1の信号ポート3により近い位置に設けてもよい。
同様に、ハイパスフィルタ20の構成は、図1に示した構成に限られない。第2のLC共振回路21および第2の弾性波共振器22以外のハイパスフィルタ20の構成要素は、第2のLC共振回路21および第2の弾性波共振器22に対して、共通ポート2により近い位置に設けてもよいし、第2の信号ポート4により近い位置に設けてもよい。
また、本発明の分波器は、第1のLC共振回路11および第1の弾性波共振器12を含む構成のローパスフィルタ10と、任意の構成のハイパスフィルタを備えたものであってもよい。この場合の分波器によれば、少なくとも、分波器を大型化することなく、第1の遮断周波数fに近い周波数領域において急峻に変化するローパスフィルタ10の通過減衰特性を実現することができるという効果が得られる。
また、本発明の分波器は、第2のLC共振回路21および第2の弾性波共振器22を含む構成のハイパスフィルタ20と、任意の構成のローパスフィルタを備えたものであってもよい。この場合の分波器によれば、少なくとも、分波器を大型化することなく、第2の遮断周波数fに近い周波数領域において急峻に変化するハイパスフィルタ20の通過減衰特性を実現することができるという効果が得られる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る分波器について説明する。図11は、本実施の形態に係る分波器の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る分波器201は、互いに異なる3つの周波数帯域内の周波数の3つの信号を分離するものである。以下、互いに異なる3つの周波数帯域を、低い方から順に、低帯域、中間帯域、高帯域と言う。
本実施の形態に係る分波器201は、共通ポート202と、3つの信号ポート203,204,205を備えている。分波器201は、更に、ローパスフィルタ210と、ハイパスフィルタ220と、ローパスフィルタ221と、ハイパスフィルタ222とを備えている。以下、ローパスフィルタ210、ハイパスフィルタ220、ローパスフィルタ221、ハイパスフィルタ222を、それぞれ、LPF210、HPF220、LPF221、HPF222と記す。
LPF210は、共通ポート202と信号ポート203との間に設けられている。HPF220は、それぞれ信号の入力または出力を行う第1ポートと第2ポートを有している。HPF220の第1ポートは、共通ポート202に接続されている。LPF221は、HPF220の第2ポートと信号ポート204との間に設けられている。HPF222は、HPF220の第2ポートと信号ポート205との間に設けられている。
LPF210は、低帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる。HPF220は、中間帯域内の周波数の信号および高帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる。LPF221は、中間帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる。HPF222は、高帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる。
ここで、共通ポート202からLPF210を経由して信号ポート203に至る経路を、低帯域経路と言う。また、共通ポート202からHPF220およびLPF221を経由して信号ポート204に至る経路を、中間帯域経路と言う。また、共通ポート202からHPF220およびHPF222を経由して信号ポート205に至る経路を、高帯域経路と言う。低帯域内の周波数の信号は、低帯域経路を選択的に通過する。中間帯域内の周波数の信号は、中間帯域経路を選択的に通過する。高帯域内の周波数の信号は、高帯域経路を選択的に通過する。
本実施の形態では、例えば、LPF221が第1の実施の形態におけるローパスフィルタ10と同じ構成であり、HPF222が第1の実施の形態におけるハイパスフィルタ20と同じ構成である。この場合、HPF220の第2ポートが本発明における共通ポートに対応し、信号ポート204,205がそれぞれ本発明における第1の信号ポート、第2の信号ポートに対応する。
図12は、分波器201の特性の一例を示す特性図である。図12において、横軸は周波数、縦軸は減衰量である。図12において、符号251を付した曲線は、低帯域経路の通過減衰特性を示している。また、符号252を付した曲線は、中間帯域経路の通過減衰特性を示している。また、符号253を付した曲線は、高帯域経路の通過減衰特性を示している。図12に示した特性は、シミュレーションによって求めたものである。
本実施の形態によれば、LPF221において第1の実施の形態におけるローパスフィルタ10と同じ効果が得られ、HPF222において第1の実施の形態におけるハイパスフィルタ20と同じ効果が得られる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本発明におけるローパスフィルタの特性とハイパスフィルタの特性は、各実施の形態に示したものに限定されず、特許請求の範囲を満たす限り任意である。
1…分波器、2…共通ポート、3…第1の信号ポート、4…第2の信号ポート、10…ローパスフィルタ、11…第1のLC共振回路、12…第1の弾性波共振器、20…ハイパスフィルタ、21…第2のLC共振回路、22…第2の弾性波共振器。

Claims (12)

  1. 共通ポートと、
    第1の信号ポートと、
    第2の信号ポートと、
    前記共通ポートと前記第1の信号ポートとの間に設けられ、第1の遮断周波数以下の第1の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させるローパスフィルタと、
    前記共通ポートと前記第2の信号ポートとの間に設けられ、前記第1の遮断周波数よりも高い第2の遮断周波数以上の第2の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させるハイパスフィルタとを備えた分波器であって、
    前記ローパスフィルタは、第1のLC共振回路と、前記第1のLC共振回路から前記第1の信号ポートに至る経路とグランドとを接続する分路に設けられた第1の弾性波共振器とを含み、
    前記第1の弾性波共振器の共振周波数は、前記第1の遮断周波数よりも高いことを特徴とする分波器。
  2. 前記第1のLC共振回路は、前記共通ポートと前記第1の信号ポートとの間に並列に設けられた第1のインダクタと第1のキャパシタを含むLC並列共振回路であることを特徴とする請求項1記載の分波器。
  3. 前記第1の弾性波共振器の反共振周波数は、前記第2の遮断周波数よりも高いことを特徴とする請求項1または2記載の分波器。
  4. 前記第1のLC共振回路の共振周波数は、前記第1の弾性波共振器の共振周波数よりも高いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の分波器。
  5. 共通ポートと、
    第1の信号ポートと、
    第2の信号ポートと、
    前記共通ポートと前記第1の信号ポートとの間に設けられ、第1の遮断周波数以下の第1の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させるローパスフィルタと、
    前記共通ポートと前記第2の信号ポートとの間に設けられ、前記第1の遮断周波数よりも高い第2の遮断周波数以上の第2の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させるハイパスフィルタとを備えた分波器であって、
    前記ハイパスフィルタは、第2のLC共振回路と、前記第2のLC共振回路から前記第2の信号ポートに至る経路に設けられた第2の弾性波共振器とを含み、
    前記第2の弾性波共振器の反共振周波数は、前記第2の遮断周波数よりも低いことを特徴とする分波器。
  6. 前記第2のLC共振回路は、前記共通ポートから前記第2の弾性波共振器に至る経路とグランドとの間に直列に設けられた第2のインダクタと第2のキャパシタを含むLC直列共振回路であることを特徴とする請求項5記載の分波器。
  7. 前記第2の弾性波共振器の共振周波数は、前記第1の遮断周波数よりも低いことを特徴とする請求項5または6記載の分波器。
  8. 前記第2のLC共振回路の共振周波数は、前記第2の弾性波共振器の反共振周波数よりも低いことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の分波器。
  9. 共通ポートと、
    第1の信号ポートと、
    第2の信号ポートと、
    前記共通ポートと前記第1の信号ポートとの間に設けられ、第1の遮断周波数以下の第1の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させるローパスフィルタと、
    前記共通ポートと前記第2の信号ポートとの間に設けられ、前記第1の遮断周波数よりも高い第2の遮断周波数以上の第2の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させるハイパスフィルタとを備えた分波器であって、
    前記ローパスフィルタは、第1のLC共振回路と、前記第1のLC共振回路から前記第1の信号ポートに至る経路とグランドとを接続する分路に設けられた第1の弾性波共振器とを含み、
    前記第1の弾性波共振器の共振周波数は、前記第1の遮断周波数よりも高く、
    前記ハイパスフィルタは、第2のLC共振回路と、前記第2のLC共振回路から前記第2の信号ポートに至る経路に設けられた第2の弾性波共振器とを含み、
    前記第2の弾性波共振器の反共振周波数は、前記第2の遮断周波数よりも低いことを特徴とする分波器。
  10. 前記第1のLC共振回路は、前記共通ポートと前記第1の信号ポートとの間に並列に設けられた第1のインダクタと第1のキャパシタを含むLC並列共振回路であり、
    前記第2のLC共振回路は、前記共通ポートから前記第2の弾性波共振器に至る経路とグランドとの間に直列に設けられた第2のインダクタと第2のキャパシタを含むLC直列共振回路であることを特徴とする請求項9記載の分波器。
  11. 前記第1の弾性波共振器の反共振周波数は、前記第2の遮断周波数よりも高く、
    前記第2の弾性波共振器の共振周波数は、前記第1の遮断周波数よりも低いことを特徴とする請求項9または10記載の分波器。
  12. 前記第1のLC共振回路の共振周波数は、前記第1の弾性波共振器の共振周波数よりも高く、
    前記第2のLC共振回路の共振周波数は、前記第2の弾性波共振器の反共振周波数よりも低いことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の分波器。
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