JP2014225794A - チューナブルダイプレクサ、及びチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】選択された二つのBandにおけるキャリアアグリゲーションを行うチューナブルダイプレクサ、及び移動通信端末を提供する。
【解決手段】共通端子1、第1の入出力端子2、第2の入出力端子3、可変容量を有し共通端子1と第1の入出力端子2の間に接続された周波数特性が可変なHPF、可変容量を有し共通端子1と第2の入出力端子3の間に接続された周波数特性が可変なLPFを備える。HPFはLPFよりも遮断周波数が高く、HPF、LPFとも選択された二つのバンドのいずれか一方の周波数帯域に応じた周波数特性となるよう、可変容量の容量値が制御される。
【選択図】図1
【解決手段】共通端子1、第1の入出力端子2、第2の入出力端子3、可変容量を有し共通端子1と第1の入出力端子2の間に接続された周波数特性が可変なHPF、可変容量を有し共通端子1と第2の入出力端子3の間に接続された周波数特性が可変なLPFを備える。HPFはLPFよりも遮断周波数が高く、HPF、LPFとも選択された二つのバンドのいずれか一方の周波数帯域に応じた周波数特性となるよう、可変容量の容量値が制御される。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動通信端末用のチューナブルダイプレクサ、及び当該のチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末に関する。
特許文献1は、移動通信端末用のダイプレクサに関する先行技術文献である。
特許文献1の要約によれば、課題は「高域の周波数帯の信号が広域に渡って減衰することなく通過することができるダイプレクサおよびそれを用いた高周波スイッチを提供すること。」と記載され、解決手段は「ダイプレクサを構成する低域通過フィルタLPF82に第1のコンデンサC1と第1のインダクタL1との並列共振回路と、第2のコンデンサC2と第2のインダクタL2との直列共振回路とを設け、LPF82の減衰極を二つ形成する。これにより、高域通過フィルタHPF83の通過帯域を広域にすることが可能となる。」と記載されている。
特許文献1の要約によれば、課題は「高域の周波数帯の信号が広域に渡って減衰することなく通過することができるダイプレクサおよびそれを用いた高周波スイッチを提供すること。」と記載され、解決手段は「ダイプレクサを構成する低域通過フィルタLPF82に第1のコンデンサC1と第1のインダクタL1との並列共振回路と、第2のコンデンサC2と第2のインダクタL2との直列共振回路とを設け、LPF82の減衰極を二つ形成する。これにより、高域通過フィルタHPF83の通過帯域を広域にすることが可能となる。」と記載されている。
携帯電話の新しい通信規格であるLTE-Advanced(Long Term Evolution-Advanced)では、より多くの情報の高速な通信を実現するために、複数のバンド(以下、Bandと記すことがある)を同時に使用するキャリアアグリゲーション(carrier aggregation)が採用される。例えば、二つのバンドを同時に使用するためには、これら二つのバンドを分離するためのダイプレクサが用いられる。
ダイプレクサにおいては、前記した特許文献1に示されるような、周波数特性が固定された固定型のダイプレクサが考案されている。
LTE-Advancedでは多数のバンドから二つのバンドが選択されて使用される。しかしながら、特許文献1の固定型のダイプレクサを用いた場合、使用されるバンドを限定せずにキャリアアグリゲーションを行なうことができないという問題がある。
LTE-Advancedでは多数のバンドから二つのバンドが選択されて使用される。しかしながら、特許文献1の固定型のダイプレクサを用いた場合、使用されるバンドを限定せずにキャリアアグリゲーションを行なうことができないという問題がある。
例えば、Band21(1448MHz〜1511MHz)とBand3(1710MHz〜1880MHz)を使用するセル(セル1)に位置する端末が、Band21とBand19(830MHz〜890MHz)を使用するセル(セル2)に移動する場合を考える。セル1内でBand21とBand3のキャリアアグリゲーションを行なう場合は、ダイプレクサのLPF(Low Pass Filter)はBand21の、HPF(High Pass Filter)はBand3の周波数帯域に適合するように、固定された周波数特性を有する必要がある。この際、低周波側のBand21と高周波側のBand3との間には、二つのバンドを分離するための阻止帯域が形成される。
ここで端末がセル2に移動すると、Band21は引続きダイプレクサのLPFを使用できるが、Band19はダイプレクサのHPFを使用することになる。即ち、周波数特性が固定されたHPFを多数備えておき、使用するバンドに応じていずれかを選択して使用することになる。ところが、Band19はBand21よりも周波数帯域が低いため前記した阻止帯域は形成されず、ダイプレクサは前記したような二つのバンドを分離する機能を果たすことができない。このためセル2においては、Band19とBand21を使用したキャリアアグリゲーションを行なうことができないという問題がある。
これを避けるためには、ダイプレクサはHPFとLPFの双方において使用するバンドの数に応じたフィルタを備え、いずれか一つを選択して使用する方法があるが、構成部品の数が問題となる。
本発明の目的は前記した問題に鑑み、多数のバンドから選択された二つのバンドにおいてキャリアアグリゲーションを行う、移動通信端末用のチューナブルダイプレクサ、及び当該のチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末を提供することにある。
本発明の目的は前記した問題に鑑み、多数のバンドから選択された二つのバンドにおいてキャリアアグリゲーションを行う、移動通信端末用のチューナブルダイプレクサ、及び当該のチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末を提供することにある。
上記課題を改善するため、一例として特許請求の範囲に記載の構成を用いる。
本発明によれば、多数のバンドから選択された二つのバンドにおいてキャリアアグリゲーションを行う、移動通信端末用のチューナブルダイプレクサ、及び当該のチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末を提供することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例1におけるチューナブルダイプレクサ100の等価回路を示す回路図である。
本チューナブルダイプレクサ100は、アンテナに接続される共通端子1と第1の入出力端子2と第2の入出力端子3の3つの端子を有する。共通端子1と第1の入出力端子2の間には、共通端子1から第1の入出力端子2に向かい、順に、インダクタ7、可変容量6、及びインダクタ4と可変容量5で構成される並列共振回路が接続される。
本チューナブルダイプレクサ100は、アンテナに接続される共通端子1と第1の入出力端子2と第2の入出力端子3の3つの端子を有する。共通端子1と第1の入出力端子2の間には、共通端子1から第1の入出力端子2に向かい、順に、インダクタ7、可変容量6、及びインダクタ4と可変容量5で構成される並列共振回路が接続される。
一方、共通端子1と第2の入出力端子3の間には、共通端子1から第2の入出力端子3に向かい、順に、可変容量8、及びインダクタ9と可変容量10で構成される並列共振回路が接続される。共通端子1と第1の入出力端子2の間は、ハイパスフィルタ(HPF)が構成されて仲介され、共通端子1と第2の入出力端子3の間は、ローパスフィルタ(LPF)が構成されて仲介される。ハイパスフィルタの遮断周波数は、ローパスフィルタの遮断周波数よりも高く設定される。このため、第1の入出力端子2と第2の入出力端子3の間の伝達特性において、前記した二つの遮断周波数の間には阻止帯域が形成される。このため共通端子1に対して、高周波数側のBandの入出力端子2、低周波数側のBandの入出力端子3を有するダイプレクサが構成される。
ここで、可変容量5、6、8、10の容量値を、入力端子241から供給される例えば制御電圧信号に応じて変化させることにより、減衰極と通過帯域の周波数を可変としたチューナブルダイプレクサ100が構成される。ここでインダクタ4、7、9の定数は、それぞれ、略1.6nH、4.7nH、1.6nHであり、動作周波数において略80のQ値を有する巻き線コイルを使用しているが、積層コイル等、他の手段を用いることも可能である。可変容量5、6、8、10は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)可変容量コンデンサにより構成されているが、BST((Ba,Sr)TiO3)を用いた可変容量等、他の手段を用いることも可能である。
図2は、実施例1のチューナブルダイプレクサ100のBand21とBand3における周波数特性図であり、入力端子241から供給される例えば制御電圧信号により、可変容量5、6、8、10の定数を、それぞれ、略7.3pF、5.0pF、3.4pF、5.0pFとした場合の周波数特性を示す。
太線が共通端子1と第2の入出力端子3の間の周波数特性、細線が共通端子1と第1の入出力端子2間の周波数特性である。図2に示したように、Band21(太線)で挿入損失約0.7dB、Band3(細線)で挿入損失約0.7dBと良好な特性を得ている。検討の結果、本検討のチューナブルダイプレクサの損失特性は1.5dB以内であれば、システムの要求に応えられることが分かっている。ここで、第2の入出力端子3はBand21に対応する端子、第1の入出力端子2はBand3に対応する端子となる。
太線が共通端子1と第2の入出力端子3の間の周波数特性、細線が共通端子1と第1の入出力端子2間の周波数特性である。図2に示したように、Band21(太線)で挿入損失約0.7dB、Band3(細線)で挿入損失約0.7dBと良好な特性を得ている。検討の結果、本検討のチューナブルダイプレクサの損失特性は1.5dB以内であれば、システムの要求に応えられることが分かっている。ここで、第2の入出力端子3はBand21に対応する端子、第1の入出力端子2はBand3に対応する端子となる。
図3は、実施例1のチューナブルダイプレクサ100のBand21とBand19における周波数特性図であり、入力端子241から供給される例えば制御電圧信号により、可変容量5、6、8、10の定数を、それぞれ、略5.5pF、1.0pF、20pF、7.2pFとした場合の周波数特性を示す。
太線が共通端子1と第2の入出力端子3の間の周波数特性、細線が共通端子1と第1の入出力端子2間の周波数特性である。図3に示したように、Band19(太線)で挿入損失約0.6dB、Band21(細線)で挿入損失約0.7dBと良好な特性を得ている。ここで、第2の入出力端子3はBand19に対応する端子、第1の入出力端子2はBand21に対応する端子となる。
太線が共通端子1と第2の入出力端子3の間の周波数特性、細線が共通端子1と第1の入出力端子2間の周波数特性である。図3に示したように、Band19(太線)で挿入損失約0.6dB、Band21(細線)で挿入損失約0.7dBと良好な特性を得ている。ここで、第2の入出力端子3はBand19に対応する端子、第1の入出力端子2はBand21に対応する端子となる。
ここで、Band21とBand3を使用するセル(セル1)に位置する端末が、Band21とBand19を使用するセル(セル2)に移動する場合を考える。この場合、本チューナブルダイプレクサ100を使用すれば、端末は、セル1では、前記したように、可変容量5、6、8、10の定数を、それぞれ、略7.3pF、5.0pF、3.4pF、5.0pFに設定し、第2の入出力端子3をBand21の信号の入出力端子とし、第1の入出力端子2をBand3の信号の入出力端子とすることにより、Band21とBand3のキャリアアグリゲーションを行なうことができる。さらに、セル2では、可変容量5、6、8、10の定数を、それぞれ、略5.5pF、1.0pF、20pF、7.2pFに設定し、第2の入出力端子3をBand19の信号の入出力端子とし、第1の入出力端子2をBand21の信号の入出力端子とすることにより、Band21とBand19のキャリアアグリゲーションを行なうことができる。即ち、セル1に位置する端末がセル2に移動する場合でも、セル1とセル2の双方でキャリアアグリゲーションを行なうことが可能である。
ところが、従来の固定型のダイプレクサを用いた場合には、構成要素の数を考慮するとローパスフィルタ側、あるいは、ハイパスフィルタ側のどちらか一方が、Band21に適した周波数特性に固定して使用される。このため前記したように、セル1でBand21とBand3のキャリアアグリゲーションを行なう場合は、セル2では、同じ固定型のダイプレクサを用いてBand21とBand19のキャリアアグリゲーションを行なうことはできない。また、セル2でBand21とBand19のキャリアアグリゲーションを行なう場合は、セル1では、同じ固定型のダイプレクサを用いてBand21とBand3のキャリアアグリゲーションを行なうことはできない。
なお、本実施例では、Band3、Band19、Band21を使用した例を示したが、シミュレーションによる検討の結果、LTE-Advancedで使用される最も高周波側の周波数帯であるBand7(2500MHz〜2690MHz)から最も低周波側の周波数帯であるBand17(704MHz〜746MHz)までの周波数帯をカバーするためには、可変容量5、6、8、10の可変範囲は、略1pF以上略40pF以下であり、インダクタ4、9の定数は、略1nH以上略2nH以下、インダクタ7の定数は、略2nH以上略8nH以下とすればよいことを確認した。可変容量5、6、8、10の大きさと入力端子241から入力される制御電圧信号は、前記した容量の可変範囲を考慮して設定される。
図4は、実施例2においてチューナブルダイプレクサ100をマルチバンド対応の移動通信端末に適用した際の一例を示すブロック図である。
本ブロック図に示したように、本移動通信端末は、アンテナ11、例えば実施例1で説明したチューナブルダイプレクサ100、SPDT(Single-Pole/Double-Throw)スイッチ12及び13、Band3のデュプレクサ14、Band21のデュプレクサ15A及び15BとBand19のデュプレクサ16を具備する。
本ブロック図に示したように、本移動通信端末は、アンテナ11、例えば実施例1で説明したチューナブルダイプレクサ100、SPDT(Single-Pole/Double-Throw)スイッチ12及び13、Band3のデュプレクサ14、Band21のデュプレクサ15A及び15BとBand19のデュプレクサ16を具備する。
アンテナ11はチューナブルダイプレクサ100の共通端子1に接続され、第1の入出力端子2はSPDTスイッチ12の共通端子に、第2の入出力端子3はSPDTスイッチ13の共通端子に接続される。SPDTスイッチ12は、Band3のデュプレクサ14かBand21のデュプレクサ15Aのどちらか一方を選択して第1の入出力端子2に接続する。SPDTスイッチ13は、Band21のデュプレクサ15BかBand19のデュプレクサ16のどちらか一方を選択して第2の入出力端子3に接続する。
各Bandの受信信号はLNA(Low Noise Amplifier)30を、送信信号はPA(Power Amplifier)31を介して、後段の高周波信号処理を行うRF−IC(Radio Frequency-Integrated Circuit)32、さらにはベースバンド信号処理を行うBB(Base Band)ブロック33に接続される。なお、図の煩雑化をさけるため図4では、LNA30とPA31について、いずれか一つに符号を付している。
デュプレクサ14、15A、15B及び16は、弾性表面波デバイス、あるいは、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)デバイス等により構成される。SPDTスイッチ12及び13はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、SOS(Silicon on Sapphire)、あるいは、ガリウムヒ素(GaAs)材料を使用したスイッチ等により構成される。
図2、図3を用いて説明したように、セル1の設定では、第2の入出力端子3をBand21の信号の入出力端子とし、第1の入出力端子2をBand3の信号の入出力端子とする。ここで、SPDTスイッチ12をBand3のデュプレクサ14の側に接続し、SPDTスイッチ13をBand21のデュプレクサ15Bの側に接続することにより、Band21とBand3のキャリアアグリゲーションを行なうことが可能である。
一方、セル2の設定では、第2の入出力端子3をBand19の信号の入出力端子とし、第1の入出力端子2をBand21の信号の入出力端子とする。ここで、SPDTスイッチ12をBand21のデュプレクサ15Aの側に接続し、SPDTスイッチ13をBand19のデュプレクサ16の側に接続することにより、Band21とBand19のキャリアアグリゲーションを行なうことが可能である。
なお、使用するバンドに応じたチューナブルダイプレクサ100における周波数特性は、制御部34が生成する例えば制御電圧信号に基づいて設定される。また、SPDTスイッチ12及び13の切替えは、制御部34が生成する例えば2値の制御信号により行われる。
以上説明したように、本構成の移動通信端末を用いることにより、Band21とBand3のキャリアアグリゲーションとBand21とBand19のキャリアアグリゲーションの双方を可能にすることができる。
以上説明したように、本構成の移動通信端末を用いることにより、Band21とBand3のキャリアアグリゲーションとBand21とBand19のキャリアアグリゲーションの双方を可能にすることができる。
図5は、実施例3においてチューナブルダイプレクサ100をマルチバンド対応の移動通信端末に適用した際の一例を示すブロック図である。
本ブロック図に示したように、本移動通信端末は、アンテナ11、チューナブルダイプレクサ100、DP3T(Double-Pole/3-Throw)スイッチ17、Band3のデュプレクサ14、Band21のデュプレクサ15とBand19のデュプレクサ16を具備する。アンテナ11はチューナブルダイプレクサ100の共通端子1に接続され、第1の入出力端子2と第2の入出力端子3は各々DP3Tスイッチ17の二つの共通端子のいずれかに接続される。DP3Tスイッチ17は、Band3のデュプレクサ14、Band21のデュプレクサ15、又はBand19のデュプレクサ16のうちから二つのデュプレクサを選択する。
本ブロック図に示したように、本移動通信端末は、アンテナ11、チューナブルダイプレクサ100、DP3T(Double-Pole/3-Throw)スイッチ17、Band3のデュプレクサ14、Band21のデュプレクサ15とBand19のデュプレクサ16を具備する。アンテナ11はチューナブルダイプレクサ100の共通端子1に接続され、第1の入出力端子2と第2の入出力端子3は各々DP3Tスイッチ17の二つの共通端子のいずれかに接続される。DP3Tスイッチ17は、Band3のデュプレクサ14、Band21のデュプレクサ15、又はBand19のデュプレクサ16のうちから二つのデュプレクサを選択する。
各Bandの受信信号はLNA30を、送信信号はPA31を介して、後段の高周波信号処理を行うRF−IC32、さらにはベースバンド信号処理を行うBBブロック33に接続される。なお、図の煩雑化をさけるため図5では、LNA30とPA31について、いずれか一つに符号を付している。
デュプレクサ14、15A、15B及び16は、弾性表面波デバイス、あるいは、FBARデバイス等により構成され、移動通信端末の送信信号と受信信号を分離する。SPDTスイッチ12及び13はCMOS、SOS、あるいは、ガリウムヒ素材料を使用したスイッチ等により構成される。
デュプレクサ14、15A、15B及び16は、弾性表面波デバイス、あるいは、FBARデバイス等により構成され、移動通信端末の送信信号と受信信号を分離する。SPDTスイッチ12及び13はCMOS、SOS、あるいは、ガリウムヒ素材料を使用したスイッチ等により構成される。
図2、図3を用いて説明したように、セル1の設定では、第2の入出力端子3をBand21の信号の入出力端子とし、第1の入出力端子2をBand3の信号の入出力端子とする。ここで、DP3Tスイッチ17の第1の入出力端子2が接続された端子をBand3のデュプレクサ14の側に接続し、第2の入出力端子3が接続された端子をBand21のデュプレクサ15の側に接続することにより、Band21とBand3のキャリアアグリゲーションを行なうことが可能である。
一方、セル2の設定では、第2の入出力端子3をBand19の信号の入出力端子とし、第1の入出力端子2をBand21の信号の入出力端子とする。ここで、DP3Tスイッチ17の第1の入出力端子2が接続された端子をBand21のデュプレクサ15の側に接続し、第2の入出力端子3が接続された端子をBand19のデュプレクサ16の側に接続することにより、Band21とBand19のキャリアアグリゲーションを行なうことが可能である。
なお、使用するバンドに応じたチューナブルダイプレクサ100における周波数特性は、制御部34が生成する例えば制御電圧信号に基づいて設定される。また、SPDTスイッチ17の切替えは、制御部34が生成する例えば2値の制御信号により行われる。
本構成の移動通信端末を用いることにより、Band21とBand3のキャリアアグリゲーションとBand21とBand19のキャリアアグリゲーションの双方を可能にすることができる。さらに、実施例2の移動通信端末に使用されるスイッチとデュプレクサを各1個低減することができ、小型化と低コスト化を実現することが可能である。
本構成の移動通信端末を用いることにより、Band21とBand3のキャリアアグリゲーションとBand21とBand19のキャリアアグリゲーションの双方を可能にすることができる。さらに、実施例2の移動通信端末に使用されるスイッチとデュプレクサを各1個低減することができ、小型化と低コスト化を実現することが可能である。
実施例2と実施例の3においては説明の都合上、デュプレクサ14はBand3、デュプレクサ15Aと15BはBand21、デュプレクサ16はBand19に使用するデュプレクサとしたが、これは限定条件でないことは言うまでもない。各デュプレクサも使用するバンドに応じた周波数特性となるよう切替えられる。したがい、例えば図4で示したように各デュプレクサもまた、図示しない制御部から入力端子35に供給される制御信号によって周波数特性が変化するチューナブルデュプレクサであっても良い。当該の制御部として前記した制御部34を使用し、当該の制御信号として前記した制御電圧信号を使用することもできる。
図6は、実施例4におけるチューナブルダイプレクサ100を示す分解斜視図である。
図6において、誘電体層20a、20b、20cは積層されて基体となる誘電体基板20を構成する。誘電体層20aには電極パターン21、22、27、28が、誘電体層20bには電極パターン23、24が、誘電体層20cには電極パターン25、26が配置されている。
図6において、誘電体層20a、20b、20cは積層されて基体となる誘電体基板20を構成する。誘電体層20aには電極パターン21、22、27、28が、誘電体層20bには電極パターン23、24が、誘電体層20cには電極パターン25、26が配置されている。
電極パターン21は第1の入出力端子2を有しており、電極パターン21と電極パターン27間には可変容量5が接続されている。電極パターン27には可変容量6が接続され、可変容量6の他端は、インダクタ7が接続される。インダクタ7の他端は共通端子1に接続される。一方、電極パターン22は第2の入出力端子3を有しており、電極パターン22と電極パターン28間には可変容量10が接続されている。電極パターン28には可変容量8が接続され、可変容量8の他端は共通端子1に接続される。共通端子1はアンテナ11に接続されている。
電極パターン21、電極パターン23、及び電極パターン25はビアホール導体V1で接続され、電極パターン27と電極パターン23はビアホール導体V2で接続される。電極パターン22、電極パターン24、及び電極パターン26はビアホール導体V1で接続され、電極パターン28と電極パターン24はビアホール導体V2で接続される。本実施例において、ビアホール導体V1とビアホール導体V2で接続された電極パターン21、23、25が全体としてインダクタ4を構成し、ビアホール導体V1とビアホール導体V2で接続された電極パターン22、24、26が全体としてインダクタ9を構成するため、図1の等価回路と同一の回路を構成できる。
本実施例によれば、インダクタ4、及びインダクタ9を配線パターンで構成しており、巻き線コイルや積層コイル等を削除できるため、コストを低減することができる。
ここまで示した実施形態は一例であって、本発明を限定するものではない。本発明の趣旨に基づきながら異なる実施形態を考えられるが、いずれも本発明の範疇にある。
ここまで示した実施形態は一例であって、本発明を限定するものではない。本発明の趣旨に基づきながら異なる実施形態を考えられるが、いずれも本発明の範疇にある。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
なお、その他の例として、下記の構成が挙げられる。
例1として、複数のバンドを同時に使用して通信を行う移動通信端末で用いる前記複数のバンドにおける信号を分離するためのチューナブルダイプレクサであって、前記信号を送受信するためのアンテナが接続される共通端子と、前記複数のバンドから選択された第1のバンドの前記信号を入出力するための第1の入出力端子と、前記複数のバンドのうち前記第1のバンドよりも低い周波数帯域から選択された第2のバンドの前記信号を入出力するための第2の入出力端子と、前記共通端子と前記第1の入出力端子を仲介し、選択されたバンドに応じて周波数特性を変化するよう制御される高域通過フィルタと、前記共通端子と前記第2の入出力端子を仲介し、選択されたバンドに応じて周波数特性を変化するよう制御される低域通過フィルタとを有することを特徴とするチューナブルダイプレクサ、がある。
例2として、複数のバンドを同時に使用して通信を行う移動通信端末であって、例1に記載のチューナブルダイプレクサと、当該のチューナブルダイプレクサの共通端子に接続されたアンテナと、前記チューナブルダイプレクサの第1の入出力端子と接続された共通端子を第1の接点又は第2の接点のいずれかを選択して接続する第1のスイッチと、前記チューナブルダイプレクサの第2の入出力端子と接続された共通端子を第3の接点又は第4の接点のいずれかを選択して接続する第2のスイッチと、前記第1乃至第4の接点に各々接続され送信信号と受信信号を分離するための第1乃至第4のデュプレクサと、前記チューナブルダイプレクサの周波数特性を制御し、当該の周波数特性と前記第1乃至第4のデュプレクサの周波数特性に応じて前記第1のスイッチの接続と前記第2のスイッチの接続を制御する制御部とを有することを特徴とするチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末、がある。
例3として、複数のバンドを同時に使用して通信を行う移動通信端末であって、例1に記載のチューナブルダイプレクサと、当該のチューナブルダイプレクサの共通端子に接続されたアンテナと、前記チューナブルダイプレクサの第1の入出力端子と接続された第1の共通端子を第1の接点又は第2の接点のいずれかを選択して接続し、前記チューナブルダイプレクサの第2の入出力端子と接続された第2の共通端子を前記第2の接点又は第3の接点のいずれかを選択して接続するスイッチと、前記第1乃至第3の接点に各々接続され送信信号と受信信号を分離するための第1乃至第3のデュプレクサと、前記チューナブルダイプレクサの周波数特性を制御し、当該の周波数特性と前記第1乃至第3のデュプレクサの周波数特性に応じて前記スイッチの接続を制御する制御部とを有することを特徴とするチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末、がある。
1:共通端子、2:第1の入出力端子、3:第2の入出力端子、4,7,9:インダクタ、5,6,8,10:可変容量、11:アンテナ、12,13:SPDTスイッチ、14:Band3のデュプレクサ、15:Band21のデュプレクサ、16:Band19のデュプレクサ、17:DP3Tスイッチ、20:誘電体基板、20a,20b,20c:誘電体層、21,22,23,24,25,26,27,28:電極パターン、32:RF−IC、33:BB、34:制御部、V1,V2:ビアホール導体、100:チューナブルダイプレクサ。
Claims (7)
- 複数のバンドを同時に使用して通信を行う移動通信端末で用いる前記複数のバンドにおける信号を分離するためのチューナブルダイプレクサであって、
前記信号を送受信するためのアンテナが接続される共通端子と、
前記複数のバンドから選択された第1のバンドの前記信号を入出力するための第1の入出力端子と、
前記複数のバンドのうち前記第1のバンドよりも低い周波数帯域から選択された第2のバンドの前記信号を入出力するための第2の入出力端子と、
前記共通端子と前記第1の入出力端子を仲介し、選択されたバンドに応じて周波数特性を変化するよう制御される高域通過フィルタと、
前記共通端子と前記第2の入出力端子を仲介し、選択されたバンドに応じて周波数特性を変化するよう制御される低域通過フィルタと
を有することを特徴とするチューナブルダイプレクサ。 - 請求項1に記載のチューナブルダイプレクサにおいて、前記高域通過フィルタ及び低域通過フィルタの通過帯域における損失が1.5dB以内であることを特徴とするチューナブルダイプレクサ。
- 請求項1に記載のチューナブルダイプレクサにおいて、
前記高域通過フィルタは、前記第1の入出力端子から前記共通端子に向かって、第1のインダクタと第1の可変容量とが並列接続された第1の並列接続回路、第2の可変容量、第2のインダクタを順に直列接続して備え、
前記低域通過フィルタは、第2の入出力端子から前記共通端子に向かって、第3のインダクタと第3の可変容量とが並列接続された第2の並列接続回路、第4の可変容量を順に直列接続して備え、
前記第1乃至第4の可変容量の容量値を変化させて周波数特性を変化するよう制御されることを特徴とするチューナブルダイプレクサ。 - 請求項3に記載のチューナブルダイプレクサにおいて、前記第1及び第3のインダクタの定数の範囲が1nH以上2nH以下であり、前記第1乃至第4の可変容量の容量値が1pF以上40pF以下であることを特徴とするチューナブルダイプレクサ。
- 請求項4に記載のチューナブルダイプレクサにおいて、前記第2のインダクタのインダクタンス値が2nH以上8nH以下であることを特徴とするチューナブルダイプレクサ。
- 複数のバンドを同時に使用して通信を行う移動通信端末であって、
請求項1に記載のチューナブルダイプレクサと、
当該のチューナブルダイプレクサの共通端子に接続されたアンテナと、
前記チューナブルダイプレクサの第1の入出力端子と接続された共通端子を第1の接点又は第2の接点のいずれかを選択して接続する第1のスイッチと、
前記チューナブルダイプレクサの第2の入出力端子と接続された共通端子を第3の接点又は第4の接点のいずれかを選択して接続する第2のスイッチと、
前記第1乃至第4の接点に各々接続され送信信号と受信信号を分離するための第1乃至第4のデュプレクサと、
前記チューナブルダイプレクサの周波数特性を制御し、当該の周波数特性と前記第1乃至第4のデュプレクサの周波数特性に応じて前記第1のスイッチの接続と前記第2のスイッチの接続を制御する制御部と
を有することを特徴とするチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末。 - 複数のバンドを同時に使用して通信を行う移動通信端末であって、
請求項1に記載のチューナブルダイプレクサと、
当該のチューナブルダイプレクサの共通端子に接続されたアンテナと、
前記チューナブルダイプレクサの第1の入出力端子と接続された第1の共通端子を第1の接点又は第2の接点のいずれかを選択して接続し、前記チューナブルダイプレクサの第2の入出力端子と接続された第2の共通端子を前記第2の接点又は第3の接点のいずれかを選択して接続するスイッチと、
前記第1乃至第3の接点に各々接続され送信信号と受信信号を分離するための第1乃至第3のデュプレクサと、
前記チューナブルダイプレクサの周波数特性を制御し、当該の周波数特性と前記第1乃至第3のデュプレクサの周波数特性に応じて前記スイッチの接続を制御する制御部と
を有することを特徴とするチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013104328A JP2014225794A (ja) | 2013-05-16 | 2013-05-16 | チューナブルダイプレクサ、及びチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2013104328A JP2014225794A (ja) | 2013-05-16 | 2013-05-16 | チューナブルダイプレクサ、及びチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末 |
Publications (1)
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JP2014225794A true JP2014225794A (ja) | 2014-12-04 |
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ID=52124159
Family Applications (1)
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JP2013104328A Pending JP2014225794A (ja) | 2013-05-16 | 2013-05-16 | チューナブルダイプレクサ、及びチューナブルダイプレクサを用いた移動通信端末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014225794A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019082673A1 (ja) * | 2017-10-24 | 2019-05-02 | 株式会社村田製作所 | マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路および通信装置 |
-
2013
- 2013-05-16 JP JP2013104328A patent/JP2014225794A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019082673A1 (ja) * | 2017-10-24 | 2019-05-02 | 株式会社村田製作所 | マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路および通信装置 |
US11095321B2 (en) | 2017-10-24 | 2021-08-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Multiplexer, radio-frequency front-end circuit, and communication apparatus |
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