JP2017111347A - 撮像装置及びカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】光導波路とマイクロレンズとを有する焦点検出用の画素において、焦点検出の精度の向上と、感度の向上とを両立するための技術を提供する。【解決手段】位相差方式による焦点検出を行うための焦点検出画素を有する撮像装置が提供される。焦点検出画素は、基板に配された光電変換部と、光電変換部の上に配されたマイクロレンズと、光電変換部とマイクロレンズとの間に配された光導波路と、を含む。第1平面におけるマイクロレンズの屈折力は、第2平面におけるマイクロレンズの屈折力よりも小さい。第1平面は、マイクロレンズの頂点を通り、基板の上面に直交し、焦点検出画素が焦点検出を行う方向に沿っている。第2平面は、マイクロレンズの頂点を通り、基板の上面に直交し、第1平面に交差する。【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置及びカメラに関する。
近年、ビデオカメラや電子スチルカメラなどに用いられる撮像装置が普及している。特許文献1及び2に記載される撮像装置は、位相差方式による焦点検出を行うための画素を有する。これらの文献の焦点検出用の画素は、マイクロレンズと光電変換部との間に光導波路を有していない。
特開2008−71972号公報 特開2009−109965号公報
焦点検出用の画素での感度を向上するために、マイクロレンズと光電変換部との間に光導波路を配することが考えられる。光導波路を配した場合に、特許文献1及び2に記載されたマイクロレンズの形状では、焦点検出の精度の向上と、感度の向上とを両立することが困難である。本発明の一部の側面は、光導波路とマイクロレンズとを有する焦点検出用の画素において、焦点検出の精度の向上と、感度の向上とを両立するための技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、位相差方式による焦点検出を行うための焦点検出画素を有する撮像装置であって、前記焦点検出画素は、基板に配された光電変換部と、前記光電変換部の上に配されたマイクロレンズと、前記光電変換部と前記マイクロレンズとの間に配された光導波路と、を含み、第1平面における前記マイクロレンズの屈折力は、第2平面における前記マイクロレンズの屈折力よりも小さく、前記第1平面は、前記マイクロレンズの頂点を通り、前記基板の上面に直交し、前記焦点検出画素が焦点検出を行う方向に沿っており、前記第2平面は、前記マイクロレンズの頂点を通り、前記基板の上面に直交し、前記第1平面に交差することを特徴とする撮像装置が提供される。
上記手段により、光導波路とマイクロレンズとを有する焦点検出用の画素において、焦点検出の精度の向上と、感度の向上とを両立するための技術が提供される。
一部の実施形態の撮像装置の構成例を説明する図。 一部の実施形態の焦点検出画素の構成例を説明する図。 一部の実施形態のマイクロレンズの構成例を説明する図。 図3のマイクロレンズの特性を説明する図。 図3のマイクロレンズの特性を説明する図。 図3のマイクロレンズの特性を説明する図。 図3のマイクロレンズの特性を説明する図。 図2の焦点検出画素の変形例を説明する図。 図2の焦点検出画素の変形例を説明する図。 図2の焦点検出画素の変形例を説明する図。 図2の焦点検出画素の変形例を説明する図。 一部の実施形態の撮像画素の構成例を説明する図。 一部の実施形態の焦点検出画素の構成例を説明する図。
添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について以下に説明する。様々な実施形態を通じて同様の要素には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、各実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。
図1を参照して、一部の実施形態に係る撮像装置100のブロック図について説明する。図1で説明される撮像装置100の各構成要素として既存の構成を用いてもよい。そのため、以下では撮像装置100の構成の一例を簡単に説明する。撮像装置100は、撮像領域101と、垂直走査回路102と、2つの読み出し回路103と、2つの水平走査回路104と、2つの出力アンプ105とを備える。撮像装置100のうち、撮像領域101以外の領域は周辺回路領域と呼ばれうる。撮像装置100には、複数の画素が2次元アレイ状に配されている。
垂直走査回路102は、制御部107からの指示に応じて、複数の画素を行単位で選択する。読み出し回路103は、列アンプ、相関二重サンプリング(CDS)回路、加算回路などを含み、制御部107からの指示に応じて、選択された画素からの信号に対して加算、増幅などを行う。水平走査回路104は、読み出し回路103によって読み出された1画素行分の信号を、制御部107からの指示に応じて、出力アンプ105に順次出力する。出力アンプ105は、読み出し回路103から供給された信号を増幅し、増幅した信号を信号処理部106に供給する。
信号処理部106は、撮像装置100から供給された信号を用いて焦点検出や画像生成を行う。制御部107は、撮像装置100全体の動作を制御する。信号処理部106及び制御部107は、撮像装置100に含まれてもよいし、撮像装置100を搭載する電子装置(例えば、カメラ)に含まれていてもよい。信号処理部106及び制御部107は、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することによって実現されてもよいし、ASIC等のハードウェア(例えば、回路)によって実現されてもよい。
続いて、図2を参照して、焦点検出画素200の構造について説明する。焦点検出画素200とは、位相差方式による焦点検出を行うための画素のことである。撮像装置100は、撮像領域101に1つ以上の焦点検出画素200を含む。撮像装置100が複数の焦点検出画素200を含む場合に、これらの焦点検出画素200は撮像領域101に分散して配されてもよいし、1次元状又は2次元状に配されてもよい。焦点検出画素200は、焦点検出を行うためだけに用いられてもよいし、焦点検出だけでなく画像を生成するために用いられてもよい。複数の画素は、焦点検出画素200以外に、撮像画素を含んでもよい。撮像画素とは、焦点検出を行うためには用いられず、画像を生成するために用いられる画素のことである。撮像画素の構造については後述する。図2(a)に示すように、焦点検出画素200は、とりわけ、光電変換部202が配された基板201と、光導波路204と、カラーフィルタ207と、マイクロレンズ209とを有する。
以下、焦点検出画素200の形状について説明するために、座標系SYSを設定する。座標系SYSのX方向は、基板201の上面201aに平行かつ焦点検出を行う方向に平行な方向である。ここで、焦点検出を行う方向とは、焦点検出画素200が焦点のずれを検出可能な方向である。図2の例では、2つの光電変換領域202a、202bが並ぶ方向が焦点検出を行う方向となる。座標系SYSのY方向は、基板201の上面201aに平行かつX方向に直交する方向である。座標系SYSのZ方向は、基板201の上面201aに直交し、焦点検出画素200に光が入射する側を正とする方向である。焦点検出画素200の2つの光電変換領域202a、202bはX方向に沿って並んでいるが、撮像装置100は、2つの光電変換領域がY方向に沿って並んだ他の焦点検出画素を有してもよい。
焦点検出画素200に対して6つの平面を規定する。図2(c)に示すように、マイクロレンズ209の頂点209bを通り、基板201の上面201aに直交する平面を平面PL1と呼ぶ。平面PL1はXZ平面に平行である。マイクロレンズ209の頂点209bを通り、基板201の上面201aに直交し、平面PL1に交差する平面を平面PL2と呼ぶ。マイクロレンズ209の頂点209bを通り、基板201の上面201a及び平面PL1に直交する平面を平面PL3と呼ぶ。平面PL3はYZ平面に平行である。平面PL2は、平面PL3に交差する。
図2(b)に示すように、光電変換部202の中心202cを通り、基板201の上面201aに直交する平面を平面PL1´と呼ぶ。平面PL1´はXZ平面に平行である。また、光電変換部202の中心202cを通り、基板201の上面201aに直交し、平面PL1´に交差する平面を平面PL2´と呼ぶ。平面PL2´は平面PL2と一致又は平行になるように規定する。さらに、光電変換部202の中心202cを通り、基板201の上面201a及び平面PL1´に直交する平面を平面PL3´と呼ぶ。平面PL3´はYZ平面に平行である。平面PL2´は、平面PL3´に交差する。光電変換部202の中心202cとは、例えば、基板201の上面201aに平行な平面における光電変換部202の幾何的重心である。
本実施形態では、Z方向においてマイクロレンズ209の頂点209bと光電変換部202の中心202cとが一致する。そのため、平面PL1と平面PL1´、平面PL1と平面PL1´、平面PL1と平面PL1´はそれぞれ同一の平面である。Z方向においてマイクロレンズ209の頂点209bと光電変換部202の中心202cとが一致しない実施形態では、これらの平面は同一の平面ではない。図2(a)は、平面PL1における焦点検出画素200の断面図である。図2(b)は、Z方向から見た光電変換領域202a、202b、ゲート電極210a、210b、光導波路204の上面を示す。図2(c)は、Z方向から見たマイクロレンズ209を示す。図2(c)において、破線は基板201の上面201aからの高さの等高線を示す。
光電変換部202は基板201に配された半導体領域である。光電変換部202の導電型は、光電変換部202の周囲の部分の導電型とは反対である。本実施形態では、光電変換部202が2つの光電変換領域202a、202bによって構成される。2つの光電変換領域202a、202bは、互いに電気的に分離されている。例えば、2つの光電変換領域202a、202bの間に、光電変換領域202a、202bとは反対の導電型を有する不純物領域が配されてもよいし、素子分離領域が配されてもよい。上述のように、光電変換部202は、その中心202cに対して対称の形状を有する。さらに、光電変換部202は、平面PL1´と平面PL3´とのそれぞれに対して対称の形状を有する。光電変換領域202aと、光電変換領域202bとは、平面PL3´に対して互いに反対側に位置する。ゲート電極210a、210bは、光電変換領域202a、202bで発生した電荷をそれぞれ転送するための転送トランジスタを構成する。ゲート電極210aと、ゲート電極210bとは、平面PL3´に対して対称の形状を有する。
基板201の上に、絶縁層203が設けられている。絶縁層203は可視光を透過可能であってもよい。絶縁層203は、1種類の材料で形成された単層膜であってもよいし、互いに異なる複数の材料で形成された積層膜であってもよい。絶縁層203を構成する材料として、例えば酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(Si3N4)、炭化シリコン(SiC)などがある。例えば、絶縁層203は酸化シリコンの単層膜であってもよいし、酸化シリコン、窒化シリコン及び炭化シリコンの積層膜であってもよい。絶縁層203はその内部に配線パターン205を有する。配線パターン205は、1層であってもよいし、多層構造(図2では2層構造の例を示す。)であってもよい。
撮像装置100は、絶縁層203の上に撮像領域101にわたるカラーフィルタ層206を有し、カラーフィルタ層の上に撮像領域101にわたるマイクロレンズ層208を有する。焦点検出画素200の各画素は、カラーフィルタ層206にカラーフィルタ207を有する。カラーフィルタ207は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の何れかの光又はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の何れかの光を透過するフィルタである。これに代えて、カラーフィルタ207は、RGBすべての光又はCMYすべての光を透過するフィルタ(いわゆる白色フィルタ)であってもよいし、IR(赤外光)を透過するフィルタであってもよい。
焦点検出画素200の各画素は、マイクロレンズ層208にマイクロレンズ209を有する。本実施形態では、マイクロレンズ層208の上面のうちZ方向に凸の部分を上面とする部分を1つのマイクロレンズと呼ぶ。そのため、マイクロレンズ層208の上面の接平面の傾きが切り替わる部分及び平坦な部分が、隣接する2つのマイクロレンズの境界となる。マイクロレンズ209の形状は、マイクロレンズ209の頂点209bを通りZ方向に平行な直線(以下、この直線をマイクロレンズ209の中心軸と呼ぶ。)に対して対称である。また、マイクロレンズ209の形状は、平面PL1、PL3のそれぞれに対して対称である。
フィルタ膜厚の安定性を向上させるため、撮像装置100は、カラーフィルタ層206とマイクロレンズ層208との間に平坦化層を含んでもよい。マイクロレンズ層208、カラーフィルタ層206、平坦化層は、例えば樹脂などの材料で形成される。
光導波路204は、絶縁層203に埋め込まれており、マイクロレンズ209と光電変換部202との間に配されている。光導波路204の屈折率は、絶縁層203の屈折率よりも大きい。そのため、カラーフィルタ207を透過した後、光導波路204の上面204aから光導波路204に入射した光は、光導波路204に閉じ込められ、光電変換部202に導かれる。光導波路204は1つの材料で形成されてもよいし、複数の材料で形成されてもよい。屈折率の比較は、例えば絶対屈折率で行われる。屈折率は周波数に依存するので、この比較をカラーフィルタ207が透過する光の波長の中心付近で行ってもよい。光導波路204の屈折率は、光導波路204の大部分をなす材料の屈折率であってもよい。絶縁層203の屈折率についても同様である。
続いて、図3を参照して、マイクロレンズ209の形状について説明する。平面PL1〜PL3におけるマイクロレンズ209の上面209a(すなわち、平面PL1〜PL3と上面209aとの交わり)をそれぞれ上面301〜303と呼ぶ。平面PL1〜PL3におけるマイクロレンズ209の上面209aの縁をそれぞれ縁209c〜209eと呼ぶ。
図3(a)は、上面301〜303を重ねて示すとともに、光導波路204を示す。上面301〜303の幅をそれぞれW1〜W3で表し、光導波路204の上面204aの幅をW4で表す。ここで、幅とは、基板201の上面201aに平行な方向における長さのことである。本実施形態で光導波路204の上面204aは円形であるので、平面PL1〜PL3のそれぞれにおいてW4は同じ値となる。本実施形態では、W1〜W4は、W4<W1=W3<W2という大小関係を満たす。すなわち、平面PL1、PL2、PL3のそれぞれにおいて、マイクロレンズ209の幅は、光導波路204の上面204aの幅よりも広い。また、平面PL1におけるマイクロレンズ209の幅は、平面PL3におけるマイクロレンズ209の幅と等しく、平面PL2におけるマイクロレンズ209の幅よりも狭い。
図3(b)は、上面301に着目した図である。上面301は、マイクロレンズ209の中心軸に対して対称であるので、図3(b)では半分のみを示す。マイクロレンズ209の頂点209bと縁209cとの間を基板201の上面201aに沿った距離で4等分することによって得られる4つの部分を、縁209cから近い順に301a〜301dで表す。縁209cに最も近い部分301aの上面は、縁209cから2番目にある部分301bの上面よりもなだらかである。縁209cから2番目にある部分301bの上面は縁209cから3番目にある部分301cの上面よりも急である。縁209cから3番目にある部分301cの上面は縁209cから4番目にある部分301dの上面よりも急である。
例えば、部分301aの上面と、基板201の上面201aに平行な平面PL4(すなわち、XY平面に平行な平面)とがなす角度の代表値をφ1とする。部分301aの上面と平面PL4とがなす角の代表値とは、部分301aの上面と平面PL4とがなす角度を表す値であり、例えば部分301aの上面と平面PL4とがなす角度の最大値、最小値、平均値や、部分301aの中央での値などである。部分301aの上面と平面PL4とがなす角の平均値は、部分301aの上面の両端における2つの角度の平均値であってもよいし、部分301aの上面における3つ以上の位置における角度の平均値であってもよい。以下に説明されるマイクロレンズ209の様々な部分と平面PL4とがなす角度の代表値についても同様である。部分301bの上面と平面PL4とがなす角度の代表値をφ4とする。部分301aの上面が部分301bの上面よりもなだらかであるので、φ1<φ4が成り立つ。例えば、5°≦φ1≦30°であり、40°≦φ4≦60°である。
図3(c)は、上面302に着目した図である。上面302は、マイクロレンズ209の中心軸に対して対称であるので、図3(c)では半分のみを示す。マイクロレンズ209の頂点209bと縁209dとの間を基板201の上面201aに沿った距離で4等分することによって得られる4つの部分を、縁209dから近い順に302a〜302dで表す。縁209dに最も近い部分302aの上面は、縁209dから2番目にある部分302bの上面よりも急である。縁209cから2番目にある部分302bの上面は縁209dから3番目にある部分302cの上面よりも急である。縁209dから3番目にある部分302cの上面は縁209dから4番目にある部分302dの上面よりも急である。例えば、部分302aの上面と平面PL4とがなす角度の代表値をφ2とし、部分302bの上面と平面PL4とがなす角度の代表値をφ5とする。部分302aの上面が部分302bの上面よりも急であるので、φ2>φ5が成り立つ。例えば、40°≦φ2≦60°であり、30°≦φ5≦40°である。
図3(d)は、上面303に着目した図である。上面303は、マイクロレンズ209の中心軸に対して対称であるので、図3(d)では半分のみを示す。マイクロレンズ209の頂点209bと縁209eとの間を基板201の上面201aに沿った距離で4等分することによって得られる4つの部分を、縁209eから近い順に303a〜303dで表す。縁209eに最も近い部分303aの上面は、縁209eから2番目にある部分303bの上面よりも急である。縁209cから2番目にある部分303bの上面は縁209eから3番目にある部分303cの上面よりも急である。縁209eから3番目にある部分303cの上面は縁209eから4番目にある部分303dの上面よりも急である。例えば、部分303aの上面と平面PL4とがなす角度の代表値をφ3とし、部分303bの上面と平面PL4とがなす角度の代表値をφ6とする。部分303aの上面が部分303bの上面よりも急であるので、φ3>φ6が成り立つ。例えば、50°≦φ3≦80°であり、30°≦φ6≦50°である。
さらに、本実施形態では、平面PL1におけるマイクロレンズ209の上面301のうち縁209cの付近は、平面PL2におけるマイクロレンズ209の上面302のうち縁209dの付近よりもなだらかである。すなわち、φ1<φ2を満たす。縁の付近とは、上述のようにマイクロレンズを4等分することによって得られる4つの部分のうち縁に最も近い部分のことであってもよい。さらに、φ1<(1/2)×φ2を満たしてもよい。また、平面PL3におけるマイクロレンズ209の上面303のうち縁209eの付近は、平面PL2におけるマイクロレンズ209の上面302のうち縁209dの付近よりも急である。すなわち、φ2<φ3を満たす。
続いて、図4を参照して、マイクロレンズ209の集光について説明する。図4は、平面PL1における焦点検出画素200と、平面PL2における焦点検出画素200とを重ねた図である。ただし、図4では一部の要素を省略する。また、平面PL1と平面PL2とでは光電変換部202の大きさが異なるが、図4では同じ大きさに示している。基板201の上面201aに対して垂直な方向(すなわち、Z方向)から入射した光のうち、上面301の縁の付近に入射した光401は、基板201の上面からの高さがH2である点402に集光する。一方、基板201の上面201aに対して垂直な方向から入射した光のうち、上面302の縁の付近に入射した光403は、基板201の上面からの高さがH3である点404に集光する。φ1<φ2を満たすので、H2<H3となる。すなわち、平面PL1におけるマイクロレンズ209の屈折力は、平面PL2におけるマイクロレンズ209の屈折力よりも小さい。さらに、光導波路204の上面204aの、基板201の上面201aからの高さをH1とすると、H2<(1/3)×H1<H3を満たしてもよい。すなわち、上面301のうち縁の付近に入射した光401は高さH1の1/3よりも基板側に集光してもよく、上面302のうち縁の付近に入射した光403は高さH1の1/3よりもマイクロレンズ側に集光してもよい。
続いて、図5を参照して、焦点検出画素200の感度について説明する。図5(a)は、平面PL1における焦点検出画素200を示し、図5(b)は、平面PL2における焦点検出画素200を示す。ただし、図5では一部の要素を省略する。マイクロレンズ209の上面301に入射した光501は、波形502に示すように、回折効果による波動的な広がりを有しつつ集光する。同様に、マイクロレンズ209の上面302に入射した光503は、波形504に示すように、回折効果による波動的な広がりを有しつつ集光する。平面PL1におけるマイクロレンズ209の屈折力が平面PL2におけるマイクロレンズ209の屈折力よりも小さいので、波形502は、波形504よりも幅広い。そのため、光501の一部の光は光導波路204に入らないが、光503の大半は光導波路204に入る。したがって、マイクロレンズ209の上面302の形状の方が、マイクロレンズ209の上面301の形状よりも、焦点検出画素200の感度が高くなる。
続いて、図6を参照して、焦点検出画素200による焦点検出の原理について説明する。図6は、撮像光学系の射出瞳600と、マイクロレンズ209と、光電変換領域202a、202bとの位置関係を説明する。射出瞳600は、2つの瞳領域601、602を有する。射出瞳600から入射した光の入射角をθで表す。ただし、Z方向に対して光が時計回り方向にある場合にθを正とし、反時計回り方向にある場合にθを負とする。瞳領域601から入射した光603(すなわち、入射角θ>0の光)は、マイクロレンズ209を透過し、光電変換領域202aに入射する。瞳領域602から入射した光604(すなわち、入射角θ<0の光)は、マイクロレンズ209を透過し、光電変換領域202bに入射する。光603と光604との位相差を測定することによって、焦点検出が行われる。
続いて、図7を参照して、焦点検出画素200による焦点検出の精度について説明する。図7(a)は、平面PL1における焦点検出画素200を示し、図7(b)は、平面PL2における焦点検出画素200を示す。ただし、図7では一部の要素を省略する。図7(c)及び(d)は、図6で説明した入射角θと、光電変換部202の感度との関係を示す。図7(c)において、グラフ702はマイクロレンズ209の上面301に入射した光に対する光電変換領域202aの感度を示し、グラフ703はマイクロレンズ209の上面301に入射した光に対する光電変換領域202bの感度を示す。図7(d)において、グラフ705はマイクロレンズ209の上面302に入射した光に対する光電変換領域202aの感度を示し、グラフ706はマイクロレンズ209の上面302に入射した光に対する光電変換領域202bの感度を示す。感度の単位は任意である。
図4において上述したように、平面PL1におけるマイクロレンズ209の屈折力が平面PL2におけるマイクロレンズ209の屈折力よりも小さい。そのため、上面301に対して斜めに入射した光701の集光点は、上面302に対して斜めに入射した光704の集光点よりも基板201の近くにある。そのため、θ>0の入射光のうち、光電変換領域202bに入射してしまい、偽信号となる光の比率は、上面301に入射した光701の方が上面302に入射した光704よりも低い。そのため、マイクロレンズ209の上面301の形状の方が、マイクロレンズ209の上面302の形状よりも、焦点検出画素200の焦点検出の精度が高い。
マイクロレンズ209の上面301は焦点検出を行う方向(x方向)に沿っているのに対して、マイクロレンズ209の上面302は焦点検出を行う方向に交差する。そのため、マイクロレンズ209の上面301に入射する光は、マイクロレンズ209の上面302に入射する光よりも偽信号を発生しにくい。そこで、本実施形態では、マイクロレンズ209の上面301の形状を、焦点検出の精度を優先した形状にする。また、マイクロレンズ209の上面302の幅は、マイクロレンズ209の上面301の幅よりも広い。そのため、マイクロレンズ209の上面302は、マイクロレンズ209の上面301よりも多くの光を受ける。そこで、本実施形態では、マイクロレンズ209の上面302の形状を、感度を優先した形状とする。以上により、本実施形態では、焦点検出画素200の焦点検出の精度の向上と感度の向上とを両立する。
また、本実施形態では、平面PL3に対してマイクロレンズ209が対称の形状を有し、平面PL3´に対して光電変換領域202a、202b及びゲート電極210a、210bが対称の形状を有するので、光の入射光に対する感度がθ=0に対して対称となる。さらに、ゲート電極210a、210bが光電変換領域202a、202bの端にあるので、ゲート電極210a、210bで光が損失する割合が低減される。
続いて、図8を参照して、焦点検出画素200の変形例について説明する。この変形例では、マイクロレンズ209の構造が上述の実施形態とは異なる。そこで、以下では主にこの相違点について説明し、同様であってもよい点についての説明を省略する。図8(a)〜(d)は、図2(c)、図3(b)〜(d)にそれぞれ対応する。図8の変形例では、平面PL1におけるマイクロレンズ209の上面301と、平面PL3におけるマイクロレンズ209の上面303とが同じ形状を有する。したがって、上記で定義した様々な角度について、
φ1<φ4、
φ2<φ5、
φ3<φ6、
φ1=φ3<φ2、
W4<W1=W3<W2
を満たす。この変形例では、マイクロレンズ209の上面302のよりも幅が狭い上面303の形状を、焦点検出の精度を優先した形状とする。すなわち、平面PL3におけるマイクロレンズ209の屈折力は、平面PL2におけるマイクロレンズ209の屈折力よりも小さい。
続いて、図9を参照して、焦点検出画素200の変形例について説明する。この変形例では、マイクロレンズ209の構造が上述の実施形態とは異なる。そこで、以下では主にこの相違点について説明し、同様であってもよい点についての説明を省略する。図9(a)〜(d)は、図2(c)、図3(b)〜(d)にそれぞれ対応する。図9の変形例では、上記で定義した様々な角度について、
φ1<φ4、
φ2<φ5、
φ3>φ6、
φ1<φ3<φ2、
W4<W1=W3<W2
を満たす。この変形例では、本実施形態では、マイクロレンズ209の上面302のよりも幅が狭い上面303の形状を、感度を優先した形状とする。すなわち、平面PL3におけるマイクロレンズ209の屈折力は、平面PL2におけるマイクロレンズ209の屈折力よりも大きい。この変形例において、φ2=φ3であってもよい。
続いて、図10を参照して、焦点検出画素200の変形例について説明する。この変形例では、光電変換部及びゲート電極の構造が上述の実施形態とは異なる。そこで、以下では主にこの相違点について説明し、同様であってもよい点についての説明を省略する。マイクロレンズ209の形状は、上述の変形例で説明したものであってもよい。図10(a)、(b)はどちらも図2(b)に対応する。この変形例では、光電変換部202が互いに互いに電気的に分離されている4つの光電変換領域202a〜202dを含む。光電変換領域202a、202dの組と、光電変換領域202b、202eの組とは、X方向に並んでいる。また、光電変換領域202a、202bの組と、光電変換領域202d、202eの組とは、Y方向に並んでいる。そのため、この変形例の焦点検出画素200を用いて、X方向とY方向との両方について焦点検出を行うことができる。光電変換部202の形状は、平面PL1´と平面PL3´とのそれぞれに対して対称である。
ゲート電極210a、210b、210d、210eの形状も平面PL1´と平面PL3´とのそれぞれに対して対称である。図10(a)に示す変形例では、ゲート電極210a、210bが焦点検出画素200の1辺に沿っており、ゲート電極210d、210eが焦点検出画素200の反対側の辺に沿っている。図10(b)に示す変形例では、ゲート電極210a、210b、210d、210eが焦点検出画素200の四隅にある。
続いて、図11を参照して、焦点検出画素200の変形例について説明する。この変形例では、光導波路204の形状が上述の実施形態とは異なる。そこで、以下では主にこの相違点について説明し、同様であってもよい点についての説明を省略する。マイクロレンズ209の形状は、上述の変形例で説明したものであってもよい。図11(a)、(b)は、図2(a)、(b)に対応する。光導波路204の上面204a及び基板201の上面201aに平行な平面での断面は、いずれも楕円である。この楕円の長軸は平面PL1´上にあり、短軸は平面PL3´上にある。そのため、平面PL1´における光導波路204の上面204aの幅は平面PL3´における光導波路204の上面204aの幅よりも広い。上述のように、焦点検出画素200では、マイクロレンズ209の上面302のよりも幅が狭い上面301の形状を、焦点検出の精度を優先している。そのため、この変形例では、平面PL1´における光導波路204の上面204aの幅を広くすることによって、焦点検出画素200の感度の低下を抑制する。この変形例でも、平面PL1におけるマイクロレンズ209の幅は平面PL1´における光導波路204の上面204aの幅よりも広く、平面PL3におけるマイクロレンズ209の幅は平面PL3´における光導波路204の上面204aの幅よりも広い。
続いて、図12を参照して、一部の実施形態において撮像装置100が備える撮像画素1200について説明する。撮像画素1200は、マイクロレンズ209の代わりにマイクロレンズ1209を有する点と、光電変換部202が1つの領域で構成される点とで焦点検出画素200と異なり、他の点は同様であってもよい。そこで、以下では主にこの相違点について説明し、同様であってもよい点についての説明を省略する。撮像装置100が備える光電変換部202は、撮像用光電変換部と呼ばれてもよく、撮像装置100が備えるマイクロレンズ1209は、撮像用マイクロレンズと呼ばれてもよい。図12(a)〜(d)は、図2(a)、図2(b)、図3(b)、図2(c)にそれぞれ対応する。マイクロレンズ1209の頂点1209bを通り基板201の上面201aに直交する平面PL1におけるマイクロレンズ1209の上面を上面1209aで表す。撮像画素1200の平面PL1は、焦点検出画素200の平面PL1と同一又は平行である。図12(d)に示すように、マイクロレンズ1209の上面の等高線は、頂点1209bを中心として同心円状となる。
図12(c)に示すように、マイクロレンズ1209の頂点1209bと縁1209eとの間を基板201の上面201aに沿った距離で4等分することによって得られる4つの部分を、縁1209eから近い順に1201a〜1201dで表す。撮像画素1200では焦点検出の精度を考慮する必要がないので、マイクロレンズ1209を上述の感度の優先した形状にしてもよい。例えば、縁1209eに最も近い部分1201aの上面は、縁1209eから2番目にある部分1201bの上面よりも急である。縁1209eから2番目にある部分1201bの上面は縁1209eから3番目にある部分1201cの上面よりも急である。縁1209eから3番目にある部分1201cの上面は縁1209eから4番目にある部分1201dの上面よりも急である。例えば、部分1201aの上面と平面PL4とがなす角度の代表値をφ0とし、部分1201bの上面と平面PL4とがなす角度の代表値をφ7とする。部分1201aの上面が部分1201bの上面よりも急であるので、φ0>φ7が成り立つ。さらに、φ0>φ1であってもよい。すなわち、平面PL1におけるマイクロレンズ1209の上面1209aのうち縁の付近の傾斜が、平面PL1におけるマイクロレンズ209の上面301のうち縁の付近の傾斜よりも急であってもよい。すなわち、平面PL1におけるマイクロレンズ1209の屈折力は、平面PL1におけるマイクロレンズ209の屈折力よりも小さくてもよい。
上述の実施形態及び様々な変形例では、マイクロレンズ209の頂点209bと光電変換部202の中心202cとが、Z方向に重なる位置にある。これに代えて、マイクロレンズ209の頂点209bと光電変換部202の中心202cとが互いにずれていてもよい。例えば、マイクロレンズ209の頂点209bは、撮像領域101の中心から焦点検出画素200までの距離に応じた分だけ、撮像領域101の中心に向けてずれていてもよい。このようにずらすことによって、撮像領域101の外周の付近に配された焦点検出画素200の感度及び焦点検出の精度を向上できる。これに代えて、マイクロレンズ層208全体を基板201に対してずらしてもよい。例えば、マイクロレンズ層208をY方向にずらすことによって、ゲート電極210で損失される光の割合を低減できる。また、マイクロレンズ209又はマイクロレンズ層208をずらすとともに、光導波路204も光電変換部202に対してずらしてもよい。
上述のマイクロレンズ層208は、例えばフォトリソグラフィ−法により形成されうる。例えば、カラーフィルタ層206の上に、マイクロレンズ層208を形成するためポジ型感光性レジストをスピンコートで塗布する。このレジストを、パターン形成されたフォトマスクを用いて露光、現像することにより、マイクロレンズ209を有するマイクロレンズ層208を形成できる。フォトマスクは微細なドットパターンの密度により透過率を制御する面積階調マスクであってもよく、面積階調マスクの透過率分布の調整することにより上述の形状を有するマイクロレンズ209を形成できる。
続いて、図13を参照して、一部の実施形態に係る撮像装置について説明する。この撮像装置は、焦点検出画素1300a、1300bを備える。焦点検出画素1300a、1300bは、光電変換部及びゲート電極の構造が異なる点と、遮光部1301a、1301bを更に有する点とで焦点検出画素200とは異なる。そこで、以下では主にこの相違点について説明し、同様であってもよい点についての説明を省略する。マイクロレンズ209の形状は、上述の変形例で説明したものであってもよい。図11(a)、(c)はどちらも図2(a)に対応し、図11(b)、(d)はどちらも図2(b)に対応する。
焦点検出画素1300aにおいて、光電変換部202は1つの領域で構成され、この1つの領域に対して1つのゲート電極210が配される。光電変換部202の形状は、平面PL1´と平面PL3´とのそれぞれに対して対称である。ゲート電極210の形状は、平面PL3´に対して対称である。
遮光部1301aは、光電変換部202と光導波路204との間に配されている。遮光部1301aは、例えば金属で形成される。遮光部1301aは、配線パターン205と同じ層に形成されてもよい。遮光部1301aは、光電変換部202の一部を覆う。図13(a)の例で、遮光部1301aは、光電変換部202の左側半分を覆い、光電変換部202の右側半分を覆わない。光電変換部202のうち遮光部1301aで覆われる部分と覆われない部分とは、平面PL3´に対して互いに反対側に位置する。入射角θ(図6)が正である光は遮光部1301aに反射するので、光電変換部202に入射しない。一方、入射角θが負である光は光電変換部202に入射する。
焦点検出画素1300bは、遮光部1301bが、光電変換部202の右側半分を覆い、光電変換部202の左側半分を覆わない点で焦点検出画素1300aと異なり、他の点は同様であってもよい。焦点検出画素1300aと焦点検出画素1300bとを用いて、位相差方式による焦点検出が行われる。
以下、上記の各実施形態に係る撮像装置の応用例として、この撮像装置が組み込まれたカメラについて例示的に説明する。カメラの概念には、撮影を主目的とする装置のみならず、撮影機能を補助的に有する装置(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末、自動車等)も含まれる。また、カメラはたとえばカメラヘッドなどのモジュール部品であってもよい。カメラは、上記の実施形態として例示された本発明に係る撮像装置と、この撮像装置から出力される信号を処理する信号処理部とを含む。この信号処理部は、例えば、撮像装置からで得られた信号に基づくデジタルデータを処理するプロセッサを含みうる。このデジタルデータを生成するためのA/D変換器を、撮像装置の半導体基板に設けてもよいし、別の半導体基板に設けてもよい。
100 撮像装置、200 焦点検出画素、202 光電変換部、204 光導波路、209 マイクロレンズ

Claims (20)

  1. 位相差方式による焦点検出を行うための焦点検出画素を有する撮像装置であって、
    前記焦点検出画素は、
    基板に配された光電変換部と、
    前記光電変換部の上に配されたマイクロレンズと、
    前記光電変換部と前記マイクロレンズとの間に配された光導波路と、を含み、
    第1平面における前記マイクロレンズの屈折力は、第2平面における前記マイクロレンズの屈折力よりも小さく、
    前記第1平面は、前記マイクロレンズの頂点を通り、前記基板の上面に直交し、前記焦点検出画素が焦点検出を行う方向に沿っており、
    前記第2平面は、前記マイクロレンズの頂点を通り、前記基板の上面に直交し、前記第1平面に交差する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近は、前記第2平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近よりもなだらかであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1平面における前記マイクロレンズの頂点と縁との間を前記基板の上面に沿った距離で4等分することによって得られる4つの部分のうち当該縁に最も近い部分の上面は、当該縁から2番目にある部分の上面よりもなだらかであり、
    前記第2平面における前記マイクロレンズの頂点と縁との間を前記基板の上面に沿った距離で4等分することによって得られる4つの部分のうち当該縁に最も近い部分の上面は、当該縁から2番目にある部分の上面よりも急であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1平面における前記マイクロレンズの幅は、前記第2平面における前記マイクロレンズの幅よりも狭いことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1平面における前記マイクロレンズの幅は、前記第1平面における前記光導波路の上面の幅よりも広く、
    前記第2平面における前記マイクロレンズの幅は、前記第2平面における前記光導波路の上面の幅よりも広いことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近に入射した光は、前記光導波路の上面の、前記基板の上面からの高さの1/3よりも前記基板側に集光し、
    前記第2平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近に入射した光は、前記光導波路の上面の、前記基板の上面からの高さの1/3よりも前記マイクロレンズ側に集光することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近と前記基板の上面に平行な平面とがなす角度の代表値をφ1とし、前記第2平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近と前記基板の上面に平行な平面とがなす角度の代表値をφ2とすると、
    φ1<φ2
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の撮像装置。
  8. φ1<(1/2)×φ2
    をさらに満たすことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記第2平面は、前記マイクロレンズの頂点を通り前記基板の上面及び前記第1平面に直交する第3平面に交差することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記マイクロレンズの形状は、前記第3平面に対して対称であることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記第3平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近は、前記第1平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近よりも急であることを特徴とする請求項9又は10に記載の撮像装置。
  12. 前記第3平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近は、前記第2平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近よりもなだらかであることを特徴とする請求項9又は10に記載の撮像装置。
  13. 前記第1平面における前記光導波路の上面の幅が前記第3平面における前記光導波路の上面の幅よりも広いことを特徴とする請求項9乃至12の何れか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記光電変換部は、互いに電気的に分離された複数の領域を含むことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
  15. 前記複数の領域は第1領域及び第2領域を含み、
    前記第1領域と前記第2領域とは、前記第1平面及び前記基板の上面に直交する平面に対して互いに反対側に位置することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記焦点検出画素は、前記光電変換部の一部を覆う遮光部を更に有することを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
  17. 前記光電変換部のうち前記遮光部で覆われる部分と前記遮光部で覆われない部分とは、前記第1平面及び前記基板の上面に直交する平面に対して互いに反対側に位置することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記焦点検出画素は、前記光電変換部で発生した電荷を転送するための転送トランジスタのゲート電極を更に含み、
    前記ゲート電極の形状は、前記第1平面及び前記基板の上面に直交する平面に対して対称であることを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の撮像装置。
  19. 前記撮像装置は画像を生成するための撮像画素を更に有し、
    前記撮像画素は、
    基板に配された撮像用光電変換部と、
    前記撮像用光電変換部の上に配された撮像用マイクロレンズと、を含み、
    前記撮像用マイクロレンズの頂点を通り前記基板の上面に直交する平面における前記撮像用マイクロレンズの上面のうち縁の付近の傾斜が、前記第1平面における前記マイクロレンズの上面のうち縁の付近の傾斜よりも急であることを特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載の撮像装置。
  20. 請求項1乃至19の何れか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置によって得られた信号を処理する信号処理部と、
    を備えることを特徴とするカメラ。
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