JP2017110357A - 接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数及び加工手間を低減しながら、鋼製部材を仮支持して揚重作業の効率性を向上させた接合構造を提供する。【解決手段】本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2の端部2aを接合するためのものであり、所定の断面形状で材軸方向Xに延びる鋼製部材2と、鋼製部材2の材軸方向Xの端部2aに接合される接続部材4とを備える。接続部材4は、鋼製部材2の側面2bに当接される縦板41を有して、縦板41を板厚方向に貫通させた主挿通孔5が形成される。鋼製部材2は、側面2bを板厚方向に貫通させた主挿通孔5が形成されて、側面2bに縦板41が当接された状態で、側面2b又は縦板41を板厚方向に貫通させた副挿通孔6にドリルねじ60が設けられるとともに、側面2bの主挿通孔5及び縦板41の主挿通孔5にボルト50が挿通される。【選択図】図3

Description

本発明は、鋼製部材の端部を接合するための接合構造に関する。
従来から、鋼製の梁を簡単かつ強固に接合するものとして、例えば、特許文献1〜4に開示される梁の接合構造等が提案されている。
特許文献1に開示された梁の接合構造は、木製梁の側面から垂直方向に突出して2つの接合板部が形成された梁接合金具が木製梁の側面に固定されるとともに、接合板部の貫通孔及び鋼製梁の貫通孔にボルトが挿通される。接合板部と鋼製梁との間には、このボルトを挿通できる筒状部材が介挿されて、接合板部、鋼製梁及び筒状部材をこのボルトで締め付けることで、梁接合金具の接合板部が筒状部材とボルトとに挟まれた状態となる。
特許文献2に開示された木造軸組の接合構造は、軽量H形鋼からなる鉄骨ばりと木造の柱と当該柱間の対向する側面部に鉄骨ばりの端部を接合する接合金物とから構成される。接合金物は、柱の軸芯を通る鉛直面内で柱の側面部にボルト止めされる固定部と、柱及び鉄骨ばりの軸芯を通る鉛直面内で鉄骨ばりの端部にボルト止めされた接合部と、柱及び鉄骨ばりの軸芯を通る鉛直面外で固定部及び接合部を連結する腕部とから形成される。
特許文献3に開示された小梁と大梁との接合方法は、大梁のウェブにガセットプレートを溶接して、このガセットプレートの両側にガイド板を溶接するものであり、このガイド板の隙間が上端部でV型に拡がるように構成される。小梁は、梁端部の下フランジが切り欠かれて、この切り欠き部のウェブがガイド板の間の隙間に挿入されるように、ユニットフロアを吊り下ろして、梁端部の上フランジがガイド板の上端に当接されて支持される。
特許文献4に開示された鉄骨部材の接合構造は、柱と梁との接合部等の鉄骨部材の接合構造であって、重合されて接合される2つの被接合部材は、少なくとも接合される一方の部材を板厚2.3mm以上とする。そして、2つの被接合部材は、ドリルねじのドリル刃により孔が空けられるとともに、当該ドリルねじのねじ部によりタッピングされて、重合される他方の部材とドリルねじとが圧着されて一体化した接合部となっている。
特開2008−115608号公報 特開2010−95968号公報 特開2004−278210号公報 特開2007−23703号公報
特許文献1に開示された梁の接合構造は、梁接合金具の接合板部が筒状部材とボルトとに挟まれて圧接されることで、木製梁と鋼製梁とを梁接合金具で一体化させるものとする。しかし、特許文献1に開示された梁の接合構造は、梁接合金具の接合板部と鋼製梁との間に筒状部材が設けられるため、接合構造としての部品点数が多くなり、木製梁と鋼製梁とを接合するための材料コスト、施工コストが増大する。また、特許文献1に開示された梁の接合構造は、接合板部の貫通孔及び鋼製梁の貫通孔にボルトが挿通されるのみで接合されて、接合箇所での剛性が低くなるため、床材が振動しやすいという問題点があった。
また、特許文献2に開示された木造軸組の接合構造は、接合金物の固定部が柱の軸芯で柱の側面部にボルト止めされるとともに、接合金物の接合部が柱の軸芯で鉄骨ばりの端部にボルト止めされて、鉄骨ばりと木造の柱とが接合金物で接合されるものとする。しかし、特許文献2に開示された木造軸組の接合構造は、接合金物で鉄骨ばりを仮支持することができないため、鉄骨ばりの揚重作業の効率性が低下するという問題点があった。
また、特許文献3に開示された小梁と大梁との接合方法は、小梁のウェブがガイド板の間の隙間に挿入されて、ガセットプレート及びガイド板で小梁が支持されるものとする。しかし、特許文献3に開示された小梁と大梁との接合方法は、大梁とガセットプレートとの溶接作業、ガセットプレートとガイド板との溶接作業が必要となって、部品点数、加工手間及び施工手間が多く、材料コスト、施工コストが増大するという問題点があった。
さらに、特許文献4に開示された鉄骨部材の接合構造は、複数のドリルねじのみにより2つの被接合部材が重合されて接合される。このため、特許文献4に開示された鉄骨部材の接合構造は、ドリルねじのみで鉄骨部材を仮支持することが困難であるため、鉄骨部材の揚重作業の効率性が低下するという問題点があった。さらに、複数の高力ボルトのみにより被接合部材が摩擦接合される場合も、少数の高力ボルトを設けたときにはバランスに欠けた接合部となる一方で、多数の高力ボルトを設けたときには過剰な耐力が付与されてコスト高となるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、部品点数、加工手間及び施工手間を低減しながら、鋼製部材を仮支持して揚重作業の効率性を向上させた接合構造を提供することにある。
第1発明に係る接合構造は、鋼製部材の端部を接合するための接合構造であって、所定の断面形状で材軸方向に延びる鋼製部材と、前記鋼製部材の材軸方向の端部に接合される接続部材とを備え、前記接続部材は、前記鋼製部材の側面に当接される縦板を有して、前記縦板を板厚方向に貫通させた主挿通孔が形成されて、前記鋼製部材は、前記側面を板厚方向に貫通させた主挿通孔が形成されて、前記側面に前記縦板が当接された状態で、前記側面又は前記縦板を板厚方向に貫通させた副挿通孔にドリルねじが設けられるとともに、前記側面の前記主挿通孔及び前記縦板の前記主挿通孔にボルトが挿通されることを特徴とする。
第2発明に係る接合構造は、第1発明において、前記副挿通孔は、前記側面の前記主挿通孔及び前記縦板の前記主挿通孔より小径として複数箇所に形成されて、前記側面の前記主挿通孔又は前記縦板の前記主挿通孔から四方に離間させた位置に配置されることを特徴とする。
第3発明に係る接合構造は、第1発明又は第2発明において、前記鋼製部材は、フランジ及びウェブが形成された梁部材が用いられるとともに、木材又はH形鋼梁が用いられた周囲部材に前記接続部材が取り付けられて、前記梁部材の材軸方向の端部に前記接続部材が接合されることを特徴とする。
第4発明に係る接合構造は、第1発明又は第2発明において、前記鋼製部材は、フランジ及びウェブが形成された複数の梁部材が用いられるとともに、各々の前記梁部材の材軸方向の端部に前記接続部材が接合されることを特徴とする。
第5発明に係る接合構造は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記ボルトは、前記側面と前記縦板とを摩擦接合させる高力ボルト、又は、前記側面と前記縦板とをせん断接合させる中ボルトが用いられることを特徴とする。
第6発明に係る接合構造は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、前記鋼製部材は、高さ方向で一対となったフランジと高さ方向に延びて前記側面となるウェブとを有して、前記フランジの幅方向の中間部に前記ウェブが形成された軽量H形鋼、又は、前記フランジの幅方向の片端部から前記ウェブが形成された薄板軽量形鋼が用いられることを特徴とする。
第1発明〜第6発明によれば、鋼製部材を高力ボルト等で接続部材に仮支持させた後に、鋼製部材から即座にクレーン等をリリースして、別の接合箇所でのクレーン等による鋼製部材の揚重作業を実施できるため、鋼製部材の揚重作業を順次効率的に実施して、鋼製部材の揚重作業の効率性を向上させることが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、鋼製部材の側面又は縦板の副挿通孔に設けられたドリルねじで鋼製部材と接続部材とが本締めされて、鋼製部材と接続部材の縦板とがドリルねじ及びボルトで本締めされることで、鋼製部材を強固に支持することが可能となり、また、鋼製部材の拘束力を向上させて床鳴りを抑制することが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、鋼製部材のウェブに当接させて、接続部材の縦板が配置されることで、接続部材と鋼製部材との幅方向の偏心が抑制されて、鋼製部材と接続部材との安定した接合を実現することが可能となり、高力ボルト等のボルトとドリルねじとで互いの部材耐力が異なることで、ドリルねじ及びボルトの一斉破断を回避して、鋼製部材と接続部材との安定した接合を実現することが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、縦板に主挿通孔等の開孔を形成するのみの製作容易性の高い接続部材と、ウェブに主挿通孔等の開孔を形成するのみの加工度の低い鋼製部材とが用いられることから、部品点数、加工手間及び施工手間を削減させて、材料コスト、施工コストを低減させることが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、ドリルねじとボルトとで複合的に接合されるため、高力ボルト等のボルトによる確実な接合とドリルねじによる迅速な接合とを併用して、確実性と迅速性とを両立させることが可能となり、また、所定数量のドリルねじを迅速に設けることができるため、ドリルねじによる本締め作業を効率的に実施することが可能となる。
特に、第2発明によれば、複数箇所に形成された副挿通孔が、主挿通孔から四方に離間させた位置に配置されて、高力ボルト等のボルトとドリルねじとがバランス良く配置されるため、複数のドリルねじ及びボルトに曲げモーメントを効率的に分担させることが可能となり、また、ボルトが1箇所のみに設けられるものとしても、ドリルねじとボルトとの併用により、最低限のボルトでバランス良い接合と必要な耐力の確保とを同時に実現して、材料コスト、施工コストを低減させることが可能となる。
特に、第5発明によれば、ウェブと縦板とを摩擦接合させる高力ボルトが用いられることで、鋼製部材と接続部材とを仮支持した状態及び本締めした状態で、鋼製部材の拘束力を一段と高めることが可能となる。また、第5発明によれば、ウェブと縦板とをせん断接合させる中ボルトが用いられることで、仮支持の状態でも必要最低限の鋼製部材の拘束力を確保しながら、鋼製部材の仮支持を迅速に施工することが可能となる。
特に、第6発明によれば、材軸方向のスパン長が3m〜4m程度となる鋼製部材のほかに、5m〜8m超程度の中〜大スパンの鋼製部材にも適用されるものであり、従来のH形鋼等より軽量な軽量H形鋼又は薄板軽量形鋼の鋼製部材が用いられることで、鋼製部材の揚重作業を容易に実施することが可能となる。
本発明を適用した接合構造が設けられる建築物を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した接合構造に用いられる断面略H形状の鋼製部材を示す断面図であり、(b)は、断面略C形状の鋼製部材を示す断面図である。 本発明を適用した接合構造を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した接合構造で周囲部材に取り付けられた接続部材を示す平面図であり、(b)は、その背面板の変形例を示す平面図である。 本発明を適用した接合構造で縦板に副挿通孔が形成された接続部材と鋼製部材とを示す側面図である。 本発明を適用した接合構造でウェブに副挿通孔が形成された鋼製部材と接続部材とを示す側面図である。 本発明を適用した接合構造で接続部材が接合される断面略H形状の鋼製部材を示す正面図である。 本発明を適用した接合構造で接続部材が接合される断面略C形状の鋼製部材を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した接合構造で木材の周囲部材に端部が接合される梁部材を示す側面図であり、(b)は、H形鋼梁の周囲部材に端部が接合される梁部材を示す側面図である。 (a)は、本発明を適用した接合構造で互いの端部が接合される複数の梁部材を示す側面図であり、(b)は、従来の一般的な梁端接合構造で接合される梁端部を示す側面図である。
以下、本発明を適用した接合構造1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した接合構造1は、図1に示すように、例えば、一戸建て住宅等の比較的小規模な建築物8、又は、店舗併用住宅及び介護老人保健施設等の比較的大規模な建築物8等において、鋼製部材2の材軸方向Xの端部2aを接合するために設けられる。なお、本発明を適用した接合構造1は、図1に示す軸組工法だけでなく、木造ツーバイフォー等の枠組壁工法、その他の床根太を要する工法に設けられてもよい。
本発明を適用した接合構造1は、床材80を支持する床根太等の梁部材20が鋼製部材2として用いられる。本発明を適用した接合構造1は、主に、端根太31又は柱32等の周囲部材3に、鋼製部材2となる梁部材20の材軸方向Xの端部2aが接合される。また、本発明を適用した接合構造1は、必要に応じて、鋼製部材2として複数の梁部材20が用いられて、各々の梁部材20の材軸方向Xの端部2aが互いに接合されてもよい。
端根太31又は柱32等の周囲部材3は、主に、無垢材、集成材、LVL又はCLT等の木材が用いられて、建築物8の外周等に設けられるものとなる。また、端根太31又は柱32等の周囲部材3は、必要に応じて、H形鋼等の鉄骨材が用いられてもよい。
鋼製部材2は、断面略H形状、断面略C形状、又は、断面略L形状等の所定の断面形状で、材軸方向Xに延びて形成される。鋼製部材2は、図2(a)に示すように、材軸方向Xに対する断面方向で、断面略H形状に形成されたH形鋼が用いられるほか、図2(b)に示すように、断面略C形状に形成された溝形鋼又はリップ付溝形鋼が用いられてもよい。なお、H形鋼は、ロール成形、アーク溶接、レーザー溶接等による組立、抵抗溶接による組立等、どのような製造法で製造されてもよく、比較的細幅のI形鋼が用いられてもよい。
鋼製部材2は、図2に示すように、断面略H形状又は断面略C形状に形成される場合に、高さ方向Zで一対となったフランジ21と、高さ方向Zに延びるウェブ24とを有する。鋼製部材2は、幅方向Yに延びて上部のフランジ21となる上フランジ22と、幅方向Yに延びて下部のフランジ21となる下フランジ23とが、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24で連結されて、互いに略平行となるように形成される。
鋼製部材2は、一対となったフランジ21の幅方向Yの中間部21a又は片端部21bに、ウェブ24の上端部及び下端部が連結されることで、上フランジ22及び下フランジ23とウェブ24とが、互いに略直交するように形成される。なお、鋼製部材2は、断面略L形状に形成される場合には、上フランジ22及び下フランジ23の何れか一方が形成されて、フランジ21の片端部21bにウェブ24の上端部又は下端部が連結される。
鋼製部材2は、図2(a)に示すように、断面略H形状のH形鋼が用いられる場合には、上フランジ22及び下フランジ23の幅方向Yの中間部21aから、ウェブ24が形成された軽量H形鋼が用いられることが望ましい。ここで、軽量H形鋼とは、ロール成形、レーザー溶接による組立、電気抵抗溶接による組立、アーク溶接による組立等によって製造された、フランジ21及びウェブ24の板厚が12mm以下であるH形鋼をいう。このとき、鋼製部材2には、幅方向Yでウェブ24の両側に突出して、フランジ21が形成される。
軽量H形鋼の鋼製部材2は、例えば、高さ方向Zに延びる高さ寸法Hを、80mm〜450mm程度として、ウェブ24の板厚寸法t1を、2.3mm〜6mm程度とする。また、軽量H形鋼の鋼製部材2は、例えば、幅方向Yに延びる幅寸法Bを、40mm〜200mm程度として、フランジ21の板厚寸法t2を、2.3mm〜12mm程度とする。
鋼製部材2は、図2(b)に示すように、断面略C形状の溝形鋼が用いられる場合には、上フランジ22及び下フランジ23の幅方向Yの片端部21bから、ウェブ24が折曲加工等で連続して形成された薄板軽量形鋼が用いられることが望ましい。このとき、鋼製部材2には、幅方向Yでウェブ24の片側に突出して、フランジ21が形成される。
薄板軽量形鋼の鋼製部材2は、例えば、高さ方向Zに延びる高さ寸法Hを、89mm〜300mm程度として、幅方向Yに延びる幅寸法Bを、30mm〜50mm程度とする。また、薄板軽量形鋼の鋼製部材2は、例えば、フランジ21及びウェブ24の板厚寸法t3を、0.8mm〜2.2mm程度とする。
本発明を適用した接合構造1は、図3に示すように、材軸方向Xに延びる鋼製部材2と、鋼製部材2の材軸方向Xの端部2aに接合される接続部材4とを備えて、例えば、鋼製部材2と周囲部材3とを互いに略直交させた接合箇所に設けられる。
接続部材4は、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24に当接される縦板41を有して、必要に応じて、鋼製部材2と略直交する周囲部材3の側面30に当接される背面板40が形成される。ここで、接続部材4は、背面板40が形成される場合には、例えば、縦板41と背面板40とが互いに略直交して各々が略平板状に形成されて、背面板40が周囲部材3の側面30にピン接合又はボルト接合等で取り付けられる。
背面板40は、例えば、図4(a)に示すように、幅方向Yで縦板41の両側に延びて形成される場合に、縦板41が背面板40と略直交するように溶接等で取り付けられる。また、背面板40は、図4(b)に示すように、幅方向Yで縦板41の片側のみに延びて形成される場合に、折曲加工等で背面板40から連続して縦板41が形成されてもよい。
縦板41は、図5に示すように、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24に沿うように、周囲部材3の側面30から材軸方向Xに突出するとともに、高さ方向Zに所定の延伸長hで延びて形成される。縦板41は、幅方向Yの両側面が略平坦状に形成されるとともに、縦板41を板厚方向に貫通させた主挿通孔5が形成される。
縦板41は、材軸方向X及び高さ方向Zで主挿通孔5と異なる位置に、縦板41を板厚方向に貫通させた副挿通孔6が形成される。縦板41の主挿通孔5及び副挿通孔6の各々は、縦板41を板厚方向に貫通させることで、縦板41の両側面まで幅方向Yに連続して、略円形状又は略矩形状等に形成されるものとなる。
縦板41の主挿通孔5は、主に、材軸方向X及び高さ方向Zで縦板41の略中央となる位置に形成される。縦板41の主挿通孔5は、特に、縦板41の1箇所のみに形成されることが望ましいが、必要に応じて、縦板41の複数箇所に形成されてもよい。
縦板41の副挿通孔6は、主に、材軸方向X及び高さ方向Zで縦板41の外周に沿った位置に形成される。縦板41の副挿通孔6は、特に、縦板41の複数箇所に形成されるが、図6に示すように、鋼製部材2のウェブ24に副挿通孔6が形成される場合には、縦板41の1箇所のみに形成されて、又は、縦板41に副挿通孔6が形成されなくてもよい。
鋼製部材2は、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24が、材軸方向X及び高さ方向Zに延びて略平坦状に形成される。鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24は、縦板41の延伸長hより大きい高さ寸法で、高さ方向Zに延びて形成されるとともに、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24を板厚方向に貫通させた主挿通孔5が形成される。
鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24は、接続部材4の縦板41に副挿通孔6が形成されない場合には、材軸方向X及び高さ方向Zで主挿通孔5と異なる位置に、ウェブ24を板厚方向に貫通させた副挿通孔6が形成される。鋼製部材2の主挿通孔5及び副挿通孔6の各々は、ウェブ24を板厚方向に貫通させることで、ウェブ24の両側面まで幅方向Yに連続して、略円形状又は略矩形状等に形成されるものとなる。
鋼製部材2の副挿通孔6は、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24に縦板41が当接された状態で、主に、材軸方向X及び高さ方向Zで縦板41の外周に対応する位置に形成される。鋼製部材2の副挿通孔6は、ウェブ24の複数箇所に形成されるが、図5に示すように、接続部材4の縦板41に副挿通孔6が形成される場合には、ウェブ24の1箇所のみに形成されて、又は、ウェブ24に副挿通孔6が形成されなくてもよい。
鋼製部材2の主挿通孔5は、主に、高さ方向Zでウェブ24の略中央となる位置に形成される。鋼製部材2の主挿通孔5は、材軸方向X及び高さ方向Zで縦板41の主挿通孔5と互いの位置を合わせて、特に、ウェブ24の1箇所のみに形成されることが望ましいが、必要に応じて、ウェブ24の複数箇所に形成されてもよい。
副挿通孔6は、図5、図6に示すように、鋼製部材2の側面2bに形成された主挿通孔5、及び、接続部材4の縦板41に形成された主挿通孔5より小径とする。副挿通孔6は、特に、ウェブ24又は縦板41の複数箇所に形成される場合に、鋼製部材2の側面2bの主挿通孔5、又は、接続部材4の縦板41の主挿通孔5から、材軸方向X及び高さ方向Zで四方に離間させた位置で、例えば、4箇所以上に配置される。
副挿通孔6は、主挿通孔5から副挿通孔6までの離間距離を大きくすることが望ましい。このとき、副挿通孔6は、例えば、副挿通孔6の内径以上の大きさで、縦板41の外周から材軸方向X及び高さ方向Zに離間させるとともに、主挿通孔5の内径以上の大きさで、主挿通孔5から材軸方向X及び高さ方向Zに離間させることもできる。
副挿通孔6は、ウェブ24又は縦板41の複数箇所に形成されて、主挿通孔5から四方に離間させた位置に配置される場合に、主挿通孔5と材軸方向Xの位置を異ならせて形成されることが望ましい。また、副挿通孔6は、これに限らず、主挿通孔5から四方に離間させた位置だけでなく、材軸方向Xで主挿通孔5と略同一の位置にも形成されてもよい。
本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2となる梁部材20が高さ方向Zの上方からクレーン等で落とし込まれて、図7に示す断面略H形状の梁部材20、又は、図8に示す断面略C形状の梁部材20が、材軸方向Xの端部2aで接続部材4に支持される。
最初に、本発明を適用した接合構造1は、図7(a)、図8(a)に示すように、鋼製部材2となる梁部材20がクレーン等で落とし込まれて、接続部材4の縦板41の側方にウェブ24が配置される。このとき、鋼製部材2の主挿通孔5及び縦板41の主挿通孔5は、材軸方向X及び高さ方向Zで互いの位置を合わせて配置された状態となる。
次に、本発明を適用した接合構造1は、図7(b)、図8(b)に示すように、梁部材20をクレーン等で揚重した状態で、鋼製部材2の主挿通孔5及び縦板41の主挿通孔5に連続してボルト50が挿通される。このとき、鋼製部材2は、鋼製部材2の主挿通孔5及び縦板41の主挿通孔5に挿通されたボルト50にナット55が締結されて、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24に縦板41が当接された状態となる。
最後に、本発明を適用した接合構造1は、図7(c)、図8(c)に示すように、鋼製部材2の側面2b又は縦板41に形成された副挿通孔6にドリルねじ60を挿通させるとともに、ドリルねじ60を軸回りに回転させる。このとき、鋼製部材2は、副挿通孔6が形成されていない鋼製部材2の側面2b又は縦板41が、副挿通孔6に設けられたドリルねじ60の回転によって穿孔されて、鋼製部材2と縦板41とが接合された状態となる。
本発明を適用した接合構造1は、梁部材20の下フランジ23を材軸方向Xで部分的に切り欠くことで、高さ方向Zで上方からの梁部材20の落とし込みが容易となる。そして、本発明を適用した接合構造1は、図7(b)、図8(b)に示すように、鋼製部材2の主挿通孔5及び縦板41の主挿通孔5に挿通されたボルト50にナット55が締結されることで、鋼製部材2の材軸方向X、幅方向Y及び高さ方向Zの移動が拘束される。
このとき、本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2の主挿通孔5及び縦板41の主挿通孔5に挿通されたボルト50で、鋼製部材2の材軸方向X、幅方向Y及び高さ方向Zの移動が拘束されて、鋼製部材2が仮支持された状態となる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、接続部材4の縦板41と鋼製部材2のウェブ24とをドリルねじ60で接合する前の仮支持の状態であっても、接続部材4に仮支持された鋼製部材2の拘束力を高めることが可能となる。
また、本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2を落とし込んで接続部材4に仮支持させた後に、仮支持された鋼製部材2からクレーン等をリリースして、別の接合箇所でのクレーン等による鋼製部材2の揚重作業を実施することができる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2を接続部材4に仮支持させた後に、鋼製部材2から即座にクレーン等をリリースすることで、鋼製部材2の揚重作業を順次効率的に実施して、鋼製部材2の揚重作業の効率性を向上させることが可能となる。
ここで、本発明を適用した接合構造1は、特に、主挿通孔5に挿通されるボルト50として、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24と縦板41とを摩擦接合させる高力ボルトが用いられる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2のウェブ24と縦板41とが高力ボルトで強固に摩擦接合されて、これらをドリルねじ60で接合する前の仮支持の状態であっても、鋼製部材2の拘束力を一段と高めることが可能となる。
本発明を適用した接合構造1は、これに限らず、主挿通孔5に挿通されるボルト50として、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24と縦板41とをせん断接合させる中ボルトが用いられてもよい。これにより、本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2のウェブ24と縦板41とを中ボルトで簡易にせん断接合させることで、最低限以上の鋼製部材2の拘束力を確保しながら、鋼製部材2の仮支持を迅速に施工することが可能となる。
さらに、本発明を適用した接合構造1は、図7(c)、図8(c)に示すように、鋼製部材2の側面2b又は縦板41の副挿通孔6に設けられたドリルねじ60で、鋼製部材2と縦板41とが接合されることで、鋼製部材2と接続部材4とが本締めされる。このとき、鋼製部材2は、鋼製部材2の側面2bとなるウェブ24に縦板41が当接された状態で、ウェブ24又は縦板41の副挿通孔6にドリルねじ60が設けられるとともに、ウェブ24及び縦板41の主挿通孔5にボルト50が挿通された状態となる。
これにより、本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2のウェブ24と接続部材4の縦板41とをドリルねじ60及びボルト50で接合して、鋼製部材2の材軸方向Xの端部2aに接続部材4が接合されることで、鋼製部材2を強固に支持することが可能となる。また、本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2が接続部材4に強固に支持されることで、鋼製部材2の拘束力を向上させて床鳴りを抑制することが可能となる。
本発明を適用した接合構造1は、特に、ボルト50として高力ボルトが用いられることで、ドリルねじ60及び高力ボルトで接合された本締めの状態でも、鋼製部材2の拘束力を一段と高めることが可能となる。したがって、本発明を適用した接合構造1は、ボルト50として中ボルトが用いられて仮支持された場合であっても、中ボルトから高力ボルトに取り換えて、ドリルねじ60及び高力ボルトで本締めの状態とされることが望ましい。
本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2のウェブ24に当接させて、接続部材4の縦板41が配置されることで、接続部材4と鋼製部材2との幅方向Yの偏心が抑制されて、鋼製部材2と接続部材4との安定した接合を実現することが可能となる。なお、図8に示すように、断面略C形状の梁部材20が用いられる場合には、幅方向Yでフランジ21が形成されるウェブ24の片側で、鋼製部材2のウェブ24に縦板41が当接されることで、接続部材4と鋼製部材2との偏心が効果的に抑制されるものとなる。
本発明を適用した接合構造1は、縦板41に主挿通孔5等の開孔を形成するのみの製作容易性の高い接続部材4と、ウェブ24に主挿通孔5等の開孔を形成するのみの加工度の低い鋼製部材2とを用いて、鋼製部材2を接続部材4に支持させることができる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、従来技術のような筒状部材の取付作業、ガセットプレート及びガイド板の溶接作業等を必要とすることなく、部品点数、加工手間及び施工手間を削減させて、材料コスト、施工コストを低減させることが可能となる。
本発明を適用した接合構造1は、図9(a)に示すように、鋼製部材2と周囲部材3との接合箇所に設けられて、木材が用いられた周囲部材3に接続部材4が取り付けられるとともに、梁部材20の材軸方向Xの端部2aに接続部材4が接合される。このとき、接続部材4の背面板40は、周囲部材3の側面30に当接されてボルト接合等される。
また、本発明を適用した接合構造1は、図9(b)に示すように、鉄骨材のH形鋼梁7が周囲部材3として用いられてもよい。このとき、本発明を適用した接合構造1は、接続部材4の縦板41と背面板40とが、略同一平面上に連続して形成されて、H形鋼梁7の上下フランジに挟まれた溝部7aに背面板40が溶接接合等されるとともに、梁部材20の端部2aに縦板41が接合される。
また、本発明を適用した接合構造1は、図10(a)に示すように、鋼製部材2として複数の梁部材20が用いられて、各々の梁部材20の材軸方向Xの端部2aに接続部材4が接合されてもよい。このとき、接続部材4は、略同一平面上に連続して一対の縦板41が形成されて、複数の梁部材20の各々のウェブ24に各々の縦板41が当接された状態で、複数の梁部材20の各々の端部2aが材軸方向Xで互いに連結されるものとなる。
本発明を適用した接合構造1は、図9、図10(a)に示すように、木材又はH形鋼梁7が用いられた周囲部材3に鋼製部材2の端部2aを接合する場合、及び、複数の梁部材20となる鋼製部材2の端部2aを接合する場合の何れにも用いることができる。本発明を適用した接合構造1は、何れの場合においても、鋼製部材2の材軸方向Xの端部2aを、ドリルねじ60及びボルト50で、接続部材4の縦板41に接合させることができる。
このとき、本発明を適用した接合構造1は、鋼製部材2の端部2aと接続部材4の縦板41とが、ドリルねじ60とボルト50とで複合的に接合されるものとなる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、ドリルねじ60とボルト50とで複合的に接合されることで、高力ボルト等のボルト50による確実な接合とドリルねじ60による迅速な接合とを併用して、確実性と迅速性とを両立させることが可能となる。なお、ここでは、高力ボルトのボルト径を12mm以上程度とするとともに、ドリルねじ60のねじ径を8mm以下程度とする。
また、本発明を適用した接合構造1は、高力ボルト等のボルト50による確実な接合とドリルねじ60による迅速な接合とを併用することで、高力ボルト等のボルト50により鋼製部材2を仮支持しながら、所定の数量のドリルねじ60を迅速に設けることができる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、ドリルねじ60とボルト50とで複合的に接合されて、所定の数量のドリルねじ60を幅方向Yの片側のみから迅速に設けることができるため、ドリルねじ60による本締め作業を効率的に実施することが可能となる。
また、本発明を適用した接合構造1は、高力ボルト等のボルト50とドリルねじ60とで、互いの部材耐力が異なることから、ドリルねじ60の破断をボルト50の破断に先行させる方法等により、ドリルねじ60及びボルト50の一斉破断を回避することができる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、ドリルねじ60とボルト50とで互いの部材耐力を異ならせて一斉破断を回避することで、鋼製部材2と接続部材4との安定した接合を実現することが可能となる。
また、本発明を適用した接合構造1は、複数箇所に形成された副挿通孔6が、主挿通孔5から四方に離間させた位置に配置されるため、高力ボルト等のボルト50とドリルねじ60とがバランス良く配置される。これにより、本発明を適用した接合構造1は、複数のドリルねじ60がボルト50から離間させてバランス良く配置されるため、複数のドリルねじ60及びボルト50に曲げモーメントを効率的に分担させることが可能となる。
なお、本発明を適用した接合構造1は、主挿通孔5と副挿通孔6とが材軸方向Xの位置を異ならせて形成されることで、ウェブ24又は縦板41の材軸方向Xに対する断面欠損を抑制できる。そして、本発明を適用した接合構造1は、特に、ウェブ24及び縦板41の何れか一方のみに副挿通孔6が形成されることで、鋼製部材2及び接続部材4の加工度を低減させるとともに、ウェブ24及び縦板41の何れか他方の断面欠損が抑制される。
また、本発明を適用した接合構造1は、ウェブ24又は縦板41にあらかじめ副挿通孔6が形成されるため、副挿通孔6が形成された所定の位置にドリルねじ60を設けることができる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、先孔となる副挿通孔6をガイドとして利用して、容易な位置決めによりドリルねじ60が設けられることで、ドリルねじ60による本締め作業を一段と効率的に実施することが可能となる。
ここで、従来の一般的な梁端接合構造9は、図10(b)に示すように、高力ボルトのボルト50のみで添接板91を摩擦接合させる場合に、各々の梁端部90で少なくとも2箇所にボルト50が設けられる必要があった。したがって、従来の一般的な梁端接合構造9は、2箇所程度で少数のボルト50を設けたときにはバランスに欠けた接合となる一方で、多数のボルト50を設けたときには過剰な耐力が付与されてコスト高となる。
これに対して、本発明を適用した接合構造1では、図10(a)に示すように、例えば、高力ボルト等のボルト50が1箇所のみに設けられるものとしても、ドリルねじ60とボルト50との併用によって、複数の梁部材20の安定した接合を実現することができる。これにより、本発明を適用した接合構造1は、ボルト50を1箇所のみに設けても安定した接合を実現できるため、最低限のボルト50でバランス良い接合と必要な耐力の確保とを同時に実現して、材料コスト、施工コストを低減させることが可能となる。
本発明を適用した接合構造1は、主に、材軸方向Xのスパン長が3m〜4m程度となる鋼製部材2のほか、5m〜8m超程度の中〜大スパンの鋼製部材2にも適用できる。このとき、本発明を適用した接合構造1は、特に、図2に示すように、従来のH形鋼より軽量な軽量H形鋼又は薄板軽量形鋼の鋼製部材2が用いられることで、鋼製部材2の揚重作業を容易に実施することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
1 :接合構造
2 :鋼製部材
2a :端部
2b :鋼製部材の側面
20 :梁部材
21 :フランジ
21a :中間部
21b :片端部
22 :上フランジ
23 :下フランジ
24 :ウェブ
3 :周囲部材
30 :周囲部材の側面
31 :端根太
32 :柱
4 :接続部材
40 :背面板
41 :縦板
5 :主挿通孔
50 :ボルト
55 :ナット
6 :副挿通孔
60 :ドリルねじ
7 :H形鋼梁
7a :溝部
8 :建築物
80 :床材
X :材軸方向
Y :幅方向
Z :高さ方向

Claims (6)

  1. 鋼製部材の端部を接合するための接合構造であって、
    所定の断面形状で材軸方向に延びる鋼製部材と、前記鋼製部材の材軸方向の端部に接合される接続部材とを備え、
    前記接続部材は、前記鋼製部材の側面に当接される縦板を有して、前記縦板を板厚方向に貫通させた主挿通孔が形成されて、
    前記鋼製部材は、前記側面を板厚方向に貫通させた主挿通孔が形成されて、前記側面に前記縦板が当接された状態で、前記側面又は前記縦板を板厚方向に貫通させた副挿通孔にドリルねじが設けられるとともに、前記側面の前記主挿通孔及び前記縦板の前記主挿通孔にボルトが挿通されること
    を特徴とする接合構造。
  2. 前記副挿通孔は、前記側面の前記主挿通孔及び前記縦板の前記主挿通孔より小径として複数箇所に形成されて、前記側面の前記主挿通孔又は前記縦板の前記主挿通孔から四方に離間させた位置に配置されること
    を特徴とする請求項1記載の接合構造。
  3. 前記鋼製部材は、フランジ及びウェブが形成された梁部材が用いられるとともに、木材又はH形鋼梁が用いられた周囲部材に前記接続部材が取り付けられて、前記梁部材の材軸方向の端部に前記接続部材が接合されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の接合構造。
  4. 前記鋼製部材は、フランジ及びウェブが形成された複数の梁部材が用いられるとともに、各々の前記梁部材の材軸方向の端部に前記接続部材が接合されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の接合構造。
  5. 前記ボルトは、前記側面と前記縦板とを摩擦接合させる高力ボルト、又は、前記側面と前記縦板とをせん断接合させる中ボルトが用いられること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の接合構造。
  6. 前記鋼製部材は、高さ方向で一対となったフランジと高さ方向に延びて前記側面となるウェブとを有して、前記フランジの幅方向の中間部に前記ウェブが形成された軽量H形鋼、又は、前記フランジの幅方向の片端部から前記ウェブが形成された薄板軽量形鋼が用いられること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の接合構造。
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