JP2017107636A - 光学記憶装置用のダイレクトリードアフターライト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のトラックを有する光学媒体上にデータを記憶するためのシステムおよび方法であって、光ビームを高パワーメインビームおよび少なくとも1つの低パワーサイドビームに分割することを含み得、これらビームは複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って間隔を空けられた対応するスポットを形成し、ビーム/スポットを複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って選択的に位置付けおよび整列させて、高パワーメインビームを用いてデータを書込みつつ、少なくとも1つの低パワーサイドビームを用いて前に書込まれたデータを読出すことを含む。
【選択図】図2
Description
光学ディスクおよび光学テープドライブといった光学記録装置は一般に光ピックアップユニット(OPU)またはリード/ライトヘッドを用いて関係のある光学媒体からデータを書込および検索する。従来のOPUは、複雑な光路オプティックスおよび電気機械エレメントを備えて、異なる波長の半導体レーザダイオードを用いて、媒体上の1つ以上の予めフォーマット化されたトラック内で光ビームを集束およびトラッキングし、データを書込または記憶し、後でデータを読出す。高パワーのレーザで媒体に書込まれたデータは、低いレーザパワーを用いて書込後の別の動作もしくは処理において検証できる、または別のレーザもしくはレーザビームによって書込動作の際に検証できる。書込動作の際にデータを読出しおよび検証できる機能は「ダイレクトリードアフターライト(DRAW)」とも呼ばれる。DRAW機能を提供する1つの方式では、複数の独立したOPUを使用し、1つのOPUはデータを書込み、その間第2のOPUは書込を検証するためにデータを読出し、これはたとえば米国特許第6,141,312号に開示されている。この技術は一部の用途には適するが、記憶装置のコストおよび複雑性を増加させる。
複数のトラックを有する光学媒体上にデータを記憶するためのシステムおよび方法は、光ビームを高パワーメインビームおよび少なくとも1本の低パワーサイドビームに分割することを含み得、これらビームは複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って間隔を空けられた対応するスポットを形成し、ビーム/スポットを複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って選択的に位置付けおよび整列させて、高パワーメインビームを用いてデータを書込みつつ、少なくとも1つの低パワーサイドビームを用いて前に書込まれたデータを読出すことを含む。当該システムおよび方法は、読出信号を時間シフトされた書込信号に相関させてダイレクトリードアフターライト機能を提供しながら、書込信号の変調に関連付けられたノイズを減少させて光学媒体に書込まれたデータを検証することを含み得る。
ビームおよび少なくとも1本の低パワーサイドビームに分割する光学系を有する光ピックアップユニット(OPU)またはヘッドを含み、これらビームは、コヒーレント光ビームを複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って間隔を空けられた対応するスポットを形成する。光学ヘッドに結合される少なくとも1つのコントローラは、光学ヘッドおよび/またはビームを選択的に位置付けおよび配列させて、高パワーメインビームを用いて複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿ってデータを書込みつつ、少なくとも1本の低パワーサイドビームを用いて選択された1本のトラックから前に書込まれたデータを読出し、その間メインビームはデータの書込を続けてダイレクトリードアフターライト(DRAW)機能を提供する。
本開示のさまざまな実施の形態がここに記載される。しかし、開示されている実施の形態は単なる例であって、他の実施の形態も明確に図示または記載されていないさまざまなおよび代替の形を取り得る。図面は尺度通りに示されず、一部の特徴は特定のコンポーネントの詳細を示すために拡大または縮小され得る。したがって、ここに開示されている具体的構造および機能上の詳細は限定の意図はなく、当業者に本発明を多様に用いることを教示する代表的ベースであると理解される。当業者が理解するように、いずれかの図面を参照して示しおよび記載されているさまざまな特徴は、他の図面に示される特徴と組合せて、ここに明確に示されていないまたは記載されていない実施の形態をもたらし得る。示される特徴の組合せは、典型的な用途の代表的実施の形態を提供する。しかし、本開示の教示と一致する特徴のさまざまな組合せおよび変形は、特定の用途または実施に望ましいこともある。
ンポーネントもしくは装置、またはハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアコンポーネントの組合せを用いて、実現できる。
、58には低いパワーを与えるよう、設計され得る。たとえば、中央スポット40は、ソースビームパワーの約60から70%を含み、サイドビーム44および48は、光源ビームパワーの残りの40から30%を分ける。中央ビーム40は、OPU20によって変調されて、光学テープ16へのデータの書込の際に書込マーク60を生成し、これは前に記憶されたデータを読出すよりも約10倍多くの平均パワーを必要とし得る(たとえば、データを書込むのに約10mWが必要であり、データを読出すのに約0.7mWが必要である)。こうして、ソースビームが変調されて、中央ビーム/スポット40/50を用いてデータを書込むための十分なパワーを生成するのなら、サイドビーム44および48は同様の態様で変調されるが、テープ16を変えるにはパワーが不十分である。示される代表的実施の形態において、スポット50、54および58はOPU製造処理において機械的に配列されて、予めフォーマット化された光学テープ媒体16上のデータトラック36の軸に対応する。さらに、衛星スポット54および58は中央スポット50に対して対称的に位置付けられ、中央スポット50と衛星/サイドスポット54および58の一方との間のテープ16の移動距離(d)は実質的に同じである。代表的実施の形態は、約10から20μm間の距離(d)を含み得る。
。本システムはテープ16が第1方向と反対の第2の方向に進行している場合にも、同様の態様で動作し、中央スポット50によって書込まれたデータは、衛星スポット58からの反射光を用いて、書込の後すぐに読出され、衛星スポット58および中央スポット50は、図2において「トラックn」と示されるように、複数のトラック36のうちの選択された同じ1本のトラックと実質的に配列させられる。
衛星ビームスポットの場所に到達する。中央ビーム104がデータを光学媒体14の第2の場所に書込み、書込まれたデータに基づき衛星ビームを同様の態様で変調している間、下流衛星ビーム/スポット110から反射されたビームは、OPU衛星スポットマーク検出器112によって検出される。こうして、反射されたビームは、中央ビーム104によって第1の場所に直前に書込まれたデータマークに関連付けられた情報、および第2の場所において光学媒体14にそのときに書込まれるデータを含む。
ロック144によって与えられる時間シフトされた書込信号との間の類似性を定めて、書込の後すぐに光学媒体14に書込まれたデータを検証する。時間遅延Tdは、メインスポ
ット50と下流のサイドスポット54および58との間を移動する光学媒体14に関係のある移動時間または移動遅延を表わし、光学媒体14の実際のまたは推定された速度に基づき変動し得る。ブロック142はブロック134からの変調ノイズ取消し読出信号とブロック144からの時間シフト書込信号とを合成し、その結果の信号をレベル検出器148によって示される関連付けられたしきい値と比較し、複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに書込まれたデータを検証する。図3に示される代表的実施の形態において、システム10での信号の比較は、ブロック142によって表わされるように、乗算するまたは積を定め、結果の信号がレベル検出器148によって関連付けられたしきい値と比較される前に、リセット可能積分器またはエリア検出器146に与えられることによりなされる。リセット可能エリア検出器または積分器146は、光学媒体14に書込まれる各データブロックに関連付けられたデータ同期信号といった関係のある信号により、所定の値(たとえば0または他の指示された値)に周期的にリセットされ得る。代替的に、一定のブリーダーまたは減衰機能を用いて経時的に積分値を調整することができる。
ン間の類似性を測定または推定することである。本開示で示されかつ説明される代表的実施の形態で用いられるように、相関検出器または推定器は非常にノイズのある信号内の特定のデータパターンの存在を検出し、2つのパターンまたは信号間の相関または類似の程度を測るために用いることができる対応する信号またはその他の出力を提供する。
マークをメインスポット場所の光学媒体14上に作成する。衛星ビーム44はメインビーム40に対してdの距離だけ下流のスポットを作成して、上記のように書込んだ後すぐにデータを読み出す。衛星ビーム44から反射された光に関係のある信号は、Td秒前にメインビーム40によって書込まれた(Pw(t−Td)によって表わされる)衛星ビーム44が通過するデータマークからの情報を含み、さらにメインビーム40によって付加的データが書込まれる際のメインビーム40および他のソースの変調からのノイズも含まれる。この信号はOPU検出器によって検出され、一般にPr(t)によって表わされる。こ
のPr(t)信号内のPw(t−Td)データ−ブロックパターンの「タイムスタンプ」は
既知であり、媒体の速度およびメインビーム40と衛星ビーム44との間の距離「d」に基づき、移動遅延160を用いて決定/推定することができる。
タ書込のために中央ビームに与えられた信号と比較されるが、この信号はブロック142′において中央またはメインビーム40から衛星ビーム44に移動する光学媒体14の移動時間に基づいて時間シフトされている。本実施の形態において、ブロック142′はPr(t)によって表わされる衛星信号を時間調整されたデータブロック書込パターンPw(t−Td)でリアルタイム乗算(アナログまたはデジタル)する。これは2つの信号の類
似性または相関を表わすDC値を有するパターンをもたらす。2つの信号での相関しない信号またはノイズは、「ゼロ平均値」を有する添加パターンをもたらす。したがって、ローパスフィルタブロック172および/またはリセット可能積分器146′を比較の結果(本例では乗算)に適用することにより、衛星信号内にある書込パターンを示す大きさを有する信号が生成される。リセット可能積分器146′は、たとえばデータブロック同期パルス170といった対応する信号に応答して、0または他の値にリセットされ得る。リセット可能積分器146′からの出力は、レベル検出器178により対応するしきい値と比較される。結果がしきい値を超えると、ブロックの書込は有効であると判断される。同様に、ローパスフィルタ(LPF)172からの出力はレベル検出器174によって対応するしきい値と比較され、結果がしきい値を超えた場合にはブロック書込有効信号となる。
ータ記憶システムまたは方法における代表的信号を示す。示される代表的信号は図4のブロック図のコンピュータモデルを用いて生成され、書込データブロックのパターンを表わすランダムな2進数の10個の連続するデータブロックが適用される。線200は、書込パターンを表わす。線200′は、線202によって表わされる移動遅延時間Tdによってシフトされている、遅延されたまたは時間シフトされた書込パターンを表わす。線206は衛星またはサイドビーム信号を表わす。衛星信号206のパターンをランダムな場所およびランダムな間/期間で変形することにより、ランダム書込誤り期間が組込まれた。さらに、書込処理によるレーザビームの相関しない変調の影響は、モデルで実施され、これは相関されないデータ書込パターンでの衛星ビームの継続振幅変調により実施された。
星ビームはたとえばメインビームの一定のパワー(変調なし)期間338および340の際、それぞれランダムなデータマーク332′および334′と出合って検出する。こうして、メインビーム変調の影響は衛星信号から実質的に取除かれる。なぜなら、これらの期間の間書込パルスはないからである。したがって、相関検出器およびリセット積分ブロックの結果は、図7で一般に示されるように、書込パワー変調を含まない。
Claims (15)
- データを記憶するために複数のトラックを有する光学媒体を受入れる光学記憶システムであって、前記システムは、
光ビームを高パワーメインビームおよび少なくとも1つの低パワーサイドビームに分割する光学系を有する光学ヘッドを備え、これらビームは前記複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って間隔を空けられた対応するスポットを形成し、さらに
前記光学ヘッドに結合された少なくとも1つのコントローラを備え、前記少なくとも1つのコントローラは、前記高パワーメインビームを用いて前記選択された1本のトラックに沿ってデータを書込みつつ、前記少なくとも1つの低パワーサイドビームを用いて前記選択された1本のトラックから、書込の後すぐにデータを読出すために、光学ヘッドを選択的に位置付ける、システム。 - 前記少なくとも1つの低パワーサイドビームによって検出されたデータに関連付けられた読出信号と前記高パワーメインビームに関連付けられた時間シフトされた書込信号との間の類似性を判断して、書込の後すぐに前記選択された1本のトラックに書込まれたデータを検証する相関検出器をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
- 前記相関検出器は、前記読出信号および前記時間シフトされた書込信号を合成し、結果の信号を関連付けられたしきい値と比較して、前記選択された1本のトラックに書込まれたデータを検証する、請求項2に記載のシステム。
- 前記結果の信号が前記関連付けられたしきい値と比較される前に前記結果の信号をフィルタ処理するローパスフィルタをさらに備える、請求項3に記載のシステム。
- 前記結果の信号が前記関連付けられたしきい値と比較される前に前記結果の信号を積分するリセット可能積分器をさらに備え、前記積分器は前記光学媒体に書込まれた各データブロックに関連付けられたデータブロック同期信号に応答してリセットされる、請求項3に記載のシステム。
- 高パワーメインビームに与えられ、前記メインビームと前記少なくとも1つのサイドビームとの間で移動する光学媒体の移動遅延に基づき時間シフトされた書込信号と、前記移動遅延の後前記少なくとも1つの低パワーサイドビームからの読出信号との間の相関を判断する相関検出器をさらに備え、当該相関が対応するしきい値を超えたことに基づき、有効データが判断される、請求項1に記載のシステム。
- 前記光学媒体は、光学テープを含み、光学テープの幅にわたって全体的に延在する複数のトラックを有し、前記システムは前記光学テープを受入れる光学テープドライブを備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のシステム。
- 前記コントローラは、固定パワーとランダムなデータとの交互の期間を有する、高パワーメインビーム用の所定の検証パターンを生成する、請求項1から7のいずれか1項に記載のシステム。
- 前記コントローラは、前記光学媒体に書込まれる各データブロックについて前記所定の検証パターンを生成する、請求項8に記載のシステム。
- 前記コントローラは、診断のリクエストに応答して前記所定の検証パターンを生成する、請求項8または9に記載のシステム。
- 前記光学ヘッドは前記光ビームを高パワーメインビームと第1および第2の低パワーサイドビームとに分割し、前記第1の低パワーサイドビームは前記光学媒体が第1の方向に進む場合にデータを読出し、第2の低パワーサイドビームは前記光学媒体が前記第1の方向と反対の第2の方向に進む場合にデータを読出す、請求項1から10のいずれか1項に記載のシステム。
- 光学ヘッドを有する光学記憶装置用のダイレクトリードアフターライト機能を提供するための方法であって、光学ヘッドは、光ビームを中央ビームおよび少なくとも1つの衛星ビームに分割し、これらビームは光学記憶媒体の複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って間隔を空けられた対応するスポットを形成し、前記方法は
前記中央ビームを用いて前記選択された1本のトラックにデータを書込むこと、
前記少なくとも1つの衛星ビームを用いて、直前に書込まれたデータを書込の後すぐに読出すこと、および
前記少なくとも1つ衛星ビームによって読出されたデータに関連付けられた第1の信号を、前記中央ビームから前記少なくとも1つの衛星ビームに移動する前記光学媒体の移動時間に基づいて時間シフトされたデータを書込むための中央ビームに与えられる第2の信号と比較することを備える、方法。 - 前記光学記憶媒体は、光学テープを含み、複数のトラックは前記光学テープの幅にわたって全体的に延在する、請求項12に記載の方法。
- 光学ヘッドを有する光学記憶装置用のダイレクトリードアフターライト機能を提供するための論理を有する製造物であって、光学ヘッドは、光ビームを中央ビームおよび少なくとも1つの衛星ビームに分割し、これらビームは光学記憶媒体の複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って間隔を空けられた対応するスポットを形成し、前記製造物は、
前記中央ビームを用いて複数のトラックのうちの選択された1本のトラックへのデータの書込を制御する論理と、
前記少なくとも1つの衛星ビームを用いて、直前に書込まれたデータの書込の後すぐの読出を制御する論理と、
前記少なくとも1つ衛星ビームによって読出されたデータに関連付けられた第1の信号を、前記中央ビームから前記少なくとも1つの衛星ビームに移動する前記光学媒体の移動時間に基づいて時間シフトされたデータを書込むための中央ビームに与えられる第2の信号と比較する論理とを備える、製造物。 - 光学ヘッドを有する光学記憶装置用のダイレクトリードアフターライト機能を提供するためのプログラム命令を備えるコンピュータプログラムであって、請求項12または13に記載の方法を実施することにより、光学ヘッドは、光ビームを中央ビームおよび少なくとも1つの衛星ビームに分割し、これらビームは光学記憶媒体の複数のトラックのうちの選択された1本のトラックに沿って間隔を空けられた対応するスポットを形成する、コンピュータプログラム。
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